JP2018005822A - 仮想データベースシステム管理装置、管理方法及び管理プログラム - Google Patents

仮想データベースシステム管理装置、管理方法及び管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】解釈不能な問合せ文に対しても、配下のデータベースシステムに処理を委譲することにより問合せ文の実行を可能とする仮想データベースシステムを得る。【解決手段】仮想データベースシステム管理装置であって、問合せ文の実行計画を生成し実行計画の作成の可否を判断する一方、実行計画の生成が可能な場合に、問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換する変換後問合せ文の生成を行うとともに、実行計画の生成が不可能な場合に、一定条件下で問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換するパススルー問合せ文の生成を行う実行計画生成部を有し、実行計画生成部は、実行計画の生成が実行できない問合せ文が参照する物理データベースシステムを特定する手段と、物理データベースシステム特定手段で特定された物理データベースシステムが1つである場合に、問合せ文をパススルー問合せ文に書き換える手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、1つ又は複数の物理データベースシステムと接続し、それらを論理的に1つのデータベースシステムとして扱うことを可能とする仮想データベースシステム管理装置、管理方法及び管理プログラムに関する。
複数のデータベースシステムが存在しそれらを統合的に扱う場合に、特許文献1〜3に開示されているようなマルチデータベースシステムあるいは仮想データベースシステムが提案されている。
これらのシステムでは、基本的に複数のデータベースシステムと接続して、それらのデータベースを物理データベースモデルとして管理する一方、論理データベースモデルを作成し物理データベースモデルと紐付けることによって、複数の物理データベースモデルを1つの論理データベースモデルとして扱い、その論理データベースモデルに対する問合せ文の実行を可能としている。
特開平10-307743号公報 特開2014−13468号公報 特願2014−057080
前記仮想データベースシステムにおいては、与えられた問合せ文に対応して、仮想データベースシステムに接続された各物理データベースシステムにおいて実行可能な副問合せ文(各物理データベース単位で実行する問合せ文)が生成・実行され、それらの副問合せ文の結果を仮想データベースシステムにて受け取り、さらに問合せ文の残りの処理を実行して結果を返すことが行われる。
しかしこの際、仮想データベースシステムが備えるデータベース機能と、配下に接続される物理データベースシステムが備えるデータベース機能に差分(機能差異)がある場合、特に仮想データベースシステムにおけるデータベース機能が不足している場合には、与えられた問合せ文を解釈できず、結果実行に失敗するという現象が生じることがある。
このことから、例えば、ユーザシステムが直接的に物理データベースシステムに接続されていた状態から、仮想データベースシステムを活用する状態へと移行する場合に、それまで実行可能であった問合せ文が移行後に実行不可となる問題が発生する。
特許文献3に記載の仮想データベースシステム管理装置は、本発明者が提案したものであり、同一データを保有可能とする複数の物理データベースシステムが存在する環境において、問合せ処理の効率化を図るために、重複して持つべきデータ(データ再配置候補)、及びそのデータを配置する物理データベースシステムを選定可能なシステムであるが、仮想データベースシステムにおいて、ユーザシステムから入力される問合せ文が解釈可能な場合のみを検討範囲としており、与えられた問合せ文が解釈できない場合に対応していなかった。
本発明は上記実情に鑑みて提案されたもので、1つ又は複数の物理データベースシステムを扱う仮想データベースシステムにおいて、ユーザシステムから入力される問合せ文が、仮想データベースシステムにおいて解釈できない場合に、可能な限り、配下の物理データベースシステムを活用して問合せ文を実行し結果を返すことができる仮想データベースシステム管理装置、管理方法及び管理プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本発明は、仮想データベースシステムにおいて、ユーザシステムから入力された問合せ文に対して実行計画の生成が不可である場合に、問合せ文が参照する物理データベースシステムを特定する手段と、前記問合せ文を適切に書き換え、対象の物理データベースシステムへ書き換えられた問合せ文(パススルー問合せ文)を投稿して結果を受信する手段を備えることにより、仮想データベースシステムにおける実行計画の生成が不可である場合においても、ユーザシステムから入力された問合せ文に対する結果の出力を可能とするものである。
すなわち、本発明の仮想データベースシステム管理装置(請求項1)は、1つ又は複数の物理データベースシステムと接続し、それらを論理的に1つのデータベースシステムとして扱い、ユーザシステムから入力された問合せ文に応じて物理データベースシステムを選択して実行する仮想データベースシステム管理装置であって、
前記問合せ文の実行計画を生成し実行計画の作成の可否を判断する一方、前記実行計画の生成が可能な場合に、前記問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換する変換後問合せ文の生成を行うとともに、前記実行計画の生成が不可能な場合に、一定条件下で前記問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換するパススルー問合せ文の生成を行う実行計画生成部と、
前記実行計画の生成が可能な場合に、前記変換後問合せ文を実行し結果を前記ユーザシステムへ出力する問合せ実行部と、
前記実行計画の生成が不可能な場合に、前記パススルー問合せ文を実行し結果を前記ユーザシステムへ出力するパススルー実行部と、を有し、
前記実行計画生成部は、
前記実行計画の生成が実行できない問合せ文が参照する物理データベースシステムを特定する物理データベースシステム特定手段と、
前記問合せ文をパススルー問合せ文に書き換えるパススルー問合せ文作成処理手段と、
を具備することを特徴としている。
請求項2は、請求項1の仮想データベースシステム管理装置において、
前記パススルー問合せ文作成処理手段は、
前記一定条件下として、前記物理データベースシステム特定手段で特定された物理データベースシステムが1つである場合に、前記問合せ文をパススルー問合せ文に書き換えることを特徴としている。
請求項3は、請求項2の仮想データベースシステム管理装置において、
前記パススルー問合せ文作成処理手段は、前記問合せ文の前記パススルー問合せ文への書き換えについて、前記問合せ文の論理テーブルを前記特定された1つの物理データベースシステムが保持する物理テーブルに変換することで行うことを特徴としている。
本発明の仮想データベースシステム管理方法(請求項4)は、1つ又は複数の物理データベースシステムと接続し、それらを論理的に1つのデータベースシステムとして扱い、ユーザシステムから入力された問合せ文に応じてデータベースシステムを選択して実行する仮想データベースシステム管理方法であって、
仮想データベースシステムが備えるデータベース機能と、配下に接続されるデータベースシステムが備えるデータベース機能に差分がある場合に、
前記問合せ文の実行計画を生成し実行計画の作成の可否を判断する手順と、
前記実行計画の生成が可能な場合に、前記問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換する変換後問合せ文の生成を行い、前記変換後問合せ文を実行し、結果を前記ユーザシステムへ出力する手順と、
前記実行計画の生成が不可能な場合に、一定条件下で前記問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換するパススルー問合せ文の生成を行い、前記パススルー問合せ文を実行し、結果を前記ユーザシステムへ出力するパススルー手順と、を有し、
前記パススルー手順は、
前記実行計画の生成が実行できない問合せ文が参照する物理データベースシステムを特定し、
前記一定条件下として、前記物理データベースシステム特定手段で特定された物理データベースシステムが1つである場合に、前記問合せ文をパススルー問合せ文に書き換える手順を含むことを特徴としている。
請求項5は、請求項4の仮想データベースシステム管理方法において、
前記パススルー手順における前記問合せ文の前記パススルー問合せ文への書き換えは、前記問合せ文の論理テーブルを前記特定された1つの物理データベースシステムが保持する物理テーブルに変換する手順を含むことを特徴としている。
請求項6は、仮想データベースシステム管理プログラムであって、請求項4又は請求項5に記載の仮想データベースシステム管理方法の各手順をコンピュータにより実行可能としたことを特徴としている。
本発明によれば、仮想データベースシステムにて処理不能な問合せ文に対して、配下の物理データベースシステムにて直接実行の可能性がある場合に、問合せ文の処理を委譲して結果を得ることができる。
すなわち、処理不能な問合せ文が参照するテーブルが全て同一の物理データベースシステムに存在する場合(一定条件下である場合)に、パススルー問合せ文を生成し対象の物理データベースシステムに処理を委譲することにより問合せ文の実行が可能となる。
本発明の仮想データベースシステム管理装置の全体構成を示すブロック図である。 仮想データベースシステム管理装置の実行計画生成部における処理手順を示すフローチャート図である。 仮想データベースシステム管理装置のデータベース管理部における論理データベース管理テーブル及び物理データベース管理テーブルの例を示すテーブル図である。 (1)〜(3)は、問合せ文の具体例である。
本発明の仮想データベースシステム管理装置の実施形態の一例について、図面を参照して説明する。
仮想データベースシステム管理装置は、複数のデータベースシステムが存在する環境において、ユーザの問合せ内容に応じてデータベースシステムを選択して問合せ内容を実行可能とするシステムであり、仮想データベースシステム管理プログラムが格納された記録媒体やインターネットを介してソフトウエアのダウンロードによりインストールすることで、コンピュータ上に構築されている。
仮想データベースシステム管理装置が構築されるコンピュータは、オペレーティングシステム(OS)を含む基本プログラムや各種の基本デバイスが記憶されたROMと、各種のプログラムやデータが記憶されるハードディスクドライブ装置(HDD)と、CD−ROMやDVD等の記憶媒体からプログラムやデータを読み出すメディアドライブ装置と、プログラムを実行するCPUと、このCPUにワークエリアを提供するRAMと、入出力インターフェース(I/F)を介して接続されたディスプレイ、キーボードおよびマウス等のポインティングデバイスと、外部装置と通信するパラレル/シリアルI/Fとを主要部分とする一般的な構成を備えている。
本実施形態の仮想データベースシステム管理装置では、仮想データベースシステム管理プログラムがシリアル/パラレルI/Fから入力、またはメディアドライブ装置で読み取られてHDDに予め記憶される。仮想データベースシステム管理プログラムは記憶媒体に記憶され、メディアドライブ装置で読み取られてHDDにインストールされる。
コンピュータ上に構築された仮想データベースシステム管理装置は、複数の物理データベースシステムが存在する環境において、ユーザからのアクセス対象となる論理データベース情報(データベース、テーブル)を定義し、それらに対し、物理データベースシステム側におけるデータベース及びテーブルの組を割り当てることで、論理的に1つのデータベースシステムとして扱われる。
以下、本発明の仮想データベースシステム管理装置10における特徴的な構成について、図1のブロック図を参照して説明する。
仮想データベースシステム管理装置10は、複数のデータベースシステム(物理データベースシステム)20と接続されるデータベースインタフェース部11と、データベースインタフェース部11を介して各データベースシステム20の情報を取得し管理するデータベース管理部12と、ユーザシステム1との入出力を行うユーザインタフェース部13と、ユーザシステム1から入力された問合せ文を解析する問合せ入力解析部14と、問合せ文の実行計画を生成し問合せ文を書き換える実行計画生成部15と、データベースインタフェース部11を介して書き換えられた問合せ文(変換後問合せ文)を実行し結果をユーザシステム1へ出力する問合せ実行部16と、実行計画生成部15にて実行計画の生成が失敗した場合において、書き換えられた問合せ文(パススルー問合せ文)を直接対象のデータベースシステム20で実行し結果をユーザシステム1へ出力するパススルー実行部17と、を備えて構成されている。
データベース管理部12は、論理的に定義された論理データベース情報(データベース、テーブル等)を管理する論理データベース管理テーブル12aと、データベース・テーブル等の組を管理する物理データベース管理テーブル12bを備えることで、各データベースシステム20の情報を管理している。論理データベース管理テーブル12a及び物理データベース管理テーブル12bにおけるデータ間の紐付けについては、後述する。
問合せ入力解析部14は、ユーザインタフェース部13を介して入力された問合せ文の講文を解析し、解析結果を実行計画生成部15へ出力する。
実行計画生成部15は、データベース管理部12から問合せ文の問合せ入力解析部14での解析結果に対応するデータベース情報を取得し、問合せ文を実行するデータベースシステム20を選択するデータベース選択部15aを備え、選択したデータベースシステム20に対して問合せ文の実行計画を生成する。すなわち、データベース選択部15aは、データベース管理部12から問合せ文に対応するデータベース情報を取得し、論理テーブルを物理テーブルに変換して問合せ文を実行するためのデータベースシステム20を選択する。
この際、実行計画生成部15において、問合せ文に対する実行計画の生成が可能であるか、又は不可能であるかの判断が行われる。
実行計画生成部15は、問合せ文に対する実行計画の生成が不可能で実行できない場合に、問合せ文が参照するデータベースシステム20を特定する物理データベースシステム特定手段と、特定されるデータベースシステム20が1つである場合(一定条件下である場合)に、問合せ文を適切に書き換えるパススルー問合せ文作成処理手段とを備えている。
すなわち、物理データベースシステム特定手段において、問合せ文が参照するデータベースシステム20が1つであることを特定し、パススルー問合せ文作成処理手段において、前記問合せ文の論理テーブル名を1つのデータベースシステム20が保持する物理テーブル名に変換することでパススルー問合せ文を作成し、このパススルー問合せ文がパススルー実行部17に出力される。
したがって、実行計画生成部15においては、実行計画の生成が可能な場合には、問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換する変換後問合せ文の生成が行われ、実行計画の生成が不可能な場合には、一定条件下で問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換するパススルー問合せ文の生成が行われる。
実行計画の生成の可否は、仮想データベースシステムにおける機能の有無で判断されるが、判断手順については後述する。
問合せ実行部16は、実行計画生成部15において問合せ文に対する実行計画の生成が可能である場合に、実行計画生成部15にて生成された実行計画から、対象となるデータベースシステム20を選択し、データベースインタフェース部11を通じて変換後問合せ文を実行し、その結果についてユーザインタフェース部13を介してユーザシステム1へ出力する。
パススルー実行部17では、データベースインタフェース部11を通じて対象となるデータベースシステム20に対してパススルー問合せ文を実行し、その結果についてユーザインタフェース部13を介してユーザシステム1へ出力する。
実行計画生成部15においては、上述したように実行計画の生成の作成の可否を判断することで、ユーザシステム1から入力された問合せ文に対して変換後問合せ文を作成して問合せ実行部16で実行するか、パススルー問合せ文によりパススルー実行部17で実行するかを判断する。実行計画生成部15における前記判断の処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
先ず、問合せ入力解析部14から問合せ文と入力解析結果を入力として受け取る。そして、入力解析結果から1つの問合せ文から複数の参照テーブルを表すFROMリストを抽出し、データベース選択部15aを通して、FROMリストの各論理テーブルを物理テーブルに変換する(ステップ101)。
全ての物理テーブルが同じデータベースシステム20に存在するか否かを判定する(ステップ102)。
全ての物理テーブルが同じデータベースシステム20に存在する場合、パススルーDBフラグを「True」とする(ステップ103)。
全ての物理テーブルが同じデータベースシステム20に存在しない場合、パススルーDBフラグを「False」とする(ステップ104)。
入力解析結果及び論理テーブルから変換した物理テーブルリストから実行計画を作成する(ステップ105)。
実行計画の作成に成功したか否かを判断する(ステップ106)。実行計画の作成に失敗する例とは、問合せ文に対応できない処理が含まれている場合である。
実行計画の作成に成功した場合、問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換した変換後問合せ文を生成する(ステップ107)。
そして、問合せ実行部16へ変換後問合せ文を出力し実行する(ステップ108)
実行計画の作成に失敗した場合、パススルーDBフラグが「True」かどうかを判定する(ステップ109)。
パススルーDBフラグが「True」である場合、問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換したパススルー問合せ文を生成する(ステップ110)。
そして、パススルー実行部17へパススルー問合せ文を出力し実行する(ステップ111)。
パススルーDBフラグが「True」でない場合(「False」である場合)、全ての物理テーブルが同じデータベースシステム20に存在しないので問合せ文を作成できず、処理失敗で終了する(ステップ112)。
続いて、具体的な論理データベース管理テーブル12a及び物理データベース管理テーブル12bを備えたデータベース管理部12を有する仮想データベースシステム管理装置の処理概要について、図3及び図4を参照して説明する。
仮想データベースシステム管理装置には、2つのデータベースシステムDB1及びDB2が接続されている。データベースシステムDB1は、内部に2つのテーブルTBL1及びTBL2を保持し、データベースシステムDB2は、内部に1つのテーブルTBL3のデータを保持しているものとする。
データベース管理部12においては、図3に示されるように、ユーザシステム1からアクセス対象となる論理データベース管理テーブル12a及び物理データベース管理テーブル12bが作成され、各データベースシステム20の情報が管理される。すなわち、物理データベース管理テーブル12bは、エントリ番号(P1〜P3)、データベースがDB1とDB2のどちらであるか、テーブル(TBL1〜TBL3)の情報を管理している。また、論理データベース管理テーブル12aには、データベース名及びテーブル名と、物理データベース管理テーブル12bのデータに対して、対応する各エントリ番号(P1〜P3)を紐付けて管理する情報としてリンク項目が設定されている。
したがって、仮想データベースシステム上では、各テーブル(テーブルTBL1、テーブルTBL2、テーブルTBL3)は、論理データベース管理テーブル12aの1つのデータベースVDB1で管理されている。
上述のようなデータベース管理部12に対して、ユーザシステム1からの問合せ文Q1が図4(1)である場合を考える。
問合せ入力解析部14による解析結果から、問合せ文Q1が参照するテーブルを表すFROMリストとして{VDB1.TBL1,VDB1.TBL2}を得る。データベース選択部15aを通して、FROMリストの要素である論理データベース管理テーブル12aの各論理データに対して、対応する物理データベース管理テーブル12bの情報を検索すると、VDB1.TBL1に対してDB1.TBL1となり、VDB1.TBL2に対してDB1.TBL2となる。したがって、両者とも同じデータベースシステムDB1に存在することがわかり、パススルーDBフラグは「True」にセットされる。
引き続き、実行計画生成部15において問合せ文Q1に対する実行計画の生成を行い、問題なく生成されたとすると、通常処理として問合せ実行部16での処理へ移行する(図2におけるステップ108)。
問合せ文Q1の場合、実行計画生成部で生成される変換後問合せ文は、DB1に対する副問合せ文(各物理データベース単位で実行する問合せ文)と一致する。
次に、問合せ文Q2が図4(2)である場合を考える。
FROMリストは問合せ文Q1の場合と同じため、図4(1)と同様に考えてパススルーDBフラグは「True」にセットされる。次の実行計画生成時において、この実行計画生成部15がLIKE句(この例の場合、「COL1が2016で始まる文字列」の意)の処理に対応していなかったと仮定すると、問合せ文Q2に対する実行計画生成は失敗することになる。
パススルーDBフラグは「True」であることから、問合せ文Q2の論理テーブルを全て物理テーブルに変換したパススルー問合せ文PQ2を生成し、パススルー実行部17の処理へ移行する。
パススルー実行部17では、パススルー問合せ文PQ2を受け取り、データベースインタフェース部11を通じて対象のデータベースシステムDB1にてパススルー問合せ文PQ2を実行し、その結果を受け取りユーザインタフェース部11へ出力する。なお、配下のデータベースシステムDB1においては、LIKE句の処理に対応しているものとする。
この一連の処理により、入力された問合せ文Q2が仮想データベースシステム管理装置で通常処理できない場合においても、配下のどれか1つのデータベースシステムにて処理可能な問合せ文であれば、パススルー問合せ文PQ2を作成して対象のデータベースシステムへ処理を委譲することにより問合せ文Q2の実行が可能となる(図2におけるステップ111)。
更に、問合せ文Q3が図4(3)である場合を考える。
FROMリストは{VDB1.TBL1,VDB1.TBL3}であり、物理テーブルに変換すると{DB1.TBL1,DB2.TBL3}となり、問合せ文Q3が参照するテーブルは複数のデータベースシステムDB1,DB2に存在することになり、パススルーDBフラグは「False」にセットされる。
次に、実行計画生成時においては、問合せ文Q2と同様、実行計画生成部15がLIKE句の処理に対応していないと仮定すると実行計画の生成に失敗する。この場合、問合せ文Q2と異なり、パススルーDBフラグが「False」であることから、パススルー実行部17へ処理を移行することができず、エラーとして処理を完了する(図2におけるステップ112)。
問合せ文Q3の場合、問合せ文により参照されるテーブルが複数のデータベースシステムDB1,DB2に分かれて存在することから、問合せ文Q2の例のようにパススルー問合せ文を生成して配下のデータベースシステムに処理を委譲することはできない。
上述した仮想データベースシステム管理装置では、実行計画生成部15において実行計画から問合せ文に対する変換後問合せ文の作成を行うように構成したが、実行計画生成部15においては実行計画まで作成し、この実行計画に基づいて、問合せ実行部16で変換後問合せ文を作成して実行するように構成してもよい。
上述したように、複数のデータベースシステム20を扱う仮想データベースシステム管理装置において、ユーザシステム1から入力される問合せ文が、仮想データベースシステム管理装置にて解釈できずに実行できない場合においても、問合せ文が参照するテーブルが全て同一のデータベースシステム20に存在する場合には、対象のデータベースシステム20に処理を委譲することにより問合せ文の実行が可能となる。
その結果、既存のデータベースシステムが存在して後から仮想データベースシステムの環境を導入する場合に、既存のデータベースシステムと仮想データベースシステムの問合せ文処理の機能差異(差分)により、従来実行可能であった問合せ文が、仮想データベースシステム管理装置の環境下において実行不可となる事象を回避することができる。
1…ユーザシステム、 10…仮想データベースシステム管理装置、 11…データベースインタフェース部、 12…データベース管理部、 12a…論理データベース管理テーブル、 12b…物理データベース管理テーブル、 13…ユーザインタフェース部、 14…問合せ入力解析部、 15…実行計画生成部、 15a…データベース選択部、 16…問合せ実行部、 17…パススルー実行部、 20…データベースシステム(物理データベースシステム)。

Claims (6)

  1. 1つ又は複数の物理データベースシステムと接続し、それらを論理的に1つのデータベースシステムとして扱い、ユーザシステムから入力された問合せ文に応じて物理データベースシステムを選択して実行する仮想データベースシステム管理装置であって、
    前記問合せ文の実行計画を生成し実行計画の作成の可否を判断する一方、前記実行計画の生成が可能な場合に、前記問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換する変換後問合せ文の生成を行うとともに、前記実行計画の生成が不可能な場合に、一定条件下で前記問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換するパススルー問合せ文の生成を行う実行計画生成部と、
    前記実行計画の生成が可能な場合に、前記変換後問合せ文を実行し結果を前記ユーザシステムへ出力する問合せ実行部と、
    前記実行計画の生成が不可能な場合に、前記パススルー問合せ文を実行し結果を前記ユーザシステムへ出力するパススルー実行部と、を有し、
    前記実行計画生成部は、
    前記実行計画の生成が実行できない問合せ文が参照する物理データベースシステムを特定する物理データベースシステム特定手段と、
    前記問合せ文をパススルー問合せ文に書き換えるパススルー問合せ文作成処理手段と、
    を具備することを特徴とする仮想データベースシステム管理装置。
  2. 前記パススルー問合せ文作成処理手段は、
    前記一定条件下として、前記物理データベースシステム特定手段で特定された物理データベースシステムが1つである場合に、前記問合せ文をパススルー問合せ文に書き換える請求項1に記載の仮想データベースシステム管理装置。
  3. 前記パススルー問合せ文作成処理手段は、前記問合せ文の前記パススルー問合せ文への書き換えについて、前記問合せ文の論理テーブルを前記特定された1つの物理データベースシステムが保持する物理テーブルに変換することで行う請求項2に記載の仮想データベースシステム管理装置。
  4. 1つ又は複数の物理データベースシステムと接続し、それらを論理的に1つのデータベースシステムとして扱い、ユーザシステムから入力された問合せ文に応じて物理データベースシステムを選択して実行する仮想データベースシステム管理方法であって、
    仮想データベースシステムが備えるデータベース機能と、配下に接続されるデータベースシステムが備えるデータベース機能に差分がある場合に、
    前記問合せ文の実行計画を生成し実行計画の作成の可否を判断する手順と、
    前記実行計画の生成が可能な場合に、前記問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換する変換後問合せ文の生成を行い、前記変換後問合せ文を実行し、結果を前記ユーザシステムへ出力する手順と、
    前記実行計画の生成が不可能な場合に、一定条件下で前記問合せ文の論理テーブル名を物理テーブル名に変換するパススルー問合せ文の生成を行い、前記パススルー問合せ文を実行し、結果を前記ユーザシステムへ出力するパススルー手順と、を有し、
    前記パススルー手順は、
    前記実行計画の生成が実行できない問合せ文が参照する物理データベースシステムを特定し、
    前記一定条件下として、前記物理データベースシステム特定手段で特定された物理データベースシステムが1つである場合に、前記問合せ文をパススルー問合せ文に書き換える手順を含む
    ことを特徴とする仮想データベースシステム管理方法。
  5. 前記パススルー手順における前記問合せ文の前記パススルー問合せ文への書き換えは、前記問合せ文の論理テーブルを前記特定された1つの物理データベースシステムが保持する物理テーブルに変換する手順を含む請求項4に記載の仮想データベースシステム管理方法。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の仮想データベースシステム管理方法の各手順をコンピュータにより実行可能とした仮想データベースシステム管理プログラム。
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