JP2022068840A - 表面波検出装置、液面位置検出装置、液種特定装置、溶液濃度検出装置及び液滴検出装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、表面波検出装置、液面位置検出装置、液種特定装置、溶液濃度検出装置及び液滴検出装置に関する。
例えば、特許文献1、2には、伝搬体に振動を与えて表面波を発生させるとともに、反射した表面波を検出する技術が開示されている。特許文献1に記載の技術は、検出した表面波の伝搬時間に基づいて伝搬体が浸る液体の液面位置を検出する。また、特許文献2に記載の技術は、検出した表面波の伝搬時間に基づいて伝搬体が浸る液体の種類を特定する。
特許文献1、2に記載の伝搬体の構造では、検出される表面波のSN比が悪化するおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、表面波のSN比が良好な表面波検出装置、液面位置検出装置、液種特定装置、溶液濃度検出装置及び液滴検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る表面波検出装置は、
表面波が伝搬する伝搬面を有する伝搬体と、
前記伝搬体に振動を与えて前記表面波を発生させるとともに反射した前記表面波を検出する圧電素子と、を備え、
前記伝搬面は、所定方向に延びる帯状をなし、
前記伝搬体は、前記伝搬面が向く方向に突起するとともに前記所定方向に延びる第1リブ及び第2リブを有し、
前記第1リブ及び前記第2リブは、前記伝搬面の幅方向において前記伝搬面を挟んで互いに対向する。
表面波が伝搬する伝搬面を有する伝搬体と、
前記伝搬体に振動を与えて前記表面波を発生させるとともに反射した前記表面波を検出する圧電素子と、を備え、
前記伝搬面は、所定方向に延びる帯状をなし、
前記伝搬体は、前記伝搬面が向く方向に突起するとともに前記所定方向に延びる第1リブ及び第2リブを有し、
前記第1リブ及び前記第2リブは、前記伝搬面の幅方向において前記伝搬面を挟んで互いに対向する。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る液面位置検出装置は、
前記表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体が浸る液体の液面位置を検出する検出部と、を備える。
前記表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体が浸る液体の液面位置を検出する検出部と、を備える。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る液種特定装置は、
前記表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体が浸る液体の種類を特定する特定部と、を備える。
前記表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体が浸る液体の種類を特定する特定部と、を備える。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る溶液濃度検出装置は、
前記表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体が浸る溶液の濃度を検出する検出部と、を備える。
前記表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体が浸る溶液の濃度を検出する検出部と、を備える。
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点に係る液滴検出装置は、
前記表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬面に付着した液滴を検出する検出部と、を備える。
前記表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬面に付着した液滴を検出する検出部と、を備える。
本発明によれば、表面波のSN比が良好な表面波検出装置、液面位置検出装置、液種特定装置、溶液濃度検出装置及び液滴検出装置を提供することができる。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る液面位置検出装置100は、図1に示すように、表面波検出装置1と、制御部2と、を備える。液面位置検出装置100は、容器3内に入れられた液体4の液面4aの位置(以下、液面位置とも言う。)を検出する。液体4の量の増減に伴い、液面4aは上下する。
第1実施形態に係る液面位置検出装置100は、図1に示すように、表面波検出装置1と、制御部2と、を備える。液面位置検出装置100は、容器3内に入れられた液体4の液面4aの位置(以下、液面位置とも言う。)を検出する。液体4の量の増減に伴い、液面4aは上下する。
表面波検出装置1は、図1に示すように、伝搬体10と、素子収容部20と、圧電素子30と、フランジ部40と、を備える。
以下では、各図に示すように、伝搬体10の長手方向に延びるZ軸や、後述の伝搬面11の法線方向に延びるY軸や、Y及びZ軸と直交するX軸を用いて、表面波検出装置1の構成を説明する場合がある。また、X、Y、Z軸の各軸に沿う方向をその軸方向とする。さらに、X、Y、Zの各軸の矢印が向く方向を「+」方向とし、その逆方向を「-」方向とする。つまり、X軸に沿う方向はX方向である。矢印の向きも考慮すると、X軸の矢印が向く方向が+X方向であり、その逆方向が-X方向である。Y、Z軸についても同様である。
伝搬体10は、後述の表面波Wsを含む超音波が伝搬するものであり、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの合成樹脂から形成されている。
伝搬体10は、Z軸方向に延び、概ね四角柱状に形成されている。伝搬体10は、図4に示すように、断面形状が概ねH状をなし、伝搬面11と、裏面12と、側面13,14と、第1リブR1と、第2リブR2と、第3リブR3と、第4リブR4と、を有する。また、伝搬体10は、図1、図2に示す底面15を有する。
伝搬面11は、伝搬体10のうち表面波Wsが伝搬する主要部分であり、図3に示すようにZ方向に延びる帯状をなす。伝搬面11の-Z方向の端は、表面波Wsが反射する反射部11aとして機能する。裏面12は、図1、図2、図4に示すように、伝搬体10における伝搬面11の反対側に位置する。裏面12もZ方向に延びる帯状をなす。伝搬面11は-Y方向に向き、裏面12は+Y方向に向く。伝搬面11と裏面12は、ZX平面と平行である。図1、図2に示すように、伝搬体10には、裏面12から伝搬面11に向かって凹む溝12aが形成されている。なお、図1では、伝搬体10及び素子収容部20を-X方向から見た側面図で表した。また、図2は、伝搬体10、素子収容部20及び圧電素子30をYZ平面と平行な面で切った断面図である。
図4に示すように、側面13は-X方向に向き、側面14は+X方向に向く。側面13と側面14は、YZ平面と平行である。底面15は、図1、図2に示すように、伝搬面11と裏面12とを繋ぐ傾斜面である。底面15は、伝搬面11となす角が鋭角で、裏面12となす角が鈍角の面である。底面15により、伝搬体10の先端部は先細りの形状をなす。底面15の傾斜によって、伝搬面11を-Z方向に伝搬する表面波Wsが、裏面12に回り込むことを抑制することができ、伝搬体10の反射部11aで反射して再び伝搬面11を伝搬する表面波Wsを、効率良く圧電素子30に向かわせることができる。
第1リブR1と第2リブR2は、図4に示すように、伝搬面11が向く方向(-Y方向)に突起するとともに、図3に示すように、Z方向に延びる。第1リブR1及び第2リブR2は、図4に示すように、伝搬面11の幅方向(X方向)において伝搬面11を挟んで互いに対向する。例えば、第1リブR1及び第2リブR2のそれぞれの主面(-Y方向に向く面)は、伝搬面11と平行である。また、第1リブR1と第2リブR2の伝搬面11からの高さ(Y方向の高さ)は等しく、表面波Wsの波長λ以上に設定されることが好ましい。
第1リブR1の基端部には、伝搬面11と繋がる曲面S1が形成されている。具体的には、曲面S1は、第1リブR1の内面(+X方向に向く面)であって第2リブR2と対向する第1対向面So1と、伝搬面11とを繋ぐ。第2リブR2の基端部には、伝搬面11と繋がる曲面S2が形成されている。具体的には、曲面S2は、第2リブR2の内面(-X方向に向く面)であって第1リブR1と対向する第2対向面So2と、伝搬面11とを繋ぐ。ここで、実際には、圧電素子30の振動による表面波Wsは、伝搬面11だけでなく伝搬面11の周囲にも発生する。上記のような曲面S1、S2を設けることにより、伝搬体10に発生する表面波Wsを伝搬面11に集めることができ、伝搬面11を伝搬する表面波Wsの指向性を高めることができる。
また、図3に示すように、第1リブR1と第2リブR2の間隔Dは、圧電素子30の幅と略等しく設定されている。具体的に、第1リブR1と第2リブR2の間隔Dとは、第1対向面So1と第2対向面So2の間隔である。この構成により、伝搬面11以外の部分に不要な表面波Wsが発生することを抑制することができる。なお、間隔Dが圧電素子30の幅と略等しいとは、間隔Dが圧電素子30の幅と等しいことだけでなく、伝搬面11の幅が圧電素子30の幅と等しいことも含む。つまり、圧電素子30の幅は、間隔D以下であって、伝搬面11の幅以上の範囲であることが好ましい。
第3リブR3と第4リブR4は、図4に示すように、裏面12が向く方向(+Y方向)に突起する。また、第3リブR3と第4リブR4は、第1リブR1及び第2リブR2と同様にZ方向に延びる。第3リブR3及び第4リブR4は、図4に示すように、裏面12の幅方向(X方向)において裏面12を挟んで互いに対向する。例えば、第3リブR3及び第4リブR4のそれぞれの主面(+Y方向に向く面)は、裏面12と平行である。例えば、第3リブR3の内面(+X方向に向く面)であって第4リブR4と対向する第3対向面So3と、裏面12とのなす角は、直角に設定されている。例えば、第4リブR4の内面(-X方向に向く面)であって第3リブR3と対向する第4対向面So4と、裏面12とのなす角も、直角に設定されている。第1リブR1及び第2リブR2に加えて、第3リブR3及び第4リブR4を設けることにより、伝搬体10の断面二次モーメントを向上させ、振動共振に対する耐力を向上させることができる。なお、第3リブR3及び第4リブR4の高さ(裏面12から+Y方向への高さ)は、設計に応じて任意に設定可能である。
素子収容部20は、図2に示すように、伝搬体10の+Z方向に位置し、圧電素子30を収容する。例えば、素子収容部20は、伝搬体10と同一材料で、一体に形成されている。素子収容部20は、円盤部21と、筒体22と、を備える。
円盤部21は、伝搬体10と連結されている。筒体22は、円盤部21の外径よりも小さい外径を有する円筒形状をなし、円盤部21から+Z方向に突出する。円盤部21のうち筒体22に囲まれた部分に、圧電素子30が収容される。筒体22の外周面には、筒体22の中心に向かって凹む溝であって、図1に断面で示すシール材5が取り付けられる取付溝22aが形成されている。
圧電素子30は、円盤部21を介して伝搬体10に振動を与え、伝搬体10に超音波を発生させる。具体的に、圧電素子30は、超音波として、伝搬体10の伝搬面11に表面波Wsを発生させるとともに、伝搬体10の内部に内部伝搬波Wiを発生させる。また、圧電素子30は、反射部11aで反射した表面波Wsと、溝12aで反射した内部伝搬波Wiとを検出し、検出結果を示す検出信号(電圧信号)を出力する。
圧電素子30は、公知の超音波トランスデューサから構成され、直方体状をなす。圧電素子30は、円盤部21を挟んで伝搬体10と対向するとともに、伝搬面11に表面波Wsを発生させるため、その一端部(図2での右端部)が伝搬体10の伝搬面11を跨いで迫り出すように設けられる。例えば、表面波Wsは、空気中ではレイリー波であり、液体4中ではシュルツ波である。なお、表面波Wsは、漏洩レイリー波、横波型弾性表面波(SH-SAW)等であってもよい。内部伝搬波Wiは、横波等であればよい。圧電素子30は、図示しない端子を介して制御部2と電気的に接続される。
図1に示すフランジ部40は、例えば合成樹脂により形成され、-Z方向に開口する円筒形状をなす筒状部41と、筒状部41の外径方向に迫り出したフランジ42と、フランジ42よりも+Z方向に位置する中空状のキャップ部43と、を有する。なお、図1では、筒状部41及びシール材5を径方向に沿う断面で示した。
筒状部41は、素子収容部20の筒体22を取り囲む。筒状部41の先端は、Z方向において、円盤部21の外周端部と対向する。筒状部41と筒体22の間は、シール材5によって密封される。シール材5は、例えば樹脂ゴムからリング状に形成され、パッキンとして機能する。フランジ42は、容器3に、図示しないビス等の固定手段によって取り付けられる部分である。キャップ部43は、図示しないカプラを有する。カプラの内部には、図示しない出力端子が位置する。外部機器とカプラが連結されると、当該外部機器と出力端子が電気的に接続される。例えば、キャップ部43の内部には、圧電素子30及び出力端子の各々と電気的に接続され、後述の送信回路、受信回路などが形成された図示しないPCB(Printed Circuit Board)が収容される。
図1に模式的に示す制御部2は、例えばマイクロコンピュータから構成され、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。制御部2は、圧電素子30が検出した表面波Wsの伝搬時間に基づいて液体4の液面位置を検出する検出部として機能する。PCBの送信回路は、制御部2の制御により、圧電素子30に駆動信号を送信して圧電素子30を駆動する。この結果、伝搬体10には、表面波Ws及び内部伝搬波Wiが発生する。PCBの受信回路は、反射した表面波Ws及び反射した内部伝搬波Wiの各々を示す検出信号を圧電素子30から受信し、制御部2に供給する。検出信号を受信した制御部2は、当該検出信号に基づき、液面4aの位置(高さ)を算出する。
なお、送信回路及び受信回路は、制御部2に備えられていてもよい。また、制御部2の少なくとも一部の機能を、フランジ部40の内部に設けられたPCBに実装してもよい。
ここで、液面4aの位置の算出方法の一例を説明する。図5は、振動W0を発生させたことによって伝搬体10を伝搬する内部伝搬波Wi及び表面波Wsが反射した後に圧電素子30に入力する様子を示している。時点t0は、圧電素子30の駆動により伝搬体10に振動W0が発生した時点である。振動W0が発生することによって、表面波Ws及び内部伝搬波Wiが伝搬体10を伝搬する。時点t1は、内部伝搬波Wiが溝12aで反射されて圧電素子30に入力した時点である。期間T1は、時点t0から時点t1までの期間である内部伝搬波伝搬期間T1である。時点t2は、表面波Wsが反射部11aで反射されて圧電素子30に入力した時点である。期間T2は、時点t0から時点t2までの期間である表面波伝搬期間T2である。
表面波Wsは、伝搬体10が液体4に浸かった部分では、伝搬体10(伝搬面11)を進む速度が遅くなる。このため、液面4aが高い位置にあるほど、表面波伝搬期間T2が長くなる。この特性を利用して、制御部2は、表面波伝搬期間T2を計測し、予めROMに記憶した、表面波伝搬期間T2と液面4aの位置との関係を示す液面位置検出データを参照し、液面位置を算出する。一方、内部伝搬波Wiは、伝搬体10の内部を進む。このため、伝搬体10が液体4に浸かっている部分には影響されずに内部伝搬波伝搬期間T1の値が定まる。この特性を利用して、制御部2は、内部伝搬波伝搬期間T1を計測し、予めROMに記憶した、内部伝搬波伝搬期間T1と伝搬体10の温度との関係を示す温度特性データを参照し、伝搬体10の温度を求める。そして、温度依存性がある表面波伝搬期間T2を、求めた温度に応じて補正する。つまり、制御部2は、内部伝搬波Wiに基づき表面波伝搬期間T2を温度補正し、温度補正後の表面波伝搬期間T2と、液面位置検出データとに基づき、液面位置を算出する(検出する)。なお、液面位置検出データ、温度補正データは、数式又はテーブルで構成されていればよい。また、液面4aの位置の算出手法、温度補正の手法としては、公知技術を適宜用いることができる。
制御部2は、検出した液面位置を図示しない報知部によってユーザに報知する。報知部は、例えば、液面位置を画像、インジケータ、指針などによりユーザに報知可能な構成であればよい。
ここで、図6(a)、(b)を参照して、第1実施形態に係る表面波検出装置1による効果を説明する。図6(a)は、実施例として、上記に説明した伝搬体10の構造を用いた場合の表面波Ws等の信号波形を示す。図6(b)は、比較例として、リブ(第1~第4リブR1~R4)を設けていない、四角柱形状の伝搬体の構造を用いた場合の表面波Ws等の信号波形を示す。図6(a)、(b)に示すグラフでは、信号強度を縦軸にとり、経過時間を横軸にとった。また、図6(a)と図6(b)は、伝搬体の形状以外を同一条件とした場合の実験結果である。
図6(a)と図6(b)を比較すると、実施例は、圧電素子30に入力される表面波Wsの信号強度が比較例よりも高いことが分かる。また、図6(b)に示すように、比較例では、圧電素子30に入力される表面波Wsの発生直前に、不要伝搬波U(つまり、ノイズ)が顕著に生じてしまっていることが分かる。一方、図6(a)に示すように、実施例では、圧電素子30に入力される表面波Wsの発生直前に顕著なノイズは生じていない。以上により、第1実施形態に係る表面波検出装置1によれば、表面波Wsによる信号のSN比が良好であることが分かる。なお、第1リブR1、第2リブR2の各基端部に曲面S1、S2を設けない構成(つまり、第1対向面So1、第2対向面So2と伝搬面11が交差する構成)の伝搬体によっても、同様の実験を行ったが、図6(a)に示す結果とほぼ変わりが無かった。つまり、第1リブR1、第2リブR2を設けた伝搬体10によれば、曲面S1,S2の有無にかかわらず、表面波Wsによる信号のSN比を良好とすることができる。
図6(a)と図6(b)を比較すると、実施例は、圧電素子30に入力される表面波Wsの信号強度が比較例よりも高いことが分かる。また、図6(b)に示すように、比較例では、圧電素子30に入力される表面波Wsの発生直前に、不要伝搬波U(つまり、ノイズ)が顕著に生じてしまっていることが分かる。一方、図6(a)に示すように、実施例では、圧電素子30に入力される表面波Wsの発生直前に顕著なノイズは生じていない。以上により、第1実施形態に係る表面波検出装置1によれば、表面波Wsによる信号のSN比が良好であることが分かる。なお、第1リブR1、第2リブR2の各基端部に曲面S1、S2を設けない構成(つまり、第1対向面So1、第2対向面So2と伝搬面11が交差する構成)の伝搬体によっても、同様の実験を行ったが、図6(a)に示す結果とほぼ変わりが無かった。つまり、第1リブR1、第2リブR2を設けた伝搬体10によれば、曲面S1,S2の有無にかかわらず、表面波Wsによる信号のSN比を良好とすることができる。
以上に説明した表面波検出装置1は、第1リブR1及び第2リブR2を有する伝搬体10を備える。第1リブR1及び第2リブR2は、伝搬面11の幅方向において伝搬面11を挟んで互いに対向する。この構成により、伝搬面11を伝搬する表面波Wsが第1リブR1及び第2リブR2に沿ってZ方向に伝搬し、表面波WsがX方向に拡散することが抑制されると考えられる。結果として、前記の実験結果で示したように、表面波WsのSN比を良好とすることができる。
第1実施形態に係る液面位置検出装置100は、表面波WsのSN比が良好な表面波検出装置1を備えるため、液面位置を良好な精度で検出することができる。第1実施形態の説明は以上である。
(第2実施形態)
ここからは、第2実施形態に係る液種特定装置200について、主に図7を参照して説明する。なお、第1実施形態と共通の機能を有する各部については、第1実施形態と同一又は対応する符号を付すとともに、適宜説明を省略する。また、第2実施形態では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
ここからは、第2実施形態に係る液種特定装置200について、主に図7を参照して説明する。なお、第1実施形態と共通の機能を有する各部については、第1実施形態と同一又は対応する符号を付すとともに、適宜説明を省略する。また、第2実施形態では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2実施形態に係る液種特定装置200は、図7に示すように、表面波検出装置1と、制御部2Mと、を備える。液種特定装置200は、容器3内に入れられた液体4の種類(以下、液種とも言う。)を特定する。
表面波検出装置1の構成は、第1実施形態と同様である。第2実施形態では、容器3に対する表面波検出装置1の取り付け態様が第1実施形態と異なる。第2実施形態に係る表面波検出装置1は、例えば、伝搬体10が容器3の底から液面4aに向かう姿勢で、容器3に取り付けられている。なお、伝搬体10は、少なくとも、伝搬面11の全域が液体4に浸っていればよい。
また、第2実施形態に係る制御部2Mは、第1実施形態と構成に関しては同様であるものの、その機能が第1実施形態と異なっている。制御部2Mは、圧電素子30が検出した表面波Wsの伝搬時間に基づいて液体4の種類を特定する特定部として機能する。なお、制御部2Mの少なくとも一部の機能は、フランジ部40の内部に設けられたPCBに実装されていてもよい。
制御部2Mは、表面波伝搬期間T2に基づいて液体4の種類を特定する。具体的に、制御部2Mは、表面波伝搬期間T2と液体4の種類とが関係付けられたデータテーブルを参照することによって、液体4の種類を特定する。以下、表面波伝搬期間T2に基づいて液体4の種類を特定することができる原理を説明する。
表面波伝搬期間T2は表面波伝搬速度に反比例するため、表面波伝搬速度が速くなるにつれて表面波伝搬期間T2が短くなる一方で、表面波伝搬速度が遅くなるにつれて表面波伝搬期間T2が長くなる。伝搬体10の少なくとも伝搬面11が全体に渡って液体4に浸っているときの表面波伝搬速度は、液体4に固有の液中の音速vl及び密度ρl、並びに、伝搬体10固有の内部伝搬波Wiの伝搬速度vs、気中での表面波伝搬速度vR及び密度ρSによって定まる。すなわち、伝搬体10の材質が固定であるときには、伝搬体10の少なくとも伝搬面11が全体に渡って液体4に浸っているときの表面波伝搬速度は、液体4の種類によって変化する。そのため、実測又はシミュレーション等によって、伝搬体10の少なくとも伝搬面11が全体に渡って液体4に浸っているときの表面波伝搬速度と液体4の種類との関係を得ることができる。この関係に基づいて作成された表面波伝搬期間T2と液体4の種類とが関係付けられたデータテーブルを制御部2MのROMに記憶することによって、液種特定装置200は、表面波伝搬期間T2を用いて液体4の種類を特定することができる。
なお、制御部2Mが、表面波伝搬期間T2に基づいて液体4の種類を特定するという表現には、制御部2Mが、表面波伝搬期間T2から表面波伝搬速度を算出し、算出した表面波伝搬速度に基づいて液体4の種類を特定することも含まれる。すなわち、制御部2Mは、表面波伝搬速度と液体4の種類とが関係付けられたデータテーブルを参照することによって、算出した表面波伝搬速度に基づいて液体4の種類を特定してもよい。この場合では、制御部2Mは、表面波伝搬期間T2と液体4の種類とが関係付けられたデータテーブルの代わりに、表面波伝搬速度と液体4の種類とが関係付けられたデータテーブルをROMに記憶していればよい。
以上のように、液種特定装置200では、表面波伝搬期間T2に基づいて液体4の種類を特定することができる。前述のように、内部伝搬波伝搬速度及び表面波伝搬速度は、伝搬体10の温度に影響を受ける。すなわち、伝搬体10の温度に起因して伝搬体10の密度ρS、弾性率が変化し、内部伝搬波伝搬速度及び表面波伝搬速度が、伝搬体10の密度ρS、弾性率によって変化する。ここで、内部伝搬波Wiは伝搬体10の内部を進むため、内部伝搬波伝搬速度(内部伝搬波伝搬期間T1)は、伝搬体10が浸っている液体4の種類に影響されずに、伝搬体10の温度のみに影響を受ける。そのため、制御部2Mは、内部伝搬波Wiの内部伝搬波伝搬期間T1から、ROMに記憶した温度条件を参照し、伝搬体10の温度を求めてもよい。制御部2Mは、伝搬体10の温度に基づいて、所定の補正係数等を考慮した補正手法を用いて、表面波Wsの表面波伝搬期間T2を補正してもよい。制御部2Mが、補正後の表面波伝搬期間T2に応じて液体4の種類を特定することによって、伝搬体10の温度を考慮した精度の高い液体4の種類の特定を実現することができる。
(第2実施形態の変形例)
以上の液種特定装置200と同様の構造で、同種の溶液の濃度(つまり、溶質の量)を検出することができる。第2実施形態の変形例として、溶液である液体4の濃度を検出する溶液濃度検出装置について説明する。この変形例に係る制御部2Mは、圧電素子30が検出した表面波Wsの伝搬時間に基づいて、伝搬体10が浸る溶液(液体4)の濃度を検出する検出部として機能する。伝搬体10が浸る溶液の濃度に応じて、表面波Wsの伝搬速度が変化する。制御部2Mは、この性質を利用して溶液の濃度を検出する。
以上の液種特定装置200と同様の構造で、同種の溶液の濃度(つまり、溶質の量)を検出することができる。第2実施形態の変形例として、溶液である液体4の濃度を検出する溶液濃度検出装置について説明する。この変形例に係る制御部2Mは、圧電素子30が検出した表面波Wsの伝搬時間に基づいて、伝搬体10が浸る溶液(液体4)の濃度を検出する検出部として機能する。伝搬体10が浸る溶液の濃度に応じて、表面波Wsの伝搬速度が変化する。制御部2Mは、この性質を利用して溶液の濃度を検出する。
図8(a)は、食塩水の塩分濃度と表面波伝搬速度との関係を示す図である。図8(b)は、アルコール濃度(エタノール、メタノール)と表面波伝搬速度との関係を示す図である。図8(a)、図8(b)に示したように、表面波Wsは、溶液の濃度が濃くなるほど、伝搬面11を進む速度が遅くなるという性質がある。この性質を利用して、制御部2Mは、伝搬時間(表面波伝搬期間T2)を計測し、予めROMに記憶した、伝搬時間と溶液の濃度との関係を示す濃度検出用データを参照し、溶液の濃度を検出する。例えば、制御部2Mは、所定の周期で伝搬時間を計測し、濃度検出用データを参照し、伝搬時間に応じた溶液の濃度を特定し、これを検出濃度とする。なお、制御部2Mは、必ずしも、溶液の濃度を%などの単位で表される具体的な数値で表さなくともよい。例えば、制御部2Mは、今回計測した伝搬時間と前回計測した伝搬時間の差分に基づき、溶液の濃度が前回よりも濃くなっているか、又は、薄くなっているかを検出してもよい。なお、制御部2Mは、伝搬時間に基づいて算出される表面波Wsの伝搬速度を用いて、溶液の濃度を検出してもよい。いずれにせよ、制御部2Mは、圧電素子30が検出した表面波Wsの伝搬時間に基づいて、溶液の濃度を検出する。この変形例においても、内部伝搬波Wiを利用して温度補正を行ってもよい。
なお、溶液濃度検出装置が溶液の濃度を検出する際の溶質は、塩、アルコールに限られず任意であり、砂糖、その他の溶質であってもよい。この種の溶液に浸る伝搬体10は、前述したPPSなどの樹脂によって形成されることが好ましい。樹脂の伝搬体10によれば、金属のようにイオン化することを防止でき、腐食や汚れに強いためである。
以上に説明した第2実施形態に係る液種特定装置200は、表面波WsのSN比が良好な表面波検出装置1を備えるため、液種を良好な精度で特定することができる。同様に、第2実施形態の変形例としての溶液濃度検出装置は、表面波WsのSN比が良好な表面波検出装置1を備えるため、溶液の濃度を良好な精度で検出することができる。第2実施形態及びその変形例の説明は以上である。
(第3実施形態)
ここからは、第3実施形態に係る液滴検出装置300について、主に図9を参照して説明する。なお、第1実施形態と共通の機能を有する各部については、第1実施形態と同一又は対応する符号を付すとともに、適宜説明を省略する。
ここからは、第3実施形態に係る液滴検出装置300について、主に図9を参照して説明する。なお、第1実施形態と共通の機能を有する各部については、第1実施形態と同一又は対応する符号を付すとともに、適宜説明を省略する。
第3実施形態に係る液滴検出装置300は、図9に示すように、表面波検出装置1と、制御部2Nと、を備える。液滴検出装置300は、表面波検出装置1の伝搬面11に付着した水滴などの液滴4bを検出する。
液滴検出装置300は、例えば、プラントに設置された配管6のジョイント部、メカニカルシール部等からの液漏れを検出するために用いられる。したがって、表面波検出装置1は、液漏れが生じる可能性が高い箇所に、伝搬面11を向けた状態で設置される。つまり、第3実施形態の伝搬体10は、第1及び第2実施形態のように液体に浸るものではない。
制御部2Nは、圧電素子30が検出した表面波Wsの伝搬時間に基づいて、液滴4bを検出する検出部として機能する。表面波検出装置1の伝搬面11に液滴4bが付着している場合は、液滴4bが付着していない場合よりも、表面波Wsが伝搬面11を進む速度が遅くなる。この性質を利用して、制御部2Nは、伝搬時間(表面波伝搬期間T2)を計測し、予めROMに記憶した、伝搬時間と液滴4bの付着の有無との関係を示す液滴検出用データを参照し、伝搬面11に液滴4bが付着しているか否かを判別する。例えば、制御部2Nは、所定の周期で伝搬時間を計測し、今回計測した伝搬時間と前回計測した伝搬時間の差分が予め定めた閾値以上である場合に液滴4bが付着していると判別し、当該閾値未満である場合に液滴4bが付着していないと判別する。なお、制御部2Nは、伝搬時間に基づいて算出される表面波Wsの伝搬速度を用いて、液滴4bの付着の有無を判別してもよい。いずれにせよ、制御部2Nは、圧電素子30が検出した表面波Wsの伝搬時間に基づいて、伝搬面11に液滴4bが付着していることを検出する。なお、この第3実施形態においても、内部伝搬波Wiを利用して温度補正を行ってもよい。
以上に説明した第3実施形態に係る液滴検出装置300は、表面波WsのSN比が良好な表面波検出装置1を備えるため、液滴4bを良好な精度で検出することができる。第3実施形態の説明は以上である。
本発明は以上の実施形態、変形例及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
第2実施形態では、伝搬体10が液体4の深さ方向に沿って設けられる例を示したが、容器3及び液体4に対する伝搬体10(表面波検出装置1)の姿勢は、伝搬面11が液体4に浸っている限りは任意であり、限定されるものではない、例えば、伝搬体10は、液面4aの面内方向(水平方向)に沿っていてもよい。また、第1実施形態に係る液面位置検出装置100も、液面位置が検出できる限りにおいては、液体4及び容器3に対する伝搬体10の姿勢は任意である。例えば、伝搬体10は、液体4の深さ方向(鉛直方向)に対して斜めに延びていてもよい。
伝搬体10は、液体4に浸るとともに、伝搬面11、第1リブR1及び第2リブR2を少なくとも有していれば、その形状は任意である。
液体4の液面位置を検出するとは、液面4aの位置を詳細に検出することの他、液面4aの位置を何段階かに分けて現在の液面4aの位置がどの段階に属するかを検出すること、液面4aの位置に応じて変化する液体4の容量を検出すること等も含む。また、液体4の種類は限られず、水、ガソリン、アルコール、洗浄液など任意である。また、容器3は、車両に搭載される燃料タンクであってもよい。
伝搬体10の材質も、表面波Wsが良好に伝搬できるものであれば任意である。例えば、伝搬体10として使用される樹脂は、PPSに限られず、POM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等であってもよい。なお、伝搬体10は、樹脂からなることが好ましいと考えられるが、表面波Wsが良好に伝搬できれば金属から構成されていてもよい。
以上の手法で、液面位置の検出、又は、液種の特定を行うことができる限りにおいては、表面波Ws、内部伝搬波Wiの種類は任意である。以上では、表面波Ws、内部伝搬波Wiが超音波(例えば、20KHz以上の音波であればよい。)のパルス(超音波パルス)である例を説明したが、例えば、表面波Ws、内部伝搬波Wiは、超音波よりも低い周波数の音波であってもよい。以上では、圧電素子がすべり素子の場合を例示したが、縦振動子等であっても良い。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
100…液面位置検出装置
1…表面波検出装置
2…制御部(検出部の一例)、3…容器、4…液体、4a…液面
Ws…表面波、Wi…内部伝搬波
10…伝搬体
11…伝搬面、12…裏面、12a…溝、13,14…側面、15…底面
R1~R4…第1~第4リブ、S1,S2…曲面
20…素子収容部
30…圧電素子
40…フランジ部
200…液種特定装置、2M…制御部(液種特定装置の特定部、又は、溶液濃度検出装置の検出部の一例)
300…液滴検出装置、2N…制御部(液滴検出装置の検出部の一例)、4b…液滴、6…配管
1…表面波検出装置
2…制御部(検出部の一例)、3…容器、4…液体、4a…液面
Ws…表面波、Wi…内部伝搬波
10…伝搬体
11…伝搬面、12…裏面、12a…溝、13,14…側面、15…底面
R1~R4…第1~第4リブ、S1,S2…曲面
20…素子収容部
30…圧電素子
40…フランジ部
200…液種特定装置、2M…制御部(液種特定装置の特定部、又は、溶液濃度検出装置の検出部の一例)
300…液滴検出装置、2N…制御部(液滴検出装置の検出部の一例)、4b…液滴、6…配管
Claims (8)
- 表面波が伝搬する伝搬面を有する伝搬体と、
前記伝搬体に振動を与えて前記表面波を発生させるとともに反射した前記表面波を検出する圧電素子と、を備え、
前記伝搬面は、所定方向に延びる帯状をなし、
前記伝搬体は、前記伝搬面が向く方向に突起するとともに前記所定方向に延びる第1リブ及び第2リブを有し、
前記第1リブ及び前記第2リブは、前記伝搬面の幅方向において前記伝搬面を挟んで互いに対向する、
表面波検出装置。 - 前記第1リブ及び前記第2リブのそれぞれの基端部には、前記伝搬面と繋がる曲面が形成されている、
請求項1に記載の表面波検出装置。 - 前記第1リブと前記第2リブの間隔は、前記圧電素子の幅と略等しい、
請求項1又は2に記載の表面波検出装置。 - 前記伝搬体は、前記伝搬面の裏にある裏面を有し、
前記裏面は、前記所定方向に延びる帯状をなし、
前記伝搬体は、前記裏面が向く方向に突起するとともに前記所定方向に延びる第3リブ及び第4リブを有し、
前記第3リブ及び前記第4リブは、前記裏面の幅方向において前記裏面を挟んで互いに対向する、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表面波検出装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体が浸る液体の液面位置を検出する検出部と、を備える、
液面位置検出装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体が浸る液体の種類を特定する特定部と、を備える、
液種特定装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体が浸る溶液の濃度を検出する検出部と、を備える、
溶液濃度検出装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表面波検出装置と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬面に付着した液滴を検出する検出部と、を備える、
液滴検出装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020177179 | 2020-10-22 | ||
JP2020177179 | 2020-10-22 |
Publications (1)
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JP2021165218A Pending JP2022068840A (ja) | 2020-10-22 | 2021-10-07 | 表面波検出装置、液面位置検出装置、液種特定装置、溶液濃度検出装置及び液滴検出装置 |
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JP (1) | JP2022068840A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115019695A (zh) * | 2022-07-19 | 2022-09-06 | 濮阳职业技术学院 | 一种多功能太阳能行政管理宣传栏 |
-
2021
- 2021-10-07 JP JP2021165218A patent/JP2022068840A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115019695A (zh) * | 2022-07-19 | 2022-09-06 | 濮阳职业技术学院 | 一种多功能太阳能行政管理宣传栏 |
CN115019695B (zh) * | 2022-07-19 | 2023-06-16 | 濮阳职业技术学院 | 一种多功能太阳能行政管理宣传栏 |
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