JP2018011374A - 二重反転式発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で高い発電効率を示す発電機を実現する。【解決手段】二重反転式発電機(100)は、第1磁石(11a)が配された第1磁石板(11)と、第2磁石(12a)が配された第2磁石板(12)と、コイル(13a)が配されたコイル板(13)と、を備え、第1磁石板と、第2磁石板と、コイル板とは、それぞれの回転中心が共通しており、第1磁石板および第2磁石板のそれぞれが、コイル板とは独立して回動可能に軸支されている。【選択図】図2

Description

本発明は流体の流れから電力を得るための二重反転式発電機に関する。
近年、風力または水力といった、自然現象による流体の流れを用いた発電機が多く開発されている。例えば特許文献1には、風車の回転により回転するアウターロータと、上記アウターロータと同軸配置されて上記アウターロータとは逆方向に回転するコアレス型コイル体とを備える発電機が記載されている。アウターロータはマグネットを備え、コアレス型コイル体はコイル部を備える。そして、アウターロータとコアレス型コイル体との相対速度に応じた発電出力を取り出すことができる。
また、特許文献2には、第1風車と一体的に回転する外側回転体、および第1風車と逆方向に回転する第2風車と一体的に回転する内側回転体を備える風力発電機が記載されている。外側回転体は、円筒状の取付部材の内側に複数の磁石が取り付けられた構造を有する。内側回転体は、円盤状のコイル保持部材の外周部分に電機子コイルが取り付けられた構造を有する。
WO2010/073743号公報(2010年7月1日公開) WO2007/141834号公報(2007年12月13日公開)
しかしながら、特許文献1に記載されている発電機は、アウターロータとコアレス型コイル体とを互いに逆回転させるために、風車の回転によるアウターロータの回転をコアレス型コイル体に伝達するための逆転用ギアを必要とする。このため、上記発電機には、構造が複雑であるという問題がある。
また、特許文献2に記載されている風力発電機は、発電量を増加させるためには取付部材およびコイル保持部材の直径を大きくする必要があるため、発電量の増加に伴って必要なスペースが増大するという問題がある。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で高い発電効率を示す発電機を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の二重反転式発電機は、第1磁石が表面に配された第1磁石板と、上記第1磁石と逆極性の第2磁石が、上記第1磁石板と対向する表面に配された第2磁石板と、上記第1磁石板と上記第2磁石板との間に設けられるとともに、(i)上記第1磁石板と対向する表面および(ii)上記第2磁石板と対向する表面にコイルが配されたコイル板と、を備え、上記第1磁石板と、上記第2磁石板と、上記コイル板とは、それぞれの回転中心が共通しており、上記第1磁石板および上記第2磁石板のそれぞれが、上記コイル板とは独立して回動可能に軸支されている。
上記構成によれば、本発明に係る二重反転式発電機において、第1磁石板、コイル板、および第2磁石板は、この順番で設けられ、それぞれの回転中心が共通している。第1磁石板の表面には第1磁石が配され、第2磁石板の第1磁石板と対向する表面には第1磁石と逆極性の第2磁石が配されている。また、コイル板の第1磁石板と対向する表面および第2磁石板と対向する表面にコイルが配されている。
本発明の二重反転式発電機においては、第1磁石および第2磁石とコイルとが互いに逆方向に回動することで、効率よく発電できる。第1磁石板および第2磁石板は、コイル板とは独立して回動可能に軸支されており、第1磁石板または第2磁石板の回転をコイル板へ伝達する構成を有しない。したがって、簡易な構成で高い発電効率を示す発電機を実現できる。
さらに、本発明の二重反転式発電機においては、コイル板および対応する磁石板を追加することで、コイルおよび磁石の数を増加させ、発電量を容易かつコンパクトな構成で増加させることができる。
また、本発明の二重反転式発電機は、流体の流れによって上記第1磁石板を回転させる第1ブレードと、上記流体の流れによって上記第1磁石板の回転方向とは逆方向に上記コイル板を回転させる第2ブレードとをさらに備える。
上記構成によれば、第1ブレードは流体の流れによって第1磁石板を回転させ、第2ブレードは上記流体の流れによってコイル板を第1磁石板とは逆方向に回転させる。このため、流体の流れによって第1磁石板とコイル板とを互いに逆方向に回転させて発電することができる。
また、本発明の二重反転式発電機において、上記第1ブレードおよび上記第2ブレードの回転中心は、上記第1磁石板、上記第2磁石板、および上記コイル板の回転中心と共通である。
上記構成によれば、第1ブレードの回転を、他の部品(歯車など)を用いずに直接第1磁石板および第2磁石板へ伝達することができる。また、第2ブレードの回転を、他の部品を用いずに直接コイル板へ伝達することができる。
また、本発明の二重反転式発電機において、第1磁石、第2磁石、およびコイルは、それぞれ上記回転中心に対して等角度間隔に配置されている。
上記構成によれば、二重反転式発電機による発電量を安定させることができる。
本発明の二重反転式発電機によれば、簡易な構成で高い発電効率を示す発電機を実現することができる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る二重反転式発電機の概略を示す図であり、(b)は、(a)におけるA−A線断面図であり、(c)は、(a)におけるB−B線断面図である。 図1の(a)に示した発電機の構成を示す断面図である。 (a)は、第1磁石板における磁石の配置を示す図であり、(b)は、コイル板におけるコイルの配置を示す図である。 (a)は、三相交流を得るための発電部が備えるコイル板の構成を示す平面図であり、(b)は、三相交流を得るための発電部が備えるコイル板の構成を示す断面図である。 本発明の別実施形態に係る発電機の概略を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜3を用いて詳細に説明する。
(二重反転式発電機100の概略)
図1の(a)は、本発明の一実施形態に係る二重反転式発電機100の概略を示す図である。図1の(b)は、図1の(a)におけるA−A線断面図である。図1の(c)は、図1の(a)におけるB−B線断面図である。
図1の(a)に示すように、二重反転式発電機100は、第1ブレード1、第2ブレード2、および発電部10を備える。図1の(a)に示されている磁石板回転軸14およびコイル板回転軸15は、発電部10の一部である。
図1の(b)に示すように、第1ブレード1は、紙面に平行な風を受けた場合に紙面に垂直な回転軸の周りで反時計回りに回転する形状を有する。また、図1の(c)に示すように、第2ブレード2は、第1ブレード1を左右または上下のいずれかに反転させた形状を有する。したがって第2ブレード2は、紙面に平行な風を受けた場合に紙面に垂直な回転軸の周りで時計回りに回転する。このため、第1ブレード1および第2ブレード2は、同じ方向の風に対して、互いに逆回転する。なお、第1ブレード1および第2ブレード2の形状は、互いに逆であってもよい。
図1の(a)および(b)に示すように、第1ブレード1は、発電部10の磁石板回転軸14に接続されている。したがって、第1ブレード1は、風の流れによって第1磁石板11を回転させる。また、図1の(a)および(c)に示すように、第2ブレード2は、発電部10のコイル板回転軸15に接続されている。したがって、第2ブレード2は、上記の風の流れによって第1磁石板11の回転方向とは逆方向にコイル板13を回転させる。磁石板回転軸14およびコイル板回転軸15と第1磁石板11およびコイル板13との関係については後述する。
(発電部10の構成)
図2は、図1の(a)に示した発電部10の構成を示す断面図である。図2に示すように、発電部10は、第1磁石板11、第2磁石板12、コイル板13、磁石板回転軸14、コイル板回転軸15およびケーシング16を備える。
図3の(a)は、第1磁石板11における第1磁石11aの配置を示す図である。第1磁石板11は、表面に第1磁石11aが配されている円板状の部材である。第1磁石11aは複数であり、図3の(a)に示すように、N極とS極とが交互に並んでいる。すなわち、ある第1磁石11aがN極をコイル板13に向けるように配されている場合、当該第1磁石11aに隣接する第1磁石11aは、S極をコイル板に向けるように配されている。また第1磁石11aは、第1磁石板11の中心に対して等角度間隔で配置されている。具体的には第1磁石11aは、図3の(a)に示すように、第1磁石板11の中心に対して30°間隔で等角度間隔に配置されている。
第2磁石板12は、第1磁石11aと逆極性の第2磁石12aが第1磁石板11と対向する表面に配されている、円板状の部材である。本実施形態では、第2磁石12aの数、配置および極性は、第1磁石11aと同様である。このため、それぞれの第2磁石12aは、ある第1磁石11aとの間では磁力により互いに引き付け合い、当該第1磁石11aと隣接する第1磁石11aとの間では磁力により互いに反発し合う。その結果、第2磁石12aが第1磁石11aと逆極性になるように、第1磁石板11と第2磁石板12との相対角度が磁力によって決まる。
なお、二重反転式発電機100との名称における、「二重」および「反転」との文言の意義について補足しておく。まず、「二重」の文言については、磁石とコイルとの組み合わせが二重であることを意味している。より具体的に説明すれば、二重反転式発電機100においては、上述のとおり、(1)第1磁石板11とコイル板13との組み合わせ、および(2)第2磁石板12とコイル板13との組み合わせというように、磁石板とコイルとの組み合わせが二重に成立しているのである。また、「反転」とは、磁石板とコイル板とが互いに逆方向に回転することを意味する。
また、ここでいう「逆極性」とは、第2磁石12aにおける第1磁石11aとの対向面に係る極性と、第1磁石11aにおける第2磁石12aとの対向面に係る極性とが互いに逆であることを意味する。したがって、逆極性である第1磁石11aと第2磁石12aとの間には、互いに引き合う方向の磁力が作用する。
また、図2に示すように、第1磁石11aが配されている第1磁石板11の面と、第2磁石12aが配されている第2磁石板12の面との間にはコイル板13が存在している。本明細書では、このように、第1磁石11aと第2磁石12aとについて、間にコイル板13が介在している場合であっても、「第1磁石11aと第2磁石12aとは対向する」と表現している。
第1磁石板11および第2磁石板12の材料の例としては鉄が挙げられる。また、第1磁石11aおよび第2磁石12aの例としては、ネオジウム磁石が挙げられる。なお、第1磁石板11および第2磁石板12の材料、ならびに第1磁石11aおよび第2磁石12aは、上記の例に限定されない。
図3の(b)は、コイル板13におけるコイル13aの配置を示す図である。コイル板13は、第1磁石板11と対向する表面および第2磁石板12と対向する表面のそれぞれにコイル13aが配されている、円板状の部材である。コイル13aは、図1の(a)においては省略されている。コイル板13においては、第1磁石板11と対向する表面と、第2磁石板12と対向する表面とが互いに絶縁されている。具体的には、本実施形態におけるコイル板13は、2枚のアルミニウム製の円板131の間にPET(PolyEthylene Terephthalate)製の円板132が挟持された構造を有する。
コイル板13は、第1磁石板11と第2磁石板12との間に設けられている。また、コイル板13にはコイル13aで発生した電力を取り出すためのブラシ13cが設けられている。ブラシ13cは、マイナス側ブラシ13dおよびプラス側ブラシ13e(図3の(b)参照)を有し、ブラシホルダー13bを介してケーシング16に固定されている。
コイル13aは複数であり、コイル板13の中心に対して等角度間隔で配置されている。具体的にはコイル13aは、図3の(b)に示すように、コイル板13の中心に対して40°間隔で配置されている。すなわち、コイル13aは、コイル板13の中心に対して第1磁石11aおよび第2磁石12aの角度間隔(第1角度間隔)より広い角度間隔(第2角度間隔)で配置される。
コイル板13の中心からコイル13aの中心までの距離は、第1磁石板11の中心から第1磁石11aの中心までの距離、および第2磁石板12の中心から第2磁石12aの中心までの距離と略等しい。このように第1磁石11a、第2磁石12aおよびコイル13aを配することができれば、第1磁石板11、第2磁石板12、およびコイル板13の直径は、互いに等しくてもよく、異なっていてもよい。また、第1磁石板11、第2磁石板12、およびコイル板13の形状は円板状に限定されない。
磁石板回転軸14は、第1ブレード1の回転を第1磁石板11に伝達する部材である。磁石板回転軸14は円筒形状を有する。また、磁石板回転軸14は、第1磁石板11の中心に配される。
磁石板回転軸14は、図1の(b)に示した通り、第1ブレード1の中心に接続されている。第1ブレード1の回転が磁石板回転軸14を介して第1磁石板11へ伝達されることで、第1磁石板11は円板形状である当該第1磁石板11の中心を回転中心として回転する。
また、上述した通り、互いに対向する第1磁石11aと第2磁石12aとの間には、互いに引き合う方向の磁力が作用する。このため、第1磁石11aが配されている第1磁石板11の回転に伴って、第2磁石12aが配されている第2磁石板12も回転する。このとき、第2磁石板12の中心は、磁石板回転軸14の中心軸上に存在する。したがって、第2磁石板12は円板形状である当該第2磁石板12の中心を回転中心として回転する。
コイル板回転軸15は、第2ブレード2の回転をコイル板13に伝達する部材である。コイル板回転軸15は円柱形状を有する。また、コイル板回転軸15は、コイル板13の中心に配される。
コイル板回転軸15は、図1の(c)に示した通り、第2ブレード2の中心に接続されている。第2ブレード2の回転がコイル板回転軸15を介してコイル板13へ伝達されることで、コイル板13の中心を回転中心としてコイル板13が回転する。
コイル板回転軸15の中心軸は、磁石板回転軸14の中心軸と一致している。コイル板13の回転中心は、コイル板回転軸15の中心軸上に存在する。また、上述した通り、第1磁石板11および第2磁石板12の回転中心は、磁石板回転軸14の中心軸上に存在する。したがって、第1磁石板11と、第2磁石板12と、コイル板13とは、それぞれの回転中心が共通している。
コイル板回転軸15の直径は、磁石板回転軸14の内直径より小さい。また、第1磁石板11および第2磁石板12の中心には、コイル板回転軸15の直径より直径が大きい孔が設けられている。コイル板回転軸15の一端は、上記孔を貫通して磁石板回転軸14に挿入されている。
このとき、コイル板回転軸15は、ベアリング(不図示)を介して第1磁石板11および第2磁石板12と接している。すなわち、第1磁石板11および第2磁石板12のそれぞれが、コイル板回転軸15に対して回動可能に軸支されている。このため、コイル板回転軸15の回転は、第1磁石板11および第2磁石板12には影響しない。すなわち、第1磁石板11および第2磁石板12のそれぞれが、コイル板13とは独立して回動可能である。
ケーシング16は、発電部10を構成する各部材を収容する。ケーシング16は、第1磁石板11、第2磁石板12、およびコイル板13の回転軸方向における両側に設けられた2枚の板材16aが、複数のボルト16bによって相対的に固定された構造を有する。
(二重反転式発電機100の効果)
上述した通り、二重反転式発電機100は、第1磁石板11、第2磁石板12およびコイル板13を備える。このため、二重反転式発電機100においてはコイルと磁石との組み合わせが、(i)第1磁石11a、および第1磁石板11と対向するコイル板13の面に配されたコイル13a、ならびに(ii)第2磁石12a、および第2磁石板12と対向するコイル板13の面に配されたコイル13a、の二重に存在する。したがって、二重反転式発電機100においては、発電に使用される磁石およびコイルの数が、コイルと磁石との組み合わせが一重である発電機と比較して倍増する。
また、上述した通り、第1磁石板11および第2磁石板12とコイル板13とは、同じ方向の風によって互いに逆回転(反転)する。したがって、二重反転式発電機100においては、第1磁石11aおよび第2磁石12aとコイル13aとの間の相対速度は、第1磁石板11および第2磁石板12、またはコイル板13のいずれか一方が停止している発電機と比較して、格段に向上する。
したがって、二重反転式発電機100は、磁石とコイルとの組み合わせが二重でなく、かつ磁石とコイルとの一方が静止している発電機と比較して、相当な高効率で発電することができる。
さらに、二重反転式発電機100においては、第1磁石板11および第2磁石板12のそれぞれがコイル板回転軸15に対して回動可能に軸支されている。このため、第1磁石板11およびコイル板13のうち一方の回転を他方に伝達することで互いに逆回転させるより簡易な構成とすることができる。
また、二重反転式発電機100においては、第1ブレード1は風の流れによって第1磁石板11を回転させ、第2ブレード2は上記風の流れによってコイル板13を第1磁石板とは逆方向に回転させる。このため、風の流れによって第1磁石板11とコイル板13とを互いに逆方向に回転させて発電することができる。
また、二重反転式発電機100においては、第1ブレード1および上記第2ブレード2の回転中心は、第1磁石板11、第2磁石板12、およびコイル板13の回転中心と共通している。このため、第1ブレード1の回転を、他の部品(歯車など)を用いずに直接第1磁石板11および第2磁石板12へ伝達することができる。また、第2ブレード2の回転を、他の部品を用いずに直接コイル板13へ伝達することができる。したがって、二重反転式発電機を構成する部品の点数を削減することができる。
また、二重反転式発電機100においては、第1磁石11a、第2磁石12a、およびコイル13aは、それぞれ第1磁石板11、第2磁石板12、およびコイル板13の回転中心に対して等角度間隔に配置されている。このため、第1磁石板11および第2磁石板12とコイル板13との相対回転の、1回転におけるコイル13aに対する第1磁石11aおよび第2磁石12aによる磁束の変化が一定になり、発電量を安定させることができる。
(三相電力を得るための発電部)
なお、発電部は、三相交流を得ることができるように構成されていてもよい。図4の(a)は、三相交流を得るための発電部が備えるコイル板13Aの構成を示す平面図である。図4の(b)は、三相交流を得るための発電部が備えるコイル板13Aの構成を示す断面図である。
図4の(a)に示すように、コイル板13Aには、9つのコイル13fが等角度間隔で設けられている。図4の(b)に示すように、コイル13fは、コイル13aとは異なり、第1磁石板および第2磁石板の両方に対して露出するように、コイル板13Aに埋め込まれた状態で設けられている。ただし、コイル13fに代えて、コイル板13Aの両面にそれぞれ設けられるコイル13aを用いてもよい。なお、図4の(b)においては簡単のため、図4の(a)に示した9つのコイル13fをまとめて示している。
コイル13fは、図4の(a)において色の濃淡で示したように、3つのグループ(以下、グループA・B・Cとする)に分けられている。また、コイル13fは、同一のグループに属するものが銅線13xにより互いに接続されている。なお、図4の(a)においては、グループAに属するコイル13f(黒色で示されたコイル)を互いに接続する銅線13xを太い実線にて示し、グループBに属するコイル13f(灰色で示されたコイル)を互いに接続する銅線13xを太い点線にて示し、グループCに属するコイル13f(白色で示されたコイル)を互いに接続する銅線13xを太い一点鎖線にて示している。
そして、それぞれのグループごとにコイル13fを接続する銅線13xは、一端において後述する導体13g、13hおよび13iのいずれかに接続され、他端において互いに接続されている。より具体的に説明すれば、グループAに属するコイル13fは導体13gに接続され、グループBに属するコイル13fは導体13hに接続され、グループCに属するコイル13fは導体13iに接続されている。そして、グループAに属するコイル13fを接続する銅線13x(実線)と、グループBに属するコイル13fを接続する銅線13x(点線)と、グループCに属するコイル13fを接続する銅線13x(一点鎖線)とは、図4の(a)に示す接続点において接続されている。なお、コイル13fの数は、3の倍数であれば9つに限定されない。
さらに、図4の(a)および(b)に示すように、コイル板13Aの外周部には、環状の導体13g、13hおよび13iが、互いに接触しないように設けられている。本実施形態においては、導体13gおよび13iはコイル板13Aの互いに異なる面に設けられている。導体13hは、コイル板13Aを構成する2枚の円板131の間に設けられている。
三相交流を得るための発電部はさらに、図4の(b)に示すように、ブラシホルダー13jに設けられたブラシ13k、13l、および13mを有する。ブラシ13k〜13mはそれぞれ、互いに異なる導体13g〜13iのいずれかに接触している。したがって、ブラシ13k〜13mはそれぞれ、互いに異なるグループに属するコイル13fから電力を得ることができる。したがって、コイル板13Aを備える発電部は三相電力を得ることができるため、単相電力を得る発電部10と比較して効率よく発電することができる。
(発電部の別実施形態)
本発明の別実施形態に係る発電部20について、図5を参照して以下に説明する。
図5は、発電部20の概略を示す断面図である。図5に示すように、発電部20は、第1磁石板11、第2磁石板12、2枚の中間磁石板23、3枚のコイル板13、磁石板回転軸14、コイル板回転軸15およびケーシング16を備える。なお、図1の(a)に示されていた、ケーシング16の具体的な構成は、図5においては省略されている。
3枚のコイル板13は、いずれも第1磁石板11および第2磁石板12の間に設けられている。中間磁石板23は、隣接する2枚のコイル板13の間にそれぞれ設けられている。中間磁石板23は、円板状の部材である。第1磁石板11と対向する中間磁石板23の表面には、第1磁石11aと同様の数、配置および極性の磁石23aが配されている。また、第2磁石板12と対向する中間磁石板23の表面には、第2磁石12aと同様の数、配置および極性の磁石23bが配されている。なお、ある磁石23aと、中間磁石板23を挟んで当該磁石23aと逆の面に配されている磁石23bとは、互いに逆極性である。中間磁石板23の材質は、第1磁石板11および第2磁石板12と同様であってよい。また、中間磁石板23に設けられる磁石23aおよび23bは、第1磁石11aおよび第2磁石12aとして用いられる磁石と同じものであってよい。
このため、第1磁石11aと磁石23aとの間、一方の中間磁石板23に設けられた磁石23bと他方の中間磁石板23に設けられた磁石23aとの間、および第2磁石12aと磁石23bとの間には、それぞれ互いに引き合う方向の磁力が作用する。したがって、第1磁石板11の回転に伴って、中間磁石板23および第2磁石板12も回転する。
また、発電部20においては、発電部10とは逆に、磁石板回転軸14の直径がコイル板回転軸15の内直径より小さい。さらに、中間磁石板23の中心には、コイル板回転軸15の直径より直径が大きい孔が設けられている。これにより、中間磁石板23は、第1磁石板11および第2磁石板12と同様、コイル板回転軸15に対して回動可能に軸支されている。このため、コイル板回転軸15の回転は、中間磁石板23には影響しない。
また、発電部20においては、第1磁石板11は第2磁石板12より鉛直方向における上側に位置する。これにより、第1磁石板との間で作用する磁力によって回転する第2磁石板12および中間磁石板23は、第1磁石板11と引き付け合うことで、見かけ上の質量が軽くなるため、回転に要するエネルギーが小さくなる。
本発明に係る二重反転式発電機は、上述した発電部10に代えて発電部20を備えていてもよい。発電部20によれば、発電部10と比較して、より多くの磁石とコイルとを互いに逆方向に回動させることができる。したがって、二重反転式発電機の発電量を増大させることができる。
なお、発電部20は上述した通り、3枚のコイル板13および2枚の中間磁石板23を備える。しかし、本発明に係る二重反転式発電機が備える発電部は、2枚または4枚以上のコイル板、および、1枚または3枚以上の中間磁石板を備えていてもよい。すなわち、本発明に係る二重反転式発電機が備える発電部は、コイル板が複数であり、それぞれのコイル板の間に中間磁石板を備えていてよい。
したがって、上述の発電部においては、例えばコイル板および中間磁石板を追加することで、コイルおよび磁石の数、すなわち当該発電部の発電量を容易に増加させることができる。また、コイル板および中間磁石板の数を増加させても、上述の発電部は構造が簡単であるために長期間の継続使用にも耐えうるものであるし、メンテナンスも容易である。
また、二重反転式発電機100は、風の流れによって第1磁石板またはコイル板を回転させる第1ブレード1および第2ブレード2を備えている。しかし、本発明に係る二重反転式発電機は、例えば水または蒸気といった流体の流れによって第1磁石板またはコイル板を回転させるブレードを備えていてもよい。
また、第1ブレード1および第2ブレード2は、図1の(b)および(c)における紙面に平行な風を受けて、紙面に垂直な軸の周りで回転する。しかし、本発明に係る二重反転式発電機は、紙面に平行な風を受けて、紙面に平行な軸の周りで回転するブレードを備えていてもよい。例えば本発明に係る二重反転式発電機は、図1の(a)に示した二重反転式発電機100の全体を90°回転させた構成を有していてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 第1ブレード
2 第2ブレード
11 第1磁石板
11a 第1磁石
12 第2磁石板
12a 第2磁石
13 コイル板
13a コイル
100 二重反転式発電機

Claims (4)

  1. 第1磁石が表面に配された第1磁石板と、
    上記第1磁石と逆極性の第2磁石が、上記第1磁石板と対向する表面に配された第2磁石板と、
    上記第1磁石板と上記第2磁石板との間に設けられるとともに、(i)上記第1磁石板と対向する表面および(ii)上記第2磁石板と対向する表面にコイルが配されたコイル板と、を備え、
    上記第1磁石板と、上記第2磁石板と、上記コイル板とは、それぞれの回転中心が共通しており、
    上記第1磁石板および上記第2磁石板のそれぞれが、上記コイル板とは独立して回動可能に軸支されていることを特徴とする二重反転式発電機。
  2. 流体の流れによって上記第1磁石板を回転させる第1ブレードと、
    上記流体の流れによって上記第1磁石板の回転方向とは逆方向に上記コイル板を回転させる第2ブレードとをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の二重反転式発電機。
  3. 上記第1ブレードおよび上記第2ブレードの回転中心は、上記第1磁石板、上記第2磁石板、および上記コイル板の回転中心と共通であることを特徴とする請求項2に記載の二重反転式発電機。
  4. 上記第1磁石、上記第2磁石、および上記コイルは、それぞれ上記回転中心に対して等角度間隔に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の二重反転式発電機。
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