以下に、本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.提供処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る提供処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。図1では、本願に係る提供装置に対応する提供装置100が、ユーザによって利用される端末装置に、株式や証券等の銘柄に関する情報を提供する処理の一例について説明する。また、図1では、ユーザによって利用される端末装置が、提供装置100から提供された銘柄に関する情報を表示する処理の一例を示す。
図1に示すユーザ端末101及び102は、銘柄情報やウェブページ等のコンテンツを表示する情報処理端末であり、例えば、ノート型PC(Personal Computer)である。実施形態において、ユーザ端末101は、ユーザU01によって利用される。また、ユーザ端末102は、ユーザU02によって利用される。ユーザ端末101及び102は、取得したコンテンツ(例えば、銘柄情報)を画面に表示する。なお、以下では、ユーザ端末101及び102を区別する必要のないときは、「ユーザ端末10」と表記する。また、ユーザU01及びユーザU02を区別する必要のないときは、単に「ユーザ」と表記する。また、以下では、ユーザ端末10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザをユーザ端末10と読み替えることもできる。
ユーザ端末10は、ユーザによる操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、ユーザ端末10は、ユーザによる操作にしたがって、取得したウェブページにおいて、銘柄に関する情報を表示させたり、銘柄に関する検索処理を行ったり、ユーザからウェブ上に投稿されるテキストデータの送信処理を行ったりする。
図1に示したコンテンツ配信サーバ30は、ユーザ端末10からアクセスされた場合に、コンテンツを配信するサーバ装置である。コンテンツ配信サーバ30は、例えば、ウェブサーバであり、ユーザ端末10からアクセスされた場合に、各種サービスに関するウェブページを配信する。図1の例では、コンテンツ配信サーバ30は、銘柄の値動き等をユーザに提供するファイナンスサイトに関するウェブページをユーザ端末10に配信する。また、コンテンツ配信サーバ30は、ユーザから検索クエリを受信した場合には、検索クエリに対応する検索結果(例えば、検索クエリに対応する銘柄)をユーザ端末10に送信する。なお、図1では図示を省略しているが、コンテンツ配信サーバ30は、複数存在していてもよい。すなわち、ファイナンスサイトを配信するサーバや、検索サイトを配信するサーバなど、各サーバが別々にコンテンツ配信サーバ30として存在していてもよい。
図1に示した提供装置100は、本願に係る提供装置に対応するサーバ装置である。提供装置100は、ユーザ端末10がコンテンツ配信サーバ30にアクセスした際に、コンテンツ配信サーバ30を介して、ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、例えば、ユーザの年齢や性別等の属性情報や、銘柄情報に対する通信ネットワーク上におけるユーザの行動履歴を含む。銘柄情報に対するユーザの行動履歴には、例えば、ファイナンスサイトにおいてユーザが所定の銘柄を閲覧した行動や、検索サイトにおいて所定の銘柄をユーザが検索した行動等のログが含まれる。
そして、提供装置100は、取得したユーザ情報に基づいて、所定の銘柄と、他の銘柄とに有意な関連を有するか否かを示す、銘柄同士の関連性を示す指標値(スコア)を算出する。さらに、提供装置100は、算出した指標値に基づいて、ユーザに提供するための銘柄情報を生成する。ここで、提供装置100が提供する銘柄情報とは、銘柄同士の関連性が視覚的(グラフィカル)に表現される銘柄情報であり、例えば、ユーザ端末10の画面に表示される。提供装置100から銘柄情報の提供を受けるユーザであるユーザU02は、例えばユーザ端末102に銘柄情報を表示することで、銘柄同士の関連性を一目で把握することができる。以下、図1を用いて、本願に係る提供装置100が、銘柄情報をユーザ端末102に提供する処理の一例について、流れに沿って説明する。また、以下では、提供装置100が生成して、ユーザ端末102に提供する銘柄情報を、区別のため「関連銘柄情報」と表記する。
まず、ユーザ端末101は、コンテンツ配信サーバ30にアクセスし、銘柄に関する所定の行動を実行する(ステップS11)。例えば、ユーザU01は、ユーザ端末101に表示されたファイナンスサイトにおいて所定の銘柄を閲覧したり、検索サイトにおいて銘柄を検索したりする。
コンテンツ配信サーバ30は、ユーザU01の行動履歴を含む、ユーザU01のユーザ情報を取得する(ステップS12)。コンテンツ配信サーバ30は、種々の既知の技術を用いてユーザ情報を取得してもよい。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ユーザ端末101から送信されるクッキーに基づいて、ユーザ端末101を利用するユーザU01を特定し、ユーザU01のユーザ情報を取得してもよい。上述のように、ユーザ情報には、例えば、ユーザU01の年齢や性別などの属性情報や、ユーザ端末101の通信ネットワーク上の行動ログが含まれる。なお、図1では図示を省略しているが、ユーザ端末101は、実施形態に係る提供処理を行うのに充分な、相当数が存在するものとする。
コンテンツ配信サーバ30は、取得したユーザ情報を提供装置100に送信する(ステップS13)。提供装置100は、コンテンツ配信サーバ30から送信されたユーザ情報を取得する。そして、提供装置100は、取得したユーザ情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。
実施形態に係る算出処理について詳細は後述するが、例えば、提供装置100は、ユーザU01の閲覧履歴や、検索履歴に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。例えば、ユーザU01の閲覧履歴に、銘柄AAAの情報を閲覧した履歴と、銘柄BBBの情報を閲覧した履歴とが含まれていたとする。この場合、提供装置100は、銘柄AAAと銘柄BBBとが何らかの関連性を有している可能性があるとして、銘柄AAAと銘柄BBBにおける指標値が高くなるよう指標値を算出する。あるいは、ユーザU01の検索履歴に、銘柄AAAを検索した履歴と、銘柄BBBを検索した履歴とが含まれていたとする。この場合も、提供装置100は、銘柄AAAと銘柄BBBとが何らかの関連性を有している可能性があるとして、銘柄AAAと銘柄BBBにおける指標値が高くなるよう指標値を算出する。なお、提供装置100は、ユーザ情報として、ユーザU01からネットワーク上に投稿されるメッセージやコメント等のテキストデータや、ユーザU01が銘柄をリスト化した情報(例えば、銘柄のウォッチリストへの登録や、実際に銘柄を購入したことによるポートフォリオへの追加など)等を用いて、上記算出処理を行ってもよい。そして、提供装置100は、算出された指標値に基づいて、銘柄同士の関連性が視覚的に把握可能な関連銘柄情報を生成する(ステップS14)。
続いて、提供装置100は、ユーザU02によって利用されるユーザ端末102から、関連銘柄情報の要求を受信するものとする(ステップS15)。なお、ユーザU02は、例えば、投資行動に役立てることを目的として、提供装置100にアクセスし、提供装置100の提供する関連銘柄情報の取得を所望するユーザである。
提供装置100は、ユーザ端末102からの要求に応答して、自身が生成した関連銘柄情報を提供する(ステップS16)。ユーザ端末102は、提供された関連銘柄情報を画面に表示する(ステップS17)。具体的には、提供装置100は、ユーザ端末102からアクセスされた場合に、生成した関連銘柄情報を表示可能なGUI(Graphical User Interface)を提供する。すなわち、提供装置100が提供するGUIでは、提供装置100が算出した指標値に基づいて、銘柄同士の関連性がグラフィカルに表示される。図1の例では、提供装置100は、インターフェイスW10をユーザ端末102に提供する。なお、インターフェイスW10は、ウェブページとして実現されてもよいし、提供装置100が提供するアプリで表示されるコンテンツとして実現されてもよい。
図1に示すように、提供装置100が提供する関連銘柄情報における各銘柄は、インターフェイスW10において、銘柄と銘柄とを結ぶ線を伴って視覚的に表示される。
提供装置100が提供する関連銘柄情報では、所定の銘柄が基点となり、基点となった銘柄に対して関連性を有する銘柄が視覚的に表示される。具体的には、関連銘柄情報は、インターフェイスW10上において、ノードと、関連性を有する各ノードを結ぶエッジ(枝、辺、線)とで表現されるグラフとして表示される。なお、以下の説明では、各銘柄をノードと表現し、各ノードを結ぶエッジを線と表現する場合がある。
例えば、図1において、ノード50は、株式会社AAAに対応する銘柄を示すノードであり、現時点における基点ノードであるものとする。また、各ノードは、線で結ばれることにより、他のノードと関連性があることが示される。例えば、図1では、ノード50は、線71、線72、線73、線74及び線75を有する。この場合、ノード50に対応する銘柄AAAは、各線で結ばれたノードに対応する銘柄と関連性を有する。
なお、提供装置100は、銘柄AAAと関連性を有する銘柄を、すべてインターフェイスW10に表示せず、所定の表示調整処理を行う。具体的には、提供装置100は、銘柄AAAとの関係において、上記算出処理において第1の閾値を超える指標値を有する銘柄については、インターフェイスW10の表示から除外する。そして、提供装置100は、銘柄AAAとの関係において、上記算出処理において第2の閾値を超える指標値を有する銘柄について、インターフェイスW10に表示する。
かかる処理は、インターフェイスW10において表示する銘柄のうち、一般的に知れ渡っている関係性を有する銘柄同士の表示を排除することで、インターフェイスW10における視認性を向上させるために行われる。例えば、銘柄AAAに対して、「AAA商事」という関連会社が存在し、両者が親会社子会社等の関係にあるとする。この場合、一般的なユーザU02にとっては、あえて両者の関係を結んだ線を表示されなくとも、両者が関連性を有することは自明であり、新たな情報を提供されることにつながらない場合がある。
このため、提供装置100は、一般に関連性が高いと想定される銘柄間で算出される指標値を、第1の閾値として設定する。そして、提供装置100は、第1の閾値を超える指標値を有する銘柄同士については、自明な関係であるものとして、インターフェイスW10の表示から除外する。一方、提供装置100は、第1の閾値よりも小さい値であるが、有意に関連性を有すると想定される銘柄間で算出される指標値を、第2の閾値として設定する。そして、提供装置100は、第2の閾値を超える関係にある銘柄同士について、インターフェイスW10に表示する。かかる調整により、提供装置100は、インターフェイスW10において、所定のノードと線で結びつくノードの数を制限することができるため、ユーザU02にとって見易い表示の関連銘柄情報を提供できる。
図1に示す例では、インターフェイスW10において、ノード50は、ノード51や、ノード52や、ノード53や、ノード54や、ノード55と結ばれる。これは、ノード50に対応する銘柄AAAが、各ノードに対応する銘柄と、第1の閾値を超えず、かつ、第2の閾値を超える指標値を有していることを示している。
また、提供装置100は、インターフェイスW10において、ノードを相対的に強調表示することで、ユーザU02に対して視覚的な情報を提供することに寄与する。例えば、提供装置100は、所定数を超える線を有するノードについては、他のノードと異なる色で表示することにより、ノードを相対的に強調表示する。例えば、1つの線を有するノードに対して、2つ以上の線を有するノード55は、相対的に強調表示される(例えば、ユーザ端末10の画面上では、ノードが青色に着色されて表示されるなど)。さらに、3つ以上の線を有するノード50やノード56は、ノード55とは異なる表示手法により、相対的に強調表示される(例えば、ユーザ端末10の画面上では、ノードが赤色に着色されて表示されるなど)。これにより、提供装置100は、多くの銘柄と関連性を有する銘柄について、視覚的な情報をユーザU02に提供することができる。
なお、提供装置100は、インターフェイスW10において、関連性を有する銘柄をどの段階まで表示するかの設定等を行う。例えば、図1の例では、ノード55は、ノード50に対して直接的に関連性を有するノードである。かかる状況を、便宜上「第1段階」と表現すると、例えば、ノード56は、ノード50に対して第2段階の関連性を有するノードといえる。また、ノード57は、ノード50に対して第3段階の関連性を有するノードといえる。すなわち、図1の例では、提供装置100は、ノード50に対して第3段階までの関係を有するノードを表示しているものとする。かかる設定は可変であり、提供装置100は、例えばユーザU02からインターフェイスW10を介して要求を受け付けることにより、受け付けた段階まで関連性を表示するような関連銘柄情報をユーザU02に提供することができる。
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、通信ネットワーク上における関連銘柄情報に対するユーザU01の行動履歴を含む情報であるユーザ情報を取得する。また、提供装置100は、取得されたユーザ情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。そして、提供装置100は、算出された所定の銘柄同士の指標値のうち、第1の閾値を超える指標値を有する銘柄同士は除外したうえで、第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値を超える指標値を有する銘柄同士に関する情報をユーザ端末102に提供する。
これにより、提供装置100は、ユーザU02にとって自明な情報を除外しつつ、かつ、ユーザ同士の閲覧履歴や検索履歴に基づいた銘柄同士の関連性を示す情報を提供することができる。このため、ユーザU02は、銘柄同士の意外な関連性を発見したり、他のユーザであるユーザU01が着目している銘柄同士を把握したりすることができる。すなわち、提供装置100は、このような関連銘柄情報をユーザU02に提供することで、ユーザU02の投資行動を拡張させることができる。
また、提供装置100は、上記のようにGUIとしてインターフェイスW10をユーザU02に提供する。このため、提供装置100は、インターフェイスW10を介して、種々の要求をユーザU02から受け付けることができる。この点について、図2及び図3を用いて説明する。まず、図2を用いて、提供装置100が、基点とするノードの指定をユーザU02から受け付ける処理について説明する。図2は、実施形態に係る提供装置100が提供する関連銘柄情報の一例を説明する図(1)である。図2の上部には、図1で示したインターフェイスW10を示している。すなわち、図2の上部に示す関連銘柄情報は、提供装置100がユーザU02に提供した初期状態の関連銘柄情報であり、基点となるノードがノード50である関連銘柄情報である。
インターフェイスW10において、ユーザU02は、ポインタ80を操作して、基点となるノードを選択することが可能である。例えば、図2に示す上部においては、基点となるノードがノード50に選択されている。ここで、提供装置100は、ノード50とは異なるノードを基点となるノードとする旨を示した要求をユーザ端末102から受け付けたものとする。具体的には、図2の下部に示すように、ユーザU02は、インターフェイスW10においてポインタ80を操作して、ノード59を選択したものとする。かかる操作によって、ユーザ端末102から、基点となるノードの変更要求が提供装置100に送信される。
提供装置100は、ユーザ端末102から変更要求を受け付けた場合に、ユーザU02から選択された銘柄(ノード)を基点として、新たにユーザU02に提供する関連銘柄情報を生成する(ステップS20)。
図2の下部には、ステップS20において、提供装置100から生成された関連銘柄情報を示す。図2の下部に示すように、提供装置100は、ノード59を基点として、関連銘柄情報を生成する。この場合、提供装置100が提供する関連銘柄情報は、ノード59に対応する銘柄JJJに関連性のある銘柄を表示する。例えば、ノード59が基点となることで、インターフェイスW10には、図2の上部では表示されていなかったノード60や、ノード61や、ノード62や、ノード63が表示される場合がある。これは、図2の上部の状態では、基点となるノード50から第3段階までしか表示されていなかったノードが、ノード59が基点となったことで、インターフェイスW10に表示されるようになったことを示す。
この場合、ノード59を示す表示が変わる場合もありうる。例えば、図2の上部では強調表示されていなかったノード59は、図2の下部では、強調表示される場合がある。これは、上記のように、ノード60や、ノード61や、ノード62や、ノード63が表示されるようになったことにより、例えば、ノード59が有する線が増加したことによる。このように、提供装置100は、相互に情報の送受信を行うことが可能なインターフェイスW10をユーザ端末102に提供することで、ユーザU02が表示させたい情報をシームレスに提供可能となる。
提供装置100は、銘柄に関する情報をユーザU02にさらに提供してもよい。上述してきたように、提供装置100は、銘柄同士の関連性を示す関連銘柄情報をユーザU02に提供する。ここで、ユーザU02には、所定の銘柄同士が実際にどのような関連性を有しているのかを調査したいという要求が生じる場合がある。提供装置100は、このようなユーザの要求に応答して、ユーザU02に情報を提供する。この点について、図3を用いて説明する。図3は、実施形態に係る提供装置100が提供する関連銘柄情報の一例を説明する図(2)である。図3の上部には、図2の上部と同じく、図1で示したインターフェイスW10を示している。
図3において、ユーザU02は、銘柄AAAと銘柄BBBとがどのような関係にある銘柄同士であるかといった情報を提供装置100に要求する。この場合、ユーザU02は、インターフェイスW10において、ポインタ80を操作して、線71を選択する。提供装置100は、線71を選択する操作を受け付けた場合に、選択された線71に関する情報を表示する(ステップS30)。
図3の下部では、インターフェイスW10において表示される情報であって、ユーザU02によって選択された線71の情報の一例を示している。例えば、提供装置100は、所定の線が選択された場合に、線が結ぶ銘柄同士を検索クエリとして、検索を実行した場合の検索結果を提供する。図3の下部の例では、提供装置100は、銘柄AAAに対応するクエリである「AAA」と、銘柄BBBに対応するクエリである「BBB」とを検索クエリとして、検索処理を実行するものとする。なお、検索クエリは、通信ネットワークを介して所定の検索サーバに送信されてもよいし、提供装置100の内部データベースに対して送信されてもよい。
そして、提供装置100は、銘柄同士を検索クエリとして検索処理を実行した結果を表示する。例えば、図3の下部に示す例では、提供装置100は、検索結果として、AAAとBBBに関するニュース記事へのリンクや、AAAが提供するウェブページへのリンク等を表示する。このような情報がインターフェイスW10に表示されることで、ユーザU02は、銘柄AAAと銘柄BBBとの関連性を知得することができる。
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、銘柄の関連性を示す関連銘柄情報をユーザU02に提供する。そして、提供装置100は、関連銘柄情報をインターフェイスW10として提供することで、ユーザU02から様々な要求を受け付けることができる。また、提供装置100は、受け付けた要求に応答して、様々な情報をユーザU02に提供することができる。このように、提供装置100は、ユーザU02にとって利用価値の高い銘柄に関する情報を提供することができる。例えば、提供装置100は、ユーザU02が知り得なかった銘柄同士の関連性に関する情報をユーザU02に提供できる。結果として、提供装置100は、ユーザU02の投資行動を拡張させることができる。以下、図を用いて、提供装置100及び提供装置100を含む提供システム1について、さらに詳細に説明する。
〔2.提供システムの構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る提供システム1の構成について説明する。図4は、実施形態に係る提供システム1の構成例を示す図である。図4に示すように、提供システム1は、ユーザ端末10と、コンテンツ配信サーバ30と、提供装置100とを含む。ユーザ端末10、コンテンツ配信サーバ30及び提供装置100は、通信ネットワークであるネットワークN(例えば、インターネット)を介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図4に示す提供システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、提供システム1には、複数台のユーザ端末10や、複数台のコンテンツ配信サーバ30が含まれてもよい。
ユーザ端末10は、ウェブページや関連銘柄情報等のコンテンツを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、ユーザ端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。例えば、ユーザ端末10は、ユーザによる操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、ユーザ端末10は、提供装置100から提供された関連銘柄情報を表示する。
コンテンツ配信サーバ30は、各種サービスを提供するウェブサイトが含むウェブページをユーザ端末10に配信するウェブサーバである。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、SNS(Social Networking Service)サービスサイト、ウェブブログなどに関連する各種情報を含むウェブページをユーザ端末10に配信する。
なお、コンテンツ配信サーバ30からユーザ端末10に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像等であるが、以下では、コンテンツ配信サーバ30からユーザ端末10に配信される各種データをコンテンツと表記する場合がある。
提供装置100は、本願に係る提供装置に対応するサーバ装置であって、ユーザ端末10に関連銘柄情報を提供するサーバ装置である。例えば、提供装置100は、通信ネットワーク上のユーザの行動履歴を含むユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。そして、提供装置100は、算出した指標値に基づいて関連銘柄情報を生成する。また、提供装置100は、ユーザ端末10の要求に応答して、生成した関連銘柄情報をユーザ端末10に提供する。
〔3.提供装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る提供装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る提供装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、提供装置100は、提供装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を出力するための出力部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。かかる通信部110は、通信ネットワークと有線又は無線で接続され、通信ネットワークを介して、ユーザ端末10や、コンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、銘柄情報記憶部127とを有する。以下、各記憶部について順に説明する。
(ユーザ情報記憶部121について)
ユーザ情報記憶部121は、ユーザに関する情報であるユーザ情報を記憶する。ユーザ情報記憶部121には、情報を記憶するデータテーブルとして、ユーザ属性テーブル122と、閲覧履歴テーブル123と、検索履歴テーブル124と、テキストテーブル125と、リストテーブル126とが含まれる。以下、各データテーブルについて、順に説明する。
(ユーザ属性テーブル122について)
ユーザ属性テーブル122は、ユーザの属性に関する情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係るユーザ属性テーブル122の一例を示す。図6に示すように、ユーザ属性テーブル122は、「ユーザID」、「端末ID」、「性別」、「年齢」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「端末ID」は、ユーザが利用する端末装置を識別するための識別情報を示す。なお、実施形態において、ユーザIDや端末IDは、説明で用いる参照符号と共通するものとする。例えば、ユーザIDが「U11」であるユーザは、「ユーザU11」を示す。また、端末IDが「103」である端末装置は、「ユーザ端末103」を示す。「性別」は、ユーザの性別を示す。「年齢」は、ユーザの年齢を示す。
すなわち、図6では、ユーザ属性テーブル122が保持する情報の一例として、ユーザID「U11」で識別されるユーザU11は、端末ID「103」で識別されるユーザ端末103を利用していることを示している。また、ユーザU11は、性別が「男性」であり、年齢が「30歳代」であるという属性を有することを示している。なお、ユーザ属性テーブル122に保持される属性情報は、性別や年齢に限られず、例えば職業や、年収や、居住地や、国籍等が記憶されてもよい。
(閲覧履歴テーブル123について)
閲覧履歴テーブル123は、ネットワーク上のユーザの行動履歴のうち、銘柄に関する閲覧履歴を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係る閲覧履歴テーブル123の一例を示す。図7に示すように、閲覧履歴テーブル123は、「ユーザID」、「閲覧情報」といった項目を有する。「閲覧情報」は、「銘柄」、「日時」、「タイプ」といった小項目を有する。
「ユーザID」は、図6で示した同一の項目に対応する。「閲覧情報」は、ネットワーク上におけるユーザの銘柄に関する閲覧情報を示す。例えば、閲覧情報には、所定のファイナンスサイトにおいてユーザが閲覧した銘柄や、閲覧した日時を含む。なお、図7では、所定のファイナンスサイトにおけるユーザの閲覧情報を例として示しているが、ユーザが利用したファイナンスサイトは一つに限られず、複数のサイトであってもよい。また、ユーザが銘柄を閲覧する環境は、ウェブサイトに限らず、所定のアプリ(例えば、銘柄を紹介するファイナンス関連アプリなど)であってもよい。
「銘柄」は、ユーザが閲覧した銘柄の名称を示す。「日時」は、ユーザが銘柄を閲覧した日時を示す。「タイプ」は、提供装置100によって設定されるユーザのタイプであり、例えば、ユーザが銘柄を閲覧する頻度によって区分けされる。例えば、提供装置100は、1日に所定数以上の銘柄(例えば、10以上の銘柄など)を閲覧するユーザのタイプを「ヘビーユーザ」と判定する。あるいは、提供装置100は、1日に1以上かつ9以下の数の銘柄を閲覧するユーザのタイプを「ミドルユーザ」と判定する。また、提供装置100は、ミドルユーザ以下の閲覧履歴を有するユーザを「ライトユーザ」と判定する。提供装置100は、後述する算出処理等にユーザのタイプを利用する場合がある。また、タイプは、ユーザが実際に実行した投資行動(株式の売買等)の頻度も含めて設定されてもよい。例えば、他のユーザよりも比較的投資行動の多いユーザは、「ヘビーユーザ」に判定されやすくなる。
すなわち、図7では、閲覧履歴テーブル123が保持する情報の一例として、ユーザID「U11」で識別されるユーザU11が、所定のファイナンスサイトにおいて、銘柄「AAA」を「2016年7月10日18時30分」に閲覧し、銘柄「BBB」を「2016年7月10日18時33分」に閲覧し、銘柄「CCC」を「2016年7月10日18時37分」に閲覧したことを示している。また、ユーザU11のタイプは、「ヘビーユーザ」であることを示している。
(検索履歴テーブル124について)
検索履歴テーブル124は、ユーザが銘柄を検索した検索履歴に関する情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係る検索履歴テーブル124の一例を示す。図8に示すように、検索履歴テーブル124は、「ユーザID」、「検索情報」といった項目を有する。「検索情報」は、「検索クエリ」、「日時」といった小項目を有する。
「ユーザID」は、図6で示した同一の項目に対応する。「検索情報」は、ネットワーク上におけるユーザの検索に関する情報を示す。例えば、検索情報には、所定の検索サイトにおいてユーザが検索した銘柄や、検索した日時を含む。なお、図8では、所定の検索サイトにおけるユーザの検索情報を例として示しているが、ユーザが利用した検索サイトは一つに限られず、複数の検索サイトであってもよい。また、ユーザが銘柄を検索する環境は、ウェブサイトに限らず、所定のアプリ(例えば、検索アプリなど)であってもよい。「検索クエリ」は、ユーザが検索に利用したクエリを示す。「日時」は、ユーザが銘柄を検索した日時を示す。
すなわち、図8では、検索履歴テーブル124が保持する情報の一例として、ユーザID「U11」で識別されるユーザU11が、所定の検索サイトにおいて、検索クエリ「AAA」を「2016年7月9日15時00分」に送信し、検索クエリ「BBB」を「2016年7月10日10時00分」に送信し、検索クエリ「CCC」を「2016年7月10日13時00分」に送信したことを示している。なお、検索クエリは、複数の語を含んでいてもよい。例えば、図8に示す一例では、ユーザU12が、「2016年7月9日16時30分」に、「AAA EEE」という2つの語を検索クエリとして送信したことを示している。
(テキストテーブル125について)
テキストテーブル125は、ユーザから投稿されるメッセージやコメント等におけるテキストデータを記憶する。ここで、図9に、実施形態に係るテキストテーブル125の一例を示す。図9に示すように、テキストテーブル125は、「ユーザID」、「テキストデータ情報」といった項目を有する。「テキストデータ情報」は、「種別」、「テキストデータ」、「抽出銘柄」といった小項目を有する。
「ユーザID」は、図6で示した同一の項目に対応する。「テキストデータ情報」は、ネットワーク上におけるユーザの行動履歴のうち、ユーザがテキストデータを送信した際のログを示す。
「種別」は、ユーザがテキストデータを送信した媒体の種別を示す。例えば、提供装置100は、ファイナンスサイトにおける掲示板や、SNSや、ファイナンス系のニュースにおけるコメント欄から、ユーザから送信されたテキストデータを取得する。種別は、掲示板やSNSやコメント欄といった媒体の種別を示している。なお、図9では、種別の項目に記憶される情報として、「掲示板投稿」といった簡易な記載の例を示しているが、実際には、種別の項目には、どのサイトにおけるどの掲示板であるかといった情報や、SNSの名称や、ニュースサイトや、個別のニュースを特定するIDなどといった情報がさらに記憶されてもよい。
「テキストデータ」は、ユーザが送信したテキストデータを示す。「抽出銘柄」は、ユーザが送信したテキストデータから抽出された銘柄を示す。例えば、提供装置100は、ユーザが送信したテキストデータを形態素解析することにより、銘柄を示していると推測される語を抽出する。なお、提供装置100は、一つのテキストデータから複数の銘柄を抽出してもよい。
すなわち、図9では、テキストテーブル125が保持する情報の一例として、ユーザID「U11」で識別されるユーザU11が、所定の掲示板において、テキストデータ「AAAが新製品を発表」といったテキストを書き込んだ(送信した)ことを示している。そして、提供装置100は、かかるテキストデータから、「AAA」という銘柄を抽出したことを示している。また、例えばユーザU11が、所定のSNSにおいて、テキストデータ「AAA株を購入しました」といったテキストを投稿した(送信した)ことを示している。そして、提供装置100は、かかるテキストデータから、「AAA」という銘柄を抽出したことを示している。
(リストテーブル126について)
リストテーブル126は、ネットワーク上のユーザの行動履歴のうち、ユーザがリスト化している銘柄に関する情報を記憶する。ここで、図10に、実施形態に係るリストテーブル126の一例を示す。図10に示すように、リストテーブル126は、「ユーザID」、「リスト情報」といった項目を有する。「リスト情報」は、「ウォッチリスト」、「ポートフォリオ」といった小項目を有する。
「ユーザID」は、図6で示した同一の項目に対応する。「リスト情報」は、ユーザが銘柄をリスト化した際の情報を示す。「ウォッチリスト」は、所定の銘柄に関して、ユーザが注目する銘柄として指定した際に作成されるリストを示す。例えば、ウォッチリストは、所定のファイナンスサイトごとに作成される。「ポートフォリオ」は、ユーザの資産を形成する銘柄のリストを示す。例えば、ポートフォリオは、実際にユーザが購入した銘柄に関する情報に基づいてリスト化される。なお、図10では図示を省略しているが、ポートフォリオには、ユーザが有する資産のうち、各銘柄の価値の割合を示す情報等が記憶されてもよい。
すなわち、図10では、リストテーブル126が保持する情報の一例として、ユーザID「U11」で識別されるユーザU11のウォッチリストとして、「AAA」「BBB」「CCC」という銘柄がリスト化されていることを示している。また、ユーザU11のポートフォリオには、「EEE」や「FFF」や「GGG」といった銘柄が含まれていることを示している。
(銘柄情報記憶部127について)
銘柄情報記憶部127は、ユーザに提供する関連銘柄情報の生成に用いられる各銘柄に関する情報を記憶する。ここで、図11に、実施形態に係る銘柄情報記憶部127の一例を示す。図11に示すように、銘柄情報記憶部127は、「銘柄」、「関連情報」といった項目を有する。「関連情報」は、「対象銘柄」「指標値」といった小項目を有する。
「銘柄」は、銘柄の名称を示す。「関連情報」は、所定の銘柄と他の銘柄とが有する関連性に関する情報を示す。具体的には、関連情報は、所定の銘柄と他の銘柄との関連性を示す指標値(スコア)によって示される。
「対象銘柄」は、所定の銘柄に対する関連性を求める対象となる銘柄を示す。「指標値」は、所定の銘柄と他の銘柄との関連性を示す指標値を示す。なお、図11の例では、指標値は、算出された値を0から100迄の数値で表現できるよう正規化しているものとする。図11の例では、銘柄同士の関連性を示す指標値として、0が最も関連性が低く、100が最も関連性が高いものとする。
また、実施形態では、正規化された指標値のうち、「80」が第1の閾値であり、「60」が第2の閾値であるものとする。この場合、指標値が「80」を超える銘柄同士は、図1等で示したインターフェイスW10においては、表示されない情報となる。一方、指標値が「60」を超え、かつ、指標値が「80」以下の銘柄同士は、インターフェイスW10において表示される情報となる。
すなわち、図11では、銘柄情報記憶部127が保持する情報の一例として、銘柄「AAA」に対する銘柄「XXX」の指標値は「93」であり、銘柄「YYY」の指標値は「85」であり、銘柄「ZZZ」の指標値は「84」であることを示している。銘柄「XXX」や、銘柄「YYY」や、銘柄「ZZZ」は、銘柄「AAA」との間で第1の閾値を超える指標値を有するため、図1で示したように、インターフェイスW10において、銘柄「AAA」と関連する銘柄として表示されない。また、銘柄「AAA」に対する銘柄「FFF」の指標値は「75」であり、銘柄「BBB」の指標値は「71」であり、銘柄「CCC」の指標値は「68」であることを示している。銘柄「FFF」や、銘柄「BBB」や、銘柄「CCC」は、銘柄「AAA」との間で第2の閾値を超える指標値を有するため、図1で示したように、インターフェイスW10において、銘柄「AAA」と関連する銘柄として表示される。また、銘柄「AAA」に対する銘柄「PPP」の指標値は「49」であり、銘柄「QQQ」の指標値は「42」であることを示している。銘柄「PPP」や、銘柄「QQQ」は、銘柄「AAA」との間で第2の閾値を超える指標値を有さないため、図1で示したように、インターフェイスW10において、銘柄「AAA」と関連する銘柄として表示されない。
なお、図11の例では、指標値は、0から100までの数値に正規化される例を示したが、この例に限られず、提供装置100は、指標値を任意の数値で表すようにしてもよい。また、提供装置100は、第1の閾値や第2の閾値について、上記の例に限られず、任意の数値を設定するようにしてもよい。
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
実施形態に係る制御部130は、図5に示すように、取得部131と、算出部132と、受付部133と、生成部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131について)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得する。具体的には、取得部131は、通信ネットワーク上における銘柄情報に対するユーザの行動履歴を含む情報であるユーザ情報を取得する。なお、ユーザ情報には、ユーザやユーザ端末10を識別する識別情報や、ユーザの属性情報等も含まれる。
取得部131は、ユーザのネットワーク上の行動履歴として、例えば、銘柄の閲覧履歴を取得する。具体的には、取得部131は、所定のファイナンスサイト等の媒体においてユーザが閲覧した銘柄や、閲覧の頻度等を取得する。
また、取得部131は、ユーザ情報として、ユーザにおける銘柄に関する検索行動、銘柄に関してユーザから投稿されるテキストデータ、ユーザが銘柄をリスト化した情報(例えば、ユーザが銘柄をウォッチリストに登録した情報や、ユーザが銘柄をポートフォリオに追加した情報等が該当する。すなわち、所定のユーザのウォッチリストに含まれる銘柄情報や、所定のユーザのポートフォリオに含まれる銘柄情報等が該当する)等を取得する。そして、取得部131は、取得した情報をユーザ情報記憶部121に記憶する。
また、取得部131は、ユーザの実際の銘柄に関する購買行動等を取得してもよい。また、取得部131は、株式や証券等の銘柄を売買する額や、頻度等を取得してもよい。例えば、取得部131は、コンテンツ配信サーバ30が株式や証券等の取引サービスを提供するサービスサイトである場合には、かかる情報をコンテンツ配信サーバ30から取得する。
なお、図1の例では、取得部131は、コンテンツ配信サーバ30からユーザ情報を取得する例を示したが、情報の取得先はコンテンツ配信サーバ30に限らなくてもよい。例えば、取得部131は、ユーザ端末10からユーザ情報を取得してもよい。また、取得部131は、ユーザ端末10やコンテンツ配信サーバ30からのみならず、所定の外部サーバからユーザ情報を適宜取得するようにしてもよい。例えば、取得部131は、ユーザ端末10の情報を蓄積するクラウドサーバ等から情報を取得してもよい。
(算出部132について)
算出部132は、取得部131によって取得されたユーザ情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。具体的には、算出部132は、取得部131によって取得された、銘柄情報の閲覧履歴、銘柄に関する検索行動、銘柄に関してユーザから投稿されるテキストデータ、ユーザが銘柄をリスト化した情報、の少なくともいずれか一つに基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。
例えば、算出部132は、取得部131によって取得された各ユーザの閲覧履歴のうち、銘柄AAAの情報を閲覧した履歴と銘柄BBBの情報を閲覧した履歴とが含まれている閲覧履歴を有するユーザの数を計数する。そして、算出部132は、取得部131によってユーザ情報が取得されたユーザの数と、銘柄AAAの情報を閲覧した履歴と銘柄BBBの情報を閲覧した履歴とが含まれている閲覧履歴を有するユーザの数との割合に基づいて、銘柄AAAと銘柄BBBとの関連性を示す指標値を算出する。例えば、算出部132は、全体のユーザ数に対して、銘柄AAAの情報を閲覧した履歴と銘柄BBBの情報を閲覧した履歴とが含まれている閲覧履歴を有するユーザの数の割合が高いほど、銘柄AAAと銘柄BBBとの関連性を高く算出する。算出部132は、かかる手法において、検索履歴についても、同様の手法で関連性を示す指標値を算出することができる。
なお、算出部132は、種々の既知の手法に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出するようにしてもよい。例えば、算出部132は、2つの対象の関連性を示す指標値を算出する手法として、オッズ比を求めてもよい。具体的には、算出部132は、ユーザ情報を取得した全ユーザ数と、銘柄AAAを閲覧したユーザ数と、銘柄BBBを閲覧したユーザ数と、銘柄AAAと銘柄BBBをともに閲覧したユーザ数とのオッズ比から、関連性を示す指標値を算出する。この場合、算出部132は、各数の対数をとることで対数オッズ比を求め、銘柄AAAと銘柄BBBの関連性を示す指標値としてもよい。また、算出部132は、求めた指標値を正規化し、例えば0から100迄の数値で表現可能な指標値を求めてもよい。
また、算出部132は、テキストデータや、リスト化された情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。例えば、算出部132は、所定のユーザがSNSや掲示板に送信するテキストデータにおいて抽出される銘柄の共通性に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。具体的には、算出部132は、所定のユーザがSNSに送信したメッセージに含まれる銘柄AAAと、掲示板に投稿したテキストに含まれる銘柄BBBとを抽出した場合に、両者の関連性を高く算出する。算出部132は、例えば上記のような対数オッズ比を、関連性の指標値として求めることができる。この場合、算出部132は、ユーザ情報を取得した全ユーザ数と、銘柄AAAを含むテキストデータを送信したユーザ数と、銘柄BBBを含むテキストデータを送信したユーザ数と、銘柄AAAを含むテキストデータと銘柄BBBを含むテキストデータとをともに送信したユーザ数との対数オッズ比から、指標値を算出する。
なお、算出部132は、テキストデータの利用にあたっては、一つのテキストデータに二つ以上の銘柄を含むテキストデータを処理に利用するようにしてもよい。すなわち、算出部132は、テキストデータにおいて共起する二つ以上の銘柄を抽出し、それらの銘柄を関連性の高い銘柄同士として指標値を算出するようにしてもよい。これにより、算出部132は、より関連性があると想定されるデータを処理に利用することができるため、関連性の算出の精度を向上させることができる。
また、算出部132は、対象とするユーザをある条件で絞り込み、所定のユーザ群として、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出してもよい。例えば、算出部132は、ユーザにおける銘柄情報の閲覧の頻度、又は、ユーザが実行する投資行動の頻度に基づいてユーザを群に分類し、分類した群ごとのユーザ情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出してもよい。
例えば、算出部132は、閲覧履歴テーブル123に記憶されているユーザのタイプに基づいて、ユーザを群に分類する。算出部132は、例えば「ヘビーユーザ」に該当するユーザを処理対象として、各ユーザのユーザ情報に基づいて銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。これにより、算出部132は、ヘビーユーザに分類されるユーザにおいて、関連性を有すると判定される銘柄を抽出することができる。上述のように、銘柄同士の関連性は、ネットワーク上におけるユーザの行動等により算出される値が変化する。すなわち、全ユーザを対象とせず、ヘビーユーザという群を処理対象とすることで、後述する生成部134によって生成される関連銘柄情報が、「ヘビーユーザ群の行動に伴って算出された関連性」を有する関連銘柄情報に変化することが想定される。このため、関連銘柄情報を閲覧するユーザは、ヘビーユーザが関連銘柄として扱う銘柄同士を把握したり、ヘビーユーザしか知り得ない関連銘柄を知得したりすることができる。
また、算出部132は、取得部131によって取得されたユーザの属性情報に基づいてユーザを群に分類し、分類した群ごとのユーザ情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出してもよい。例えば、算出部132は、「男性」の属性を有するユーザを処理対象として、各ユーザのユーザ情報に基づいて銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。これにより、算出部132は、男性ユーザから取得されたユーザ情報のみに基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出することができる。
(受付部133について)
受付部133は、各種要求を受け付ける。例えば、受付部133は、ユーザから関連銘柄情報の提供の要求を受け付ける。受付部133がかかる要求を受け付けた場合、後述する生成部134は、算出部132によって算出された関連性を示す指標値に基づいて関連銘柄情報を生成する。そして、提供部135は、要求に応答して、生成された関連銘柄情報をユーザに提供する。
また、受付部133は、ユーザに提供された関連銘柄情報について、インターフェイスW10を介して、各種要求を受け付ける。例えば、受付部133は、ユーザ端末10に表示された銘柄又は銘柄同士を結ぶ線に対する選択操作を契機として、ユーザ端末10から送信される要求を受け付ける。例えば、受付部133は、銘柄が選択された場合には、選択された銘柄を基点として新たに関連銘柄情報を生成する旨の要求を受け付ける。
また、受付部133は、ユーザ端末10に表示された銘柄同士を結ぶ線を選択する操作を契機とした要求をユーザ端末10から受け付けた場合には、線で結ばれた銘柄間の関連性を示す情報を提供する旨の要求を受け付ける。具体的には、受付部133は、2つの銘柄を検索クエリとした場合の検索結果を提供する旨の要求をユーザから受け付ける。受付部133は、受け付けた要求を生成部134や提供部135に送る。
(生成部134について)
生成部134は、受付部133によってユーザ端末10から要求が受け付けられた場合に、銘柄間の関連性を示す情報である関連銘柄情報を生成する。具体的には、生成部134は、関連銘柄情報の提供をユーザ端末10から受け付けた場合、所定の銘柄を基点として銘柄同士の関連性を示した関連銘柄情報を生成する。
また、生成部134は、関連銘柄情報を、インターフェイスW10で表示される情報であって、ユーザ端末10から各種要求を受け付け可能な情報として生成してもよい。例えば、図2及び図3で示したように、生成部134は、ユーザが各ノード(銘柄)を選択することのできる態様や、各ノード間の線を選択できる態様で、関連銘柄情報を生成する。
また、生成部134は、受付部133によって基点の変更が受け付けられた場合には、選択されたノード(銘柄)を基点として、新たに関連銘柄情報を生成する。例えば、図2で示したように、生成部134は、基点とするノードを変更し、それに伴い、強調表示する銘柄や、銘柄同士を結ぶ線を変更した関連銘柄情報を生成する。生成部134は、生成した関連銘柄情報を提供部135に送る。
(提供部135について)
提供部135は、生成部134によって生成された関連銘柄情報をユーザ端末10に提供する。例えば、提供部135は、算出部132によって算出された所定の銘柄同士の指標値のうち、第1の閾値を超える指標値を有する銘柄同士は除外したうえで、第2の閾値を超える指標値を有する銘柄同士に関する情報をユーザ端末10に提供する。
また、図1乃至図3で示したように、提供部135は、ユーザが利用するユーザ端末10に表示させる情報であって、表示された銘柄又は銘柄同士を結ぶ線に対する選択操作をユーザから受け付け可能な情報として、銘柄同士に関する情報である関連銘柄情報をユーザ端末10に提供する。具体的には、提供部135は、インターフェイスW10を介して、関連銘柄情報をユーザ端末10に提供する。すなわち、提供部135は、ユーザから種々の要求を受け付け可能な視覚的な情報として、関連銘柄情報を提供する。
さらに、提供部135は、受付部133によって、ユーザ端末10に表示された銘柄を選択する操作を契機とした要求をユーザ端末10から受け付けた場合には、選択された銘柄を基点として、選択された銘柄との間で第2の閾値を超える指標値を有する銘柄に関する情報をユーザ端末10に提供する。すなわち、提供部135は、ユーザから選択された銘柄を基点として、生成部134によって新たに生成された関連銘柄情報をユーザ端末10に提供する。この場合、提供部135は、ユーザ端末10に表示された関連銘柄情報においては、銘柄をポインタ80で選択されたことを契機として、ユーザ端末10の画面上においてリアルタイムに新たに生成された情報を表示させるようにしてもよい。
また、提供部135は、受付部133によって、ユーザ端末10に表示された銘柄同士を結ぶ線を選択する操作を契機とした要求をユーザ端末10から受け付けた場合には、線で結ばれた銘柄同士の関連性を示す情報を提供してもよい。具体的には、提供部135は、受付部133によって、ユーザ端末10に表示された銘柄同士を結ぶ線を選択する操作を契機とした要求をユーザ端末10から受け付けた場合には、線で結ばれた2つの銘柄に関する情報で(例えば、銘柄の名称を検索クエリとして)、検索が行われた場合の検索結果情報を、線で結ばれた銘柄同士の関連性を示す情報として提供してもよい。
また、提供部135は、ユーザ端末10に表示される銘柄について、銘柄同士を結ぶ線を所定の数だけ有する銘柄を、当該所定の数より少ない数の銘柄同士を結ぶ線を有する銘柄に対して強調表示される態様で、銘柄に関する情報をユーザ端末10に提供するようにしてもよい。具体的には、提供部135は、銘柄同士を結ぶ線を2以上有する銘柄を、銘柄同士を結ぶ線を1つ有する銘柄に対して強調表示される態様で、銘柄に関する情報をユーザ端末10に提供してもよい。例えば、提供部135は、線を2つ以上有する銘柄を、線を1つだけ有する銘柄よりも強調し、線を3つ以上有する銘柄を、線を2つ以上有する銘柄より強調するような態様で提供してもよい。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、図12を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。図12は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。図12に示すように、コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末10や提供装置100との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図12に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図12に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図12に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、ユーザ端末10からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。また、受付部34は、ユーザによるウェブページにおける各種操作(要求等)を受け付ける。これらの情報は、ユーザの行動履歴(ログ)として、ユーザごとにコンテンツ配信サーバ30に保持される。
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページをユーザ端末10に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページをユーザ端末10に配信する。また、配信部35は、ウェブページの取得を要求したユーザ端末10に対応するユーザ情報を提供装置100に送信する。
〔5.処理手順〕
次に、図13及び図14を用いて、実施形態に係る提供装置100による処理の手順について説明する。まず、図13を用いて、実施形態に係る取得処理及び算出処理の手順について説明する。図13は、実施形態に係る提供装置100による処理手順を示すフローチャート(1)である。
図13に示すように、提供装置100は、ユーザの行動履歴を含むユーザ情報を取得する(ステップS101)。そして、提供装置100は、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出するために要する充分な情報が蓄積されたか否かを判定する(ステップS102)。提供装置100は、算出に要する充分な数のユーザ情報を取得していない場合には(ステップS102;No)、取得する処理を繰り返す。
一方、提供装置100は、算出に要する充分な数のユーザ情報を取得した場合(ステップS102;Yes)、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する(ステップS103)。そして、提供装置100は、算出された各銘柄同士の関連性を示す指標値を記憶部120に記憶する(ステップS104)。
次に、図14を用いて、実施形態に係る受付処理、生成処理及び提供処理の手順について説明する。図14は、実施形態に係る提供装置100による処理手順を示すフローチャート(2)である。
図14に示すように、提供装置100は、ユーザ端末10から関連銘柄情報の要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。関連銘柄情報の要求を受け付けていない場合(ステップS201;No)、提供装置100は、受け付けるまで待機する。
一方、関連銘柄情報の要求を受け付けた場合(ステップS201;Yes)、提供装置100は、所定の銘柄(例えば、初期表示する際に基点として予め設定されている銘柄)を基点として、関連銘柄情報を生成する(ステップS202)。そして、提供装置100は、生成した関連銘柄情報をユーザ端末10に提供する(ステップS203)。
ユーザ端末10に関連銘柄情報が表示された後、提供装置100は、任意のタイミングにおいて、ユーザ端末10から関連銘柄情報の閲覧の終了を受け付けたか否かを判定する(ステップS204)。なお、関連銘柄情報の閲覧の終了とは、例えば、ユーザ端末10側で関連銘柄情報を表示しているブラウザソフトウェア等を終了させたことを意味する。関連銘柄情報の閲覧の終了を受け付けた場合(ステップS204;Yes)、提供装置100は、処理を終了する。
一方、関連銘柄情報の閲覧の終了を受け付けていない場合(ステップS204;No)、提供装置100は、ユーザ端末10からの所定の要求を受け付けるために待機する。ここで、提供装置100は、インターフェイスW10を介して、新たに基点となる銘柄を受け付けたか否かを判定する(ステップS205)。新たに基点となる銘柄を受け付けない場合(ステップS205;No)、提供装置100は、ユーザ端末10からの所定の要求を受け付けるために待機する。
一方、新たに基点となる銘柄を受け付けた場合(ステップS205;Yes)、提供装置100は、受け付けた銘柄を基点として、関連銘柄情報を再生成する(ステップS206)。そして、提供装置100は、新たに生成された関連銘柄情報を提供する(ステップS207)。かかる処理は、ユーザ端末10の画面上のインターフェイスW10を介して、シームレスに実現されてもよい。提供装置100は、ユーザ端末10から閲覧の終了を受け付けるまで、かかる処理を繰り返す。
なお、提供装置100は、ステップS205によって、新たに基点となる銘柄を受け付けるのみならず、種々の要求を受け付けてもよい。例えば、提供装置100は、ユーザ端末10から、銘柄同士の関連性を示す情報の要求を受け付けてもよい。かかる場合、提供装置100は、銘柄同士の関連性を示す情報(例えば、銘柄を検索クエリとして検索を行った検索結果情報)をユーザ端末10に提供する。
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る提供システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の提供システム1に含まれる各装置の他の実施形態について説明する。
〔6−1.情報の新鮮さを利用する処理〕
上記実施形態において、提供装置100が、所定の銘柄同士の指標値のうち、第1の閾値を超える指標値を有する銘柄同士は除外したうえで、第2の閾値を超える指標値を有する銘柄同士に関する情報をユーザ端末10に提供することを示した。ここで、提供装置100は、関連性を示す指標値の新鮮さに基づいて、ユーザ端末10に提供する情報を取捨選択するようにしてもよい。
例えば、業務提携等から比較的長い期間(例えば、1年以上など)を経た銘柄同士については、比較的長い期間にわたり、両者の関連性が高く算出されることが想定される。言い換えれば、両者の関連性を示す指標値は、長い期間大きく変化することがないと想定される。
一方で、業務提携、製品の共同開発、買収などの様々な事象により、銘柄同士の関連性を示す指標値が変動することもありうる。そして、投資活動においては、このような変動する情報を捉えることがユーザにとって有益となりうる。
そこで、提供装置100は、上記実施形態の処理に加えて、情報の新鮮さを利用する処理を行ってもよい。例えば、提供装置100は、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する場合に、銘柄同士の関連性を示す指標値と、以前に算出した際の指標値との差分を算出する。そして、提供装置100は、算出された所定の銘柄同士の指標値の差分が第3の閾値を超える場合に、差分を有する銘柄同士に関する情報をユーザ端末10に提供するようにする。
具体的には、提供装置100は、銘柄AAAと銘柄RRRの関連性について、以前に指標値を「70」として算出したものとする。そして、提供装置100は、銘柄AAAと銘柄RRRの関連性について、現時点の指標値を「68」として算出したものとする。この場合、銘柄AAAと銘柄RRRの関連性の指標値は「68」であり、実施形態で示したように第2の閾値が「60」であるならば、銘柄AAAと関連性を有する銘柄として、銘柄RRRはインターフェイスW10上に表示されるはずである。ここで、提供装置100は、上記第3の閾値を「15」に設定していたとする。この例では、算出された銘柄AAAと銘柄RRRの指標値の差分は「2」であり、第3の閾値を超えないことになる。この場合、提供装置100は、銘柄AAAと銘柄RRRの関連性の指標値が第2の閾値を超えていたとしても、第3の閾値を超えないものとして、インターフェイスW10上に表示させないような処理を行ってもよい。
すなわち、提供装置100は、比較的新しく関連性が変動した銘柄同士のみを、インターフェイスW10上に表示させるような処理を行うことができる。これにより、提供装置100は、以前から関連性があって、ある程度ユーザに周知になっているような情報を除外し、比較的新しく関連性を有するようになった銘柄同士のみを表示させることができる。このため、提供装置100は、ユーザに目新しい情報を優先的に提供できるようになるため、情報の視認性を向上させることができるとともに、ユーザの投資活動にとって有益な情報を提供することができる。
〔6−2.端末から受け付ける要求〕
上述のように、提供装置100は、インターフェイスW10を介して関連銘柄情報を提供することにより、ユーザ端末10から種々の要求を受け付けることができる。例えば、提供装置100は、株価や取引数が上昇傾向にある銘柄のみをインターフェイスW10に表示させる要求を受け付けてもよい。また、提供装置100は、業種ごとに銘柄を表示させたり、非表示にさせたりする要求を受け付けてもよい。例えば、ユーザは、基点となる銘柄に対して、同業種のつながりではなく、非同業種の企業とどのような関連性を有しているかを知得したい場合がある。すなわち、ユーザは、同業種であれば目新しい情報を得られないものの、非同業種の企業であれば、目新しい情報を得ることができる場合がある。このような場合、ユーザは、基点となる銘柄に対して、非同業種の企業に関する銘柄のみを表示させるなどの要求を送信することができる。提供装置100は、かかる要求に応答して、関連銘柄情報を新たに生成する。
〔6−3.関連性の表示〕
上記実施形態では、提供装置100は、銘柄同士の関連性を示す情報として、銘柄を検索クエリとした場合の検索結果情報を送信する例を示した。しかし、提供装置100は、銘柄同士の関連性を示す情報として、異なる情報を送信してもよい。
例えば、提供装置100は、関連性を算出した結果情報を送信してもよい。例えば、提供装置100は、銘柄同士を結ぶ線がユーザから選択された場合に、インターフェイスW10に、「XX人中、YY人がこれら2つの銘柄を閲覧しています」といった、閲覧履歴の結果情報を表示するようにしてもよい(XXやYYは任意の数値)。これにより、提供装置100は、実際の銘柄同士の関係を示す情報(例えば、検索結果情報)のみならず、なぜ銘柄同士が線で結ばれて表示されたかといった実際の統計結果をユーザに提供できる。このため、ユーザは、他のユーザがどのような銘柄に注目しているかといった情報を直接的に知得することができる。
〔6−4.関連銘柄情報を生成するユーザ群の選択〕
上記実施形態では、提供装置100は、ユーザ群の属性や、ユーザ群のタイプ(ヘビーユーザ、ミドルユーザ等)で分類された群ごとに関連銘柄情報を生成してもよいことを例示した。ここで、提供装置100は、さらに異なる条件によって分類された群ごとに関連銘柄情報を生成してもよい。
例えば、提供装置100は、ユーザが閲覧する内容について、より詳細にユーザ情報を取得する。そして、提供装置100は、取得した情報に基づいてユーザを群に分類する。例えば、提供装置100は、国内株式を中心に閲覧するユーザを群として分類してもよいし、投資信託を中心に取引するユーザを群として分類してもよいし、所定期間内の取引が黒字のユーザを群として分類してもよい。
そして、提供装置100は、関連銘柄情報を表示させているユーザから、それらの群の指定を受け付けてもよい。提供装置100は、要求を受け付けた場合、要求に対応する群のユーザのユーザ情報によって生成される関連銘柄情報をユーザに提供する。これにより、関連銘柄情報を閲覧するユーザは、種々の条件に適合するユーザが、どのような銘柄同士について関連性があると考えているか、といった有用な情報を得ることができる。
〔6−5.インターフェイス上の表示〕
提供装置100は、インターフェイスW10に関連銘柄情報を表示するにあたり、上述してきた表示処理以外の処理を実行してもよい。例えば、提供装置100は、関連銘柄情報に表示する銘柄について、例えば、前日から値下がりしている銘柄、あるいは、前日から値上がりしている銘柄に所定のマークを付すなどの表示処理を行ってもよい。これにより、提供装置100は、インターフェイスW10を介して、ユーザに種々の情報を提供することができる。
〔6−6.閾値〕
上記実施形態では、提供装置100が設定する指標値の閾値の例として、第1の閾値が80であり、第2の閾値が60である例を示した。これらの数値は、関連銘柄情報に表示させようとする銘柄の数や、ユーザの設定に応じて、任意に変更可能である。
例えば、提供装置100は、所定の銘柄に対する他の銘柄について、上位5つまでの銘柄の指標値が第1の閾値を超えるものとなり、上位6つから10までの銘柄の指標値が第1の閾値から第2の閾値に属するものとなるよう調整を行い、各閾値を設定してもよい。かかる処理によって、提供装置100は、所定の銘柄について、上位5つの銘柄は関連銘柄情報に表示されず、上位6つから10までの銘柄は関連銘柄情報に表示されるような関連銘柄情報を提供できる。これにより、提供装置100は、インターフェイスW10上に表示される銘柄の数を任意の数に調整することができ、関連銘柄情報に対するユーザの視認性を高めることができる。
〔6−7.提供システムの各装置〕
提供システム1に含まれる各装置は、様々な変形例により実現されてもよい。例えば、提供装置100は、コンテンツ配信サーバ30が実行する処理を兼ねてもよい。また、提供装置100は、コンテンツ配信サーバ30が提供するウェブページに関連銘柄情報を提供するような処理を行ってもよい。すなわち、関連銘柄情報は、例えば、ファイナンスサイトに表示されるコンテンツの1つとして、ユーザ端末10に提供されてもよい。
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、図5に示したユーザ情報記憶部121や、銘柄情報記憶部127は、提供装置100が保持せずに、外部のストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、提供装置100は、ストレージサーバにアクセスすることで、ユーザ情報や銘柄情報に関する情報等を取得する。
また、例えば、上述してきた提供装置100は、コンテンツ配信サーバ30からユーザ情報を取得したり、ユーザ端末10に銘柄情報を配信したりといった、外部装置とのやりとりを中心に実行するフロントエンドサーバ側と、関連性を示す指標値の算出処理や銘柄情報の生成処理を実行するバックエンドサーバ側とに分散されてもよい。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る提供装置100や、コンテンツ配信サーバ30や、ユーザ端末10は、例えば図15に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、提供装置100を例として説明する。図15は、提供装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(図4に示すネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網500を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、取得部131と、算出部132と、提供部135とを有する。取得部131は、通信ネットワーク上における銘柄情報に対するユーザの行動履歴を含む情報であるユーザ情報を取得する。算出部132は、取得部131によって取得されたユーザ情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。提供部135は、算出部132によって算出された所定の銘柄同士の指標値のうち、第1の閾値を超える指標値を有する銘柄同士は除外したうえで、第2の閾値を超える指標値を有する銘柄同士に関する情報をユーザ端末に提供する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、銘柄同士の関連性を算出して銘柄同士に関する情報としてユーザに提供するとともに、第1の閾値と第2の閾値を設定することで、ユーザに提供する情報を取捨選択する。これにより、提供装置100は、一般的にユーザが触れる情報ではなく、あまり一般に知られていない銘柄同士の関連性をユーザに提供することができる。これにより、提供装置100は、銘柄に関する有用な情報をユーザに提供することができ、投資に関する興味関心をユーザに抱かせることで、ユーザの投資行動を拡張させることができる。また、提供装置100は、企業間の出資関係等ではなく、ユーザの行動に基づく情報で銘柄同士の関連性を算出するので、一般的な企業情報とは異なった目新しい情報をユーザに提供することができる。これによっても、提供装置100は、ユーザの投資行動を拡張させることができる。
また、提供部135は、ユーザが利用するユーザ端末10に表示させる情報であって、表示された銘柄又は銘柄同士を結ぶ線に対する選択操作をユーザから受け付け可能な情報として、銘柄同士に関する情報をユーザ端末10に提供する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、例えばインターフェイスW10のように、相互に情報の送受信を受け付けることのできる態様で、関連銘柄情報をユーザに提供する。このため、提供装置100は、ユーザから双方向に要求を受け付け、また、受け付けた要求に応答した情報を提供できるため、効率のよい情報提供を行うことができる。
また、実施形態に係る提供装置100は、ユーザ端末10に表示された銘柄に対する選択操作を契機として、ユーザ端末10から送信される要求を受け付ける受付部133をさらに備える。提供部135は、受付部133によって、ユーザ端末10に表示された銘柄を選択する操作を契機とした要求をユーザ端末10から受け付けた場合には、選択された銘柄を基点として、当該選択された銘柄との間で第2の閾値を超える指標値を有する銘柄に関する情報をユーザ端末10に提供する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、新たな基点となる銘柄をユーザから受け付けた場合には、その銘柄を基点とした関連銘柄情報をユーザに提供する。これにより、提供装置100は、ユーザの要望に応える情報を即座に提供できるため、ユーザビリティを向上させることができる。
また、受付部133は、ユーザ端末10に表示された銘柄同士を結ぶ線に対する選択操作を契機としてユーザ端末10から送信される要求を受け付ける。提供部135は、受付部133によって、ユーザ端末10に表示された銘柄同士を結ぶ線を選択する操作を契機とした要求をユーザ端末10から受け付けた場合には、線で結ばれた銘柄同士の関連性を示す情報を提供する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、銘柄同士の関連を表示するのみならず、その関連性についての情報をユーザに提供することができる。これにより、提供装置100は、銘柄に関するより詳細な情報をユーザに提供することができるため、ユーザの投資や銘柄に対する興味を高め、ユーザの投資行動を促進させることができる。
また、提供部135は、受付部133によって、ユーザ端末10に表示された銘柄同士を結ぶ線を選択する操作を契機とした要求をユーザ端末10から受け付けた場合には、線で結ばれた2つの銘柄に関する情報で検索が行われた場合の検索結果情報を、線で結ばれた銘柄同士の関連性を示す情報として提供する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、銘柄同士の関連性の情報として、銘柄を検索クエリとした検索結果情報を提供する。これにより、提供装置100は、銘柄同士の関係をより詳細にユーザに提供することができる。
また、提供部135は、ユーザ端末10に表示される銘柄について、銘柄同士を結ぶ線を所定の数だけ有する銘柄が、当該所定の数より少ない数の銘柄同士を結ぶ線を有する銘柄に対して強調表示される態様で、銘柄に関する情報をユーザ端末10に提供する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、インターフェイスW10上で表示される銘柄を強調して表示することで、その銘柄が他の銘柄と多数の関連性を有するか否かといった情報を、視覚的に判定可能な態様で提供できる。これにより、提供装置100は、提供する関連銘柄情報の視覚性を向上させることができるため、ユーザビリティを向上させることができる。
また、取得部131は、ユーザ情報として、ユーザにおける銘柄情報の閲覧履歴、ユーザにおける銘柄に関する検索行動、銘柄に関してユーザから送信されたテキストデータ、ユーザのウォッチリストに含まれる銘柄情報、ユーザのポートフォリオに含まれる銘柄情報、の少なくともいずれか一つを取得する。算出部132は、取得部131によって取得された、ユーザにおける銘柄情報の閲覧履歴、ユーザにおける銘柄に関する検索行動、銘柄に関してユーザから送信されたテキストデータ、ユーザのウォッチリストに含まれる銘柄情報、ユーザのポートフォリオに含まれる銘柄情報、の少なくともいずれか一つに基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、ユーザ情報として、種々の情報を取得し、取得した情報に基づいて銘柄の関連性を示す指標値を算出する。これにより、提供装置100は、多角的に銘柄の関連性を判定することができるため、ユーザにとって目新しい情報をより提供しやすくなる。
また、取得部131は、ユーザ情報として、ユーザにおける銘柄情報の閲覧の頻度、又は、ユーザが実行する投資行動の頻度を取得する。算出部132は、取得部131によって取得された、ユーザにおける銘柄情報の閲覧の頻度、又は、ユーザが実行する投資行動の頻度に基づいてユーザを群に分類し、分類した群ごとのユーザ情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、処理に用いるユーザ情報について、ユーザを群に分類し、その群に属するユーザのユーザ情報を利用することができる。これにより、提供装置100は、所定のユーザ群において関連すると想定された銘柄同士の情報を提供できる。例えば、提供装置100は、投資を頻繁に行うヘビーユーザの行動が反映された関連銘柄情報をユーザに提供することができる。すなわち、提供装置100は、銘柄の関連性を示す情報として、より有用な情報をユーザに提供することができる。
また、取得部131は、ユーザ情報として、ユーザの属性情報を取得する。算出部132は、取得部131によって取得されたユーザの属性情報に基づいてユーザを群に分類し、分類した群ごとのユーザ情報に基づいて、銘柄同士の関連性を示す指標値を算出する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、属性情報に基づいて、ユーザを群に分類してもよい。これにより、提供装置100は、例えば、関連銘柄情報を閲覧するユーザと類似する属性を有するユーザ群が注目している銘柄の関連性等について、関連銘柄情報を閲覧するユーザに情報を提供することができる。すなわち、提供装置100は、ユーザが求める情報を的確に提供することができるため、より有用な情報をユーザに提供することができる。
また、算出部132は、銘柄同士の関連性を示す指標値と、以前に算出した当該銘柄同士の関連性を示す指標値との差分を算出する。提供部135は、算出部132によって算出された所定の銘柄同士の指標値の差分のうち、差分が第3の閾値を超える場合に、差分を有する銘柄同士に関する情報をユーザ端末10に提供する。
このように、実施形態に係る提供装置100は、現時点の指標値と、過去の指標値とを比較し、より指標値に差がみられる銘柄を関連銘柄情報として表示させるようにしてもよい。これにより、提供装置100は、比較的新しく関連が生じたと想定される銘柄同士に関する情報をユーザに提供することができる。このため、提供装置100は、より目新しい情報をユーザに提供する可能性を高めることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した提供装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、特許請求の範囲に記載した「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。