JP2018014405A - 可変インダクタンス装置および非接触給電システム - Google Patents

可変インダクタンス装置および非接触給電システム Download PDF

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Abstract

【課題】可変インダクタンス装置を備えてる非接触給電システムを提供する。【解決手段】可変インダクタンス装置100は、一つの巻回軸C1周りに巻回された主巻線10と、主巻線に接続されたキャパシタ11と、巻回軸の軸方向の片側において主巻線に対向して配置され、主巻線に沿った環状の第1磁性体12と、第1磁性体に対して絶縁された状態で第1磁性体に沿って巻回された第1制御巻線13とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、可変インダクタンス装置および非接触給電システムに関する。
可変インダクタンス装置は、例えば、非接触給電システムの給電側の装置に用いられる。非接触給電システムの給電側の装置に関し、特許文献1には、車両の非接触給電について言及されている。この中で、「車両は必ずしも目標駐車位置に正確に駐車されるとは限らず、車両の駐車位置が目標駐車位置からずれてしまう可能性がある。この場合、一次側コイルと二次側コイルとの相対的な位置がずれることで、一次側コイルを含む共振回路及び二次側コイルを含む共振回路の共振特性が変化し、所望の動作を行うことができない虞がある。そして、上記従来例は、電源部から供給される交流電力の周波数(動作周波数)が、位置ずれによって変化した共振特性におけるどの周波数領域に位置するかを判定することができない」との問題が挙げられている。これについて、同公報には、「動作周波数が共振特性におけるどの周波数領域に位置するかを判定する」ことが提案されており、具体的には、判定結果に基づいてインバータ開路の動作周波数を調整することが開示されている。ここで、一次側コイルは、給電コイルとも称されうる。二次側コイルは、受電コイルとも称されうる。
特許文献2には、巻線用コアの外周部に、巻線用コアの軸回り方向に巻回された第1巻線と、巻線用コアの貫通孔を通して巻線用コアの軸方向にトロイダルコイル状に巻回された第2巻線と、を有する直交磁束型可変インダクタンストランスが開示されている。同公報で開示された直交磁束型可変インダクタンストランスでは、各巻線によって形成される磁束が、互いに直交するものとなり、互いに磁気結合しないものとなる。また、ドラム状の巻線用コアにおける磁気的な飽和を用いることにより、第1巻線の電流による第2巻線のインダクタンスの可変制御を実現する、とされている。
特許文献3には、作用コアと、共に作用コアと同形状をなすとともに磁路に空隙を有し、作用コアの上、下部に配置された制御コアを備えた構造が開示されている。作用コアには、電力回路に接続され作用コア内で閉じた磁路を形成するとともに、制御コアの空隙に近接して設けられ、電力回路において可変インダクタンスを構成する作用コイルが設けられている。制御コアには作用コイルが形成する磁路と直交して、上部制御コア、作用コア、下部制御コアを環流する磁路を形成する制御コイルが設けられている。この制御コイルに接続された制御電源から所定の電流パターンで通電されることにより、作用コイルのインダクタンスが可変する、とされている。
特許文献4には、一次側コイルと二次側コイルにおいて各々3枚で構成された鉄芯が機械的にスライドする構造が開示されている。
特開2016−34214号 特開2001−6942号公報 特開2007−123671号公報 特開2012−99644号公報
鉄心を使用しない非接触給電では、一対の空芯コイルを疎結合の状態で、コイルに接続したコンデンサと、コイルのインダクタンスとを共振させるもので、疎結合状態時に高効率で非接触給電を可能にする方法である。コイル間距離が変化すれば結合係数が変化し、出力が低下し使用することができない場合がある。例えば、車両に搭載された二次側コイルを通じて、非接触給電を行なう場合、一次側コイルと、二次側コイルの相対的な位置関係が、都度、変わる場合がある。ここでは、このような問題を解決しうる新規な可変インダクタンス装置を提案する。
ここで提案される可変インダクタンス装置は、一つの巻回軸周りに巻回された主巻線と、主巻線に接続されたキャパシタと、巻回軸の軸方向の片側において主巻線に対向して配置され、主巻線に沿った環状の第1磁性体と、第1磁性体に対して絶縁された状態で第1磁性体に沿って巻回された第1制御巻線とを備えている。
この可変インダクタンス装置によれば、第1制御巻線に直流電流が流されることによって、第1磁性体を透過する主巻線からの磁束が制御できる。
ここで、主巻線の巻線は、巻回軸に直交する平面に沿って巻回されていてもよい。これによって、主巻線を薄型化でき、可変インダクタンス装置の厚さを小さく抑えることができる。主巻線は磁性体からなる芯を備えていてもよい。
可変インダクタンス装置は、主巻線およびキャパシタに電気的に接続された交流電源と、第1制御巻線に接続された第1直流電源と、第1直流電源を制御する制御装置とを備えていてもよい。
この場合、主巻線とキャパシタとによって構成された共振回路の共振状態を検知する検知部を備えていてもよい。この場合、制御装置は、検知部で共振状態が検知されるように、第1直流電源から第1制御巻線に流される電流の電流値を制御するように構成されているとよい。
また、可変インダクタンス装置は、第1磁性体とは反対側において主巻線に対向して配置され、主巻線に沿った環状の第2磁性体と、第2磁性体に対して絶縁された状態で前記第2磁性体に沿って巻回された第2制御巻線とを備えていてもよい。
この場合、主巻線に接続された交流電源と、第1制御巻線に接続された第1直流電源と、第2制御巻線に接続された第2直流電源と、第1直流電源と前記第2直流電源を制御する制御装置とを備えていてもよい。この場合、主巻線とキャパシタとによって構成された共振回路の共振状態を検知する検知部を備えていてもよい。そして、制御装置は、検知部で共振状態が検知されるように、第1直流電源から第1制御巻線に流される電流の電流値を制御する。さらに、主巻線の自己インダクタンスが変化しないように、第2直流電源から第2制御巻線に流される電流の電流値を制御するように構成されているとよい。つまり、制御装置は、主巻線のインダクタンスが変化しないように第2制御巻線に流す電流を制御する。かかる制御によって、第1制御巻線に電流が流されても主巻線のインダクタンスの変化が小さく抑えられる。
ここで提案される非接触給電システムは、上述した可変インダクタンス装置を備えているとよい。この場合、可変インダクタンス装置の主巻線が、給電ユニットの一次側コイルとして用いられているとよい。
図1は、ここで提案される可変インダクタンス装置の一実施形態を模式的に示す側面図である。 図2は、車両を充電する用途に用いられる非接触給電システム1000を模式的に示す概念図である。 図3は、非接触給電システム1000の等価回路を示す回路図である。 図4は、他の形態に係る主巻線10の平面図である。 図5は、主巻線10に生じる磁束を示す模式図である。 図6は、図4に示す主巻線10に対応した第1磁性体12および第1制御巻線13を示す平面図である。 図7は、他の形態に係る可変インダクタンス装置100Aを模式的に示す側面図である。 図8は、他の形態にかかる可変インダクタンス装置100Aが用いられた非接触給電システムの等価回路を示す回路図である。
以下、ここで提案される可変インダクタンス装置を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明者の知見によれば、磁気を利用した非接触給電は、鉄心を使用した近距離の非接触給電と、鉄芯を使用しない遠距離の非接触給電に大別される。鉄芯を使用した非接触給電は変圧器の原理と同様の原理が用いられており、鉄芯に巻回した一次巻線、二次巻線を各々一次側コイル、二次側コイルとして分離して使用する方法である。一次側コイルと二次側コイルが、密結合でなければ著しく二次側コイルで生じる電圧が低下し、非接触給電としては使用できない。
鉄心を使用しない非接触給電は、一対の空芯コイルを疎結合の状態で、コイルに接続したコンデンサと、コイルのインダクタンスとを共振させるもので、疎結合状態時に高効率で非接触給電を可能にする方法である。この方法では、疎結合における共振を条件としている。このため、先の鉄心を使用した非接触給電とは逆に疎結合の状態でなければならない。ここでは、一次側コイルから出た磁束全体量に対し、二次側コイルに到達した磁束の割合を結合係数と称する。コイル間距離が変化すれば、結合係数が変化し、共振条件が崩れ、疎結合の状態を維持できなくなる。このため、著しく出力が低下し、非接触給電として使用することができない場合がある。
典型的には、非接触給電では、一次側コイルと二次側コイルとが捲回軸の方向において対向して配置される。一次側コイルと二次側コイルの距離が遠い場合、一次側コイルの磁束は空中に分散し、二次側コイルに到達する磁束は少ない状態になる。換言すると、漏れ磁束が多い状態になる。この状態は、結合係数が小さいことから疎結合と呼ばれる。この状態では共振特性が1山の状態で共振周波数は一つだけと見なせる。この疎結合状態でコイルのインダクタンスとキャパシタの共振周波数と電源の周波数とを一致するように設定すると、高効率な非接触給電が可能になる。しかし、一次側コイルと二次側コイルとの距離が変化すると、疎結合の状態が維持できなくなる。
例えば、一次側コイルと二次側コイルとの距離が近くなると、二次コイルに到達する一次コイルの磁束が多くなり結合係数が上昇する。この状態を密結合という。この状態では共振特性が2山になる。この際、疎結合では高効率であった共振周波数は密結合では2山の底に該当する周波数になる。このままでは二次側コイルでの出力が大きく低下してしまい、非接触給電としては使えない。
また、例えば、回路シミュレータによって、結合係数を変化させて出力電圧の周波数特性を求めることができる。どこまでの結合係数の低下に対して給電を行えるかは、共振の品質係数Qによって異なる。また、結合係数が大きくなると共振の品質係数Qに関係なく、一定の周波数の基では著しく出力電圧は低下する。つまり、非接触給電では、一次側コイルと二次側コイルとのコイル間距離が遠すぎても、近すぎても出力が低下しうる。このように、給電のたびに、一次側コイルと二次側コイルとの距離が近くなったり、遠くなったりするシステムでは、非接触給電を実現することは難しい。
このような問題に対して、例えば、特許文献1では、一次側コイルに流す交流の周波数を変える方法が採られている。しかし、本発明者の知見によれば、周波数を変える方法では出力が低下する。また、周波数を変えることにも制限がある。このため、車両に搭載された二次側コイルに非接触給電するような用途において、一次側コイルに流す交流の周波数を変える方法のみでは、コイル間距離の変化が大きい場合に対応することが難しい場合がある。かかる問題を鑑み、ここでは、全く異なる構造の新規な可変インダクタンス装置を提案する。ここで提案される可変インダクタンス装置は、非接触給電において、例えば、一次側コイルおよび給電ユニットの一部として用いられうる。
図1は、ここで提案される可変インダクタンス装置の一実施形態を模式的に示す側面図である。
ここで提案される可変インダクタンス装置100は、図1に示すように、主巻線10と、キャパシタ11と、第1磁性体12と、第1制御巻線13と、交流電源21と、第1直流電源22と、制御装置30とを備えている。
ここで、図2は、車両を充電する用途に用いられる非接触給電システム1000を模式的に示す概念図である。図3は、非接触給電システム1000の等価回路を示している。図2に示すように、可変インダクタンス装置100は、車両を充電する用途に用いられる非接触給電システム1000において、非接触給電の給電ユニット210に用いられる。主巻線10は、給電ユニット210の一次側コイルとして機能しうる。車両200に搭載された受電ユニット220の二次側コイル222に誘導起電力が生じ、パワーコントロールユニット240を通じて、二次電池242に充電される。ここで、受電ユニット220において、二次側コイル222には、共振用のキャパシタ224(コンデンサ)が接続されている(図3参照)。例えば、車両用途では、車種によって、受電ユニット220の二次側コイル222の高さが変わる。このため、一次側コイルとしての主巻線10と二次側コイル222との距離が変わる。ここで提案される可変インダクタンス装置100が、非接触給電システム1000の給電ユニット210として用いられる用途は、上述したような車両に充電する用途に限定されず、電動アシスト自転車、車いす、ゴルフカート、移動ロボットなどにも適用されうる。これらの用途においても、主巻線10と二次側コイル222との距離が適宜に変わる。
主巻線10は、予め定められた一つの巻回軸C1の周りに巻回された巻線である。図1では、主巻線10は、巻回軸C1に対して円筒状に巻かれたコイルとして図示されている。主巻線10は、例えば、キャパシタ11が接続されて1次側共振回路を構成される。図1に示す形態では、キャパシタ11は、主巻線10に対して直列に接続されている。なお、図1に示す形態では、キャパシタ11は、主巻線10に対して直列に接続されているが、キャパシタ11は、主巻線10に対して並列に接続されていてもよい。図4は、他の形態に係る主巻線10の平面図である。薄型化が求められる場合には、主巻線10は、巻回軸C1に直交する一平面に沿った平坦なコイルであるとよい。例えば、図4に示すように、主巻線10は、巻回軸C1に直交する平面に沿って、巻回軸C1の周りにらせん状に巻回されているとよい。
図5は、主巻線10に生じる磁束を示す模式図である。かかる主巻線10に電流が流れると、図5に示すように、主巻線10の内側を通って巻回軸C1の一方向に出て、主巻線10の外側を回って巻回軸の反対側から主巻線10の内側に入る磁束F1が形成される。巻回軸C1周りに巻線が巻回される主巻線10の形状は、円形、三角形や四角形などの多角形、さらには異形形状でもよく、特に限定されるものではない。また、図1および図4では、主巻線10は複数層に巻回されているが、巻線は一層でもよい。また、主巻線10は、巻回軸C1に沿って磁性体からなる芯(例えば、鉄芯)を備えていてもよい。磁性体からなる芯を備えた主巻線10は、空芯コイルに比べて磁束が効率良く作用する。非接触給電システム1000への適用において共振の品質が向上する。
第1磁性体12は、図1に示すように、巻回軸C1の軸方向の片側において主巻線10に対向して配置され、主巻線10に沿った環状の形状を備えている。かかる第1磁性体12には、空気よりも透磁率の高い材料が用いられているとよい。第1磁性体12には、空気よりも透磁率が高い材料が用いられているとよい。10℃以上25℃程度の常温域において、例えば、空気よりも100倍以上、より好ましくは1000倍以上、透磁率が高い材料が用いられているとよい。この実施形態では、第1磁性体12は、主巻線10(図3)の形状に対応し、中心部に円形の開口12aを有する円板状のフェライトである。
第1磁性体12には、例えば、純鉄、鉄、フェライト、ケイ素鋼などが用いられうる。また、薄型化が求められる用途では、第1磁性体12は、例えば、薄い板状であるとよい。第1磁性体12は、巻回軸C1に沿って開口しているとよい。つまり、第1磁性体12は、中央部に貫通した開口12aを有しているとよい。第1磁性体12の形状は、例えば、巻回軸C1の軸方向において、主巻線10に対向しうるように、主巻線10と略同じ形状であるとよい。第1磁性体12は、主巻線10に応じた形状であれば良く、円形、中央に孔が開いた三角形や四角形などの多角形、さらには異形形状でもよい。また、開口12aの形状も特に言及されない限りにおいて、円形に限定されない。
第1制御巻線13は、環状の第1磁性体12に対して絶縁された状態で環状の第1磁性体12にらせん状に巻回された巻線によって構成されている。つまり、第1制御巻線13は、環状の第1磁性体12に巻回された環状のコイルである。ここで、図6は、図4に示す主巻線10に対応した第1磁性体12および第1制御巻線13を示す平面図である。図6に示す形態では、第1磁性体12は、巻回軸C1の方向における、主巻線10(図3)の形状に対応し、中心部に開口12aを有する円板状のフェライトである。第1制御巻線13は、かかる第1磁性体12に巻回された環状のコイルである。薄型化が求められる用途では、このような薄型の構造が採用されうる。
交流電源21は、図1に示すように、主巻線10およびキャパシタ11に接続されている。交流電源21は、主巻線10に交流を印加し、主巻線10の内側から巻回軸C1の一方から放出され、主巻線10の外側を回って巻回軸C1の他方から戻るように周回する磁束F1を生じさせる。ここで、交流電源21は、図示は省略するがインバータ回路を備え、周波数が調整可能な電源であってもよい。
第1直流電源22は、第1制御巻線13に接続されている。第1直流電源22は、図示は省略するが整流器を備えて図示されない交流電源からの交流を直流に変換して第1制御巻線13に電気を流すものでもよい。
制御装置30は、この実施形態では、第1直流電源22を制御する装置である。
この可変インダクタンス装置100では、図1および図3に示すように、第1制御巻線13に流される直流電流が、第1直流電源22によって制御される。ここで、第1制御巻線13に直流電流が流されると、第1制御巻線13によって環状の第1磁性体12に沿って周回する磁束F2が生じる。
第1制御巻線13に直流電流が流れていない状態では、第1磁性体12の透磁率が空気よりも高い。このため、主巻線10によって生じる磁束F1は、より多く第1磁性体12を透過する。このため、主巻線10から第1磁性体12を透過する磁束量が最も多くなる。
第1制御巻線13に直流電流が流れると、環状の第1磁性体12に沿って環状に回る磁束F2(図6参照)が生じる。ここで、第1制御巻線13によって第1磁性体12に生じる磁束と、主巻線10によって生じる磁束とは、直交しているので電磁結合が生じない。このため、第1制御巻線13に流れる電流は、主巻線10の電流および当該電流によって生じる磁束F1に影響を受けない。
このような磁束F2が第1磁性体12に生じると、主巻線10によって生じる磁束F1は、第1磁性体12を透過しにくくなる。第1磁性体12は、中心部に開口12aを有している。第1制御巻線13に直流電流が流れる場合でも、主巻線10によって生じる磁束F1の一部は、第1磁性体12の中心部に形成された開口12aを通じて、巻回軸C1の方向に遠方に延びる。
第1制御巻線13に流れる直流電流の電流値が増減することによって、第1磁性体12に生じる磁束F2が増減する。第1磁性体12に生じる磁束F2が増えると、主巻線10によって生じる磁束F1は、第1磁性体12を透過しにくくなる。つまり、透磁率が変化するかのように、第1磁性体12が振る舞う。換言すると、第1制御巻線13に流れる直流電流の電流値を調整することによって、第1磁性体12の透磁率が実質的に変化する。つまり、主巻線10によって生じる磁束F1に対する、第1磁性体12の透磁率が実質的に変化する。第1制御巻線13に直流電流を流すことによって変化する、主巻線10によって生じる磁束F1に対する第1磁性体12の実質的な透磁率は、ここでは第1磁性体12の「実透磁率」と称される。
この可変インダクタンス装置100によれば、機械的な可動部を設けることなく、第1制御巻線13に流す直流電流の電流値を制御することによって、主巻線10によって生じる磁束F1の動作点を変化させることができる。かかる構造によれば、主巻線10によって生じる磁束F1の動作点は、電気的に操作されるから制御が容易である。また、機械的な機構が用いられていないので、主巻線10によって生じる磁束F1の動作点を高速で変化させることができる。また、故障が生じにくく、長寿命化と、製造コストを安く抑えることができる。
このように、この可変インダクタンス装置100では、第1制御巻線13に流れる直流電流の電流値を制御することによって、主巻線10によって生じる磁束F1が、第1磁性体12を透過する割合と、第1磁性体12の開口12aを通過する割合とが変化する。これによって、図2および図3に示す、非接触給電システム1000において、一次側コイルとしての主巻線10によって生じる磁束が、二次側コイル222に到達する割合を変化させることができる。
つまり、主巻線10と二次側コイル222とのコイル間距離が近いときは、第1制御巻線13に流す直流電流を減らし、第1磁性体12の実透磁率を上げる。これによって、主巻線10に生じる磁束のうち、第1磁性体12に向かう磁束が増え、二次側コイル222へ向かう磁束が減る。つまり、主巻線10に生じる磁束の多くを第1磁性体12によって捕捉し、二次側コイル222に到達しない漏れ磁束として、主巻線10の近くを巡回させる。この結果、二次側コイル222には、僅かな磁束しか到達しないようにする。これによって、主巻線10と二次側コイル222とに、疎結合状態が作られ、高効率の非接触給電が実現される。
主巻線10と二次側コイル222とのコイル間距離が遠いときは、第1磁性体12に流す直流電流を増やし、第1磁性体12の実透磁率を低下させる。これによって、主巻線10に生じる磁束のうち、第1磁性体12に向かう磁束が減り、二次側コイルへ向かう磁束が増える。これによって、主巻線10と二次側コイル222とのコイル間距離が遠くても、主巻線10と二次側コイル222とに、疎結合状態が作られ、高効率の非接触給電が実現される。
このように、主巻線10と二次側コイル222とのコイル間の距離が、給電のたびに変わっても、主巻線10と二次側コイル222との疎結合状態が作られるように第1制御巻線13に流す直流電流の電流値が制御されるとよい。この制御によって、主巻線10に流す交流の周波数などを変えずに、都度、主巻線10と二次側コイル222とに疎結合の状態を作ることができ、高効率の非接触給電を実現できる。
可変インダクタンス装置100は、例えば、図1および図3に示すように、主巻線10とキャパシタ11とによって構成された共振回路を検知する検知部31を備えているとよい。この実施形態では、共振回路の共振状態を検知する検知部31は、主巻線10に流れる電流値を検知するセンサ31aと、主巻線10およびキャパシタ11に印加された電圧を検知するセンサ31bとで構成されている。つまり、図3に示す非接触給電システム1000において、主巻線10とキャパシタ11によって構成された共振回路と、二次側コイル222を含む受電側の共振回路とに共振状態が生じた場合には、主巻線10に流れる電流値や、主巻線10およびキャパシタ11に印加された電圧値が変動する。かかる電流値や電圧値の変動に基づいて、共振回路の共振状態が検知されうる。
制御装置30は、非接触給電システムでは、検知部31で共振状態が検知されるように、第1直流電源22から第1制御巻線13に流される電流の電流値を制御するとよい。これによって、主巻線10を含む給電側の共振回路と二次側コイル222を含む受電側の共振回路とを共振させ、主巻線10と二次側コイル222とに疎結合の状態が作られる。このため、疎結合による高い出力による給電が実現されうる。図3に示す形態では、検知部31として、主巻線10に流れる電流値を検知するセンサ31aと、主巻線10およびキャパシタ11に印加された電圧を検知するセンサ31bとで構成された構成を例示したが、これに限定されない。例えば、非接触給電システム1000では、検知部31は、主巻線10を含む共振回路と二次側コイル222を含む共振回路との共振状態を検知しうる構成であればよく、種々の構成を採用しうる。かかる検知部31には、例えば、テキサスインツトルメントル社製のCD4046BEのように共振状態を検知しうる種々の公知の電子回路(集積回路)が用いられうる。
ところで、上述した図1に示す可変インダクタンス装置100は、非接触給電システム1000の給電ユニット210に採用されうる。この場合、例えば、車両用途などでは、一次側コイルとして機能する主巻線10と、受電ユニット220の二次側コイル222とのコイル間の距離は、給電のたびに変わりうる。ここで提案される非接触給電システム1000によれば、上述したように、主巻線10を含む共振回路と二次側コイル222を含む共振回路とが共振状態になるように、第1制御巻線13に流す電流値を変化させて、第1磁性体12の実透磁率を変化させる。この際、第1制御巻線13に電流を流し、第1磁性体12の実透磁率が変化すると、主巻線10の自己インダクタンスLが変化する。
主巻線10の自己インダクタンスLは、例えば、以下の式1で表される。
ここで、
L:主巻線の自己インダクタンス
:空気部を通る磁路長
:空気部の断面積
μ:空気部の透磁率
:第1磁性体を通る磁路長
:第1磁性体の断面積
μ:第1磁性体の実透磁率
n:主巻線の巻数
である。
Figure 2018014405
ここで、空気部は、主巻線10から第1磁性体12を出て、主巻線10の外側を通り、主巻線10に戻るまでの磁束が形成される空間を意味する。ここで、式1の分母において(d/μ*S)で表された第1項は、空気部の影響を示している。式1の分子、nと、分母の第1項とは、第1制御巻線13に流れる電流値に関わらず、変化がない。これに対して、分母の第2項(d/μ*S)は、第1磁性体12の影響を示している。第1制御巻線13に電流が流れると、第1磁性体12の実透磁率μが変化する。このため、第1制御巻線13に流れる電流値が変化すると、分母の第2項では変化する。このように、第1制御巻線13に電流が流れると、主巻線10の自己インダクタンスLが変化する。
主巻線10の共振周波数fは、以下の式2で表される。
ここで、
L:主巻線の自己インダクタンス
C:キャパシタのキャパシタンス(図3のキャパシタ11参照)
:共振周波数
である。
Figure 2018014405
ここで、キャパシタ11のキャパシタンスCは、一定である。式2によれば、主巻線10の自己インダクタンスLが変化すると、主巻線10の共振周波数fが変化する。図2および図3で示す非接触給電システムにおいて、共振周波数fが変化すると、主巻線10と、二次側コイル222との共振条件が崩れる原因となりうる。このため、図1から図3に示すように、非接触給電システム1000に給電側のユニット210に用いられる場合では、可変インダクタンス装置100は、第1制御巻線13に流す電流値を変化させても、主巻線10の自己インダクタンスLが変化しないことが望ましい。
次に、可変インダクタンス装置の他の形態を説明する。図7は、他の形態に係る可変インダクタンス装置100Aを示す模式図である。図8は、他の形態にかかる可変インダクタンス装置100Aが用いられた非接触給電システムを模式的に示す回路図である。
可変インダクタンス装置100Aは、第2磁性体14と、第2制御巻線15と、第2直流電源23とを備えている。
第2磁性体14は、主巻線10に沿った環状の磁性体であり、図7および図8に示すように、中央部に開口14aを有している。第2磁性体14は、第1磁性体12とは反対側において主巻線10に対向して配置されている。第2制御巻線15は、第2磁性体14に対して絶縁された状態で第2磁性体14に沿って巻回されている。つまり、第2磁性体14と第2制御巻線15は、第1磁性体12と第1制御巻線13と同様の構成であり、主巻線10に対して巻回軸C1方向において、第1磁性体12および第1制御巻線13とは反対側に配置されている。
第2直流電源23は、第2制御巻線15に接続されている。制御装置30は、第1直流電源22と第2直流電源23とを制御する。可変インダクタンス装置100Aは、図7および図8に示すように、主巻線10とキャパシタ11とによって構成された共振回路の共振状態を検知する検知部31を備えている。
制御装置30は、検知部31で共振状態が検知されるように、第1直流電源22から第1制御巻線13に流される電流の電流値を制御し、かつ、第1制御巻線13に流される電流に対して、主巻線10の自己インダクタンスの変化が小さく抑えられるように、第2直流電源23から第2制御巻線15に流される電流の電流値を制御する。
ここで、式3は、可変インダクタンス装置100Aの主巻線10の自己インダクタンスLを示す式である。
ここで、
L:主巻線の自己インダクタンス
:空気部を通る磁路長
:空気部の断面積
μ:空気部の透磁率
C1:第1磁性体を通る磁路長
C1:第1磁性体の断面積
μC1:第1磁性体の実透磁率
C2:第2磁性体を通る磁路長
C2:第2磁性体の断面積
μC2:第2磁性体の実透磁率
n:主巻線の巻数
である。
Figure 2018014405
ここで、空気部は、主巻線10から第1磁性体12を出て、主巻線10の外側を通り、第2磁性体14に戻るまでの磁束が形成される空間を意味する。式3の分母における第1項は、空気部の影響を示す項であり、式1の分母における第1項と同じである。式3の分母における第2項は、第1磁性体12の影響を示す項であり、式1の分母における第2項と同じである。式3の分母における第3項は、第2磁性体14の影響を示す項である。
ここで、式3の分子、nと、分母において(d/μ*S)で表された第1項は、第1制御巻線13および第2制御巻線15に流れる電流値に関わらず、変化がない。これに対して、分母の第2項(dC1/μC1*SC1)は、第1磁性体12の影響を示している。第1制御巻線13に電流が流れると、第1磁性体12の実透磁率μC1が変化する。このため、第1制御巻線13に流れる電流値が変化すると、分母の第2項では変化する。これに対して、制御装置30によって、主巻線10の自己インダクタンスLの変化が小さく抑えられるように、第2直流電源23から第2制御巻線15に流される直流の電流値が制御される。
つまり、式3の分母における第3項において、第2制御巻線15に流される電流の向きや大きさが制御されて、第2磁性体14の実透磁率μC2が調整される。この結果、式3の分母の第2項(第1磁性体12の影響)の増減が、分母の第3項(dC2/μC2*SC2)(第2磁性体14の影響)の増減によって相殺される。このため、主巻線10の自己インダクタンスLの変化が小さく抑えられる。このように、可変インダクタンス装置100Aによれば、主巻線10から第1磁性体12を透過する磁束を制御することができるとともに、主巻線10の自己インダクタンスの変化が小さく抑えられる。
このように、可変インダクタンス装置100Aの主巻線10は、図8に示すように、非接触給電システム1000の給電ユニット210において、一次側コイルとして用いられうる。
この場合、制御装置30は、検知部31で共振状態が検知されるように、第1直流電源22から第1制御巻線13に流される電流の電流値を制御するとよい。これによって、主巻線10を含む給電側の共振回路と二次側コイル222を含む受電側の共振回路とを共振させ、疎結合による高い出力による給電を実現うるとよい。この際、可変インダクタンス装置100Aでは、主巻線10の自己インダクタンスLが変化しないように、第2制御巻線15に流れる電流の電流値が制御される。これによって、非接触給電システム1000において、主巻線10と二次側コイル222との共振の条件が維持される。このように、主巻線10と二次側コイル222とを共振状態とし疎結合が作られるように、第1制御巻線13に流す電流の電流値が制御されるともに、主巻線10の自己インダクタンスが変化しないように第2制御巻線15に流す電流の電流値が制御されるとよい。かかる可変インダクタンス装置100Aが給電ユニット210に採用されることによって、給電ごとに、主巻線10(一次側コイル)と二次側コイル222とのコイル間の距離が変わるような非接触給電に対応した非接触給電システム1000が実現される。
図1および図3に示すように、可変インダクタンス装置100の主巻線10は、給電ユニット210の一次側コイルとして用いられうる。車両用途の非接触給電では、例えば、図2に示すように、車両によって、また車両が停められる位置によって、一次側コイルとしての主巻線10と、車両に搭載された二次側コイル222とのコイル間の距離が変化する。これに対して、ここで提案される可変インダクタンス装置100によれば、第1制御巻線13に流す直流電流の電流値が制御されることによって、主巻線10から第1磁性体12を透過して二次側コイル222へ向かう磁束が制御される。車両用途のように、給電毎に、主巻線10と二次側コイル222とのコイル間の距離が変化するような場合でも、主巻線10から第1磁性体12を透過して二次側コイル222へ向かう磁束が制御されることによって、疎結合の状態を作ることができ、高効率の非接触給電が実現される。
さらに、図7および図8に示すように、第2磁性体14および第2制御巻線15を備えた形態では、第2制御巻線15に流す直流電流の電流値が制御されることによって、主巻線10の自己インダクタンスLの変化が小さく抑えられる。第2制御巻線15に流す直流電流の電流値が制御されることによって、第2磁性体14の実透磁率が制御され、主巻線10の自己インダクタンスLの変化が小さく抑えられる。かかる可変インダクタンス装置100Aによれば、結合係数を維持するとともに、共振条件を維持でき、疎結合によって出力電圧を高く高効率の非接触給電の適用範囲をさらに拡大できる。また、この場合、主巻線10を薄型化することによって、第1磁性体12と第2磁性体14との距離が小さくなり、二次側コイル222に到達せずに空気部を巡回する漏れ磁束の磁路が短くなる。このため、上記制御が容易になる。
以上のとおり、ここで提案される可変インダクタンス装置および非接触給電システムについて、種々説明したが、ここで提案される可変インダクタンス装置は、特に言及されない限りにおいて、上述した実施形態や変形例に限定されない。
例えば、上述した実施形態では、非接触給電システム1000の給電ユニット210において、可変インダクタンス装置100、100Aの主巻線10を一次側コイルとして用いられた例を例示した。可変インダクタンス装置100、100Aは、非接触給電システム1000の給電ユニット210に限らず、受電ユニット220にも用いられうる。この場合、図示は省略するが、可変インダクタンス装置100、100Aの主巻線10を二次側コイル222として用いるとよい。この場合、可変インダクタンス装置100、100Aの主巻線10が用いられた二次側コイル222を含む共振回路において、第1制御巻線13に流す電流の電流値が制御されることによって共振の条件が変更され、給電ユニット210との疎結合による非接触給電が実現されうる。また、非接触給電システム1000の給電ユニット210と受電ユニット220とに、それぞれここで提案される可変インダクタンス装置100、100Aを用いてもよい。
また、ここで提案される可変インダクタンス装置100,100Aは、非接触給電システム1000に限定されず、種々の電気回路において、可変インダクタンス装置として用いられうる。
例えば、上述した可変インダクタンス装置100Aは、主巻線10の巻回軸の軸方向の両側に、それぞれ環状の磁性体12,14と、制御巻線13,15が設けられている(図7参照)。非接触給電システム1000の給電ユニット210において、主巻線10を一次側コイルとして用いる例を例示した(図8参照)。当該例において、主巻線10の自己インダクタンスLが変化しないように、第2制御巻線15に流れる電流の電流値を制御することを例示した。この場合、例えば、第1制御巻線13に流れる電流が、主巻線10の自己インダクタンスLを増やすように作用する場合、主巻線10の自己インダクタンスLが増えないように、第2制御巻線15に流れる電流の電流値を制御するとよい。また、第1制御巻線13に流れる電流が、主巻線10の自己インダクタンスLを減らすように作用する場合、主巻線10の自己インダクタンスLが減らないように、第2制御巻線15に流れる電流の電流値を制御するとよい。
なお、第2制御巻線15に流れる電流の制御は、かかる例に限定されない。例えば、第1制御巻線13に流れる電流の作用によって、主巻線10の自己インダクタンスLが増える場合に、主巻線10の自己インダクタンスLがさらに増えるように、第2制御巻線15に流れる電流の電流値を制御することもできる。また、第1制御巻線13に流れる電流の作用によって、主巻線10の自己インダクタンスLが減る場合に、主巻線10の自己インダクタンスLがさらに減るように、第2制御巻線15に流れる電流の電流値を制御することもできる。この場合、第1制御巻線13に流れる電流の作用によって増減する主巻線10の自己インダクタンスを、第2制御巻線15に流れる電流の作用によって、さらに大きく増減させることができる。このように可変インダクタンス装置100Aによれば、第2制御巻線15に流れる電流の電流値を制御することによって、第1制御巻線13に流れる電流によって生じる主巻線10の自己インダクタンスの変化をさらに大きくさせることもできる。
このように、可変インダクタンス装置100Aは、主巻線10の巻回軸の軸方向の片側だけに環状の磁性体と制御巻線とが設けられている場合に比べて、主巻線10の自己インダクタンスをより大きく可変させることができる。このため、種々の用途において、適用範囲が広く、かつ、汎用性の高い可変インダクタンス装置を提供することができる。
10 主巻線
11 キャパシタ
12 第1磁性体
12a 開口
13 第1制御巻線
14 第2磁性体
15 第2制御巻線
21 交流電源
22 第1直流電源
23 第2直流電源
30 制御装置
31 検知部
31a、31b センサ
100、100A 可変インダクタンス装置
200 車両
210 給電ユニット
220 受電ユニット
222 二次側コイル
224 キャパシタ
240 パワーコントロールユニット
242 二次電池
1000 非接触給電システム
C1 巻回軸
F1 主巻線10によって生じる磁束
F2 第1磁性体12に生じる磁束

Claims (10)

  1. 一つの巻回軸周りに巻回された主巻線と、
    前記主巻線に接続されたキャパシタと、
    前記巻回軸の軸方向の片側において前記主巻線に対向して配置され、前記主巻線に沿った環状の第1磁性体と、
    前記第1磁性体に対して絶縁された状態で前記第1磁性体に沿って巻回された第1制御巻線と
    を備えた、可変インダクタンス装置。
  2. 前記主巻線の巻線は、前記巻回軸に直交する平面に沿って巻回されている、請求項1に記載された可変インダクタンス装置。
  3. 前記主巻線は磁性体からなる芯を備えた、請求項1または2に記載された可変インダクタンス装置。
  4. 前記主巻線および前記キャパシタに電気的に接続された交流電源と、
    前記第1制御巻線に接続された第1直流電源と、
    前記第1直流電源を制御する制御装置と
    を備えた、請求項1から3までの何れか一項に記載された可変インダクタンス装置。
  5. 前記主巻線と前記キャパシタとによって構成された共振回路の共振状態を検知する検知部を備え、
    前記制御装置は、前記検知部で共振状態が検知されるように、前記第1直流電源から前記第1制御巻線に流される電流の電流値を制御する、請求項4に記載された可変インダクタンス装置。
  6. 前記第1磁性体とは反対側において前記主巻線に対向して配置され、前記主巻線に沿った環状の第2磁性体と、
    前記第2磁性体に対して絶縁された状態で前記第2磁性体に沿って巻回された第2制御巻線と
    を備えた、請求項1から3までの何れか一項に記載された可変インダクタンス装置。
  7. 前記主巻線に接続された交流電源と、
    前記第1制御巻線に接続された第1直流電源と、
    前記第2制御巻線に接続された第2直流電源と、
    前記第1直流電源と前記第2直流電源を制御する制御装置と
    を備えた、請求項6に記載された可変インダクタンス装置。
  8. 前記主巻線と前記キャパシタとによって構成された共振回路の共振状態を検知する検知部を備え、
    前記制御装置は、
    前記検知部で共振状態が検知されるように、前記第1直流電源から前記第1制御巻線に流される電流の電流値を制御し、かつ、
    前記主巻線の自己インダクタンスが変化しないように、前記第2直流電源から前記第2制御巻線に流される電流の電流値を制御する、
    請求項7に記載された可変インダクタンス装置。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載された可変インダクタンス装置を備え、
    前記主巻線が、給電ユニットの一次側コイルとして用いられた、非接触給電システム。
  10. 請求項1から8までの何れか一項に記載された可変インダクタンス装置を備え、
    前記主巻線が、受電ユニットの一次側コイルとして用いられた、非接触給電システム。
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