JP2018007370A - 太陽光発電出力推定装置及び太陽光発電出力推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽光発電設備の発電出力の推定精度を向上することができる太陽光発電出力推定装置を提供する。【解決手段】所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する太陽光発電出力推定装置100であって、所定時点より前の所定期間における、太陽光発電設備の設置者ごとの太陽光発電設備の発電量と、設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所での日射量とを取得する取得部110と、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付け、設置者ごとの発電量と日射量とを用いて、設置者ごとまたは複数の設置者における所定時点での太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する推定部120とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する太陽光発電出力推定装置及び太陽光発電出力推定方法に関する。
近年、太陽光発電設備を設置し、当該太陽光発電設備からの電力を商用電力系統へ供給する需要家が増えてきている。このため、各需要家が設置した太陽光発電設備の発電出力を推定する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−161239号公報
ここで、太陽光発電設備が大量に導入されれば、商用電力系統へ与える影響が大きくなるため、太陽光発電設備の発電出力の推定精度を向上することは重要である。例えば、太陽光発電設備が700万kW導入された場合を想定すると、3%の精度向上を図ることができれば、21万kW分の商用電力系統への影響を低減することができる。このため、太陽光発電設備の発電出力の推定精度を向上することが望まれる。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、太陽光発電設備の発電出力の推定精度を向上することができる太陽光発電出力推定装置及び太陽光発電出力推定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る太陽光発電出力推定装置は、所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する太陽光発電出力推定装置であって、前記所定時点より前の所定期間における、前記太陽光発電設備の設置者ごとの前記太陽光発電設備の発電量と、前記設置者ごとの前記太陽光発電設備の設置場所での日射量とを取得する取得部と、前記発電量と前記日射量とを前記設置者ごとに関連付け、前記設置者ごとの前記発電量と前記日射量とを用いて、前記設置者ごとまたは複数の前記設置者における前記所定時点での前記太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する推定部とを備える。
これによれば、太陽光発電出力推定装置は、設置者ごとの太陽光発電設備の発電量と設置場所での日射量とを取得し、当該発電量と当該日射量とを設置者ごとに関連付け、設置者ごとの当該発電量と当該日射量とを用いて、設置者ごとまたは複数の設置者における所定時点での太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する。このように、太陽光発電出力推定装置は、太陽光発電設備の発電実績を用いて当該関係式を推定するため、当該関係式から、太陽光発電設備の発電出力を精度良く推定することができる。このため、当該太陽光発電出力推定装置によれば、太陽光発電設備の発電出力の推定精度を向上することができる。
また、前記取得部は、前記設置者と前記発電量とが対応付けられた発電情報と、前記設置者と前記設置場所とが対応付けられた場所情報と、前記設置場所と前記日射量とが対応付けられた日射情報とを取得し、前記推定部は、前記設置者と前記発電量と前記設置場所と前記日射量とを関連付けることで、前記発電量と前記日射量とを前記設置者ごとに関連付けることにしてもよい。
これによれば、太陽光発電出力推定装置は、発電情報と場所情報と日射情報という3つの情報を用いて、設置者と発電量と設置場所と日射量とを関連付けることで、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付ける。このように、太陽光発電出力推定装置は、当該3つの情報を用いることで、容易に、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付けることができる。
また、前記取得部は、前記発電量を、前記設置者ごとに設けられたスマートメータから取得することにしてもよい。
これによれば、太陽光発電出力推定装置は、太陽光発電設備の発電量を、設置者ごとに設けられたスマートメータから取得することで、容易に、当該発電量を取得することができる。
また、前記推定部は、前記太陽光発電設備が発電した電力の全てを前記発電量として、当該発電量を商用電力系統へ供給する第一設置者における前記関係式を第一関係式として算出し、前記太陽光発電設備が発電した電力を自家消費した残りを前記発電量として、当該発電量を前記商用電力系統へ供給する第二設置者における前記関係式を第二関係式として算出することにしてもよい。
これによれば、太陽光発電出力推定装置は、太陽光発電設備が発電した電力の全てを商用電力系統へ供給する第一設置者における第一関係式と、太陽光発電設備が発電した電力を自家消費した残りを商用電力系統へ供給する第二設置者における第二関係式とを算出する。つまり、太陽光発電出力推定装置は、全量買取の第一設置者と余剰買取の第二設置者とに分けて、関係式を算出する。これにより、太陽光発電出力推定装置は、太陽光発電設備の発電出力を精度良く算出することができる。
また、前記推定部は、前記第一設置者において、前記太陽光発電設備の発電出力が、前記日射量に前記太陽光発電設備の定格出力を乗じ、かつ、換算係数を乗じた値で表される関係式を前記第一関係式とし、前記第一設置者において、前記発電量を、前記日射量に前記定格出力を乗じた値で除すことにより、前記換算係数を算出することにしてもよい。
これによれば、太陽光発電出力推定装置は、第一設置者において、第一関係式に用いられる換算係数を精度良く算出することで、太陽光発電設備の発電出力を精度良く算出することができる。
また、前記推定部は、前記第二設置者において、前記太陽光発電設備の発電出力が、前記日射量に前記太陽光発電設備の定格出力を乗じ、かつ、前記換算係数を乗じた値から、自家消費量を差し引いた値で表される関係式を前記第二関係式とし、前記第二設置者において、前記日射量に前記定格出力を乗じ、かつ、前記換算係数を乗じた値から、前記発電量を差し引くことにより、前記自家消費量を算出することにしてもよい。
これによれば、太陽光発電出力推定装置は、第二設置者において、第一関係式における換算係数を使用して、第二関係式に用いられる自家消費量を精度良く算出することで、太陽光発電設備の発電出力を精度良く算出することができる。
また、前記推定部は、前記第一設置者において、前記発電量の合計値を、前記日射量に前記定格出力を乗じた値の合計値で除した値を、前記換算係数として算出し、前記第二設置者において、前記日射量に前記定格出力を乗じた値の合計値に前記換算係数を乗じた値から、前記発電量の合計値を差し引いた値を、前記自家消費量として算出することにしてもよい。
これによれば、太陽光発電出力推定装置は、第一設置者及び第二設置者において、発電量の合計値、及び、日射量に定格出力を乗じた値の合計値を用いて、換算係数及び自家消費量を算出する。これにより、太陽光発電出力推定装置は、第一設置者及び第二設置者において、太陽光発電設備の発電出力の合計値を精度良く算出することができる。
また、前記取得部は、さらに、前記所定期間における、前記設置者ごとの前記太陽光発電設備の設置場所での気温、日照時間、降水量、風速及び湿度の少なくとも1つを含む気象情報を取得し、前記推定部は、前記発電量と前記日射量と前記気象情報に含まれる情報とを前記設置者ごとに関連付け、前記設置者ごとの前記発電量と前記日射量と前記気象情報に含まれる情報とを用いて、前記関係式を推定することにしてもよい。
これによれば、太陽光発電出力推定装置は、さらに、太陽光発電設備の設置場所での気温、日照時間、降水量、風速及び湿度の少なくとも1つを含む気象情報を用いて、関係式を推定することで、太陽光発電設備の発電出力の推定精度をさらに向上することができる。
また、本発明は、このような太陽光発電出力推定装置として実現することができるだけでなく、太陽光発電設備の設置者に対して設けられた少なくとも1つのスマートメータと、当該スマートメータから得られる、所定期間における太陽光発電設備の発電量を用いて、所定期間より後の所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する、上記の太陽光発電出力推定装置とを備える太陽光発電出力推定システムとしても実現することができる。
また、本発明は、上記の太陽光発電出力推定装置に含まれる処理部が行う特徴的な処理をステップとする太陽光発電出力推定方法としても実現することができる。また、当該太陽光発電出力推定方法に含まれる特徴的な処理をコンピュータに実行させるプログラムや集積回路として実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の非一時的な記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
本発明によれば、太陽光発電設備の発電出力の推定精度を向上することができる太陽光発電出力推定装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置を備える太陽光発電出力推定システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置の機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る発電情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る場所情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る日射情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置が所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る取得部が所定期間における発電量と日射量とを取得する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る取得部が所定期間における発電量と日射量とを取得し、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付ける処理を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る推定部が所定時点での太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置が奏する効果を示す図である。 本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置が奏する効果を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る太陽光発電出力推定装置の機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る気象情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る太陽光発電出力推定装置が所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置及び太陽光発電出力推定システムについて、説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置100を備える太陽光発電出力推定システム10の構成を示す図である。
同図に示すように、太陽光発電出力推定システム10は、太陽光発電出力推定装置100と、第一設置者200に設けられたスマートメータ230や第二設置者300に設けられたスマートメータ330などの設置者ごとに設けられたスマートメータとを備えている。
太陽光発電出力推定装置100は、所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定するコンピュータである。ここで、所定時点とは、現在の時点のみならず、過去または未来の時点も含まれる。なお、この太陽光発電出力推定装置100は、パーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータシステムがプログラムを実行することによって実現されてもよいし、専用のコンピュータシステムによって実現されてもよい。太陽光発電出力推定装置100の詳細な構成については、後述する。
スマートメータ230及び330は、電気使用量や発電量などの電力量を、30分などの所定期間ごとにデジタルで計測、記録して、電力会社による検針業務の自動化を実現する通信機能を持った電力量計である。つまり、スマートメータ230及び330は、太陽光発電出力推定装置100と接続されており、当該電力量に関する情報を太陽光発電出力推定装置100へ送信する。なお、スマートメータ230とスマートメータ330とは、同じ機種の(同じ機能を有する)スマートメータであってもよいし、異なる機種の(異なる機能を有する)スマートメータであってもよい。
具体的には、スマートメータ230は、第一設置者200に設けられたスマートメータである。ここで、第一設置者200とは、太陽光発電設備が発電した電力の全てを商用電力系統へ供給する全量買取契約の需要家であり、太陽光発電設備であるPV210を設置している。
PV210は、第一設置者200が有する例えば建築物の屋根等に設置されている太陽光発電設備であり、電力系統400に連系されている。電力系統400は、電力会社等の発電設備500から変電所を介して電力が供給される商用電力系統である。そして、PV210は、発電した電力の全てを、電力系統400に供給する。なお、PV210は、どのような機能を有し、また、どのような性能の太陽光発電設備であってもかまわない。なお、第一設置者200は、電力負荷を有しており当該電力負荷には電力系統400から電力が供給されるが、当該電力負荷はスマートメータ230とは別のメータで計測されるため、同図では省略して図示している。
つまり、スマートメータ230は、第一設置者200が有するPV210から、電力系統400へ供給された電力量(発電量)を計測、記録する。そして、スマートメータ230は、計測、記録した電力量を太陽光発電出力推定装置100へ送信する。
また、スマートメータ330は、第二設置者300に設けられたスマートメータである。ここで、第二設置者300とは、太陽光発電設備が発電した電力を自家消費した残りを商用電力系統へ供給する余剰買取契約の需要家であり、太陽光発電設備であるPV310を設置しているとともに、負荷320を有している。
負荷320は、第二設置者300が消費している電力負荷であり、例えば、エアコンなどの家電機器の消費電力や、工場で機械を稼動するための消費電力などである。また、PV310は、第二設置者300が有する例えば建築物の屋根等に設置されている太陽光発電設備であり、電力系統400に連系されている。そして、PV310は、発電した電力を、まずは負荷320に供給(自家消費)し、そして、自家消費した残りの電力を電力系統400に供給する。なお、PV310は、どのような機能を有し、また、どのような性能の太陽光発電設備であってもかまわない。
つまり、スマートメータ330は、電力系統400から、第二設置者300が有する負荷320へ供給された電力量(電気使用量)を計測、記録するとともに、第二設置者300が有するPV310から、電力系統400へ供給された電力量(発電量)を計測、記録する。ここで、PV310は、発電した電力を負荷320に供給するため、スマートメータ330は、PV310が発電した電力が負荷320よりも大きい場合において、PV310が発電した電力から負荷320を差し引いて得られる電力量を計測、記録する。または、スマートメータ330は、PV310が発電した電力が負荷320よりも小さい場合において、PV310が発電した電力を負荷320から差し引いて得られる電力量を計測、記録する。そして、スマートメータ330は、計測、記録した電力量を太陽光発電出力推定装置100へ送信する。
このように、スマートメータ230は、第一設置者200が有するPV210が発電した全ての発電量を計測、記録し、当該発電量を太陽光発電出力推定装置100へ送信する。また、スマートメータ330は、第二設置者300が有するPV310が発電した電力を自家消費した残りの発電量を計測、記録し、当該発電量を太陽光発電出力推定装置100へ送信する。なお、電力系統400には、1以上(本実施の形態では複数)の第一設置者200のスマートメータ230及び1以上(本実施の形態では複数)の第二設置者300のスマートメータ330が接続されている。つまり、太陽光発電出力推定システム10は、複数のスマートメータ230及び複数のスマートメータ330を備えており、太陽光発電出力推定装置100は、当該複数のスマートメータ230及び複数のスマートメータ330から、複数のPV210及び複数のPV310の発電量に関する情報を取得する。
次に、太陽光発電出力推定装置100の詳細な機能構成について、説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置100の機能的な構成を示すブロック図である。
太陽光発電出力推定装置100は、所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する装置であり、同図に示すように、取得部110と、推定部120と、記憶部130とを備えている。また、記憶部130は、所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定するためのデータなどを記憶しているメモリであり、具体的には、発電情報131と、場所情報132と、日射情報133とを記憶している。なお、図示していないが、太陽光発電出力推定装置100は、キーボードやマウスなどの入力部や液晶ディスプレイなどの表示部を備えていてもよい。
取得部110は、所定時点より前の所定期間における、太陽光発電設備の設置者ごとの太陽光発電設備の発電量と、設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所での日射量とを取得する。
ここで、上記所定期間とは、太陽光発電出力推定装置100が発電出力を推定する所定時点よりも、例えば1年前の期間である。太陽光発電出力推定装置100が例えば今年の1月の発電出力を推定する場合には、上記所定期間は、例えば昨年の1月の1カ月間である。なお、この場合、上記所定期間として、例えば、昨年の数日間、数か月間、1年間、または一昨年中の期間などを採用することもできる。または、太陽光発電出力推定装置100が発電出力を推定する所定時点が1年後などの将来の時点である場合、上記所定期間として今年の所定期間を採用することもできる。
具体的には、取得部110は、PV210の発電出力を推定する前の所定期間における、第一設置者200ごとのPV210の発電量と、第一設置者200ごとのPV210の設置場所での日射量とを取得する。また、取得部110は、PV310の発電出力を推定する前の所定期間における、第二設置者300ごとのPV310の発電量と、第二設置者300ごとのPV310の設置場所での日射量とを取得する。
さらに具体的には、取得部110は、設置者と発電量とが対応付けられた発電情報131と、設置者と設置場所とが対応付けられた場所情報132と、設置場所と日射量とが対応付けられた日射情報133とを取得する。つまり、取得部110は、記憶部130から、発電情報131と場所情報132と日射情報133とを取得する。ここで、記憶部130に記憶されている発電情報131、場所情報132、及び日射情報133について、以下に詳細に説明する。
図3Aは、本発明の実施の形態に係る発電情報131の一例を示す図である。また、図3Bは、本発明の実施の形態に係る場所情報132の一例を示す図である。また、図3Cは、本発明の実施の形態に係る日射情報133の一例を示す図である。
まず、図3Aに示すように、発電情報131は、設置者と発電量とが対応付けられた情報の集まりであり、具体的には、「日時」と「設置者」と「発電量」とが含まれる情報である。「日時」は、PV210やPV310のような太陽光発電設備が発電を行った日時を示す情報である。「設置者」は、第一設置者200や第二設置者300のような太陽光発電設備の設置者を示す情報である。「発電量」は、PV210やPV310のような太陽光発電設備が発電した発電量を示す情報である。
ここで、発電情報131は、スマートメータ230やスマートメータ330のようなスマートメータから得られる情報である。つまり、取得部110は、設置者ごとに設けられたスマートメータから、例えば30分ごとに太陽光発電設備の発電量を取得し、記憶部130の発電情報131に記憶させる。具体的には、取得部110は、PV210及びPV310の発電量を、スマートメータ230及びスマートメータ330から取得し、記憶部130の発電情報131に書き込む。なお、取得部110は、第一設置者200においては、PV210が発電した電力の全てを当該発電量として、発電情報131に書き込む。また、取得部110は、第二設置者300においては、PV310が発電した電力を自家消費した残りを当該発電量として、発電情報131に書き込む。そして、取得部110は、必要に応じて、発電情報131に書き込まれた設置者ごとの当該発電量を、発電情報131から読み出して取得する。
なお、発電情報131は、ユーザからの入力などによって、記憶部130に予め記憶されていることにしてもよい。つまり、取得部110は、記憶部130の発電情報131に予め書き込まれた設置者ごとの太陽光発電設備の発電量を、発電情報131から取得することにしてもよい。
また、図3Bに示すように、場所情報132は、設置者と設置場所とが対応付けられた情報の集まりであり、具体的には、「設置者」と「種別」と「定格出力」と「設置場所」とが含まれる情報である。「設置者」は、太陽光発電設備の設置者を示す情報であり、「種別」は、当該設置者が第一設置者200か第二設置者300かを示す情報である。「定格出力」は、PV210やPV310のような太陽光発電設備の定格出力(設備容量)を示す情報である。「設置場所」は、PV210やPV310のような太陽光発電設備が設置されている場所を示す情報である。
ここで、場所情報132は、ユーザからの入力などによって、記憶部130に予め記憶されている。そして、取得部110は、記憶部130の場所情報132に予め書き込まれた設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所を、場所情報132から読み出して取得する。
また、図3Cに示すように、日射情報133は、設置場所と日射量とが対応付けられた情報の集まりであり、具体的には、「日時」と「設置場所」と「日射量」とが含まれる情報である。「日時」は、PV210やPV310のような太陽光発電設備が発電を行った日時を示す情報である。「設置場所」は、PV210やPV310のような太陽光発電設備が設置されている場所を示す情報である。「日射量」は、PV210やPV310のような太陽光発電設備の設置場所における日射量である。
ここで、日射情報133は、ユーザからの入力などによって、記憶部130に予め記憶されている。なお、「日射量」には、太陽光発電設備の設置場所における日射量の推定値が予め書き込まれている。この日射量の推定値は、従来知られているどのような手法で推定された値であってもよいが、例えば、30分ごとの1km×1kmメッシュの衛星画像(ひまわり7号)のデータを用いて推定された値を、採用することができる。そして、取得部110は、記憶部130の日射情報133に予め書き込まれた設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所での日射量を、日射情報133から読み出して取得する。なお、取得部110は、当該日射量を、当該設置場所に配置された日射計から取得することにしてもよい。
図2に戻り、推定部120は、太陽光発電設備の発電量と日射量とを設置者ごとに関連付け、設置者ごとの発電量と日射量とを用いて、設置者ごとまたは複数の設置者における所定時点での太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する。
具体的には、推定部120は、設置者と発電量と設置場所と日射量とを関連付けることで、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付ける。つまり、推定部120は、取得部110が取得した発電情報131と場所情報132と日射情報133とを参照して、設置者と発電量と設置場所と日射量とを関連付けることで、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付ける。
そして、推定部120は、設置者ごとに関連付けた発電量と日射量とを用いて、設置者ごとまたは複数の設置者における所定時点での太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する。
つまり、推定部120は、PV210が発電した電力の全てを上記発電量として、当該発電量を電力系統400へ供給する第一設置者200における関係式を第一関係式として算出する。具体的には、推定部120は、第一設置者200において、PV210の発電出力が、日射量にPV210の定格出力を乗じ、かつ、換算係数を乗じた値で表される関係式を第一関係式とし、第一設置者200において、発電量を、日射量に定格出力を乗じた値で除すことにより、換算係数を算出する。さらに具体的には、推定部120は、第一設置者200において、発電量の合計値を、日射量に定格出力を乗じた値の合計値で除した値を、換算係数として算出する。つまり、当該換算係数は、全ての第一設置者200に共通する係数である。そして、推定部120は、算出した換算係数を、記憶部130に書き込むことで記憶させる。これにより、記憶部130に第一関係式が記憶されることとなる。
このように、本実施の形態では、推定部120は、全ての第一設置者200におけるPV210の発電出力の合計値が、日射量にPV210の定格出力を乗じた値の合計値に換算係数を乗じた値で表される関係式を、第一関係式として推定する。なお、推定部120は、全ての第一設置者200における関係式ではなく、一部の第一設置者200における関係式を第一関係式として算出することにしてもよい。この場合、換算係数は、当該一部の第一設置者200に対応する係数である。
また、推定部120は、PV310が発電した電力を自家消費した残りを上記発電量として、当該発電量を電力系統400へ供給する第二設置者300における関係式を第二関係式として算出する。具体的には、推定部120は、第二設置者300において、PV310の発電出力が、日射量にPV310の定格出力を乗じ、かつ、換算係数を乗じた値から、自家消費量を差し引いた値で表される関係式を第二関係式とし、第二設置者300において、日射量に定格出力を乗じ、かつ、換算係数を乗じた値から、発電量を差し引くことにより、自家消費量を算出する。さらに具体的には、推定部120は、第二設置者300において、日射量に定格出力を乗じた値の合計値に換算係数を乗じた値から、発電量の合計値を差し引いた値を、自家消費量として算出する。つまり、当該自家消費量は、全ての第二設置者300における自家消費量である。そして、推定部120は、算出した自家消費量を、記憶部130に書き込むことで記憶させる。これにより、記憶部130に第二関係式が記憶されることとなる。
このように、本実施の形態では、推定部120は、全ての第二設置者300におけるPV310の発電出力の合計値が、日射量にPV310の定格出力を乗じた値の合計値に換算係数を乗じた値から自家消費量を差し引いた値で表される関係式を、第二関係式として推定する。なお、推定部120は、全ての第二設置者300における関係式ではなく、一部の第二設置者300における関係式を第二関係式として算出することにしてもよい。この場合、自家消費量は、一部の第二設置者300における自家消費量である。
なお、推定部120は、取得部110が取得した情報に含まれる設置者の種別を参照して、設置者が第一設置者200であるか第二設置者300であるかを判断することで、上記の換算係数及び自家消費量を算出することができる。つまり、推定部120は、設置者が第一設置者200であると判断した場合に、発電量と日射量と定格出力とを第一設置者200ごとに関連付けた情報を抽出し、上記の換算係数を算出する。また、推定部120は、設置者が第二設置者300であると判断した場合に、発電量と日射量と定格出力とを第二設置者300ごとに関連付けた情報を抽出し、上記の自家消費量を算出する。
次に、太陽光発電出力推定装置100が所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する処理について、説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置100が所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する処理(太陽光発電出力推定方法)の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず、取得部110は、太陽光発電出力推定装置100が発電出力を推定する所定時点より前の所定期間における、太陽光発電設備の設置者ごとの太陽光発電設備の発電量と、設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所での日射量とを取得する(S102)。具体的には、取得部110は、記憶部130から、発電情報131と場所情報132と日射情報133とを読み出して取得する。
そして、推定部120は、太陽光発電設備の発電量と日射量とを設置者ごとに関連付ける(S104)。具体的には、推定部120は、取得部110が取得した発電情報131と場所情報132と日射情報133とを参照して、設置者と発電量と設置場所と日射量とを関連付けることで、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付ける。
そして、推定部120は、関連付けた設置者ごとの発電量と日射量とを用いて、設置者ごとまたは複数の設置者における所定時点での太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する(S106)。
次に、太陽光発電出力推定装置100が所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する処理について、さらに詳細に説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係る取得部110が所定期間における発電量と日射量とを取得する処理(図4のS102)の一例を示すフローチャートである。また、図6は、本発明の実施の形態に係る取得部110が所定期間における発電量と日射量とを取得し、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付ける処理(図4のS102〜S104)を説明する図である。また、図7は、本発明の実施の形態に係る推定部120が所定時点での太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する処理(図4のS106)の一例を示すフローチャートである。
まず、図5及び図6に示すように、取得部110は、設置者と発電量とが対応付けられた発電情報131を取得する(S202)。具体的には、取得部110は、記憶部130から、発電情報131を読み出して取得する。
つまり、スマートメータ230やスマートメータ330には、第一設置者200や第二設置者300を特定できる計器位置IDと、PV210やPV310の発電量の30分値とが計測されて記録されている。取得部110は、これらのスマートメータから、設置者を示す情報である計器位置IDと、太陽光発電設備の発電量とを取得し、記憶部130の発電情報131に書き込んでおく。そして、取得部110は、太陽光発電出力推定装置100が発電出力を推定する所定時点よりも前の所定期間における、設置者ごとの当該発電量を、発電情報131から読み出して取得する。
そして、取得部110は、設置者と設置場所とが対応付けられた場所情報132を取得する(S204)。具体的には、取得部110は、記憶部130から、場所情報132を読み出して取得する。つまり、取得部110は、記憶部130の場所情報132に予め書き込まれた設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所を、場所情報132から読み出して取得する。
なお、場所情報132は、1つのデータテーブルではなくて、複数のデータテーブルから構成されていてもかまわない。例えば、場所情報132は、スマートメータの計器位置ID及び設置者の識別番号からなるデータテーブルと、設置者の識別番号、設置者の種別を示す情報及び太陽光発電設備の定格出力からなるデータテーブルとから構成されていることにしてもよい。ここで、設置者の識別番号は、設置者の場所(つまり、太陽光発電設備の設置場所)を特定することができる情報である。
この2つのデータテーブルから、設置者、設置者の種別、太陽光発電設備の定格出力及び太陽光発電設備の設置場所が対応付けられた場所情報132を構成することができる。このように、場所情報132が複数のデータテーブルから構成されている場合でも、当該複数のデータテーブルを関連付けることで、設置者と設置場所とが対応付けられた情報を構成することができる。
これにより、推定部120は、取得部110が取得した発電情報131と場所情報132とから、設置者の種別と発電量と定格出力と設置場所とが対応付けられた情報を得ることができる。なお、この際に、データ欠損があった場合には、当該データ欠損のデータを排除することにしてもよい。つまり、推定部120は、例えば、5時から19時の間の発電量のデータがブランク(NULL)であった場合には、そのデータは欠損しているとして、5時から19時の間のデータ欠損がないもののみを抽出することにしてもよい。
そして、取得部110は、設置場所と日射量とが対応付けられた日射情報133を取得する(S206)。具体的には、取得部110は、記憶部130から、日射情報133を読み出して取得する。つまり、取得部110は、記憶部130の日射情報133に予め書き込まれた設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所での日射量を、日射情報133から読み出して取得する。
なお、日射情報133は、場所情報132と同様に、1つのデータテーブルではなくて、複数のデータテーブルから構成されていてもかまわない。例えば、日射情報133は、メッシュ番号及び緯度経度範囲からなるデータテーブルと、設置者の識別番号及び緯度経度からなるデータテーブルと、メッシュ番号及び3分ごとの日射量からなるデータテーブルとから構成されていることにしてもよい。ここで、メッシュ番号は、地図を1km×1kmのメッシュに区画して付された番号であり、緯度経度範囲は、当該メッシュ番号の区画における緯度及び経度の範囲である。また、設置者の緯度経度は、設置者の場所(つまり、太陽光発電設備の設置場所)を緯度及び経度で表現した情報である。また、3分ごとの日射量は、メッシュ番号の区画における日射量を、ひまわり7号による30分ごとの衛星画像を基に推定した3分ごとの日射量の推定値である。
この3つのデータテーブルから、太陽光発電設備の設置場所(設置者の識別番号)と日射量とが対応付けられた日射情報133を構成することができる。このように、日射情報133が複数のデータテーブルから構成されている場合でも、当該複数のデータテーブルを関連付けることで、設置場所と日射量とが対応付けられた情報を構成することができる。なお、3分ごとの日射量を10個積算して、該当メッシュ番号における30分ごとの日射量とする。
これにより、推定部120は、取得部110が取得した発電情報131と場所情報132と日射情報133とから、設置者の種別と発電量と日射量と定格出力とが対応付けられた情報を得ることができる。なお、発電情報131の日時データと日射情報133の日時データとを照らし合わせることで、時間についての対応付けも行うことができる。このようにして、推定部120は、設置者と発電量と設置場所と日射量とを関連付けることで、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付けることができる(図4のS104)。
次に、図7に示すように、推定部120は、第一設置者200において、換算係数を算出する(S302)。つまり、第一設置者200におけるPV210の発電量、日射量及びPV210の定格出力は、以下の式1の関係で示すことができる。なお、第一設置者200においては、PV210が発電した電力の全てを、PV210の発電量とする。
発電量の合計値=(日射量×定格出力)の合計値×換算係数 (式1)
したがって、換算係数は、以下の式2で示すことができる。
換算係数=発電量の合計値/(日射量×定格出力)の合計値 (式2)
このように、推定部120は、第一設置者200において、発電量の合計値を、日射量に定格出力を乗じた値の合計値で除した値を、換算係数として算出する。具体的には、推定部120は、取得部110が取得した情報に含まれる設置者の種別を参照して、設置者が第一設置者200か否かを判断する。そして、推定部120は、発電量と日射量と定格出力とを設置者ごとに関連付けた情報から、設置者が第一設置者200であると判断した情報を抽出し、第一設置者200における換算係数を算出する。例えば、推定部120は、各月ごとに換算係数を算出する。そして、推定部120は、算出した換算係数を、記憶部130に書き込むことで記憶させる。
これにより、推定部120は、第一設置者200において、換算係数を用いて、第一関係式を算出する(S304)。つまり、推定部120は、以下の式3で示す第一関係式を算出する。
発電出力の合計値=(日射量×定格出力)の合計値×換算係数 (式3)
このように、推定部120は、全ての第一設置者200におけるPV210の発電出力の合計値が、日射量にPV210の定格出力を乗じた値の合計値に換算係数を乗じた値で表される関係式を、第一関係式として算出する。
そして、推定部120は、第二設置者300において、自家消費量を算出する(S306)。つまり、第二設置者300におけるPV310の発電量、日射量及びPV310の定格出力は、以下の式4の関係で示すことができる。なお、第二設置者300においては、PV310が発電した電力を自家消費した残りを、PV310の発電量とする。
発電量の合計値=(日射量×定格出力)の合計値×換算係数−自家消費量 (式4)
したがって、自家消費量は、以下の式5で示すことができる。
自家消費量=(日射量×定格出力)の合計値×換算係数−発電量の合計値 (式5)
このように、推定部120は、第二設置者300において、日射量に定格出力を乗じた値の合計値に換算係数を乗じた値から、発電量の合計値を差し引いた値を、自家消費量として算出する。具体的には、推定部120は、取得部110が取得した情報に含まれる設置者の種別を参照して、設置者が第二設置者300か否かを判断する。そして、推定部120は、発電量と日射量と定格出力とを設置者ごとに関連付けた情報から、設置者が第二設置者300であると判断した情報を抽出し、第二設置者300における自家消費量を算出する。例えば、推定部120は、各月ごとに自家消費量を算出する。そして、推定部120は、算出した自家消費量を、記憶部130に書き込むことで記憶させる。
これにより、推定部120は、第二設置者300において、自家消費量を用いて、第二関係式を算出する(S308)。つまり、推定部120は、以下の式6で示す第二関係式を算出する。
発電出力の合計値=(日射量×定格出力)の合計値×換算係数−自家消費量 (式6)
このように、推定部120は、全ての第二設置者300におけるPV310の発電出力の合計値が、日射量にPV310の定格出力を乗じた値の合計値に換算係数を乗じた値から自家消費量を差し引いた値で表される関係式を、第二関係式として算出する。
以上のようにして、太陽光発電出力推定装置100が所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する処理(太陽光発電出力推定方法)は、終了する。
次に、太陽光発電出力推定装置100が奏する効果について、以下に説明する。図8A及び図8Bは、本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置100が奏する効果を示す図である。具体的には、図8Aは、第一設置者200(全量買取)において、太陽光発電設備の発電出力を推定した結果を示し、図8Bは、第二設置者300(余剰買取)において、太陽光発電設備の発電出力を推定した結果を示す。
図8Aに示すように、第一設置者200において、設備容量が約4万kWのPV210を対象に、PV210の発電出力を推定した結果は、誤差(RMSE:Root Mean Square Error)が4.2%であった。また、図8Bに示すように、第二設置者300において、設備容量が約10万kWのPV310を対象に、PV310の発電出力を推定した結果は、誤差(RMSE)が4.4%であった。このように、太陽光発電出力推定装置100は、第一設置者200(全量買取契約者)及び第二設置者300(余剰買取契約者)ともに、太陽光発電設備の発電出力を精度良く推定することができていることが分かる。
以上のように、本発明の実施の形態に係る太陽光発電出力推定装置100によれば、設置者ごとの太陽光発電設備の発電量と設置場所での日射量とを取得し、当該発電量と当該日射量とを設置者ごとに関連付け、設置者ごとの当該発電量と当該日射量とを用いて、設置者ごとまたは複数の設置者における所定時点での太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する。このように、太陽光発電出力推定装置100は、太陽光発電設備の発電実績を用いて当該関係式を推定するため、当該関係式から、太陽光発電設備の発電出力を精度良く推定することができる。このため、太陽光発電出力推定装置100によれば、太陽光発電設備の発電出力の推定精度を向上することができる。
また、太陽光発電出力推定装置100は、発電情報131と場所情報132と日射情報133という3つの情報を用いて、設置者と発電量と設置場所と日射量とを関連付けることで、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付ける。このように、太陽光発電出力推定装置100は、当該3つの情報を用いることで、容易に、発電量と日射量とを設置者ごとに関連付けることができる。
また、太陽光発電出力推定装置100は、太陽光発電設備の発電量を、設置者ごとに設けられたスマートメータから取得することで、容易に、当該発電量を取得することができる。
また、太陽光発電出力推定装置100は、太陽光発電設備が発電した電力の全てを電力系統400へ供給する第一設置者200における第一関係式と、太陽光発電設備が発電した電力を自家消費した残りを電力系統400へ供給する第二設置者300における第二関係式とを算出する。つまり、太陽光発電出力推定装置100は、全量買取の第一設置者200と余剰買取の第二設置者300とに分けて、関係式を算出する。これにより、太陽光発電出力推定装置100は、太陽光発電設備の発電出力を精度良く算出することができる。
また、太陽光発電出力推定装置100は、第一設置者200において、第一関係式に用いられる換算係数を精度良く算出することで、太陽光発電設備の発電出力を精度良く算出することができる。
また、太陽光発電出力推定装置100は、第二設置者300において、第一関係式における換算係数を使用して、第二関係式に用いられる自家消費量を精度良く算出することで、太陽光発電設備の発電出力を精度良く算出することができる。
また、太陽光発電出力推定装置100は、第一設置者200及び第二設置者300において、発電量の合計値、及び、日射量に定格出力を乗じた値の合計値を用いて、換算係数及び自家消費量を算出する。これにより、太陽光発電出力推定装置100は、第一設置者200及び第二設置者300において、太陽光発電設備の発電出力の合計値を精度良く算出することができる。
また、本発明は、このような太陽光発電出力推定装置100として実現することができるだけでなく、太陽光発電設備の設置者に対して設けられた少なくとも1つのスマートメータと、当該スマートメータから得られる、所定期間における太陽光発電設備の発電量を用いて、所定期間より後の所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する太陽光発電出力推定装置100とを備える太陽光発電出力推定システム10としても実現することができる。
また、本発明は、太陽光発電出力推定装置100に含まれる処理部が行う特徴的な処理をステップとする太陽光発電出力推定方法としても実現することができる。また、当該太陽光発電出力推定方法に含まれる特徴的な処理をコンピュータに実行させるプログラムや集積回路として実現したりすることもできる。また、当該プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができる。
(変形例)
上記実施の形態では、取得部110は、太陽光発電設備の発電量と日射量とを取得し、推定部120は、発電量と日射量とを用いて、太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定することとした。しかし、本変形例では、取得部110は、さらに気象情報を取得し、推定部120は、さらに気象情報を用いて、関係式を推定する。
図9は、本発明の実施の形態の変形例に係る太陽光発電出力推定装置100の機能的な構成を示すブロック図である。また、図10は、本発明の実施の形態の変形例に係る気象情報134の一例を示す図である。また、図11は、本発明の実施の形態の変形例に係る太陽光発電出力推定装置100が所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、本変形例においては、記憶部130に、上記実施の形態における発電情報131、場所情報132及び日射情報133に加え、気象情報134が記憶されている。気象情報134は、図10に示すように、太陽光発電設備の設置場所での気温、日照時間、降水量、風速及び湿度の少なくとも1つを含む情報の集まりであり、具体的には、「日時」と「設置者」と「気温」と「日照時間」と「降水量」と「風速」と「湿度」とが含まれる情報である。
そして、図11に示すように、取得部110は、太陽光発電出力推定装置100が発電出力を推定する所定時点より前の所定期間における、太陽光発電設備の設置者ごとの太陽光発電設備の発電量と、設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所での日射量及び気象情報とを取得する(S103)。つまり、取得部110は、上記実施の形態での処理(図4のS102)に加えて、さらに、所定期間における、設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所での気温、日照時間、降水量、風速及び湿度の少なくとも1つを含む気象情報を取得する。本変形例では、取得部110は、気温、日照時間、降水量、風速及び湿度の全てを含む気象情報134を取得する。具体的には、取得部110は、記憶部130から、発電情報131と場所情報132と日射情報133と気象情報134とを読み出して取得する。
そして、推定部120は、太陽光発電設備の発電量と日射量と気象情報に含まれる情報とを設置者ごとに関連付ける(S105)。具体的には、推定部120は、取得部110が取得した発電情報131と場所情報132と日射情報133と気象情報134とを参照して、発電量と日射量と気象情報134に含まれる情報とを設置者ごとに関連付ける。
そして、推定部120は、関連付けた設置者ごとの発電量と日射量と気象情報に含まれる情報とを用いて、関係式を推定する(S107)。つまり、推定部120は、設置者ごとの発電量と日射量と気象情報134に含まれる情報とを用いて、設置者ごとまたは複数の設置者における所定時点での太陽光発電設備の発電出力と日射量と気象情報134に含まれる情報との関係式を推定する。
具体的には、推定部120は、第一設置者200におけるPV210の発電量と日射量と気象情報とPV210の定格出力との間に以下の式7の関係があると仮定して、最適な係数a〜gを算出する。例えば、推定部120は、各月ごとに当該係数a〜gを算出する。そして、推定部120は、算出した係数a〜gを、記憶部130に書き込むことで記憶させる。
発電量=(日射量×a+気温×b+日照時間×c+降水量×d
+風速×e+湿度×f+g)×定格出力 (式7)
これにより、推定部120は、第一設置者200において、当該係数a〜gを用いて、第一関係式を算出する。つまり、推定部120は、以下の式8で示す第一関係式を算出する。
発電出力=(日射量×a+気温×b+日照時間×c+降水量×d
+風速×e+湿度×f+g)×定格出力 (式8)
なお、推定部120は、第二設置者300においても、上記実施の形態と同様に、式8の右辺から自家消費量を差し引いた第二関係式を算出する。
そして、本変形例を用いて、図8A及び図8Bと同様の効果の検証を行った結果、第一設置者200においては、誤差(RMSE)が3.8%であり、第二設置者300においては、誤差(RMSE)が3.6%であった。このように、本変形例に係る太陽光発電出力推定装置100は、第一設置者200(全量買取契約者)及び第二設置者300(余剰買取契約者)ともに、太陽光発電設備の発電出力をさらに精度良く推定することができていることが分かる。なお、当該検証において、気温が最も効果への寄与度(影響度)が高く、次いで日照時間、湿度の寄与度が高かった(気温の約半分の寄与度)。また、降水量及び風速は、効果にはほぼ寄与しない(影響しない)ことも分かった。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例に係る太陽光発電出力推定装置100によれば、さらに、太陽光発電設備の設置場所での気温、日照時間、降水量、風速及び湿度の少なくとも1つを含む気象情報を用いて、関係式を推定することで、太陽光発電設備の発電出力の推定精度を上記実施の形態に対してさらに向上することができる。特に、気温、日照時間及び湿度の少なくとも1つを上記実施の形態に加えてさらに用いることで、太陽光発電設備の発電出力の推定精度を上記実施の形態に対してさらに向上することができる。
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る太陽光発電出力推定装置100及び太陽光発電出力推定システム10について説明したが、本発明は、この実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、上記実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、取得部110は、3つのデータベース(発電情報131、場所情報132及び日射情報133)を取得し、推定部120は、これら3つのデータベースを用いて関係式を推定することとした。しかし、取得部110が取得するデータベースは、2つであってもよいし、1つであってもかまわない。例えば、発電情報131に、場所情報132の情報が含まれる場合には、取得部110は、2つのデータベース(発電情報131及び日射情報133)を取得すればよい。または、発電情報131に、場所情報132及び日射情報133の情報が含まれる場合には、取得部110は、1つのデータベース(発電情報131)を取得すればよい。
また、上記実施の形態では、推定部120は、第一設置者200における第一関係式と、第二設置者300における第二関係式とを算出することとした。しかし、推定部120は、第一設置者200における第一関係式と、第二設置者300における第二関係式とのうちのいずれか一方のみを算出することにしてもよい。
また、上記実施の形態では、推定部120は、第二関係式において、自家消費量を算出することとした。しかし、推定部120は、自家消費量の代わりに自家消費率を算出することにしてもよい。つまり、推定部120は、第二関係式において、太陽光発電設備の定格出力に自家消費率を乗じた値を自家消費量として、自家消費率を算出することにしてもよい。
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
本発明は、太陽光発電設備の発電出力の推定精度を向上することができる太陽光発電出力推定装置等に適用できる。
10 太陽光発電出力推定システム
100 太陽光発電出力推定装置
110 取得部
120 推定部
130 記憶部
131 発電情報
132 場所情報
133 日射情報
134 気象情報
200 第一設置者
210、310 PV(太陽光発電設備)
230、330 スマートメータ
300 第二設置者
320 負荷
400 電力系統
500 発電設備

Claims (10)

  1. 所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する太陽光発電出力推定装置であって、
    前記所定時点より前の所定期間における、前記太陽光発電設備の設置者ごとの前記太陽光発電設備の発電量と、前記設置者ごとの前記太陽光発電設備の設置場所での日射量とを取得する取得部と、
    前記発電量と前記日射量とを前記設置者ごとに関連付け、前記設置者ごとの前記発電量と前記日射量とを用いて、前記設置者ごとまたは複数の前記設置者における前記所定時点での前記太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する推定部と
    を備える太陽光発電出力推定装置。
  2. 前記取得部は、前記設置者と前記発電量とが対応付けられた発電情報と、前記設置者と前記設置場所とが対応付けられた場所情報と、前記設置場所と前記日射量とが対応付けられた日射情報とを取得し、
    前記推定部は、前記設置者と前記発電量と前記設置場所と前記日射量とを関連付けることで、前記発電量と前記日射量とを前記設置者ごとに関連付ける
    請求項1に記載の太陽光発電出力推定装置。
  3. 前記取得部は、前記発電量を、前記設置者ごとに設けられたスマートメータから取得する
    請求項1または2に記載の太陽光発電出力推定装置。
  4. 前記推定部は、
    前記太陽光発電設備が発電した電力の全てを前記発電量として、当該発電量を商用電力系統へ供給する第一設置者における前記関係式を第一関係式として算出し、
    前記太陽光発電設備が発電した電力を自家消費した残りを前記発電量として、当該発電量を前記商用電力系統へ供給する第二設置者における前記関係式を第二関係式として算出する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽光発電出力推定装置。
  5. 前記推定部は、
    前記第一設置者において、前記太陽光発電設備の発電出力が、前記日射量に前記太陽光発電設備の定格出力を乗じ、かつ、換算係数を乗じた値で表される関係式を前記第一関係式とし、
    前記第一設置者において、前記発電量を、前記日射量に前記定格出力を乗じた値で除すことにより、前記換算係数を算出する
    請求項4に記載の太陽光発電出力推定装置。
  6. 前記推定部は、
    前記第二設置者において、前記太陽光発電設備の発電出力が、前記日射量に前記太陽光発電設備の定格出力を乗じ、かつ、前記換算係数を乗じた値から、自家消費量を差し引いた値で表される関係式を前記第二関係式とし、
    前記第二設置者において、前記日射量に前記定格出力を乗じ、かつ、前記換算係数を乗じた値から、前記発電量を差し引くことにより、前記自家消費量を算出する
    請求項5に記載の太陽光発電出力推定装置。
  7. 前記推定部は、
    前記第一設置者において、前記発電量の合計値を、前記日射量に前記定格出力を乗じた値の合計値で除した値を、前記換算係数として算出し、
    前記第二設置者において、前記日射量に前記定格出力を乗じた値の合計値に前記換算係数を乗じた値から、前記発電量の合計値を差し引いた値を、前記自家消費量として算出する
    請求項6に記載の太陽光発電出力推定装置。
  8. 前記取得部は、さらに、前記所定期間における、前記設置者ごとの前記太陽光発電設備の設置場所での気温、日照時間、降水量、風速及び湿度の少なくとも1つを含む気象情報を取得し、
    前記推定部は、前記発電量と前記日射量と前記気象情報に含まれる情報とを前記設置者ごとに関連付け、前記設置者ごとの前記発電量と前記日射量と前記気象情報に含まれる情報とを用いて、前記関係式を推定する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の太陽光発電出力推定装置。
  9. 所定時点での太陽光発電設備の発電出力を推定する太陽光発電出力推定方法であって、
    前記所定時点より前の所定期間における、前記太陽光発電設備の設置者ごとの前記太陽光発電設備の発電量と、前記設置者ごとの前記太陽光発電設備の設置場所での日射量とを取得する取得ステップと、
    前記発電量と前記日射量とを前記設置者ごとに関連付け、前記設置者ごとの前記発電量と前記日射量とを用いて、前記設置者ごとまたは複数の前記設置者における前記所定時点での前記太陽光発電設備の発電出力と日射量との関係式を推定する推定ステップと
    を含む太陽光発電出力推定方法。
  10. 請求項9に記載の太陽光発電出力推定方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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