JP2018011426A - Rotary electric machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、回転電機に関する。 The present invention relates to a rotating electrical machine.
特許文献1には、複数相の第1ステータ巻線が配設された第1ステータと、第1ステータの径方向の内側に配置され複数相の第1ロータ巻線が配設された第1ロータと、第1ステータと第1ロータとの間に配置され永久磁石が配設された第3ロータと、を有し、第1ロータを第3ロータよりも速い回転速度で駆動する(すべりが負の状態とする)ことで第1ロータの回生トルクを反作用トルクとして第3ロータに伝達する技術が開示されている。
しかしながら、このような回転電機にあっては、第1ロータの回生トルクが低い場合、第1ロータ巻線に電流を流して第1ロータの回生トルクを上げたり、第3ロータに内包する永久磁石の数を増やしたりしなければならない。 However, in such a rotating electrical machine, when the regenerative torque of the first rotor is low, a current is passed through the first rotor winding to increase the regenerative torque of the first rotor, or the permanent magnet included in the third rotor. Or increase the number of
第1ロータ巻線に電流を流す場合、スリップリングを介して電流を流す必要があり、堅牢性やメンテナンスの容易性に課題がある。第3ロータに内包する磁石の数を増やすと、多量の磁石による高コストの課題がある。 When an electric current is passed through the first rotor winding, it is necessary to pass an electric current through the slip ring, and there are problems in robustness and ease of maintenance. When the number of magnets included in the third rotor is increased, there is a problem of high cost due to a large amount of magnets.
そこで、本発明は、堅牢性やメンテナンスの容易性を確保しつつ、低コストで高いトルクを出力させることができる回転電機を提供することを目的としている。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a rotating electrical machine that can output high torque at low cost while ensuring robustness and ease of maintenance.
上記課題を解決するため本発明は、電機子磁束を発生させる集中巻の電機子コイルを有するステータと、前記ステータよりも径方向の内側に配置され前記電機子磁束の通過により回転するアウターロータと、前記アウターロータよりも径方向の内側に配置されるインナーロータと、を備え、前記アウターロータは、前記電機子コイルで発生した磁束の高調波成分に基づいて誘導電流を誘起させる誘導コイルと前記誘導電流の通電によって磁界を発生させる界磁コイルとが巻かれている複数のアウターティースと、を有し、前記インナーロータは、前記アウターティースを通過して鎖交する前記電機子磁束と、前記界磁コイルで発生する磁束と、により励磁する励磁コイルが巻かれている複数のインナーティースを有し、前記アウターロータは、前記複数のアウターティースに対応する位置に複数の突起部が設けられたフランジにより軸方向両側から固定されているものである。 In order to solve the above-described problems, the present invention provides a stator having concentrated winding armature coils that generate armature magnetic flux, an outer rotor that is disposed radially inward of the stator and rotates by passage of the armature magnetic flux, An inner rotor disposed radially inward of the outer rotor, the outer rotor including an induction coil that induces an induction current based on a harmonic component of magnetic flux generated in the armature coil, and A plurality of outer teeth wound with a field coil that generates a magnetic field by energization of an induced current, and the inner rotor passes through the outer teeth, and the armature magnetic flux interlinks with the outer teeth. The outer rotor has a plurality of inner teeth around which an exciting coil that is excited by a magnetic flux generated by a field coil is wound. Are those fixed from both axial sides by a plurality of flanges projecting portions are provided at positions corresponding to the plurality of outer teeth.
このように本発明によれば、堅牢性やメンテナンスの容易性を確保しつつ、低コストで高いトルクを出力させることができる回転電機を提供することができる。 Thus, according to the present invention, it is possible to provide a rotating electrical machine that can output high torque at low cost while ensuring robustness and ease of maintenance.
本発明の一実施の形態に係る回転電機は、電機子磁束を発生させる集中巻の電機子コイルを有するステータと、ステータよりも径方向の内側に配置され電機子磁束の通過により回転するアウターロータと、アウターロータよりも径方向の内側に配置されるインナーロータと、を備え、アウターロータは、電機子コイルで発生した磁束の高調波成分に基づいて誘導電流を誘起させる誘導コイルと誘導電流の通電によって磁界を発生させる界磁コイルとが巻かれている複数のアウターティースと、を有し、インナーロータは、アウターティースを通過して鎖交する電機子磁束と、界磁コイルで発生する磁束と、により励磁する励磁コイルが巻かれている複数のインナーティースを有し、アウターロータは、複数のアウターティースに対応する位置に複数の突起部が設けられたフランジにより軸方向両側から固定されているよう構成されている。 A rotating electrical machine according to an embodiment of the present invention includes a stator having a concentrated winding armature coil that generates an armature magnetic flux, and an outer rotor that is disposed radially inward of the stator and rotates by passage of the armature magnetic flux. And an inner rotor disposed radially inward of the outer rotor, the outer rotor including an induction coil for inducing an induced current based on a harmonic component of a magnetic flux generated in the armature coil and an induced current A plurality of outer teeth wound with a field coil that generates a magnetic field when energized, and the inner rotor includes an armature magnetic flux that passes through the outer teeth and interlinks, and a magnetic flux generated by the field coil And a plurality of inner teeth wound with an exciting coil to be excited, and the outer rotor is positioned corresponding to the plurality of outer teeth. It is configured to be fixed from both axial sides by a plurality of flanges projecting portions are provided.
これにより、本発明の一実施の形態に係る回転電機は、堅牢性やメンテナンスの容易性を確保しつつ、低コストで高いトルクを出力させることができる。 Thereby, the rotary electric machine which concerns on one embodiment of this invention can output a high torque at low cost, ensuring robustness and the ease of a maintenance.
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る回転電機について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施例に係る回転電機1は、概略円筒形状に形成されたステータ10と、ステータ10とエアギャップを介して径方向の内側に対向配置されるアウターロータ20と、アウターロータ20とエアギャップを介して径方向の内側に対向配置されるインナーロータ30と、を備えている。アウターロータ20およびインナーロータ30は、回転軸40を回転中心として後述するハウジング90に相対回転可能にそれぞれ支持されている。
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, a rotating electrical machine according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
In FIG. 1, a rotating
なお、「径方向」とは、回転軸40が延伸する方向に直交する方向であり、回転軸40を中心として放射方向に示される。「径方向の外側」とは、径方向において回転軸40から遠い側のことであり、「径方向の内側」とは、径方向において回転軸40に近い側のことである。
The “radial direction” is a direction orthogonal to the direction in which the
また、「周方向」とは、回転軸40を中心とする円周方向を示す。また、「軸方向」とは、回転軸40が延伸する方向を示す。
The “circumferential direction” indicates a circumferential direction around the
(ステータ)
ステータ10は、ステータコア11と、電機子コイル12と、を備えている。ステータコア11は、高透磁率の磁性部材、例えば複数の電磁鋼板を軸方向に積層したものから形成されている。
(Stator)
The
ステータコア11の径方向の内側、すなわちアウターロータ20と対向する側には、複数のステータティース13が形成されている。ステータティース13は、ステータコア11から径方向の内側に突出し、周方向に所定の間隔で複数形成されている。
A plurality of
周方向に隣り合うステータティース13の間には、溝状の空間であるスロット14が形成されている。スロット14には、三相交流のW相、V相、U相に対応する電機子コイル12が収容されている。電機子コイル12は、集中巻きによりステータティース13に巻き回されている。電機子コイル12は、通電により磁束(電機子磁束)を発生させる。
Slots 14 that are groove-like spaces are formed between
ステータ10は、電機子コイル12に三相交流が供給されることで、周方向に回転する回転磁界を発生する。このステータ10は、発生した電機子磁束をアウターロータ20に鎖交させることにより、アウターロータ20を回転駆動させる。
The
ステータ10は、上述の通り、電機子コイル12がステータティース13に集中巻されている。このため、電機子コイル12に三相交流を供給した場合、ステータ10には、アウターロータ20の回転と同期して回転する回転磁界の他に、アウターロータ20の回転と非同期の高調波回転磁界が発生する。この高調波回転磁界には、静止座標系における第2次空間高調波(同期回転座標系における第3次時間高調波)が含まれる。したがって、ステータ10で発生する磁束には、高調波成分が重畳されていることとなる。
As described above, the
(アウターロータ)
アウターロータ20は、アウターティース21と、誘導コイル22と、界磁コイル23と、ブリッジ部24と、を備えている。
(Outer rotor)
The
アウターティース21は、透磁率の高い鋼材などの磁性体からなり、内部に磁路を形成する。ブリッジ部24は、周方向に隣り合うアウターティース21間を接続するよう、アウターティース21と別体に形成されている。したがって、周方向に隣接したアウターティース21の間は、ブリッジ部24で接続されている。
The
ブリッジ部24は、アウターティース21の周方向の側面に設けられた嵌合溝21aに嵌合される。ブリッジ部24の周方向の両端部には、アウターティース21の嵌合溝21aに嵌合される一対の嵌合部24aが形成されている。
The
嵌合部24aは、周方向において径方向の外側へ斜めに延伸するように形成されている。具体的には、ブリッジ部24の両端部に形成されている一対の嵌合部24aは、径方向の外側に向かうにしたがい互いに離隔する角度で形成されている。
The
嵌合部24aには、周方向に延伸する2段の楔部24b、24cが設けられている。嵌合溝21aは、軸方向に延びるように形成されている。嵌合溝21aは、軸方向に直交する平面の断面形状が嵌合部24aの外形と同一形状に形成されている。これにより、嵌合部24aが嵌合溝21aに嵌合した状態においては、2段の楔部24b、24cが嵌合溝21aに隙間なく、または僅かな隙間を介して嵌合するようになっている。
The
ブリッジ部24の周方向の中心部分には、ブリッジ部24から径方向の外側に向かって延伸する誘導ポール25が形成されている。誘導ポール25は、周方向に隣り合うアウターティース21の間の各q軸(図4参照)上に配置されるのが好ましい。
A
誘導ポール25は、ブリッジ部24からアウターロータ20の径方向の外側の面(外周面)よりも内側の所定位置まで延伸している。誘導ポール25の先端部25aには、先端部25aを軸方向に貫通する貫通孔25bが形成されている。
The
上述したアウターティース21は、例えば複数の電磁鋼板を軸方向に積層したものにより形成されている。ブリッジ部24と誘導ポール25とは、例えば複数の電磁鋼板を軸方向に積層したものにより一体に形成されている。
The
アウターティース21の径方向の内側、すなわちインナーロータ30と対向する側には、鍔部26が設けられている。この鍔部26の径方向の内側の面(内周面)は、エアギャップを介して、インナーロータ30の後述するインナーティース33の外周面に対向している。周方向に隣り合ったアウターティース21の鍔部26の間には所定の空隙が設けられている。この空隙は、界磁コイル23に電流が供給され、アウターティース21が磁化した場合でも、隣り合った鍔部26間に磁束が流れない距離に設定されている。
A
このため、アウターティース21を通過したステータ10からの電機子磁束やアウターティース21で発生した磁束が鍔部26を通って隣り合ったアウターティース21に流れてしまうことを防ぐことができる。したがって、多くの電機子磁束やアウターティース21で発生した磁束をインナーロータ30に鎖交させることができる。
For this reason, it can prevent that the armature magnetic flux from the
誘導コイル22は、アウターティース21のブリッジ部24より径方向の外側、すなわちステータ10側に集中巻で巻き回されている。上述の誘導ポール25は、周方向に隣り合ったアウターティース21に巻かれた誘導コイル22の間に位置する。周方向に隣り合った誘導コイル22は、周方向において逆向きの周回巻線となるようアウターティース21に巻き回されている。
The
誘導コイル22は、ステータ10側で発生した磁束に重畳された高調波成分に基づいて誘導電流を発生するようになっている。具体的には、三相交流が電機子コイル12に供給されてステータ10に回転磁界が発生すると、ステータ10側で発生した高調波成分の磁束が誘導コイル22に鎖交する。これにより、誘導コイル22は、誘導電流を誘起させる。
The
誘導コイル22の径方向の外側には、誘導コイル22を覆うように蓋部材27が設けられている。蓋部材27は、例えば、ステンレス製で板状に形成されている。アウターティース21の径方向の外側の先端部21bには、周方向の側面に蓋部材27の周方向の端部が嵌る溝21cが軸方向に延びるように形成されている。蓋部材27は、周方向の端部が溝21cに軸方向から嵌められることによって、隣り合うアウターティース21間に保持される。
A
図2に示すように、蓋部材27は、アウターティース21間に保持されたときの周方向の略中央の軸方向(図2中、上下方向)の両端側にスリット27aが形成されている。蓋部材27の周方向の略中央には、スリット27a内でスリット27aの開口端に向けて突出した係止部27bが形成されている。係止部27bの先端部には係止孔27cが設けられている。
As shown in FIG. 2, the
係止部27b及び係止孔27cは、蓋部材27がアウターティース21間に保持され、係止部27bが径方向の内側に折り曲げられたとき、係止孔27cと誘導ポール25の貫通孔25bの位置が重なるように形成されている。重なった係止孔27cと貫通孔25bに軸方向にピンを挿通させることにより、蓋部材27を中央部分で係止する。これにより、誘導コイル22が遠心力でバーストしないよう保持させることができる。
The locking
図1において、界磁コイル23は、アウターティース21のブリッジ部24より径方向の内側、すなわちインナーロータ30側に集中巻で巻き回されている。周方向に隣り合った界磁コイル23は、周方向において逆向きの周回巻線となるようアウターティース21に巻き回されている。同一のアウターティース21に巻き回されている誘導コイル22と界磁コイル23は、同一向きの周回巻線で巻き回されている。
In FIG. 1, the
界磁コイル23には、誘導コイル22で発生した交流電流が、後述する整流回路50(図4参照)によって直流電流に整流されて供給される。
The alternating current generated in the
アウターティース21の中心部分には、後述する第1のフランジ60にアウターティース21を固定するための第1の固定穴28が軸方向に貫通するように形成されている。
A
(インナーロータ)
図1において、インナーロータ30は、ロータコア31と、励磁コイル32とを備えている。ロータコア31は、高透磁率の磁性部材、例えば複数の電磁鋼板を軸方向に積層したものから形成されている。
(Inner rotor)
In FIG. 1, the
ロータコア31の径方向の外側、すなわちアウターロータ20に対向する側には、複数のインナーティース33が形成されている。インナーティース33は、ロータコア31から径方向の外側に突出し、かつ、周方向に等間隔で複数形成されている。
A plurality of
周方向に隣り合うインナーティース33の間には、溝状の空間であるスロット34が形成されている。スロット34には、三相交流の各相に対応する励磁コイル32が納められている。
A
図3に示すように、励磁コイル32は、三相Y結線されている。励磁コイル32には、三相Y結線を短絡結線と開放結線で切り替えるスイッチ32a、32bが設けられている。このスイッチ32a、32bは、インナーロータ30の回転速度が所定回転数以上の高回転のときに短絡結線とし、インナーロータ30の回転速度が所定回転数より低回転のときに開放結線とするよう切り替えられる。スイッチ32a、32bとしては、例えば、インナーロータ30の回転による遠心力により機械的に短絡結線と開放結線とを切り替えることができるものが用いられる。
As shown in FIG. 3, the
ロータコア31には、インナーロータ30の周方向の位置を決めるための突起部31aが形成されている。回転軸40には、突起部31aが嵌合する切欠き部41が形成されている。インナーロータ30は、突起部31aが回転軸40の切欠き部41に嵌合するように回転軸40に挿通され、周方向に回転軸40に固定される。
The
(整流回路)
回転電機1は、誘導コイル22によって誘起された交流の誘導電流を直流に整流して界磁コイル23に供給する整流回路50を備えている。
(Rectifier circuit)
The rotating
図4に示すように、整流回路50は、2つのダイオードD1,D2を整流素子として備え、これらダイオードD1,D2と2つの誘導コイル22、及び2つの界磁コイル23とを結線した閉回路として構成されている。
As shown in FIG. 4, the
整流回路50は、後述する結線基盤83(図12参照)に収納された状態でアウターロータ20に設けられている。整流回路50は、アウターロータ20の内部に実装するようにしてもよい。
The
整流回路50において、2つの誘導コイル22で発生した交流の誘導電流は、ダイオードD1,D2のカソードコモン式の中性点クランプ形ダイオードモジュールを用いてそれぞれ半波整流され、全波整流されたカソード側を界磁コイル23に接続することで高効率に第2次空間高調波を界磁エネルギー源として活用することができる。2つの界磁コイル23は、直流電流が供給されることにより誘導磁束を発生させる。
In the
(回転電機の作用)
本実施例の回転電機1において、集中巻の電機子コイル12を備えたステータ10で不可避に発生する静止座標系における第2次空間高調波(基本波同期回転座標上では第3次時間高調波)を、突極構造のアウターロータ20の誘導コイル22に鎖交させて誘導電流を誘起させる。誘導コイル22で発生した交流の誘導電流は、整流回路50で直流電流に整流され界磁コイル23に供給される。界磁コイル23は、直流電流が供給されることにより誘導磁束を発生させる。
(Operation of rotating electrical machine)
In the rotating
このため、回転電機1は、ステータ10の回転磁界によるリラクタンストルクと界磁コイル23による自励式電磁石トルクを活用することができる。また、永久磁石を無くすことができ、コストダウンを図ることができる。
For this reason, the rotating
加えて、アウターロータ20の磁路は開磁路(以下、「オープン磁路」ともいう)となっているため、インナーロータ30に配置した励磁コイル32にステータ10の電機子コイル12の電機子磁束と、アウターロータ20の界磁コイル23による界磁磁束が鎖交しやすい構造となっている。
In addition, since the magnetic path of the
インナーロータ30では、オープン磁路となっているアウターロータ20を介して基本波周波数で回転する電機子コイル12の電機子磁束と、界磁コイル23による界磁磁束との回転磁界が鎖交して励磁源となる。この励磁源の回転磁界に対して滑る(回転磁界よりも遅くまたは速くインナーロータ30が回転する)ことでインナーロータ30の励磁コイル32に誘導電流が生じ、インナーロータ30にトルクが発生する。
In the
インナーロータ30が基本波回転磁界よりも速く回転する(すなわち、すべり負)ことでインナーロータ30に回生トルクが発生し、アウターロータ20には反作用トルクとして力行トルクが発生する。これによって、アウターロータ20は、電機子コイル12による電機子磁束により発生するトルクに加えて、インナーロータ30とアウターロータ20間で電磁的にカップリングして発生する電磁トルクも得ることができる。
When the
従来では、ロータに内包する永久磁石が励磁源となっており、励磁起磁力を変えることが困難であったが、本実施例では、電機子磁束を変える(すなわち、電機子コイル12に流す電流を変える)ことで、インナーロータ30の励磁磁束を変化させることができる。このため、インナーロータ30の励磁コイル32に電流を流して可変速特性を得る必要がなくなり、システムの簡素化を図ることができ、堅牢性やメンテナンスの容易性を確保しつつ、高いトルクを出力させることができる。
Conventionally, the permanent magnet included in the rotor is an excitation source, and it has been difficult to change the excitation magnetomotive force. However, in this embodiment, the armature magnetic flux is changed (that is, the current flowing through the armature coil 12). The excitation magnetic flux of the
また、従来では、インナーロータ30の励磁コイル32に高調波磁束が鎖交することで高調波銅損が発生していたが、整流回路50による自励を行なうことで、高調波を瞬時的に打ち消し、インナーロータ30に鎖交する高調波を低減させることができる。
Conventionally, the harmonic copper loss has occurred due to the linkage of the harmonic magnetic flux to the
また、アウターロータ20をオープン磁路とし、アウターティース21の鍔部26の間に空隙を設け、機械強度の向上を目的として最小幅のブリッジ部24を備えた構成としたため、径方向にかかる直列磁気抵抗を減少させつつ、周方向にかかる並列磁気抵抗を増加させ、インナーロータ30に鎖交する磁束量を増大させることができる。
Further, since the
図5に示すように、本実施例の回転電機1においては、ステータ10の電機子磁束がアウターティース21を通ってインナーロータ30の励磁コイル32に多く鎖交しているのが分かる。
As shown in FIG. 5, in the rotating
このように、アウターロータ20の並列磁気抵抗を最大とし、直列磁気抵抗を最小にしているため、電磁結合量の低下を防ぎながら、アウターロータ20のトルクを増加させることができる。
Thus, since the parallel magnetic resistance of the
また、ブリッジ部24の中央部(q軸)に誘導ポール25を設けているため、第2次空間高調波が誘導コイル22に多く鎖交するようにさせ、第2次空間高調波による自己励磁量を増加させることができる。
In addition, since the
図6に示すように、本実施例の回転電機1においては、誘導ポール25により、第2次空間高調波が誘導コイル22に多く鎖交しているのが分かる。なお、図6では、アウターティース21とブリッジ部24が一体形成されている場合を示しているが、本実施例のように別体形成とした場合にも同様の効果が得られる。
As shown in FIG. 6, in the rotating
(ハウジングを含めた全体構造)
図7において、回転電機1は、ステータ10内にアウターロータ20が回転自在に収容されており、さらに、そのアウターロータ20内にインナーロータ30が回転自在に収容されている。
(Overall structure including housing)
In the rotating
インナーロータ30のロータコア31は、鉄材からなる回転軸40に一体回転可能に連結されている。回転軸40は、動力伝達経路に接続される接続部40aと、接続部40aと軸方向の反対側で回転軸40を支持する支持部40bと、軸方向の接続部40a側で回転軸を支持する大径部40c及び大径部40cよりも径方向の寸法が小さい小径部40dと、ロータコア31が連結される円柱部40eと、を有している。
The
円柱部40eの支持部40b側端部には、ロータコア31の軸方向の位置を決める係止部40fが円柱部40eよりも径方向の外側に突出するように形成されている。
At the end of the
インナーロータ30は、インナーティース33に励磁コイル32が巻かれた状態で、スイッチ32a、32bが収納されたスイッチケース35が軸方向の一方の端部に取り付けられている。そして、インナーロータ30は、スイッチケース35が取り付けられた端部とは軸方向の反対側の端部側から、回転軸40の接続部40aを、ロータコア31の突起部31a(図1参照)が回転軸40の切欠き部41(図1参照)に嵌合するように、ロータコア31が係止部40fに当接する位置まで挿通される。
In the
このように回転軸40に挿通されたインナーロータ30は、内周面が円柱部40eの外径よりも径方向の寸法が小さい内径に形成された圧入リング42が回転軸40の接続部40a側から圧入され軸方向に固定される。これにより、インナーロータ30が軸方向に位置決めされた状態で回転軸40に連結される。
In this way, the
このように回転軸40に連結されたインナーロータ30は、アウターロータ20の径方向の内側に回転可能に収納される。
Thus, the
図8に示すように、アウターロータ20は、インナーロータ30を径方向の内側に収納した状態で、アウターティース21が、回転軸40を回転可能に支持する鉄材からなる第1のフランジ60と鉄材からなる第2のフランジ70とにより軸方向において保持され、固定される。
As shown in FIG. 8, the
第1のフランジ60は、円盤形状の円盤部60aと、円盤部60aと同じ外径の円筒状の円筒部60bと、を備えている。円筒部60bは、円盤部60aの片面に接続されている。円盤部60aの中心には、インナーロータ30と連結された回転軸40が挿通される挿通穴60cが形成されている。
The
円筒部60bの外周面には、アウターティース21を固定する位置に、アウターティース21の径方向断面の形状と同じ径方向断面の形状を有する突起部60dが設けられている。突起部60dには、アウターティース21と外形を合わせて重ねたとき、アウターティース21の第1の固定穴28と重なる位置にねじ切り穴61が形成されている。また、突起部60dには、アウターティース21と外形を合わせて重ねたとき、アウターティース21の嵌合溝21aと重なる位置に嵌合溝60eが形成されている。また、突起部60dには、アウターティース21と外形を合わせて重ねたとき、アウターティース21の溝21cと重なる位置に溝60fが形成されている。
On the outer peripheral surface of the
第2のフランジ70は、円盤形状の円盤部70aと、円盤部70aと同じ外径の円筒状の円筒部70bと、円盤部70aの中心と軸心とを同じにして接続されたアウター回転軸71と、を備えている。円筒部70bは、円盤部70aの片面に接続されている。アウター回転軸71は、円盤部70aに円筒部70bが接続されたのとは反対側において接続されている。アウター回転軸71は、円盤部70aに接続される大径部71aと、大径部71aよりも径方向の寸法が小さい小径部71bと、動力伝達経路に接続される接続部71cと、を有している。接続部71cは、小径部71bよりも径方向の寸法が小さく形成されている。
The
円筒部70bの外周面には、アウターティース21を固定する位置にアウターティース21の径方向断面の形状と同じ径方向断面の形状を有する突起部70dが設けられている。突起部70dには、アウターティース21と外形を合わせて重ねたとき、アウターティース21の第1の固定穴28と重なる位置に第2の固定穴72が形成されている。
On the outer peripheral surface of the
突起部70dには、図9に示すように、第2の固定穴72(図8参照)の軸方向の外面に、後述する非磁性体ボルト29の頭部29aが収納されるボルト座部72aが形成されている。ここで、前述の第2の固定穴72の軸方向の外面とは、第2の固定穴72の軸方向においてアウターティース21と対向する面とは反対側の面のことである。ボルト座部72aは、非磁性体ボルト29の頭部29aの平らな面が突起部70dの軸方向の外面から突出しないように所定の深さに形成されている。ここで、前述の突起部70dの軸方向の外面とは、突起部70dの軸方向においてアウターティース21と対向する面とは反対側の面のことである。
As shown in FIG. 9, the
突起部70dには、アウターティース21と外形を合わせて重ねたとき、アウターティース21の溝21cと重なる位置に溝70eが形成されている。突起部70dには、突起部60dに形成された嵌合溝60eのような嵌合溝は形成されていない。このため、ブリッジ部24の嵌合部24aが突起部60d側から軸方向に挿入されたときに嵌合部24aが突起部70dに突き当たることで、嵌合部24aが突起部70d側から外部に抜けてしまうことがないようになっている。
A
突起部70dには、複数のスリット70fが設けられている。スリット70fは、突起部70dの周方向の側面及び外周面のそれぞれに形成されている。突起部70dの周方向の側面に形成されたスリット70fと突起部70dの外周面に形成されたスリット70fとは、延伸する方向が異なる。複数のスリット70fは、ステータ10との間で鎖交する磁束が突起部70dを介して漏れないように磁気抵抗を高めるために設けられたものである。
The
図8に示すように、アウターティース21は、第1のフランジ60の突起部60dと第2のフランジ70の突起部70dの間に外形が合うように位置決めされている。そして、アウターティース21は、この位置決めされた状態で、固定部材としての非磁性体ボルト29が第2のフランジ70側から第2の固定穴72と第1の固定穴28を挿通されて突起部60dのねじ切り穴61に螺旋止めされることで第1のフランジ60と第2のフランジ70とに固定される。非磁性体ボルト29としては、例えばステンレス製のボルトを用いることができる。
As shown in FIG. 8, the
図7に示すように、インナーロータ30は、軸受62及び軸受73を介してアウターロータ20に相対回転可能に支持されている。軸受62は、第1のフランジ60の挿通穴60cと回転軸40の大径部40cの外周面との間に設けられている。第2のフランジ70の円盤部70aには、アウター回転軸71が形成された側とは反対側の面に、回転軸40の支持部40bを収納可能な収納穴70cが形成されている。軸受73は、第2のフランジ70の円盤部70aに形成された収納穴70cと回転軸40の支持部40bの外周面との間に設けられている。
As shown in FIG. 7, the
このように、本実施例の回転電機1は、アウターティース21を支持するために、第1のフランジ60及び第2のフランジ70でアウターティース21を軸方向で挟み込むようにして非磁性体ボルト29で固定している。このため、回転電機1は、組立性を損なうことなくインナーロータ30を内包してアウターロータ20を組み立てることができる。
Thus, in order to support the
また、本実施例の回転電機1は、第2のフランジ70の突起部70dに複数のスリット70fを設けたため、鉄製の第2のフランジ70の磁気抵抗を増加させ、アウターロータ20の漏れ磁束を抑制し、性能を劣化させることなく機械強度を向上させることができる。
Moreover, since the rotary
また、図10に示すように、誘導コイル22及び界磁コイル23は、第1のフランジ60の突起部60d及び第2のフランジ70の突起部70dを跨ぐように巻き回される。この構造とすることで、本実施例の回転電機1は、誘導コイル22及び界磁コイル23のコイルエンド長を抑えることができ、省スペース化、回転電機1の小型化が可能となる。また、コイル長を短くすることができるため銅損を抑制でき、効率の低下を防止することができる。また、上述したように、誘導コイル22及び界磁コイル23の巻線が干渉する突起部70dに複数のスリット70fを設けたため、漏れ磁束の発生を抑制することができる。
As shown in FIG. 10, the
本実施例の回転電機1では、第1のフランジ60及び第2のフランジ70で固定された状態のアウターティース21に対し、誘導コイル22及び界磁コイル23が取り付けられるようになっている。
In the rotary
図7において、界磁コイル23は、電気絶縁性を有する樹脂等からなる界磁コイルインシュレータ81に巻き回された状態でアウターティース21に取り付けられる。
In FIG. 7, the
界磁コイルインシュレータ81は、界磁コイル23が巻き回される軸となる筒部と、この筒部の径方向の両側端部に設けられた鍔部とを有する。筒部の内側形状は、アウターティース21と突起部60dと突起部70dとが固定された状態の周方向断面の形状と略同一の形状に形成されている。界磁コイルインシュレータ81は、界磁コイル23が巻き回された状態で、互いに固定されたアウターティース21と突起部60dと突起部70dとに径方向の外側から筒部が嵌められることによりアウターティース21に固定される。
The
図8において、界磁コイル23(図1参照)の径方向の外側には、ブリッジ部24が第1のフランジ60側から嵌合部24a(図1参照)を嵌合溝60eと嵌合溝21aに軸方向に挿入されて配置される。
In FIG. 8, on the outer side in the radial direction of the field coil 23 (see FIG. 1), the
図7において、ブリッジ部24(図1参照)の径方向の外側には、誘導コイル22が電気絶縁性を有する樹脂等からなる誘導コイルインシュレータ82に巻き回された状態でアウターティース21に取り付けられる。
In FIG. 7, the
誘導コイルインシュレータ82は、誘導コイル22が巻き回される軸となる筒部と、この筒部の径方向の両側端部に設けられた鍔部とを有する。筒部の内側形状は、アウターティース21と突起部60dと突起部70dとが固定された状態の周方向断面の形状と略同一の形状に形成されている。誘導コイルインシュレータ82は、誘導コイル22が巻き回された状態で、互いに固定されたアウターティース21と突起部60dと突起部70dとに径方向の外側から筒部が嵌められることによりアウターティース21に固定される。
The
誘導コイル22の径方向の外側には、蓋部材27(図1参照)が第1のフランジ60側から周方向の端部を溝60fと溝21cと溝70eに軸方向に挿入されて配置される。
A lid member 27 (see FIG. 1) is disposed on the outer side in the radial direction of the
その後、蓋部材27の係止部27b(図2参照)が径方向の内側に折り曲げられ、係止孔27c(図2参照)と誘導ポール25の貫通孔25b(図1参照)の位置が重なるようにされ、重なった係止孔27cと貫通孔25bに軸方向にピンが挿通され固定される。
Thereafter, the locking
このように誘導コイル22及び界磁コイル23が取り付けられたインナーロータ30を収納したアウターロータ20は、図11に示すように、誘導コイル22の巻線の端部22a及び界磁コイル23の巻線の端部23aが第2のフランジ70側の軸方向に延伸されている。
As shown in FIG. 11, the
アウターロータ20には、第2フランジ70側から軸方向に整流回路50が格納された樹脂製の円環状の結線基盤83が装着される。結線基盤83の内周面には、径方向の内側に突出した2つのキー83aが形成されている。このキー83aがアウター回転軸71のキー溝71dに嵌め込まれることで、結線基盤83を、アウター回転軸71に対して容易に周方向に位置決め及び回り止めすることができる。
The
結線基盤83は、図12(a)に示すように、格納部83bが形成されている。格納部83bは、矩形の整流回路50を収容可能な矩形の凹形状に形成されており、回転軸40(図1参照)の周りに90°間隔で4つ配置されている。4つの格納部83bは、全て同一の深さに形成されている。
As shown in FIG. 12A, the
整流回路50は、この格納部83b内にすきまばめの状態で取付け可能に、格納部83bよりも小さく形成されている。
The
図12(b)に示すように、結線基盤83には、挿通孔83cが複数設けられている。挿通孔83cには、誘導コイル22の巻線の端部22a及び界磁コイル23の巻線の端部23aが挿通されるようになっている。このため、各挿通孔83cは、結線基盤83がアウターロータ20に装着されたときに、誘導コイル22の巻線の端部22a及び界磁コイル23の巻線の端部23aの位置と一致する位置に配置されている。これにより、図11に示すように、結線基盤83を第2フランジ70側から軸方向に装着することで、誘導コイル22の巻線の端部22a及び界磁コイル23の巻線の端部23aが挿通孔83cを挿通して結線基盤83の格納部83bが形成される側に表出する。
As shown in FIG. 12B, the
図12(a)において、結線基盤83は、格納部83bが形成される側の挿通孔83cを起点に配線溝83dを有している。配線溝83dは、整流回路50の端子近傍や挿通孔83cの径方向の内側に設けられた結線領域83eに接続されている。挿通孔83cから出た巻線の端部22a及び端部23aは、対応する結線領域83eまで配線溝83dに沿って収納されている。
In FIG. 12A, the
図13に示すように、誘導コイル22の巻線の端部22a及び界磁コイル23の巻線の端部23aは、結線領域83eにおいて整流回路50の端子または他の巻線の端部と、例えば、圧着端子83fによるカシメ結線で結線されている。整流回路50の端子と巻線の端部22aまたは端部23aの結線、または巻線の端部22a及び端部23a同士の結線は、はんだ付けや溶接等で行なってもよい。
As shown in FIG. 13, the
整流回路50には、不図示の挿通孔が形成されており、その挿通孔に樹脂製のボルト84が挿通されるようになっている。整流回路50は、挿通孔に挿通されたボルト84が結線基盤83に設けられたねじ切り穴83g(図12参照)に螺旋止めされることにより結線基盤83に固定される。
The
このように、本実施例の回転電機1は、樹脂製の結線基盤83に整流回路50を格納してアウターロータ20に装着しているため、組立性、堅牢性、絶縁性、放熱性の向上が可能となる。
As described above, the rotating
また、本実施例の回転電機1は、整流回路50を結線基盤83の格納部83bに納めるため、アウターロータ20の回転時の遠心力による整流回路50の飛び出しを防止することができ、堅牢性を向上させることができる。また、整流回路50をボルト84により固定しているため、取り付け取り外しを容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。
In addition, since the rotating
また、本実施例の回転電機1は、結線基盤83に、誘導コイル22の端部22a及び界磁コイル23の端部23aを挿通させる挿通孔83cを設けたため、全ての結線を樹脂製の結線基盤83上で行なうことができ、結線作業の容易化、絶縁性の向上、結線部の断線の抑制が可能となる。
Moreover, since the rotating
また、本実施例の回転電機1は、結線基盤83に配線溝83dを設けたため、誘導コイル22の端部22a及び界磁コイル23の端部23aが干渉することを防止でき、絶縁性を向上させることができる。また、配線溝83dに誘導コイル22の端部22a及び界磁コイル23の端部23aを収納するようにしたため、スペースを有効利用することができ、回転電機1の小型化に繋がる。
In addition, since the rotating
図7において、アウターロータ20は、第1のフランジ60側に第1のケース85、第2のフランジ70側に第2のケース86が装着されている。第1のケース85は、環状に形成されており、円筒部60bを覆うように、第1のフランジ60の挿通穴60cが形成された端部に装着されている。第2のケース86は、環状に形成されており、結線基盤83を覆うように、第2のフランジ70に装着されている。また、第2のケース86は、圧入リング87によって軸方向に位置決めされている。これにより、結線基盤83も軸方向に位置決めされる。
In FIG. 7, the
このように組み付けされたアウターロータ20は、図14に示すように、ハウジング90に収納されるようになっている。ハウジング90は、筒状のハウジング本体92と、蓋部93とを備えている。ハウジング本体92は、第1のフランジ60側に底部91を有し、底部91の径方向の中心には、回転軸40を挿通させる挿通穴91aが形成されている。ハウジング本体92において、底部91と反対側の端部は開口されている。ハウジング本体92の内周面には、ステータ10(図7参照)が固定されている。
The
また、図7に示すように、挿通穴91aと回転軸40の小径部40dとの間には、軸受94が設けられている。回転軸40は、軸受94を介してハウジング本体92に回転可能に支持されている。
As shown in FIG. 7, a
蓋部93は、径方向の中心に、アウター回転軸71を挿通させる挿通穴93aが形成されている。蓋部93の径方向の外側には、貫通孔93bが周方向に等間隔で複数形成されている。これに対して、ハウジング本体92の底部91と反対側の端部には、貫通孔93bと対応するように周方向に等間隔で複数のねじ切り穴92aが設けられている。蓋部93は、ボルト96が貫通孔93bを通してねじ切り穴92aに螺旋止めされることで、ハウジング本体92に対して取り付けられるようになっている。
The
蓋部93の挿通穴93aとアウター回転軸71の小径部71bとの間には、軸受95が設けられている。アウター回転軸71は、軸受95を介して蓋部93に回転可能に支持されている。
A
このように、アウター回転軸71は軸受95によりハウジング90に支持され、回転軸40は軸受94によりハウジング90に支持されている。また、アウターロータ20の第1のフランジ60側は、軸受62により回転軸40を介してハウジング90に支持される。アウターロータ20の第1のフランジ60側は、第1のフランジ60の径方向の外側に軸受を配置してハウジング90に支持されるようにすることも考えられるが、このような方法では、軸受の外径が大型化してしまうため、回転電機1も大型化してしまう。また、軸受の外径が大型化すると同心の精度出しが難しくなる。
Thus, the outer
そこで、本実施例の回転電機1は、上述のように、アウターロータ20の第1のフランジ60側を軸受62により回転軸40を介してハウジング90に支持させることで、回転電機1の小型化、同心の精度向上、機械強度の向上が可能となる。
Therefore, in the rotating
本実施例では、回転電機1をラジアルギャップ型の回転電機に適用したが、アキシャルギャップ型の回転電機に適用してもよい。
In this embodiment, the rotary
また、径方向の内側にステータを配置し、ステータの径方向の外側に誘導コイルと界磁コイルを備えた第1のロータを配置し、第1のロータの径方向の外側に励磁コイルを備えた第2のロータを配置する構成でもよい。 Further, a stator is disposed on the radially inner side, a first rotor having an induction coil and a field coil is disposed on the radially outer side of the stator, and an excitation coil is disposed on the radially outer side of the first rotor. Alternatively, the second rotor may be arranged.
また、ステータ10の電機子コイル12に流す電流は、三相に限らず、それ以上の多相でもよい。また、励磁コイル32に電流を流して二次励磁するようにしてもよい。また、励磁コイル32は、三相Y結線とすることが望ましいが、かご形ロータ構造にしてもよい。
Further, the current flowing through the
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。 While embodiments of the invention have been disclosed, it will be apparent to those skilled in the art that changes may be made without departing from the scope of the invention. All such modifications and equivalents are intended to be included in the following claims.
1 回転電機
10 ステータ
12 電機子コイル
20 アウターロータ
21 アウターティース
22 誘導コイル
22a 端部
23 界磁コイル
23a 端部
28 第1の固定穴
29 非磁性体ボルト
29a 頭部
30 インナーロータ
32 励磁コイル
33 インナーティース
50 整流回路
60 第1のフランジ
60d 突起部
61 ねじ切り穴
70 第2のフランジ
70d 突起部
70f スリット
72 第2の固定穴
72a ボルト座部
83 結線基盤
83b 格納部
83c 挿通孔
83d 配線溝
83e 結線領域
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記ステータよりも径方向の内側に配置され前記電機子磁束の通過により回転するアウターロータと、
前記アウターロータよりも径方向の内側に配置されるインナーロータと、を備え、
前記アウターロータは、前記電機子コイルで発生した磁束の高調波成分に基づいて誘導電流を誘起させる誘導コイルと前記誘導電流の通電によって磁界を発生させる界磁コイルとが巻かれている複数のアウターティースと、を有し、
前記インナーロータは、前記アウターティースを通過して鎖交する前記電機子磁束と、前記界磁コイルで発生する磁束と、により励磁する励磁コイルが巻かれている複数のインナーティースを有し、
前記アウターロータは、前記複数のアウターティースに対応する位置に複数の突起部が設けられたフランジにより軸方向両側から固定されている回転電機。 A stator having concentrated winding armature coils for generating armature magnetic flux;
An outer rotor that is disposed radially inward of the stator and rotates by passage of the armature magnetic flux;
An inner rotor disposed on the inner side in the radial direction than the outer rotor,
The outer rotor includes a plurality of outer coils each wound with an induction coil that induces an induction current based on a harmonic component of a magnetic flux generated by the armature coil and a field coil that generates a magnetic field by energization of the induction current. Teeth, and
The inner rotor has a plurality of inner teeth around which an exciting coil that is excited by the armature magnetic flux passing through the outer teeth and interlinked with the magnetic flux generated by the field coil is wound,
The outer rotor is a rotating electrical machine that is fixed from both axial sides by flanges provided with a plurality of protrusions at positions corresponding to the plurality of outer teeth.
前記突起部には、軸方向に延伸する第2の固定穴が形成され、
前記アウターロータは、前記第1の固定穴と前記第2の固定穴を挿通する固定部材により前記フランジに固定されている請求項1または請求項2に記載の回転電機。 The outer teeth are formed with first fixing holes extending in the axial direction,
The protrusion is formed with a second fixing hole extending in the axial direction,
The rotating electrical machine according to claim 1, wherein the outer rotor is fixed to the flange by a fixing member that is inserted through the first fixing hole and the second fixing hole.
前記整流回路は、前記アウターロータの軸方向の端部側に配置される結線基盤に格納され、
前記結線基盤には、前記整流回路が格納される格納部と、前記誘導コイル及び前記界磁コイルの巻線の端部が収容される配線溝と、が設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。 A plurality of rectifier circuits for rectifying an induction current generated in the induction coil and energizing the field coil as a field current;
The rectifier circuit is stored in a wiring board disposed on the end side in the axial direction of the outer rotor,
The wiring board is provided with a storage portion in which the rectifier circuit is stored and a wiring groove in which ends of windings of the induction coil and the field coil are accommodated. The rotating electrical machine according to any one of 4.
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