JP2018010199A - 電子機器、電子機器の駆動方法 - Google Patents

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悠一 柳澤
希 杉澤
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希 杉澤
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Naoyuki Senda
尚之 千田
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Abstract

【課題】本を読む動作と同様の動作で閲覧が可能な電子機器する。または、新規な電子機器を提供する。【解決手段】第1乃至第4の表示パネルと、軸と、を有し、第1乃至第4の表示パネルは、可撓性を有し、第1乃至第4の表示パネルは、第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面を有し、第1乃至第4の表示パネルは、第1の面に表示部を有し、第1乃至第4の表示パネルは、それぞれ第2の面において第1乃至第4のFPCと電気的に接続され、第1乃至第4のFPCは、それぞれ第1乃至第4の表示パネルのうち2つの表示パネルによって挟持され、軸は、動作回路を有し、第1乃至第4の表示パネルは、それぞれ第1乃至第4のFPCを介して動作回路と電気的に接続される、電子機器とする。【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、電子機器に関する。または、本発明の一態様は、電子機器の駆動方法に関する。または、本発明の一態様は、表示装置に関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
可撓性を有する表示装置(フレキシブルディスプレイともいう)の開発が進められている。フレキシブルディスプレイとしては、例えば表示素子として有機EL素子を用いたフレキシブルディスプレイが知られている(特許文献1)。フレキシブルディスプレイは、軽量で可搬性に優れる等の特徴を備え、スマートフォンやタブレット端末の次代を担う表示装置としてその開発が期待されている。
また、フレキシブルディスプレイが紙のように薄いことを利用して、フレキシブルディスプレイに文字や絵などを表示させて閲覧する際に、本を読む動作と感覚的に近い操作を行える技術が知られている。例えば、特許文献2には、表示部に曲げセンサを内蔵し、表示部の曲げ量に応じた速度で表示をスクロールさせる情報表示端末装置が開示されている。
特開2014−197522号公報 米国特許出願公開第2009/0219247号明細書
しかしながら、特許文献2に開示されている技術ではページをめくる操作が本を読む動作に近いものの、フレキシブルディスプレイの端部(一部)を持ち上げる動作にとどまっており、読書において次のページを読むためにページをめくり切る動作は再現されていない。また、特許文献2に開示されている情報表示端末装置は表示部が1つしかなく、本のようにページの裏にも絵や文章が記載されている状況を再現できない。
本発明の一態様は、本を読む動作と同様の動作で閲覧が可能な電子機器を提供することを課題の一とする。または、新規な電子機器を提供することを課題の一とする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、第1乃至第4の表示パネルと、軸と、を有し、第1乃至第4の表示パネルは、可撓性を有し、第1乃至第4の表示パネルは、第1の面と、第1の面と対向する第2の面を有し、第1乃至第4の表示パネルは、第1の面に表示部を有し、第1乃至第4の表示パネルは、それぞれ第2の面において第1乃至第4のFPCと電気的に接続され、第1のFPCは、第4の表示パネルおよび第1の表示パネルによって挟持され、第2のFPCは、第1の表示パネルおよび第2の表示パネルによって挟持され、第3のFPCは、第2の表示パネルおよび第3の表示パネルによって挟持され、第4のFPCは、第3の表示パネルおよび第4の表示パネルによって挟持され、軸は、動作回路を有し、第1乃至第4の表示パネルは、それぞれ第1乃至第4のFPCを介して動作回路と電気的に接続される、電子機器である。
また、筐体と、ローラと、モータと、を有し、軸は、筐体に対して回転可能に固定され、ローラは、筐体の内部の、第1乃至第4の表示パネルより下部に設けられ、モータは、ローラの回転軸と接続される上記の電子機器も、本発明の一態様である。
また、ローラは、軸と重なる位置に設けられる上記の電子機器も、本発明の一態様である。
また、バッテリを有し、バッテリは、軸の内部に設けられる上記の電子機器も、本発明の一態様である。
また、バッテリを有し、バッテリは、筐体の底面上に設けられる上記の電子機器も、本発明の一態様である。
また、近接センサを有し、近接センサは、モータと電気的に接続され、近接センサは、物体の近接を検出する機能を有し、近接センサは、検出媒体が直流磁界、交流磁界、電界、電磁波、光または超音波である上記の電子機器も、本発明の一態様である。
また、近接センサは、第1のセンサ部分を有し、第1のセンサ部分は、軸の延伸方向と垂直に交わる面による断面視において、軸の中心およびローラの頂部と一直線上に並ぶように設けられる上記の電子機器も、本発明の一態様である。
また、近接センサは、第1のセンサ部分および第2のセンサ部分を有し、第1のセンサ部分および第2のセンサ部分は、上面視において軸の延伸方向と垂直に交わる方向に並べて設けられる上記の電子機器も、本発明の一態様である。
また、第1乃至第4の表示パネルは、反射型の表示素子と、発光型の表示素子とを有する上記の電子機器も、本発明の一態様である。
また、反射型の表示素子は、液晶素子であり、発光型の表示素子は、有機EL素子である上記の電子機器も、本発明の一態様である。
本発明の一態様は、上記の電子機器の駆動方法であって、モータは、第1のセンサ部分が第1の表示パネルの近接を検出する間は前記ローラを回転させ続ける電子機器の駆動方法である。
また、上記の電子機器の駆動方法であって、モータは、少なくとも第1のセンサ部分または第2のセンサ部分のいずれか一方が第1の表示パネルの近接を検出する間はローラを回転させ続ける電子機器の駆動方法も、本発明の一態様である。
本発明の一態様によれば、本を読む動作と同様の動作で閲覧が可能な電子機器を提供できる。または、本発明の一態様によれば、新規な電子機器を提供できる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
実施の形態に係る電子機器の構成を説明する図。 実施の形態に係る電子機器の構成を説明する図。 実施の形態に係る電子機器の構成を説明する図。 実施の形態に係る電子機器の駆動方法を説明する図。 実施の形態に係る電子機器の駆動方法を説明する図。 実施の形態に係る電子機器の構成を説明する図。 実施の形態に係る電子機器の構成を説明する図。 実施の形態に係る表示パネルの斜視図。 実施の形態に係る表示パネルの断面図。 実施の形態に係る画素の構成例を示す回路図。 実施の形態に係る画素の構成例を示す回路図。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
また、図面において、大きさ、層の厚さ、または領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は、理想的な例を模式的に示したものであり、図面に示す形状または値などに限定されない。
また、本明細書にて用いる「第1」、「第2」、「第3」という序数詞は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではないことを付記する。
また、本明細書において、「上に」、「下に」などの配置を示す語句は、構成同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。また、構成同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化するものである。従って、明細書で説明した語句に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、本明細書等において、トランジスタとは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ドレイン(ドレイン端子、ドレイン領域またはドレイン電極)とソース(ソース端子、ソース領域またはソース電極)の間にチャネル領域を有しており、ドレインとチャネル領域とソースとを介して電流を流すことができるものである。なお、本明細書等において、チャネル領域とは、電流が主として流れる領域をいう。
また、ソースやドレインの機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合などには入れ替わることがある。このため、本明細書等においては、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
また、本明細書等において、「電気的に接続」には、「何らかの電気的作用を有するもの」を介して接続されている場合が含まれる。ここで、「何らかの電気的作用を有するもの」は、接続対象間での電気信号の授受を可能とするものであれば、特に制限を受けない。例えば、「何らかの電気的作用を有するもの」には、電極や配線をはじめ、トランジスタなどのスイッチング素子、抵抗素子、インダクタ、キャパシタ、その他の各種機能を有する素子などが含まれる。
また、本明細書等において、酸化窒化シリコン膜とは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多い膜を表し、窒化酸化シリコン膜とは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い膜を表す。
また、本明細書等において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「略平行」とは、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」とは、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
また、本明細書等において、「膜」という用語と、「層」という用語とは、場合によっては、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
なお、「半導体」と表記した場合でも、例えば、導電性が十分低い場合は「絶縁体」としての特性を有する場合がある。また、「半導体」と「絶縁体」は境界が曖昧であり、厳密に区別できない場合がある。したがって、本明細書に記載の「半導体」は、「絶縁体」と言い換えることができる場合がある。同様に、本明細書に記載の「絶縁体」は、「半導体」と言い換えることができる場合がある。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い表現での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductorまたは単にOSともいう)などに分類される。例えば、トランジスタの半導体層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、OS FETと記載する場合においては、金属酸化物または酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
(実施の形態1)
本発明の一態様の電子機器は、複数の表示パネルを備える。具体的には、4つの表示パネルを備える。該複数の表示パネルは可撓性を有する。また、回転可能な軸を備え、該複数の表示パネルはそれぞれが該軸に接続される。
本発明の一態様の電子機器は、本の見開きのように一の表示パネルを軸に線対称に配置できる。また、一の表示パネルの下側に、それぞれ1つ以上の表示パネルを配置できる。
よって、一の表示パネルをめくると他の一の表示パネルが視認できるため、本発明の一態様の電子機器は本を読む動作と同様の動作で閲覧が可能である。
また、本発明の一態様の電子機器は本のページのつなぎ目にあたる部分がないため、本で言う見開きの状態において大画面で表示を行うことができる。
以下より、本発明の一態様の電子機器について、図1乃至図5を用いて説明する。
なお、本明細書において「第1の」「第2の」等の序数が付いた要素は互いに入れ換えが可能である。
<電子機器の構成>
図1(A)に、本発明の一態様の電子機器100の斜視図を示す。図1(B)は、図1(A)に示す一点鎖線A1−A2に対応する断面図である。
電子機器100は、4つの表示パネル(表示パネル101、表示パネル102、表示パネル103および表示パネル104を指す。以下、「各表示パネル」とも表記する)と、軸111と、筐体112と、支持体113と、額縁114と、を有する(図1(A)、(B)参照)。
各表示パネルは、可撓性を有する。
各表示パネルは第1の面および第1の面と対向する第2の面を有し、表示部が第1の面に設けられる。具体的には、表示パネル101は第1の面に表示部101Dを有する。表示パネル102は第1の面に表示部102Dを有する。表示パネル103は第1の面に表示部103Dを有する。表示パネル104は第1の面に表示部104Dを有する。第2の面は、各表示パネルの第1の面の裏面に相当する。
各表示パネルは、それぞれ第2の面においてFPCと電気的に接続される。具体的には、表示パネル101、表示パネル102、表示パネル103および表示パネル104は、それぞれFPC101F、FPC102F、FPC103F、FPC104Fと電気的に接続される。また、各FPCは、それぞれ隣り合う2つの表示パネルによって挟持される。具体的には、FPC101Fは表示パネル104および表示パネル101によって挟持され、FPC102Fは表示パネル101および表示パネル102によって挟持され、FPC103Fは表示パネル102および表示パネル103によって挟持され、FPC104Fは表示パネル103および表示パネル104によって挟持される。また、各FPCは、軸111と電気的に接続される。図1(C)に、図1(B)の破線枠内の拡大図を示す。また図2(A)に、表示パネル101の描出を省略した電子機器100の斜視図を示す。
各表示パネルが有する表示部は、表示素子を備える複数の画素を有する。表示素子としては、有機EL(Electro Luminescence)素子、液晶素子、電気泳動素子などを用いることができる。よって、電子機器100は表示装置ということもできる。なお、各表示パネルが有する表示素子が、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、任意の一の表示パネルにおける表示部が、2種類以上の表示素子を有していてもよい。例えば、表示部が、有機EL素子および液晶素子を有していてもよい。
なお、上記の各表示部に、インセル方式のタッチセンサが組み込まれていてもよい。また、各表示パネルの第1の面および第2の面の少なくとも一方に、可撓性を有するタッチパネルを設けてもよい。該タッチパネルとしては特に限定されず、静電容量方式、抵抗膜方式、赤外線方式、光学方式、感圧方式など様々な方式を用いることができる。図2(B)に、隣り合う2つの表示パネルの間に感圧方式のタッチパネルを設ける場合の電子機器100の一例を示す。図2(B)は、表示パネル101の描出を省略した斜視図である。
図2(B)において、タッチパネル115T41は表示パネル104の第2の面および表示パネル101の第2の面に接して設けられ、タッチパネル115T12は表示パネル101の第2の面および表示パネル102の第2の面に接して設けられる。各タッチパネルのタッチ検出部が、挟持する2つの表示パネルの表示部と重なるように設けることが好ましい。このとき、FPCはタッチパネルと重ならない位置に設けることができる。
電子機器100はローラ121およびモータ122を有する。(図1(B)、図3(A)参照)。図3(A)は電子機器100の背面斜視図であり、図3(A)において筐体112はその外形の輪郭のみを破線および点線で示している。筐体112の外表面に対応する輪郭を破線で示し、筐体112の内表面に対応する輪郭を点線で示している。
支持体113は、各表示パネルの端部と軸111とを接続する機能を有する。支持体113としては、各表示パネルのページめくり動作を滑らかに行えるように軟らかい材料を用いる。また、額縁114はFPCを挟んで対向する2つの表示パネルの縁同士の間隔を一定以内に保持する機能を有する。額縁114としては、各表示パネルの可撓性を損なわないように軟らかい材料を用いる。支持体113および額縁114に用いる材料としては、例えばシリコーンゴム、フッ化ゴム等のゴム材料を用いることができる。
本明細書では、一のFPCを挟持して互いに重畳する領域の2つの表示パネルの一部を、それらを固定する一の額縁114も含めて一のページ、または単にページと呼ぶ場合がある。
軸111は、各表示パネルの表示を制御するための動作回路(図示しない)を有する。動作回路は、各表示パネルを電源オンオフおよび表示内容を個別に制御することができる。また、軸111の内部には動作回路と電気的に接続されるバッテリ(図示しない)が設けられる。
なお、バッテリが筐体112の内部(例えば筐体112の底面上)に設けられていてもよい。バッテリが筐体112の底面上に設けられる構成については実施の形態2で説明する。
各表示パネルと電気的に接続されるFPCはそれぞれが軸111と固定される。例えば、図1(B)の断面視においてFPC101F、FPC102F、FPC103FおよびFPC104Fが軸111に対して放射状に突出するように、各FPCは軸111と固定される。また、軸111は筐体112に回転可能に固定できる。例えば、軸111は筐体112に対して回転可能に固定できる回転軸126を有する(図2(A)参照)。これらの構成とすることで、使用者が一のページの一部を把持して軸111をまたいで反対側へ送る動作、すなわちページめくり動作を隣接する他の一のページに対して連続して行うことができる。
ところで、回転軸126が筐体112に対して着脱可能であってもよい。この場合、軸111および各表示パネルを筐体112から取り外して使用可能であってもよい。すなわち、軸111および各表示パネルも、本発明の一態様の電子機器である。
ローラ121は、筐体112の内部の各表示パネルより下側に設けられる(図1(B)、図3(A)参照)。ローラ121は回転軸127を介してモータ122と接続される。モータ122が駆動することでモータ122はローラ121を回転させることができる。なお、図1(B)および図3(A)ではローラ121が軸111と重なる位置に設けられる例を示しているが、ローラ121を軸111と重ならない位置に設けてもよい。また、図3(A)ではローラ121が2つ設けられる例を示しているが、ローラ121は1つでもよく、3つ以上あってもよい。例えば、表示パネル101と重なる位置、および表示パネル102と重なる位置のそれぞれに、一または複数のローラ121を設けてもよい。
ローラ121が任意の一のページと接触している状態でローラ121が回転することで、該一のページを軸111に対して反対側へ移動させることができる。よって、電子機器100がローラ121を有することで、上記のページめくり動作を電子機器100が有する表示パネルの数に限定されずに、同じ方向に何度でも行うことができる。
例えば、ローラ121は使用者が一の表示パネルのページめくりが完了した時点で、または完了する前に回転させることで、軸111の左右両側にページが2つずつ位置する状態を維持することができる。よって、一のページをめくると他の一のページが視認できるため、電子機器100は本を読む動作と同様の動作で閲覧が可能である。
ローラ121を回転させるタイミングは使用者が判断して決めてもよい。例えば、モータ122の駆動を制御するスイッチまたはボタンを、筐体112の外面に設ければよい。また、ページめくり動作の進行に合わせてローラ121が回転する構成とすることで、電子機器100をさらに本を読む感覚で使用することができる。
図3(B)に、近接センサ125を有する本発明の一態様の電子機器100Aの背面斜視図を示す。電子機器100Aは主に近接センサ125を有する点が電子機器100と異なる。近接センサ125は、例えば軸111と少なくとも一部が重なる位置に設けられる。
近接センサ125は、物体の近接を検出する機能を有する。近接センサ125が用いることのできる検出媒体としては、直流磁界、交流磁界、電界、電磁波、光、超音波などが挙げられる。
近接センサ125のセンサ部分(図示しない)は、任意の一のページがローラ121に接触した際に、該一のページの近接または接触を検出できるように検出感度を設定し、筐体112内に位置を定めることが好ましい。図3(B)では該センサ部分を、ローラ121の図のY方向の頂部を通りかつ軸111の延伸方向に延びる直線と重なる位置に設ける例を示している。
近接センサ125はモータ122と電気的に接続される。このような構成とすることで、近接センサ125による表示パネルの近接または接触の検出信号を、モータ122の駆動のトリガーとすることができる。なお、近接センサ125が、該検出信号をモータ122の駆動を制御する信号に変換する回路を備えていてもよい。
図3(B)ではローラ121および近接センサ125が軸111と重なる位置に設けられ、モータ122と近接センサ125が重ならない位置に設けられる例を示している。モータ122は、ローラ121が有する回転軸127とは異なる回転軸128を有する。電子機器100Aは、回転軸128の回転を回転軸127に伝えるプーリ123を有する。なお、プーリ123のかわりに、回転軸127および回転軸128にギヤが設けられ、それぞれのギヤが互いにかみ合う構成としてもよい。また、図2(A)においてモータ122上に近接センサ125を設ける構成としてもよい。
<電子機器の駆動方法1>
ここで、ページめくり動作における電子機器100Aの駆動方法について、図4を用いて説明する。図4(A)乃至(D)は、電子機器100Aの一部の要素のみを描出した断面模式図であり、一のページをめくる、例えば表示パネル101の一部および表示パネル102の一部を含むページを軸111より上側で軸111と反対側に移動させるまでの電子機器100Aの各状態を示している。
なお、ここでは説明のため、表示パネル101の一部および表示パネル102の一部を含むページをページ131とする。同様に、表示パネル102の一部および表示パネル103の一部を含むページ、表示パネル103の一部および表示パネル104の一部を含むページ、および表示パネル104の一部および表示パネル101の一部を含むページをそれぞれページ132、ページ133、ページ134とする。
また、図4(A)乃至(D)ではセンサ部分125aが近接センサ125上に設けられる構成を示すが、センサ部分125aが近接センサ125に含まれていてもよい。センサ部分125aは、例えば、軸111の延伸方向と垂直に交わる面による断面視において、軸111の中心111Cおよびローラ121の頂部121Tと一直線上に並ぶように設ける(図4(A)参照)。
(第1の状態)
軸111の右側ではページ132上にページ131が位置し、軸111の左側ではページ133上にページ134が位置する(図4(A)参照)。
第1の状態において、使用者は表示部101Dに画像を表示させて閲覧できる。このとき、表示パネル102、表示パネル103および表示パネル104は電源をオフにすることができる。使用者が電子機器100Aの閲覧に使用する以外の表示パネルを電源オフとすることで、電子機器100Aの消費電力を下げることができる。
(第2の状態)
図4(B)は第1の状態を開始状態として使用者がページ131をめくっている途中の状態、すなわち、使用者がページ131の一部を把持し、軸111より上側で軸111と反対側に移動させる途中の状態を示す図である。使用者がページ131を図の矢印136の方向に引っ張ることで、軸111は図の破線矢印の向きに回転する。各ページ(ページ132、ページ133、ページ134)は該回転に伴って移動する。
第1の状態からある角度以上に軸111が回転すると、ページ133(より具体的には、表示パネル103)がローラ121と接触する。ローラ121がページ133に接触する直前または直後にモータ122(図示しない)が駆動し、ローラ121が回転を始めることが好ましい。図4(B)では、ページ133が近接センサ125のセンサ部分125aの検出可能領域に達する直前の状態であり、図4(B)に示す状態からさらに軸111が回転すると、モータ122が駆動してローラ121が回転を開始する。
第2の状態において、使用者は表示部101D、表示部102Dに画像を表示させて閲覧できる。このとき、表示パネル103、表示パネル104は電源をオフにすることができる。
第1の状態と第2の状態の間で表示部102Dに画像を表示させるタイミングは使用者が判断して決めてもよい。例えば、各表示パネルの電源および/または各表示パネルの表示部の表示/非表示の切り替えを制御するスイッチまたはボタンを、筐体112の外面に設ければよい。また、ページめくり動作の進行に合わせて表示部102Dに画像を表示させる構成とすることで、電子機器100Aをさらに本を読む感覚で使用することができる。
例えば、各表示パネルの一部(表示パネルの端部など)にタッチパネルを設け、使用者がページをめくるために一のページ(図4(B)ではページ131)を把持する動作を検出した時点で表示部102Dに画像を表示させる構成とすることができる。また、各表示パネルがタッチセンサを有する、または各表示パネルの両面にタッチパネルが設けられている場合は、該タッチパネルの一部の領域のタッチ検出を表示部102Dに画像を表示させるトリガーとして用いてもよい。
(第3の状態)
図4(C)はローラ121が実線矢印の向きに回転してページ133を軸111より下側で軸111と反対側(右側)に移動させている途中の状態を示す図である。また、図4(C)は使用者がページ131をめくり終わった状態である。
第3の状態において、使用者は表示部102Dに画像を表示させて閲覧できる。このとき、表示パネル101、表示パネル103および表示パネル104は電源をオフにすることができる。
第2の状態と第3の状態の間で表示部101Dの表示をオフにするタイミングは使用者が判断して決めてもよく、また上記と同様にタッチパネルまたはタッチセンサのタッチ検出と該表示のオフを連動させてもよい。例えば、上述のように使用者がページ131を把持することでタッチが検出されて表示部102Dに画像が表示された状態(第2の状態)に続いて、ページをめくり終わって使用者がページ131から手を離すことでタッチが検出されなくなった時点で表示部101Dの表示をオフにすればよい。
(第4の状態)
図4(D)はページ133がローラ121の回転によって軸111の右側に移動し終えた状態を示す図である。第4の状態において、軸111の左側ではページ134上にページ131が位置し、軸111の右側ではページ133上にページ132が位置する。よって、第1の状態と同様に軸111の左右両側に表示パネルが2つずつ位置する状態であるため、引き続いて次のページ(ページ132)をめくる動作が可能となる。
第4の状態においては、ローラ121は回転を停止している。第3の状態と第4の状態の間でローラ121が停止するタイミングは適宜設定することができる。例えば、センサ部分125aが一のページ(図4(C)ではページ133)の近接を検出しなくなった直後、または検出しなくなってから一定時間経過後にモータ122の駆動を停止し、ローラ121の回転を停止させることができる。または、センサ部分125aが一の表示パネルの近接を検出している間は、モータ122がローラ121を回転させ続けるようにすればよい。
なお、図4(A)乃至(D)では近接センサ125が1つのセンサ部分125aを有する例を示したが、近接センサ125がセンサ部分を複数有していてもよい。または、本発明の一態様の電子機器に複数の近接センサ125が設けられていてもよい。
<電子機器の駆動方法2>
以下より、上記と異なる電子機器100Bのページめくり動作における駆動方法について、図5を用いて説明する。図5(A)乃至(C)は、電子機器100Bの一部の要素のみを描出した断面模式図である。
電子機器100Bは、近接センサ125が2つのセンサ部分125b、125cを有する点を除いて電子機器100Aと同様である。よって、電子機器100Bのこの点以外の構成については電子機器100Aの説明を援用できる。
センサ部分125bおよびセンサ部分125cは、図5(B)に示すようにローラ121が任意の一のページ(図5(B)ではページ131)を送る方向に平行な方向(図5(B)に示すX方向)、換言すると上面視において軸111の延伸方向と垂直に交わる方向に並べて配置することが好ましい。このような配置とすることで、ページめくり動作が順送り(軸111の右側にあるページを左側にめくる)であるか逆送り(軸111の左側にあるページを右側にめくる)であるかを判別することができる。
なお、図5(A)乃至(C)ではセンサ部分125b、125cが近接センサ125上に設けられる構成を示すが、センサ部分125b、125cが近接センサ125に含まれていてもよい。
(第5の状態)
軸111の左側ではページ133上にページ134が位置し、軸111の右側ではページ132上にページ131が位置する(図5(A)参照)。
第5の状態において、使用者は表示部101Dに画像を表示させて閲覧できる。このとき、表示パネル102、表示パネル103および表示パネル104は電源をオフにすることができる。
(第6の状態)
図5(B)は第5の状態を開始状態として、使用者が順送り方向にページ(ページ131)をめくっている途中の状態を示す図である。使用者がページ131を図の矢印137の方向に引っ張ることで、軸111は図の破線矢印の向きに回転する。
軸111の回転に伴ってページ133は移動するが、センサ部分125b、125c、ページ133の位置関係より、ページ133はセンサ部分125bよりも先にセンサ部分125cに近づく(図5(B)参照)。
センサ部分125bおよびセンサ部分125cの検出感度を同程度に設定することで、第6の状態においてセンサ部分125cが先にページ133の近接または接触を検出することができる。よって、センサ部分125bより先にセンサ部分125cが近接または接触を検出した場合に図5(B)の実線矢印の向きにローラ121を回転させることで、ページ133を、ページ131をめくる向きと反対側(軸111に対して右側)に送ることができる。
なお、第6の状態からローラ121が停止するタイミングは適宜設定することができる。例えば、センサ部分125bが一のページ(図5(B)ではページ133)の近接を検出しなくなった直後、または検出しなくなってから一定時間経過後にモータ122の駆動を停止し、ローラ121の回転を停止させることができる。
第6の状態において、使用者は表示部101D、表示部102Dに画像を表示させて閲覧できる。このとき、表示パネル103、表示パネル104は電源をオフにすることができる。
(第7の状態)
図5(C)は第5の状態を開始状態として、使用者が逆送り方向にページ(ページ134)をめくっている途中の状態を示す図である。使用者が表示パネル101を図の矢印138の方向に引っ張ることで、軸111は図の破線矢印の向きに回転する。
軸111の回転に伴ってページ132は移動するが、センサ部分125b、125c、ページ132の位置関係より、ページ132はセンサ部分125cよりも先にセンサ部分125bに近づく(図5(C)参照)。
センサ部分125bおよびセンサ部分125cの検出感度を同程度に設定することで、第7の状態においてセンサ部分125bが先にページ132の近接または接触を検出することができる。よって、センサ部分125cより先にセンサ部分125bが近接または接触を検出した場合に図5(C)の実線矢印の向きにローラ121を回転させることで、ページ132を、ページ134をめくる向きと反対側(軸111に対して左側)に送ることができる。
なお、第7の状態からローラ121が停止するタイミングは適宜設定することができる。例えば、センサ部分125cが一のページ(図5(C)ではページ132)の近接を検出しなくなった直後、または検出しなくなってから一定時間経過後にモータ122の駆動を停止し、ローラ121の回転を停止させることができる。
第7の状態において、使用者は表示部104D、表示部101Dに画像を表示させて閲覧できる。このとき、表示パネル102、表示パネル103は電源をオフにすることができる。
以上のように、電子機器100Bにおいて、少なくともセンサ部分125bまたはセンサ部分125cのいずれか一方が一のページの近接を検出している間は、モータ122がローラ121を回転させ続けるようにすることで、順送りおよび逆送りのページめくり動作を何度でも行うことができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1で説明する電子機器100とは一部の構成が異なる電子機器150について、図6および図7を用いて説明する。なお、電子機器150の構成のうち、電子機器100が有する構成については実施の形態1の説明を援用できる。
<電子機器の構成>
図6(A)に、本発明の一態様の電子機器150の斜視図を示す。図6(B)は、図6(A)に示す一点鎖線A3−A4に対応する断面図である。また、図7(A)には図6(A)とは異なる方向から見た電子機器150の斜視図を示す。図7(A)において筐体112はその外形の輪郭のみを破線および点線で示している。筐体112の外表面に対応する輪郭を破線で示し、筐体112の内表面に対応する輪郭を点線で示している。
電子機器150は、4つの表示パネル(表示パネル101、表示パネル102、表示パネル103および表示パネル104)と、軸111と、筐体112と、支持体113と、額縁114と、ローラ121と、モータ122(図示しない)と、を有する(図6(A)、(B)参照)。4つの表示パネル、軸111、筐体112、支持体113、額縁114、ローラ121およびモータ122については、実施の形態1の説明を参照できる。
また、電子機器150はバッテリ141、制御回路142、スリップリング145、板149を有する(図6(B)、図7(A)参照)。
バッテリ141は筐体112の内部(例えば筐体112の底面上)に設けられ、軸111に電力を供給する機能を有する。バッテリ141は、ケーブル146およびスリップリング145を介して軸111と電気的に接続される。なお、バッテリ141が筐体112の底面から取り出せる構成とすることで、電子機器150の使用時間に応じてバッテリ141を交換することができる。また、バッテリ141は制御回路142と電気的に接続されていてもよい。
制御回路142は筐体112の内部(例えば筐体112の底面上)に設けられ、軸111が有する動作回路(図示しない)の動作を補助する機能を有する。たとえば、制御回路142は4つの表示パネルの表示を制御する機能を有する。また、制御回路142は電子データを保持する記憶装置(例えば、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disc Drive、フラッシュメモリなど)を有する。また、制御回路142は軸111と無線通信を行うための送信器または/および受信器を有する。軸111は、制御回路142と無線通信を行うための受信器または/および送信器を有する。なお、制御回路142がバッテリを有していてもよい。また、制御回路142がケーブル146およびスリップリング145を介して軸111と電気的に接続されていてもよい。
スリップリング145は、リング部145aおよびブラシ部145bを含む。図7(B)に、スリップリング145における配線等の接続を説明するための上面模式図の一例を示す。図7(B)にはスリップリング145のほかに、表示パネル101、支持体113、回転軸126およびケーブル146の一部を示している。
リング部145aでは、配線111Lと電気的に接続されたリング状の配線145aLが回転側面において露出している。配線111Lは、回転軸126の内部を通って軸111(図示しない)と電気的に接続される。リング部145aは回転軸126に固定されており、回転軸126が回転するとリング部145aも回転する。また、ブラシ部145bでは、ケーブル146の内部を通る配線146Lがブラシ状の導電体145bLと電気的に接続される。導電体145bLは配線145aLと固定されずに接触しているため、電子機器150の使用においてリング部145aが回転しても電気的な接続を維持することができる。図7(B)では回転軸126およびリング部145aが回転する中心軸を一点鎖線で示し、ブラシ部145bの一部を覆うケースを点線で示す。
なお、図7(B)では電子機器150が配線111L、配線145aL、導電体145bLおよび配線146Lをそれぞれ2つずつ有する例を示したが、これらをそれぞれ3つ以上有していてもよい。
板149は、バッテリ141と4つの表示パネルの間、および制御回路142と4つの表示パネルの間に設けられる(図7(A)参照)。電子機器150が板149を有することで、4つの表示パネルがバッテリ141および制御回路142と接触することを防止できる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の電子機器に用いることができる表示パネルの一例について、図8および図9を用いて説明する。以下で例示する表示パネルは、反射型の表示素子と、発光型の表示素子との双方を有し、反射モードと透過モードの両方の表示を行うことのできる表示パネルである。
なお、本実施の形態では、反射型の表示素子として液晶素子を用いた表示装置の構成を例示したが、反射型の表示素子として、液晶素子のほかに、シャッター方式のMEMS(Micro Electro Mechanical System)素子、光干渉方式のMEMS素子、マイクロカプセル方式、電気泳動方式、エレクトロウェッティング方式、電子粉流体(登録商標)方式等を適用した表示素子などを用いることができる。
また、本実施の形態では、発光型の表示素子として有機EL素子を用いた表示装置の構成を例示したが、発光型の表示素子として、有機EL素子のほかに、LED(Light Emitting Diode)、QLED(Quantum−dot Light Emitting Diode)、半導体レーザなどの自発光性の発光素子を用いることができる。
本実施の形態で説明する表示パネルは、液晶素子を用いて表示を行う反射モードにおいて、低消費電力で駆動させることができる。また、外光の照度が高い環境においては視認性の高い表示を行える。一方で、有機EL素子を用いて表示を行う透過モードにおいては、色再現性の高い鮮やかな表示を行える。
よって、該表示パネルを実施の形態1で説明する本発明の一態様の電子機器に用いることで、例えば学校で使用される教科書として該電子機器を好適に用いることができる。例えば、カラーの絵や写真を含むページは透過モードで表示し、文章の多いページは反射モードで表示することで、必要な表示品位を満たしかつ低消費電力で電子機器を駆動させることができる。消費電力が低いとバッテリを充電する頻度を減らすことができるため、授業中にバッテリが切れる等の不都合を減らすことができる。
<3−1.表示パネルの構成例>
図8は、本発明の一態様の表示パネル600の斜視概略図である。表示パネル600は、基板651と基板661とが貼り合わされた構成を有する。図8では、基板661を破線で明示している。
表示パネル600は、表示部662、回路659、配線666等を有する。表示部662は、基板651上(表示パネル600の第1の面側)に設けられる。基板651には、例えば回路659、配線666、および画素電極として機能する導電膜663等が設けられる。また図8では基板651上にIC673が、基板651の表面が露出している側(表示パネル600の第2の面側)にFPC672がそれぞれ実装されている例を示している。そのため、図8に示す構成は、表示パネル600とFPC672およびIC673を有する表示モジュールと言うこともできる。
回路659は、例えば走査線駆動回路として機能する回路を用いることができる。
配線666は、表示部や回路659に信号や電力を供給する機能を有する。当該信号や電力は、FPC672を介して外部、またはIC673から配線666に入力される。
また、図8では、COG(ChipOnGlass)方式等により、基板651にIC673が設けられている例を示している。IC673は、例えば走査線駆動回路、または信号線駆動回路などとしての機能を有するICを適用できる。なお表示パネル600が走査線駆動回路および信号線駆動回路として機能する回路を備える場合や、走査線駆動回路や信号線駆動回路として機能する回路を外部に設け、FPC672を介して表示パネル600を駆動するための信号を入力する場合などでは、IC673を設けない構成としてもよい。また、IC673を、COF(ChipOnFilm)方式等により、FPC672に実装してもよい。
図8には、表示部662の一部の拡大図を示している。表示部662には、複数の表示素子が有する導電膜663がマトリクス状に配置されている。導電膜663は、可視光を反射する機能を有し、後述する液晶素子640の反射電極として機能する。
また、図8に示すように、導電膜663は開口を有する。さらに導電膜663よりも基板651側に、発光素子660を有する。発光素子660からの光は、導電膜663の開口を介して基板661側に射出される。
<3−2.断面構成例>
図9に、図8で例示した表示パネルの、FPC672を含む領域の一部、回路659を含む領域の一部、および表示部662を含む領域の一部をそれぞれ切断したときの断面の一例を示す。
表示パネルは、基板651と基板661の間に、絶縁膜620を有する。また基板651と絶縁膜620の間に、発光素子660、トランジスタ601、トランジスタ605、トランジスタ606、着色層634等を有する。また絶縁膜620と基板661の間に、液晶素子640、着色層631等を有する。また基板661と絶縁膜620は接着層641を介して接着され、基板651と絶縁膜620は接着層642を介して接着されている。
トランジスタ606は、液晶素子640と電気的に接続し、トランジスタ605は、発光素子660と電気的に接続する。トランジスタ605とトランジスタ606は、いずれも絶縁膜620の基板651側の面上に形成されているため、これらを同一の工程を用いて作製することができる。
基板661には、着色層631、遮光膜632、絶縁膜621、および液晶素子640の共通電極として機能する導電膜613、配向膜633b、絶縁膜617等が設けられている。
絶縁膜617は、液晶素子640のセルギャップを保持するためのスペーサとして機能する。また、絶縁膜617の代わりに、配向膜633aと配向膜633bの間にポリマーを含む隔壁を設けることで、液晶素子640のセルギャップを保持する機能を高めることができる。例えば、液晶層612として液晶、モノマーおよび重合開始剤を含む材料を用い、導電膜663を遮光マスクとして用いて液晶層612の一部に対して光を照射することにより、液晶層612の導電膜663と重ならない領域においてモノマーが重合したポリマーを含む隔壁を形成できる。
絶縁膜620の基板651側には、絶縁膜681、絶縁膜682、絶縁膜683、絶縁膜684、絶縁膜685等の絶縁層が設けられている。絶縁膜681は、その一部が各トランジスタのゲート絶縁層として機能する。絶縁膜682、絶縁膜683、および絶縁膜684は、各トランジスタを覆って設けられている。また絶縁膜684を覆って絶縁膜685が設けられている。絶縁膜684および絶縁膜685は、平坦化層としての機能を有する。なお、ここではトランジスタ等を覆う絶縁層として、絶縁膜682、絶縁膜683、絶縁膜684の3層を有する場合について示しているが、これに限られず4層以上であってもよいし、単層、または2層であってもよい。また平坦化層として機能する絶縁膜684は、不要であれば設けなくてもよい。
また、トランジスタ601、トランジスタ605、およびトランジスタ606は、一部がゲートとして機能する導電膜654、一部がソースまたはドレインとして機能する導電膜652、半導体膜653を有する。ここでは、同一の導電膜を加工して得られる複数の層に、同じハッチングパターンを付している。
液晶素子640は反射型の液晶素子である。液晶素子640は、導電膜635、液晶層612、導電膜613が積層された積層構造を有する。また導電膜635の基板651側に接して、可視光を反射性する導電膜663が設けられている。導電膜663は開口655を有する。また導電膜635および導電膜613は可視光を透過する材料を含む。また液晶層612と導電膜635の間に配向膜633aが設けられ、液晶層612と導電膜613の間に配向膜633bが設けられている。また、基板661の外側の面には、偏光板656を有する。
液晶素子640において、導電膜663は可視光を反射する機能を有し、導電膜613は可視光を透過する機能を有する。基板661側から入射した光は、偏光板656により偏光され、導電膜613、液晶層612を透過し、導電膜663で反射する。そして液晶層612および導電膜613を再度透過して、偏光板656に達する。このとき、導電膜663と導電膜613の間に与える電圧によって液晶の配向を制御し、光の光学変調を制御することができる。すなわち、偏光板656を介して射出される光の強度を制御することができる。また光は着色層631によって特定の波長領域以外の光が吸収されることにより、取り出される光は、例えば赤色を呈する光となる。
発光素子660は、ボトムエミッション型の発光素子である。発光素子660は、絶縁膜620側から導電膜643、EL層644、および導電膜645bの順に積層された積層構造を有する。また導電膜645bを覆って導電膜645aが設けられている。導電膜645bは可視光を反射する材料を含み、導電膜643および導電膜645aは可視光を透過する材料を含む。発光素子660が発する光は、着色層634、絶縁膜620、開口655、導電膜613等を介して、基板661側に射出される。
ここで、図9に示すように、開口655には可視光を透過する導電膜635が設けられていることが好ましい。これにより、開口655と重なる領域においてもそれ以外の領域と同様に液晶層612が配向するため、これらの領域の境界部で液晶の配向不良が生じ、意図しない光が漏れてしまうことを抑制できる。
ここで、基板661の外側の面に配置する偏光板656として直線偏光板を用いてもよいが、円偏光板を用いることもできる。円偏光板としては、例えば直線偏光板と1/4波長位相差板を積層したものを用いることができる。これにより、外光反射を抑制することができる。また、偏光板の種類に応じて、液晶素子640に用いる液晶素子のセルギャップ、配向、駆動電圧等を調整することで、所望のコントラストが実現されるようにすればよい。
また導電膜643の端部を覆う絶縁膜646上には、絶縁膜647が設けられている。絶縁膜647は、絶縁膜620と基板651が必要以上に接近することを抑制するスペーサとしての機能を有する。またEL層644や導電膜645aを遮蔽マスク(メタルマスク)を用いて形成する場合には、当該遮蔽マスクが被形成面に接触することを抑制するためのマスクギャッパとしての機能を有していてもよい。なお、絶縁膜647は不要であれば設けなくてもよい。
トランジスタ605のソースまたはドレインの一方は、導電膜648を介して発光素子660の導電膜643と電気的に接続されている。
トランジスタ606のソースまたはドレインの一方は、接続部607を介して導電膜663と電気的に接続されている。導電膜663と導電膜635は接して設けられ、これらは電気的に接続されている。ここで、接続部607は、絶縁膜620に設けられた開口を介して、絶縁膜620の両面に設けられる導電層同士を接続する部分である。
接続部604は、接続層649を介してFPC672と電気的に接続されている。接続部604には導電膜648と同一の導電膜を加工して得られた導電膜および導電膜643と同一の導電膜を加工して得られた導電膜が設けられる。FPC672は基板651の表面が露出している側、すなわち表示パネル600の第2の面側に設けられる。
接着層641が設けられる一部の領域には、接続部687が設けられている。接続部687において、導電膜635と同一の導電膜を加工して得られた導電層と、導電膜613の一部が、接続体686により電気的に接続されている。したがって、基板661側に形成された導電膜613に、基板651側に接続されたFPC672から入力される信号または電位を、接続部687を介して供給することができる。
接続体686としては、例えば導電性の粒子を用いることができる。導電性の粒子としては、有機樹脂またはシリカなどの粒子の表面を金属材料で被覆したものを用いることができる。金属材料としてニッケルや金を用いると接触抵抗を低減できるため好ましい。またニッケルをさらに金で被覆するなど、2種類以上の金属材料を層状に被覆させた粒子を用いることが好ましい。また接続体686として、弾性変形、または塑性変形する材料を用いることが好ましい。このとき導電性の粒子である接続体686は、図9に示すように上下方向に潰れた形状となる場合がある。こうすることで、接続体686と、これと電気的に接続する導電層との接触面積が増大し、接触抵抗を低減できるほか、接続不良などの不具合の発生を抑制することができる。
接続体686は、接着層641に覆われるように配置することが好ましい。例えば接着層641となるペースト等を塗布した後に、接続体686を散布すればよい。
図9では、回路659の例としてトランジスタ601が設けられている例を示している。
図9では、トランジスタ601およびトランジスタ605の例として、チャネルが形成される半導体膜653を2つのゲートで挟持する構成が適用されている。一方のゲートは導電膜654により、他方のゲートは絶縁膜682を介して半導体膜653と重なる導電膜623により構成されている。このような構成とすることで、トランジスタのしきい値電圧を制御することができる。このとき、2つのゲートを接続し、これらに同一の信号を供給することによりトランジスタを駆動してもよい。このようなトランジスタは他のトランジスタと比較して電界効果移動度を高めることが可能であり、オン電流を増大させることができる。その結果、高速駆動が可能な回路を作製することができる。さらには、回路部の占有面積を縮小することが可能となる。オン電流の大きなトランジスタを適用することで、表示パネルを大型化、または高精細化したときに配線数が増大したとしても、各配線における信号遅延を低減することが可能であり、表示ムラを抑制することができる。
なお、回路659が有するトランジスタと、表示部662が有するトランジスタは、同じ構造であってもよい。また回路659が有する複数のトランジスタは、全て同じ構造であってもよいし、異なる構造のトランジスタを組み合わせて用いてもよい。また、表示部662が有する複数のトランジスタは、全て同じ構造であってもよいし、異なる構造のトランジスタを組み合わせて用いてもよい。
トランジスタに用いる半導体材料の結晶性は特に限定されず、非晶質半導体、結晶性を有する半導体(微結晶半導体、多結晶半導体、単結晶半導体、又は一部に結晶領域を有する半導体)のいずれを用いてもよい。結晶性を有する半導体を用いると、トランジスタ特性の劣化を抑制できるため好ましい。
また、トランジスタに用いる半導体材料としては、金属酸化物を用いることができる。代表的には、インジウムを含む金属酸化物などを適用できる。特に、トランジスタに用いる金属酸化物は、実施の形態5で説明するCAC−OSを用いるのが好ましい。
特にシリコンよりもバンドギャップが広く、且つキャリア密度の小さい半導体材料を用いると、トランジスタのオフ状態における電流を低減できるため好ましい。
半導体層は、例えば少なくともインジウム、亜鉛及びM(アルミニウム、チタン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、セリウム、スズ、ネオジムまたはハフニウム等の金属)を含むIn−M−Zn系酸化物で表記される膜を含むことが好ましい。また、該金属酸化物を用いたトランジスタの電気特性のばらつきを減らすため、それらと共に、スタビライザーを含むことが好ましい。
スタビライザーとしては、上記Mで記載の金属を含め、例えば、ガリウム、スズ、ハフニウム、アルミニウム、またはジルコニウム等がある。また、他のスタビライザーとしては、ランタノイドである、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム等がある。
半導体層を構成する金属酸化物として、例えば、In−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を用いることができる。
なお、ここで、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
各トランジスタを覆う絶縁膜682、絶縁膜683のうち少なくとも一方は、水や水素などの不純物が拡散しにくい材料を用いることが好ましい。すなわち、絶縁膜682または絶縁膜683はバリア膜として機能させることができる。このような構成とすることで、トランジスタに対して外部から不純物が拡散することを効果的に抑制することが可能となり、信頼性の高い表示パネルを実現できる。
基板661側において、着色層631、遮光膜632を覆って絶縁膜621が設けられている。絶縁膜621は、平坦化層としての機能を有していていもよい。絶縁膜621により、導電膜613の表面を概略平坦にできるため、液晶層612の配向状態を均一にできる。
表示パネル600を作製する方法の一例について説明する。例えば第1の剥離層を有する第1の支持基板上に、導電膜635、導電膜663、絶縁膜620を順に形成し、その後、トランジスタ605、トランジスタ606、発光素子660等を形成した後、接着層642を用いて絶縁膜691および第2の剥離層を有する第2の支持基板と第1の支持基板を貼り合せる。その後、第1の剥離層と絶縁膜620、および第1の剥離層と導電膜635のそれぞれの界面で剥離することにより、第1の支持基板および第1の剥離層を除去する。またこれとは別に、第3の剥離層、絶縁膜692、着色層631、遮光膜632、導電膜613等をあらかじめ形成した第3の支持基板を準備する。次に第2の支持基板または第3の支持基板に液晶層612を滴下し、接着層641により第2の支持基板と第3の支持基板を貼り合せる。そして第2の支持基板および第2の剥離層を除去して可撓性を有する基板651を接着層696を介して絶縁膜691と貼り合わせ、第3の支持基板および第3の剥離層を除去して可撓性を有する基板661を接着層697を介して絶縁膜692と貼り合わせることで、可撓性を有する表示パネル600を作製することができる。
剥離層としては、絶縁膜620および導電膜635との界面で剥離が生じる材料を適宜選択することができる。特に、剥離層としてタングステンなどの高融点金属材料を含む層と当該金属材料の酸化物を含む層を積層して用い、剥離層上の絶縁膜620として、窒化シリコンや酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン等を複数積層した層を用いることが好ましい。剥離層に高融点金属材料を用いると、これよりも後に形成する層の形成温度を高めることが可能で、不純物の濃度が低減され、信頼性の高い表示パネルを実現できる。
導電膜635としては、金属酸化物、または金属窒化物等の酸化物または窒化物を用いることが好ましい。金属酸化物を用いる場合には、水素、ボロン、リン、窒素、およびその他の不純物の濃度、並びに酸素欠損量の少なくとも一が、トランジスタに用いる半導体層に比べて高められた材料を、導電膜635に用いればよい。
<3−3.各構成要素について>
以下では、上記に示す各構成要素について説明する。
[接着層]
接着層としては、紫外線硬化型等の光硬化型接着剤、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、嫌気型接着剤などの各種硬化型接着剤を用いることができる。これら接着剤としてはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、イミド樹脂、PVC(ポリビニルクロライド)樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等が挙げられる。特に、エポキシ樹脂等の透湿性が低い材料が好ましい。また、二液混合型の樹脂を用いてもよい。また、接着シート等を用いてもよい。
また、上記樹脂に乾燥剤を含んでいてもよい。例えば、アルカリ土類金属の酸化物(酸化カルシウムや酸化バリウム等)のように、化学吸着によって水分を吸着する物質を用いることができる。または、ゼオライトやシリカゲル等のように、物理吸着によって水分を吸着する物質を用いてもよい。乾燥剤が含まれていると、水分などの不純物が素子に侵入することを抑制でき、表示パネルの信頼性が向上するため好ましい。
また、上記樹脂に屈折率の高いフィラーや光散乱部材を混合することにより、光取り出し効率を向上させることができる。例えば、酸化チタン、酸化バリウム、ゼオライト、ジルコニウム等を用いることができる。
[接続層]
接続層としては、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)や、異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)などを用いることができる。
[着色層]
着色層に用いることのできる材料としては、金属材料、樹脂材料、顔料または染料が含まれた樹脂材料などが挙げられる。
[遮光層]
遮光層として用いることのできる材料としては、カーボンブラック、チタンブラック、金属、金属酸化物、複数の金属酸化物の固溶体を含む複合酸化物等が挙げられる。遮光層は、樹脂材料を含む膜であってもよいし、金属などの無機材料の薄膜であってもよい。また、遮光層に、着色層の材料を含む膜の積層膜を用いることもできる。例えば、ある色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜と、他の色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜との積層構造を用いることができる。着色層と遮光層の材料を共通化することで、装置を共通化できるほか工程を簡略化できるため好ましい。
以上が各構成要素についての説明である。
<3−4.作製方法例>
ここでは、可撓性を有する基板を用いた表示パネルの作製方法の例について説明する。
ここでは、表示素子、回路、配線、電極、着色層や遮光層などの光学部材、および絶縁層等が含まれる層をまとめて素子層と呼ぶこととする。例えば、素子層は表示素子を含み、表示素子の他に表示素子と電気的に接続する配線、画素や回路に用いるトランジスタなどの素子を備えていてもよい。
また、ここでは、表示素子が完成した(作製工程が終了した)段階において、素子層を支持し、可撓性を有する部材のことを、基板と呼ぶこととする。例えば、基板には、厚さが10nm以上300μm以下の、極めて薄いフィルム等も含まれる。
可撓性を有し、絶縁表面を備える基板上に素子層を形成する方法としては、代表的には以下に挙げる2つの方法がある。一つは、基板上に直接、素子層を形成する方法である。もう一つは、基板とは異なる支持基板上に素子層を形成した後、素子層と支持基材を剥離し、素子層を基板に転置する方法である。なお、ここでは詳細に説明しないが、上記2つの方法に加え、可撓性を有さない基板上に素子層を形成し、当該基板を研磨等により薄くすることで可撓性を持たせる方法もある。
基板を構成する材料が、素子層の形成工程にかかる熱に対して耐熱性を有する場合には、基板上に直接、素子層を形成すると、工程が簡略化されるため好ましい。このとき、基板を支持基材に固定した状態で素子層を形成すると、装置内、および装置間における搬送が容易になるため好ましい。
また、素子層を支持基材上に形成した後に、基板に転置する方法を用いる場合、まず支持基材上に剥離層と絶縁層を積層し、当該絶縁層上に素子層を形成する。続いて、支持基材と素子層の間で剥離し、素子層を基板に転置する。このとき、支持基材と剥離層の界面、剥離層と絶縁層の界面、または剥離層中で剥離が生じるような材料を選択すればよい。この方法では、支持基材や剥離層に耐熱性の高い材料を用いることで、素子層を形成する際に素子層を形成する際にかかる温度の上限を高めることができ、より信頼性の高い素子を有する素子層を形成できるため、好ましい。
例えば剥離層として、タングステンなどの高融点金属材料を含む層と、当該金属材料の酸化物を含む層を積層して用い、剥離層上の絶縁層として、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコンなどを複数積層した層を用いることが好ましい。
素子層と支持基材とを剥離する方法としては、機械的な力を加えることや、剥離層をエッチングすること、または剥離界面に液体を浸透させることなどが、一例として挙げられる。または、剥離界面を形成する2層の熱膨張の違いを利用し、加熱または冷却することにより剥離を行ってもよい。
また、支持基材と絶縁層の界面で剥離が可能な場合には、剥離層を設けなくてもよい。
例えば、支持基材としてガラスを用い、絶縁層としてポリイミドなどの有機樹脂を用いることができる。このとき、レーザ光等を用いて有機樹脂の一部を局所的に加熱する、または鋭利な部材により物理的に有機樹脂の一部を切断、または貫通すること等により剥離の起点を形成し、ガラスと有機樹脂の界面で剥離を行ってもよい。また、上記の有機樹脂としては、感光性の材料を用いると、開口部などの形状を容易に作製しやすいため好適である。また、上記のレーザ光としては、例えば、可視光線から紫外線の波長領域の光であることが好ましい。例えば波長が200nm以上400nm以下の光、好ましくは波長が250nm以上350nm以下の光を用いることができる。特に、波長308nmのエキシマレーザを用いると、生産性に優れるため好ましい。また、Nd:YAGレーザの第三高調波である波長355nmのUVレーザなどの固体UVレーザ(半導体UVレーザともいう)を用いてもよい。
または、支持基材と有機樹脂からなる絶縁層の間に発熱層を設け、当該発熱層を加熱することにより、当該発熱層と絶縁層の界面で剥離を行ってもよい。発熱層としては、電流を流すことにより発熱する材料、光を吸収することにより発熱する材料、磁場を印加することにより発熱する材料など、様々な材料を用いることができる。例えば発熱層としては、半導体、金属、絶縁体から選択して用いることができる。
なお、上述した方法において、有機樹脂からなる絶縁層は、剥離後に基板として用いることができる。
以上が可撓性を有する表示パネルを作製する方法についての説明である。
なお、本実施の形態で示す構成、方法は、他の実施の形態で示す構成、方法と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態3で説明する表示パネルが有する、画素の構成例について説明する。なお、本実施の形態では、反射型の表示素子として液晶素子を用い、発光型の表示素子として有機EL素子を用いる場合を例に挙げて、本発明の一態様に係る画素300の構成例について説明する。
図10(A)に示す画素300は、画素350と画素351とを有する。そして、画素350は液晶素子301を有し、画素351は発光素子302を有する。
具体的に、画素350は、液晶素子301と、液晶素子301に印加する電圧を制御する機能を有するトランジスタ303と、容量素子304とを有する。そして、トランジスタ303は、ゲートが配線GLに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が配線SLに電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が液晶素子301の画素電極に電気的に接続されている。また、液晶素子301の共通電極は、所定の電位が供給される配線または電極に電気的に接続されている。また、容量素子304は、一方の電極が、液晶素子301の画素電極に電気的に接続され、他方の電極が、所定の電位が供給される配線または電極に電気的に接続されている。
また、具体的に、画素351は、発光素子302と、発光素子302に供給する電流を制御する機能を有するトランジスタ305と、トランジスタ305のゲートへの電位の供給を制御する機能を有するトランジスタ306と、容量素子307とを有する。そして、トランジスタ306は、ゲートが配線GEに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が配線DLに電気的に接続され、ソース又はドレインの他方がトランジスタ305のゲートに電気的に接続されている。トランジスタ305は、ソース又はドレインの一方が配線ALに電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が発光素子302に電気的に接続されている。容量素子307は、一方の電極が配線ALに電気的に接続され、他方の電極がトランジスタ305のゲートに電気的に接続されている。
図10(A)に示す画素300では、液晶素子301に対応した画像信号を配線SLに供給し、発光素子302に対応した画像信号を配線DLに供給することで、液晶素子301によって表示される輝度と、発光素子302によって表示される輝度とを個別に制御することができる。
なお、図10(A)では、液晶素子301を有する画素350と、発光素子302を有する画素351とを一つずつ有する画素300の構成例を示したが、画素300が複数の画素350を有していても良いし、或いは画素300が複数の画素351を有していても良い。
図10(B)に、画素300が一の画素351と、4つの画素351を有している場合の、画素300の構成例を示す。
具体的に図10(B)に示す画素300は、液晶素子301を有する画素351と、発光素子302をそれぞれ有する画素351a乃至画素351dとを有する。
図10(B)に示す画素350の構成については、図10(A)に示す画素350の構成を参照することができる。
また、図10(B)に示す画素351a乃至画素351dは、図10(A)に示す画素351と同様に、発光素子302と、発光素子302に供給する電流を制御する機能を有するトランジスタ305と、トランジスタ305のゲートへの電位の供給を制御する機能を有するトランジスタ306と、容量素子307とをそれぞれ有する。そして、画素351a乃至画素351dがそれぞれ有する発光素子302から発せられる光が、異なる領域の波長を有することで、表示装置においてカラーの画像を表示することが可能になる。
また、図10(B)に示す画素351a乃至画素351dでは、画素351aの有するトランジスタ306のゲートと、画素351cの有するトランジスタ306のゲートとが、配線GEbに電気的に接続されている。また、画素351bの有するトランジスタ306のゲートと、画素351dの有するトランジスタ306のゲートとが、配線GEaに電気的に接続されている。
また、図10(B)に示す画素351a乃至画素351dでは、画素351aの有するトランジスタ306のソース又はドレインの一方と、画素351bの有するトランジスタ306のソース又はドレインの一方とが、配線DLaに電気的に接続されている。また、画素351cの有するトランジスタ306のソース又はドレインの一方と、画素351dの有するトランジスタ306のソース又はドレインの一方とが、配線DLbに電気的に接続されている。
また、図10(B)に示す画素351a乃至画素351dでは、全てのトランジスタ305のソース又はドレインの一方が、配線ALに電気的に接続されている。
上述したように、図10(B)に示す画素351a乃至画素351dでは、画素351aと画素351cが配線GEbを共有し、画素351bと画素351dが配線GEaを共有しているが、画素351a乃至画素351dの全てが一の配線GEを共有していても良い。この場合、画素351a乃至画素351dは、互いに異なる4つの配線DLに電気的に接続されるようにすることが望ましい。
次いで、図11(A)に、図10(A)とは異なる画素300の構成例を示す。図11(A)に示す画素300は、画素351が有するトランジスタ305がバックゲートを有する点において、図10(A)に示す画素300と構成が異なる。
具体的に、図11(A)に示す画素300では、トランジスタ305のバックゲートがゲート(フロントゲート)に電気的に接続されている。図11(A)に示す画素300は、上記構成を有することにより、トランジスタ305の閾値電圧がシフトするのを抑えることができ、トランジスタ305の信頼性を高めることができる。また、図11(A)に示す画素300は、上記構成を有することにより、トランジスタ305のサイズを小さく抑えつつ、トランジスタ305のオン電流を高めることができる。
なお、本発明の一態様に係る表示装置では、画素300が、図11(A)に示す画素350を複数有していても良いし、或いは図11(A)に示す画素351を複数有していても良い。具体的には、図10(B)に示した画素300と同様に、図11(A)に示す1つの画素350と、4つの画素351とを有していても良い。その場合、各種配線と4つの画素351との接続関係は、図10(B)に示した画素300を参照することができる。
次いで、図11(B)に、図10(A)とは異なる画素300の構成例を示す。図11(B)に示す画素300は、画素351が有するトランジスタ305がバックゲートを有する点において、図10(A)に示す画素300と構成が異なる。そして、図11(B)に示す画素300では、トランジスタ305のバックゲートがゲートではなく発光素子302に電気的に接続されている点において、図11(A)に示す画素300と構成が異なる。
図11(B)に示す画素300は、上記構成を有することにより、トランジスタ305の閾値電圧がシフトするのを抑えることができ、トランジスタ305の信頼性を高めることができる。
なお、本発明の一態様に係る表示装置では、画素300が、図11(B)に示す画素350を複数有していても良いし、或いは図11(B)に示す画素351を複数有していても良い。具体的には、図10(B)に示した画素300と同様に、図11(B)に示す1つの画素350と、4つの画素351とを有していても良い。その場合、各種配線と4つの画素351との接続関係は、図10(B)に示した画素300を参照することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態5)
以下では、本発明の一態様に係るトランジスタに用いることができるCAC(Cloud Aligned Complementary)−OSの構成について説明する。
<CAC−OSの構成>
CAC−OSとは、例えば、金属酸化物を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、金属酸化物において、一つあるいはそれ以上の金属元素が偏在し、該金属元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
なお、金属酸化物は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
例えば、In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OS(CAC−OSの中でもIn−Ga−Zn酸化物を、特にCAC−IGZOと呼称してもよい。)とは、インジウム酸化物(以下、InOX1(X1は0よりも大きい実数)とする。)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、InX2ZnY2Z2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする。)と、ガリウム酸化物(以下、GaOX3(X3は0よりも大きい実数)とする。)、またはガリウム亜鉛酸化物(以下、GaX4ZnY4Z4(X4、Y4、およびZ4は0よりも大きい実数)とする。)などと、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2Z2が、膜中に均一に分布した構成(以下、クラウド状ともいう。)である。
つまり、CAC−OSは、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合している構成を有する複合金属酸化物である。なお、本明細書において、例えば、第1の領域の元素Mに対するInの原子数比が、第2の領域の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、第1の領域は、第2の領域と比較して、Inの濃度が高いとする。
なお、IGZOは通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。代表例として、InGaO(ZnO)m1(m1は自然数)、またはIn(1+x0)Ga(1−x0)(ZnO)m0(−1≦x0≦1、m0は任意数)で表される結晶性の化合物が挙げられる。
上記結晶性の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC(c−axis−aligned crystalline、又はc−axis−aligned a−b−plane−anchored crystal)構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ結晶がc軸配向を有し、かつa−b面においては配向せずに連結した結晶構造である。
一方、CAC−OSは、金属酸化物の材料構成に関する。CAC−OSとは、In、Ga、Zn、およびOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。従って、CAC−OSにおいて、結晶構造は副次的な要素である。
なお、CAC−OSは、組成の異なる二種類以上の膜の積層構造は含まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、Gaを主成分とする膜との2層からなる構造は、含まない。
なお、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
なお、ガリウムの代わりに、アルミニウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれている場合、CAC−OSは、一部に該金属元素を主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。
CAC−OSは、例えば基板を加熱しない条件で、スパッタリング法により形成することができる。また、CAC−OSをスパッタリング法で形成する場合、成膜ガスとして、不活性ガス(代表的にはアルゴン)、酸素ガス、及び窒素ガスの中から選ばれたいずれか一つまたは複数を用いればよい。また、成膜時の成膜ガスの総流量に対する酸素ガスの流量比は低いほど好ましく、例えば酸素ガスの流量比を0%以上30%未満、好ましくは0%以上10%以下とすることが好ましい。
CAC−OSは、X線回折(XRD:X−ray diffraction)測定法のひとつであるOut−of−plane法によるθ/2θスキャンを用いて測定したときに、明確なピークが観察されないという特徴を有する。すなわち、X線回折から、測定領域のa−b面方向、およびc軸方向の配向は見られないことが分かる。
またCAC−OSは、プローブ径が1nmの電子線(ナノビーム電子線ともいう。)を照射することで得られる電子線回折パターンにおいて、リング状に輝度の高い領域と、該リング領域に複数の輝点が観測される。従って、電子線回折パターンから、CAC−OSの結晶構造が、平面方向、および断面方向において、配向性を有さないnc(nano−crystal)構造を有することがわかる。
また例えば、In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OSでは、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X−ray spectroscopy)を用いて取得したEDXマッピングにより、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、偏在し、混合している構造を有することが確認できる。
CAC−OSは、金属元素が均一に分布したIGZO化合物とは異なる構造であり、IGZO化合物と異なる性質を有する。つまり、CAC−OSは、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイク状である構造を有する。
ここで、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域は、GaOX3などが主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れることにより、金属酸化物としての導電性が発現する。従って、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域が、金属酸化物中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
一方、GaOX3などが主成分である領域は、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、GaOX3などが主成分である領域が、金属酸化物中に分布することで、リーク電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。
従って、CAC−OSを半導体素子に用いた場合、GaOX3などに起因する絶縁性と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1に起因する導電性とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、および高い電界効果移動度(μ)を実現することができる。
また、CAC−OSを用いた半導体素子は、信頼性が高い。従って、CAC−OSは、ディスプレイをはじめとするさまざまな半導体装置に最適である。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
100 電子機器
100A 電子機器
100B 電子機器
101 表示パネル
101D 表示部
101F FPC
102 表示パネル
102D 表示部
102F FPC
103 表示パネル
103D 表示部
103F FPC
104 表示パネル
104D 表示部
104F FPC
111 軸
111C 中心
111L 配線
112 筐体
113 支持体
114 額縁
115T12 タッチパネル
115T41 タッチパネル
121 ローラ
121T 頂部
122 モータ
123 プーリ
125 近接センサ
125a センサ部分
125b センサ部分
125c センサ部分
126 回転軸
127 回転軸
128 回転軸
131 ページ
132 ページ
133 ページ
134 ページ
136 矢印
137 矢印
138 矢印
141 バッテリ
142 制御回路
145 スリップリング
145a リング部
145aL 配線
145b ブラシ部
145bL 導電体
146 ケーブル
146L 配線
149 板
150 電子機器
300 画素
301 液晶素子
302 発光素子
303 トランジスタ
304 容量素子
305 トランジスタ
306 トランジスタ
307 容量素子
350 画素
351 画素
351a 画素
351b 画素
351c 画素
351d 画素
600 表示パネル
601 トランジスタ
604 接続部
605 トランジスタ
606 トランジスタ
607 接続部
612 液晶層
613 導電膜
617 絶縁膜
620 絶縁膜
621 絶縁膜
623 導電膜
631 着色層
632 遮光膜
633a 配向膜
633b 配向膜
634 着色層
635 導電膜
640 液晶素子
641 接着層
642 接着層
643 導電膜
644 EL層
645a 導電膜
645b 導電膜
646 絶縁膜
647 絶縁膜
648 導電膜
649 接続層
651 基板
652 導電膜
653 半導体膜
654 導電膜
655 開口
656 偏光板
659 回路
660 発光素子
661 基板
662 表示部
663 導電膜
666 配線
672 FPC
673 IC
681 絶縁膜
682 絶縁膜
683 絶縁膜
684 絶縁膜
685 絶縁膜
686 接続体
687 接続部
691 絶縁膜
692 絶縁膜
696 接着層
697 接着層

Claims (12)

  1. 第1乃至第4の表示パネルと、軸と、を有し、
    前記第1乃至第4の表示パネルは、可撓性を有し、
    前記第1乃至第4の表示パネルは、第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面を有し、
    前記第1乃至第4の表示パネルは、前記第1の面に表示部を有し、
    前記第1乃至第4の表示パネルは、前記第2の面において第1乃至第4のFPCと電気的に接続され、
    前記第1のFPCは、前記第4の表示パネルおよび前記第1の表示パネルによって挟持され、
    前記第2のFPCは、前記第1の表示パネルおよび前記第2の表示パネルによって挟持され、
    前記第3のFPCは、前記第2の表示パネルおよび前記第3の表示パネルによって挟持され、
    前記第4のFPCは、前記第3の表示パネルおよび前記第4の表示パネルによって挟持され、
    前記軸は、動作回路を有し、
    前記第1乃至第4の表示パネルは、それぞれ前記第1乃至第4のFPCを介して前記動作回路と電気的に接続される、
    電子機器。
  2. 請求項1において、
    筐体と、ローラと、モータと、を有し、
    前記軸は、前記筐体に対して回転可能に固定され、
    前記ローラは、前記筐体の内部の、前記第1乃至第4の表示パネルより下部に設けられ、
    前記モータは、前記ローラの回転軸と接続される、
    電子機器。
  3. 請求項2において、
    前記ローラは、前記軸と重なる位置に設けられる、
    電子機器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    バッテリを有し、
    前記バッテリは、前記軸の内部に設けられる、
    電子機器。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    バッテリを有し、
    前記バッテリは、前記筐体の底面上に設けられる、
    電子機器。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    近接センサを有し、
    前記近接センサは、前記モータと電気的に接続され、
    前記近接センサは、物体の近接を検出する機能を有し、
    前記近接センサは、検出媒体が直流磁界、交流磁界、電界、電磁波、光または超音波である、
    電子機器。
  7. 請求項6において、
    前記近接センサは、第1のセンサ部分を有し、
    前記第1のセンサ部分は、前記軸の延伸方向と垂直に交わる面による断面視において、前記軸の中心および前記ローラの頂部と一直線上に並ぶように設けられる、
    電子機器。
  8. 請求項6において、
    前記近接センサは、第1のセンサ部分および第2のセンサ部分を有し、
    前記第1のセンサ部分および前記第2のセンサ部分は、上面視において前記軸の延伸方向と垂直に交わる方向に並べて設けられる、
    電子機器。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一において、
    前記第1乃至第4の表示パネルは、反射型の表示素子と、発光型の表示素子とを有する、
    電子機器。
  10. 請求項9において、
    前記反射型の表示素子は、液晶素子であり、
    前記発光型の表示素子は、有機EL素子である、
    電子機器。
  11. 請求項7に記載の電子機器の駆動方法であって、
    前記モータは、前記第1のセンサ部分が前記第1の表示パネルの近接を検出する間は前記ローラを回転させ続ける、
    電子機器の駆動方法。
  12. 請求項8に記載の電子機器の駆動方法であって、
    前記モータは、少なくとも前記第1のセンサ部分または前記第2のセンサ部分のいずれか一方が前記第1の表示パネルの近接を検出する間は前記ローラを回転させ続ける、
    電子機器の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114495737A (zh) * 2020-11-12 2022-05-13 通用汽车环球科技运作有限责任公司 具有像素化传感器的微型led显示器

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