JP2018018594A - コネクタ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本明細書は、雄コネクタと雌コネクタが嵌合するコネクタ構造において、平行に延びる雄端子と雌端子の熱膨張/収縮による摺動距離を短くするための技術を提供する。【解決手段】雄コネクタ10は、一端11aが固定箇所14で雄ハウジング15に固定されており、他端11bが雄ハウジング15に固定されていない板状の雄端子11を備えている。雌コネクタ50は、雄端子11と平行に延びている雌端子51であって、一端51aが固定部材54で雌ハウジング55に固定されており、他端51bが雌ハウジング55に固定されていない雌端子51を備えている。そして、雌端子51に雄端子11と接触する凸部53が設けられており、雄コネクタ10と雌コネクタ50が嵌合したときに、固定箇所14と固定部材54が、凸部53から見て同一の側に位置している。【選択図】図3

Description

本明細書が開示する技術は、電気(信号あるいは電力)の伝送経路を接続するコネクタ構造に関する。
2つの部材の電気の伝送経路を接続するためにコネクタ構造が利用される。コネクタ構造では、一対一に対応する2つのコネクタが嵌合することにより、2つの部材の伝送経路が接続される。例えば、特許文献1には、カード部材とカードエッジコネクタが嵌合するコネクタ構造が開示されている。カード部材は、基板と、当該基板と電気的に接続されているカードエッジ端子を備えている。カードエッジ端子は、カード部材の平坦面上に設けられているとともに、カード部材の端縁に配置されている。カードエッジコネクタは、カードエッジ端子と平行に延びているコンタクト端子と、コンタクト端子を収容しているハウジングと、を備えている。コンタクト端子の一端には、ワイヤが接続されており、他端には、カードエッジ端子の平坦面と接触する接触部が設けられている。接触部は、ハウジング側面に設けられている開口部内に配置されている。カード部材の端縁が開口部に挿入されると、カード部材とカードエッジコネクタが嵌合し、カードエッジ端子の平坦面とコンタクト端子の接触部が接触する。これにより、カード部材の基板とカードエッジコネクタのワイヤの伝送経路が接続される。
カード部材の基板とカードエッジコネクタのハウジングは、コネクタ構造を使用する環境温度の変化により、熱膨張/収縮を繰り返す。基板が、カード部材の端縁に沿った幅方向に沿って膨張すると、基板の膨張に付随してカードエッジ端子も幅方向に移動する。一方、ハウジングが、幅方向に沿って膨張すると、ハウジングの膨張に付随してコンタクト端子も幅方向に移動する。基板の線膨張係数とハウジングの線膨張係数が異なる場合、カードエッジ端子が移動する距離と、コンタクト端子が移動する距離とが異なる。このため、接触部は、カードエッジ端子に対して摺動する。端子同士の摺動は接触抵抗を増大させるので好ましくない。特許文献1の技術では、両方の線膨張係数を同一にすることにより、カードエッジ端子が移動する距離と、コンタクト端子が移動する距離と、を同一にして、接触部がカードエッジ端子に対して摺動することを防止する。
特開2015−185210号公報
特許文献1は、カード部材の基板とカードエッジコネクタのハウジングの熱膨張/収縮を考慮してカードエッジ端子とコンタクト端子の摺動を防止する。しかし、特許文献11では、カードエッジ端子自体及びコンタクト端子自体の熱膨張/収縮を考慮していない。例えば、カードエッジ端子及びコンタクト端子の両方が挿入方向に沿って膨張することが想定される。例えば、カードエッジ端子が、端縁がカードエッジコネクタ側に移動するように延び、コンタクト端子が、接触部がカード部材側に移動するように延びると、接触部と接触部が接触しているカードエッジ端子側の接触箇所は、互いに反対方向に移動する。このため、特許文献1の技術では、両端子が熱膨張/収縮によって摺動する距離(摺動距離)が長くなってしまう。
本明細書は、雄コネクタと雌コネクタが嵌合するコネクタ構造において、平行に延びる雄端子と雌端子の熱膨張/収縮による摺動距離を短くするための技術を提供する。
本明細書では、雄コネクタと雌コネクタが嵌合するコネクタ構造として、2つの態様を開示する。一方の態様では、雄コネクタは、一端が第1固定箇所で雄ハウジングに固定されており、他端が雄ハウジングに固定されていない板状の雄端子を備えている。雌コネクタは、雄コネクタと雌コネクタが嵌合したときに雄端子と平行に延びている雌端子であって、一端が第2固定箇所で雌ハウジングに固定されており、他端が雌ハウジングに固定されていない雌端子を備えている。そして、雌端子と雄端子の一方に他方と接触する凸部が設けられており、雄コネクタと雌コネクタが嵌合したときに、第1固定箇所と第2固定箇所が、凸部から見て同一の側に位置している。
この構成によれば、雄端子は、膨張により、雄ハウジングに固定されていない他端が第1固定箇所から遠ざかるように延びる。一方、雄端子と平行な雌端子も、膨張により、雌ハウジングが固定されていない他端が第2固定箇所から遠ざかるように延びる。この場合、一方の凸部及び凸部が接触する他方の接触箇所も、それぞれ、第1固定箇所及び第2固定箇所から遠ざかるように移動する。ここで、第1固定箇所と第2固定箇所が、凸部から見て同一側に位置しているので、凸部及び接触箇所は同一方向に移動する。したがって、凸部及び接触箇所が互いに反対方向に移動する場合と比較して、凸部が接触箇所に対して相対的に移動する距離を低減することができる。即ち、平行に延びる雄端子と雌端子の熱膨張/収縮による摺動距離を短くすることができる。
他方の態様では、雄コネクタは、一端が固定箇所で雄ハウジングに固定されており、他端が雄ハウジングに固定されていない板状の雄端子を備えている。雌コネクタは、雄コネクタと雌コネクタが嵌合したときに雄端子と平行に延びている雌端子であって、一端が弾性部材を介して雌ハウジングに固定されており、他端(自由端)が雌ハウジングに固定されていない雌端子を備えている。そして、雌端子と雄端子の一方に他方と接触する凸部が設けられており、雄コネクタと雌コネクタが嵌合したときに、第1固定箇所と弾性部材が、凸部から見て互いに反対側に位置しているとともに、自由端が雄ハウジングに当接している。
この構成によれば、雄端子は、膨張により、雄ハウジングに固定されていない他端が固定箇所から遠ざかるように延びる。一方、雌端子は、自由端が雄ハウジングに当接しているので、弾性部材を介して雌ハウジングに固定されている一端が固定箇所から遠ざかるように延びる。この場合、凸部及び接触箇所は、共に固定箇所か遠ざかるように同一方向に移動する。このため、凸部及び接触箇所が互いに反対方向に移動する場合と比較して、凸部が接触箇所に対して相対的に移動する距離を低減することができる。即ち、この構成でも、一方の態様と同様の効果を奏することができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
第1実施例のコネクタ構造の雄端子の断面図である。 第1実施例のコネクタ構造の雌端子の断面図である。 第1実施例の嵌合した雄端子及び雌端子の断面図である。 第2実施例のコネクタ構造の雄端子の断面図である。 第2実施例のコネクタ構造の雌端子の断面図である。 第2実施例の嵌合した雄端子及び雌端子の断面図である。 第3実施例のコネクタ構造の雄端子の断面図である。 第3実施例のコネクタ構造の雌端子の断面図である。 第3実施例の嵌合した雄端子及び雌端子の断面図である。
(第1実施例)
図面を参照して第1実施例のコネクタ構造を説明する。本実施例のコネクタ構造は、雄コネクタ10と雌コネクタ50で構成される。このコネクタ構造は、電気自動車やハイブリッド車などの車載デバイスのケーブル接続に用いられる。図1は、雄コネクタ10の断面図である。図2は、雌コネクタ50の断面図である。雄コネクタ10と雌コネクタ50が嵌合することにより、雄コネクタ10に接続されている雄側ケーブルと雌コネクタ50に接続されている雌側ケーブルの電気の伝送経路が接続される。図面にはXYZ座標系が記されており、本明細書では、適宜その座標系を用いて実施例の構成を説明する。雄コネクタ10と雌コネクタ50が嵌合する場合に、雄コネクタ10と雌コネクタ50において、互いに対向している側の端部を「先端」と称する場合がある。雄コネクタ10において、X軸正方向の端部が先端であり、雌コネクタ50において、X軸負方向の端部が先端である。また、図面に示す断面図は、Z軸方向から見た断面図である。本明細書で参照する図は、全て同一方向のZ軸から見た断面図である。
図1を参照して、雄コネクタ10について説明する。雄コネクタ10は、雄端子11と、雄ハウジング15と、雄ケース16と、を備えている。雄端子11は、金属製の導体であり、X軸方向に延びる板状の端子である。雄端子11のX軸方向における一端11aは、雄ハウジング15に埋め込まれている。一端11aには、雄側ケーブル(不図示)が接続されている。一方、他端11bは、雄ハウジング15の内側面15bから突出している。一端11aは、雄ハウジング15に固定されており、他端11bは、雄ハウジング15に固定されていない。別言すれば、雄端子11は、雄ハウジング15の内側面15bに位置する固定箇所14で雄ハウジング15に固定されている片持ち梁である。
雄ハウジング15及び雄ケース16は、樹脂製の絶縁体である。雄ハウジング15は、後述する雌ハウジング55が挿入される筒状の収容部15aを備えている。収容部15aは、先端側(即ち、X軸正方向側)に開口しているとともに、X軸負方向で内側面15bにより閉じられている。
雄ケース16は、雄ハウジング15を収容しているとともに、雄ハウジング15を固定している。雄ケース16のY軸正方向の側壁には、当該側壁を貫通する貫通孔17が設けられている。貫通孔17は、さらに、雄ハウジング15も貫通している。そして、貫通孔17は、収容部15a内の空間と連通している。
図2を参照して、雌コネクタ50について説明する。雌コネクタ50は、雌端子51と、雌ハウジング55と、雌ケース56と、を備えている。雌端子51は、雄端子11と同一材料の金属製の導体であり、X軸方向に延びる端子である。後に図3に図示するように、雄コネクタ10と雌コネクタ50が嵌合したとき、雌端子51は、雄端子11と平行に延びるようになる。雌端子51のX軸方向における一端51aは、雌コネクタ50の先端側(即ち、X軸負方向側)に位置している。一端51aは、固定部材54(例えば、金属製のねじ等)が配置されている位置まで折り曲げられている。一端51aは、固定部材54により、雌側ケーブル52の一端とともに、雌ハウジング55に共締めされている。
一方、他端51bは、筒状に形成されている。以下では、他端51bを、筒部51bと称する。筒部51bのY軸正方向側の内側面51cには、凸部53が設けられている。凸部53は、筒部51bの内側面51cを含む側壁の一部を端縁で筒部51bの内側へと折り曲げることで形成される。内側面51cと対向する筒部51bの他の内側面と凸部53との間に、雄端子11の他端11bが挿入される。なお、筒部51bは、雌ハウジング55に嵌合しているが、熱膨張/収縮の際にX方向に伸び縮みする余地があり、雌ハウジング55に固定されてはいない。
図2に示すように、一端51aを雌ハウジング55に固定する固定部材54は、他端51bから見て、雌コネクタ50の先端側に位置している。
雌ハウジング55及び雌ケース56は、樹脂製の絶縁体である。雌ハウジング55は、雄ハウジング15の収容部15aに挿入される挿入部55aを備えている。挿入部55aの内側に、雌端子51が収容されている。挿入部55aの先端の側面には、雄端子11の他端11bが挿入される貫通孔55bが設けられている。他端11bは、貫通孔55bを通過して、雌端子51の筒部51bに挿入される。
雌ケース56は、雌ハウジング55を収容しているとともに、雌ハウジング55を固定している。雌ケース56のY軸正方向の側壁には、当該側壁を貫通する貫通孔57aが設けられている。また、貫通孔57aと同軸の貫通孔57bが、雌ハウジング55に設けられている。
図3を参照して、雄コネクタ10と雌コネクタ50が嵌合した状態について説明する。図3に示すように、雄端子11の他端11bは、雌ハウジング55の挿入部55aの貫通孔55bを通過して、雌端子51の筒部51b内に挿入される。そして、雄端子11のY軸方向の側面と、凸部53の頂部と、が接触する。図3では、雄端子11と凸部53との接触箇所に符号P1が付されている。
雄コネクタ10と雌コネクタ50が嵌合すると、雄コネクタ10の固定箇所14と、雌コネクタ50の固定部材54は、凸部53から見て同一の側(即ち、X軸負方向の側)に位置する。そして、固定箇所14から接触箇所P1までのX軸方向における距離L1は、固定部材54のX軸方向における位置から接触箇所P1までのX軸方向における距離L2と、同じとなる。
また、雄コネクタ10と雌コネクタ50が嵌合すると、雄ケース16及び雄ハウジング15の貫通孔17と、雌ケース56の貫通孔57aと、雌ハウジング55の貫通孔57bと、が同軸に並ぶ。そして、これら貫通孔17、57a、57bに、ねじ等の固定部材(不図示)が挿入される。これにより、雄ハウジング15に対して雌ハウジング55が固定される。
本実施例の効果について説明する。本実施例のコネクタ構造は車載デバイスのケーブル接続に利用されるため、その周辺温度は変化する。このため、雄端子11及び雌端子51は、熱膨張/収縮を繰り返す。雄端子11は、膨張により、片持ち梁の固定されていない端部である他端11bが、固定箇所14から遠ざかるように、X軸正方向に延びる。一方、雌端子51は、膨張により、雌ハウジング55に固定されていない他端(即ち、筒部51b)が、固定部材54から遠ざかるように、X軸正方向に延びる。雄端子11及び雌端子51が同一方向(即ち、X軸正方向)に延びるので、凸部53及び凸部53と接触している雄端子11の接触箇所も、同一方向に移動する。したがって、凸部53及び接触箇所が互いに反対方向に移動する場合と比較して、凸部53が雄端子11に対して相対的に移動する距離を低減することができる。即ち、雄端子11と雌端子51の熱膨張/収縮による摺動距離を短くすることができる。
また、雄端子11の固定箇所14から接触箇所P1まで間の部分の延び量は、距離L1と、雄端子11の線膨張係数と、雄端子11の温度上昇と、の積となる。このため、雄端子11の接触箇所の固定箇所14に対する移動量は、当該延び量に比例した量となる。一方、雌端子51の固定部材54の位置から接触箇所P1までの間の部分の延び量は、距離L2と、雌端子51の線膨張係数と、雌端子51の温度上昇と、の積となる。このため、凸部53の固定部材54に対する移動量は、当該延び量に比例した量となる。ここで、雄端子11と雌端子51は、同じ金属材料で形成されているので、雄端子11の線膨張係数と雌端子51の線膨張係数は、同じである。また、雄端子11と雌端子51が接触しているので、雄端子11の温度上昇と雌端子51の温度上昇も、同じである。そして、距離L1と距離L2も同じなので、雄端子11の延び量と雌端子51の延び量も同じとなる。このため、延び量に比例する移動量も同じとなるか、若しくは、その差は小さい。したがって、凸部53が雄端子11に対して相対的に移動する距離をさらに低減することができる。
また、雄コネクタ10と雌コネクタ50が嵌合したとき、雄ハウジング15に対して雌ハウジング55が固定される。雄ハウジング15の固定箇所14が、雌ハウジング55の固定部材54に対して相対的に移動することが規制される。これにより、雄端子11及び雌端子51の延びる方向を同一方向に適切に規制することができる。
(第2実施例)
図面を参照して第2実施例のコネクタ構造を説明する。本実施例のコネクタ構造は、雄コネクタ110と雌コネクタ150で構成される。
図4を参照して、雄コネクタ110について説明する。雄コネクタ110は、雄端子111と、雄ハウジング115と、雄ケース116と、を備えている。以下では、主に、第1実施例と異なる構成について説明する。
雄端子111は、第1実施例の雄端子11と同様に、X軸方向に延びている。雄端子111のX軸方向における一端111aは、雄ハウジング115の内側面115bに沿って折り曲げられている。そして、一端111aは、固定部材114により、雄側ケーブル112の一端とともに、雄ハウジング115に共締めされている。一方、他端111bは、第1実施例と同様に、雄ハウジング115に固定されていない。
雄ハウジング115の収容部115aには、一対のスナップフィット118a、118bが設けられている。一対のスナップフィット118a、118bは、それぞれ、収容部115aのY軸方向における一対の内側面に配置されている。
雄ケース116のY軸正方向の側壁には、固定穴117が設けられている。固定穴117は、第1実施例と異なり、雄ハウジング115を貫通していない。
図5を参照して、雌コネクタ150について説明する。雌コネクタ150は、雌端子151と、雌ハウジング155と、雌ケース156と、を備えている。
雌端子151は、第1実施例の雄端子11と同様に、X軸方向に延びている。雌端子151のX軸方向における一端151aは、雌コネクタ150の先端とは反対側(即ち、X軸正方向)に位置している。一端151aは、Z字形状に折り曲げられている。Z字形状のX軸正方向における端は、固定部材154により、雌側ケーブル152の一端とともに、雌ハウジング155に共締めされている。一端151aのZ字形状の部分を、以下、Z字部159と称する。Z字部159は、いわゆる板バネとして機能する。
一方、他端151b(筒部151b)は、第1実施例と同様に、筒状に形成されている。筒部151bは、雌ハウジング155に嵌合しているが、熱膨張/収縮の際にX方向に伸び縮みする余地があり、雌ハウジング155固定されてはいない。例えば、筒部151bをX軸正方向に押すと、Z字部159が弾性変形する。そして、筒部151bがX軸正方向に移動する。即ち、筒部151bは、X軸方向に沿って自由に移動可能である。
雌ハウジング155の挿入部155aの先端の側面には、開口155bが設けられている。開口155bの内側には、雌端子151が配置されており、筒部151bは開口155bから露出している。また、挿入部155aには、一対の受け溝158a、158bが設けられている。一対の受け溝158a、158bは、それぞれ、挿入部155aのY軸方向における一対の側面に配置されている。挿入部155aが雄ハウジング115の収容部115aに挿入されると、一対のスナップフィット118a、118bが、一対の受け溝158a、158bに引っ掛かり、挿入部155aが収容部115aから抜けることが防止される。また、雌ケース156のY軸正方向の側壁には、雄ケース116の固定穴117と一対一に対応する固定穴157が設けられている。
図6を参照して、雄コネクタ110と雌コネクタ150が嵌合した状態について説明する。図6に示すように、雄端子111の他端111bは、開口155bから露出している雌端子151の筒部151b内に挿入される。他端111bが、筒部151bの奥まで挿入されると、筒部151bの先端が、雄端子111の折れ曲がった部分111cを介して、雄ハウジング115の内側面115bに当接する。さらに、雄コネクタ110が雌コネクタ150に向かって移動すると、Z字部159が弾性変形するとともに、一対のスナップフィット118a、118bが、一対の受け溝158a、158bに引っ掛かる。そして、2つの固定穴117、157に、ねじ等の固定部材が挿入されると、雄ハウジング15に対して雌ハウジング55が固定される。
図6では、雄端子111と雌端子151の凸部153との接触箇所に符号P2が付されている。雄端子111の固定部材114は、凸部153から見てX軸負方向の側に位置している。一方、Z字部159及び固定部材154は、凸部153から見てX軸正方向の側に位置している。即ち、固定部材114とZ字部159は、凸部153から見て互いに反対方向に位置している。
本実施例の効果について説明する。雄端子111は、膨張により、他端111bが固定部材114から遠ざかるように、X軸正方向に延びる。一方、雌端子151は、筒部151bが雄ハウジング115に当接しているので、筒部151bのX軸負方向への移動は規制されている。このため、雌端子151は、膨張により、Z字部159が形成されている一端151aがX軸正方向に移動するように延びる。この場合、凸部153及び凸部153と接触している雄端子111の接触箇所も、同一方向(即ち、X軸正方向)に移動する。したがって、本実施例でも、第1実施例と同様に、雄端子111と雌端子151の熱膨張/収縮による摺動距離を短くすることができる。
また、雌端子151の凸部153は、膨張により、折れ曲がった部分111cに当接している筒部151bの先端を基点として移動する。その移動量は、距離L3と、雌端子151の線膨張係数と、雌端子151の温度上昇と、の積により算出される延び量に比例する。一方、雄端子111の凸部153との接触箇所も、折れ曲がった部分111cを基点として移動する。その移動量は、距離L3と、雄端子111の線膨張係数と、雄端子111の温度上昇と、の積により算出される延び量に比例する。このため、凸部153の移動量と接触箇所の移動量は同じ、若しくは、その差は小さい。したがって、本実施例でも、第1実施例と同様に、凸部153が雄端子111に対して相対的に移動する距離をさらに低減することができる。
また、雌端子151は、雄端子111に対して、熱膨張/収縮以外の要因、例えば、X軸方向の振動により、摺動する場合がある。本実施例では、筒部151bが、Z字部159の弾性力により、雄ハウジング115に当接している。このため、雄端子111に対する雌端子151のX軸負方向の移動が規制される。したがって、X軸方向の振動により、雌端子151が雄端子111に対して摺動する距離も低減することができる。
(第3実施例)
図面を参照して第3実施例のコネクタ構造を説明する。本実施例のコネクタ構造は、雄コネクタ210と雌コネクタ250で構成される。
図7を参照して、雄コネクタ210について説明する。雄コネクタ210は、雄端子211と、雄ハウジング215と、雄ケース216と、を備えている。以下では、主に、第1実施例と異なる構成について説明する。
雄端子211は、Y軸方向に延びている。雄端子211のY軸方向における一端211aは、X軸負方向に折り曲げられている。そして、一端211aは、固定部材214により、雄側ケーブ212の一端とともに、雄ハウジング215に共締めされている。一方、他端211bは、雄ハウジング215に接しているが、熱膨張/収縮の際にY方向に伸び縮みする余地があり、雄ハウジング215に固定されてはいない。
雄ハウジング115の収容部215aには、第2実施例と同様に、一対のスナップフィット218a、218bが設けられている。雄ケース216のY軸正方向の側壁には、第2実施例と同様に、固定穴217が設けられている。
図8を参照して、雌コネクタ250について説明する。雌コネクタ150は、雌端子151と、雌ハウジング155と、雌ケース156と、を備えている。
雌端子251は、Y軸方向に延びている。後に図9に図示するように、雄コネクタ210と雌コネクタ250が嵌合したとき、雌端子251は、雄端子211と平行に延びるようになる。雄端子211のY軸方向における一端251aは、X軸正方向に折り曲げられている。そして、一端251aは、固定部材254により、雌側ケーブ252の一端とともに、雌ハウジング255に共締めされている。
一方、他端251bは、雌ハウジング255に接しているが、熱膨張/収縮の際にY方向に伸び縮みする余地があり、雌ハウジング255に固定されてはいない。また、他端251bには、凸部253が設けられている。凸部253は、他端251bの一部を先端側へV字に折り曲げることで形成される。即ち、凸部253の頂部は、先端側に位置している。
雌ハウジング255の挿入部255aの先端の側面には、開口255bが設けられている。開口255bの内側には、雌端子251が配置されており、凸部253は開口255bから露出している。また、挿入部255aには、第2実施例と同様に、一対の受け溝258a、258bが設けられている。雌ケース256のY軸正方向の側壁には、第2実施例と同様に、固定穴257が設けられている。
図9を参照して、雄コネクタ210と雌コネクタ250が嵌合した状態について説明する。図9に示すように、雄コネクタ210と雌コネクタ250が嵌合したとき、雄端子211のX軸正方向における側面は、開口255bから露出している雌端子251の凸部253に接触する。
図9では、雄端子211と凸部253との接触箇所に符号P3が付されている。雄コネクタ210と雌コネクタ250が嵌合したとき、雄コネクタ210の固定部材214と、雌コネクタ250の固定部材254は、凸部253から見て同一の側(即ち、Y軸正方向の側)に位置している。そして、固定部材214から接触箇所P3までのY軸方向における距離L5は、固定部材254のY軸方向における位置から接触箇所P3までのY軸方向における距離L6と、同じである。
本実施例の効果について説明する。本実施例でも、雄端子211及び雌端子251が同一方向(即ち、Y軸負方向)に延びるので、第1実施例と同様の効果を奏することができる。さらに、距離L5と距離L6も同じであるので、第1実施例と同様に、更なる摺動距離の低減の効果を奏することができる。
以下、実施例で示した技術に関する留意点を述べる。凸部53は、雄端子11に設けられてもよい。即ち、雌端子と雄端子の一方に他方と接触する凸部が設けられていればよい。
固定部材54が配置されている箇所が、「第2固定箇所」の一例である。例えば、雌端子51の一端51aが雌ハウジング55に埋め込まれることにより、一端51aが雌ハウジング55に固定されてもよい。
第2実施例のZ字部159が、「弾性部材」の一例である。例えば、雌端子151の一端151aが、コイルバネを介して、雌ハウジング155に固定されていてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10、110、210:雄コネクタ
11、111、211:雄端子
112、212 :雄側ケーブル
14 :固定箇所
114、214 :固定部材
15、115、215:雄ハウジング
16、116、216:雄ケース
50、150、250:雌コネクタ
51、151、251:雌端子
52、152、252:雌側ケーブル
53、153、253:凸部
54、154、254:固定部材
55、155、255:雌ハウジング
56、156、256:雌ケース
159 :Z字部

Claims (2)

  1. 雄コネクタと雌コネクタが嵌合するコネクタ構造であって、
    前記雄コネクタは、一端が第1固定箇所で雄ハウジングに固定されており、他端が前記雄ハウジングに固定されていない板状の雄端子を備えており、
    前記雌コネクタは、前記雄コネクタと嵌合したときに前記雄端子と平行に延びている雌端子であって、一端が第2固定箇所で雌ハウジングに固定されており、他端が前記雌ハウジングに固定されていない前記雌端子を備えており、
    前記雌端子と前記雄端子の一方に他方と接触する凸部が設けられており、
    前記雄コネクタと前記雌コネクタが嵌合したときに、前記第1固定箇所と前記第2固定箇所が、前記凸部から見て同一の側に位置している、コネクタ構造。
  2. 雄コネクタと雌コネクタが嵌合するコネクタ構造であって、
    前記雄コネクタは、一端が固定箇所で雄ハウジングに固定されており、他端が前記雄ハウジングに固定されていない板状の雄端子を備えており、
    前記雌コネクタは、前記雄コネクタと嵌合したときに前記雄端子と平行に延びている雌端子であって、一端が弾性部材を介して雌ハウジングに固定されており、他端(自由端)が前記雌ハウジングに固定されていない前記雌端子を備えており、
    前記雌端子と前記雄端子の一方に他方と接触する凸部が設けられており、
    前記雄コネクタと前記雌コネクタが嵌合したときに、前記固定箇所と前記弾性部材が、前記凸部から見て互いに反対側に位置しているとともに、前記自由端が前記雄ハウジングに当接しているコネクタ構造。
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