JP2018009686A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現在の変速段から中間変速段を経由して目標変速段に移行するパワーオンダウンシフトを行う場合に、中間変速段を経由する際のショックを抑制することが可能な自動変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】ECUは、パワーオンダウンシフト時の変速進行は、目標イナーシャトルクに基づいて解放側の摩擦係合要素を制御することにより行われるように構成されている。さらに、ECUは、現在の変速段から中間変速段を経由して目標変速段に移行するパワーオンダウンシフト時に、中間変速段への変速進行度に基づいてガード値を算出し、ガード値を用いて目標イナーシャトルクを補正するように構成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動変速機の制御装置に関する。
従来、複数の摩擦係合要素を選択的に係合させることにより複数の変速段を成立させる自動変速機を制御する自動変速機の制御装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された自動変速機の制御装置は、現在の変速段から中間変速段を経由して目標変速段に移行するパワーオンダウンシフトを行うように構成されている。具体的には、この自動変速機の制御装置は、第2クラッチおよび第1ブレーキの係合により成立する第6速段から、第1クラッチおよび第3クラッチの係合により成立する第3速段に移行する際に、第1クラッチおよび第2クラッチの係合により成立する第4速段を経由するようになっている。すなわち、第6速段から第3速段への変速には4要素のつかみ替えが必要であるため、2要素で切り替え可能な第6速段から第4速段への変速と、2要素で切り替え可能な第4速段から第3速段への変速とを連続的に行うようになっている。このような6−4−3変速では、6−4変速の実行中に予め4−3変速の準備をしておくことにより、6−4変速と4−3変速とを個別に2段階で行う場合に比べて、変速時間の短縮を図ることが可能である。
特開2002−310281号公報
ここで、上記した従来の自動変速機では、中間変速段を経由する際に、変速機構を構成するリアプラネタリの内部回転が反転する動きとなる。リアプラネタリの内部回転が反転するとは、出力軸に連結されるリングギヤの回転速度を一定とした場合に、変速の進行に伴うサンギヤおよびプラネタリキャリアの回転速度の変化方向が逆になることである。その際、第6速段から第4速段への変速時の解放側の摩擦係合要素である第1ブレーキのトルク容量が小さいと、出力軸にかかるトルクがゼロよりも小さくなり、出力軸のガタ(バックラッシュ)が反対側に詰まった状態になる。その状態で、係合側の摩擦係合要素である第1クラッチが係合すると、出力軸に正方向のトルクがかかるため、ガタ打ちに起因するショックが発生するおそれがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、現在の変速段から中間変速段を経由して目標変速段に移行するパワーオンダウンシフトを行う場合に、中間変速段を経由する際のショックを抑制することが可能な自動変速機の制御装置を提供することである。
本発明による自動変速機の制御装置は、複数の摩擦係合要素を選択的に係合させることにより複数の変速段を成立させる自動変速機に適用されるものである。自動変速機の制御装置は、パワーオンダウンシフト時の変速進行は、目標イナーシャトルクに基づいて解放側の摩擦係合要素を制御することにより行われるように構成されている。さらに、自動変速機の制御装置は、現在の変速段から中間変速段を経由して目標変速段に移行するパワーオンダウンシフト時に、中間変速段への変速進行度に基づいてガード値を算出し、ガード値を用いて目標イナーシャトルクを補正するように構成されている。
このように構成することによって、中間変速段に近づいた場合に、ガード値により目標イナーシャトルクを低く補正することにより、解放側の摩擦係合要素のトルク容量を大きくすることができる。このため、中間変速段を経由する際に出力軸のガタが正方向側に詰まった状態にすることができるとともに、その状態で摩擦係合要素を係合させることができる。
本発明の自動変速機の制御装置によれば、現在の変速段から中間変速段を経由して目標変速段に移行するパワーオンダウンシフトを行う場合に、中間変速段を経由する際のショックを抑制することができる。
本発明の一実施形態によるECUを備える車両の概略構成を示した図である。 図1のトルクコンバータおよび自動変速機の構成を示したスケルトン図である。 図2の自動変速機における変速段毎の第1クラッチ〜第4クラッチ、第1ブレーキおよび第2ブレーキの係合状態を示した係合表である。 図1のECUを示したブロック図である。 比較例による中間変速段を経由するパワーオンダウンシフトの一例を示したタイミングチャートである。 本実施形態による中間変速段を経由するパワーオンダウンシフトの一例を示したタイミングチャートである。 パワーオンダウンシフト時の解放側クラッチトルクの演算手法を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態によるECU5を備える車両100について説明する。
車両100は、図1に示すように、エンジン1と、トルクコンバータ2と、自動変速機3と、油圧制御装置4と、ECU5とを備えている。この車両100は、たとえばFF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式であり、エンジン1の出力が、トルクコンバータ2および自動変速機3を介してデファレンシャル装置6に伝達され、左右の駆動輪(前輪)7に分配されるようになっている。
−エンジン−
エンジン(内燃機関)1は、走行用の駆動力源であり、たとえば多気筒ガソリンエンジンである。エンジン1は、スロットルバルブのスロットル開度(吸入空気量)、燃料噴射量、点火時期などにより運転状態を制御可能に構成されている。
−トルクコンバータ−
トルクコンバータ2は、図2に示すように、エンジン1の出力軸であるクランクシャフト1aに連結されたポンプインペラ21と、自動変速機3に連結されたタービンランナ22と、トルク増幅機能を有するステータ23と、エンジン1と自動変速機3とを直結するためのロックアップクラッチ24とを含んでいる。なお、図2では、トルクコンバータ2および自動変速機3の回転中心軸に対して、下側半分を省略して上側半分のみを模式的に示している。
−自動変速機−
自動変速機3は、エンジン1と駆動輪7との間の動力伝達経路に設けられ、入力軸3aの回転を変速して出力軸3bに出力するように構成されている。この自動変速機3では、入力軸3aがトルクコンバータ2のタービンランナ22に連結され、出力軸3bがデファレンシャル装置6などを介して駆動輪7に連結されている。
自動変速機3は、第1遊星歯車装置31aを主体として構成される第1変速部(フロントプラネタリ)31、第2遊星歯車装置32aと第3遊星歯車装置32bとを主体として構成される第2変速部(リアプラネタリ)32、第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1および第2ブレーキB2などによって構成されている。
第1変速部31を構成する第1遊星歯車装置31aは、ダブルピニオン型の遊星歯車機構であって、サンギヤS1と、互いに噛み合う複数対のピニオンギヤP1と、これらピニオンギヤP1を自転および公転可能に支持するプラネタリキャリアCA1と、ピニオンギヤP1を介してサンギヤS1と噛み合うリングギヤR1とを備えている。
プラネタリキャリアCA1は、入力軸3aに連結され、その入力軸3aと一体的に回転するようになっている。サンギヤS1は、トランスミッションケース30に固定され、回転不能である。リングギヤR1は、中間出力部材として機能し、入力軸3aに対して減速されてその減速回転を第2変速部32に伝達する。
第2変速部32を構成する第2遊星歯車装置32aは、シングルピニオン型の遊星歯車機構であって、サンギヤS2と、ピニオンギヤP2と、そのピニオンギヤP2を自転および公転可能に支持するプラネタリキャリアRCAと、ピニオンギヤP2を介してサンギヤS2と噛み合うリングギヤRRとを備えている。
また、第2変速部32を構成する第3遊星歯車装置32bは、ダブルピニオン型の遊星歯車機構であって、サンギヤS3と、互いに噛み合う複数対のピニオンギヤP2およびP3と、それらピニオンギヤP2およびP3を自転および公転可能に支持するプラネタリキャリアRCAと、ピニオンギヤP2およびP3を介してサンギヤS3と噛み合うリングギヤRRとを備えている。なお、プラネタリキャリアRCAおよびリングギヤRRは、第2遊星歯車装置32aおよび第3遊星歯車装置32bで共用されている。
サンギヤS2は、第1ブレーキB1によりトランスミッションケース30に選択的に連結される。また、サンギヤS2は、第3クラッチC3を介してリングギヤR1に選択的に連結される。さらに、サンギヤS2は、第4クラッチC4を介してプラネタリキャリアCA1に選択的に連結される。サンギヤS3は、第1クラッチC1を介してリングギヤR1に選択的に連結される。プラネタリキャリアRCAは、第2ブレーキB2によりトランスミッションケース30に選択的に連結される。また、プラネタリキャリアRCAは、第2クラッチC2を介して入力軸3aに選択的に連結される。リングギヤRRは、出力軸3bに連結され、その出力軸3bと一体的に回転するようになっている。
第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1および第2ブレーキB2は、いずれも油圧アクチュエータによって摩擦係合させられる摩擦係合要素であり、油圧制御装置4およびECU5によって制御される。
図3は、変速段(ギヤ段)毎の第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1および第2ブレーキB2の係合状態または解放状態を示した係合表である。なお、図3の係合表において、○印は「係合状態」を示し、空白は「解放状態」を示している。
図3に示すように、この例の自動変速機3では、第1クラッチC1および第2ブレーキB2が係合されることにより、変速比(入力軸3aの回転速度/出力軸3bの回転速度)が最も大きい第1変速段(1st)が成立する。第1クラッチC1および第1ブレーキB1が係合されることにより第2変速段(2nd)が成立する。
第1クラッチC1および第3クラッチC3が係合されることにより第3変速段(3rd)が成立し、第1クラッチC1および第4クラッチC4が係合されることにより第4変速段(4th)が成立する。第1クラッチC1および第2クラッチC2が係合されることにより第5変速段(5th)が成立し、第2クラッチC2および第4クラッチC4が係合されることにより第6変速段(6th)が成立する。第2クラッチC2および第3クラッチC3が係合されることにより第7変速段(7th)が成立し、第2クラッチC2および第1ブレーキB1が係合されることにより第8変速段(8th)が成立する。なお、第3クラッチC3および第2ブレーキB2が係合されることにより後進段(Rev)が成立する。
−油圧制御装置−
油圧制御装置4は、自動変速機3の摩擦係合要素の状態(係合状態または解放状態)を制御するために設けられている。なお、油圧制御装置4は、トルクコンバータ2のロックアップクラッチ24を制御する機能も有する。
−ECU−
ECU5は、エンジン1の運転制御および自動変速機3の変速制御などを行うように構成されている。具体的には、ECU5は、図4に示すように、CPU51と、ROM52と、RAM53と、バックアップRAM54と、入力インターフェース55と、出力インターフェース56とを含んでいる。なお、ECU5は、本発明の「自動変速機の制御装置」の一例である。
CPU51は、ROM52に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。ROM52には、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップなどが記憶されている。RAM53は、CPU51による演算結果や各センサの検出結果などを一時的に記憶するメモリである。バックアップRAM54は、イグニッションをオフする際に保存すべきデータなどを記憶する不揮発性のメモリである。
入力インターフェース55には、クランクポジションセンサ81、入力軸回転速度センサ82、出力軸回転速度センサ83、アクセル開度センサ84およびスロットル開度センサ85などが接続されている。
クランクポジションセンサ81は、エンジン1の回転速度(角速度)を算出するために設けられている。入力軸回転速度センサ82は、自動変速機3の入力軸3aの回転速度(タービン回転速度)を算出するために設けられている。出力軸回転速度センサ83は、自動変速機3の出力軸3bの回転速度を算出するために設けられている。アクセル開度センサ84は、アクセルペダルの踏込量(操作量)であるアクセル開度を検出するために設けられている。スロットル開度センサ85は、スロットルバルブのスロットル開度を検出するために設けられている。
出力インターフェース56には、インジェクタ91、イグナイタ92、スロットルモータ93および油圧制御装置4などが接続されている。インジェクタ91は、燃料噴射弁であり、燃料噴射量を調整可能である。イグナイタ92は、点火プラグによる点火時期を調整するために設けられている。スロットルモータ93は、スロットルバルブのスロットル開度を調整するために設けられている。
そして、ECU5は、各センサの検出結果などに基づいて、スロットル開度、燃料噴射量および点火時期などを制御することにより、エンジン1の運転状態を制御可能に構成されている。また、ECU5は、油圧制御装置4を制御することにより、自動変速機3の変速制御およびトルクコンバータ2のロックアップクラッチ24の制御を実行可能に構成されている。
ECU5による変速制御では、たとえば、車速およびアクセル開度をパラメータとする変速マップに基づいて目標変速段が設定され、実際の変速段が目標変速段になるように油圧制御装置4が制御される。すなわち、ECU5は、変速マップに基づいて変速判断を行い、変速を実行すべきと判断した場合に目標変速段が得られるように変速制御を実行する。
なお、この変速制御では、1つの摩擦係合要素の解放と1つの摩擦係合要素の係合とにより成立する変速段への切り替えが許可され、2つの摩擦係合要素の解放と2つの摩擦係合要素の係合とが必要な変速段への切り替えが禁止されている。また、現在の変速段から2段以上離れた変速段に切り替え可能である。
−自動変速機の変速制御−
ここで、一般的な変速制御としては、例えば変速ショックや変速時間等が適切であるか否かを実車にて評価しつつ適合により予め定められた制御マップに基づいて、変速時の各摩擦係合要素(前記クラッチおよびブレーキ)のトルク容量(或いは油圧指令値)を決定して変速を実行する手法がある。この制御マップを用いる手法では、パワーオンダウンシフトやパワーオフアップシフト等の変速パターンおよび変速前後の変速段の組み合わせに応じて、多数の制御マップを作成しておく必要がある。そのため、自動変速機の変速段が多段化されるほど、適合作業に多くの労力が必要となってしまう。
そこで、本実施形態では、変速制御として、前記制御マップを用いる手法に代えて、変速目標値を実現させる制御操作量を決定する変速モデルを用いて変速を実行する手法を採用している。前記変速目標値は、変速時に実現したい変化態様を定める要素(例えば変速時間、駆動力等)の目標値である。前記制御操作量は、制御対象に対して操作する要素(エンジントルク、クラッチトルク等)の要求値である。
以下、変速モデルを用いた変速制御について説明する。変速中における運動方程式は、下記の式(1)および式(2)で表される。
Figure 2018009686
この式(1)および式(2)は、自動変速機3を構成する相互に連結された各回転要素毎の運動方程式、および、自動変速機3を構成する遊星歯車装置における関係式から導き出されたものである。前記各回転要素毎の運動方程式は、各回転要素におけるイナーシャと回転速度時間変化率との積で表されるトルクを、遊星歯車装置の3つの部材、および摩擦係合要素の両側の部材のうち各回転要素に関与する部材に作用するトルクにて規定した運動方程式である。また、遊星歯車装置における関係式は、遊星歯車装置の歯車比を用いて、その遊星歯車装置の3つの部材におけるトルクの関係と回転速度時間変化率の関係とを各々規定した関係式である。
式(1)および式(2)において、dωt/dtは、タービン回転速度ωt(すなわち変速機入力軸回転速度ωi)の時間微分すなわち時間変化率であり、入力軸3a側の回転部材の速度変化量としての入力軸3aの加速度(以下、入力軸加速度という)を表している。dωo/dtは、変速機出力軸回転速度ωoの時間変化率であり、出力軸加速度を表している。Ttは、入力軸3a側の回転部材上のトルクとしての入力軸3a上のトルクであるタービントルクすなわち変速機入力トルクTiを表している。このタービントルクTtは、トルクコンバータ2のトルク比tを考慮すればエンジントルクTe(=Tt/t)と同意である。Toは、出力軸3b側の回転部材上のトルクとしての出力軸3b上のトルクである変速機出力トルクを表している。Tcaplは、変速時に係合動作を行う摩擦係合要素のトルク容量(以下、係合側クラッチトルクという)である。Tcdrnは、変速時に解放動作を行う摩擦係合要素のトルク容量(以下、解放側クラッチトルクという)である。a1,a2,b1,b2,c1,c2,d1,d2はそれぞれ、前記式(1)および式(2)を導き出した際に定数としたものであり、前記各回転要素におけるイナーシャおよび前記遊星歯車装置の歯車比から設計的に定められる係数である。この定数の具体的な数値は、例えば変速の種類(例えば変速パターンや変速前後の変速段の組み合わせ)毎に異なる。従って、前記運動方程式としては1つの所定のものであるが、自動変速機3の変速には、変速の種類毎に異なる定数とされたそれぞれの変速の種類に対応する運動方程式が用いられる。
前記式(1)および式(2)は、変速目標値と制御操作量との関係を定式化した自動変速機3のギヤトレーン運動方程式である。変速目標値は、変速時間および駆動力の各目標値を表現でき、ギヤトレーン運動方程式上で取り扱えるものである。本実施形態では、変速時間を表現できる物理量の一例として、入力軸加速度dωt/dtを用いている。また、駆動力を表現できる物理量の一例として、変速機出力トルクToを用いている。つまり、本実施形態では、変速目標値を、入力軸加速度dωt/dtと、変速機出力トルクToとの2つの値で設定している。
一方、本実施形態では、前記変速目標値を成立させる制御操作量を、タービントルクTt(エンジントルクTeも同意)と、係合側クラッチトルクTcaplと、解放側クラッチトルクTcdrnとの3つの値で設定している。そうすると、運動方程式が前記式(1)および式(2)の2式で構成されることに対して制御操作量が3つあるため、2つの変速目標値を成立させる制御操作量を一意に解くことはできない。尚、各式中の出力軸加速度dωo/dtは、前記出力軸回転速度センサ83の検出値である変速機出力軸回転速度ωoから算出される。
そこで、前記式(1)および式(2)の運動方程式に、拘束条件を追加して制御操作量を一意に解くことについて検討した。そして、本実施形態では、変速中のトルクの受け渡しを表現したり制御したりするのに適しており、また、何れの変速パターンにも対応することができる拘束条件として、解放側クラッチと係合側クラッチとで受け持つ伝達トルクのトルク分担率を用いることとしている。つまり、変速中のトルクの受け渡しを運動方程式に組み込むことができ、且つ制御操作量を一意に解くことができる、伝達トルクのトルク分担率を拘束条件として設定することとしている。前記トルク分担率は、自動変速機3の変速時に解放側クラッチと係合側クラッチとで受け持つ必要がある合計の伝達トルク(合計伝達トルク)を、例えば入力軸3a上のトルク(入力軸上合計伝達トルク)に置き換えたときに、その入力軸上合計伝達トルクに対して両摩擦係合要素が各々分担する伝達トルクの割合である。本実施形態では、係合側クラッチのトルク分担率を「xapl」とし、解放側クラッチのトルク分担率を「xdrn」として、それぞれのトルク分担率を、変速中のトルクの受け渡しを反映するように時系列で変化するトルク分担率x(例えば0≦x≦1)を用いて次式(3)および次式(4)のように定義する。
xapl=x …(3)
xdrn=1−x …(4)
係合側クラッチトルクTcaplと解放側クラッチトルクTcdrnとの関係式は、入力軸3a上のトルクに置き換えた「Tcapl」および「Tcdrn」と、前記式(3)および式(4)とに基づいて、「x」(=xapl)と「1−x」(=xdrn)とを用いて定義することができる。そして、前記式(1)、前記式(2)、および、「Tcapl」と「Tcdrn」との関係式から、制御操作量である、タービントルクTt、係合側クラッチトルクTcapl、および、解放側クラッチトルクTcdrnを算出する関係式が導き出される。タービントルクTt(エンジントルクTeも同意)は、「x」(=xapl)、「1−x」(=xdrn)、入力軸加速度dωt/dt、および、変速機出力トルクToなどを用いた関係式にて表される。同様に、係合側クラッチトルクTcaplは、「x」(=xapl)、入力軸加速度dωt/dt、および、変速機出力トルクToなどを用いた関係式にて表される。同様に、解放側クラッチトルクTcdrnは、「1−x」(=xdrn)、入力軸加速度dωt/dt、および、変速機出力トルクToなどを用いた関係式にて表される。
つまり、本実施形態の変速モデルは、前記変速目標値と前記制御操作量とを含む自動変速機3の運動方程式(前記式(1),(2))と、前記トルク分担率を表す関係(前記式(3),(4))とを用いて、前記変速目標値に基づいて前記制御操作量を算出するものである。このように、本実施形態では、前記式(1),(2)に、トルク分担率xにて設定した拘束条件を追加することで、変速モデルを用いて自動変速機3の変速を実行する。よって、2つの変速目標値に対して3つの制御操作量があったとしても、前記変速モデルを用いて3つの制御操作量を適切に決定することができる。この変速モデルとしては1つの所定のものであるが、上述したように変速の種類(例えば変速パターンや変速前後の変速段の組み合わせ)毎に異なる定数とされたギヤトレーン運動方程式が用いられるので、自動変速機3の変速には、それぞれの変速の種類に対応する変速モデルが用いられることになる。
−中間変速段を経由するパワーオンダウンシフト−
次に、図5および図6を参照して、中間変速段を経由するパワーオンダウンシフトの一例について説明する。なお、以下では、図5を参照して、従来の比較例による中間変速段を経由するパワーオンダウンシフトについて説明した後に、図6を参照して、本実施形態による中間変速段を経由するパワーオンダウンシフトについて説明する。
図5および図6の例では、現在の変速段として第8変速段が成立している状態から、アクセルペダルが踏み込まれることにより変速マップに基づいてダウンシフト判断がされ、目標変速段として第3変速段が設定される。このとき、第8変速段から第3変速段への変速には、第2クラッチC2および第1ブレーキB1の解放と、第1クラッチC1および第3クラッチC3の係合とが必要であることから、中間変速段として第5変速段が設定される。このため、第8変速段(現在の変速段)から第5変速段(中間変速段)への変速(第1変速)と、第5変速段から第3変速段(目標変速段)への変速(第2変速)とが連続的に行われる。なお、第5変速段の同期回転速度は、第5変速段の変速比と出力軸3bの回転速度とに基づいて算出され、第3変速段の同期回転速度は、第3変速段の変速比と出力軸3bの回転速度とに基づいて算出される。
そして、比較例では、図5に示すように、時点t1において、変速を進行させるための目標イナーシャトルクが立ち上がると、第1変速の解放側の摩擦係合要素である第1ブレーキB1に対する要求トルクが低下される。これにより、第1ブレーキB1が解放され、入力軸回転速度が第8変速段の同期回転速度から上昇される。なお、図5のハッチングで示した要求トルクの低下分がイナーシャトルク分に相当する。また、目標イナーシャトルクは、目標入力軸加速度に基づいて算出される。また、第1ブレーキB1に対する要求トルクは、タービントルクおよび目標イナーシャトルクに基づいて算出される。
そして、入力軸回転速度が第5変速段の同期回転速度に到達する時点t2において、目標イナーシャトルクが得られるように、第2変速の解放側の摩擦係合要素である第2クラッチC2に対する要求トルクが低下される。また、第2変速の係合保持要素である第1クラッチC1に対する要求トルクが立ち上がり、第1クラッチC1が係合される。なお、第1変速の解放側の摩擦係合要素である第1ブレーキB1に対する要求トルクがゼロに向けて低下され、第1ブレーキB1が完全に解放される。
その後、入力軸回転速度が第3変速段の同期回転速度の付近になると、目標イナーシャトルクが低下され、これに伴い第2クラッチC2に対する要求トルクが高くなる。そして、入力軸回転速度が第3変速段の同期回転速度に到達する時点t3において、第2クラッチC2に対する要求トルクがゼロに向けて低下されるとともに、第3クラッチC3に対する要求トルクが立ち上がる。このため、第2クラッチC2が完全に解放されるとともに、第3クラッチC3が係合される。これにより、第1クラッチC1および第3クラッチC3が係合されて第3変速段が成立する。
ここで、この比較例では、中間変速段を経由する際、すなわち入力軸回転速度が第5変速段の同期回転速度を通過する際に、車両前後Gの変動(ショック)が発生していた。これは、中間変速段を経由する際に、第2変速部(リアプラネタリ)32の内部回転が反転する動きとなり、その際、第1ブレーキB1のトルク容量が小さいために出力軸3bのガタ(バックラッシュ)が反対側に詰まった状態になり、その状態で第1クラッチC1が係合して出力軸3bに正方向のトルクがかかるためである。
そこで、本実施形態では、ECU5は、ショックを抑制するために、中間変速段への変速進行度に基づいてガード値(上限ガード値)を算出し、ガード値を用いて目標イナーシャトルクを補正するように構成されている。具体的には、ECU5は、中間変速段に近づいた場合に、ガード値により目標イナーシャトルクを低く補正することにより、第1変速の解放側の摩擦係合要素のトルク容量を大きくする。これにより、中間変速段を経由する際に出力軸3bのガタが正方向側に詰まった状態にし、その状態で第2変速の係合保持要素を係合させるようになっている。
本実施形態では、図6に示すように、時点t11において、変速を進行させるための目標イナーシャトルクが立ち上がると、第1変速の解放側の摩擦係合要素である第1ブレーキB1に対する要求トルクが低下される。これにより、第1ブレーキB1が解放され、入力軸回転速度が第8変速段の同期回転速度から上昇される。なお、図6のハッチングで示した要求トルクの低下分がイナーシャトルク分に相当する。また、第1ブレーキB1に対する要求トルクは、タービントルクおよび目標イナーシャトルクに基づいて算出される。
ここで、本実施形態では、目標入力軸加速度に基づいて目標イナーシャトルクを算出するとともに、その目標イナーシャトルクに対してガード処理を施して補正するようになっている。このガード処理に用いられるガード値は、第1変速の変速進行度に基づいて算出される。なお、第1変速の変速進行度は、たとえば、以下の式(5)により算出される。
第1変速の変速進行度=(現在の入力軸回転速度−変速開始前の同期回転速度)/(中間変速段の同期回転速度−変速開始前の同期回転速度) …(5)
そして、第1変速の変速進行度が所定値未満の場合には、目標入力軸加速度に基づいて算出される目標イナーシャトルクに比べて高いガード値が設定されることにより、補正前の目標値がそのまま補正後の目標値になる。すなわち、第1変速の変速進行度が所定値未満の場合には、目標イナーシャトルクは目標入力軸加速度に基づいて算出された値であり、比較例と同様に制御される。この所定値は、中間変速段に近づいたか否かを判定するための閾値であり、予め設定された値(たとえば、0.7)である。
その後、第1変速の変速進行度が所定値以上になり、入力軸回転速度が中間変速段の同期回転速度に近くなると、ガード値として低い値が設定される。このガード値を用いてガード処理が施されると、目標イナーシャトルクがガード値によって制限された値になる。すなわち、目標入力軸加速度に基づいて算出される補正前の目標値に比べて補正後の目標値が低くなる。つまり、本実施形態では、中間変速段に近づくと目標イナーシャトルクが低くなるように補正される。
このため、第1変速の解放側の摩擦係合要素である第1ブレーキB1に対する要求トルクが高くなる。このため、入力軸回転速度が第5変速段の同期回転速度に到達する時点t12において、出力軸3bのガタが正方向側に詰まった状態で、第2変速の係合保持要素である第1クラッチC1に対する要求トルクが立ち上がり、第1クラッチC1が係合される。このため、本実施形態では、比較例に比べて、入力軸回転速度が第5変速段の同期回転速度を通過する際の車両前後Gの変動(ショック)が抑制される。
そして、第2変速に移ると、目標イナーシャトルクに対するガード処理が行われないようになる。すなわち、目標入力軸加速度に基づいて目標イナーシャトルクが算出される。また、目標イナーシャトルクが得られるように、第2変速の解放側の摩擦係合要素である第2クラッチC2に対する要求トルクが低下される。なお、第1変速の解放側の摩擦係合要素である第1ブレーキB1に対する要求トルクがゼロに向けて低下され、第1ブレーキB1が完全に解放される。
その後、入力軸回転速度が第3変速段の同期回転速度の付近になると、目標イナーシャトルクが低下され、これに伴い第2クラッチC2に対する要求トルクが高くなる。そして、入力軸回転速度が第3変速段の同期回転速度に到達する時点t13において、第2クラッチC2に対する要求トルクがゼロに向けて低下されるとともに、第3クラッチC3に対する要求トルクが立ち上がる。このため、第2クラッチC2が完全に解放されるとともに、第3クラッチC3が係合される。これにより、第1クラッチC1および第3クラッチC3が係合されて第3変速段が成立する。
[解放側クラッチトルクの演算]
次に、図7を参照して、パワーオンダウンシフト時の解放側クラッチトルクの演算手法について説明する。なお、以下の各ステップはECU5により実行される。
まず、図7のステップST1において、パワーオンダウンシフトが行われるか否かが判断される。具体的には、アクセルペダルが踏み込まれてダウンシフト判断がされた場合に、パワーオンダウンシフトが行われると判断される。そして、パワーオンダウンシフトが行われると判断された場合には、ステップST2に移る。その一方、パワーオンダウンシフトが行われないと判断された場合には、ステップST1が繰り返し行われる。すなわち、パワーオンダウンシフトが行われるまで待機する。
次に、ステップST2において、目標入力軸加速度(変速目標値である入力軸加速度)が算出される。この目標入力軸加速度は、たとえば、入力軸加速度を変化させる態様を定めた入力軸加速度変化マップに基づいて算出される。入力軸加速度変化マップは、変速ショックの抑制と変速時間の短縮とを両立させながらイナーシャ相中にタービン回転速度を変化させることができるように予め定められている。
次に、ステップST3において、目標入力軸加速度が目標イナーシャトルクに変換される。すなわち、目標入力軸加速度に予め定められた慣性モーメントを乗算して目標イナーシャトルクが算出される。
次に、ステップST4において、タービントルク(入力軸トルク)が推定される。タービントルクは、たとえば、スロットル開度およびエンジン回転速度に基づいて算出される推定エンジントルクと、トルクコンバータ2のトルク比とに基づいて算出される。
次に、ステップST5において、中間変速段を経由するか否かが判断される。中間変速段を経由するか否かは、たとえば、現在実行している変速の行先変速段を経由する際に解放側クラッチが切り替わるか否かで判断される。そして、中間変速段を経由すると判断された場合には、ステップST6に移る。その一方、中間変速段を経由しないと判断された場合には、ステップST9に移る。
次に、ステップST6において、第1変速(現在実行している変速)の変速進行度が算出される。第1変速の変速進行度は、たとえば、上記した式(5)に基づいて算出される。
そして、ステップST7では、第1変速の変速進行度に基づいてガード値(上限ガード値)が算出される。たとえば、変速進行度が所定値未満の場合には、目標入力軸加速度に基づいて算出された目標イナーシャトルクを不必要に制限しないように高いガード値が算出され、変速進行度が所定値以上の場合には、第1変速の解放側の摩擦係合要素に対する要求トルクを高くするために低いガード値が算出される。
次に、ステップST8では、目標イナーシャトルクに対してガード処理が施される。具体的には、ステップST3で算出された目標イナーシャトルクがステップST7で算出されたガード値よりも低い場合には、ステップST3で算出された値がそのまま目標イナーシャトルクとなり、ステップST3で算出された目標イナーシャトルクがステップST7で算出されたガード値よりも高い場合には、ステップST7で算出されたガード値が目標イナーシャトルクとなる。たとえば、第1変速の変速進行度が所定値未満であり、ガード値が高い場合には、ステップST3で算出された値がそのまま目標イナーシャトルクとなり、第1変速の変速進行度が所定値以上であり、ガード値が低い場合には、そのガード値が目標イナーシャトルクとなる。
次に、ステップST9において、タービントルクと目標イナーシャトルクとに基づいて解放側クラッチトルクが演算される。具体的には、タービントルクと釣り合うクラッチトルク容量から変速を進行させるためのイナーシャトルク分を減算することにより、解放側クラッチトルクが算出される。なお、目標イナーシャトルクにガード処理を施して補正されている場合には、補正後の目標イナーシャトルクを用いて解放側クラッチトルクが演算される。
次に、ステップST10において、パワーオンダウンシフトが完了されたか否かが判断される。すなわち、ステップST1で設定された目標変速段への切り替えが完了されたか否かが判断される。そして、パワーオンダウンシフトが完了されていないと判断された場合には、ステップST2に戻る。その一方、パワーオンダウンシフトが完了されたと判断された場合には、リターンに移る。
−効果−
本実施形態では、上記のように、中間変速段への変速進行度に基づいてガード値(上限ガード値)を算出し、ガード値を用いて目標イナーシャトルクを補正することによって、中間変速段に近づいた場合に、ガード値により目標イナーシャトルクを低く補正することにより、第1変速の解放側の摩擦係合要素のトルク容量を大きくすることができる。これにより、中間変速段を経由する際に出力軸3bのガタが正方向側に詰まった状態にするとともに、その状態で第2変速の係合保持要素を係合させることができる。その結果、現在の変速段から中間変速段を経由して目標変速段に移行するパワーオンダウンシフトを行う場合に、中間変速段を経由する際のショックを抑制することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施形態では、車両100がFFである例を示したが、これに限らず、車両が、FR(フロントエンジン・リアドライブ)であってもよいし、4輪駆動であってもよい。
また、本実施形態では、エンジン1が多気筒ガソリンエンジンである例を示したが、これに限らず、エンジンがディーゼルエンジンなどであってもよい。
また、本実施形態では、目標イナーシャトルクにガード処理を施す例を示したが、これに限らず、目標入力軸加速度にガード処理を施すようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1変速の変速進行度が所定値未満の場合にガード値を高くするとともに、第1変速の変速進行度が所定値以上の場合にガード値を低くする例を示したが、これに限らず、中間変速段の同期回転速度と現在の入力軸回転速度との差回転に基づいてガード値を算出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、4要素のつかみ替えが必要であるために中間変速段が設定される例を示したが、これに限らず、2要素のつかみ替えでよい場合であっても、摩擦係合要素の摩擦負荷を低減するために中間変速段が設定されてもよい。
また、本実施形態において、ECU5が複数のECUにより構成されていてもよい。
本発明は、複数の摩擦係合要素を選択的に係合させることにより複数の変速段を成立させる自動変速機を制御する自動変速機の制御装置に利用可能である。
3 自動変速機
5 ECU(自動変速機の制御装置)
C1 第1クラッチ(摩擦係合要素)
C2 第2クラッチ(摩擦係合要素)
C3 第3クラッチ(摩擦係合要素)
C4 第4クラッチ(摩擦係合要素)
B1 第1ブレーキ(摩擦係合要素)
B2 第2ブレーキ(摩擦係合要素)

Claims (1)

  1. 複数の摩擦係合要素を選択的に係合させることにより複数の変速段を成立させる自動変速機に適用される自動変速機の制御装置であって、
    パワーオンダウンシフト時の変速進行は、目標イナーシャトルクに基づいて解放側の摩擦係合要素を制御することにより行われるように構成されており、
    現在の変速段から中間変速段を経由して目標変速段に移行するパワーオンダウンシフト時に、前記中間変速段への変速進行度に基づいてガード値を算出し、前記ガード値を用いて前記目標イナーシャトルクを補正するように構成されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
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