JP2018011153A - 通信制御装置および通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御チャネルの切断が生じた際に、最適な経路で通信を継続することができる通信制御装置を得る。【解決手段】通信制御装置を、通信手段1と、接続状態確認手段2と、ネットワーク管理手段3を備える構成とする。通信手段1は、フローエントリ情報として設定される処理基準に基づいて処理を行う複数の通信装置と、通信装置ごとの制御チャネルを介して通信を行う。接続状態確認手段2は、制御チャネルが切断された際に、制御チャネルが切断された通信装置と接続している他の通信装置の制御チャネルを介して、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置との接続の可否を確認する。ネットワーク管理手段3は、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置との通信が可能な場合に、制御チャネルが切断された通信装置を含めてフローの経路計算を行ってフローエントリ情報を生成して通信装置を制御する。【選択図】 図1
Description
本発明は、通信システムの制御技術に関するものであり、特に、障害が発生した際のフローの制御技術に関するものである。
通信システムにおいてフレームの伝送を行う際に、通信をエンドツーエンドのフローとして捉えた通信方法が用いられることがある。そのような方法で通信を行う通信システムは、フローを処理する複数のフロー処理装置と、フロー処理装置におけるフローの処理内容を設定するフロー制御装置とを備えている。フロー制御装置は、各フロー処理装置におけるフローの処理基準を示すフローエントリを各フロー処理装置に送ることでフローを制御する。また、フロー制御装置は、フロー処理装置ごとに設定された制御チャネルを介して、各フロー処理装置の監視や制御を行う。
フロー制御装置の制御によってフロー処理装置がフローの処理を行う通信システムでは、フロー制御装置とフロー処理装置間の制御チャネルが切断された場合、フロー制御装置はフロー処理装置を制御することができない。制御チャネルの切断が生じたとき、フロー制御装置は、制御チャネルの切断が生じて制御ができなくなったフロー処理装置を、経路の計算対象から除外して、フローの経路の再計算を行うことでフローを再設定する。フロー制御装置は、制御チャネルが切断されたフロー処理装置に代えて、制御チャネルが正常なフロー処理装置のみを経由する迂回経路にフローを設定することで通信を継続させる。
しかし、制御チャネルが切断されたフロー処理装置を迂回する経路が無いような場合、例えば、制御チャネルが切断されたフロー処理装置が外部ノードと接続しているエッジのフロー処理装置であった場合には、通信できないフローが生じる。また、同様に制御チャネルが切断されたフロー処理装置が、コアのフロー処理装置で迂回経路が無い場合には通信できないフローが生じる。また、迂回経路の帯域が狭いなど、最適なフローが設定できない恐れもある。しかし、通信システムには高い信頼性が要求されることも多く、制御チャネルの切断が生じた場合にも出来るだけ安定した通信を行えることが望ましい。そのため、制御チャネルに切断が生じたような場合にも、制御チャネルが切断したフロー処理装置を動作させて、最適な経路で通信を継続する技術の開発が行われている。そのような、制御チャネルが切断した際に、最適な経路で通信を継続する技術としては、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。
特許文献1は、複数の通信ノードを制御装置によって制御して通信を行う通信システムに関するものである。特許文献1の通信システムの各通信ノードは、制御装置が設定した制御情報に基づいて、入力されたフレームの転送等の処理を行う。また、特許文献1の各通信ノードは、制御装置による制御が行えないことを検知したときに、入力されたフレームを、自装置へ転送してきた通信ノード以外の全てに転送する処理を行う。特許文献1は、制御装置による制御を行えないときにそのようにフレームを処理することで、通信を継続することができるとしている。
しかしながら、特許文献1の技術は次のような点で十分ではない。特許文献1の通信システムでは、通信ノードが制御装置による制御に障害が生じたことを検知したときに、通信ノード側で入力フレームを、自装置への送信元以外の他の通信ノード全てに送ることで対応している。そのため、特許文献1の通信システムでは制御装置と通信ノードの間の制御用の通信に障害が生じたときに、通信量が増大する。また、特許文献1の通信システムでは障害が生じた際に通信ノード側で判断して動作するため、制御装置は、制御チャネルが切断された通信ノートを経由するフローの制御を行うことはできない。よって、特許文献1の通信システムでは、制御装置は、障害が生じた際にフローの経路の最適化を十分に行うことはできない。そのため、特許文献1の技術は、障害が生じた際に通信品質の低下が生じるおそれがあり、制御チャネルが切断した際に、最適な経路で通信を継続するための技術としては十分ではない。
本発明は、上記の課題を解決するため、制御チャネルの切断が生じた際に、最適な経路で通信を継続することができる通信制御装置を得ることを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の通信制御装置は、通信手段と、接続状態確認手段と、ネットワーク管理手段を備えている。通信手段は、フローエントリ情報として設定される処理基準に基づいて入力フレームの処理を行う複数の通信装置と、通信装置ごとにそれぞれ設定されている制御チャネルを介して通信を行う。接続状態確認手段は、いずれかの制御チャネルが切断された際に、制御チャネルが切断された通信装置と接続している他の通信装置の制御チャネルを介して、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置との接続の可否を確認する。ネットワーク管理手段は、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置との通信が可能な場合に、制御チャネルが切断された通信装置を含めてフローの経路計算を行ってフローエントリ情報を生成し、生成したフローエントリ情報を基に通信装置を制御する。
本発明の通信方法は、フローエントリ情報として設定される処理基準に基づいて入力フレームの処理を行う複数の通信装置と、通信装置ごとにそれぞれ設定されている制御チャネルを介して通信を行う。本発明の通信制御方法は、いずれかの制御チャネルが切断された際に、制御チャネルが切断された通信装置と接続している他の通信装置の制御チャネルを介して、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置との接続の可否を確認する。本発明の通信制御方法は、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置との通信が可能な場合に、制御チャネルが切断された通信装置を含めてフローの経路計算を行ってフローエントリ情報を生成し、生成したフローエントリ情報を基に通信装置を制御する。
本発明によると、制御チャネルの切断が生じた際に、最適な経路で通信を継続することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の通信制御装置の構成の概要を示したものである。通信制御装置は、通信手段1と、接続状態確認手段2と、ネットワーク管理手段3を備えている。通信手段1は、フローエントリ情報として設定される処理基準に基づいて入力フレームの処理を行う複数の通信装置と、通信装置ごとにそれぞれ設定されている制御チャネルを介して通信を行う。接続状態確認手段2は、いずれかの制御チャネルが切断された際に、制御チャネルが切断された通信装置と接続している他の通信装置の制御チャネルを介して、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置との接続の可否を確認する。ネットワーク管理手段3は、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置が通信可能な場合に、制御チャネルが切断された通信装置を含めてフローの経路計算を行ってフローエントリ情報を生成し、生成したフローエントリ情報を基に通信装置を制御する。
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の通信制御装置の構成の概要を示したものである。通信制御装置は、通信手段1と、接続状態確認手段2と、ネットワーク管理手段3を備えている。通信手段1は、フローエントリ情報として設定される処理基準に基づいて入力フレームの処理を行う複数の通信装置と、通信装置ごとにそれぞれ設定されている制御チャネルを介して通信を行う。接続状態確認手段2は、いずれかの制御チャネルが切断された際に、制御チャネルが切断された通信装置と接続している他の通信装置の制御チャネルを介して、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置との接続の可否を確認する。ネットワーク管理手段3は、制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置が通信可能な場合に、制御チャネルが切断された通信装置を含めてフローの経路計算を行ってフローエントリ情報を生成し、生成したフローエントリ情報を基に通信装置を制御する。
本実施形態の通信制御装置では、制御チャネルが切断された際に、接続状態確認手段2が、制御チャネルが切断された通信装置と接続している他の通信装置の制御チャネルを介して接続の可否を確認している。制御チャネルが切断された通信装置と他の通信装置が接続できる場合は、通信を継続することが可能であるため、ネットワーク管理手段3は、制御チャネルが切断された通信装置を含めてフローの経路計算を行ってフローエントリ情報を生成している。このように制御チャネルが切断された通信装置が通信可能な場合に、制御チャネルが切断された通信装置も含めてフローの経路計算を行うことで、制御チャネルが切断された通信装置が生じた場合にも、通信を継続できる可能性が高くなる。また、制御チャネルが切断された通信装置を含めフローの経路計算を行うことで、本実施形態の通信装置では、制御チャネルの切断が生じた際に、最適な経路で通信を継続することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態の通信システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の通信システムは、フロー制御装置10と、複数のフロー処理装置20を備えている。また、一部のフロー処理装置20には、外部ノード30が接続されている。
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態の通信システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の通信システムは、フロー制御装置10と、複数のフロー処理装置20を備えている。また、一部のフロー処理装置20には、外部ノード30が接続されている。
本実施形態の通信システムは、フレームの伝送を行う際に、通信をエンドツーエンドのフローとして捉えた通信を行う。本実施形態の通信システムでは、各フロー処理装置20がフロー制御装置10の制御に基づいて、入力されるフレームの転送等の処理が行われる。各フロー処理装置20は、自装置内に処理基準の情報を保存していないヘッダ情報を有するフレームを受信したとき、フロー制御装置10にフレームの処理基準の情報を要求する。フロー制御装置10は、フレームの処理基準の情報を要求されたときに、経路計算結果に基づいて、フロー処理装置20における処理基準をフローエントリ情報としてフロー処理装置20に制御チャネルを介して送ることで通信を制御する。また、フロー制御装置10は、フロー処理装置20間の接続関係の変化を検知した場合などにもフローの経路計算を行って通信を制御する。また、作業者や上位の管理システムによってフロー設定情報が設定されたときに、フロー制御装置10がフローの経路計算を行って通信を制御するようにしてもよい。
フロー制御装置10と、各フロー処理装置20は、それぞれ通信路を介して接続されている。フロー処理装置20は、他のフロー処理装置20と通信路を介して接続され、通信ネットワークを形成している。また、フロー制御装置10と、各フロー処理装置20を接続する制御用の通信路と、フロー処理装置20間を接続するデータ伝送用の通信路は、独立した通信路であってもよいし、制御用とデータ伝送用の通信路が同一の通信路として形成されていてもよい。各通信路には、光通信回線や無線通信回線などが用いられる。また、本実施形態では、フロー制御装置10と、各フロー処理装置20を接続する制御用の通信路に設定される制御用の通信チャネルを制御チャネルとよぶ。
フロー制御装置10と各フロー処理装置20を接続する各通信路には、L2スイッチ、L3スイッチおよびルータなどの通信機器が備えられていてもよい。また、フロー処理装置20は、互いにL2スイッチなどを介して接続していてもよい。また、外部ノード30は、フロー処理装置20とL2スイッチなどを介して接続していてもよい。外部ノード30は、L3スイッチやルータとして設置され、さらに外部の他のノードと接続していてもよい。
フロー制御装置10の構成について説明する。図3は、本実施形態のフロー制御装置10の構成の概要を示したものである。本実施形態のフロー制御装置10は、通信部11と、フローネットワーク管理部12と、フロー処理装置情報記憶部13と、トポロジ情報記憶部14と、切断保護トポロジ情報記憶部15と、切断保護フローエントリ情報記憶部16を備えている。また、フロー制御装置10は、フローエントリ情報記憶部17と、フロー情報記憶部18をさらに備えている。
通信部11は、各フロー処理装置20と、フロー処理装置20ごとに設定されている制御チャネルを介して通信を行う機能を有する。通信部11は、各フロー処理装置20から送られてくるフロー処理装置情報を、フロー処理装置情報記憶部13に保存する。フロー処理装置情報は、フロー処理装置20の装置構成やアドレス等の情報のことをいう。フロー処理装置情報は、例えば、フロー処理装置20のポート情報、VLAN(Virtual Local Area Network)の設定情報、処理能力および他の装置からアクセスする際のアドレスによって構成されている。フロー処理装置情報には、フレームの処理量や通信量などの統計情報が含まれていてもよい。
通信部11は、各フロー処理装置20から送られてくるフロー処理装置情報や入力フレームの情報をフローネットワーク管理部12に送る。また、通信部11は、フローネットワーク管理部12から送られてくるフローエントリ情報などを、フロー処理装置情報記憶部13に保存されているフロー処理装置情報を参照して、フロー処理装置20に送る。
通信部11は、信号の送受信ユニットおよび信号の符号化や復号を行う制御コントローラ等によって構成されている。また、本実施形態の通信部11は、第1の実施形態の通信手段1に相当する。
フローネットワーク管理部12は、通信システムにおけるフローの制御およびフロー制御装置10の動作の制御を行う機能を有する。
フローネットワーク管理部12は、通信部11を介してフロー処理装置トポロジ情報を生成するために必要な情報を取得するためのフレームをフロー処理装置20に送る。フローネットワーク管理部12は、フロー処理装置情報記憶部13に保存されているフロー処理装置情報と、入力フレームの情報を基に、制御チャネルが接続しているフロー処理装置200間の接続関係を示す情報を、フロー処理装置トポロジ情報として生成する。フローネットワーク管理部12は、生成したフロー処理装置トポロジ情報を、トポロジ情報記憶部14に保存する。フロー処理装置トポロジ情報は、あらかじめ設定されフロー処理装置情報記憶部13に保存されていてもよい。
フローネットワーク管理部12は、フロー処理装置20との制御チャネルが切断した際に、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20と、他のフロー処理装置20との間の接続関係の情報を、切断保護トポロジ情報として生成する。フローネットワーク管理部12は、生成した切断保護トポロジ情報を、切断保護トポロジ情報記憶部15に保存する。
フローネットワーク管理部12は、切断していたフロー処理装置20との間の制御チャネルが再接続した際に、再接続したフロー処理装置200に関する切断保護トポロジ情報を、切断保護トポロジ情報記憶部15から削除する。
フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20に関するフロー処理装置20間の接続関係の変化情報を取得したときに、切断保護トポロジ情報記憶部15の切断保護トポロジ情報を更新する。接続関係の変化情報は、例えば、接続されているフロー処理装置20のポートダウン、ポートアップ、物理リンク障害の発生、物理リンク障害の復旧、論理リンク障害の発生および論理リンク障害の復旧などのことをいう。フローネットワーク管理部12は、接続関係の変化情報を、互いに接続関係にあるフロー処理装置20に関するフロー処理装置情報、入力フレームの情報およびフロー処理装置トポロジ情報から取得する。
フローネットワーク管理部12は、トポロジ情報記憶部14のフロー処理装置トポロジ情報と、切断保護トポロジ情報記憶部15の切断保護トポロジ情報からフロー処理装置20間の接続関係を認識する。
フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが切断した際に、制御チャネルが切断したフロー処理装置20に関するフローエントリ情報を、フローエントリ情報記憶部17を参照して切断保護フローエントリ情報として生成する。フローネットワーク管理部12は、生成した切断保護フローエントリ情報を、切断保護フローエントリ情報記憶部16に保存する。
切断保護フローエントリ情報は、フローネットワーク管理部12がフローの経路計算を行う際に、制御チャネルが切断されているフロー処理装置20が経路に含まれるように切断保護トポロジ情報記憶部15の切断保護トポロジ情報とともに用いられる。
フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが切断していたフロー処理装置20の制御チャネルが再接続した際に、再接続したフロー処理装置20に関する切断保護フローエントリ情報を、切断保護フローエントリ情報記憶部16から削除する。また、フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが再接続したフロー処理装置20のフローエントリ情報を、通信部11を介して取得し、フロー処理装置20とのフローエントリ情報の合わせこみを行う。
フローネットワーク管理部12は、フローエントリ情報の合わせこみを、制御チャネルが再接続したフロー処理装置20から取得したフローエントリ情報と、切断保護フローエントリ情報記憶部16の切断保護フローエントリ情報を比較することによって行う。フロー処理装置20側において不足しているフローエントリが存在する場合は、フローネットワーク管理部12は、不足しているフローエントリの情報を、通信部11を介してフロー処理装置20に送信する。フロー処理装置20側に余分なフローエントリが存在する場合は、フローネットワーク管理部12は、余分なフローエントリを削除する指示を、通信部11を介してフロー処理装置20に送る。また、フロー処理装置20側において間違っているフローエントリがある場合は、フローネットワーク管理部12は、フローエントリの更新情報を、通信部11を介してフロー処理装置20に送る。
フロー処理装置20側のフローエントリ情報に、フローエントリ情報記憶部17のフローエントリ情報に設定されていないものがある場合は、フローネットワーク管理部12は、未設定のフローエントリを削除する指示を、通信部11を介して送る。制御チャネルが再接続したフロー処理装置20との間のフローエントリ情報の合わせこみは、切断保護フローエントリ情報のうち、フローエントリ情報記憶部17に未設定のフローエントリを最初に確認した後に行ってもよい。先に未設定の情報を確認することで、フローネットワーク管理部12は、フロー処理装置20との間で不要なフローエントリの設定や削除の動作を抑制することができる。
フローネットワーク管理部12は、新たに情報を取得した場合や、情報に変更があった場合に、各情報を基にフローの経路計算を実施し、フロー処理装置20ごとのフローエントリ情報を設定する。フローネットワーク管理部12は、フロー計算を基にしたフロー設定情報を、フロー情報記憶部18に保存し、フローエントリ情報を、フローエントリ情報記憶部17にそれぞれ保存する。
フローネットワーク管理部12は、例えば、外部ノード30間のユニキャスト通信、ブロードキャスト通信およびマルチキャスト通信等のためのフロー設定情報が入力された場合にフローの経路の算出等を行う。フロー設定情報には、例えば、Ingress情報として入力エッジとなるフロー処理装置20の情報、入力ポートの情報およびマッチするフレームの条件などが該当する。また、フロー設定情報は、Egress情報として、出力エッジとなるフロー処理装置20の情報、出力ポートの情報および出力時のアクションなどが該当する。また、フローネットワーク管理部12は、フロー処理装置情報記憶部13のフロー処理装置情報、トポロジ情報記憶部14のフロー処理装置トポロジ情報および切断保護トポロジ情報記憶部15の切断保護トポロジ情報の変更時などに、フローの経路の算出等を行う。また、フローネットワーク管理部12は、入力されたフロー設定情報、フロー情報記憶部18のフロー設定情報、フロー処理装置トポロジ情報、切断保護トポロジ情報および切断時護切断保護フローエントリ情報等を基にフローの経路計算等を実施する。
フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20がコアのフロー処理装置20で、経由しないと通信不可の場合に、切断保護トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報等をフローの経路計算に使用する構成としてもよい。また、フローネットワーク管理部12は、コアのフロー処理装置20の切断保護トポロジ情報に障害がある場合は、障害のある切断保時トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報等を使用しない構成としてもよい。切断保護トポロジ情報の障害とは、例えば、接続関係にあるフロー処理装置20のポートダウン、物理リンク障害および論理リンク障害のことをいう。フロー設定情報は、切断保時トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報等の使用の有無に関わらず、フロー処理装置20に処理基準を保持していないフレームが入力された際に、接続関係の情報等に基づいて動的に生成されるようにしてもよい。また、フロー設定情報は、切断保時トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報等の使用の有無に関わらず、作業者や上位の管理システムによって設定されてもよい。
本実施形態のフローネットワーク管理部12は、複数または単数の半導体装置によって構成されている。また、本実施形態のフローネットワーク管理部12の機能は、第1の実施形態の接続状態確認手段と、ネットワーク管理手段3に相当する。
フロー処理装置情報記憶部13は、フロー処理装置20のフロー処理装置情報を保持する機能を有する。フロー処理装置情報記憶部13は、フロー処理装置20ごとのフロー処理装置情報を保持している。フロー処理装置情報は、フロー処理装置20がフレームの送受信を行う際の設定情報と、他の装置がフロー処理装置20と通信を行う際に用いるアドレス等の情報によって構成されている。フロー処理装置情報は、例えば、フロー処理装置20のポート情報、VLAN設定情報、フロー処理装置の能力、フロー処理装置へアクセスする際に用いるアドレスなどによって構成されている。フロー処理装置情報には、フロー処理装置20が処理したフレーム数や通信速度などの統計情報などが含まれていてもよい。
トポロジ情報記憶部14は、フロー処理装置20間の接続関係情報をフロー処理装置トポロジ情報として保持する機能を有する。トポロジ情報記憶部14は、制御チャネルが接続しているフロー処理装置20間の接続関係情報をフロー処理装置トポロジ情報として保持する。トポロジ情報記憶部14は、例えば、図4に示すフロー処理装置20間の接続情報を保持する。図4は、本実施形態の通信システムのトポロジ、すなわち、フロー処理装置等がどのように接続しているのかを示している。
図4は、通信システムがフロー処理装置A、フロー処理装置B、フロー処理装置C、フロー処理装置Dおよびフロー処理装置Eの5台のフロー処理装置20によって構成されている例を示している。また、図4の例では、フロー処理装置A、フロー処理装置Dおよびフロー処理装置Eに、外部ノードA、外部ノードBおよび外部ノードCがそれぞれ接続されている。また、図4の例では、フロー制御装置10およびフロー処理装置20との間の制御チャネル用の通信路は、省略されているが、フロー制御装置10と各フロー処理装置20の間にはそれぞれ制御チャネルが設定されている。
トポロジ情報記憶部14は、例えば、互いに接続しているフロー処理装置20の識別子の組み合わせによってどのフロー処理装置20が互いに接続しているかの情報を保持する。識別子としては、例えば、各フロー処理装置20のアドレスが用いられる。また、図4のような構成においてフロー処理装置Cとの間の制御チャネルが切断された場合には、図5に示すような構成に基づいた接続関係情報が、フローネットワーク管理部12によってトポロジ情報記憶部14に保存される。図5は、フロー処理装置Cとの間の制御チャネルが切断された場合のトポロジ情報によって示される通信システムの構成の例を示している。
切断保護トポロジ情報記憶部15は、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20間の接続関係情報を、切断保護トポロジ情報として保持する機能を有する。切断保護トポロジ情報記憶部15は、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20と、他のフロー処理装置20との間の接続関係情報を、切断保護トポロジ情報として保存する。例えば、図4に示すような構成において、フロー処理装置Cの制御チャネルが切断されたときに、切断保護トポロジ情報記憶部15には、フローネットワーク管理部12によって図6に示すような構成に基づく接続関係情報が保存される。
図6は、フロー処理装置Cの制御チャネルが切断される直前の、フロー処理装置Cと他のフロー処理装置との接続関係を示したものである。フロー処理装置Cの制御チャネルが切断されたとき、切断保護トポロジ情報記憶部15には、図6に示す接続関係に基づいた情報が、フローネットワーク管理部12によって切断保護トポロジ情報として保存される。
また、図5の状態からさらにフロー処理装置Dと接続しているポートの切断が検知されると、切断保護トポロジ情報記憶部15には、図7のような接続関係に基づいた切断保護トポロジ情報がフローネットワーク管理部12によって保存される。図7は、フロー処理装置Cとフロー処理装置Dの間に障害が生じる直前の、フロー処理装置Cと他のフロー処理装置との接続関係を示したものである。図7は、出力ポートの障害等によってフロー処理装置Cとフロー処理装置Dの間の通信が行えない状態の例を示している。切断保護トポロジ情報記憶部15は、例えば、互いに接続しているフロー処理装置20の識別子の情報の組み合わせと、ポートの異常の有無等の情報を関連づけた情報を切断保護トポロジ情報として保持する。
本実施形態のフロー制御装置10では、制御チャネルの切断が生じた際に、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20に関する直前の接続関係の情報が切断保護トポロジ情報として保存される。その後、制御チャネルの切断後に接続関係に変化があった場合には、切断保護トポロジ情報の更新が行われる。すなわち、本実施形態の通信システムでは、制御チャネルの切断のみで隣接するフロー処理装置20との間の通信に障害が無い場合には、切断保護トポロジ情報として保存されている切断時のトポロジ情報に基づいたフローの制御が行われる。また、ポートの不具合等で隣接するフロー処理装置20との間の通信に障害が生じた場合には、障害によって通信断となったリンクを除外した情報によって更新された切断保護トポロジ情報に基づいたフローの制御が行われる。本実施形態の通信システムは、そのような制御を行うことで、障害の状態に応じてフローの適切な経路を設定することができる。また、通信断となったリンクが1つでも生じた場合に、通信断の元となる障害が発生したフロー処理装置20を除外して経路計算を行うようにしてもよい。
切断保護フローエントリ情報記憶部16は、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20に設定されているフローエントリ情報を、切断保護フローエントリ情報として保持する機能を有する。切断保護フローエントリ情報記憶部16には、例えば、図8のような構成のときにフロー処理装置Cの制御チャネルが切断されると、図9に示すようなフロー処理装置Cのフローエントリ情報が、切断保護フローエントリ情報として保存される。
図8および図9の矢印は、設定されているフローに対応するフローエントリ情報をそれぞれ模式的に示したものである。図8および図9の例では、外部ノードAから外部ノードCへのフローと、外部ノードAから外部ノードBへのフローが設定されている例を示している。外部ノードAから外部ノードCへのフローでは、各フロー処理装置においてフローエントリ情報A、フローエントリ情報Bおよびフローエントリ情報Cに基づいた処理が行われる。また、外部ノードAから外部ノードBへのフローでは、各フロー処理装置においてフローエントリ情報D、フローエントリ情報Eおよびフローエントリ情報Fに基づいた処理が行われる。
フローエントリ情報記憶部17は、フロー処理装置20ごとのフローエントリ情報を保持する機能を有する。フローエントリ情報記憶部17は、フローを構成するフロー処理装置20ごとに、フローエントリ情報を保存している。フローエントリ情報記憶部17に保存されている。フローエントリ情報は、例えば、入力されたフレームのうちフローとしてマッチさせる条件、出力する際の出力フレームの状態、フレームが入力されるポート情報、フレームを出力するポート情報等によって構成されている。また、フローエントリ情報には、関連するフロー情報が含まれていてもよい。
フロー情報記憶部18は、フロー設定情報を保持する機能を有する。フロー情報記憶部18に保存されるフロー設定情報は、本実施形態の通信システム上のフローネットワークで伝送されるフレームの処理基準を示す情報として設定されている。フロー設定情報には、例えば、フローネットワークに入力される入力フレームうちフローとしてマッチさせる条件や、フローネットワークから出力する際の出力フレームの状態が含まれる。また、例えば、フロー設定情報には、入力フレームがフローネットワークに入力される際のフロー処理装置20のポート情報や、出力の際のフロー処理装置20のポート情報および関連するフローエントリ情報などが含まれる。
図8に示すようなノードAからノードCに示すようなフローネットワークでは、フロー処理装置20間のフローについての情報は、フローエントリ情報としてフローエントリ情報記憶部17に保存される。また、ノードAからノードCへのフロー全体についての情報とフローエントリ情報の関連を示す情報などは、フロー情報記憶部18にフロー設定情報として保存される。
同様に、図8のノードAからノードBに示すようなフローネットワークでは、フロー処理装置20間のフローについての情報は、フローエントリ情報としてフローエントリ情報記憶部17に保存される。また、ノードAからノードBへのフロー全体についての情報とフローエントリ情報の関連を示す情報などは、フロー情報記憶部18にフロー設定情報として保存される。
図8のような構成において、フロー処理装置Cの制御チャネルが切断された場合に、フローの経路計算をした結果、図10のような構成であるとすると、フローエントリ情報等は、図7の場合のフローエントリ情報と同様に保存される。各フローにおいて通過するフロー処理装置20と、各フロー処理装置20におけるフレームの処理内容に変化は無いからである。
図10のような構成からさらにフロー処理装置Dにおいてフロー処理装置Cと接続しているポートのダウンを検知した場合に、フローの経路計算をした結果が、図11のような構成であるとすると、ノードAからノードCへフローは、図10と同様になる。ノードAからノードCへフローでは、通過するフロー処理装置20と、各フロー処理装置20におけるフレームの処理内容に変化は無いからである。
一方で、ノードAからノードBのフローに関しては、フロー処理装置Cを介して通信できないのでフロー処理装置Aとフロー処理装置Dのフローエントリ情報がフローエントリ情報記憶部17に保存される。また、ノードAからノードBへのフローとフローエントリ情報の関連を示す情報などは、フロー情報記憶部18のフロー設定情報として保存される。
本実施形態のフロー処理装置情報記憶部13、トポロジ情報記憶部14、切断保護トポロジ情報記憶部15、切断保護フローエントリ情報記憶部16、フローエントリ情報記憶部17およびフロー情報記憶部18は、記憶装置によって構成される。記憶装置としては、例えば、不揮発性の半導体記憶装置を用いることができる。記憶装置は、ハードディスクドライブ等の他の記憶装置であってもよく、複数の種類の記憶装置が組み合わせて形成されていてもよい。また、各部位は、それぞれ独立した記憶装置を用いて形成されていてもよく、複数または全ての部位が1つの記憶装置を用いて形成されていてもよい。また、複数の記憶装置が、1つの部位を形成するために用いられていてもよい。
フロー処理装置20は、フローエントリ情報に基づいて受信したフレームの転送等の処理を行う機能を有する。フロー処理装置20は、フレームを受信すると、受信したフレームが自装置の保持しているフローエントリ情報にマッチするかを確認する。受信したフレームがフローエントリ情報にマッチするときは、フローエントリ情報に基づいて、転送や廃棄等の処理を行う。また、フロー処理装置20は、フローエントリ情報が保存されていないヘッダ情報を有するフレームを受け取ると、制御チャネルを介してフロー制御装置10にフローエントリ情報を要求する。フローエントリ情報を受け取ると、フロー処理装置20は、受け取ったフローエントリ情報に基づいて受信したフレームの処理を行う。
フロー処理装置20は、フロー制御装置10からフローエントリ情報や装置構成の情報等を要求されると、要求された情報を、制御チャネルを介してフロー制御装置10に送る。また、フロー処理装置20は、フロー制御装置10から隣接するフロー処理装置20との間の通信可否の情報の要求を受けたとき、隣接するフロー処理装置20との通信状態の情報を、制御チャネルを介してフロー制御装置10に送る。
外部ノード30は、通信装置や情報処理装置によって構成されている。外部ノード30は、フローネットワークを介して他の外部ノード30とフレームの送受信を行う。
本実施形態の通信システムの動作について説明する。外部ノード30からフローネットワークにフレームが入力されると、各フロー処理装置20は、フローエントリ情報に基づいて、受信したフレームの転送等の処理を行う。また、受信したフレームに対応するフローエントリ情報を保存していないときは、各フロー処理装置20は、制御チャネルを介してフロー制御装置10にフローエントリ情報を要求する。フロー制御装置10は、フローエントリ情報の要求を受け取ると、各フロー処理装置20に応じたフローエントリ情報を、制御チャネルを介してフロー処理装置20に送る。
次に制御チャネルが切断されたフロー処理装置20が生じた場合の動作について説明する。始めに制御チャネルの切断が生じた際に、フロー制御装置10が切断保護トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報を生成する際の動作について説明する。図12は、本実施形態の通信システムにおいて制御チャネルの切断が生じた際に、フロー制御装置10が切断保護トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報を生成する際の動作フローの概要を示した図である。
フロー制御装置10のフローネットワーク管理部12は、制御チャネルの切断が生じたことを検知すると、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20に関する切断保護トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報の生成を開始する。切断保護トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報の生成を開始すると、トポロジ情報記憶部14を参照して、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20の接続関係情報を抽出する(ステップ101)。フローネットワーク管理部12は、例えば、制御信号への応答がなかったときや、通信部11が制御チャネル用の通信回線の異常を検知したときに、制御チャネルが切断されたと判断する。
接続関係情報を抽出すると、フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20の接続関係情報を、切断保護トポロジ情報として切断保護トポロジ情報記憶部15に保存する(ステップ102)。
切断保護トポロジ情報を保存すると、フローネットワーク管理部12は、フローエントリ情報記憶部17を参照して、制御チャネルが切断したフロー処理装置20のフローエントリ情報を抽出する(ステップ103)。
フローエントリ情報を抽出すると、フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが切断したフロー処理装置20のフローエントリ情報を、切断保護フローエントリ情報として切断保護フローエントリ情報記憶部16に保存する(ステップ104)。切断保護トポロジ情報と、切断保護フローエントリ情報を保存する順番は、逆であってもよく、また、同時であってもよい。
次に、フロー制御装置10が、フロー処理装置20の接続関係の変化についての情報を収集する際の動作について説明する。図13は、フロー制御装置10が、フロー処理装置20の接続関係の変化についての情報を収集する際の動作フローについて示したものである。
切断保護トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報を保存すると、フロー制御装置10のフローネットワーク管理部12は、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20と接続しているフロー処理装置20との接続関係の変化情報を収集する。フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20と隣接するフロー処理装置20から、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20の接続関係の変化情報を取得する(ステップ111)。フローネットワーク管理部12は、例えば、接続関係の変化情報を、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20と接続しているフロー処理装置20のフロー処理装置情報、入力フレーム情報およびフロー処理装置トポロジ情報等を基に取得する。
接続関係の変化情報を取得すると、フローネットワーク管理部12は、取得した変化情報を基に、切断保護トポロジ情報記憶部15に保存されている切断保護トポロジ情報を更新する(ステップ112)。切断保護トポロジ情報を更新すると、フローネットワーク管理部12は、フローの経路の再計算等を行い、再計算を行った結果に基づいてフローの制御を行う。
図14は、フロー制御装置10が、フローの経路の再計算を行って、再計算した経路に基づくフローエントリ情報を更新する際の動作フローを示したものである。フロー制御装置10のフローネットワーク管理部12は、切断保護トポロジ情報等の変更を検知するとフローエントリ情報の更新の動作を開始する。フローネットワーク管理部12は、例えば、フロー設定情報が入力された場合、フロー処理装置情報に変更があった場合、フロー処理装置トポロジ情報に変更があった場合および切断保護トポロジ情報に変更があった場合等に、フローエントリ情報を更新する。
フローエントリ情報の更新の動作を開始すると、フローネットワーク管理部12は、更新に必要な各情報を取得する。フローネットワーク管理部12は、更新に必要な情報として、入力されたフロー設定情報、フロー情報記憶部19のフロー設定情報、フロー処理装置トポロジ情報、切断保護トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報を取得する(ステップ121)。
フローネットワーク管理部12は、各情報を取得すると、取得した情報を基に、フローの経路計算を実施する(ステップ122)。フローの経路計算を行うと、フローネットワーク管理部12は、算出した経路の情報を基に、フロー処理装置20ごとのフローエントリ情報を生成する。フローエントリ情報を生成すると、フローネットワーク管理部12は、経路情報に基づくフロー設定情報をフロー情報記憶部18に保存し、フローエントリ情報をフローエントリ情報記憶部17にそれぞれ保存する。
フローエントリ情報等を保存すると、フローネットワーク管理部12は、通信部11を介して、各フロー処理装置20にフローエントリ情報を送信し、フロー処理装置20のフローエントリ情報を設定する(ステップ123)。フローエントリ情報を受け取った各フロー処理装置20は、受け取ったフローエントリ情報を基に、入力フレームの処理等を行う。
次に、制御チャネルが切断されていたフロー処理装置20の制御チャネルが再接続した場合の動作について説明する。図15は、制御チャネルが切断されていたフロー処理装置20の制御チャネルが再接続した際のフロー制御装置10の動作フローを示した図である。
フロー制御装置10のフローネットワーク管理部12は、切断していた制御チャネルが再接続した場合に再接続を検知する(ステップ131)。フロー制御装置10のフローネットワーク管理部12は、制御チャネルの再接続を検知すると、制御チャネルが再接続したフロー処理装置20に関する切断保護トポロジ情報を、切断保護トポロジ情報記憶部15から削除する(ステップ132)。
切断保護トポロジ情報を削除すると、フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが再接続したフロー処理装置20との間で、フローエントリ情報の合わせこみを行う(ステップ133)。フローエントリ情報の合わせこみを開始すると、フローネットワーク管理部12は、通信部11を介して、制御チャネルが再接続したフロー処理装置20のフローエントリ情報を取得する。
フローエントリ情報を取得すると、フローネットワーク管理部12は、フロー処理装置20から取得したフローエントリ情報を、フローエントリ情報記憶部17に保存されているフローエントリ情報を基に修正する。フローエントリ情報を修正すると、フローネットワーク管理部12は、修正したフローエントリ情報を、通信部11を介して制御チャネルが再接続したフロー処理装置20に送る。修正したフローエントリ情報を受け取ったフロー処理装置20は、受け取ったフローエントリ情報に基づいて入力フレームの処理を行う。
フロー制御装置10のフローネットワーク管理部12は、修正したフローエントリ情報を送信すると、制御チャネルが再接続したフロー処理装置20の切断保護フローエントリ情報を、切断保護フローエントリ情報記憶部16から削除する(ステップ134)。また、切断保護トポロジ情報の削除、フローエントリ情報の合わせこみ、および、切断保護フローエントリ情報の削除は、順番が逆に行われてもよく、また、同時に行われてもよい。
フローエントリ情報の合わせこみが行われると、合わせこみ後のフローエントリ情報に基づいて、各フロー処理装置20におけてフレームの転送等の処理が行われる。
本実施形態の通信システムでは、フロー制御装置10がフロー処理装置20との間の制御チャネルの切断を検知した際に、制御チャネルが切断されたフロー処理装置20に関する切断保護トポロジ情報および切断保護フローエントリ情報を生成している。本実施形態の通信システムでは、制御チャネルの切断が生じたときまでに用いられていたトポロジ情報およびフローエントリ情報を保存することで、制御チャネルが切断しただけで通信は可能なフロー処理装置20を継続して用いることができる。本実施形態の通信システムでは、フロー制御装置10において制御チャネルが切断しただけで通信は可能なフロー処理装置20を含めてフローの経路計算を行うことでフローに最適な経路を選択することが可能になり得る。また、制御チャネルが切断したフロー処理装置20がエッジやコアの通信装置であった場合に、フロー処理装置20と接続された外部のノード等やフロー処理装置20と通信を継続できる可能性が高くなる。その結果、本実施形態の通信システムは、制御チャネルの切断が生じた際に、最適な経路で通信を継続することができる。
第2の実施形態の通信システムは、フロー制御装置10の制御に基づいて各フロー処理装置20がフローの制御を行っている。そのような構成に代えて、各フロー処理装置はあらかじめ設定された条件に基づいて動作し、フロー制御装置は、障害が発生した際などに経路の再設定を行う通信管理装置として備えられている構成としてもよい。
また、第2の実施形態の通信システムにおいて、切断保護トポロジ情報記憶部15の切断保護トポロジ情報に、制御チャネルが接続しているフロー処理装置20と、他のフロー処理装置20間の接続関係情報が含まれていてもよい。そのような構成とした場合、フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが接続しているフロー処理装置20に関するフロー処理装置トポロジ情報を基に、切断保護トポロジ情報記憶部15の切断保護トポロジ情報を更新する。フローネットワーク管理部12は、フロー処理装置20との制御チャネルが切断した際に、切断保護トポロジ情報として保存されている制御チャネルが切断したフロー処理装置20の接続関係情報を、変更不可の状態に設定する。
フローネットワーク管理部12は、制御チャネルが切断していたフロー処理装置20の制御チャネルが再接続した際に、再接続したフロー処理装置20の接続関係情報の変更不可の設定を解除し、トポロジ情報記憶部14のフロー処理装置トポロジ情報を更新する。フローネットワーク管理部12は、切断保護トポロジ情報記憶部15の切断保護トポロジ情報を基にフロー処理装置20間の接続関係を認識する。
1 通信手段
2 接続状態確認手段
3 ネットワーク管理手段
10 フロー制御装置
11 通信部
12 フローネットワーク管理部
13 フロー処理装置情報記憶部
14 トポロジ情報記憶部
15 切断保護トポロジ情報記憶部
16 切断保護フローエントリ情報記憶部
17 フローエントリ情報記憶部
18 フロー情報記憶部
20 フロー処理装置
30 外部ノード
2 接続状態確認手段
3 ネットワーク管理手段
10 フロー制御装置
11 通信部
12 フローネットワーク管理部
13 フロー処理装置情報記憶部
14 トポロジ情報記憶部
15 切断保護トポロジ情報記憶部
16 切断保護フローエントリ情報記憶部
17 フローエントリ情報記憶部
18 フロー情報記憶部
20 フロー処理装置
30 外部ノード
Claims (9)
- フローエントリ情報として設定される処理基準に基づいて入力フレームの処理を行う複数の通信装置と、前記通信装置ごとにそれぞれ設定されている制御チャネルを介して通信を行う通信手段と、
いずれかの前記制御チャネルが切断された際に、前記制御チャネルが切断された前記通信装置と接続している他の前記通信装置の前記制御チャネルを介して、前記制御チャネルが切断された前記通信装置と他の前記通信装置との接続の可否を確認する接続状態確認手段と、
前記制御チャネルが切断された前記通信装置と他の前記通信装置との通信が可能な場合に、前記制御チャネルが切断された前記通信装置を含めてフローの経路計算を行って前記フローエントリ情報を生成し、生成した前記フローエントリ情報を基に前記通信装置を制御するネットワーク管理手段と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。 - 前記制御チャネルの切断が生じた際に、切断された前記制御チャネルを介して通信を行っている前記通信装置に設定されている前記処理基準を、切断保護フローエントリ情報として保持するフローエントリ情報保持手段と、
切断された前記制御チャネルを介して通信を行っている前記通信装置と、他の前記通信装置との接続関係を示す情報を、切断保護トポロジ情報として保持するトポロジ情報保持手段と、
をさらに備え、
前記接続状態確認手段は、前記接続関係が変化したときに、変化後の前記接続関係の情報に基づいて前記切断保護トポロジ情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。 - 前記ネットワーク管理手段は、前記経路計算を行った際に、前記制御チャネルが切断された前記通信装置を通る経路が最適な経路である場合に、前記制御チャネルが切断された前記通信装置が経路に含まれるように前記フローエントリ情報を生成することを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の通信制御装置。
- 前記ネットワーク管理手段は、前記制御チャネルが切断された前記通信装置を通過する以外に迂回経路が無い場合のみ、前記制御チャネルが切断された前記通信装置が経路に含まれるように前記フローエントリ情報を生成することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の通信制御装置。
- フローエントリ情報として設定される処理基準に基づいて入力フレームの処理を行う手段を有する複数の通信装置と、
請求項1から4いずれかに記載の通信制御装置と、
を備え、
前記通信制御装置は、前記ネットワーク管理手段で生成した前記フローエントリ情報を、前記通信装置とそれぞれ接続されている前記制御チャネルを介して、前記通信装置にそれぞれ送ることで前記通信装置を制御することを特徴とする通信システム。 - フローエントリ情報として設定される処理基準に基づいて入力フレームの処理を行う複数の通信装置と、前記通信装置ごとにそれぞれ設定されている制御チャネルを介して通信を行い、
いずれかの前記制御チャネルが切断された際に、前記制御チャネルが切断された前記通信装置と接続している他の前記通信装置の前記制御チャネルを介して、前記制御チャネルが切断された前記通信装置と他の前記通信装置との接続の可否を確認し、
前記制御チャネルが切断された前記通信装置と他の前記通信装置との通信が可能な場合に、前記制御チャネルが切断された前記通信装置を含めてフローの経路計算を行って前記フローエントリ情報を生成し、生成した前記フローエントリ情報を基に前記通信装置を制御することを特徴とする通信制御方法。 - 前記制御チャネルの切断が生じた際に、切断された前記制御チャネルを介して通信を行っている前記通信装置に設定されている前記処理基準を、切断保護フローエントリ情報として保持し、
切断された前記制御チャネルを介して通信を行っている前記通信装置と、他の前記通信装置との接続関係を示す情報を、切断保護トポロジ情報として保持し、
前記接続関係が変化したときに、変化後の前記接続関係の情報に基づいて前記切断保護トポロジ情報を更新することを特徴とする請求項6に記載の通信制御方法。 - 前記経路計算を行った際に、前記制御チャネルが切断された前記通信装置を通る経路が最適な経路である場合に、前記制御チャネルが切断された前記通信装置が経路に含まれるように前記フローエントリ情報を生成することを特徴とする請求項6または7いずれかに記載の通信制御方法。
- 前記制御チャネルが切断された前記通信装置を通過する以外に迂回経路が無い場合のみ、前記制御チャネルが切断された前記通信装置が経路に含まれるように前記フローエントリ情報を生成することを特徴とする請求項6から8いずれかに記載の通信制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016137766A JP2018011153A (ja) | 2016-07-12 | 2016-07-12 | 通信制御装置および通信制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016137766A JP2018011153A (ja) | 2016-07-12 | 2016-07-12 | 通信制御装置および通信制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2016137766A Pending JP2018011153A (ja) | 2016-07-12 | 2016-07-12 | 通信制御装置および通信制御方法 |
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