JP2018004068A - 止水機構、止水作業空間形成装置および止水作業空間形成方法 - Google Patents

止水機構、止水作業空間形成装置および止水作業空間形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】十分なシール面圧を得る。【解決手段】シール対象面101bに接触可能な接触面21aが形成された弾性を有する第一シール層21と、第一シール層21の接触面21aと相反する側で第一シール層21と一体に設けられた第二シール層22と、を備え、シール対象面101b側に向けて荷重Gが付与されて第一シール層21の接触面21aがシール対象面101bに接触する場合、第一シール層21の変位量ΔX1と、第二シール層22の変位量ΔX2と、第一シール層21のバネ定数k1と、第二シール層22のバネ定数k2との関係をk1・ΔX1=k2・ΔX2とし、バネ定数k1とバネ定数k2との関係をk1<k2とする。【選択図】図9

Description

本発明は、止水機構、止水作業空間形成装置および止水作業空間形成方法に関する。
従来、例えば、特許文献1には、止水作業空間の構築方法および止水作業函について記載されている。特許文献1の止水作業函は、前面および上面を開口した函体と、この函体の前面の前端部に延設された止水材とを備え、止水材が不透水性の軟質独立気泡体であり、この止水材に沿ってその背面に延設される膨張するゴムチューブと、函体の内部と外部とを連通可能な開閉する連通口と、止水材が当接する水際の壁状体に対して函体を固定する固定手段と、を備えている。また、特許文献1において、止水材は、外内2つの層で構成し、それぞれの層の硬さを異ならせて、外層を内層よりも柔らかくした仕様にすることが記載されている。
特許文献1の止水作業空間の構築方法は、前面および上面を開口した函体を、この函体の前面の前端部に延設した止水材を水際の壁状体に当接させることにより所定位置に設置し、その後、この函体内部の水を外部に排出して函体内部に作業空間を構築する止水作業空間の構築方法であって、止水材が不透水性の軟質独立気泡体であり、この函体を所定位置に設置する際に、函体の内部と外部とを連通可能な連通口を開いて函体内部に水を流入させた状態にしながら、止水材を壁状体に当接させて、壁状体に対して函体を固定手段で固定し、次いで前記連通口を閉じて函体内部の水を外部に排出する前に、または、排出した後に、前記止水材に沿ってその背面に延設したゴムチューブを膨張させることにより止水材を壁状体に押圧する。
また、従来、例えば、特許文献2には、建物開口部の水密材について記載されている。特許文献2の水密材は、内装材と外装材を枠材を介して張設したパネルの開口部にサッシ枠を固定し、サッシ枠のフランジと外装材との間に嵌装してビスで緊締する水密材であって、水密材を低弾性のゴムまたは合成樹脂可塑物よりなる硬質材で形成すると共に、硬質材の外装材に接する側面に超弾性のゴムまたは合成樹脂可塑物よりなる軟質材を設けることが記載されている。
特開2012−202082号公報 実開昭53−125254号公報
ところで、原子力発電プラントに使用される原子炉として、加圧水型原子炉や沸騰水型原子炉などがある。このような原子炉では、内部に多数の燃料集合体(核燃料)を配置すると共に、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、核燃料が核分裂することで発生した熱により軽水を加熱し、この加熱された軽水(蒸気)により発電を行っている。この原子炉では、既に使用された使用済の燃料集合体や新たに使用する未使用の燃料集合体を水中で一時的に貯蔵する燃料ピットが原子炉建屋に設けられている。燃料ピットは、コンクリートにより形成された貯水槽の内面にステンレス鋼板により形成されたライニングが敷設されて構成されている。このライニングは、溶接により複数接続されている場合は溶接部の溶接線が周囲と比べて突出している可能性がある。また、ライニング自体も表面が必ずしも平坦でなくうねっている可能性がある。
このような燃料ピットにおいて、貯蔵されている燃料集合体を他で貯蔵することができないことから、燃料ピットに燃料集合体を貯蔵し水を張ったままの状態で内面の補修などの工事を行うことが要望されている。このため、特許文献1に記載されているような止水作業空間を形成することが必要である。
しかしながら、燃料ピットの内面は、上述したように溶接線が突出していたり、ライニングの表面がうねっていたりするため、函体であるチャンバと、チャンバを押し当てる燃料ピットの内面の間とで、適切な面圧を持ってシール材を押し当てることが困難であり、その結果、十分なシール面圧が得られない問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、十分なシール面圧を得ることのできる止水機構、十分なシール面圧により止水作業空間を形成することのできる止水作業空間形成装置および止水作業空間形成方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る止水機構は、シール対象面に接触可能な接触面が形成された弾性を有する第一シール層と、前記第一シール層の前記接触面と相反する側で前記第一シール層と一体に設けられた第二シール層と、を備え、前記シール対象面側に向けて荷重が付与されて前記第一シール層の接触面が前記シール対象面に接触する場合、前記第一シール層の変位量ΔX1と、前記第二シール層の変位量ΔX2と、前記第一シール層のバネ定数k1と、前記第二シール層のバネ定数k2との関係をk1・ΔX1=k2・ΔX2とし、前記バネ定数k1と前記バネ定数k2との関係をk1<k2とする。
この止水機構によれば、第一シール層は、第二シール層の変位量ΔX2よりも大きい変位量ΔX1(または小さいバネ定数k1)であるため、シール対象面の表面に、例えば、溶接部の溶接線が突出していたり、表面が平坦でなくうねっていたりしても、この凹凸形状に接触面を追従させることができる。ただし、第一シール層の変位量ΔX1のみであると、潰れ代に対して圧縮反力が小さくなり、シール対象面に接触するシール面圧が十分ではない。このため、第二シール層の少ない変位量ΔX2(または大きいバネ定数k2)により圧縮反力を大きくして第一シール層の接触面に十分なシール面圧を生じさせる。この結果、十分なシール面圧を得ることができ、止水性能を向上することができる。
また、本発明の一態様に係る止水機構では、荷重が付与された場合の前記第一シール層および前記第二シール層の圧縮率が30%以上であることが好ましい。
この止水機構によれば、第一シール層および第二シール層を介在した内側と外側との差圧0.12MPaに対し、止水状態を維持することができる。
また、本発明の一態様に係る止水機構では、前記第一シール層の接触面を前記シール対象面に押し付ける面圧が0.15Mpa以上であることが好ましい。
この止水機構によれば、圧縮率50%を超えると差圧0.12MPaに対する止水機能が低下する傾向となる。そして、圧縮率50%を得るには、例えば、第一シール層および第二シール層の幅(受圧幅)を20mmとして長さを1000mmとした場合に、荷重が最大3.02kN/m必要であり、すなわち、第一シール層および第二シール層幅(受圧幅)の面に掛かる面圧として0.15MPa以上必要となる。従って、第一シール層の接触面をシール対象面に押し付ける面圧が0.15Mpa以上であることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る止水機構では、加圧流体を発生させる加圧部と、加圧流体を前記第二シール層側に送る送出部と、前記送出部に送る加圧流体の圧力を検出する圧力検出部と、前記加圧部を制御する制御部と、を有する加圧流体供給手段を備え、前記制御部は、前記第一シール層の変位量ΔX1と前記第二シール層の変位量ΔX2とを加えた総変位量ΔXとする前記加圧部における加圧流体の発生圧力の範囲が予め設定され、前記圧力検出部により検出される圧力に応じて前記加圧部を制御して前記発生圧力を前記範囲に維持することが好ましい。
この止水機構によれば、加圧流体供給手段を備えることで、第一シール層および第二シール層を所望とする総変位量ΔXに変位させる荷重を付与することができる。
また、本発明の一態様に係る止水機構では、前記加圧流体供給手段は、前記加圧部を複数有することが好ましい。
この止水機構によれば、加圧部を複数有することで、例えば、2つの加圧部のうちの一方が所望の圧力の加圧流体を発生することが困難な場合に、他方の加圧部に変更して所望の圧力の加圧流体を発生させることができる。したがって、第一シール層および第二シール層を所望とする総変位量ΔXに変位させる荷重を確実に付与することができる。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る止水作業空間形成装置は、一側が開放する開口部を有する剛体のチャンバと、前記チャンバの内部から外部に水を排出する排水機構と、上述したいずれか1つに記載の止水機構と、を備え、前記チャンバの開口部に沿って前記止水機構の第二シール層を設けると共に、前記第二シール層における前記開口部の開放側に前記止水機構の第一シール層を設ける。
この止水作業空間形成装置によれば、十分なシール面圧を得ることができ、止水性能を向上した止水作業空間をチャンバ内に形成することができる。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る止水作業空間形成方法は、一側が開放する開口部を剛体として有するチャンバと、前記チャンバの内部から外部に水を排出する排水機構と、上述したいずれか1つに記載の止水機構と、を備え、前記チャンバの開口部に沿って前記止水機構の第二シール層を設けると共に、前記第二シール層における前記開口部の開放側に前記止水機構の第一シール層を設ける止水作業空間形成装置を用いる止水作業空間形成方法であって、水中のシール対象面に対して前記止水機構の第一シール層を接触させつつ前記チャンバを前記シール対象面側に押し付ける押付工程と、前記押付工程中に前記排水機構により前記チャンバの内部の水を外部に排出する排水工程と、前記排水工程の後に前記押し付けを解除する解除工程と、を含む。
この止水作業空間形成方法によれば、十分なシール面圧を得ることができ、止水性能を向上した止水作業空間をチャンバ内に形成することができる。
本発明によれば、十分なシール面圧を得ることができ、このシール面圧により止水作業空間を形成することができる。
図1は、燃料ピットの側断面図である。 図2は、燃料ピットの平面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る止水作業空間形成装置のチャンバの斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係る止水作業空間形成装置のチャンバの正面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る止水作業空間形成装置の設置工程を示す側断面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る止水作業空間形成装置の設置工程を示す側断面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る止水作業空間形成装置の設置工程を示す側断面図である。 図8は、本発明の実施形態に係る止水機構の断面図である。 図9は、本発明の実施形態に係る止水機構の作用を示す断面図である。 図10は、本発明の実施形態に係る止水機構の他の例の断面図である。 図11は、本発明の実施形態に係る止水機構の他の例の作用を示す断面図である。 図12は、本発明の実施形態に係る止水機構の他の例の断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、燃料ピットの側断面図である。図2は、燃料ピットの平面図である。
燃料ピット101は、原子力発電プラントにおいて原子炉にて使用された使用済みの燃料集合体や、未使用の燃料集合体が貯蔵される。燃料集合体は、複数の核燃料(燃料棒)が束ねられた集合体である。燃料ピット101は、矩形状で上部が開放されたコンクリート躯体のプールとして構成されている。燃料ピット101は、床面101aおよび周囲の側壁面101bを有している。この燃料ピット101は、床面101aに燃料収納ラック102が設置される。燃料収納ラック102は上部が開放されて格子状に区画された複数の燃料収納部102aが設けられている。そして、燃料ピット101は、内部に水Wが貯留された状態で、燃料収納ラック102の各燃料収納部102aに燃料集合体が立てられた状態で収納されて貯蔵される。
燃料ピット101は、その床面101aおよび側壁面101bの内面であるコンクリート面にライニングが張り付けられている。ライニングは、厚さ6mm程度のオーステナイト系ステンレス鋼からなり、燃料ピット101の床面101aおよび側壁面101bの内面を保護するものである。
このような燃料ピット101において、例えば、ライニングの定期点検において側壁面101bの補修が必要になった場合、貯留している水Wを排除して作業空間を形成しなければならない。貯蔵されている燃料集合体を他で貯蔵することができない場合、燃料ピット101に燃料集合体を貯蔵し水Wを張ったままの状態で作業を行うことになる。
このため、本実施形態では、当該作業を可能にするための止水作業空間を形成する止水作業空間形成装置および止水作業空間形成方法を提供する。また、止水作業空間を形成するための止水機構2を提供する。
図3は、本実施形態に係る止水作業空間形成装置のチャンバの斜視図である。図4は、本実施形態に係る止水作業空間形成装置のチャンバの正面図である。
図3および図4に示すように、止水作業空間形成装置は、チャンバ1を有する。チャンバ1は、止水作業空間をなすもので、平面視で両側および背面側を囲むコ字状に形成された側板11と、側板11の下部を閉塞する底板12とを有している。チャンバ1は、両側の側板11および底板12により囲まれて、正面側である一側および上部が開放する開口部1Aが形成されている。このチャンバ1は、側板11および底板12が、例えば、鋼材や炭素繊維にて形成された剛体を構成する。
チャンバ1は、開口部1Aを囲む両側の側板11および底板12の正面側の端面11a,12aに、当該開口部1Aに沿って上部が開放する凹溝13が形成されている。そして、凹溝13に、止水機構2が設けられている。
止水機構2は、シール部材20が凹溝13に設けられている。シール部材20は、ゴム材などの弾性材からなり、凹溝13に沿って開口部1Aを囲む両側の側板11および底板12の正面側の端面11a,12aの延在方向に沿って連続するように設けられている。シール部材20は、シール対象面である燃料ピット101の側壁面101bに接触することで、チャンバ1と側壁面101bとの間において、チャンバ1の内側である一側と外側である他側との間に介在してチャンバ1の内側と外側との間を止水するためのものである。この止水機構2のシール部材20の詳細については後述する。
図5から図7は、本実施形態に係る止水作業空間形成装置の設置工程を示す側断面図である。
止水作業空間形成装置は、図5および図6に示すように、上記チャンバ1に加えて、押付機構15および排水機構16を有する。押付機構15は、止水機構2のシール部材20を側壁面101bに押し付けるものである。押付機構15は、燃料ピット101の外周縁をなす上面部101cに取り付けられて燃料ピット101の水Wを張った内側に向けて迫り出す支持梁15aと、支持梁15aが燃料ピット101の内側に迫り出した部分から下方に延在して燃料ピット101の水Wの内部に配置される受部15bと、燃料ピット101の水Wの内部に入れられたチャンバ1の背面側の側板11と受部15bとの間に配置されるジャッキ15cと、を有する。
排水機構16は、図6に示すように、止水機構2のシール部材20が側壁面101bに押し付けられた状態のチャンバ1の内部の水Wを外部に排出するものである。排水機構16は、チャンバ1の内部から外部に至る排水管16aと、排水管16aにおいてチャンバ1の内部から外部に水Wを送り出すポンプ16bと、を有する。
このように構成された止水作業空間形成装置において、止水作業空間を形成する止水作業空間形成方法を説明する。
まず、図5に示すように、チャンバ1を燃料ピット101の作業対象の側壁面101bに対して開口部1Aが向き、水Wの水面Waから上端が出るように燃料ピット101の内部に配置する。また、チャンバ1の背面側の側板11の外側に受部15bを沿わせるように押付機構15を設置する。この際、チャンバ1や押付機構15が干渉し得る燃料収納ラック102に収納されている燃料集合体は、燃料ピット101内の他の燃料収納ラック102に移送し、燃料収納ラック102は燃料ピット101内のチャンバ1や押付機構15が干渉しない位置に移動させるか燃料ピット101外に取り出す。
そして、図5に示すように、押付機構15のジャッキ15cにより剛体であるチャンバ1をシール対象面である側壁面101bに押し付けるように荷重を付与する(押付工程)。これにより、チャンバ1の開口部1Aがシール部材20により止水状態となって側壁面101bに設置される。なお、押付機構15による荷重は、後に排水機構16によりチャンバ1と側壁面101bとの間の領域から水Wを排出した後に燃料ピット101の内部の水Wによりチャンバ1に掛かる水圧による荷重Gと同等にする。
次に、図6に示すように、排水機構16によりチャンバ1と側壁面101bとの間の領域から水Wを排出する(排水工程)。このため、チャンバ1と側壁面101bとの間の領域に空間Sが形成される。このとき、図7に示すように、燃料ピット101の内部の水Wの水圧がチャンバ1に掛かり、この水圧によりチャンバ1側から側壁面101b側に荷重Gが付与され、シール部材20によりチャンバ1の開口部1Aの側壁面101bに対する止水状態が維持され、空間Sが止水作業空間となる。
次に、空間Sが形成された後、図7に示すように、押付機構15による押し付けを解除する(解除工程)。その後、押付機構15および排水機構16は、除去してもよい。また、チャンバ1は、燃料ピット101の内部の水Wに対して浮き沈みしないことが、水Wによるチャンバ1の内側と外側との差圧によりチャンバ1が燃料ピット101の側壁面101bにシール部材20を押し付けた状態を維持するうえで好ましい。従って、チャンバ1は、水Wと比重が同等であることが好ましい。
以下、止水機構2の詳細について説明する。図8は、本実施形態に係る止水機構の断面図である。図9は、本実施形態に係る止水機構の作用を示す断面図である。
止水機構2のシール部材20は、第一シール層21と第二シール層22で構成されている。第一シール層21は、断面が矩形状に形成されて、シール対象面である燃料ピット101の側壁面101bに接触可能な平坦な接触面21aが形成されている。接触面21aは、凹溝13に沿って連続して形成された平面をなす。第二シール層22は、断面が矩形状に形成されて、第一シール層21のチャンバ1側に積層されて、凹溝13に沿って連続して形成されている。すなわち、第二シール層22は、第一シール層21の接触面21aと相反する側で第一シール層21と一体に設けられている。これら第一シール層21および第二シール層22からなるシール部材20は、チャンバ1の凹溝13において、少なくとも第一シール層21の接触面21a側を凹溝13から突出させて凹溝13の内部に設けられている。なお、シール部材20は、凹溝13から脱落しないように、第二シール層22が凹溝13の溝底に接着や嵌め込みなどにより取り付けられる。
このシール部材20は、図9(図7)に示すように、剛体であるチャンバ1側からシール対象面である側壁面101b側に荷重Gが付与されて第一シール層21の接触面21aがシール対象面である燃料ピット101の側壁面101bに接触する場合、第一シール層21および第二シール層22が潰れて弾性変形することで、第一シール層21の接触面21aが側壁面101bに押し付けられると共に、第一シール層21および第二シール層22が凹溝13の内面に押し付けられることで、チャンバ1と側壁面101bとの間において、チャンバ1の内側と外側との間を止水する。
図8および図9に示すように、第一シール層21は、荷重Gが掛かる方向g(以下、荷重方向という)において、荷重Gが掛かる以前の寸法D1が、荷重Gが掛かって弾性変形することで変位量ΔX1にて変位する。また、第二シール層22は、荷重方向gにおいて、荷重Gが掛かる以前の寸法D2が、荷重Gが掛かって弾性変形することで変位量ΔX2にて変位する。従って、シール部材20は、第一シール層21の変位量ΔX1と、第二シール層22の変位量ΔX2とを加えた総変位量ΔXにて変位する。また、荷重方向gにおいて、第一シール層21のバネ定数k1と、第二シール層22のバネ定数k2とは、k1・ΔX1=k2・ΔX2の関係にある。このため、第二シール層22の変位量ΔX2は、ΔX2=(k1/k2)ΔX1であり、総変位量ΔXは、ΔX=((k1/k2)+1)ΔX1となる。さらに、第一シール層21のバネ定数k1と、第二シール層22のバネ定数k2とは、k1<k2の関係にある。このため、第一シール層21の変位量ΔX1と、第二シール層22の変位量ΔX2とは、ΔX2<ΔX1の関係となる。
このような止水機構2によれば、第一シール層21は、第二シール層22の変位量ΔX2よりも大きい変位量ΔX1(または小さいバネ定数k1)であるため、シール対象面である燃料ピット101の側壁面101bを構成するライニングの表面に溶接部の溶接線が突出していたり、ライニングの表面が平坦でなくうねっていたりしても、側壁面101bの凹凸形状に接触面21aを追従させることができる。ただし、第一シール層21の変位量ΔX1のみであると、潰れ代に対して圧縮反力が小さくなり、側壁面101bに接触するシール面圧Pが十分ではない。このため、第二シール層22の少ない変位量ΔX2(または大きいバネ定数k2)により圧縮反力を大きくして第一シール層21の接触面21aに十分なシール面圧Pを生じさせる。この結果、十分なシール面圧Pを得ることができ、チャンバ1と側壁面101bとの間において、チャンバ1の内側と外側との間を止水する止水性能を向上することができる。なお、第一シール層21は、シール対象面である側壁面101bの凹凸形状に接触面21aを追従させるために比較的モジュラスの低い性質を持った材質(例えばゴム製:成形性の観点から液状ゴムを原料にしたものが好ましい。)の使用が考えられる。また、第二シール層22は、第一シール層21の接触面21aをシール対象面である側壁面101bに押し付けるために比較的圧縮復元性の高い性質を持った材質(例えばゴム製:成形性の観点から液状ゴムを原料にしたものが好ましい。)の使用が考えられる。第一シール層21と第二シール層22とを比較した場合は、第一シール層21を低モジュラスとして第二シール層22を高モジュラスとし、第一シール層21を低圧縮復元性として第二シール層22を高圧縮復元性とする。
また、本実施形態の止水構造では、荷重Gが付与された場合に第一シール層21および第二シール層22を加えた圧縮率([(ΔX1+ΔX2)/(D1+D2)]×100)が30%以上であることが好ましい。
この止水構造によれば、シール対象面である側壁面101bと剛体であるチャンバ1の開口部1Aとの間で、第一シール層21および第二シール層22を介在した内側と外側との差圧0.12MPaに対し、止水状態を維持することができる。
なお、圧縮率50%を超えると差圧0.12MPaに対する止水機能が低下する傾向となる。そして、圧縮率50%を得るには、例えば、シール部材20の幅(受圧幅)Hを20mmとして長さL(図9における紙面奥行き方向)を1000mmとした場合に、荷重Gが最大3.02kN/m必要であり、すなわち、シール部材20の幅(受圧幅)Hの面に掛かる面圧として0.15MPa以上必要となる。従って、本実施形態の止水構造では、シール部材20における第一シール層21の接触面21aをシール対象面である側壁面101bに押し付ける面圧が0.15Mpa以上であることが好ましい。
ここで、図10は、本実施形態に係る止水機構の他の例の断面図である。図11は、本実施形態に係る止水機構の他の例の作用を示す断面図である。図12は、本実施形態に係る止水機構の他の例の断面図である。
図10および図11に示すように、本実施形態の止水機構2は、加圧流体供給手段3を備える。加圧流体供給手段3は、加圧部31と、送出部32と、圧力検出部33と、制御部34と、を有する。
加圧部31は、流体(例えば、空気)を圧縮して加圧することで加圧流体を発生させる。送出部32は、剛体であるチャンバ1の凹溝13内であってチャンバ1と第二シール層22との間と、加圧部31とを連通する通路を形成する。圧力検出部33は、剛体であるチャンバ1と第二シール層22との間の圧力を検出する。本実施形態では、圧力検出部33は、加圧部31から送出部32に送られる加圧流体の圧力を検出する。制御部34は、圧力検出部33により検出された圧力を取得し、この圧力に応じて加圧部31を制御する。具体的に、制御部34は、第一シール層21の変位量ΔX1と第二シール層22の変位量ΔX2とを加えた総変位量ΔXとするための加圧部31における加圧流体の発生圧力の範囲が予め設定されており、この発生圧力の範囲を記憶している。そして、制御部34は、圧力検出部33により検出された圧力を、発生圧力とするように加圧部31を制御する。
上述したように、剛体であるチャンバ1側からシール対象面である側壁面101b側に荷重Gが付与されて第一シール層21の接触面21aがシール対象面である燃料ピット101の側壁面101bに接触する場合、第一シール層21および第二シール層22が潰れて弾性変形することで、第一シール層21の接触面21aが側壁面101bに押し付けられると共に、第一シール層21および第二シール層22が凹溝13の内面に押し付けられることで、チャンバ1と側壁面101bとの間において、チャンバ1の内側と外側との間を止水する。本実施形態の加圧流体供給手段3は、第一シール層21および第二シール層22(少なくとも第二シール層22)が凹溝13の内面に押し付けられることで、加圧流体を凹溝13内でチャンバ1と第二シール層22との間に封じ込め、これにより加圧部31による加圧流体により上記荷重Gを付与する。
このように、本実施形態の止水機構2は、加圧流体供給手段3を備えることで、第一シール層21および第二シール層22を所望とする総変位量ΔXに変位させる荷重Gを付与することができる。
また、図12に示すように、加圧流体供給手段3は、加圧部31を複数有することが好ましい。図12に示すように、加圧部31は、上記機能を有する複数(本実施形態では2つ)の加圧部31A,31Bが設けられている。各加圧部31A,31Bは、それぞれ分岐した送出部32に接続されている。また、分岐した送出部32には、開閉弁35A,35Bがそれぞれ設けられている。開閉弁35Aは、開状態において分岐した送出部32の一方と加圧部31Aとを開通させ、閉状態において分岐した送出部32の一方と加圧部31Aとの間を閉止する。また、開閉弁35Bは、開状態において分岐した送出部32の他方と加圧部31Bとを開通させ、閉状態において分岐した送出部32の他方と加圧部31Bとの間を閉止する。これら開閉弁35A,35Bの開閉動作は、制御部34に制御される。
すなわち、制御部34は、例えば、開閉弁35Aを開状態に制御し、開閉弁35Bを閉状態に制御して加圧部31Aにて加圧した加圧流体を送るようにしているとき、圧力検出部33により検出された圧力が、総変位量ΔXとするための加圧流体の発生圧力に満たない場合、開閉弁35Aを閉状態に制御し、開閉弁35Bを開状態に制御して加圧部31Bにて加圧した加圧流体を送るように変更する。そして、制御部34は、圧力検出部33により検出された圧力を発生圧力とするように加圧部31Bを制御する。
このように、本実施形態の止水機構2では、加圧部31を複数有することで、例えば加圧部31Aが所望の圧力の加圧流体を発生することが困難な場合に、他の加圧部31Bに変更して所望の圧力の加圧流体を発生させる。したがって、この止水機構2によれば、第一シール層21および第二シール層22を所望とする総変位量ΔXに変位させる荷重Gを確実に付与することができる。
なお、上述した止水機構2、止水作業空間形成装置および止水作業空間形成方法は、燃料ピット101の水Wに止水作業空間Sを形成することで説明したが、これに限らない。例えば、水に浸された様々な側壁面にチャンバ1により止水作業空間Sを形成することに用いることができる。
1 チャンバ(剛体)
1A 開口部
11 側板
12 底板
13 凹溝
15 押付機構
15a 支持梁
15b 受部
15c ジャッキ
16 排水機構
16a 排水管
16b ポンプ
2 止水機構
20 シール部材
21 第一シール層
21a 接触面
22 第二シール層
3 加圧流体供給手段
31 加圧部
31A,31B 加圧部
32 送出部
33 圧力検出部
34 制御部
35A,35B 開閉弁
101 燃料ピット
101a 床面
101b 側壁面(シール対象面)
101c 上面部
102 燃料収納ラック
102a 燃料収納部
k1 第一シール層のバネ定数
k2 第二シール層のバネ定数
P シール面圧
S 空間
W 水
Wa 水面
ΔX 総変位量
ΔX1 第一シール層の変位量
ΔX2 第二シール層の変位量

Claims (7)

  1. シール対象面に接触可能な接触面が形成された弾性を有する第一シール層と、
    前記第一シール層の前記接触面と相反する側で前記第一シール層と一体に設けられた第二シール層と、
    を備え、
    前記シール対象面側に向けて荷重が付与されて前記第一シール層の接触面が前記シール対象面に接触する場合、前記第一シール層の変位量ΔX1と、前記第二シール層の変位量ΔX2と、前記第一シール層のバネ定数k1と、前記第二シール層のバネ定数k2との関係をk1・ΔX1=k2・ΔX2とし、前記バネ定数k1と前記バネ定数k2との関係をk1<k2とする止水機構。
  2. 荷重が付与された場合の前記第一シール層および前記第二シール層の圧縮率が30%以上である請求項1に記載の止水機構。
  3. 前記第一シール層の接触面を前記シール対象面に押し付ける面圧が0.15Mpa以上である請求項1または2に記載の止水機構。
  4. 加圧流体を発生させる加圧部と、加圧流体を前記第二シール層側に送る送出部と、前記送出部に送る加圧流体の圧力を検出する圧力検出部と、前記加圧部を制御する制御部と、を有する加圧流体供給手段を備え、
    前記制御部は、前記第一シール層の変位量ΔX1と前記第二シール層の変位量ΔX2とを加えた総変位量ΔXとする前記加圧部における加圧流体の発生圧力の範囲が予め設定され、前記圧力検出部により検出される圧力に応じて前記加圧部を制御して前記発生圧力を前記範囲に維持する請求項1から3のいずれか1つに記載の止水機構。
  5. 前記加圧流体供給手段は、前記加圧部を複数有する請求項4に記載の止水機構。
  6. 一側が開放する開口部を有する剛体のチャンバと、
    前記チャンバの内部から外部に水を排出する排水機構と、
    請求項1から5のいずれか1つに記載の止水機構と、
    を備え、
    前記チャンバの開口部に沿って前記止水機構の第二シール層を設けると共に、前記第二シール層における前記開口部の開放側に前記止水機構の第一シール層を設ける止水作業空間形成装置。
  7. 一側が開放する開口部を剛体として有するチャンバと、前記チャンバの内部から外部に水を排出する排水機構と、請求項1から6のいずれか1つに記載の止水機構と、を備え、前記チャンバの開口部に沿って前記止水機構の第二シール層を設けると共に、前記第二シール層における前記開口部の開放側に前記止水機構の第一シール層を設ける止水作業空間形成装置を用いる止水作業空間形成方法であって、
    水中のシール対象面に対して前記止水機構の第一シール層を接触させつつ前記チャンバを前記シール対象面側に押し付ける押付工程と、
    前記押付工程中に前記排水機構により前記チャンバの内部の水を外部に排出する排水工程と、
    前記排水工程の後に前記押し付けを解除する解除工程と、
    を含む止水作業空間形成方法。
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