JP2018017658A - 液面位置検出装置 - Google Patents

液面位置検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018017658A
JP2018017658A JP2016149439A JP2016149439A JP2018017658A JP 2018017658 A JP2018017658 A JP 2018017658A JP 2016149439 A JP2016149439 A JP 2016149439A JP 2016149439 A JP2016149439 A JP 2016149439A JP 2018017658 A JP2018017658 A JP 2018017658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propagation
wave
internal
period
surface wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016149439A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6729141B2 (ja
Inventor
政稔 市村
Masatoshi Ichimura
政稔 市村
博行 鈴木
Hiroyuki Suzuki
博行 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP2016149439A priority Critical patent/JP6729141B2/ja
Publication of JP2018017658A publication Critical patent/JP2018017658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6729141B2 publication Critical patent/JP6729141B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

【課題】超音波を利用して、温度センサを用いることなく液面の位置を精度良く検出可能な液面位置検出装置を提供することにある。【解決手段】液面位置検出装置10は、圧電素子31を振動させることによって伝搬体20の内部を伝搬する内部伝搬波W1と、伝搬体20の表面を伝搬する表面波W2とを発生させる。液面位置検出装置10は、振動が発生してから内部伝搬波反射部22又は表面波反射部24によって反射された内部伝搬波W1と表面波W2とが圧電素子31に入力するまでの期間に基づいて、内部伝搬波W1と表面波W2との伝搬速度に影響を与える伝搬体20の温度を考慮して、伝搬体20が浸る液体80の液面81の位置を決定する。内部伝搬波反射部22は、内部伝搬波W1と表面波W2とが重なって圧電素子31に入力することがないような伝搬体20上の位置に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、液面位置検出装置に関する。本発明は、特に、超音波を利用し、タンク内の液体の液面の位置を検出する液面位置検出装置に関する。
液面位置検出装置として、タンク内に超音波伝搬体を配置し、液体中の部分を伝搬する表面波の速度と、気体中の部分を伝搬する表面波の速度の差を利用して液面位置を検出する装置が知られている。このような超音波を利用した液面位置検出装置としては、例えば特許文献1が開示するものがある。
特許文献1に開示されている液面位置検出装置では、金属製の超音波伝搬体を長手方向が上下になるようにタンク内に配置し、超音波伝搬体の上端部に設けた超音波振動子を振動させる。特許文献1に開示されている液面位置検出装置では、超音波伝搬体の表面を伝搬する表面波を検出し、表面波の伝搬期間を測定する。特許文献1に開示されている液面位置検出装置では、液体接触部分を伝搬する表面波の速度が、液体から露出する露出部分を伝搬する表面波の速度よりも遅くなることを利用して、表面波の伝搬期間に応じて液面位置が検出される。
ここで、超音波伝播体を伝搬する表面波の速度は、超音波伝播体自身の温度に影響を受ける。すなわち、超音波伝播体自身の温度に起因して超音波伝搬体の密度が変化し、超音波伝播体を伝搬する表面波の速度が超音波伝搬体の密度によって変化する。そのため、超音波伝播体の温度を検出する温度センサを備えることが考えられるが、温度センサを備える場合には製造コストが上昇するという問題があった。
この問題を解決するために、特許文献2に開示されている液面位置検出装置が提案されている。特許文献2に開示されている液面位置検出装置は、伝搬体の振動として、伝搬体の表面を伝搬する表面波を発生させると共に、伝搬体の内部を伝搬する内部伝搬波も発生させる。内部伝搬波が伝搬体の内部を伝搬する速度は、伝搬体が液体に接触している長さに影響されず、伝搬体の温度のみに影響される。特許文献2に開示されている液面位置検出装置では、内部伝搬波が伝搬体の内部を伝搬する速度によって、表面波が伝搬体の表面を伝搬する速度を補正する。その結果、特許文献2に開示されている液面位置検出装置では、温度センサを備えることを必要とせず、伝搬体の温度の影響を考慮することができる。
ところで、特許文献2では、内部伝搬波を反射するための内部伝搬波反射部を伝搬体に設けることが開示されている。本発明者らは、内部伝搬波反射部を伝搬体上の適切な位置に設けることによって内部伝搬波及び表面波の検出精度が向上することを、認識した。
特開平4−86525号公報 特開2016−125825号公報
本発明の1つの目的は、超音波を利用して、温度センサを用いることなく液面の位置を精度良く検出可能な液面位置検出装置を提供することにある。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び好ましい実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
本発明に従う第1の態様は、圧電素子に電圧を印加することによってこの圧電素子を振動させる振動発生部と、
前記圧電素子の振動を伝搬する伝搬体と、
前記振動が前記伝搬体の反射部で反射されて前記圧電素子に入力することを検出する振動検出部と、
前記伝搬体が浸される液体の液面の位置を決定する位置決定部と、
を備える液面位置検出装置であって、
前記伝搬体は、前記振動が前記伝搬体の表面を伝搬する表面波と、前記振動が前記伝搬体の内部を伝搬する内部伝搬波と、を伝搬し、
前記反射部は、表面波反射部と、内部伝搬波反射部と、を含み、
前記位置決定部は、前記振動が発生してから前記表面波が前記表面波反射部で反射されて前記圧電素子に入力するまでの期間である表面波伝搬期間に基づいて前記伝搬体が浸される前記液体の前記液面の前記位置を決定し、
前記位置決定部は、前記振動が発生してから前記内部伝搬波が前記内部伝搬波反射部で反射されて前記圧電素子に入力するまでの期間である内部伝搬波伝搬期間によって、前記表面波伝搬期間を補正し、
前記表面波反射部は、前記伝搬体の長手方向の2つの端部のうちの前記圧電素子から遠い側の端部であり、
前記内部伝搬波反射部は、前記内部伝搬波伝搬期間をn(nは1以上の整数)倍した期間が前記表面波伝搬期間と重ならないような、前記伝搬体上の位置に形成されることを特徴とする液面位置検出装置に関する。
内部伝搬波反射部を、内部伝搬波伝搬期間をn倍した期間が表面波伝搬期間と重ならないように設けることによって、反射された内部伝搬波と表面波とが干渉することが防止され、反射された内部伝搬波又は表面波のいずれが圧電素子に入力したのか区別される。
本発明に従う第2の態様では、第1の態様において、前記内部伝搬波反射部は、前記内部伝搬波伝搬期間を前記n倍した期間及び前記内部伝搬波伝搬期間をn+1倍した期間の双方が、前記伝搬体が浸される前記液体の前記液面の前記位置が最も高いときの前記表面波伝搬期間と前記伝搬体が浸される前記液体の前記液面の前記位置が最も低いときの前記表面波伝搬期間との間に含まれないような、前記伝搬体上の位置に形成されてもよい。
このような条件を満たすように伝搬体上の位置に内部伝搬波反射部が形成されることによって、反射された内部伝搬波と表面波とが干渉することがない。
本発明に従う第3の態様では、第1又は第2の態様において、前記内部伝搬波反射部は、気体内での前記表面波の伝搬速度が前記液体内での前記表面波の伝搬速度よりも速いときには次の式(1)を満たすように前記伝搬体上の位置に形成される一方で、前記気体内での前記表面波の伝搬速度が前記液体内での前記表面波の伝搬速度よりも遅いときには次の式(2)を満たすように前記伝搬体上の位置に形成されてもよい。
Figure 2018017658
ここで、
vsは、内部伝搬波の伝搬速度であり、
vrは、気体内での表面波の伝搬速度であり、
vlrは、液体内での表面波の伝搬速度であり、
L1は、伝搬体における、圧電素子に近い側の端部から内部伝搬波反射部までの長さであり、
L2は、伝搬体の全長であり、
L3は、伝搬体における、圧電素子に近い側の端部から液体の液面の位置が最も高いときの液面の位置までの長さである。
式(1)を満たすようなL1の範囲内で、伝搬体に内部伝搬波反射部を形成することによって、内部伝搬波伝搬期間をn倍した期間が、伝搬体が浸される液体の液面の位置が検出範囲内にあるときの表面波と重ならない。
本発明に従う第4の態様では、第3の態様において、前記内部伝搬波伝搬期間をn+1倍した時点において前記内部伝搬波反射部で反射されて前記圧電素子に入力する、前記内部伝搬波の振幅が所定の振幅よりも小さいときには、
前記内部伝搬波反射部は、前記式(1)の代わりに次の式(3)を満たすように、あるいは前記式(2)の代わりに次の式(4)を満たすように、前記伝搬体上の位置に形成されてもよい。
Figure 2018017658
内部伝搬波伝搬期間をn+1倍した時点において内部伝搬波反射部で反射されて圧電素子に入力する、内部伝搬波の振幅が所定の振幅よりも小さいときには、式(3)又は式(4)を満たすようなL1の範囲内で、伝搬体に内部伝搬波反射部を形成することによっても、伝搬体が浸される液体の液面の位置が検出範囲内にあるときの表面波と重ならない。
本発明に従う第5の態様では、第1から第4の態様において、前記伝搬体における、前記圧電素子に近い側の端部から前記内部伝搬波反射部までの長さが、前記伝搬体の全長の半分よりも長いときには、前記nは1であってもよい。
内部伝搬波は、内部伝搬波反射部で反射される回数が増える程、減衰して振幅が小さくなる。すなわち、内部伝搬波が内部伝搬波反射部で反射される回数であるnが1であるときが、圧電素子に入力する内部伝搬波の振幅が最も大きく、振動検出部による検出が容易である。
本発明に係る液面位置検出装置の構成の例を示す図である。 液面の位置と表面波及び内部伝搬波との関係を示す図である。 図1に示される液面位置検出装置の動作の例を示すフローチャート図である。 伝搬体において内部伝搬波反射部が設けられる位置を説明する図である。 内部伝搬波反射部を伝搬体上の適切な位置に設けるための条件を説明する図である。 内部伝搬波反射部を伝搬体上の適切な位置に設けるための条件を説明する図である。
以下に説明する好ましい実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
《1.全体の構成の例》
図1に示すように、液面位置検出装置10は、容器70に貯留された液体80の液面81の位置を検出する装置である。容器70は、例えば燃料タンクであり、液体80は、例えばガソリンである。ガソリンの使用、給油に伴い、液面81の位置は上下に移動する。なお、容器70は燃料タンクに限定されず、液体80を貯留できれば一般的な容器であってもよい。また、液体80はガソリンに限定されず、アルコール等の燃料や水等でもよく、いずれの液体であっても差し支えない。
液面位置検出装置10は、伝搬体20と、圧電素子31と、振動発生部32と、振動検出部33と、位置決定部40と、を備える。伝搬体20と、圧電素子31と、振動発生部32と、振動検出部33と、位置決定部40とは、ケース50の内部に収納されている。ケース50は、容器70に固定されている。
伝搬体20は、樹脂材料からなる。樹脂材料は、例えばポリフェニレンスルファイド(PPS)である。伝搬体20の材料をPPSとすることで、超音波(表面波W2、内部伝搬波W1)を良好に伝搬することができる。なお、樹脂材料はPPSに限定されず、超音波を伝搬できれば他の一般的な樹脂であっても差し支えない。
伝搬体20は、上下に長い四角柱形状である。しかしながら、伝搬体20の形状は四角柱に限定されず、円柱、三角柱等、上下に長い柱形状であれば他の形状であっても差し支えない。伝搬体20が上下に長い形状であることによって、液体80に浸ることができる。
伝搬体20は、長手方向の途中に切り欠いた溝21を備えている。この溝21は、内部伝搬波を反射する内部伝搬波反射部22を備えている。また、伝搬体20の2つの端部24,25のうち、圧電素子31から遠い側の端部24は表面波を反射する。伝搬体20の圧電素子31から遠い側の端部24を、表面波反射部24とも呼び、内部伝搬波反射部22と表面波反射部24とを合わせて伝搬体20の反射部とも呼ぶ。
圧電素子31は、伝搬体20の、圧電素子31から近い側の端部25から圧電素子31から遠い側の端部24まで溝21が設けられていない表面(表面そのものと表面から伝搬体20の厚さよりも短い所定の深さまでの領域とを含む)である、主面26から圧電素子31の一部が迫り出すように配置されている。また、圧電素子31の底面がケース50の底部の上面に密着すると共に、伝搬体20の圧電素子31から近い側の端部25がケース50の底部の下面に密着する。これによって、伝搬体20に表面波W2と内部伝搬波W1を発生させるとともに、表面波W2と内部伝搬波W1を検出することができる。
圧電素子31は振動することによってケース50の底部を介して伝搬体20に振動を与え、伝搬体20の主面26に表面波W2を発生させるとともに、伝搬体20の内部に内部伝搬波W1を発生させる。さらに圧電素子31は、伝搬体20の端部24で反射された表面波W2と、内部伝搬波反射部22で反射された内部伝搬波W1とを検出し電圧に変換する。なお、表面波W2はレイリー波(気体内で伝搬する表面波)と漏洩レイリー波(液体内で伝搬する表面波)とを含み、内部伝搬波W1は横波を含む。また、一般的に、内部伝搬波W1が伝搬体20を伝搬する速度である内部伝搬波伝搬速度は、表面波W2が伝搬体20を伝搬する速度である表面波伝搬速度よりも速い。また、圧電素子31が伝搬体20と直接接触する構造とすることもできる。このような構造にすることによって、内部伝搬波W1及び表面波W2を伝搬体20により強い振幅で伝えることができる作用が期待できる。
振動発生部32は、圧電素子31に電圧を印加することによって圧電素子31を振動させるように構成されている。例えば、振動発生部32は、位置決定部40が所定周期で出力する駆動信号に応じて圧電素子31に電圧を印加する。
振動検出部33は、表面波W2又は内部伝搬波W1が、伝搬体20の反射部である内部伝搬波反射部22又は表面波反射部24によって反射されて圧電素子31に入力するときに、圧電素子31によって出力される電圧を検出するように構成されている。振動検出部33は、例えば、電圧を検出するときに検出信号を位置決定部40に対して出力してもよい。なお、図1に示される例において、振動発生部32及び振動検出部33が別体として構成されているが、これに限定されず、振動発生部32及び振動検出部33が一体として構成されていてもよい。
位置決定部40は、例えばマイクロコンピュータ(マイコン)によって構成されており、CPU(Central Processing Unit)等で構成される処理部41とRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等で構成される記憶部42とを少なくとも備える。位置決定部40は、伝搬体20が浸される液体80の液面81の位置を決定するが、詳しい説明は後述する。
図1に示される例においては、位置決定部40はケース50の内部に備えられているが、これに限定されず、位置決定部40をケース50の外部に配置された外部装置に設けてもよい。また、位置決定部40が、振動発生部32と振動検出部33との少なくとも1つを含んでいてもよい。
《2.動作の例》
図2及び図3を参照して、液面位置検出装置10の動作の例を説明する。まず、図2を参照して、液面81の高さを算出する基本原理を説明する。概略を説明すると、液面81の高さは、表面波W2の表面波伝搬期間T2と内部伝搬波W1の内部伝搬波伝搬期間T1から求められる。以下、詳細に説明する。
前提として、伝搬体20が、気体内での表面波伝搬速度と、液体内での表面波伝搬速度とは異なる。また、気体内での表面波伝搬速度と、液体内での表面波伝搬速度とで、どちらが速くなるのかについては、伝搬体20の材料によって決まる。図2は、伝搬体20が、気体内での表面波伝搬速度が液体内での表面波伝搬速度よりも速い材料によって構成されているときの例を示す。
図2の上側には、液面81の位置が低い状況において、振動を発生させたことによって伝搬体20が伝搬する内部伝搬波W1及び表面波W2−Lが反射して圧電素子31に入力する様子が示されている。また、図2の下側には、液面81の位置が高い状況において、振動を発生させたことによって伝搬体20が伝搬する内部伝搬波W1及び表面波W2−Hが反射して圧電素子31に入力する様子が示されている。
図2に示される時点t0は、振動W0が発生した時点、すなわち位置決定部40が駆動信号を出力した時点である。上述したように、振動W0が発生することによって、伝搬体20が内部伝搬波W1及び表面波W2を伝搬する。図2に示される時点t1は、内部伝搬波W1が内部伝搬波反射部22で反射されて圧電素子31に入力した時点である。図2に示される期間T1は、時点t0から時点t1までの期間である内部伝搬波伝搬期間T1である。
図2に示される時点t2−Lは、液面81の位置が低い状況において、表面波W2−Lが表面波反射部24で反射されて圧電素子31に入力した時点である。また、図2に示される時点t2−Hは、液面81の位置が高い状況において、表面波W2−Hが表面波反射部24で反射されて圧電素子31に入力した時点である。
図2に示される例においては、気体内での表面波伝搬速度が液体内での表面波伝搬速度よりも速いため、時点t2−Lは時点t2−Hよりも早い時点となる。その結果、時点t0から時点t2−Lまでの期間である表面波伝搬期間T2−Lは、時点t0から時点t2−Hまでの期間である表面波伝搬期間T2−Hよりも短い期間となる。このように、図2に示される例においては、液面81の位置が低いほど表面波伝搬期間T2が短くなり、液面81の位置が高いほど表面波伝搬期間T2が長くなる。このことを利用して、位置決定部40は、記憶部42に記憶されている、表面波伝搬期間T2と液面81の位置との関係を示す演算式又はテーブル等を、処理部41が演算又は参照することによって、表面波伝搬期間T2に応じた液面81の位置を決定することができる。
ところで、内部伝搬波伝搬速度及び表面波伝搬速度は、伝搬体20の温度に影響を受ける。すなわち、伝搬体20の温度に起因して伝搬体20の密度が変化し、内部伝搬波伝搬速度及び表面波伝搬速度が伝搬体20の密度及び/又は弾性率によって変化する。ここで、内部伝搬波W1は伝搬体20の内部を進むため、内部伝搬波伝搬速度(内部伝搬波伝搬期間T1)は、伝搬体20が液体80に浸かっている長さに影響されずに、伝搬体20の温度のみに影響を受けるものである。
そのため、内部伝搬波W1の内部伝搬波伝搬期間T1から、位置決定部40の記憶部42に記憶した温度条件を参照し、伝搬体20の温度を求める。伝搬体20の温度に基づいて、所定の補正係数等を考慮した補正手法を用いて、表面波W2の表面波伝搬期間T2を補正する。位置決定部40が、補正後の表面波伝搬期間T2に応じた液面81の位置を決定することによって、伝搬体20の温度を考慮した精度の高い液面81の位置を決定することができる。
続いて、図3を参照して、液面位置検出装置10の一連の動作を説明する。ステップST01では、振動発生部32が振動W0を発生させる。ステップST02では、位置決定部40が、圧電素子31が反射された内部伝搬波W1を入力したか否かを判定する。ステップST02の判定がYESのときにはフローはステップST03に進み、ステップST02の判定がNOのときにはフローはステップST01に進む。
ステップST03では、位置決定部40は、内部伝搬波伝搬期間T1を取得する。ステップST04では、位置決定部40は、内部伝搬波伝搬期間T1に基づいて伝搬体20の温度を決定する。ステップST05では、位置決定部40が、圧電素子31が反射された表面波W2を入力したか否かを判定する。ステップST05の判定がYESのときにはフローはステップST06に進み、ステップST05の判定がNOのときにはフローはステップST01に進む。
ステップST06では、位置決定部40は、表面波伝搬期間T2を取得する。ステップST07では、位置決定部40は、ステップST04で決定した伝搬体20の温度に基づいて表面波伝搬期間T2を補正する。ステップST08では、位置決定部40は、補正後の表面波伝搬期間T2に応じた液面81の位置を決定する。ステップST08の処理が完了すると、フローは終了する。
《3.内部伝搬波反射部の位置》
以下、伝搬体20において、内部伝搬波反射部22を設ける適切な位置について説明する。まず、その前提として、伝搬体20に内部伝搬波反射部22を設ける理由について説明する。
上述したように、伝搬体20を伝搬する内部伝搬波W1及び表面波W2は、圧電素子31の同一の振動によって発生し、伝搬体20の反射部で反射してそれぞれ圧電素子31に入力する。圧電素子31は、反射された内部伝搬波W1又は表面波W2を入力したときに電圧を出力する。振動検出部33は、圧電素子31によって出力される電圧を検出し、検出信号を位置決定部40に対して出力する。
ここで、振動検出部33及び位置決定部40は、圧電素子31に入力する振動(波)が、反射された内部伝搬波W1又は表面波W2のいずれであるかを区別することができない。そのため、振動が発生してから反射された内部伝搬波W1及び表面波W2が圧電素子31に入力するまでの予想期間を含むタイミングデータが、例えば位置決定部40の記憶部42等に予め記憶されている。例えば位置決定部40は、タイミングデータを参照して、振動が発生してから検出信号を入力するまでの期間に基づいて、反射された内部伝搬波W1又は表面波W2のいずれが圧電素子31に入力したのかを判定する。
ところで、反射された内部伝搬波W1と表面波W2とが例えば干渉したときには、位置決定部40による反射された内部伝搬波W1又は表面波W2のいずれが圧電素子31に入力したのかの正確な判定が困難になる。そこで、内部伝搬波W1が伝搬体20を伝搬する長さと表面波W2が伝搬体20を伝搬する長さとが異なる長さとなるように、伝搬体20に内部伝搬波反射部22を設けている。その結果、伝搬体20上の適切な位置に内部伝搬波反射部22を設けることによって、反射された内部伝搬波W1と表面波W2とが干渉することが防止され、反射された内部伝搬波W1又は表面波W2のいずれが圧電素子31に入力したのかを位置決定部40が正確に判定することができる。
次に、図4を参照して、伝搬体20において、内部伝搬波反射部22を設ける適切な位置について説明する。図4には、伝搬体20、圧電素子31及び液面81が模式的に示されている。
図4に示されている長さL1は、圧電素子31から近い側の伝搬体20の端部25から伝搬体20上の内部伝搬波反射部22までの長さを示す。図4に示されている長さL2は、圧電素子31から近い側の伝搬体20の端部25から圧電素子31から遠い側の伝搬体20の端部24までの長さ、すなわち伝搬体20の長手方向の全長を示す。図4に示されている長さL3は、圧電素子31から近い側の伝搬体20の端部25から、液面81の位置が最も高い状態における液面81の位置までの長さを示す。なお、液面81の位置が最も高い状態とは、例えば液体80が容器70の満タン位置まで貯留されている状態である。また、長さL2及び長さL3は、例えば容器70の深さ等の仕様によって定まる長さである。
図4に示されるように、長さL1が長さL2よりも短ければ、反射された内部伝搬波W1と表面波W2とが干渉しないようにも考えられる。しかしながら、反射された内部伝搬波W1と表面波W2とは、圧電素子31から近い側の伝搬体20の端部25(及び圧電素子31)によってさらに反射される。そのため、長さL1によっては、例えば、反射された表面波W2が最初に圧電素子31に入力するときに、複数回反射された内部伝搬波W1と干渉して圧電素子31に入力する状況が発生し得る。この状況においても、位置決定部40による反射された内部伝搬波W1又は表面波W2のいずれが圧電素子31に入力したのかの判定が困難になる。
以下、図5及び図6を参照して、この状況も考慮した、内部伝搬波反射部22を伝搬体20上の適切な位置に設けるための条件を説明する。内部伝搬波反射部22を伝搬体20上の適切な位置に設けるための条件は、気体内での表面波伝搬速度vrが液体内での表面波伝搬速度vlrよりも速いときと遅いときとで異なる。まずは、図5を参照して、伝搬体20が、気体内での表面波伝搬速度vrが液体内での表面波伝搬速度vlrよりも速い材料によって構成されているときの条件を説明する。
図5及び図6に示されている符号のうち図2に示されている符号と同一の符号については、図2を参照して上述した用語と同一の用語を指している。したがって、図5及び図6に示されている符号のうち図2に示されている符号と同一の符号についての説明は省略する。
図5の上側には、液面81の位置が最も低い状態において、振動を発生させたことによって伝搬体20が伝搬する内部伝搬波W1及び表面波W2−Eが反射して圧電素子31に入力する様子が示されている。液面81の位置が最も低い状態とは、例えば液体80が容器70の最低ラインの位置より下回っている状態である。すなわち、図5の上側に示される状況において、伝搬体20は液体80に浸っていない。また、図5の下側には、液面81の位置が最も高い状況において、振動を発生させたことによって伝搬体20が伝搬する内部伝搬波W1及び表面波W2−Fが反射して圧電素子31に入力する様子が示されている。すなわち、図5の下側に示される状況において、伝搬体20は図4に示されるL3より下側が液体80に浸っている。
図5に示されるnW1は、t0から内部伝搬波伝搬期間T1をn(nは1以上の整数)倍した期間nT1が経過した時点nt1において、圧電素子31に入力する反射された内部伝搬波である。すなわち、nW1は、内部伝搬波反射部22でn回反射されて圧電素子31に入力する内部伝搬波である。
図5に示される時点t2−Eは、表面波W2−Eが表面波反射部24で反射されて圧電素子31に入力した時点である。図5に示される時点t2−Fは、表面波W2−Fが表面波反射部24で反射されて圧電素子31に入力した時点である。なお、時点t2−E及び時点t2−Fは、表面波W2−E及び表面波W2−Fが表面波反射部24で1回反射されて圧電素子31に入力するそれぞれの時点である。また、内部伝搬波nW1及び時点nt1におけるnは、時点t2−Eの直前で圧電素子31に入力する内部伝搬波が内部伝搬波反射部22で反射された回数である。
図5に示される例において、気体内での表面波伝搬速度vrが液体内での表面波伝搬速度vlrよりも速いため、時点t2−Eは時点t2−Fよりも早い時点となっている。その結果、時点t0から時点t2−Eまでの期間である、液面81の位置が最も低い状態の表面波伝搬期間T2−Eは、液面81の位置が最も高い状態の表面波伝搬期間T2−Fよりも長くなる。
図5に示される(n+1)W1は、内部伝搬波nW1よりも1回多く内部伝搬波反射部22で反射されて圧電素子31に入力する内部伝搬波である。図5に示される時点(n+1)t1は、内部伝搬波(n+1)W1が圧電素子31に入力する時点、すなわちt0から内部伝搬波伝搬期間T1をn+1倍した期間(n+1)T1が経過した時点である。
図5に示される例では、内部伝搬波nW1が表面波W2−E及び表面波W2−F、又は表面波W2−Eと表面波W2−Fとの間の表面波W2と重ならない。このような条件を満たすように伝搬体20上の位置に内部伝搬波反射部22が形成されることによって、反射された内部伝搬波W1又は表面波W2のいずれが圧電素子31に入力したのかを位置決定部40が正確に判定することができる。
また、図5に示される例では、内部伝搬波伝搬期間T1をn倍した期間nT1及び内部伝搬波伝搬期間T1をn+1倍した期間(n+1)T1の双方が、液面81の位置が最も低いときの表面波伝搬期間T2−Eと液面81の位置が最も高いときの表面波伝搬期間T2−Fとの間に含まれない。このような条件を満たすように伝搬体20上の位置に内部伝搬波反射部22が形成されることによって、反射された内部伝搬波W1と表面波W2とが干渉することがない。
伝搬体20が、気体内での表面波伝搬速度vrが液体内での表面波伝搬速度vlrよりも速い材料によって構成されているときに、内部伝搬波nW1が表面波W2−E及び表面波W2−F、又は表面波W2−Eと表面波W2−Fとの間の表面波W2と重ならない条件は、次の式(5)且つ式(6)が成立することである。
Figure 2018017658
ここで、期間=長さ/速度、の関係が成立するため、式(5)は次の式(7)となり、式(6)は次の式(8)となる。ただし、式中、vsは内部伝搬波W1の伝搬速度であり、vrは気体内での表面波W2の伝搬速度であり、vlrは液体80内での表面波W2の伝搬速度である。
Figure 2018017658
式(7)及び式(8)をL1に関する不等式として整理することによって式(9)が得られる。
Figure 2018017658
式(9)を満たすようなL1の範囲内で、伝搬体20に内部伝搬波反射部22を形成することによって、内部伝搬波nW1が表面波W2−E及び表面波W2−F、又は表面波W2−Eと表面波W2−Fとの間の表面波W2と重ならない。且つ、内部伝搬波伝搬期間T1をn倍した期間nT1及び内部伝搬波伝搬期間T1をn+1倍した期間(n+1)T1の双方が、液面81の位置が最も低いときの表面波伝搬期間T2−Eと液面81の位置が最も高いときの表面波伝搬期間T2−Fとの間に含まれない。
続いて、図6を参照して、伝搬体20が、気体内での表面波伝搬速度vrが液体内での表面波伝搬速度vlrよりも遅い材料によって構成されているときの条件を説明する。以下、図5を参照して説明した、伝搬体20が、気体内での表面波伝搬速度vrが液体内での表面波伝搬速度vlrよりも速い材料によって構成されているときの条件と同じ内容については説明を省略する。
図6の上側には、液面81の位置が最も高い状況において、振動を発生させたことによって伝搬体20が伝搬する内部伝搬波W1及び表面波W2−Fが反射して圧電素子31に入力する様子が示されている。また、図6の下側には、液面81の位置が最も低い状態において、振動を発生させたことによって伝搬体20が伝搬する内部伝搬波W1及び表面波W2−Eが反射して圧電素子31に入力する様子が示されている。
図6に示される例においては、気体内での表面波伝搬速度vrが液体内での表面波伝搬速度vlrよりも遅いため、時点t2−Eは時点t2−Fよりも遅い時点となっている。その結果、時点t0から時点t2−Eまでの期間である、液面81の位置が最も低い状態の表面波伝搬期間T2−Eは、液面81の位置が最も高い状態の表面波伝搬期間T2−Fよりも短くなっている。
図6に示される例においても図5に示される例と同様に、内部伝搬波nW1が表面波W2−E及び表面波W2−F、又は表面波W2−Eと表面波W2−Fとの間の表面波W2と重ならない。このような条件を満たすように伝搬体20上の位置に内部伝搬波反射部22が形成されることによって、反射された内部伝搬波W1又は表面波W2のいずれが圧電素子31に入力したのかを位置決定部40が正確に判定することができる。
また、図6に示される例においても図5に示される例と同様に、内部伝搬波伝搬期間T1をn倍した期間nT1及び内部伝搬波伝搬期間T1をn+1倍した期間(n+1)T1の双方が、液面81の位置が最も低いときの表面波伝搬期間T2−Eと液面81の位置が最も高いときの表面波伝搬期間T2−Fとの間に含まれない。このような条件を満たすように伝搬体20上の位置に内部伝搬波反射部22が形成されることによって、反射された内部伝搬波W1と表面波W2とが干渉することがない。
伝搬体20が、気体内での表面波伝搬速度vrが液体内での表面波伝搬速度vlrよりも遅い材料によって構成されているときに、内部伝搬波nW1が表面波W2−E及び表面波W2−F、又は表面波W2−Eと表面波W2−Fとの間の表面波W2と重ならない条件は、次の式(10)且つ式(11)が成立することである。
Figure 2018017658
式(10)及び式(11)を、上述した式(5)及び式(6)と同様に変形した後、L1に関する不等式として整理することによって式(12)が得られる。
Figure 2018017658
式(12)を満たすようなL1の範囲内で、伝搬体20に内部伝搬波反射部22を形成することによって、内部伝搬波nW1が表面波W2−E及び表面波W2−F、又は表面波W2−Eと表面波W2−Fとの間の表面波W2と重ならない。且つ、内部伝搬波伝搬期間T1をn倍した期間nT1及び内部伝搬波伝搬期間T1をn+1倍した期間(n+1)T1の双方が、液面81の位置が最も低いときの表面波伝搬期間T2−Eと液面81の位置が最も高いときの表面波伝搬期間T2−Fとの間に含まれない。
図5及び図6に示される例において、内部伝搬波(n+1)W1の振幅が所定の振幅よりも小さいときには、内部伝搬波反射部22は、式(9)の代わりに次の式(13)あるいは式(12)の代わりに次の式(14)を満たすようなL1に範囲内に設けられてもよい。なお、内部伝搬波(n+1)W1の振幅が所定の振幅よりも小さいときとは、例えば、振動検出部33が、圧電素子31が出力する電圧を正確に検出できない程度、圧電素子31に入力する内部伝搬波の振幅が小さくなるときである。
Figure 2018017658
内部伝搬波(n+1)W1の振幅が所定の振幅よりも小さいときには、式(13)又は式(14)を満たすようなL1の範囲内で、伝搬体20に内部伝搬波反射部22を形成することによっても、内部伝搬波nW1が表面波W2−E及び表面波W2−F、又は表面波W2−Eと表面波W2−Fとの間の表面波W2と重ならない。また、内部伝搬波伝搬期間T1をn倍した期間nT1及び内部伝搬波伝搬期間T1をn+1倍した期間(n+1)T1の双方が、液面81の位置が最も低いときの表面波伝搬期間T2−Eと液面81の位置が最も高いときの表面波伝搬期間T2−Fとの間に含まれない。
また、図5及び図6に示される例において、L1の長さがL2の長さの半分の長さよりも長いときには、nは1となる。内部伝搬波W1は、内部伝搬波反射部22で反射される回数が増える程、振幅が小さくなる。すなわち、内部伝搬波W1が内部伝搬波反射部22で反射される回数であるnが1であるときが、圧電素子31に入力する内部伝搬波W1の振幅が最も大きく、位置決定部40による検出が容易である。
また、内部伝搬波反射部22で反射される回数が増える程、内部伝搬波W1の振幅が小さくなるため、内部伝搬波反射部22で反射される回数、すなわちnは5以内が好ましい。
本実施形態では、内部伝搬波反射部22を切り欠いた溝21によって構成したが、本実施形態に限定されるものではなく、内部伝搬波W1が反射する構成であればよい。内部伝搬波W1が反射する構成は、例えば、貫通穴、伝搬体20の一部分を底面まで切り欠き鍵状に形成したもの、ビス止め、溝21に別の部材を嵌め込んだものであってもよい。また、溝21に嵌め込まれる別の部材は、樹脂又は金属であってもよい。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
10・・・液面位置検出装置、20・・・伝搬体、21・・・溝、22・・・内部伝搬波反射部、24・・・表面波反射部、31・・・圧電素子、32・・・振動発生部、33・・・振動検出部、40・・・位置決定部、50・・・ケース、70・・・容器、80・・・液体、81・・・液面、W1・・・内部伝搬波、W2・・・表面波。

Claims (5)

  1. 圧電素子に電圧を印加することによってこの圧電素子を振動させる振動発生部と、
    前記圧電素子の振動を伝搬する伝搬体と、
    前記振動が前記伝搬体の反射部で反射されて前記圧電素子に入力することを検出する振動検出部と、
    前記伝搬体が浸される液体の液面の位置を決定する位置決定部と、
    を備える液面位置検出装置であって、
    前記伝搬体は、前記振動が前記伝搬体の表面を伝搬する表面波と、前記振動が前記伝搬体の内部を伝搬する内部伝搬波と、を伝搬し、
    前記反射部は、表面波反射部と、内部伝搬波反射部と、を含み、
    前記位置決定部は、前記振動が発生してから前記表面波が前記表面波反射部で反射されて前記圧電素子に入力するまでの期間である表面波伝搬期間に基づいて前記伝搬体が浸される前記液体の前記液面の前記位置を決定し、
    前記位置決定部は、前記振動が発生してから前記内部伝搬波が前記内部伝搬波反射部で反射されて前記圧電素子に入力するまでの期間である内部伝搬波伝搬期間によって、前記表面波伝搬期間を補正し、
    前記表面波反射部は、前記伝搬体の長手方向の2つの端部のうちの前記圧電素子から遠い側の端部であり、
    前記内部伝搬波反射部は、前記内部伝搬波伝搬期間をn(nは1以上の整数)倍した期間が前記表面波伝搬期間と重ならないような、前記伝搬体上の位置に形成されることを特徴とする液面位置検出装置。
  2. 前記内部伝搬波反射部は、前記内部伝搬波伝搬期間を前記n倍した期間及び前記内部伝搬波伝搬期間をn+1倍した期間の双方が、前記伝搬体が浸される前記液体の前記液面の前記位置が最も高いときの前記表面波伝搬期間と前記伝搬体が浸される前記液体の前記液面の前記位置が最も低いときの前記表面波伝搬期間との間に含まれないような、前記伝搬体上の位置に形成される、請求項1記載の液面位置検出装置。
  3. 前記内部伝搬波反射部は、気体内での前記表面波の伝搬速度が前記液体内での前記表面波の伝搬速度よりも速いときには次の式(1)を満たすように前記伝搬体上の位置に形成される一方で、前記気体内での前記表面波の伝搬速度が前記液体内での前記表面波の伝搬速度よりも遅いときには次の式(2)を満たすように前記伝搬体上の位置に形成される、請求項1又は2記載の液面位置検出装置。
    Figure 2018017658
    ここで、
    vsは、内部伝搬波の伝搬速度であり、
    vrは、気体内での表面波の伝搬速度であり、
    vlrは、液体内での表面波の伝搬速度であり、
    L1は、伝搬体における、圧電素子に近い側の端部から内部伝搬波反射部までの長さであり、
    L2は、伝搬体の全長であり、
    L3は、伝搬体における、圧電素子に近い側の端部から液体の液面の位置が最も高いときの液面の位置までの長さである。
  4. 前記内部伝搬波伝搬期間をn+1倍した時点において前記内部伝搬波反射部で反射されて前記圧電素子に入力する、前記内部伝搬波の振幅が所定の振幅よりも小さいときには、
    前記内部伝搬波反射部は、前記式(1)の代わりに次の式(3)を満たすように、あるいは前記式(2)の代わりに次の式(4)を満たすように、前記伝搬体上の位置に形成される、請求項3記載の液面位置検出装置。
    Figure 2018017658
  5. 前記伝搬体における、前記圧電素子に近い側の端部から前記内部伝搬波反射部までの長さが、前記伝搬体の全長の半分よりも長いときには、前記nは1である、請求項1から4のいずれか1項記載の液面位置検出装置。
JP2016149439A 2016-07-29 2016-07-29 液面位置検出装置 Active JP6729141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016149439A JP6729141B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 液面位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016149439A JP6729141B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 液面位置検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018017658A true JP2018017658A (ja) 2018-02-01
JP6729141B2 JP6729141B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=61075974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016149439A Active JP6729141B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 液面位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6729141B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113340380A (zh) * 2021-06-30 2021-09-03 常州工学院 一种基于表面波模式转换检测液面位置的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113340380A (zh) * 2021-06-30 2021-09-03 常州工学院 一种基于表面波模式转换检测液面位置的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6729141B2 (ja) 2020-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3115755B1 (en) System and method for measuring a speed of sound in a liquid or gaseous medium
EP3115753B1 (en) System and method for non-intrusive and continuous level measurement of a liquid
EP2069775B1 (en) Method and device for determining characteristics of a medium in form of a liquid or a soft material
RU2014130317A (ru) Способ или система измерения плотности жидкости
JP6131088B2 (ja) 液面位置検出装置及び液面位置検出方法
JP6729141B2 (ja) 液面位置検出装置
US10359307B2 (en) Liquid surface position detection device
JP2015010878A (ja) 液面位置検出装置及び液面位置検出方法
JP6270055B2 (ja) 液面検出装置
JP5827809B2 (ja) 超音波探触子及び管状対象物の周長測定方法
US9285261B2 (en) Acoustic flexural order level sensor
JP2022068840A (ja) 表面波検出装置、液面位置検出装置、液種特定装置、溶液濃度検出装置及び液滴検出装置
JP5372831B2 (ja) 超音波式濃度計
JP2017067474A (ja) 液面検出装置
JP2017207374A (ja) 液面検出装置
JP2016138850A (ja) 液面検出装置
RU2437066C1 (ru) Способ ультразвукового контроля уровня жидкости в резервуарах и устройство для ультразвукового контроля уровня жидкости в резервуарах
JP3885700B2 (ja) 液面検出装置
JP7218683B2 (ja) 超音波式距離測定装置
US20180003536A1 (en) Method for manufacturing a sound transducer for a field device of automation technology
JP7192686B2 (ja) 超音波式距離測定装置
JP7076072B2 (ja) 液面位置検出装置
JP5286326B2 (ja) 超音波流量計
JP2018054322A (ja) 液面位置検出装置
SU295984A1 (ru) Ультразвуковой уровнел1ер

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6729141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150