JP2018013334A - 運動解析装置、運動解析方法、および運動解析システム - Google Patents

運動解析装置、運動解析方法、および運動解析システム Download PDF

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Abstract

【課題】センサーのオフセット異常を事前に察知し、オフセット異常時における対処を迅速に行うことが可能な運動解析装置を提供する。【解決手段】運動解析装置としてのスイング解析装置1は、運動器具(ゴルフクラブ3)の静止状態におけるセンサー110の出力データを取得する検出部(センサーユニット10)と、第1判定値、および絶対値が前記第1判定値よりも大きな第2判定値とを備え、出力データを、第1判定値および第2判定値と比較し、判定結果を取得する処理部201と、判定結果を判定データとして出力するデータ出力部205と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、運動解析装置、運動解析方法、および運動解析システムに関する。
近年、様々な分野において被検査体(人間)の運動を解析する装置(運動解析装置)が求められている。例えば、ゴルフクラブ、テニスラケット、および野球バット等、運動器具のスイング軌道などの被検査体(競技者)の運動フォームを解析し、解析結果から被検査体に適した運動器具の選定、運動フォームの改善を行うことで競技力の向上につなげることができる。
このような運動解析装置として、モーションセンサーを用いて、ボールの打撃などのタイミングやスイング軌道を検知して、スイング解析を行う技術が開示されている。このスイング解析では、静止時におけるセンサー出力におけるゼロ点、即ちオフセットを基準として解析が行われるため、モーションセンサーのバイアスを除去することが求められる。換言すると、被検査体の運動の原点を決定することが求められる。ここで、バイアスとは、被検査体の運動の開始前でモーションセンサーで検出される、例えば角速度がゼロである初期状態の時のゼロバイアスと、電源変動や温度変動などの外部要因に起因するドリフトを含む総称である。
このバイアスを除去するためには、初期状態のバイアス値を求めることを要する。例えば、ゴルフクラブのスイング解析において、スイング開始前に被検査体が静止する静止期間を設定する。そして、静止期間中に角速度センサー等から出力された信号に基づいて初期状態のバイアス値の決定が行なわれる。即ち、被検査体の運動の原点を決定する。しかしながら、経時変化やモーションセンサーの動作不良などによってオフセットにずれを生じる場合があり、このずれが正常範囲を超えた場合には、異常判定を行う必要があった。このような異常判定方法として、例えば特許文献1には、外部信号を用いることなく、モーションセンサー(角速度センサー)のオフセットを検出し、オフセットの異常判定を高精度に行う方法が開示されている。
特開2005−331332号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているオフセットの異常判定方法では、標準オフセットと、静止時のモーションセンサーの検出値とを比較した値が、所定の判定値を超えた場合をオフセットの異常として判定し、静止時のモーションセンサーによる検出値(オフセット値)の異常としている。このような判定方法では、所定の判定値を超えるまでオフセットの異常としての判定が行われないため、突然オフセットの異常としての判定が出てしまうことから、異常に対処するための対応、例えばモーションセンサーの交換などに長い時間や期間を要してしまうなどの課題があった。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態、又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る運動解析装置は、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データを取得する検出部と、第1判定値、および絶対値が前記第1判定値よりも大きな第2判定値とを備え、前記出力データを、前記第1判定値および前記第2判定値と比較し、判定結果を取得する処理部と、前記判定結果を判定データとして出力するデータ出力部と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、処理部は、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データを、第1判定値に基づいて判定した判定結果と、絶対値が第1判定値よりも大きな第2判定値に基づいて判定した判定結果との、二つの判定結果を用いて異常判定を行う。これにより、「異常傾向」であるか、または「異常」であるか、についての判定を行うことができ、「異常傾向」の判定データが出力された場合に、「異常」の事前警告とすることができる。ユーザーは、「異常」の事前警告により、異常時の対応の準備を行うことが可能となるため、異常対応の時間や期間を短縮することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の運動解析装置において、前記判定データに基づいた判定情報を報知する報知部、を備えていることが好ましい。
本適用例によれば、ユーザーは、報知部の報知により、判定情報を的確に得ることができる。これにより、ユーザーは、異常処理に係る事前対応などを、遅滞なく確実に行うことができる。
[適用例3]上記適用例に記載の運動解析装置において、前記処理部は、前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下の場合に、前記報知部に前記判定情報を報知させることが好ましい。
本適用例によれば、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データが、第1判定値を超え、第1判定値よりも絶対値の大きな第2判定値以下の場合に、「異常傾向」の判定情報を報知することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の運動解析装置において、前記処理部は、前記出力データが、所定回数にわたり前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった場合に、前記報知部に対して前記判定情報を報知させることが好ましい。
本適用例によれば、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データが、所定回数にわたり、第1判定値を超え、第1判定値よりも絶対値の大きな第2判定値以下となった場合に「異常傾向」の判定情報を報知する。これにより、出力データの突発値などのばらつきなどを排除することができ、より報知精度の高い「異常傾向」の判定情報を報知することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の運動解析装置において、前記処理部は、前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった場合の後に、前記出力データが、所定回数にわたり前記第1判定値以下となった場合に、前記判定情報を解除することが好ましい。
本適用例によれば、たまたま突発的な異常値となるなどによって判定結果が第1判定値を超え、且つ第2判定値以下となる、異常判定の偶然性を排除することができ、判定結果の信頼性を高めることができる。
[適用例6]本適用例に係る運動解析方法は、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データを取得するステップと、前記出力データと、第1判定値とを比較するステップと、前記出力データと、絶対値が前記第1判定値よりも大きな第2判定値とを比較するステップと、前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下の場合に、判定データを出力するステップ、もしくは異常診断を行うステップと、を含んでいることを特徴とする。
本適用例によれば、取得した運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データを、第1判定値に基づいて判定した判定結果と、第1判定値よりも絶対値の大きな第2判定値に基づいて判定した判定結果との、二つの判定結果を用いることができる。そして、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データが、第1判定値を超え、第2判定値以下の場合に、判定情報を出力する、もしくは診断ステップに移行することにより、ユーザーは、異常が発生した場合の事前対応(準備)などを行うことが可能となるため、異常対応の時間や期間を短縮することができる。
[適用例7]上記適用例に記載の運動解析方法において、出力された判定データに基づいて、判定情報を報知部によって報知するステップ、を含むことが好ましい。
本適用例によれば、ユーザーは、報知部の報知により、判定情報を的確に得ることができる。これにより、ユーザーは、異常処理に係る事前対応などを、遅滞なく確実に行うことができる。
[適用例8]上記適用例に記載の運動解析方法において、前記出力データと、前記第1判定値および前記第2判定値との比較結果を保存するステップ、を含み、前記報知するステップでは、前記保存されている、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった前記出力データが、所定回数に達した場合に、判定情報を報知部によって報知することが好ましい。
本適用例によれば、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データが、所定回数にわたり、第1判定値を超え、第1判定値よりも絶対値の大きな第2判定値以下となった場合に「異常傾向」の判定情報を報知するため、出力データの突発値などのばらつきなどを排除することができる。これにより、報知精度のより高い「異常傾向」の判定情報を報知することができる。
[適用例9]上記適用例に記載の運動解析方法において、前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった場合の後に、前記出力データが、所定回数にわたり前記第1判定値以下となった場合に、前記判定情報を解除するステップ、を含むことが好ましい。
本適用例によれば、突発値などの出現により、判定結果が第1判定値を超え、且つ第2判定値以下となる、異常判定の偶然性を排除することができ、判定結果の信頼性を高めることができる。
[適用例10]本適用例に係る運動解析システムは、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データを取得する検出部と、第1判定値、および前記第1判定値よりも大きな第2判定値とを備え、前記出力データを、前記第1判定値および前記第2判定値と比較し、判定結果を取得する処理部と、前記判定結果を判定データとして出力するデータ出力部と、前記判定データに基づいて、判定情報を報知する報知部と、を備えユーザー2、前記処理部は、前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下と判定された場合に、前記報知部に前記判定情報を報知することを特徴とする。
本適用例の運動解析システムによれば、処理部は、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データを、第1判定値に基づいて判定した判定結果と、絶対値が第1判定値よりも大きな第2判定値に基づいて判定した判定結果との、二つの判定結果を用いて異常判定を行う。これにより、「異常傾向」であるか、または「異常」であるか、についての判定を行うことができ、「異常傾向」の判定データが出力された場合に、「異常」の事前警告とすることができる。ユーザーは、「異常」の事前警告により、異常時の対応の準備を行うことが可能となるため、異常対応の時間や期間を短縮することができる。
[適用例11]上記適用例に記載の運動解析システムにおいて、前記検出部は、前記運動器具、ユーザーの運動部位の少なくとも一つに取り付け可能であることが好ましい。
本適用例によれば、運動器具やユーザーに、検出部を直接取り付けることにより、より的確な、且つ正確な出力データを得ることができる。
第1実施形態に係る運動解析システムの構成例を示す図。 第1実施形態に係る運動解析システムの概要を示す図。 第1実施形態に係る運動解析装置(スイング解析装置)を構成するセンサーユニットを中心とした概略を示すブロック図。 第1実施形態に係る運動解析装置(スイング解析装置)を構成するスイング解析ユニットを中心とした概略を示すブロック図。 運動器具に適用したスイング解析装置を模式的に示す斜視図。 スイング解析装置の運動器具への装着例を模式的に示す斜視図。 運動器具に装着されたスイング解析装置を模式的に示す斜視図。 スイング動作についての説明図。 運動解析方法に係る手順を示すフローチャート。 センサーの出力データ(バイアス)の異常例1を説明するグラフ。 センサーの出力データ(バイアス)の異常例2を説明するグラフ。 判定情報の表示例を示す図。 第2実施形態に係る運動解析システムの構成例を示す図。 第2実施形態に係る運動解析方法の説明図1。 第2実施形態に係る運動解析方法の説明図2。 第2実施形態に係る運動解析方法の説明図3。 第2実施形態に係る運動解析方法の手順を示すフローチャート。 運動解析方法の応用例1に係る手順を示すフローチャート。 運動解析方法の応用例2に係る手順を示すフローチャート。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。また、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際の構成要素とは適宜に異ならせて記載する場合がある。
[第1実施形態]
1.運動解析システム
1−1.運動解析システムの構成
以下、運動解析の一例として、ゴルフスイングの解析を例に挙げて説明する。先ず、図1および図2を参照して、運動解析システム(スイング解析システム)の構成を説明する。図1は、第1実施形態に係る運動解析システムの構成例を示す図である。また、図2は、第1実施形態に係る運動解析システムの概要を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の運動解析システム(スイング解析システム)1000は、検出部としてのセンサーユニット10およびスイング解析ユニット50を含む運動解析装置としてのスイング解析装置1を含んでいる。センサーユニット10とスイング解析ユニット50との間の通信は、無線通信でもよいし、有線通信でもよい。図2に示すように、スイング解析ユニット50は、パーソナルコンピューター20aの他、スマートフォンやタブレット等の携帯機器20b、あるいはヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)やリスト機器等のウェアラブル端末等の各種情報端末(クライアント端末)で実現される。
また、図1に示すように、運動解析システム(スイング解析システム)1000は、スイング解析ユニット50とは別にスイング診断装置30を含んで構成されてもよい。ただし、スイング診断装置30はスイング解析ユニット50に含まれてもよい。スイング診断装置30は、スイング解析ユニット50からの要求を処理するサーバー(不図示)で実現されてもよい。スイング解析ユニット50とスイング診断装置30とは、ネットワーク40を介して接続されてもよい。ネットワーク40は、インターネット等のワイドエリアネットワーク(WAN:Wide Area Network)でもよいし、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)でもよい。あるいは、スイング解析ユニット50とスイング診断装置30とは、例えば、近距離無線通信や有線通信により、ネットワーク40を介さずに通信してもよい。
1−2.検出部としてのセンサーユニットおよびスイング解析ユニットの構成
次に、図3、図4、および図5A〜図5Cを参照して、運動解析システム(スイング解析システム)1000を構成する運動解析装置(スイング解析装置1)に含まれるセンサーユニット10およびスイング解析ユニット50の構成を説明する。図3は、第1実施形態に係る運動解析装置(スイング解析装置)を構成するセンサーユニットを中心とした概略を示すブロック図である。図4は、第1実施形態に係る運動解析装置(スイング解析装置)を構成するスイング解析ユニットを中心とした概略を示すブロック図である。図5Aは、運動器具(ゴルフクラブ3)に適用したスイング解析装置を模式的に示す斜視図である。図5Bは、スイング解析装置の運動器具への装着例を模式的に示す斜視図である。図5Cは、運動器具に装着されたスイング解析装置を模式的に示す斜視図である。
図3では、本実施形態に係る運動解析装置としてのスイング解析装置1の検出部としてのセンサーユニット10のセンサー部100の概略構成を主に示している。また、図4では、本実施形態に係る運動解析装置の一例としてのスイング解析ユニット50の概略構成を示している。
図3および図4に示す運動解析装置としてのスイング解析装置1は、検出部としてのセンサーユニット10を構成するセンサー部100と、スイング解析ユニット50と、センサー部100を運動器具(ゴルフクラブ3)に取り付けるアタッチメントである保持部200と、を含み構成されている。
1−2.1.検出部としてのセンサーユニットの構成
検出部としてのセンサーユニット10は、センサー部100と、センサー部100を収容する筐体130(図5A参照)と、保持部200と、を含み構成されている。
センサー部100は、報知部の一例としての告知部150と、センサー110と、制御部120と、を含み構成されている。なお、センサー部100は、後述する筐体130に収容されている。
センサー110は、運動に伴う所与の物理量を検出し、検出した加速度、角速度、速度、および角加速度などの物理量に応じた信号を出力することができる。センサー110は、X軸,Y軸,Z軸方向の加速度を検出する三軸検出型の加速度センサー112x,112y,112z(以下、総称して「三軸加速度センサー」と称す。)が設けられている。また、センサー110は、X軸、Y軸,Z軸方向の角速度を検出する三軸検出型のジャイロセンサー(角速度センサー)114x,114y,114z(以下、総称して「三軸ジャイロセンサー114x〜114z」と称す。)が設けられている。センサー110は、三軸加速度センサーと、三軸ジャイロセンサーと、を含む6軸検出型のモーションセンサーとして設けることもできる。
ここで、三軸ジャイロセンサー(角速度センサー)114x〜114zは、振動型角速度センサーを用いることができる。振動型角速度センサーは、振動体を一定の周波数で振動させる。振動体に角速度が加わるとコリオリ力が発生し、コリオリ力によって振動体が異なる方向に振動する。このコリオリ力による変位を検知し、角速度を検出することで運動に伴う物理量を検出することができる。
なお、本実施形態のスイング解析装置1においてセンサー110の構成は、特に限定されること無く、適宜、これらの構成要素の一部が削除または変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよく、運動検出を行う計測対象物に応じて適宜変更してもよい。
制御部120は、データ処理部120Aと、電源部120Bと、通信部120Cと、を含み構成されている。制御部120は、三軸加速度センサー(加速度センサー)112x〜112z、三軸ジャイロセンサー(角速度センサー)114x〜114z、および後述する告知部150と、スイング解析ユニット50と、が接続されている。
データ処理部120Aは、三軸加速度センサー(加速度センサー)112x〜112z、および三軸ジャイロセンサー(角速度センサー)114x〜114zの出力信号を、例えば、時間情報(タイムベース)とともにパケットデータ変換を行う。また、パケットデータ変換された信号を通信部120Cに伝達する。なお、以下の説明において三軸加速度センサー(加速度センサー)112x〜112z、および三軸ジャイロセンサー(角速度センサー)114x〜114zの出力データ(出力信号)を、パケットデータに変換した信号を「運動出力信号70」と称する。
通信部120Cは、データ処理部120Aから伝達された運動出力信号70(パケットデータ)をスイング解析ユニット50に伝送する処理を行う。なお、センサーユニット10とスイング解析ユニット50との伝送方法は特に限定されること無く無線通信などを用いることができる。
制御部120には、電源部120Bが設けられ、センサー110や制御部120などの動作に必要な電源の供給を行う。電源部120Bの構成は特に限定されること無く、一次電池(例えば、乾電池やリチウム電池。)や2次電池(ニッケル水素電池やリチウムイオン電池。)を用いることができる。なお、電源部120Bは、スイング解析ユニット50に設けて、センサー部100に電源の供給を行なってもよい。
保持部200は、スイング解析装置1の検出対象である運動器具のスイング軌道を検出するため、センサー部100を運動器具に取り付けるアタッチメントである。保持部200は、図5Bおよび図5Cに示す様に、スイング解析装置1をゴルフクラブ3に適用した場合に、センサー部100をゴルフクラブ3等の運動器具に取り付けるアタッチメントである。保持部200の形状は、特に限定されないが、ゴルフクラブ3に適用する場合には、シャフト3sもしくはグリップ3gにセンサー部100を設けるとともに、センサー部100を着脱可能に嵌合する様に取り付けることができればよい。また、センサー部100は、グリップ3gの末端と同じ方向に後述する告知部150が向くようにゴルフクラブ3に取り付けられることが好ましい。なお、センサー部100は、ユーザー2の部位(例えば、手やグローブなど)に取り付けられてもよいし、腕時計などのアクセサリーに取り付けられてもよい。また、保持部200は、運動器具の種類によって適宜変更してもよい。
報知部の一例としての告知部150は、図3および図4に示す様に、センサー部100に設けられている。告知部150は、図5A、図5B、および図5Cに示す様に、発光部132を含み構成されている。告知部150は、ユーザー2(図2参照)にセンサー部100の出力信号の状態やスイング解析装置1の各種状態を視覚的に告知するために設けられている。告知部150は、発光部132の明滅によってユーザー2にセンサー部100の出力信号の状態やスイング解析装置1の各種状態の告知を行うものである。本実施形態のスイング解析装置1の告知部150は、その一例として第1発光部132aと、第2発光部132bと、を含み構成されている。第1発光部132aおよび第2発光部132bは、発光ダイオード等の発光素子を用いることで複数の色(例えば、赤色および緑色)の発光が可能である。よって、告知部150は、発光部132の発光色の違いによって、センサー部100の運動出力信号70の状態やスイング解析装置1の各種状態を告知することができる。
なお、告知部150は、センサー部100の筐体130の側面(外表面)に設けられていることが好ましい。例えば、センサーユニット10を後述するゴルフクラブ3のシャフト3sの裏側に装着する場合、告知部150を筐体130の表面にのみに設けられていると、ユーザー2による告知部150の発光の視認(覚知)を妨げる場合がある。そこで、筐体130の側面にも告知部150を設けることで、センサーユニット10の装着方法にかかわらず告知部150の発光をユーザー2に視認(覚知)させることができる。また、告知部150は、センサーユニット10の筐体130の幅方向(例えば、シャフト3sが延伸する方向と交差する方向)の両端に設けられることが好ましい。ゴルフクラブ3のスイングにおいて、利き腕にかかわらず告知部150の発光を視認(覚知)させることができる。
1−2.2.スイング解析ユニットの構成
図4に戻りスイング解析ユニット50の構成を説明する。図4に示すように、スイング解析ユニット50は、処理部(CPU)201、通信部210、操作部220、ROM(Read Only Memory)230、RAM(Random Access Memory)240、不揮発性メモリー250、および報知部の一例としての表示部260を含み構成されている。
通信部210は、センサーユニット10から伝送された運動出力信号70(パケットデータ)を受信し、処理部201に伝達する処理を行う。操作部220は、ユーザー2や補助者(不図示)からの操作データを取得し、処理部201に伝達する処理を行う。ROM230は、処理部201が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムや、アプリケーション機能を実現するための各種プログラムやデータ等を記憶している。RAM240は、処理部201の作業領域として用いられ、ROM230から読み出されたプログラムやデータ、操作部220から入力されたデータ、処理部201が各種プログラムや、アプリケーション機能にしたがって実行した演算結果等を一時的に記憶する記憶部である。
報知部の一例としての表示部260は、処理部201の処理結果を文字やグラフ、その他の画像として表示するものである。表示部260は、例えば、CRT、LCD、およびタッチパネル型ディスプレイなどである。なお、1つのタッチパネル型ディスプレイで操作部220と表示部260との機能を実現するようにしてもよい。
処理部201は、演算部202と、判定部204と、データ出力部205と、解析部206を、を含み構成されている。処理部201は、ROM230に記憶されているプログラムにしたがって、センサーユニット10から通信部210を介して受信した運動出力信号70に対する各種の計算処理、解析処理、判定処理、およびこれら結果の出力処理などを行う。
処理部201は、センサーユニット10から伝送される運動出力信号70の演算処理を演算部202で行う。また、処理部201は、その演算処理の結果に基づいてユーザー2が静止状態であるか否かの判定を判定部204で行うとともに、センサー110のバイアス値をRAM240に記憶する。換言すると、判定部204は、センサーユニット10が取り付けられたゴルフクラブ3がスイングの原点状態にあるか否かの判定を行う。
また、処理部201は、センサーユニット10から伝送される運動出力信号70の演算処理を演算部202で行う。処理部201は、演算処理の結果に基づいて運動検出が適正に行なわれたか否かの判定を判定部204で行う。また、処理部201は、演算処理の結果に基づいて解析部206で計測対象の運動解析を行う。処理部201は、これらの静止状態の判定、運動検出適否の判定、運動解析結果の完了、などのトリガー(結果)信号80を、データ出力部205から告知部150へ伝送する。また、処理部201は、後述するセンサー110のオフセットの適否に係る判定結果を、データ出力部205から、例えば表示データとして表示部260に出力する。
なお、処理部201は、センサーユニット10から伝送される運動出力信号70の演算結果であるバイアスの値(絶対値)が第2判定値を超えた場合、「バイアスの値が異常値であり、センサー110に異常の生じている虞がある」とする判定データとしての異常判定情報を生成し、出力する。また、処理部201は、センサーユニット10から伝送される運動出力信号70の演算結果であるバイアスの値(絶対値)が第1判定値を超え、第2判定値以下である場合に、「現時点でのセンサー110の異常は生じていないが、近い将来バイアス異常、即ちセンサー110に異常の起こる虞がある」との判定情報(判定データ)を生成し、その判定情報を処理部201から出力する。
なお、スイング解析ユニット50は、上述した機能を有するパーソナルコンピューターやスマートフォン(タブレット端末を含む。)などを用いることができる。
検出部としてのセンサーユニット10(センサー部100)を適用したスイング解析装置1は、例えばゴルフクラブ3などの運動器具、および例えば腕(手首や肘)や胴部など、ユーザー2の運動部位の少なくとも一つに取り付けることができる。このように、センサーユニット10(センサー部100)を直接取り付けることにより、より的確な、且つ正確な出力データを得ることができる。
以下、装着の具体例として、上述したスイング解析装置1をゴルフクラブ3に適用した態様について説明する。センサー部100は、図5Aに示すように、センサー部100を構成するセンサー110および制御部120が筐体130に収容されている。また、筐体130の側面(外表面)には、告知部150を構成する第1発光部132aおよび第2発光部132bが設けられている。
図5Cに示すように、センサー部100は、保持部200を用いてゴルフクラブ3に取り付けられている。具体的には、センサー部100は、図5Bに示すように、ゴルフクラブ3のシャフト3sもしくはグリップ3gに取り付けられた保持部200に嵌合するように取り付けられている。なお、センサーユニット10のゴルフクラブ3への取付は、告知部150の発光部132(132a,132b)がグリップ3gの端部側に向うように取り付けられている。ユーザー2が発光を容易に視認(覚知)することができるようにするためである。
ユーザー2が、上述のスイング解析装置1を適用したゴルフクラブ3を用いて行うスイング動作は、図6に示すように、アドレス姿勢(静止状態)からスイング(バックスイング)を開始した後、バックスイング中にゴルフクラブ3のシャフト3sが水平になるハーフウェイバック、バックスイングからダウンスイングに切り替わるトップ、ダウンスイング中にゴルフクラブ3のシャフト3sが水平になるハーフウェイダウンの各状態を経て、ゴルフボール4を打球するインパクト(打球)に至る動作を含んでいる。そして、スイング解析装置1は、スイングが行われた時刻(日時)、ユーザー2の識別情報や性別、ゴルフクラブ3の種類、スイング動作の解析結果の情報を含むスイング解析データを生成し、ネットワーク40(図1参照)を介して、スイング診断装置30などに送信する。
1−3.運動解析方法
次に、図7を参照して、本実施形態の運動解析方法を説明する。図7は、運動解析方法に係る手順を示すフローチャートである。
本実施形態の運動解析方法は、図7に示すように、運動器具の静止状態におけるセンサー110の出力データ(バイアスの値)を取得するステップS102と、出力データと第1判定値とを比較するステップS103と、出力データと絶対値が第1判定値よりも大きな第2判定値とを比較するステップS104と、出力データが第1判定値を超え、且つ第2判定値以下の場合に、異常診断を行うステップS108、もしくは判定データを出力するステップS111と、を少なくとも含んでいる。
以下、図7に沿って、各手順をステップ毎に説明する。なお、本説明では、上述したスイング解析装置1を、運動器具としてのゴルフクラブ3に適用した場合の運動解析方法(ゴルフスイング解析方法)について説明する。また、以下の手順の説明では、前述したスイング解析システム1000の構成に用いた符号を用いる。
先ず、ユーザー2は、図7に示す手順に先立つ準備工程(不図示)として、運動(スイング)開始前のセンサー110のバイアスを計測する。ユーザー2は、ゴルフクラブ3を握持して静止状態(いわゆる「アドレス状態」)の場合の運動出力信号70(図4参照)をスイング解析ユニット50に取得する。この準備工程では、スイング解析ユニット50に取得された運動出力信号70の演算を演算部202で行う。なお、バイアスとは、ユーザー2の運動開始前で角速度がゼロである初期状態の時のバイアスと、電源変動や温度変動などの外部要因に起因するドリフトを含む総称である。
そして、演算部202は、演算されたバイアスに基づいて、バイアスの異常を判定するための第1判定値と、第1判定値よりも絶対値として大きな値の第2判定値とを設定し、ROM230に記録(記憶)させる。ここで、第1判定値は、この値(絶対値)を超えなければバイアスは正常と判定する閾値である。また、第2判定値は、この値(絶対値)を超える場合は、バイアスの異常と判定し、センサーに異常を生じていると判断する閾値である。例えば、第1判定値は、±10dpsに設定し、第2判定値は、第1判定値よりも絶対値として大きな±30dpsに設定する。なお、第1判定値を超え、第2判定値以下の間の場合は、近い将来バイアス異常、即ちセンサーに異常の起こる虞があると判定する。
ここで、初期設定のバイアスと、スイング毎に測定するバイアスとの比較について、図8Aおよび図8Bを参照して説明する。図8Aおよび図8Bは、センサーの出力データ(バイアス)の異常例1および異常例2を説明するグラフであり、縦軸にセンサーの出力値を示し、横軸にスイング回数を示している。
静止状態の場合の運動出力信号70であるバイアスは、センサー110が正常な場合、準備工程で測定された初期設定のバイアスと、次の図7に示す手順の内でスイング毎に測定する適否を判定するためのバイアスとの差が見られない。しかしながら、センサー110に異常の生じた場合、もしくは異常の前段階での現象が生じている場合は、初期設定のバイアスと、次の図7に示す手順の内でスイング毎に測定する適否を判定するためのバイアスとの間のバイアスの値の差が大きくなる。
図8Aに示す異常例1では、初期の段階では三軸ともバイアスに差が見られないが、何回かのスイングの後にX軸のバイアスの差が、−(マイナス)方向にやや大きくなっている。そして、その後のスイングにおいても−(マイナス)方向のバイアスの差のやや大きな状態が続いた(本例では、−10dps〜−20dps)後、バイアスの差が+(プラス)方向に著しく大きく(+170dps程度)なっている。なお、このときのセンサー110は、検証の結果、その測定機能に異常を生じていた。
また、図8Bに示す異常例2では、初期の段階では三軸ともバイアスに差が見られないが、前述の異常例1と同様に何回かのスイングの後にX軸のバイアスの差が、+(プラス)方向にやや大きくなっている(プラス25dps程度)。そして、その後のスイングにおいても+(プラス)方向のバイアスの差のやや大きな状態が続いた(本例では、+20dps程度)後、バイアスの差が−(マイナス)方向に著しく大きく(−140dps弱)なっている。なお、このときのセンサー110においても、検証の結果上述と同様に、その測定機能に異常を生じていた。
上述のように、初期設定のバイアスと、スイング毎に測定するバイアスとの差の変化を監視することにより、センサー110に異常を生じる前段階の現象を捉えることができる。そして、上述の異常例から、前段にて例示した第1判定値(±10dps)、および第2判定値(±30dps)を設定することができる。
なお、上述では、バイアスについて、角速度を用いて説明したが、加速度を用いることもできる。加速度を用いる場合は、静止しているときの三軸加速度センサー(三軸検出型の加速度センサー112x,112y,112z)の三軸の計測値の合計が1Gとなることを利用してバイアス異常の判定値(閾値)を設定することができる。
次に、ユーザー2は、図7に示す手順に沿った一連のステップを開始する。図7に示す手順において、先ずユーザー2は、スイング解析ユニット50などを介してユーザー2の身体情報やユーザー2が使用するゴルフクラブ3に関する情報などの入力操作を行う(ステップS100)。身体情報は、ユーザー2の身長、腕の長さ、および脚の長さの少なくとも1つの情報を含み、さらに性別の情報やその他の情報を含んでもよい。ゴルフクラブ情報は、ゴルフクラブ3の長さ(クラブ長)の情報、およびゴルフクラブ3の種類(番手)の少なくとも一方の情報を含む。
ステップS100において、ユーザー2は、身長、性別、年齢、国籍などの身体の情報を身体情報として入力し、クラブ長、番手などのゴルフクラブに関する情報をゴルフクラブ情報として入力する。なお、身体情報に含まれる情報は、これに限られず、例えば、身体情報は、身長に代えてまたは身長とともに腕の長さおよび脚の長さの少なくとも一方の情報を含んでもよい。同様に、ゴルフクラブ情報に含まれる情報は、これに限られず、例えば、ゴルフクラブ情報は、クラブ長と番手のいずれか一方の情報を含まなくてもよいし、他の情報を含んでもよい。
次に、ユーザー2は、スイング解析ユニット50などを介して計測開始操作(センサーユニット10に計測を開始させるための操作)を行う(ステップS101)。ステップS101において、ユーザー2が、計測開始操作を行うと、センサーユニット10は、所定周期(例えば1ms)で三軸加速度と三軸角速度を計測し、計測したデータを順次、スイング解析ユニット50に送信する。センサーユニット10とスイング解析ユニット50との間の通信は、無線通信でもよいし、有線通信でもよい。
次に、ユーザー2は、センサー110に異常があるか否かを判定するために、運動(スイング)開始前のセンサー110のバイアスを計測する(ステップS102)。バイアスを計測するステップS102では、ユーザー2が、ゴルフクラブ3を握持して静止状態(いわゆる「アドレス状態」)の場合の出力データ(出力信号)を、パケットデータに変換した信号である運動出力信号70として、スイング解析ユニット50に取得する。そして、運動出力信号70は、演算部202において演算処理され、バイアスの値として取得される。換言すれば、このバイアスの値を、静止状態の場合のセンサー110からの出力データ(出力信号)と言い換えることができる。
次に、取得されたバイアスの値の適否を判定するため、判定部204は、ステップS102において運動出力信号70が演算部202で演算されたバイアスの値と、予めROM230に記録されている第1判定値とを比較する(ステップS103)。
ステップS103において、バイアスの値(絶対値)が第1判定値(絶対値)を超えている場合(ステップS103:YES)は、次のステップであるバイアスの値と第2判定値とを比較するステップS104に移行する。また、バイアスの値(絶対値)が第1判定値(絶対値)以下である場合(ステップS103:NO)は、バイアスの値(静止状態における運動出力信号70の値)に異常がない(正常値)と判定し、アドレス姿勢の指示を待つ手順(アドレス姿勢の指示通知の有無を確認するステップS113)に移行する。
次に、前述のステップS103において、バイアスの値(絶対値)が第1判定値(絶対値)を超えている場合、判定部204は、ステップS102において取得されたバイアスの値と、予めROM230に記録されている第2判定値とを比較する(ステップS104)。
ステップS104において、バイアスの値(絶対値)が第2判定値(絶対値)を超えている場合(ステップS104:YES)、判定部204は、バイアスの値が異常値であり、センサー110に異常の生じている虞があると判定し、処理部201に情報を送信する。そして、処理部201は、判定部204から送信された情報に基づき、センサー110の異常を報知する異常判定情報(換言すれば、比較結果の情報)を生成し、出力する(ステップS105)。なお、処理部201は、異常判定情報を、例えばRAM240に保存してもよい。
ステップS105において処理部201から出力された異常判定情報は、報知部としての表示部260に、文字や画像などを含む画像情報(センサー110の異常を報知する画像)として表示される(ステップS106)。このような表示により、ユーザー2は、異常判定情報(判定情報)を的確に得ることができる。これにより、ユーザーは、異常処理に係る事前対応などを、遅滞なく確実に行うことができる。
ここで、センサー110が異常と判定されたため、以降の手順を停止する。
また、ステップS104において、バイアスの値(絶対値)が第2判定値(絶対値)以下である場合(ステップS104:NO)、即ちバイアスの値(絶対値)が第1判定値(絶対値)を超え、第2判定値(絶対値)以下の間の場合、判定部204は、現時点でのセンサー110の異常は生じていないが、近い将来バイアス異常、即ちセンサー110に異常の起こる虞があると判定する。換言すれば、第1判定値(絶対値)<バイアスの値(絶対値)≦第2判定値(絶対値)の関係式の成立する場合である。そして、処理部201は、以降の手順を進め、予め設定しておいた判定結果の診断を行うか否かを判定するステップS107に移行する。
ステップS107では、判定結果の診断を行うか否かを判定し、判定結果の診断を行う場合(ステップS107:YES)は、次の異常診断処理のステップS108に移行する。また、判定結果の診断を行わない場合(ステップS107:NO)は、判定情報を出力するステップS111に移行する。なお、処理部201は、判定情報を、例えばRAM240に保存してもよい。
異常診断処理のステップS108では、ステップS104において、バイアスの値(絶対値)が第1判定値(絶対値)を超え、且つ第2判定値(絶対値)以下となった要因を診断する。具体的には、センサー110の異常の有無や他の不具合の有無について診断処理し、近い将来バイアス異常、即ちセンサー110に異常の起こる虞があるか否かを診断する(ステップS108)。そして、必要に応じて診断結果を報知部としての表示部260に表示し(ステップS109)、次の手順に移行する。
次に、ステップS111では、ステップS107において、バイアスの値(絶対値)が第1判定値(絶対値)を超え、第2判定値(絶対値)以下である旨を示す判定データとしての判定情報を生成し、その判定情報を処理部201から出力する。出力された判定データとしての判定情報は、例えば図9に示すような表示例として表示部260に表示される(ステップS112)。図9は、判定情報の表示例を示す概略図であり、スマートフォンやタブレット等の携帯機器20bの表示画面25を示している。表示画面25には、一例として、スイング軌跡34やマーク36などとともに、バイアスに異常傾向が見られる旨の警告表示マーク35が表示されている。
次に、ユーザー2は、スイング解析ユニット50からアドレス姿勢(運動開始前の基本姿勢)をとるように指示する通知(例えば、音声による通知)を受けた後(ステップS113:YES)、ゴルフクラブ3のシャフト3sの長手方向の軸がターゲットライン(打球の目標方向)に対して垂直となるようにアドレスの姿勢をとり、所定の時間以上となるように静止する(ステップS114)。ここで、スイング解析ユニット50は、センサーユニット10(センサー110)が出力する計測データを用いて、静止時におけるユーザー2の手元2a(図2参照)の姿勢情報を生成(取得)する(ステップS115)。なお、スイング解析ユニット50からアドレス姿勢(運動開始前の基本姿勢)をとるように指示する通知(例えば、音声による通知)を受けていない場合(ステップS113:NO)は、通知されるまで待機する。
次に、ユーザー2は、スイング解析ユニット50からスイングを許可する通知(例えば、音声による通知)を受けた後(ステップS116:YES)、スイング動作を行い、ターゲットのゴルフボール4を打球する(ステップS117)。なお、スイング解析ユニット50からスイングを許可する通知(例えば、音声による通知)の無い場合(ステップS116:NO)は、スイングを許可する通知がされるまで、スイング動作を待機する。
次に、スイング解析ユニット50は、ユーザー2のスイングを計測したセンサーユニット10からの計測データに基づき、一連のスイングにおける各タイミング(例えばハーフウェイバック、ナチュラルアンコック、ハーフウェイダウン、およびインパクトなど)を検出する。また、センサーユニット10からの計測データに基づき、検出した各タイミングの、ゴルフクラブ3(図3参照)のヘッド3aの位置やフェース面の向きなどを計算する。
次に、スイング解析ユニット50の解析部206は、求められた一連のスイングの位置および姿勢や動作データや予めROM230に記憶されている情報などに基づき、スイング軌跡データ(スイング軌跡情報)を生成(取得)し、一連のスイングに係る種々の解析を行う(ステップS118)。
次に、スイング解析ユニット50は、ステップS118で生成されたスイング軌跡情報や一連のスイングに係る種々の解析結果などに基づき、スイング解析データとして、表示部260に画像情報として表示する(ステップS119)。
以上により一連の工程を終了する。
なお、図7に示すフローチャートにおいて、可能な範囲で各工程(手順)の順番を適宜変えてもよいし、一部の工程を削除あるいは変更してもよいし、他の工程を追加してもよい。例えば、上述の手順では、センサー110のバイアスを計測する(ステップS102)を、運動(スイング)開始前に計測したが、これに替えて、ステップS114におけるアドレス姿勢の静止において、センサー110のバイアスを計測し、バイアスの異常の有無を判定することとしてもよい。
このような運動解析方法(ゴルフスイング解析方法)によれば、取得したゴルフクラブ3の静止状態におけるセンサー110の出力データ(運動出力信号70)を、第1判定値に基づいた判定と、第1判定値よりも絶対値の大きな第2判定値に基づいた判定との、二つの判定を用いことができる。そして、ステップS103およびステップS104において、運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データが、第1判定値を超え、第2判定値以下の場合に、事前警報としての判定情報を出力する(ステップS111)、もしくは診断ステップ(ステップS107)に移行することにより、ユーザー2は、異常が発生した場合の事前対応(準備)などを行うことが可能となるため、異常対応の時間や期間を短縮することができる。
また、上述にて説明した第1実施形態に係る運動解析システム(スイング解析システム)1000によれば、処理部201は、ゴルフクラブ3の静止状態におけるセンサー110の出力データ(運動出力信号70)を、予め設定された第1判定値に基づいた判定結果と、第1判定値よりも絶対値の大きな第2判定値に基づいた判定結果との、二つの判定結果を用いて異常判定を行う。これにより、出力データ(運動出力信号70)が、「異常傾向」であるか、または「異常」であるか、についての判定を行うことができ、「異常傾向」の判定データが出力された場合に、「異常」の事前警告とすることができる。ユーザー2は、「異常」の事前警告により、異常時の対応の準備を行うことが可能となるため、異常対応の時間や期間を短縮することができる。
また、運動解析システム(スイング解析システム)1000によれば、ゴルフクラブ3の静止状態におけるセンサー110の出力データ(運動出力信号70)が、第1判定値を超え、第1判定値よりも絶対値の大きな第2判定値以下の場合に、「異常傾向」の判定情報を報知することができる。そして、ユーザー2は、報知部としての表示部260に表示された報知により、判定情報を的確に得ることができる。これらにより、ユーザー2は、異常処理に係る事前対応などを、遅滞なく確実に行うことができる。
[第2実施形態]
2.運動解析システム
2−1.運動解析システムの構成
次に、ゴルフスイングの解析を例に挙げ、図10を参照して第2実施形態に係る運動解析システム(スイング解析システム)の構成を説明する。図10は、第2実施形態に係る運動解析システムの構成例を示す図。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様な構成について、同符号を付し、その説明を省略することがある。
図10に示すように、第2実施形態の運動解析システム(スイング解析システム)2000は、センサーユニット10およびスイング解析ユニット50を含む運動解析装置としてのスイング解析装置1を含んでいる。センサーユニット10とスイング解析ユニット50との間の通信は、無線通信でもよいし、有線通信でもよい。なお、スイング解析ユニット50は、前述の第1実施形態と同様な構成であるので、その説明を省略する。
また、運動解析システム(スイング解析システム)2000は、スイング解析ユニット50とは別にスイング診断装置30を含んで構成されてもよい。ただし、スイング診断装置30はスイング解析ユニット50に含まれてもよい。スイング診断装置30は、スイング解析ユニット50からの要求を処理するサーバー90で実現されてもよい。スイング解析ユニット50とスイング診断装置30とは、ネットワーク40を介して接続されてもよい。ネットワーク40は、インターネット等のワイドエリアネットワーク(WAN:Wide Area Network)でもよいし、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)でもよい。あるいは、スイング解析ユニット50とスイング診断装置30とは、例えば、近距離無線通信や有線通信により、ネットワーク40を介さずに通信してもよい。
さらに、運動解析システム(スイング解析システム)2000は、スイング解析ユニット50およびスイング診断装置30と、ネットワーク40を介して接続されるサービス端末60、およびサーバー90を含んでいる。
2−2.センサーユニットおよびスイング解析ユニットの構成
第2実施形態に係る運動解析システム(スイング解析システム)2000を構成する運動解析装置(スイング解析装置1)に含まれるセンサーユニット10およびスイング解析ユニット50の構成は、前述の第1実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、第2実施形態に係る以下の説明では、第1実施形態と同様の構成については、同符号を用いて説明する。
2−3.運動解析方法
次に、図11A〜図11C、および図12を参照して、第2実施形態の運動解析方法を説明する。図11A〜図11Cは、第2実施形態に係る運動解析方法を説明する図であり、図11Aは説明図1、図11Bは説明図2、図11Cは説明図3である。図12は、第2実施形態に係る運動解析方法の手順を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、前述の第1実施形態に係る運動解析方法と異なる手順を中心に説明し、同様な手順はその説明を省略することがある。
先ず、第2実施形態に係る運動解析方法の概要について説明する。第2実施形態に係る運動解析方法では、ユーザー2によってスイング解析ユニット50もしくは端末機器20に入力された当該運動解析装置(スイング解析装置1)の購入日もしくは使用開始日を、保証期間データD2aとして販売元(製造元)CAの保有するサーバー90に送信し、記録する。そして、後述する手順のステップS103およびステップS104におけるバイアスの値(絶対値)D1と第1判定値(絶対値)および第2判定値との比較において、少なくともバイアスの値(絶対値)D1が第2判定値(絶対値)を超えている場合に、異常判定情報D2bをサーバー90やデータ処理装置95に送信し、以下の処理を行う。
先ず、図11Aの異常判定(1)の場合を説明する。異常判定(1)は、バイアスの値(絶対値)D1が第2判定値(絶対値)を超え、異常判定情報D2bの出力された日にちが、保証期間終了日より前、即ち当該スイング解析装置1の保証期間内に異常判定情報D2bが出力された場合を例示している。
図11Bに示す異常判定(1)の場合には、データ処理装置95が、異常判定情報D2bが出力された日にちとサーバー90に記録されている保証期間終了日とを比較することによって、異常判定情報D2bが出力された日にちが保証期間内であるか否かを判定する。そして、異常判定情報D2bが出力された日にちが保証期間内であれば、端末機器20にその旨の保証情報D4を表示するとともに、修理部品や代替え品などの手配を指示する情報D3をサービス端末60に出力し、表示させる。加えて、修理部品や代替え品などを、販売元(製造元)CAからユーザー2に向けて送付する(矢印PA)ことも可能である。
次に、図11Aの異常判定(2)の場合を説明する。異常判定(2)は、バイアスの値(絶対値)が第2判定値(絶対値)を超え、異常判定情報D2bの出力された日にちが、保証期間終了日より後、即ち当該スイング解析装置1の保証期間終了後に異常判定情報D2bが出力された場合を例示している。
図11Cに示す異常判定(2)の場合には、データ処理装置95が、異常判定情報D2bが出力された日にちとサーバー90に記録されている保証期間終了日とを比較することによって、異常判定情報D2bが出力された日にちが保証期間内であるか否かを判定する。そして、異常判定情報D2bが出力された日にちが当該スイング解析装置1の保証期間終了後であれば、データ処理装置95から端末機器20に向けて、例えば修理案内情報や代替え製品情報(新製品情報)などの案内情報D5を出力し、表示させる。
なお、上述では、異常判定情報D2bが出力された日にちが保証期間内であるか否かの判定を、データ処理装置95によって行う構成で説明したが、これに限らない。異常判定情報D2bが出力された日にちが保証期間内であるか否かの判定を、データ処理装置95に替えて端末機器20によって行うこともできる。
第2実施形態に係る運動解析方法は、図12に示すように、運動解析装置(スイング解析装置1)の購入日もしくは使用開始日を入力するステップS98と、運動器具としてのゴルフクラブ3の静止状態におけるセンサーの出力データ(バイアスの値)を取得するステップS102と、出力データと第1判定値とを比較するステップS103と、出力データと第1判定値よりも絶対値の大きな第2判定値とを比較するステップS104と、出力データが第1判定値を超え、且つ第2判定値以下の場合に、判定データを出力するステップS111と、を少なくとも含んでいる。
以下、図12に沿って、各手順をステップ毎に説明する。図12には、上述にて図11Bを用いて説明した異常判定(1)の場合の手順を示している。なお、本説明では、上述したスイング解析装置1をゴルフクラブ3に適用した場合の運動解析方法(ゴルフスイング解析方法)について説明する。また、以下の手順の説明では、上述したスイング解析システム2000の構成に用いた符号を用いる。
先ず、ユーザー2は、図12に示す手順に先立つ準備工程(不図示)として、運動(スイング)開始前のセンサー110のバイアスを計測する。ユーザー2は、ゴルフクラブ3を握持して静止状態(いわゆる「アドレス状態」)の場合の運動出力信号70(図4参照)をスイング解析ユニット50に取得する。そして、演算部202は、演算されたバイアスに基づいて、バイアスの異常を判定するための第1判定値と、第1判定値よりも絶対値として大きな値の第2判定値とを設定し、ROM230に記録させる。なお、この準備工程は、第1実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。また、初期設定のバイアスと、スイング毎に測定するバイアスとの比較についても、第1実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。
次に、ユーザー2は、図12に示す手順に沿った一連のステップを開始する。図12に示す手順において、先ずユーザー2は、当該動解析装置(スイング解析装置1)の購入日もしくは使用開始日を、スイング解析ユニット50もしくは端末機器20に入力する(ステップS98)。入力された当該動解析装置(スイング解析装置1)の購入日もしくは使用開始日に係るデータは、保証期間データD2aとして、例えば販売元(製造元)CAの保有するサーバー90に送信し、記録される。
次に、ユーザー2は、スイング解析ユニット50などを介してユーザー2の身体情報やユーザー2が使用するゴルフクラブ3に関する情報などの入力操作を行う(ステップS100)。この入力操作を行うステップS100は、第1実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。
以降、手順は、計測開始操作を行うステップS101、運動(スイング)開始前のセンサー110のバイアスを計測するステップS102、ステップS102において取得されたバイアスの値と第1判定値とを比較するステップS103、およびステップS102において取得されたバイアスの値と、予めROM230に記録されている第2判定値とを比較するステップS104を実行する。なお、ステップS101、ステップS102、ステップS103、およびステップS104については、第1実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。
ステップS103において、バイアスの値(絶対値)が第1判定値(絶対値)以下である場合(ステップS103:NO)は、バイアスの値(静止状態における運動出力信号70の値)に異常がない(正常値)と判定し、アドレス姿勢の指示を待つ手順(アドレス姿勢の指示通知の有無を確認するステップS113)に移行する。
また、ステップS104において、バイアスの値(絶対値)が第2判定値(絶対値)以下である場合(ステップS104:NO)、即ちバイアスの値(絶対値)が第1判定値を超え、第2判定値以下の間の場合は、現時点でのセンサー110の異常は生じていないが、近い将来バイアス異常、即ちセンサーに異常の起こる虞があると判定する。そして、以降の手順を進め、センサーに異常の起こる虞がある旨の判定情報を出力するステップS111に移行する。
なお、判定情報を出力するステップS111、およびそれ以降の判定情報を表示するステップS112〜スイング解析結果を表示するステップS119までの手順は、第1実施形態と同様であるので、それぞれのステップの詳細な説明を省略する。
ステップS103において、バイアスの値(絶対値)が第1判定値(絶対値)を超えている場合(ステップS103:YES)は、次のステップであるバイアスの値と第2判定値とを比較するステップS104に移行する。
そして、ステップS104において、バイアスの値(絶対値)が第2判定値(絶対値)を超えている場合(ステップS104:YES)、判定部204は、バイアスの値が異常値であり、センサー110に異常の生じている虞があると判定し、処理部201に情報を送信する。
処理部201は、判定部204から送信された情報(バイアスの値と第1判定値および第2判定値との比較結果)に基づき、センサー110の異常を報知する比較結果の情報として異常判定情報D2bを生成し、RAM240や表示部260などに出力する(ステップS105)。そして、処理部201は、出力された異常判定情報D2bを、例えばRAM240に保存する(ステップS106a)。なお、処理部201は、異常判定情報D2bを、販売元(製造元)CAの保有するデータ処理装置95およびサーバー90に出力(送信)してもよい。
報知部としての表示部260は、ステップS105において処理部201から出力された異常判定情報D2bを、文字や画像などを含む画像情報(センサー110の異常を報知する画像)として表示する(ステップS106b)。
次に、データ処理装置95は、異常判定情報D2bが出力された日にちと、サーバー90に記録されている保証期間終了日と、を比較し、異常判定情報D2bが出力された日にちが保証期間内であるか否かを判定する(ステップS120)。ここで、異常判定情報D2bが出力された日にちが保証期間内であると判定した場合(ステップS120:YES)は、サーバー90に保証期間内(所定期間内)の異常判定情報として送信する(ステップS121)。また、データ処理装置95は、サーバー90から修理部品や代替え品などの手配を指示する情報D3をサービス端末60に出力し(ステップS122)、加えて情報D3をサービス端末60に表示する(ステップS123)。
なお、データ処理装置95は、端末機器20に保証情報D4を送信し、表示することができる。また、サービス端末60に出力された異常判定情報に基づいて、修理部品や代替え品などを、販売元(製造元)CAからユーザー2に向けて送付する(矢印PA)ステップS124に移行することとしてもよく、このステップS124で一連の手順を終了する。
なお、ステップS120において、異常判定情報D2bが出力された日にちが保証期間内でないと判定した場合(ステップS120:NO)は、サーバー90に保証期間外(所定期間外)の異常判定情報として送信する(ステップS131)。また、データ処理装置95は、サーバー90から、例えば修理情報や参照することのできる代替え製品情報(新製品情報)などの案内情報D5を出力する(ステップS132)。そして、端末機器20は、出力された修理情報や参照する代替え製品情報(新製品情報)などの案内情報D5を表示し(ステップS133)、一連の手順を終了する。
なお、ステップS104のNOの場合、上述では判定情報を出力するステップS111に移行する手順を説明したが、これに限らない。ステップS104のNOの場合、即ち、バイアスの値(絶対値)が第1判定値を超え、第2判定値以下の間となった場合に、ステップS131に移行し、その後のステップS132、ステップS133において、参照する製品情報(新製品情報)などを表示するなどしてもよい。
また、図12に示すフローチャートにおいて、可能な範囲で各工程(手順)の順番を適宜変えてもよいし、一部の工程を削除あるいは変更してもよいし、他の工程を追加してもよい。
このような第2実施形態に係る運動解析システム(スイング解析システム)2000、および運動解析方法(ゴルフスイング解析方法)によれば、ステップS104のYESの場合、即ち、バイアスの値(絶対値)が第2判定値を超えた場合に、保証期間内であるか否かを判定(ステップS120)し、保証期間内である場合(ステップS120:YES)には、修理部品や代替え品などの準備を始めたり、もしくは修理部品や代替え品を送付したりすることができる。このように、異常時の対応を遅滞なく効率的に行うことができ、異常対応の時間や期間を短縮することができる。
[運動解析方法の応用例]
次に、上述した運動解析方法の応用例を、図13および図14を参照して説明する。図13は、運動解析方法の応用例1に係る手順を示すフローチャートである。図14は、運動解析方法の応用例2に係る手順を示すフローチャートである。なお、以下の、応用例に係る説明では、第1実施形態の運動解析方法と相違する手順を中心に説明し、同様な手順についての説明を省略する。
[応用例1]
本応用例1では、出力データとしての運動出力信号70のバイアスの値と、予めROM230に記録されている第1判定値とを比較するステップS103、および予めROM230に記録されている第2判定値とを比較するステップS104において、第1判定値を超え、且つ第2判定値以下となった情報を記憶(保存)し、その回数に基づいて、判定情報を報知させるか否かを決定する。以下、ここに係る手順について、図13を参照して説明する。
応用例1の手順では、図13に示すように、ステップS103、およびステップS104において、取得したバイアスの値(出力データ)が、第1判定値を超え、且つ第2判定値以下となった判定情報(判定結果)を記録(保存)する(ステップS141)。そして、予め設定されていた所定の回数にわたり第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった場合(ステップS142:YES)、判定情報を出力する(ステップS111)。ステップS111において出力された判定情報は、報知部としての表示部260に、文字や画像などを含む画像情報(センサー110の異常の予兆を報知する画像)として表示される(ステップS112)。
このような応用例1によれば、運動器具(ゴルフクラブ3)の静止状態におけるセンサーの出力データ(バイアスの値)が、所定回数にわたり、第1判定値を超え、第1判定値よりも絶対値の大きな第2判定値以下の場合となった場合に「異常傾向」の判定情報を報知する。これにより、出力データの突発値などのばらつきなどを排除することができ、より報知精度の高い「異常傾向」の判定情報を報知することができる。
[応用例2]
本応用例2では、出力データとしての運動出力信号70のバイアスの値と、予めROM230に記録されている第1判定値とを比較するステップS103、および予めROM230に記録されている第2判定値とを比較するステップS104において、第1判定値を超え、且つ第2判定値以下となった場合、その判定情報を記憶(保存)する。そして、第1判定値を超え、且つ第2判定値以下となった後に、出力データとしての運動出力信号70のバイアスの値が、所定回数にわたり連続して第1判定値以下となった場合に、判定情報を解除する。以下、ここに係る手順について、図14を参照して説明する。
応用例2の手順では、図14に示すように、ステップS103、およびステップS104において、取得したバイアスの値(出力データ)が、第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった判定情報(判定結果)を記録(保存)する(ステップS141)。
次に、第1判定値を超え、且つ第2判定値以下となった判定情報(判定結果)を記録(保存)した後、出力データとしての運動出力信号70のバイアスの値が、連続して所定回数にわたり第1判定値以下となったか否かを判定する(ステップS145)。
そして、ステップS145において、出力データとしての運動出力信号70のバイアスの値が、連続して所定回数にわたり第1判定値以下となったと判定された場合(ステップS145:YES)は、判定情報を解除する(ステップS146)。
また、ステップS145において、出力データとしての運動出力信号70のバイアスの値が、連続して所定回数にわたり第1判定値以下とならなかった、即ち第1判定値を超えたと判定された場合(ステップS145:NO)は、判定情報を出力する(ステップS111)。ステップS111において出力された判定情報は、報知部としての表示部260に、文字や画像などを含む画像情報(センサー110の異常の予兆を報知する画像)として表示される(ステップS112)。
このような応用例1によれば、運動器具(ゴルフクラブ3)の静止状態におけるセンサーの出力データ(バイアスの値)が、たまたま突発的な異常値となるなどによって判定結果が第1判定値を超え、且つ第2判定値以下となる、いわゆる異常判定の偶然性を排除することができ、判定結果の信頼性を高めることができる。
1…運動解析装置としてのスイング解析装置、2…ユーザー、3…運動器具としてのゴルフクラブ、3a…ヘッド、3g…グリップ、3s…シャフト、4…ゴルフボール、10…検出部としてのセンサーユニット、30…スイング診断装置、40…ネットワーク、50…スイング解析ユニット、70…運動出力信号、80…トリガー信号、90…サーバー、100…センサー部、110…センサー、120…制御部、120A…データ処理部、120B…電源部、120C…通信部、130…筐体、150…報知部としての告知部、200…保持部、201…処理部、202…演算部、204…判定部、205…データ出力部、206…解析部、210…通信部、220…操作部、230…ROM、240…RAM、250…不揮発性メモリー、260…報知部としての表示部、1000,2000…運動解析システム(スイング解析システム)。

Claims (11)

  1. 運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データを取得する検出部と、
    第1判定値、および絶対値が前記第1判定値よりも大きな第2判定値とを備え、前記出力データを、前記第1判定値および前記第2判定値と比較し、判定結果を取得する処理部と、
    前記判定結果を判定データとして出力するデータ出力部と、を備えていることを特徴とする運動解析装置。
  2. 請求項1において、
    前記判定データに基づいた判定情報を報知する報知部、を備えていることを特徴とする運動解析装置。
  3. 請求項2において、
    前記処理部は、
    前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下の場合に、前記報知部に前記判定情報を報知させることを特徴とする運動解析装置。
  4. 請求項3において、
    前記処理部は、
    前記出力データが、所定回数にわたり前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった場合に、前記報知部に対して前記判定情報を報知させることを特徴とする運動解析装置。
  5. 請求項3において、
    前記処理部は、
    前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった場合の後に、
    前記出力データが、所定回数にわたり前記第1判定値以下となった場合に、前記判定情報を解除することを特徴とする運動解析装置。
  6. 運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データを取得するステップと、
    前記出力データと、第1判定値とを比較するステップと、
    前記出力データと、絶対値が前記第1判定値よりも大きな第2判定値とを比較するステップと、
    前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下の場合に、判定データを出力するステップ、もしくは異常診断を行うステップと、を含んでいることを特徴とする運動解析方法。
  7. 請求項6において、
    出力された判定データに基づいて、判定情報を報知部によって報知するステップ、を含むことを特徴とする運動解析方法。
  8. 請求項6または請求項7において、
    前記出力データと、前記第1判定値および前記第2判定値との比較結果を保存するステップ、を含み、
    前記報知するステップでは、
    前記保存されている、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった前記出力データが、所定回数に達した場合に、判定情報を報知部によって報知することを特徴とする運動解析方法。
  9. 請求項8において、
    前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下となった場合の後に、
    前記出力データが、所定回数にわたり前記第1判定値以下となった場合に、前記判定情報を解除するステップ、を含むことを特徴とする運動解析方法。
  10. 運動器具の静止状態におけるセンサーの出力データを取得する検出部と、
    第1判定値、および前記第1判定値よりも大きな第2判定値とを備え、前記出力データを、前記第1判定値および前記第2判定値と比較し、判定結果を取得する処理部と、
    前記判定結果を判定データとして出力するデータ出力部と、
    前記判定データに基づいて、判定情報を報知する報知部と、を備え、
    前記処理部は、
    前記出力データが、前記第1判定値を超え、且つ前記第2判定値以下と判定された場合に、前記報知部に前記判定情報を報知することを特徴とする運動解析システム。
  11. 請求項10において、
    前記検出部は、前記運動器具、ユーザーの運動部位の少なくとも一つに取り付け可能であることを特徴とする運動解析システム。
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