JP2018010266A - 焦点検出装置および焦点検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サブピクセル演算の焦点検出精度を向上させる。【解決手段】 焦点検出装置は、一対の像信号を相対的にシフトして相関量を算出する第1の算出手段と、シフトを行う単位よりも小さい分解能で相関量から像ずれ量を算出する第2の算出手段を有する。また、シフト量の変化に対する相関量の変化を示した相関量波形の形状に応じて、第2の算出手段により像ずれ量を算出する際の演算式を複数の演算式の中から選択する、もしくは、第2の算出手段により複数の演算式から算出された演算式ごとの焦点検出データの中からいずれかの像ずれ量を選択する選択手段を有する。【選択図】 図11

Description

本発明は、位相差検出方式の焦点検出機能を備えた焦点検出装置に関する。
カメラなどの撮像装置で用いられる焦点検出方式の一つとして、位相差検出方式がある。位相差検出方式では、撮影レンズの射出瞳の異なる領域を通過した光束を、1組のセンサによりそれぞれ受光する。そして、1組のセンサから出力される信号のずれ量、すなわち光束の分割方向の相対的位置ずれ量(像ずれ量)を検出することにより、撮影レンズのピント方向のずれ量(デフォーカス量)を算出する。このようにして算出されたデフォーカス量をもとにフォーカスレンズの制御を行うことで、位相差検出方式による自動焦点調節(位相差AF)が実現される。
また、位相差検出方式の焦点検出に用いる信号を取得可能な構成を撮像素子に備えることで、専用の焦点検出用センサを不要にするとともに、高速に位相差AFを実現する撮像面位相差AFが知られている。一例として、撮像素子の画素の光電変換部を2分割して瞳分割機能を付与し、2分割された光電変換部の出力を個別に処理することで焦点検出を行うとともに、2分割された光電変換部の合算出力を画像信号として用いる構成が知られている。
特許文献1には、2分割した光束を1組の焦点検出センサにより受光したときの状態を判定し、判定された状態に応じて、複数の相関演算式の中から相関量に影響を及ぼす程度を低減する相関演算式を選択する方法が記載されている。
特許文献2には、1画素違いの連続した2種類の画素信号に対してそれぞれ相関演算を行い、算出された2種類の相関量から2種類の像ずれ量を算出、平均化処理を行った上で焦点検出結果とする方法が記載されている。また、特許文献2には、1シフトの整数単位よりも細かい小数単位の分解能で相関が高くなる像ずれ量を近似演算する、サブピクセル演算の一例が記載されている。
特開2009−271523号公報 特開平5−27161号公報
しかしながら、特許文献2のようなサブピクセル演算を行う際に、相関量波形の形状によっては、正しい像ずれ量を算出することができない可能性がある。相関量波形の状態に応じてサブピクセル演算式を決定することは、いずれの先行技術文献にも記載されていない。
上記の課題に鑑みて、本発明は、サブピクセル演算の焦点検出精度を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る焦点検出装置は、視差を有する一対の像信号を出力可能な撮像素子と、前記一対の像信号を相対的にシフトして相関量を算出する第1の算出手段と、シフト量の変化に対する前記相関量の変化を示した相関量波形の形状に応じて、複数の演算式の中からいずれかの演算式を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された演算式に基づいて、前記シフトを行う単位よりも小さい分解能で前記相関量から像ずれ量を算出する第2の算出手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る焦点検出装置は、視差を有する一対の像信号を出力可能な撮像素子と、前記一対の像信号を相対的にシフトして相関量を算出する第1の算出手段と、複数の演算式を用いて、シフトを行う単位よりも小さい分解能で前記相関量から像ずれ量を含む焦点検出データを算出する第2の算出手段と、前記複数の演算式から算出された演算式ごとの焦点検出データを用いて、前記シフト量の変化に対する前記相関量の変化を示した相関量波形の形状を判定する判定手段と、前記相関量波形判定結果に基づいて、前記複数の演算式から算出された焦点検出データの中からいずれかの像ずれ量を選択する選択手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、サブピクセル演算の焦点検出精度を向上させることができる。
本実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態における撮像装置の撮像動作を示すフローチャートである。 本実施形態における撮像素子の構成を説明するための図である。 本実施形態における撮影レンズの瞳分割を説明するための図である。 本実施形態における焦点検出領域を示す図である。 本実施形態における焦点検出領域の画素の配列を模式的に示す図である。 本実施形態における像信号および相関量波形の一例を示す図である。 本実施形態における撮像光学系を説明するための図である。 第1および第2の実施形態における焦点検出動作を示すフローチャートである。 本実施形態における相関量波形の例を示す図である。 第1の実施形態における相関量波形形状判定動作を示すフローチャートである。 本実施形態における信頼性判定動作を示すフローチャートである。 本実施形態における焦点調節制御動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態における相関量波形形状判定動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態における相関量波形形状判定を説明する図である。 第3の実施形態における焦点検出動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における相関量波形形状判定動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
<撮像装置の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態における焦点検出装置を備えた撮像装置の構成について説明する。図1は、撮像装置100の構成を示すブロック図である。撮像装置100の例としては、被写体を撮影して、動画や静止画のデータをテープや固定メモリ、光ディスクや磁気ディスクなどの各種メディアに記録可能なビデオカメラやスチルカメラなどがあるが、これらに限定されるものではない。
撮像装置100内の各部は、バス160を介して接続され、メインCPU151(演算処理装置、以下CPU)により制御される。撮像装置100は、一つのマイクロレンズを共有する複数の光電変換素子を備えた撮像素子141を有し、当該撮像素子が出力する像信号を用いて位相差検出方式(撮像面位相差検出方式)の焦点検出を行う焦点検出装置を搭載している。
撮影レンズ101は、第1の固定レンズ群102、ズームレンズ111、絞り103、第2の固定レンズ群121、およびフォーカスレンズ131を含む撮像光学系を備えたレンズユニットとして構成されている。絞り制御部105は、CPU151の指示に従い、絞りアクチュエータ104を介して絞り103を駆動することにより、絞り103の開口径を調整して撮影時の光量調整を行う。ズーム制御部113は、ズームアクチュエータ112を介してズームレンズ111を駆動することにより、焦点距離を変更する。フォーカス制御部133は、フォーカスアクチュエータ132を介してフォーカスレンズ131を駆動することにより、焦点状態(フォーカス状態)を制御する。フォーカスレンズ131は、焦点調節用レンズであり、図1には単レンズとして簡略的に示されているが、通常複数のレンズから構成されている。なお、図1では撮影レンズ101と一体となって構成されている撮像装置100を示しているが、撮影レンズ101を着脱可能な構成でもよい。
撮像光学系を通過した光束により撮像素子141上に結像される被写体像は、撮像素子141により電気信号に変換される。撮像素子141は、光電変換により被写体像(光学像)を電気信号に変換する光電変換素子である。撮像素子141は、横(水平)方向にm画素、縦(垂直)方向にn画素の受光素子のそれぞれにおいて、後述のように2つの光電変換素子(受光領域)が配置されている構成となっている。撮像素子141上に結像された被写体像を光電変換して得られた電気信号は、撮像信号処理部142により画像信号(画像データ)として処理される。
位相差AF処理部135は、撮像素子141の各画素における2つの光電変換素子(第1の光電変換素子・第2の光電変換素子)からの像信号(信号値)を撮像信号処理部142より取得する。そして、被写体からの光を分割して得られた像の分割方向における像ずれ量の検出(算出)を行う。また、位相差AF処理部135は、検出した像ずれ量に基づいて撮影レンズ101のピント方向のずれ量(デフォーカス量)の算出を行う。デフォーカス量は、像ずれ量に係数(換算係数)を掛けることによって算出することができる。なお、像ずれ量算出・デフォーカス量算出の各動作は、CPU151の指示に基づいて行われる。また、これらの動作の少なくとも一部をCPU151またはフォーカス制御部133で実行するように構成してもよい。
位相差AF処理部135は、算出されたデフォーカス量をフォーカス制御部133へ出力する。フォーカス制御部133は、デフォーカス量に基づいて、フォーカスアクチュエータ132を駆動する駆動量を決定する。フォーカス制御部133およびフォーカスアクチュエータ132によるフォーカスレンズ131の移動制御により、焦点調節制御(AF制御)が実現される。
撮像信号処理部142から出力される画像データは、撮像素子制御部143に送られ、一時的に一時記憶装置RAM155に蓄積される。RAM155に蓄積された画像データは、画像圧縮解凍部153にて圧縮された後、メモリーカードなどの記録媒体158に記録される。
これと並行して、RAM155に蓄積された画像データは、画像処理部152に送られる。画像処理部152(画像処理手段)は、第1の光電変換素子および第2の光電変換素子の合成信号を用いて得られた画像信号を処理する。画像処理部152は、例えば、画像データに対して最適なサイズへの縮小・拡大処理を行う。最適なサイズに処理された画像データは、表示部150(ディスプレイ)に送信され画像表示される。これにより、操作者はリアルタイムで撮影画像を観察することができる。なお、画像の撮影直後には表示部150が所定時間だけ撮影画像を表示することで、操作者が撮影画像を確認することができる。
操作部157(操作スイッチ)は、操作者が撮像装置100への指示を行うための操作部材である。操作部157の操作により入力された操作指示信号は、バス160を介してCPU151に送信される。
撮像素子制御部143は、CPU151からの指示に基づき、撮像素子141の蓄積時間、撮像素子141から撮像信号処理部142へ出力するゲインの値の指示を受け取り、撮像素子141を制御する。
読出し専用メモリROM154は、撮像装置100の動作に必要な制御プログラムを記憶している。操作者の操作により撮像装置100が起動すると(電源オフ状態から電源オン状態へ移行すると)、読出し専用メモリROM154に格納された制御プログラムがRAM155の一部に読込まれる(ロードされる)。CPU151は、RAM155にロードされた制御プログラムに従って撮像装置100の動作の制御を行う。
<撮像動作>
次に、図2を参照して、撮像装置100の焦点調節制御を含む撮影動作について説明する。図2は、撮像装置100の撮影動作を示すフローチャートである。図2の各ステップは、CPU151の制御プログラムに従った指示に基づいて行われる。
まず、ステップS201において、撮像装置100の電源がオンにされると、CPU151は、演算(制御)を開始する。続いて、ステップS202において、CPU151は、レジスタの初期化やデータの初期化、及び周辺回路の初期化等の初期設定を行う。次に、ステップS203において、CPU151は、フォーカスレンズ131などの光学部材を初期位置に移動させる初期化を行う。
次に、ステップS204において、CPU151は、操作者により電源オフ操作が行われたか否か(電源オフ操作の有無)を検出する。ステップS204にて電源オフ操作が検出された場合、ステップS205に進む。
ステップS205において、CPU151は、撮像装置100の電源をオフにするため、光学部材を初期位置へ移動し、各種フラグや制御変数のクリアなどの後処理を行う。そして、ステップS206において、撮像装置100の撮影動作(制御)を終了する。
一方、ステップS204にて電源オフ操作が検出されない場合、ステップS207に進む。ステップS207において、CPU151は、焦点検出処理を行う。焦点検出処理の詳細については、図9を用いて後述する。
次に、ステップS208において、フォーカス制御部133は、ステップS207にて決定された駆動方向、速度、および位置にしたがってフォーカスレンズ131を駆動し、フォーカスレンズ131を所望の位置に移動させる焦点調節制御を行う。焦点調節制御の詳細については、図13を用いて後述する。
次に、ステップS209において、撮像素子141は、本露光により被写体像を光電変換して撮像信号を生成する(撮像処理)。また、撮像信号処理部142は、光電変換により生成された撮像信号に所定の処理(画像処理)を施して画像信号の出力を行う。
次に、ステップS210において、CPU151は、操作者により記録ボタン(操作部157)の押下がなされたか否かを検出し、記録中であるか否かを判定する。記録中でない場合には、ステップS204へ戻る。一方、記録中である場合には、ステップS211に処理を移す。
ステップS211において、画像圧縮解凍部153は、撮像信号処理部142から出力された画像信号(画像データ)に圧縮処理を行う。CPU151は、圧縮処理された画像データを記録媒体158に記録する。そして、ステップS204に戻り、前述の各ステップの処理を繰返す。
<撮像面位相差検出方式の焦点検出>
次に、本実施形態における位相差検出方式の焦点検出について説明する。まず、図3を参照して、位相差検出方式の焦点検出に用いる像信号を出力可能な撮像素子141の構成について説明する。
図3(a)は、瞳分割機能を有する撮像素子141の画素の構成図(断面図)である。各画素の光電変換素子30は、2つの光電変換素子30―1(第1の光電変換素子)および光電変換素子30−2(第2の光電変換素子)に分割されており、瞳分割機能を有する。マイクロレンズ31(オンチップマイクロレンズ)は、光電変換素子30に効率よく光を集める機能を有し、光電変換素子30―1、30−2の境界に光軸が合うように配置されている。すなわち、各画素において、1つのマイクロレンズ31に対応して2つの光電変換素子30−1および光電変換素子30−2が設けられている。また、各画素には、平坦化膜32、カラーフィルタ33、配線34、および層間絶縁膜35が設けられている。なお、各画素の光電変換素子30の分割数は2より大きくてもよい。
図3(b)は、撮像素子141が有する画素配列の一部を示す図(平面図)である。撮像素子141は、図3(a)に示す構成を有する1画素を複数配列することで形成される。また、撮像を行うため、各画素にはR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のカラーフィルタ33が交互に配列され、4画素で1組の画素ブロック40、41、42を配列することで、所謂ベイヤー配列が構成されている。なお、図3(b)において、R、G、Bのそれぞれの下に示される「1」または「2」は、光電変換素子30−1、30−2のそれぞれに対応している。
図3(c)は、撮像素子141の光学原理図であり、図3(b)中のA―A線で切断して得られた断面図の一部を示す。撮像素子141は、撮影レンズ101の撮影光学系の予定結像面に配置されている。マイクロレンズ31の作用により、光電変換素子30−1、30−2はそれぞれ、撮影レンズ101の瞳(射出瞳)の異なる位置(領域)を通過した1対の光束を受光するように構成されている。
光電変換素子30−1は、主に撮影レンズ101の瞳のうち図3(c)中の右側位置を透過する光束を受光する。一方、光電変換素子30−2は、主に、撮影レンズ101の瞳の図3(c)中の左側位置を透過する光束を受光する。
<撮影レンズの瞳の原理>
続いて、図4を参照して、撮影レンズ101の瞳について説明する。図4は、撮像素子141から見た場合の、撮影レンズ101の瞳50を示す図である。
図4において、光電変換素子30−1の感度領域51−1(以下、A像瞳とする)、光電変換素子30−2の感度領域51−2は(以下、B像瞳とする)が示されている。また、A像瞳の重心位置52−1と、B像瞳の重心位置52−2が示されている。
撮像処理を行う場合、同一画素において同一色のカラーフィルタが配置された2つの光電変換素子の出力を合成することにより、画像信号を生成することが可能である。
一方、焦点検出処理を行う場合、各画素ブロック内における光電変換素子30−1に対応する光電変換素子からの出力を積算することにより、一画素の焦点検出信号を取得する。そして、この信号を画素ブロック40、41、42のように横(水平)方向に連続して取得することによりA像信号を生成することが可能である。
同様に、一画素ブロック内における光電変換素子30−2に対応する光電変換素子からの出力を積算することにより、一画素の焦点検出信号を取得する。そして、この信号を横方向の画素ブロックについて連続して取得することによりB像信号を生成することが可能である。A像信号およびB像信号により、視差を有する一対の位相差検出用信号が生成される。このように、本実施形態の撮像素子は、1つのマイクロレンズに対して第1の光電変換部および第2の光電変換部を備えており、第1の光電変換部および第2の光電変換部から撮像光学系の焦点状態に応じた一対の像信号を出力する。
<焦点検出領域の説明>
図5は、本実施形態の焦点検出方法にて用いられる焦点検出領域を示す図である。図5に示されるように、撮像画角60に対して、適切な位置に焦点検出領域61が設けられる。位相差AF処理部135は、焦点検出領域61において、一対の位相差検出用信号を生成し、焦点検出を行う。なお、撮像画角60上において、複数の焦点検出領域を設定することも可能である。本実施形態では、撮像素子141を構成する全画素において2つの光電変換素子を設け、焦点検出領域から位相差検出用信号を生成する方法について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、焦点検出領域にのみ図3(a)に示される構造(分割画素構造)を有する撮像素子141を用いてもよい。
本実施形態では図6に示すように、適度な範囲で図中縦方向において各画素ブロックの像信号を合成(輝度ライン合成)したものを焦点検出に用いる。図6の例では、縦方向にベイヤー配列における2画素ブロック分を用いて、加算平均することにより、焦点検出に用いる像信号を生成している。なお、輝度ライン合成する数は、任意に設定可能である。輝度ライン合成する数が多いほど、撮像画角60に対して焦点検出領域61が縦方向に大きくなる。
<2つの像信号の像ずれ量>
次に、図7を参照して、A像信号およびB像信号(以下、像信号とも言う)について説明する。
図7(a)は、像信号を説明するための図であり、縦軸は像信号の信号レベル、横軸は画素位置をそれぞれ示している。一対の位相差検出用の像信号の像ずれ量Xは、撮影レンズ101の結像状態(合焦状態、前ピン状態、または後ピン状態)に応じて変化する。
撮影レンズ101が合焦状態の場合、2つの像信号の像ずれ量は0となる。一方、前ピン状態または後ピン状態の場合、異なる方向に像ずれ量が生じる。また、像ずれ量Xは、撮影レンズ101により被写体像が結像している位置とマイクロレンズ上面との距離、いわゆるデフォーカス量と一定の関係を有する。
像ずれ量Xを算出するため、位相差AF処理部135は、2つの像信号に対して相関演算を行う。この相関演算では、画素をシフトさせながら2つの像信号の相関量が演算され、相関が最も高くなる位置同士の差が像ずれ量Xとして算出される。
図7(b)は、像信号の画素をシフトさせていったときのシフト位置(シフト量)(k)における2つの像信号の相関量Cor(k)を並べた波形(以下、相関量波形とする)を示す図である。図7(b)において、横軸は画素のシフト位置(k)、縦軸はその時のA像信号とB像信号の相関量Cor(k)を示している。この像ずれ量Xから撮影レンズのデフォーカス量を求め、撮影レンズが合焦状態になるようなレンズ駆動量を算出することで焦点調節を行う。
<像ずれ量からデフォーカス量への変換>
図8を参照して、相関演算により算出された像ずれ量からデフォーカス量への変換について説明する。図8は、撮影レンズ101および撮像素子141を含む光学系を示す図である。
図8において、被写体80に対する予定結像面の位置p0の光軸上に焦点検出面の位置p1がある。像ずれ量とデフォーカス量との関係は、光学系に応じて決定される。デフォーカス量は、像ずれ量Xに所定の係数K(換算係数)を掛けることにより算出することができる。
係数Kは、A像瞳とB像瞳との重心位置に基づいて算出される。焦点検出面の位置p1が位置p2に移動した場合、位置p0、q2、q3の三角形と位置p0、q2’、q3’との三角形の相似に従って、像ずれ量が変化する。この係数Kを用いることにより、焦点検出面の位置p2でのデフォーカス量を算出することが可能となる。CPU151は、デフォーカス量に基づいて、被写体に対して合焦状態を得るためのフォーカスレンズ131の位置(駆動量)を算出する。
<焦点検出処理>
次に、図9を参照して、本実施形態における焦点検出処理について説明する。図9は、図2中のステップS207における焦点検出処理を示すフローチャートである。図9の各ステップは、CPU151が制御プログラムを実行して各部を制御することにより実施される。
まず、ステップS901において、焦点検出が開始される。ステップS902にて、CPU151および撮像素子制御部143は、撮像素子141を制御して所定の蓄積時間に従って電荷蓄積(露光)を行わせる。ステップS903にて蓄積の完了を待ち、蓄積が完了したと判断した場合は、次のステップS904に移行する。ステップS904では、CPU151は、位相差AF処理部135により焦点検出領域での像信号の読出しを行わせる。
次に、ステップS905において、CPU151は、焦点検出領域にある所定画素数分の読み出しが完了したか否かを判定する。所定画素数分の読出しが終了したら、ステップS906の処理に移行する。
次に、ステップS906において、CPU151は、像信号に前補正処理を行う。この前補正処理は、読み出した像信号に対する補正処理と、平均化フィルタ、エッジ強調フィルタなどの像信号のフィルタ処理とを含む。
ステップS907において、CPU151は、像信号に対して相関演算を行い、算出された相関量から、相関が最も高くなるシフト量を算出し、像ずれ量Xの算出を行う。相関演算の詳細に関しては後述する。なお、ここでの像ずれ量算出は、相関が最も高くなるシフト量と前後のシフト量での相関値を用いたサブピクセル演算を含み、画素シフト単位未満の補間値の算出を行う。このシフト量と補間値との和が像ずれ量Xとなる。サブピクセル演算の詳細に関しては後述する。
次に、ステップS908において、CPU151は、ステップS907で算出された相関量波形の形状判定を行う。相関量波形形状判定の詳細については、図11を用いて後述する。
次に、ステップS909において、CPU151は、ステップS908での相関量波形形状判定の判定結果に基づいて選択されたサブピクセル演算式を用いて、焦点検出データの演算を行う。具体的には、像ずれ量および信頼性判定で用いる二像一致度・相関変化量といった指標の算出を行う。
次に、ステップS910において、CPU151は、算出した像ずれ量Xの信頼性を判定する信頼性判定を行う。この信頼性判定は、ステップS909の焦点検出データ演算において同時に算出される信頼性判定評価値に基づいて判定される。この信頼性判定の詳細については、図12を用いて後述する。
次に、ステップS911において、CPU151は、信頼性判定の結果に基づいて、信頼できる像ずれ量Xが得られたか否かを判定する。信頼性があると判定された場合、ステップS912において、CPU151は、算出された像ずれ量Xに係数Kを掛けることにより(Def=K×Xの関係式により)、デフォーカス量Defの算出を行う。なお、このデフォーカス量を算出するにあたり、撮影レンズ101を被写体に対してよりピントを合わせるための後補正処理を行うようにしても良い。続いて、ステップS914において焦点検出を終了して本処理を呼び出したメインルーチンに戻る。
一方、ステップS911において信頼性のある像ずれ量を検出できなかったと判定された場合は、ステップS913において焦点検出NGとする。この場合、位相差検出方式の焦点調節を行わない。続いて、ステップS914において焦点検出を終了して、本処理を呼び出したメインルーチンに戻る。
<相関演算>
次に、図9中のステップS907における相関演算についての説明を行う。相関演算については、例えば特許文献2のように、各種方法が開示されている。各種相関演算には、相関演算の演算子、相関量の極値の求め方、相関演算のシフト方法の処理に特徴がある。以下、本実施形態における処理について説明する。
まず、演算子について説明する。本実施形態では、相関演算の演算子として、「対応2信号の差の絶対値」(以下、差の絶対値とする)を用いて相関量を算出している。この「差の絶対値」は、2つの像信号を重ねて、対応する信号どうしを比較し、その差分の累積値となる。
相関量が上述の手法によって演算されると、得られたシフト毎の相関量から、相関が最も高い(本実施形態では相関量が極小値をとる)シフト量を検知することができる。このシフト量は2つの被写体像の像ずれ量に対応しており、これから撮影レンズの焦点状態(デフォーカス量に対応)が検出できる。
しかしながら、上記のように単純に相関が高くなるシフト量をもって像ずれ量とすると、検知できる像ずれ量は像信号の1シフトの整数単位でしか得ることができない。これをデフォーカス量に換算すると、デフォーカス量の分解能は比較的粗いものとなる。
そこで、1シフトの整数単位よりも細かい小数単位の分解能で相関が高くなる像ずれ量を近似演算するサブピクセル演算を用いる。以下で、相関演算におけるシフト方法について説明する。シフト方法は、特許文献2に記載されている「相互シフト」の手法を用いる。相互シフトは対応する2つの像信号の演算領域を対称にかつ相互にずらしていくシフト方法である。この相互シフトの方法は、2つの像信号を同時にずらしていくため、相関のシフトが2シフト単位にならざるを得ない。従って、演算し得るシフトは、…、−4、−2、0、+2、+4、…、となる。このように相互シフトの補間演算では、求めるべき相関量の極値の位置に対して、1シフト単位で行う方法よりも距離の離れたシフトでの相関量を使って算出することになる。その相関量の座標距離が離れると補間演算時の算出誤差が大きくなることが考えられる。
そこで、特許文献2では、相互シフトの場合に1画素違いの連続した2種類の演算画素数に対して演算を行う手法が提案されている。この手法では、2種類(シフトが「…、−4、−2、0、−2、−4、…」と…、「…、−5、−3,−1、+1、+3、+5、…」)の相関量波形からそれぞれ像ずれ量を算出し、2つの像ずれ量を平均化処理したものを焦点検出結果としている。以下、2種類の相関量から算出した一方の相関量波形を第1の相関量波形、もう一方を第2の相関量波形、同じく2種類の相関量から算出した一方の像ずれ量を第1の像ずれ量(X1)、もう一方を第2の像ずれ量(X2)とする。
<サブピクセル演算>
上述したように、相関量波形から単純に相関が高くなるシフト量をもって像ずれ量とすると、検知できる像ずれ量は像信号の1シフトの整数単位でしか得ることができない。これをデフォーカス量に換算すると、デフォーカス量の分解能は比較的粗いものとなる。そこで、1シフトの整数単位よりも細かい小数単位の分解能で相関が高くなる像ずれ量を算出するサブピクセル演算を行う。本実施形態では、相関量波形の形状に応じて、複数のサブピクセル演算式の中から、焦点状態に応じた相関量波形形状に最適なサブピクセル演算式を選択することで、像ずれ量の算出誤差をできるだけ小さくさせる。
次に、本実施形態で使用するサブピクセル演算式として、サブピクセル演算式A(数1、数2)、サブピクセル演算式B(数3、数4)、サブピクセル演算式C(数5)について説明する。
(数1)
Xsub=(Cor(−1)−Cor(1))/(2Cor(−1)−2Cor(0))(Cor(−1)≧Cor(1))
(数2)
Xsub=(Cor(−1)−Cor(1))/(2Cor(1)−2Cor(0))
(Cor(−1)<Cor(1))
(数3)
Xsub=(Cor(−1)−Cor(1))/(Cor(−1)−Cor(0)−Cor(1)+Cor(2))
(Cor(−1)≧Cor(1))
(数4)
Xsub=(Cor(−1)−Cor(1))/(Cor(−2)−Cor(−1)−Cor(0)+Cor(1))
(Cor(−1)<Cor(1))
(数5)
Xsub=(Cor(−1)−Cor(1))/(2Cor(−1)−4Cor(0)+2Cor(1))
図10は、相関量波形の例を示しており、横軸が画素シフト位置、縦軸が相関量Corを示している。図10(a)は、図10(b)よりも合焦近傍の相関量波形が急峻な形状となっている。
サブピクセル演算の近似方法には、一般的に1次の折れ線近似や2次の放物線近似がよく用いられる。サブピクセル演算式A(数1、数2)は、折れ線近似で用いられるサブピクセル演算式である。特に図10(a)のような合焦近傍の相関量波形が急峻な形状を示している場合、サブピクセル演算式Aによる像ずれ量の算出誤差は小さくなる。
一方、サブピクセル演算式B(数3、数4)は、折れ線近似と放物線近似の中間の特性を持つサブピクセル演算式で、広範囲な相関量波形形状において像ずれ量の算出誤差が小さくなる。図10(a)よりも合焦近傍の相関量波形が緩やかな図10(b)においては、サブピクセル演算式Bによる像ずれ量の算出誤差は小さくなる。サブピクセル演算式C(数5)は、放物線近似で用いられるサブピクセル演算式である。図10(b)の相関量波形よりもさらに緩やかな形状を示している場合、サブピクセル演算式Cもより像ずれ量の算出誤差は小さくなる。
本実施形態では、これらのサブピクセル演算式A・B・Cの中から最適な演算式を選択することによって、各焦点状態において像ずれ量の算出誤差をできるだけ小さくする方法について説明する。
なお、ステップS907におけるサブピクセル演算は、ステップS908で演算式が選択される前に行われるため、予め定められたいずれかの演算式を用いて演算を行うこととする。例えば、前記選択された演算式を用いても良い。
<信頼性判定評価値の算出>
像ずれ量Xの算出とともに、像信号波形および相関量波形から、後述の相関波形形状判定および信頼性判定で用いる評価値の一つの算出を行う。以下、相関量を2つの像信号の差分の累積として取得した場合についての信頼性判定評価値の算出について説明する。なお、以下に示す説明は例示で、他の方法で信頼性判定評価値を算出しても良い。
信頼性は、被写体のコントラストの大きさや、2つの像信号の一致度、2つの像が最も一致するときの相関変化量によって定義することができる。被写体のコントラストの大きさを表す指標として、像信号波形より、最大値(ピーク値)と最小値(ボトム値)の差分であるピークボトム値を算出する。ピークボトム値が大きいほど信頼性が高いことを示す。
図7(b)のポイント70に示すように、2つの像信号の相関が最も高い場合に、相関量は極小となる。このときの相関量の大きさは、2つの像信号の相関が最も高いときの2つの像信号の差分であり、2つの像信号の一致度Fで表す。この像一致度の値が小さいほど高い一致度を示し、信頼性が高いことを示す。
図7(c)は、相関変位量を並べた波形を示す図である。相関変位量ΔCorは、図7(b)に示す相関量波形から、例えばサブピクセル演算式Bを用いる場合、1シフト飛ばしの相関量の差から(ΔCor=Cor(k−1)−Cor(k+1)の関係式により)算出される。図7(c)において、横軸は画素のシフト位置k、縦軸はそのときの相関変位量ΔCor(k)を示している。図7(b)に示すように、2つの像信号の相関が最も高い場合に相関量が極小となるため、相関変位量波形は、相関変位量がプラスからマイナスになるポイント71を有する。この相関変位量が0となるシフト位置k付近での相関変位量の変化量を、2つの像が最も一致するときの相関変化量Mとして(M=|ΔCor(k−1)|+|ΔCor(k)|の関係式により)算出する。この算出された値が大きいほど信頼性が高いことを示す。
本実施形態では、2つの相関量波形を持つため、その相関量波形それぞれにおいて信頼性判定評価値の算出を行う。以降、算出された像一致度を第1の像一致度(F1)、第2の像一致度(F2)とし、算出された相関変化量を第1の相関変化量(M1)、第2の相関変化量(M2)とする。また、後述する相関量波形の形状判定において用いる第1と第2の相関量波形を画素シフトが順列になるように、互い違いに入れ子状に並び替えた相関量波形から算出された像一致度を第3の像一致度(F3)、相関変化量を第3の相関変化量(M3)とする。
<相関量波形形状判定>
次に、図10と図11を参照して、本実施形態における相関量波形形状判定処理について説明する。図10は、相関量波形の例である。図11は、図9中のステップS908における相関量波形の特徴量に関する波形形状判定処理を示すフローチャートである。また、図11の各ステップは、CPU151が制御プログラムを実行して、各部を制御することにより実施される。
また、本実施形態では、波形形状判定の相関量波形の特徴量として、第1と第2の相関量波形を画素シフトが順列になるように、互い違いに入れ子状に並び替えた相関量波形から算出した相関変化量M3を用いる場合を例に説明を行う。
まず、ステップS1101において、相関量波形形状判定が開始される。ステップS1102において、CPU151は、相関量波形の特徴量の算出を行う。CPU151は、第1と第2の相関量波形を画素シフトが順列になるように、互い違いに入れ子上に並び替えた相関量波形から相関変化量M3を算出し、ステップS1103へ処理を移す。
次に、ステップS1103において、CPU151は、ステップS1102で算出された相関量波形形状を示す特徴量(ここでは相関変化量M3)に基づいて、サブピクセル演算式Aを選択するかどうかの判定を行う。ここで、CPU151は、相関変化量M3と相関変化量閾値MThreshAとの比較を行う。
まず、本実施形態で説明している相関演算においては、相関変化量の値が大きいほど信頼性が高く合焦に近いと判断できる。このとき、図10(a)のような相関量の極値前後の形状は急峻なものとなる。一方、相関変化量の値が小さいほど信頼性が低く合焦位置から離れボケた状態と判断でき、図10(b)のような相関量の極値前後の形状は比較的緩やかなものとなる。
前述の相関変化量閾値MThreshAは、図10(a)のような合焦近傍において、極値前後が急峻な形状を示す相関量波形に対し、サブピクセル演算式Aを用いた場合に像ずれ量の算出誤差が小さくなる値が設定される。この閾値は、例えば10000というような定数でもよいし、焦点検出条件に応じて動的な値に設定してもよい。CPU151は、相関変化量M3が閾値MThreshA以上の場合にはステップS1104へ処理を移し、サブピクセル演算式Aを選択する。一方、閾値MThreshAよりも小さい場合には、CPU151はステップS1105へ処理を移す。
次に、ステップS1105において、CPU151は、相関変化量M3と相関変化量閾値MThreshBとの比較を行う。相関変化量閾値MThreshBは、図10(b)のようなボケた焦点状態において、極値前後が比較的緩やかな形状を示す相関量波形に対し、サブピクセル演算式Bを用いた場合に像ずれ量の算出誤差が小さくなる値を設定する。CPU151は、相関変化量M3が閾値MThreshB以上の場合にはステップS1106へ処理を移し、サブピクセル演算式Bを選択する。一方、相関変化量M3が閾値MThreshBよりも小さい場合には、CPU151はステップS1007へ処理を移し、サブピクセル演算式Cを選択する。
いずれかのサブピクセル演算式が選択されると、ステップS1108において相関量波形形状判定を終了し、本処理を呼び出したメインルーチンへ処理を戻す。
なお、ここでは相関変化量M3を特徴量として用いる場合について説明したが、ステップS907で算出された像ずれ量を特徴量として用いても良い。この場合、像ずれ量が閾値A以下であればサブピクセル演算式Aを選択し、像ずれ量が閾値B(A<B)よりも大きければサブピクセル演算式Cを選択し、その中間の像ずれ量であればサブピクセル演算式Bを選択しても良い。これは、像ずれ量が小さい(合焦位置に近い)ほど、相関量波形が極値前後で急峻な形状を示す傾向を利用したものである。
また、ステップS907において2つの像信号の一致度Fを算出し、この一致度Fを特徴量として用いても良い。この場合、一致度Fが閾値C以下であれば(一致度が高ければ)サブピクセル演算式Aを選択する。そして、一致度が閾値D(C<D)よりも大きければ(一致度が低ければ)サブピクセル演算式Cを選択する。そして、その中間の一致度であればサブピクセル演算式Bを選択する。これは、一致度Fが小さい(合焦位置に近い)ほど、相関量波形が極値前後で急峻な形状を示す傾向を利用したものである。なお、特徴量を示す指標は、本実施形態の例に限定されない。
<信頼性判定>
次に、図12を参照して、図9中のステップS910における信頼性判定処理について説明する。図12は、本実施形態における2つの像信号の一致度Fに関する信頼性判定処理を示すフローチャートである。図12の各ステップは、CPU151が制御プログラムを実行して、各部を制御することにより実施される。
まず、ステップS1201において、信頼性判定が開始される。ステップS1202において、CPU151は、2つの像信号の一致度に関する閾値を設定する。この閾値は例えば1000というような定数でよいし、撮像素子の感度や被写体の輝度などの焦点検出条件に応じた動的な数値でもよい。
次に、ステップS1203において、CPU151は、信頼性評価値(ここれは像一致度F)が所定のレベルを満足しているかどうかの判定を行う。所定のレベルを満たしている場合はステップS1204へ処理を移し、焦点検出OKとする。一方、所定のレベルを満たしていない場合はステップS1205へ処理を移し、焦点検出NGとする。なお、ステップS1205での焦点検出NGは、図9のステップS913と等価である。
焦点検出OKとNGのいずれかの判定がされると、ステップS1208において信頼性判定を終了して、本処理を呼出したルーチンに処理を戻す。
ここでは像一致度を用いた信頼性判定について詳述したが、像一致度と異なる指標に基づいて信頼性判定を行ってもよい。例えば、ステップS908の相関量波形形状判定の特徴量の一つである相関量変位量が規格に満足しているか否か、像信号のコントラストが十分に大きいか否か、相関演算が苦手とする被写体か否かの判定などを含んでもよい。
<焦点調節動作の説明>
次に、図13を参照して、図2中のステップS208における焦点調節制御動作(焦点調節動作)について説明する。図13は、本実施形態における焦点調節制御動作を示すフローチャートである。図13に示される各ステップは、CPU151およびフォーカス制御部133により実行される。
本実施形態の焦点調節制御動作が開始されると、CPU151は、制御プログラムに従い、所定の演算を行う。続いて、フォーカス制御部133は、CPU151の指示に基づいて、フォーカスアクチュエータ132の制御を行う。
まず、ステップS1301にて焦点制御が開始される。ステップS1302において、フォーカス制御部133は、図9の焦点検出処理で算出されたデフォーカス量を取得する。次に、ステップS1303において、フォーカス制御部133は、取得したデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ131の駆動量(レンズ駆動量)を算出する。このレンズ駆動量の算出には、レンズ駆動方向とレンズ駆動速度の算出も含まれている。
次に、ステップS1304において、CPU151(フォーカス制御部133)は、デフォーカス量の絶対値が所定値以下であるか否かの判定を行う。デフォーカス量の絶対値が所定値よりも大きい場合はステップS1306へ処理を移し、所定値以下である場合にはステップS1305へ処理を移す。
ステップS1304においてデフォーカス量の絶対値が所定値以下の場合、フォーカスレンズ131の位置は合焦範囲内にあると見なされるため、ステップS1305において、フォーカス制御部133は、レンズ駆動を停止する。
一方、ステップS1304においてデフォーカス量の絶対値が所定値よりも大きい場合、フォーカスレンズ131の位置は合焦範囲でないと見なされる。この場合、ステップS1306において、フォーカス制御部133は、ステップS1303にて算出されたレンズ駆動量に従ってフォーカスレンズ131を駆動する。
ステップS1305またはS1306の後、ステップS1307へ進んで焦点調節制御動作を終了する。以降、図2に示される処理フローに従って焦点検出を行い、デフォーカス量が再び所定値を超えた場合にはフォーカスレンズ131の駆動を行う。撮像装置100は、図2に示される処理の通り、電源をオフにされるまで図9および図13の処理を繰返すことで、被写体に合焦するまで複数回の焦点検出を行う。
以上のように、本実施形態では、相関量波形の特徴量に応じて、複数のサブピクセル演算式から最適な演算式を選択する。これにより、バラつきが少なく、より精度の高い焦点検出が可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、相関量の波形形状判定において、前述した第3の相関変化量M3を特徴量として、当該特徴量に基づいてサブピクセル演算式を選択する例について説明した。これに対して、第2の実施形態では、相関量の波形形状判定において、相関量波形の極小値を持つシフト位置前後の相関量の変化量と変曲点の数と位置から算出した有効な相関量の個数を特徴量とした例について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同様の内容に関しては、同一の符号を用いて説明を省略する。
図14と図15を参照して、本実施形態について説明する。図14は、本実施形態における相関量波形形状判定処理を示すフローチャートである。図15は、本実施形態における相関量波形の一例を示している。以下、偶数シフトをとる相関量波形を第1の相関量波形、奇数シフトをとる相関量波形を第2の相関量波形とする。
まず、ステップS1401において、相関量波形形状判定が開始される。ステップS1402において、CPU151は、相関量波形の特徴量の算出を行う。CPU151は、第1の相関量波形と第2の相関量波形を画素シフトが順列になるよう、互い違いに入れ子状の相関量波形に並び替える。図15(a)では第1の相関量波形と第2の相関量波形の一例を示し、図15(b)では図15(a)の第1の相関量波形と第2の相関量波形を入れ子状に並べ替えたものを示している。このときの各シフト位置の相関量をCor(−6)〜Cor(+2)とする。この入れ子状に並び替えた相関量波形において、CPU151は、第1の像ずれ量と第2の像ずれ量の平均値を基準にして左右(シフト方向に対応)にある各シフト位置の相関量の差の絶対値を算出する。
図15(b)の相関量波形では、第1の像ずれ量と第2の像ずれ量の平均値は、−2.5付近にある。この第1の像ずれ量と第2の像ずれ量の平均値を基準として、左右の各シフト位置前後の相関量の差を算出する。本実施形態では、サブピクセル演算式で使用する相関量の最大個数が相関量4点までとして、左右画素シフト2分まで算出する。まず1つ目のデータとして左側にCor(−3)、右側にCor(−2)がある。このとき、像ずれ量の平均値の位置における相関量を第3の像一致度F3として、CPU151は、これらの差CorDiff(−3)=Cor(−3)−F3、CorDiff(−2)=Cor(−2)−F3の算出を行う。また、算出した差の符号が負になっているかどうかの判定を行う。負の場合は変曲点があったものと判定し、このシフト位置を変曲点の位置とする。
次に、2つ目のデータとして左側にCor(−4)、右側にCor(―1)がある。CPU151は、直前のシフト位置の相関量との差CorDiff(−4)=Cor(−4)−Cor(−3)、CorDiff(−1)=Cor(−1)−Cor(−2)の算出を行う。
CPU151は、同様の処理を所定シフト分継続し、算出された複数の相関量差の中から最小値と最大値を算出する。相関量差の最小値をCorDiffMin、最大値をCorDiffMaxとする。続いて、CPU151は、相関量波形の各シフト位置の相関量と極値近傍の変曲点の個数と位置から、サブピクセル演算において有効な相関量の数の算出を行う。
次に、ステップS1403において、CPU151は、ステップS1402にて算出された相関量波形形状の示す特徴量の一部に基づく判定を行う。具体的には、CPU151は、有効な相関量の個数が所定数以上(ここでは4つ以上)あるか否かの判定を行う。本実施形態で使用するサブピクセル演算では、相関量3点または4点を使用してシフト単位未満の分解能の像ずれ量の算出を行う。もし有効な相関量が3点しかない場合、4点を使用したサブピクセル演算を行うことができないため、相関量3点を使用してサブピクセル演算を行うために、CPU151はS1404へ処理を移す。一方、有効な相関量が4点以上ある場合は、ステップS1407へ処理を移す。
例えば、図15(e)の相関量波形では、真の極値はCor(−2)とCor(−1)の間にある。この位置から前後2シフト分の相関量を見た場合、相関量Cor(−3)・Cor(−2)・Cor(−1)・Cor(0)がサブピクセル演算で使用対象となる。このとき、Cor(−2)とCor(−1)との差とCor(−3)とCor(−2)との差は符号が逆となる。そのため、これらの相関量4点を用いたサブピクセル演算式Bを用いて演算を行うと、正しく近似できず、正確な像ずれ量が算出できない。そのため、相関量Cor(−2)・Cor(−1)・Cor(0)の3点からサブピクセル演算が可能な、サブピクセル演算式Aもしくはサブピクセル演算式Cのどちらかを選択するようにする。
続いて、ステップS1404において、CPU151は、ステップS1402で算出した相関量波形形状の特徴量を示す所定シフト範囲内(所定範囲内)での各シフト間での相関量の差について判定を行う。ここでは、具体的に相関量差の最大値の判定を行う。CPU151は、相関量シフト間差の最大値CorDiffMaxが相関量シフト間差閾値CorDiffThreshA以上かどうかの判定を行い、閾値以上の場合はステップS1405へ処理を移す。一方、相関量シフト間差の最大値CorDiffMaxが閾値より小さい場合はステップS1406へ処理を移す。
図15(c)では第1の相関量波形と第2の相関量波形の別の一例を示し、図15(d)では図15(c)の第1の相関量波形と第2の相関量波形を入れ子状に並べ替えたものを示している。相関量シフト間差閾値CorDiffThreshAは、図15(d)のような極値前後の相関量波形が急峻な形状を示す(急峻性が高い)場合で、サブピクセル演算式Aを用いた場合に像ずれ量の算出誤差が小さくなる値を設定する。この閾値は例えば500というような定数でもよいし、焦点検出条件に応じて動的な値に設定してもよい。
ステップS1405において、CPU151は、サブピクセル演算式Aを選択する。一方、ステップS1406において、CPU151は、サブピクセル演算式Cを選択する。すなわち、有効な相関量が4点未満の場合には、相関量シフト間差の最大値CorDiffMaxに応じてサブピクセル演算式Aとサブピクセル演算式Cのいずれかを選択する。
一方、ステップS1403において有効な相関量の個数が4点ある場合、CPU151は、S1407へ処理を移す。ステップS1407において、CPU151は、相関量シフト間差の最大値CorDiffMaxと前述した相関量シフト間差閾値CorDiffThreshAとの比較を行う。相関量シフト間差の最大値CorDiffMaxが閾値以上であった場合、ステップS1405へ処理を移し、CPU151は、サブピクセル演算式Aを選択する。一方、相関量シフト間差の最大値CorDiffMaxが閾値より小さい場合、ステップS1408へ処理を移す。
ステップS1408において、CPU151は、相関量シフト間差の最大値CorDiffMaxと相関量シフト間差閾値CorDiffThreshBとの比較を行う。相関量シフト間差の最大値CorDiffMaxが閾値以上の場合、CPU151は、ステップS1409へ処理を移し、サブピクセル演算式Bを選択する。一方、相関量シフト間差の最大値CorDiffMaxが閾値より小さい場合、CPU151は、ステップS1406へ処理を移し、サブピクセル演算式Cを選択する。この閾値CorDiffThreshBは、前述した図15(b)のような極値前後の相関量波形が比較的緩やかな形状を示す場合で、サブピクセル演算式Bを用いた場合に像ずれ量の算出誤差が小さくなる値を設定する。
ステップS1405、S1406、S1409のいずれかにおいてサブピクセル演算式が選択されると、ステップS1410に進んで相関量波形形状判定を終了し、本処理を呼出したルーチンに処理を戻す。続いて、CPU151は、図9のステップS909以降の焦点検出動作を続行する。
以上のように、本実施形態では、相関量の極値付近における所定シフト数分の各シフト間の相関量の差および相関量波形の変曲点の数と位置に基づいて決定される有効な相関量の個数を相関量波形の特徴量とする。そして、当該特徴量に応じて最適なサブピクセル演算式を選択する。これにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、相関量の波形形状判定において、前述した第3の相関変化量M3を特徴量として、当該特徴量に基づいてサブピクセル演算式を選択する例について説明した。第2の実施形態では、相関量の波形形状判定において、相関量波形の極小値を持つシフト位置前後の相関量の変化量と変曲点の数と位置から算出した有効な相関量の個数を特徴量とした例について説明した。第3の実施形態では、相関量波形に対し、複数のサブピクセル演算式を用いて、焦点検出データの算出を行い、それぞれの演算式の算出結果から相関量波形形状判定を行い、最適な焦点検出結果を選択する例について説明する。
なお、本実施形態において、第1の実施形態と同様の内容に関しては、同一の符号を用いて説明を省略する。
図16と図17を参照して、本実施形態について説明を行う。図16は、図2中のステップS207における本実施形態の焦点検出処理を示すフローチャートである。図16の各ステップは、CPU151が制御プログラムを実行して各部を制御することにより実施される。また、ステップS1601からS1606は、図9のステップS901からS906と、ステップS1610からS1614とステップS910からS914は、同様の処理内容のため、説明を省略する。
まず、図16中のステップS1607における相関演算についての説明を行う。本実施形態での相関量波形を算出するまでの手段は、第1の実施形態で説明した手段と同じものとし、算出された2つの相関量波形のそれぞれに対し、上述したサブピクセル演算式A、B、Cを用いてサブピクセル演算を行う。この時、像ずれ量とともに信頼性判定で用いる評価値の像一致度、相関変化量の算出を行う。第1の相関量波形からサブピクセル演算式Aを用いて算出された像ずれ量を像ずれ量X1A、像一致度を像一致度F1A、相関変化量を相関変化量M1Aとする。また、第2の相関量波形からサブピクセル演算式Aを用いて算出された像ずれ量を像ずれ量X2A、像一致度を像一致度F2A、相関変化量を相関変化量M2Aとする。同じく、第1、第2の相関量波形からサブピクセル演算式Bで算出したものを、像ずれ量X1B、像一致度F1B、相関変化量M1B、像ずれ量X2B、像一致度F2B、相関変化量M2Bとする。また、サブピクセル演算式Cで算出したものを、像ずれ量X1C、像一致度F1C、相関変化量M1C、像ずれ量X2C、像一致度F2C、相関変化量M2Cとする。
次に、図17を参照して、本実施形態における相関量波形形状判定を行う。図17は、図16中のステップS1608における相関量波形の特徴量に関する波形形状判定処理を示すフローチャートである。また、図17の各ステップは、CPU151が制御プログラムを実行して、各部を制御することにより実施される。
また、本実施形態では、波形形状判定の相関量波形の特徴量として、相関変化量Mを用いる場合を例に説明を行う。
まず、ステップS1701において、相関量波形形状判定が開始される。以降のステップS1702からS1706に関しては、第1の相関量波形の波形形状判定、ステップS1707からS1711に関しては、第2の相関量波形の波形形状判定を行う。
次に、ステップS1702において、CPU151は、図16のステップS1607において算出された焦点検出データの中から相関量波形形状を示す特徴量(ここでは相関変化量M)に基づいて、相関量波形形状の判定を行う。ここで、CPU151は、相関変化量M1Aと相関変化量M1Bとの比較を行う。まず、本実施形態で説明している相関演算においては、相関変化量の値が大きいほど信頼性が高く合焦に近いと判断できる。一方、相関変化量の値が小さいほど信頼性が低く合焦位置から離れボケた状態と判断できる。このため、相関変化量M1Aと相関変化量M1Bを比較する。相関変化量M1Aが相関変化量M1B以上の場合には、第1の相関量波形からサブピクセル演算式Aで算出した相関変化量M1Aの方が、サブピクセル演算式Bで算出した相関変化量M1Bよりも信頼性が高いと判断できる。このため、CPU151は、ステップS1703へ処理を移し、サブピクセル演算式Aで算出した焦点検出データを第1の相関量波形から算出した焦点検出データとして選択する(第1の焦点検出データとする)。一方、相関変化量M1Aが相関変化量M1Bよりも小さい場合には、CPU151はステップS1704へ処理を移す。
次に、ステップS1704において、CPU151は、相関変化量M1Bと相関変化量M1Cとの比較を行う。相関変化量M1Bが相関変化量M1C以上の場合には、第1の相関量波形からサブピクセル演算式Bで算出した相関変化量M1Bの方が、サブピクセル演算式Cよりも信頼性が高いと判断できる。このため、CPU151は、ステップS1705へ処理を移し、サブピクセル演算式Bで算出した焦点検出データを第1の相関量波形から算出した焦点検出データとして選択する。一方、相関変化量M1Bが相関変化量M1Cよりも小さい場合には、CPU151は、ステップS1706へ処理を移し、サブピクセル演算式Cで算出した焦点検出データを第2の相関量波形から算出した焦点検出データとして選択する。
つづいて、ステップS1707以降において、CP∪151は、第2の相関量波形からサブピクセル演算式A、B、Cを用いて算出された相関変化量M2A、相関変化量M2B、相関変化量M2Cを比較する。ステップS1707からステップS1711の処理に関しては、上述したステップS1702からステップS1706の処理における対象が第1の相関量波形であるか第2の相関量波形であるかの違いしかない。このため、詳細な説明は省略する(ステップS1707からステップS1711で最終的に選択された焦点検出データを第2の焦点検出データとする)。以上、複数のサブピクセル演算式を用いて第1の相関量波形から算出され最適なものを選択された第1の焦点検出データと第2の相関量波形から算出され最適なものを選択された第2の焦点検出データを得ることができる。
つづいて、CPU151はステップS1712へ処理を移し、相関量波形形状判定を終了して、本処理を呼出したルーチンに処理を戻す。
ステップS1609で、CPU151はステップS1608での判定結果に基づいて選択された、第1の相関量波形から算出された第1の焦点検出データと第2の相関量波形から算出された第2の焦点検出データの平均化演算を行う。以降、CPU151は、平均演算された焦点検出データを用いて、ステップ1610以降の焦点検出動作を続行する。
なお、ここでは相関変化量Mを特徴量として用いる場合について説明したが、ステップS1607で算出された像一致度Fを特徴量として用いても良い。この場合、像一致度Fが小さい(合焦位置に近い)ほど、相関量波形が極値前後で急峻な形状を示す傾向を利用したものである。また、特徴量を示す指標は、本実施形態の例に限定されない。
以上のように、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
100 撮像装置
135 位相差AF処理部
141 撮像素子
142 撮像信号処理部
143 撮像素子制御部
151 演算装置(CPU)

Claims (14)

  1. 視差を有する一対の像信号を出力可能な撮像素子と、
    前記一対の像信号を相対的にシフトして相関量を算出する第1の算出手段と、
    シフト量の変化に対する前記相関量の変化を示した相関量波形の形状に応じて、複数の演算式の中からいずれかの演算式を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された演算式に基づいて、前記シフトを行う単位よりも小さい分解能で前記相関量から像ずれ量を算出する第2の算出手段とを有することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記選択手段は、前記相関量波形の波形形状の特徴量を算出し、当該特徴量に応じて、前記演算式を選択することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記特徴量は、前記相関量波形の極値付近における前記相関量の変化の急峻性を示す量であることを特徴とする請求項2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記シフト量の変化に対する前記相関量の変位量に基づく相関変位量を算出する第3の算出手段を有し、
    前記特徴量は、前記相関量波形において前記相関量が極値となるシフト量の付近における前記相関変位量の変化量であることを特徴とする請求項2または3に記載の焦点検出装置。
  5. 前記特徴量は、前記一対の像信号の一致度に基づく量であることを特徴とする請求項2または3に記載の焦点検出装置。
  6. 前記特徴量は、前記相関量から算出される像ずれ量であることを特徴とする請求項2または3に記載の焦点検出装置。
  7. 前記特徴量は、前記相関量が極値となるシフト量の付近における所定範囲内での前記相関量の差および前記相関量波形の変曲点の数と位置に基づいて決定される有効な相関量の個数であることを特徴とする請求項2または3に記載の焦点検出装置。
  8. 撮像素子から出力された視差を有する一対の像信号を用いて焦点検出を行う方法であって、
    前記一対の像信号を相対的にシフトして相関量を算出する第1の算出ステップと、
    シフト量の変化に対する前記相関量の変化を示した相関量波形の形状に応じて、複数の演算式の中からいずれかの演算式を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにより選択された演算式に基づいて、前記シフトを行う単位よりも小さい分解能で前記相関量から像ずれ量を算出する第2の算出ステップとを有することを特徴とする焦点検出方法。
  9. 視差を有する一対の像信号を出力可能な撮像素子と、
    前記一対の像信号を相対的にシフトして相関量を算出する第1の算出手段と、
    複数の演算式を用いて、シフトを行う単位よりも小さい分解能で前記相関量から像ずれ量を含む焦点検出データを算出する第2の算出手段と、
    前記複数の演算式から算出された演算式ごとの焦点検出データを用いて、前記シフトの量の変化に対する前記相関量の変化を示した相関量波形の形状を判定する判定手段と、
    前記相関量波形の判定結果に基づいて、前記複数の演算式から算出された焦点検出データの中からいずれかの像ずれ量を選択する選択手段を有することを特徴とする焦点検出装置。
  10. 前記選択手段は、前記複数の演算式から算出される焦点検出データの中から相関量波形の波形形状の示す特徴量を取得し、当該特徴量に応じて、前記像ずれ量を選択することを特徴とする請求項9に記載の焦点検出装置。
  11. 前記特徴量は、前記相関量波形の極値付近における前記相関量の変化の急峻性を示す量であることを特徴とする請求項10に記載の焦点検出装置。
  12. 前記シフトの量の変化に対する前記相関量の変位量に基づく相関変位量を算出する第3の算出手段を有し、
    前記特徴量は、前記相関量波形において前記相関量が極値となるシフト量の付近における前記相関変位量の変化量であることを特徴とする請求項10または11に記載の焦点検出装置。
  13. 前記特徴量は、前記一対の像信号の一致度に基づく量であることを特徴とする請求項10または11に記載の焦点検出装置。
  14. 撮像素子から出力された視差を有する一対の像信号を用いて焦点検出を行う方法であって、
    前記一対の像信号を相対的にシフトして相関量を算出する第1の算出ステップと、
    複数の演算式を用いて、シフトを行う単位よりも小さい分解能で前記相関量から像ずれ量を含む焦点検出データを算出する第2の算出ステップと、
    前記複数の演算式から算出された演算式ごとの焦点検出データを用いて、前記シフトの量の変化に対する前記相関量の変化を示した相関量波形の形状を判定する判定ステップと、
    前記相関量波形の判定結果に基づいて、前記複数の演算式から算出された焦点検出データの中からいずれかの像ずれ量を選択する選択ステップを有することを特徴とする焦点検出方法。
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