JP2018004802A - 現像剤収容装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Norihiko Ikeda
紀彦 池田
孝晃 齊藤
Takaaki Saito
孝晃 齊藤
一幸 坂本
Kazuyuki Sakamoto
一幸 坂本
高橋 剛
Takeshi Takahashi
剛 高橋
貴一 長谷川
Kiichi Hasegawa
貴一 長谷川
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Masashi Wakisaka
昌志 脇坂
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康史 萱原
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Abstract

【課題】現像剤量を正確に検出することができる現像剤収容装置を提供すること。
【解決手段】現像装置5は、画像形成のためにトナーを収容する容器枠体37と、容器枠体37に収容されているトナーを検知するアンテナ電極33及び現像スリーブ5aと、画像形成のために使用された容器枠体37のトナー量を判定する第1の判定部39aと、第1の判定部39aの判定結果に対するアンテナ電極33及び現像スリーブ5aの検知結果の変化の関係を取得する取得部39bと、を有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、収容されている現像剤を検出する機能を有する現像剤収容装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面に形成した静電潜像に対して、現像剤収容装置に収容された現像剤(トナー)を供給することで、感光体ドラム上に現像剤像を形成(可視像化)している。
このような画像形成装置において、現像剤収容装置内に収容されている現像剤は、画像形成動作が行われる度に消費される。そして、画像形成装置には、現像剤収容装置内の現像剤が所定量にまで減じたことを、現像剤収容装置に設けた現像剤検知手段により検知し、現像剤の補給の必要性を表示して連絡する機構等が設けられている。
かかる現像剤検知手段は、現像剤収容装置としての現像容器の内部に設けた現像スリーブと現像スリーブに対して平行に配置された棒状のアンテナ電極との間の誘導電圧を測定する。そして、現像剤検知手段は、その測定値から現像容器内の現像剤を検知する(例えば、特許文献1)。
具体的には、現像スリーブに印加されて、アンテナ電極に誘導される電圧は、アンテナ電極と現像スリーブとによって形成されるコンデンサの静電容量の大きさによって変化する。すなわち、コンデンサの静電容量が大きくなると誘導電圧も大きくなり、コンデンサの静電容量が小さくなると誘導電圧も小さくなる。
現像スリーブとアンテナ電極とによって形成されるコンデンサの静電容量Cは、C=面積S×誘電率μ÷距離Lという関係式となる。このように、現像スリーブとアンテナ電極とによって形成されるコンデンサの静電容量Cは、現像スリーブとアンテナ電極との間の距離L、及び現像スリーブとアンテナ電極との間に存在する現像剤の誘電率μなどによって変化する。
現像スリーブ及びアンテナ電極は現像容器に固定されているので、両者間の距離は組立時に固定されると変化しない。これに対して、現像スリーブとアンテナ電極との間の空間に存在する現像剤の量は、現像容器内の現像剤量に応じて変化する。このため、現像スリーブとアンテナ電極との間に生じる誘導電圧は、現像スリーブとアンテナ電極との間の空間に存在する現像剤量の変化に応じて変化する。従って、現像スリーブとアンテナ電極との間に生じる誘導電圧を測定することで、現像容器内の現像剤量を検出することができる。
ここで、現像スリーブとアンテナ電極との間の距離、アンテナ電極の外径、及びアンテナ電極の直線性等は、製造時に寸法公差内でバラツキを生じる。このバラツキにより、例えば、アンテナ電極と現像スリーブとの間の間隔が設計称呼値よりも大きい場合、静電容量は減り、誘導電圧も小さくなる。一方、アンテナ電極と現像スリーブとの間の間隔が設計称呼値よりも小さい場合、静電容量は増え、誘導電圧も大きくなる。このため、現像容器内の現像剤量が同じであるにもかかわらず、個体差によって現像スリーブとアンテナ電極との間に生じる誘導電圧が異なるという現象が発生する。
これに対して、特許文献2では、現像スリーブとアンテナ電極との間に生じる誘導電圧を実測値を使用して補正することで、現像剤量の検知精度を向上させる構成を開示する。かかる構成では、現像容器に現像剤を補給する前のトナー空状態の現像スリーブとアンテナ電極との間に生じる誘導電圧と、現像剤が充分に補給されて検知した誘導電圧に変化が無い安定状態になった際の誘導電圧と、に基づいて、補正制御処理を実行する。
ここで、トナー空状態の際に現像スリーブとアンテナ電極との間に生じる誘導電圧は、現像剤量が0のときの実測電圧値である。また、現像剤が充分に補給されて検知した誘導電圧が安定状態になった際の誘導電圧は、現像スリーブとアンテナ電極との間に現像剤が満たされたときの実測電圧値である。かかる補正制御処理は、設計時の現像剤量が0のときの誘導電圧値と満たされたときの誘導電圧値との関係を実測電圧値にて補正する処理である。
そして、特許文献2に開示されている画像形成装置は、このように誘導電圧を補正することで、上記の製造上のバラツキ(個体差)による現像容器内の現像剤量の誤検知を解消している。
ここで、現像容器に現像剤を補給するためにセットされるトナーボトルとしては、トナーの一部が消費されたトナーボトル又は当初から標準ボトルの半分のトナーしか入っていないハーフボトルがある。このようなトナーボトルがセットされた場合には、トナーボトルからトナーの補給を開始してもトナーボトル内のトナー量が少ないため、現像スリーブとアンテナ電極との間をトナーで充分に満たすことができない場合が有る。従って、誘導電圧に変化が無い安定状態になっても現像スリーブとアンテナ電極との間をトナーで満たしておらず、その際の誘導電圧に基づいて設計時の誘導電圧値とトナー量との関係を補正すると、トナー量と誘導電圧値との関係が誤って補正される。この結果、現像容器内のトナー量を誤って判断するおそれが有る。
このような誤判断を防止するために特許文献3は、現像容器内の現像剤検知手段とは別にトナーボトルの使用履歴情報を記憶した記憶装置をトナーボトルに搭載する画像形成装置を開示する。
特開2005−121761号公報 特開2014−149376号公報 特開2006−251402号公報
しかしながら、特許文献3においては、使用済みのトナーボトルに現像剤を再び投入した場合などの、トナーボトルの記憶装置に記憶されている使用履歴情報と、トナーボトル内の実際の現像剤容量と、が一致しない場合に、特許文献2に開示される補正制御処理を実行しても現像剤の残量を正確に検出することができない。従って、トナーボトルが現像剤で満タンでない場合に、現像剤の残量を正確に検出することができないという課題を有する。
本発明の目的は、現像剤量を正確に検出することができる現像剤収容装置を提供することである。
本発明に係る現像剤収容装置は、画像形成のために現像剤を収容する現像剤収容手段と、前記現像剤収容手段に収容されている現像剤を検知する現像剤検知手段と、画像形成のために使用された前記現像剤収容手段の現像剤量を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に対する前記現像剤検知手段の検知結果の変化の関係を取得する取得手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、現像剤収容装置内の現像剤量を正確に検出することができる。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の構成図 本発明の実施の形態1に係る現像装置の構成図 本発明の実施の形態1に係る制御部の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る現像剤が満タンに充填されているトナーボトルを現像容器に装着した状態の断面図 本発明の実施の形態1に係る誘導電圧と現像容器内の現像剤の残量との関係を示す図 本発明の実施の形態1に係る誘導電圧と現像剤消費量との関係を示す図 本発明の実施の形態1に係る現像剤消費量と画像形成に用いる画素数との関係を示す図 本発明の実施の形態1に係るトナー量を検出する一次関数における数式の算出処理を示すフロー図 本発明の実施の形態1に係る現像剤の供給を開始してからの誘導電圧の時間推移を示す図 本発明の実施の形態2に係る現像剤の残量を検出する一次式の補正処理を示すフロー図 本発明の実施の形態2に係る現像剤の供給を開始してからの誘導電圧の時間推移を示す図
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態に係る現像装置及びこれを備えた画像形成装置につき、詳細に説明する。
(実施の形態1)
<画像形成装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100の構成につき、要部を概略図である図1を用いて、詳細に説明する。
画像形成装置100は、感光体ドラム1と、帯電ローラ2と、露光装置4と、現像装置5と、転写ローラ7と、クリーナ10と、を有している。感光体ドラム1、帯電ローラ2及び露光装置4は、現像装置5から供給されるトナーを使用して画像を形成する画像形成部を構成している。
感光体ドラム1は、円筒状であり、表面に感光層を有している。感光体ドラム1は、図1の矢印A方向に回転する。
帯電ローラ2は、感光体ドラム1の表面を一様に帯電する。
露光装置4は、一様に帯電した感光体ドラム1の表面に画像信号に対応した露光を行い、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。
現像剤収容装置としての現像装置5は、容器枠体37に回転可能に取り付けられた現像スリーブ5aと、容器枠体37に取り付けられたアンテナ電極33と、を備えている。現像装置5は、感光体ドラム1の表面に形成された静電潜像に対して、現像スリーブ5aによりトナー(現像剤)を供給してトナー像を形成することにより、静電潜像を可視化する。現像装置5は、現像スリーブ5a及びアンテナ電極33を用いて、容器枠体37内の現像剤であるトナー量を検出する。なお、現像装置5の構成の詳細については後述する。
転写ローラ7は、トナー像(現像剤像)の形成に同期して搬送される記録媒体Pを、感光体ドラム1との間で挟持して、感光体ドラム1に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する。
クリーナ10は、トナー像の転写後の感光体ドラム1の表面に残った転写残トナー又は記録媒体Pから転移した紙粉を、クリーニングブレード10aにより除去する。
<現像装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る現像装置5の構成につき、図2を用いて、詳細に説明する。
現像装置5は、現像スリーブ5aと、現像バイアス電源6と、アンテナ電極33と、トナー規制部材35と、撹拌部材36aと、撹拌部材36bと、容器枠体37と、制御部101と、を有している。
第1の電極である現像スリーブ5aは、容器枠体37内(現像剤収容手段内)に設けられていると共に容器枠体37に回転可能に取り付けられ、図2の矢印B方向に回転する。現像スリーブ5aは、容器枠体37に収容されているトナーを担持して感光体ドラム1に供給する。
現像バイアス電源6は、直流電圧と交流電圧とを重畳した現像用バイアス電圧(バイアス信号)を現像スリーブ5aに印加して、現像スリーブ5a上にコートされたトナーを感光体ドラム1の表面の静電潜像に飛翔させる。
第2の電極であるアンテナ電極33は、細い棒状であり、容器枠体37の内部に設けられている。アンテナ電極33は、現像スリーブ5aに対して所定の間隔(例えば、現像スリーブ5aの表面から5mm〜50mm程度の間隔)となるように現像スリーブ5aから離間して配置されている。アンテナ電極33は、検出端子40aを介して後述する制御部101に接続されていると共に、抵抗器40を介して接地されている。アンテナ電極33には、交流電圧を印加した現像スリーブ5aが近くに存在しているので、現像スリーブ5aによって生じる交流電界によって静電誘導電流が流れる。
検出端子40aは、抵抗器40とアンテナ電極33との間に設けられ、後述する制御部101に接続されている。
トナーボトル34は、内部に撹拌部材36cとトナーとを有し、容器枠体37に着脱自在に装着されて交換可能になっている。トナーボトル34は、容器枠体37内のトナーが無くなる前に、容器枠体37にトナーを補給する。
トナー規制部材(現像ブレード)35は、現像スリーブ5aに当接しており、現像スリーブ5a上に均一なトナーコートを形成する。トナー規制部材35は、現像スリーブ5aとの間でトナーを挟持して搬送することにより、トナーと現像スリーブ5aとの摩擦帯電によってトナーに一定の電荷を帯びさせる。
撹拌部材36a、撹拌部材36b及びトナーボトル34の撹拌部材36cは、トナーを攪拌して搬送することにより、容器枠体37内のトナーを現像スリーブ5aの方向に搬送する。
現像剤収容手段としての容器枠体37は、現像装置5の枠体をなしており、連続して多量の画像形成動作が可能となるように、トナーボトル34から補給されたトナーを収容している。容器枠体37に蓄えられたトナーは、画像形成動作が行われることにより消費される。
現像スリーブ5aとアンテナ電極33とにより構成される現像剤検知手段は、現像スリーブ5aに対して所定電圧が印加された際にアンテナ電極33に発生する誘導電圧に基づいて、容器枠体37内のトナー量を検知する。2本の電極であるアンテナ電極33と現像スリーブ5aとによって形成される静電容量は、2本の電極間距離の公差、2本の電極の外径の公差及び2本の電極の直線性(線材のソリ)等によって決定される。このため、第2の電極としてのアンテナ電極33と第1の電極としての現像スリーブ5aとによって形成される静電容量は、アンテナ電極33及び現像スリーブ5a各々の個体差(2本の電極間距離の公差、外径の公差及び直線性の公差)によってバラツキを生じる。
ここで、2本の電極間距離とは、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の距離である。また、2本の電極の外径とは、アンテナ電極33及び現像スリーブ5a各々の外径である。また、2本の電極の直線性とは、アンテナ電極33及び現像スリーブ5a各々の直線性である。
なお、現像装置5は、現像スリーブ5aを用いてトナーの残量を検出する場合に限らず、現像スリーブ5aとは別に第1の電極として専用の電極部材を別途設けてトナー量を検出するようにしてもよい。
制御部101は、現像装置5の動作を制御している。
<制御部の構成>
本発明の実施の形態1に係る制御部101の構成につき、図3を用いて、詳細に説明する。
制御部101は、ROM38と、CPU39と、RAM42と、不揮発性メモリ43と、画素数算出部44と、を有している。。
ROM38には、プログラムやデータ(演算式)等が格納されている。
CPU39は、ROM38に格納されている所定のプログラムをROM38より読み出して、読み出したプログラムを実行する。CPU39は、現像バイアス電源6に制御信号を出力して、現像バイアス電源6より現像スリーブ5aに現像用バイアス電圧を印加させる。
第1の判定部39aは、画素数算出部44より取得した画像形成に使用した画素数の積算値であるドットカウント値に応じて、画像形成のために使用された容器枠体37内のトナー量(現像剤量)を判定する。CPU39は、第1の判定部39aの他に、後述する取得部39bと、第2の判定部39cと、トナー量検出部39dと、を備えている。第1の判定部39a及び第2の判定部39cは、判定手段を構成している。
取得手段である取得部39bは、第1の判定部39aの判定結果に対する検出端子40aに生じる誘導電圧の変化の関係を取得する。
第2の判定部39cは、容器枠体37に収容されているトナー量が特定される状態の検出端子40aに生じる誘導電圧を検知する。第2の判定部39cは、検知した誘導電圧の検知結果と、取得部39bにより取得した取得結果としての関係と、から容器枠体37に収容されているトナー量を判定する。
現像剤量検出手段であるトナー量検出部39dは、取得部39bにより取得した取得結果を傾きとし、第2の判定部39cの判定結果を切片とする一次関数における数式(以下、「一次式」と記載する)により、容器枠体37に収容されているトナー量を検出する。容器枠体37に収容されているトナー量が特定される状態は、ここではトナーボトル34が補給された際のトナー90が容器枠体37内に搬送される前の状態を例示する。
検出端子40aに生じる交流電圧である誘導電圧は、検出の精度向上及び電気信号の取り扱いの利便性の向上のために、適当な時定数で平均化されつつ直流電圧に変換されてCPU39の端子に入力される。
RAM42は、CPU39の演算のワークエリア等として用いられる。
不揮発性メモリ43は、RAM42の記憶内容を転記して記憶する書き換え可能なメモリである。
画素数算出部44は、画像信号に応じて露光する露光制御において、露光で使用した画素数を積算する。露光で使用した画素数は、画像形成に用いる画素数となる。
<トナー量の検出方法>
本発明の実施の形態1に係るトナー量の検出方法につき、図4乃至図6を用いて、詳細に説明する。
図4において、図4(a)は、トナー90の重量が500gのトナーボトル34が補給された際のトナー90が容器枠体37内に搬送される前の状態を示す。図4(a)は、本実施の形態における初期状態の一例である。
図4(b)は、トナー90が容器枠体37内へ搬送された状態を示している。
図4(c)は、容器枠体37内のトナー90が現像スリーブ5aまで到達し、現像スリーブ5aとアンテナ電極33との間がトナー90で満たされた状態を示している。
図4(d)は、容器枠体37内のトナー90の消費が進み、トナー90の量が約160gになり、現像スリーブ5aとアンテナ電極33との間がトナー90と空間との混合になった状態を示している。
図4(e)は、容器枠体37内のトナー90の消費が更に進み、トナー90の量が約110gになり、現像スリーブ5aとアンテナ電極33との間がトナー90よりも空間のほうが多くなった状態を示している。
図4(a)に示すように、新品状態の時には、容器枠体37内にはトナー90が入っていないため、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の空間はすべて空気で満たされている。従って、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間に生じる静電容量は、空気の比誘電率の大きさに対応した値となる。
図4(c)に示すように、トナーボトル34から補給されてトナー90が消費される前には、アンテナ電極33と現像スリーブ5aの間の空間はすべてトナー90で満たされている。そのため、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとによって形成された静電容量は、トナー90の比誘電率の大きさに対応した値になる。
図4(d)に示すように、容器枠体37内のトナー90の量が約160gになると、アンテナ電極33がトナー90から露出するので、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の空間はトナー90が存在する部分と空気が存在する部分とによって構成される。そのため、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとによって形成された静電容量は、全てがトナー90で満たされていた図4(c)の場合よりも小さくなる。
図4(e)に示すように、容器枠体37内のトナー90の量が約110gになると、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の空間の大部分が空気で占められる。そのため、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとによって形成された静電容量は、全てがトナー90で満たされていた図4(c)の場合よりも大幅に小さくなる。
初期状態の一例である容器枠体37内のトナー90の量が0gの時にはアンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の空間はすべて空気で満たされている。そのため、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとによって形成された静電容量は、空気の比誘電率の大きさに対応した値となる。なお、空気の比誘電率は約1であり、トナー90の比誘電率は約3である。
これより、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の空間の誘導電圧は、図5に示すように、トナー90の量が約300gから減少する区間において、容器枠体37内のトナー90の量が変化するのに応じて変化する。また、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の空間の誘導電圧は、トナー90の量が約300gから減少する区間において、図6に示すように、容器枠体37内のトナー90の消費量に応じて変化する。
具体的には、容器枠体37内のトナー90の量が300gを下回る辺りから誘導電圧は徐々に減少する。トナー90の量が小さくなるほど誘導電圧の大きさは小さくなる。すなわち、トナー90の量と誘導電圧とは比例関係であるので、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の誘導電圧の大きさを測定することで、容器枠体37内のトナー90の量を知ることができる。
例えば、図5の場合、誘導電圧が−0.44Vのときのトナー90の量は0gである。誘導電圧が0Vのときのトナー90の量は約110gである。誘導電圧が0.20Vのときのトナー90の量は約160gである。誘導電圧が0.50Vのときのトナー90の量は約235gである。誘導電圧が0.76Vのときのトナー90の量は300〜500gである。
<トナー量を検出する一次式の算出処理>
本発明の実施の形態1に係るトナー量を検出する一次式の算出処理につき、図7乃至図9を用いて、詳細に説明する。
トナー量を検出する一次式の算出処理を実行することで、現像スリーブ5a及びアンテナ電極33の個体差によるバラツキや供給されたトナー量が不明な場合であっても、現像装置5内のトナー量を正確に検出することができる。ここで、一次式は、誘導電圧とトナー90の量との関係を求めるものである。また、一次式としては、「誘導電圧値=傾き(a)×トナー90の量+切片(b)」を設定する。この一次式において、トナー90の量が0のときは誘導電圧値=切片(b)となり、トナー90の量が0のときの実測した誘導電圧値を切片(b)とする。なお、以降に説明する一次式の傾き(a)は、絶対値を付与した値である。
現像装置5は、電源をオンされた際にステップS1の処理に進む。
CPU39は、検出端子40aに生じる誘導電圧を検出する(S1)。
次に、CPU39は、誘導電圧の検出電圧が−0.3V以下であるか否かを判定する(S2)。
CPU39の第2の判定部39cは、図9に示すように誘導電圧の検出電圧が−0.3V以下である場合(S2:Yes)、現像スリーブ5aとアンテナ電極33との間にトナー90が無い初期状態であると判定する。ここで、初期状態は、容器枠体37に初めてトナー90を供給する状態又は供給されたトナー90を消費した後にトナーボトル34を交換した状態である。CPU39の第2の判定部39cは、トナー量が特定される状態としての初期状態における誘導電圧の実測値を検知する。また、CPU39のトナー量検出部39dは、第2の判定部39cの検知結果を、トナー量と誘導電圧との関係を示す一次式の切片(b)に設定する(S3)。
次に、CPU39は、初期状態における誘導電圧の実測値を、第2の判定部39cの判定結果として不揮発性メモリ43のメモリ1へ保存する(S4)。
次に、CPU39は、トナー90の供給を開始させる(S5)。図9では、トナー90の供給の開始時刻をt0としている。
次に、CPU39は、誘導電圧の検出電圧が0V以上であるか否かを判定する(S6)。
CPU39は、誘導電圧の検出電圧が0V未満である場合(S6:No)、トナー90の供給を開始してから2分経過したか否かを判定する(S7)。
CPU39は、トナー90の供給を開始してから2分経過していない場合(S7:No)、S6の処理に戻る。
一方、CPU39は、トナー90の供給を開始してから2分経過した場合(S7:Yes)、トナーボトル34のトナー90の量が微少であるため、画像形成できないと判定する。そして、CPU39は、トナーボトル34の交換が必要であることを、アラームによりユーザへ通知し(S8)、トナー90の供給を終了し(S9)、トナー量を検出する一次式の算出処理を終了する。
また、トナー90の供給を開始してから2分経過する前の図9の時刻t1において、誘導電圧の検出電圧が0V以上になった場合(S6:Yes)、CPU39は、誘導電圧の検出電圧を不揮発性メモリ43のメモリ4に上書き保存する(S10)。
次に、CPU39は、画像形成Jobを開始して画像形成を可能にする(S11)。
CPU39は、最新の誘導電圧の検出電圧がメモリ4に上書き保存されている検出電圧以上であるか否かを判定する(S12)。
現像装置5は、図9の時刻t1から時刻t2までの時間において、トナーボトル34からトナー90の供給と画像形成によるトナー消費とを行っている。この際、1枚のシートの画像形成に使用されるトナー90の量は微量であるため、トナーボトル34から掃き出されて供給されるトナー90の量は、シートの画像形成に使用されるトナー90の量よりも多い(トナー供給量>画像形成に使用されたトナー量)。従って、時刻t1から時刻t2までの時間において、誘導電圧は緩やかに上昇する。
そして、誘導電圧は、時刻t2においてアンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間にトナーが満たされることにより、増加しなくなり、一定になる。時刻t2から時刻t3までの間における誘導電圧の一定値は、トナー90の供給を開始してからの誘導電圧の最大電圧となる。
CPU39は、図9に示す時刻t1から時刻t2を経過して時刻t3に至るまでの間に、S10からS12の処理を繰り返す。
一方、図9に示す時刻t3経過後において、誘導電圧の検出電圧は、容器枠体37内のトナーが画像形成により消費されることにより、メモリ4に保存されている検出電圧未満となる。CPU39は、誘導電圧の検出電圧がメモリ4に保存されている検出電圧未満となった場合(S12:No)、誘導電圧の検出電圧がメモリ4に保存されている検出電圧から所定電圧の0.1V以上低下したか否かを判定する。即ち、CPU39は、(メモリ4に保存されている検出電圧−0.1V)以下であるか否かを判定する(S13)。
CPU39は、図9の時刻t4において、誘導電圧の検出電圧がメモリ4に上書き保存されている検出電圧−0.1V以下となった場合(S13:Yes)、誘導電圧の検出電圧が0.2V以上であるか否かを判定する(S14)。
CPU39は、誘導電圧の検出電圧が0.2V未満の場合(S14:No)、トナー量が約160gであるのでトナーボトル34の交換が必要であることを表示部45に表示等させてユーザへ通知する(S8)。
CPU39は、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の誘導電圧が0Vを下回った際はトナー量が約110gであるので、画像の一部にトナー抜けが発生することを防止するためにトナー90の補給が行われるまでプリント実行を禁止する。
CPU39は、誘導電圧の最新の検出電圧がメモリ4に上書き保存されている検出電圧−0.1V以下であるが、検出電圧が0.2V以上の場合(S14:Yes)、誘導電圧の検出電圧を不揮発性メモリ43のメモリ3へ保存する(S15)。この際、CPU39は、画像形成動作でトナー90を使用することによりトナーボトル34のトナー90が無くなり、トナーボトル34からトナーを供給できないため、容器枠体37のトナー90も減り始めたと判断する。ここで、誘導電圧の検出電圧をメモリ3に保存した際の状態を、第1の状態とする。
次に、制御部101の画素数算出部44は、図9に示す時刻t4において、トナー消費量を算出するために、画像形成に使用した画素数の積算(ドットカウント)を開始する(S16)。
ここで、図7に示すように、画像形成の画素数の積算より、容器枠体37内のトナーの消費量を算出することが可能である。従って、CPU39の第1の判定部39aは、画素数算出部44で画像形成に用いた画素数の積算を行うことにより求めたドットカウント値を用いて、画像形成のために使用されたトナー量を判定する。
CPU39の第1の判定部39aは、図9の時刻t5において、制御部101の画素数算出部44における画素数のドットカウント値がトナー90を所定量使用した値になった場合に(S17)、誘導電圧の検出電圧を不揮発性メモリ43のメモリ2に保存する(S18)。
このように、メモリ2に誘導電圧の検出電圧を保存した際の前記第1の状態より所定量のトナーを使用した状態を第2の状態とする。ここでは、所定量を20gとする。なお、ここでは第1の状態に対する第2の状態を示すトナーの使用量(所定量)として20gを例示しているが、これに限定されるものではない。
次に、CPU39の取得部39bは、(メモリ3に保存されている検出電圧−メモリ2に保存されている検出電圧)÷20(g)の演算により傾き(a)を算出する。そして、CPU39は、算出した傾き(a)を取得部39bの取得結果としてメモリ1に保存する(S19)。ここで、算出された傾き(a)は、第1の判定部39aの判定結果としての画像形成のために使用されたトナー量に対する、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の空間の誘導電圧の変化の関係を示している。このように、取得部39bは、容器枠体37にトナーの供給を開始した後において、検出端子40aが検知する誘導電圧の最大電圧から所定電圧である0.1Vだけ低下後に、傾き(a)を算出して取得する。
次に、CPU39のトナー量検出部39dは、メモリ1に保存した取得部39bの取得結果を傾き(a)とし、メモリ1に保存した第2の判定部39cの判定結果を切片(b)とする一次式を設定する。ここで、設定される一次式は、「誘導電圧値=傾き(a)×トナー90の量(現像剤量)+切片(b)」である。かかる一次式は、検出端子40aで検出した誘導電圧と容器枠体37内のトナー90の量との関係を求める式である。また、この一次式は、アンテナ電極33及び現像スリーブ5aの各々に個体差のバラつきがある場合における、検出端子40aで検出した誘導電圧と、容器枠体37内のトナー90の量と、の関係を示す。
ここで、トナーボトル34は、トナーボトル34内のトナー90をできるだけ残ることなく使用し、かつ形成する画像の画質への影響が無い状態で交換する必要がある。具体的には、トナーボトル34は、図4(d)に示す容器枠体37のトナー90の量が約160g時に交換することが最適である。これより、CPU39は、設定した一次式を用いて、トナーボトル34の交換を通知する閾値を、「閾値=160×傾き(a)+切片(b)」より求める(S20)。
これにより、アンテナ電極33及び現像スリーブ5a各々の個体差のバラツキを生じる場合であっても、トナーボトル34の交換を通知する閾値を精度よく算出することができる。従って、ユーザに対してトナーボトル34の交換のアナウンスを適切に行うことが可能となり、ユーザはトナーボトル34の交換を適切な時期に行うことができる。
一方、S2において、CPU39は、誘導電圧の検出電圧が−0.3Vより大きい場合(S2:No)、現像スリーブ5aとアンテナ電極33との間にトナー90が入っているため、初期状態ではないと判断する。この場合に、CPU39の第2の判定部39cは、トナー90の量が0のときの実測した誘導電圧値を得られない。従って、CPU39のトナー量検出部39dは、前回にメモリ1に保存した傾き(a)及び切片(b)の値を使用して、一次式を設定する(S21)。また、CPU39のトナー量検出部39dは、設定した一次式を用いて、トナーボトル34の交換を通知する閾値をS20の処理により求める。
次に、CPU39は、S20の処理により求めた閾値と、検出した誘導電圧の検出電圧と、を比較し、誘導電圧の検出電圧が閾値以下であるか否かを判定する(S22)。
CPU39は、図9の時刻t6において、検出電圧が閾値以下になった場合(S22:Yes)、トナーボトル34の交換が必要であることを、アラームによりユーザに通知(報知)し(S23)、トナー量を検出する一次式の算出処理を終了する。
一方、CPU39は、誘導電圧の検出電圧が閾値より大きい場合(S22:No)、S22の処理を繰り返す。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2において、画像形成装置の構成、現像装置の構成、現像剤収容装置の構成及び制御部の構成は上記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
上記実施の形態1では、誘導電圧値が安定した後であって誘導電圧値に変化が発生してからの第1の状態及び第2の状態における誘導電圧値とトナー量との関係を求めた。本実施の形態では、トナーボトル34からトナーの供給を開始して誘導電圧値が安定する前にトナーの供給を一旦停止し、画像形成してトナーを消費することで、トナー消費前後の第1の状態及び第2の状態における誘導電圧値と現像剤量との関係を求める。トナーボトル34にトナーが充分無いときは、容器枠体37をトナーで満タンにできないので、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の空間にも充分なトナー90を供給できず、誘導電圧値が安定すること無く、画像形成に伴うトナーの消費により誘導電圧値が減少を開始する場合がある。本実施の形態は、このような場合に有効となる。
<トナー量を検出する一次式の補正処理>
本発明の実施の形態2に係るトナー量を検出する一次式の補正処理につき、補正処理を示すフローチャートである図10及びトナーの供給を開始してからの誘導電圧の時間推移を示す図11を用いて、詳細に説明する。
現像装置5は、電源をオンされた際にステップS101の処理に進む。
CPU39は、検出端子40aに生じる誘導電圧を検出する(S101)。
次に、CPU39は、誘導電圧の検出電圧が−0.3V以下であるか否かを判定する(S102)。
CPU39の第2の判定部39cは、誘導電圧の検出電圧が−0.3V以下である場合(S102:Yes)、現像スリーブ5aとアンテナ電極33との間にトナー90が無い状態である初期状態であると判定する。ここで、初期状態は、画像形成装置100に初めてトナー90を供給する状態又は供給されたトナー90を消費した後にトナーボトル34を交換した状態である。
このとき、CPU39の第2の判定部39cは、トナー量が特定される状態としての初期状態における誘導電圧の実測値を検知する。また、CPU39のトナー量検出部39dは、第2の判定部39cの検知結果を、トナー量と誘導電圧との関係を示す一次式の切片(b)に設定する(S103)。 次に、CPU39は、初期状態における誘導電圧の実測値を、第2の判定部39cの判定結果として不揮発性メモリ43のメモリ1へ保存する(S104)。
次に、CPU39は、トナー90の供給を開始させる(S105)。図11では、トナー90の供給の開始時刻をt10としている。
次に、CPU39は、誘導電圧の検出電圧がトナー90満杯(現像剤満杯)より少なく設定された設定値である0.3V以上であるか否かを判定する(S106)。
CPU39は、誘導電圧の検出電圧が0.3V未満である場合(S106:No)、トナー90の供給を開始してから2分経過したか否かを判定する(S107)。
CPU39は、トナー90の供給を開始してから2分経過していない場合(S107:No)、S106の処理に戻る。
一方、CPU39は、トナー90の供給を開始してから2分経過した場合(S107:Yes)、トナーボトル34のトナー90の量が微少であるため、画像形成できないと判定する。そして、CPU39は、トナーボトル34の交換が必要であることを、アラームによりユーザへ通知し(S108)、トナー90の供給を終了し(S109)、トナー量を検出する一次式の補正処理を終了する。
また、トナー90の供給を開始してから2分経過する前の図11の時刻t11において、誘導電圧の検出電圧がトナー90満杯より少なく設定された設定値である0.3V以上になる。CPU39は、誘導電圧の検出電圧が0.3V以上になった場合(S106:Yes)、第1の状態になったものと判定してトナー90の供給を一時的に停止させる(S110)。
次に、CPU39は、誘導電圧の検出電圧を不揮発性メモリ43のメモリ3に保存する(S111)。
次に、CPU39は、テスト画像形成Job(べた黒20枚)を開始する。また、制御部101の画素数算出部44は、時刻t11において、画像形成時に使用した画素数の積算(ドットカウント)を開始する(S112)。CPU39は、時刻t11から時刻t12までを、トナー90の供給を一時的に停止する停止期間とする。
次に、図11の時刻t12において、画素数算出部44における画素数のドットカウント値がトナー90を所定量の20g使用した値になることにより第2の状態になる。CPU39の第2の判定部39cは、画素数算出部44における画素数のドットカウント値がトナー90を所定量使用した値になった場合に(S113)、誘導電圧の検出電圧を不揮発性メモリ43のメモリ2に保存する(S114)。この後、CPU39は、トナー90の供給を再開させる。
このように、メモリ2に誘導電圧の検出電圧を保存した際の前記第1の状態より所定量のトナーを使用した状態を第2の状態とする。ここでは、所定量を20gとする。なお、ここでは第1の状態に対する第2の状態を示すトナーの使用量(所定量)として20gを例示しているが、これに限定されるものではない。
次に、CPU39の取得部39(b)は、(メモリ3に保存されている検出電圧−メモリ2に保存されている検出電圧)÷20(g)の演算により傾き(a)を算出する。そして、CPU39は、傾き(a)を取得部39(b)の取得結果としてメモリ1に保存する(S115)。ここで、算出された傾き(a)は、第1の判定部39aの判定結果としての画像形成のために使用されたトナー量に対する、アンテナ電極33と現像スリーブ5aとの間の空間の誘導電圧の変化の関係を示している。このように、取得部39bは、容器枠体37にトナーの供給を開始した後において、検出端子20aが検知する誘導電圧の最大電圧になる前にトナーの供給を停止させて、傾き(a)を算出して取得する。
次に、CPU39のトナー量検出部39dは、メモリ1に保存した取得部39bの取得結果を傾き(a)とし、メモリ1に保存した第2の判定部39cの判定結果を切片(b)とする一次式を設定する。ここで、設定される一次式は、「誘導電圧値=傾き(a)×トナー90の量(現像剤量)+切片(b)」である。かかる一次式は、検出端子40aで検出した誘導電圧と容器枠体37内のトナー90の量との関係を求める式である。また、この一次式は、アンテナ電極33及び現像スリーブ5aの各々に個体差のバラつきがある場合における、検出端子40aで検出した誘導電圧と、容器枠体37内のトナー90の量と、の関係を示す。
ここで、トナーボトル34は、トナーボトル34内のトナー90を全て使用し、かつ形成した画像の画質への影響が無い状態で交換する必要がある。具体的には、トナーボトル34は、容器枠体37のトナー90の残量が160g時に交換することが最適である。これより、CPU39は、設定した一次式を用いて、トナーボトル34の交換を促す閾値を、「閾値=160×傾き(a)+切片(b)」より求める(S116)。
これにより、アンテナ電極33及び現像スリーブ5a各々の個体差のバラツキを生じる場合であっても、トナーボトル34の交換を通知する閾値をS21の式より精度よく算出することができる。従って、ユーザに対してトナーボトル34の交換のアナウンスを適切に行うことが可能となり、ユーザはトナーボトル34の交換を適切な時期に行うことができる。
一方、S102において、CPU39は、誘導電圧の検出電圧が−0.3Vより大きい場合(S102:No)、現像スリーブ5aとアンテナ電極33との間にトナー90が入っているため、初期状態ではないと判断する。この場合に、CPU39の第2の判定部39cは、トナー90の量が0のときの実測した誘導電圧値を得られない。従って、CPU39のトナー量検出部39dは、前回にメモリ1に保存した傾き(a)及び切片(b)の値を使用して、一次式を設定する(S117)。また、CPU39のトナー量検出部39dは、設定した一次式を用いて、トナーボトル34の交換を通知する閾値をS116の処理により求める。
次に、CPU39は、S116の処理により求めた閾値と、検出した誘導電圧の検出電圧と、を比較し、誘導電圧の検出電圧が閾値以下であるか否かを判定する(S118)。
CPU39は、図9の時刻t6において、検出電圧が閾値以下になった場合(S118:Yes)、トナーボトル34の交換が必要であることを、アラームによりユーザに通知(報知)し(S119)、トナー量を検出する一次式の算出処理を終了する。
一方、CPU39は、誘導電圧の検出電圧が閾値より大きい場合(S118:No)、S118の処理を繰り返す。
なお、時刻t12から時刻t14までの時間において、時刻t12から時刻t13までは、画像形成に使用したトナー90の量よりも、供給されるトナー90の量の方が多い(トナー90の供給>画像形成に使用したトナー90)状態である。また、時刻t13から時刻t14までは、トナーボトル34に入っているトナー90が無くなり、容器枠体37のトナー90も減り始めた状態である。
1 感光体ドラム
2 帯電ローラ
4 露光装置
5 現像装置
5a 現像スリーブ
6 現像バイアス電源
7 転写ローラ
10 クリーナ
10a クリーニングブレード
33 アンテナ電極
34 トナーボトル
35 トナー規制部材
36a 攪拌部材
36b 攪拌部材
36c 攪拌部材
37 容器枠体
38 ROM
39 CPU
39a 第1の判定部
39b 取得部
39c 第2の判定部
39d トナー量検出部
40 抵抗器
40a 検出端子
42 RAM
43 不揮発性メモリ
44 画素数算出部
90 トナー
100 画像形成装置
101 制御部

Claims (9)

  1. 画像形成のために現像剤を収容する現像剤収容手段と、
    前記現像剤収容手段に収容されている現像剤を検知する現像剤検知手段と、
    画像形成のために使用された前記現像剤収容手段の現像剤量を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に対する前記現像剤検知手段の検知結果の変化の関係を取得する取得手段と、
    を有することを特徴とする現像剤収容装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記現像剤収容手段に収容されている現像剤量が特定される状態の前記現像剤検知手段の検知結果から前記現像剤収容手段に収容されている現像剤量を判定することを特徴とする請求項1に記載の現像剤収容装置。
  3. 前記判定手段は、
    前記現像剤収容手段に現像剤が供給される前の初期状態を前記現像剤量が特定される状態の前記現像剤検知手段の検知結果とすることを特徴とする請求項2に記載の現像剤収容装置。
  4. 前記取得手段の取得結果を傾きとし、前記判定手段の判定結果を切片とする一次関数により、前記現像剤検知手段の検知結果から前記現像剤収容手段に収容されている現像剤量を検出する現像剤量検出手段を有することを特徴とする請求項2または3に記載の現像剤収容装置。
  5. 前記現像剤検知手段は、
    前記現像剤収容手段内に設けられた第1の電極と、前記第1の電極から離間して配置されると共に前記現像剤収容手段内に設けられた第2の電極と、を備え、前記第1の電極に対して所定電圧が印加された際に前記第2の電極に発生する誘導電圧に基づいて、前記現像剤収容手段内の現像剤を検知する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像剤収容装置。
  6. 前記取得手段は、
    前記現像剤収容手段に現像剤の供給を開始した後において、前記現像剤検知手段が検知する前記誘導電圧の最大電圧から所定電圧だけ低下後に前記関係を取得することを特徴とする請求項5に記載の現像剤収容装置。
  7. 前記取得手段は、
    前記現像剤収容手段に現像剤の供給を開始した後において、前記現像剤検知手段が検知する前記誘導電圧が最大電圧になる前に現像剤の供給を停止させて、前記関係を取得することを特徴とする請求項5に記載の現像剤収容装置。
  8. 前記判定手段は、
    画像形成に用いる画素数に応じて前記画像形成のために使用された現像剤量を判定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の現像剤収容装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像剤収容装置と、
    前記現像剤収容装置から供給される現像剤を使用して画像を形成する画像形成部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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