JP2018013316A - 排ガス処理設備、排ガス処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガス中に含まれるVOCの処理能力を高める。
【解決手段】排ガス処理設備は、第一排ガス処理装置10と第二排ガス処理装置30と予熱熱交換器55とを備える。第一排ガス処理装置10は、VOCを含む排ガスG0を加熱してVOCを酸化分解する燃焼室15を有する。第二排ガス処理装置30は、VOCが酸化分解された後の排ガスである第一処理ガスG1中に残留するVOCを分解する触媒36を有する。予熱熱交換器55は、第二排ガス処理装置30でVOCが分解された後の排ガスである第二処理ガスG2と、第一排ガス処理装置10に流入する前の排ガスG0とを熱交換させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、揮発性の有機化合物を含む排ガスを処理する排ガス処理方法、及びこの方法を実行する設備に関する。
塗装や印刷等を行う工業施設では多量の有機溶剤が使用される。このため、各工場から排出される排ガスには、有機溶剤に起因する揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds:VOC)が含まれている。このようなVOCを処理せずに大気中に放出した場合、大気汚染の原因物質となる。したがって、行政機関は、VOCの放出に関する施策の一環として、上記のような工業施設に対して、製造工程で発生するVOCの処理を義務化すると共に、その排出濃度についての規制を設けている。これを受けて、各施設では、排出に先立って排ガス中のVOC濃度を低減するための措置が取られる。このような技術の具体例として、例えば、下記特許文献1に記載された処理装置がある。この処理装置は、排ガスを加熱して、この排ガス中のVOCを酸化分解し、無害化する。
特開2011−94861号公報
ところで、近年では、新興国の産業発展に伴って世界各地で大気汚染の深刻度が増している。これにより、各国行政によるVOC排出規制も年を追うごとに厳格化している。したがって、特定の国や地域では、上記特許文献1に記載の処理装置を用いても、排ガス中のVOC濃度を規制値未満に低減することが難しい場合がある。このため、VOCを含む排ガスの処理能力をさらに高めることが求められている。
本発明は、排ガス中に含まれる揮発性有機化合物(VOC)の処理能力を高めることができる排ガス処理設備、排ガス処理方法を提供する。
本発明の第一の態様によれば、排ガス処理設備は、
揮発性の有機化合物を含む排ガスを加熱して、前記有機化合物を酸化分解する燃焼室を有する第一排ガス処理装置と、前記燃焼室で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第一処理ガス中に残留する前記有機化合物を酸化分解する触媒を有する第二排ガス処理装置と、前記第二排ガス処理装置で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第二処理ガスと、前記第一排ガス処理装置に流入する前の前記排ガスとを熱交換させ、前記第二処理ガスの熱によって前記排ガスを加熱する予熱熱交換器と、を備える。
当該排ガス処理設備では、第一排ガス処理装置で排ガスを加熱して排ガス中の有機化合物(VOC)が酸化分解される。さらに、当該排ガス処理設備では、第一排ガス処理装置から排出された第一処理ガス中に残存するVOCを第二排ガス処理装置で更に酸化分解する。よって、当該排ガス処理設備では、排ガスに対して単体の処理装置で処理を施す場合よりも、排ガス中のVOCを高度に処理できる。すなわち、排ガス中のVOC濃度を大幅に低減させることができる。
また、当該排ガス処理設備では、排ガスが第一排ガス処理装置に流入する前に、この排ガスを第二処理ガスの熱で加熱するため、第一排ガス処理装置において排ガスを昇温するのに必要な熱量を削減でき、結果として燃料等の消費量を抑えることができる。よって、当該排ガス処理設備では、排ガス処理にかかるランニングコストを抑えることができる。
本発明の第二の態様によれば、前記第一の態様に係る前記排ガス処理設備において、前記予熱熱交換器で放熱により温度が下がった前記第二処理ガスと媒体とを熱交換させ、前記第二処理ガスの熱によって前記媒体を加熱する廃熱回収熱交換器を備える。
当該排ガス処理設備では、予熱熱交換器を通過した後の第二処理ガスの熱を廃熱回収熱交換器で回収するので、この第二処理ガスの熱を有効利用することができる。
本発明の第三の態様によれば、前記第一又は第二の態様に係る排ガス処理設備において、前記有機化合物を含む低濃度排ガス中の有機化合物濃度を高めた排ガスを生成して、前記排ガスを排気する濃縮装置を備える。前記予熱熱交換器は、前記濃縮装置から排気された前記排ガスと前記第二処理ガスとを熱交換させる。
当該排ガス処理設備では、低濃度排ガスを処理するに当たり、第一排ガス処理装置及び第二排ガス処理装置で処理する排ガス量を少なくすることができる。このため、第一排ガス処理装置及び第二排ガス処理装置の小型化を図ることができ、設備コストを抑えることができる。さらに、当該排ガス処理設備では、第一排ガス処理装置及び第二排ガス処理装置で処理する排ガスを高濃度化することができるので、ランニングコストも抑えることができる。
本発明の第四の態様によれば、前記第一の態様から前記第三の態様のいずれかの態様に係る排ガス処理設備において、前記第一排ガス処理装置は、前記第一処理ガスから熱を奪って、前記熱を一時的に蓄え、蓄えた前記熱を前記燃焼室に流入する前の前記排ガスに対して放熱する蓄熱室を有する。
本発明の第五の態様によれば、前記第四の態様に係る前記排ガス処理設備において、前記蓄熱室で熱を奪われた前記第一処理ガスが前記第二排ガス処理装置に導かれるよう、前記第一排ガス処理装置と前記第二排ガス処理装置とを接続する第一処理ガスラインと、前記燃焼室内の排ガスである第一中間処理ガスが前記第二排ガス処理装置に導かれるよう、前記第一排ガス処理装置の前記燃焼室と前記第一処理ガスラインとを接続する第一中間処理ガスラインと、前記第一処理ガスライン及び前記第一中間処理ガスラインから前記第二排ガス処理装置に流入する排ガスの温度を検知する温度調節計と、前記温度調節計で検知された温度に応じて、前記第一中間処理ガスラインを流れる前記第一中間処理ガスの流量を調節するホットバイパス弁と、を備える。
当該排ガス処理設備では、蓄熱室で熱を奪われた第一処理ガスに対して、燃焼室内の高温の排ガスである第一中間処理ガスを合流させてから、この混合ガスを第二排ガス処理装置に流入させる。このため、当該排ガス処理設備では、燃料等を燃焼させて第一処理ガスを加熱しなくても、第二排ガス処理装置に流入する排ガスの温度を触媒の活性温度範囲にすることができる。よって、当該排ガス処理設備では、かかる観点からも、排ガス処理にかかるランニングコストを抑えることができる。
本発明の第六の態様によれば、前記第一の態様から前記第五の態様のいずれかの態様に係る前記排ガス処理設備において、前記第二排ガス処理装置は、ガス入口及びガス出口が形成されているケーシングと、前記ケーシング内に配置されている前記触媒と、前記ケーシング内であって前記触媒よりも前記ガス入口側に配置されている前処理部と、を有する。前記前処理部は、前記第二排ガス処理装置に流入する排ガスに含まれ、前記触媒の性能を低下させる原因物質を除去する。
当該排ガス処理設備では、触媒の性能低下を抑えることができる。
本発明の他の態様によれば、排ガス処理設備は、
揮発性の有機化合物を含む排ガスを加熱して、前記有機化合物を酸化分解する燃焼室と、前記燃焼室で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第一処理ガスからの熱を前記燃焼室に流入する前の前記排ガスに与える蓄熱室とを有する第一排ガス処理装置と、前記第一排ガス処理装置から排気されたガス中に残留する前記有機化合物を酸化分解する触媒を有する第二排ガス処理装置と、前記伝達室で熱を奪われた後の前記第一処理ガスが前記第二ガス処理装置に導かれるよう、前記第一ガス処理装置と前記第二ガス処理装置とを接続する第一処理ガスラインと、前記燃焼室内のガスである第一中間処理ガスが前記第二ガス処理装置に導かれるよう、前記第一ガス処理装置の前記燃焼室と前記第一処理ガスラインとを接続する第一中間処理ガスラインと、前記第一処理ガスライン及び前記第一中間処理ガスラインから前記第二ガス処理装置に流入するガスの温度を検知する温度調節計と、前記温度調節計で検知された温度に応じて、前記第一中間処理ガスラインを流れる前記第一中間処理ガスの流量を調節するホットバイパス弁と、を備える。
本発明の第七の態様によれば、排ガス処理方法は、
揮発性の有機化合物を含む排ガスを加熱して、前記有機化合物を酸化分解する酸化処理工程を含む第一排ガス処理工程と、前記酸化処理工程で前記排ガス中の前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第一処理ガス中に残存する前記有機化合物を触媒で酸化分解する第二酸化処理工程を含む第二排ガス処理工程と、前記第二排ガス処理工程で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第二処理ガスと、前記第一排ガス処理工程を経る前の前記排ガスとを熱交換させ、前記第二処理ガスを冷却する一方で前記排ガスを加熱する予熱工程と、を実行する。
本発明の第八の態様によれば、前記第七の態様に係る前記排ガス処理方法において、前記予熱工程で冷却された前記第二処理ガスと媒体とを熱交換させ、前記第二処理ガスを冷却する一方で前記媒体を加熱する廃熱回収工程を実行する。
本発明の第九の態様によれば、前記第七の態様もしくは第八の態様のいずれかに係る前記排ガス処理方法において、前記有機化合物を含む低濃度排ガス中の有機化合物濃度を高めた排ガスを生成して、前記排ガスを排気する濃縮工程を実行する。前記予熱工程では、前記濃縮工程で排気された前記排ガスと前記第二処理ガスとを熱交換させる。
本発明の第十の態様によれば、
前記第七の態様から前記第九の態様のいずれかの態様に係る前記排ガス処理方法において、前記第一排ガス処理工程は、前記第一処理ガスから熱を奪って、前記熱を一時的に蓄え、蓄えた前記熱を前記酸化処理工程が実行される前の前記排ガスに対して放熱する蓄熱/放熱工程を含む。
本発明の第十一の態様によれば、
前記第十の態様の前記排ガス処理方法において、前記蓄熱/放熱工程で熱を奪われ、前記第二排ガス処理工程を経る前の前記第一処理ガスに、前記酸化処理工程中の排ガスである第一中間処理ガスを混合する混合工程を実行する。前記混合工程は、前記混合ガスの温度を検知する温度検知工程と、前記温度検知工程で検知された温度に応じて、前記第一処理ガスに混合させる前記第一中間処理ガスの流量を調節する流量調節工程と、を含む。前記第二排ガス処理工程では、前記第一処理ガスと前記第一中間処理ガスとが混合した排ガスである混合ガス中の前記有機化合物を酸化分解する。
本発明の第十二の態様によれば、
前記第七から前記第十一の態様のいずれかに係る前記排ガス処理方法において、前記第二排ガス処理工程は、前記第二酸化処理工程を経る前の前記排ガスに前処理を施す前処理工程を更に含む。前記前処理工程では、前記第二酸化処理工程を経る前の前記排ガス中に含まれ、前記触媒の性能を低下させる原因物質を除去する。
本発明の態様に係る排ガス処理装置及び排ガス処理方法によれば、排ガス中に含まれるVOCを高度に処理することが出来る。すなわち、排ガス中のVOC濃度を大幅に低減させることができる。
また、本発明の態様に係る排ガス処理装置及び排ガス処理方法によれば、排ガスが流入する前に、この排ガスを加熱する。このため、排ガスを昇温するのに必要な熱量を削減でき、結果として燃料等の消費量を抑えることができる。よって、排ガス処理にかかるランニングコストを抑えることができる。
本発明に係る第一実施形態における排ガス処理設備の系統図である。 本発明に係る第一実施形態における排ガス処理方法の手順を示すフローチャートである。 本発明に係る第二実施形態における排ガス処理設備の系統図である。 本発明に係る第二実施形態における排ガス処理方法の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る排ガス処理設備の各種実施形態について、図面を参照して説明する。
「第一実施形態」
本発明に係る排ガス処理設備の第一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態の排ガス処理設備は、VOCを含む排ガスG0を処理する設備である。この排ガス処理設備は、図1に示すように、排ガスG0を加熱して排ガスG0中のVOCを酸化分解する第一排ガス処理装置10と、触媒36を用いてVOCを酸化分解する第二排ガス処理装置30と、第一排ガス処理装置10に流入する排ガスG0を加熱する予熱熱交換器55と、を備える。
第一排ガス処理装置10は、ケーシング11とバーナー21と、回転分配弁23とを有する。ケーシング11には、燃焼室15と蓄熱室17と入出室12とが形成されている。燃焼室15は、排ガスG0を加熱して、排ガスG0中のVOCを酸化分解する室である。蓄熱室17は、排ガスG0が燃焼室15でVOCが酸化分解された後の排ガスである第一排ガスG1から熱を奪って、この熱を一時的に蓄え、蓄えた熱を排ガスG0に放熱する室である。入出室12は、排ガスG0が外部から流入すると共に第一処理ガスG1を外部に流出させる室である。蓄熱室17は、ケーシング11内において、燃焼室15と入出室12との間に形成されている。ケーシング11の部分であって入出室12の画定する部分には、ガス入口13及びガス出口14が形成されている。蓄熱室17には、燃焼室15と入出室12とを連通させる複数の蓄熱流路18が形成されている。複数の蓄熱流路18は、例えば、セラミック等の蓄熱体で形成されている。ケーシング11の部分であって燃焼室15を画定する部分には、燃焼室15内の排ガスである第一中間処理ガスG1iを外部に流出させる中間処理ガス出口16が形成されている。
バーナー21は、ケーシング11の部分であって燃焼室15を画定する部分に設けられている。このバーナー21は、外部からの燃料を受け入れて、この燃料を燃焼室15の外部で空気と混合させて燃焼し、燃焼室15内で火炎を形成させ、燃焼室15に流入した排ガスG0を加熱する。すなわち、このバーナー21は、燃焼室15に流入した排ガスG0を加熱するための加熱器として機能する。
入出室12には、回転分配弁23が配置されている。回転分配弁23には、蓄熱室17に形成されている複数の蓄熱流路18と同じ数の分配流路25が形成されている。回転分配弁23が静止している状態では、複数の分配流路25のそれぞれが蓄熱室17に形成されている複数の蓄熱流路18のいずれかと連通している。
ケーシング11のガス入口13から入出室12に流入した排ガスG0は、回転分配弁23に形成された複数の分配流路25のうちの一部の分配流路25を経て、蓄熱室17の一部の蓄熱流路18に流入する。蓄熱室17の一部の蓄熱流路18に流入した排ガスG0は、この一部の蓄熱流路18を経て燃焼室15に流入する。燃焼室15内の排ガスは、蓄熱室17の他の一部の蓄熱流路18に流入する。この排ガスは、前述の第一処理ガスG1として、他の一部の蓄熱流路18を経て、回転分配弁23に形成された複数の分配流路25のうちの他の一部の分配流路25に流入する。他の一部の分配流路25に流入した第一処理ガスG1は、ガス出口14から外部に流出する。前記第一処理ガスG1の熱は、この蓄熱流路18を形成している蓄熱体に蓄えられる。
回転分配弁23が回転すると、蓄熱室17における複数の蓄熱流路18のうち、排ガスG0が流れる蓄熱流路18が他の蓄熱流路18に切り替わると共に、第一処理ガスG1が流れる蓄熱流路18が他の蓄熱流路18に切り替わる。この結果、蓄熱室17における複数の蓄熱流路18のうち、先に第一処理ガスG1が流れていた蓄熱流路18に排ガスG0が流れる。このため、先に第一処理ガスG1が流れることで蓄熱体に蓄えられていた熱は、排ガスG0へ放熱される。すなわち、蓄熱室17では、排ガスG0が加熱され、第一処理ガスG1が冷却される。
以上のように、回転分配弁23が回転すると、蓄熱室17における複数の蓄熱流路18のうち、排ガスG0が流れる蓄熱流路18及び第一処理ガスG1が流れる蓄熱流路18が順次切り替わり、蓄熱室17の複数の蓄熱流路18を形成する蓄熱体中で、蓄熱する領域及び放熱する領域が順次移動する。
以上のように、第一排ガス処理装置10では、排ガスG0を加熱して、この排ガスG0中のVOCを酸化分解すると共に、排ガスG0の加熱で生成された第一処理ガスG1中の熱を一次的に蓄熱体に蓄えて、この熱を排ガスG0の加熱に利用する。なお、第一排ガス処理装置10は、排ガスG0を加熱する機能を備えていれば、如何なる構成であってもよい。
第二排ガス処理装置30は、ケーシング31と、ケーシング31内に配置されている触媒36と、ケーシング31内に配置されている前処理部35と、を有する。ケーシング31には、ガス入口33とガス出口34とが形成されている。
触媒36は、例えば、白金、又はパラジウム等で形成されている。この触媒36は、活性温度でVOCの分解反応を促す機能を有する。このVOCの分解反応は、VOCの酸化反応を伴う。すなわち、触媒36は、VOCを酸化分解して、このVOCをCOとHOにする反応を促す。この触媒36の活性温度は、例えば、200〜380℃である。
第二排ガス処理装置30のガス入口33から流入する排ガス中には、触媒性能を低下させる原因物質、つまり触媒毒が含まれる場合がある。このような原因物質としては、例えば、ダスト、カーボン、タール、有機金属化合物、有機シリコーン化合物等がある。これらの原因物質は、いずれも、触媒36の表面に付着して、触媒36の機能を低下させる。前処理部35は、このような原因物質を除去する機能を有する。よって、前処理部35は、ケーシング31内であって触媒36よりもガス入口33側に配置されている。前処理部35は、アルミナや酸化マンガン等を母材として形成される前処理剤、又は、ダスト等を捕捉するフィルタで構成される。前処理剤の活性温度は、例えば、350〜400℃である。なお、前処理部35は、前処理剤とフィルタとを有してもよい。
本実施形態の排ガス処理設備は、さらに、排ガスライン45と、第一処理ガスライン41と、第一中間処理ガスライン42と、温度調節計43と、ホットバイパス弁44と、第二処理ガスライン46と、吸気口47と、を備える。
排ガスライン45は、第一排ガス処理装置10のガス入口13に接続されている。排ガスライン45は、排ガスG0を第一排ガス処理装置10内に導く。この排ガスライン45には、必要に応じて、排ガスG0の流れを形成する排ガスファン59が設けられる。また、この排ガスライン45には、必要に応じて吸気口47が設けられる。吸気口47は、本実施形態に係る排ガス処理装置の起動時、もしくは緊急時等に、排ガスライン45に外気を導入する。
第一処理ガスライン41は、第一排ガス処理装置10のガス出口14と第二排ガス処理装置30のガス入口33とを接続する。第一処理ガスライン41は、第一排ガス処理装置10の蓄熱室17で熱を奪われた後の第一処理ガスG1を第二排ガス処理装置30に導く。第一中間処理ガスライン42は、第一排ガス処理装置10の中間処理ガス出口16と第一処理ガスライン41とを接続する。第一中間処理ガスライン42は、第一排ガス処理装置10の燃焼室15内の排ガスである第一中間処理ガスG1iを第二排ガス処理装置30に導く。温度調節計43は、第一処理ガスライン41中であって、第一中間処理ガスライン42との接続位置よりも第二排ガス処理装置30側に設けられている。よって、この温度調節計43は、第一処理ガスライン41を流れてきた第一処理ガスG1と第一中間処理ガスライン42を流れてきた第一中間処理ガスG1iとが混合した混合ガスGmの温度を検知する。
ホットバイパス弁44は、第一中間処理ガスライン42に設けられている。このホットバイパス弁44は、温度調節計43で検知された温度に基づき、第一中間処理ガスライン42を流れる第一中間処理ガスG1iの流量を調節する。
第二処理ガスライン46は、第二排ガス処理装置30のガス出口34に接続されている。予熱熱交換器55は、この第二処理ガスライン46と排ガスライン45とを跨って設けられる熱交換器である。この予熱熱交換器55は、排ガスライン45を流れる排ガスG0と、第二処理ガスライン46を流れる第二処理ガスG2とを熱交換させ、第二処理ガスG2を冷却する一方で排ガスG0を加熱する。
次に、図2に示すフローチャートに従って、本実施形態に排ガス処理設備における排ガス処理の手順について説明する。
排ガスライン45を流れる排ガスG0は、前述したように、予熱熱交換器55内で第二処理ガスG2と熱交換され、加熱される(S11:予熱工程)。第二排ガス処理装置30から流出した直後の第二処理ガスG2の温度は、例えば、355℃である。予熱熱交換器55で加熱される前の排ガスG0の温度は、例えば、60℃である。予熱熱交換器55で加熱された後の排ガスG0の温度は、例えば、160℃である。
予熱熱交換器55で加熱された排ガスG0は、第一排ガス処理装置10のガス入口13からケーシング11内に流入する。この排ガスG0は、蓄熱室17の複数の蓄熱流路18のうちの一部の蓄熱流路18を経て、燃焼室15内に流入する。排ガスG0は、前述したように、蓄熱室17の蓄熱流路18を流れる過程で、蓄熱流路18を形成する蓄熱体に蓄えられた熱により加熱される(S2:蓄熱/放熱工程)。蓄熱体により加熱された排ガスG0は、燃焼室15で更に加熱され、排ガスG0中のほとんどのVOCが酸化分解される(S3:酸化分解工程)。この酸化分解工程(S3)により、排ガスG0中のほとんどのVOCは、COとHOになり、無毒化される。燃焼室15内の排ガスのほとんどは、第一処理ガスG1として、蓄熱室17の複数の蓄熱流路18のうちの他の一部の蓄熱流路18に流入し、この蓄熱流路18内を流れる。燃焼室15から蓄熱室17に流入する直前の排ガスの温度は、例えば、850℃である。第一処理ガスG1は、前述したように、蓄熱室17の蓄熱流路18を流れる過程で、蓄熱流路18を形成する蓄熱体に熱を奪われ、冷却される(S2:蓄熱/放熱工程)。
蓄熱流路18を流れる過程で冷却された第一処理ガスG1は、第一排ガス処理装置10のガス出口14から流出し、第一処理ガスライン41を流れる。第一排ガス処理装置10から流出した直後の第一処理ガスG1の温度は、例えば、200℃である。第一排ガス処理装置10では、以上で説明した蓄熱/放熱工程(S2)及び酸化分解工程(S3)を含む第一排ガス処理工程(S1)が実行される。
第一排ガス処理装置10の燃焼室15内の排ガスの一部は、第一中間処理ガスG1iとして、第一排ガス処理装置10の中間処理ガス出口16から流出し、第一中間処理ガスライン42を流れる。この第一中間処理ガスG1iは、第一中間処理ガスライン42から第一処理ガスライン41に流入し、第一処理ガスG1に合流する(S4:混合工程)。この第一中間処理ガスG1iの温度は、例えば、850℃である。第一処理ガスG1と第一中間処理ガスG1iとが合流した排ガスである混合ガスGmは、第一処理ガスライン41を経て、第二排ガス処理装置30のガス入口33から第二排ガス処理装置30内に流入する。この混合工程(S4)において、混合ガスGmの温度は、温度調節計43により検知される(S5:温度検知工程)。第一中間処理ガスライン42に設けられているホットバイパス弁44は、温度調節計43で検知された混合ガスGmの温度に基づき、第一中間処理ガスライン42を流れる第一中間処理ガスG1iの流量を調節する(S6:流量調節工程)。
第二排ガス処理装置30の触媒36の活性温度は、前述したように、例えば、200〜380℃である。また、第一排ガス処理装置10から流出した直後の第一処理ガスG1の温度は、前述したように、例えば、180℃である。このため、流量調節工程(S6)では、混合ガスGmの温度が280〜380℃になるよう、180℃の第一処理ガスG1中に混合させる850℃の第一中間処理ガスG1iの流量を調節する。なお、第二排ガス処理装置30の前処理部35として、例えば、活性温度が350〜400℃の前処理剤を用いる場合、流量調節工程(S6)では、混合ガスGmの温度が350〜400℃になるよう、第一処理ガスG1中に混合させる第一中間処理ガスG1iの流量を調節する。350〜400℃は、触媒36と前処理剤が共に活性温度になる温度範囲である。
第二排ガス処理装置30内に流入した混合ガスGmは、まず、前処理部35を通過する。混合ガスGmは、この前処理部35を通過する過程で、この混合ガスGm中で触媒性能を低下させる原因物質が混合ガスGmから除去される(S8:前処理工程)。前処理部35を通過した混合ガスGmは、次に、触媒36を通過する。混合ガスGmは、この触媒36を通過する過程で、混合ガスGm中に残存するVOCを酸化分解し、COとHOになる(S9:酸化分解工程)。
触媒36を通過した排ガスは、第二処理ガスG2として、第二排ガス処理装置30のガス出口34から流出し、第二処理ガスライン46に流入する。第二排ガス処理装置30では、以上で説明した前処理工程(S8)及び酸化分解工程(S9)を含む第二処理工程(S7)が実行される。
第二処理ガスライン46を流れる第二処理ガスG2は、前述したように、予熱熱交換器55内で排ガスライン45を流れる排ガスG0と熱交換され、冷却される(S11:予熱工程)。第二排ガス処理装置30から流出した直後の第二処理ガスG2の温度は、例えば、355℃である。予熱熱交換器55で冷却された後の第二処理ガスG2の温度は、例えば、250℃である。
以上のように、本実施形態では、第一排ガス処理装置10で排ガスG0中のVOCを酸化分解した後、第一排ガス処理装置10を通過した第一処理ガスG1中に残存するVOCを第二排ガス処理装置30で更に酸化分解する。よって、本実施形態では、排ガスG0中のVOCを単体の処理装置で処理する場合よりも、排ガスG0中のVOCの濃度を大幅に低減させることができる。すなわち、本実施形態では、排ガスG0中に含まれるVOCの処理能力を大幅に高めることができる。
また、本実施形態では、排ガスG0が第一排ガス処理装置10に流入する前に、予熱熱交換器55で第二処理ガスG2の熱により加熱されるため、燃焼室15に流入した排ガスG0を加熱するために必要な燃料等の流量を抑えることができる。また、本実施形態では、蓄熱室17で熱を奪われた第一処理ガスG1に対して、燃焼室15内の高温の排ガスである第一中間処理ガスG1iを合流させてから、この混合ガスGmを第二排ガス処理装置30に流入させている。このため、本実施形態では、燃料等を燃焼させて第一処理ガスG1を加熱しなくても、第二排ガス処理装置30に流入する排ガスの温度を触媒36の活性温度範囲にすることができる。よって、本実施形態では、排ガス処理にかかるランニングコストを抑えることができる。
「第二実施形態」
本発明に係る排ガス処理設備の第二実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。
本実施形態の排ガス処理設備は、図3に示すように、第一実施形態の排ガス処理設備に、濃縮装置50及び廃熱回収熱交換器56を追加した設備である。
本実施形態の排ガス処理設備では、第一実施形態の排ガス処理設備で処理する排ガスG0よりもVOC濃度が低い低濃度排ガスGLを処理する。濃縮装置50は、この低濃度排ガスGLを高濃度低風量の排ガスに濃縮する。濃縮装置50は、回転する円筒形のロータと、ロータの表面に担持されている吸着剤と、ロータを覆うケーシングと、を有する。吸着剤は、例えば、ゼオライトで、VOCを吸着する。ケーシング内には、吸着ゾーンと、再生ゾーンと、冷却ゾーンとがある。ケーシング内の再生ゾーン内は、熱風が通る。ロータの表面に担持されている吸着剤のうち、吸着ゾーン内に位置する吸着剤は、低濃度排ガスGL中のVOCを吸着する。吸着ゾーン内に位置し、VOCを吸着した吸着剤は、ロータの回転で再生ゾーン内に位置すると、少風量の熱風中にVOCを離脱させる。これにより、低濃度排ガスGL中のVOC濃度を高めた小風量の排ガスが生成される。
濃縮装置50は、VOC濃度を高めた排ガスを排ガスG0として排出する。濃縮装置50のガス出口54と第一排ガス処理装置10のガス入口13とは、排ガスライン45で接続されている。この排ガスライン45には、必要に応じて、この排ガスライン45を流れる排ガスG0の流れを形成する排ガスファン59が設けられる。
予熱熱交換器55は、第一実施形態と同様に、第二処理ガスライン46と排ガスライン45とを跨って設けられている。廃熱回収熱交換器56は、第二処理ガスライン46中であって、予熱熱交換器55よりも第二処理ガスG2の流れの下流側に配置されている。この廃熱回収熱交換器56は、熱交換器で、第二処理ガスライン46を流れる第二処理ガスG2と外気Aとを熱交換させ、第二処理ガスG2を冷却する一方で外気Aを加熱する。なお、廃熱回収熱交換器56は、外気Aと第二処理ガスG2とを熱交換させるが、外気A以外の媒体と第二処理ガスG2とを熱交換させてもよい。
次に、図4に示すフローチャートに従って、本実施形態に係る排ガス処理設備における排ガス処理の手順について説明する。
濃縮装置50は、前述したように、低濃度排ガスGLを小風量で且つVOC濃度の高い排ガスG0にしてから、この排ガスG0を排出する。すなわち、濃縮装置50は、低濃度排ガスGL中のVOCを濃縮する(S10:濃縮工程)。ここで、濃縮装置50から流出した直後の排ガスG0の温度は、例えば、60℃である。この排ガスG0は、前述したように、予熱熱交換器55内で第二処理ガスG2と熱交換される(S11:予熱工程)。第二排ガス処理装置30から流出した直後の第二処理ガスG2の温度は、例えば、355℃である。第二処理ガスG2と排ガスG0との間で熱交換により、第二処理ガスG2が冷却され、排ガスG0が加熱される。第二処理ガスG2との熱交換で予熱された排ガスG0の温度は、例えば、160℃である。
予熱熱交換器55で予熱された排ガスG0は、第一実施形態と同様に、第一排ガス処理装置10及び第二排ガス処理装置30を通過する。このため、第一排ガス処理装置10及び第二排ガス処理装置30を含む設備では、第一実施形態と同様、第一排ガス処理工程(S1)、混合工程(S4)、及び第二排ガス処理工程(S7)が実行される。
第二排ガス処理装置30からの第二処理ガスG2は、第二処理ガスライン46を経て、予熱熱交換器55に流入する。第二処理ガスG2は、前述したように、予熱熱交換器55内を流れる過程で、排ガスG0との熱交換により冷却される(S11:予熱工程)。予熱熱交換器55で冷却された後の第二処理ガスG2の温度は、第一実施形態と同様、例えば、250℃である。
予熱熱交換器55を通過した第二処理ガスG2は、廃熱回収熱交換器56に流入する。この廃熱回収熱交換器56では、外気A等の媒体と第二処理ガスG2とが熱交換され、外気A等が加熱される一方で第二処理ガスG2が冷却される(S12:廃熱回収工程)。
以上のように、本実施形態では、低濃度排ガスGLを小風量で且つVOC濃度の高い排ガスG0にしてから、この排ガスG0を第一排ガス処理装置10及び第二排ガス処理装置30で処理する。よって、本実施形態では、低濃度排ガスGLを処理するに当たり、第一排ガス処理装置10及び第二排ガス処理装置30で処理する排ガス量を少なくすることができるので、第一排ガス処理装置10及び第二排ガス処理装置30の小型化を図ることができ、設備コストを抑えることができる。さらに、本実施形態では、第一排ガス処理装置10及び第二排ガス処理装置30で処理する排ガス量を高濃度化することができるので、ランニングコストも抑えることができる。
また、本実施形態では、予熱熱交換器55を通過した後の第二処理ガスG2の熱を廃熱回収熱交換器56で回収するので、この第二処理ガスG2の熱を有効利用することができる。
なお、本実施形態は、前述したように、第一実施形態の排ガス処理設備に、濃縮装置50及び廃熱回収熱交換器56を追加した設備である。しかしながら、第一実施形態の排ガス処理設備に、濃縮装置50と廃熱回収熱交換器56とのうち、いずれか一方のみを追加してもよい。
10 第一排ガス処理装置
11 ケーシング
12 入出室
13 ガス入口
14 ガス出口
15 燃焼室
16 中間処理ガス出口
17 蓄熱室
18 蓄熱流路
21 バーナー
23 回転分配弁
25 分配流路
30 第二排ガス処理装置
31 ケーシング
33 ガス入口
34 ガス出口
35 前処理部
36 触媒
41 第一処理ガスライン
42 第一中間処理ガスライン
43 温度調節計
44 ホットバイパス弁
45 排ガスライン
46 第二処理ガスライン
47 吸気口
50 濃縮装置
54 ガス出口
55 予熱熱交換器
56 廃熱回収熱交換器
59 排ガスファン
G0 排ガス
G1 第一処理ガス
G1i 第一中間処理ガス
Gm 混合ガス
G2 第二処理ガス
GL 低濃度排ガス
本発明の第一の態様によれば、排ガス処理設備は、
揮発性の有機化合物を含む排ガスを加熱して、前記有機化合物を酸化分解する燃焼室を有する第一排ガス処理装置と、前記燃焼室で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第一処理ガス中に残留する前記有機化合物を酸化分解する触媒を有する第二排ガス処理装置と、前記第二排ガス処理装置で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第二処理ガスと、前記第一排ガス処理装置に流入する前の前記排ガスとを熱交換させ、前記第二処理ガスの熱によって前記排ガスを加熱する予熱熱交換器と、を備える。
前記第一排ガス処理装置は、前記第一処理ガスから熱を奪って、前記熱を一時的に蓄え、蓄えた前記熱を前記燃焼室に流入する前の前記排ガスに対して放熱する蓄熱室を有する。
この排ガス処理設備は、前記蓄熱室で熱を奪われた前記第一処理ガスが前記第二排ガス処理装置に導かれるよう、前記第一排ガス処理装置と前記第二排ガス処理装置とを接続する第一処理ガスラインと、前記燃焼室内の排ガスである第一中間処理ガスが前記第二排ガス処理装置に導かれるよう、前記第一排ガス処理装置の前記燃焼室と前記第一処理ガスラインとを接続する第一中間処理ガスラインと、前記第一処理ガスライン及び前記第一中間処理ガスラインから前記第二排ガス処理装置に流入する排ガスの温度を検知する温度調節計と、前記温度調節計で検知された温度に応じて、前記第一中間処理ガスラインを流れる前記第一中間処理ガスの流量を調節するホットバイパス弁と、を更に備える。
前記温度調節計は、第一処理ガスライン中であって、第一中間処理ガスラインとの接続位置よりも第二排ガス処理装置側に設けられる。前記ホットバイパス弁は、第一中間処理ガスラインに設けられる。
前記ホットバイパス弁は、温度調節計で検知された混合ガスの温度に基づき、第一中間処理ガスラインを流れる第一中間処理ガスの流量を調節する。
本発明の第七の態様によれば、排ガス処理方法は、
揮発性の有機化合物を含む排ガスを加熱して、前記有機化合物を酸化分解する酸化処理工程を含む第一排ガス処理工程と、前記酸化処理工程で前記排ガス中の前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第一処理ガス中に残存する前記有機化合物を触媒で酸化分解する第二酸化処理工程を含む第二排ガス処理工程と、前記第二排ガス処理工程で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第二処理ガスと、前記第一排ガス処理工程を経る前の前記排ガスとを熱交換させ、前記第二処理ガスを冷却する一方で前記排ガスを加熱する予熱工程と、を実行する。
前記第一排ガス処理工程は、前記第一処理ガスから熱を奪って、前記熱を一時的に蓄え、蓄えた前記熱を前記酸化処理工程が実行される前の前記排ガスに対して放熱する蓄熱/放熱工程を含む。
前記蓄熱/放熱工程で熱を奪われ、前記第二排ガス処理工程を経る前の前記第一処理ガスに、前記酸化処理工程中の排ガスである第一中間処理ガスを混合する混合工程を実行する。
前記第二排ガス処理工程では、前記第一処理ガスと前記第一中間処理ガスとが混合した排ガスである混合ガス中の前記有機化合物を酸化分解する。
前記混合工程は、前記混合ガスの温度を検知する温度検知工程と、前記温度検知工程で検知された温度に応じて、前記第一処理ガスに混合させる前記第一中間処理ガスの流量を調節する流量調節工程を含む。

Claims (12)

  1. 揮発性の有機化合物を含む排ガスを加熱して、前記有機化合物を酸化分解する燃焼室を有する第一排ガス処理装置と、
    前記燃焼室で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第一処理ガス中に残留する前記有機化合物を酸化分解する触媒を有する第二排ガス処理装置と、
    前記第二排ガス処理装置で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第二処理ガスと、前記第一排ガス処理装置に流入する前の前記排ガスとを熱交換させ、前記第二処理ガスの熱によって前記排ガスを加熱する予熱熱交換器と、
    を備える排ガス処理設備。
  2. 請求項1に記載の排ガス処理設備において、
    前記予熱熱交換器で放熱により温度が下がった前記第二処理ガスと媒体とを熱交換させ、前記第二処理ガスの熱によって前記媒体を加熱する廃熱回収熱交換器を備える、
    排ガス処理設備。
  3. 請求項2に記載の排ガス処理設備において、
    前記有機化合物を含む低濃度排ガス中の有機化合物濃度を高めた排ガスを生成して、前記排ガスを排気する濃縮装置を更に備え、
    前記予熱熱交換器は、前記濃縮装置から排気された前記排ガスと前記第二処理ガスとを熱交換させる、
    排ガス処理設備。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の排ガス処理設備において、
    前記第一排ガス処理装置は、前記第一処理ガスから熱を奪って、前記熱を一時的に蓄え、蓄えた前記熱を前記燃焼室に流入する前の前記排ガスに対して放熱する蓄熱室を有する、
    排ガス処理設備。
  5. 請求項4に記載の排ガス処理設備において、
    前記蓄熱室で熱を奪われた前記第一処理ガスが前記第二排ガス処理装置に導かれるよう、前記第一排ガス処理装置と前記第二排ガス処理装置とを接続する第一処理ガスラインと、
    前記燃焼室内の排ガスである第一中間処理ガスが前記第二排ガス処理装置に導かれるよう、前記第一排ガス処理装置の前記燃焼室と前記第一処理ガスラインとを接続する第一中間処理ガスラインと、
    前記第一処理ガスライン及び前記第一中間処理ガスラインから前記第二排ガス処理装置に流入する排ガスの温度を検知する温度調節計と、
    前記温度調節計で検知された温度に応じて、前記第一中間処理ガスラインを流れる前記第一中間処理ガスの流量を調節するホットバイパス弁と、
    を備える、
    排ガス処理設備。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の排ガス処理設備において、
    前記第二排ガス処理装置は、ガス入口及びガス出口が形成されているケーシングと、前記ケーシング内に配置されている前記触媒と、前記ケーシング内であって前記触媒よりも前記ガス入口側に配置されている前処理部と、を有し、
    前記前処理部は、前記第二排ガス処理装置に流入する排ガスに含まれ、前記触媒の性能を低下させる原因物質を除去する、
    排ガス処理設備。
  7. 揮発性の有機化合物を含む排ガスを加熱して、前記有機化合物を酸化分解する酸化処理工程を含む第一排ガス処理工程と、
    前記酸化処理工程で前記排ガス中の前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第一処理ガス中に残存する前記有機化合物を触媒で酸化分解する第二酸化処理工程を含む第二排ガス処理工程と、
    前記第二排ガス処理工程で前記有機化合物が酸化分解された後の排ガスである第二処理ガスと、前記第一排ガス処理工程を経る前の前記排ガスとを熱交換させ、前記第二処理ガスを冷却する一方で前記排ガスを加熱する予熱工程と、
    を実行する排ガス処理方法。
  8. 請求項7に記載の排ガス処理方法において、
    前記予熱工程で冷却された前記第二処理ガスと媒体とを熱交換させ、前記第二処理ガスを冷却する一方で前記媒体を加熱する廃熱回収工程を実行する、
    排ガス処理方法。
  9. 請求項7又は8に記載の排ガス処理方法において、
    前記有機化合物を含む低濃度排ガス中の有機化合物濃度を高めた排ガスを生成して、前記排ガスを排気する濃縮工程を実行し、
    前記予熱工程では、前記濃縮工程で排気された前記排ガスと前記第二処理ガスとを熱交換させる、
    排ガス処理方法。
  10. 請求項7から9のいずれか一項に記載の排ガス処理方法において、
    前記第一排ガス処理工程は、前記第一処理ガスから熱を奪って、前記熱を一時的に蓄え、蓄えた前記熱を前記酸化処理工程が実行される前の前記排ガスに対して放熱する蓄熱/放熱工程を含む、
    排ガス処理方法。
  11. 請求項10に記載の排ガス処理方法において、
    前記蓄熱/放熱工程で熱を奪われ、前記第二排ガス処理工程を経る前の前記第一処理ガスに、前記酸化処理工程中の排ガスである第一中間処理ガスを混合する混合工程を実行し、
    前記第二排ガス処理工程では、前記第一処理ガスと前記第一中間処理ガスとが混合した排ガスである混合ガス中の前記有機化合物を酸化分解し、
    前記混合工程は、前記混合ガスの温度を検知する温度検知工程と、前記温度検知工程で検知された温度に応じて、前記第一処理ガスに混合させる前記第一中間処理ガスの流量を調節する流量調節工程と、を含む、
    排ガス処理方法。
  12. 請求項7から11のいずれか一項に記載の排ガス処理方法において、
    前記第二排ガス処理工程は、前記第二酸化処理工程を経る前の前記排ガスに前処理を施す前処理工程を更に含み、
    前記前処理工程では、前記第二酸化処理工程を経る前の前記排ガス中に含まれ、前記触媒の性能を低下させる原因物質を除去する、
    排ガス処理方法。
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