JP2018007999A - 腰痛施術ベルト - Google Patents

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信行 柴田
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Abstract

【課題】 腰部の安定化を図るため仙腸関節本来の嵌合状態へ誘導することに着目した従来の腰用ベルトは、突起体を用いて腸骨の上・下後腸骨棘を内下方に加圧することをその特徴としているが、靭帯で強固に固定された仙腸関節を誘導するには解剖学的・生理学的に困難であり、加圧すべき部位・方向・強度・姿勢・安全面において課題があった。本発明ではこれら課題を解決する機能を設けた腰痛施術ベルトを提供する。【解決手段】 本発明は、非特異的腰痛の要因である仙腸関節包内運動の機能障害を改善するための突起体を備えた調節ベルト、及び、調節ベルトの機能を支援する基本ベルトから構成される腰痛施術ベルトで、装着者自身で上後腸骨棘(あるいは、下後腸骨棘)を外側方向に操作する(引く)ことにより仙腸関節面の離開、及び、仙椎の押圧を可能にしたこと、及び、調整方法を二パターン有し、仙腸関節の形状に即した調整が可能であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、非特異的腰痛(画像診断上、原因が特定しきれない腰痛で、腰痛全体の85%を占める)の要因の一つと考えられている仙腸関節包内運動の機能障害(生理的な適合、及び、可動性の欠如)の改善を図るための構造(機能)を設けた腰痛施術ベルトに関するものである。
従来、腰部や殿部周囲に装着する骨盤固定装具は多数考案されているが、その殆どは周囲からベルトで締めつけることによって骨盤の歪みを防止、あるいは腹圧を利用して腰椎の支持性を高める類いのものであった。
近年、腰部への負担軽減や車いす乗車時の座位姿勢の不安定性を解決する手段として、仙腸関節や股関節など関節の嵌合状態に配慮した腰用ベルトが考案されている。
特許文献1に関する発明は、突起体を用いて腸骨や大転子を両側面から挟み込むように押圧することで股関節の嵌合状態を、さらに、腸骨の上・下後腸骨棘を内下方へ押圧することで仙腸関節の嵌合状態を関節本来の嵌合状態に誘導することにより車いす乗車時の座位姿勢の安定性、及び、競技力の向上を目的とした骨盤装具である(特許文献1参照)。
特許文献2に関する発明は、突起体を用いて腸骨の上・下後腸骨棘を内下方への圧迫、及び、その圧迫力をX字状の補助ベルトを用いて効果的に伝達することにより仙腸関節の本来あるべき位置への矯正、及び、それらに伴う腰部の安定化を目的に考案された腰用ベルトである(特許文献2参照)。
特開2009−5812号広報 国際公開番号WO2008/001440
これまでの腰用ベルトには、長い間、腰痛を軽減させる役割が要求されていたが、次のような欠点があった。
特許文献1に関する発明は、股関節を含めた仙腸関節の嵌合状態の安定化を図ることに主眼をおいた骨盤安定化装具である。
この装具は仙腸関節本来の嵌合状態へ誘導する手段として突起体を用いて腸骨の上・下後腸骨棘を内下方に押圧することをその特徴としているが、本来、多くの靭帯で強固に固定された仙腸関節を誘導するには前述の機能(内下方への押圧)のみでは解剖学的・生理学的に困難であり、押圧すべき部位・方向・強度・姿勢・安全面への配慮において課題がある。
そもそも、本発明は、車いす乗車時における座位姿勢の安定化と体幹運動の自由度の両立による競技力の発揮を目的としたものであり、腰痛緩和が本来の目的ではない。
特許文献2に関する発明は、骨盤の構造からみてより仙腸関節の安定・矯正を図り得るように、腸骨の上・下後腸骨棘に対して圧迫を加える方向をも考慮した腰用ベルトである。
この発明は特許文献1と同様、仙腸関節本来の嵌合状態へ誘導する手段としてカップ状の腸骨当て具を用いて腸骨の上・下後腸骨棘を内下方に押圧し、さらにX状の補助ベルトの交点を用いて加圧することをその特徴としているが、本来、多くの靭帯で強固に固定された仙腸関節を誘導するには前述の機能(内下方への加圧)のみでは解剖学的・生理学的に困難であり、押圧すべき部位・方向・強度・安全面への配慮において課題がある。
そもそも、突起体による圧迫方向を内下方とすることを装具の最大の特徴としている一方で、圧迫角度の設定範囲を鉛直(及び、水平)基準線から其々10から120度とするなど、圧迫方向に対する科学的根拠、及び、装具の構造上、機能的な実現可能性の低さが否めない。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
本発明は、上記のような欠点をなくすために開発されたものであり、非特異的腰痛(画像診断上、原因が特定しきれない腰痛)発現の要因の一つとされる仙腸関節包内運動の機能障害(生理的な適合、及び、可動性の欠如)を調整(改善)するため次のことに配慮した。
装着者は調節ベルトの突起体9、10と当該部位5、6、7、8との密着度を良好に保つため皮膚上に直接装着し、調整時の姿勢は背殿位12あるいは側臥位13で行う。
仙腸関節には本来、多くの靭帯が付着することで容易には動かないよう強固に固定されており、そのことが『不動関節』といわれる所以ともなっている。
目的である仙腸関節面の生理的適合、及び、可動性を引き出しやすくするためには、まずは、仙腸関節面が動きやすい(仙腸関節を固定する複数の靭帯が弛緩し、関節の形状も構造的にあそびが生じ得る)姿勢をとることが求められる。
その点で背殿位、あるいは、側臥位は解剖学的・生理学的にも妥当な姿勢といえる。
調節ベルト2を用いた仙腸関節面の離開操作に当っては、装着者自身がベルトの両端部を注意深く外側方向に操作する(引く)ことにより、上後腸骨棘7(あるいは、下後腸骨棘8)内側部に当接した凸形状の突起体9にて仙腸関節を外側方向に誘導すると共に、第一仙椎5(あるいは、第三仙椎6)に当接した凹形状の突起体10にて仙骨稜を腹側方向に押圧する。
調節ベルト2の背側中央部分に備える突起体9、10の組み合わせには二つのパターンがあり、第一仙椎5と両側の上後腸骨棘7(S1パターン)、または、第三仙椎6と両側の後下腸骨棘8(S3パターン)のどちらか一方の組み合わせで使用する。これにより、L字型を呈する特徴的な仙腸関節の形状に即した調整が可能となる。
突起体9、10の設置位置は、上後腸骨棘7(あるいは、下後腸骨棘8)内側部に凸形状の突起体9が、第一仙椎5(あるいは、第三仙椎6)に凹形状の突起体10が其々確実に密着できるよう装着者の骨格(体格)に合わせた配置が可能な構造をもつ。
調節ベルト2を操作する際の調節強度においても、装着者自身が腰痛の改善程度(施術効果)を確認しながら実施できるため安全性も高い。
本発明は、以上の構成よりなる腰痛施術ベルトである。
従来、仙腸関節は不動関節と考えられてきたが近年、可動関節であることを裏付ける報告がなされてきた。さらに、その関節面の不適合(噛み合せの不良)や可動性(あそび)の欠如(いわゆる関節包内運動の機能障害)が腰痛と深く関連がしていること、つまり、仙腸関節面の不適合、及び、可動性の欠如した状態が、徒手的に改善されると直ちに痛みが消失あるいは軽減するという臨床的事実の積み重ねから、仙腸関節の機能障害が非特異的腰痛の要因のひとつであることが明らかになってきた。
本発明は、その臨床技術を腰用ベルトに応用したものであり、従来の上・下腸骨棘を内下方に押圧するのみでは達成することが困難な仙腸関節面の生理的適合、及び、可動性を調整することを可能にした初めての腰用施術ベルトである。
使用においては、装着者自身で調節ベルトの端部を外側(端)方向に操作する(引く)ことにより施術効果(腰痛の程度)を確認しながら仙腸関節の離開操作が可能であり、関節本来の生理的適合、及び、可動性が得られると仙腸関節由来の腰痛はその多くが直ちに軽快することが期待できる。
本発明の使用により仙腸関節本来の適合、及び、可動性が得られると、腰痛にとどまらず、脊柱や股関節に付着する筋の異常な緊張(過緊張)が直ちに軽減されることで、装着者はこれまでのストレッチや筋力トレーニングでは改善することが困難であった脊柱の伸展制限(いわゆる腰曲り等の異常姿勢)から解放される。
この前屈(腰曲り)姿勢は、特に高齢者やパーキンソン病患者に見られやすい「すり足」「小刻み歩行」「突進歩行」などの異常歩行をさらに悪化させる要因となることから、本発明は高齢者やパーキンソン病患者の歩きやすさ(快適さ=QOL)の向上、及び、転倒予防においても大きく貢献することが期待できる。
本発明の背面図である。 本発明の正面図である。 仙骨を取り除いた本発明の斜視図である。 背殿位を示す図である。 側臥位を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明は面ファスナー4で容易に着脱可能な腰用ベルトで、両側部に貫通孔3を有する基本ベルト1、及び、背側中央部に備える突起体9、10を用いて仙腸関節面11の離開と仙椎5、6を固定・押圧する機能を有する調節ベルト2より構成される。
本発明は、以上のような構造でこれを使用するときは、背殿位、あるいは、側臥位で「気持ちが良い」と感じられる強さ(以下、至適強度)まで腰痛の程度を確認しながら調節ベルト2の端部を外側(端)方向に操作(引く)すればいい。
詳しい使用手順は以下の通り、まずは、立位で腸骨の上端と仙骨の下端が隠れる高さに位置するように皮膚上に直接、基本ベルト1を装着する。
調節ベルト2の背側中央部分の突起体9、10が第一仙椎5、及び、両側の上後腸骨棘7内側部(以下、当該部位)に密着する位置に調整する。
突起体9、10が当該部位に確実に接するよう初めのうちは、補助者に手伝ってもらうか鏡で確認しながら行うとよい。
調節ベルト2の両端を外側方向に注意深く操作し(引き)、当該部位5、7に突起体9、10の適度な圧迫感を感じたら、その位置で一旦、調節ベルト2の端部を基本ベルト1の表面に面ファスナー4で係止する。
突起体9、10と当該部位5、7との位置関係がズレないように注意しながら背殿位12、あるいは、側臥位13をとる。
背殿位、あるいは、側臥位13になった後も、当該部位5、7に突起体9、10による適度な圧迫感があることを確認する(圧迫感が足りない場合は、適度な圧迫感を感じる位置まで調節ベルト2を操作しながら再度、微調整する)。
側臥位13のまま安静とし3分間、深呼吸を行う。
背殿位12を介して反対側の側臥位12をとり3分間、深呼吸を行う。
次に調節ベルト2の突起体9を下後腸骨棘8内側部に接する位置に移設し、上記の操作を腰痛が軽減するまで2〜3回繰り返す(上限は3回までとする)。
従来の骨盤周囲を圧迫し歪みを矯正する腰用ベルトでは期待した結果(腰痛緩和)が得られなかった腰痛者の自己管理用腰装具として活用できる。
腰痛は再発を繰り返しやすく、自己管理の良否が予後を大きく左右する。本発明は特別な知識や技術がなくても数回の装着指導により自分で装着できるようになる。また、症状を確認しながら調節可能なことから安全性も高く、慢性期腰痛者の自己管理用腰装具として活用できる。
1 基本ベルト
2 調節ベルト
3 貫通孔
4 面ファスナー
5 第一仙椎
6 第三仙椎
7 上後腸骨棘
8 下後腸骨棘
9 凸形状の突起体(上後腸骨棘、下後腸骨棘用)
10 凹形状の突起体(第一仙椎、第三仙椎用)
11 仙腸関節面
12 背殿位
13 側臥位

Claims (4)

  1. 本発明は仙腸関節から腹部を覆う着脱自在な腰用ベルトで、其々、両端に係止手段を設ける外側の基本ベルト1と、背側中央部で基本ベルトに縫着された内側の調節ベルト2から構成された骨盤調整装具である。非特異的腰痛(画像診断上、原因が特定しきれない腰痛で、腰痛全体の85%を占める)の要因のひとつである仙腸関節包内運動の機能障害(生理的な適合、及び、可動性の欠如)の調整(施術)機能を有する。
  2. 基本ベルト1は伸縮素材でできており、両側部に貫通孔3を有する。調節ベルト2は背側中央部分が基本ベルト1より伸縮率の高い素材でできており、両端は其々基本ベルト1の貫通孔3を通って表側に露出し、面ファスナー4で基本ベルト1の表面に係止する。
  3. 調節ベルト2の背側中央部分の第一仙椎5、第三仙椎6に接する部分には凹形状(吸盤状)の突起体9を、上後腸骨棘7内側部、及び、下後腸骨棘8内側部に接する部分には凸形状の突起体10を備え、調節ベルトの両端を其々左右(外側)方向に操作する(引く)ことにより、仙腸関節面11の離開(ポイントその1)、及び、仙椎5、6の固定・押圧が可能な構造(機能)を持つ(ポイントその2)。
    なお、突起体9、10は、前述(ポイントその1、ポイントその2)の操作が確実に行われるようにするため、当該部位5、6、7、8に密着できる弾力性のある素材と形状を有し、また、調節ベルト2の操作(仙腸関節包内運動の調整)は仙腸関節11が解剖学的に動きやすい姿勢となる背殿位(仰向けで膝を立てた姿勢)12、あるいは、側臥位(横向きに寝た姿勢)13で行う。
  4. 仙腸関節包内運動の調整方法は、突起体9、10を設置する位置の組み合わせ方により二パターン有する。一つは、第一仙椎5と左右の上後腸骨棘7(S1パターン)、もう一つは第三仙椎6と左右の下後腸骨棘8(S3パターン)である。これにより、仙腸関節11のもつ特殊な形状(腹側に凸のL字型の形状)に即した調整が可能である。また、突起体9、10は、装着者の骨格(体格)に柔軟に対応できるよう移設可能な構造をもつ。なお、これらの調整は装着者自身が腰痛の程度(施術効果)を確認しながら実施できるため極めて安全性が高い。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024019391A1 (ko) * 2022-07-18 2024-01-25 기철 안넬슨 자율 신경계 활성화 장치

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