JP2018007023A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】スキャナで原稿を読み取るときに、一次的にMTFが悪くなった場合に、読取画像ラインに出現するモアレを防ぐこと。【解決手段】画像処理装置は、スキャナで読み取られた入力画像データに対して強調処理を施して処理画像データを作成する強調処理手段(フィルタ部13)と、入力画像データから網点領域を分離する像域分離部11と、網点領域において、隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在するか否かを判定する判定部15と、判定部15によって隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在しないと判定された場合、隣り合う所定濃度のドット間における少なくとも一つのドットの濃度を地肌レベルの濃度に変換する濃度変換部17と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
従来より、デジタル複写機(MFP:MultiFunction Printer)などにおいてスキャナで原稿を読み取り、この読み取った原稿の画像データ(デジタルデータ)に所定の画像処理を施し、プリンタで印刷出力することが行われている。その際に取り扱われる原稿は、文字原稿、銀塩写真(連続階調)原稿、網点印刷原稿の3種類に大別される。また、これらが同一原稿内に混在する原稿もごく一般的に取り扱われる。
デジタル複写機などにおいては、通常、スキャナによるMTF(Modulation Transfer Function:CCDへ導く光学系などの伝達関数)の劣化に対応するために、エッジ強調処理が行なわれる。また、網点画像の場合に発生しやすいモアレ現象(周期的な縞模様)を除去する目的により平滑化処理などのフィルタ処理を行う技術がある。
例えば、特許文献1には、網点上のモアレの抑制と網点上(色地上)の文字の解像度向上及び銀塩写真画質のシャープネスの向上を両立させ違和感のない高画質な画像を形成する目的で、像域分離にて網点部分と認識した箇所は他の箇所よりもエッジ量を小さくまたは大きく算出し、エッジ強調の度合いを弱くしたり、平滑化の度合いを強くする技術が開示されている。
しかし、網点部(網点領域)全面に一括処理を行っているので、読取時に電圧変動やショックジターなど様々な要因で一時的にMTFが悪くなった場合、網点部の原稿ドット間がボケて同じような濃度になってしまう。このため、エッジ量を算出し、強調した際に画像がスジ状になってしまうという問題があった。
本発明は、スキャナで原稿を読み取るときに、一次的にMTFが悪くなった場合に、読取画像ラインに出現するモアレを防ぐことを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、スキャナで読み取られた入力画像データに対して強調処理を施して処理画像データを作成する強調処理手段と、前記入力画像データから網点領域を分離する像域分離手段と、前記網点領域において、隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在しないと判定された場合、前記隣り合う所定濃度のドット間における少なくとも一つのドットの濃度を前記地肌レベルの濃度に変換する濃度変換手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、スキャナで原稿を読み取るときに、一次的にMTFが悪くなった場合に、読取画像ラインに出現するモアレを防ぐことが可能になる。
画像形成装置の機能的な構成例を示すブロック図である。 入力画像データに対して様々な処理を行う画像エンジンの機能構成図である。 画像形成装置がモアレを削減する動作例を示すスローチャートである。 スキャナにより原稿を読み取ったときの入力画像データの一例を表す図であり、(A)は、MTFが問題なく原稿を読み取ったときの入力画像データ例であり、(B)は、MTFが一時的に弱くなったときの入力画像データである。 強調処理後の画像データの一例を示す図であり、(A)は、図4(A)に強調処理を行った場合の処理画像データの一例であり、(B)は、図4(B)に強調処理を行った場合の処理画像データの一例である。 ライン測定結果の一例を説明する図である。 強調処理後の画像データにモアレがない場合を説明する図である。 強調処理後の画像データにモアレがある場合を説明する図である。 ドット間とモアレとの関係を説明する図である。 ドット間のドット数が奇数の場合の処理を説明する図である。 ドット間のドット数が偶数の場合の処理を説明する図である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略または簡略化がなされている。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本発明の一実施形態の画像処理装置は、原稿をスキャナで読み取った画像データにフィルタ処理を行った後、モアレの発生を検出し、検出したモアレの出現を防止する処理を実行する。
以下の説明では、画像処理装置の一例として、画像形成装置を用いて説明する。
図1は、画像形成装置の機能的な構成例を示すブロック図である。画像形成装置は、ネットワーク接続部3に接続され、スキャナ部1、入力処理部2、記憶部(HDD:Hard Disk Drive)4、出力処理部5、画像出力部6、操作表示部7、CPU(Central Processing Unit)8、画像エンジン9、RAM(Random Access Memory)21、およびROM(Read Only Memory)22を備える。
スキャナ1は、文字、銀塩写真(連続階調)画像、網点画像等が混在する原稿を読み取り、読み取った原稿の画像(原稿画像データ)を入力処理部2へ送る。
入力処理部2は、スキャナ部1が読み取った原稿の画像から、装置内で処理可能な入力画像データを作成する。入力画像データは例えば8ビットのデジタルデータであり、各画素の濃度を画素毎に数値データ(例えば、RGB値)として作成したものである。
ネットワーク接続部3は通信インターフェースであり、イーサネット(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)を通じて外部機器との通信を行う。また、ネットワーク接続部3は、ネットワークを介して接続されるWWW(World Wide Web)やネットワーク上の外部機器との接続及びデータの送受信を制御する。
HDD4は、入力画像データ、および処理を施す各種のデジタルデータを格納する記憶手段である。HDD4はSSD(Solid State Drive)などの他の形式の記憶装置であってもよい。
出力処理部5は、HDD4に格納された入力画像データに対して出力処理を施し、出力画像データを作成する。出力処理とは、マシンやモード毎に指定されている階調処理である。
画像出力部6は、トナー像形成部、定着装置、および用紙搬送部などで構成されており、出力処理部5によって出力処理を施された出力画像データを画像出力する。
操作表示部7は、ユーザーからデジタル複合機の操作を受け付けたり、ユーザーへの各種情報の表示を行ったりするユーザーインタフェースである。操作表示部7は、例えば、液晶表示機能を有するいわゆるタッチパネルとして構成できる。
CPU8は、制御プログラムに基づいて画像形成装置の全体を制御する。
RAM21は、情報を高速で読み書きするための揮発性の記憶媒体であり、CPU8が制御プログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。
ROM22は、制御プログラムが記憶されている読み出し専用の不揮発性の記憶媒体である。
画像エンジン9は、印刷媒体に対して画像形成を実行する機構である。
図2は、入力画像データに対して様々な処理を行う画像エンジン9の機能構成図である。
画像エンジン9は、地肌検出部10、像域分離部11、ドット間測定部12、フィルタ部13、ライン測定部14、判定部15、比較濃度範囲保持部16、および濃度変換部17を備える。
本実施形態では、画像エンジン9を、命令群からなるプログラムにより実現する場合を一例として説明する。
地肌検出部10は、入力画像データのRGB値を基に原稿上の地肌濃度を検出する。
像域分離部11は、入力画像データを文字領域(文字部、文字部領域)、網点領域(網点部、網点部領域)および他の領域に分離する。分離方法としては、例えば、特許文献1の段落[0020]に記載の方法を用いることができる。
ドット間測定部12は、像域分離部11が網点領域と判断した領域について、網点のドット間に含まれるドット数を測定するドット間測定手段である。
ドット間は、入力された画像データの網点領域において、所定の濃さ(所定濃度)のドットの中で、隣接する二つのドットの間隔(ドット間幅)である。所定の濃さのドットは網点の原稿ドットであり、網点領域で最も濃いドットである。以降適宜、ドット間を、「原稿ドット間」とも記載する。
フィルタ部13は、入力画像データに対して、ラプラシアンフィルタなどを用いた特徴量抽出を行い、その後平滑化や強調処理を行い画像のボカシやシャープニングを調整するフィルタ処理手段である。以降適宜、フィルタ処理後の画像データを「処理画像データ」とも記載する。また、フィルタ処理手段のうち、入力画像データに対して、強調処理を施す手段を強調処理手段と記載して特定することがある。
ライン測定部14は、フィルタ処理後の画像データを用いて、ライン毎に各ドットの濃度を測定するライン測定手段である。
判定部15は、ライン毎に、隣り合う所定濃度のドット間に地肌濃度と同等(地肌レベル)のドットが存在するか否かを判定する。判定部15は隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルのドットが存在する場合にモアレが出ていないと判定し、地肌濃度と同等のドットが存在しない場合にモアレが出ていると判定する。
比較濃度範囲保持部16は、各ライン内での濃度バラツキを考えて、地肌濃度に余裕分を持たすための閾値を保持する閾値保持手段である。閾値は、判定部15が参照可能に保持される。
ここで、地肌レベルは、地肌濃度と同等であると判定する濃度範囲(比較濃度範囲)であり、具体的には、地肌濃度に閾値を加算または減算した範囲とする。
濃度変換部17は、隣り合う所定濃度のドット間に存在する少なくとも一つのドットの濃度を地肌検出部10にて検出した地肌濃度に変換する。なお、濃度変換部17は、隣り合う所定濃度のドット間に存在する少なくとも一つのドットの濃度を地肌濃度に変換することが好ましいが、地肌レベルの濃度範囲に変換する場合を排除するものではない。
また、上述した画像エンジン9の各処理を実行するにあたり、CPU8は、処理中のデータを、例えばRAM21に一時的に記憶する。
次に、一実施形態の画像形成装置の動作例を説明する。
図3は、画像形成装置がモアレを削減する動作例を示すスローチャートである。
スキャナ部1が、原稿を読み取ると、入力処理部2は、読み取った原稿データを入力画像データに変換し、HDD4に書き込む(S201)。
ここで、利用者は、原稿をスキャナに設置するときに、操作表示部7を介して、モアレ除去を行うか否かを選択することを前提とする。選択された結果は、モアレ除去モードとして、ONまたはOFFのいずれかが、CPU8(画像エンジン9)が参照可能な記憶領域、例えば、RAM21に保持される。
HDD4に入力画像データが格納されると、画像エンジン9(CPU8)は、HDD8から入力画像データを読み出し、各処理を開始する。
地肌検出部10は、スキャナ1が読み取った原稿の入力画像データから地肌濃度を検出する(S202)。
像域分離部11は、入力画像データについて、文字領域、網点領域および他の領域を分ける領域判断を行う(S203)。
次に、画像エンジン9は、利用者がモアレ除去を選択しているか否か(モアレ除去モードのON/OFF)を判断し(S204)、判断結果に応じた処理を実行させる。
モアレ除去モードがOFFの場合には(S204でNo)、フィルタ部13は、像域分離部11が像域分離を行った入力画像データに一般的な平滑フィルタや強調のフィルタ処理を行い、処理画像データを作成する(S212)。画像エンジン9は、処理画像データをHDD4に書き込み、処理を終了する(S213)。
モアレ除去モードがONの場合には(S204でYes)、ドット間測定部12は、まず、網点領域の中でドット間を測定する(S205)。このとき、ドット間測定部12は、ライン上において所定の濃さを有するトッド間を測定する。
次に、フィルタ部13は、像域分離部11が像域分離を行った画像データに一般的な平滑フィルタや強調のフィルタ処理を行い、処理画像データを作成する(S206)。
フィルタ処理(S206、S212)は、ステップS204でモアレ除去モードがONでもOFFでも同じフィルタ係数が掛かる。
次に、ライン測定部14は、処理画像データのライン毎に各ドットの濃度を測定する(S207)。
判定部15は、ドット間測定部11が算出したドット間に、地肌レベルのドットが存在するか否かを判定する(S208)。詳細には、判定部15は、ライン測定部14が測定した各ドットの濃度、地肌検出部10が算出した地肌濃度、および比較濃度範囲保持部16が保持する閾値を用い、地肌濃度±閾値の範囲内を地肌レベルとして、ライン毎に各ドットが地肌レベルか否かを算出する。判定部15は、ドット間に地肌レベルのドットが無い場合は、モアレありと判定する。これは、ドット間に地肌レベルのドットが無い場合には、ドット間が繋がってしまっているため、モアレと見えてしまうからである。また、比較濃度範囲保持部16が保持する閾値を用いるのは、読取データの変動も考慮し、地肌濃度に誤差を考慮するためである。なお、閾値は任意で定められ、予め比較濃度範囲保持部16に保持されているものとする。
上述した処理により、ドット間に地肌レベルのドット(地肌濃度と同等の箇所)が無いと判断した場合には、モアレがあると判定され(S208でYes)、ステップS209へ移行する。一方、地肌レベルのドットが有ると判断された場合には、モアレは無いと判定され(S208でNo)、画像エンジン9は、処理画像データをHDD4に書き込み、処理を終了する(S213)。
モアレがあると判定された場合には(S208でYes)、以下の処理を行う。
濃度変換部17は、ドット間測定部12にて測定した網点のドット間のドット数が偶数か奇数かを判断する(S209)。
ドット数が奇数の場合には(S209でYes)、濃度変換部17は、ドット間の真ん中のドットを地肌検出部10にて算出した地肌濃度に変換する(S210)。
一方、ドット数が偶数の場合には(S209でNo)、濃度変換部17は、ドット間の真ん中の2ドットを地肌検出部10にて算出した地肌濃度に変換する(S211)。
画像エンジン9は、地肌濃度に変換した処理画像データをHDD4に書き込み、処理を終了する(S213)。
次に、具体的な画像データを用いて動作を説明する。
図4は、スキャナにより原稿を読み取ったときの入力画像データの一例を表す図である。
図4(A)は、MTFが問題なく原稿を読み取ったときの入力画像データ例であり、ドット間に繋がりはない。一方、図4(B)は、MTFが一時的に弱くなったときの入力画像データであり、ライン2、ライン3のように少しボケたような画像になる。
図5は、強調処理後の画像データの一例を示す図である。
図5(A)は、図4(A)に強調処理を行った場合の処理画像データの一例であり、原稿ドット及び、ライン方向を含む原稿ドット周辺に強調度合いに応じた濃度変化が起きる。一方、図5(B)は、図4(B)に強調処理を行った場合の処理画像データの一例であり、ライン2、ライン3のようにドット間が繋がってしまう。
図5(B)に示すように、ドットが繋がるラインと繋がらないラインがあることによって、ドットが繋がった箇所がスジ状に見えてしまう。
図6は、ライン測定結果の一例を説明する図である。図中に各ドットの測定値の数値を示す。
ライン測定部14は、ライン毎に強調処理後の掛かり具合を測定する方法(図3のステップS207)として、1ドット毎に強調処理後の電子データ(処理画像データ)を確認することによって行う。例えば、8ビットの場合、黒を255値、白を0値とすると、一例として図6のような値が測定される。
図7は、強調処理後の画像データにモアレがない場合を説明する図である。また、図8は、強調処理後の画像データにモアレがある場合を説明する図である。判定部15は、処理画像データの上位のラインから順にライン毎に判定していく。図7、8では、例えば、図3のステップS203で検出した地肌濃度を20とし、比較濃度範囲保持部16が保持する閾値を±5として判定部15が判定した場合を示している。
図7は、判定部15により地肌濃度同等箇所(地肌レベルのドット)があると判断した場合(図3のステップS208でNo)の一例である。図7に示すラインIからIIIは地肌濃度同等箇所があると判断され、モアレがないと判定される。
図8は、判定部15により地肌濃度同等箇所がないと判定された場合(図3のステップS208でYes)の処理画像データの一例である。図8のラインIVは地肌濃度同等箇所があると判断され、モアレがないと判断される。一方、ラインVは地肌濃度同等箇所が無いと判断され、モアレがあると判断される。また、ラインVIの様に二箇所(複数の原稿ドット間のうちの二つ)だけ地肌濃度同等箇所があるが、その他がモアレとなる可能性もある。このような場合、所定数(10ドットなどの予め定めた任意の個数、ラインを構成するドット数の所定の割合など)以上の地肌濃度が無い場合は、ラインVIはモアレ有りと判断してもよい。
図7、8に示すように、モアレの発生を、ドット間に存在するドットの濃度が比較濃度範囲を超えているか否かに基づいてライン毎に判断することにより、処理画像データの一部分に生じるモアレを検出することが可能になる。
モアレの有無の判定は、原稿ドット間が地肌濃度同等箇所であるかを判断することに加え、他の要素(例えば、ライン毎に所定数以上の地肌濃度があるか、判定中のラインの前後のラインにモアレがある)と判定されたかと合わせて判定されることが好ましい。これは、前後のラインの状況により、画像全体としてモアレが認識される程度に違いが生じるからである。
図9は、ドット間とモアレとの関係を説明する図である。
モアレはドット間が小さければ小さいほど、隣のドットとくっついてしまう(繋がってしまう)可能性が高い。そのため、予めドット間が何個以上の場合は、そのラインの原稿ドットの中央部を削除する(地肌濃度へ変換する)としてもよい。
例えば、原稿ドット間が3個以下の場合は原稿ドットの中央部を削除するとした場合、図9では、ラインaはドット間が5個、ラインbはドット間が3個なのでラインbは常にドット間を地肌濃度に保つように設定することができる。これにより、モアレの発生をより確実に防ぐことが期待できる。
図10は、ドット間のドット数が奇数の場合の処理を説明する図である。
濃度変換部17は、ドット間幅が奇数ドットの場合、ドット間の真ん中のドットを地肌検出部10にて算出した地肌濃度に変換する(図3のステップS210)。
図11は、ドット間のドット数が偶数の場合の処理を説明する図である。
濃度変換部17は、ドット間幅が偶数ドットの場合、ドット間の真ん中の2ドットを地肌検出部10にて算出した地肌濃度に変換する(図3のステップS211)。
図9、10に示すように、濃度変換部17は、ドット間の少なくとも一つのドットを地肌濃度(または地肌レベル)に変換する。このとき、濃度変換部17は、急激な濃度変化を回避するため、ドット間の中央部分を地肌濃度に変換することが好ましい。このように、ドット間に存在するドット数に応じて、地肌濃度に変換するドットを変更することにより、ドット間のモアレをドット間の状態に応じて削除することができる。
なお、上記実施形態では、画像エンジン9をプログラムで実現する場合を説明したが、画像エンジン9は、処理の一部(例えば、フィルタ部13)をASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアを用い、ハードウェアとソフトウェアとを組合せて実現してもよい。
また、画像エンジン9の全部またはその一部をプログラムで実現する場合、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体、光磁気記録媒体を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、および電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線および光ファイバ等の有線通信路、または無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
さらに、上記実施形態では、画像処理装置の一例として画像形成装置を用いて説明したが、本発明の一実施形態は、コンピュータなどの装置においても適用可能である。
本発明に係る好適な実施形態によれば、一時的にMTFが悪くなった場合であっても、モアレの出現を防ぐことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 スキャナ部
4 記憶部(HDD)
8 CPU
9 画像エンジン
10 地肌検出部
11 像域分離部
12 ドット間測定部
13 フィルタ部
14 ライン測定部
15 判定部
16 比較濃度範囲保持部(閾値保持部)
17 濃度変換部
特開2001‐274997号公報

Claims (8)

  1. スキャナで読み取られた入力画像データに対して強調処理を施して処理画像データを作成する強調処理手段と、
    前記入力画像データから網点領域を分離する像域分離手段と、
    前記網点領域において、隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在しないと判定された場合、前記隣り合う所定濃度のドット間における少なくとも一つのドットの濃度を前記地肌レベルの濃度に変換する濃度変換手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記隣り合う所定濃度のドット間に存在するドットは、前記所定濃度より濃度が低いことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記隣り合う所定濃度のドットは同一ライン上のドットであり、
    前記強調処理手段は、前記ライン方向に対して強調処理を施すことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記濃度変換手段は、前記ドット間の中央部分のドットを前記地肌レベルに変換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記網点領域の地肌濃度を検出する地肌濃度検出手段と、
    前記地肌濃度に同等と判断する前記地肌レベルの濃度範囲を定める閾値を保持する閾値保持手段と、をさらに備え、
    前記判定手段は、前記地肌濃度と前記閾値とを用いて前記地肌レベルを算出し、前記隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在するか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記濃度変換手段は、前記ドット間に存在するドットが所定数に満たない場合には、少なくとも一つのドットを前記地肌レベルに変換することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. スキャナで読み取られた入力画像データに対して強調処理を施して処理画像データを作成し、
    前記入力画像データから網点領域を分離し、
    前記網点領域において、隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在するか否かを判定し、
    前記判定手段によって隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在しないと判定された場合、前記隣り合う所定濃度のドット間における少なくとも一つのドットの濃度を前記地肌レベルの濃度に変換する画像処理方法。
  8. 画像処理装置に、
    スキャナで読み取られた入力画像データに対して強調処理を施して処理画像データを作成する強調処理と、
    前記入力画像データから網点領域を分離する像域分離処理と、
    前記網点領域において、隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在するか否かを判定する判定処理と、
    前記判定手段によって隣り合う所定濃度のドット間に地肌レベルの濃度のドットが存在しないと判定された場合、前記隣り合う所定濃度のドット間における少なくとも一つのドットの濃度を前記地肌レベルの濃度に変換する濃度変換処理と、
    を実行させるプログラム。
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