JP2018012110A - 溶接装置及び金属部品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接品質を安定させる溶接装置及び金属部品の製造方法を提供する。【解決手段】 溶接装置2は、第1線材W1と第2線材W2とを溶接するものである。溶接装置2は、第1線材W1を保持する第1チャック機構10と、第2線材W2を保持する第2チャック機構20と、所定の照射エリアに対してレーザ溶接を行う溶接ヘッド30と、溶接ヘッド30の位置及び姿勢を調節するヘッド調節機構40と、第1線材W1の先端または第2線材W2の先端を支持する支持機構50と、支持機構50の位置を調節する支持調節機構60と、第1チャック機構10や第2チャック機構20の回動を行うチャック回動機構70と、各機構10〜70の操作を行う操作機構80と、各機構10〜80が着脱自在に取り付けられるベース90と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、溶接装置及び金属部品の製造方法に関する。
2つの金属部材を接合する溶接装置が知られている(例えば、特許文献1)。この溶接装置は、次の(1)〜(3)のようにして溶接を行う。(1)棒状の電極を起立させる(2)電極の端面上に金属チップを載置させる(3)金属チップ及び電極の端面にレーザ照射を行う。
しかしながら、特許文献1に記載の溶接装置では、被溶接部材を起立させるため、線材のような被溶接部材の形状によっては、その溶接を一定の品質で行うことが困難な場合がある。
本発明は、斯かる実情に鑑み、被溶接部材の形状を問わず、溶接品質を安定させる溶接装置及び金属部品の製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、第1部材と第2部材とを溶接する溶接装置であって、前記第1部材を保持する第1チャック機構と、前記第2部材を保持する第2チャック機構と、所定の照射エリアに対してレーザ溶接を行う溶接ヘッドと、前記第1部材または前記第2部材の軸周りにおいて前記照射エリアを設定する照射エリア調節機構と、を備えることを特徴とする。
前記照射エリア調節機構は、前記第1チャック機構に保持された前記第1部材を前記第1部材の軸周りに回動させる第1回動ユニットと、前記第2チャック機構に保持された前記第2部材を前記第2部材の軸周りに回動させる第2回動ユニットと、を有することが好ましい。また、前記照射エリア調節機構は、前記溶接ヘッドを前記第1部材の軸周りに回動させることが好ましい。さらに、前記照射エリアにおける前記第1部材及び前記第2部材の位置決めをする位置決め機構を備えることが好ましい。
前記溶接ヘッド及び前記照射エリア調節機構を制御する制御機構を備え、前記溶接ヘッドによる溶接を複数回行う際、第1の溶接における前記照射エリアを第1照射エリアと、第2の溶接における前記照射エリアを第2照射エリアと、第3の溶接における前記照射エリアを第3照射エリアと、定義した際、前記制御機構は、前記第1部材の軸周りを基準にして、前記第1照射エリアの反対側となるように前記第2照射エリアを設定するとともに、過去に溶接が行われた前記照射エリアを避けるように前記第3照射エリアを設定することが好ましい。
本発明は、第1部材と第2部材との溶接により、前記第1部材と前記第2部材とが一体となった金属部品を製造する金属部品の製造方法において、第1溶接エリアにおいて溶接を行う第1溶接ステップと、前記第1溶接ステップの後に行われ、前記第1部材の軸周りにおいて、前記第1部材と前記第2部材とを一体に回動させる第1回動ステップと、前記第1回動ステップの後に行われ、第2溶接エリアにおいて溶接を行う第2溶接ステップと、前記第2溶接ステップの後に行われ、前記第1部材の軸周りにおいて、前記第1部材と前記第2部材とを一体に回動させる第2回動ステップと、前記第2回動ステップの後に行われ、第3溶接エリアにおいて溶接を行う第3溶接ステップと、前記第3溶接ステップの後に行われ、前記第1部材の軸周りにおいて、前記第1部材と前記第2部材とを一体に回動させる第3回動ステップと、を備え、前記第1回動ステップでは、前記第2溶接エリアは前記第1溶接エリアの反対側に位置するように前記回動が行われ、前記第2回動ステップでは、前記第3溶接エリアが過去に溶接が行われた位置から外れるように前記回動が行われることを特徴とする。
本発明によれば、被溶接部材の形状を問わず、溶接品質を安定させる溶接装置及び金属部品の製造方法を提供することができる。
以下、任意の水平方向をX軸方向、高さ方向をZ軸方向、X軸方向及びZ軸方向に直交する方向をY軸方向として説明する。
図1〜4に示すように、溶接装置2は、金属製の第1線材W1と金属製の第2線材W2とを溶接するものであり、第1線材W1を保持する第1チャック機構10と、第2線材W2を保持する第2チャック機構20と、所定の照射エリアA1(図5)に対してレーザ溶接を行う溶接ヘッド30と、溶接ヘッド30の位置及び姿勢を調節するヘッド調節機構40と、第1線材W1の先端及び第2線材W2の先端を支持する支持機構50と、支持機構50の位置を調節する支持調節機構60と、第1チャック機構10や第2チャック機構20の回動を行うチャック回動機構70と、各機構10〜70の操作を行う操作機構80と、各機構10〜80が着脱自在に取り付けられるベース90と、を備える。
第1線材W1や第2線材W2の外径は、例えば、0.1mm以上8mm以下であり、より好ましくは、0.1mm以上3mm以下である。第1線材W1や第2線材W2の形状としては、棒状、筒状、撚り編みロープ等がある。
図4に示すように、第1チャック機構10は、第1線材W1(図5)が挿通される挿通孔H1と、挿通孔H1の周りに配され挿通孔H1に対して進退自在に配された複数の爪11と、複数の爪11の位置を変更するダイヤル12と、を有する。ダイヤル12が一の方向へ回動した場合、複数の爪11は挿通孔H1に向かって進む一方、ダイヤル12が他の方向へ回動した場合、複数の爪11は挿通孔H1から退避する。すなわち、ダイヤル12の操作によって、複数の爪11は、第1線材W1を保持する保持状態と第1線材W1の保持を解除する保持解除状態との間で切替自在となっている。第2チャック機構20も、第1チャック機構10と同様の構造を有し、第2線材W2が挿通される挿通孔と、挿通孔の周りに配され挿通孔に対して進退自在に配された複数の爪と、複数の爪の位置を変更するダイヤルと、を有する。ダイヤルの操作によって、複数の爪は、第2線材W2を保持する保持状態と第2線材W2の保持を解除する保持解除状態との間で切替自在となっている。
第1チャック機構10によって保持された第1線材W1と第2チャック機構10によって保持された第2線材W2とが同一直線上となるように、第1チャック機構10と第2チャック機構20とが配される。このときの第1線材W1と第2線材W2との長さ方向をX方向とする。
溶接ヘッド30は、所定の照射エリアA1(図5)に対してレーザ溶接を行うものである。図2〜3に示すように、ヘッド調節機構40は、溶接ヘッド30の位置及び姿勢を調節するものであり、ベース90に設けられた台座41と、台座41に載置され台座41に対してX方向へスライド自在なX方向スライド板42と、X方向スライド板42の上方に配されZ方向に延びる垂直軸43と、垂直軸43が挿入される孔を有し垂直軸43に沿ってスライド可能なZ方向スライドブロック44と、Z方向スライドブロック44からY方向に延びる水平軸45と、水平軸45に取り付けられY方向にスライド自在なヘッド支持具46とを備える。ヘッド支持具46は、水平軸45に対して回動自在となるように水平軸45に設けられる。このため、ヘッド調節機構40は、溶接ヘッド30をX軸方向へスライド可能なX方向スライド構造と、溶接ヘッド30をY軸方向へスライド可能なY方向スライド構造と、溶接ヘッド30をZ軸方向へスライド可能なZ方向スライド構造と、溶接ヘッド30をY軸周りに揺動可能な揺動構造として機能する。
支持機構50は、第1線材W1の先端または第2線材W2の先端を支持するためのものであり、第1線材W1の先端または第2線材W2の先端が載置される直線溝51Dが形成された載置板51を有する(図2及び図5)。直線溝51Dは、X軸方向に延びる。直線溝51Dの断面形状は、V字状である。なお、直線溝51Dの断面形状は、Y軸方向及びZ軸方向における第1線材W1や第2線材W2の位置決めができるものであれば、U字状等、別の形状でもよい。このような支持機構50によれば、第1線材W1や第2線材W2の撓みを防ぐことができるため、第1線材W1や第2線材W2の位置決めが容易になる。
図1〜3に示すように、支持調節機構60は、支持機構50の位置を調節するものであり、ベース90に設けられX方向に延びるレール61と、レール61に沿ってスライド自在なスライド部材62と、スライド部材62に起立するように設けられZ方向に延びる垂直軸63と、垂直軸43が挿入される孔を有し垂直軸63に沿ってスライド可能なZ方向スライド板64と、Z方向スライド板64に載置されスライド板64に対しY方向へスライド可能なY方向スライド板65と、を備える。Y方向スライド板65の上には、載置板51が載置される。このため、支持調節機構60は、載置板51をX軸方向へスライド可能なX方向スライド構造と、載置板51をY軸方向へスライド可能なY方向スライド構造と、載置板51をZ軸方向へスライド可能なZ方向スライド構造として機能する。なお、Z軸方向における載置板51の位置は、支持調節機構60により、溶接ヘッド30及びベース90の間となっていることが好ましい。
図4に示すように、チャック回動機構70は、第1チャック機構10をX軸周りに所定の回転速度で回動させることができる。チャック回動機構70は、同様に、第2チャック機構20をX軸周りに所定の回転速度で回動させることができる。チャック回動機構70による第1チャック機構10の回動及び第2チャック機構20の回動は、それぞれ独立して調節可能となっている。
操作機構80は、所定のボタンやレバーを備え、ボタン操作やレバー操作を介して、第1チャック機構10や第2チャック機構20の回動、第1チャック機構10や第2チャック機構20におけるチャック及びその解除、溶接ヘッド30の位置及び姿勢の調節、載置板51の位置の調節、溶接ヘッド30の照射のON-OFF等を行う。さらに、操作機構80は、予めプログラミングされた条件に基づき、第1チャック機構10や第2チャック機構20の回動、第1チャック機構10や第2チャック機構20におけるチャック及びその解除、溶接ヘッド30の位置及び姿勢の調節、載置板51の位置の調節、溶接ヘッド30の照射のON-OFF等を行うこともできる。
次に、溶接装置2の使用方法について説明する。
まず、操作機構80を介したヘッド調節機構40の操作により、溶接ヘッド30を原点に合わせる。次に、所定の照射エリアA1が直線溝51Dとなるように、支持調節機構60を用いて、載置板51の位置合わせを行う。
第1チャック機構10の挿通孔H1(図4)に第1線材W1を通し、第1線材W1の一端側が載置板51の直線溝51Dへ配されるようにする(図5〜6)。そして、第1チャック機構10は、第1線材W1をチャックする。同様にして、第2チャック機構20の挿通孔に第2線材W2を通し、第2線材W2の一端側が載置板51の直線溝51Dへ配されるようにする。そして、第2チャック機構20は、第2線材W2をチャックする。
図6(A)に示すように、第1線材W1が管状であり、第2線材W2が第1線材W1の中空部に挿入可能な線材の場合には、図6(B)に示すように、載置板51の直線溝51Dにて、管状の第1線材W1の先端の中空部に第2線材W2の先端が挿入された状態で載置されることが好ましい。第1線材W1及び第2線材W2の具体例として、第1線材W1としてのステンレス製のパイプと、第2線材W2としてのステンレス製の撚り編みワイヤーと、を溶接することにより、内視鏡用ガイドワイヤ等を得ることができる。
なお、図7(A)に示すように、第1線材W1の端面に突起T1が形成され、第2線材W2の端面に凹みK1が形成されている場合には、図7(B)に示すように、載置板51の直線溝51Dにて、突起T1が凹みK1に挿入された状態で載置されることが好ましい。なお、載置板51の直線溝51Dにて、第1線材W1及び第2線材W2はX軸周りに係止することが好ましい。これにより、チャック回動機構70による回動操作の際、第1線材W1及び第2線材W2の位置関係を維持しやすくなる。X軸周りの係止を実現するためには、例えば、第1線材W1及び第2線材W2が嵌合している場合や、螺合している場合等がある。
次に、操作機構80を介した支持調節機構60の操作により、載置板51をX軸方向やZ軸方向へスライド移動させる。その後、操作機構80を介したヘッド調節機構40の操作により、溶接ヘッド30の姿勢及び位置の調節を行う。その後、第1線材W1の先端と第2線材W2の先端についての溶接ヘッド30の焦点合わせが行われる。
次に、操作機構80を介したチャック回動機構70の操作により、第1チャック機構10及び第2チャック機構20は、同じ向き、かつ同じ回転速度で回動する。第1チャック機構10等を回動する間、X軸周りの全周において、第1線材W1や第2線材W2における溶接位置の確認を行うことができる。
次に、操作機構80を介して溶接を行う。まず初めに、溶接ヘッド30は、所定の照射エリアA1にレーザを照射する。このレーザ照射により、所定の照射エリアA1(図5)に位置する第1線材W1及び第2線材W2の第1溶接点SP1(図8)において溶接が行われる。
次に、対となるチャック回動機構70は、同じ向き、かつ同じ回転速度で、第1チャック機構10及び第2チャック機構20を約180°回動する。回動が完了したのち、溶接ヘッド30は、所定の照射エリアA1にレーザを照射する。これにより、所定の照射エリアA1に位置する第1線材W1及び第2線材W2の第2溶接点SP2において溶接が行われる。
その次に、対となるチャック回動機構70は、同じ向き、かつ同じ回転速度で、第1チャック機構10及び第2チャック機構20を180°未満の範囲で回動する。この回動の角度は、既に溶接が行われた部分を避けるように設定されている。回動が完了したのち、溶接ヘッド30は、所定の照射エリアA1にレーザを照射する。これにより、所定の照射エリアA1に位置する第1線材W1及び第2線材W2の第3溶接点SP3において溶接が行われる。
その後、対となるチャック回動機構70は、同じ向き、かつ同じ回転速度で、第1チャック機構10及び第2チャック機構20を約180°回動する。回動が完了したのち、溶接ヘッド30は、所定の照射エリアA1にレーザを照射する。これにより、所定の照射エリアA1に位置する第1線材W1及び第2線材W2の第4溶接点SP4において溶接が行われる。
このようにして、所定の場所に第1溶接点SP1にて溶接を行い、第1溶接点SP1と反対側の第2溶接点SP2にて溶接を行い、未だ溶接されていない第3溶接点SP3にて溶接を行い、第3溶接点SP1と反対側の第4溶接点SP4にて溶接を行う。以降同様にして、第5溶接点SP5〜第8溶接点SP8と溶接を行う。
このように、X軸周りにおいて離隔するように設定された溶接点に対して、間欠的に溶接を行うことで、溶接として求められる強度を得ながら、線材に与えられる熱量が大きくなりすぎないようにすることができる。特に、直前に溶接した位置の反対側を溶接エリアに設定することで、溶接時に線材に加わる熱量を過不足ないものにすることができる。この結果、溶接に要する手間、エネルギーを抑えることができる。また、溶接点の設定及び溶接は、予め決められたパラメータに基づき自動で行うことができるため、手動で溶接をする場合に比べ、各溶接点における溶接の質を等しくすることができる。なお、溶接点は、図8に示すように円周上に設定されてもよいが、本発明はこれに限られない。例えば、チャック回動機構70による回動とともに、溶接ヘッド30のX軸方向を行うことにより、溶接点を螺旋状に設定することもできる。
上記実施形態では、第1線材W1や第2線材W2におけるX軸周りの溶接のために、チャック回動機構70を用いて、X軸周りにおける第1チャック機構10及び第2チャック機構20を回動させたが、本発明はこれに限られない。第1線材W1や第2線材W2を載置板51に載置させたまま、第1線材W1や第2線材W2の周り、すなわちX軸周りに溶接ヘッド30を旋回させてもよい。なお、X軸周りの溶接のために、X軸周りにおける第1チャック機構10及び第2チャック機構20の回動とともに、溶接ヘッド30のX軸周りの旋回とを併用してもよい。
なお、ベース90のうち、第1チャック機構10及び第2チャック機構20の設置エリアA10にスライド機構110を装着させてもよい。スライド機構110は、ベース90に直接装着されるスライドレール111と、スライドレール111の上をスライド自在となっているスライド台112と、スライド台112に載置された線材を保持する保持構造113を有する。設置エリアA10に第1チャック機構10及び第2チャック機構20を装着させた場合にはX軸周りの溶接が可能となる。一方、設置エリアA10にスライド機構110を装着させた場合にはX軸方向の溶接が可能となる。これにより、1つの溶接装置2により、X軸周りの溶接及びX軸方向の溶接を行うことができる。
上記実施形態では、第1線材W1及び第2線材W2の溶接を行ったが、本発明は線材に限らず、筒状体や柱状体等の軸状体や、その他の部品の溶接も可能である。
例えば、図10に示すように、内視鏡のガイドワイヤユニット200は、ガイドワイヤ210と、ガイドワイヤ210の基端部(図中右側)を保持するトリガ嵌着部品220と、ガイドワイヤ210を付勢するためのスプリング231〜232と、スプリング231〜232を保持するためのスプリング保持筒240と、を備える。トリガ300は、トリガ嵌着部品220の基端部が嵌着可能な孔300Xが形成される。このようなガイドワイヤユニット200によれば、トリガ300の引き操作を契機に、ガイドワイヤ210が基端側(図中右側)へ退くため、ガイドワイヤ210の先端部に取り付けられた処置部(図示省略)を動作させることができる。そして、トリガ300の引き操作を解除すると、スプリング231〜232によってガイドワイヤ210が元の位置に戻り、処置部が元の状態に戻る。トリガ嵌着部品220は、筒状部221と、筒状部221の基端側に形成されたキャップ部222とを有する。溶接箇所は、キャップ部222の基端部及びガイドワイヤ210の基端部(図10中の破線部WL1)と、筒状部221の中途部及びガイドワイヤ210の中途部(図10中の破線部WL2)である。トリガ嵌着部品220におけるガイドワイヤ210の位置決めのために、キャップ部222の基端部における溶接が行われる。この場合、トリガ嵌着部品220の軸周りの回動は行わずに、1回の点溶接が行われる。点溶接の方向は、図示する矢印のように、紙面の上方向から下向きに溶接すればよい。次に、筒状部221の中途部とガイドワイヤ210の中途部の溶接を行う。この場合には、トリガ嵌着部品220の軸周りの回動を行いながら、軸周りにおける点溶接が間欠的に行われる。スプリング保持筒240は、スプリング231〜232を保持するためのものである。スプリング231は、スプリング232よりも小径である。スプリング231にはガイドワイヤ210が挿通され、スプリング232にはスプリング231及びガイドワイヤ210が挿通される。スプリング保持筒240は、小径のスプリング231、大径のスプリング232のそれぞれに対して個別に溶接される(図中の破線部WL3〜WL4)。いずれの溶接もスプリング保持筒240の軸周りにおける点溶接が間欠的に行われる。
また、図11に示すような回動機構400の部品に対し溶接を行ってもよい。回動機構400は、貫通孔410Xを有する第1部材410と、貫通孔420Xを有する第2部材420と、貫通孔410X及び貫通孔420Xに挿入される回動ピン430と、を備える。貫通孔410X及び貫通孔420Xに回動ピン430を挿入することにより、第1部材410は、回動ピン430を中心にして回動自在となる。ここで、回動ピン430の両端部と各部材部材410〜420とを溶接してもよい。より詳しく言えば、挿通孔410X及び貫通孔420Xに挿入された状態の回動ピン430の両端部を点溶接すればよい。
上記実施形態では、支持機構50を用いたが、本発明はこれに限られない。例えば、図12に示すような、第1部品551に形成された第1係合溝551Dに係合可能な第1係合突起510と、第2部品552に形成された第2係合溝552Dに係合可能な第2係合突起520と、を備えた挟持機構500を用いて第1部品551や第2部品552の位置決めを行ってもよい。
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2 溶接装置
10 第1チャック機構
20 第2チャック機構
30 溶接ヘッド
40 ヘッド調節機構
50 支持機構
60 支持調節機構
70 チャック回動機構
80 操作機構
90 ベース
10 第1チャック機構
20 第2チャック機構
30 溶接ヘッド
40 ヘッド調節機構
50 支持機構
60 支持調節機構
70 チャック回動機構
80 操作機構
90 ベース
Claims (6)
- 第1部材と第2部材とを溶接する溶接装置であって、
前記第1部材を保持する第1チャック機構と、
前記第2部材を保持する第2チャック機構と、
所定の照射エリアに対してレーザ溶接を行う溶接ヘッドと、
前記第1部材または前記第2部材の軸周りにおいて前記照射エリアを設定する照射エリア調節機構と、を備えることを特徴とする溶接装置。 - 前記照射エリア調節機構は、
前記第1チャック機構に保持された前記第1部材を前記第1部材の軸周りに回動させる第1回動ユニットと、
前記第2チャック機構に保持された前記第2部材を前記第2部材の軸周りに回動させる第2回動ユニットと、を有することを特徴とする請求項1記載の溶接装置。 - 前記照射エリア調節機構は、前記溶接ヘッドを前記第1部材の軸周りに回動させることを特徴とする請求項1または2項記載の溶接装置。
- 前記照射エリアにおける前記第1部材及び前記第2部材の位置決めをする位置決め機構を備えることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項記載の溶接装置。
- 前記溶接ヘッド及び前記照射エリア調節機構を制御する制御機構を備え、
前記溶接ヘッドによる溶接を複数回行う際、
第1の溶接における前記照射エリアを第1照射エリアと、
第2の溶接における前記照射エリアを第2照射エリアと、
第3の溶接における前記照射エリアを第3照射エリアと、定義した際、
前記制御機構は、前記第1部材の軸周りを基準にして、前記第1照射エリアの反対側となるように前記第2照射エリアを設定するとともに、過去に溶接が行われた前記照射エリアを避けるように前記第3照射エリアを設定することを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項記載の溶接装置。 - 第1部材と第2部材との溶接により、前記第1部材と前記第2部材とが一体となった金属部品を製造する金属部品の製造方法において、
第1溶接エリアにおいて溶接を行う第1溶接ステップと、
前記第1溶接ステップの後に行われ、前記第1部材の軸周りにおいて、前記第1部材と前記第2部材とを一体に回動させる第1回動ステップと、
前記第1回動ステップの後に行われ、第2溶接エリアにおいて溶接を行う第2溶接ステップと、
前記第2溶接ステップの後に行われ、前記第1部材の軸周りにおいて、前記第1部材と前記第2部材とを一体に回動させる第2回動ステップと、
前記第2回動ステップの後に行われ、第3溶接エリアにおいて溶接を行う第3溶接ステップと、
前記第3溶接ステップの後に行われ、前記第1部材の軸周りにおいて、前記第1部材と前記第2部材とを一体に回動させる第3回動ステップと、を備え、
前記第1回動ステップでは、前記第2溶接エリアは前記第1溶接エリアの反対側に位置するように前記回動が行われ、
前記第2回動ステップでは、前記第3溶接エリアが過去に溶接が行われた位置から外れるように前記回動が行われることを特徴とする金属部品の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019188411A (ja) * | 2018-04-20 | 2019-10-31 | 住友重機械工業株式会社 | 加工システム |
JP7423178B2 (ja) | 2018-04-20 | 2024-01-29 | 住友重機械工業株式会社 | 加工システム |
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