JP2018003776A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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憲二 井下
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俊太郎 岡崎
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Yuji Miyoshi
悠司 三好
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Abstract

【課題】排気エミッションの悪化を抑制する。【解決手段】内燃機関100の制御装置200は、吸蔵量減少制御の開始時には目標空燃比を第2リッチ空燃比に設定すると共に、目標空燃比を前記第2リッチ空燃比に設定している期間において、第1触媒34から理論空燃比よりも空燃比の小さい排気が流出してから目標空燃比を第3リッチ空燃比に設定するように構成される。また内燃機関100の制御装置200は、吸蔵量増加制御の開始時には目標空燃比を第2リーン空燃比に設定すると共に、目標空燃比を前記第2リーン空燃比に設定している期間において、第1触媒34から理論空燃比よりも空燃比の大きい排気が流出してから目標空燃比を第3リーン空燃比に設定するように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、機関本体の排気通路に配置された酸素吸蔵能力を有する第1触媒と、第1触媒よりも下流側の排気通路に配置された酸素吸蔵能力を有する第2触媒と、第1触媒の上流側に配置された第1排気センサ(空燃比センサ)と、第1触媒と第2触媒との間に配置された第2排気センサ(酸素センサ)と、第2触媒の下流側に配置された第3排気センサ(酸素センサ)と、を備えた内燃機関が開示されている。
また特許文献1には、この内燃機関の制御装置が、第1排気センサによって検出される排気の空燃比が目標空燃比となるように機関本体を制御すると共に、第2排気センサの検出値に基づいて第1触媒からリーン空燃比の排気が流出していることを判定したときには目標空燃比をリッチ空燃比に切り替え、逆にリッチ空燃比の排気が流出していることを判定したときには目標空燃比をリーン空燃比に切り替える制御を実施することが開示されている。
そして、第3排気センサの検出値に基づいて第2触媒からリーン空燃比の排気が流出していることを判定したときには、第2触媒の酸素吸蔵量が最大吸蔵量近傍であると判定し、第2触媒の酸素吸蔵量を減少させるために、目標空燃比が通常時よりも小さくなるように目標空燃比を補正することが開示されている。また、第3排気センサの検出値に基づいて第2触媒からリッチ空燃比の排気が流出していることを判定したときには、第2触媒の酸素吸蔵量がゼロ近傍であると判定し、第2触媒の酸素吸蔵量を増加させるために、目標空燃比が通常時よりも大きくなるように目標空燃比を補正することが開示されている。
特開2005−299430号公報
このように特許文献1に記載の内燃機関の制御装置は、第2排気センサの検出値に基づいて目標空燃比をリーン空燃比又はリッチ空燃比に切り替えていた。
そのため、第3排気センサの検出値に基づいて目標空燃比が通常時よりも小さくなるように補正しても、第2排気センサの検出値に基づいて第1触媒からリッチ空燃比の排気が流出していると判定された場合には、目標空燃比がリーン空燃比に切り替えられる。その結果、第2触媒の酸素吸蔵量が十分に減少する前に目標空燃比がリーン空燃比に切り替えられることになるため、第1触媒からリーン空燃比の排気が流出したときに、当該排気中に含まれるNOxを第2触媒によって還元浄化できず、排気エミッションが悪化するおそれがある。
また、第3排気センサの検出値に基づいて目標空燃比が通常時よりも大きくなるように補正しても、第2排気センサの検出値に基づいて第1触媒からリーン空燃比の排気が流出していると判定された場合には、目標空燃比がリッチ空燃比に切り替えられる。その結果、第2触媒の酸素吸蔵量が十分に増加する前に目標空燃比がリッチ空燃比に切り替えられることになるため、第1触媒からリッチ空燃比の排気が流出したときに、当該排気中に含まれる未燃ガスを第2触媒によって酸化浄化できず、排気エミッションが悪化するおそれがある。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、第2触媒でNOx及び未燃ガスを浄化できなくなった場合に生じる排気エミッションの悪化を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様によれば、機関本体と、機関本体の排気通路に配置された酸素吸蔵能力を有する第1触媒と、第1触媒よりも排気流れ方向下流側の前記排気通路に配置された酸素吸蔵能力を有する第2触媒と、第1触媒よりも排気流れ方向上流側の排気通路に配置され、第1触媒に流入する排気の空燃比を検出するための第1空燃比センサと、第1触媒と第2触媒との間の排気通路に配置され、第1触媒から流出する排気の空燃比を検出するための第2空燃比センサと、第2触媒よりも排気流れ方向下流側の排気通路に配置され、第2触媒から流出する排気の空燃比を検出するための第3空燃比センサと、を備える内燃機関を制御するための内燃機関の制御装置が、第1空燃比センサの出力空燃比が目標空燃比となるように、機関本体から排出される排気の空燃比を制御する空燃比制御部と、目標空燃比を設定する目標空燃比設定部と、を備える。目標空燃比設定部は、第2空燃比センサの出力空燃比が理論空燃比よりも小さい所定のリッチ判定空燃比以下になったときに、目標空燃比を理論空燃比よりも大きい所定の第1リーン空燃比に切り替えると共に、第2空燃比センサの出力空燃比が理論空燃比よりも大きくかつ第1リーン空燃比よりも小さい所定のリーン判定空燃比以上になったときに、目標空燃比をリッチ判定空燃比よりも小さい所定の第1リッチ空燃比に切り替える通常制御を行うための第1設定制御部と、第3空燃比センサの出力空燃比がリーン判定空燃比以上になったときに、通常制御を停止して、第2触媒の酸素吸蔵量を減少させるための吸蔵量減少制御を行うための第2設定制御部と、第3空燃比センサの出力空燃比がリッチ判定空燃比以下になったときに、通常制御を停止して、第2触媒の酸素吸蔵量を増加させるための吸蔵量増加制御を行うための第3設定制御部と、を備える。
そして第2設定制御部は、吸蔵量減少制御の開始時に目標空燃比を第1リッチ空燃比よりも小さい所定の第2リッチ空燃比に設定すると共に、目標空燃比を第2リッチ空燃比に設定している期間において、第1触媒から理論空燃比よりも空燃比の小さい排気が流出してから目標空燃比をリッチ判定空燃比よりも小さくかかつ第1リッチ空燃比よりも大きい所定の第3リッチ空燃比に設定するように構成されている。
また第3設定制御部は、吸蔵量増加制御の開始時に目標空燃比を第1リーン空燃比よりも大きい所定の第2リーン空燃比に設定すると共に、目標空燃比を第2リーン空燃比に設定している期間において、第1触媒から理論空燃比よりも空燃比の大きい排気が流出してから目標空燃比をリーン判定空燃比よりも大きくかつ第1リーン空燃比よりも小さい所定の第3リーン空燃比に設定するように構成されている。
本発明のこの態様によれば、第2触媒の酸素吸蔵量を適切に減少又は増加させることができるので、第2触媒でNOx及び未燃ガスを浄化できなくなった場合に生じる排気エミッションの悪化を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による内燃機関及び内燃機関を制御する電子制御ユニットの概略構成図である。 図2は、排気浄化触媒の酸素吸蔵量と排気浄化触媒から流出する排気ガス中のNOx濃度又はHC、CO濃度との関係を示す図である。 図3は、各空燃比センサのセンサ素子部の概略断面図である。 図4は、各排気空燃比におけるセンサ印加電圧と出力電流との関係を示す図である。 図5は、センサ印加電圧を一定にしたときの排気空燃比と出力電流との関係を示す図である。 図6は、本発明の第1実施形態による両破綻制御の動作について説明するタイムチャートである。 図7は、本発明の第1実施形態による吸蔵量減少制御の動作について説明するタイムチャートである。 図8は、本発明の第1実施形態による吸蔵量増加制御の動作について説明するタイムチャートである。 図9は、本発明の第1実施形態による目標空燃比設定制御について説明するフローチャートである。 図10は、本発明の第1実施形態による両破綻制御の詳細な処理内容について説明するフローチャートである。 図11は、本発明の第1実施形態による吸蔵量減少制御の詳細な処理内容について説明するフローチャートである。 図12は、本発明の第1実施形態による吸蔵量増加制御の詳細な処理内容について説明するフローチャートである。 図13は、本発明の第2実施形態による両破綻制御の動作について説明するタイムチャートである。 図14は、本発明の第2実施形態による吸蔵量減少制御の動作について説明するタイムチャートである。 図15は、本発明の第2実施形態による吸蔵量増加制御の動作について説明するタイムチャートである。 図16Aは、本発明の第2実施形態による両破綻制御の詳細な処理内容について説明するフローチャートである。 図16Bは、本発明の第2実施形態による両破綻制御の詳細な処理内容について説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
(第1実施形態)
<内燃機関全体の説明>
まず図1から図5を参照して、本発明の第1実施形態による内燃機関100及び内燃機関100を制御する電子制御ユニット200について説明する。図1は、本発明の一実施形態による内燃機関100及び内燃機関100を制御する電子制御ユニット200の概略構成図である。
図1に示すように、内燃機関100は、機関本体1と、吸気装置20と、排気装置30と、を備える。
機関本体1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上面に固定されたシリンダヘッド3と、を備える。
シリンダブロック2には、複数のシリンダ4が形成される。シリンダ4の内部には、燃焼圧力を受けてシリンダ4の内部を往復運動するピストン5が収められる。ピストン5は、コンロッドを介してクランクシャフトと連結されており、クランクシャフトによってピストン5の往復運動が回転運動に変換される。シリンダヘッド3の内壁面、シリンダ4の内壁面及びピストン冠面によって区画された空間が燃焼室6となる。
シリンダヘッド3には、シリンダヘッド3の一方の側面に開口すると共に燃焼室6に開口する吸気ポート7と、シリンダヘッド3の他方の側面に開口すると共に燃焼室6に開口する排気ポート8と、が形成される。
またシリンダヘッド3には、燃焼室6と吸気ポート7との開口を開閉するための吸気弁9と、燃焼室6と排気ポート8との開口を開閉するための排気弁10と、吸気弁9を開閉駆動する吸気カムシャフト11と、排気弁10を開閉駆動する排気カムシャフト12と、が取り付けられる。
さらにシリンダヘッド3には、燃焼室6内に燃料を噴射するための燃料噴射弁13と、燃料噴射弁13から噴射された燃料と空気との混合気を燃焼室6内で点火するための点火プラグ14と、が取り付けられる。本実施形態では、燃料として理論空燃比が14.6であるガソリンを用いているが、他の燃料を用いることもできる。なお、燃料噴射弁13は、吸気ポート7内に燃料を噴射するように取り付けてもよい。
吸気装置20は、吸気ポート7を介してシリンダ4内に空気を導くための装置であって、エアクリーナ21と、吸気管22と、吸気マニホールド23と、電子制御式のスロットル弁24と、エアフローメータ211と、を備える。
エアクリーナ21は、空気中に含まれる砂などの異物を除去する。
吸気管22は、一端がエアクリーナ21に連結され、他端が吸気マニホールド23のサージタンク23aに連結される。吸気管22によって、エアクリーナ21を介して吸気管22内に流入してきた空気(吸気)が吸気マニホールド23のサージタンク23aに導かれる。
吸気マニホールド23は、サージタンク23aと、サージタンク23aから分岐してシリンダヘッド側面に形成されている各吸気ポート7の開口に連結される複数の吸気枝管23bと、を備える。サージタンク23aに導かれた空気は、吸気枝管23bを介して各シリンダ4内に均等に分配される。このように、吸気管22、吸気マニホールド23及び吸気ポート7が、各シリンダ4内に空気を導くための吸気通路を形成する。
スロットル弁24は、吸気管22内に設けられる。スロットル弁24は、スロットルアクチュエータ25によって駆動され、吸気管22の通路断面積を連続的又は段階的に変化させる。スロットルアクチュエータ25によってスロットル弁24の開度(以下「スロットル開度」という。)の調整することで、各シリンダ4内に吸入される吸気量が調整される。スロットル開度は、スロットルセンサ212によって検出される。
エアフローメータ211は、スロットル弁24よりも上流側の吸気管22内に設けられる。エアフローメータ211は、吸気管22内を流れる空気の流量(以下「吸気量」という。)を検出する。
排気装置30は、燃焼室6内で生じた燃焼ガス(排気)を浄化して外気に排出するための装置であって、排気マニホールド31と、排気管32と、排気後処理装置33と、第1空燃比センサ213と、第2空燃比センサ214と、第3空燃比センサ215と、を備える。
排気マニホールド31は、シリンダヘッド側面に形成されている各排気ポート8の開口と連結される複数の排気枝管31aと、排気枝管31aを集合させて1本にまとめた集合管31bと、を備える。
排気管32は、一端が排気マニホールド31の集合管31bに連結され、他端が外気に開口している。各シリンダ4から排気ポート8を介して排気マニホールド31に排出された排気は、排気管32を流れて外気に排出される。
排気後処理装置33は、それぞれ排気浄化触媒が内蔵された第1触媒コンバータ33aと、第2触媒コンバータ33bと、を備える。各触媒コンバータは、排気流れ方向上流側から第1触媒コンバータ33a、第2触媒コンバータ33bの順で排気管32に連結されている。このように、排気ポート8、排気マニホールド31、排気管32、第1触媒コンバータ33a、及び第2触媒コンバータ33bが、各シリンダ4から排出された排気が流れる排気通路を形成する。
第1触媒コンバータ33a及び第2触媒コンバータ33bには、排気浄化触媒として、それぞれ酸素吸蔵能力を有する三元触媒が内蔵されている。なお、以下の説明では、第1触媒コンバータ33a及び第2触媒コンバータ33bのそれぞれに内蔵された三元触媒のことを特に区別する必要があるときは、第1触媒コンバータ33aに内蔵された三元触媒のことを「第1三元触媒34」といい、第2触媒コンバータ33bに内蔵された三元触媒のことを「第2三元触媒35」という。
三元触媒は、それぞれセラミックから成る担体に、触媒作用を有する貴金属(例えば、白金(Pt))及び酸素吸蔵能力を有する物質(例えば、セリア(CeO2))を担持させたものである。三元触媒は、所定の活性温度に達すると、未燃ガス(HCやCO等)と窒素酸化物(NOx)とを同時に浄化する触媒作用に加えて、酸素吸蔵能力を発揮する。なお本実施形態では、吸収及び吸着の双方を含む用語として吸蔵という用語を使用している。
酸素吸蔵能力を有する三元触媒は、三元触媒に流入する排気の空燃比が理論空燃比よりも大きいとき、すなわち三元触媒に流入する排気の空燃比が理論空燃比よりもリーンなリーン空燃比であるときには、排気中の酸素を吸蔵する。一方で、三元触媒に流入する排気の空燃比が理論空燃比よりも小さいとき、すなわち三元触媒に流入する排気の空燃比が理論空燃比よりもリッチなリッチ空燃比であるときには、三元触媒に吸蔵されている酸素を放出する。また三元触媒に流入する排気の空燃比がリッチ空燃比であるときには、三元触媒において排気中の窒素と水素、又はHCとNOxが反応することによりアンモニアが生成される。
三元触媒は、触媒作用及び酸素吸蔵能力を有することにより、酸素吸蔵量に応じてNOx及び未燃ガスの浄化作用を有する。すなわち、三元触媒に流入する排気の空燃比がリーン空燃比である場合、図2(A)に示したように、酸素吸蔵量が少ないときには三元触媒により排気中の酸素が吸蔵される。また、これに伴って、排気中のNOxが還元浄化される。また、酸素吸蔵量が多くなると、最大吸蔵量Cmax近傍の或る吸蔵量(図中のCuplim)を境に三元触媒から流出する排気中の酸素及びNOxの濃度が急激に上昇する。
一方、三元触媒に流入する排気の空燃比がリッチ空燃比である場合、図2(B)に示したように、酸素吸蔵量が多いときには三元触媒に吸蔵されている酸素が放出され、排気中の未燃ガスは酸化浄化される。また、酸素吸蔵量が少なくなると、ゼロ近傍の或る吸蔵量(図中のClowlim)を境に三元触媒から流出する排気中の未燃ガスの濃度が急激に上昇する。
以上のように、本実施形態において用いられる三元触媒によれば、三元触媒に流入する排気の空燃比及び酸素吸蔵量に応じて排気中のNOx及び未燃ガスの浄化特性が変化する。なお、触媒作用及び酸素吸蔵能力を有していれば、排気浄化触媒は三元触媒とは異なる触媒であってもよい。
第1空燃比センサ213は、排気マニホールド31の集合管31bに設けられ、第1触媒コンバータ33aに流入する排気の空燃比を検出する。
第2空燃比センサ214は、第1触媒コンバータ33aと第2触媒コンバータ33bとの間の排気管32に設けられ、第1触媒コンバータ33aから流出して第2触媒コンバータ33bに流入する排気の空燃比を検出する。
第3空燃比センサ215は、第2触媒コンバータ33bよりも排気流れ方向下流側の排気管32に設けられ、第2触媒コンバータ33bから流出する排気の空燃比を検出する。本実施形態では、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215として、同一構成の空燃比センサを用いている。
図3は、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215のセンサ素子部50の概略断面図である。
図3に示すように、センサ素子部50は、固体電解質層51と、固体電解質層51の一方の側面上に配置された排気側電極52と、固体電解質層51の他方の側面上に配置された大気側電極53と、通過する排気の拡散律速を行う拡散律速層54と、拡散律速層54を保護する保護層55と、センサ素子部50の加熱を行うヒータ部56とを具備する。
固体電解質層51の一方の側面上には拡散律速層54が設けられ、拡散律速層54の固体電解質層51側の側面とは反対側の側面上には保護層55が設けられる。本実施形態では、固体電解質層51と拡散律速層54との間には被測ガス室57が形成される。この被測ガス室57には拡散律速層54を介して各空燃比センサ213、214、215による検出対象であるガス、すなわち排気が導入させられる。また、排気側電極52は被測ガス室57内に配置され、したがって、排気側電極52は拡散律速層54を介して排気に曝されることになる。なお、被測ガス室57は必ずしも設ける必要はなく、排気側電極52の表面上に拡散律速層54が直接接触するように構成されてもよい。
固体電解質層51の他方の側面上にはヒータ部56が設けられる。固体電解質層51とヒータ部56との間には基準ガス室58が形成され、この基準ガス室58内には基準ガスが導入される。本実施形態では、基準ガス室58は大気に開放されており、よって基準ガス室58内には基準ガスとして大気が導入される。大気側電極53は、基準ガス室58内に配置され、したがって、大気側電極53は、基準ガス(基準雰囲気)に曝される。
ヒータ部56には複数のヒータ59が設けられており、これらヒータ59によって各空燃比センサ213、214、215の温度、特に固体電解質層51の温度を制御することができる。ヒータ部56は、固体電解質層51を活性化するまで加熱するのに十分な発熱容量を有している。
固体電解質層51は、ZrO2(ジルコニア)、HfO2、ThO2、Bi23等にCaO、MgO、Y23、Yb23等を安定剤として配当した酸素イオン伝導性酸化物の焼結体により形成されている。また、拡散律速層54は、アルミナ、マグネシア、けい石質、スピネル、ムライト等の耐熱性無機物質の多孔質焼結体により形成されている。さらに、排気側電極52及び大気側電極53は、白金等の触媒活性の高い貴金属により形成されている。
また、排気側電極52と大気側電極53との間には、電子制御ユニット200に搭載された電圧印加装置60によりセンサ印加電圧Vrが印加される。加えて、電子制御ユニット200には、電圧印加装置60によってセンサ印加電圧Vrを印加したときに固体電解質層51を介してこれら電極52、53間に流れる電流を検出する電流検出装置61が設けられる。この電流検出装置61によって検出される電流が各空燃比センサ213、214、215の出力電流である。
次に図4及び図5を参照して、本実施形態における第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215の出力特性について説明する。図4は、本実施形態における第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215の電圧−電流(V−I)特性を示す図であり、図5は、印加電圧を一定に維持したときの、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215の周りを流通する排気の空燃比と出力電流Iとの関係を示す図である。
図4からわかるように、本実施形態の第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215では、出力電流Iは、排気の空燃比が高くなるほど(リーンになるほど)、大きくなる。また、各排気空燃比におけるV−I線には、V軸にほぼ平行な領域、すなわちセンサ印加電圧が変化しても出力電流がほとんど変化しない領域が存在する。この電圧領域は限界電流領域と称され、このときの電流は限界電流と称される。図4では、排気の空燃比が18であるときの限界電流領域及び限界電流をそれぞれW18、I18で示している。したがって、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215は限界電流式の空燃比センサであるということができる。
図5は、印加電圧を0.45V程度で一定にしたときの、排気の空燃比と出力電流Iとの関係を示す図である。図5からわかるように、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215では、排気の空燃比が高くなるほど(すなわち、リーンになるほど)、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215からの出力電流Iが大きくなるように、排気の空燃比に対して出力電流がリニアに(比例するように)変化する。加えて、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215は、排気の空燃比が理論空燃比であるときに出力電流Iがゼロになるように構成される。また、排気の空燃比が一定以上に大きくなったとき、或いは一定以下に小さくなったときには、排気の空燃比の変化に対する出力電流の変化の割合が小さくなる。
なお、上記例では、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215として限界電流式の空燃比センサを用いている。しかしながら、排気の空燃比に対して出力電流がリニアに変化するものであれば、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215として、例えばコップ型の限界電流式空燃比センサ等の他の構造の限界電流式の空燃比センサや、限界電流式ではない空燃比センサなど、如何なる空燃比センサを用いてもよい。また、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、及び第3空燃比センサ215はそれぞれ異なる構造の空燃比センサであってもよい。
図1に戻り、電子制御ユニット200は、デジタルコンピュータから構成され、双方性バス201によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)202、RAM(ランダムアクセスメモリ)203、CPU(マイクロプロセッサ)204、入力ポート205及び出力ポート206を備える。
入力ポート205には、前述したエアフローメータ211やスロットルセンサ212、第1空燃比センサ213、第2空燃比センサ214、第3空燃比センサ215などの出力信号が、対応する各AD変換器207を介して入力される。また入力ポート205には、アクセルペダル220の踏み込み量(以下「アクセル踏込量」という。)に比例した出力電圧を発生する負荷センサ217の出力電圧が、対応するAD変換器207を介して入力される。また入力ポート205には、機関回転速度等を算出するための信号として、機関本体1のクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ218の出力信号が入力される。このように入力ポート205には、内燃機関100を制御するために必要な各種センサの出力信号が入力される。
出力ポート206には、対応する駆動回路208を介して燃料噴射弁13や点火プラグ14、スロットルアクチュエータ25などの各制御部品が電気的に接続される。
電子制御ユニット200は、入力ポート205に入力された各種センサの出力信号に基づいて、各制御部品を制御するための制御信号を出力ポート206から出力して内燃機関100を制御する。以下、電子制御ユニット200が実施する内燃機関100の空燃比制御について説明する。
<空燃比制御の概要>
電子制御ユニット200は、第1空燃比センサ213の出力空燃比が目標空燃比となるように、機関本体1の燃焼室6から排出される排気の空燃比を制御する。具体的には電子制御ユニット200は、第1空燃比センサ213の出力空燃比が目標空燃比となるように、第1空燃比センサ213の出力空燃比に基づいて燃料噴射弁13からの燃料噴射量をフィードバック制御する。なお、「出力空燃比」は、各空燃比センサ213,214,215の出力値に相当する空燃比を意味する。そして電子制御ユニット200は、目標空燃比を設定するための目標空燃比設定制御として、目標空燃比を理論空燃比よりも大きい所定の第1リーン空燃比AFL1と、理論空燃比よりも小さい所定の第1リッチ空燃比AFR1と、に交互に切り替える通常制御を実施する。
<通常制御としての両破綻制御>
本実施形態では通常制御として、第1三元触媒34の酸素吸蔵量(以下「第1酸素吸蔵量」という。)OSAscを周期的に第1三元触媒34の最大貯蔵量Cmaxupまで増大させて第1三元触媒34をリーン破綻させると共に、第1酸素吸蔵量OSAscを周期的にゼロまで増大させて第1三元触媒34をリッチ破綻させる両破綻制御を実施する。
電子制御ユニット200は、両破綻制御の実施中は第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン空燃比になったときに、目標空燃比を所定の第1リッチ空燃比AFR1に切り替え、その後、第1リッチ空燃比AFR1に維持する。本実施形態では電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが理論空燃比よりも僅かに大きいリーン判定空燃比AFrefle(例えば、14.65)以上になったときに、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン空燃比になったと判断し、目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に切り替えている。
第1リッチ空燃比AFR1は、理論空燃比よりも或る程度小さな予め定められた空燃比であり、例えば、12〜14.58、好ましくは13〜14.57、より好ましくは14〜14.55程度とされる。第1リッチ空燃比AFR1は、制御中心となる空燃比(以下「制御中心空燃比」という。本実施形態では理論空燃比。)AFcenからリッチ補正量(負の値)を加算した空燃比として表すこともできる。
そして電子制御ユニット200は、目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に設定している期間に、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ空燃比になると、目標空燃比を所定の第1リーン空燃比AFL1に切り替え、その後、第1リーン空燃比AFL1に維持する。本実施形態では電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが理論空燃比よりも僅かに小さいリッチ判定空燃比AFrefri(例えば、14.55)以下になったときに、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ空燃比になったと判断している。
第1リーン空燃比AFL1は、理論空燃比よりも或る程度大きな予め定められた空燃比であり、例えば、14.65〜20、好ましくは14.65〜18、より好ましくは14.65〜16程度とされる。第1リーン空燃比AFL1は、制御中心空燃比(本実施形態では理論空燃比。)AFcenにリーン補正量(正の値)を加算した空燃比として表すこともできる。なお本実施形態では、第1リーン空燃比AFL1の理論空燃比からの差(リーン度合い)は、第1リッチ空燃比AFR1の理論空燃比からの差(リーン度合い)と同じとしているが、異ならせても良い。
そして電子制御ユニット200は、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に設定している期間に第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になると、目標空燃比を再び第1リッチ空燃比AFR1に切り替え、その後、同様の操作を繰り返す。
<第1実施形態による両破綻制御の動作の説明>
図6を参照して、本実施形態による両破綻制御の動作について説明する。図6は、両破綻制御を行った場合における、空燃比補正量AFC、第1空燃比センサ213の出力空燃比AFup、第1三元触媒34の酸素吸蔵量(第1酸素吸蔵量)OSAsc、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmid、第2三元触媒35の酸素吸蔵量(以下「第2酸素吸蔵量」という。)OSAufc、及び第3空燃比センサの出力空燃比AFdwnをそれぞれ示したタイムチャートである。
図6において、空燃比補正量AFCは、第1三元触媒34に流入する排気の目標空燃比に関する補正量を表している。空燃比補正量AFCが0のときには目標空燃比は制御中心空燃比(本実施形態では理論空燃比。)AFcenとなる。空燃比補正量AFCが正の値であるときには目標空燃比は制御中心空燃比AFcenよりも大きい空燃比となる。空燃比補正量AFCが負の値であるときには目標空燃比は制御中心空燃比AFcenよりも小さい空燃比となる。制御中心空燃比AFcenは、機関運転状態に応じて空燃比補正量AFCを加算する対象となる空燃比、すなわち空燃比補正量AFCに応じて目標空燃比を変動させる際に基準となる空燃比を意味する。
図6に示すタイムチャートでは、時刻t1以前において、空燃比補正量AFCが所定の第1リーン補正量AFCL1とされ、これにより目標空燃比が理論空燃比よりも大きい所定の第1リーン空燃比AFL1に設定される。そのため、時刻t1以前において、第1空燃比センサ213の出力空燃比AFupは第1リーン空燃比AFL1となっており、第1三元触媒34にはリーン空燃比の排気が流入している。この第1三元触媒34に流入する排気中に含まれるNOxは、第1三元触媒34で還元浄化される。そのため、時刻t1以前において、第1酸素吸蔵量OSAscが徐々に増加している。また、第1三元触媒34における還元浄化により、第1三元触媒34から流出する排気には酸素が含まれていないため、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidはほぼ理論空燃比となる。
第1酸素吸蔵量OSAscが徐々に増加していき、時刻t1で第1酸素吸蔵量OSAscが第1三元触媒34の最大吸蔵量Cmaxup近傍まで増加すると、第1三元触媒34に流入した排気中の酸素の一部が第1三元触媒34で吸蔵されずに流出し始める。その結果、リーン空燃比の排気が、第1三元触媒34と第2三元触媒35との間の排気管32を流れて2三元触媒35に流入することになる。
これにより、時刻t1以降は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが徐々に増加する。その結果、時刻t2において、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefleに到達する。また時刻t1以降は、第1三元触媒34から流出して第2三元触媒35に流入するリーン空燃比の排気中に含まれるNOxが、第2三元触媒35で還元浄化されることになるため、第2酸素吸蔵量OSAufcが徐々に増加していく。この第2三元触媒35における還元浄化により第2三元触媒35から流出する排気中には酸素が含まれていないため、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnはほぼ理論空燃比となる。
時刻t2で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になると、第1酸素吸蔵量OSAscを減少させるべく、空燃比補正量AFCが第1リーン補正量AFCL1から第1リッチ補正量AFCR1に切り替えられ、これにより目標空燃比が第1リーン空燃比AFL1から第1リッチ空燃比AFR1に切り替えられる。
なお本実施形態では、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になってから、目標空燃比の切り替えを行っている。これは、第1三元触媒34が十分に酸素を吸蔵できる状態である場合、すなわち、第1酸素吸蔵量OSAscが十分に少ない場合であっても、第1三元触媒34にリーン空燃比の排気が流入したときに、第1三元触媒34から流出する排気の空燃比が理論空燃比からずれてしまう場合があるためである。逆に言うと、リーン判定空燃比AFrefleは、第1三元触媒34にリーン空燃比の排気が流入した場合において、第1酸素吸蔵量OSAscが少ないときには第1三元触媒34から流出する排気の空燃比が到達することのないような空燃比とされる。
時刻t2で、目標空燃比が第1リッチ空燃比AFR1に切り替えられると、第1空燃比センサ213の出力空燃比AFupが第1リッチ空燃比AFR1となる。なお実際には、目標空燃比を切り替えてから第1三元触媒34に流入する排気の空燃比が変化するまでには遅れが生じるが、図示した例では便宜上同時に変化するものとしている。
そして、時刻t2で第1空燃比センサ213の出力空燃比AFupが第1リッチ空燃比AFR1となり、第1三元触媒34に流入する排気の空燃比がリーン空燃比からリッチ空燃比に変化すると、それ以降は、第1三元触媒34に流入する排気中に含まれる未燃ガスを酸化浄化するために、第1三元触媒34に吸蔵された酸素が消費されるので、第1酸素吸蔵量OSAscが徐々に減少していく。また、これにより第1三元触媒34から流出する排気の空燃比が理論空燃比へと変化していき、時刻t3で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが理論空燃比に収束する。
そして時刻t3で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが理論空燃比に収束すると、それ以降は、第2酸素吸蔵量OSAufcは増加せずに一定に維持される。
なお時刻t2以降は、第1三元触媒34に流入する排気の空燃比が第1リッチ空燃比AFR1なっているが、第1三元触媒34には十分な酸素が吸蔵されているため、第1三元触媒34に流入する排気中の未燃ガスは第1三元触媒34よって酸化浄化される。このため、第1三元触媒34からの未燃ガスの排出量はほぼゼロとなる。
第1酸素吸蔵量OSAscが徐々に減少していき、時刻t4で第1酸素吸蔵量OSAscがゼロ近傍まで減少すると、第1三元触媒34に流入した排気中の未燃ガスの一部が第1三元触媒34で酸化浄化されずに流出し始める。その結果、未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が、第1三元触媒34と第2三元触媒35との間の排気管32を流れて2三元触媒35に流入することになる。
これにより、時刻t4以降は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが徐々に低下する。その結果、時刻t5において、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefriに到達する。また時刻t4以降は、第1三元触媒34から流出して第2三元触媒35に流入する排気中に含まれる未燃ガスが、第2三元触媒35で酸化浄化されることになるため、第2酸素吸蔵量OSAufcが徐々に減少していく。この第2三元触媒35における酸化浄化により第2三元触媒35から流出する排気中には未燃ガスが含まれていないため、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnはほぼ理論空燃比となる。
時刻t5で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になると、第1酸素吸蔵量OSAscを増加させるべく、空燃比補正量AFCが第1リッチ補正量AFCR1から第1リーン補正量AFCL1に切り替えられ、これにより目標空燃比が第1リッチ空燃比AFR1から第1リーン空燃比AFL1に切り替えられる。
なお本実施形態では、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になってから、目標空燃比の切り替えを行っている。これは、第1酸素吸蔵量OSAscが十分に多い場合であっても、第1三元触媒34にリッチ空燃比の排気が流入したときに、第1三元触媒34から流出する排気の空燃比が理論空燃比からずれてしまう場合があるためである。逆に言うと、リーン判定空燃比AFrefleは、第1三元触媒34にリーン空燃比の排気が流入した場合において、第1酸素吸蔵量OSAscが多いときには第1三元触媒34から流出する排気の空燃比が到達することのないような空燃比とされる。
時刻t5で、目標空燃比が第1リーン空燃比AFL1に切り替えられると、第1空燃比センサ213の出力空燃比AFupが第1リーン空燃比AFL1となる。なお実際には、目標空燃比を切り替えてから第1三元触媒34に流入する排気の空燃比が変化するまでには遅れが生じるが、図示した例では便宜上同時に変化するものとしている。
そして、時刻t5で第1空燃比センサ213の出力空燃比AFupが第1リーン空燃比AFL1となり、第1三元触媒34に流入する排気の空燃比がリッチ空燃比からリーン空燃比に変化すると、それ以降は、第1三元触媒34に流入する排気中に含まれるNOxを還元浄化するために、第1三元触媒34に酸素が吸蔵されるので、第1酸素吸蔵量OSAscが徐々に増加していく。また、これにより第1三元触媒34から流出する排気の空燃比が理論空燃比へと変化していき、時刻t6で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが理論空燃比に収束する。
そして時刻t6で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが理論空燃比に収束すると、それ以降は、第2酸素吸蔵量OSAufcは減少せずに一定に維持される。
なお時刻t5以降は、第1三元触媒34に流入する排気の空燃比が第1リーン空燃比AFL1なっているが、第1三元触媒34には酸素を吸蔵する十分な余裕があるので、第1三元触媒34に流入する排気中のNOxは第1三元触媒34よって還元浄化される。このため、第1三元触媒34からのNOxの排出量はほぼゼロとなる。
時刻t7で、時刻t2と同様に第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になると、空燃比補正量AFCが第1リーン補正量AFCL1に切り替えられる。これにより、目標空燃比が第1リーン空燃比AFL1に切り替えられ、その後、同様の動作が繰り返される。
なお、本実施形態では、時刻t2〜t5において、空燃比補正量AFCを第1リッチ補正量AFCR1に維持している。しかしながら、斯かる期間において、空燃比補正量AFCを必ずしも一定に維持する必要はなく、徐々に増加させる等、変動するように設定されてもよい。或いは、時刻t2〜t4の期間中において、一時的に空燃比補正量AFCを0よりも大きな値(例えば、第1リーン補正量AFCL1)としてもよい。すなわち、時刻t2〜t5の期間中において、一時的に目標空燃比をリーン空燃比(例えば、第1リーン空燃比AFL1)としてもよい。
同様に、本実施形態では、時刻t5〜t7において、空燃比補正量AFCを第1リーン補正量AFCL1に維持している。しかしながら、斯かる期間において、空燃比補正量AFCを必ずしも一定に維持する必要はなく、徐々に減少させる等、変動するように設定されてもよい。或いは、時刻t5〜t7の期間中において、一時的に空燃比補正量AFCを0よりも小さな値(例えば、第1リッチ補正量AFCR1)としてもよい。すなわち、時刻t4〜t7の期間中において、一時的に目標空燃比をリッチ空燃比(例えば、第1リッチ空燃比AFR1)としてもよい。
なお、このような本実施形態における空燃比補正量AFCの設定、すなわち目標空燃比の設定は、電子制御ユニット200によって行われている。したがって、電子制御ユニット200は、両破綻制御中は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefri以下となるまで、第1三元触媒34に流入する排気の目標空燃比を継続的又は断続的にリッチ空燃比にすると共に、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefri以下になったときに、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上となるまで、目標空燃比を継続的又は断続的にリーン空燃比にしているといえる。
より簡単に言えば、本実施形態では、電子制御ユニット200は、両破綻制御中は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに目標空燃比をリッチ空燃比に切り替えると共に、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefri以下になったときに目標空燃比をリーン空燃比に切り替えているといえる。
<両破綻制御の実施中に生じる問題点>
目標空燃比設定制御として両破綻制御を実施した場合は、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に切り替えた後、第1三元触媒34からリーン空燃比の排気が流出し始めて第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに、目標空燃比が第1リッチ空燃比AFR1に切り替えられる。そのため、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1から第1リッチ空燃比AFR1に切り替える前後の期間(図6のタイムチャートでは、例えば時刻t1から時刻t3までの期間)に、第1三元触媒34からリーン空燃比の排気が流出することになる。そして、この第1三元触媒34から流出したリーン空燃比の排気中に含まれるNOxは、第2三元触媒35が酸素を吸蔵できる状態であれば、第2三元触媒35で還元浄化される。
一方で目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に切り替えた後は、第1三元触媒34からリッチ空燃比の排気が流出し始めて第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になったときに、目標空燃比が第1リーン空燃比AFL1に切り替えられる。そのため、目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1から第1リーン空燃比AFL1に切り替える前後の期間(図6のタイムチャートでは、例えば時刻t4から時刻t6までの期間)に、第1三元触媒34からリッチ空燃比の排気が流出することになる。そして、この第1三元触媒34から流出したリッチ空燃比の排気中に含まれる未燃ガスは、第2三元触媒35に酸素が吸蔵されていれば、第2三元触媒35で酸化浄化される。
このように両破綻制御を実施した場合には、目標空燃比を切り替えるたびに、第1三元触媒34から交互にリーン空燃比の排気とリッチ空燃比の排気とが流出して第2三元触媒35に流入することになる。したがって、目標空燃比を切り替えるたびに、リーン空燃比の排気中のNOxとリッチ空燃比の排気中の未燃ガスとを浄化するために、第2三元触媒35への酸素の吸蔵と、第2三元触媒35に吸蔵された酸素の消費と、が繰り返されることになるため、第2酸素吸蔵量OSAufcが上下に変動することになる。このとき、このリーン空燃比の排気中の酸素過剰量と、リッチ空燃比の排気中の酸素不足量と、が概ね同じであれば、図6のタイムチャートに示すように、第2酸素吸蔵量OSAufcは基本的にある一定の範囲内で上下に変動する。
しかしながら、例えばリーン空燃比の排気中の酸素過剰量が、リッチ空燃比の排気中の酸素不足量よりも多い場合は、第2三元触媒35に吸蔵される酸素量に対して、第2三元触媒35で消費される酸素量が少なくなる。その結果、第2酸素吸蔵量OSAufcが徐々に増加していき、第2酸素吸蔵量OSAufcが第2三元触媒35の最大吸蔵量Cmaxdwnに到達するおそれがある。そうすると、第2三元触媒35によってNOxを還元浄化することができなくなるので、第2三元触媒35からNOxを含むリーン空燃比の排気が流出することになる。
また逆に、リーン空燃比の排気中の酸素過剰量が、リッチ空燃比の排気中の酸素不足量よりも少ない場合は、第2三元触媒35に吸蔵される酸素量に対して、第2三元触媒35で消費される酸素量が多くなる。その結果、第2酸素吸蔵量OSAufcが徐々に減少していき、第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロとなるおそれがある。そうすると、第2三元触媒35によって未燃ガスを還元浄化することができなくなるので、第2三元触媒35から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が流出することになる。
そこで本実施形態では、両破綻制御の実施中に第2三元触媒35からリーン空燃比の排気が流出し始めて第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときには、両破綻制御(通常制御)を停止して、目標空燃比設定制御として第2酸素吸蔵量OSAufcを減少させるための吸蔵量減少制御を実施することとした。また、両破綻制御の実施中に第2三元触媒35からリッチ空燃比の排気が流出し始めて第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリッチ判定空燃比AFrefri以下になったときは、両破綻制御(通常制御)を停止して、目標空燃比設定制御として第2酸素吸蔵量OSAufcを増加させるための吸蔵量増加制御を実施することとした。
<第1実施形態による吸蔵量減少制御>
まず図7のタイムチャートを参照して、両破綻制御の実施中に第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに実施される本実施形態による吸蔵量減少制御の動作について説明する。
図7のタイムチャートにおいて、時刻t4以前は、図6を参照して前述した通りに両破綻制御が実施されている。しかしながら、図7のタイムチャートでは、時刻t4以前の両破綻制御中に第2酸素吸蔵量OSAufcが徐々に増加しており、第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量Cmaxdwn近傍まで増加している。
両破綻制御の実施中に、時刻t1で第1酸素吸蔵量OSAscが最大吸蔵量Cmaxupに近づくと、第1三元触媒34に流入したNOxを含むリーン空燃比の排気が第1三元触媒34から流出し始める。
これにより、時刻t1以降において、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが増加し始め、時刻t2でリーン判定空燃比AFrefleに到達すると、目標空燃比が、第1リーン空燃比AFL1から第1リッチ空燃比AFR1に切り替えられる。
また、第1三元触媒34から流出したNOxを還元浄化するために、排気中の酸素が第2三元触媒35に吸蔵されるので、時刻t1以降において、第2酸素吸蔵量OSAufcが徐々に増加していく。
時刻t2で目標空燃比が第1リーン空燃比AFL1から第1リッチ空燃比AFR1に切り替えられるものの、実際にリッチ空燃比の排気が排気管32に流れてくるまでには時間遅れがあるため、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidは未だ理論空燃比よりも大きくなっている。そのため、時刻t2以降も第2酸素吸蔵量OSAufcは増加していく。
そして、時刻t3で第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量Cmaxdwnに到達すると、第2三元触媒35で酸素を吸蔵することができなくなり、時刻t3の直前から、リーン空燃比の排気が第2三元触媒35から流出し始める。これにより、時刻t3の直前から第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが増加し始め、時刻t4で第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefleに到達する。
時刻t4で、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefle以上になると、電子制御ユニット200は、両破綻制御(通常制御)を停止し、目標空燃比設定制御として吸蔵量減少制御を開始する。
電子制御ユニット200は、吸蔵量減少制御の開始時には、空燃比補正量AFCを、両破綻制御の実施中に設定される第1リッチ補正量AFCR1よりも絶対値の大きい所定の第2リッチ補正量AFCR2に切り替える。すなわち目標空燃比を、両破綻制御の実施中に設定される第1リッチ空燃比AFR1よりも小さい(すなわちリッチ度合いの大きい)所定の第2リッチ空燃比AFR2に切り替える。
ここで、第2酸素吸蔵量OSAufcを減少させるためには、第1酸素吸蔵量OSAscをゼロまで低下させて、第1三元触媒34を未燃ガスの酸化浄化ができない状態とし、第1三元触媒34から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気を流出させる必要がある。
このとき、本実施形態による吸蔵量減少制御のように、目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1よりもリッチ度合いの大きい第2リッチ空燃比AFR2に切り替えることで、目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に設定した場合と比較して、第1三元触媒34に多量の未燃ガスを供給することができるので、第1酸素吸蔵量OSAscを素早く減少させることができる。すなわち、短い期間で第1酸素吸蔵量OSAscをゼロまで減少させることができるので、素早く第1三元触媒34から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気を流出させることができる。その結果、第2三元触媒35に素早く未燃ガスを供給して、第2酸素吸蔵量OSAufcを減少させることができる。
時刻t5で、第1酸素吸蔵量OSAscがゼロに近づくと、第1三元触媒34から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が流出し始める。これにより、時刻t5以降において、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが低下し始め、時刻t6で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefriに到達する。これにより時刻t5以降は、未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が第2三元触媒35に流入するようになり、この未燃ガスを酸化浄化するために第2三元触媒35に吸蔵された酸素が消費されるので、第2酸素吸蔵量OSAufcが減少していく。
なお本実施形態では、時刻t6で第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になると、空燃比補正量AFCを、第2リッチ補正量AFCR2からその第2リッチ補正量AFCR2よりも絶対値の小さい所定のリッチ補正量に切り替えるようにしている。特に本実施形態では、空燃比補正量AFCを第1リッチ補正量AFCR1よりも絶対値の小さい所定の第3リッチ補正量AFCR3に切り替えるようにしており、これにより時刻t6で、目標空燃比が第2リッチ空燃比AFR2から第1リッチ空燃比AFR1よりも大きい(すなわちリッチ度合いの小さい)所定の第3リッチ空燃比AFR3に切り替えられる。このように、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になったときに目標空燃比をリッチ度合いの小さい空燃比に切り替える理由については後述する。
また時刻t6で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になると、電子制御ユニット200は、吸蔵量減少制御と並行して第2酸素吸蔵量OSAufcを推定するための第2酸素吸蔵量推定制御を開始する。具体的には電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidに基づいて、第2三元触媒35に流入する排気の酸素過不足量OEDufcを随時算出し、この酸素過不足量OEDufcを積算することで第2酸素吸蔵量OSAufcを推定する。酸素過不足量OEDufcは、第2三元触媒35に流入する排気の空燃比を理論空燃比にしようとしたときに過剰となる酸素の量又は不足する酸素の量(過剰な未燃ガス等の量)を意味する。本実施形態では電子制御ユニット200は、下記の式(1)に示す通り、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmid、制御中心空燃比(本実施形態では理論空燃比)AFcen、及び燃料噴射弁13からの燃料供給量Qi(又はエアフローメータ211の出力等に基づいて算出される燃焼室6内への吸入空気量の推定値)に基づいて、酸素過不足量OEDufcを随時算出している。なお式(1)において、0.23は空気中の酸素濃度を表す。
OEDufc=0.23×Qi×(AFmid−AFcen) …(1)
ここで本実施形態による内燃機関100は第3空燃比センサ215を備えているため、時刻t4で第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefleに到達したことをもって、第2酸素吸蔵量OSAscが最大吸蔵量Cmaxdwnであると推定できる。すなわち、第2酸素吸蔵量推定制御の開始時は、第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量Cmaxdwnであると推定できる。そのため、第2酸素吸蔵量OSAufcを精度良く推定することができる。
時刻t7で、第2酸素吸蔵量OSAufcが所定の第1再開基準量Crefdwn1以下になると、電子制御ユニット200は、吸蔵量減少制御を終了して両破綻制御(通常制御)を再開する。
電子制御ユニット200は、吸蔵量減少制御を終了して両破綻制御(通常制御)を再開するときには、空燃比補正量AFCを、第3リッチ補正量AFCR3から第1リーン補正量AFCL1に切り替える。すなわち目標空燃比を、第3リッチ空燃比AFR3から第1リーン空燃比AFL1に切り替える。これは、吸蔵量減少制御後は、第1酸素吸蔵量OSAscがゼロとなっているため、第1三元触媒34に流入する排気をリーン空燃比として第1酸素吸蔵量OSAscを増大させる必要があるためである。
なお第2三元触媒35には、時刻t7で目標空燃比が第1リーン空燃比AFL1に切り替えられた後も、しばらくの間(概ね時刻t8までの間)は第2三元触媒35よりも上流側の排気通路内に存在するリッチ空燃比の排気が流入することになる。そのため、第1再開基準量Crefdwn1は、このような排気通路内に存在するリッチ空燃比の排気が全て第2三元触媒35流入しても、第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロまで低下しない値とされる。
ところで、時刻t6で第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になった後は、第1三元触媒34に流入した排気中の未燃ガスが第1三元触媒34で酸化浄化されることなく第1三元触媒34から流出し、そのまま第2三元触媒35に流入することになる。
そのため、時刻t6以降も目標空燃比をリッチ度合いの大きい第2リッチ空燃比AFR2に維持したままにすると、時刻t6以降は比較的多量の未燃ガスが第2三元触媒35に流入することになる。時刻t6の時点では、第2酸素吸蔵量OSAufcは最大吸蔵量Cmadwn近傍の値となっているため、基本的に第2三元触媒35に流入した未燃ガスは第2三元触媒35によって酸化浄化されることになる。しかしながら、多量の未燃ガスが第2三元触媒35に流入すると、未燃ガスの一部が第2三元触媒35を吹き抜けて、第2三元触媒35で酸化浄化されずに第2三元触媒35から流出することも考えられる。
このとき、本実施形態による吸蔵量減少制御のように、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になったときに目標空燃比をリッチ度合いの小さい第3リッチ空燃比AFR3に切り替えることで、多量の未燃ガスが第2三元触媒35に流入するのを抑制することができる。そのため、第2三元触媒35に流入した未燃ガスの一部が第2三元触媒35を吹き抜けて、第2三元触媒35で酸化浄化されずに第2三元触媒35から流出するのを抑制することができる。
また本実施形態では、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値が第1再開基準量Crefdwn1以下になったときに、吸蔵量減少制御を終了するようにしている。そのため、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値と実際値とがずれてしまう場合がある。
例えば経時劣化などの理由によって第2三元触媒35の酸素吸蔵能力が低下し、第2三元触媒35の最大吸蔵量が第1再開基準量Crefdwn1未満まで低下した場合には、吸蔵量減少制御中に第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロまで低下して第2三元触媒35がリッチ破綻し、第2三元触媒35から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が流出するおそれがある。
また、吸蔵量減少制御中に、実際の排気の空燃比が目標空燃比から瞬間的に大きくリッチ側にずれることも考えられる。このような場合にも、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値と実際値とがずれてしまい、第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロまで低下して第2三元触媒35がリッチ破綻するおそれがある。その結果、第2三元触媒35から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が流出するおそれがある。このように、第1三元触媒34から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が流出しているときに、何らかの要因によって第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロまで低下して第2三元触媒35がリッチ破綻してしまうと、一時的に多量の未燃ガスが第2三元触媒35から流出するおそれがある。
したがって本実施形態による吸蔵量減少制御のように、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になったときに目標空燃比をリッチ度合いの小さい第3リッチ空燃比AFR3に切り替えることで、何らかの要因によって仮に第2三元触媒35がリッチ破綻したとしても、第2三元触媒35から一時的に流出する未燃ガスの排出量を抑制することができる。
<吸蔵量減少制御を終了するタイミングの変形例>
なお図7に示した例では、第2酸素吸蔵量OSAufcが第1再開基準量Crefdwn1以下になったときに吸蔵量減少制御を終了させていたが、吸蔵量減少制御を終了するタイミングは、このタイミングに限られるものではなく、第2酸素吸蔵量OSAufcをある程度まで減少させた後、第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロに達するまで(すなわち第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリッチ判定空燃比AFrefri以下になるまで)の間に終了させれば良い。
第2酸素吸蔵量OSAufcがある程度まで減少したか否かは、例えば吸蔵量減少制御中に第1酸素吸蔵量OSAscがゼロまで低下して、第2三元触媒35にリッチ空燃比の排気が流入するようになり、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが理論空燃比になったことをもって判断すれば良い。すなわち、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが理論空燃比(又はリーン判定空燃比AFrefle未満)になったときに、第2酸素吸蔵量OSAufcがある程度まで減少したと判定すれば良い。
また、電子制御ユニット200によって、第2三元触媒35よりも上流側の排気通路内に存在する排気中の未燃ガス量(酸素不足量)を、例えば機関運転状態に基づいて随時推定するようにしておき、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値から未燃ガス量の推定値を減算した値がゼロになるまでの間に、吸蔵量減少制御を終了して両破綻制御(通常制御)を再開するようにしても良い。
<第1実施形態による吸蔵量増加制御>
次に図8のタイムチャートを参照して、両破綻制御の実施中に第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリッチ判定空燃比AFrefri以下になったときに実施される本実施形態による吸蔵量増加制御の動作について説明する。
図8のタイムチャートにおいて、時刻t4以前は、図6を参照して前述した通りに両破綻制御が実施されている。しかしながら、図8のタイムチャートでは、時刻t4以前の両破綻制御中に第2酸素吸蔵量OSAufcが徐々に減少しており、第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロ近傍まで減少している。
両破綻制御の実施中に、時刻t1で第1酸素吸蔵量OSAscがゼロに近づくと、第1三元触媒34に流入した未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が第1三元触媒34から流出し始める。
これにより、時刻t1以降において、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが低下し始め、時刻t2でリッチ判定空燃比AFrefriに到達すると、目標空燃比が、第1リッチ空燃比AFR1から第1リーン空燃比AFL1に切り替えられる。
また、第1三元触媒34から流出した未燃ガスを酸化浄化するために、第2三元触媒35に吸蔵された酸素が消費されるので、時刻t1以降において、第2酸素吸蔵量OSAufcが徐々に減少していく。
時刻t2で目標空燃比が第1リッチ空燃比AFR1から第1リーン空燃比AFL1に切り替えられるものの、実際にリーン空燃比の排気が排気管32に流れてくるまでには時間遅れがあるため、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidは未だ理論空燃比よりも小さくなっている。そのため、時刻t2以降も第2酸素吸蔵量OSAufcは減少していく。
そして、時刻t3で第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロに到達すると、第2三元触媒35で未燃ガスを酸化浄化することができなくなり、時刻t3の直前から、リッチ空燃比の排気が第2三元触媒35から流出し始める。これにより、時刻t3の直前から第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが低下し始め、時刻t4で第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリッチ判定空燃比AFrefriに到達する。
時刻t4で、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリッチ判定空燃比AFrefri以下になると、電子制御ユニット200は、両破綻制御(通常制御)を停止し、目標空燃比設定制御として吸蔵量増加制御を開始する。
電子制御ユニット200は、吸蔵量増加制御の開始時には、空燃比補正量AFCを、両破綻制御の実施中に設定される第1リーン補正量AFCL1よりも大きい所定の第2リーン補正量AFCL2に切り替える。すなわち目標空燃比を、両破綻制御の実施中に設定される第1リーン空燃比AFL1よりも大きい(すなわちリーン度合いの大きい)所定の第2リーン空燃比AFL2に切り替える。
ここで、第2酸素吸蔵量OSAufcを増加させるためには、第1酸素吸蔵量OSAscを最大吸蔵量Cmaxupまで増加させて、第1三元触媒34を酸素の吸蔵ができない状態とし、第1三元触媒34からNOxを含むリーン空燃比の排気を流出させる必要がある。
このとき、本実施形態による吸蔵量増加制御のように、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1よりもリーン度合いの大きい第2リーン空燃比AFL2に切り替えることで、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に設定した場合と比較して、第1三元触媒34に多量の酸素を供給することができるので、第1酸素吸蔵量OSAscを素早く増加させることができる。すなわち、短い期間で第1酸素吸蔵量OSAscを最大吸蔵量Cmaxupまで増加させることができるので、素早く第1三元触媒34からリーン空燃比の排気を流出させることができる。その結果、第2三元触媒35に素早く酸素を供給して、第2酸素吸蔵量OSAufcを増加させることができる。
時刻t5で、第1酸素吸蔵量OSAscが最大吸蔵量Cmaxupに近づくと、第1三元触媒34からリーン空燃比の排気が流出し始める。これにより、時刻t5以降において、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidが上昇し始め、時刻t6で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefleに到達する。これにより時刻t5以降は、NOxを含むリーン空燃比の排気が第2三元触媒35に流入するようになり、第2三元触媒35でこの排気中のNOxが還元浄化されるため、第2酸素吸蔵量OSAufcが増加していく。
なお本実施形態では、時刻t6で第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になると、空燃比補正量AFCを、第2リーン補正量AFCL2からその第2リーン補正量AFCRLよりも小さい所定のリーン補正量に切り替えるようにしている。特に本実施形態では、空燃比補正量AFCを第1リーン補正量AFCL1よりも小さい所定の第3リーン補正量AFCL3に切り替えるようにしており、これにより時刻t6で、目標空燃比が第2リーン空燃比AFL2から第1リーン空燃比AFL1よりも小さい(すなわちリーン度合いの小さい)所定の第3リーンチ空燃比AFL3に切り替えられる。このように、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに目標空燃比をリーン度合いの小さい空燃比に切り替える理由については後述する。
また時刻t6で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になると、電子制御ユニット200は、吸蔵量増加制御と並行して前述した第2酸素吸蔵量推定制御を開始する。
ここで本実施形態による内燃機関100は第3空燃比センサ215を備えているため、時刻t4で第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリッチ判定空燃比AFrefriに到達したことをもって、第2酸素吸蔵量OSAscがゼロであると推定できる。すなわち、吸蔵量増加制御と並行して第2酸素吸蔵量推定制御を開始するときは、第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロであると推定できる。そのため、第2酸素吸蔵量OSAufcを精度良く推定することができる。
時刻t7で、第2酸素吸蔵量OSAufcが所定の第2再開基準量Crefdwn2以上になると、電子制御ユニット200は、吸蔵量増加制御を終了して通常制御を再開する。
電子制御ユニット200は、吸蔵量増加制御を終了して通常制御を再開するときには、空燃比補正量AFCを、第3リーン補正量AFCL3から第1リッチ補正量AFCR1に切り替える。すなわち目標空燃比を、第3リーン空燃比AFL3から第1リッチ空燃比AFR1に切り替える。これは、吸蔵量減少制御後は、第1酸素吸蔵量OSAscが最大吸蔵量Cmaxupとなっているため、第1三元触媒34に流入する排気をリッチ空燃比として第1酸素吸蔵量OSAscを減少させる必要があるためである。
なお第2三元触媒35には、時刻t7で目標空燃比が第1リーン空燃比AFL1に切り替えられた後も、しばらくの間(概ね時刻t8までの間)は第2三元触媒35よりも上流側の排気通路内に存在するリーン空燃比の排気が流入することになる。そのため、第2再開基準量Crefdwn2は、このような排気通路内に存在するリーン空燃比の排気が全て第2三元触媒35流入しても、第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量Cmaxdwnまで増加しない値とされる。
ところで、時刻t6で第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になった後は、第1三元触媒34に流入した排気中のNOxが第1三元触媒34で還元浄化されることなく第1三元触媒34から流出し、そのまま第2三元触媒35に流入することになる。
そのため、時刻t6以降も目標空燃比をリーン度合いの大きい第2リーン空燃比AFL2に維持したままにすると、時刻t6以降は比較的多量のNOxが第2三元触媒35に流入することになる。時刻t6の時点では、第2酸素吸蔵量OSAufcはゼロ近傍の値となっているため、基本的に第2三元触媒35に流入したNOxは第2三元触媒35によって還元浄化されることになる。しかしながら、多量のNOxが第2三元触媒35に流入すると、NOxの一部が第2三元触媒35を吹き抜けて、第2三元触媒35で還元浄化されずに第2三元触媒35から流出することも考えられる。
このとき、本実施形態による吸蔵量増加制御のように、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに目標空燃比をリーン度合いの小さい第3リーン空燃比AFL3に切り替えることで、多量のNOxが第2三元触媒35に流入するのを抑制することができる。そのため、第2三元触媒35に流入したNOxの一部が第2三元触媒35を吹き抜けて、第2三元触媒35で還元浄化されずに第2三元触媒35から流出するのを抑制することができる。
また本実施形態では、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値が第2再開基準量Crefdwn2以上になったときに、吸蔵量増加制御を終了するようにしている。そのため、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値と実際値とがずれてしまう場合がある。
例えば経時劣化などの理由によって第2三元触媒35の酸素吸蔵能力が低下し、第2三元触媒35の最大吸蔵量が第2再開基準量Crefdwn2未満まで低下した場合には、吸蔵量増加制御中に第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量まで増加して第2三元触媒35がリーン破綻し、第2三元触媒35からNOxを含むリーン空燃比の排気が流出するおそれがある。
また、吸蔵量増加制御中に、実際の排気の空燃比が目標空燃比から瞬間的大きくリーン側にずれることも考えられる。このような場合にも、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値と実際値とがずれてしまい、第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量まで増加して第2三元触媒35がリーン破綻するおそれがある。その結果、第2三元触媒35からNOxを含むリーン空燃比の排気が流出するおそれがある。このように、第1三元触媒34からNOxを含むリーン空燃比の排気が流出しているときに、何らかの要因によって第2三元触媒35がリーン破綻してしまうと、一時的に多量のNOxが第2三元触媒35から流出するおそれがある。
したがって本実施形態による吸蔵量増加制御のように、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに目標空燃比をリーン度合いの小さい第3リーン空燃比AFL3に切り替えることで、何らかの要因によって仮に第2三元触媒35がリーン破綻したとしても、第2三元触媒35から一時的に流出するNOxの排出量を抑制することができる。
<吸蔵量増加制御を終了するタイミングの変形例>
なお図8に示した例では、第2酸素吸蔵量OSAufcが所定の第2再開基準量Crefdwn2以上になったときに吸蔵量増加制御を終了させていたが、吸蔵量増加制御を終了するタイミングは、このタイミングに限られるものではなく、第2酸素吸蔵量OSAufcをある程度まで増加させた後、第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量Cmaxdwnに達するまで(すなわち第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefle以上になるまで)の間に終了させれば良い。
第2酸素吸蔵量OSAufcがある程度まで増加した否かは、例えば吸蔵量増加制御中に第1酸素吸蔵量OSAscが最大吸蔵量Cmaxupまで増加して、第2三元触媒35にリーン空燃比の排気が流入するようになり、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが理論空燃比になったことをもって判断すれば良い。すなわち、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが理論空燃比になったとき(又はリッチ判定空燃比AFrerieより大きくなったとき)に、第2酸素吸蔵量OSAufcがある程度まで増加したと判定すれば良い。
また、電子制御ユニット200によって、第2三元触媒35よりも上流側の排気通路内に存在する排気中の酸素過剰量を、例えば機関運転状態に基づいて随時推定するようにしておき、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値に酸素過剰量の推定値を加算した値が最大吸蔵量Cmaxdwnになるまでの間に、吸蔵量増加制御を終了して通常制御を再開するようにしても良い。
<目標空燃比設定制御のフローチャート>
図9は、本実施形態による目標空燃比設定制御について説明するフローチャートである。電子制御ユニット200は、本ルーチンを機関運転中に所定の演算周期で繰り返し実行する。
ステップS1において、電子制御ユニット200は、フラグF1が1に設定されているか否かを判定する。フラグF1は、吸蔵量減少制御を実施するときに1に設定されるフラグであって、初期値は0に設定される。電子制御ユニット200は、フラグF1が0に設定されていればステップS2の処理に進む。一方で電子制御ユニットは、フラグF1が1に設定されていればステップS7の処理に進む。
ステップS2において、電子制御ユニット200は、フラグF2が1に設定されているか否かを判定する。フラグF2は、吸蔵量増加制御を実施するときに1に設定されるフラグであって、初期値は0に設定される。電子制御ユニット200は、フラグF2が0に設定されていればステップS3の処理に進む。一方で電子制御ユニットは、フラグF2が1に設定されていればステップS9の処理に進む。
ステップS3において、電子制御ユニット200は、第2三元触媒35からリーン空燃比の排気が流出しているか否かを判定する。具体的には電子制御ユニット200は、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefle以上か否かを判定する。電子制御ユニット200は、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefle未満であれば、ステップS4の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefle以上であれば、ステップS6の処理に進む。
ステップS4において、電子制御ユニット200は、第2三元触媒35からリッチ空燃比の排気が流出しているか否かを判定する。具体的には電子制御ユニット200は、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリッチ判定空燃比AFrefri以下か否かを判定する。電子制御ユニット200は、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefriよりも大きければ、ステップS5の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefri以下であれば、ステップS8の処理に進む。
ステップS5において、電子制御ユニット200は、目標空燃比設定制御として通常制御を実施する。本実施形態では電子制御ユニット200は、両破綻制御を実施する。両破綻制御の詳細な処理内容については図10を参照して後述する。
ステップS6において、電子制御ユニット200は、フラグF1を1に設定する。
ステップS7において、電子制御ユニット200は、目標空燃比設定制御として吸蔵量減少制御を実施する。吸蔵量減少制御の詳細な処理内容については図11を参照して後述する。
ステップS8において、電子制御ユニット200は、フラグF2を1に設定する。
ステップS9において、電子制御ユニット200は、目標空燃比設定制御として吸蔵量増加制御を実施する。吸蔵量増加制御の詳細な処理内容については図12を参照して後述する。
<第1実施形態による通常制御のフローチャート>
図10は、通常制御としての本実施形態による両破綻制御の詳細な処理内容について説明するフローチャートである。
ステップS11において、電子制御ユニット200は、吸蔵量増加制御を実施した後の通常制御の再開時か否かを判定する。具体的には電子制御ユニット200は、前回処理時のフラグF2が1であったか否かを判定する。電子制御ユニット200は、吸蔵量増加制御を実施した後の通常制御の再開時であればステップS12の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、吸蔵量増加制御を実施した後の通常制御の再開時でなければステップS14の処理に進む。
ステップS12において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に設定する。
ステップS13において、電子制御ユニット200は、フラグF3を1に設定する。フラグF3は、通常制御中に目標空燃比が第1リッチ空燃比AFR1に切り替えられたときに1に設定されるフラグであって、初期値は0に設定される。
ステップS14において、電子制御ユニット200は、吸蔵量減少制御を実施した後の通常制御の再開時か否かを判定する。具体的には電子制御ユニット200は、前回処理時のフラグF1が1であったか否かを判定する。電子制御ユニット200は、吸蔵量減少制御を実施した後の通常制御の再開時であればステップS15の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、吸蔵量減少制御を実施した後の通常制御の再開時でなければステップS17の処理に進む。
ステップS15において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に設定する。
ステップS16において、電子制御ユニット200は、フラグF4を1に設定する。フラグF3は、通常制御中に目標空燃比が第1リーン空燃比AFL1に切り替えられたときに1に設定されるフラグであって、初期値は0に設定される。
ステップS17において、電子制御ユニット200は、フラグF3が1に設定されているか否かを判定する。電子制御ユニット200は、フラグF3が0に設定されていればステップS18の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、フラグF3が1に設定されていればステップS21の処理に進む。
ステップS18において、電子制御ユニット200は、フラグF4が1に設定されているか否かを判定する。電子制御ユニット200は、フラグF4が0に設定されていればステップS19の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、フラグF4が1に設定されていればステップS25の処理に進む。
ステップS19において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に設定する。
ステップS20において、電子制御ユニット200は、フラグF3を1に設定する。
ステップS21において、電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下か否かを判定する。電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefriより大きければ今回の処理を終了する。一方で電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下であればステップS22の処理に進む。
ステップS22において、電子制御ユニット200は、フラグF3を0に戻す。
ステップS23において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に設定する。
ステップS20において、電子制御ユニット200は、フラグF4を1に設定する。
ステップS25において、電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上か否かを判定する。電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle未満であれば今回の処理を終了する。一方で電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上であればステップS26の処理に進む。
ステップS26において、電子制御ユニット200は、フラグF4を0に戻す。
<第1実施形態による吸蔵量減少制御のフローチャート>
図11は、本実施形態による吸蔵量減少制御の詳細な処理内容について説明するフローチャートである。
ステップS31において、電子制御ユニット200は、第1酸素吸蔵量OSAscがゼロまで減少しているか否かを判定する。具体的には電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下か否かを判定する。電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefriよりも大きければ、ステップS32の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下であれば、ステップS33の処理に進む。
ステップS32において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第2リッチ空燃比AFR2に設定する。
ステップS33において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第3リッチ空燃比AFR3に設定する。
ステップS34において、電子制御ユニット200は、第2酸素吸蔵量推定制御によって推定されている第2酸素吸蔵量OSAufcを読み込み、第2酸素吸蔵量OSAufcが第1再開基準量Crefdwn1以下になったか否かを判定する。電子制御ユニット200は、第2酸素吸蔵量OSAufcが第1再開基準値Crefdwn1よりも多ければ、今回の処理を終了する。この場合、吸蔵量減少制御が引き続き実施されることになる。一方で電子制御ユニット200は、第2酸素吸蔵量OSAufcが第1再開基準値Crefdwn1以下であれば、ステップS35の処理に進む。
ステップS35において、電子制御ユニット200は、吸蔵量減少制御を終了させて通常制御を再開させるべく、フラグF1を0に戻す。
<第1実施形態による吸蔵量増加制御のフローチャート>
図12は、本実施形態による吸蔵量増加制御の詳細な処理内容について説明するフローチャートである。
ステップS41において、電子制御ユニット200は、第1酸素吸蔵量OSAscが最大吸蔵量Cmaxupまで増加しているか否かを判定する。具体的には電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以下か否かを判定する。電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle未満であれば、ステップS42の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上であれば、ステップS43の処理に進む。
ステップS42において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第2リーン空燃比AFL2に設定する。
ステップS43において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第3リーン空燃比AFL3に設定する。
ステップS44において、電子制御ユニット200は、第2酸素吸蔵量推定制御によって推定されている第2酸素吸蔵量OSAufcを読み込み、第2酸素吸蔵量OSAufcが第2再開基準量Crefdwn2以上になったか否かを判定する。電子制御ユニット200は、第2酸素吸蔵量OSAufcが第2再開基準量Crefdwn2未満であれば、今回の処理を終了する。この場合、吸蔵量増加制御が引き続き実施されることになる。一方で電子制御ユニット200は、第2酸素吸蔵量OSAufcが第2再開基準量Crefdwn2以上であれば、ステップS45の処理に進む。
ステップS45において、電子制御ユニット200は、吸蔵量増加制御を終了させて両破綻制御(通常制御)を再開させるべく、フラグF2を0に戻す。
<作用効果>
以上説明した本実施形態によれば、機関本体1と、機関本体1の排気通路に配置された酸素吸蔵能力を有する第1三元触媒34(第1触媒)と、第1三元触媒34よりも排気流れ方向下流側の排気通路に配置された酸素吸蔵能力を有する第2三元触媒35(第2触媒)と、第1三元触媒34よりも排気流れ方向上流側の排気通路に配置され、第1三元触媒34に流入する排気の空燃比を検出するための第1空燃比センサ213と、第1三元触媒34と第2三元触媒35との間の排気通路に配置され、第1三元触媒34から流出する排気の空燃比を検出するための第2空燃比センサ214と、第2三元触媒35よりも排気流れ方向下流側の排気通路に配置され、第2三元触媒35から流出する排気の空燃比を検出するための第3空燃比センサ215と、を備える内燃機関100を制御するための電子制御ユニット200(制御装置)が、第1空燃比センサ213の出力空燃比AFupが目標空燃比となるように、機関本体1から排出される排気の空燃比を制御する空燃比制御部と、目標空燃比を設定する目標空燃比設定部と、を備える。
目標空燃比設定部は、第2空燃比センサ214の出力空燃比が理論空燃比よりも小さい所定のリッチ判定空燃比AFlefri以下になったときに、目標空燃比を理論空燃比よりも大きい所定の第1リーン空燃比AFL1に切り替えると共に、第2空燃比センサ214の出力空燃比が理論空燃比よりも大きくかつ第1リーン空燃比AFL1よりも小さい所定のリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに、目標空燃比をリッチ判定空燃比AFlefriよりも小さい所定の第1リッチ空燃比AFR1に切り替える通常制御を行うための第1設定制御部と、第3空燃比センサ215の出力空燃比がリーン判定空燃比以上AFrefleになったときに、通常制御を停止して、第2三元触媒35の酸素吸蔵量OSAufcを減少させるための吸蔵量減少制御を行うための第2設定制御部と、第3空燃比センサ215の出力空燃比がリッチ判定空燃比AFlefri以下になったときに、通常制御を停止して、第2三元触媒35の酸素吸蔵量OSAufcを増加させるための吸蔵量増加制御を行うための第3設定制御部と、を備える。
そして第2設定制御部は、吸蔵量減少制御の開始時に目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1よりも小さい所定の第2リッチ空燃比AFRに設定すると共に、目標空燃比を第2リッチ空燃比AFR2に設定している期間において、第1三元触媒34から理論空燃比よりも空燃比の小さい排気が流出してから、目標空燃比をリッチ判定空燃比AFlefriよりも小さくかかつ第1リッチ空燃比AFR1よりも大きい所定の第3リッチ空燃比AFR3に設定するように構成されている。
そのため吸蔵量減少制御時には、少なくとも第1三元触媒34からリッチ空燃比の排気が流出するまでは、目標空燃比が通常制御時に設定される第1リッチ空燃比AFR1よりも小さい(すなわちリッチ度合いの大きい)第2リッチ空燃比AFR2に設定される。したがって、目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に設定した場合と比較して、第1三元触媒34に多量の未燃ガスを供給することができるので、第1酸素吸蔵量OSAscを素早く減少させることができる。すなわち、短い期間で第1酸素吸蔵量OSAscをゼロまで減少させることができるので、素早く第1三元触媒34から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気を流出させることができる。その結果、第2三元触媒35に素早く未燃ガスを供給して、第2酸素吸蔵量OSAufcを減少させることができる。
ここで、第1三元触媒34からリッチ空燃比の排気が流出するようになった後も、目標空燃比をリッチ度合いの大きい第2リッチ空燃比AFR2に維持したままにすると、比較的多量の未燃ガスが第2三元触媒35に流入することになる。そのため、第2三元触媒35に流入した未燃ガスの一部が第2三元触媒35を吹き抜けて、第2三元触媒35で酸化浄化されずに第2三元触媒35から流出することも考えられる。また、例えば第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値と実際値とがずれてしまった場合など、第1三元触媒34からリッチ空燃比の排気が流出しているときに、何らかの要因によって第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロまで低下して第2三元触媒35がリッチ破綻してしまうと、一時的に多量の未燃ガスが第2三元触媒35から流出するおそれがある。
これに対して本実施形態による第2設定制御部によれば、第1三元触媒34からリッチ空燃比の排気が流出した後は、目標空燃比が第2リッチ空燃比AFR2よりも大きい(すなわちリッチ度合いの小さい)第3リッチ空燃比AFR3に設定される。そのため、第2三元触媒35に流入する未燃ガス量を抑えることができるので、第2三元触媒35から未燃ガスが流出するのを抑制することができる。特に本実施形態では、第3リーン空燃比AFL3は第1リーン空燃比AFL1よりも小さい空燃比とされる。そのため、未燃ガスが第2三元触媒35から流出するのを一層抑制することができ、また、仮に第2三元触媒35がリッチ破綻したとしても、一時的に第2三元触媒35から流出する未燃ガス量を抑えることができる。
このように本実施形態による第2設定制御部によれば、第2三元触媒35からの未燃ガスの流出を抑制しながら第2酸素吸蔵量OSAufcを減少させることができるので、第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量Cmaxdwnまで増加した場合に生じる排気エミッションの悪化を抑制することができる。
また第3設定制御部は、吸蔵量増加制御の開始時に目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1よりも大きい所定の第2リーン空燃比AFL2に設定すると共に、目標空燃比を第2リーン空燃比AFL2に設定している期間において、第1三元触媒34から理論空燃比よりも空燃比の大きい排気が流出してから目標空燃比をリーン判定空燃比AFrefleよりも大きくかつ第1リーン空燃比AFL1よりも小さい所定の第3リーン空燃比AFL3に設定するように構成されている。
そのため吸蔵量増加制御時には、少なくとも第1三元触媒34からリーン空燃比の排気が流出するまでは、目標空燃比が通常制御時に設定される第1リーン空燃比AFL1よりも大きい(すなわちリーン度合いの大きい)第2リーン空燃比AFL2に設定される。したがって、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に設定した場合と比較して、第1三元触媒34に多量の酸素を供給することができるので、第1酸素吸蔵量OSAscを素早く増加させることができる。すなわち、短い期間で第1酸素吸蔵量OSAscを最大吸蔵量Cmaxupまで増加させることができるので、素早く第1三元触媒34から酸素を含むリーン空燃比の排気を流出させることができる。その結果、第2三元触媒35に素早く酸素を供給して、第2酸素吸蔵量OSAufcを増加させることができる。
ここで、第1三元触媒34からリーン空燃比の排気が流出するようになった後も、目標空燃比をリーン度合いの大きい第2リーン空燃比AFL2に維持したままにすると、比較的多量のNOxが第2三元触媒35に流入することになる。そのため、第2三元触媒35に流入したNOxの一部が第2三元触媒35を吹き抜けて、第2三元触媒35で還元浄化されずに第2三元触媒35から流出することも考えられる。また、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値と実際値とがずれてしまった場合など、第1三元触媒34からリーン空燃比の排気が流出しているときに、何らかの要因によって第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量まで増加して第2三元触媒35がリーン破綻してしまうと、一時的に多量のNOxが第2三元触媒35から流出するおそれがある。
これに対して本実施形態による第3設定制御部によれば、第1三元触媒34からリーン空燃比の排気が流出した後は、目標空燃比が第2リーン空燃比AFL2よりも小さい(すなわちリーン度合いの小さい)第3リーン空燃比AFL3に設定される。そのため、第2三元触媒35に流入するNOxの量を抑えることができるので、第2三元触媒35からNOxが流出するのを抑制することができる。特に本実施形態では、第3リーン空燃比AFL3は第1リーン空燃比AFL1よりも小さい空燃比とされる。そのため、NOxが第2三元触媒35から流出するのを一層抑制することができ、また、仮に第2三元触媒35がリーン破綻したとしても、一時的に第2三元触媒35から流出するNOxの量を抑えることができる。
このように本実施形態による第3設定制御部によれば、第2三元触媒35からのNOxの流出を抑制しながら第2酸素吸蔵量OSAufcを増加させることができるので、第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロまで減少した場合に生じる排気エミッションの悪化を抑制することができる。
また本実施形態による第2設定制御部は、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが理論空燃比になってから、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリッチ判定空燃比AFrefri以下になるまでの間に、吸蔵量減少制御を終了させて通常制御を再開させるように構成されている。具体的には、第2酸素吸蔵量OSAufcが第1再開基準量Crefdwn1以下になったときに、吸蔵量減少制御を終了させて通常制御を再開させるように構成されている。
これにより、第1三元触媒34から流出したリッチ空燃比の排気が第2三元触媒35に流入するようになった後、少なくとも第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが理論空燃比となって、第2酸素吸蔵量OSAufcがある程度まで減少した状態になるまでは、吸蔵量減少制御を実施することができる。そのため、通常制御が再開された後に、第2三元触媒35にNOxを含むリーン空燃比の排気が流入したとしても、第2三元触媒35によって確実にNOxを還元浄化することができる。そのため、第2三元触媒35からNOxを含むリーン空燃比の排気が流出するのを抑制して排気エミッションの悪化を抑制することができる。
また本実施形態の変形例による第2設定制御部は、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値から、第2三元触媒35の前端面よりも排気流れ方向上流側の排気通路内に存在する未燃ガス量(酸素不足量)の推定値を減算した値がゼロになるまでの間に、吸蔵量減少制御を終了して通常制御を再開するように構成されている。
これにより、吸蔵量減少制御後に第2三元触媒35よりも上流側の排気通路内に存在するリッチ空燃比の排気が第2三元触媒35に流入しても、第2酸素吸蔵量OSAufcがゼロまで低下するのを抑制できる。そのため、第2三元触媒35から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が流出するのを抑制できる。
また本実施形態による第3設定制御部は、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが理論空燃比になってから、第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefle以上になるまでの間に、吸蔵量増加制御を終了させて通常制御を再開させるように構成されている。具体的には、第2酸素吸蔵量OSAufcが第2再開基準量Crefdwn2以上になったときに、吸蔵量増加制御を終了させて通常制御を再開させるように構成されている。
これにより、第1三元触媒34から流出したリーン空燃比の排気が第2三元触媒35に流入するようになった後、少なくとも第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnが理論空燃比となって、第2酸素吸蔵量OSAufcがある程度まで増加した状態になるまでは、吸蔵量増加制御を実施することができる。そのため、通常制御が再開された後に、第2三元触媒35に未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が流入したとしても、第2三元触媒35によって確実に未燃ガスを酸化浄化することができる。そのため、第2三元触媒35から未燃ガスを含むリッチ空燃比の排気が流出するのを抑制して排気エミッションの悪化を抑制することができる。
また本実施形態の変形例による第3設定制御部は、第2酸素吸蔵量OSAufcの推定値に、第2三元触媒35の前端面よりも排気流れ方向上流側の排気通路内に存在する酸素量(酸素過剰量)の推定値を加算した値が最大吸蔵量Cmaxdwnになるまでの間に、吸蔵量増加制御を終了して通常制御を再開するように構成されている。
これにより、吸蔵量増加制御後に第2三元触媒35よりも上流側の排気通路内に存在するリーン空燃比の排気が第2三元触媒35に流入しても、第2酸素吸蔵量OSAufcが最大吸蔵量Cmaxdwnまで増加するのを抑制できる。そのため、第2三元触媒35からNOxを含むリーン空燃比の排気が流出するのを抑制できる。
また本実施形態による第1設定制御部は、吸蔵量減少制御を実施した後に通常制御を再開するときは、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に設定するように構成されている。また吸蔵量増加制御を実施した後に通常制御を再開するときは、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に設定するように構成されている。
これにより、吸蔵量減少制御後は第1酸素吸蔵量OSAscがゼロとなっているが、吸蔵量減少制御を実施した後に通常制御を開始するときには、第1三元触媒34に流入する排気をリーン空燃比にすることができる。よって、第1酸素吸蔵量OSAscを増加させることができる。また、吸蔵量増加制御後は第1酸素吸蔵量OSAscが最大吸蔵量Cmaxupとなっているが、吸蔵量増加制御を実施した後に通常制御を開始するときには、第1三元触媒34に流入する排気をリッチ空燃比にすることができる。よって、第1酸素吸蔵量OSAscを減少させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、両破綻制御の内容が第1実施形態と相違する。以下、この本実施形態による両破綻制御について説明する。
<第2実施形態による両破綻制御>
図13を参照して、本実施形態による両破綻制御の動作について説明する。
前述した第1実施形態では電子制御ユニット200は、両破綻制御の実施中は第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になったときに、目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に切り替え、その後、第1リーン空燃比AFL1に維持していた。そして電子制御ユニット200は、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに、目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に切り替え、その後、第1リッチ空燃比AFR1に維持していた。
これに対して本実施形態では、図13のタイムチャートに示すように、時刻t2で目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に切り替えた後、時刻t4で第1酸素吸蔵量OSAscの推定値が最大吸蔵量Cmaxupよりも小さい所定の第1切替基準量Crefup1以上になったときに、目標空燃比を所定の第4リーン空燃比AFL4に切り替え、その後、第4リーン空燃比AFL4に維持することとした。第4リーン空燃比AFL4は、第1リーン空燃比AFL1より小さく、かつ第3リーン空燃比AFL3以上の空燃比とされる。
また、時刻t6で目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に切り替えた後、時刻t8で第1酸素吸蔵量OSAscの推定値が最大吸蔵量Cmaxupよりも小さい所定の第2切替基準量Crefup2以下になったときに、目標空燃比を所定の第4リッチ空燃比AFR4に切り替え、その後、第4リッチ空燃比AFR4に維持することとした。第4リッチ空燃比AFR4は、第1リッチ空燃比AFR1より大きく、かつ第3リッチ空燃比AFR3以下の空燃比とされる。
そして、時刻t10で、時刻t2と同様に目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に切り替えた後は、時刻t12で第1酸素吸蔵量OSAscの推定値が第1切替基準量Crefup1以上になったときに、時刻t4のときと同様に目標空燃比が第4リーン空燃比AFL4に切り替えられ、その後、同様の動作が繰り返される。
このように、時刻t6で目標空燃比を第1リッチ空燃比AFR1に切り替えるまでの間に、目標空燃比を予め第1リーン空燃比AFL1よりも小さい(すなわちリーン度合いの小さい)第4リーン空燃比AFL4に設定しておくことで、時刻t5から時刻7までの目標空燃比を第4リーン空燃比AFL4から第1リッチ空燃比AFR1に切り替える前後の期間に、第1三元触媒34から一時的に流出する排気のリーン度合いを小さくすることができる。したがって、目標空燃比を第4リーン空燃比AFL4から第1リッチ空燃比AFR1に切り替える前後の期間に、第1三元触媒34から一時的に流出するNOxの量を抑制することができる。
また、時刻t2及び時刻t10で目標空燃比を第1リーン空燃比AFL1に切り替えるまでの間に、目標空燃比を予め第1リッチ空燃比AFR1よりも大きい(すなわちリッチ度合いの小さい)第4リッチ空燃比AFR4に設定しておくことで、時刻t1から時刻3、及び時刻t9から時刻t11までの目標空燃比を第4リッチ空燃比AFR4から第1リーン空燃比AFL1に切り替える前後の期間に、第1三元触媒34から一時的に流出する排気のリッチ度合いを小さくすることができる。したがって、目標空燃比を第4リッチ空燃比AFR4から第1リーン空燃比AFL1に切り替える前後の期間に、第1三元触媒34から一時的に流出する未燃ガスの量を抑制することができる。
なお第1酸素吸蔵量OSAscの推定値は、電子制御ユニット200が目標空燃比設定制御と並行して実施している第1酸素吸蔵量推定制御によって算出される。具体的には電子制御ユニット200は、第1空燃比センサ213の出力空燃比AFupに基づいて、第1三元触媒34に流入する排気の酸素過不足量OEDscを機関運転中に随時算出しており、この酸素過不足量OEDscを積算することで第1酸素吸蔵量OSAscを推定している。酸素過不足量OEDscは、第1三元触媒34に流入する排気の空燃比を理論空燃比にしようとしたときに過剰となる酸素の量又は不足する酸素の量(過剰な未燃ガス等の量)を意味する。本実施形態では電子制御ユニット200は、下記の式(2)に示す通り、第1空燃比センサ213の出力空燃比AFup、制御中心空燃比AFcen、及び燃料噴射弁13からの燃料供給量Qi(又はエアフローメータ211の出力等に基づいて算出される燃焼室6内への吸入空気量の推定値)に基づいて、酸素過不足量OEDscを随時算出している。なお式(2)において、0.23は空気中の酸素濃度を表す。
OEDsc=0.23×Qi×(AFup−AFcen) …(2)
<第2実施形態による吸蔵量減少制御>
図14を参照して、本実施形態による吸蔵量減少制御の動作について説明する。本実施形態による吸蔵量減少制御は、第1実施形態による吸蔵量減少制御と同様である。
すなわち、時刻t1で第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリーン判定空燃比AFrefle以上になったときに開始され、目標空燃比が第1リッチ空燃比AFR1から第2リッチ空燃比AFR2に切り替えられる。時刻t2で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリッチ判定空燃比AFrefri以下になると、目標空燃比が第2リッチ空燃比AFR2から第3リッチ空燃比AFR3に切り替えられる。そして時刻t3で、第2酸素吸蔵量OSAufcが第1再開基準量Crefdwn1以下になると、両破綻制御(通常制御)が再開され、目標空燃比が第3リッチ空燃比AFR3から第1リーン空燃比AFL1に切り替えられる。
<第2実施形態による吸蔵量増加制御>
図15を参照して、本実施形態による吸蔵量減少制御の動作について説明する。本実施形態による吸蔵量増加制御は、第1実施形態による吸蔵量増加制御と同様である。
すなわち、時刻t1で第3空燃比センサ215の出力空燃比AFdwnがリッチ判定空燃比AFrefri以下になったときに開始され、目標空燃比が第1リーン空燃比AFL1から第2リーン空燃比AFL2に切り替えられる。時刻t2で、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmidがリーン判定空燃比AFrefle以上になると、目標空燃比が第2リーン空燃比AFL2から第3リーン空燃比AFL3に切り替えられる。そして時刻t3で、第2酸素吸蔵量OSAufcが第2再開基準量Crefdwn2以上になると、両破綻制御(通常制御)が再開され、目標空燃比が第3リーン空燃比AFL3から第1リッチ空燃比AFR1に切り替えられる。
<第2実施形態による通常制御のフローチャート>
図16A及び図16Bは、本実施形態による両破綻制御の詳細な処理内容について説明するフローチャートである。
ステップS11からステップS21、ステップS23、及びステップS25の処理は第1実施形態と同様なのでここでは説明を省略する。
ステップS51において、電子制御ユニット200は、フラグF5に1に設定されているか否かを判定する。フラグF5は、通常制御中に目標空燃比が第4リッチ空燃比AFR4に切り替えられたときに1に設定されるフラグであって、初期値は0に設定される。電子制御ユニット200は、フラグF5が0に設定されていればステップS52の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、フラグF5が1に設定されていればステップS55の処理に進む。
ステップS52において、電子制御ユニット200は、フラグF6が1に設定されているか否かを判定する。フラグF6は、通常制御中に目標空燃比が第4リーン空燃比AFL4に切り替えられたときに1に設定されるフラグであって、初期値は0に設定される。電子制御ユニット200は、フラグF6が0に設定されていればステップS19の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、フラグF6が1に設定されていればステップS25の処理に進む。
ステップS53において、電子制御ユニット200は、第1酸素吸蔵量推定制御によって推定されている第1酸素吸蔵量OSAscを読み込み、第1酸素吸蔵量OSAscが第2切替基準量Crefup2まで低下したか否かを判定する。電子制御ユニット200は、第1酸素吸蔵量OSAscが第2切替基準量Crefup2よりも多ければ今回の処理を終了する。一方で電子制御ユニット200は、第1酸素吸蔵量OSAscが第2切替基準量Crefup2以下であれば、ステップS54の処理に進む。
ステップS54において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第4リッチ空燃比AFR4に設定する。
ステップS55において、電子制御ユニット200は、フラグF3を0に戻すと共に、フラグF5を1に設定する。
ステップS56において、電子制御ユニット200は、フラグF4を1に設定すると共に、フラグF5を0に戻す。
ステップS57において、電子制御ユニット200は、第1酸素吸蔵量推定制御によって推定されている第1酸素吸蔵量OSAscを読み込み、第1酸素吸蔵量OSAscが第1切替基準量Crefup2まで増加したか否かを判定する。電子制御ユニット200は、第1酸素吸蔵量OSAscが第1切替基準量Crefup1未満であれば今回の処理を終了する。一方で電子制御ユニット200は、第1酸素吸蔵量OSAscが第1切替基準量Crefup1以上であれば、ステップS58の処理に進む。
ステップS58において、電子制御ユニット200は、目標空燃比を第4リーン空燃比AFL4に設定する。
ステップS59において、電子制御ユニット200は、フラグF4を0に戻すと共に、フラグF6を1に設定する。
ステップS60において、電子制御ユニット200は、フラグF6を0に戻す。
<作用効果>
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られると共に、両破綻制御(通常制御)中に第1三元触媒34から流出するNOx及び未燃ガスの量を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば上記の実施形態では、第1空燃比センサ213の出力空燃比AFup等に基づいて、第1酸素吸蔵量OSAscを推定し、第2空燃比センサ214の出力空燃比AFmid等に基づいて、第2酸素吸蔵量OSAufcを推定していた。しかしながら、しかしながら、第1酸素吸蔵量OSAsc及び第2酸素吸蔵量OSAufcはこれらパラメータに加えて他のパラメータに基づいて算出されてもよいし、これらパラメータとは異なるパラメータに基づいて推定されてもよい。
1 機関本体
34 第1三元触媒(第1触媒)
35 第2三元触媒(第2触媒)
100 内燃機関
200 電子制御ユニット(制御装置)
213 第1空燃比センサ
214 第2空燃比センサ
215 第3空燃比センサ

Claims (1)

  1. 機関本体と、
    前記機関本体の排気通路に配置された酸素吸蔵能力を有する第1触媒と、
    前記第1触媒よりも排気流れ方向下流側の前記排気通路に配置された酸素吸蔵能力を有する第2触媒と、
    前記第1触媒よりも排気流れ方向上流側の前記排気通路に配置され、前記第1触媒に流入する排気の空燃比を検出するための第1空燃比センサと、
    前記第1触媒と前記第2触媒との間の前記排気通路に配置され、前記第1触媒から流出する排気の空燃比を検出するための第2空燃比センサと、
    前記第2触媒よりも排気流れ方向下流側の前記排気通路に配置され、前記第2触媒から流出する排気の空燃比を検出するための第3空燃比センサと、
    を備える内燃機関を制御するための内燃機関の制御装置であって、
    前記第1空燃比センサの出力空燃比が目標空燃比となるように、前記機関本体から排出される排気の空燃比を制御する空燃比制御部と、
    前記目標空燃比を切り替える目標空燃比設定部と、
    を備え、
    前記目標空燃比設定部は、
    前記第2空燃比センサの出力空燃比が理論空燃比よりも小さい所定のリッチ判定空燃比以下になったときに、前記目標空燃比を理論空燃比よりも大きい所定の第1リーン空燃比に切り替えると共に、前記第2空燃比センサの出力空燃比が理論空燃比よりも大きくかつ前記第1リーン空燃比よりも小さい所定のリーン判定空燃比以上になったときに、前記目標空燃比を前記リッチ判定空燃比よりも小さい所定の第1リッチ空燃比に切り替える通常制御を行うための第1設定制御部と、
    前記第3空燃比センサの出力空燃比が前記リーン判定空燃比以上になったときに、前記通常制御を停止して、前記第2触媒の酸素吸蔵量を減少させるための吸蔵量減少制御を行うための第2設定制御部と、
    前記第3空燃比センサの出力空燃比が前記リッチ判定空燃比以下になったときに、前記通常制御を停止して、前記第2触媒の酸素吸蔵量を増加させるための吸蔵量増加制御を行うための第3設定制御部と、
    を備え、
    前記第2設定制御部は、
    前記吸蔵量減少制御の開始時に前記目標空燃比を前記第1リッチ空燃比よりも小さい所定の第2リッチ空燃比に設定すると共に、
    前記目標空燃比を前記第2リッチ空燃比に設定している期間において、前記第1触媒から理論空燃比よりも空燃比の小さい排気が流出してから前記目標空燃比を前記リッチ判定空燃比よりも小さくかかつ前記第1リッチ空燃比よりも大きい所定の第3リッチ空燃比に設定し、
    前記第3設定制御部は、
    前記吸蔵量増加制御の開始時に前記目標空燃比を前記第1リーン空燃比よりも大きい所定の第2リーン空燃比に設定すると共に、
    前記目標空燃比を前記第2リーン空燃比に設定している期間において、前記第1触媒から理論空燃比よりも空燃比の大きい排気が流出してから、前記目標空燃比を前記リーン判定空燃比よりも大きくかつ前記第1リーン空燃比よりも小さい所定の第3リーン空燃比に設定する、
    内燃機関の制御装置。
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