JP2018017536A - 変形測定装置 - Google Patents

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拓実 川節
Takumi Kawasetsu
拓実 川節
隆斗 堀井
Ryuto Horii
隆斗 堀井
石原 尚
Takashi Ishihara
尚 石原
好宏 仲田
Yoshihiro Nakada
好宏 仲田
稔 浅田
Minoru Asada
稔 浅田
耕 細田
Ko Hosoda
耕 細田
敬宏 宮下
Takahiro Miyashita
敬宏 宮下
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Abstract

【課題】従来よりも利用しやすい変形測定装置を提供する。【解決手段】変形測定装置100が提供される。変形測定装置100は、変形可能であって、磁場勾配を生じさせるように磁性体が散在する第1の層110と、変形可能であって、第1の層110と略平行に配置される第2の層120と、磁場を生成するための部材130と、磁束密度を測定するためのセンサ140と、センサ140の測定結果に基づいて第1の層の変形量を計算するための制御部190と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、変形可能な部材の変形量および/または変形方向を測定するための変形測定装置に関するものである。
従来から、変形可能な部材の変形量を測定するための技術が提案されている。たとえば、特開2014−98687号公報(特許文献1)には、触覚センサが開示されている。より詳細には、特許文献1には、磁性フィラーを含むエラストマと、前記エラストマの触覚による変形に起因する磁気変化を検出する磁気センサと、から構成され、前記磁性フィラーがエラストマ中で偏在しており、その偏在度が1〜100であることを特徴とする触覚センサが開示されている。
また、特開2015―202821号公報(特許文献2)には、クッションパッドの変形を検出するシステムおよびその製造方法が開示されている。より詳細には、特許文献2には、エラストマに磁性フィラーが分散されている磁性エラストマと、該磁性エラストマに自己接着により一体化されている軟質発泡ポリウレタンと、からなるクッションパッド、および該クッションパッドの変形に起因する磁気変化を検出する磁気センサ、からなるクッションパッドの変形を検出するシステムが開示されている。
また、特開2015―212131号公報(特許文献3)にも、クッションパッドの変形を検出するシステムおよびその製造方法が開示されている。より詳細には、特許文献3には、エラストマに磁性フィラーが分散されていて算術平均粗さ(Ra)が0.5〜10μmである磁性エラストマと、該磁性エラストマに接着により一体化されている軟質発泡ポリウレタンと、からなるクッションパッド、および該クッションパッドの変形に起因する磁気変化を検出する磁気センサ、からなるクッションパッドの変形を検出するシステムおよびその製造方法が開示されている。
特開2014−98687号公報 特開2015−202821号公報 特開2015−212131号公報
従来よりも利用しやすい変形測定装置が求められている。本発明の目的は、従来よりも利用しやすい変形測定装置を提供することにある。
この発明のある態様に従うと、変形測定装置が提供される。変形測定装置は、変形可能であって、磁場勾配を生じさせるように磁性体が散在する第1の層と、変形可能であって、第1の層と略平行に配置される第2の層と、磁場を生成するための部材と、磁束密度を測定するためのセンサと、センサの測定結果に基づいて第1の層の変形量を計算するための制御部と、を備える。
好ましくは、変形測定装置は、第1の層に平行に配置される繊維シートをさらに備える。
好ましくは、繊維シートは、第1の層の、第2の層とは逆側の表面を覆うように配置されている。
好ましくは、繊維シートは、第1の方向よりも、第1の方向に直行する第2の方向に伸びやすく形成されている。繊維シートは、第1の層または第2の層が伸縮されやすい方向と第2の方向とが略一致するように配置される。
好ましくは、部材とセンサは、第2の層の、第1の層とは逆側に配置される。部材とセンサの距離は、第1の層の厚みと第2の層の厚みの合計の0.7倍以上1.3倍未満である。
好ましくは、センサは、第2の層と略平行な磁束の成分を測定する。
好ましくは、第1の層に被験者の足裏を接触させることによって、制御部が静止中または移動中の足裏の形状に関する情報を取得する。
この発明によれば、従来よりも利用しやすい変形測定装置を提供される。
第1の実施の形態にかかる変形測定装置100の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかる変形測定装置100の斜視図である。 第1の実施の形態にかかる変形測定装置100の平面図である。 第1の実施の形態の制御部190のブロック図である。 第1の実施の形態にかかるシミュレーションに用いた変形測定装置100のモデルを示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかるセンサ直上(x=25)に直径20mmの圧子で0mmから8mmまで0.5mm毎に押下深さを与えた場合のシミュレーション結果を示すグラフである。 第1の実施の形態にかかる試作された変形測定装置100の実験用のシステムを示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかる測定した押下力と磁束密度センサ140の応答の測定結果を示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかる押下深さと磁束密度センサ140の応答の測定結果を示すグラフである。 第1の実施の形態にかかる二層構造の第1および/または第2のエラストマ層110,120の各々の厚みを変更した場合の変形測定装置100を示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかる3種類の第1および第2のエラストマ層110、120の組み合わせを用いて測定した押下力と磁束密度センサ140の出力値との関係を示すグラフである。 第1の実施の形態にかかる3種類の第1および第2のエラストマ層110、120の組み合わせを用いて測定した押下深さと磁束密度センサ140の出力値との関係を示すグラフである。 第1の実施の形態にかかる変形測定装置100に関して、直径が10mmの樹脂製円筒圧子210を1mm間隔で第1のエラストマ層110に7mm、5mm、3mm押し込んだ場合の、磁束密度センサ140の出力値を示すグラフである。 第1の実施の形態にかかる変形測定装置100の第1および第2のエラストマ層110、120の製造方法を示すイメージ図である。 第2の実施の形態にかかる変形測定装置100Bの全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第2の実施の形態にかかる変形測定装置100Bの第1および第2のエラストマ層110B、120の製造方法を示すイメージ図である。 第3の実施の形態にかかる変形測定装置100Cの全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第3の実施の形態にかかるコーシー歪みと反発力とのグラフである。 第3の実施の形態にかかる変形測定装置100Cの第1および第2のエラストマ層110、120の製造方法を示すイメージ図である。 第4の実施の形態にかかる変形測定装置100Dの全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第4の実施の形態にかかる変形測定装置100Dの第1および第2のエラストマ層110、120の製造方法を示すイメージ図である。 第5の実施の形態にかかる変形測定装置100Eの全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<変形測定装置100の全体構成と動作概要>
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる変形測定装置100の全体構成と動作概要について説明する。なお、図1は、本実施の形態にかかる変形測定装置100の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
本実施の形態にかかる変形測定装置100は、主に、鉄粉などの磁性体が散在する第1のエラストマ層110と、第1のエラストマ層110よりも透磁率が低い第2のエラストマ層120と、磁石130と、磁束密度センサ140と、制御部190とを含む。そして、磁束密度センサ140が測定した磁束密度に基づいて、制御部190が第1のエラストマ層110の変形量を計算する。
たとえば、図1(a)に示すように、第1のエラストマ層110に力がかかっていないときは、磁束密度センサ140が、磁石130からの所定の磁束密度を計測することになる。そして、図1(b)に示すように、第1のエラストマ層110が押し込まれると、磁石130からの磁場や磁束の経路が変形し、磁束密度センサ140による測定値が変化する。これによって、制御部190が、第1のエラストマの変形量や変形方向などを求めることができる。
このように、本実施の形態にかかる変形測定装置100は、柔軟素材中に配線や大きな固形物を配置する必要がなく、永久磁石130と磁束密度センサ140の位置関係が被覆物を交換する際にも不変であるため、耐久性やメンテナンス性において構造的に有利である.また、表面の第1のエラストマ層110の変位を感知可能であるため、柔軟性と感度とを両立できる。
<変形測定装置100の構成>
次に、図2および図3を参照しながら、本実施の形態にかかる変形測定装置100の構成について詳細に説明する。なお、図2は、本実施の形態にかかる変形測定装置100の斜視図である。図3は、本実施の形態にかかる変形測定装置100の平面図である。
変形測定装置100の表面の柔軟部は、層状に成形した第1のエラストマ層110と第2のエラストマ層120とを重ねて接着し二層構造としたものである。そして、第1のエラストマ層110は、後述するように、シリコーンエラストマなどの柔軟素材に微小な磁性粒子、たとえば透磁率の大きな鉄粉などの金属、を散在させた磁気応答性機能性材料である。
本実施の形態においては、第1および第2のエラストマ層110、120は、白金を触媒とする付加重合によりゲル化するシリコーンにシンナーを配合して硬度を調製したものである。そして、シンナーを質量比200%で配合させ、軽い接触で容易に変形する程度の非常に低剛性なものである。製作した第1および第2のエラストマ層110、120のサイズは、両者を合わせて幅50mm、奥行き50mm、高さ12mmである。なお、本実施の形態においては、第1のエラストマ層の厚みは2mmである。
第1のエラストマ層110には粒子径2μmのカルボニル鉄粉(BASF社製ハードグレードHQ)を体積比30%で含有させる。この鉄粉の含有率は、後述の動作原理のセンサ押下力に対する感度を決定する一つの要因となる。鉄粉の含有率が高いほどその感度が向上するが、一方で第1のエラストマ層110に不純物が多く含まれるため固形化し難くなる。そのため、鉄粉含有率は、第1のエラストマ層110が固形化することを確認できた最大の体積比である30%とした。
第2のエラストマ層120の裏面にはネオジウム永久磁石130と、巨大磁気抵抗センサ140(NVE社製AA003−02E)が基板上に配置される。なお、ネオジウム永久磁石130は、直径が5mmかつ厚みが1.5mmの円柱形状を有し、表面磁束密度0.2Tである。なお、本実施の形態においては、永久磁石130を基板150の中心に、磁束密度センサ140を永久磁石130と同一平面上で10mm離れた位置に配置した。磁束密度センサ140の感度軸は磁石130に向かう方向である。
制御部190は、図4に示すように、主に、CPU(Central Processing Unit)191と、メモリ192と、通信インターフェイス196とを有する。
CPU191は、メモリ192に記憶されているプログラムを実行することによって、制御部190の各部を制御する。さらに、CPU191は、通信インターフェイス196を介して、変形測定装置100の他の部分を制御してもよい。
メモリ192は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)などによって実現される。そして、メモリ192は、CPU191によって実行されるプログラムや、CPU191によるプログラムの実行により生成されたデータ、通信インターフェイス196を介して受信したデータ、その他の本実施の形態に利用されるデータベースなどを記憶する。
通信インターフェイス196は、CPU191からのデータを、変形測定装置100の他のユニットに送信したり、変形測定装置100の他のユニットからのデータをCPU191に受け渡したりする。
なお、制御部190は、CPU191からの信号に基づいて、テキストや画像を表示するためのディスプレイや、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU191に入力するための操作部を有してもよい。
<変形測定装置100の動作原理>
ここで、図1に戻って、本実施の形態にかかる変形測定装置100の動作原理について詳細に説明する。図1(a)に示すように、変形測定装置100に無負荷時において、永久磁石130からもたらされる磁束は直上にある第2のエラストマ層120を貫き、磁束密度センサ140で検出される.すなわち、第1のエラストマ層110に変形が与えられていない場合は、常に一定量の磁束が磁束密度センサ140で検出される。
そして、図1(b)に示すように第1のエラストマ層110に押下力を与えると、第1のエラストマ層110と第2のエラストマ層120とが変形し第1のエラストマ層110が磁束密度センサ140に近づく。第1のエラストマ層110は透磁率の大きな鉄粉を内包しているため、第1のエラストマ層110の磁束密度センサ140への接近に伴い、磁束密度センサ140の直上の透磁率が増加し、その結果磁束密度センサ140を貫く磁束が増加する。
このようにして、制御部190が、第1のエラストマ層110の押下方向への変形を、磁束密度センサ140を貫く磁束量の変化として検出することによって、変形測定装置100の表面に対する押下力および/または押下深さを計算することが可能となる.
<変形測定装置100のシミュレーション>
次に、変形測定装置100の検出特性を確認するために、シミュレーションによる評価について説明する。ここでは、変形測定装置100の表面に対して垂直方向の押下力と押下深さを与え、その場合の磁束密度を磁束密度センサ140で測定するものとする。
まず、シミュレーションによる評価について説明する。磁束密度センサ140の振る舞いを磁界シミュレータによって評価した。シミュレーションには、2次元静電磁界シミュレータであるSATE(株式会社アドバンスト・サイエンス・ラボラトリー社製)を用いた。
図5は、本実施の形態にかかるシミュレーションに用いた変形測定装置100のモデルを示すイメージ図である。図5を参照して、変形測定装置100は、第1のエラストマ層110と、第2のエラストマ層120と、基板150と、永久磁石130、磁束密度センサ140と、それらを取り巻く大気から構成されている。
なお、シミュレーションに用いた実験パラメータは、表1の通りである。本シミュレーションにおいては簡単化のため、第1のエラストマ層110は物体の全域において均一な透磁率を持つものとして扱った。
このモデルに対して、センサ直上(x=25)に直径20mmの圧子で0mmから8mmまで0.5mm毎に押下深さを与えた場合のシミュレーション結果を図6に示す。横軸は圧子の押下深さを表し、縦軸はセンサ位置においてセンサ感度軸方向の磁束密度成分から磁束量を算出したものである。この磁束量が磁束密度センサ140の応答値に相当する。
本実施の形態にかかる変形測定装置100は無負荷時からの磁束量の変化分を磁束密度センサ140の検出量とするため、図5における縦軸の値は押下深さ0mmからの差分として表示した。図5のシミュレーション結果に示すように、磁束量は押下深さに対して二次曲線的に増加する。このようにして、制御部190のCPU191は、磁束密度センサ140によって磁束量の変化を検出することによって、第1のエラストマ層110の押下量を計算する。
<試作された変形測定装置100に関する実験>
次に、変形測定装置100の検出特性を確認するために、試作された変形測定装置100を用いた実験について説明する。ここでも、変形測定装置100の表面に対して垂直方向の押下力と押下深さを与え、その場合の磁束密度を磁束密度センサ140で測定するものとする。
図7は、試作された変形測定装置100の実験用のシステムを示すイメージ図である。図7を参照して、変形測定装置100をZ軸ステージ(日本電産シンポ社製FGS−50EH)上に設置する。Z軸ステージに取り付けた50Nまで測定可能なディジタルフォースゲージ220(日本電産シンポ社製FGP5)によって、センサ押下力を測定した。本実施の形態においては、センサを押下するための圧子210は、直径20mmの円柱形状とし、フォースゲージ220の先端に取り付けられる。なお、本実施の形態にかかるZ軸ステージは、ステージの上昇および下降速度のみを設定可能であり、Z軸方向の位置を検出できないため、Z軸方向の位置は、ステージ速度と測定したステージの移動時間を基に算出するものとする。
磁束密度センサ140の応答は、増幅率を100倍とした1段の差動増幅器230(Texas Instruments社製INA121)からなる測定回路を通じてオシロスコープ240で測定した.このとき、フォースゲージ220にて測定された押下力に対応するアナログ電位を、オシロスコープ240にて同時に測定することで押下力と磁束密度センサ140の出力値の関係を測定した.このときのサンプリング周期は1msである。
次に、本実施の形態にかかる磁束密度センサ140の応答とヒステリシスについて説明する。まず、押下力と押下深さに対する磁束密度センサ140の応答の関係を測定した。実験手順は次の通りである。
(1)Z軸ステージに取り付けた圧子210を、70mm/minの降下速度で変形測定装置100の第1のエラストマ層110に押し込んでいき、上記のシミュレーションと同様に深さがおよそ8mmとなるまで押下する。
(2)3秒間静止する。
(3)押下と同様の速度で圧子210を上昇させ、押下力を除去する。
以上を一つのシーケンスとして、実験を行った。その結果、測定した押下力と磁束密度センサ140の応答の測定結果は、図8のようになった。各データ点は、フォースゲージ220および磁束密度センサ140の出力結果の10ms毎の区間平均値である。なお、図8中の矢印は押下方向を示しており、右向きが押下力の印加を示し、左向きが押下力の除去を意味する。二本の点線は、押下力の印加時および除去時のそれぞれのデータに対する二次の近似曲線である。実験結果より、押下力に対してほぼ正の相関を持つ出力が得られ、その出力にはヒステリシスが見られる。本実施の形態にかかる変形測定装置100は、ある程度以上の力で押し付けた場合、第1および第2のエラストマ層110、120の形状の回復までに要する時間が急激に長くなる。このエラストマの粘性が、磁束密度センサ140の出力値に見られるヒステリシスをもたらす。
図9は、押下深さと磁束密度センサ140の応答の測定結果を示すグラフである。なお、横軸の押下深さは前述のようにステージ速度と移動時間を基に算出するため、厳密な押下深さとは必ずしも一致しない。図9では、フォースゲージ220の値の立ち上がりのタイミングを押下開始時点とみなしている。押下深さに対する磁束密度センサ140の応答は、深さ0.5mm程度までは磁束密度センサ140の出力が得られていないものの、図8の応答に比べてヒステリシスの少ない二次曲線的な応答を示す。
また、シミュレーション結果と変形測定装置100による実測値との比較を行った.図9中の白抜きの四角プロットは、上記のシミュレーションにより算出した値である。押下深さに対する磁束密度センサ140の出力値が、二次曲線的に増減する同様の傾向を見せており、シミュレーションと試作センサによる実験結果が一致することが解る。
<第1および/または第2のエラストマ層110,120の厚みの影響>
ここで、第1および/または第2のエラストマ層110,120の厚みの影響について説明する。変形測定装置100に用いる第1および/または第2のエラストマ層110,120の構成を変化させた場合、変形測定装置100の磁束密度センサ140の出力値に変化が生じると推測される。特に第1および/または第2のエラストマ層110,120の厚みを変化させた場合、磁束密度センサ140の感度や測定範囲に変化が生じると考えられる。
そこで、変形測定装置100に用いる二層構造の第1および/または第2のエラストマ層110,120の各々の厚みを変更した場合の、押下力と押下深さと磁束密度センサ140の出力値との関係を測定した結果について説明する。
図10と表2に、本実施の形態にかかる3種類の第1および第2のエラストマ層110、120の厚みを示す。なお、上述の図8と図9の実験で用いた第1および第2のエラストマ層110、120は、図10と表2のTypeAである。
なお、実験手順は上述のものと同様であり、それぞれの最大の押下深さは、TypeAでおよそ2mmであり、TypeBでおよそ4mmであり、TypeCでおよそ8mmである。これらの最大の押下深さは、第1および/または第2のエラストマ層110、120の形状の回復時間に大きな変化を起こさない範囲における最大の深さとした。
3種類の第1および第2のエラストマ層110、120の組み合わせを用いて測定した押下力と磁束密度センサ140の出力値との関係を図11に示す。また、3種類の第1および第2のエラストマ層110、120の組み合わせを用いて測定した押下深さと磁束密度センサ140の出力値との関係を図12に示す。これらの結果より、第1および第2のエラストマ層110、120の厚みに応じて、押下力や深度に対する感度、線形性などの磁束密度センサ140の出力値の特性が変化することが解る。
同様に、上記のシミュレーション結果と試作された変形測定装置100による実測値の比較を行った。図12中の白抜きの四角・三角・丸のプロットは、TypeA・TypeB・TypeCの変形測定装置100に関するシミュレーション値である。なお、シミュレーションの方法は図5および図6に示したものの場合と同様である。
以上のように、本実施の形態にかかる変形測定装置100に関しては、変形に対する感度を高めたい場合は、第2のエラストマ層120を薄くすることが好ましい。
また、図13は、本実施の形態にかかる変形測定装置100に関して、直径が10mmの樹脂製円筒圧子210を1mm間隔で第1のエラストマ層110に押し込んだ場合の、磁束密度センサ140の出力値を示すグラフである。制御部190は、複数の磁束密度センサ140と、当該グラフとに基づいて、押し込み位置や押し込み量をより正確に計算することができる。
<第1および第2のエラストマ層の製造方法>
次に、本実施の形態にかかる変形測定装置100の第1および第2のエラストマ層110、120の製造方法について説明する。図14は、本実施の形態にかかる変形測定装置100の第1および第2のエラストマ層110、120の製造方法を示すイメージ図である。
まず、図14(a)を参照して、型に、未硬化の第2のエラストマを流し込む。なお、最終的な第2のエラストマの厚みと型の大きさに応じて、流し込む第2のエラストマの量を調整する。その後、図14(b)に示すように、当該第2のエラストマが硬化して、第2のエラストマ層120となる。
次に、図14(c)を参照して、未硬化のエラストマに鉄粉を投入する。図14(d)を参照して、未硬化のエラストマを攪拌して、未硬化の第1のエラストマを生成する。
次に、図14(e)を参照して、硬化した第2のエラストマ層120の上に、鉄粉が散在する未硬化の第1のエラストマを流し込む。なお、最終的な第1のエラストマの厚みや型の大きさに応じて、流し込む第1のエラストマの量を調整する。
その後、図14(f)を参照して、第1のエラストマが硬化して、第1のエラストマ層110となる。図14(g)を参照して、第1および第2のエラストマ層110、120を基板150に接着する。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態の変形測定装置100に関しては、鉄粉などの磁性体が第1のエラストマ層110に散在するものであった。第2の実施の形態の変形測定装置100Bにおいては、さらに、第1のエラストマ層110が磁場勾配を有するものである。
まず、図15を参照して、本実施の形態にかかる変形測定装置100Bの全体構成と動作概要について説明する。なお、図15は、本実施の形態にかかる変形測定装置100Bの全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
本実施の形態にかかる変形測定装置100Bは、主に、磁場勾配が生じさせられた磁性体が散在する第1のエラストマ層110Bと、第1のエラストマ層110Bよりも透磁率が低い第2のエラストマ層120と、磁石130と、磁束密度センサ140と、制御部190とを含む。そして、磁束密度センサ140が測定した磁束密度に基づいて、制御部190が第1のエラストマ層110の変形量を計算する。
たとえば、図15(a)に示すように、第1のエラストマ層110Bに力がかかっていないときは、磁束密度センサ140が、所定の磁束密度を計測することになる。そして、図15(b)に示すように、第1のエラストマ層110Bが押し込まれると、磁石からの磁場や磁束が変化し、磁束密度センサ140による測定値が変化する。これによって、制御部190が、第1のエラストマ層110の変形量や変形方向などを求めることができる。
特に、本実施の形態にかかる変形測定装置100は、第1のエラストマ層110Bが磁場勾配を有するため、第1のエラストマ層110Bの小さな変形を検知しやすくなる。換言すれば、第1のエラストマ層110Bを薄く構成しても、第1のエラストマ層110Bの変形を検知することができる。
次に、本実施の形態にかかる変形測定装置100Bの第1および第2のエラストマ層110B、120の製造方法について説明する。図16は、本実施の形態にかかる変形測定装置100の第1および第2のエラストマ層110B、120の製造方法を示すイメージ図である。
なお、図16(a)〜図16(e)に関する処理は、第1の実施の形態のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
次に、図16(e−2)を参照して、鉄粉が散在する未硬化の第1のエラストマに、当該第1のエラストマが硬化するまで、上下方向から磁場をかける。そして、図16(f)に示すように、第1のエラストマが硬化して、第1のエラストマ層110Bとなる。このように作成することによって、第1のエラストマ層110Bは、磁場勾配を有することになる。図16(g)を参照して、第1および第2のエラストマ層110B、120を基板150に接着する。
<第3の実施の形態>
第1の実施の形態の変形測定装置100に関しては、第1のエラストマ層110と第2のエラストマ層120とが接着されたものである。第3の実施の形態の変形測定装置100Cに関しては、さらに、第1のエラストマ層110の表面に繊維シート170が張り付けられたものである。
まず、図17を参照して、本実施の形態にかかる変形測定装置100Cの全体構成と動作概要について説明する。なお、図17は、本実施の形態にかかる変形測定装置100Cの全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
本実施の形態にかかる変形測定装置100Cは、主に、磁性体が散在する第1のエラストマ層110と、第1のエラストマ層110の表面に張り付けられた繊維シート170と、第1のエラストマ層110よりも透磁率が低い第2のエラストマ層120と、磁石130と、磁束密度センサ140と、制御部190とを含む。そして、磁束密度センサ140が測定した磁束密度に基づいて、制御部190が第1のエラストマ層110の変形量を計算する。
たとえば、図17(a)に示すように、第1のエラストマ層110に力がかかっていないときは、磁束密度センサ140が、所定の磁束密度を計測することになる。そして、図17(b)に示すように、繊維シート170と第1のエラストマ層110とが押し込まれると、磁石130からの磁場や磁束が変化し、磁束密度センサ140による測定値が変化する。これによって、制御部190が、第1のエラストマ層110の変形量や変形方向などを求めることができる。
特に、本実施の形態にかかる変形測定装置100Cは、繊維シート170が張り付けられているため、図18に示すように、押し込み量が少ない場合は、第1および第2のエラストマ層110、120の弾性力が主な反発力となり、押し込み量が多くなると引っ張られた繊維シート170が押し込みを規制するようになる。これによって、ユーザが、変形測定装置100Cの表面に触れたり、当該表面を押し込んだりしても、徐々に反発力を大きくしていきながら、硬い基板150に当たる感触をユーザに与えずにすむ可能性を高めることができる。
次に、本実施の形態にかかる変形測定装置100Cの第1および第2のエラストマ層110、120および繊維シート170の製造方法について説明する。図19は、本実施の形態にかかる変形測定装置100Cの第1および第2のエラストマ層110、120および繊維シート170の製造方法を示すイメージ図である。
なお、図19(a)〜図19(e)に関する処理は、第1の実施の形態の図14(a)〜図14(e)の処理と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
次に、図19(e−2)を参照して、鉄粉が散在する未硬化の第1のエラストマの表面に繊維シート170を敷く。そして、図19(f)に示すように、第1のエラストマが硬化して、第1のエラストマ層110となる。このように作成することによって、第1のエラストマ層110に、繊維シート170が接着される。最後に、図19(g)を参照して、第1および第2のエラストマ層110、120を基板150に接着する。
なお、繊維シート170は、第1のエラストマ層110が硬化してから、接着材などによって第1のエラストマ層110の表面に接着されてもよい。あるいは、第1および第2のエラストマ層110、120が基板150に接着されてから、接着材などによって第1のエラストマ層110の表面に接着されてもよい。
<第4の実施の形態>
第3の実施の形態においては、第1のエラストマ層110の表面に繊維シート170が張り付けられたものである。より詳細には、繊維シート170は、第1のエラストマ層110の、基板150または磁束密度センサ140とは逆側の表面に張り付けられるものであった。しかしながら、このような形態には限られない。たとえば、第4の実施の形態においては、第1のエラストマ層110と第2のエラストマ層120との間に繊維シート170が張り付けられたものである。
まず、図20を参照して、本実施の形態にかかる変形測定装置100Dの全体構成と動作概要について説明する。なお、図20は、本実施の形態にかかる変形測定装置100Dの全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
本実施の形態にかかる変形測定装置100Dは、主に、磁性体が散在する第1のエラストマ層110と、第1のエラストマ層110よりも透磁率が低い第2のエラストマ層120と、第1のエラストマ層110と第2のエラストマ層120との間に敷かれた繊維シート170と、磁石130と、磁束密度センサ140と、制御部190とを含む。そして、磁束密度センサ140が測定した磁束密度に基づいて、制御部190が第1のエラストマ層110の変形量を計算する。
たとえば、図20(a)に示すように、第1のエラストマ層110に力がかかっていないときは、磁束密度センサ140が、所定の磁束密度を計測することになる。そして、図20(b)に示すように、繊維シート170と第1のエラストマ層110とが押し込まれると、磁石130からの磁場や磁束が変化し、磁束密度センサ140による測定値が変化する。これによって、制御部190が、第1のエラストマ層110の変形量や変形方向などを求めることができる。
特に、本実施の形態にかかる変形測定装置100Dは、繊維シート170が張り付けられているため、押し込み量が少ない場合は、第1および第2のエラストマ層110、120の弾性力が主な反発力となり、押し込み量が多くなると引っ張られた繊維シート170が押し込みを規制するようになる。これによって、ユーザが、変形測定装置100Dの表面に触れたり、当該表面を押し込んだりしても、徐々に反発力を大きくしていきながら、硬い基板150に当たる感触をユーザに与えずにすむ可能性が高まる。
次に、本実施の形態にかかる変形測定装置100Dの第1および第2のエラストマ層110、120および繊維シート170の製造方法について説明する。図21は、本実施の形態にかかる変形測定装置100Dの第1および第2のエラストマ層110、120および繊維シート170の製造方法を示すイメージ図である。
まず、図21(a)を参照して、型に、未硬化の第2のエラストマを流し込む。最終的な第2のエラストマの厚みに応じて、流し込む第2のエラストマの量を調整する。
次に、図21(a−2)を参照して、未硬化の第2のエラストマの表面に繊維シート170を敷く。そして、図21(b)に示すように、第2のエラストマが硬化して、第2のエラストマ層120となる。このように作成することによって、第2のエラストマ層120に、繊維シート170が接着される。
なお、繊維シート170は、第2のエラストマ層120が硬化してから、接着材などによって第2のエラストマ層120の表面に接着されてもよい。
なお、図21(c)〜図21(g)に関する処理は、第1の実施の形態の図14(c)〜図14(g)の処理と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<第3および第4の実施の形態の補足>
繊維シート170は、第1のエラストマ層110の表面、側面、裏面などを覆ってもよい。すなわち、繊維シート170を袋状に形成して、第1のエラストマ層110を内包してもよい。あるいは、繊維シート170は、第2のエラストマ層120の表面、側面、裏面などを覆ってもよい。すなわち、繊維シート170を袋状に形成して、第2のエラストマ層120を内包してもよい。あるいは、繊維シート170は、第1および第2のエラストマ層110,120をまとめてその表面、側面、裏面を覆ってもよい。すなわち、繊維シート170を袋状に形成して、第1および第2のエラストマ層110,120を内包してもよい。
さらに、繊維シート170は、縦、横、または斜めのいずれかの方向に伸びやすく、当該いずれかの方向に直角な方向に伸びにくいものを利用することが好ましい。そして、当該いずれかの方向を、変形測定装置100の第1および第2のエラストマ層110、120が延ばされたり曲げられたりしやすい方向に合わせるように、変形測定装置100の第1および第2のエラストマ層110、120を配置することが好ましい。
たとえば、ロボットの腕や関節の部分に第1および第2のエラストマ層110、120を使用する場合は、繊維シート170が伸びやすい方向を腕の長さ方向に合わせて、繊維シート170が伸びにくい方向を腕の周囲の方向に合わせることが好ましい。
<第5の実施の形態>
第1〜第4の実施の形態においては、磁束密度センサ140を、磁石130と同じ方向に向けて配置するものであった。すなわち、第1〜第4の実施の形態においては、磁石130からの磁束が第1および第2のエラストマ層110、120の法線方向に発し、磁束密度センサ140も、第1および第2のエラストマ層110、120の法線方向の磁束密度を測定するものであった。しかしながら、磁石130の向きと、磁束密度センサ140の向きは、そのような方向には限られない。
図22を参照して、本実施の形態にかかる変形測定装置100Eの全体構成と動作概要について説明する。なお、図22は、本実施の形態にかかる変形測定装置100Eの全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
本実施の形態にかかる変形測定装置100Eは、主に、磁性体が散在する第1のエラストマ層110と、第1のエラストマ層110よりも透磁率が低い第2のエラストマ層120と、磁石130と、磁束密度センサ140と、制御部190とを含む。そして、磁束密度センサ140が測定した磁束密度に基づいて、制御部190が第1のエラストマ層110の変形量を計算する。
特に、本実施の形態においては、磁石130は、磁石130からの磁束が第1および第2のエラストマ層110、120の法線方向に発するように基板150に取り付けられる。そして、磁束密度センサ140は、磁石130の方向に向けて基板150に取り付けられる。すなわち、本実施の形態においては、磁束密度センサ140は、磁束密度センサ140から磁石130への方向の磁束の密度を測定するように構成されている。
換言すれば、第1〜第4の実施の形態の磁束密度センサ140は、図22の上下方向の磁束の量を測定するものであって、第5の実施の形態の磁束密度センサ140は、図22の左右方向の磁束の量を測定するものである。
たとえば、図22(a)に示すように、第1のエラストマ層110に力がかかっていないときは、磁束密度センサ140が、所定の磁束密度を計測することになる。そして、図22(b)に示すように、第1のエラストマ層110が押し込まれると、磁石130からの磁場や磁束が変化し、磁束密度センサ140による測定値が変化する。これによって、制御部190が、第1のエラストマ層110の変形量や変形方向などを求めることができる。
特に、本実施の形態にかかる変形測定装置100Eは、単に磁束の量を測定するものではなく、第1のエラストマ層110によって、磁束の経路が変形された度合い、または経路が変形された磁束の量または割合を測定するものである。
<第6の実施の形態>
第1〜第4の実施の形態においては、永久磁石を利用するものであった。しかしながら、このような形態には限られない。たとえば、変形測定装置100は、電磁石や、コイルを利用するものであってもよい。
<上記の複数の実施の形態の変形測定装置100〜100Eの利用方法>
上記の第1〜第6の実施の形態にかかる変形測定装置100〜100Eは、上述したように、ロボットの表面に対するユーザの押し込み量や押し込み方向を測定するために利用することができる。その他にも、様々なシーンで利用可能である。
たとえば、上記の第1〜第6の実施の形態にかかる変形測定装置100〜100Eは、第1および第2のエラストマ層110、120とセンサ140などを、脚の裏に張り付けたり、靴の内側面に取り付けたりすることによって、制御部190が、ユーザの脚の形状を取得することにも利用することができる。
あるいは、第1および第2のエラストマ層110、120とセンサ140などを、脚の裏に張り付けたり、靴の内側面に取り付けたりすることによって、ユーザが座っているとき、ユーザが立っているとき、ユーザが歩いているとき、ユーザが走っているときなどの、ユーザの脚の形状や力のかかり方を制御部190が計算することもできる。
<上記の複数の実施の形態のまとめ>
上記の第1〜第6の実施の形態においては、変形測定装置100が提供される。変形測定装置100は、変形可能であって、磁場勾配を生じさせるように磁性体が散在する第1の層110と、変形可能であって、第1の層110と略平行に配置される第2の層120と、磁場を生成するための部材130と、磁束密度を測定するためのセンサ140と、センサ140の測定結果に基づいて第1の層の変形量を計算するための制御部190と、を備える。
好ましくは、変形測定装置100は、第1の層110に平行に配置される繊維シート170をさらに備える。
好ましくは、繊維シート170は、第1の層110の、第2の層120とは逆側の表面を覆うように配置されている。
好ましくは、繊維シート170は、第1の方向よりも、第1の方向に直行する第2の方向に伸びやすく形成されている。繊維シート170は、第1の層または第2の層が伸縮されやすい方向と第2の方向とが略一致するように配置される。
好ましくは、部材とセンサは、第2の層の、第1の層とは逆側に配置される。部材とセンサの距離は、第1の層の厚みと第2の層の厚みの合計の0.7倍以上1.3倍未満である。
好ましくは、センサ140は、第2の層と略平行な磁束の成分を測定する。
好ましくは、第1の層110に被験者の足裏を接触させることによって、制御部190が静止中または移動中の足裏の形状に関する情報を取得する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 :変形測定装置
110 :第1のエラストマ層
110B :第1のエラストマ層
120 :第2のエラストマ層
130 :磁石
140 :磁束密度センサ
150 :基板
170 :繊維シート
190 :制御部
191 :CPU
192 :メモリ
196 :通信インターフェイス
210 :樹脂製円筒圧子
220 :ディジタルフォースゲージ
230 :差動増幅器
240 :オシロスコープ

Claims (7)

  1. 変形可能であって、磁場勾配を生じさせるように磁性体が散在する第1の層と、
    変形可能であって、前記第1の層と略平行に配置される第2の層と、
    磁場を生成するための部材と、
    磁束密度を測定するためのセンサと、
    前記センサの測定結果に基づいて前記第1の層の変形量を計算するための制御部と、を備える変形測定装置。
  2. 前記第1の層に平行に配置される繊維シートをさらに備える、請求項1に記載の変形測定装置。
  3. 前記繊維シートは、前記第1の層の、前記第2の層とは逆側の表面を覆うように配置されている、請求項2に記載の変形想定装置。
  4. 前記繊維シートは、第1の方向よりも、前記第1の方向に直行する第2の方向に伸びやすく形成されており、
    前記繊維シートは、前記第1の層または前記第2の層が伸縮されやすい方向と前記第2の方向とが略一致するように配置される、請求項2または3に記載の変形測定装置。
  5. 前記部材と前記センサは、前記第2の層の、前記第1の層とは逆側に配置され、
    前記部材と前記センサの距離は、前記第1の層の厚みと前記第2の層の厚みの合計の0.7倍以上1.3倍未満である、請求項1から4のいずれか1項に記載の変形測定装置。
  6. 前記センサは、前記第2の層と略平行な磁束の成分を測定する、請求項1から5のいずれか1項に記載の変形測定装置。
  7. 前記第1の層に被験者の足裏を接触させることによって、前記制御部が静止中または移動中の前記足裏の形状に関する情報を取得する、請求項1から6のいずれか1項に記載の変形測定装置。
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