JP2018015548A - テクスチャ打撃フェースを有するゴルフクラブヘッド - Google Patents

テクスチャ打撃フェースを有するゴルフクラブヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】幅広い条件下での多様なゴルフショットにおいてボールに大きなスピンを与え、優れた摩耗特性を有し、USGA規則に従い、容易に製造される、テクスチャ打撃フェースを有するゴルフクラブヘッドを提供する。【解決手段】ゴルフクラブヘッドは、複数のスコアラインを有する打撃フェースを含む。第1の仮想垂直平面は、打撃フェースに直交し、スコアラインの最もトウ側の範囲を通過し、第2の仮想垂直平面は、第1の仮想垂直平面に平行であり、スコアラインの最もヒール側の範囲を通過する。第1の仮想垂直平面、第2の仮想垂直平面、および打撃フェース周辺部によって境界を定められた中央領域は、約40μインチ〜約180μインチの第1の平均表面粗さRa1を有する。また、第1の垂直平面および打撃フェース周辺部によって境界を定められたトウ領域の大部分は、Ra1の1.5倍以上の第2の平均表面粗さRa2を有するようにテクスチャ加工される。【選択図】図2A

Description

本開示は、一般に、ゴルフクラブの分野に関する。より具体的には、本開示は、テクスチャ打撃フェースを有するゴルフクラブヘッドに関する。
ゴルフクラブヘッド、特にアイアンタイプおよびユーティリティタイプのクラブヘッド、より具体的にはウェッジは、打撃されたゴルフボールに大きなスピンを与えるクラブヘッドの打撃フェースを形成することが、一般的な設計目標である。このようなクラブヘッドの打撃フェースは、通常、複数の平行な水平溝、すなわちスコアラインを有する。これらのスコアラインは、少なくとも水や土砂を排出し、また、打撃フェースとゴルフボールの表面との間の摩擦を高めることによって、スピン生成に役立つ。クラブヘッドの打撃フェースのスピン生成特性をさらに改善するために、従来のスコアラインに加えて、またはこれに代えて、細かい表面テクスチャを設けることも行われている。
しかし、このようなスコアラインによって得られるスピン生成品質は、スコアライン形状について定める全米ゴルフ協会(以下、「USGA」)の規則、ならびに他の国際ゴルフ用品規制機関による同様の規則によって制限されている。さらに、従来のスコアラインは、打撃フェースとボールとの間の細かい動的相互作用を考慮していない。
一方、表面テクスチャは、従来のエラストマーに覆われたゴルフボールと金属製の打撃フェースとの間の特殊な相互作用を考慮しない傾向がある。従来の表面テクスチャ加工はまた、急速に摩耗し、製造コストが高いことが多く、クラブヘッドの審美的品質を損なう可能性がある。さらに、ゴルファーは多種多様なゴルフショットを試みる可能性があるが、従来の打撃フェースのテクスチャは一般に、各ゴルフショットに大きなスピンを与えるのに効果的ではない。たとえば、従来のクラブヘッドを有するクラブを特定のスピードでスイングしてボールを打っても、アドレス時のクラブフェースの向きがスクエアか、オープンクラブフェースでボールが打たれたかによって、そしてまた、ミスショットか完全な打撃か等、ゴルフボールが打撃フェース上のどの場所で打撃されたかによって、スピン量は異なる。クラブフェースおよび/またはボールの湿気、ならびにクラブによりフルスイング、ハーフスイング、チップショットのいずれでボールを打撃したかなどの他の条件も、ボールに与えられるスピン量に影響を与える場合がある。
打撃されたゴルフボールにおけるスピン、特にバックスピンの生成は、主にクラブヘッドの打撃フェースとボールとの間のインパクト時の摩擦接触、すなわち「静止摩擦」の大きさに関係している。したがってロフト角の大きいアイアンやウェッジにおけるように、大きなバックスピンが望まれる場合は、この静止摩擦係数を最大化することが設計目標となる。静止摩擦の増大は一般に、打撃フェースの平均表面粗さの増大に関連しており、通常、以下のように定義されるRaとして表される。
a=1/nΣi=1 n|yi
ここで、nはサンプル箇所数であり、yは(所与のサンプル箇所における)平均線からの偏差である。実際には、Raは、表面の二次元の基準長さにおける平均線からの偏差の平均値を表す。別の表面粗さパラメータは、平均最大プロファイル高さRzであり、これは表面の所与の二次元の基準長さにおける最大平均山―谷間距離を表す。
USGAの規則は、ゴルフクラブの打撃フェースの表面粗さについて、概ね装飾的なサンドブラストまたは微細切削によって得られる粗さ以下に制限している。実用上、この基準は、Ra値が0.0046mm(180μインチ)以下、かつRz値が0.025mm(1000μインチ)以下の表面を意味すると解釈されてきた。したがって、USGAが概説する規則内でクラブフェースと打撃されたボールとの間の静止摩擦を最大化する必要があることは明白である。
しかし、同じく見落としてはいけないのが、ゴルファーにおける表面テクスチャの視覚的な影響である。アドレス時の表面テクスチャの配向に応じて、それはゴルフクラブヘッドが適切に位置合わせされているというゴルファーの確信を向上させることができるか、または全く反対の効果を有し得る。
したがって、幅広い条件下での多様なゴルフショットにおいてボールに大きなスピンを与え、優れた摩耗特性を有し、USGA規則に従い、容易に製造され、かつその外観の結果としてゴルファーの確信を高める、ゴルフクラブヘッドのテクスチャ打撃フェースが求められてきた。
これらの目標は、本開示の1つまたは複数の態様によって達成され得る。たとえば、本開示のゴルフクラブヘッドは、基準位置に配したときに、15度より大きいロフトと、ヒール部と、トウ部と、ソール部と、トップ部と、打撃フェースとを含む。打撃フェースは、打撃フェース周辺部と、複数のスコアラインであって、第1の仮想垂直平面は、打撃フェースに直交し、スコアラインの最もトウ側の範囲を通過し、第2の仮想垂直平面は、第1の仮想垂直平面に平行であり、スコアラインの最もヒール側の範囲を通過する複数のスコアラインと、第1の仮想垂直平面、第2の仮想垂直平面、および打撃フェース周辺部によって境界を定められ、約40μインチ〜約180μインチの第1の平均表面粗さRa1を有する中央領域と、第1の垂直平面および打撃フェース周辺部によって境界を定められたトウ領域であって、トウ領域の大部分は、Ra1の1.5倍以上の第2の平均表面粗さRa2を有するようにテクスチャ加工されるトウ領域とを含む。
本開示のゴルフクラブヘッドはまた、15度より大きいロフトと、ヒール部と、トウ部と、ソール部と、トップ部と、打撃フェースとを含む。打撃フェースは、フェースセンターと、フェースセンターを中心とし、10mm以上の半径、および約180μインチ以下の第1の平均表面粗さRa1を有する仮想円形中央領域と、中央領域の周辺に全体的に位置し、10mm以上の半径、および約270μインチ以上の第2の平均粗さRa2を有する仮想円形周辺領域とを含む。
これらの有利なゴルフクラブヘッドは、本開示の1つまたは複数の態様による製造方法によって製造することができる。この方法は、(a)基準位置に配したときに、ヒール部と、トウ部と、トップ部と、底部と、打撃フェース周辺部を有する打撃フェースとを有する中間ゴルフクラブヘッド本体を設けることと、(b)第1のパスで打撃フェースの第1の領域を表面切削することによって、270μインチ以上の第1の平均表面粗さRa1を示すように第1の領域をテクスチャ加工することと、(c)ステップ(b)に続いて、Ra1未満の第2の平均表面粗さRa2を示す打撃フェースの第2の領域をテクスチャ加工することとを含む。
本開示の様々な態様によるゴルフクラブヘッドのこれらおよび他の特徴および利点は、以下の説明、図面、および添付の特許請求の範囲を考慮すると、より明らかになるであろう。以下に記載される説明および図面は、説明の目的のみのためであり、決して本発明の範囲を限定することを意図するものではない。また、本出願の目的のために、あらゆる開示された範囲は、その範囲のあらゆる部分的範囲の開示も包含するものと理解すべきである。たとえば、1〜5という範囲は、少なくとも1〜2、1〜3、1〜4、1〜5、2〜3、2〜4、2〜5、3〜4、3〜5、および4〜5という開示を包含する。さらに、あらゆる開示された範囲の端点は、それらの正確な端点の開示ならびにそれらの端点付近の値の開示を包含する。
本開示の1つまたは複数の態様による、例示的なゴルフクラブヘッドの正面図である。
図1Aのゴルフクラブヘッドのトウ側立面図である。
図1Aのゴルフクラブヘッドの一部の詳細な正面図である。
図1Aのゴルフクラブヘッドの一部の別の詳細な正面図である。
図1Aのゴルフクラブヘッドの一部のさらに別の詳細な正面図である。
平面3A−3Aに沿った図2Aのゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。
図3Aの断面図の一部の詳細図である。
平面4A−4Aに沿った図2Aのゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。
図4Aの断面図の一部の詳細図である。
本開示の1つまたは複数の態様による、ゴルフクラブヘッドにテクスチャ打撃面を形成する方法を詳述するフローチャートである。
図5の方法の特定のステップを示す、ゴルフクラブヘッドの正面図である。 図5の方法の特定のステップを示す、ゴルフクラブヘッドの正面図である。 図5の方法の特定のステップを示す、ゴルフクラブヘッドの正面図である。
図5の方法の特定のステップを示す、ゴルフクラブヘッドの正面図である。 図5の方法の特定のステップを示す、ゴルフクラブヘッドの正面図である。 図5の方法の特定のステップを示す、ゴルフクラブヘッドの正面図である。
本開示の1つまたは複数の態様による、例示的なゴルフクラブヘッドの正面図である。
図7のゴルフクラブヘッドのテクスチャ打撃面を形成する方法の一部を詳述するフローチャートである。
図7のゴルフクラブヘッドの一部9Aの詳細図である。
平面9B−9Bに沿った図9Aのゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。
本開示の1つまたは複数の態様による、例示的なゴルフクラブヘッドの正面図である。
図10のゴルフクラブヘッドのテクスチャ打撃面を形成する方法の一部を詳述するフローチャートである。
図10のゴルフクラブヘッドの一部12Aの詳細図である。
平面12B−12Bに沿った図12Aのゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。
本開示の1つまたは複数の態様による、例示的なゴルフクラブヘッドの正面図である。
図1Aおよび図1Bには、トウ102、トウ102の反対側のヒール104、トップライン106、およびトップライン106の反対側のソール108によって境界を定められ得るゴルフクラブヘッド100が示されている。クラブヘッド100は、トウ102に隣接するトウ領域110を含むことができ、さらに、ヒール104に隣接するヒール領域112を有することができる。関連するシャフト(図示せず)にクラブヘッド100を固定するためのホーゼル120は、ヒール領域112から延びることができ、ホーゼル120は、仮想中央ホーゼル軸線122を画定し得る。クラブヘッド100はさらに、その前部に打撃フェース130と、打撃フェース130の反対の位置にある背面フェース138とを含むことができる。打撃フェース130は、仮想打撃フェース平面132に概ね一致し、打撃フェース平面132と中央ホーゼル軸線122との間で取られた工場指定のロフト角134でゴルフボールに接触するように配置される、前部の実質的に平坦な外表面部分である。打撃フェース130は、打撃フェース130の最上点137と打撃フェース130の最下点139との間に等距離にあり、かつ打撃フェース130の最もヒール側の点と打撃フェース130の最もトウ側の点との間に等距離にあるフェースセンター136を含むことができる。さらに、ボールとの(たとえば、濡れた条件での)良好な接触を確保し、飛翔中の安定性等のためにボールにある程度のスピンを与えるために、または打撃されたゴルフボールがバックスピンによって地上に戻った後、ボールをより良くコントロールするために、打撃フェース130と打撃されたゴルフボールとの間の静止摩擦を高める表面特性を有する打撃フェース130が形成され得る。これらの表面特性には、実質的に平行な水平溝、すなわちスコアライン150のグリッドならびにテクスチャパターンを形成する他の表面特性が含まれてもよく、以下で詳細に示され説明される。
ゴルフクラブヘッド100は、図1Aおよび図1Bにおいて「基準位置」にあるものとして示されている。本明細書で使用する「基準位置」は、ゴルフクラブヘッドたとえばクラブヘッド100の位置を示し、当該位置において、クラブヘッド100のソール108は、ホーゼル120のホーゼル軸線122が仮想垂直ホーゼル平面124にあり、スコアライン150が仮想地上平面140に対して水平に配されるように、地上平面140と接触する。別段の指定がない限り、本明細書に記載されるすべてのクラブヘッドの特徴は、クラブヘッド100が基準位置にあるものとして理解される。
ゴルファーがピンに近づくにつれて、ボールとの接触の改善またはバックスピンの増大等によってもたらされるゴルフショットの精度は、一般に、距離などの他の考慮事項より重要になる。したがって、静止摩擦を高める上述の表面特性を含むゴルフクラブヘッド100は、好ましくはアイアンまたはウェッジタイプであるが、パタータイプのクラブヘッドであってもよい。特に、ロフト角134は、少なくとも15度、好ましくは23〜64度であるとよい。さらに好ましくは、ロフト角134は、40〜62度であるとよく、さらにより好ましくは、このロフト角134は、46〜62度であるとよい。
ゴルフクラブヘッド100は、好ましくは金属、たとえば、チタン、スチール、ステンレススチール、またはそれらの合金で形成されてもよい。より好ましくは、クラブヘッド100の本体は、431ステンレススチールまたは8620ステンレススチールで形成されるとよい。クラブヘッド100の本体は、一体的にもしくは単一品として形成されてもよく、または、本体は、当業者には理解されるように、溶接、共成形、ろう付け、もしくは接着剤で共に固定されるか、またはその他の方法で恒久的に互いに接続される複数の構成要素で形成されてもよい。たとえば、ゴルフクラブヘッド100は、第1の材料の本体と、第1の材料とは異なる第2の材料からなり当該本体に溶接される打撃壁(打撃フェース130を含む)とにより形成されてもよい。クラブヘッド100の質量は、好ましくは200g〜400gであるとよい。さらに好ましくは、ゴルフクラブヘッド100の質量は、250g〜350gであるとよく、さらにより好ましくは、275g〜325gであるとよい。
図2A〜図2Cは、ゴルフクラブヘッド100の一部、特に打撃フェース130の拡大図を示している。前述のように、打撃フェース130は、表面特性として、複数の実質的に水平なスコアライン150を含むことができる。これらのスコアライン150は、通常、機械切削、たとえばスピン切削によって形成されるが、代替的には、刻印、鋳造、電鋳、または任意の他の適切な公知の方法によって形成されてもよい。打撃フェース平面132に直交し、スコアライン150の最もトウ側の範囲および最もヒール側の範囲によってそれぞれ画定される第1の仮想平面152および第2の仮想平面154(図2Bに示す)は、打撃フェース130のスコアライン領域114を定める。スコアライン領域114はまた、本明細書では打撃フェース130の中央領域と呼ぶこともある。第1の仮想平面152はまた、トウ領域110の最もヒール側の境界を定め、第2の仮想平面154は、ヒール領域112の最もトウ側の境界を定める。
スコアライン150は、USGA規則に準拠するように設計され得る。したがって、これらのスコアライン150は、平均幅が0.6mm〜0.9mmであると好ましく、より好ましくは0.65mm〜0.8mm、さらに好ましくは0.68mm〜0.75mmであるとよい。本明細書におけるすべての目的のために、また当業者には理解されるように、スコアライン幅は、現在のUSGAゴルフ規則(以下、「ゴルフ規則」)の付属規則IIに記載されている「30度測定法」を用いて決定される。スコアライン150は、平均深さが、ゴルフ規則に従って測定された0.10mm以上、好ましくは0.25mm〜0.60mm、より好ましくは0.30mm〜0.55mm、最も好ましくは0.36mm〜0.44mmであるとよい。USGA規則にさらに準拠するために、その用語が当業者によって解釈されるスコアライン150の抜き勾配(draft angle)は、0〜25度、より好ましくは10〜20度、最も好ましくは13〜19度であるとよい。また、ゴルフ規則に概説されているように、スコアライン150の溝エッジの有効半径は、0.150mm〜0.30mm、より好ましくは0.150mm〜0.25mm、最も好ましくは0.150mm〜0.23mmであるとよい。最終的に、スコアライン150の寸法は、以下となるように計算することができる。
A/W+S≦0.0030in2
ここで、ゴルフ規則に概説されているように、Aはスコアライン150の断面積であり、Wはそれらの幅であり、Sは隣接するスコアラインのエッジ間の距離である。
図2A〜図2Cをさらに参照すると、打撃フェース130には、「微細溝」と呼ぶことができる非常に狭く比較的浅い溝によって構成されたテクスチャパターンの形態の、追加の表面特性が形成され得る。精密機械切削、たとえば、CNC切削によって形成され得る第1の複数のこれらの微細溝160は、スコアライン領域114に位置し、スコアライン150と交差する実質的に平行な円弧状の線のパターンとして形成すると有利となり得る。微細溝160によって構成されたテクスチャパターンは、好ましくは打撃フェース130のスコアライン領域114のほとんど、すなわちすべてではないにしても大部分を覆う。同じく実質的に平行な円弧状の線のパターンとして形成すると有利となる第2の複数のこれらの微細溝170は、トウ領域110に位置することができる。微細溝170によって構成されたテクスチャパターンは、好ましくは打撃フェース130のトウ領域110のすべてではないにしてもほとんどを覆う。
図3Aおよび図3Bは、スコアライン領域114と交差する、図2Aに示す平面3A−3Aに沿った断面図を示している。平面3A−3Aは、スコアライン150だけでなく第1の複数の微細溝160と交差する。微細溝160は、打撃フェース130からの平均深さD1(図3Bに示す)が好ましくは1100μインチ以下、より好ましくは400μインチ〜1100μインチ、最も好ましくは600μインチ〜1100μインチであるとよい。これらの微細溝160のピッチP1、すなわち、隣接する微細溝160のそれらの伝搬方向における中心間の距離は、好ましくは0.01インチ〜0.04インチ、より好ましくは0.0175インチ〜0.0325インチ、最も好ましくは0.025インチ〜0.03インチであるとよい。当業者には理解されるように、微細溝160の平均深さD1およびピッチP1は、スコアライン領域114の粗さ特性に大きな影響を与える。特に、USGA規則に準拠するために、スコアライン150と微細溝160によって構成されたテクスチャパターンの組み合わせは、好ましくは180μインチ以下の平均表面粗さRa1でスコアライン領域114を埋めることができる。より好ましくは、平均表面粗さRa1は、40μインチ〜180μインチ、さらに好ましくは100μインチ〜180μインチであるとよく、最も好ましくは120μインチ〜180μインチであるとよい。また、スコアライン領域114の平均最大プロファイル高さRz1は、好ましくは1000μインチ以下であるとよい。より好ましくは、平均最大プロファイル高さRz1は、300μインチ〜1000μインチ、さらに好ましくは500μインチ〜800μインチであるとよく、最も好ましくは600μインチ〜700μインチであるとよい。
図4Aおよび図4Bは、トウ領域110と交差する、図2Aに示す平面4A−4Aに沿った断面図を示している。平面4A−4Aは、第2の複数の微細溝170と交差する。微細溝170は、打撃フェース130からの平均深さD2(図4Bに示す)が、好ましくは800μインチ以上、より好ましくは1000μインチ〜2000μインチ、さらに好ましくは1000μインチ〜1800μインチ、最も好ましくは1300μインチ〜1600μインチであるとよい。これらの微細溝170のピッチP2、すなわち、隣接する微細溝170のそれらの伝搬方向における中心間の距離は、好ましくは0.03インチ〜0.06インチ、より好ましくは0.035インチ〜0.055インチ、最も好ましくは0.04インチ〜0.05インチであるとよい。したがって、微細溝170の深さD2およびピッチP2は、微細溝160の深さD1およびピッチP1を超えることができる。微細溝160と同様に、微細溝170の平均深さD2およびピッチP2は、トウ領域110の粗さ特性に大きな影響を与える。特に、好ましくは微細溝170によって構成されたテクスチャパターンは、好ましくは270μインチ以上の平均表面粗さRa2でトウ領域110のほとんど、すなわちすべてではないにしても大部分を埋めることができる。より好ましくは、平均表面粗さRa2は、300μインチ以上であるとよく、さらに好ましくは、350μインチ以上であるとよい。スコアライン領域114のRa1と比較して、トウ領域110のRa2は、好ましくは1.5×Ra1以上、より好ましくは2×Ra1以上、最も好ましくは、Ra2は、3×Ra1以上であるとよい。トウ領域110の少なくとも大部分は平均表面粗さRa2を有することができるが、より好ましくはトウ領域110の80%は平均表面粗さRa2を有することができ、さらに好ましくはトウ領域110の95%が平均表面粗さRa2を有することができる。トウ領域110の平均最大プロファイル高さRz2は、好ましくは1000μインチ以上であるとよい。より好ましくは、平均最大プロファイル高さRz2は、1000μインチ〜2000μインチ、さらに好ましくは1200μインチ〜1800μインチであるとよく、最も好ましくは1400μインチ〜1600μインチであるとよい。
図2Cは、スコアライン領域114内とすることができる仮想円形中央領域115、およびトウ領域110内とすることができる仮想円形周辺領域111によって、打撃フェース130の特定の部分を強調している。中央領域115は、フェースセンター136を中心としてもよく、10mm以上の半径を有してもよい。中央領域115はまた、平均粗さRa1を有してもよく、したがってその平均表面粗さは、180μインチ以下であってもよい。周辺領域111は、中央領域115と同様に、10mm以上の半径を有することができる。この周辺領域111は、平均粗さRa2を有してもよく、したがってその平均表面粗さは、270μインチ以上であってもよい。
図5を参照すると、切削によってゴルフクラブヘッド100の打撃フェース130を形成するための例示的なプロセスが示されている。図6A〜図6Fは、図5に示すプロセスの特定のステップの実行後のクラブヘッド100を示している。図6A〜図6Fの各々において、クラブヘッド100は、打撃フェース平面132が紙面と一致するように配されている。図5に示すプロセスの様々なステップの相対的順序は、説明の目的に過ぎない。当業者であれば、他に示されない限り、プロセスの様々なステップを省略してもよく、他のステップを追加してもよく、またはこのようなステップの相対的順序を変更してもよいことを理解するであろう。
第1のステップ200において、ゴルフクラブヘッド100の本体を形成することができる。本体は、鋳造によって形成することができる。代替的には、クラブヘッド100の本体は、鍛造、機械加工、および/または当技術分野で公知の他の適切な方法によって形成されてもよい。形成後、ステップ202において、クラブヘッド本体には必要に応じて熱処理プロセスが行われ、それによりクラブヘッド本体を焼入れする。これに代えて、またはこれに加えて、ゴルフクラブヘッド100の本体は、冷間加工されてもよいし、または本体の材料特性に合わせてより有利となるようにその他の鍛造加工が行われてもよい。
次に、ステップ204において、ゴルフクラブヘッド100の本体は、必要に応じてサンドブラスト法(または別のメディアブラスト法)によって研磨され得る。このステップ204は、クラブヘッド形成ステップ200で生じ得るマクレまたは鋳バリを取り除くのに役立つ。さらに、サンドブラスト法は、最終製品に美観を与えるための土台となる。
研磨後、ステップ206において、ゴルフクラブヘッド100の本体には、特に打撃フェース130に対して予備的切削加工が行われ得る。予備的切削加工は、好ましくは、得られる粗さの値Raが比較的低く、たとえばRa値が40μインチ未満となるような機械工具、送り速度、および回転速度を用いて実行され得る。このプロセスは、好ましくは、たとえばこの効果を生じるために十分に高い送り速度および/または十分に低い回転速度でこのプロセスを実施することによって、視認できるような線条が形成されないようにして実行することができる。このようにして、その後のテクスチャ強化プロセスにより、目標に近い度量衡特性を有し、サンプル間でより均一性のある最終的な打撃フェース130をもたらすことができる。この段階のゴルフクラブヘッド100の本体を、中間ゴルフクラブヘッド本体と呼ぶこともある。
ステップ206の予備的切削加工の後、中間ゴルフクラブヘッド本体の打撃フェース130は、異なる視覚的および触覚的特性を有する切削表面を設けるために、第1の溝切削パスにおいて異なる一連の機械加工パラメータの下で切削され得る。特に、第1の溝切削パスは、少なくともトウ領域110にわたって極端な粗さRa2を生成することができる。図6Aは、たとえば、1つの可能な第1の溝切削パス208A後の打撃フェース130を示している。このパス208Aによって形成された微細溝は、トウ領域110全体を覆い、スコアライン領域114内にまで延びることで、粗さRa2でこれらの切削領域を埋める。
代替的な第1の溝切削パスが、図6Dに示されている。このパス208Bによって形成された微細溝は、好ましくは打撃フェース130の大部分を覆い、したがって第1の溝切削パス208Aより多くの打撃フェース130にわたって極端な粗さRa2を生成する。図6Dは、トウ領域110およびスコアライン領域114を覆うように切削パス208Bによって形成された微細溝を示しているが、極端な粗さはヒール領域112でも利用してもよい。
次いで、さらに異なる一連の機械加工パラメータによる第2の溝切削パスを、打撃フェース130に施すことができる。第1の溝切削パスが極端な粗さRa2を生成したのに対して、この第2の溝切削パスは、少なくともスコアライン領域114の平均粗さをUSGA規則に準拠するために下げるように試み、それによりトウ領域110のみに極端な粗さRa2を残すことが好ましい。したがって、第2の溝切削パスは、トウ領域110とは異なるスコアライン領域114を形成することができる。
図6Bは、図6Aに示すゴルフクラブヘッド100に施され得る第2の溝切削パス210Aの影響を示している。このパス210Aは、いくつかの実装形態では、スコアライン領域114およびヒール領域112に限定され得る。その結果、このクラブヘッド100の打撃フェース130には、極端な粗さRa2を有するトウ領域110と、大部分がRa1に近い、またはRa1の平均粗さを有するスコアライン領域114が残される。しかし、スコアライン領域114内には、オーバーラップ領域116も形成される。このオーバーラップ領域116に、第1溝切削パス208Aおよび第2の溝切削パス210Aが行われた結果、打撃フェース130の非オーバーラップ領域とは異なる外観を有するが、好ましくは、少なくともスコアライン領域114内でRa1に近いRa値を有したままである。この外観の差異は、第2の切削パス210Aの溝が第1の切削パス208Aによって形成された溝の上に重なり合うことによって生成される。
図6Eは、図6Dに示すゴルフクラブヘッド100に施され得る第2の溝切削パス210Bの影響を示している。このパス210Bは、パス210Aと同様に、スコアライン領域114(および可能であればヒール領域112)全体を覆い、それによりスコアライン領域114の平均粗さを第1の溝切削パス208Bによって与えられる極端な粗さRa2から低減する。図6Bに示すゴルフクラブヘッドとは異なり、パス208Bおよびパス210Bによって形成される図6Eに示すゴルフクラブヘッド100は、ステップ208Bで説明した第1の溝切削パスによって形成された溝の材料を取り除く第2の溝切削パス210Bにより、オーバーラップ領域116を欠いている。その結果、いくつかの実装形態では、第2のパス210Bによって形成された微細溝のみが、スコアライン領域114に残ってもよい。いくつかの実装形態では、第2の溝切削パス210Bは、ステップ208Bで説明した第1の溝切削パスによって形成された溝の材料ならびにクラブヘッド100のその他余分な材料を取り除き、第1の溝切削パスのより高い溝と第2の溝切削パスのより低い溝との間に視認できるような段差を形成することができる。
次に、スコアライン150を打撃フェース130に形成することで、図6Cおよび図6Fに示すようなクラブヘッド本体構成を生成することができる。スコアライン150はその全体が、本体と一体的に鋳造することができる。代替的には、スコアライン150は、刻印されてもよい。しかし、スコアライン150は、好ましくは切削、必要に応じてスピン切削によって形成することができる。この方法は、その精度において有利である。それらの加工の前に行われてもよいが、スコアライン150の形成は、好ましくは第1および第2の溝切削パスに続いて行われる。このようにして、切削工具全体に均一な圧力が加わり得、粗さの均一性が高まり得る。さらに、スコアライン150を、より精度良く、エッジをよりくっきりと形成することができる。
スコアライン150が形成された後、ゴルフクラブヘッド100に、または打撃フェース130のみに、仕上げステップ214において、めっき加工または金属層のコーティング、または化学的もしくは熱的処理を行ってもよい。このような処理法はよく知られており、クラブヘッドの審美的品質を高める、および/またはクラブヘッドの1つまたは複数の実用上の側面、たとえば耐久性または防錆性を高める可能性がある。たとえば、ゴルフクラブヘッド100には、ニッケルめっきを施し、これに次いでクロムめっきを施してもよい。このようなめっき加工により、クラブヘッド100の防錆特性が高まる。さらに、このようなめっき加工は、クラブヘッド100の審美的品質を改善し、後にレーザエッチングプロセスを行う場合の基板として機能することができる。めっき材料の選択によっても、これの上に次いで重なり合って形成されるレーザエッチング領域の視覚および/または質感特性に影響を及ぼすと考えられる。ニッケルめっき工程およびクロムめっき工程に次いで、打撃フェース130に物理蒸着(以下、「PVD」)プロセスが行われてもよい。好ましくは、PVD加工により、純金属または金属/非金属化合物を含む層を形成する。好ましくは、PVDにより形成した層が、バナジウム、クロム、ジルコニウム、チタン、ニオブ、モリブデン、ハフニウム、タンタル、タングステンの少なくとも1つを含む金属を含む。より好ましくは、PVDを適用した層が、窒化物、炭化物、酸化物、または炭窒化物として特徴づけられる。たとえば、所望の視覚効果、たとえば色および/または材料特性次第で、窒化ジルコニウム、窒化クロム、および炭化チタンのいずれかの層を適用することができる。好ましくは、PVD加工により炭化チタンの層を形成する。このプロセスは、ゴルフクラブヘッド100の審美的品質を向上し、また、打撃フェース130の耐久性も高める。
次に、レーザエッチングステップ216を行うことができる。レーザエッチング加工216は、好ましくは、スコアライン150がレーザの送り方向を適切かつ効率的に位置決めする基準となるように、一部分においてスコアライン形成プロセス212A,212Bの後に実行され得る。しかし、レーザエッチング加工は、第1および第2の溝切削パスの前または後に行うこともできる。第2の溝切削パス210A,210Bは、スコアライン領域114の平均表面粗さRaを、USGA要件、たとえばRa1に準拠する範囲にするには不十分であると考えられる。たとえば、第2のパス210A,210Bは、実際には、この領域114の平均粗さを約200μインチにすることができる。次いで、レーザエッチングステップ216と組み合わせて上述の仕上げステップ214を使用して、スコアライン領域114の平均表面粗さRaをRa1によって包含される許容範囲内に下げることもできる。
追加の他のステップも、行うことができる。たとえば、追加のサンドブラスト加工は、第2の溝切削パス210Aおよび210Bの直後に実行されてもよい。追加のサンドブラスト法は、特定の審美的外観をもたらすこと、切削ステップが行われた後に打撃フェースのマクレを取り除いて洗浄することなどの様々な理由で行うことができる。
以上、ゴルフクラブヘッド100およびその製造方法について説明した。非常に粗いトウ領域110を有するゴルフクラブヘッド100は、従来のクラブヘッドより多くの利点を有するにもかかわらず、平均表面粗さRaおよび平均最大プロファイル高さRzに関するUSGA規則に準拠している。たとえば、トウ領域110におけるこの粗さの増加による視覚は、打撃フェース130の残部も同様に粗面化され、それによりゴルフボールにより多くのスピンを生成することができるということをゴルファーに示しており、これはゴルファーに確信を生じさせる。さらに、グリーンの近くでは、経験豊富なゴルファーは、たとえばオープンフェースのチップショットとしてクラブヘッドのトウでゴルフボールを意図的に打撃することが多い。ゴルフクラブヘッド100の非常に粗いトウ領域110は、ゴルファーがそのようなショットの際に打撃されたゴルフボールに多くのスピンを与えることを可能にする。望んだよりも速度が速くなり、かつ、軌道が低くなることが多いトウ領域110から離れたミスショット、たとえば、「トップしたショット(skulled shot)」の場合、トウ領域110の表面粗さの増加は、打撃されたゴルフボールのバックスピンを増加させ、それによりミスショットの速度を低下させることができる。そしてさらに、トウ領域110の表面テクスチャを構成する微細溝170の方向性には、アドレス時に容易に気付くことができる。その結果、ゴルファーがショットの前にゴルフクラブヘッド100を位置合わせすることがより容易になり、それに応じてゴルファーのショットの方向への確信が増加する。
また、それぞれ図7および図10において基準位置に示されるゴルフクラブヘッド300およびゴルフクラブヘッド400が想定される。ゴルフクラブヘッド100と同様に、クラブヘッド300は、トウ302と、トウ302の反対側のヒール304と、トップライン306と、トップライン306の反対側のソール308とを含むことができる。ゴルフクラブヘッド300は、トウ302に隣接するトウ領域310を含むことができ、さらに、ヒール304に隣接するヒール領域312を有することができる。関連するシャフト(図示せず)にゴルフクラブヘッド300を固定するためのホーゼル320は、ヒール領域312から延びることができ、次にホーゼル320は、仮想中央ホーゼル軸線322を画定し得る。ゴルフクラブヘッド300はさらに、その前部に打撃フェース330と、打撃フェース330の反対の位置にある背面フェース(図示せず)とを含むことができる。
同様に、ゴルフクラブヘッド400は、トウ402と、トウ402の反対側のヒール404と、トップライン406と、トップライン406の反対側のソール408とを含むことができる。クラブヘッド400は、トウ402に隣接するトウ領域410を含むことができ、さらに、ヒール404に隣接するヒール領域412を有することができる。関連するシャフト(図示せず)にゴルフクラブヘッド400を固定するためのホーゼル420は、ヒール領域412から延びることができ、次にホーゼル420は、仮想中央ホーゼル軸線422を画定し得る。ゴルフクラブヘッド400はさらに、その前部に打撃フェース430と、打撃フェース430の反対の位置にある背面フェース(図示せず)とを含むことができる。
ゴルフクラブヘッド300および400は、ゴルフクラブヘッド100と同じ材料で形成されてもよく、各々が同様の質量を有してもよい。すなわち、クラブヘッド300および400の各々の質量は、好ましくは200〜400gであるとよい。さらに好ましくは、クラブヘッド300および400の各々の質量は、250g〜350gであるとよく、さらにより好ましくは、275g〜325gであるとよい。
ゴルフクラブヘッド300および400は、パタータイプのクラブヘッドであってもよいが、好ましくはアイアンまたはウェッジタイプであってもよい。特に、クラブヘッド300および400の各々のロフト角は、15度より大きく、好ましくは23〜64度であるとよい。さらに好ましくは、ロフト角は、40〜62度であるとよく、さらにより好ましくは、このロフト角は、46〜60度であるとよい。
スコアライン350および450は、それぞれ打撃フェース330および430に形成することができる。スコアライン350および450は、同じ方法で形成され、スコアライン150と同じ寸法を有することができ、したがって、USGA規則に準拠するように設計され得る。より具体的には、これらのスコアライン350および450は、平均幅が好ましくは0.6mm〜0.9mm、より好ましくは0.65mm〜0.8mm、さらに好ましくは0.68mm〜0.75mmであるとよい。スコアライン350および450はまた、それぞれの打撃フェースのほぼ平坦な表面からの平均深さが0.10mm以上、好ましくは0.25mm〜0.60mm、より好ましくは0.30mm〜0.55mm、最も好ましくは0.36mm〜0.44mmであるとよい。スコアライン350および450の抜き勾配(draft angle)は、0〜25度、より好ましくは10〜20度、最も好ましくは13〜19度であるとよい。USGA規則にさらに準拠するために、スコアライン350および450の溝エッジの有効半径は、0.150mm〜0.30mm、より好ましくは0.150mm〜0.25mm、最も好ましくは0.150mm〜0.23mmであるとよい。上記のゴルフクラブヘッド100に関して説明したのと同様に、スコアライン350および450はまた、0.0030in2未満の比W/(A+S)を有するように設計される。当業者には理解されるように、上記の寸法のすべては、前述のゴルフ規則に従って決定される。
また、ゴルフクラブヘッド100と同様に、好ましくは精密機械切削、たとえばCNC切削によって形成された微細溝360および460は、実質的に平行な円弧状の線のパターンとして打撃フェース330および430にそれぞれ形成することができる。微細溝360および460は、対応する打撃フェースからの平均深さが1100μインチ以下、より好ましくは400μインチ〜1100μインチ、最も好ましくは600μインチ〜1100μインチであるとよい。これらの微細溝360および460のピッチ、すなわち、隣接する微細溝のそれらの伝搬方向における中心間の距離は、以下で詳細に説明される。当業者には理解されるように、微細溝360および460の平均深さおよびピッチは、打撃フェース330および430の粗さ特性に大きな影響を与える。特に、USGA規則に準拠するために、打撃フェース330および430は、好ましくは180μインチ以下の平均表面粗さRaを各々有することができる。より好ましくは、平均表面粗さRaは、40μインチ〜180μインチ、さらに好ましくは60μインチ〜180μインチ、最も好ましくは110μインチ〜180μインチであるとよい。また、打撃フェース330および430の平均最大プロファイル高さRzは、好ましくは1000μインチ以下であるとよい。より好ましくは、平均最大プロファイル高さRzは、200μインチ〜1000μインチ、さらに好ましくは400μインチ〜900μインチ、最も好ましくは500μインチ〜800μインチであるとよい。
切削によってゴルフクラブヘッド300の微細溝360を形成するための方法が、図8に示されている。クラブヘッド300に、上記のステップ200,202,204,206で説明したような、様々な鋳造、熱処理、研磨、および予備的切削加工を前もって行っていてもよい。第1のステップ370において、ゴルフクラブヘッド300の本体は、ホーゼル軸線322が地上平面に直交する切削位置に載置され得る。
次いで、ゴルフクラブヘッド300に、第1の切削パス372を行ってもよく、切削工具は、打撃フェース330にわたってソール308からトップライン306に移動するように垂直経路373(図7に示す)をたどる。この第1の切削パス372の際、切削工具は、打撃フェース330の平面に対して、切削工具が打撃フェース330と確実に相互作用するのに十分な角度に設定され、その円周の上半分のみを生成し、それにより円周の下半分では打撃フェース330を避ける。このようにして、切削工具は、図7に示す円弧状の微細溝360のいくつかによって構成されたローテックス(rotex)パターンを生成する。この第1の切削パス372によって形成された微細溝360のピッチ、すなわち、隣接するこれらの微細溝360のそれらの伝搬方向における中心間の距離は、好ましくは0.01〜0.04インチ、より好ましくは0.0175インチ〜0.0325インチ、さらに好ましくは0.025〜0.03インチであるとよい。
その後、ゴルフクラブヘッド300に、第2の切削パス374を行って、切削工具は、打撃フェース330にわたってソール308からトップライン306に移動するように垂直経路375(図7に示す)をたどる。第1の切削パス372および第2の切削パス374によって生成されたテクスチャパターンは、打撃フェース330上に小さなひし形形状で構成される干渉パターンを生成する。垂直経路375に対して、第1の切削パス372の経路373は、3mm〜6mm、より好ましくは4.5mm〜5.5mm、最も好ましくは5mmだけトウ302の方にオフセットすることができる。このオフセットは、ヒール領域312の近傍において視覚的に明らかとなり得、そこでは、切削工具のこのオフセットに対応して打撃フェース330のテクスチャパターンに顕著な崩れが存在する。第1の切削パス372の場合と同様に、切削工具は、第2の切削パス374の際に打撃フェース330の平面に対して十分な角度に設定され、それにより図7に示す微細溝360の残部によって構成された別のローテックスパターンを生成する。また、第1の切削パスと同様に、この第2の切削パス374によって形成された微細溝360のピッチ、すなわち、隣接するこれらの微細溝360のそれらの伝搬方向における中心間の距離は、好ましくは0.01〜0.04インチ、より好ましくは0.0175インチ〜0.0325インチ、さらに好ましくは0.025〜0.03インチであるとよい。
第1の切削パス372および第2の切削パス374の後、次いでゴルフクラブヘッド300に、ステップ212,214,216に関連して先に説明したスコアライン形成、付加的な処理、およびレーザエッチングステップのような様々な追加のプロセスを行ってもよい。図9Aは、図7に示す打撃フェース330の拡大部分を示している。図9Bは、図9Aの平面9B−9Bに沿った、仕上げた打撃フェース330の断面図を示している。互いからオフセットされる順次の第1の切削パス372および第2の切削パス374のために、微細溝360の隣接する山の間の距離は、打撃フェース330に沿ってトップライン306からソール308へと変化する。
切削によってゴルフクラブヘッド400の微細溝460を形成するための方法が、図11に示されている。クラブヘッド400に、上記のステップ200,202,204,206で説明したような、様々な鋳造、熱処理、研磨、および予備的切削加工を前もって行っていてもよい。ゴルフクラブヘッド300と同様に、第1のステップ470において、クラブヘッド400の本体は、ホーゼル軸線422が地上平面に直交する切削位置に載置される。
次いで、クラブヘッド400に、第1の切削パス472を行い、切削工具は、打撃フェース430にわたってソール408からトップライン406に移動するように垂直経路473をたどる。この第1の切削パス472の際、切削工具は、打撃フェース430の平面に対して、切削工具が打撃フェース430と確実に相互作用するのに十分な角度に設定され、その円周の上半分のみを生成し、それにより円周の下半分で打撃フェース430を避ける。このようにして、切削工具は、図10に示す微細溝460のいくつかによって構成されたローテックスパターンを生成する。ステップ372と同様に、この第1の切削パス472によって形成された微細溝460のピッチ、すなわち、隣接するこれらの微細溝460のそれらの伝搬方向における中心間の距離は、好ましくは0.01〜0.04インチ、より好ましくは0.0175インチ〜0.0325インチ、さらに好ましくは0.025〜0.03インチであるとよい。
その後、クラブヘッド400に、第2の切削パス474を行い、切削工具は、打撃フェース430にわたってソール408からトップライン406に移動するように垂直経路475をたどる。第1の切削パス472および第2の切削パス474によって生成されたテクスチャパターンは、打撃フェース430上に大きなひし形形状で構成される干渉パターンを生成する。垂直経路475に対して、第1の切削パス472の経路473は、1mm〜3mm、より好ましくは1.5mm〜2.5mm、最も好ましくは2mmだけトウ402の方にオフセットすることができる。このオフセットは、ヒール領域412の近傍において視覚的に明らかとなり得、そこでは、切削工具のこのオフセットに対応して打撃フェース430のテクスチャパターンに顕著な崩れが存在する。第1の切削パス472の場合と同様に、切削工具は、第2の切削パスの際に打撃フェース430の平面に対してある角度に設定され、それにより図10に示す微細溝460の残部によって構成された別のローテックスパターンを生成する。また、第1の切削パス472と同様に、この第2の切削パス474によって形成された微細溝460のピッチ、すなわち、隣接するこれらの微細溝460のそれらの伝搬方向における中心間の距離は、好ましくは0.01〜0.04インチ、より好ましくは0.0175インチ〜0.0325インチ、さらに好ましくは0.025〜0.03インチであるとよい。
第1の切削パス472および第2の切削パス474の後、ゴルフクラブヘッド400に、ステップ212,214,216に関連して先に説明したスコアライン形成、付加的な処理、およびレーザエッチングステップのような様々な追加のプロセスを行ってもよい。図12Aは、図10に示す打撃フェース430の拡大部分を示している。図12Bは、図10の平面12B−12Bに沿った、仕上げた打撃フェース430の断面図を示している。互いからオフセットされる順次の第1の切削パス472および第2の切削パス474のために、微細溝460の隣接する山の間の距離は、打撃フェース430に沿ってトップライン406からソール408へと変化する。
したがって、第1の切削パス372,472と第2の切削パス374,474のそれぞれの組み合わせは、ひし形によって構成される打撃フェース330および430の干渉パターンを生成する。ひし形は、第2の切削パス374,474からの溝が第1の切削パス372,472からの溝の上にそれぞれ重なり合うことによって生成される。これらの干渉パターンは各々、対応する打撃フェースにわたってより均一性のある粗さを生成し、たとえば打撃フェースの垂直中心線に沿ってインパクトが最も一般的なフェース上の位置において粗さがピークとなる。たとえば、平均最大プロファイル高さRzは、打撃フェースの中心の周りにおいて、5mmのオフセットした打撃フェース330と、2mmのオフセットした打撃フェース430との両方に対してピークとなる。上述した干渉パターンはまた、オフセットのない打撃フェースと比較した打撃フェース330および430の平均最大プロファイル高さRzの増加によって証明されるように、その粗さから濡れた条件において多くのスピンを生成する。
前述のように、打撃フェース330の干渉パターンは、小さなひし形によって構成される。ゴルフクラブヘッド300がアドレス時にクローズ位置、またはノーマル位置にあるとき、この干渉パターンの方向性は、それによりターゲットの方へと向いている。これは、低ロフトのクラブ、すなわちロフト角が52度以下のクラブにおいて特に有利であり、このクローズ位置、またはノーマル位置におけるクラブヘッドでのアドレス時にゴルフボールに面しやすくなる。したがって、クラブヘッド300は、このような低ロフトのクラブヘッドとすることができる。しかし、打撃フェース430の干渉パターンは、大きなひし形によっても構成される。高ロフトのクラブ、すなわち54度以上のロフト角のクラブは、オープン位置におけるクラブフェースでのアドレス時にゴルフボールに面しやすくなる。従来のゴルフクラブでは、多くのサンドバンカーでのショット、ロブショット、およびチップショットのために望まれるこのオープン位置では、クラブフェースが見えない状態となり、たとえばフェースがターゲットの右側を向いていた。しかし、打撃フェース430の干渉パターンの方向性は、フェースがオープンであっても、微細溝460がターゲットの方に向けられていることを見えるようにすることによって、この視覚的問題を解決する。したがって、ゴルフクラブヘッド400は、このような高ロフトのクラブヘッドとすることができる。
前述の説明では、本発明をその特定の例示的な態様を参照して説明してきた。しかし、本発明のより広い精神および範囲から逸脱することなく、これらの例示的な態様に対して様々な修正および変更を行うことができることは明らかであろう。たとえば、図6Eは、第1の切削パス208Bからの微細溝が第2の溝切削パス210Bによってスコアライン領域114で取り除かれる実施形態を示しているが、いくつかの実装形態では、第2の溝切削パス210Bからの溝は、第1の溝切削パス208Bの溝の上に全体的に重なり合ってもよい。その結果、図13に示すように、両方の溝パターンがスコアライン領域114において視認できるようになる一方、スコアライン領域114のRa1値およびトウ領域110のRa2値を維持したままとすることができる。したがって、前述の説明および添付の図面は、本発明の範囲を決して限定するものではなく、本発明を例示するのみであるとみなされるべきである。

Claims (24)

  1. 基準位置に配したときに、
    15度より大きいロフトと、
    ヒール部と、
    トウ部と、
    ソール部と、
    トップ部と、
    打撃フェースとを含むゴルフクラブヘッドであって、前記打撃フェースは、
    打撃フェース周辺部と、
    複数のスコアラインであって、第1の仮想垂直平面が、前記打撃フェースに直交し、前記スコアラインの最もトウ側の範囲を通過し、第2の仮想垂直平面が、前記第1の仮想垂直平面に平行であり、前記スコアラインの最もヒール側の範囲を通過する、複数のスコアラインと、
    前記第1の仮想垂直平面、前記第2の仮想垂直平面、および前記打撃フェース周辺部によって境界を定められ、約40μインチ〜約180μインチの第1の平均表面粗さRa1を有する中央領域と、
    前記第1の垂直平面および前記打撃フェース周辺部によって境界を定められたトウ領域であって、前記トウ領域の大部分は、Ra1の1.5倍以上の第2の平均表面粗さRa2を有するようにテクスチャ加工されるトウ領域とを含む、ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記中央領域が、複数の第1の微細溝を含み、前記トウ領域が、複数の第2の微細溝を含む請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記複数の第1の微細溝および前記複数の第2の微細溝の少なくとも1つが、全体として円弧状の経路をたどる請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記複数の第1の微細溝および前記複数の第2の微細溝の少なくとも1つが、切削線を含む請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
  5. ウェッジタイプのゴルフクラブヘッドである請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  6. Ra2が、300μインチより大きい請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  7. Ra2が、Ra1の少なくとも2倍である請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  8. Ra2が、Ra1の少なくとも3倍である請求項7に記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 15度より大きいロフトと、
    ヒール部と、
    トウ部と、
    ソール部と、
    トップ部と、
    打撃フェースとを含むゴルフクラブヘッドであって、前記打撃フェースは、
    フェースセンターと、
    前記フェースセンターを中心とし、10mm以上の半径、および約180μインチ以下の第1の平均表面粗さRa1を有する仮想円形中央領域と、
    前記中央領域の周辺に全体的に位置し、10mm以上の半径、および約270μインチ以上の第2の平均粗さRa2を有する仮想円形周辺領域とを含む、ゴルフクラブヘッド。
  10. Ra1が、約40μインチより大きい請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 前記仮想円形中央領域が、複数の第1の微細溝を含み、前記仮想円形周辺領域が、複数の第2の微細溝を含む請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
  12. 前記複数の第1の微細溝が、約0.025mm未満の第1の深さD1を有し、前記複数の第2の微細溝が、約0.025mmより大きい第2の深さD2を有する請求項11に記載のゴルフクラブヘッド。
  13. D2が、D1の少なくとも2倍である請求項12に記載のゴルフクラブヘッド。
  14. Ra2が、Ra1の少なくとも2倍である請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
  15. 前記ロフトが、35度より大きい請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
  16. アイアンタイプまたはウェッジタイプのゴルフクラブヘッドである請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
  17. (a)基準位置に配したときに、ヒール部と、トウ部と、トップ部と、底部と、打撃フェース周辺部を有する打撃フェースとを有する中間ゴルフクラブヘッド本体を提供することと、
    (b)第1のパスで前記打撃フェースの第1の領域を表面切削することによって、270μインチ以上の第1の平均表面粗さRa1を示すように前記第1の領域をテクスチャ加工することと、
    (c)ステップ(b)に続いて、Ra1未満の第2の平均表面粗さRa2を示す前記打撃フェースの第2の領域をテクスチャ加工することとを含む、ゴルフクラブヘッドを製造する方法。
  18. 前記打撃フェースに複数のスコアラインを形成することをさらに含み、
    前記打撃フェースに直交する第1の仮想垂直平面が、前記スコアラインの最もトウ側の範囲を通過し、
    前記第1の仮想垂直平面に平行な第2の仮想垂直平面が、前記スコアラインの最もヒール側の範囲を通過し、
    前記第1の領域が、前記第1の垂直平面のトウ側に全体的に位置する請求項17に記載の方法。
  19. 複数のスコアラインを形成する前記ステップが、前記ステップ(a)、(b)、および(c)に続いて行われる請求項18に記載の方法。
  20. ステップ(c)が、第2のパスで前記第2の領域を表面切削することを含む請求項17に記載の方法。
  21. 少なくとも前記第2の領域を含む前記打撃フェースの一部をメディアブラストすることをさらに含む請求項17に記載の方法。
  22. Ra1が、Ra2の少なくとも2倍である請求項17に記載の方法。
  23. Ra2が、Ra1より少なくとも90μインチ小さい請求項17に記載の方法。
  24. ステップ(c)に続いて、前記第2の領域が、180μインチ未満の最終平均表面粗さRa3を示すように、前記第2の領域に追加のテクスチャ加工が行われる請求項17に記載の方法。
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