JP2018004225A - 加熱調理器 - Google Patents

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Jianlan Dou
剣嵐 竇
今井 博久
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Abstract

【課題】店員が商品の目標加熱パワーを算出したり設定したり、商品に対応したボタンを選択したりすることなく、自動で目標加熱パワーを設定でき、目標加熱時間に応じて適切な出力で加熱すること。【解決手段】カメラ205が撮影した加熱庫内の画像から読取部208が食品に貼付された加熱制御情報を抽出して読み取り、時間設定部212が使用者が入力した目標加熱時間を設定し、補正演算部209がその加熱制御情報と目標時間に基づいて補正演算を行い、加熱制御部203が補正演算結果に基づいて加熱部を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、食品を加熱する加熱調理器に関するものである。
代表的な加熱調理器である電子レンジは、鍋やフライパンを使うことなく、食品を容器に入れたまま加熱することができる利便性がある。そのことにより弁当や総菜などを容器に入れて販売する販売店が、購入された食品を電子レンジで加熱して提供するサービスを行うこともある。
そうした加熱のサービスを行う場合に一般には、弁当や総菜などの食品の容器には電子レンジで加熱するのに適した推奨加熱パワーと推奨加熱時間が表示されている。販売店の店員はその表示を見て、電子レンジにその加熱パワーと加熱時間を設定して、食品を加熱する。
電子レンジは、操作部に数字キーなどを備えている。そして、店員は、加熱パワーのワット数と加熱時間の分、秒を設定することで、その食品に適した加熱制御で加熱して客に食品を提供することができる。
または、電子レンジは、複数の操作ボタンを備えていて、各操作ボタンには別々の加熱パワーもしくは加熱時間が割り当てられている。店員は、加熱する食品に対応したボタンを選択することで、その食品に適した加熱制御で加熱して客に食品を提供することができる。
または、電子レンジは、操作ダイヤルを備えていて、操作ダイヤルの回転位置には別々の加熱パワーもしくは加熱時間が割り当てられている。店員は、加熱する食品に対応した回転位置に操作ダイヤルを回転することで、その食品に適した加熱制御で加熱して客に食品を提供することができる。
しかし、推奨加熱時間以外の加熱時間で加熱したい場合、例えば、複数の電子レンジで複数の異なる食品を加熱したい場合、複数の電子レンジの加熱時間をそれぞれの加熱時間の最大値に合わせて設定し、同時に複数の食品を出来上がるようにするためには、推奨加熱パワーと推奨加熱時間に基づき、目標加熱パワーを店員が計算する必要がある。このため、店員の手間がかかってしまううえ、加熱時間の分、秒と目標加熱パワーのワット数を数字キーで設定する操作は、操作回数が多くて煩わしい。
また、電子レンジを炊飯器や、携帯電話と連動させて、炊飯器のご飯の出来上がる時間や、ピザなど外注した食品が届く時間に合わせて、電子レンジの加熱時間を調整したい場合も、使用者には、目標加熱時間を計算する手間がかかる。
また、目標加熱時間や目標加熱パワーの計算を間違うと、過加熱や、加熱不足となり、食品の美味しさを損なう恐れがある。
また、複数の操作ボタンに別々の加熱パワーもしくは加熱時間を割り当てている場合には、食品の種類が増えてくると、食品とボタンとの対応関係を覚えるのが難しくなる。
それらの煩わしさや間違いを解消するために2つの方法がある。
方法1は、目標加熱パワーの計算の難しさに対する解消法である。店員や使用者は、目標加熱パワーを計算せず、目標加熱時間と推奨加熱時間とをそれぞれ、電子レンジに設定する。電子レンジは、目標加熱時間と推奨加熱時間の差を予約待機時間として自動計算し、予約待機時間に到達するまでは加熱せず、予約待機時間に到達してから目標加熱時間までに推奨加熱パワーで加熱する(例えば特許文献1)。
方法2は、操作の煩わしさに対する解消法である。電子レンジは、容器に添付されているバーコードの情報(コード情報)に対応した加熱制御内容を予め記憶している。店員は、バーコードリーダーを使ってコード情報を読み取り、そのコード情報から商品に対応した加熱制御内容を呼び出し適切な加熱を行う。
また更には、店員がバーコードリーダーを使うのでなく、電子レンジは、レンジ庫内を撮影するカメラを備えて、庫内に投入された商品の画像からバーコード部分を抽出して、そのバーコードを読み取ってもよい。これによれば、店員の操作の負担を低減し、誤りのない加熱サービスを可能にする(例えば特許文献2)。
特開平5−87346号公報 特開2001−349546号公報
しかしながら、前記方法1では、目標加熱時間の到達までに予約待機状態であることを示す必要がある。また、予約待機状態の間に、使用者が、誤って、電子レンジのドアを開けてしまうことや、予約内容が不明となり、加熱動作をキャンセルしてしまうことなどの誤操作が発生する恐れもある。
また、前記方法2では、推奨加熱パワーと推奨加熱時間が読み取りされても、依然、店員が目標加熱パワーの算出と設定をしなければならない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、店員が商品の目標加熱パワーを算出したり設定したり、商品に対応したボタンを選択したりすることなく、自動で目標加熱パワーを設定でき、目標加熱時間に応じて適切な出力で加熱する電子レンジを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、加熱庫に収納された食品を加熱する加熱部と、前記加熱庫内を撮影する撮影部と、前記食品に貼付された加熱制御情報を抽出して読み取る読取部と、前記食品の出来上がる時間を設定する時間設定部と、前記読取部で読み取った加熱制御情報と前記時間設定部で設定した時間情報に基づき補正演算を行い加熱制御情報を算出する補正演算部と、前記補正演算部の演算結果に基づき前記加熱部を制御する加熱制御部を有する構成としたものである。
この構成により、撮影部が撮影した加熱庫内の画像から読取部が食品に貼付された加熱制御情報を抽出して読み取り、時間設定部が使用者入力の目標加熱時間を設定し、補正演算部がその加熱制御情報と目標加熱時間に基づいて補正演算を行い、加熱制御部が補正演算結果に基づいて加熱部を制御するので、自動で目標加熱パワーを設定でき、使用者希望の目標加熱時間に応じて適切な出力で加熱することができる。
本発明によれば、加熱庫内に弁当や総菜などの加熱対象となる食品を入れた場合には、その食品に表示されている加熱制御情報を読取り、時間設定部が使用者入力の目標加熱時間を設定し、補正演算部がその加熱制御情報と目標加熱時間に基づいて補正演算を行い、加熱制御部が補正演算結果に基づいて加熱部を制御するので、自動で目標加熱パワーを設定でき、使用者希望の目標加熱時間に応じて適切な出力で加熱することができる。
本発明の実施の形態1または実施形態2における加熱調理器の外観斜視図 本発明の実施の形態1または実施形態2における加熱調理器の概略構成図 本発明の実施の形態1における加熱調理器で加熱する商品に表示された加熱制御情報を含む商品情報の説明図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の動作の流れを示す制御フローチャート 本発明の実施の形態2における加熱調理器から構成された調理システムの構成図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の動作の流れを示す制御フローチャート 本発明の実施の形態2における加熱調理器の加熱シーケンスの説明図
第1の発明は、加熱庫に収納された食品を加熱する加熱部と、前記加熱庫内を撮影する撮影部と、前記食品に貼付された加熱制御情報を抽出して読み取る読取部と、前記食品の出来上がる時間を設定する時間設定部と、前記読取部で読み取った加熱制御情報と前記時間設定部で設定した時間情報に基づき補正演算を行い加熱制御情報を算出する補正演算部と、前記補正演算部の演算結果に基づき前記加熱部を制御する加熱制御部を有する構成としたものである。
この構成により、撮影部が撮影した加熱庫内の画像から読取部が食品に貼付された加熱制御情報を抽出して読み取り、時間設定部が使用者入力の目標加熱時間を設定し、補正演算部がその加熱制御情報と時間情報に基づいて補正演算を行い、加熱制御部が補正演算結果に基づいて加熱部を制御するので、自動で目標加熱パワーを設定でき、使用者希望の目標加熱時間に応じて適切な出力で加熱することができる。
第2の発明は、加熱庫に収納された食品を加熱する加熱部と、前記加熱庫内を撮影する撮影部と、食品種別に適切な加熱制御情報を記憶する記憶部と、前記食品を識別して前記記憶部から前記食品に対応する加熱制御情報を抽出する識別部と、前記食品の加熱が出来上がる時間情報を設定する時間設定部と、前記識別部で抽出した加熱制御情報と前記時間設定部で設定した時間情報に基づき補正演算を行い加熱制御情報を算出する補正演算部と、前記補正演算部の演算結果に基づき前記加熱部を制御する加熱制御部を有する構成としたものである。
この構成により、食品種別に適切な加熱制御情報に基づき補正演算することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記読取部が加熱制御情報と出来上がる温度情報を抽出し、または、前記記憶部が食品種別に適切な加熱制御情報と出来上がる温度情報を記憶し、前記食品を識別して前記記憶部から前記食品に対応する加熱制御情報と温度情報を抽出し、前記補正演算部が前記演算結果と前記温度情報に基づき加熱制御情報を再度補正する温度補正部を有する加熱調理器である。
この構成により、補正演算部で演算結果と温度情報に基づき加熱制御情報を再度補正することができる。
第4の発明は、上記第1から第3の発明において、前記時間設定部が通信により時間情報を設定し、他の機器と時間情報を通信する通信部を有する加熱調理器である。
この構成により、他の機器と時間情報を通信することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における加熱調理器である電子レンジの外観斜視図である。
図1に示すように電子レンジ101は、食品を格納するための筐体102に食品を出し入れするためのドア103を備えている。ドア103には筐体102内部を見えるようにする透明のガラス窓104と、ドア103を開閉するときに掴む取っ手105と、操作表示部106を備えている。
操作表示部106は、液晶表示器107、時間設定ボタン群108、加熱開始ボタン109、取消ボタン110、一時停止ボタン111、通信モジュール112を備えている。
この電子レンジ101では、通信モジュール112を用いて、後述するように他の機器から送信してきた目標加熱時間を受信する。また、後述するように加熱対象である商品を撮影部により撮影して、商品に表示されている推奨加熱時間と推奨加熱パワーを読み取り、その推奨加熱時間と推奨加熱パワーと受信した目標加熱時間(食品の加熱が出来上がる時間情報)に補正演算を行い算出した目標加熱パワーで商品を加熱する。液晶表示器107には補正演算を行って算出した目標加熱時間と目標加熱パワーが表示される。
また、使用者が自身で目標加熱時間と目標加熱パワーを設定したい場合、目標加熱時間の受信がうまくできなかった場合、推奨加熱時間と推奨加熱パワーがうまく読み取れなかった場合、および、推奨加熱時間と推奨加熱パワーの表示されていない商品を加熱する場合のために、時間設定ボタン群108がある。使用者は、時間設定ボタン群108に含まれる数字ボタン、分、秒のボタンを使って目標加熱時間を設定する。液晶表示器107には設定された目標加熱時間と目標加熱パワーが表示される。
また、後述するように目標加熱時間が短く設定されて補正演算で算出された目標加熱パワーが電子レンジ101の最大加熱パワーを超えた場合、不適切な目標加熱時間が設定されたことを示すメッセージと、目標加熱時間を再設定する必要があることを示すメッセージを液晶表示器107に表示する。この場合には、使用者は、時間設定ボタン群108で再度目標加熱時間の設定を行う。
加熱開始ボタン109は、使用者が液晶表示器107で目標加熱時間と目標加熱パワーを確認した後、加熱を開始するときに押すものである。取消ボタン110は加熱開始ボタン109を押して加熱を開始した後に加熱途中で加熱を停止させる場合、または、通信モジュール112で受信した目標加熱時間を無視したい時や液晶表示器107に表示されている目標加熱時間の設定を取り消す場合に、押すものである。
また一時停止ボタン111は加熱途中で加熱を一時的に停止させる場合に押すボタンである。加熱の一時停止中に、加熱を再開した時には、再度、加熱開始ボタン109を押すことで、途中から残りの加熱を行う。
通信モジュール112はLANケーブルなどケーブル経由の有線通信や、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信、NFCなどの無線通信や、SDカードなど媒体経由の通信を行う。通信する相手は携帯電話などの通信端末や通信機能付きの調理器などが挙げられる。
図2は、本発明の実施の形態1における加熱調理器である電子レンジの概略構成図である。電子レンジ101は高周波による食品の加熱が可能であり、食品などを収納する加熱庫201内に高周波を出力する加熱部であるマグネトロン202を備え、高周波を加熱庫201に供給して食品を加熱する。このマグネトロン202は加熱制御部203により制御する。
加熱庫201は、側面に照明204を備えている。また、加熱庫201は、照明204と同じ側面に撮影部であるカメラ205を備えている。カメラ205は、加熱庫201内の映像を撮影する。カメラ205は照明204と同じ側面に配置しているので、逆光になることなく加熱庫201内を撮影できる。
筐体102にはドア103の開閉検知のためのドアスイッチ206を備え、ドア103にはこのドアスイッチ206を押し込むための突起部207を備えている。ドアスイッチ206によってドア103が開いていると検知されたら、通信モジュール112が受信開始する。
加熱庫201には弁当、おにぎり、惣菜などの商品が入れられる。それら商品には商品の加熱制御情報として加熱パワーと加熱時間が表示されたシールが貼付されている。このシールには一般的な家庭用の電子レンジで加熱する時の目安として例えば500Wで加熱する場合の加熱時間と、業務用の電子レンジで大きな加熱パワーで短時間で加熱する時の目安として例えば1500Wで加熱する場合の加熱時間が併記されている。このシールには、例えば「500W2分 1500W40秒」などと表示されている。
そして読取部208はカメラ205によって撮影した画像からこの加熱制御情報が表示されている個所を抽出し、この加熱制御情報の文字と数字を読み取る。図3にこのシールの一例を示す。
シール301には商品名302、加熱制御情報303、金額情報304、消費期限情報305、商品を特定するバーコード306、栄養情報307、お知らせ情報308など、いろいろな情報が表示されている。シール301には、これらの情報のなかから、加熱制御情報を抽出しやすいように目印枠309を表示している。図3の例では、加熱制御情報303として、推奨加熱パワーと推奨加熱時間の2セットを提供している。 読取部208はカメラ205によって撮影した画像から、まず矩形の目印枠309を抽出する。次にこの目印枠309で囲まれた中の英数字を「500W2001500W040」という文字列で読み取る。
そして予め定めた解析ルールに従い、「W」までの数字列、「W」の後の3桁の数字列、それに続く「W」までの数字列、「W」の後の3桁の数字列に分解して「500」「200」「1500」「040」として解析する。更に2番目の数字列と4番目の数字列は最初の1桁が「分」であり、後の2桁が秒として解析する。また1番目の数字列のパワ
ーと2番目の数字列の時間が対応していて、3番目の数字列のパワーと4番目の数字列の時間が対応しているとして解析し、500Wで2分、1500Wで40秒という加熱制御情報を読み取る。
図2に戻って、説明を続ける。使用者が商品を加熱庫201に入れるためにドア103を開けると、ドアスイッチ206によりドアが開けられたことを検出する。ドアスイッチ206によりドアが開けられたことを検知すると、読取部208は、カメラ205により撮影した加熱庫201内部の画像から前記したように加熱制御情報を読み取る。読取部208は読み取った加熱制御情報を補正演算部209に送る。
通信部213は、通信モジュール112からの受信データを解析し、解析された時間情報を時間設定部212に送る。時間設定ボタン群108で使用者が目標加熱時間を設定しない場合、時間設定部212が通信部213から送られた時間情報を補正演算部209に送る。
補正演算部209は環境補正部210とパワー変換部211と記憶部215と温度補正部216を備えている。環境補正部210は、加熱環境による加熱制御情報の補正を行うもので、例えば電源電圧を検出し、電源電圧が定格電圧より高ければ加熱パワーを下げ、定格電圧より低ければ加熱パワーを上げるような補正演算を行う。
次にパワー変換部211について説明する。
電子レンジ101では最大出力できる加熱パワーは機種によって異なる。過去からの標準的な電子レンジでは家庭用は最大出力が500W、業務用は最大出力が1500Wであった。より強い加熱パワーを出力することで加熱時間を短縮したいという使用者からの要望は常にある。このため、同じ入力の電圧、電流であっても効率を改善することで近年、最大出力パワーを高くすることが可能となりつつある。例えば、家庭用であれば800W、業務用であれば1800Wなど最大加熱パワーを上げることができるようになっている。
市場には過去から使われている電子レンジと、最近販売された電子レンジが混在しているため、機種によって最大出力できるパワーが異なるということが起こっている。
一方、商品に表示する加熱パワーと加熱時間は、たくさんの加熱パワーについて表示することもできないため、過去の電子レンジでも最近販売された電子レンジでも共通で使える低い出力に合わせて表示している。例えば家庭用の標準的な500Wと業務用の標準的な1500Wでの加熱時間を表示している。
そのため家庭用の標準的な500Wと業務用の標準的な1500Wでの加熱時間以外の、使用者が希望する加熱時間に合わせた加熱パワーの設定が困難である。例えば、家庭用では800Wや業務用では1800Wなど高い最大加熱パワーの電子レンジを用いて、従来の家庭用の標準的な500Wや業務用の標準的な1500Wの加熱時間より、短く加熱したい場合であっても、シール301に表示された加熱制御情報303に従うと、従来の加熱時間しか設定できないため、加熱時間の短縮を見送るしかない。
また、使用者がゆっくり加熱したい場合、例えば、炊飯器の炊飯時間に合わせて出来上がり時間を長めにしたい場合には、先に電子レンジ101で食品を加熱して放置するか、電子レンジ101に予約時間を設けて後で食品を加熱するか(この場合、加熱開始する時間は、出来上がりを希望する時間と推奨加熱時間の差であり、加熱開始時間に到達するまでに食品をそのまま放置する)、いずれかをしている。
しかし、食品を加熱して放置する場合、食品温度が下がってしまい、食品の美味しさが時間と共に下がってしまう。また、予約時間を設けて後で加熱する場合、目標加熱時間の到達までに予約待機状態であることを示す必要がある。また、予約待機状態の間に、使用者が、誤って、電子レンジ101のドア103を開けてしまうことや、予約内容が不明で加熱動作をキャンセルしてしまうことなどの誤操作が発生する恐れもある。
このため、本実施の形態の電子レンジ101は、補正演算部209にパワー変換部211を有する。
加熱時間を短縮したいときは、パワー変換部211は、商品に表示されている加熱パワー、加熱時間を読取部208から受け取る。また、その電子レンジで加熱できる最大加熱パワーの数値を加熱制御部203から受け取り、読取部208から受け取った加熱時間を、その最大加熱パワーでの加熱時間に変換する補正演算を行う。
具体的には、食品に投入するトータルの加熱パワーが等しければ、等しい加熱ができるので、読取部208から受け取った加熱パワーと加熱時間の積が、最大加熱パワーと変換後の加熱時間の籍とが等しくなるように変換すればよい。
例えば、最大加熱パワーが1800Wである電子レンジが、読取部208で、1500Wの加熱時間として1分00秒である加熱制御情報を読み込んだのであれば、60秒と1500Wを掛け算した積90000を最大加熱パワーである1800Wで割り算した50秒の加熱時間で加熱すれば良いこととなる。
弁当や惣菜などの商品では、多くの場合は一般的な家庭用の電子レンジで加熱する時の目安として例えば500Wで加熱する場合の加熱時間と、業務用の電子レンジで大きな加熱パワーで短時間加熱する時の目安として例えば1500Wで加熱する場合の加熱時間が併記されている。これらの加熱パワーと加熱時間の組合せのうち、どちらの加熱パワーと加熱時間の組合せを基に前記補正演算をしても、ほぼ同じ演算結果となるが、最大加熱パワーにより近い方の加熱パワーとその場合の加熱時間とを基に補正演算すれば良い。
そして前記最大加熱パワーで補正演算した加熱時間は、最短加熱時間として記憶部215に記憶することで使用者が最短加熱時間以上の任意時間を目標加熱時間として設定できる。仮に使用者が最短加熱時間より短い目標加熱時間を設定すると、最大加熱パワーでも加熱不足となるため、後述するように目標加熱時間を再設定するよう使用者に伝える。
また、電子レンジ101の最小加熱パワーで補正演算した加熱時間は、最長加熱時間として記憶部215に記憶することで使用者が最長加熱時間以下の任意時間を目標加熱時間として設定できる。仮に使用者が最長加熱時間より長い目標加熱時間を設定すると、最小加熱パワーでも時間が余るため、後述するように目標加熱時間を再設定するよう使用者に伝える。
次に切替部214について説明する。
電子レンジでは食品が非常に小さい場合、小さい加熱パワーであれば問題ないが、大きい加熱パワーの場合には出力した加熱パワーが十分に食品に伝わらず、効率を下げる場合がある。この場合には前記したような加熱パワーと加熱時間の反比例の関係が成り立たなくなる。そして小さい食品に最大加熱パワーで加熱しようとすると、食品に伝わらないパワーがマグネトロン202に戻ってきて、マグネトロン202が温度上昇してしまうなど、機器に損傷を与える可能性もあるという課題がある。
その課題を解消するのが切替部214である。例えばおにぎりなどの小さい食品では500W20秒などと一通りの加熱時間だけが表示されている場合があり、これは家庭用電子レンジで加熱することは推奨できても、業務用電子レンジで1500W以上の高出力で加熱することを推奨できないということを示している。
例えば、最大加熱パワーが1800Wの電子レンジで、目標加熱時間を6秒と設定された場合、前記した補正演算を行うと500Wと20秒を掛け算して6秒で割り算すると約1667Wとなる。しかし、そのような大きな加熱パワーでの加熱はしない方が良い。この場合、「加熱時間短縮ができない」のようなメッセージを液晶表示器107に表示し、後述するように目標加熱時間を再設定するよう使用者に伝える。
加熱制御部203はマグネトロン202を複数段階の加熱パワーで加熱できるものであり、それは最低が100Wから10W刻みで1800Wまで171通りの中から選択できるものである。食品の負荷の大きさは、表示されている加熱パワーと加熱時間の積でほぼ決まるものであり、その積によって目標加熱パワーを選択するのが切替部214である。
目標加熱時間で補正演算された加熱パワーが171通りの加熱パワーの中にぴったり合わない場合、171通りの最も近い加熱パワーを選択する。例えば、前記補正演算で1667Wを得た場合、1670Wを目標加熱パワーとして選択する。これにより、食品の負荷に応じて過熱しない加熱パワーで加熱することが可能となる。
また、補正演算部209が再度1670Wをベースに加熱時間を1667W×6秒/1670Wで補正演算して5.99秒を得て、目標加熱時間6秒とわずか0.01秒の差で人間が感じられないため、目標加熱時間を5.99秒に設定しても良い。
補正演算部209が補正演算で得た加熱パワーが、マグネトロン202の複数段階の加熱パワーのいずれにも当たらない場合には、その加熱パワーの近い複数段階の加熱パワーと加熱時間の組合せで、パワー変換部211が時系列で加熱パワーを変化させる。
例えば、補正演算部209が171通りの加熱パワーの中に、1667Wの近い1670Wと1660Wを選定し、合計6秒となるような補正演算を行い、1670Wで4秒、1660Wで2秒の、2通りの加熱パワーでの組合せで加熱しても良い。その場合、先に1660Wで2秒加熱して1670Wで4秒加熱するか、先に1670Wで4秒加熱して1660Wで2秒加熱するか、その他のシーケンスで1670Wと1660Wの切り替えをして加熱するか、いずれでも良い。
このようにして補正演算部209は補正演算した加熱パワーと加熱時間の加熱制御情報を加熱制御部203に送り加熱制御部203は、その加熱制御情報を操作表示部106に送り、操作表示部106は液晶表示器107に加熱制御情報を表示する。
使用者は液晶表示器107に加熱制御情報が表示されたのを確認するとドア103を閉じ、加熱開始ボタン109を押す。加熱制御部203はドアスイッチ206からドア103が閉じられていることを受け、操作表示部106から加熱開始ボタン109が押されたことを受けると、前記補正演算部209から受け取った加熱制御情報の加熱パワーと加熱時間で加熱するようマグネトロン202を加熱制御する。
次に通信部213について説明する。通信部213は送信機能(送信モード)と受信機能(受信モード)の両方を備える。受信機能としては、前述したように、通信モジュー
ル112から受信し、受信データを解析して時間情報を時間設定部212に送る。送信機能としては、補正演算部209で補正演算された目標加熱時間情報をエンコードして通信モジュール112に送り、通信モジュール112が携帯電話などの通信端末や他の通信機能付きの調理機器に目標加熱時間情報を送る。
これにより、携帯電話などの通信端末で、目標加熱時間を確認したり、この目標加熱時間情報をさらに他の通信機能付きの調理機器に送ったりすることが出来る。また、送信もしくは受信もしくは両方の組み合わせで、複数の調理機器間に、目標加熱時間を送受して共有化し、最長の目標加熱時間に合わせることができる。
例えば、電子レンジ101が炊飯器と通信してご飯の炊きあがりのタイマー時刻に合わせて、電子レンジ101にタイマー時刻を設定する手間なく、ご飯の炊きあがり時刻に電子レンジ101の調理が出来上がるようにできる。あるいは逆に電子レンジ101が炊飯器と通信して電子レンジ101の目標加熱時間に合わせて、炊飯器にタイマー時刻を設定する手間なく、電子レンジ101の調理が出来上がる時刻に炊飯器のご飯の炊きあがり時刻を合わせることができる。
次に記憶部215について説明する。記憶部215は、時間設定部212で設定された目標加熱時間を記憶したり、補正演算部209の環境補正部210や、パワー変換部211や後述する温度補正部216などで補正演算された目標加熱時間、目標加熱パワー、一時計算値などを記憶する。また、食品別の推奨加熱時間や推奨加熱パワーや最大加熱パワーや最短加熱時間などの加熱情報を記憶したり、後述する食品別の最適な出来上がり温度を記憶したりする。記憶部215は、記憶された情報の読み出すことができる。また、加熱量が明確でない食品について、食品のサイズや重量などに応じた必要加熱量の推奨用データを記憶したり、読み出したりできる。
次に温度補正部216について説明する。食品には、食品別の最適な出来上がり温度(食品の美味しさが最も高い温度)がある。例えば、ご飯の場合は50℃であり、牛乳の場合は60℃である。
しかし、推奨加熱時間と推奨加熱パワー以外の加熱時間と加熱パワーでは、出来上がり温度が記憶部215に記憶された、その食品に最適な出来上がり温度にはならない。そのため、温度補正部216が記憶部215に記憶された情報により補正演算を行い、温度補正結果を加熱制御部203に送って、加熱制御部が食品の出来上がり温度が最適な出来上がり温度になるよう制御する。
図4に読取部208、補正演算部209、通信部213、時間設定部212の動作の流れをフローチャートで示す。
ステップS401では、ドアスイッチ206の状態を判定してドア103が開けばステップS402に進む一方、ドア103が閉じられていればステップS401を繰り返してドア103が開くのを待つ。
ステップS402において、通信部213が通信モジュール112に対して受信開始を指示し、通信モジュール112が受信モードで他の機器から送られてきた情報を受信し、ステップS403に進む。
ステップS403において、読取部208はカメラ205により加熱庫201底面の画像を撮影してステップS404に進む。
ステップS404において、読取部208は画像の中から目印枠309を探す。目印枠309が見つかるとステップS05に進む一方、見つからなければステップS419に進む。
ステップS405において、読取部208は目印枠309に囲まれた英数字を読み取り、図3に示すシール301の例であれば「500W2001500W040」の文字列を読み取り、予め定めた解析ルールによりその文字列を500Wで2分、1500Wで40秒という2通りの加熱制御情報であると解析する。
次にステップS406において、補正演算部209が読取部208で解析された2通りの加熱制御情報を用いて、それぞれ推奨加熱パワーのワット数と推奨加熱時間の秒数を演算する。
具体的には、加熱制御情報の1通り目の推奨加熱時間である2分を120秒に変換し、推奨加熱パワーのワット数500×推奨加熱時間の秒数120=推奨加熱量60000と計算し、加熱制御情報の2通り目の推奨加熱パワーのワット数1500×推奨加熱時間の秒数40=推奨加熱量60000と計算し、2通りの推奨加熱量の平均値(60000+60000)/2=60000を目標加熱量として記憶する。
次にステップS407において、ステップS402で受信開始とした通信モジュール112が受信したらステップS408に進む一方、受信できなかったらステップS409に進む。
ステップS408において、時間設定部212が受信データを解析し、通信部213が通信モジュール112に対して受信終了と指示し、通信モジュール112が受信モードを終了する。
ステップS409において、液晶表示器107に表示されたステップS408で解析された加熱時間を、使用者が確認して間違っていると判断した場合や、使用者が別の加熱時間で加熱したいと思った場合には、使用者が取消ボタン110を押すことで受信した加熱時間以外で加熱できるようにする、使用者が時間設定ボタン群108などを用いて、手動で加熱時間を設定することを受け付けるである。
ステップS410において、時間設定部がステップS409で、手動で時間設定した場合には、その手動で設定した時間を目標加熱時間と設定する一方、それ以外の場合には、使用者が、受信して解析した加熱時間を使うことを希望ものとして、この加熱時間を目標加熱時間と設定する。
ステップS411において、補正演算部はステップS406で算出された目標加熱量である60000を、ステップS410で設定された目標加熱時間で割り算して、目標加熱パワーを演算する。
ステップS412で環境補正演算を行う。例えばこの時の電源電圧を検出し、定格電圧200Vに対して検出した電圧が206Vであれば定格電圧より3%高いので、加熱パワーの1500Wより3%増やして、目標加熱パワーを1545Wと補正演算する。
または、例えば、電子レンジ101のオーブン機能で連続加熱する場合、電子レンジ101の加熱対象である食品の温度が、電子レンジ101の庫内温度が室温より高いと、目標加熱パワーを温度差10℃ごとに10W下げる補正演算し、室温より低いと、目標加熱パワーを温度差10℃ごとに10W上げると補正演算する。オーブン機能を使用する場
合以外では、庫内温度や加熱対象の温度が必要加熱量に、あまり影響しないため、庫内温度や加熱対象の温度に基づいた補正演算は行わない。
ステップS413では、ステップS412で補正演算された目標加熱パワーである1545Wを、電子レンジ101の最大加熱パワーのワット数と比較して、目標加熱パワーが最大加熱パワーより小さければ、ステップS414に進む一方、大きければ、ステップS420に進む。例えば、電子レンジ101の最大加熱パワーのワット数が1800Wの場合には、ステップS414に進む一方、電子レンジ101の最大加熱パワーのワット数が1000Wの場合には、ステップS420に進む。
ステップS414において、ステップS412で補正演算された1545Wを目標加熱パワーとして設定する。ステップS415において、目標加熱パワーと目標加熱時間を液晶表示器107に表示する。
ステップS416で、加熱制御部203は使用者により取消ボタン110が押されたかどうかを判定し、押されなければステップS417に進む一方、押された場合にはステップS409に進む。
ステップS417では、加熱制御部203はドアスイッチ206によりドアが閉じられている状態で、加熱開始ボタン109が押されたかどうかを判定し、押されればステップS418に進んで加熱を開始する一方、加熱開始ボタン109が押されていない、または、ドアが閉じられていない状態であれば、ステップS416に戻り、取消ボタン110が押されたかどうかの判定から繰り返す。
ステップS418において、ステップS414で決定された目標加熱パワーで加熱制御部203が加熱を始める。
ステップS404で目印枠309が見つからない場合には、ステップS419に進む。ステップS419では、ドアスイッチ206によりドア103が閉じられたかどうかを判定し、ドア103が閉じられればステップS409に進む一方、閉じられていなければステップS402に戻り、通信モジュール112による再受信の処理から繰り返す。
通常は使用者がドア103を開けてから食品を加熱庫201内に入れて静止させるまでの間は、このステップS419からステップS402に戻るループを繰り返す。
ステップS416で取消ボタン110が押された場合や、ステップS419でドア103が閉じられた場合にはステップS409に進み、使用者が手動で加熱時間を設定する入力を加熱制御部203が受け取る。これは加熱制御情報303が表示されていない食品を加熱する場合や、汚れなどで加熱制御情報303を読取部208で読み取ることができない場合など、使用者が加熱時間を時間設定ボタン群108使って手動で設定する処理である。
ステップS413で補正演算されたワット数が、電子レンジ101の最大加熱パワーのワット数と比較して大きい場合には、ステップS420に進み、例えば、「適切な目標加熱時間が設定されてない」とのメッセージと、「目標加熱時間を再設定する必要がある」とのメッセージを、液晶表示器107に表示し、使用者が時間設定ボタン群108で再度、目標加熱時間の設定を行うことを促す。
このようにして本実施の形態によれば、読取部208が商品に表示された加熱制御情報303の文字や数字を読み取り、その加熱制御情報により加熱制御部203がマグネト
ロン202を制御するので、使用者が商品の加熱パワーを入力したり、商品に対応したボタンを選択したりすることなく、使用者が商品の加熱時間を入力するだけで、自動で加熱パワーを設定でき、他の食品の加熱時間と合わせて同時に出来上がることをサービスとして提供できる。
なお本実施の形態の説明において、加熱制御情報を文字や数字として説明したが、本発明はそれに限定するものではなく、加熱制御情報を符号化したバーコードやQRコード(登録商標)、または独自のコードなどでも良く、その場合には誤り検出ビットなどを付加することもでき、読取性能を高めることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における加熱調理器から構成された調理システムの構成図である。
調理システム501は複数台の調理機器と通信機器を備えている。調理機器は、本発明の実施の形態2における加熱調理器502、本発明の実施の形態1における加熱調理器503、通信機能付き調理器である炊飯器504である。通信機器は、携帯電話505である。各種の調理機器と通信機器は相互通信して目標加熱時間を送受信する。
図6は、本発明の実施の形態2における加熱調理器の動作の流れを示す制御フローチャートである。
以下のように、実施の形態2として、図6で説明する、ステップ613〜ステップ618は、図4を用いて説明した実施の形態1のステップS409〜ステップS414に相当し、ステップS619はステップS420に相当する。また、ステップ622〜ステップ625は、ステップS415〜ステップS418に相当する。
図6を用いて、図5に示した本発明の実施の形態2における加熱調理器502の動作の流れを説明する。
ステップS601では、ドアスイッチ206の状態を判定してドア103が開けばステップS602に進む一方、ドア103が閉じられていればステップS601を繰り返してドア103が開くのを待つ。
ステップS602において、通信部213が通信モジュール112に対して受信開始を指示し、通信モジュール112が受信モードで他の機器から送られてきた情報を受信し、ステップS603に進む。
ステップS603において、読取部208はカメラ205により加熱庫201底面の画像を撮影してステップS604に進む。
ステップS604において、読取部208は画像認識処理を行い、食品を識別してステップS605に進む。また、読取部208は画像認識処理を行い、サイズなどの情報をS605に送る。
ステップS605において、読取部208で識別された食品の加熱情報(食品加熱情報)が、記憶部215に記憶されていた場合はステップS606に進む一方、記憶されてない場合はステップS607に進む。
ステップS606では、該当食品の加熱情報を記憶部215から読取してステップS
608に進む。
ステップS607では、S604から送ってきたサイズなどの情報を用いて食品の必要加熱量を推算してステップS608に進む。
ステップS608において、液晶表示器107が食品加熱情報を表示し、ステップS609に進む。
ステップS609において、ステップS602で受信開始とした通信モジュール112が受信したらステップS610に進む一方、受信できなかったらステップS612に進む。
ステップS610において、時間設定部212が受信データを解析し、通信部213が通信モジュール112に対して受信終了と指示し、通信モジュール112が受信モードを終了する。
次にステップS611において、液晶表示器107が食品加熱情報を表示し、ステップS612に進む。
ステップ612において、読取部208はドアスイッチ206によりドア103が閉じられたかどうかを判定し、ドア103が閉じられればステップS613に進む一方、閉じられていなければステップS602に戻り、通信モジュール112による受信処理とカメラ205による撮影の処理から繰り返す。
通常は使用者がドア103を開けてから食品を加熱庫201内に入れて静止させるまでの間は、このS612からステップS602に戻るループを繰り返す。
ステップS620において、目標加熱時間を、調理システムを構成する他の機器に送信する。図5に示すように、電子レンジ502が、本発明の実施の形態1の電子レンジ503、通信機能付き炊飯器504、携帯電話505、それぞれに目標加熱時間を送信する。その後、ステップ621に進む。
ステップS621において、全ての機器の時間を調整できたらステップS622に進む一方、全ての機器の時間調整が済んでない場合はステップS602に進み、時間調整の済んでない機器から目標加熱時間を再受信するようループを繰り返す。
このとき、電子レンジ502、503、炊飯器504、携帯電話505の幾つかで既に目標加熱時間が設定されていた場合は、その中で一番遅い時間に合わせて目標加熱時間を設定する。
図7は、本発明の実施の形態2における加熱調理器の加熱シーケンスである。図7を用いて、図6のステップS625における加熱開始の後の加熱シーケンスを説明する。
図7(a)は、温度補正時間なしの加熱シーケンスである。加熱制御部203が目標加熱時間に到達するまで目標加熱パワーで加熱すると、目標加熱時間到達する時の食品温度が最適な出来上がり温度にならず、食品の美味しさが損失してしまう虞がある。
そのため、図7(b)に示すように、温度補正時間ありの加熱シーケンスにおいて、図6のステップS625において、加熱開始後、温度補正時間に到達するまでに目標加熱パワーで加熱し、温度補正時間に到達すると、図2に示した温度補正部216が温度補正
を行う。具体的には、目標加熱パワーのままで目標加熱時間に到達する時点で食品の温度が最適な出来上がり温度より低いと予測される場合、目標加熱パワーを元の目標加熱パワーより高く設定する。一方、目標加熱パワーのままで目標加熱時間に到達する時点で食品の温度が最適な出来上がり温度より高いと予測される場合、目標加熱パワーを元の目標加熱パワーより低く設定する。このように、温度補正時間から目標加熱時間に到達すうる時点まで、新たな補正された目標加熱パワーで加熱する。
温度補正時間について、例えば、目標加熱時間の9割を経過した時点に設けることで、多少温度補正しても加熱量が大きく変わらないため、過熱したり加熱不足したりすることを抑制できる。また、温度補正時間を複数に設けても良い。また、図7(c)のように、温度補正を常に行い、目標加熱時間到達する時点の食品の温度を最適な出来上がり温度になるように、加熱制御部203がフィードバック制御を行っても良い。また、温度補正を加熱開始の前に行い、加熱開始後に加熱制御部203が温度補正結果に基づき加熱しても良い。
このようにして本実施の形態によれば、読取部208が商品を自動的に識別し、加熱情報を読み込んだり推算したりすることで、食品にシール301を貼らなくても良い。
また、通信部213を経由して、他の機器に加熱情報を送受できるため、複数の調理機器で調理時間を統一することができ、食品の調理時間のバラツキによって先に調理された食品の温度が下がることを抑制し、全ての食品を同時に美味しく出来上がることが可能である。また、携帯電話で予約したピザの届く時間に合わせて加熱時間の設定も可能である。これらによって、加熱時間によって美味しさの落ちることがなくなる。
本発明にかかる加熱調理器は、電子レンジに限らずに、炊飯器やIHクッキングヒータなど調理機器全般に適用できる。調理機器は家庭用、業務用に限らない。
101 電子レンジ
102 筐体
103 ドア
104 ガラス窓
105 取っ手
106 操作表示部
107 液晶表示器
108 時間設定ボタン群
109 加熱開始ボタン
110 取消ボタン
111 一時停止ボタン
112 通信モジュール
201 加熱庫
202 マグネトロン(加熱部)
203 加熱制御部
204 照明
205 カメラ(撮影部)
206 ドアスイッチ
207 突起部
208 読取部
209 補正演算部
210 環境補正部
211 パワー変換部
212 時間設定部
213 通信部
214 切替部
215 記憶部
216 温度補正部
301 シール
302 商品名
303 加熱制御情報
304 金額情報
305 消費期限情報
306 バーコード
307 栄養情報
308 お知らせ情報
309 目印枠
501 調理システム
502 加熱調理器(電子レンジ)
503 加熱調理器(電子レンジ)
504 炊飯器
505 携帯電話

Claims (5)

  1. 加熱庫に収納された食品を加熱する加熱部と、
    前記加熱庫内を撮影する撮影部と、
    前記食品に貼付された加熱制御情報を読み取る読取部と、
    前記食品の加熱が終了する目標時間を設定する時間設定部と、
    前記読取部で読み取った加熱制御情報と前記時間設定部で設定した目標時間とに基づいて、補正加熱制御情報を算出する補正演算部と、
    前記補正加熱制御情報に基づき前記加熱部を制御する加熱制御部と、を備える加熱調理器。
  2. 加熱庫に収納された食品を加熱する加熱部と、
    前記加熱庫内を撮影する撮影部と、
    前記食品に応じた加熱制御情報を記憶する記憶部と、
    前記食品を識別して前記記憶部から前記食品に対応する加熱制御情報を抽出する識別部と、
    前記食品の加熱が終了する目標時間を設定する時間設定部と、
    前記識別部で抽出した加熱制御情報と前記時間設定部で設定した木法時間とに基づいて、補正加熱制御情報を算出する補正演算部と、
    前記補正加熱制御情報に基づき前記加熱部を制御する加熱制御部と、を備える加熱調理器。
  3. 前記読取部は、前記加熱制御情報とともに、前記食品に適した温度情報を読み取り、
    前記補正演算部は、前記温度情報に基づき前記補正加熱制御情報を再度補正する温度補正部を有する、請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 前記記憶部は、前記加熱制御情報とともに、前記食品に適した温度情報を記憶し、
    前記識別部は、前記記憶部から前記食品に対応する加熱制御情報と温度情報を抽出し、
    前記補正演算部は、前記温度情報に基づき前記補正加熱制御情報を再度補正する温度補正部を有する、請求項2に記載の加熱調理器。
  5. 他の機器と通信する通信部を備え、
    前記時間設定部は、前記通信により、前記食品の加熱が終了する目標時間を設定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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