JP2018009676A - ソレノイド式遮断弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を抑制しながら、高圧に対して閉弁力を確保できるソレノイド式遮断弁を提供する。
【解決手段】ソレノイド式遮断弁23は、軸方向に変位自在に支持されて、軸方向に第1端48aおよび反対側の第2端48bを有し、軸方向変位に応じて第1端48aに支持する弁体28で入口流路29を開閉するプランジャー48を備える。ハウジング57とプランジャー48の第2端48bとの間に圧力室58が形成される。連通路61は圧力室58に入口流路29の圧力を導入する。
【選択図】図1
【解決手段】ソレノイド式遮断弁23は、軸方向に変位自在に支持されて、軸方向に第1端48aおよび反対側の第2端48bを有し、軸方向変位に応じて第1端48aに支持する弁体28で入口流路29を開閉するプランジャー48を備える。ハウジング57とプランジャー48の第2端48bとの間に圧力室58が形成される。連通路61は圧力室58に入口流路29の圧力を導入する。
【選択図】図1
Description
本発明はソレノイド式遮断弁に関する。
特許文献1は自動車用ガス燃料供給システムを開示する。このガス燃料供給システムでは、ガス燃料は、高圧(10MPa〜30MPa)のタンク圧で一次減圧弁に供給され、一次減圧弁で中間圧(1MPa〜3MPa)に減圧され、さらに比例電磁弁でインジェクターの供給圧(300kPa〜1.2MPa)に制御される。比例電磁弁は、電磁力を制御することで弁体のストローク量を制御し、圧力を変更する。比例電磁弁は、運転停止時には遮断弁としても機能する。
一次減圧弁の不具合でタンク圧が一次減圧弁の下流に印加された場合でも、比例電磁弁はその圧力に打ち勝って閉弁することが求められる。従来技術の構成では、比例電磁弁に対して電力の供給が絶たれても、ばねの反発力で閉弁は確保される。しかしながら、一次減圧弁から漏れる高圧に打ち勝つにはばねに大きな反発力が要求され、ばねの大型化は避けられない。また、こうしてばねの反発力が増大すると、通常の動作では開弁にあたって反発力に抗して大きな電磁力が要求され、比例電磁弁の大型化も避けられない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、装置の大型化を抑制しながら、高圧に対して閉弁力を確保できるソレノイド式遮断弁を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、軸方向に変位自在に支持されて、前記軸方向に第1端および反対側の第2端を有し、軸方向変位に応じて前記第1端に支持する弁体で入口流路を囲む弁座を開閉するプランジャーと、前記プランジャーに連結される可動コアと、前記可動コアに電磁力を作用し、前記軸方向に沿って前記プランジャーを駆動するコイルおよび固定コアと、前記入口流路の圧力に抗して前記弁体の閉弁方向に前記プランジャーに力を付与する弾性部材と、前記プランジャーの前記第2端との間に圧力室を形成するハウジングと、前記圧力室に前記入口流路の圧力を導入する連通路とを備えるソレノイド式遮断弁が提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記連通路は前記プランジャーの軸心に沿ってプランジャーの内部に形成される。
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記プランジャーでは、前記入口流路に面する前記第1端の受圧面積と前記圧力室に面する前記第2端の受圧面積とは等しい。
第4側面によれば、第3側面の構成に加えて、ソレノイド式遮断弁は、前記コイルへ供給される電力に応じて前記可動コアの推進力を制御し、前記弁体の開弁量および開弁時間の少なくともいずれか一方を変更する。
第5側面によれば、第1〜第4側面のいずれかの構成に加えて、ソレノイド式遮断弁は、前記プランジャーに同軸に前記入口流路に形成される減圧用弁座と、前記プランジャーに同軸に軸方向に変位自在に支持されて、前記減圧用弁座と協働で前記入口流路を開閉する減圧用弁体と、前記減圧用弁体に連結される受圧面に面して形成され、導入される圧力に応じて閉弁方向に前記減圧用弁体に推進力を加える圧力作用室と、前記圧力作用室に前記入口流路を接続し、前記入口流路から前記圧力作用室に圧力を導入する接続流路とをさらに備える。
第1側面によれば、入口流路に高圧の流体が作用すると、連通路から圧力室に高圧の流体は導入される。プランジャーの第1端には弁体を通じて入口流路から高圧が作用し、プランジャーの第2端には圧力室から入口流路の高圧が作用する。閉弁動作時、すなわち、可動コアに作用する電磁力が消失した際に、圧力室の圧力は閉弁方向にプランジャーに作用するので、弾性部材の弾性力は小さくて済む。したがって、弾性部材は小型化されることができ、ソレノイド式遮断弁は小型化されることができる。装置の大型化を抑制しながら、高圧に対して閉弁力を確保できるソレノイド式遮断弁は実現される。弾性部材の弾性力は小さいので、固定コアおよび可動コアの相互作用で生成される推進力は小さくて済み、ソレノイド式遮断弁の大型化は回避されることができる。
第2側面によれば、コンパクトに連通路を形成することができる。
第3側面によれば、プランジャーでは第1端の受圧面積と第2端の受圧面積は等しいことから、高圧の流体に基づき生成される力は相互にバランスする。入口流路に導入される圧力の大きさに関係なく、弾性部材の弾性力や電磁ソレノイドの推進力のみで閉弁力は構成されることができる。よって、容易に閉弁力を設定できる。
第4側面によれば、容易に弁体の開弁量や開弁時間は制御されることができる。
第5側面によれば、遮蔽弁の上流側に減圧弁を配置する場合に、遮断弁のプランジャーと減圧弁とを同軸に配置することで、小径化が図れる。さらに、遮蔽弁と減圧弁とを連通する入口流路は直線形であって、最短距離で遮蔽弁と減圧弁とを結ぶことができ、遮蔽弁と減圧弁とをできる限り接近させ軸方向の小型化にも寄与することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るガス燃料供給システムの構成を概略的に示す。ガス燃料供給システム11は、自動車の車体に搭載されて、車載のエンジン12に接続される。エンジン12は、供給されるガス燃料の流量(圧力)に応じた回転数で駆動力を生成する。エンジン12の駆動力は、車体に回転自在に支持されて地面を転がる車輪に伝達される。エンジン12の回転数は例えば運転席に設置されるアクセルペダルの操作に応じて制御される。
ガス燃料供給システム11はインジェクター13および減圧弁ユニット14を備える。インジェクター13は個々にエンジン12の各気筒に結合される。インジェクター13には共通に分配管15を介して減圧弁ユニット14が接続される。ガス燃料は分配管15から個々のインジェクター13に分配される。
ガス燃料供給システム11はガス燃料タンク16を備える。ガス燃料タンク16は減圧弁ユニット14に接続される。ガス燃料タンク16にはタンク圧(10MPa〜30MPa)のガス燃料が貯蔵される。タンク圧のガス燃料は減圧弁ユニット14でインジェクター13の供給圧まで減圧される。
ガス燃料タンク16には逆止弁17を介して充填口18が接続される。充填口18は車体の外側からアクセス可能に配置される。充填口18からガス燃料タンク16にガス燃料は充填されることができる。充填口18は車体の表面を構成するリッドで覆われればよい。
減圧弁ユニット14はボディ21を備える。ボディ21には一次減圧弁22および二次減圧弁23が組み込まれる。一次減圧弁22は、減圧用弁座(以下「第1弁座」)24と、当該第1弁座24に向き合わせられる減圧用弁体(以下「第1弁体」)25とを備える。二次減圧弁23は、弁座(以下「第2弁座」)27と、当該第2弁座27に向き合わせられる弁体(以下「第2弁体」)28とを備える。ボディ21には、第1弁座24で開口する一端と、第2弁座27で開口する他端とを有する通路29が区画される。通路29は一端から他端まで線形に延びる。二次減圧弁23は、比例電磁弁を利用するソレノイド式遮断弁として機能する。
ボディ21は、接合面31a、31bで相互に結合される一次減圧弁ボディ(第1ボディ)21aおよび二次減圧弁ボディ(第2ボディ)21bを備える。接合面31a、31bは通路29の軸心Xisに直交する仮想平面VL内に広がる。接合面31a、31bで通路29は第1ボディ21a側と第2ボディ21b側とに分割される。接合面31a、31bで第1ボディ21aおよび第2ボディ21bには凹凸形状が形成されてもよい。凹凸形状の嵌め合いに応じて第1ボディ21aおよび第2ボディ21bの間で接合面31a、31bに沿って相対的な変位(滑り)は防止されればよい。
第1ボディ21aには第1弁座24を収容する高圧室32が区画される。高圧室32は軸心Xisに同軸の円柱空間を形成する。高圧室32には燃料入口33が接続される。燃料入口33は、軸心Xisに直交する仮想平面内に中心軸線を有する円柱空間で形成される。燃料入口33にガス燃料タンク16から延びる配管は接続される。こうして高圧室32には高圧ガスが導入される。
第1弁体25には、第1弁座24に対して離隔接近する方向に第1弁体25を駆動する第1駆動力発生部34が連結される。第1駆動力発生部34は、第1弁体25に結合されるピストン35を有する。ピストン35は軸心Xisに同軸の円柱体で形成される。ピストン35は、第1ボディ21a内に区画されるピストン室36に収容される。ピストン35は高圧室32側のばね室37と反対側の圧力作用室38とにピストン室36を隔てる。
第1弁体25には、着座時に通路29内の空間と圧力作用室38とを相互に接続する接続流路39が形成される。こうして圧力作用室38には通路29内の圧力が導入される。通路29内の圧力はピストン35の受圧面35aに作用する。したがって、ピストン35は、受圧面35aに圧力を受けて閉じ方向に第1弁体25を駆動する。
ばね室37には弾性体としての弦巻ばね41が収容される。弦巻ばね41はばね室37の壁面とピストン35との間に配置される。こうして弦巻ばね41は、ピストン35に連結されて開き方向に第1弁体25に力を付与する。受圧面35aに作用する圧力に基づく閉じ方向の力と、弦巻ばね41の弾性力との大小関係に応じてピストン35は軸心Xisの方向に変位する。
第1ボディ21aにはピストン室36に高圧室32を接続するガイド孔42が区画される。ガイド孔42は軸心Xisに同軸の細長い円柱空間を形成する。ガイド孔42には第1弁体25が案内される。ガイド孔42は軸心Xisの方向に第1弁体25の移動を案内する。
ガイド孔42内には、高圧室32およびばね室37の間をシールするシール部材43が配置される。ここでは、シール部材43はガイド孔42の内壁面に装着されて軸心回りに第1弁体25の外周に密着する。高圧室32は第1弁座24からシール部材43を遠ざける。ばね室37は、第1ボディ21aに形成される貫通孔44で外部空間に接続され、その結果、ばね室37内は大気圧に維持される。
第2ボディ21bには第2弁座27を収容する低圧室45が区画される。低圧室45は軸心Xisに同軸の円柱空間を形成する。低圧室45には燃料出口46が接続される。燃料出口46は、軸心Xisに直交する仮想平面内に中心軸線を有する円柱空間で形成される。燃料出口46に、分配管15に向かって延びる配管は接続される。こうして低圧室45から低圧のガス燃料は排出される。
第2弁体28には、第2弁座27に対して離隔接近する方向に第2弁体28を駆動する第2駆動力発生部47が連結される。第2駆動力発生部47は、軸方向に変位自在に第2ボディ21bに支持されるプランジャー48を備える。プランジャー48は、軸方向に第1端48aおよび反対側の第2端48bを有し、第1端48aで第2弁体28を支持する。プランジャー48の軸方向変位に応じて第2弁体28は通路(入口流路)29を開閉する。第2ボディ21bには、燃料出口46に接続されて、プランジャー48を収容するプランジャー室49が形成される。
第2駆動力発生部47は、電磁力に基づき軸方向にプランジャー48を駆動する電磁ソレノイド51を備える。電磁ソレノイド51は、プランジャー48に連結される可動コア52と、プランジャー48の軸心回りで可動コア52を囲む固定コア53とを備える。プランジャー48の軸心は通路29の軸心Xisに重なる。可動コア52は磁性材で形成される。固定コア53は、磁性材で成形されて、第2ボディ21bに固定される。固定コア53にはコイル55が接続される。コイル55は、供給される電流に応じて磁力を生成する。固定コア53は、可動コア52に電磁力を作用し、軸方向に沿ってプランジャー48を駆動する。コイル55は、供給される電力に応じて可動コア52の推進力を制御し、第2弁体28の開弁量または開弁時間を変更する。
プランジャー48には、通路29の圧力に抗して第2弁体28の閉弁方向にプランジャー48に力を付与する弾性部材56が連結される。弾性部材56は、プランジャー48に同軸に螺旋を描く弦巻ばねで構成される。弦巻ばねは、軸心回りにプランジャー48を囲みながら、開弁時に後退するプランジャー48の後向き面と、当該後向き面に向き合う第2ボディ21bとの間に挟まれ、伸長方向に弾性力を発揮する。弦巻ばねのばね荷重は、タンク圧のガス燃料が通路29に導入された際に第2弁体28にタンク圧に基づき作用する開弁力に打ち勝つ大きさに設定される。
プランジャー48の第2端48bはハウジング57に収容される。ハウジング57は例えば固定コア53から連続してプランジャー室49の一部を区画する。プランジャー48の第2端48bとハウジング57との間には圧力室58が形成される。圧力室58は、導入される圧力に応じて第2弁体28の閉弁方向にプランジャー48に力を与える。プランジャー48の軸心回りでプランジャー48の外周には気密シール59が装着される。気密シール59はプランジャー48の軸方向変位に拘わらずプランジャー室49と圧力室58とを隔てる。
プランジャー48は、圧力室58に通路29を接続する連通路61を有する。連通路61は、プランジャー48の軸心に沿ってプランジャー48の内部に形成されて、プランジャー48の第1端48aで通路29に向かって開口し、プランジャー48の第2端48bで圧力室58に向かって開口する。連通路61は圧力室58に通路29の圧力を導入する。ここでは、通路29に面する第1端48aの受圧面積と、圧力室58に面する第2端48bの受圧面積とは等しく設定される。すなわち、第2弁座27の径と圧力室58の内径とは等しい。通路29からプランジャー48に作用する開弁方向の力と、圧力室58からプランジャー48に作用する閉弁方向の力とは釣り合う。
次に減圧弁ユニット14の動作を説明する。一次減圧弁22では、圧力作用室38内の圧力が高まってピストン35の駆動力が弦巻ばね41の弾性力を上回ると、第1弁体25は第1弁座24に着座する。中間圧の通路29は高圧室32から分離される。したがって、インジェクター13からエンジン12へ燃料が噴射されると、通路29内の圧力は低下していく。その結果、弦巻ばね41の付勢力がピストン35の駆動力を上回ると、第1弁体25は第1弁座24から離れる。通路29には高圧室32から圧力が導入される。通路29内の圧力は高まっていく。これに伴って圧力作用室38内の圧力は高まっていく。再びピストン35の駆動力が弦巻ばね41の付勢力を上回る。こうした動作が繰り返される結果、通路29内の圧力は目標値に維持されることができる。
二次減圧弁23では電磁ソレノイド51の働きで開弁量または開弁時間が決定される。電磁ソレノイド51の電流値は制御回路(図示されず)から供給される制御信号で特定される。電磁ソレノイド51の作用に応じて第2弁体28は第2弁座27に近づいたり第2弁座27から遠ざかったりする。第2弁体28と第2弁座27との距離に応じて低圧室45内の圧力は決定される。こうして電磁ソレノイド51の制御に基づきインジェクター13の供給圧は調整される。このガス燃料供給システム11では、ガス燃料は、高圧(10MPa〜30MPa)のタンク圧で一次減圧弁22に供給され、一次減圧弁22で中間圧(1MPa〜3MPa)に減圧され、さらに二次減圧弁23でインジェクター13の供給圧(300kPa〜1.2MPa)に制御される。一次減圧弁22では、受圧面で圧力を受けて第1弁体25を駆動する機械式の第1駆動力発生部34が用いられ、二次減圧弁23では、電磁力に基づき第2弁体28を駆動する電磁ソレノイド51が用いられる。二次減圧弁23で利用される電磁ソレノイド51には高圧のタンク圧ではなく減圧された中間圧が作用することから、電磁ソレノイド51の駆動力は小さくて済む。したがって、電磁ソレノイド51の小型化は実現される。
仮に、一次減圧弁22の不具合でタンク圧が一次減圧弁22の下流で通路29に作用すると、連通路61から圧力室58に高圧の流体は導入される。プランジャー48の第1端48aには第2弁体28を通じて通路29から高圧が作用し、プランジャー48の第2端48bには圧力室58から通路29の高圧が作用する。閉弁動作時、すなわち、可動コア52に作用する電磁力が消失した際に、圧力室58の圧力は閉弁方向にプランジャー48に作用するので、弾性部材56の弾性力は小さくて済む。したがって、弾性部材58は小型化されることができ、二次減圧弁23は小型化されることができる。減圧弁ユニット14の大型化を抑制しながら、高圧に対して閉弁力を確保できるソレノイド式遮断弁は実現される。弾性部材56の弾性力は小さいので、固定コア53および可動コア52の相互作用で生成される推進力は小さくて済み、ソレノイド式遮断弁の大型化は回避されることができる。
プランジャー48では、通路29に面する第1端48aの受圧面積と、圧力室58に面する第2端48bの受圧面積とは等しい。高圧の流体に基づき生成される推進力は相互にバランスする。通路29に導入される圧力の大きさに関係なく、弾性部材56の弾性力や電磁ソレノイド51の推進力のみで閉弁力は構成されることができる。よって、容易に閉弁力を設定できる。
減圧弁ユニット14ではコイル55は固定コア53に接続される。コイル55は、供給される電力に応じて可動コア52の推進力を制御し、第2弁体28の開弁量または開弁時間を変更する。こうして容易に第2弁体28の開弁量または開弁時間は制御されることができる。
減圧弁ユニット14では、第2弁座27は、プランジャー48に同軸に通路29に形成される減圧用弁座を形成する。第2弁体28は、プランジャー48に同軸に軸方向に変位自在に支持されて、減圧用弁座と協働で通路29を開閉する減圧用弁体を形成する。圧力作用室38は、減圧用弁体に連結されるピストン35の受圧面35aに面して形成され、導入される圧力に応じて閉弁方向に減圧用弁体に推進力を加える。接続流路39は、圧力作用室38に通路29を接続し、通路29から圧力作用室38に圧力を導入する。こうして遮断弁のプランジャー48と減圧弁とを同軸に配置することで、小径化が図れる。さらに、一次減圧弁22と二次減圧弁23とを連通する通路29は直線形であって、最短距離で一次減圧弁22と二次減圧弁23とを結ぶことができ、一次減圧弁22と二次減圧弁23とをできる限り接近させ軸方向の小型化にも寄与することができる。
23…ソレノイド式遮断弁としての二次減圧弁、24…減圧用弁座(第1弁座)、25…減圧用弁体(第1弁体)、28…弁体(第2弁体)、29…入口流路(通路)、38…圧力作用室、39…接続流路、48…プランジャー、48a…第1端、48b…第2端、52…可動コア、53…固定コア、55…コイル、56…弾性部材、57…ハウジング、58…圧力室、61…連通路。
Claims (5)
- 軸方向に変位自在に支持されて、前記軸方向に第1端(48a)および反対側の第2端(48b)を有し、軸方向変位に応じて前記第1端(48a)に支持する弁体(28)で入口流路(29)を囲む弁座(27)を開閉するプランジャー(48)と、
前記プランジャー(48)に連結される可動コア(52)と、
前記可動コア(52)に電磁力を作用し、前記軸方向に沿って前記プランジャー(48)を駆動するコイル(55)および固定コア(53)と、
前記入口流路(29)の圧力に抗して前記弁体(28)の閉弁方向に前記プランジャー(48)に力を付与する弾性部材(56)と、
前記プランジャー(48)の前記第2端(48b)との間に圧力室(58)を形成するハウジング(57)と、
前記圧力室(58)に前記入口流路(29)の圧力を導入する連通路(61)と
を備えることを特徴とするソレノイド式遮断弁。 - 請求項1に記載のソレノイド式遮断弁において、前記連通路(61)は前記プランジャー(48)の軸心に沿ってプランジャー(48)の内部に形成されることを特徴とするソレノイド式遮断弁。
- 請求項1または2に記載のソレノイド式遮断弁において、前記プランジャー(48)では、前記入口流路(29)に面する前記第1端(48a)の受圧面積と前記圧力室(58)に面する前記第2端(48b)の受圧面積とは等しいことを特徴とするソレノイド式遮断弁。
- 請求項3に記載のソレノイド式遮断弁において、前記コイル(55)へ供給される電力に応じて前記可動コア(52)の推進力を制御し、前記弁体(28)の開弁量および開弁時間の少なくともいずれか一方を変更することを特徴とするソレノイド式遮断弁。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のソレノイド式遮断弁において、
前記プランジャー(48)に同軸に前記入口流路(29)に形成される減圧用弁座(24)と、
前記プランジャー(48)に同軸に軸方向に変位自在に支持されて、前記減圧用弁座(24)と協働で前記入口流路(29)を開閉する減圧用弁体(25)と、
前記減圧用弁体(25)に連結される受圧面(35a)に面して形成され、導入される圧力に応じて閉弁方向に前記減圧用弁体(25)に推進力を加える圧力作用室(38)と、
前記圧力作用室(38)に前記入口流路(29)を接続し、前記入口流路(29)から前記圧力作用室(38)に圧力を導入する接続流路(39)と
を備えることを特徴とするソレノイド式遮断弁。
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