JP2018007021A - 取り付け金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベース部材に釘受け用筒を設けることなく、取り付け金具を取り付け対象となる壁に取り付ける際の作業性をより一層改善できるようにする。【解決手段】取り付け金具は、支柱を挿入可能な中空部を有する支持部材と、壁に固定するためのねじ孔を有する板状のベース部材と、支持部材の中空部の中心軸とベース部材の板面とが平行になるよう、支持部材とベース部材とを連結するための連結部材と、を備える。ベース部材の板面には、ねじ孔として、支持部材の中空部の中心軸に平行で当該板面を2分する分割中心軸を挟んで設けられた複数対の固定用ねじ孔と、当該板面の前記分割中心軸上で当該分割中心軸の中心位置から偏心した位置に設けられた仮止め用ねじ孔とが設けられている。【選択図】図2

Description

本開示は、アンテナ等の支柱を建造物等の壁に取り付けるための取り付け金具に関する。
従来、この種の取り付け金具は、支柱を挿入可能な中空部を有する支持部材と、板状のベース部材と、これらを連結するための連結部材とにより構成されている(例えば、特許文献1,2参照)。
連結部材は、支柱が挿入される支持部材の中空部の中心軸とベース部材の板面とが平行になるように、これら各部材を連結するためのものである。
また、ベース部材には、建造物等の壁に固定するためのねじ孔が設けられている。このため、ベース部材を、取り付け対象となる壁に当接し、ベース部材の外側からねじ孔に固定用のねじを通して、壁の孔に螺合させ、締め付けることで、取り付け金具を壁に固定することができる。
また、この固定時には、ベース部材を、支持部材の中空部の中心軸が鉛直方向となるように配置することで、支柱の中心軸が鉛直方向となり且つ壁に対し略平行となるように、支柱をしっかりと支持することができるようになる。
実開平2−60304号公報 実開平5−66129号公報
ところで、ベース部材の板面は、通常、矩形形状であり、壁に固定するためのねじ孔は、その板面の上下左右の角部4カ所に設けられている。
このため、従来の取り付け金具は、壁に固定する際、ベース部材の一つのねじ孔にねじを通して取り付け金具を壁に仮止めした後、そのねじを中心として回動させることでベース部材の傾きを調整し、他のねじ孔にねじを通して位置決めする必要があった。
従って、取り付け金具の取り付け作業者は、取り付け金具を位置決めするまでの間、取り付け金具を片手で保持し、もう一方の手でねじ締め作業を行わなければならず、その間の作業が極めて面倒であるという問題があった。
一方、特許文献2に記載の取り付け金具は、壁に固定する際の作業性を改善するために、ベース部材に、固定用のねじ孔とは別に釘受け用筒を設け、釘受け用筒に入れた釘を打ち付けることで、取り付け金具を仮止めできるようにされている。
しかし、釘受け用筒は、ベース部材の板面で支持部材及び連結部材の配置位置から外れた位置に設けられることから、釘受け用筒を使って取り付け金具を壁に仮止めした際には、支持部材の中心軸は鉛直方向とならず、左又は右方向に傾いてしまう。
このため、釘受け用筒を利用して取り付け金具を壁に仮止めしても、取り付け金具をねじで固定する際には、支持部材の中心軸が鉛直方向となるように、ベース部材を釘周りに回転させて、位置決めする必要がある。従って、引用文献2に記載のものでは、取り付け金具の固定時の作業性を充分改善することはできない。
また、ベース部材に釘受け用筒を設けるには、ベース部材に釘受け用筒の内径と略同じ孔を設けて、釘受け用筒を溶接等で固定する必要があり、ベース部材の構成が複雑でコストアップになるという問題もある。
本開示の一局面は、ベース部材に釘受け用筒を設けることなく、取り付け金具を取り付け対象となる壁に取り付ける際の作業性をより一層改善できるようにすることを目的とする。
本開示の一局面の取り付け金具は、支柱を壁に取り付けるためのものであり、支柱を挿入可能な中空部を有する支持部材と、壁に固定するためのねじ孔を有する板状のベース部材と、連結部材とを備える。
連結部材は、支持部材の中空部の中心軸と、ベース部材の板面とが平行になるよう、支持部材とベース部材とを連結するためのものである。
ベース部材の板面には、ねじ孔として、中空部の中心軸に平行で当該板面を2分する分割中心軸を挟んで設けられた複数対の固定用ねじ孔と、当該板面の分割中心軸上で当該分割中心軸の中心位置から偏心した位置に設けられた仮止め用ねじ孔とが設けられている。
このため、取り付け対象となる壁の所望の位置に、仮止め用ねじ孔に挿通可能な仮止め用の部材(ねじ若しくは釘)を設け、その後、その部材を仮止め用ねじ孔に通すようにベース部材を壁に当接することで、取り付け金具を壁に仮止めすることができる。
また、仮止め用ねじ孔は、ベース部材の板面の分割中心軸上で、分割中心軸の中心位置から偏心した位置に設けられている。
このため、取り付け金具を仮止めする際に、仮止め用ねじ孔がベース部材の板面の中心よりも上方に位置するように配置すれば、取り付け金具は、自重で分割中心軸が略鉛直方向となるように配置されることになる。
従って、使用者は、取り付け金具を壁に仮止めした際に、取り付け金具を手で支えることなく、支持部材の中空部の中心軸が鉛直方向となるように、取り付け金具を簡単に位置決めすることができる。
また、使用者は、取り付け金具の位置決め後、固定用ねじ孔にねじを通して、取り付け金具を壁に固定する作業を、両手で行うことができるようになり、取り付け金具を所望の姿勢でしっかりと固定することができる。
よって、本開示の取り付け金具によれば、取り付け対象となる壁への取り付け作業を極めて簡単に行うことができ、従来のものに比べて、取り付け時の作業性を改善できる。
ここで、連結部材は、特許文献1に記載のように、支持部材及びベース部材とは別体に構成され、これら各部材にねじで固定するようになっていてもよく、或いは、特許文献2に記載のように、支持部材及びベース部材に溶接等で一体的に組み付けられていてもよい。
また、連結部材は、中空筒状の管形状で、ベース部材に対し、管の中心軸が分割中心軸上に位置し且つベース部材の板面と直交するように設けられていてもよい。この場合、仮止め用ねじ孔は、ベース部材において、連結部材の中空部に対応する位置に設けられていてもよい。
このようにすれば、取り付け金具を壁に仮止め(換言すれば位置決め)するために、仮止め用ねじ孔に仮止め用部材(ねじ、釘等)を挿通しても、その仮止め用部材が連結部材で覆われ、外から見えないようになる。
このため、取り付け金具を壁に固定した後、仮止め用部材が目立つことのないよう、螺合若しくは打ち込みによって仮止め用部材を壁に埋め込む必要が無く、より簡単な作業で取り付け金具を見栄えよく固定することができる。
次に、仮止め用ねじ孔の形状は、円形であっても、矩形であってもよいが、矩形にする場合には、ねじ孔の複数の角部の内、ベース部材の板面で分割中心軸の中心位置から離れた側の角部が、分割中心軸上に位置するようにすることが望ましい。
このようにすれば、壁に固定された仮止め用部材(ねじ若しくは釘)を仮止め用ねじ孔に挿通した際に、仮止め用部材が取り付け金具の自重で仮止め用ねじ孔の角部に当接されることになり、取り付け金具の傾きを簡単に調整することができる。
また、仮止め用ねじ孔の形状は、分割中心軸の中心位置から離れた方が小径で分割中心軸の中心位置に近い方が大径となるように、2つの孔を連結しただるま孔形状であってもよい。
そして、仮止め用ねじ孔をだるま孔にすれば、取り付け金具を壁に仮止めした際に、仮止め用部材(ねじ若しくは釘)の頭部をだるま孔の小径部分に係合させることで、取り付け金具が壁から落下するのを防止できる。
一方、支持部材には、中空部の中心軸方向両端側の少なくとも一方に、支柱を支持する支持片を挿通するための挿通孔が設けられていてもよい。
この挿通孔は、支持部材において、中空部を挟んで互いに対向する側壁を貫通するように設けられるものであり、その挿通孔に支持片を挿通することで、中空部内で支柱の一端が支持片に当接されて、支柱が位置決めされることになる。
従って、取り付け金具を壁に固定し、支持部材の挿通孔に支持片を挿通した状態で、支持部材の中空部内に上方から支柱を挿通することで、支柱を支持部材の中空部内に簡単に位置決めできることになり、支柱設置時の作業性を向上できる。
なお、支持部材の挿通孔は、取り付け金具を壁に固定した際、支持部材の下方で支持片を挿通できるようにするとよく、このためには、支持部材の中空部の中心軸方向両端側にそれぞれ挿通孔を設けるようにしてもよい。
また、取り付け金具固定時の支持部材の向きが決められている場合には、支持部材の中空部の中心軸方向両端のうち、下方に配置される側に、挿通孔を設けるようにしてもよい。
一方、この挿通孔に挿通される支持片は、挿通孔を介して支持部材に貫通される本体部と、本体部から支持部材の外側に延出されて、支柱に取り付けられた機器に接続されるケーブルを挟持するための挟持部と、を備えていてもよい。
このようにすれば、アンテナ等、支柱に取り付けられた機器から引き出されたケーブルを、支持片の挟持部を介して、取り付け金具に固定することができるようになり、そのケーブルを固定する際の作業性を向上できる。
実施形態の取り付け金具の構成を表す説明図であり、図1Aは取り付け金具を壁への当接面と直交する方向から見た状態を表す正面図、図1Bは取り付け金具をその当接面側から見た状態を表す側面図、図1Cは図1Aに示した取り付け金具を上方から見た状態を表す平面図である。 実施形態の取り付け金具を壁への当接面とは反対側からみた斜視図である。 実施形態の取り付け金具に設けられる支持片の構成例を表す説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本実施形態の取り付け金具2は、アンテナ、アンテナからの受信信号を増幅する増幅器(所謂ブースター)、複数のアンテナからの受信信号を混合する混合器等が取り付けられる支柱(所謂マスト)を、建造物等の壁に固定するためのものである。
このため、取り付け金具2は、図1、図2に示すように、支柱4(図3参照)を挿入可能な中空部12を有するパイプ状の支持部材10と、壁に固定するための固定用ねじ孔22を有する板状のベース部材20と、連結部材30とを備える。
なお、以下の説明では、支持部材10の中空部12に支柱4が挿入されることにより、支柱4が支持部材10から突出される側を上方といい、その反対側を下方という。
連結部材30は、支持部材10の中空部12の中心軸10Aと、ベース部材20の板面とが平行になるよう、支持部材10とベース部材20とを連結するためのものであり、本実施形態では、これら各部材10、20に溶接にて接合されている。
ベース部材20において、固定用ねじ孔22は、支持部材10の中空部12の中心軸10Aに平行でベース部材20の板面を2分する分割中心軸20Aを挟んで、当該板面の上方及び下方にそれぞれ1対設けられている。なお、本実施形態では、ベース部材20は矩形形状であり、固定用ねじ孔22は、ベース部材20の板面の上下左右の4つの角部に設けられている。
また、ベース部材20には、分割中心軸20A上で、分割中心軸20Aの中心位置(換言すればベース部材20の板面の中心位置)20Bから上方に偏心した2箇所に、仮止め用ねじ孔24が設けられている。
仮止め用ねじ孔24の形状は、分割中心軸20Aの中心位置20Bから離れた方が小径で分割中心軸20Aの中心位置20Bに近い方が大径となるように2つの孔を連結しただるま孔形状である。つまり、仮止め用ねじ孔24は所謂だるま孔である。
また、連結部材30は、中空筒状の管形状(換言すれば、支持部材10と同じパイプ形状)であり、ベース部材20に対し、管の中心軸30Aがベース部材20の板面と直交し、且つ、ベース部材20の板面の分割中心軸20A上に位置するように、配置されている。
また、連結部材30は、ベース部材20の板面の分割中心軸20A上の上下2箇所で支持部材10を支持できるように、ベース部材20の板面で分割中心軸20Aの中心位置20Bから上方及び下方に偏心した上下2箇所に配置されている。
そして、2つの連結部材30の両端は、それぞれ、溶接にて、ベース部材20及び支持部材10に接合されている。つまり、支持部材10は、一対の連結部材30を介して、ベース部材20に一体的に組み付けられている。
このように上記各部材が溶接にて一体化された取り付け金具2は、腐食防止のために金属メッキが施されており、ベース部材20及び支持部材10において、連結部材30が接合される部分には、連結部材30の中空部の内径よりも小さい孔が設けられている。
この孔は、取り付け金具2をメッキ液に浸してメッキを施す際にメッキ液を通すための孔である。そして、ベース部材20の板面の上方に配置される連結部材30のベース部材20への溶接部分に設けられる孔は、だるま孔となっており、上述した仮止め用ねじ孔24の一つを構成している。なお、もう一つの仮止め用ねじ孔24を構成するだるま孔は、連結部材30の中空部に形成されるだるま孔よりも下方に設けられている。
次に、支持部材10において、上下一対の連結部材30が接合される部分と対向する側壁部分には、それぞれ、ボルト14を螺入するためのボルト用ねじ孔15が設けられている。
ボルト用ねじ孔15は、支持部材10の外からボルト14を螺入することで、ボルト14の先端部分を中空部12に挿入された支柱4に当接させ、更にボルト14を締め付けることで、支柱4を支持部材10にしっかりと固定できるようにするためのものである。
また、支持部材10において、中空部の中心軸10A方向の一端側、詳しくは、下方の連結部材30よりも更に下方の一端側には、中空部12の中心軸10Aを挟んで互いに対向する側壁を貫通するように一対の挿通孔16が設けられている。
この一対の挿通孔16は、支持部材10の中空部12内で支柱4を支持する支持片40を通すためのものであり、連結部材30の中心軸30Aと直交する方向に支持部材10を貫通するよう設けられている。
従って、この一対の挿通孔16に支持片40を挿通しておけば、支持部材10の中空部12に支柱4を挿入した際、支柱4の下方端部が支持片40に当接されて、支柱4が中空部12内で位置決めされ、支柱4が中空部12から抜け落ちるのを防止できる。
以上説明したように、本実施形態の取り付け金具2においては、ベース部材20の板面を左右に分割する分割中心軸20A上で、その中心位置20Bよりも上方に、2つの仮止め用ねじ孔24が設けられている。
このため、取り付け金具2を壁に取り付ける際には、図2に示すように、まず、その壁の所望の位置に、仮止め用ねじ孔24に挿通可能な仮止め用のねじ50を固定しておく。なお、このとき、ねじ50の頭部は、ベース部材20の板厚以上壁面から離す。
次に、取り付け金具2を壁に近づけ、仮止め用ねじ孔24の一方(図では下方に設けられた仮止め用ねじ孔24)にねじ50を通して、ベース部材20を壁に当接させる。
仮止め用ねじ孔24は、上方の径が小さいだるま孔にて構成されているので、使用者は、ベース部材20を壁に当接させた後、取り付け金具2を下方に移動させるか、或いは、取り付け金具2から手を離せば、ねじ50の本体部分がだるま孔の小径部分に入ることになる。
また、仮止め用ねじ孔24は、ベース部材20の板面の分割中心軸20A上でその中心位置20Bよりも上方に設けられているので、この状態で使用者が取り付け金具2から手を離しても、取り付け金具2がねじ50を中心として回転することはない。
また、この状態では、ねじ50の頭部が、仮止め用ねじ孔24の周囲でベース部材20の板面に係合されるので、取り付け金具2が壁から落下することはなく、取り付け金具2は、自重で、分割中心軸20Aが略鉛直方向となる正規の姿勢に保持される。
なお、取り付け金具2は、ベース部材20が壁に接することで、正規の姿勢から少し傾いた状態になることがあるが、使用者は、その傾きを片手で簡単に修正することができる。
このように、仮止め用ねじ孔24に仮止め用のねじ50を通すことで、取り付け金具2を壁に仮止めした後は、使用者は、ベース部材20の4つの固定用ねじ孔22にねじ52を通し、壁に螺入することで、取り付け金具2をしっかりと壁に固定することができる。
また、この固定時には、使用者は、最初から両手を使えることになるので、取り付け金具2の壁への取り付け作業を極めて簡単に行うことができ、従来のものに比べて、取り付け時の作業性を改善できる。
また、本実施形態の取り付け金具2において、ベース部材20には、上下2カ所に仮止め用ねじ孔24が設けられているため、この2つの仮止め用ねじ孔24のうちのいずれを利用しても、取り付け金具2を壁に仮止めすることができる。
そして、図2に示すように、2つの仮止め用ねじ孔24のうち、下方の仮止め用ねじ孔24を使って取り付け金具2を壁に仮止めした際には、ねじ52を使って取り付け金具2を壁に固定すると、仮止め用ねじ孔24に挿通されたねじ50の頭部が浮いてしまう。
このため、取り付け金具2を壁に見栄えよく固定するには、最後にねじ50を壁に螺入する必要があり、この作業が多少面倒になるが、この場合、取り付け金具2を壁に固定するねじの数を1本増加することができるので、取り付け金具2をより強固に固定できることになる。
一方、この最後の作業を実施することなく、取り付け金具2を壁に見栄えよく固定するには、2つの仮止め用ねじ孔24のうち、連結部材30に隠れた上方の仮止め用ねじ孔24を使って、取り付け金具2を壁に仮止めするようにすればよい。
つまり、このようにすれば、ねじ52を使って取り付け金具2を壁に固定した際に、仮止め用ねじ孔24に挿通されたねじ50の頭部が浮いていても、その状態が外から見えることはないので、壁に固定された取り付け金具2の見栄えが悪くなるのを防止できる。
なお、本実施形態では、ベース部材20の板面の中心位置20Bよりも上方に2つの仮止め用ねじ孔24を設けているが、この仮止め用ねじ孔24は一つであってもよい。
次に、上記のように壁に固定された取り付け金具2には、支持部材10の中空部12に支柱4が挿通されることになる。
そして、その支柱4の挿通前に、支持部材10に設けられた一対の挿通孔16を使って中空部12内に支持片40を貫通させておくことで、挿通された支柱4を中空部12内で位置決めして、支柱4が中空部12から抜け落ちるのを防止できる。
また、このように支柱4を支持部材10の中空部12に挿通した後は、ボルト14を使って支柱4を中空部12内に締め付けることで、支柱4は支持部材10(延いては取り付け金具2)にしっかりと固定されることになる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、支持片40は、支持部材10に設けられた挿通孔16に挿通することにより、支持部材10の中空部12内に設けられるが、図2に示すように、単に板状に形成すると、挿通孔16への挿通後、挿通孔16から抜け落ちることが考えられる。
このため、支持片40は、図3Aに示すように、支持部材10への取り付け後、支持部材10の外に突出される端部41、42を屈曲させて、支持片40が挿通孔16から抜け落ちることのないようにするとよい。
またこの場合、支持部材10の両端部41、42のうち、一方の端部41は、予め屈曲されていてもよい。
また、支持片40は、図3B、図3Cに示すように、一方の端部41に、支柱4に取り付けられたアンテナ等の機器に接続されるケーブル60を挟持するための挟持部44、46を設けるようにしてもよい。
図3Bに示す挟持部44は、支持片40の端部41を支持部材10から延出して、支持部材10の外壁に沿って下方に屈曲させ、その屈曲させた下方でU字を呈するように上方に湾曲させ、その上方端部をU字の内側を閉塞するように折り曲げた形状になっている。このため、この挟持部44は、U字の上方の開口部からケーブル60を入れることで、ケーブル60を挟持させることができる。
また、図3Cに示す挟持部46は、支持片40の端部41を、ケーブル60を挟持可能な長さ分だけ、支持部材10の外側に真っ直ぐ延出させて、上方に屈曲させた形状になっている。このため、この挟持部46は、支持部材10の外壁との間でケーブル60を挟持できるようになる。
なお、図3A〜図3Cに示す支持片40は、支持部材10に挿通孔16が設けられた取り付け金具であれば使用でき、例えば、ベース部材20に仮止め用ねじ孔24が設けられていない従来の取り付け金具であっても、使用することができる。
そして、特に、挿通孔16に挿通する支持片40として、図3B、図3Cに示すような挟持部44、46を備えたものを使用すれば、挟持部44、46を利用してケーブル60を固定することができるので、ケーブル固定時の作業性を向上できる。
つまり、取り付け金具は、支柱4に取り付けられたアンテナ等の機器に接続されるケーブル60を固定できるようになっていないので、ケーブル60を固定するには、ケーブル固定具を別途設けるか、或いは、粘着テープを利用する必要がある。
しかし、上記のように支持片16の本体部に対し、ケーブルを挟持するための挟持部44、46を設けるようにすれば、支持片16だけで支柱4の位置決めとケーブル60の固定を行うことができることから、支柱及びケーブルの固定作業を極めて簡単に行うことができる。また、その固定のための部品点数を少なくすることができる。
次に、上記実施形態では、ベース部材20の板面の中心位置20Bよりも上方に仮止め用ねじ孔24を設け、支持部材10の下方端部に支持片40を挿通するための挿通孔16を設けるものとして説明した。
しかし、仮止め用ねじ孔24及び挿通孔16は、それぞれ、ベース部材20及び支持部材10において、これら各部材の中心位置を挟んで上下に設けるようにしてもよい。このようにすれば、取り付け金具2は、支持部材10の中空部12の両端のいずれを上方に配置しても、上記実施形態と同様に壁に固定し、支柱4を支持することができるようになる。
なお、この場合、仮止め用ねじ孔24を構成するだるま孔は、ベース部材20の中心位置20Bに近い側が大径となり、中心位置20Bから離れた側が小径となるように構成するとよい。
また、仮止め用ねじ孔24は、必ずしもだるま孔にする必要はなく、円形であっても、矩形であってもよい。
但し、矩形にする場合には、仮止め用ねじ孔24を構成する複数の角部の内、ベース部材20の板面で分割中心軸20Aの中心位置20Bから離れた側の角部が、分割中心軸20A上に位置するように構成するとよい。
このようにすれば、壁に固定された仮止め用部材(ねじ若しくは釘)を仮止め用ねじ孔24に挿通した際に、仮止め用部材の本体部分が取り付け金具2の自重で仮止め用ねじ孔24の角部に当接されることになり、取り付け金具2の傾きを簡単に調整することができる。
また、上記実施形態では、連結部材30は、支持部材10及びベース部材20に対し溶接にて一体的に組み付けられているものとして説明したが、これら各部材は別体に構成され、ねじ等で着脱自在に連結するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、ベース部材20の板面には、固定用ねじ孔22が、分割中心軸2Aを挟んで、ベース部材20の上方及び下方にそれぞれ一対設けられるものとして説明した。しかし、固定用ねじ孔22は、分割中心軸2Aを挟んで一対以上設けられていればよく、その数は、適宜設定すればよい。
また、上記実施形態では、連結部材30はパイプ形状であり、支持部材10とベース部材20とは2本の連結部材30を使って連結されるものとして説明したが、連結部材30は、例えば、板状であっても棒状であってもよい。つまり、連結部材30は、支持部材10とベース部材20とを連結できればよく、その形状は任意に設定すればよい。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
2…取り付け金具、4…支柱、10…支持部材、10A…中心軸、12…中空部、14…ボルト、15…ボルト用ねじ孔、16…挿通孔、20…ベース部材、20A…分割中心軸、20B…中心位置、22…固定用ねじ孔、24…仮止め用ねじ孔、30…連結部材、30A…中心軸、40…支持片、44…挟持部、46…挟持部、50,52…ねじ、60…ケーブル。

Claims (5)

  1. 支柱を壁に取り付けるための取り付け金具であって、
    前記支柱を挿入可能な中空部を有する支持部材と、
    前記壁に固定するためのねじ孔を有する板状のベース部材と、
    前記支持部材の前記中空部の中心軸と前記ベース部材の板面とが平行になるよう、前記支持部材と前記ベース部材とを連結するための連結部材と、
    を備え、
    前記ベース部材の前記板面には、前記ねじ孔として、
    前記支持部材の前記中空部の中心軸に平行で当該板面を2分する分割中心軸を挟んで設けられた複数対の固定用ねじ孔と、
    当該板面の前記分割中心軸上で当該分割中心軸の中心位置から偏心した位置に設けられた仮止め用ねじ孔と、
    が設けられている、取り付け金具。
  2. 前記連結部材は、中空筒状の管形状であり、前記ベース部材に対し、管の中心軸が前記分割中心軸上に位置し且つ前記ベース部材の前記板面と直交するように設けられており、
    前記仮止め用ねじ孔は、前記ベース部材において前記連結部材の中空部に対応する位置に設けられている、請求項1に記載の取り付け金具。
  3. 前記仮止め用ねじ孔の形状は、前記分割中心軸の中心位置から離れた方が小径で前記分割中心軸の中心位置に近い方が大径となるように2つの孔を連結しただるま孔形状である、請求項1又は請求項2に記載の取り付け金具。
  4. 前記支持部材は、中心軸方向両端側の少なくとも一方に、
    前記中空部を挟んで互いに対向する側壁を貫通するように設けられ、前記中空部内で前記支柱の一端が当接される支持片を挿通するための挿通孔、
    を備えている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の取り付け金具。
  5. 前記挿通孔に挿通される支持片は、
    前記挿通孔を介して前記支持部材に貫通される本体部と、
    該本体部から前記支持部材の外側に延出されて、前記支柱に取り付けられた機器に接続されるケーブルを挟持するための挟持部と、
    を備えている、請求項4に記載の取り付け金具。
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