JP2018015537A - Clamp, medical tube and injection system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、チューブを閉鎖するクランプ、及び当該クランプを備えた医療用チューブ及び注入システムに関する。 The present invention relates to a clamp for closing a tube, and a medical tube and an injection system provided with the clamp.
医療用の透視撮像装置として、例えば、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、CT(Computed Tomography)装置、アンギオ撮像装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、CTアンギオ装置、MRアンギオ装置、超音波診断装置、及び血管撮像装置等の撮像装置がある。これらの撮像装置により被験者を撮像するときには、鮮明な画像を得ることを目的として、被験者の体内に比重又は粘度の異なる複数種類の薬液(例えば、造影剤及び生理食塩水)を混合して注入する場合がある。 As medical fluoroscopic imaging apparatuses, for example, MRI (Magnetic Resonance Imaging) apparatus, CT (Computed Tomography) apparatus, Angio imaging apparatus, PET (Positron Emission Tomography) apparatus, SPECT (Single Photon Emission Computed Tomography) apparatus, CT Angio apparatus There are imaging devices such as MR angio devices, ultrasonic diagnostic devices, and blood vessel imaging devices. When a subject is imaged by these imaging devices, a plurality of types of drug solutions (for example, contrast medium and physiological saline) having different specific gravity or viscosity are mixed and injected into the body of the subject for the purpose of obtaining a clear image. There is a case.
薬液を混合するためのデバイスとして、例えば、特許文献1に記載のミキシングデバイスが知られている。このミキシングデバイスは、旋回流を生成するための旋回流生成室と、造影剤を旋回流生成室に導入するための第1流入口と、生理食塩水を旋回流生成室に導入するための第2流入口と、混合薬液が流出する流出口と旋回流生成室との間に設けられた狭窄室とを備えている。そして、このミキシングデバイスを備えた医療用チューブをエア抜きする際に、医療用チューブ内の流路を閉鎖する場合がある。 As a device for mixing chemical solutions, for example, a mixing device described in Patent Document 1 is known. The mixing device includes a swirl flow generation chamber for generating a swirl flow, a first inlet for introducing a contrast agent into the swirl flow generation chamber, and a first inlet for introducing physiological saline into the swirl flow generation chamber. 2 inflow ports, and a constriction chamber provided between the outflow port from which the mixed chemical solution flows out and the swirl flow generation chamber. And when bleeding the medical tube provided with this mixing device, the flow path in the medical tube may be closed.
チューブを閉鎖するクランプとして、例えば、特許文献2には、湾曲部を介して本体と封止部材が連結されており、湾曲部とは反対側の本体及び封止部材の端部に係止機構が設けられているクランプが開示されている。チューブは、このクランプ内に配置され、湾曲部を撓ませて本体及び封止部材の端部同士を係止することで閉止される。その後、端部同士の係止を解除すると、湾曲部により生じる付勢力によって端部同士が離間して、チューブが開放される。 As a clamp for closing a tube, for example, in Patent Document 2, a main body and a sealing member are connected via a bending portion, and a locking mechanism is provided at an end of the main body and the sealing member opposite to the bending portion. There is disclosed a clamp provided. The tube is disposed in the clamp, and is closed by bending the curved portion and locking the ends of the main body and the sealing member. Thereafter, when the engagement between the ends is released, the ends are separated from each other by the biasing force generated by the bending portion, and the tube is opened.
特許文献2において、クランプを閉鎖すると係止機構によって係止されるため、押圧力を解除してもチューブは閉鎖されたまま維持される。そのため、閉鎖したチューブを開放する前に、誤って注入を開始してしまうことがある。この場合、チューブが閉鎖された状態では被験者に薬液が注入されない。しかし、撮像装置は注入開始と連動して撮像を開始してしまうため、無駄な撮像を行ってしまうことになる。さらに、チューブが閉鎖された状態でシリンジのピストンが押されると、シリンジに高い圧力が印加される。これにより、シリンジが損傷してしまう可能性があった。 In Patent Document 2, when the clamp is closed, it is locked by the locking mechanism, so that the tube is kept closed even when the pressing force is released. Therefore, the injection may be started by mistake before opening the closed tube. In this case, the drug solution is not injected into the subject when the tube is closed. However, since the imaging apparatus starts imaging in conjunction with the start of injection, the imaging apparatus performs useless imaging. Furthermore, when the piston of the syringe is pushed with the tube closed, a high pressure is applied to the syringe. Thereby, the syringe may be damaged.
上記課題を解決するため、本発明の一例としてのクランプは、チューブを閉鎖するクランプであって、前記チューブを固定する固定部と、前記固定部に向かって突出する突出部を有すると共に、押圧力が加わると前記固定部に向かって変位する可動部と、前記可動部と前記固定部とを接続するヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部は、前記押圧力が解除されると、前記可動部を前記固定部から離れる方向に付勢することを特徴とする。 In order to solve the above-described problem, a clamp as an example of the present invention is a clamp that closes a tube, and includes a fixing portion that fixes the tube, a protruding portion that protrudes toward the fixing portion, and a pressing force. And a hinge part that connects the movable part and the fixed part, and the hinge part moves the movable part when the pressing force is released. The urging is performed in a direction away from the fixed portion.
また、本発明の他の例としての医療用チューブは、第1チューブと、前記第1チューブを閉鎖するクランプとを備える医療用チューブであって、前記クランプは、前記第1チューブを固定する固定部と、前記固定部に向かって突出する突出部を有すると共に、押圧力が加わると前記固定部に向かう方向に変位する可動部と、前記可動部と前記固定部とを接続するヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部は、前記押圧力が解除されると、前記可動部を前記固定部から離れる方向に付勢することを特徴とする。 Moreover, the medical tube as another example of the present invention is a medical tube including a first tube and a clamp that closes the first tube, and the clamp fixes the first tube. A movable portion that displaces in a direction toward the fixed portion when a pressing force is applied, and a hinge portion that connects the movable portion and the fixed portion. The hinge part biases the movable part in a direction away from the fixed part when the pressing force is released.
また、本発明の他の例としての注入システムは、上記医療用チューブと、第1シリンジ及び第2シリンジが搭載される注入装置とを備えることを特徴とする。 In addition, an injection system as another example of the present invention includes the medical tube and an injection device on which the first syringe and the second syringe are mounted.
これにより、印加される押圧力を解除すると自動的にチューブの閉鎖が解除されるため、チューブの開放前に注入を開始してしまうことを防止できる。 Accordingly, when the applied pressing force is released, the tube is automatically closed, so that it is possible to prevent the injection from being started before the tube is opened.
本発明のさらなる特徴は、添付図面を参照して例示的に示した以下の実施例の説明から明らかになる。 Further features of the present invention will become apparent from the following description of embodiments, given by way of example with reference to the accompanying drawings.
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、材料、形状及び構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に具体的に記載された実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において、上下とは重力方向における上方向と下方向とにそれぞれ対応する。 Hereinafter, exemplary embodiments for carrying out the present invention will be described in detail with reference to the drawings. However, dimensions, materials, shapes, and relative positions of components described in the following embodiments are arbitrary, and can be changed according to the configuration of the apparatus to which the present invention is applied or various conditions. In addition, unless otherwise specified, the scope of the present invention is not limited to the embodiments specifically described below. In the present specification, “up and down” corresponds to an upward direction and a downward direction in the direction of gravity, respectively.
[第1実施形態]
図1は、クランプ150とミキシングデバイス110を備える薬液の注入システム100の概略斜視図である。図1に示すように、被験者に薬液を注入する注入システム100は、第1薬液(例えば造影剤)が充填された第1シリンジ131及び第2薬液(例えば生理食塩水)が充填された第2シリンジ132が搭載される注入装置120を備えている。また、注入システム100は、第1シリンジ131及び第2シリンジ132に接続される医療用チューブ140を備えている。さらに、注入システム100は、注入装置120に装着された第1シリンジ131及び第2シリンジ132を備えている。そして、医療用チューブ140は、第1シリンジ131の先端の導管部と、第2シリンジ132の先端の導管部に接続されている。
[First Embodiment]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a chemical
また、注入装置120は、第1シリンジ131及び第2シリンジ132が搭載される注入ヘッド121と、注入ヘッド121を制御する制御装置(不図示)とを備えている。そして、注入ヘッド121は、メタルケーブル及び光ケーブルを介して制御装置に有線接続されている。この制御装置と注入ヘッド121は、無線接続されてもよく、例えば2.4GHz〜5GHzの周波数帯を使用する無線方式で接続されてもよい。また、注入ヘッド121又は制御装置には、ハンドスイッチ等の遠隔操作装置を有線又は無線接続することもできる。なお、注入ヘッド121の電源は、注入ヘッド121又は制御装置に設けることができる。また、注入ヘッド121から独立した電源を別途設けることもでき、当該電源をバッテリーに代えることもできる。
The
注入ヘッド121は、床面に置かれた可動式のキャスタースタンド122に搭載されており、キャスタースタンド122の上部に回動自在に保持されている。これにより、注入ヘッド121の先端側(第1シリンジ131及び第2シリンジ132が装着される側)を床面に向ける姿勢と、注入ヘッド121の後端側(第1シリンジ131及び第2シリンジ132が装着されない側)を床面に向ける姿勢とに注入ヘッド121を回動できる。なお、キャスタースタンド122に代えて天吊部材を設け、この天吊部材を介して天井から注入ヘッド121を天吊することもできる。
The
また、注入ヘッド121には、前進ボタン、加速ボタン、後退ボタン、チェックボタン、及びスタートボタン等の複数の操作ボタン123が設けられている。そして、使用者は、操作ボタン123を操作して、注入ヘッド121を手動で操作できる。具体的には、使用者が前進ボタンを押している間は注入ヘッド121の押圧部が前進して、使用者が後退ボタンを押している間は押圧部が後退する。また、使用者がチェックボタンを押すと、注入ヘッド121は注入可能な状態で待機する。その後、使用者がスタートボタンを押すと、注入ヘッド121は押圧部を前進させて薬液の注入を開始する。また、操作ボタンは制御装置のタッチパネルにも表示されるため、使用者は、タッチパネルを操作して注入ヘッド121に注入させることもできる。
The
また、注入ヘッド121は、不図示の駆動機構を有する。例えば、駆動機構は、モーターのシャフトに接続された伝達機構と、伝達機構に接続されたネジ軸と、ネジ軸に取り付けられた送りネジナットと、送りネジナットに接続されたアクチュエーターとを含む。伝達機構は、シャフトに接続されたピニオンギアと、ネジ軸に接続されたスクリューギアとを含む。そして、伝達機構は、モーターからの回転をネジ軸に伝達する。これにより、モーターのシャフトの回転は、ピニオンギア及びスクリューギアを介してネジ軸に伝達される。そのため、ネジ軸が伝達された回転に従って回転して、送りネジナットはネジ軸の回転に伴い前進方向又は後進方向に摺動する。この送りネジナットの摺動に伴い、押圧部が前進又は後進する。
Moreover, the
注入ヘッド121には2つのシリンジ受け部が設けられており、第1シリンジ131及び第2シリンジ132は当該シリンジ受け部に搭載される。第1シリンジ131には比重の大きい第1薬液(例えば造影剤)が充填されており、第2シリンジ132には第1薬液よりも比重の小さい第2薬液(例えば生理食塩水)が充填されている。造影剤の具体例としては、ヨード濃度240mg/mLの造影剤(例えば、37℃において粘度3.3Pa・s、比重1.268〜1.296)、ヨード濃度300mg/mLの造影剤(例えば、37℃において粘度6.1mPa・s、比重1.335〜1.371)、ヨード濃度350mg/mLの造影剤(例えば、37℃において粘度10.6mPa・s、比重1.392〜1.433)がある。また、生理食塩水の具体例としては、生理食塩水20mL中に塩化ナトリウム180mgを含有した生理食塩水(例えば、20℃において粘度0.9595mPa・s、比重1.004〜1.006)がある。
The
第1シリンジ131及び第2シリンジ132には、それぞれシリンジ内において摺動可能であるピストンが取り付けられている。そして、ピストンの後端が押圧部に当接した状態でモーターが正転すると、押圧部がピストンを前進方向に押すことになる。ピストンが前進すると、シリンジ内の薬液が押し出され、シリンジ先端に接続される医療用チューブ140を介して被験者の体内に注入される。一方、モーターが逆転すると、押圧部がピストンを後退方向に引くことになる。
Each of the
第1シリンジ131及び第2シリンジ132は、薬液が充填されているシリンジ及び薬液が充填されていない空シリンジのいずれであってもよい。薬液が充填されているシリンジには、予め薬液が充填されているプレフィルドシリンジ、使用者が手動で空のシリンジに薬液を充填して得られたシリンジ、及び使用者が吸引器若しくは充填器で空のシリンジに薬液を充填して得られたシリンジが含まれる。また、空のシリンジを注入ヘッド121に搭載した場合、使用者は、注入ヘッド121、吸引器又は充填器により薬液をシリンジに充填することができる。
The
また、第1シリンジ131及び第2シリンジ132には、RFID(Radio Frequency Identifier)又はバーコード等のデーターキャリアを設けることができる。このデーターキャリアには、例えば充填された薬液の情報が記録されている。そして、注入装置120は、注入ヘッド121を介してデーターキャリアから記録された情報を読み取り、薬液の注入圧力を制御できる。例えば、制御装置は、読み取った薬液の情報(ヨード量、ガドリニウム含有量又はガドキセト酸ナトリウム含有量等)に基づいて、体重当たりの最適な注入量を計算して制御装置のタッチパネルに表示する。
The
[医療用チューブ]
図2は、クランプ150を備える医療用チューブ140の長手方向に沿った概略側面図である。図2に示すように、医療用チューブ140は、第1薬液が充填された第1シリンジ131に一方弁141及び第1メスコネクタ149を介して接続される可撓性の第1チューブ148と、第1チューブ148を閉鎖するクランプ150とを備える。このクランプ150は、第1チューブ148を押し潰して、その内部を流れる第1薬液の流路を閉鎖する。また、一方弁141は、第1シリンジ131に接続されると共に、薬液が第1シリンジ131に逆流することを防止する。さらに、一方弁141には、第1メスコネクタ149が接合されている。
[Medical tube]
FIG. 2 is a schematic side view of the
また、医療用チューブ140は、第2薬液が充填された第2シリンジ132に第2メスコネクタ142を介して接続される可撓性の第2チューブ143を備えている。この第2メスコネクタ142は、第2シリンジ132に接続される。さらに、医療用チューブ140は、第1薬液と第2薬液とを混合するためのミキシングデバイス110と、ミキシングデバイス110の流出口119(図3)と連通する可撓性の第3チューブ144とを備えている。
The
また、医療用チューブ140は、第3チューブ144の先端に接続されるオス輪転ロックコネクタ145を備えている。このオス輪転ロックコネクタ145には、着脱可能な液溜まりキャップ147が取り付けられている。液溜まりキャップ147は、医療用チューブ140のエア抜き時に使用され、薬液の注入時には取り外される。また、一方弁141及び第2メスコネクタ142には、着脱可能なキャップ146が取り付けられている。このキャップ146は薬液の注入時に取り外される。
The
第1チューブ148は、第1メスコネクタ149と、ミキシングデバイス110の接合部160とに接合されている。また、第2チューブ143は、第2メスコネクタ142と、ミキシングデバイス110の導管部115とに接合されている。さらに、第3チューブ144は、ミキシングデバイス110の導管部116に接合されている。これらの可撓性のチューブは、ポリ塩化ビニルから形成でき、例えば溶剤接着によってそれぞれ接合されている。なお、第2チューブ143及び第3チューブ144は、剛性のチューブであってもよい。
The
第1シリンジ131から押し出された造影剤は、一方弁141、第1メスコネクタ149及び第1チューブ148を通ってミキシングデバイス110の旋回流生成室112に流入する。また、第2シリンジ132から押し出された生理食塩水は、第2メスコネクタ142及び第2チューブ143を通って旋回流生成室112に流入する。そして、造影剤及び生理食塩水は、旋回流生成室112及び狭窄室113内で混合される。その後、造影剤及び生理食塩水の混合薬液は、流出口119から第3チューブ144に流出する。
The contrast agent pushed out from the
例えば、ミキシングデバイス110、第1メスコネクタ149、第2メスコネクタ142、及びオス輪転ロックコネクタ145は、ポリカーボネートから形成できる。また、キャップ146はポリエチレンから形成でき、一方弁141はポリカーボネート及びシリコーンゴムから形成できる。
For example, the
[ミキシングデバイス]
図3はミキシングデバイス110の長手方向に沿った概略側面図である。なお、図3においては、ミキシングデバイス110の内部形状を点線で示している。
[Mixing device]
FIG. 3 is a schematic side view of the
図3に示すように、ミキシングデバイス110は、旋回流を生成するための旋回流生成室112と、第1薬液を旋回流生成室112に導入するための第1流入口117と、第2薬液を旋回流生成室112に導入するための第2流入口118と、第1薬液と第2薬液との混合薬液が流出する流出口119と、旋回流生成室112と流出口119との間に設けられ、流出口119に向かって連続的に狭窄している空間を有する狭窄室113とを備えている。また、ミキシングデバイス110は、旋回流生成室112の側面から延在し且つ第2チューブ143が接続される導管部115と、混合薬液の流れ方向における狭窄室113の下流側に位置し且つ第3チューブ144が接合される導管部116を備えている。
As shown in FIG. 3, the
旋回流生成室112は、略円筒の外形を有すると共に、旋回流を軸方向に集中させるための略円柱の内部空間を形成する湾曲内面を有している。また、旋回流生成室112は、狭窄室113に連通しており、薬液の流れ方向における第1チューブ148の下流側端部と接合する接合部160を有している。この接合部160は、薬液の流れ方向における旋回流生成室112の上流側端面を構成し、接合部160には第1流入口117が形成されている。また、旋回流生成室112には、導管部115内に挿入される第2チューブ143と連通する第2流入口118が形成されている。なお、旋回流生成室112の短手方向の断面形状は、円形、楕円形、又はその他の曲線から形成されてもよい。
The swirl flow
狭窄室113は、旋回流生成室112と流出口119との間に設けられ、流出口119に向かって軸対称で連続的に狭められている。すなわち、狭窄室113は、略漏斗状の外形と、旋回流生成室112の内部空間と共軸な略円錐台の内部空間とを有する。また、狭窄室113は、流出口119に連通しており、漏斗状の空間を形成するように流出口119に向かう傾斜内面を有する。これにより、旋回流生成室112で発生した旋回流は、渦の中心軸方向に集中する。なお、狭窄室113の内部形状は、導管部116に近づくにつれて先が狭まる形状であればよく、緩やかな階段状の内面から形成されてもよい。
The
導管部115は、略円筒状の形状を有しており、旋回流生成室112の第2流入口118と連通する。この第2流入口118は、旋回流生成室112の湾曲内面の形状に沿って湾曲した形状で開口している。また、導管部115は、旋回流生成室112の外部の湾曲した側面に設けられ、旋回流生成室112の円周の接線方向に延在する。つまり、導管部115は、旋回流生成室112が有する円柱状空間の中心軸線から旋回流生成室112の周縁側にずれた位置に設けられている。これにより、導管部115から流入した薬液の旋回流が、旋回流生成室112内で生成される。
The
導管部116は、略円筒状の形状を有しており、導管部116の中心線は、第1流入口117の中心線と一致する。すなわち、第1流入口117、旋回流生成室112、狭窄室113、流出口119、及び導管部116は共軸となっている。各構成部分が共軸を有するように配置されるため、ミキシングデバイス110内において発生する渦の等方性を高めることができる。つまり、渦を空間内で淀みなく均一に発生させ、混合効率を向上させることができる。
The
旋回流生成室112の接合部160は、第1チューブ148の端部を受け入れる略円筒状の受入部161を有している。接合部160に挿入された第1チューブ148は、第1流入口117を介して旋回流生成室112と連通する。これにより、第1流入口117を通過した比重の大きい薬液は、比重の小さい薬液の旋回流の中心軸と平行な方向で旋回流生成室112に導入される。つまり、比重の大きい薬液は、旋回流生成室112が有する円柱状空間の中心軸線と平行な方向に導入される。
The joint 160 of the swirl
[薬液の混合]
薬液を混合する際には、第1シリンジ131からの比重の大きい薬液(造影剤)が、第1チューブ148を介して、第1流入口117から旋回流生成室112に流入する。造影剤は、旋回流生成室112に流入するとジェット流となる。そして、ジェット流の運動量は、旋回流生成室112の外周方向に拡散される。すなわち、造影剤の流れは、旋回流生成室112の外周方向に拡散される。
[Mixed liquid]
When mixing a chemical solution, a high specific gravity chemical solution (contrast agent) from the
また、第2シリンジ132からの比重の小さい薬液(生理食塩水)は、第2チューブ143を介して、第2流入口118から旋回流生成室112に流入する。生理食塩水は、第2流入口118から旋回流生成室112の湾曲内面に案内され、湾曲内面に沿って旋回する。そして、生理食塩水の旋回流は、狭窄室113に導かれて旋回流の中心軸方向に集中する(軸中心化)。このような渦はランキン渦として知られ、旋回流のもつ慣性力を渦の回転軸の近傍に集中させることができる。
Further, the chemical solution (physiological saline) having a small specific gravity from the
旋回流生成室112においては、造影剤のジェット流が生理食塩水の旋回流に衝突する。そして、旋回流は、ジェット流を周囲から巻き込むように、旋回運動を形成しはじめる。その後、狭窄室113の先端に向かうにつれて、旋回流の旋回強度のピークは、旋回流生成室112の外周側からミキシングデバイス110の中心軸に近接するように遷移する。そして、このように旋回強度がフォーカスされた旋回流の渦中心に、ジェット流が誘導され巻き込まれる。
In the swirl
ミキシングデバイス110によれば、高粘度流体である造影剤に強い回転力が加わって遠心力が発生する。その結果、造影剤は、旋回流生成室112の外周方向へ飛散する。この流れ構造は、注入過程で連続的に構成され、結果としてミキシングデバイス110内の流れ場全体を乱流化させる。つまり、造影剤と生理食塩水との混合薬液が、流出口119に向かって連続的に狭窄している狭窄室113内に案内されることにより、ベクトルの異なる二つの流体が積極的に衝突する。これにより、造影剤を渦の中心に巻き込み、旋回流生成室112の外周方向へ連続的に飛散させることができる。
According to the
その結果、流れ場全体が乱流化され、造影剤と生理食塩水が効率的に混合される。その後、造影剤と生理食塩水の混合薬液の流れは、狭窄室113で整流化される。そして、整流化された混合薬液が、流出口119から第3チューブ144へと流出する。
As a result, the entire flow field is turbulent and the contrast agent and saline are mixed efficiently. Thereafter, the flow of the mixed drug solution of the contrast medium and physiological saline is rectified in the
[クランプ]
続いて、図4から図9を参照してクランプ150について説明する。なお、図4から図8は、いずれも押圧力を解除した状態のクランプ150を示している。また、図4は上方から見たクランプ150の概略斜視図であり、図5はクランプ150の長手方向に沿った概略側面図である。また、図6は下方から見たクランプ150の概略斜視図である。
[Clamp]
Subsequently, the
図4に示すように、第1チューブ148を閉鎖するクランプ150は、第1チューブ148を固定する固定部151(固定穴152)を備えている。また、クランプ150は、固定部151に向かって突出する突出部154を有する可動部155を備えている。さらに、クランプ150は、可動部155と固定部151とを接続するヒンジ部156を備えている。このようなクランプ150は、樹脂(例えば、ポリプロピレン、ナイロン又はポリアセタール)を成型することによって形成できる。
As shown in FIG. 4, the
固定部151は、互いに対向する一対の固定穴152を有している。図5に示すように、この一対の固定穴152のそれぞれは、第1チューブ148が挿入される挿入口158を有している。そして、挿入口158は、固定穴152の直径D1よりも狭い幅D2を有している。換言すると、挿入口158のクランプ150の長手方向に沿った開口幅の長さは、固定穴152の当該長手方向に沿った最も広い部分の長さよりも短い。
The fixing
そのため、第1チューブ148を固定穴152に挿入して、クランプ150を第1チューブ148に取り付けると、挿入口158の両端は第1チューブ148と重なる。これにより、クランプ150が第1チューブ148から脱落することが防止される。なお、挿入時には、第1チューブ148が固定穴152の両端に当接する。ただし、挿入時に第1チューブ148が潰れて挿入後には元の形に復帰するため、挿入口158の両端が第1チューブ148の挿入を阻害することはない。
Therefore, when the
また、固定部151は、テーパ形状を有しており、固定穴152からヒンジ部156とは反対側の端部に向かうにつれて高さが低くなっている。これにより、押圧力を解除した時に可動部155の先端部が固定部151から大きく離れるので、第1チューブ148を取り出しやすい。
Moreover, the fixing |
図6に示すように、固定部151は、一対の固定穴152の間に位置する開口153を有している。この開口153は、一対の固定穴152と連通しており、固定部151を貫通している。また、開口153は、突出部154と対向する位置に設けられており、突出部154よりも大きなサイズを有している。そして、可動部155が変位したときには、突出部154が開口153に挿入される。
As shown in FIG. 6, the fixing
可動部155は、押圧力が加わると固定部151に向かって矢印Rで示す方向に変位する。そして、可動部155が変位するにつれて、突出部154は開口153に受け入れられる。また、図4に示すように、可動部155は、可動部155の突出部154とは反対側の外面に設けられた突起157を有している。この突起157は、略半円柱状の形状を有しており、可動部155の長手方向に直交する幅方向に延在している。また、突起157は、使用者が可動部155に押圧力を加える際に指の滑り止めとして機能する。なお、突起157の数は3つには限られず、3つより少なくとも多くともよい。
The
可動部155の突出部154は、略三角柱の形状を有しており、可動部155の長手方向に延在している。さらに、突出部154の高さは、流路の閉鎖時に突出部154のヒンジ部156側の端部が開口153内に挿入されないように設定されている。なお、突出部154は、角柱状、半円柱状等の他の形状を有していてもよい。
The protruding
突出部154は、テーパ形状を有しており、固定部151に向かうにつれて幅が狭くなっている(図7)。また、突出部154の先端は、第1チューブ148を傷つけないように丸みを帯びている。さらに、突出部154は、押圧力を解除した時に開口153から抜け出た位置にある。そのため、ヒンジ部156の弾性は、押圧力が解除されると突出部154が開口153から所定距離だけ離れるように設定されている。これにより、第1チューブ148を固定する際に、突出部154が第1チューブ148の進入を阻害しない。
The
続いて、図7〜図9を参照して、クランプ150について説明する。なお、図7は、ヒンジ部156とは反対側から見たクランプ150の概略正面図であり、図8は図7のVIII−VIII線に沿ったクランプ150の中央部の概略断面図である。また、図9は、図8に対応する断面を示しており、押圧力を加えたときのクランプ150の概略断面図である。また、図9においては、押し潰された第1チューブ148を模式的に図示している。そのため、図9では、第1チューブ148が固定穴152から離れているかのように示されている。ただし、実際の第1チューブ148は、固定穴152から僅かに下方に変位するに留まる。
Subsequently, the
ヒンジ部156は、いわゆるリビングヒンジであり、図7に示すように固定部151と可動部155の間に位置している。また、ヒンジ部156は、固定部151及び可動部155の長手方向に直交する幅方向に渡って設けられている。さらに、ヒンジ部156は、変形しやすいように、可動部155よりも厚みが薄い。そして、ヒンジ部156は、湾曲した断面形状を有しており、使用者が可動部155に押圧力を加えると変形する。具体的にヒンジ部156は、可動部155が固定部151に近づくにつれて変形する。
The
図8に示すように、開口153の可動部155側とは反対側の縁部は、外側に向かって広がるように開口面積が大きくなっている。また、一対の固定穴152は、突出部154の奥側の部分、すなわち中央よりもヒンジ部156に近い側の部分に対向している。これにより、固定穴152と突出部154との間の距離が短くなるため、流路の閉鎖を素早く行うことができる。
As shown in FIG. 8, the opening area of the edge portion of the
図8に示す可動部155に対して、固定部151に向かう方向に押圧力を加えると、可動部155は図9に示すように固定部151に当接するまで移動する。例えば、使用者は、可動部155の突起157を指で押すことによって、押圧力を加えることができる。指で押し下げられた可動部155は、固定部151に向かって移動する。このとき、可動部155の移動と共に、ヒンジ部156は変形する。そして、可動部155の突出部154は、第1チューブ148に当接して押し潰す。突出部154に押し潰されると、第1チューブ148は変形してその内部の薬液が流れる空間(流路)が閉鎖される。
When a pressing force is applied to the
流路を開放する際には、使用者が押圧力を解除する(指を可動部155から離す)。押圧力が解除されると、ヒンジ部156は、固定部151から離れる方向に可動部155を付勢する。これにより、ヒンジ部156の弾性によって、可動部155は固定部151から離れる方向に移動する。このヒンジ部156は、押圧力が解除されると、突出部154の全体が開口153から抜け出るまで可動部155を付勢する。その結果、可動部155が図8に示す元の位置に復帰すると、突出部154は第1チューブ148から離間する。そのため、第1チューブ148が元の形状に復帰して、チューブ内に薬液が流れる空間が生じる(流路が開放される)。
When opening the flow path, the user releases the pressing force (releases the finger from the movable portion 155). When the pressing force is released, the
[薬液の注入準備]
続いて、医療用チューブ140の概略側面図である図2を参照して薬液の注入準備について説明する。まず、使用者は、医療用チューブ140を滅菌袋から取り出し、キャップ146を取り外す。そして、使用者は、造影剤を充填した第1シリンジ131を一方弁141に接続する。同様に、使用者は、生理的食塩水を充填した第2シリンジ132を、第2メスコネクタ142に接続する。
[Preparation of chemical injection]
Next, preparation for injecting a chemical solution will be described with reference to FIG. 2 which is a schematic side view of the
次に、使用者は、エア抜きを目的としたプライミングを行う。使用者は、まず第1シリンジ131のピストンを押して造影剤を押し出し、第1チューブ148内を造影剤で満たす。次いで、第2シリンジ132のピストンを押して生理食塩水を押し出して、第2チューブ143、ミキシングデバイス110及び第3チューブ144の内部を生理食塩水で満たす。このとき、一方弁141が設けられているため、薬液は第1シリンジ131側には逆流しない。
Next, the user performs priming for the purpose of bleeding. First, the user pushes the piston of the
これにより医療用チューブ140内が薬液で満たされる。余分な薬液は、オス輪転ロックコネクタ145から排出され、液溜まりキャップ147内に溜められる。その後、使用者は、医療用チューブ140内の気泡を視覚で探し、エア抜きが完了していると判断したら、液溜まりキャップ147を取り外す。そして、使用者は、第1シリンジ131及び第2シリンジ132を注入装置120に搭載する。なお、エア抜きの際には、先に生理食塩水を押し出した後にミキシングデバイス110内に造影剤に流入させてもよく、ミキシングデバイス110内に生理食塩水及び造影剤を同時に流入させてもよい。
Thereby, the inside of the
続いて、使用者は、被験者の体内に留置済みの造影用カテーテル又は留置針等に、オス輪転ロックコネクタ145を接続する。ここで、逆血確認をするために、クランプ150に押圧力を加えて第1チューブ148内の流路を閉鎖する。そして、流路を閉鎖しながら、第2シリンジ132のピストンを僅かに引いて後退させる。逆血が確認できたら、使用者はクランプ150に加えた押圧力を解除する。これにより、自動的に第1チューブ148が開放される。
Subsequently, the user connects the male
逆血確認時に第1チューブ148を閉鎖するのは、第2シリンジ132のピストンを引く時に、ミキシングデバイス110を介して第2シリンジ132に連結されている第1シリンジ131のピストンが前進することを防止するためである。これは、第1シリンジ131のピストンが前進すると、造影剤が押し出されて消費されてしまうからである。
The
[薬液の注入]
次に、注入システム100の概略斜視図である図1を参照して、薬液の注入について説明する。まず、第1シリンジ131及び第2シリンジ132を注入装置120に搭載した後、使用者は注入装置120の電源をオンにする。そして、使用者は、注入装置120の操作ボタン123、又はタッチパネルに表示された操作ボタンを操作して、注入プロトコルの作成に必要なデータを制御装置に入力する。例えば、必要なデータは、体重、身長、体表面積、心拍数及び心拍出量等の被験者の身体的データ、及び薬液の種類のデータ等である。なお、使用者は、シリンジを搭載する前に、注入装置120の電源をオンしてもよい。また、注入プロトコル及び薬液のデータ等は、外部の記憶媒体から制御装置に入力することもできる。
[Infusion of chemicals]
Next, the injection of the chemical solution will be described with reference to FIG. First, after mounting the
制御装置は、注入速度、注入量、注入時間及び注入最大圧力(注入圧力リミット値)等の基本注入プロトコルと、薬液のデータを予め記憶している。そして、制御装置は、入力されたデータと予め記憶されているデータに応じて、個別の被験者に適した個別注入プロトコルを決定する。また、制御装置は、注入速度、注入量及び注入時間等の所定のデータを、タッチパネルに表示する。使用者は、決定された注入プロトコルの内容を確認し、必要であれば内容を変更する。なお、注入プロトコル及び薬液のデータ等は、撮像装置等の外部装置から制御装置に入力することもできる。また、注入プロトコルは、第三者が変更できないように、パスワードによりロックされていてもよい。 The control device stores in advance a basic injection protocol such as an injection speed, an injection amount, an injection time, and an injection maximum pressure (injection pressure limit value), and data of a chemical solution. And a control apparatus determines the individual injection | pouring protocol suitable for an individual test subject according to the input data and the data memorize | stored previously. In addition, the control device displays predetermined data such as the injection speed, the injection amount, and the injection time on the touch panel. The user confirms the contents of the determined injection protocol and changes the contents if necessary. The injection protocol, drug solution data, and the like can be input to the control device from an external device such as an imaging device. The injection protocol may be locked with a password so that a third party cannot change it.
また、制御装置は、ポータブルディスプレイ又はタブレット型コンピューター等の外部デバイスに、注入プロトコルを表示してもよい。これらのデバイスは、注入装置120の注入ヘッド121又は制御装置とBluetooth(登録商標)又はWi-Fi等の規格に従い無線接続され、注入ヘッド121のヘッドディスプレイとして利用できる。
The control device may display the injection protocol on an external device such as a portable display or a tablet computer. These devices are wirelessly connected to the
使用者は、注入プロトコルを確認すると、操作ボタン123の中からチェックボタンを押す。これにより、注入装置120は、注入可能な状態で待機する。その後、使用者は、操作ボタン123の中のスタートボタン、又は遠隔操作装置のスタートボタンを押して注入を開始する。そして、注入装置120は、注入プロトコルに従って自動的に薬液を注入する。また、薬液の注入後又は注入と同時に、撮像装置は被験者の撮像を実施する。なお、注入装置120がヘッドディスプレイを有する場合、使用者は、ヘッドディスプレイに表示されたスタートボタンを押して注入を開始することもできる。
When the user confirms the injection protocol, the user presses the check button from among the
以上説明した、第1実施形態によれば、可動部155に印加される押圧力を解除すると自動的にチューブの閉鎖が解除されるため、チューブの開放前に注入を開始してしまうことを防止できる。また、ミキシングデバイス110によれば、比重が大きく高粘度の流体である造影剤を乱流化させ、ミキシングデバイス110内の三次元方向で効率的に混合させることができる。その結果、混合効率を著しく向上させることができる。
According to the first embodiment described above, since the closing of the tube is automatically released when the pressing force applied to the
また、ミキシングデバイス110によれば、少量の造影剤と生理食塩水であっても、数十ミリ秒で渦を発生させることができる。そのため、僅かな時間で造影剤と生理食塩水を混合させることが可能となると共に、少量の造影剤と生理食塩水を確実に混合させることができる。その結果、画像のむらの発生を抑制できるという効果を奏する。
Further, according to the
[第2実施形態]
図10から図16を参照して第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態で説明した構成要素については説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
[Second Embodiment]
The second embodiment will be described with reference to FIGS. 10 to 16. In the description of the second embodiment, differences from the first embodiment will be described, and description of the components described in the first embodiment will be omitted. Except where specifically described, the constituent elements having the same reference numerals perform substantially the same operations and functions, and the effects thereof are also substantially the same.
[医療用チューブ]
図10は、クランプ250を備える医療用チューブ140の長手方向に沿った概略図である。図10において、医療用チューブ140は、第1チューブ148を閉鎖するクランプ250を備える。このクランプ250は、第1チューブ148を押し潰して、その内部を流れる第1薬液の流路を閉鎖する。なお、第2実施形態のクランプ250を備える医療用チューブ140は、図1の薬液の注入システム100に接続することができる。
[Medical tube]
FIG. 10 is a schematic view along the longitudinal direction of the
クランプ250は、クランプ250の開放端側が第1シリンジ131側、すなわち第1メスコネクタ149側を向くように第1チューブ148に予め取り付けられている。言い換えると、クランプ250は、そのヒンジ部256(図11)がミキシングデバイス110側を向くように、第1チューブ148に取り付けられている。取り付けられた状態では、第1チューブ148がクランプ250の一対の固定穴252(図11)に挿入される。クランプ250の突出部254(図11)は、第1チューブ148と交差する方向に延在する。
The
[クランプ]
図11から図17を参照してクランプ250について説明する。本クランプは、可撓性の医療用チューブを挟み、挟んだ部分においてチューブ内の液体の流れを遮断するために用いられる。なお、図11から図16は、いずれも押圧力を解除した状態のクランプ250を示している。また、図11は上方から見たクランプ250の概略斜視図である。また、図12はクランプ250の長手方向に沿った概略側面図であり、左右の側面図は対称である。また、図13は上方から見たクランプ250の概略平面図であり、図14は下方から見たクランプ250の概略底面図である。また、図15Aはクランプ250の概略正面図であり、図15Bはクランプ250の概略背面図である。また、図16は、図13のXVI−XVI線に沿って、クランプ250を長手方向に切った場合の概略断面図である。また、図17は、押圧力を印加した使用状態を示す概略側面図である。
[Clamp]
The
図11に示すように、クランプ250は、第1チューブ148を固定する固定部251(第1固定穴252A)を備えている。すなわち、第1固定穴252Aに挿入されると、第1チューブ148の挿入部分において第1チューブ148が固定部251に固定される。また、クランプ250は、固定部251に向かって突出するように、クランプ250の内側で突出する突出部254を有する可動部255を備えている。さらに、クランプ250は、可動部255と固定部251とを接続するヒンジ部256を備えている。このようなクランプ250は、樹脂(例えば、ポリプロピレン、ナイロン又はポリアセタール)を成型することによって形成できる。
As shown in FIG. 11, the
固定部251には、可動部255の底面Sが当接するストッパー259が配置されている。可動部255は、印加される押圧力によって固定部251に向かって、ストッパー259に当接するまで変位する。可動部255とストッパー259とが当接した状態では、突出部254と固定部251(凹部253)との間で第1チューブ148が押し潰され、内部流路が閉鎖される。使用者は、可動部255とストッパー259とが当接したことを手で知覚し又は目で視認することができる。また、使用者は、可動部255とストッパー259とが当接した際に生じるクリック音を耳で知覚することができる。これにより、使用者は、第1チューブ148の内部流路が閉鎖されたことを確認することができる。
The fixed
可動部255の変位は、可動部255がストッパー259に当接することによって完了する。そのため、使用者が過剰な力を加えることを防止できるので、第1チューブ148の損傷を抑制できる。さらに、可動部255の底面S及びストッパー259の頂面Tは、いずれも略平面状である。そのため、ストッパー259には、可動部255からストッパー259の延在方向(頂面Tに垂直な方向)に力が加わる。これにより、ストッパー259に対して傾いた方向から力が加わることを防止して、ストッパー259が押圧力によって傾くことを抑制できる。
The displacement of the
固定部251は、ストッパー259に形成された第1固定穴252Aを有しており、ヒンジ部256は、第2固定穴252Bを有している。この第1固定穴252A及び第2固定穴252Bは、互いに対向している。図15Aの背面図及び図15Bの正面図に示すように、第2固定穴252Bは、クランプ250の長手方向に直行する幅方向における幅が、第1固定穴252Aよりも狭い。すなわち、第2固定穴252Bは、略楕円状の形状を有している。そして第2固定穴252Bは、幅方向(突出部254の延在方向)において、第1固定穴252Aよりも狭い。そのため、クランプ250を正面側(図15B)から観察した場合に、第1固定穴252Aを通って第2固定穴252Bの輪郭を視認できる。
The fixing
第1固定穴252Aの内径は、第1チューブ148の外径と略同じ長さを有する。そして、第2固定穴252Bの幅は、第1チューブ148の外径よりも短い長さを有する。そのため、第1チューブ148の弾性によって、第1チューブ148の外面と第2固定穴252Bの内周面とが強く密着する。これにより、第1チューブ148に対してクランプ250が回転する方向(第1チューブ148の中心軸の回りで回転する方向)に力が加わっても、クランプ250が回転することを抑制できる。
The inner diameter of the
図15Aに示すように、第2固定穴252Bの内周面は、クランプ250の内側から外側に向かってテーパ状となっている。すなわち、第2固定穴252Bの内周面は、第1チューブ148の挿入方向において、徐々に窄まるような形状を有している。これにより、クランプ250を医療用チューブ140へ取り付けるときに、第1チューブ148を容易に第2固定穴252Bに挿入できる。
As shown in FIG. 15A, the inner peripheral surface of the
図11に戻り、固定部251は、突出部254と対向する凹部253をヒンジ部256とストッパー259との間に有している。換言すると、凹部253は、第1固定穴252Aと第2固定穴252Bの間に位置している。この凹部253は、突出部254の先端と略相補的な形状を有している。そして、可動部255に押圧力が加わって、可動部255とストッパー259とが当接した状態では、第1チューブ148が凹部253に押し込まれる。すなわち、突出部254は、第1チューブ148を変形させ、この変形部分を凹部253に押し込む。第1チューブ148は、その変形部分が凹部253に押し込まれるため変形しやすい。これにより、小さい力で第1チューブ148を押し潰し、内部流路を閉鎖できる。
Returning to FIG. 11, the fixing
図12に示すように、凹部253の縁部E1及び縁部E2の高さは、凹部253の底から略同じ高さとなるように設定されている。すなわち、凹部253の両縁部E1,E2の高さは、押圧力が加わって可動部255とストッパー259とが当接した状態で、それぞれ突出部254の先端から両縁部E1,E2までの距離が一致するように設定されている。そのために、縁部E2に対応する部分では、固定部251の厚みが、縁部E1に対応する部分よりも厚くなっている。この高さ設定により、第1チューブ148を凹部253に対して均等に変形させることができる。
As shown in FIG. 12, the heights of the edge E1 and the edge E2 of the
固定部251の先端は、可動部255から離れる方向に湾曲している。また、可動部255の先端は、固定部251から離れる方向に湾曲している。さらに、可動部255の上面には複数の第1突起257A(図13)が配置され、固定部251の下面には複数の第2突起257B(図14)が配置されている。すなわち、可動部255は、突出部254とは反対側の外面に設けられた第1突起257Aを有している。また、固定部251は、凹部253とは反対側の外面に設けられた第2突起257Bを有している。第1突起257A及び第2突起257Bは、略半球状の形状を有しており、マトリクス状に配列されている。これらの構成により、使用者の指が固定部251及び可動部255に引っかかるため、滑り止めの効果が発揮される。なお、第1突起257A及び第2突起257Bの数は、それぞれ9つには限られず、9つより少なくとも多くともよい。
The tip of the fixed
可動部255の突出部254は、ヒンジ部256とストッパー259との間に位置している。この突出部254は、略三角柱の形状を有しており、可動部255の長手方向と直交する方向(幅方向)に延在している。また、突出部254の高さは、可動部255に押圧力が加わって、可動部255とストッパー259とが当接した状態で、突出部254の先端が凹部253内に挿入されないように設定されている。なお、突出部254は、角柱状、半円柱状等の他の形状を有していてもよい。
The protruding
長手方向に沿った断面図である図16に示すように、突出部254は、テーパ形状を有しており、固定部251に向かうにつれて幅が狭くなっている。また、突出部254の先端は、第1チューブ148を傷つけないように丸みを帯びている。さらに、突出部254の先端は、押圧力を解除した時に、第1固定穴252Aの中心と第2固定穴252Bの中心とを結んだ仮想線Lと接する位置にある。そのため、第1チューブ148は、突出部254に接触して可動部255を押し上げるように挿入される。そして、押圧力が解除され、可動部255が元の位置に復帰すると、突出部254は第1チューブ148と接触した状態となる。
As shown in FIG. 16, which is a cross-sectional view along the longitudinal direction, the protruding
矢印Rで示すように、可動部255は、押圧力が加わると固定部251に向かって変位する。可動部255が変位するにつれて、突出部254は凹部253に近づく。すなわち、可動部255に対して、固定部251に向かう方向に押圧力を加えると、可動部255はストッパー259に当接するまで移動する。例えば、使用者は、可動部255の第1突起257Aを指で押すことによって、押圧力を加えることができる。指で押し下げられた可動部255は、固定部251に向かって移動する。このとき、可動部255の移動と共に、ヒンジ部256は変形する。
As indicated by an arrow R, the
続いて、使用状態を示す図17を参照して、押圧力の印加時におけるクランプ250について説明する。なお、図17においては、押し潰された第1チューブ148を模式的に図示している。
Next, the
可動部255がストッパー259に当接した状態で、突出部254は、第1チューブ148を変形させて押し潰す。突出部254に押し潰されると、第1チューブ148の内部流路が閉鎖される。流路を開放する際には、使用者が押圧力を解除する(指を可動部255から離す)。押圧力が解除されると、ヒンジ部256は、固定部251から離れる方向に可動部255を付勢する。これにより、ヒンジ部256の弾性によって、可動部255は固定部251から離れる方向に移動する。このヒンジ部256は、押圧力が解除されると、可動部255がストッパー259から離れるように可動部255を付勢する。そして、第1チューブ148が元の形状に復帰して、第1チューブ148の内部流路が開放される。
In a state where the
ヒンジ部256は、いわゆるリビングヒンジであり、固定部251と可動部255の間に位置している。また、ヒンジ部256は、固定部251及び可動部255の長手方向に直交する幅方向に渡って設けられている。さらに、ヒンジ部256は、湾曲した断面形状を有しており、使用者が可動部255に押圧力を加えると変形する。具体的にヒンジ部256は、可動部255が固定部251に近づくにつれて変形する。
The
以上説明した、第2実施形態によれば、可動部255に印加される押圧力を解除すると自動的にチューブの閉鎖が解除されるため、チューブの開放前に注入を開始してしまうことを防止できる。さらに、第2実施形態によれば、固定部251に凹部253を形成している。これにより、開口と比べてクランプ250を小型化できるため、第1チューブ148の長さをより短くできる。そのため、第1チューブ148内に残留する造影剤の量を少なくすることができる。
According to the second embodiment described above, since the closing of the tube is automatically released when the pressing force applied to the
さらに、図16に示すように、可動部255の上面が凹んでおり、且つ固定部251の下面が湾曲しているため、使用者の指が可動部255及び固定部251に密着しやすい。そのため、使用者が、第1シリンジ131側(上流側)からクランプ250を把持する場合も、ミキシングデバイス110側(下流側)からクランプ250を把持する場合も、クランプ250に力を加え易い。なお、第2実施形態のクランプ250を用いる場合も、エア抜き、逆血確認及び薬液の注入は、第1実施形態と同様に行われる。
Further, as shown in FIG. 16, since the upper surface of the
なお、手動でのエア抜きに代えて、注入装置120を使用して自動で又は使用者の操作に応じてエア抜きを行うこともできる。具体的には、第1シリンジ131及び第2シリンジ132を注入装置120に搭載し、注入ヘッド121の後端側を床面に向ける。次に、第1シリンジ131及び第2シリンジ132に医療用チューブ140を接続する。そして、注入ヘッド121を重力方向に垂直にしたまま、薬液を押し出してエア抜きを行うことができる。また、混合する薬液は、造影剤及び生理食塩水には限定されない。例えば、二種類の液の一方を造影剤と生理食塩水の混合薬液とし、他方を生理食塩水としても良い。この場合、第1シリンジ131には、生理食塩水よりも比重及び粘度が大きい混合薬液(造影剤及び生理食塩水)が充填される。そして、第2シリンジ132には、生理食塩水が充填される。
In addition, it can replace with manual air bleeding and can also perform air bleeding automatically using the
[変形形態]
以上、各実施形態を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、各実施形態及び各変形形態は、本発明に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
[Deformation]
The present invention has been described above with reference to each embodiment. However, the present invention is not limited to the above embodiment. Inventions modified within the scope not departing from the present invention and inventions equivalent to the present invention are also included in the present invention. Moreover, each embodiment and each modification can be combined suitably in the range which is not contrary to this invention.
例えば、旋回流生成室112の内面と、旋回流生成室112の第1流入口117側の内側端面との間には、テーパ部を形成することができる。また、狭窄室113の内面が流線形状を有するように、旋回流生成室112と狭窄室113の境界部分になだらかな曲面を設けることもできる。これにより、ミキシングデバイス110の内面に気泡が付着しにくくなると共に、抵抗を小さくすることができる。
For example, a tapered portion can be formed between the inner surface of the swirl
さらに、ミキシングデバイス110の外面、特に旋回流生成室112と狭窄室113の境界になだらかな曲面を形成することもできる。また、旋回流生成室112、狭窄室113及び導管部116が共通の湾曲した側面を有するように、旋回流生成室112、狭窄室113及び導管部116が、共通の略円筒状の外形を有するように構成できる。これにより、金型で製造する場合は、金型の形状を簡素化することができる。また、母材を削って製造する場合は、削り量を少なくすることができる。
Further, a gentle curved surface can be formed on the outer surface of the
また、旋回流生成室112は、狭窄室113に近づくにつれて先が狭まる狭窄形状を有するように構成することもできる。例えば、旋回流生成室112の内面と狭窄室113の内面とを、旋回流生成室112が有する円錐状空間の中心軸線に対して、同じ傾きで傾斜する一つの面で構成することができる。また、旋回流生成室112の中心軸線に対する狭窄室113の内面の傾きが、旋回流生成室112の中心軸線に対する旋回流生成室112の内面の傾きよりも大きくなるように、旋回流生成室112の狭窄形状を構成することができる。
Further, the swirl
また、旋回流生成室112、狭窄室113、接合部160、導管部115、及び導管部116は、同一の部材により一体で成型してもよい。さらに、旋回流生成室112、狭窄室113、導管部115及び導管部116をそれぞれ別体で形成し、互いに接合して一体的なミキシングデバイス110を構成してもよい。
Further, the swirl
また、流出口119の内径を第1流入口117よりも大きくすることもできる。さらに、第1及び第2実施形態では、旋回流生成室112の中心線Cに沿った方向における長さは、狭窄室113の長さよりも短かった。しかし、十分な容積を確保するために、旋回流生成室112を、狭窄室113よりも長くすることができる。
Further, the inner diameter of the
また、ミキシングデバイス110の内面には、親水化処理を施すことができる。親水化処理を施すことにより、エア抜きを実施する際に、ミキシングデバイス110内面に気泡が付着することを防止できる。この親水化処理の方法としては、プラズマ処理、オゾン処理、コロナ放電処理、グロー放電処理及び紫外線照射処理がある。
Further, the inner surface of the
また、図2の医療用チューブ140において、第1チューブ148の長さは、クランプ150の幅の長さと略同じ長さであってもよい。これにより、第1シリンジ131及び第2シリンジ132のそれぞれのピストンを重力方向における下方に向けると、クランプ150の剛性によって、導管部116が上方を向くように旋回流生成室112を保持できる。そのため、エア抜きの際に、重力によって薬液が接合部160側の隅にも流れることにより、隅に残った気泡を押し流してミキシングデバイス110内から排出できる。さらに、薬液で満たされたミキシングデバイス110の導管部116を上方に向けると、第1チューブ148及びミキシングデバイス110内のエアを、浮力によって流出口119から排出することができる。例えば、使用者は、ミキシングデバイス110に指で衝撃を加えることによって、浮力によるエアの排出を促すことができる。なお、図10の医療用チューブ140においても同様である。
In the
また、一方弁141に代えて三方活栓を設けてもよく、さらに第2メスコネクタ142に一方弁又は三方活栓を接合してもよい。なお、第1チューブ148と第2チューブ143の両方に一方弁又は三方活栓を設けてもよく、さらに第1チューブ148と第2チューブ143の片方に一方弁又は三方活栓を設けてもよい。
Further, a three-way cock may be provided in place of the one-
110:ミキシングデバイス、112:旋回流生成室、113:狭窄室、117:第1流入口、118:第2流入口、119:流出口、140:医療用チューブ、143:第2チューブ、144:第3チューブ、148:第1チューブ、150:クランプ、151:固定部、152:固定穴、153:開口、154:突出部、155:可動部、156:ヒンジ部、158:挿入口、250:クランプ、251:固定部、252A:第1固定穴、252B:第2固定穴、253:凹部、254:突出部、255:可動部、256:ヒンジ部、259:ストッパー、底面:S、頂面:T、E1:縁部、E2:縁部 110: mixing device, 112: swirl flow generation chamber, 113: constriction chamber, 117: first inlet, 118: second inlet, 119: outlet, 140: medical tube, 143: second tube, 144: Third tube, 148: first tube, 150: clamp, 151: fixed part, 152: fixed hole, 153: opening, 154: projecting part, 155: movable part, 156: hinge part, 158: insertion port, 250: Clamp, 251: fixed portion, 252A: first fixed hole, 252B: second fixed hole, 253: recessed portion, 254: protruding portion, 255: movable portion, 256: hinge portion, 259: stopper, bottom surface: S, top surface : T, E1: Edge, E2: Edge
Claims (17)
前記チューブを固定する固定部と、
前記固定部に向かって突出する突出部を有すると共に、押圧力が加わると前記固定部に向かって変位する可動部と、
前記可動部と前記固定部とを接続するヒンジ部とを備え、
前記ヒンジ部は、前記押圧力が解除されると、前記可動部を前記固定部から離れる方向に付勢する、クランプ。 A clamp for closing the tube,
A fixing portion for fixing the tube;
A movable portion that has a protruding portion that protrudes toward the fixed portion, and that is displaced toward the fixed portion when a pressing force is applied;
A hinge portion connecting the movable portion and the fixed portion;
The hinge part is a clamp that urges the movable part in a direction away from the fixed part when the pressing force is released.
前記ヒンジ部は、第2固定穴を有している、請求項2又は3に記載のクランプ。 The fixing portion has a first fixing hole formed in the stopper,
The clamp according to claim 2 or 3, wherein the hinge portion has a second fixing hole.
前記一対の固定穴のそれぞれは、前記チューブが挿入される挿入口を有し、
前記挿入口は、前記固定穴の直径よりも狭い、請求項1に記載のクランプ。 The fixing portion has a pair of fixing holes,
Each of the pair of fixing holes has an insertion port into which the tube is inserted,
The clamp according to claim 1, wherein the insertion port is narrower than a diameter of the fixing hole.
前記固定部は、前記突出部が挿入される開口を前記一対の固定穴の間に有している、請求項1に記載のクランプ。 The fixing portion has a pair of fixing holes,
The clamp according to claim 1, wherein the fixing portion has an opening into which the protruding portion is inserted between the pair of fixing holes.
前記クランプは、前記第1チューブを固定する固定部と、前記固定部に向かって突出する突出部を有すると共に、押圧力が加わると前記固定部に向かう方向に変位する可動部と、前記可動部と前記固定部とを接続するヒンジ部とを備え、
前記ヒンジ部は、前記押圧力が解除されると、前記可動部を前記固定部から離れる方向に付勢する、医療用チューブ。 A medical tube comprising a first tube and a clamp for closing the first tube,
The clamp includes a fixed portion that fixes the first tube, a protruding portion that protrudes toward the fixed portion, a movable portion that is displaced in a direction toward the fixed portion when a pressing force is applied, and the movable portion And a hinge part for connecting the fixed part,
The hinge part is a medical tube that urges the movable part in a direction away from the fixed part when the pressing force is released.
前記第2流入口と連通する第2チューブと、
前記流出口と連通する第3チューブとをさらに備える、請求項15に記載の医療用チューブ。 A swirl flow generation chamber for generating a swirl flow, a first inlet for introducing a first chemical into the swirl flow generation chamber, and a second flow for introducing a second chemical into the swirl flow generation chamber Provided between an inlet, an outlet from which the mixed chemical of the first chemical and the second chemical flows, and the swirl flow generation chamber and the outlet, and continuously narrows toward the outlet. A mixing device having a constricted chamber with a
A second tube communicating with the second inlet;
The medical tube according to claim 15, further comprising a third tube communicating with the outflow port.
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US6644618B1 (en) * | 1999-06-10 | 2003-11-11 | Enrico Balbo | Fast-fit clamp for regulating flow along flexible tubes, in particular for medical use |
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WO2012111310A1 (en) * | 2011-02-17 | 2012-08-23 | 二プロ株式会社 | Medical tube clamp |
JP2013176543A (en) * | 2012-02-07 | 2013-09-09 | Kawasumi Lab Inc | Clamp and medical implement |
-
2017
- 2017-03-31 JP JP2017069481A patent/JP2018015537A/en active Pending
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