JP2018010715A - コンタクト、ソケットコネクタ及びコネクタ - Google Patents

コンタクト、ソケットコネクタ及びコネクタ Download PDF

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【課題】組み立ての際の変形を抑制し、製造が容易となり、製造コストを減らすことができるコンタクト、ソケットコネクタ及びコネクタを提供する。【解決手段】胴体部16と、胴体部16の一方側に相手方の被接触部と接触される接触部36を有するコンタクト14において、胴体部16は、底面部18と、底面部18の長手方向の少なくとも一方の側辺から立設された側面部22、24を有し、底面部18には、接触片30が形成されており、接触片30は、底面部18から側面部22、24が立設された方向に向かって屈曲されて延設された立設部32と、立設部32の底面部18とは反対側の端部から屈曲されて胴体部16とは反対方向に向かって延設された接触部36とを有し、胴体部16及び立設部32の少なくとも一方には、立設部32が胴体部16側へ移動されることが規制される規制部34が形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、ハウジングへの組みつけの際の変形を抑制し、製造が容易となり、製造コストを減らすことができるコンタクト、ソケットコネクタ及びコネクタに関する。
コネクタの組み立て工程において、コンタクトがハウジングへ挿入されることで、組みつけが行われている。例えば、下記特許文献1には、コネクタハウジングへの端子係止構造の発明が開示されている。下記特許文献1のコネクタハウジングへの端子係止構造の発明によれば、基板の一方に電気接触部を有し、該基板の両端に設けた起立側壁の自由縁部を該基板の上方に折曲して天井壁を形成して成る端子と、ハウジング本体に端子収容室を形成し、該端子収容室内に該端子を係止する可撓性の係止アームを突設して成るコネクタハウジングとの係止構造であって、前記天井壁の電気接触部側にガイド溝を形成すると共に、前記係止アームに相対向する前記端子収容室の内壁面にガイドレールを突設し、該ガイド溝とガイドレールとの係合により該端子収容室内に収容係止された前記端子のガタ付きが防止される、としている。
特開平10−241772号公報
上記特許文献1に開示されたコネクタに備えられた端子では、ハウジング本体への組みつけの際に、電気接触部がハウジングと衝突した場合、容易に変形し、破損してしまうおそれがある。
本発明の目的は、組み立ての際の変形を抑制し、製造が容易となり、製造コストを減らすことができるコンタクト、ソケットコネクタ及びコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様のコンタクトは、胴体部と、前記胴体部の一方側に相手方の被接触部と接触される接触部を有するコンタクトにおいて、
前記胴体部は、底面部と、前記底面部の長手方向の少なくとも一方の側辺から立設された側面部を有し、
前記底面部には、前記側面部が立設された端辺に対して直交する側の端辺から接触片が延設されており、
前記接触片は、前記底面部から前記側面部が立設された側に向かって屈曲された立設部と、前記立設部の前記底面部とは反対側の端部から屈曲されて前記胴体部とは反対方向に向かって延設された前記接触部とを有し、
前記胴体部及び前記立設部の少なくとも一方には、前記立設部が前記胴体部側へ移動されることが規制される規制部が形成されていることを特徴とする。
また、第2の態様のコンタクトは、第1の態様のコンタクトにおいて、前記規制部は、前記立設部の前記側面部が形成された方向に突出されて形成されており、
前記接触片が前記胴体部側に移動された場合、前記側面部と当接されるような構成となるように形成されていることを特徴とする。
また、第3の態様のコンタクトは、第1の態様のコンタクトにおいて、前記規制部は、前記胴体部の少なくとも一方の前記側面部から、前記底面部と対向するように延設されて形成されており、
前記接触片が前記胴体部側に移動された場合、前記立設部が前記規制部に当接されるような構成となるように形成されていることを特徴とする。
また、第4の態様のコンタクトは、第1から第3のいずれかの態様のコンタクトにおいて、前記胴体部の少なくとも一方の前記側面部の前記接触片側の端部には、前記接触片側に突出された補助突起が形成されており、
前記接触片は、前記補助突起の内側に配置されることを特徴とする。
また、第5の態様のコンタクトは、第1から第4のいずれかの態様のコンタクトにおいて、前記接触片の前記立設部とは反対側であって、前記接触部より先の端部には、ハウジングに装着され、収容される場合に、引っ掛けられる引っ掛け部が形成されていることを特徴とする。
第6の態様のソケットコネクタは、第1から第4のいずれかの態様の複数の前記コンタクトと、前記コンタクトが収容される複数のコンタクト収容部が形成されたハウジングと、を有することを特徴とする。
また、第7の態様のソケットコネクタは、第6の態様のソケットコネクタにおいて、前記ハウジングの前記コンタクト収容部は、上段側と下段側の2段に形成されており、前記上段側のコンタクト収容部と前記下段側のコンタクト収容部はそれぞれ互い違いとなるように配置されて形成されていることを特徴とする。
また、第8の態様のソケットコネクタは、第7の態様のソケットコネクタにおいて、前記コンタクトは、前記上段側のコンタクト収容部に収容される場合と、前記下段側のコンタクト収容部に収容される場合とで、互いに上下が反転された状態で収容されることを特徴とする。
また、第9の態様のソケットコネクタは、第8の態様のソケットコネクタにおいて、前記上段側のコンタクト収容部に収容される上段側コンタクトと、前記下段側のコンタクト収容部に収容される下段側コンタクトは、前記接触片の前記立設部とは反対側であって、前記接触部より先の端部には、前記ハウジングに装着され、収容される場合に、引っ掛けられる引っ掛け部がそれぞれ形成されており、
前記上段側コンタクトの前記引っ掛け部と、前記下段側コンタクトの前記引っ掛け部はそれぞれ上下が対称とされた形状となっており、
前記ハウジングに引っ掛けられる場合に、前記上段側コンタクトの前記引っ掛け部と、前記下段側コンタクトの前記引っ掛け部とは、一列に並ぶようにされたことを特徴とする。
第10の態様のコネクタは、第6から第9のいずれかの態様の前記ソケットコネクタと、
前記ソケットコネクタに設けられた前記コンタクトと接触される複数のベースコンタクトと、前記ベースコンタクトが収容されるベースハウジングとを備えたベースコネクタと、を有し
前記ソケットコネクタと前記ベースコネクタが着脱自在に接続されることを特徴とする。
また、第11の態様のコネクタによれば、第10の態様のコネクタにおいて、前記ソケットコネクタの前記ハウジングには、前記ベースハウジングと係止及び係止の解除が行われるロック機構が形成されていることを特徴とする。
第1の態様のコンタクトによれば、コンタクトの接触片が他の部品に衝突された場合に接触片が胴体部側への移動が規制されるため、接触片の変形や破損を抑制することができる。
また、第2の態様のコネクタによれば、接触片の一部に規制部を簡単に形成することができる。
また、第3の態様のコンタクトによれば、胴体部の一部に規制部を簡単に形成することができる。
また、第4の態様のコンタクトによれば、側面部に形成された補助突起により、接触片が挿入方向以外の方向から外力を受けた場合でも、接触片が変形することを抑制することができる。
第5の態様のコンタクトによれば、ハウジングに装着される際に、容易に位置決め固定を行うことができる。
第6の態様のソケットコネクタによれば、ハウジングに第1〜第4の態様のコンタクトが取り付けられるので、取り付けの際にコンタクトの変形や破損が抑制されるため、製造を効率よく行え、製造コストを削減することができる。
また、第7の態様のソケットコネクタによれば、上段側のコンタクト収容部と下段側のコンタクト収容部をそれぞれ互い違いに形成することで、コンタクトより太いワイヤーを横に一列に並べた場合に比べて、少ないスペースに詰めた状態で効率よく配置することができ、小型化を図ることができる。
また、第8の態様のソケットコネクタによれば、上段側コンタクトと下段側コンタクトはそれぞれ上下が反転された状態で各コンタクト収容部に収容されることで、上段側コンタクトと下段側コンタクトのそれぞれの接触部を一列に並べることができると共に、形状を共通化でき、製造コストを削減することができる。
また、第9の態様のソケットコネクタによれば、上段側コンタクトと下段側コンタクトの接触部を一列に並べた状態で、ハウジングに接触片を位置決め固定させることができるようになる。
第10の態様のコネクタによれば、第6〜第9のいずれかの態様にソケットコネクタの効果を奏するコネクタを提供することができる。
また、第11の態様のコネクタによれば、ソケットコネクタとベースコネクタの着脱を容易に行うことができる。また、ロック機構がハウジングに直接形成されていることで、他の部品を用いる必要がなく、製造コストを抑えることができる。
図1Aは実施形態に係るコネクタを構成するソケットコネクタとしての第1コネクタ部材とベースコネクタとしての第2コネクタ部材の接続前の状態を示す斜視図であり、図1Bは接続させた状態を示す斜視図である。 図1BのII−II線での断面図である。 図3Aは実施形態に係る第1コネクタ部材の斜視図であり、図3Bは図3AのIIIB−IIIB線での断面図であり、図3Cは図3AのIIIC−IIIC線での断面図である 上段側に装着される側の一方の第1コンタクトを示す斜視図である。 図5Aは実施形態に係る一方の第1コンタクトの側面図であり、図5B平面図であり、図5Cは底面図であり、図5Dは正面図である。 下段側に装着される側の他方の第1コンタクトを示す斜視図である。 図7Aは実施形態に係る他方の第1コンタクトの側面図であり、図7B平面図であり、図7Cは底面図であり、図7Dは正面図である。 図8Aは実施形態に係る第1シェルを取り付けた状態の第1ハウジングを示す上方からみた斜視図であり、図8Bは下方から見た斜視図であり、図8Cは後面側からみた斜視図プラグである。 図9Aは第1シェル取り付けた状態の第1ハウジングの平面図であり、図9Bは正面図であり、図9Cは底面図であり、図9Dは後面図である。 図10A〜図10Cは一方の第1コンタクトを第1ハウジングに装着する工程の場合の断面図である。 図11A〜図11Cは他方の第1コンタクトを第1ハウジングに装着する工程の場合の断面図である。 図12Aはトップタイプのコネクタを構成する第1コネクタ部材と第2コネクタ部材の接続前の状態を示す斜視図であり、図12Bは接続させた状態を示す斜視図であり、図12Cは図12BのXIIC−XIIC線での断面図である。 第1コンタクトの変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのコンタクト、ソケットコネクタ及びコネクタを例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
[実施形態]
図1〜図11を参照して、実施形態に係るコネクタについて説明する。本発明の実施形態に係るコネクタ10は、図1及び図2に示すように、ワイヤー42が接続された第1コンタクト14と、第1コンタクト14が収容された第1ハウジング44を有するソケットコネクタとしての第1コネクタ部材12と、基板144に実装されるベースコンタクトとしての第2コンタクト102と、第2コンタクト102が収容されたベースハウジングとしての第2ハウジング108を有するベースコネクタとしての第2コネクタ部材100とで構成され、第1コネクタ部材12と第2コネクタ部材100が着脱自在に接続されるようになっている。なお、実施形態のコネクタ10は、第2コネクタ部材100に第1コネクタ部材12が基板144に対して平行となるように接続されるいわゆるサイドタイプのコネクタとなっている。
まず、図3〜図11を参照して、実施形態の第1コネクタ部材12について説明する。第1コネクタ部材12は、第2コネクタ部材100に挿入されるようにして嵌合されるソケットコネクタとなっている。また、第1コネクタ部材12は、一方に第2コネクタ部材100に設けられた第2コンタクト102と接触される第1接触部36を有し、他方にワイヤー42が接続されるワイヤー接続部26を有する複数の第1コンタクト14と、この第1コンタクト14が収容される第1コンタクト収容部46が内部に形成された第1ハウジング44と、この第1ハウジング44を覆うように設けられた第1シェル98とで構成されている。
また、実施形態の第1コネクタ部材12では、第1ハウジング44の第1コンタクト収容部46は上下2段となっており、長手方向に亘って形成され、第1コンタクト14は、第1ハウジング44の第1上面78側の上段側に収容される上段側コンタクトとしての第1コンタクト14aと第1底面84側の下段側に収容される下段側コンタクトとしての第1コンタクト14bと、が設けられている。以下、各構成について説明する。
まず、図4、図5、図10を参照して、第1コンタクト14aについて説明する。第1コンタクト14aは、図4、図5に示すように、胴体部16を有し、この胴体部16の一方には、相手側の第2コネクタ部材100の第2コンタクト102と接触される第1接触部36と、他方にワイヤー42が接続されて装着されるワイヤー接続部26とを有している。
第1コンタクト14aの胴体部16は、底面部18と、底面部18の長手方向の両端辺から上方に立設された一方の側面部22及び他方の側面部24とを有している。
底面部18には、両側面部22、24とは反対側に突出された固定部20が形成されており、後述する第1コンタクト収容部46に収容され、固定される際に用いられる部分となる。
また、底面部18の先端側の一方の側面部22及び他方の側面部24と略直交する端辺、すなわち、第1ハウジング44に挿入される側であって、第2コンタクト102と接触される側からは、長尺の接触片30aが延設されている。この接触片30aは、底面部18の端部から各側面部22、24が立設された方向、すなわち上方側に向かって屈曲された立設部32aと、この立設部32aの上端部から、胴体部16とは反対方向に向かって屈曲されて延設された第1接触部36と、を有し、いわゆるクランク状となるように折り曲げられて形成されている。
また、第1接触部36の先端側には、後述する第1コンタクト14aが収容される上段側第1コンタクト収容部46aに引っ掛けられる引っ掛け部38aが形成されている。なお、第1コンタクト14aに形成された引っ掛け部38aは、一度下方側、すなわち、底面部18側に折り曲げられた後、さらに第1接触部36の延設方向に沿うように折り曲げられた鉤状に形成されている。
また、立設部32aには、横方向、すなわち、各側面部22、24側に突出された規制部34がそれぞれ形成されている。この規制部34は、各側面部22、24と当接される程度の大きさや形状で形成されている。
また、各側面部22、24の接触片30a側の端部には、それぞれ立設部32aに形成された規制部34の底面部18側の下方部分に補助突起40がそれぞれ形成されている。
また、胴体部16の接触片30aとは反対側には、ワイヤー42が接続される複数の接続片28が形成されており、この接続片28を折り曲げることで、ワイヤー42と接続されるようになる。なお、接続片28は、ワイヤー42の導線部分と接続されるものと、ワイヤー42の導線部分を覆っている樹脂部分が把持されるものとが形成されている。
このような構成とすることで、実施形態の第1コンタクト14aは、第1ハウジング44に組み付ける際に、接触片30aが衝突したとしても、立設部32aに形成された規制部34が各側面部22、24の端部に当接されることで、接触片30aが胴体部16側に折れ曲がり、変形してしまうことを抑制できる。また、補助突起40があることで、軸線方向の衝突以外の方向からの衝突に対しても、接触片30aの変形を抑制することができる。
また、実施形態の第1コンタクト14aは、接触片30aが胴体部16の底面部18から延設されて形成されていることで、接触片30aを胴体部16の上面側から形成する場合に比べ、構造が簡単になり、容易に製造することができる。
次に、図6、図7、図11を参照して、第1コンタクト14bについて説明する。なお、第1コンタクト14bは、第1コンタクト14aと一部の形状が異なるのみで、他の構成は共通するので、共通する部分には、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1コンタクト14bは、第1コンタクト14aと比べ、接触片30bの立設部32bの長さと、引っ掛け部38bの向きが異なっている。第1コンタクト14bの立設部32bの長さは、第1コンタクト14aの立設部32aの長さに比べて短く形成されている。この長さの違いは、第1ハウジング44の各第1コンタクト収容部46の形状に対応させたものである。
また、第1コンタクト14bの接触片30bの先端側の引っ掛け部38bは、底面部18に対して一度上方側、すなわち、底面部18とは反対側に折り曲げられた後、さらに第1接触部36の延設方向に沿うように折り曲げられた鉤状に形成されている。すなわち、第1コンタクト14aの引っ掛け部38aと第1コンタクト14bの立設部32bの引っ掛け部38bは、それぞれ反対向きとなるように形成されている。
なお、第1コンタクト14aと第1コンタクト14bをまとめて第1コンタクト14といい、また、接触片30aと接触片30bをまとめて接触片30といい、立設部32aと立設部32bをまとめて立設部32といい、引っ掛け部38aと引っ掛け部38bをまとめて引っ掛け部38という場合がある。
また、第1コンタクト14では、規制部34は一方の側面部22、及び他方の側面部24と当接されるように形成されているが、これに限らず、いずれか一方の側面部に当接するようにしてもよい。
次に、図8〜図11を参照して、第1ハウジング44について説明する。第1ハウジング44は、第2コネクタ部材100の第2ハウジング108に挿入される側の第1前面50と、第1コンタクト14が挿入される複数の第1挿入孔96が形成された第1後面76と、第1シェル98により覆われる第1上面78と、第1上面78の反対側の第1底面84と、一方の第1側面90及び他方の第1側面92とを有し、内部に、複数の各第1コンタクト14が収容される第1コンタクト収容部46が形成された、幅方向、すなわち、第2コネクタ部材100への嵌合方向と直行する方向が長尺な略直方体であって、樹脂材料で形成されている。
第1ハウジング44の第1前面50には、第2コネクタ部材100の第2ハウジング108に嵌合されるように挿入される突出部52が幅方向に亘って形成されている。
この突出部52の第1上面78側には、第1シェル98の一部に覆われる部分となっており、この部分は後述する第2コネクタ部材100の第2シェル136のシェル接触片138と接触されるシェル接触面99となる。また、突出部52の第1底面84側には、複数の開口溝56が形成されている。この開口溝56は、第1ハウジング44の内部に形成された第1コンタクト収容部46と連通されており、収容された第1コンタクト14の第1接触部36が露出され、第2コネクタ部材100の第2コンタクト102と接触される部分となる。なお、この開口溝56は、それぞれ嵌合方向の先端側58が塞がれており、第1前面50に至るまで形成されている。
また、突出部52の先端側の、第1上面78側及び第1底面84側はテーパー54がそれぞれ形成されている。なお、第1前面50の突出部52が形成された部分以外の部分は、平面状に形成されており、第2ハウジング108と当接される面となる。
また、第1前面50の一方の第1側面90側及び他方の第1側面92側には、嵌合方向に突出された嵌入突起部62がそれぞれ形成されている。この嵌入突起部62は、第2ハウジング108に形成された嵌入溝部114と対応する形状に形成されており、対応する第1コネクタ部材12と第2コネクタ部材100が正しく接続されるようにすると共に、円滑に挿入を行うための部分となっている。
また、第1後面76には、幅方向に亘って第1コンタクト14が挿入される複数の第1挿入孔96が形成されている。この第1挿入孔96は、図8C、図9Dに示すように、上下2段に亘って形成され、上段側と下段側がそれぞれが互い違いとなるように形成されている。このとき、第1上面78側に形成された上段側の第1挿入孔96を上段側第1挿入孔96aとし、第1底面84側に形成された下段側の第1挿入孔96を下段側第1挿入孔96bとする。
さらに、この上段側第1挿入孔96aには、第1コンタクト14aの接触片30aが挿入される接触片挿入部97aが下段側第1挿入孔96b側に向かって形成され、また、下段側第1挿入孔96bには、第1コンタクト14bの接触片30bが挿入される接触片挿入部97bが上段側第1挿入孔96a側に向かってそれぞれ形成されている。この接触片挿入部97aと接触片挿入部97bは一列に並ぶように形成されており、第1前面50側の突出部52に形成された開口溝56と繋がり、第1コンタクト14aの第1接触部36と第1コンタクト14bの接触部36がそれぞれ交互に配置されるようになる。なお、上段側第1挿入孔96aと下段側第1挿入孔96bをまとめて第1挿入孔96といい、接触片挿入部97a及び接触片挿入部97bをまとめて接触片挿入部97という場合がある。
第1上面78は、第1シェル98により覆われる部分となっている。また、第1上面78には、一部が開口された上面開口80が形成されており、この上面開口80には複数の上側爪片82が形成されている。この上側爪片82は、第1コンタクト収容部46に収容された第1コンタクト14の固定部20が固定される部分である。
第1底面84には、第1上面78と同様に一部が開口された底面開口86が形成されており、この底面開口86には複数の下側爪片88が形成されている。この下側爪片88は、後述する第1コンタクト収容部46に収容された第1コンタクト14の固定部20が固定される部分である。
一方の第1側面90及び他方の第1側面92には、それぞれロック機構66が設けられている。ロック機構66は、第1前面50側に突出された嵌入突起部62の先端部64の一方の第1側面90側及び他方の第1側面92側に延設された弾性軸部68と、この弾性軸部68から第1後面76側に延設されたロック片70と、このロック片70の後端部には、さらに一方の第1側面90側及び他方の第1側面92側に向かって形成された操作部74と、をそれぞれ有し、操作部74が押圧されることで、弾性軸部68を軸にロック片70が反復移動される構成となっている。
なお、ロック機構66のロック片70には、それぞれ係止突起72が突出されて形成されており、第2ハウジング108の嵌入溝部114に挿入される際に弾性変形されると共に、第1コネクタ部材12と第2コネクタ部材100が勘合された場合に嵌入溝部114内に係止されるようになる。
また、第1ハウジング44の内部には、各第1コンタクト14が収容される第1コンタクト収容部46が形成されている。この第1コンタクト収容部46は、第1前面50の突出部52の第1底面84側に形成された開口溝56と、第1後面76に形成された上段側第1挿入孔96a及び下段側第1挿入孔96bと、がそれぞれ連通されている。
なお、第1コンタクト収容部46は、第1後面76の上段側第1挿入孔96aと開口溝56とがそれぞれ連通された上段側第1コンタクト収容部46aと、下段側第1挿入孔96bと開口溝56とがそれぞれ連通された下段側第1コンタクト収容部46bとがそれぞれ互い違いとなるように形成されている。このとき、上段側第1挿入孔96aに形成された接触片挿入部97aと開口溝56とは略直線的に繋がれており、また、下段側第1挿入孔96bに形成された接触片挿入部97bと開口溝56とは略直線的に繋がれている。
すなわち、第1後面76側の第1挿入孔96は2段に形成されているが、第1コンタクトの第1接触部36が露出される開口溝56は、一列に並んで形成された構成となっている。なお、上段側第1コンタクト収容部46a及び下段側第1コンタクト収容部46bは、それぞれが仕切り壁48により囲まれて仕切られている。
また、上段側第1挿入孔96a及び上段側第1コンタクト収容部46aと下段側第1挿入孔96b及び下段側第1コンタクト収容部46bとは、それぞれ上下が反対向きとなるように形成されている。すなわち、後述するように、下段側第1コンタクト収容部46bに収容される第1コンタクト14bに対して上段側第1コンタクト収容部46aに収容される第1コンタクト14aは上下が反転された状態で挿入され、収容されるようになる。このとき、上段側第1挿入孔96aの接触片挿入部97aと下段側第1挿入孔96bの接触片挿入部97bは横一列に並んだ状態で形成されている。
また、上段側第1コンタクト収容部46a及び下段側第1コンタクト収容部46bには、それぞれ第1上面78の上面開口80に形成された上側爪片82と第1底面84の底面開口86に形成された下側爪片88が配置されている。この上側爪片82及び下側爪片88は、第1前面50側が上下方向に移動されるように弾性変形可能に形成されており、各第1コンタクト14が挿入された際に、各第1コンタクト14に形成された固定部20に押圧されるようになる(図10、図11参照)。
さらに、第1ハウジング44の内部において、第1前面50に形成された突出部52の開口溝56の先端側58には、各第1コンタクト14が収容された際に、各第1コンタクト14の先端側が引っ掛けられる引っ掛け溝60がそれぞれ形成されているが、この引っ掛け溝60は、上方側の第1上面78側が窪み、第1底面84側が開口溝56側に突出されて形成されている。そのため、第1コンタクト14aと第1コンタクト14bの各引っ掛け部38a、38bが引っ掛けられる引っ掛け溝60は略同一の形状となっている。なお、上段側第1コンタクト収容部46aと下段側第1コンタクト収容部46bをまとめて第1コンタクト収容部46という場合がある。
また、第1シェル98は、図3、図8に示すように、第1ハウジング44の第1上面78側と、第1前面50側の突出部52の第1上面78側が覆われるように、金属製の板体を打ち抜き、折り曲げ等して形成されている。なお、第1上面78の上面開口80は開放されている。
また、第1ハウジング44の突出部52が覆われた部分の第1シェル98のシェル接触面99は、後述する第2コネクタ部材100の第2シェル136の一部と接触される部分となり、電磁波等のノイズを遮蔽し、また、アース接続がされるようになる。
次に、主に図10、図11を参照して、第1コネクタ部材12の組み立てについて説明する。
まず、第1ハウジング44への各第1コンタクト14の取り付けについて説明する。この取り付けは、ワイヤー接続部26にワイヤー42が取り付けられた第1コンタクト14a及び第1コンタクト14bを、第1シェル98が取り付けられた第1ハウジング44の上段側第1コンタクト収容部46a及び、下段側第1コンタクト収容部46bに挿入されることで行われる。
先に、主に図10を参照して、上段側第1コンタクト収容部46aへの第1コンタクト14aの挿入及び装着について説明する。上段側第1コンタクト収容部46aへ第1コンタクト14aを挿入する場合は、図4に示した状態から第1コンタクト14aを上下反転させた状態、すなわち、底面部18が上側に向くようにして行われる。このとき、接触片30aの先端側の引っ掛け部38aも、上側に向くようになる(図10A参照)。
そして、図10Bに示すように第1コンタクト14aを第1ハウジング44の第1後面76に2段に形成された各第1挿入孔96のうちの第1上面78側の上段側第1挿入孔96aに挿入させる。このとき、第1コンタクト14aの接触片30aは、上段側第1挿入孔96aに形成された接触片挿入部97aに挿入されるようになる。
第1コンタクト14aを挿入し続けると、上段側第1コンタクト収容部46a内に形成された上側爪片82に第1コンタクト14aの底面部18に形成された固定部20が当接されるようになる。この状態から、さらに第1コンタクト14aを押し込むことで、図10Cに示すように、固定部20により上側爪片82が押圧され、弾性変形されることで、固定部20が通過されるようになる。また、固定部20が通過された後、上側爪片82は弾性力により下方に戻り、固定部20が固定されるようになる。
また、このとき、第1コンタクト14aの接触片30aの先端側の引っ掛け部38aは、開口溝56の先端側58に形成された引っ掛け溝60に嵌まり込み、接触片30aが開口溝56内に固定されるようになると共に、第1接触部36が開口溝56から露出されるようになる。
以上により、第1コンタクト14aが上段側第1コンタクト収容部46aに装着され、収容されるようになる。
次に、主に図11を参照して、下段側第1コンタクト収容部46bへの第1コンタクト14bの挿入及び装着について説明する。
下段側第1コンタクト収容部46bへ第1コンタクト14bを挿入する場合は、図6に示した状態の向き、すなわち、底面部18が下側に向くようにして行われる。一方、このとき、接触片30bの先端側の引っ掛け部38bは、上側を向くようになっている(図11A参照)。
そして、図11Bに示すように、第1コンタクト14bを第1ハウジング44の第1後面76に2段に形成された第1挿入孔96のうちの下段側第1挿入孔96bに挿入させる。このとき、第1コンタクト14bの接触片30bは、下段側第1挿入孔96bに形成された接触片挿入部97bに挿入されるようになる。
第1コンタクト14bの挿入を続けると、下段側第1コンタクト収容部46bに形成された下側爪片88に第1コンタクト14bの底面部18に形成された固定部20が当接されるようになる。この状態から、さらに第1コンタクト14bを押し込むことで、図11Cに示すように、固定部20により下側爪片88が押圧され、弾性変形されることで、固定部20が通過されるようになる。また、固定部20が通過された後、下側爪片88は弾性力により下方に戻り、固定部20に固定されるようになる。
また、このとき、第1コンタクト14bの接触片30bの先端側の引っ掛け部38bは、開口溝56の先端側58に形成された引っ掛け溝60に嵌まり込み、接触片30bが開口溝56に固定されるようになると共に、第1接触部36が開口溝56から露出されるようになる。
以上により、第1コンタクト14bが下段側第1コンタクト収容部46bに装着され、収容されるようになり、第1コネクタ部材12の組み立てが完了する。
このように、第1ハウジング44の上段側第1コンタクト収容部46aと下段側第1コンタクト収容部46bを2段にし、それぞれ互い違いに形成することで、各第1コンタクト14の第1接触部36に比べて太いワイヤー42を互い違いに配置させることができ、また、第1コンタクト14aと第1コンタクト14bをそれぞれ上下反転して挿入するようにすることで、各第1接触部36の間隔をより狭めた狭ピッチで設けることができるようになると共に、コネクタ10を小型化及び省スペース化することができる。
また、実施形態の各第1コンタクト14は、第1ハウジング44に組み付ける際に、接触片30が衝突したとしても、立設部32に形成された規制部34が各側面部22、24の端部に当接されることで、接触片30が胴体部16側に折れ曲がり、変形してしまうことを抑制でき、また、補助突起40があることで、軸線方向の衝突以外の方向からの衝突に対しても、接触片30の変形を抑制することができる。そのため、第1コンタクトの組み付け時の破損等が抑制でき、製造コストを抑えることができ、また、組み付けを容易に行うことができる。
以上で、第1ハウジング44への各第1コンタクト14の装着が終了する。なお、第1シェル98の取り付けは、第1ハウジング44に各第1コンタクト14が収容された後に行うようにしてもよい。
次に、図1、図2を参照して、第2コネクタ部材100について説明する。第2コネクタ部材100は、一方が基板144に接続されたベースコンタクトとしての複数の第2コンタクト102と、この第2コンタクト102が収容されたベースハウジングとしての第2ハウジング108と、第2ハウジング108が覆われる第2シェル136とで構成されている。以下、各構成について説明する。
第2コンタクト102は、一方に第1コネクタ部材12の各第1コンタクト14の第1接触部36と接触される第2接触部104を有し、他方に、基板144に接続される第2接続部106を有する、金属製の板状体で形成されている。また、第2コンタクト102は、例えば2か所が略直角に屈曲されたいわゆるクランク状になっている。
第2コンタクト102の第2接触部104は、嵌合された第1コネクタ部材12の各第1コンタクト14の第1接触部36と接触される際に、第2ハウジング108に収容された状態で、各第1コンタクト14の第1接触部36側に押圧されるように「く」字状に折り曲げられており、挿入された各第1コンタクト14に押されることで弾性変形されるように構成されている。そして、弾性変形された第2コンタクト102の第2接触部104が第1コネクタ部材12の各第1コンタクト14を押し返すことで、高い接圧が得られるようになっている。なお、このとき、第2コンタクト102の第2接触部104と第1コネクタ部材12の各第1コンタクト14の第1接触部36との間でワイピングが行われるようになる。
また、第2ハウジング108は、第1コネクタ部材12が挿入されて嵌合される開口部112を有する第2前面110と、第2前面110の反対側であって、上段側と下段側にそれぞれ上部開口118及び下部開口120がそれぞれ形成された第2後面116と、基板144に設置される側の第2底面130と、第2底面130と反対側の第2上面128と、一方の第2側面132及び他方の第2側面134とを有する略直方体状に構成され、樹脂材料で形成されている。
また、第2ハウジング108の内部には、第2後面116側の上部開口118及び下部開口120と連通されるように上下に分割された空間を有しており、上段側は、第2上面128側に取り付けられる第2シェル136のシェル接触片138が屈曲されて配置されるシェル接触片配置部122となり、下段側は、第2コンタクト102が収容される第2コンタクト収容部124となっている。なお、このシェル接触片配置部122と第2コンタクト収容部124との間には、第2後面116側には仕切り板126が設けられており、また、第2前面110側は開口部112と連通されている。このとき、第2コンタクト収容部124はそれぞれ仕切り壁により仕切られている。
さらに、第2ハウジング108の一方の第2側面132側及び他方の第2側面134側には、第1ハウジング44の第1前面50側に形成された一対の嵌入突起部62及びロック機構66が嵌入される嵌入溝部114がそれぞれ形成されている。この嵌入溝部114には、第1ハウジング44の嵌入突起部62の形状に対応するような形状に形成されている。また、嵌入溝部114の一方の第2側面132側及び他方の第2側面134側にはロック機構66のロック片70に形成された係止突起72が係止される係止部115がそれぞれ設けられている。なお、この係止部115は、第2シェル136の第2ハウジング108の第2後面116側から嵌入溝部114に挿入された部分に形成されている。
また、第2上面128、第2底面130、一方の第2側面132及び他方の第2側面134は、第2シェル136により覆われる面となっている。
第2シェル136は、第2ハウジング108の第2後面116側から嵌め込まれるようにして取り付けられ、電磁波等のノイズを遮蔽したり、また、アース接続がされたりするようになる。
第2ハウジング108の第2上面128側の第2シェル136は、第2上面128に配置される面と、この面から第2後面116側が略180°折り曲げられて形成されたシェル接触片138が形成されており、このシェル接触片138は、第1コネクタ部材12の第1シェル98のシェル接触面99と接触されるようになる。
さらに、第2ハウジング108の一方の第2側面132側及び他方の第2側面134側の第2シェル136には、基板144にはんだ付け等で取り付けられるリード部142がそれぞれ形成されている。
また、第2底面130側の第2シェル136には、第2底面130側が覆われる面から延設された、基板144と接続される複数のシェル接続片140がそれぞれ形成されている。なお、第2シェル136は、第2ハウジング108の第2後面116側から嵌入溝部114の一方の第2側面132側及び他方の第2側面134側に挿入される部分が形成されており、この挿入される部分の第2前面110側に係止部115が形成されている。
そして、第2コネクタ部材100は、基板144の端部側に設置され、はんだ付け等により、第2コンタクト102の第2接続部106、第2シェル136のリード部142やシェル接続片140がそれぞれ接続されることで基板144に取り付けられるようになる。
また、第1コネクタ部材と第2コネクタ部材の接続は、図1、図2に示すように、基板144上に設置された第2コネクタ部材100の第2ハウジング108の開口部112に第1コネクタ部材12の第1ハウジング44の第1前面50側を先にして挿入して行う。
このとき、第2コネクタ部材100の第2ハウジング108の一方の第2側面132側及び他方の第2側面134側に形成された嵌入溝部114に第1コネクタ部材12の第1ハウジング44の一方の第1側面90側及び他方の第1側面92側に形成された嵌入突起部62及びロック機構66が挿入されるようになる。
嵌入溝部114内に嵌入突起部62及びロック機構66の挿入を続けると、ロック機構66のロック片70に形成された係止突起72が嵌入溝部114内に係止され、第1コネクタ部材12と第2コネクタ部材100が接続される。
このとき、第1コネクタ部材12の各第1コンタクト14の第1接触部36と第2コネクタ部材100の第2コンタクト102の第2接触部104がそれぞれ接触されるようになる。また、第2コンタクト102の第2接触部104が弾性変形されることで高い接圧が得られるようになると共に、第1接触部36と第2接触部104がワイピングされるようになる。
さらに、第1コネクタ部材12の第1ハウジング44の突出部52の第1上面78側に設けられた第1シェル98のシェル接触面99と、第2コネクタ部材100の第2シェル136のシェル接触片138が接触されるようなる。この接触により、第1コネクタ部材12と第2コネクタ部材100がアース接続されると共に、電磁波等のノイズの遮蔽が行われる。
なお、第1コネクタ部材12の第1ハウジング44の突出部52の先端側58と第2コネクタ部材100の内部の仕切り板126とが当接され、また、第1ハウジング44の第1前面50と第2ハウジング108の第2前面110が当接されるようになる。以上で、第1コネクタ部材12と第2コネクタ部材100の嵌合及び接続が完了する。
なお、実施形態では、第1コネクタ部材12が基板に対して平行に第2コネクタ部材100の側面側から挿入されるサイドタイプのコネクタ10の場合を説明したが、これに限らず、第1コネクタ部材12を第2コネクタ部材100の上方、すなわち、基板144に対して垂直方向から挿入されるいわゆるトップタイプのコネクタ10Aにも適用することができる。
トップタイプのコネクタ10Aは、図12に示すように、第1コネクタ部材12が第2コネクタ部材100Aの上方から挿入されるように、開口部112Aが基板144に取り付けられた側とは反対側の面側に形成されている。そして、第1コネクタ部材12を基板144と垂直方向から第2コネクタ部材100Aの開口部112Aに挿入して、接続が行なわれるようになる。なお、第1コネクタ部材12は実施形態と共通したものを用いることができる。また、第2コネクタ部材100Aは、第2コンタクト102A、第2ハウジング108A及び第2シェル136Aを基板144に対して垂直に設置させるために一部の構成が変更されるが、略実施形態と共通した構成となる。
[変形例]
また、実施形態の第1コンタクト14は、接触片30に規制部34が形成され、胴体部16の両側面部22、24の端部に当接することで、接触片30の変形を抑制する構成としたが、変形例の第1コンタクト14Cとして、規制部34Cを胴体部16Cに形成した場合を説明する。なお、変形例の第1コンタクト14Cは、実施形態の第1コンタクト14の形状の一部を変更したのみなので、実施形態の第1コンタクト14と共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、変形例の第1コンタクト14Cは、図13に示すように、実施形態の第1コンタクト14bの構成を一部変形させた場合を代表して説明する。
変形例の第1コンタクト14Cは、図13に示すように、接触片30Cの立設部32Cには、実施形態と異なり規制部が形成されておらず、一方、胴体部16の一方の側面部22の接触片30Cが形成される側の上端側の辺が一部延設されて、底面部18と平行となるように屈曲されて規制部34Cが形成されている。
すなわち、変形例の規制部34Cは一方の側面部22と他方の側面部24を繋ぐように設けられることで、接触片30Cが胴体部16側への移動方向を遮るように配置されるようになっている。
このような構成とすることでも、変形例の第1コンタクト14Cが第1ハウジング44に挿入される際に、接触片30Cが第1ハウジング44等に衝突した場合であっても、立設部32Cが胴体部16の上面に形成された規制部34Cの端部に当接されることで、接触片30Cの変形を抑制することができる。
また、変形例の第1コンタクト14Cの両側面部22、24の端部には、実施形態と同様に補助突起40が形成されていることで、他の方向からの外力による変形も抑制することができる。
なお、変形例の第1コンタクト14Cと同様な規制部34Cを形成した構成は、実施形態の第1コンタクト14aについても同様の構成とすることができ、上記のような変形例と同様の効果を奏することができるようになる。
10、10A:コネクタ 12:第1コネクタ部材(ソケットコネクタ) 14、14C:第1コンタクト(コンタクト) 14a:上段側第1コンタクト(上段側コンタクト) 14b:下段側第1コンタクト(下段側コンタクト) 16、16C:胴体部 18:底面部 20:固定部 22:一方の側面部 24:他方の側面部 26:ワイヤー接続部 28:接続片 30、30a、30b、30C:接触片 32、32a、32b、32C:立設部 34、34C:規制部 36:第1接触部 38、38a、38b:引っ掛け部 40:補助突起 42:ワイヤー 44:第1ハウジング 46:コンタクト収容部 46a:上段側コンタクト収容部 46b:下段側コンタクト収容部 50:第1前面 52:突出部 56:開口溝 60:引っ掛け溝 62:嵌入突起部 66:ロック機構 70:ロック片 72:係止突起 74:操作部 76:第1後面 78:第1上面 80:上面開口 82:上側爪片 84:第1底面 86:底面開口 88:下側爪片 90:一方の第1側面 92:他方の第1側面 96:第1挿入孔 96a:上段側第1挿入孔 96b:下段側第1挿入孔 97、97a、97b:接触片挿入部 98:第1シェル 99:シェル接触面 100、100A:第2コネクタ部材(ベースコネクタ) 102:第2コンタクト 104:第2接触部 106:接続部 108:第2ハウジング 110:第2前面 112、112A:開口部 114:嵌入溝部 115:係止部 116:第2後面 118:上部開口 120:下部開口 122:シェル接触片配置部 124:コンタクト収容部 128:第2上面 130:第2底面 132:一方の第2側面 134:他方の第2側面 136:第2シェル 138:シェル接触片 140:シェル接続片 142:リード部 144:基板

Claims (11)

  1. 胴体部と、前記胴体部の一方側に相手方の被接触部と接触される接触部を有するコンタクトにおいて、
    前記胴体部は、底面部と、前記底面部の長手方向の少なくとも一方の側辺から立設された側面部を有し、
    前記底面部には、前記側面部が立設された端辺に対して直交する側の端辺から接触片が延設されており、
    前記接触片は、前記底面部から前記側面部が立設された側に向かって屈曲された立設部と、前記立設部の前記底面部とは反対側の端部から屈曲されて前記胴体部とは反対方向に向かって延設された前記接触部とを有し、
    前記胴体部及び前記立設部の少なくとも一方には、前記立設部が前記胴体部側へ移動されることが規制される規制部が形成されていることを特徴とするコンタクト。
  2. 前記規制部は、前記立設部の前記側面部が形成された方向に突出されて形成されており、
    前記接触片が前記胴体部側に移動された場合、前記側面部と当接されるような構成となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンタクト。
  3. 前記規制部は、前記胴体部の少なくとも一方の前記側面部から、前記底面部と対向するように延設されて形成されており、
    前記接触片が前記胴体部側に移動された場合、前記立設部が前記規制部に当接されるような構成となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンタクト。
  4. 前記胴体部の少なくとも一方の前記側面部の前記接触片側の端部には、前記接触片側に突出された補助突起が形成されており、
    前記接触片は、前記補助突起の内側に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコンタクト。
  5. 前記接触片の前記立設部とは反対側であって、前記接触部より先の端部には、ハウジングに装着され、収容される場合に、引っ掛けられる引っ掛け部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のコンタクト。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の複数の前記コンタクトと、前記コンタクトが収容される複数のコンタクト収容部が形成されたハウジングと、を有することを特徴とするソケットコネクタ。
  7. 前記ハウジングの前記コンタクト収容部は、上段側と下段側の2段に形成されており、前記上段側のコンタクト収容部と前記下段側のコンタクト収容部はそれぞれ互い違いとなるように配置されて形成されていることを特徴とする請求項6に記載のソケットコネクタ。
  8. 前記コンタクトは、前記上段側のコンタクト収容部に収容される場合と、前記下段側のコンタクト収容部に収容される場合とで、互いに上下が反転された状態で収容されることを特徴とする請求項7に記載のソケットコネクタ。
  9. 前記上段側のコンタクト収容部に収容される上段側コンタクトと、前記下段側のコンタクト収容部に収容される下段側コンタクトは、前記接触片の前記立設部とは反対側であって、前記接触部より先の端部には、前記ハウジングに装着され、収容される場合に、引っ掛けられる引っ掛け部がそれぞれ形成されており、
    前記上段側コンタクトの前記引っ掛け部と、前記下段側コンタクトの前記引っ掛け部はそれぞれ上下が対称とされた形状となっており、
    前記ハウジングに引っ掛けられる場合に、前記上段側コンタクトの前記引っ掛け部と、前記下段側コンタクトの前記引っ掛け部とは、一列に並ぶようにされたことを特徴とする請求項8に記載のソケットコネクタ。
  10. 請求項6から9のいずれかに記載の前記ソケットコネクタと、
    前記ソケットコネクタに設けられた前記コンタクトと接触される複数のベースコンタクトと、前記ベースコンタクトが収容されるベースハウジングとを備えたベースコネクタと、を有し
    前記ソケットコネクタと前記ベースコネクタが着脱自在に接続されることを特徴とするコネクタ。
  11. 前記ソケットコネクタの前記ハウジングには、前記ベースハウジングと係止及び係止の解除が行われるロック機構が形成されていることを特徴とする請求項10に記載のコネクタ。
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