JP2018005356A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイコンとドライバICとの間のシリアル通信に不具合が生じた場合であっても、より安全で快適なフェールセーフ動作を可能とすることである。
【解決手段】前記アクチュエータを駆動するドライバ回路を有するドライバICと、前記ドライバICの制御を行うマイコンと、前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第一のシリアル通信部と、前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第二のシリアル通信部と、を備え、前記ドライバICは、前記第一のシリアル通信部による通信のエラーを検出する検出回路と、前記検出回路が該検出回路による検出結果を格納する格納部と、前記格納部に格納されている検出結果を前記第二のシリアル通信部を介して前記マイコンに送信する送信回路と、を有する、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータの動作を電子制御する電子制御装置に関する。
近年、例えば、車載用電子制御装置では、コストの削減、ダウンサイジングといった観点から、電子制御装置内の電子回路において、インジェクタ、イグナイタ、ソレノイド等の複数のアクチュエータのそれぞれを駆動する複数の駆動回路を一つのドライバICに集積することが進められている。
従来、各アクチュエータの駆動回路については、高速・高精度な制御が必要であるため、制御を行うマイクロコントローラ(マイコン)とドライバICとの間の信号線の本数は多くなるものの、高速・高精度制御が可能なパラレル通信による制御を採用していた。しかし、このパラレル通信では、制御信号用の信号線が駆動回路毎に必要であるため、ドライバIC内に多くの駆動回路を集積する高集積化を進めれば進めるほど、一つのドライバICに多くの信号ピンが必要となってくる。
これに対し、近年では、マイコンの性能向上により、高速のシリアル通信が可能となってきたため、パラレル通信に代えてシリアル通信を用いることで、ピン数削減による更なるコスト削減、ダウンサイジングが可能となり、シリアル通信の採用が進んできている。
また、その一方で、シリアル通信のみでドライバICを制御する場合、そのシリアル通信の信号線で通信異常が発生した際、マイコンとドライバICとの間のデータの送受信が全くできなくなってしまうため、該当するシリアル通信によるドライバの制御、ドライバの状態検出、診断情報の検出等ができなくなってしまう。特に、乗員の安全に影響する車載用電子制御装置においては、こういった異常な状態に陥った場合のフェールセーフ設計が重要である。
対象の車載用電子制御装置がエンジン向けの電子制御装置(例えば、エンジンコントロールECU(Electric Control Unit)と呼ばれる装置)である場合においては、マイコンとドライバICとの間の通信にシリアル通信を採用している場合、通信に不具合が生じ、それを検出した場合、直ちに各ドライバを停止させ、エンジンを停止させることでフェールセーフを行う技術が広く採用されている。例えば、特開2015−5116号公報には、ドライバIC内にタイマ回路を備え、シリアル通信データの変更無し時間が一定時間を超えるとドライバを停止する機能を搭載する技術について記載されている。
特開2015−5116号公報
上述のように、従来、特にエンジン向け電子制御装置において、シリアル通信制御方式を採用した場合、ショートや断線等、通信経路の不具合が生じた際、全てのアクチュエータ駆動回路が制御不能になってしまうという大きな問題があった。
これに対して、特開2015−5116号公報に記載の発明では、通信不具合が生じた際にドライバを停止させるようにしているが、状況によっては、これが最も安全であるとは限らない。例えば、車載用電子制御装置では、自動車が高速走行中にも制御を行っているが、このような状況では、ドライバを停止させ、直ちにエンジンを停止させると、乗員への衝撃が大きかったり、後続車に追突されてしまったりすることも考えられ、可能であれば、極力エンジンを停止させないようにすること、またやむを得ず停止させる場合でも、適切なプロセスを経て停止させることが望ましい。
本発明は、マイコンとドライバICとの間のシリアル通信に不具合が生じた場合であっても、より安全で快適なフェールセーフ動作を可能とした電子制御装置を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、アクチュエータの動作を電子制御する電子制御装置において、前記アクチュエータを駆動するドライバ回路を有するドライバICと、前記ドライバICの制御を行うマイコンと、前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第一のシリアル通信部と、前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第二のシリアル通信部と、を備え、前記ドライバICは、前記第一のシリアル通信部による通信のエラーを検出する検出回路と、前記検出回路が該検出回路による検出結果を格納する格納部と、前記格納部に格納されている検出結果を前記第二のシリアル通信部を介して前記マイコンに送信する送信回路と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、マイコンとドライバICとの間のシリアル通信に不具合が生じた場合であっても、より安全で快適なフェールセーフ動作を可能とした電子制御装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る電子制御装置の構成を示すブロック図。 参考例に係る電子制御装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例2に係る電子制御装置の構成を示すブロック図。 図3に示した制御回路19の構成の一例を示すブロック図。 図4に示した制御回路19の入出力についての真理値表を示す図。 図3に示した制御回路19の構成の図4とは別の例を示すブロック図。 図6に示した制御回路19の入出力についての真理値表を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る電子制御装置の構成を示すブロック図である。
本実施例の電子制御装置1は、例えば車載用電子制御装置であって、マスターとなるメインコントロールICであるマイクロコントローラ(以下「マイコン」という)200と、スレーブとなるドライバIC(以下「ASIC」という)100と、を有して構成される。
マイコン200とASIC100とは、シリアル通信部11および21のそれぞれによって双方向のシリアル通信を行う。シリアル通信部11および21のそれぞれは、一本ずつ信号線を有する。シリアル通信部11は、主にアクチュエータ駆動回路16を制御する通信を行うものであり、マイコン200とASIC100内の送受信回路12とを信号線で接続する。一方、シリアル通信部21は、主にASIC100の種々動作モード設定や診断情報の取得の通信を行うものであり、マイコン200とASIC100内の送受信回路22とを信号線で接続する。
ASIC100には、送受信回路12、22のそれぞれにおける通信エラーを検出する検出回路14、24を設けている。検出回路14は、そのエラー検出結果をレジスタ13に格納するとともに、レジスタ23にも格納する。また、検出回路24は、そのエラー検出結果をレジスタ23に格納するとともに、レジスタ13にも格納する。
アクチュエータ駆動回路16には、ドライバ回路18と、ドライバ出力状態(オープン、ショート等)を検出する診断回路17とを内蔵しており、この診断回路17は、その診断結果をレジスタ13に格納するとともに、レジスタ23にも格納する。ドライバ回路18は、外部の複数のアクチュエータ(不図示)のそれぞれを駆動する回路であり、外部の複数のアクチュエータのそれぞれごとに設けられている。
回路ブロック26はその他の各機能ブロック26aを表しており、マイコン200がシリアル通信部21を介して回路ブロック26内の各機能ブロック26aにデータやコマンド等を送信することによって、各種モード設定、変更などを行うことが可能である。すなわち、マイコン200が回路ブロック26内の各機能ブロック26aの各種モード設定、変更などを行う際には、シリアル通信部21を介して、レジスタ23に各種モード設定、変更用のデータを書き込むことによって行う。回路ブロック26内の各機能ブロック26aは、レジスタ13に書き込まれている各種モード設定、変更用のデータをパラレル制御信号25として得てこのパラレル制御信号25に基づき各種モード設定、変更を行う。診断回路27は、バッテリー電圧や各種電源電圧等の電子回路の各種診断、回路ブロック26内の各機能ブロック26aの各種診断を行い、その診断結果をレジスタ23に格納するとともに、レジスタ13にも格納する。
ASIC100のレジスタ13や23に格納されているエラー検出結果や診断結果等の情報は、それぞれシリアル通信部11や21を介して、マイコン200が、例えば定期的に、あるいは他のタイミングで必要に応じて読み出して得て確認することができる。
マイコン200がアクチュエータ駆動回路16のドライバ回路18を制御する際には、シリアル通信部11を介して、レジスタ13に制御用のデータを書き込むことによって行う。ドライバ回路18は、レジスタ13に書き込まれている制御用のデータをパラレル制御信号15として得てこのパラレル制御信号15に基づき外部のアクチュエータを駆動する。マイコン200がASIC100の種々動作モード設定(各種モード設定)をする際には、シリアル通信部21を介して、レジスタ23に設定用のデータを書き込むことによって行う。
シリアル通信部11やシリアル通信部21におけるシリアル通信の方式については、シリアル通信部11とシリアル通信部21とで同一の方式であってもよいが、同一の方式でなければならないことはなく、高速性、信頼性、容易性などを踏まえて決定される。図1の実施例の場合には、例えば、高速制御が必要なアクチュエータ駆動回路16を制御するシリアル通信部11にはMSC(Micro Second Channel)を適用し、高速性よりも汎用性・コスト(Port数)を重視するシリアル通信部21にはSPI(Serial Peripheral Interface)を適用することが考えられる。
例えばシリアル通信部11やシリアル通信部21に不具合が生じた場合、シリアル通信データに組み込まれたCRC(Cyclic Redundancy Check)やパリティーチェック等を用いた不図示の検出部をマイコン200が備えることにより、通信に不具合が生じていることについて、マイコン200側から判断が可能である。
本実施例では、検出回路14や診断回路17の検出結果や診断結果をレジスタ13のみではなく、レジスタ23にも同時に書き込まれる構成としている。また、同様に検出回路24や診断回路27の検出結果や診断結果をレジスタ23のみではなく、レジスタ13にも同時に書き込まれる構成としている。このような構成とすることによって、例えばシリアル通信部11に不具合が生じた場合、マイコン200は、このシリアル通信部11の不具合を検知すると、本来シリアル通信部11を介して読み出していたレジスタ13内の検出結果や診断結果等の各種情報について、シリアル通信部21を介してレジスタ23に格納されている情報を読み出すことによって取得することが可能である。また、シリアル通信部21に不具合が生じた場合、マイコン200は、このシリアル通信部21の不具合を検知すると、本来シリアル通信部21を介して読み出していたレジスタ23内の検出結果や診断結果等の各種情報について、シリアル通信部11を介してレジスタ13に格納されている情報を読み出すことによって取得することが可能である。すなわち、本実施例によれば、マイコン200は、一方のシリアル通信手段(シリアル通信部11または21)に不具合が生じても、他方のシリアル通信手段(シリアル通信部21または11)を介して、ASIC100の診断・状態についての情報を得ることができ、ASIC100がどのような状態となっているかを判断することが可能となる。
なお、上述のように、シリアル通信部11とシリアル通信部21とで通信の方式が異なり、高速性、信頼性などが相違する場合があり、この場合、例えば高速なシリアル通信手段に不具合が生じたとき、他方のシリアル通信手段を介してでは、本来と同じ時間で同等の情報量の通信はできない場合も考えらえる。従って、例えば、本来のレジスタ(例えばレジスタ13または23)およびバックアップ用のレジスタ(例えばレジスタ23または13)において、本来のレジスタに記憶するデータの全てをバックアップ用レジスタにも記憶するのではなく、バックアップ用のレジスタには、あらかじめ重要なデータのみを格納するような構成としたり、ある複数の診断情報を組み合わせた(AND、ORなど)情報のみを格納するような構成としたりすることで、読み出すべき情報量を削減し、異常時であってもバックアップ用のレジスタから必要な情報を適切な速度で読出し、その後のフェールセーフ処理に繋げることを可能とすることができる。また、レジスタの面積削減のためにも、通信不具合時のフェールセーフ動作に特化した組み合わせにて情報を格納しておくことで、通信方式の違いへの対応、面積増加の抑制が可能となる。
以上のように本実施例によれば、シリアル通信手段のうちの一方に不具合が生じたとしても、他方のシリアル通信手段を介して診断結果、設定状態の受信、それに応じた各種制御などを行うことができるので、極力エンジンを停止させないようにすること、またやむを得ず停止させる場合でも、適切なプロセスを経て停止させることができ、より安全で快適なフェールセーフ動作を行うことができる。
図2は、参考例に係る電子制御装置の構成を示すブロック図である。図2において、図1と同様の構成については、同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。
本参考例の電子制御装置2は例えば車載用電子制御装置であって、この電子制御装置2では、ASIC100には、送受信回路12、22のそれぞれにおける通信エラーを検出する検出回路14、24を設けており、検出回路14は、そのエラー検出結果をレジスタ13に格納し、検出回路24は、そのエラー検出結果をレジスタ23に格納する。
また本参考例では、アクチュエータ駆動回路16には、ドライバ回路18と、ドライバ出力状態(オープン、ショート等)を検出する診断回路17とを内蔵しており、この診断回路17は、その診断結果をレジスタ13に格納する。
また本参考例では、回路ブロック26はその他の各機能ブロック26aを表しており、マイコン200がシリアル通信部21を介して回路ブロック26内の各機能ブロック26aにデータやコマンド等を送信することによって、各種モード設定、変更などを行うことが可能である。診断回路27は、バッテリー電圧や各種電源電圧等の各種診断、回路ブロック26内の各機能ブロック26aの各種診断を行い、その診断結果をレジスタ23に格納する。
本参考例では、例えばシリアル通信部11による通信に不具合が生じた場合、シリアル通信データに組み込まれたCRC(Cyclic Redundancy Check)やパリティーチェック等を用いた不図示の検出部をマイコン200が備えることにより、通信に不具合が生じていることについて、マイコン200側から判断が可能である。しかし本参考例では、このとき、マイコン200からレジスタ13へのアクセスが完全に不可能となるため、診断結果、設定状態の受信、駆動回路の制御は不可能となってしまう。そこで、本参考例では、フェールセーフ動作として、通信不具合の判断後、直ちに全ドライバ停止・システム停止等の処理をできるような信号31(リセット信号等)を用意しておき、通信不具合を検知した場合、この信号31によりASIC100の動作を停止させるようなフェールセーフ機能を準備する。なお、この信号31は、最終的なフェールセーフ機能として、本発明の他の各実施例においても設けていてもよい。
図3は、本発明の実施例2に係る電子制御装置の構成を示すブロック図である。図3において、図1や図2と同様の構成については、同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。
本実施例の電子制御装置3は例えば車載用電子制御装置であって、この電子制御装置3では、図2の参考例の構成と同様の構成に加え、マイコン200は、ドライバ回路18によって外部のアクチュエータを駆動するための制御用のデータを、シリアル通信部11を介してレジスタ13に書き込み可能な構成を有するのみではなく、シリアル通信部21を介してレジスタ23にも書き込み可能な構成を有する。制御回路19は、レジスタ13に書き込まれている制御用のデータをパラレル制御信号15として得るとともに、レジスタ23に書き込まれている制御用のデータをパラレル制御信号35として得る。ドライバ回路18は、詳しくは後述するように、制御回路19を介してレジスタ13や23から制御用のデータを取得し、この制御用のデータに基づいて、外部のアクチュエータを駆動する。
図4は、図3に示した制御回路19の構成の一例を示すブロック図である。
図5は、図4に示した制御回路19の入出力についての真理値表を示す図である。
制御回路19は、NOT回路19aと、AND回路19bと、AND回路19cと、OR回路19dとを有して構成される。NOT回路19aは入力の論理否定を出力する。AND回路19bおよびAND回路19cは2つの入力の論理積を出力する。OR回路19dは2つの入力の論理和を出力する。レジスタ13に格納されている外部のアクチュエータを駆動するための制御用のデータ(アクチュエータ制御信号41)は、AND回路19bに入力される。レジスタ23に格納されているロック信号42(詳しくは後述)はNOT回路19aに入力されるとともにAND回路19cに入力される。NOT回路19aの出力信号はAND回路19bに入力される。レジスタ23に格納されている外部のアクチュエータを駆動するための制御用のデータ(アクチュエータ制御信号43)は、AND回路19cに入力される。AND回路19bの出力信号およびAND回路19cの出力信号はOR回路19dに入力される。OR回路19dの出力すなわち制御回路19の出力である出力信号44(アクチュエータ駆動信号)は、制御回路19の外部に出力され、図3に示したように、ドライバ回路18に入力される。ドライバ回路18を複数設けている場合には、複数のドライバ回路18のそれぞれごとに制御回路19を設ける。
シリアル通信部11による通信が正常である場合には、本来ドライバ回路18に出力する信号(制御用のデータ)としてレジスタ13からの信号を優先させるべきであるので、以下のように動作する。すなわち、シリアル通信部11による通信が正常である場合には、マイコン200は、シリアル通信部11を介して、レジスタ13に制御用のデータ(アクチュエータ制御信号41)を書き込み、制御回路19は、このアクチュエータ制御信号41をドライバ回路18に対して出力するように動作する。シリアル通信部11による通信が正常である場合には、マイコン200は、シリアル通信部21を介して、レジスタ23にロック信号42としてLowを書き込む。なお、レジスタ23のロック信号42はデフォルト値としてLowであってもよい。また、このとき、レジスタ23の制御用のデータ(アクチュエータ制御信号43)はLowにしている。なお、レジスタ23のアクチュエータ制御信号43はデフォルト値としてLowであってもよい。図5の真理値表の一行目に示すように、シリアル通信部11による通信が正常である場合には、制御回路19の出力である出力信号44として、アクチュエータ制御信号41がドライバ回路18に出力される。
シリアル通信部11による通信に異常が発生した場合は、マイコン200は、シリアル通信部21、レジスタ23を介して、ロック信号42をHighにする。このとき、アクチュエータ制御信号43がLowであれば、制御回路19の出力である出力信号44(アクチュエータ駆動信号)をLowとすることができる(図5の真理値表の2行目を参照)。
また、シリアル通信部11による通信に異常が発生した場合、マイコン200が、必要に応じてシリアル通信部21を介してアクチュエータ制御信号43を制御することで、制御回路19の出力である出力信号44として、アクチュエータ制御信号43がドライバ回路18に出力される(図5の真理値表の3行目を参照)。
なお、図5の真理値表の4行目に示すように、シリアル通信部11による通信が正常である場合(このときロック信号42はLow)に、誤りや不具合などによってアクチュエータ制御信号43がHighになってしまったとしても、ロック信号42がLowである限りは、制御回路19の出力である出力信号44として、アクチュエータ制御信号41がドライバ回路18に出力される。
なお、本実施例では、アクチュエータ駆動回路16の制御に対して、シリアル通信部11による通信の不具合のバックアップとして、シリアル通信部21を介して制御を行う例について示したが、本発明はこれに限られるものではなく、回路ブロック26に含まれる各種モード設定等の制御用信号をレジスタ13に割り当てることで、シリアル通信部21による通信に不具合が発生した際に、シリアル通信部11を介してこの各種モード設定等の制御をバックアップさせることも、もちろん可能である。
このとき、上述のように、シリアル通信部11とシリアル通信部21とで通信の方式、速度が異なる構成も考えられる。よって、実施例1の考え方と同様に、本実施例におけるバックアップ制御の際に、本来の制御速度と同等の制御ができない場合がある。これに対し、本実施例では、バックアップ制御の際には、速度が不足するような部分の制御については、例えば制御機能をフェールセーフに特化して限定するなど、速度低下を前提としてのバックアップ動作を可能とする電子制御装置の構成とすることで、対応可能である。
本発明の実施例3に係る電子制御装置の構成を示すブロック図は、図3に示したものと同様であるので、ここでは、図3を参照して説明する。
図6は、図3に示した制御回路19の構成の図4とは別の例を示すブロック図である。図6において、図4と同様の構成については、同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。
図7は、図6に示した制御回路19の入出力についての真理値表を示す図である。
本実施例の電子制御装置3では、制御回路19において、パターン発生回路45(PG:Pattern Generator)をさらに設けている。パターン発生回路45は、Low信号が入力された場合にはLow信号を出力し、High信号が入力された場合にはドライバ回路18に出力する信号(制御用のデータ)の予め定めたパターンを発生し、これを出力する。AND回路19cの出力信号はパターン発生回路45に入力され、パターン発生回路45の出力はOR回路19dに入力される。
シリアル通信部11による通信が正常である場合には、マイコン200は、シリアル通信部11を介して、レジスタ13に制御用のデータ(アクチュエータ制御信号41)を書き込み、制御回路19は、このアクチュエータ制御信号41をドライバ回路18に対して出力するように動作する。シリアル通信部11による通信が正常である場合には、マイコン200は、シリアル通信部21を介して、レジスタ23にロック信号42としてLowを書き込む。なお、レジスタ23のロック信号42はデフォルト値としてLowであってもよい。また、このとき、レジスタ23の制御用のデータ(アクチュエータ制御信号43)はLowにしている。なお、レジスタ23のアクチュエータ制御信号43はデフォルト値としてLowであってもよい。AND回路19cでは、Lowのロック信号42およびLowのアクチュエータ制御信号43が入力されたことで、Low信号をパターン発生回路45に対して出力する。Low信号を入力されたパターン発生回路45はLow信号を出力する。図7の真理値表の一行目に示すように、シリアル通信部11による通信が正常である場合には、制御回路19の出力である出力信号44として、アクチュエータ制御信号41がドライバ回路18に出力される。
実施例2では、シリアル通信部11による通信に異常が発生した際、マイコン200は、シリアル通信部21を介してアクチュエータ制御信号43を制御することによってドライバ回路18を直接に制御(例えばON/OFF制御)するようにしていたが、本実施例では、シリアル通信部11による通信に異常が発生した際、マイコン200は、シリアル通信部21を介してアクチュエータ制御信号43を制御することによってパターン発生回路45を制御する(例えばパターン発生回路45を動作させるか止めるかの制御)。
シリアル通信部11による通信に異常が発生した場合は、マイコン200は、シリアル通信部21、レジスタ23を介して、ロック信号42をHighにする。このとき、アクチュエータ制御信号43がLowであれば、パターン発生回路45にLow信号が入力され、パターン発生回路45はLow信号を出力し、これにより、制御回路19の出力である出力信号44(アクチュエータ駆動信号)をLowとすることができる(図7の真理値表の2行目を参照)。
また、シリアル通信部11による通信に異常が発生した場合、マイコン200が、必要に応じてシリアル通信部21を介してアクチュエータ制御信号43をHighに制御することで、パターン発生回路45にHigh信号が入力され、これを受けたパターン発生回路45は予め定めたパターンを発生し、これを出力する。これにより、制御回路19の出力である出力信号44として、パターン発生回路45が発生した予め定めたパターンの信号がドライバ回路18に出力される(図7の真理値表の3行目を参照)。
上述のように、実施例2では、シリアル通信部11による通信に不具合が生じたとき、シリアル通信部11よりも通信速度が遅いシリアル通信部21を用いた制御では細やかな制御ができない場合があった。これに対して、本実施例では、シリアル通信部11による通信に不具合が生じたときのシリアル通信部21を用いた制御は、パターン発生回路45を動作させるか止めるかの選択だけであり、シリアル通信部21の通信速度が遅いことの影響は少なく、パターン発生回路45が発生するパターンにおいて細やかな制御を予め設定しておけば、シリアル通信部21を用いた場合であっても細やかな制御が可能となる。これにより、本実施例によれば、フェールセーフ動作として、ある一定時間、特定のパターンでのアクチュエータ動作をさせるなどの機能を設けることが可能となる。
なお、図7の真理値表の4行目は図5の真理値表の4行目と同様であるので説明を省略する。
<付記1>
また、以上説明した本発明は以下の構成を備える場合がある。
1.
マスターとなるメインコントロールICとスレーブとなるドライバICとを構成要素とする電子制御装置であって、
前記メインコントロールIC(マスターIC)と前記ドライバIC(スレーブIC)との間に、第一のシリアル通信手段と第二のシリアル通信手段とを有し、
前記第一のシリアル通信手段と前記第二のシリアル通信手段とは異なる制御を行うことを目的とした通信手段であり、
一方の通信手段の異常を検出した場合、他方の通信手段を用いた前記マスターICと前記スレーブICとの間のデータ送受信により、前記スレーブICの診断・動作状態についての情報を前記マスターICに伝達できる、
ことを特徴とする電子制御装置、とした。
この1.に記載の発明によれば、メインコントロールCPU(マイコン)とドライバIC(ASIC)との間に2つ以上のシリアル通信手段を持つ電子制御装置において、一方のシリアル通信手段に異常が発生したとき、他方の通信手段を用いて、ASICの動作状態・診断情報をマイコンに送信することができる。
また本発明は、
2.
1.に記載の電子制御装置において、
前記スレーブICの診断・動作状態の情報は、検出時に、前記第一のシリアル通信手段、前記第二のシリアル通信手段で読出し可能なそれぞれのレジスタに書き込まれる構成とすることで、一方の通信手段の異常時に、他方の通信手段からのデータ伝達を可能とした、
ことを特徴とする電子制御装置、とした。
この2.に記載の発明によれば、メインコントロールCPU(マイコン)とドライバIC(ASIC)の間に2つ以上のシリアル通信手段を持つ電子制御装置において、一方のシリアル通信手段に異常が発生したとき、他方の通信手段を用いて、ASICの動作状態・診断情報をマイコンに送信することができる。
また本発明は、
3.
マスターとなるメインコントロールICとスレーブとなるドライバICとを構成要素とする電子制御装置であって、
前記メインコントロールIC(マスターIC)と前記ドライバIC(スレーブIC)との間に、第一のシリアル通信手段と第二のシリアル通信手段とを有し、
前記第一のシリアル通信手段と前記第二のシリアル通信手段とは異なる制御を行うことを目的とした通信手段であり、
一方の通信手段の異常を検出した場合、他方の通信手段を用いた前記マスターICと前記スレーブICとの間のデータ送受信により、前記マスターICから、本来異常となった通信手段にて実施される一部または全ての前記スレーブICの制御を可能とする、
ことを特徴とする電子制御装置、とした。
この3.に記載の発明によれば、通常のシリアル通信手段に不具合が発生したときに、他方のシリアル通信手段を介して、アクチュエータ駆動や設定変更などの一部の制御動作を可能とする。
また本発明は、
4.
3.に記載の電子制御装置において、
前記スレーブICの制御は、前記第一のシリアル通信手段、前記第二のシリアル通信手段で書き込み可能なそれぞれのレジスタに、同じアクチュエータ駆動ドライバを制御可能とするレジスタ、及び制御回路を搭載することで、一方の通信手段の異常時に、他方の通信手段からの制御を可能とした、
ことを特徴とする電子制御装置、とした。
この4.に記載の発明によれば、通常のシリアル通信手段に不具合が発生したときに、他方のシリアル通信手段を介して、アクチュエータ駆動や設定変更などの一部の制御動作を可能とする。
また本発明は、
5.
3.または4.に記載の電子制御装置において、
前記電子制御装置は、前記第一のシリアル通信手段、前記第二のシリアル通信手段のいずれかの通信手段の異常を検出した場合、他方の通信手段を用いた前記マスターICと前記スレーブICとの間のデータ送受信により、予め準備しておいた制御パターン生成回路を動作させることにより、特定パターンのアクチュエータ動作制御が可能である、
ことを特徴とする電子制御装置、とした。
この5.に記載の発明によれば、通常のシリアル通信手段に不具合が発生したときに、他方のシリアル通信手段を介して、アクチュエータ駆動や設定変更などの一部の制御動作を可能とする。
また本発明は、
6.
1.〜5.の特徴を合わせて備える構成とした、
ことを特徴とする電子制御装置、とした。
以上説明した本発明によれば、複数のシリアル通信手段のいずれかに異常が発生した際に、異常が発生していない別系統の通信手段を介してドライバICの状態、診断結果の検知及び制御を可能とすることで、動作状態に応じた適切な処理を可能とした。これにより、状況に応じて、エンジンを停止させない、または段階的に停止するなど、より安全・快適なフェールセーフ動作が可能となる。
<付記2>
また、以上説明した本発明は以下の構成を備える場合がある。
1.
アクチュエータの動作を電子制御する電子制御装置(例えば、電子制御装置1)において、
前記アクチュエータを駆動するドライバ回路(例えば、ドライバ回路18)を有するドライバIC(例えば、ASIC100)と、
前記ドライバICの制御を行うマイコン(例えば、マイコン200)と、
前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第一のシリアル通信部(例えば、シリアル通信部11)と、
前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第二のシリアル通信部(例えば、シリアル通信部21)と、
を備え、
前記ドライバICは、
前記第一のシリアル通信部による通信のエラーを検出する検出回路(例えば、検出回路14)と、
前記検出回路が該検出回路による検出の結果を格納する格納部(例えば、レジスタ23)と、
前記格納部に格納されている検出結果を前記第二のシリアル通信部を介して前記マイコンに送信する送信回路(例えば、送受信回路22)と、
を有する、
ことを特徴とする電子制御装置、としたので、
・マイコンとドライバICとの間のシリアル通信に不具合が生じた場合であっても、より安全で快適なフェールセーフ動作を可能とした電子制御装置を提供することができる。
・第一のシリアル通信部による通信に不具合が生じたとしても、第一のシリアル通信部のエラーについて、マイコンは第二のシリアル通信部を介して取得することができる。
また本発明は、
1´.
アクチュエータの動作を電子制御する電子制御装置において、
前記アクチュエータを駆動するドライバ回路を有するドライバICと、
前記ドライバICの制御を行うマイコンと、
前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第一のシリアル通信部と、
前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第二のシリアル通信部と、
を備え、
前記ドライバICは、
前記ドライバ回路を制御する制御データを前記第一のシリアル通信部を介して前記マイコンから受信する受信回路と、
前記第一のシリアル通信部による通信のエラーを検出する検出回路と、
前記検出回路が該検出回路による検出の結果を格納する格納部と、
前記格納部に格納されている検出結果を前記第二のシリアル通信部を介して前記マイコンに送信する送信回路と、
を有する、
ことを特徴とする電子制御装置、としたので、
・ドライバ回路の制御を行う第一のシリアル通信部による通信に不具合が生じたとしても、第一のシリアル通信部のエラーについて、マイコンは第二のシリアル通信部を介して取得することができる。
また本発明は、
2.
1.に記載の電子制御装置において、
前記ドライバICは、
前記マイコンに制御される電子回路(例えば、回路ブロック26)と、
前記電子回路の診断を行い、該診断結果を前記格納部に格納する診断回路(例えば、診断回路27)と、
をさらに有し、
前記送信回路は、前記格納部に格納されている診断の結果を前記第二のシリアル通信部を介して前記マイコンに送信する、
ことを特徴とする電子制御装置、としたので、
・第一のシリアル通信部による通信に不具合が生じたとしても、電子回路の診断結果について、マイコンは第二のシリアル通信部を介して取得することができる。
また本発明は、
3.
1.に記載の電子制御装置において、
前記格納部は第二の格納部(例えば、レジスタ23)であり、
前記送信回路は第二の送信回路(例えば、送受信回路22)であり、
前記第二の格納部は、前記第二の送信回路によってのみ、該第二の格納部に格納されているデータを前記マイコンに送信可能なように、該第二の送信回路に接続されており、
前記検出回路は第一の検出回路(例えば、検出回路14)であり、
前記ドライバICは、
前記第一の検出回路が該第一の検出回路による検出の結果を格納する第一の格納部(例えば、レジスタ13)と、
前記第二のシリアル通信部による通信のエラーを検出し、該検出の結果を前記第一の格納部および前記第二の格納部に格納する第二の検出回路(例えば、検出回路24)と、
前記第一の格納部に格納されている検出結果を前記第一のシリアル通信部を介して前記マイコンに送信する第一の送信回路(例えば、送受信回路12)と、
をさらに有し、
前記第一の格納部は、前記第二の送信回路によってのみ、該第一の格納部に格納されているデータを前記マイコンに送信可能なように、該第一の送信回路に接続されている、
ことを特徴とする電子制御装置、としたので、
・第一のシリアル通信部による通信および第一のシリアル通信部による通信のどちらかに不具合が生じたとしても、第一のシリアル通信部による通信のエラーおよび第二のシリアル通信部による通信のエラーについて、マイコンはエラーのないシリアル通信部を介して取得することができる。
また本発明は、
4.
アクチュエータの動作を電子制御する電子制御装置(例えば、電子制御装置3)において、
前記アクチュエータを駆動するドライバ回路(例えば、ドライバ回路18)を有するドライバIC(例えば、ASIC100)と、
前記ドライバICの制御を行うマイコン(例えば、マイコン200)と、
前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第一のシリアル通信部(例えば、シリアル通信部11)と、
前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第二のシリアル通信部(例えば、シリアル通信部21)と、
前記第一のシリアル通信部による通信のエラーを検出する検出部(例えば、CRCやパリティーチェックによるエラーの検出部)と、
を備え、
前記ドライバICは、
前記ドライバ回路を制御する制御データ(例えば、アクチュエータ制御信号41)を前記第一のシリアル通信部を介して前記マイコンから受信する第一の受信回路(例えば、送受信回路12)と、
前記第一の受信回路が該第一の受信回路で受信した制御データを格納する第一の格納部(例えば、レジスタ13)と、
前記ドライバ回路を制御する制御データ、および前記検出部によるエラーの検出結果に基づいたロック信号を前記第二のシリアル通信部を介して前記マイコンから受信する第二の受信回路(例えば、送受信回路22)と、
前記第二の受信回路が該第二の受信回路で受信した制御データ(例えば、図5のアクチュエータ制御信号43、図7のアクチュエータ制御信号43)およびロック信号(例えば、ロック信号23)を格納する第二の格納部(例えば、レジスタ23)と、
前記第二の格納部に格納されているロック信号(例えば、ロック信号23)に基づいて、前記第一の格納部に格納されている制御データによって前記ドライバ回路を制御するか否かを選択可能な制御回路(例えば、図4の制御回路19、図6の制御回路19)と、
とを有する、
ことを特徴とする電子制御装置、としたので、
・ドライバ回路の制御を行う第一のシリアル通信部による通信に不具合が生じたとしても、マイコンから第一のシリアル通信部を介して送る制御データ以外のデータによるドライバ回路の制御を可能とすることができる。
また本発明は、
5.
4.に記載の電子制御装置において、
前記制御回路(例えば、図4の制御回路19)は、前記第二の格納部に格納されているロック信号に基づいて、前記第一の格納部に格納されている制御データによって前記ドライバ回路を制御するか、前記第二の格納部に格納されている制御データ(例えば、図5のアクチュエータ制御信号43)によって前記ドライバ回路を制御するかを選択可能である、
ことを特徴とする電子制御装置、としたので、
・ドライバ回路の制御を行う第一のシリアル通信部による通信に不具合が生じたとしても、マイコンから第一のシリアル通信部を介して送る制御データではなく、マイコンから第二のシリアル通信部を介して送る制御データによるドライバ回路の制御を可能とすることができる。
また本発明は、
6.
4.に記載の電子制御装置において、
前記ドライバICは、
前記ドライバ回路を制御する制御データを発生する発生回路(例えば、パターン発生回路45)と、
をさらに有し、
前記制御回路(例えば、図6の制御回路19)は、前記第二の格納部に格納されているロック信号に基づいて、前記第一の格納部に格納されている制御データによって前記ドライバ回路を制御するか、前記発生回路で発生した制御データによって前記ドライバ回路を制御するかを選択可能である、
ことを特徴とする電子制御装置、としたので、
・ドライバ回路の制御を行う第一のシリアル通信部による通信に不具合が生じたとしても、マイコンから第一のシリアル通信部を介して送る制御データではなく、発生回路で発生する制御データによるドライバ回路の制御を可能とすることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1、2、3…電子制御装置、100…ドライバIC(ASIC)、200…マイクロコントローラ(マイコン)、11…シリアル通信部、12…送受信回路、13…レジスタ、14…検出回路、15…パラレル制御信号、16…アクチュエータ駆動回路、17…診断回路、18…ドライバ回路、21…シリアル通信部、22…送受信回路、23…レジスタ、24…検出回路、25…パラレル制御信号、26…回路ブロック(モード設定機能等)、27…診断回路、31…信号(全ドライバ・システム停止信号)、19…制御回路、35…パラレル制御信号、41…アクチュエータ制御信号(制御データ)、42…ロック信号、43…アクチュエータ制御信号(制御データ)、44…制御回路19の出力信号(アクチュエータ駆動信号)、45…パターン発生回路。

Claims (6)

  1. アクチュエータの動作を電子制御する電子制御装置において、
    前記アクチュエータを駆動するドライバ回路を有するドライバICと、
    前記ドライバICの制御を行うマイコンと、
    前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第一のシリアル通信部と、
    前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第二のシリアル通信部と、
    を備え、
    前記ドライバICは、
    前記第一のシリアル通信部による通信のエラーを検出する検出回路と、
    前記検出回路が該検出回路による検出の結果を格納する格納部と、
    前記格納部に格納されている検出結果を前記第二のシリアル通信部を介して前記マイコンに送信する送信回路と、
    を有する、
    ことを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記ドライバICは、
    前記マイコンに制御される電子回路と、
    前記電子回路の診断を行い、該診断の結果を前記格納部に格納する診断回路と、
    をさらに有し、
    前記送信回路は、前記格納部に格納されている診断結果を前記第二のシリアル通信部を介して前記マイコンに送信する、
    ことを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記格納部は第二の格納部であり、
    前記送信回路は第二の送信回路であり、
    前記第二の格納部は、前記第二の送信回路によってのみ、該第二の格納部に格納されているデータを前記マイコンに送信可能なように、該第二の送信回路に接続されており、
    前記検出回路は第一の検出回路であり、
    前記ドライバICは、
    前記第一の検出回路が該第一の検出回路による検出の結果を格納する第一の格納部と、
    前記第二のシリアル通信部による通信のエラーを検出し、該検出の結果を前記第一の格納部および前記第二の格納部に格納する第二の検出回路と、
    前記第一の格納部に格納されている検出結果を前記第一のシリアル通信部を介して前記マイコンに送信する第一の送信回路と、
    をさらに有し、
    前記第一の格納部は、前記第一の送信回路によってのみ、該第一の格納部に格納されているデータを前記マイコンに送信可能なように、該第一の送信回路に接続されている、
    ことを特徴とする電子制御装置。
  4. アクチュエータの動作を電子制御する電子制御装置において、
    前記アクチュエータを駆動するドライバ回路を有するドライバICと、
    前記ドライバICの制御を行うマイコンと、
    前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第一のシリアル通信部と、
    前記ドライバICと前記マイコンとのシリアル通信を行う第二のシリアル通信部と、
    前記第一のシリアル通信部による通信のエラーを検出する検出部と、
    を備え、
    前記ドライバICは、
    前記ドライバ回路を制御する制御データを前記第一のシリアル通信部を介して前記マイコンから受信する第一の受信回路と、
    前記第一の受信回路が該第一の受信回路で受信した制御データを格納する第一の格納部と、
    前記ドライバ回路を制御する制御データ、および前記検出部によるエラーの検出結果に基づいたロック信号を前記第二のシリアル通信部を介して前記マイコンから受信する第二の受信回路と、
    前記第二の受信回路が該第二の受信回路で受信した制御データおよびロック信号を格納する第二の格納部と、
    前記第二の格納部に格納されているロック信号に基づいて、前記第一の格納部に格納されている制御データによって前記ドライバ回路を制御するか否かを選択可能な制御回路と、
    とを有する、
    ことを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記制御回路は、前記第二の格納部に格納されているロック信号に基づいて、前記第一の格納部に格納されている制御データによって前記ドライバ回路を制御するか、前記第二の格納部に格納されている制御データによって前記ドライバ回路を制御するかを選択可能である、
    ことを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記ドライバICは、
    前記ドライバ回路を制御する制御データを発生する発生回路と、
    をさらに有し、
    前記制御回路は、前記第二の格納部に格納されているロック信号に基づいて、前記第一の格納部に格納されている制御データによって前記ドライバ回路を制御するか、前記発生回路で発生した制御データによって前記ドライバ回路を制御するかを選択可能である、
    ことを特徴とする電子制御装置。
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