JP2018016020A - インクジェット記録装置及びインクジェットヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】記録画像の画質を向上することである。【解決手段】インクジェットヘッド100は、インクを貯留するマニホールドと、マニホールドに貯留されたインクを複数のノズルから吐出するヘッドチップと、両端にそれぞれ取付部6A,6Bを有する筐体と、を備える。インクジェット記録装置は、インクジェットヘッド100と、取付部6Aが取り付けられる取付部310Bと、取付部6Bが取り付けられる取付部320Bとを有し、インクジェットヘッド100を搭載するキャリッジと、を備え、取付部6A,310Aの接触面積と取付部6B,320Bの接触面積とがほぼ同じである。【選択図】図11
Description
本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドに関する。
従来、インクジェットヘッドのノズルからインクの液滴を吐出して記録媒体に画像形成するインクジェットプリンター等のインクジェット記録装置が知られている。
インクは、温度低下に伴って高粘度となり、インクの吐出安定性を低下させてしまう。このため、インクを吐出するヘッドチップにインクを供給するマニホールドの両側面に、インクヒーターを設けたインクジェットヘッドが知られている(特許文献1参照)。インクヒーターは、粘度の高いインクを、吐出可能な粘度に調整するために、マニホールド内部のインクを加熱して、当該インクの粘度を低下させている。
インクジェットヘッドは、複数のノズルの配列の長手方向の両端の取付部を介して、インクジェット記録装置のキャリッジに取り付けられる。しかし、従来のインクジェットヘッドは、インクヒーター、又は、自己発熱する駆動IC(Integrated Circuit)若しくはアクチュエーター(圧電素子)により加えられた熱が、インクジェットヘッド側の取付部を介してキャリッジ側に放熱される際に、左右両端の放熱量が同じにならないおそれがあった。このため、この左右の放熱量のバランスの不均一は、インクの粘度の不均一、アクチュエーターの特性の不均一を招くため、各ノズルのインクの液滴量及び液滴速度の不均一の原因となる。そして、インクの液滴量及び液滴速度の不均一は、記録画像の画質低下を招く。
本発明の課題は、記録画像の画質を向上することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のインクジェット記録装置は、
インクを貯留するマニホールドと、
前記マニホールドに貯留されたインクを複数のノズルから吐出するヘッドチップと、
両端にそれぞれ第1のヘッド側取付部及び第2のヘッド側取付部を有する筐体と、を備えるインクジェットヘッドと、
前記第1のヘッド側取付部が取り付けられる第1のキャリッジ側取付部と、前記第2のヘッド側取付部が取り付けられる第2のキャリッジ側取付部とを有し、前記インクジェットヘッドを搭載するキャリッジと、を備え、
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とがほぼ同じである。
インクを貯留するマニホールドと、
前記マニホールドに貯留されたインクを複数のノズルから吐出するヘッドチップと、
両端にそれぞれ第1のヘッド側取付部及び第2のヘッド側取付部を有する筐体と、を備えるインクジェットヘッドと、
前記第1のヘッド側取付部が取り付けられる第1のキャリッジ側取付部と、前記第2のヘッド側取付部が取り付けられる第2のキャリッジ側取付部とを有し、前記インクジェットヘッドを搭載するキャリッジと、を備え、
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とがほぼ同じである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記マニホールドを加熱するインクヒーターを備える。
前記マニホールドを加熱するインクヒーターを備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とをほぼ同じに調整する接触面積調整部を備える。
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とをほぼ同じに調整する接触面積調整部を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のインクジェット記録装置において、
前記接触面積調整部は、前記第1のキャリッジ側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の少なくとも一方の前記第1のヘッド側取付部又は前記第2のヘッド側取付部側に形成された凹部、切欠部、又は粗面部である。
前記接触面積調整部は、前記第1のキャリッジ側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の少なくとも一方の前記第1のヘッド側取付部又は前記第2のヘッド側取付部側に形成された凹部、切欠部、又は粗面部である。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置において、
前記接触面積調整部は、前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の少なくとも一方の前記第1のキャリッジ側取付部又は前記第2のキャリッジ側取付部側に形成された凹部、切欠部、又は粗面部である。
前記接触面積調整部は、前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の少なくとも一方の前記第1のキャリッジ側取付部又は前記第2のキャリッジ側取付部側に形成された凹部、切欠部、又は粗面部である。
請求項6に記載の発明は、請求項3から5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記接触面積調整部は、前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の間に配置した第1の中間部材と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の間に配置した第2の中間部材と、であり、
前記第1の中間部材を介する前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2の中間部材を介する前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とがほぼ同じに調整されている。
前記接触面積調整部は、前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の間に配置した第1の中間部材と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の間に配置した第2の中間部材と、であり、
前記第1の中間部材を介する前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2の中間部材を介する前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とがほぼ同じに調整されている。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1のキャリッジ側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部に対する前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の取付位置を調整する位置調整部を備える。
前記第1のキャリッジ側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部に対する前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の取付位置を調整する位置調整部を備える。
請求項8に記載の発明のインクジェットヘッドは、
インクを貯留するマニホールドと、
前記マニホールドに貯留されたインクを複数のノズルから吐出するヘッドチップと、
両端にそれぞれ第1のヘッド側取付部及び第2のヘッド側取付部を有する筐体と、を備え、
前記第1のヘッド側取付部は、インクジェットヘッドを搭載するキャリッジの第1のキャリッジ側取付部に取り付けられ、
前記第2のヘッド側取付部は、前記キャリッジの第2のキャリッジ側取付部に取り付けられ、
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とがほぼ同じである。
インクを貯留するマニホールドと、
前記マニホールドに貯留されたインクを複数のノズルから吐出するヘッドチップと、
両端にそれぞれ第1のヘッド側取付部及び第2のヘッド側取付部を有する筐体と、を備え、
前記第1のヘッド側取付部は、インクジェットヘッドを搭載するキャリッジの第1のキャリッジ側取付部に取り付けられ、
前記第2のヘッド側取付部は、前記キャリッジの第2のキャリッジ側取付部に取り付けられ、
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とがほぼ同じである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記マニホールドを加熱するインクヒーターを備える。
前記マニホールドを加熱するインクヒーターを備える。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とをほぼ同じに調整する接触面積調整部を備える。
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とをほぼ同じに調整する接触面積調整部を備える。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記接触面積調整部は、前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の少なくとも一方の前記第1のキャリッジ側取付部又は前記第2のキャリッジ側取付部側に形成された凹部、切欠部、又は粗面部である。
前記接触面積調整部は、前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の少なくとも一方の前記第1のキャリッジ側取付部又は前記第2のキャリッジ側取付部側に形成された凹部、切欠部、又は粗面部である。
請求項12に記載の発明は、請求項8から11のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記第1のキャリッジ側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部に対する前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の取付位置を調整する位置調整部を備える。
前記第1のキャリッジ側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部に対する前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の取付位置を調整する位置調整部を備える。
本発明によれば、記録画像の画質を向上できる。
添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態、第1〜第5の変形例を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1〜図12を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態のインクジェット記録装置1αの装置構成を説明する。図1は、本実施の形態のインクジェット記録装置1αの全体構成図である。
図1〜図12を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態のインクジェット記録装置1αの装置構成を説明する。図1は、本実施の形態のインクジェット記録装置1αの全体構成図である。
インクジェット記録装置1αは、記録領域Cの範囲内でインクを吐出することによって記録媒体Pに画像を記録するインクジェットプリンター等の記録装置である。インクジェット記録装置1αには、搬送手段(図示せず)が備わっており、主走査方向Aと直交した副走査方向に沿って記録媒体Pを搬送するようになっている。
記録媒体Pの上方には、主走査方向Aに沿って延在するキャリッジレール200が配置されている。キャリッジレール200には、キャリッジ300が移動自在に設けられている。
キャリッジ300は、記録媒体Pに対してインクを吐出するインクジェットヘッド100を搭載し、キャリッジレール200に沿ってホームポジション領域Bからメンテナンス領域Dにかけて主走査方向Aに移動するようになっている。
インクジェット記録装置1αでは、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のインクを吐出できるよう、合計で4個のインクジェットヘッド100がキャリッジ300に設置されている。本実施の形態においては、2個のインクジェットヘッド100,100が前後方向に1列に配置されていて、この前後に並んだインクジェットヘッド100,100の中央の両側方にその他の2個のインクジェットヘッド100,100が配置されている。
これら各インクジェットヘッド100には、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクを貯蔵するインクタンク500,…が、それぞれインク供給管600を介して連結されている。つまり、インクタンク500内のインクは、インク供給管600によって各インクジェットヘッド100に供給されるようになっている。
メンテナンス領域Dには、インクジェットヘッド100に対してメンテナンスを行うメンテナンスユニット700が設けられている。メンテナンスユニット700には、インクジェットヘッド100の吐出面を覆って、インク吐出口内のインクを吸引するための複数の吸引キャップ800と、吐出面に付着したインクを拭き取る清掃ブレード900と、インクジェットヘッド100から空吐出されたインクを受けるインク受器1000と、吸引ポンプ1100と、廃インクタンク1200とが設けられている。
吸引キャップ800は吸引ポンプ1100を介して廃インクタンク1200と連通しており、メンテナンス動作時には上昇してインクジェットヘッド100の吐出面を覆うようになっている。吸引キャップ800…は、上述のように上昇した時に全てのインクジェットヘッド100の吐出面を覆うことができるよう、各インクジェットヘッド100に対応するように4個配列されている。吸引ポンプ1100はシリンダーポンプやチューブポンプを有して構成されていて、吸引キャップ800が吐出面を覆った状態で作動することにより、吐出口からインクジェットヘッド100内部のインクを異物とともに吸引するための吸引力を発生するようになっている。
ホームポジション領域Bには、インクジェットヘッド100を保湿する保湿ユニット1300が設けられている。保湿ユニット1300には、インクジェットヘッド100が待機状態にあるとき、吐出面を覆うことでインクジェットヘッド100のインクを保湿する4個の保湿キャップ1400,…が設けられている。これら4個の保湿キャップ1400,…は、4個のインクジェットヘッド100,…の吐出面を同時に覆うことができるよう、インクジェットヘッド100,…の配列に対応して配列される。
また、インクジェット記録装置1αは、図示しない制御部を備える。この制御部は、CPU(中央演算装置)と、メモリとを有して構成され、インクジェット記録装置1αの各構成要素を制御するようになっている。メモリには、記録媒体Pに形成する画像のデータや、インクジェット記録装置1αの各構成要素を制御するためのプログラムが記憶されており、このメモリ内の画像データやプログラムに基づいて各構成要素に制御信号を送信するようになっている。
次いで、図2(a)〜図8を参照して、インクジェットヘッド100の装置構成を説明する。図2(a)は、インクジェットヘッド100を示す斜視図である。図2(b)は、キャリッジ300に取り付けた状態のインクジェットヘッド100の底面図である。図3は、インクジェットヘッド100を示す分解斜視図である。なお、図3にあっては、カバー部材9の図示を省略し、図2(a)以外の図では、後述するインクヒーター10の図示を省略し、図2(b)以外の図では、後述する雄螺子70a,70b、テーパー螺子70c,70dの図示を省略している。
また、以下の説明では、インクジェットヘッド100のノズル11a(図5参照)の並び方向(配列の長手方向)を左右方向とし、左右方向に直交する一方向を前後方向とし、前後方向及び左右方向の双方に直交する方向を上下方向とする。
図2(a)、図2(b)、図3に示すように、インクジェットヘッド100は、インクをノズル11a(図5参照)から吐出させるヘッドチップ1と、このヘッドチップ1が配設された配線基板2と、この配線基板2とフレキシブル基板3を介して接続された駆動回路基板4と、ヘッドチップ1のチャネル13にフィルタFを介してインクを導入するマニホールド5と、内側にマニホールド5が収納された筐体6と、この筐体6の底面開口を塞ぐように取り付けられたキャップ受板7と、マニホールド5の第1インクポート53及び第2インクポート54に取り付けられた第1ジョイント81a及び第2ジョイント81bと、マニホールド5の第3インクポート55に取り付けられた第3ジョイント82と、筐体6に取り付けられたカバー部材9と、マニホールド5内のインクを加熱するインクヒーター10と、を備える。
図2(a)に示すように、インクヒーター10は、マニホールド5に沿って左右方向に延在する帯状のヒーターであり、マニホールド5の前側及び後側にそれぞれ少なくとも1つ設けられている。インクヒーター10は、例えば、メアンダ状等に形成されたステンレス材等の金属線からなるヒーター回路と、当該ヒーター回路をラミネートするポリエチレンテレフタレート等の絶縁フィルムと、からなるフィルム状のヒーターである。例えば、マニホールド5に接触する1枚のインクヒーター10と、筐体6に設けられる1枚のインクヒーター10と、をマニホールド5の前側及び後側にそれぞれ設け、合計4枚のインクヒーター10を備える構成としてもよい。
図2(b)に示すように、筐体6は、左端の第1のヘッド側取付部としての取付部6Aと、右端の第2のヘッド側取付部としての取付部6Bと、を有する。取付部6Aは、取付孔68aと、左右方向及び前後方向に沿った略矩形の位置調整部としての切欠部69aと、略三角形の位置調整部としての切欠部69bと、を有する。取付孔68aは、上下方向が軸方向の通常の雄螺子70aが挿通される。雄螺子70aは、取付孔68aを介して、キャリッジ300の左側の取付部の雌螺子部(図示略)に螺合される。雄螺子70aに対する取付部6Aの位置は、少しの遊びを有する。
取付部6Bは、取付孔68bと、前後方向に線対称の略V字状の位置調整部としての切欠部69cと、を有する。取付孔68bは、上下方向が軸方向の通常の雄螺子70bが挿通される。雄螺子70bは、取付孔68bを介して、キャリッジ300の右側の取付部の雌螺子部(図示略)に螺合される。雄螺子70bに対する取付部6Bの位置は、少しの遊びを有するものとする。
切欠部69cは、位置調整部としてのテーパー螺子70dが当接される。テーパー螺子70dは、軸方向が上下方向に延在し、上から下方向に軸径が小さくなるテーパー形状の螺子頭を有する雄螺子である。テーパー螺子70dは、キャリッジ300の右側の取付部の雌螺子部(図示略)に螺合される。この螺号の度合いに応じて、テーパー螺子70dの螺子頭が切欠部69cに力を加え、キャリッジ300に対するインクジェットヘッド100の左右方向の位置決めがなされる。
切欠部69bには、キャリッジ300が有する位置調整部としての板バネ301が当接されている。図2(b)の直線矢印方向に、板バネ301から取付部6Aに力が働いている。切欠部69aは、位置調整部としてのテーパー螺子70cが当接される。テーパー螺子70cは、軸方向が上下方向に延在し、上から下方向に軸径が小さくなるテーパー形状の螺子頭を有する雄螺子である。テーパー螺子70cは、キャリッジ300の左側の取付部の雌螺子部(図示略)に螺合される。この螺号の度合いに応じて、テーパー螺子70cの螺子頭が切欠部69aに力を加え、キャリッジ300に対するインクジェットヘッド100のθ方向の位置決めがなされる。
次いで、図3、図4、図5を参照して、ヘッドチップ1、配線基板2、フレキシブル基板3及び駆動回路基板4について、説明する。図4は、ヘッドチップ1を図3と異なる方向から視て示す斜視図である。図5は、ヘッドチップ1及び配線基板2を模式的に示す分解斜視図である。なお、図5にあっては、図の簡略化のため、ノズル列が1列のヘッドチップ1及び電極部21が前側にのみ配設された配線基板2を模式的に表している。
図3及び図4に示すように、ヘッドチップ1は、左右方向に長尺な略四角柱状の部材であり、このヘッドチップ1の下面には、インクの吐出口となるノズル11aが開設されたノズルプレート11が配設されている。また、ヘッドチップ1の上面には、当該上面を開口部22を介して上側に露出させるように配線基板2が配設され、配線基板2の左右方向に沿った両縁部に、2つの駆動回路基板4,4と、駆動回路基板4,4に接続された2つのフレキシブル基板3,3と、が配設されている。駆動回路基板4,4には、駆動IC等の駆動回路(図示略)が配設されている。
図5に示すように、ヘッドチップ1は、圧電素子からなる駆動壁12とチャネル13とが交互に左右方向に沿って並設されている。ヘッドチップ1の上面及び下面に、それぞれ各チャネル13の入口と出口とが開設されている。各チャネル13は、略矩形状の断面を有し、上下方向に沿って形成されている。また、各チャネル13は、入口から出口に亘る長さ方向(上下方向)で大きさと形状がほぼ変わらないストレートタイプであり、複数のチャネル13,…が互いに平行となるように配設されている。また、各チャネル13の出口に各ノズル11aを連通させるようにノズルプレート11が配設されている。
各チャネル13の内面には、駆動壁12を駆動させるための駆動電極14が設けられている。駆動電極14は、各チャネル13毎に独立した金属被膜であり、ヘッドチップ1の上面に取り付けられた配線基板2の電極部21と接続されている。そして、ヘッドチップ1は、フレキシブル基板3から入力された制御信号に基づいて駆動壁12が膨張・収縮を繰り返すことにより、ノズル11aからインクを吐出するようになっている。
上記構成のヘッドチップ1にあっては、インクの吐出量を調整する場合、チャネル13及び駆動壁12の上下方向(延在方向)の長さを調整することにより行うようになっている。従って、チャネル13及び駆動壁12の延在方向の長さの変更によって、ヘッドチップ1全体の上下方向(インク吐出方向)の長さも変わることとなる。
配線基板2は、その略中央部に開口部22を有し、左右方向に長尺な略矩形板状に形成されている。配線基板2の左右方向及び前後方向の各幅は、ヘッドチップ1に対してそれぞれ大きく形成されている。開口部22は、左右方向に長尺な略矩形状に形成され、配線基板2にヘッドチップ1が取り付けられた状態で、開口部22を介してヘッドチップ1のチャネル13の入口を上側に露出させた状態とする。また、開口部22の前後方向側の縁部には、ヘッドチップ1の駆動電極14と接続される電極部21が所定数配設されている。
また、配線基板2の前後方向側の縁部の各々には、フレキシブル基板3が配設されている。フレキシブル基板3は、駆動回路基板4と電気的に接続される複数の配線31,…を有し、配線31と配線基板2の電極部21とがそれぞれ電気的に接続されている。これにより、駆動回路基板4からの信号が、フレキシブル基板3の配線31、配線基板2の電極部21を介してヘッドチップ1の各チャネル13内の駆動電極14に印加される。
配線基板2の外縁部には、マニホールド5の下端部が接着により取り付け固定されている。即ち、マニホールド5は、ヘッドチップ1のチャネル13の入口側(上側)に配置され、配線基板2を介してヘッドチップ1が配設されている。
次いで、図6(a)及び図6(b)を参照して、マニホールド5について説明する。図6(a)は、マニホールド5を示す斜視図である。図6(b)は、マニホールド5を図6(a)と180°異なる方向から視て示す斜視図である。
マニホールド5は、樹脂により成形されてなる部材であり、ヘッドチップ1のチャネル13に導入されるインクを貯留するものである。具体的には、図6(a)及び図6(b)に示すように、左右方向に長尺に形成され、インク貯留部51を構成する中空状の本体部52と、インク貯留部51と連通され、インク流路を構成する第1インクポート53、第2インクポート54、第3インクポート55と、フィルタFを通過したインクを吸引するための洗浄バイパス部56と、を備える。
本体部52は、下側開口の凹型に形成され、その下端開口の縁部に、配線基板2が接着により取り付け固定される配線基板取付部521が設けられている。そして、下端開口を塞ぐようにヘッドチップ1を具備する配線基板2が配線基板取付部521に取り付けられることにより、インク貯留部51が構成される。
インク貯留部51の右側上端部には、第1インクポート53が連通され、第1インクポート53が連通された部分よりもさらに右側、且つ、下側に洗浄バイパス部56が連通されている。一方、インク貯留部51の左側上端部に第2インクポート54が連通され、第2インクポート54が連通された部分よりもさらに左側、且つ、下側に第3インクポート55が連通されている。
また、本体部52の内側であって、インク貯留部51の上下方向中央やや下寄りの位置には、インク中のゴミを除去するためのフィルタFが配設されている。即ち、インク貯留部51は、本体部52の下端部から上側に向かって上下方向に沿ってほぼ同じ高さに形成された内側面部511を有し、この内側面部511の上端から内側に向かって前後方向及び左右方向に対してほぼ平行に所定の長さ延出され、略矩形状のフィルタFの外縁部が当接するフィルタ縁取付部512が設けられている。
また、フィルタ縁取付部512の左端部であって、第2インクポート54と第3インクポート55との間の部分には、内側面部511の前面と後面を亘るように形成され、フィルタFの左端よりもわずかに内側の部分が当接する端部側フィルタ取付部513が設けられている。この端部側フィルタ取付部513は、フィルタ縁取付部512とほぼ等しい高さに形成されている。そして、端部側フィルタ取付部513及びフィルタ縁取付部512にフィルタFが接着により取り付け固定されている。
このように、インク貯留部51にフィルタFが配設されることによって、インク貯留部51は、第1インクポート53及び第2インクポート54と連通された第1液室514と、洗浄バイパス部56及びヘッドチップ1と連通された第2液室515とに区画され、第2液室515は、フィルタFを介して第3インクポート55と連通されている(図8参照)。
第1インクポート53は、例えば、インク貯留部51にインクを導入するためのものである。この第1インクポート53は、上下方向に沿って延在する円筒状に形成され、外径が上下方向に亘ってほぼ等しくされている。また、第1インクポート53は、マニホールド5が筐体6に取り付けられる際に、筐体6の第1挿通孔66(後述)に挿通されるようになっており、第1インクポート53の外径は、第1挿通孔66の内径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに小径とされている。
第1インクポート53の上下方向の長さは、マニホールド5を筐体6内で最も下側に配置した状態、即ち、最も短いチャネル13の長さに対応させてマニホールド5が最もキャップ受板7寄りに配置された状態(図8参照)で、第1挿通孔66に挿通された第1インクポート53の先端部が筐体6の上面から突出する程度に設定されている。このように、第1インクポート53の上下方向の長さは、チャネル13や駆動壁12の上下方向(延在方向)の長さを変更しても、第1挿通孔66に挿通された第1インクポート53の先端部が筐体6の上面から突出可能な程度とされている。
また、第1インクポート53の先端部には、第1ジョイント81aが外挿されるようになっている。即ち、マニホールド5を筐体6に取り付ける際に、第1挿通孔66に挿通され、筐体6の上面から突出された第1インクポート53の先端部に第1ジョイント81aが上下方向にスライド自在に外挿されている(図8参照)。
ここで、図3を参照して、第1ジョイント81aについて説明する。
第1ジョイント81aは、図示しないインク供給管が上端部に接続されるタケノコ継手(継手部材)である。具体的には、第1ジョイント81aは、上下方向に沿って延在する筒状に形成され、上端部にインク管接続部811(図8参照)が形成され、インク管接続部811の下側に第1インクポート53の先端部が挿入される先端挿入部812(図8参照)が設けられている。
先端挿入部812は、円筒状に形成され、その内径が上下方向に亘ってほぼ等しくされている。先端挿入部812の内径は、第1インクポート53の外径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに大径とされている。これにより、第1ジョイント81aは、第1インクポート53の先端部に外挿された状態で、上下方向にスライド自在となっている。
また、先端挿入部812の上下方向の長さは、チャネル13の上下方向の長さの変更に応じて変化する第1インクポート53の先端部の位置変化量よりも長くなるように設定されている。これにより、マニホールド5を筐体6内で最も上側に配置した状態、即ち、最も長いチャネル13の長さに対応させてマニホールド5が最も筐体6の上面寄りに配置された状態で、第1インクポート53に挿通された先端挿入部812の下端部が第1挿通孔66の外縁部に接触して、第1ジョイント81aが位置決めされるようになっている。
洗浄バイパス部56は、ヘッドチップ1のチャネル13内の異物を洗浄除去するためのものである。この洗浄バイパス部56は、上下方向に沿って延在する円筒状に形成され、外径が上下方向に亘ってほぼ等しくされている。また、洗浄バイパス部56は、マニホールド5が筐体6に取り付けられる際に、筐体6の洗浄バイパス用挿通孔67(後述)に挿通されるようになっており、洗浄バイパス部56の外径は、洗浄バイパス用挿通孔67の内径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに小径とされている。洗浄バイパス部56の上下方向の長さは、マニホールド5を筐体6内で最も下側に配置した状態、即ち、最も短いチャネル13の長さに対応させてマニホールド5が最もキャップ受板7寄りに配置された状態で、洗浄バイパス用挿通孔67に挿通された洗浄バイパス部56の先端部が筐体6の上面から突出する程度に設定されている。
なお、洗浄バイパス部56は、ヘッドチップ1のチャネル13内の異物を洗浄除去後、封止されるようになっている。
第2インクポート54は、例えば、第1液室514内の気泡を除去するためのものである。この第2インクポート54は、第1インクポート53とほぼ等しい形状に形成されている。即ち、第2インクポート54は、上下方向に沿って延在する円筒状に形成され、外径が上下方向に亘ってほぼ等しくされている。また、第2インクポート54は、マニホールド5が筐体6に取り付けられる際に、筐体6の第2挿通孔64(後述)に挿通されるようになっており、第2インクポート54の外径は、第2挿通孔64の内径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに小径とされている。
第2インクポート54の上下方向の長さは、マニホールド5を筐体6内で最も下側に配置した状態、即ち、最も短いチャネル13の長さに対応させてマニホールド5が最もキャップ受板7寄りに配置された状態(図8参照)で、第2挿通孔64に挿通された第2インクポート54の先端部が筐体6の上面から突出する程度に設定されている。このように、第2インクポート54の上下方向の長さは、チャネル13や駆動壁12の上下方向(延在方向)の長さを変更しても、第2挿通孔64に挿通された第2インクポート54の先端部が筐体6の上面から突出可能な程度とされている。
また、第2インクポート54の先端部には、第2ジョイント81bが外挿されるようになっている。即ち、マニホールド5を筐体6に取り付ける際に、第2挿通孔64に挿通され、筐体6の上面から突出された第2インクポート54の先端部に第2ジョイント81bが上下方向にスライド自在に外挿されている(図8参照)。
第2ジョイント81bは、第2インクポート54の先端部が上下方向にスライド自在に挿入される先端挿入部812を有する継手部材を構成している。なお、第2ジョイント81bの構成は、第2インクポート54に外挿される第1ジョイント81aとほぼ等しくなっており、その詳細な説明は省略する。
第3インクポート55は、例えば、第2液室515内の気泡を除去するためのものである。この第3インクポート55は、上下方向に沿って延在する円筒状に形成され、外径が上下方向に亘ってほぼ等しくされている。また、第3インクポート55は、マニホールド5が筐体6に取り付けられる際に、筐体6の第3挿通孔65(後述)に挿通されるようになっており、第3インクポート55の外径は、第3挿通孔65の内径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに小径とされている。第3インクポート55の上下方向の長さは、マニホールド5を筐体6内で最も下側に配置した状態、即ち、最も短いチャネル13の長さに対応させてマニホールド5が最もキャップ受板7寄りに配置された状態(図8参照)で、第3挿通孔65に挿通された第3インクポート55の先端部が筐体6の上面から突出する程度に設定されている。
また、第3インクポート55の先端部には、第3ジョイント82が外挿されるようになっている。即ち、マニホールド5を筐体6に取り付ける際に、第3挿通孔65に挿通され、筐体6の上面から突出された第3インクポート55の先端部に第3ジョイント82が上下方向にスライド自在に外挿されている(図3参照)。
なお、第3ジョイント82は、第1ジョイント81a及び第2ジョイント81bの寸法を第3インクポート55の先端部に外挿可能となるように小さくしたものであり、その主要な構成は第1ジョイント81a及び第2ジョイント81bとほぼ等しくなっているため、その詳細な説明は省略する。
次いで、図7(a)及び図7(b)を参照して、筐体6について、説明する。図7(a)は、筐体6を示す斜視図である。図7(b)は、筐体6を図7(a)と180°異なる方向から視て示す斜視図である。
筐体6は、アルミニウムを材料としてダイキャスト法により成形されてなる部材であり、左右方向に長尺に形成されている。また、筐体6は、その内側にヘッドチップ1、配線基板2及びフレキシブル基板3が取り付けられたマニホールド5を収納可能に形成されてなり、筐体6の底面が開放されている。具体的には、筐体6の下端部には、左右方向に長尺な略矩形状の下側開口部61が形成されてなり、下側開口部61を介して、ヘッドチップ1、配線基板2及びフレキシブル基板3が取り付けられたマニホールド5を下側から挿通させるようにして、筐体6の内側に配設可能となっている。
下側開口部61の縁部には、キャップ受板7が取り付け固定されるキャップ受板取付部62が設けられている。図3に示すように、キャップ受板7は、キャップ受板取付部62の形状に対応させて、外形が左右方向に長尺な略矩形板状に形成され、その略中央部にノズルプレート11を露出させる左右方向に長尺なノズル用開口部71が形成されている。そして、筐体6の内側にヘッドチップ1、配線基板2及びフレキシブル基板3が取り付けられたマニホールド5を配設した後、ノズルプレート11をノズル用開口部71を介して露出させるようにしてキャップ受板7をキャップ受板取付部62に取り付けることにより、筐体6の下側開口部61が塞がされた状態となる。
また、筐体6の左右方向の略中央部には、マニホールド5に接続された2つの駆動回路基板4,4及びフレキシブル基板3,3を挿通させる基板挿通用開口63が2つ形成されている。これら基板挿通用開口63,63は、筐体6にカバー部材9が取り付けられることで閉塞されるようになっている。
筐体6の2つの基板挿通用開口63,63の左側には、マニホールド5の第2インクポート54の先端部が挿通される第2挿通孔64が形成され、第2挿通孔64よりもわずかに左側であって第2挿通孔64よりも低い位置に、マニホールド5の第3インクポート55の先端部が挿通される第3挿通孔65が形成されている(図8参照)。
第2挿通孔64は、筐体6の左第1上面6aから所定の深さ凹んだ左上側凹部641に配設され、左上側凹部641の底面を上下方向に貫通するように形成されている。また、第2挿通孔64は、第2インクポート54の外径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに大径とされている。さらに、第2挿通孔64の外縁部は、左右方向及び前後方向に対してほぼ平行に形成されている。また、左上側凹部641の内径は、第2ジョイント81bの外径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに大径とされている。
これにより、第2挿通孔64に挿通され、筐体6の左第1上面6aから突出された第2インクポート54の先端部が挿入された第2ジョイント81bが左上側凹部641の内側に配設されることで、左右方向及び前後方向に位置決めされるとともに、第2ジョイント81bの下端部が第2挿通孔64の外縁部に接触することで第2ジョイント81bが上下方向に位置決めされる。ここで、左上側凹部641及び第2挿通孔64の外縁部は、第2ジョイント81bを上下方向に位置決めする位置決め部を構成している。
第3挿通孔65は、左第1上面6aよりも低い左第2上面6bから所定の深さ凹んだ左下側凹部651に配設され、左下側凹部651の底面を上下方向に貫通するように形成されている。また、第3挿通孔65は、第3インクポート55の外径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに大径とされている。さらに、第3挿通孔65の外縁部は、左右方向及び前後方向に対してほぼ平行に形成されている。また、左下側凹部651の内径は、第3ジョイント82の外径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに大径とされている。
これにより、第3挿通孔65に挿通され、筐体6の左第2上面6bから突出された第3インクポート55の先端部が挿入された第3ジョイント82が左下側凹部651の内側に配設されることで、左右方向及び前後方向に位置決めされるとともに、第3ジョイント82の下端部が第3挿通孔65の外縁部に接触することで第3ジョイント82が上下方向に位置決めされる。ここで、左下側凹部651及び第3挿通孔65の外縁部は、第3ジョイント82を上下方向に位置決めする位置決め部を構成している。
一方、筐体6の2つの基板挿通用開口63,63の右側には、第2挿通孔64とほぼ等しい高さに、マニホールド5の第1インクポート53の先端部が挿通される第1挿通孔66が形成され、第1挿通孔66よりもわずかに右側であって第1挿通孔66よりも低い位置に、マニホールド5の洗浄バイパス部56の先端部が挿通される洗浄バイパス用挿通孔67が形成されている(図8参照)。
第1挿通孔66は、筐体6の右第1上面6cから所定の深さ凹んだ右上側凹部661に配設され、右上側凹部661の底面を上下方向に貫通するように形成されている。また、第1挿通孔66は、第1インクポート53の外径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに大径とされている。さらに、第1挿通孔66の外縁部は、左右方向及び前後方向に対してほぼ平行に形成されている。また、右上側凹部661の内径は、第1ジョイント81aの外径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに大径とされている。
これにより、第1挿通孔66に挿通され、筐体6の右第1上面6cから突出された第1インクポート53の先端部が挿入された第1ジョイント81aが右上側凹部661の内側に配設されることで、左右方向及び前後方向に位置決めされるとともに、第1ジョイント81aの下端部が第1挿通孔66の外縁部に接触することで第1ジョイント81aが上下方向に位置決めされる。ここで、右上側凹部661及び第1挿通孔66の外縁部は、第1ジョイント81aを上下方向に位置決めする位置決め部を構成している。
洗浄バイパス用挿通孔67は、右第1上面6cよりも低い右第2上面6dから所定の深さ凹んだ右下側凹部671に配設され、右下側凹部671の底面を上下方向に貫通するように形成されている。また、洗浄バイパス用挿通孔67は、洗浄バイパス部56の外径とほぼ等しいか、或いは、これよりもわずかに大径とされている。さらに、洗浄バイパス用挿通孔67の外縁部は、左右方向及び前後方向に対してほぼ平行に形成されている。
また、上述したように、筐体6の第3挿通孔65よりも左側の端部としての取付部6A及び洗浄バイパス用挿通孔67よりも右側の端部としての取付部6Bには、筐体6をキャリッジ300に取り付けるための取付孔68a,68bがそれぞれ形成されている。
次いで、上下方向の長さの異なるヘッドチップ1を用いたインクジェットヘッド100におけるマニホールド5の配置について、図8を参照して説明する。図8は、上下方向の長さが最も短いヘッドチップ1を具備するインクジェットヘッド100を示す断面図である。なお、図8にあっては、第3ジョイント82の図示を省略している。
図8(a)に示すように、マニホールド5を筐体6に収納する場合、マニホールド5が最もキャップ受板側に配設されることとなるが、第1インクポート53、第2インクポート54、第3インクポート55及び洗浄バイパス部56の各々が上下方向に長尺に形成されているので、それぞれの先端部が第1挿通孔66、第2挿通孔64、第3挿通孔65及び洗浄バイパス用挿通孔67の各々を突き抜けて上面から突出した状態となる。これにより、第1インクポート53、第2インクポート54及び第3インクポート55の先端部に取り付けられた第1ジョイント81a、第2ジョイント81b及び第3ジョイント82を介してインク供給管やインク排出管(図示略)を接続して、インク供給やインク排出が可能となる。同様に、上下方向の長さが最も長いヘッドチップ1が配線基板2を介して取り付けられたマニホールド5を筐体6に収納した場合についても、第1挿通孔66、第2挿通孔64、第3挿通孔65及び洗浄バイパス用挿通孔67の各々に挿通された第1インクポート53、第2インクポート54、第3インクポート55及び洗浄バイパス部56の各々の先端部が、筐体6の上面から突出した状態となり、インク供給やインク排出が可能となっている。
このように、チャネル13及び駆動壁12の上下方向の長さの変更によりヘッドチップ1の上下方向の長さに変更が生じても、第1挿通孔66、第2挿通孔64、第3挿通孔65及び洗浄バイパス用挿通孔67の各々に挿通された第1インクポート53、第2インクポート54、第3インクポート55及び洗浄バイパス部56の各々の先端部が筐体6の上面から突出した状態となって、インク供給やインク排出が可能となっている。
次に、図9、図10(a)、図10(b)を参照して、インクジェットヘッド100の熱分布が記録画像に与える影響を説明する。図9は、比較例のインクジェット記録装置におけるキャリッジへ取り付けたインクジェットヘッド100を示す概略側面図である。図10(a)は、比較例のインクジェット記録装置のインクジェットヘッド100のノズル番号に対するヘッド温度及び液滴量若しくは液滴速度を示す図である。図10(b)は、図10(a)に対応する記録画像を示す図である。
図2(b)に示すように、インクジェットヘッド100の取付部6Aの底面積と、取付部6Bの底面積とは、取付部6Aの底面積<取付部6Bの底面積の関係にある。図9に示すように、キャリッジが、上面が平面形状で加工していない取付部310A,310Bを有する比較例としてのインクジェット記録装置を考える。
取付部6Aは、底面のほぼ全面で取付部310Aと接触し、取付部6Bは、底面のほぼ全面で取付部310Bと接触する。このため、インクジェットヘッド100の右側の取付部6B及び取付部310Bの接触面積と、インクジェットヘッド100の左側の取付部6A及び取付部310Aの接触面積とが異なる。より具体的には、インクジェットヘッド100の右側の取付部6B及び取付部310Bの接触面積と、インクジェットヘッド100の左側の取付部6A及び取付部310Aの接触面積との差は、当該2つの接触面積のうちのいずれか大きい方に対して30%{((取付部6B,310Bの接触面積)‐(取付部6A,310Aの接触面積))/(取付部6B,310Bの接触面積)×100}以上になるものとする。従って、インクヒーター10により加熱されたマニホールド5内のインクからキャリッジへの放熱量について、右側の取付部6Bから取付部310Bへの放熱量が左側の取付部6Aから取付部310Aへの放熱量よりも大きくなり、左右で不均一となっている。従来のインクジェット記録装置及びそのインクジェットヘッドは、インクジェットヘッド100及び取付部310A,310Bと同様に、左側のヘッド側取付部及びキャリッジ側取付部の接触面積と、右側のヘッド側取付部及びキャリッジ側取付部の接触面積とが異なっていた。
ここで、インクジェットヘッド100において、左から右への方向(X方向とする)に各ノズル11aのノズル番号が大きくなるものとする。図10(a)に示すように、比較例のインクジェット記録装置において、ノズル番号が大きいほど放熱量が大きいためインクジェットヘッド100のヘッド温度も低くなり、温度の低下に応じてインクの粘度も高くなるため、ノズル番号が大きいほど吐出されるインクの液滴量若しくは液滴速度も小さくなり、X方向で不均一となっている。
図10(b)は、比較例のインクジェット記録装置の記録画像例であり、縦の矢印方向が記録方向(印刷方向、副走査方向、図2(a)の前後方向)であり、横方向が図10(a)と同じノズル番号(X方向)である。図10(b)に示すように、比較例のインクジェット記録装置における単一の白黒濃度の画像データに対応する記録画像は、X方向で濃度ムラが発生している。
次いで、図11、図12(a)、図12(b)を参照して、本実施の形態の実施例としてのインクジェット記録装置1αの構成を説明する。図11は、実施の形態のインクジェット記録装置1αにおけるキャリッジ300へ取り付けたインクジェットヘッド100を示す概略側面図である。図12(a)は、実施の形態のインクジェット記録装置1αのインクジェットヘッド100のノズル番号に対するヘッド温度及び液滴量若しくは液滴速度を示す図である。図12(b)は、図12(a)に対応する記録画像を示す図である。
図11に示すように、インクジェット記録装置1αのキャリッジ300は、第1のキャリッジ側取付部としての取付部310A、第2のキャリッジ側取付部としての320Bを有する。取付部310Aは、インクジェットヘッド100の取付部6Aに対応する取付部である。取付部320Bは、取付部6Bに対応する取付部である。
取付部320Bは、取付部310Bに切削等の加工を施すことにより、上面に、接触面積調整部としての凹部(ザグリ)321が形成されている。これにより、取付部310A側の取付部6Aの底面積と、取付部320B側の取付部6Bの底面積と、が異なるが、取付部310A及び取付部6Aの接触面積と、取付部320B及び取付部6Bの接触面積とがほぼ同じに調整されている。より具体的には、取付部310A及び取付部6Aの接触面積と、取付部320B及び取付部6Bの接触面積との差が、当該2つの接触面積のうちのいずれか大きい方に対して30%未満に調整されている。よって、インクジェットヘッド100の左右両端の放熱量がほぼ同じにされている。なお、「2つの接触面積をほぼ同じに調整する」として、当該2つの接触面積の差が(当該2つの接触面積のうちの)いずれか大きい方に対する割合を所定数値未満に調整する構成において、当該割合の所定数値は、30%に限定されるものではない。当該割合の所定数値は、20%、10%、5%等、30%以下の他の所定割合未満に調整する構成としてもよい。当該調整される接触面積の差の割合の数値が低いほど、各ノズル11aから吐出されるインクの液滴量及び液滴速度を左右方向でさらに均一にでき好ましい。この「2つの接触面積をほぼ同じに調整する」とは、当該2つの接触面積の差を、当該2つの接触面積のうちのいずれか大きい方に対して所定割合未満に調整することであるという定義は、他の変形例でも同様に適用される。
図12(a)に示すように、インクジェット記録装置1αにおいて、ノズル番号によらずヘッドの温度が均一となり、ノズル番号によらず吐出されるインクの液滴量若しくは液滴速度も同じであり、X方向で均一となっている。
このため、図12(b)に示すように、インクジェット記録装置1αにおける単一の白黒濃度の画像データに対応する記録画像は、X方向で濃度ムラが発生していない。
以上、本実施の形態によれば、インクジェットヘッド100は、インクを貯留するマニホールド5と、マニホールド5に貯留されたインクを複数のノズル11aから吐出するヘッドチップ1と、両端にそれぞれ取付部6A,6Bを有する筐体6と、を備える。インクジェット記録装置1αは、インクジェットヘッド100と、取付部6Aが取り付けられる取付部310Aと、取付部6Bが取り付けられる取付部320Bと、を備え、インクジェットヘッド100を搭載するキャリッジ300と、取付部6A及び取付部310Aの接触面積と、取付部6B及び取付部320Bの接触面積とをほぼ同じに調整する凹部321を備える。
このため、インクヒーター10、駆動回路基板4の自己発熱する駆動回路(図示略)、若しくは自己発熱する駆動壁12(圧電素子)により加えられた熱についてインクジェットヘッド100の両端の放熱量をほぼ同じにでき、インクの粘度の不均一及び駆動壁12(圧電素子)の特性の不均一を防ぐことができ、各ノズル11aから吐出されるインクの液滴量及び液滴速度を左右方向で均一にでき、記録画像の濃度ムラを防いで画質を向上できる。
また、インクジェットヘッド100は、マニホールド5を加熱するインクヒーター10を備える。このため、インクヒーター10により加熱されて各ノズル11aから吐出されるインクの液滴量及び液滴速度を左右方向で均一にできるとともに、加熱によりインクの粘度を低下できる。
また、凹部321は、取付部320Bの取付部6B側に形成されている。このため、取付部6A及び取付部310Aの接触面積と、取付部6B及び取付部320Bの接触面積とをほぼ同じに容易に調整できる。
また、インクジェットヘッド100は、取付部310A及び取付部320Bに対する取付部6A及び取付部6B(インクジェットヘッド100)の取付位置を調整する切欠部69a,69b,69c、テーパー螺子70c,70d、板バネ301を備える。このため、キャリッジ300(取付部310A及び取付部320B)に対するインクジェットヘッド100の取付位置を任意且つ容易に調整できる。
なお、本実施の形態において、凹部321がキャリッジ300の取付部320Bに形成されている構成としたが、これに限定するものではない。凹部が、キャリッジの2つの取付部の少なくとも1つに形成され、インクジェットヘッド及びキャリッジの左端の2つの取付部の接触面積と、右端の2つの取付部の接触面積とがほぼ同じに調整されている構成としてもよい。
(第1の変形例)
図13を参照して、上記実施の形態の第1の変形例を説明する。図13は、第1の変形例のインクジェット記録装置1βにおけるキャリッジ300へ取り付けたインクジェットヘッド100aを示す概略側面図である。
図13を参照して、上記実施の形態の第1の変形例を説明する。図13は、第1の変形例のインクジェット記録装置1βにおけるキャリッジ300へ取り付けたインクジェットヘッド100aを示す概略側面図である。
図13に示すように、本変形例のインクジェット記録装置1βは、上記実施の形態のインクジェット記録装置1αについて、キャリッジ300が図9と同様に取付部310A、310Bを有し、インクジェットヘッド100をインクジェットヘッド100aに代えた構成である。インクジェットヘッド100aは、インクジェットヘッド100と同様の構成を有するが、取付部6Bを、第2のヘッド側取付部としての取付部6Baに代えた構成とする。
取付部6Baは、取付部6Bに切削等の加工を施すことにより、下面に、接触面積調整部としての凹部(ザグリ)70Bが形成されている。これにより、取付部310A及び取付部6Aの接触面積と、取付部310B及び取付部6Baの接触面積とがほぼ同じに調整されている。
よって、インクジェット記録装置1αと同様に、インクジェット記録装置1βにおいて、インクジェットヘッド100aの左右両端の放熱量がほぼ同じとなり、ヘッド温度と、吐出されるインクの液滴量若しくは液滴速度も、X方向で均一となっている。このため、インクジェット記録装置1βにおける単一の濃度の画像データに対応する記録画像も、X方向で濃度ムラが発生しない。
以上、本変形例によれば、凹部70Bが、インクジェットヘッド100aの取付部6Baの取付部310B側に形成されている。このため、取付部6Ba及び取付部310Aの接触面積と、取付部6Ba及び取付部310Bの接触面積とをほぼ同じに容易に調整できる。
なお、本変形例において、凹部70Bが、インクジェットヘッド100aの取付部6Baに形成されている構成としたが、これに限定するものではない。凹部が、インクジェットヘッドの2つの取付部の少なくとも1つに形成され、インクジェットヘッド及びキャリッジの左端の2つの取付部の接触面積と、右端の2つの取付部の接触面積とがほぼ同じに調整されている構成としてもよい。
(第2の変形例)
図14を参照して、上記実施の形態の第2の変形例を説明する。図14は、第2の変形例のインクジェット記録装置1γにおけるキャリッジ300へ取り付けたインクジェットヘッド100を示す概略側面図である。
図14を参照して、上記実施の形態の第2の変形例を説明する。図14は、第2の変形例のインクジェット記録装置1γにおけるキャリッジ300へ取り付けたインクジェットヘッド100を示す概略側面図である。
図14に示すように、本変形例のインクジェット記録装置1γは、上記実施の形態のインクジェット記録装置1αについて、キャリッジ300の取付部320Bを、第1のキャリッジ側取付部としての取付部330Bに代えた構成である。
取付部330Bは、取付部310Bに面取りの加工を施すことにより、上面に、接触面積調整部としての切欠部331が形成されている。このため、取付部310A及び取付部6Aの接触面積と、取付部330B及び取付部6Bの接触面積とがほぼ同じに調整されている。
よって、インクジェット記録装置1αと同様に、インクジェット記録装置1γにおいて、インクジェットヘッド100の左右両端の放熱量がほぼ同じとなり、ヘッド温度と、吐出されるインクの液滴量若しくは液滴速度も、X方向で均一となっている。このため、インクジェット記録装置1γにおける単一の濃度の画像データに対応する記録画像も、X方向で濃度ムラが発生しない。
以上、本変形例によれば、切欠部331が、キャリッジ300の取付部330Bの取付部6B側に形成されている。このため、取付部6A及び取付部310Aの接触面積と、取付部6B及び取付部330Bの接触面積とをほぼ同じに容易に調整できる。
なお、本変形例において、切欠部331が、キャリッジ300の取付部330Bに形成されている構成としたが、これに限定するものではない。切欠部が、インクジェットヘッドの2つの取付部と、キャリッジの2つの取付部との少なくとも1つに形成され、インクジェットヘッド及びキャリッジの左端の2つの取付部の接触面積と、右端の2つの取付部の接触面積とがほぼ同じに調整されている構成としてもよい。
(第3の変形例)
図15を参照して、上記実施の形態の第3の変形例を説明する。図15は、第3の変形例のインクジェット記録装置1δにおけるキャリッジ300へ取り付けたインクジェットヘッド100を示す概略側面図である。
図15を参照して、上記実施の形態の第3の変形例を説明する。図15は、第3の変形例のインクジェット記録装置1δにおけるキャリッジ300へ取り付けたインクジェットヘッド100を示す概略側面図である。
図15に示すように、本変形例のインクジェット記録装置1δは、上記実施の形態のインクジェット記録装置1αについて、キャリッジ300の取付部310A,320Bを、第1のキャリッジ側取付部としての取付部340A、第2のキャリッジ側取付部としての340Bに代え、さらに接触面積調整部としての中間部材341A,341Bを有する構成である。
取付部340A,340Bは、取付部310A,310Bと同様の構成であるが、上面の高さが取付部310A,310Bよりも低いものとする。中間部材341Aは、取付部310Aと取付部6Aとの間に接触するように配置されている。中間部材341Bは、取付部310Bと取付部6Bとの間に接触するように配置されている。中間部材341A,341Bは、好ましくは、インク耐性があり、且つ断熱性が高い材料からなり、例えば、プラスチック等の樹脂や、SUS(ステンレス鋼)等の金属、セラキックからなる。中間部材341A,341Bは、マニホールド5のインクを高い温度の状態に保つために断熱性を有する材料が好ましいが、断熱性を有する材料であっても、キャリッジ側へ放熱がなされる。
中間部材341A,341Bにより、取付部6A,6Bの下面の高さは、インクジェット記録装置1αにおける取付部6A,6Bの下面の高さと同じに設定されている。また、中間部材341A,341Bの面積は、取付部6Aから取付部340Aへの接触面積と、取付部6Bから取付部340Bへの接触面積とがほぼ同じになるように調整されている。
よって、インクジェット記録装置1αと同様に、インクジェット記録装置1δにおいて、インクジェットヘッド100の左右両端の放熱量がほぼ同じとなり、ヘッドの温度と、吐出されるインクの液滴量若しくは液滴速度も、X方向で均一となっている。このため、インクジェット記録装置1δにおける単一の濃度の画像データに対応する記録画像も、X方向で濃度ムラが発生しない。
以上、本変形例によれば、インクジェット記録装置1δは、取付部6A及び取付部340Aの間に配置した中間部材341Aと、取付部6B及び取付部340Bの間に配置した中間部材341Bと、を備える。中間部材341Aを介する取付部6A及び取付部340Aの接触面積と、中間部材341Bを介する取付部6B及び取付部340Bの接触面積とがほぼ同じに調整されている。このため、取付部6A及び取付部340Aの接触面積と、取付部6B及び取付部340Bの接触面積とをほぼ同じに容易に調整できる。
(第4の変形例)
図16を参照して、上記実施の形態の第4の変形例を説明する。図16は、第4の変形例のインクジェット記録装置1εにおけるキャリッジ300へ取り付けたインクジェットヘッド100を示す概略側面図である。
図16を参照して、上記実施の形態の第4の変形例を説明する。図16は、第4の変形例のインクジェット記録装置1εにおけるキャリッジ300へ取り付けたインクジェットヘッド100を示す概略側面図である。
図16に示すように、本変形例のインクジェット記録装置1εは、上記実施の形態のインクジェット記録装置1αについて、キャリッジ300の取付部320Bを、第2のキャリッジ側取付部としての取付部350Bに代えた構成である。
取付部350Bは、取付部310Bと同様の構成であるが、表面を荒くする加工を施すことにより、上面に、接触面積調整部としての粗面部351が形成されている。表面を荒くする加工とは、研磨粒子を用いたブラスト加工、ボールエンドミルでの機械加工、腐食液によるエッチング等である。このため、取付部310A及び取付部6Aの接触面積と、取付部350B及び取付部6Bの接触面積とがほぼ同じに調整されている。
よって、インクジェット記録装置1αと同様に、インクジェット記録装置1γにおいて、インクジェットヘッド100の左右両端の放熱量がほぼ同じとなり、ヘッドの温度と、吐出されるインクの液滴量若しくは液滴速度も、X方向で均一となっている。このため、インクジェット記録装置1εにおける単一の濃度の画像データに対応する記録画像も、X方向で濃度ムラが発生しない。
以上、本変形例によれば、粗面部351が、キャリッジ300の取付部350Bの取付部6B側に形成されている。このため、取付部6A及び取付部310Aの接触面積と、取付部6B及び取付部350Bの接触面積とをほぼ同じ容易に調整できる。
なお、本変形例において、粗面部351が、キャリッジ300の取付部350Bに形成されている構成としたが、これに限定するものではない。インクジェットヘッドの2つの取付部と、キャリッジの2つの取付部との少なくとも1つが、粗面部を有し、インクジェットヘッド及びキャリッジの左端の2つの取付部の接触面積と、右端の2つの取付部の接触面積とがほぼ同じに調整されている構成としてもよい。
(第5の変形例)
図17を参照して、上記実施の形態の第5の変形例を説明する。図17は、本変形例のインクジェットヘッド100bの底面図である。
図17を参照して、上記実施の形態の第5の変形例を説明する。図17は、本変形例のインクジェットヘッド100bの底面図である。
本変形例のインクジェット記録装置1ζ(図示略)は、図13のインクジェット記録装置1βにおいて、インクジェットヘッド100aを本変形例のインクジェットヘッド100bに代えた構成を有する。
図17に示すように、本変形例のインクジェットヘッド100bは、図2(b)に記載のインクジェットヘッド100において、取付部6A,6Bを取付部6C,6Dに代えた構成を有する。取付部6C,6Dは、取付部6A,6Bと同様の構成を有するが、底面積が異なる。なお、図17において、テーパー螺子70c,70d、板バネ301は図示省略している。取付部6A,6Bでは、取付部6Aの底面積>取付部6Bの底面積であるため、図9に示すように、取付部6A及び取付部310Aの接触面積と、取付部6B及び取付部310Bの接触面積とが異なっていた(当該2つの接触面積の差は、当該2つの接触面積のうちの大きい方に対して30%以上であった)。
これに対し、取付部6C,6Dは、例えば、取付部6Cの底面積=取付部6Dの底面積を有するものとする。このため、取付部6D及び取付部310Aの接触面積と、取付部6D及び取付部310Bの接触面積とは、ほぼ同じ(当該2つの接触面積の差は、当該2つの接触面積のうちのいずれか大きい方に対して30%、20%、10%又は5%未満等)となるものとする。
以上、本変形例によれば、インクジェットヘッド100bにおいて、取付部6C及び取付部310Aの接触面積と、取付部6D及び取付部310Bの接触面積とがほぼ同じである。このため、インクヒーター10、駆動回路基板4の自己発熱する駆動回路(図示略)、若しくは自己発熱する駆動壁12(圧電素子)により加えられた熱についてインクジェットヘッド100bの両端の放熱量をほぼ同じにでき、インクの粘度の不均一及び駆動壁12(圧電素子)の特性の不均一を防ぐことができ、各ノズル11aから吐出されるインクの液滴量及び液滴速度を左右方向で均一にでき、記録画像の濃度ムラを防いで画質を向上できる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る好適なインクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの一例であり、これに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態及び各変形例のうち、少なくとも2つを組み合わせる構成としてもよい。
また、上記実施の形態及び第1、第2、第4の変形例では、インクジェット記録装置が、インクジェットヘッドの2つの取付部と、キャリッジの2つの取付部との少なくとも1つに、接触面積調整部としての凹部、切欠部又は粗面部を有する構成としたが、これに限定するものではない。インクジェット記録装置が、インクジェットヘッドの2つの取付部と、キャリッジの2つの取付部との少なくとも1つに、穿孔等によりあけられた貫通孔としての孔部、凸部等、他の形状の接触面積調整部を有し、インクジェットヘッド及びキャリッジの左端の2つの取付部の接触面積と、右端の2つの取付部の接触面積とがほぼ同じに調整されている構成としてもよい。
また、以上の実施の形態及び各変形例におけるインクジェット記録装置1α,1β,1γ,1δ,1εを構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1α,1β,1γ,1δ,1ε インクジェット記録装置
100,100a,100b インクジェットヘッド
200 キャリッジレール
300 キャリッジ
301 板バネ
310A,310B,320B,330B,340A,340B,350B 取付部
321 凹部
331 切欠部
351 粗面部
341A,341B 中間部材
500 インクタンク
600 インク供給管
700 メンテナンスユニット
800 吸引キャップ
900 清掃ブレード
1000 インク受器
1100 吸引ポンプ
1200 廃インクタンク
1300 保湿ユニット
1400 保湿キャップ
1 ヘッドチップ
11 ノズルプレート
11a ノズル
12 駆動壁
13 チャネル
14 駆動電極
2 配線基板
21 電極部
22 開口部
3 フレキシブル基板
31 配線
4 駆動回路基板
5 マニホールド
51 インク貯留部
511 内側面部
512 フィルタ縁取付部
513 端部側フィルタ取付部
514 第1液室
515 第2液室
52 本体部
521 配線基板取付部
53 第1インクポート
54 第2インクポート
55 第3インクポート
56 洗浄バイパス部
6 筐体
6A,6B,6Ba,6C,6D 取付部
6a 左第1上面
6b 左第2上面
6c 右第1上面
6d 右第2上面
61 下側開口部
62 キャップ受板取付部
63 基板挿通用開口
64 第2挿通孔
65 第3挿通孔
66 第1挿通孔
641 左上側凹部
651 左下側凹部
661 右上側凹部
67 洗浄バイパス用挿通孔
671 右下側凹部
68a,68b 取付孔
69a,69b,69c 切欠部
70a,70b 雄螺子
70c,70d テーパー螺子
70B 凹部
7 キャップ受板
71 ノズル用開口部
81a 第1ジョイント
81b 第2ジョイント
811 インク管接続部
812 先端挿入部
82 第3ジョイント
9 カバー部材
10 インクヒーター
F フィルタ
P 記録媒体
100,100a,100b インクジェットヘッド
200 キャリッジレール
300 キャリッジ
301 板バネ
310A,310B,320B,330B,340A,340B,350B 取付部
321 凹部
331 切欠部
351 粗面部
341A,341B 中間部材
500 インクタンク
600 インク供給管
700 メンテナンスユニット
800 吸引キャップ
900 清掃ブレード
1000 インク受器
1100 吸引ポンプ
1200 廃インクタンク
1300 保湿ユニット
1400 保湿キャップ
1 ヘッドチップ
11 ノズルプレート
11a ノズル
12 駆動壁
13 チャネル
14 駆動電極
2 配線基板
21 電極部
22 開口部
3 フレキシブル基板
31 配線
4 駆動回路基板
5 マニホールド
51 インク貯留部
511 内側面部
512 フィルタ縁取付部
513 端部側フィルタ取付部
514 第1液室
515 第2液室
52 本体部
521 配線基板取付部
53 第1インクポート
54 第2インクポート
55 第3インクポート
56 洗浄バイパス部
6 筐体
6A,6B,6Ba,6C,6D 取付部
6a 左第1上面
6b 左第2上面
6c 右第1上面
6d 右第2上面
61 下側開口部
62 キャップ受板取付部
63 基板挿通用開口
64 第2挿通孔
65 第3挿通孔
66 第1挿通孔
641 左上側凹部
651 左下側凹部
661 右上側凹部
67 洗浄バイパス用挿通孔
671 右下側凹部
68a,68b 取付孔
69a,69b,69c 切欠部
70a,70b 雄螺子
70c,70d テーパー螺子
70B 凹部
7 キャップ受板
71 ノズル用開口部
81a 第1ジョイント
81b 第2ジョイント
811 インク管接続部
812 先端挿入部
82 第3ジョイント
9 カバー部材
10 インクヒーター
F フィルタ
P 記録媒体
Claims (12)
- インクを貯留するマニホールドと、
前記マニホールドに貯留されたインクを複数のノズルから吐出するヘッドチップと、
両端にそれぞれ第1のヘッド側取付部及び第2のヘッド側取付部を有する筐体と、を備えるインクジェットヘッドと、
前記第1のヘッド側取付部が取り付けられる第1のキャリッジ側取付部と、前記第2のヘッド側取付部が取り付けられる第2のキャリッジ側取付部とを有し、前記インクジェットヘッドを搭載するキャリッジと、を備え、
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とがほぼ同じであるインクジェット記録装置。 - 前記マニホールドを加熱するインクヒーターを備える請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とをほぼ同じに調整する接触面積調整部を備える請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記接触面積調整部は、前記第1のキャリッジ側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の少なくとも一方の前記第1のヘッド側取付部又は前記第2のヘッド側取付部側に形成された凹部、切欠部、又は粗面部である請求項3に記載のインクジェット記録装置。
- 前記接触面積調整部は、前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の少なくとも一方の前記第1のキャリッジ側取付部又は前記第2のキャリッジ側取付部側に形成された凹部、切欠部、又は粗面部である請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置。
- 前記接触面積調整部は、前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の間に配置した第1の中間部材と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の間に配置した第2の中間部材と、であり、
前記第1の中間部材を介する前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2の中間部材を介する前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とがほぼ同じに調整されている請求項3から5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記第1のキャリッジ側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部に対する前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の取付位置を調整する位置調整部を備える請求項1から6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- インクを貯留するマニホールドと、
前記マニホールドに貯留されたインクを複数のノズルから吐出するヘッドチップと、
両端にそれぞれ第1のヘッド側取付部及び第2のヘッド側取付部を有する筐体と、を備え、
前記第1のヘッド側取付部は、インクジェットヘッドを搭載するキャリッジの第1のキャリッジ側取付部に取り付けられ、
前記第2のヘッド側取付部は、前記キャリッジの第2のキャリッジ側取付部に取り付けられ、
前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とがほぼ同じであるインクジェットヘッド。 - 前記マニホールドを加熱するインクヒーターを備える請求項8に記載のインクジェットヘッド。
- 前記第1のヘッド側取付部及び前記第1のキャリッジ側取付部の接触面積と、前記第2のヘッド側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部の接触面積とをほぼ同じに調整する接触面積調整部を備える請求項8又は9に記載のインクジェットヘッド。
- 前記接触面積調整部は、前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の少なくとも一方の前記第1のキャリッジ側取付部又は前記第2のキャリッジ側取付部側に形成された凹部、切欠部、又は粗面部である請求項10に記載のインクジェットヘッド。
- 前記第1のキャリッジ側取付部及び前記第2のキャリッジ側取付部に対する前記第1のヘッド側取付部及び前記第2のヘッド側取付部の取付位置を調整する位置調整部を備える請求項8から11のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
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ID=61081167
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JP2000188170A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-07-04 | Canon Inc | 加熱装置及び画像形成装置 |
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2016
- 2016-07-29 JP JP2016149637A patent/JP2018016020A/ja active Pending
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