JP2018008114A - 画像処理装置、磁気共鳴イメージング装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、磁気共鳴イメージング装置及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】MR(Magnetic Resonance)画像を適切に表示すること。
【解決手段】磁気共鳴イメージング装置は、記憶部と、表示制御部とを備える。記憶部は、異なる撮像条件を用いて様々な撮像を行うことで実測された、MR画像の各画素の信号強度と所定の定量値との対応関係を示す対応値テーブルを蓄積して記憶する。表示制御部は、撮像されたMR画像の各画素の信号強度を用いて、撮像条件が一致する対応値テーブルを参照することで、各画素に対応する所定の定量値を求め、求めた定量値に対応する色により色分けされた画像を表示部24に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置、磁気共鳴イメージング装置及び画像処理方法に関する。
従来、磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI(Magnetic Resonance Imaging)システム)による撮像においては、パルスシーケンスの撮像条件を変更することで、縦緩和時間であるT1を強調したT1強調画像や、横緩和時間であるT2を強調したT2強調画像を収集する。
Kuhl, et al., "Dynamic Breast MR Imaging: Are Signal Intensity Time Course Data Useful for Differential Diagnosis of Enhancing Lesions?," Radiology, Vol211, No.1, pages 101-110(April 1999) Kuhl, "The Current Status of Breast MR Imaging, Part I, Choice of Technique, Image Interpretation, Diagnostic Accuracy, and Transfer toClinical Practice," Radiology, Vol.244, No.2, pages 356-378(August 2007) Kuhl, "Current Status of Breast MR Imaging, Part 2, Clinical Applications," Radiology, Vol.244, No.3, pages 672-691(September 2007) Breger, et al., "T1 and T2 Measurements on a 1.5-T Commercial MR Imager," Radiology, Vol.171, No.1, pages 273-276(April 1989) De Bazelaire, et al., "MR Imaging Relaxation Times of Abdominal and Pelvic Tissues Measured in Vivo at 3.0T:Preliminary Results," Radiology, Vol.230, No.3, pages 652-659(March 2004) Stanisz, et al., "T1,T2 Relaxation and Magnetization Transfer in Tissue at 3T," Magnetic Resonance in Medicine, Vol.54, pages 507-512(2005)
本発明が解決しようとする課題は、MR(Magnetic Resonance)画像を適切に表示することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、記憶部と、表示制御部とを備える。前記記憶部は、異なる撮像条件を用いて様々な撮像を行うことで実測された、MR画像の各画素の信号強度と所定の定量値との対応関係を示す対応値テーブルを蓄積して記憶する。前記表示制御部は、撮像されたMR画像の各画素の信号強度を用いて、撮像条件が一致する前記対応値テーブルを参照することで、各画素に対応する前記所定の定量値を求め、求めた定量値に対応する色により色分けされた画像を表示部に表示する。
図1は、実施形態に係るMRIシステムの概略ブロック図である。 図2は、実施形態の実行に利用可能なコンピュータプログラムコード構造例の概略フローチャートである。 図3は、2つの識別可能な色で表示された臓器を示すT1強調画像の画面表示例を示す図である。 図4は、合成されたT1強調画像の画面表示例を示す図である。
図1に示すMRI(Magnetic Resonance Imaging)システムは、架台部10(断面図で示す)と、互いに接続される様々な関連のシステム構成要素20とを含む。少なくとも架台部10は、通常シールドルーム内に設置される。図1に示す1つのMRIシステムは、静磁場B0磁石12と、G、G、及びG傾斜磁場コイルセット14と、RF(Radio Frequency)コイルアセンブリ16との実質的に同軸円筒状の配置を含む。この円筒状に配置された要素の水平軸線に沿って、被検体テーブル11によって支持された被検体9の頭部を取り囲むように示された撮像ボリューム18がある。
MRIシステム制御部22は、表示部24、キーボード/マウス26、及びプリンタ28に接続される入力/出力ポートを備える。言うまでもなく、表示部24は、制御入力もまた備えるような多様性のあるタッチスクリーンであってもよい。
MRIシステム制御部22は、MRIシーケンス制御部30とインタフェース接続する。MRIシーケンス制御部30は、G、G、G傾斜磁場コイルドライバ32、並びに、RF送信部34及び送信/受信スイッチ36(同じRFコイルが送信及び受信の両方に使用されている場合)を順に制御する。MRIシーケンス制御部30は、(例えば、異なるTR(Repetition Time)で収集された複数のMR画像を収集することによって)T1値を有する画像を収集するために、既にMRIシーケンス制御部30にて可能な、MRIデータ取得シーケンスを実行するための適切なプログラムコード構造38を含む。
MRIシステムは、表示部24に出力する処理された画像データを作成できるように、MRIデータ処理部42に入力を供給するRF受信部40を含む。また、MRIデータ処理部42を、画像再構成プログラムコード構造44及びMR画像記憶部46にアクセスできるように構成してもよい(例えば、実施形態及び画像再構成プログラムコード構造44に従った処理で得られたT1値を有するMR画像を格納するために)。
また、図1は、MRIシステムプログラム/データ格納部50を一般化した描写を示す。MRIシステムプログラム/データ格納部50に格納されるプログラムコード構造(例えば、カラーコード化されたT1強調画像の生成、生成のための操作者入力等のため)は、MRIシステムの様々なデータ処理構成要素にアクセス可能なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納される。当業者には自明であるが、MRIシステムプログラム/データ格納部50は、正常運転時にそのように格納されたプログラムコード構造に対して直近の必要性を有するシステム20の処理コンピュータのうちの様々なコンピュータに分割し、且つ少なくとも一部を直結してもよい(すなわち、MRIシステム制御部22に普通に格納したり、直結したりする代わりに)。
実際、当業者には自明であるが、図1の描写は、本明細書で後述する実施形態を実行できるように若干の変更を加えた一般的なMRIシステムの非常に高度に簡素化した図である。システム構成要素は、様々な論理収集の「ボックス」に分割でき、通常、多数のデジタル信号処理装置(DSP(Digital Signal Processors))、超小型演算処理装置、特殊用途向け処理回路(例えば、高速A/D変換、高速フーリエ変換、アレイ処理用等)を含む。これら処理装置のそれぞれは、通常、各クロックサイクル(又は所定数のクロックサイクル)が発生すると、物理データ処理回路がある物理的状態から別の物理的状態へ進むクロック動作型の「状態機械」である。
動作中に、処理回路(例えば、CPU(Central Processing Unit)、レジスタ、バッファ、計算ユニット等)の物理的状態が、あるクロックサイクルから別のクロックサイクルへ漸進的に変化するだけでなく、連結されているデータ格納媒体(例えば、磁気記憶媒体のビット格納部)の物理的状態も、そのようなシステムの動作中に、ある状態から別の状態へ変わる。例えば、MRI再構成プロセスの終了時、物理的記憶媒体のコンピュータ読み取り可能なアクセス可能データ値格納場所のアレイは、いくつかの事前の状態(例えば、全部一律の「ゼロ」値又は全部「1」値)から新しい状態に変わる。その新しい状態では、そのようなアレイの物理的場所の物理的状態は、最小値と最大値との間で変動し、現実世界の物理的事象及び状況(例えば、撮像ボリューム空間内の被検体の組織)を表現する。当業者には自明であるが、格納されたデータ値のそのようなアレイは、物理的構造を表し且つ構成もする。つまり、命令レジスタの中に順次読み込まれてMRIシステムの1つ以上のCPUによって実行されたとき、動作状態の特定シーケンスが発生して、MRIシステム内中に移行されるコンピュータ制御プログラムコードの特定構造が構成される。
下記の実施形態は、データ取得の処理と、MR画像の生成及び表示の両方又は一方を行うための改良された方法を提供する。
実施形態に係るMRIシステムは、T1値を有する画像を解析することで、画像内の各画素に色を割り当て、色分けされた画像を表示部に表示する。なお、「T1」は、z軸上の磁化の回復に関する緩和時間である。また、「T1値を有する画像」には、「T1画像」及び「T1強調画像」が含まれる。「T1画像」は、T1の例えば5倍のTR(Repetition Time)を用いて収集された、T2の影響を受けない理想値としての画像である。これに対し、「T1強調画像」とは、5倍のTRよりも短いTRを用いて収集された、T1値の信号強度を強調した画像である。例えば、通常、「T1強調画像」は、TRが短く(例えば、500msec程度以下)、TE(Echo Time)も短い。実施形態に係るMRIシステムは、「T1値を有する画像」として「T1強調画像」を用いるものとして説明するが、これに限られるものではなく、「T1画像」を用いた場合にも同様に適用することができる。他の点についても、実施形態は以下に限定されるものではない。
以下、具体例を挙げつつ、実施形態を説明する。被検体の解剖学的組織の中に造影剤を注入しても、画像を診断目的で使用するとき、強調されたMR信号をなお見落とす場合がある。しかし、表1(1.5テスラ及び3.0テスラを用いた平均T1緩和時間)からわかるように、様々な組織(以下、組織及び臓器の両方又は一方を適宜「組織」という)は、1.5テスラ及び3.0テスラの撮像パラメータの両方において異なるT1値の範囲を有することが推測できる。一方、表2(1.5テスラ及び3.0テスラを用いた平均T2緩和時間)からわかるように、T2値は、比較的類似していて、一部重複している範囲を有し、区別するのが難しいものである。このようなことから、以下の実施形態に係るMRIシステムは、T1値の範囲に応じて色を割り当てる手法を採るが、実施形態はこれに限られるものではなく、例えば、T2強調画像を収集し、T2値の範囲に応じて色を割り当てる手法を採用してもよい。あるいは、例えば、T1値及びT2値の両方を、例えば選択的に用いて色を割り当てる手法を採用してもよい。
以下の表は、デ・バゼライル(de Bazelaire)共著「3Tを用いて生体内で測定された腹部及び骨盤の組織のMRイメージング緩和時間(MR Imaging Relaxation Times of Abdominal and Pelvic Tissues Measured in Vivo at 3.0T)」、放射線学 230:3、652〜659頁、2004年3月から転載した。当業者には自明であるが、他にも簡単に入手可能な類似のデータの出版物がある。例えば、スタニズ(Stanisz)共著「3Tを用いた組織内のT1、T2緩和及び磁化移動(T1、T2 Relaxation and Magnetization Transfer in Tissue at 3T)」、MRIM 54:507〜512(2005)参照。
Figure 2018008114
Figure 2018008114
実施形態に係るMRIシステムは、改良されたCAD(Computer Aided Diagnostic)画像を得るために、T1強調画像を用いる。なお、得られた画像が診断に用いられるという意味で「CAD画像」と表現したが、これに限られるものではなく、得られた画像は、どのような目的で(CAD以外の目的で)用いられてもよい。また、実施形態に係るMRIシステムは、例えば、頭蓋内MRA(Magnetic Resonance Angiography)及び胸部組織以外の身体領域に適用された場合に有効である。
ここで、以下に説明する実施形態には、T1強調画像に含まれる各画素の画素値からT1値を換算により求め、求めたT1値に基づいて各画素に割り当てる色を特定する手法がある。以下、この手法を「パターンA」と呼ぶ。また、この「パターンA」においては、画素値からT1値への換算を行うが、以下、撮像条件が異なる複数のT1強調画像を解析することでこの換算を実現する手法を「パターンA1」と呼び、画素値とT1値との対応関係を示す対応値テーブルを用いてこの換算を実現する手法を「パターンA2」と呼ぶ。一方、実施形態には、T1強調画像に含まれる各画素の画素値そのものに基づいて各画素に割り当てる色を特定する手法がある。以下、この手法を「パターンB」と呼ぶ。なお、T1強調画像は、MRIシステムによって収集されたものでもよいし、あるいは、予め収集され、MRIシステムに入力されたものでもよい。以下では、MRIシステムによって収集する場合を説明する。
(パターンA1)
パターンA1において、実施形態に係るMRIシステムは、記憶部と、特定部と、表示制御部とを備える。記憶部は、組織毎の数値範囲が既知であるT1値と、このT1値を有する画素に割り当てる色との対応関係を示す対応色テーブルを記憶する。特定部は、T1強調画像を解析し、各画素の画素値から換算されるT1値と対応色テーブルとに基づいて、各画素に割り当てる色を特定する。表示制御部は、特定された色により色分けされたT1強調画像(以下、適宜「カラーコード化T1強調画像」という)を表示部24に表示する。例えば、記憶部は、MRIシステムプログラム/データ格納部50に備えられ、特定部及び表示制御部は、MRIシステム制御部22内に備えられる(図示を省略)。
具体例を挙げて説明する。MRIシステムの記憶部は、T1値と色との対応関係を示す対応色テーブルを記憶する。例えば、記憶部は、肝臓組織に対応するT1値(例えば、586±39)と「茶色」との対応関係、腎臓の皮質に対応するT1値(例えば、966±58)と「白色」との対応関係、腎臓の髄質に対応するT1値(例えば、1,412±58)と「桃色」との対応関係、脾臓に対応するT1値(例えば、1,057±42)と「紫色」との対応関係を示す対応色テーブルを記憶する。なお、T1値も色の割当ても一例に過ぎない。
ここで、対応色テーブルのT1値は、組織毎の数値範囲として既知のT1値であって、また、各組織に関して実測された経験値としてのT1値である。例えば、MRIシステムは、異なる撮像条件や異なるコイルなどで様々な撮像を行うことでT1値の数値範囲を実測し、蓄積することができる。例えば、MRIシステムは、肝臓組織であれば、どの程度の数値範囲となるかを経験値として蓄積する。そこで、記憶部は、このような経験値としてのT1値と色との対応関係を示す対応色テーブルを記憶する。なお、記憶部は、対応色テーブルを予め記憶してもよいし、あるいは、その都度操作者から対応関係の入力を受け付けて記憶してもよい。
さて、MRIシステムは、T1強調画像を収集する。なお、以下の実施形態において、MRIシステムは、撮像条件(例えば、TR、TE、パルスシーケンスの種類など)を変更しながら、複数のT1強調画像を収集する。例えば、複数のT1強調画像は、指数関数にあてはめるプロセスによりT1値が決定されるように、様々なTRで得ることができる。各画素に対するT1値の計算に必要なデータを得る目的で、様々なTE、又は様々なIR(Inversion Recovery)シーケンスを使うことができるように、様々なTI(Inversion Time)を使うことができる。
すなわち、表1からわかるように、被検体の各組織はそれぞれT1緩和時間が異なるので、ある撮像条件で収集されたT1強調画像において、信号強度が高くなる組織もあれば、信号強度が低くなる組織もある。そこで、MRIシステムは、例えば、対象とする各組織の信号強度がそれぞれ高まるように撮像条件を変更しながら、複数のT1強調画像を収集する。
図4に示すように、MRIシステムは、例えば、肝臓組織に対応する画素の信号強度が強調されるように撮像条件(TR、TEなど)を調整した上で、T1強調画像I1を収集する。また、MRIシステムは、例えば、腎臓の皮質に対応する画素の信号強度が強調されるように撮像条件(TR、TEなど)を調整した上で、T1強調画像I2を収集する。また、MRIシステムは、例えば、腎臓の髄質に対応する画素の信号強度が強調されるように撮像条件(TR、TEなど)を調整した上で、T1強調画像I3を収集する。また、MRIシステムは、例えば、脾臓に対応する画素の信号強度が強調されるように撮像条件(TR、TEなど)を調整した上で、T1強調画像I4を収集する。MRIシステムは、その他のT1強調画像を更に収集してもよい。
なお、パターンA1において、複数のT1強調画像を収集することには2つの目的がある。1つは、画素値からT1値を換算する目的であり、もう1つは、上述したように、各組織の信号強度を高める目的である。
続いて、MRIシステムの特定部は、複数のT1強調画像を解析し、複数の撮像条件と複数のT1強調画像の画素値とを用いた計算によって、各画素の画素値からT1値を換算する。すなわち、T1強調画像の画素値は、T1値、T2値、及び撮像条件(TR、TEなど)を変数とする数式によって定義される。そこで、特定部は、T1値及びT2値が未知の場合、2以上のT1強調画像の画素値を用いて連立方程式を解くことで、各T1強調画像の各画素のT1値を算出することができる。
そして、特定部は、換算したT1値を用いて対応色テーブルを参照し、T1値に対応付けて記憶されている「色」を、この画素に割り当てる色として特定する。例えば、特定部は、換算したT1値が586±39の範囲内である場合には、対応色テーブルを参照し、この画素に「茶色」を割り当てることを特定する。このように、特定部は、各T1強調画像の各画素に割り当てる色を特定する。
続いて、表示制御部は、色分けされた各T1強調画像を合成して、表示部24に表示する。例えば、図4の例において、表示制御部は、色が割り当てられた各T1強調画像I1〜I4を合成することでカラーコード化T1強調画像I5を生成し、表示する。図4に示すように、カラーコード化T1強調画像I5は、あたかも模式図のような表示となる。なお、色は、範囲内において、例えばT1値の中心値を中心に、「薄い茶色」から「濃い茶色」に変化するように割り当ててもよい。
(パターンA2)
パターンA2において、実施形態に係るMRIシステムは、パターンA1と同様、記憶部と、特定部と、表示制御部とを備えるが、記憶部は、組織毎の数値範囲が既知である画素値と、組織毎の数値範囲が既知であるT1値との対応関係を示す対応値テーブルを更に備える。また、パターンA2において、特定部は、各画素の画素値と対応値テーブルとに基づいて、各画素の画素値からT1値を換算する。
具体例を挙げて説明する。MRIシステムの記憶部は、画素値とT1値との対応関係を示す対応値テーブルを更に記憶する。例えば、記憶部は、撮像条件毎に、画素値と、かかる画素値に相当するT1値との対応関係を示す対応値テーブルを記憶する。例えば、MRIシステムは、異なる撮像条件や異なるコイルなどで様々な撮像を行うことで、画素値とT1値との対応関係を実測し、蓄積することができる。そこで、記憶部は、このような経験値としての画素値とT1値との対応関係を示す対応値テーブルを記憶する。なお、記憶部は、対応値テーブルを予め記憶してもよいし、あるいは、その都度操作者から対応関係の入力を受け付けて記憶してもよい。
パターンA2において、特定部は、この対応値テーブルを用いて換算を行う。例えば、特定部は、各T1強調画像の各画素の画素値を用いて、撮像条件が一致する対応値テーブルを参照し、この画素値を、この画素値に対応付けて記憶されている「T1値」に換算する。その後はパターンA1と同様であり、特定部は、換算したT1値を用いて対応色テーブルを参照し、T1値に対応付けて記憶されている「色」を、この画素に割り当てる色として特定する。また、表示制御部は、色分けされた各T1強調画像を合成して、表示部24に表示する。
なお、パターンA1においては、画素値からT1値を換算する目的、及び、各組織の信号強度を高める目的の2つの目的から複数のT1強調画像を用いたが、パターンA2の場合、画素値からT1値への換算は対応値テーブルを用いて実現するので、必ずしも複数のT1強調画像を用いなくてもよい。すなわち、パターンA2の場合、1つのT1強調画像を解析することで、カラーコード化T1強調画像を生成、表示してもよい。
なお、パターンA2の他の例を説明する。例えば、上述した対応値テーブルは、複数の患者について予め収集された「組織毎の標本画像群」と、各標本画像のT1値として予め換算された「経験値としてのT1値」との対応関係を示すものであってもよい。この場合、特定部は、例えば、ある組織に対応する画素の信号強度が強調されるように収集されたT1強調画像と、この組織に対応する標本画像群とを照合し、T1強調画像と各標本画像との相関度合いを求める。次に、特定部は、標本画像群の中から、最も相関度合いが高い標本画像を特定し、対応値テーブルを参照して、この標本画像に対応付けて記憶されている「T1値」を取得する。
続いて、特定部は、カラーコード化の対象とするT1強調画像に含まれる画素のうち、信号強度が所定閾値以上の画素についてのみ、画素値を、取得した「T1値」に換算する。特定部は、信号強度が所定閾値を下回る画素については、色を割り当てる対象としない。すなわち、このT1強調画像は、ある組織に対応する画素の信号強度が強調されるように収集されたものであるので、この閾値による振り分けによって、対象とする組織のみをT1強調画像から抽出することができる。その後、特定部は、換算したT1値を用いて対応色テーブルを参照し、T1値に対応付けて記憶されている「色」を、この画素に割り当てる色として特定する。なお、特定部は、このような換算処理、特定処理を、各組織に対応する各T1強調画像について行う。
その後はパターンA1と同様であり、表示制御部は、色分けされた各T1強調画像を合成して、表示部24に表示する。
なお、上述したパターンA1及びパターンA2においては、対応色テーブルや対応値テーブルのT1値として、実測された経験値としてのT1値を用いる例を説明したが、実施形態はこれに限られるものではない。対応色テーブルや対応値テーブルのT1値は、被検体の各組織に関する「理想値としてのT1値」であってもよい。
この場合、MRIシステムは、各画素の画素値から「理想値としてのT1値」に換算する機能を更に備える必要がある。例えば、MRIシステムは、異なる撮像条件や異なるコイルなどで様々な撮像を行うことで、「画素値」と「T1値」との対応関係を実測し、蓄積することができる。そこで、MRIシステムは、この経験値として蓄積したT1値と、理想値としてのT1値とを対応付けることで、「画素値」と「理想値としてのT1値」との対応関係を示すテーブルを予め作成し、記憶すればよい。そして、特定部は、このテーブルを用いて、画素値から「理想値としてのT1値」に換算すればよい。
(パターンB)
パターンBにおいて、実施形態に係るMRIシステムは、記憶部と、特定部と、表示制御部とを備える。記憶部は、組織毎の数値範囲が既知であるT1値に相当する画素値と、この画素値を有する画素に割り当てる色との対応関係を示す対応色テーブルを記憶する。特定部は、T1強調画像を解析し、各画素の画素値と対応色テーブルとに基づいて、各画素に割り当てる色を特定する。例えば、特定部は、各T1強調画像内の各画素の画素値を用いて対応色テーブルを参照し、この画素値に対応付けて記憶された「色」を、この画素に割り当てる色として特定する。表示制御部は、特定された色により色分けされたT1強調画像を表示部24に表示する。例えば、記憶部は、MRIシステムプログラム/データ格納部50に備えられ、特定部及び表示制御部は、MRIシステム制御部22内に備えられる(図示を省略)。
すなわち、パターンBにおいては、T1強調画像に含まれる各画素の画素値そのものに基づいて、各画素に割り当てる色を特定する。この場合、対応色テーブルは、撮像条件毎に準備される。各画素の画素値は撮像条件に応じて異なるからである。
以上が、パターンA1、パターンA2、及びパターンBの説明である。なお、実施形態に係るMRIシステムは、パターンA1、パターンA2、及びパターンBにおいて、以下に説明する各種実施形態を適用することもできる。
(その他の実施形態)
上述したように、T1強調画像内のT1値のカラーコード化表示によって、正常及び異常な組織の信号の表示は、例えば診断中、人間の目によって、より容易に区別される状態になると考えられる。更に、IRパルスを使って推測されるT1値の粗い領域は、(例えば、癌性腫瘍細胞を他の組織から区別できるように)より良好な組織の特性解析が可能になる時間にわたって、蓄積が可能である。
この点について補足すると、時間軸を横軸とし、信号強度を縦軸として考えた場合、各組織に対応する画素の信号強度は、それぞれ異なる曲線を推移すると考えられる。すなわち、T1緩和時間に応じてピークとなる時間も異なり、また、曲線が急峻であるかなだらかであるかなども異なる。癌性腫瘍組織についても同様であり、例えば、その癌性腫瘍組織を含む正常組織の信号強度が推移する曲線と、癌性腫瘍組織の信号強度が推移する曲線とは通常異なると考えられる。このため、例えば、肝臓内に癌性腫瘍組織が存在すると仮定した場合、肝臓内の正常組織の信号強度がピークとなるように収集されたT1強調画像において、正常組織と癌性腫瘍組織とのコントラストが良く描出されているとは限らない。そこで、例えば、MRIシステムは、撮像条件を変更しながら複数のT1強調画像を収集し、これを蓄積してそれぞれをカラーコード化し、これらを例えば連続的に表示部24に表示してもよい。
出版物に掲載された様々な組織(推測変動値の範囲を含む)のT1値を示す表1に示されるように、MRIシステムは、様々な組織の間で区別が可能になるように、T1値の閾値範囲を決定する。実施形態においては、そのようなT1値の範囲を(例えば、T1値の一定の範囲に対する、又はT1値の特定の範囲に割り当てられる色によって)カラーコード化することを提案する。そのようなカラーコード化T1強調画像の表示によって、造影剤を使用しなくても、対象とする組織のより良好な視覚認識を実現できるようになる。しかし、更に、T1強調画像のそのようなカラーコード化は、(例えば、癌性腫瘍組織並びに正常組織のT1値を更に変えると推測できる)造影剤とともに使用してもよい。
複数のT1強調画像は、カラーコード化T1強調画像及び参照画像(後述するように、例えば、カラーコード化を施していないT1強調画像、収集されたT1強調画像自体、その他の形態画像など)の全て又はいずれかを得るように取得できる。対象とする組織に関するT1値の範囲は、1つ以上の色が割り当てられ、閾値範囲として使用できる。例えば、第1のカラースペクトルAは、第1のT1値のスペクトルに割り当ててもよい。更に、第2の異なるカラースペクトルBは、(対象とする組織又は身体領域内に存在するかも知れないと予想される癌性組織に対応する場合があるので)異なるT1値のスペクトルに割り当ててもよい。
T1強調画像のそのようなカラーコード化とともに造影剤の注入を利用した場合、造影剤注入前後の画像間で比較して異常のありそうな組織を検出しやすくするために、造影剤注入前後両方で画像表示を得ることができるようになる。
すなわち、MRIシステムは、被検体に造影剤を注入しない状態でT1強調画像を収集してもよく、また、被検体に造影剤を注入した状態でT1強調画像を収集してもよく、更に、造影剤の注入前後でT1強調画像を収集してもよい。造影剤の注入前後でT1強調画像を収集した場合、特定部は、造影剤の注入前後に収集されたT1強調画像を用いて色の特定を行い、表示制御部は、造影剤の注入前後のT1強調画像から作成されたカラーコード化T1強調画像を表示部24に表示すればよい。例えば、表示制御部は、造影剤の注入前後に収集されたT1強調画像それぞれからカラーコード化T1強調画像を生成し、その両方を表示部24に表示してもよい。あるいは、例えば、表示制御部は、造影剤の注入前後に収集されたT1強調画像双方から、各組織のコントラストがよく描出される画素を部分的に抽出しながら合成し、合成後のカラーコード化T1強調画像を表示部24に表示してもよい。
異常な組織を検出した場合(おそらく注入された造影剤の濃度などによって)、そのような異常なT1値をもつ領域は、顕著な目立つ色すなわちカラースペクトル(例えば、赤色スペクトル又は単一の赤色値が考えられる)で強調表示できる。
そのようなカラーコード化T1強調画像表示を出力するように構成されたMRIシステムは、従来の表示パラメータ(例えば、コントラスト、グレースケールなど)を有する同一の領域を描出するT1強調画像を提供することができる。例えば、表示制御部は、色分け前のT1強調画像に、色分け後のカラーコード化T1強調画像を重畳して表示してもよい。また、表示制御部は、その他、例えば骨などの形態がわかる形態画像に、色分け後のカラーコード化T1強調画像を重畳して表示してもよい。また、これらの場合に、表示制御部は、カラーコード化T1強調画像に透過性を持たせてもよい。また、これらの場合に、表示制御部は、2D表示してもよいし、3D表示してもよい。3D表示することで、観察者は、例えば、肝臓組織内の癌性腫瘍組織について、奥行き方向の大きさなどの情報を得ることが可能になる。カラーコード化T1強調画像を使用すれば、それぞれ異なるT1値を有する異なる組織に基づいて、正常組織から異常組織をより正しく区別するコンピュータ支援診断に有用な診断ツールを提供できると考えられる。
セットになったカラーコード化T1強調画像は、また、乳房X線撮影及び胸部動的造影増強(DCE)とともにCADのために使用できる。
MRIシステムは、カラーコード化T1強調画像及び参照画像を生成するために、複数のT1強調画像(又はIRパルスを有するT1)を取得することができる。次に、MRIシステムは、T1値の様々な範囲に対応する色の割当てを行うために、T1値の異なる閾値範囲を利用することができる。そのような閾値の範囲によって、MRIシステムは、正常範囲内の組織を1つの色(又はカラースペクトル)で、異常な信号を別の色(又はカラースペクトル)で表すことが可能になる。補足すると、MRIシステムは、所定範囲に含まれるT1値を有する画素群により形成される領域内に、この所定範囲に含まれないT1値を有する画素が含まれるか否かを解析する解析部を更に備えてもよい。この場合、特定部は、領域内にこの所定範囲に含まれないT1値を有する画素が含まれると解析された場合に、所定範囲に含まれるT1値を有する画素群に第1の色を割り当てることを特定するとともに、所定範囲に含まれないT1値を有する画素に、第1の色と異なる第2の色を割り当てる。例えば、このような場合、所定範囲に含まれないT1値を有する画素は、正常組織に囲まれる癌性腫瘍組織であると推測することが可能である。そこで、例えば、特定部は、第2の色として、組織の異常を示す色として予め定められた色(例えば、赤色など)を割り当てるよう制御してもよい。
様々な組織に対して推測されるT1値の範囲を示す出版物に掲載されたデータに加えて、粗いT1値を伴うT1範囲は、イメージングシーケンス、BO及びB1の両方又は一方の不均一性などの測定方法によって推測できる。補足すると、「T1値を有する画像」に「T1画像」及び「T1強調画像」が含まれ、「T1画像」がいわば理想値としての画像であり、「T1強調画像」がT1値の信号強度を強調した画像であることは上述した通りである。この点、表1や表2に掲載されたデータは、被検体の各組織に関する理想値としてのT1値の範囲であると考えられる。そこで、例えば、MRIシステムは、異なるパルスシーケンスや異なるコイルなどで様々な撮像を行うことでT1値の範囲を実測し、蓄積することができる。例えば、肝臓組織であれば、どの程度のT1値の範囲となるかが、経験値として蓄積される。
また、造影剤の注入前に描出されたカラーコード化T1強調画像表示を、造影剤の注入後に描出されたカラーコード化T1強調画像表示と比較することによって、T1値への注目を強めて、様々な色で表示できるようになる。自明なように、様々な異常組織に対するT1値の範囲は、データベースに格納されて、腫瘍又は癌性組織の特定の種類を識別するために参考データとして使用できる。
図2に示すようにカラーコード化T1撮像CADモジュールは、あらゆる好適な操作者入力又はシステム入力モードによって実行できる。例えば、操作者は、マウスで選択できるアイコン、タッチ感応式アイコン、キーボード指令などで操作してもよい。あるいは、システムは、実際に、いくつかの別の基準に基づいてこのモジュールへの入力を選択可能である。
ステップS01において、被検体の関心領域(ROI(Region Of Interest))のT1値を有するMR画像を取得する。そのようなT1値を有する画像は、記憶部から取り出すことによって取得してもよく、又は好適なMRIシーケンス、計算などを使う好適なMRIデータ取得によってリアルタイムに初めから取得してもよい。それによって、T1値又は少なくともT1強調値を伴う画素を有する被検体ROIのMR画像を生成できるようになる。
図2の決定ボックスaでは、待機ループステップS02が始まる。必要であれば、対象の臓器/組織の操作者/システムによる選択が可能である。例えば、表1の記載項目に基づいて、操作者及びシステムの両方又は一方は、関心領域になりそうな多くの様々な臓器及び組織の全て又はいずれかについて、事前に格納されたT1値の推測範囲へアクセスが可能である。これらの事前に格納された推測範囲の値は、「そのままで」使用できる。しかし、操作者/システムにもまた、範囲を若干変更するという選択肢(例えば、範囲を広げること又は狭めること、及び所望の基準に従って範囲に重み付けをすることの両方又は一方ができるように)がある。操作者/システムにはまた、ボックスaに示すような「その他」を選択する選択肢もある。ボックスaでは、特定の標的の解剖学的組織に対する関心事であろうT1値のあらゆる望ましい特定の範囲を識別するために、完全な自由が与えられる。
既述したように、操作者/システムには、図2の任意の待機ループS03に示すように、カラーコード化する範囲又は変更されたT1値の範囲を承認する選択肢がある。
同じく、操作者/システムは、様々なT1値及び値の範囲の両方又は一方に対して使用する色値、スペクトルなどを、承認すること及び変更することの両方又は一方のために、図2に示すような任意の待機ループS04を有することができる。ステップS05では、特定の色値を、特定のT1値をもつピクセルに割り当てる。ステップS05又は場合によってはステップS05の前後において、範囲外の異常なT1値をもつピクセル(例えば、正常な範囲の値をもつピクセルによって囲まれている場合もある)に対して図2のステップS06に示すようなテストを行うことができる。T1値を有するピクセルのそのような異常な集合が発見された場合(ステップS06肯定)、ステップS07に示すように、そのような異常なピクセルには、異なる色(又はカラースペクトル)コードを割り当てられる。
図2のステップS08に示すように、カラーコード化T1強調画像は、例えばCADの目的で表示される。このカラーコード化T1強調画像はまた、このモジュールが終了される前に、図2のステップS09で示すように、(例えば、プリンタ又は遠隔場所へ)格納及び出力の両方又は一方を行うことができる。
図2のモジュールの結果、図3に概略的に示すような図を表示できる。ここで、被検体300の解剖学的組織内で、臓器302は、カラースペクトルAが割り当てられ、正常と推測されるT1値を有するピクセルとして描出される。しかし、臓器302の範囲内で、予想外の異常な値をもつピクセルが、領域304に発見されて、異なる明暗比をもつカラースペクトルBが割り当てられる。前述のように、システムは、特定用途向けにCAD表示を最適化するように、操作者/システムが、様々なカラースペクトルを様々な範囲のT1値を有するピクセルに割り当てられるように構成することができる。
なお、上記においては、実施形態に係るMRIシステムが、記憶部と、特定部と、表示制御部とを備える例を説明したが、実施形態はこれに限られるものではなく、画像表示装置が、記憶部と、特定部と、表示制御部とを備えてもよい。画像表示装置は、例えば、パーソナルコンピュータや、ワークステーションなどである。この場合、画像表示装置の記憶部は、組織毎の数値範囲が既知であるT1値と、このT1値を有する画素に割り当てる色との対応関係を示す対応色テーブルを記憶する。特定部は、T1値を有する画像を解析し、各画素の画素値から換算されるT1値と対応色テーブルとに基づいて、各画素に割り当てる色を特定する。表示制御部は、特定された色により色分けされた画像を表示部に表示する。あるいは、画像表示装置の記憶部は、組織毎の数値範囲が既知であるT1値に相当する画素値と、この画素値を有する画素に割り当てる色との対応関係を示す対応色テーブルを記憶する。特定部は、T1値を有する画像を解析し、各画素の画素値と対応色テーブルとに基づいて、各画素に割り当てる色を特定する。表示制御部は、特定された色により色分けされた画像を表示部に表示する。なお、記憶部は、例えばメモリであり、特定部や表示制御部は、例えばプロセッサである。
なお、実施形態に係るMRIシステムは、T1強調画像を再構成する場合に、複素数の虚部を用いずに実部のみを用いてもよい。MRIシステムは、実部のみを用いて解析することにより、その傾きから正確なT1値を求めることができる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の画像処理装置、磁気共鳴イメージング装置及び画像処理方法によれば、MR画像を適切に表示することが可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
9 被検体
10 架台部
11 被検体テーブル
12 静磁場B0磁石
14 G、G、G傾斜磁場コイルセット
16 RFコイルアセンブリ
18 撮像ボリューム
20 システム構成要素
22 MRIシステム制御部
24 表示部
26 キーボード/マウス
28 プリンタ
30 MRIシーケンス制御部
32 G、G、G傾斜磁場コイルドライバ
34 RF送信部
36 送信/受信スイッチ
38 プログラムコード構造
40 RF受信部
42 MRIデータ処理部
44 画像再構成プログラムコード構造
46 MR画像記憶部
50 MRIシステムプログラム/データ格納部

Claims (9)

  1. 異なる撮像条件を用いて様々な撮像を行うことで実測された、MR画像の各画素の信号強度と所定の定量値との対応関係を示す対応値テーブルを蓄積して記憶する記憶部と、
    撮像されたMR画像の各画素の信号強度を用いて、撮像条件が一致する前記対応値テーブルを参照することで、各画素に対応する前記所定の定量値を求め、求めた定量値に対応する色により色分けされた画像を表示部に表示する表示制御部と
    を備える、画像処理装置。
  2. 特定の組織に対応する前記所定の定量値の範囲と特定の色との対応関係を示す対応色テーブルを記憶する対応色記憶部を更に備え、
    前記表示制御部は、前記対応色テーブルに基づき色分けされた画像を表示部に表示する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記所定の定量値は、T1値及びT2値の少なくとも一方である、
    請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 異なる撮像条件を用いて様々な撮像を行うことで実測された、MR画像の各画素の信号強度と所定の定量値との対応関係を示す対応値テーブルを蓄積して記憶する記憶部と、
    撮像されたMR画像の各画素の信号強度を用いて、撮像条件が一致する前記対応値テーブルを参照することで、各画素に対応する前記所定の定量値を求め、求めた定量値に対応する色により色分けされた画像を表示部に表示する表示制御部と
    を備える、磁気共鳴イメージング装置。
  5. 特定の組織に対応する前記所定の定量値の範囲と特定の色との対応関係を示す対応色テーブルを記憶する対応色記憶部を更に備え、
    前記表示制御部は、前記対応色テーブルに基づき色分けされた画像を表示部に表示する、
    請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記所定の定量値は、T1値及びT2値の少なくとも一方である、
    請求項4又は5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 異なる撮像条件を用いて様々な撮像を行うことで実測された、MR画像の各画素の信号強度と所定の定量値との対応関係を示す対応値テーブルであって、記憶部に蓄積して記憶された対応値テーブルのうち、撮像されたMR画像の各画素の信号強度を用いて、撮像条件が一致する前記対応値テーブルを参照することで、各画素に対応する前記所定の定量値を求め、求めた定量値に対応する色により色分けされた画像を表示部に表示する
    ことを含む、画像処理方法。
  8. 対応色記憶部に記憶された、特定の組織に対応する前記所定の定量値の範囲と特定の色との対応関係を示す対応色テーブルを更に参照して、前記対応色テーブルに基づき色分けされた画像を表示部に表示する
    ことを含む、請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記所定の定量値は、T1値及びT2値の少なくとも一方である、
    請求項7又は8に記載の画像処理方法。
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