JP2018013283A - 自動製氷機の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製氷運転中は製氷水タンクの製氷水を製氷水ポンプで製氷部へ供給する。製氷水タンクへは外部から水が供給され、常に一定量の製氷水が貯留される。しかし、断水して水道水を製氷水タンクへ供給出来なくなったり、該製氷水タンクへ給水管に設けた給水弁が閉じたままになったりすると、該製氷水タンクへの水の供給が断たれてしまう。この場合は、製氷水タンクに貯留した製氷水を製氷水ポンプが送り切ると、製氷部への製氷水供給が断たれて製氷不能の状態を招いてしまう。【解決手段】製氷工程で製氷水ポンプPMの運転を開始した時点における温度センサTHの検知温度T1と、製氷水ポンプPMの運転開始から所定時間を経過した後における温度センサTHの検知温度T2とを比較し、温度センサTHの検知温度T1よりも該温度センサTHの検知温度T2が低い場合は、製氷水タンク26へ製氷水が供給されていないと判断する。【選択図】図2

Description

この発明は、自動製氷機の制御方法に関し、更に詳しくは、例えば外部給水系から製氷水タンクへの水の供給が断たれて、該製氷水タンクから製氷部へ製氷水を供給できなくなった場合に、この断水状態を迅速に検知して製氷運転を中止することで不具合の拡大を早期に抑制する制御方法に関するものである。
例えば、下向きに開口する多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、氷塊を製造する噴射式の自動製氷機が、喫茶店やレストラン等の施設、その他の厨房で好適に使用されている。この自動製氷機の概略構成を説明すれば、製氷機内に水平に配置した製氷室に、下方に開口する製氷小室が多数画成されると共に、該製氷室の上面には、冷凍系に連通する蒸発器が密着的に蛇行配置される。また、製氷室の直下には、支軸を介して水皿が傾動可能に枢支されると共に、該水皿の下部には所定量の製氷水を貯留する製氷水タンクが一体的に設けられている。この製氷方式は、製氷室を下方から水皿で開放自在に閉成するものでクローズドセル式と呼称される。しかし、製氷室を閉成する水皿がなく、該製氷室が開放した状態で製氷する方式もあり、これはオープンセル式と呼称される。更に、製氷部となる製氷板を直立または傾斜状態で配置し、該製氷板の上部から製氷水を散布流下させて板氷や三日月形の氷塊を製造する流下式の自動製氷機も用途に応じて広く使用されている。
本発明は、前述したように製氷水タンクにおける断水状態を早期に検知する方法に関するものであるが、当該発明の対象となる製氷機は前記クローズドセル式やオープンセル式その他流下式の何れであってもよい。そこで従来の自動製氷機について、前記クローズドセル式を例に挙げて以下説明する。
図7に示す従来技術に係るクローズドセル式の自動製氷機10は、製氷機構12と、冷凍系14と、貯氷庫20と、前記製氷機構12および冷凍系14を制御するマイクロコンピュータ等の制御手段C(図9参照)とを備えている。この自動製氷機10は、前記冷凍系14からの冷媒との熱交換により製氷機構12で氷塊を生成する製氷運転と、該冷凍系14からのホットガスとの熱交換により製氷機構12から氷塊を離脱させる除氷運転とを交互に繰り返すよう構成されている。更に、自動製氷機10には、前記除氷運転で製氷機構12から離脱した氷塊を受け入れる貯氷庫20が前記製氷機構12の下方に設けられている。なお、前記自動製氷機10は、電源を投入(ON)した際には、図10に示すように、除氷運転と同様の順序で種々の機器が動作される起動初期運転を開始するように設定されている。
前記製氷機構12は、図8に示すように、下向きに開口した製氷小室22aが多数形成された製氷室(製氷部)22と、この製氷室22の下方に配設され、製氷小室22aを斜め下方から開閉自在に閉成する水皿24と、この水皿24を製氷室22に対して変位させる水皿開閉機構(開閉機構)28とを備えている。また、前記水皿24の下方には、図7に示す給水手段38から供給された製氷水を貯留する製氷水タンク26が一体的に設けられている。実施例の製氷室22は熱伝導性のよい金属材料から形成され、碁盤目状に画成した多数の製氷小室22aで角状の氷塊を生成し得るようになっている。前記製氷室22の上面には、前記冷凍系14から導出した蒸発管23が蛇行配置され、該蒸発管23を流通する冷媒またはホットガスとの熱交換によって該製氷室22の冷却または加熱がなされる。
前記製氷室22の所要位置には、該製氷室22の温度を測定する温度測定手段(製氷の完了検知および除氷の完了検知を行う)THが配設されている。この温度測定手段THによる製氷室22の温度測定結果は、図7を参照して後述する製氷運転および除氷運転並びに水皿上昇のタイミング等の判定に用いられる。なお、温度測定手段(温度センサともいう)THとしては、例えばサーミスタ、白金測温抵抗体、熱電対等が好適に使用可能であり、その測定結果は前記制御手段Cに出力される。
前記水皿24は、図7に示す如く、一方の側端部が製氷機本体に対し支軸25を介して斜め下方へ回動可能に支持されると共に、他方の側端部が水皿開閉機構28を構成するカムアーム29にコイルスプリング30を介して縣吊されている。前記水皿24は、その上面が製氷小室22aの下方開口を塞いで前記製氷室22と水平姿勢になる閉成位置(図8(a)参照)と、該製氷小室22aの下方開口を開放して氷塊を離脱させる傾斜姿勢になる開放位置(図8(b)参照)との間で変位可能になっている。また前記水皿24には、各製氷小室22aと対応する位置に噴射孔(図示せず)が設けられ、前記水皿開閉機構28により閉成位置に保持された状態で、製氷水タンク26中の製氷水を製氷水ポンプPMで圧送して前記噴射孔から各製氷小室22aへ噴射供給し得るようになっている。更に、前記水皿24の上面には、前記製氷水タンク26へ連通する戻り孔(図示せず)が形成され、該水皿24に噴射されて氷結しなかった製氷水が該戻り孔を介して該製氷水タンク26に回収されるようになっている。
前記カムアーム29は、図9に示す制御手段Cの制御下に回転するアクチュエータモータAMに連結され、該アクチュエータモータAMの正逆回転に伴って正逆方向へ回動される。すなわち、前記水皿開閉機構28は、前記コイルスプリング30が接続されたカムアーム29の延出端を上方に位置させることで、図8(a)に示す如く、前記水皿24を閉成位置で保持する。また、アクチュエータモータAMの正回転によりカムアーム29の延出端を上方位置から下方へ回動させることで、図8(b)に示す如く、該水皿24を閉成位置から開放位置へ移動変位させる。更に前記水皿開閉機構28は、アクチュエータモータAMの逆回転によりカムアーム29の延出端を下方位置から上方へ回動させることで、前記水皿24を開放位置から閉成位置へ移動変位させる。前記水皿開閉機構28は、アクチュエータモータAMの正逆回転に伴って回動するカムアーム29と共に回動するよう配設された検知体32を、検知センサ33,34が検知することにより、制御手段Cを介して該アクチュエータモータAMの回転を制御する。ここで前記検知センサは、カムアーム29の回転に伴う検知体32の回転軌跡に相対する位置に、前記水皿24の開放位置および閉成位置に対応して配設され、例えばホール素子等の磁気センサや光電センサのような非接触式の検知手段が好適に採用される。
前記水皿開閉機構28のアクチュエータモータAMは、制御手段Cによって所定のタイミングおよび所定の回転方向へ駆動制御される(図10参照)。ここで、前記アクチュエータモータAMは、起動初期運転および除氷運転を開始すると、水皿開閉機構28により水皿24を下降(製氷室22に対する開放動作)させるよう回転制御される。また、この起動初期運転および除氷運転において、前記アクチュエータモータAMは前記水皿24を完全に開放した後に、製氷室22から氷塊が離脱したことを条件として(実施例では除氷完了温度の検出)、逆回転して該水皿24を上昇(製氷室22に対する閉成動作)させるよう回転制御される。
前記製氷水タンク26は、上方に開口する箱状体であって、前記水皿24を内側に収容した状態で固定され、該水皿24と共に変位傾動する。製氷水タンク26は、製氷小室22aの下方を塞いだ閉成位置で水皿24の支軸25側の領域が深くなるように形成され(図8(a)参照)、この深く形成した部位の底部に前記製氷水ポンプPMの吸込口が接続される。また、前記製氷水タンク26には、水皿24の開放端側に排水口27が設けられ(図8(a)参照)、閉成位置で排水口27の位置までタンク内に製氷水を貯留し得るようになっている。すなわち、製氷水タンク26は、閉成位置で底部と排水口27との間に製氷運転1回分の製氷に足りる必要量の製氷水が貯留され、余剰の製氷水は排水口(図示せず)から外方へオーバーフローするよう構成される。また前記製氷水タンク26は、開放位置で排水口27が該製氷水タンク26の最下部になり、該開放位置で製氷水の全量を外部に排出し得るよう構成される。なお、製氷水タンク26の下方に排水皿36が配設され(図7参照)、前記排水口から排出された製氷水を該排水皿36が受けて機外へ排出する。
前記製氷水タンク26の製氷水ポンプPMにより圧送された製氷水は、図8(a)の閉成位置において、前記水皿24の噴射孔から製氷小室22aに噴射供給され、該製氷小室22aで氷結しないで流下した製氷水は、該水皿24の戻り孔を介して前記製氷水タンク26に回収される。そして製氷水タンク26に回収された製氷水は、前記製氷水ポンプPMによって製氷小室22aに再び循環供給される。
前記給水手段38は、図7に示すように、外部水道系に接続する給水管40と、この給水管40の開放端に接続して前記水皿24の上方に位置する給水部42と、該給水管40の途中に設けた給水弁WVとからなる。前記給水弁WVは、制御手段Cの制御下に所定のタイミングで開閉され、製氷水を前記給水部42から前記水皿24に供給するようになっている。なお、前記水皿24に供給された製氷水は、前記捩り孔を介して前記製氷水タンク26に流下して貯留される。
前記冷凍系14は、図7に示すように、圧縮機CM、凝縮器CD、該凝縮器CDを空冷する冷却ファンFM、膨張弁EVおよび蒸発管23を備え、これら各部材は冷媒配管14aで連結されて冷凍回路を構成している。前記冷凍系14は、前記冷凍回路に加えて、前記凝縮器CDおよび膨張弁EVを介することなく、前記圧縮機CMからの高温冷媒(ホットガス)を蒸発管23に供給するバイパス管15を備えている。すなわち、前記バイパス管15は圧縮機CMの吐出側と蒸発管23の吸込み側とを連結し、該バイパス管15の途中に切換弁であるホットガス弁HVが配設されている。従って前記冷凍系14は、圧縮機CM、冷却ファンFMおよびホットガス弁HVが前記制御手段Cで制御され、製氷運転の際は前記ホットガス弁HVを閉成したもとで圧縮機CMおよび冷却ファンFMを駆動して、冷凍回路に冷媒を循環させ、前記膨張弁EVを開放することで製氷室22(蒸発管23)が冷却される。また、除氷運転の際は前記ホットガス弁HVを開放すれば、前記バイパス管15を介してホットガスが蒸発管23に供給されて、該蒸発管23により製氷室22が加熱される。このとき、前記圧縮機CMの駆動を継続すると共に、冷却ファンFMは停止する。
(起動初期運転について)
次に、図7〜図9に示すクローズドセル式製氷機の製氷工程および除氷工程につき、図10を参照して説明する。図10は、自動製氷機10の電源を投入した起動初期に行われる初期運転からの各サイクルを示している。すなわち初期運転は、氷が製氷室に残った状態(例えば製氷中に停電し電源がOFFした場合など)から電源ONして製氷運転を開始すると、正常な氷に成長する前の異形氷を生ずるおそれがあるので、それを回避するため設定されるサイクルである。図10において、自動製氷機10の電源(図示せず)を投入(オン)すると、前記制御手段Cで設定した所要時間だけ運転の立ち上げを待機した後に、前記圧縮機CMが作動して前記冷凍系14における冷媒を圧縮する。また前記アクチュエータモータAMが回転し、前記水皿24を傾動させて前記製氷室22を開放すると共に、前記ホットガス弁HVが開放(OPEN)して前記圧縮機CMからのホットガス(熱冷媒)を前記蒸発管23に供給して該製氷室22の加熱を行う。また、前記待機時間を経過後に所定時間を置いて、前記給水弁WVが開放して前記水皿24へ製氷水を供給し、該製氷水は該水皿24に開設した多数の捩り孔を介して前記製氷水タンク26へ流下して貯留される。この製氷水の供給は、前記水皿24の上面に氷が残留している場合にこれを融解させて除去するために行われる。
前記製氷室22の適所に設けた前記温度測定手段THが、該製氷室22での除氷完了温度を検知すると、その検知信号を前記制御手段Cに出力する。これにより前記制御手段Cは、前記ホットガス弁HVを閉じると共に、前記アクチュエータモータAMを逆転動作させて前記水皿24を上昇させることで前記製氷室22を下から閉成する。なお、前記水皿24の最大下降位置および最大上昇位置は、前記検知体32および検知センサ33,34により検出されて、前記制御手段CからアクチュエータモータAMへ停止信号が出力される。ここまでの各部材の動作は、自動製氷機10を本格起動させるための初期運転であるが、この起動初期運転では念のために前記水皿24を製氷室22から開放させる動作が入るので除氷運転と把えることができる。
(製氷運転について)
前述した起動初期運転が終了した時点で、前記水皿24は製氷室22を下方から閉成して製氷運転の待機状態になる。このタイミングにおいて、前記給水弁WVが所定時間開放して前記製氷水タンク26に製氷水を供給する。これは、次に回転を開始する前記製氷水ポンプPMが空運転しないようにするためである。また水皿24の閉成を前記検知体32および検知センサ33,34が検知し、製氷水タンク26への製氷水の供給が完了すると、前記製氷水ポンプPMが回転して製氷水タンク26中の製氷水を圧送し、該水皿24の噴射孔から前記製氷室22の各製氷小室22aへ製氷水を噴射供給する。また、前記膨張弁EVが開放(OPEN)し、図7に示す冷凍系14における高圧液化冷媒の圧力を解放した状態で前記蒸発管23へ送り込む。これにより前記蒸発管23に接触している前記製氷室22は冷却され、各製氷小室22aの内壁面に製氷水が氷結して次第に氷塊に成長する。なお、前記製氷小室22aで氷結しなかった製氷水は、前述したように、前記水皿24の捩り孔から流下して前記製氷水タンク26に貯留され、前記製氷水ポンプPMにより製氷室22へ循環供給される。
(除氷運転について)
前記製氷室22の温度を監視している前記温度測定手段THが所定の温度降下を検知すると、該製氷室22での製氷が完了していると判断して除氷運転に移行する。すなわち、図10に示すように、前記製氷水ポンプPMおよび冷却ファンFMの運転を停止すると共に、前記膨張弁EVを閉じて前記蒸発管23への冷媒供給を停止する。また、前記ホットガス弁HVを開いて前記バイパス管15から高温の冷媒を前記蒸発管23に供給し、前記製氷室22を加熱すると共に、前記アクチュエータモータAMを回転させて製氷室22からの前記水皿24の開放を開始する。更に、所定時間を経た後に前記給水弁WVが開放して、外部水道系からの常温の水を前記水皿24に供給することで、該水皿24に氷結している氷の融解を促進する。前記アクチュエータモータAMの回転が進行すると、前記水皿24は図8(b)に示す位置まで傾動して前記製氷室22を完全に開放する。前記水皿24が完全に開放すると、前記検知体32および検知センサ33,34の検知作用下に前記アクチュエータモータAMは停止するが、前記ホットガス弁HVの開放は継続され、前記製氷室22は引き続き加熱される。この間に、前記製氷小室22aで生成された角氷は自重で落下し、傾斜している前記水皿24の上を滑落して前記貯氷庫20に貯留される。そして、前記温度測定手段THが除氷完了温度を検知すると、前記ホットガス弁HVは閉成して前記蒸発管23へのホットガスの供給を停止する。このタイミングで前記アクチュエータモータAMは反転を開始して、前記水皿24を製氷室22に向けて上昇させ該製氷室22を下から閉成する。また、前記冷却ファンFMが回転を開始して、前記圧縮機CMからの冷媒を凝縮器CDで凝縮する。前記アクチュエータモータAMが前記水皿24を上昇させ前記製氷室22を完全に閉成すると、該アクチュエータモータAMの回転は停止する。以後貯氷庫20が満タンになるまで製氷運転と除氷運転とを反復する。
特開2014−5945号公報
前述したクローズドセル式の製氷機に限らず、その他オープンセル式や流下式の製氷機にも共通することであるが、該製氷機の製氷運転中は製氷水タンクに貯留した製氷水を製氷水ポンプで製氷部へ供給して、該製氷部で徐々に氷を成長させる。また、前記製氷水タンクへは外部水道系からの水が供給され、常に一定量の製氷水が貯留されるようになっている。しかし、例えば前記外部水道系が断水して水道水を前記製氷水タンクへ供給出来なくなったり、該製氷水タンクへ水道水を供給する給水管に設けた給水弁が故障して閉じたままになったりすると、該製氷水タンクへの水の供給が断たれてしまうことになる。この場合は、前記製氷水タンクに貯留した製氷水を製氷水ポンプが送り切ると、前記製氷部への製氷水供給が断たれて製氷不能の状態を招いてしまう。
このため従来より、製氷水タンクにおける断水の検知手段が提案されている。例えば、製氷部での製氷完了に到る時間を監視する方法がある。これは、前記製氷水タンクへの製氷水の供給が断たれると、前記製氷部へは製氷水が供給されない(水負荷がない)ことになるために、製氷完了に要する通常の時間よりも早く前記製氷完了を検知(例えば温度センサにより)してしまう。従って、正常な状態(断水していない)における製氷時間と、断水により短縮された製氷時間とを対比し、その時間差をもって断水を検知するようにしたものである。
しかし、このように製氷に要する時間を監視する方法では、必ず1サイクル分だけは製氷運転を続行しなくてはならない。このため、冷凍系における圧縮機への低温冷媒の戻りや、製氷水ポンプにおける空運転の継続を許容しなければならない欠点がある。このことは、断水状態での無理な製氷運転により各部品の寿命を縮めることを意味する。そこで、この過負荷状態での運転に耐え得る材質の特殊部品を使用することが考えられるが、これは製造コストの増加につながり好ましくない。また、四季変化に伴う周囲温度の違いや、外部水道系からの水道水の温度差等に依存して製氷時間は異なり得るために、前記時間差による判定には更に一工夫する必要もある。
また、別の断水検知手段として、前記製氷水ポンプの回転数を監視する方法が提案されている。すなわち、前記製氷水タンクへの水の供給が断たれると製氷水ポンプは空運転するために、通常の製氷運転時と断水による運転時とでは、該製氷水ポンプの回転数が変動する。そこで、製氷水ポンプの駆動モータにDCモータを使用している場合は、該DCモータの回転数の変化により断水の有無を検知することができる。なお、DCモータでない場合は、モータを駆動する際の電流変化を監視してもよい。しかし、製氷水ポンプの回転数で断水状態の有無を判定する方法は、DCモータを用いないと回転数の検出が難しい。また、回転数の変動は、製氷水ポンプにおける空気の噛み込み(キャビテーション)や異物の混入等、他の状況でも起こり得るために、断水を判定するのには確実性の点で向いていない。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、
冷凍系に接続する蒸発管により冷却される製氷部と、外部給水源から給水弁を介して供給される製氷水を貯溜する製氷水タンクと、前記製氷水タンクに貯溜した製氷水を前記製氷部に向けて供給する製氷水ポンプと、前記製氷部の温度を検知する温度センサとからなり、
除氷工程では前記蒸発管に高温の気化冷媒を通過させて前記製氷部を加熱して除氷し、
製氷工程では前記蒸発管に膨張した気化冷媒を通過させて前記製氷部を冷却した後、前記製氷水ポンプを運転して前記製氷水タンクから製氷水を前記製氷部に供給して氷を製造するようにした自動製氷機において、
前記製氷工程で前記製氷水ポンプの運転を開始した時点における前記温度センサの検知温度T1と、前記製氷水ポンプの運転開始から所定時間を経過した後における前記温度センサの検知温度T2とを比較し、
前記温度センサの検知温度T1よりも該温度センサの検知温度T2が低い場合は、前記製氷水タンクへ製氷水が供給されていないと判断することを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、製氷室の初期の温度変化を検知して、断水判定することで、圧縮機やポンプモータにかかる異常負荷を軽減し、部品の故障を抑制できる。しかも温度を検知して判定するために、ポンプ回転数の判定により断水以外を断水としてしまう如き誤検知は生じない。また、製氷時間の検知によって周囲温度や水温による時間の変動を考慮する必要もないため、比較的容易に断水検知ができる。
請求項2に記載の発明では、前記製氷工程において、前記温度センサが前記製氷部が所定温度以下であることを検知した後に、前記製氷水ポンプの運転を開始するようにしたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、製氷室の初期の温度変化を検知して、断水判定することで、圧縮機やポンプモータにかかる異常負荷を軽減し、部品の故障を抑制できる。
請求項3に記載の発明では前記製氷工程において、前記温度センサの検知温度T1と該温度センサの検知温度T2との比較を複数回実施するようにしたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明では、前記温度センサとは別に製氷水の温度を検知する水温検知センサを有し、該水温検知センサが検知した製氷水の温度が低い場合は、前記温度センサの検知温度T1と該温度センサの検知温度T2との比較を反復するようにしたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、ポンプ回転後の温度上昇を水温が低い場合に複数回検知して判定することで、誤検知を防止することができる。
請求項5に記載の発明では、前記水温検知センサが検知した製氷水の温度が高い場合は、前記温度センサの検知温度T1と該温度センサの検知温度T2との比較を所要の間隔を空けて少なくとも1回行うようにしたことを要旨とする。
本発明によれば、外部給水系から製氷水タンクへの水の供給が断たれて、該製氷水タンクから製氷部へ製氷水を供給できなくなった場合に、この断水状態を迅速に検知して製氷運転を中止等の対応を取り得るので、不具合の拡大を早期に抑制することができる。
本発明の実施例1および2の制御方法に関する説明図であって、(a)は製氷水タンクに製氷水が貯留された正常状態を示す製氷機構の一部断面図、(b)は正常状態における温度センサの検知状況を示すグラフ図である。 本発明の実施例1および2の制御方法に関する説明図であって、(a)は製氷水タンクに製氷水が貯留されていない断水状態を示す製氷機構の一部断面図、(b)は断水状態における温度センサの検知状況を示すグラフ図である。 本発明の実施例3の制御方法において、製氷水ポンプを回転してから温度センサによる温度検知を複数回行っている状態を示すグラフ図である。 本発明の実施例3の制御方法において、製氷水の温度が高いときは温度センサによる温度検知の回数を減らしてもよいことを示すグラフ図である。 本発明の変更例の制御方法を示すグラフ図である。 本発明の変更例の別の制御方法を示すグラフ図である。 従来技術に係る自動製氷機を示す概略構成図である。 図7に示す製氷機の製氷機構を一部破断して示す概略正面図であって、(a)は水皿が閉成位置にあり、(b)は水皿が開放位置にある。 図7に示す製氷機の制御ブロック図である。 図7に示す製氷機における製氷サイクルを示すタイミングチャート図である。
次に、本発明に係る自動製氷機の制御方法について、好適な実施例を挙げて説明する。なお、自動製氷機の構成および製氷運転と除氷運転とのサイクルを反復する制御手順は、図7〜図10で説明した通りであるので、これらに関する説明は省略する。
(実施例1)
図10のタイムチャートに示す自動製氷機の製氷運転に関して、図1(a)に示す温度測定手段THが除氷完了を検知すると、前記アクチュエータモータAMが回転して開放中の水皿24を製氷室22に向けて閉成させる。また膨張弁EVが開放して前記製氷室22の冷却を開始すると、図1(b)に示すように、製氷水ポンプPMが運転を開始するまでの間に該製氷室22の温度は或る程度下がって行く。すなわち、製氷水タンク26に製氷水が所定水位まで貯留されている場合の正常運転では、製氷室22の温度を検知する温度測定手段THの検出温度は、図1(b)に示すように、前記水皿24の上昇(閉成)中に徐々に下がって行き、製氷水ポンプPMが回転を始めると製氷水タンク26に貯留された暖かい製氷水が該製氷室22へ噴射供給されるため、一時温度を上昇させる。
しかし、何等かの不都合により断水を生じ、図2(a)に示すように製氷水タンク26に製氷水が貯留されていないと、製氷水ポンプPMを回転させても製氷水を製氷室22へ供給できない。このため、前記製氷室22の温度を検知する温度測定手段THの検出温度は、図2(b)に示すように製氷室22を閉じ始めたときから継続して下がって行く。
ここで、前記製氷水ポンプPMが回転し始める動作時を起点とする前記温度測定手段THの検知温度をT1とする。また、前記製氷水ポンプPMの回転開始から一定時間経過後(例えば10秒から120秒程度の適時)における前記温度測定手段THの検出温度をT2とする。すると、図1(b)に示す正常運転時における如く、検出温度T1より検出温度T2が高い場合(T1<T2)は、断水がなく正常運転下にあると判断して製氷運転を継続させる。また、図2(b)に示すように、検出温度T1よりも検出温度T2が低い場合(T1>T2)は断水していると判断して製氷を停止し、初期運転からやり直すなどの断水に対する保護動作を行う。この保護動作としては、製氷機の運転を完全に停止するようにしてもよいし、製氷運転を中断した後に初期運転からやり直すようにしてもよい。
このように実施例1の発明によれば、製氷室の初期の温度変化を検知して断水の有無を判定することができ、圧縮機や製氷水ポンプにかかる異常負荷を軽減させると共に、部品の故障を抑制できる。また、温度を検知して判定するため、製氷水ポンプにおける駆動モータの回転数の判定により断水以外を断水と誤検知してしまうことがない。更に、製氷時間の検知により周囲温度や水温による時間の変動を考慮する必要もないため、比較的容易に断水検知ができる。
(実施例2)
この実施例2の制御方法は、基本的に前述した実施例1の内容と同じであるが、製氷水ポンプPMを動作させるタイミングが若干相違している。すなわち、自動製氷機ではあっても冷凍能力が低い機種であったり、外部水道系から製氷水タンク26へ供給される水の温度が比較的低い場合は、前記製氷水ポンプPMが回転を開始して製氷水を前記製氷室22に供給したときに、該製氷室22の温度上昇が小さいことが想定される。このような場合を想定して、判定条件としての前記T1とT2との温度差を小さく設定(例えば1度程度)する方法が考えられる。しかし、このときは前記T1とT2との温度差が極めて小さいために、制御部が誤って断水状態と誤判定してしまうことがある。
そこで実施例2では、前記温度測定手段THが製氷室22の温度が0℃以下であることを検知したことを条件として、その後に前記製氷水ポンプPMの回転を開始する。これにより、前記製氷水タンク26への給水温度が通常は5℃以下になることは先ずないので(製氷機の設計仕様でも、給水温度は5℃以上と定めている)、前記製氷水ポンプPMが回転して製氷水を前記製氷室22へ供給したときは、該製氷室22の温度は確実に上昇しているので、断水と誤って検知することはない。なお、前記の0℃は一例であって、5℃以下であれば何℃であってもよく、0℃〜−3℃位が適当である。
この実施例2によれば、製氷室22が0℃以下になってから製氷水ポンプPMを運転することで、ポンプ回転後の製氷室22の温度上昇を確実に検知できるようになった。また、製氷室22の温度を0℃以下に下げてから製氷水ポンプPMを運転することで、該製氷室22に冷熱を溜めることができるため、製氷水の噴射供給が始まってからの負荷上昇(圧力上昇、電力上昇)を有効に抑制することができる。
(実施例3)
実施例3の制御方法は、基本的に前述した実施例1の内容と同じである。但し、製氷水ポンプPMの回転開始から数秒おきに、前記温度測定手段THとは別に設けた水温検知センサによる製氷水の温度検知を行う。すなわち、図3に示すように、製氷水ポンプPMの回転開始から、数秒おきに何度かの検知を行い、元の温度ポンプ動作時の温度T1と比べて、例えば3回や5回など温度が高い状態が続いたら正常と判断する。例えば、図3において時間T2、T3・・・Tmと複数回温度検知を行う。この場合に、測定する間隔や回数は、水温により変化させてもよい。このように、水温が低い場合は、短い間隔で2〜3回程度検知を行うことで誤検知を防止できる。更に、水温が高い場合は、製氷水ポンプPMの回転後の温度上昇が大きく、上昇している時間も長いため、図4に示すように、10〜20秒おきに数回程度で検知することで充分である。なお、水温が高い場合では、前記水温検知センサの温度上昇も大きいため、比較的長い間を空けて(10秒程度)1回検知してもよい。
実施例3によれば、ポンプ回転後の温度上昇を水温が低い場合に複数回検知して判定することで、誤検知を防止する。
(変更例)
実施例1の制御方法において、図5に示す通り、実際の動きとしては、製氷水ポンプPMが運転を開始してから、実際に製氷室22の温度が上昇し始めるまでには数秒のタイムラグがある。これは、製氷水ポンプPMが回転し始めたのち、製氷水タンク26から水皿24への送水路へ製氷水が回り該製氷室22に当たるまでの時間であって、数秒程度である。但し、この間も製氷室22の温度は下がってきている。そこで、製氷室22の温度差をより多くとって断水の判定を一層確実にするため、製氷水ポンプPMの運転開始よりも数秒程度遅れて検知した温度を基準とする(図5においてT1’を上述のT1とする)。これにより、製氷水ポンプPMの運転後との温度差はより大きくなるため、誤って断水の判定をしてしまう事態を抑制することができる。
なお、実施例3の場合は、製氷室の温度検知を数回行うが、この変更例では前述したタイムラグを考慮することで、基準となるポイント(T1’)をできるだけ下限温度として、これと比較される温度T2との温度差を確実に大きくとり、従って誤検知を防止することができる。このように検知を1回にすることで、プログラムの複雑化を回避し得る。また、製氷水ポンプPMの運転開始より数秒のちの温度を基準にとることで、該ポンプPMの回転後との温度差が大きくなり誤検知を抑制することができる。更に、図6に示すように、実施例3と比較して低温であってもシンプルなプログラムで比較的誤検知を抑制できる利点がある。
14 冷凍系,22 製氷室(製氷部),23 蒸発管,26 製氷水タンク,
42 給水弁,PM 製氷水ポンプ,TH 温度測定手段(温度センサ),

Claims (5)

  1. 冷凍系(14)に接続する蒸発管(23)により冷却される製氷部(22)と、外部給水源から給水弁(42)を介して供給される製氷水を貯溜する製氷水タンク(26)と、前記製氷水タンク(26)に貯溜した製氷水を前記製氷部(22)に向けて供給する製氷水ポンプ(PM)と、前記製氷部(22)の温度を検知する温度センサ(TH)とからなり、
    除氷工程では前記蒸発管(23)に高温の気化冷媒を通過させて前記製氷部(22)を加熱して除氷し、
    製氷工程では前記蒸発管(23)に膨張した気化冷媒を通過させて前記製氷部(22)を冷却した後、前記製氷水ポンプ(PM)を運転して前記製氷水タンク(26)から製氷水を前記製氷部(22)に供給して氷を製造するようにした自動製氷機において、
    前記製氷工程で前記製氷水ポンプ(PM)の運転を開始した時点における前記温度センサ(TH)の検知温度T1と、前記製氷水ポンプ(PM)の運転開始から所定時間を経過した後における前記温度センサ(TH)の検知温度T2とを比較し、
    前記温度センサ(TH)の検知温度T1よりも該温度センサ(TH)の検知温度T2が低い場合は、前記製氷水タンク(26)へ製氷水が供給されていないと判断する
    ことを特徴とする自動製氷機の制御方法。
  2. 前記製氷工程において、前記温度センサ(TH)が前記製氷部(22)が所定温度以下であることを検知した後に、前記製氷水ポンプ(PM)の運転を開始するようにした請求項1記載の自動製氷機の制御方法。
  3. 前記製氷工程において、前記温度センサ(TH)の検知温度T1と該温度センサ(TH)の検知温度T2との比較を複数回実施するようにした請求項1または2記載の自動製氷機の制御方法。
  4. 前記温度センサ(TH)とは別に製氷水の温度を検知する水温検知センサを有し、該水温検知センサが検知した製氷水の温度が低い場合は、前記温度センサ(TH)の検知温度T1と該温度センサ(TH)の検知温度T2との比較を反復するようにした請求項3記載の自動製氷機の制御方法。
  5. 前記水温検知センサが検知した製氷水の温度が高い場合は、前記温度センサ(TH)の検知温度T1と該温度センサ(TH)の検知温度T2との比較を所要の間隔を空けて少なくとも1回行うようにした請求項4記載の自動製氷機の制御方法。
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