JP2018002938A - 水素イオン溶存化合物製造システム - Google Patents

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【課題】燃料の使用量を削減して燃料の枯渇を遅らせることが可能な水素イオン溶存化合物製造システムを提供する。【解決手段】水素イオン溶存化合物製造システム10Aは、水を純水化して純粋を生成する純水生成装置11と、純水を電気分解して水素ガスを生成する水素ガス生成装置12と、マイナス電気のマイナス電荷と純水に含まれるプラス電荷とを結合させてプラス電荷が除去されたマイナス電荷帯電水を生成するマイナス電源ユニット13と、水素ガスとマイナス電荷帯電水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、マイナス電荷帯電水に水素ガスを溶解させて高濃度水素イオン溶液を作る渦流ターボミキサー15と、高濃度水素イオン溶液に所定の燃料を加えて高濃度水素イオン溶液と燃料とを所定の気圧に加圧した状態で混合攪拌し、高濃度水素イオン溶液と燃料とを電子結合させて水素イオン溶存化合物を作る攪拌混合装置17とから形成されている【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の燃料として使用され、水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を製造する水素イオン溶存化合物製造システムに関する。
動植物油脂に由来する含酸素炭化水素化合物および含硫黄炭化水素化合物の混合油からなる原料油、または、混合油にさらに原油を精製して得られる石油系基材を混合してなる原料油を水素化処理することにより得られる燃料油基材が開示されている(特許文献1参照)。水素化処理には、水素の存在下、アルミニウム、ケイ素、ジルコニウム、ホウ素、チタンおよびマグネシウムから選ばれる2種以上の元素を含んだ多孔性無機酸化物からなる担体に周期表第6A族および第8族の元素から選ばれる1種以上の金属を担持した触媒が利用される。原料油は、水素圧力2〜13MPa、液空間速度0.1〜3.0h−1、水素/油比150〜1500NL/L、反応温度150〜480℃の条件で水素化処理される。前記特許文献1に開示の技術は、優れた燃焼性および酸化安定性を有し、カーボンニュートラル特性から優れたライフサイクル特性を持つ燃料油基材を提供することができる。
特開2010−121071号公報
ボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関では、その燃料として軽油や灯油、重油等の燃料(化石燃料)が使用され、空気と燃料との化学反応で燃料を燃焼させ、その燃焼エネルギーを内燃機関の動力源にしている。しかし、空気は窒素を約79%、酸素を約21%含有するが水素はほとんど含まれておらず、さらに、燃料の炭化水素は分子分解に時間を要するため、燃料の燃焼効率が35〜48%であり、燃焼効率が低いのみならず、燃料を使い続けることによるその枯渇も問題になっている。また、燃料の燃焼時に粉塵や煤、亜硫酸ガス、一酸化炭素等を含む多量の煤煙(大気汚染物質)が発生し、大気汚染の原因になるとともに、内燃機関における燃料の燃焼時に煤煙を除去するフィルターや触媒等の設備が必要となり、燃料の単位量あたりの単価を下げることができない。
本発明の目的は、燃料の燃焼効率を向上させることができ、燃料の使用量を削減して燃料の枯渇を遅らせることが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる水素イオン溶存化合物製造システムを提供することにある。本発明の他の目的は、煤煙(大気汚染物質)の発生を抑制することが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができ、大気汚染を防ぐことができる水素イオン溶存化合物製造システムを提供することにある。さらに、単位量あたりの単価が低い水素イオン溶存化合物を作ることができる水素イオン溶存化合物製造システムを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、内燃機関の燃料として使用され、水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を製造する水素イオン溶存化合物製造システムである。
前記前提における本発明の特徴としては、水素イオン溶存化合物製造システムが、所定の水源から給水された水を純水化して純粋を生成する純水生成装置と、純水生成装置によって生成された純水にパルス電流を通電し、純水を電気分解して水素ガスを生成する水素ガス生成装置と、純水生成装置によって生成された純水にマイナス電気を通電し、マイナス電気のマイナス電荷と純水に含まれるプラス電荷とを結合させてプラス電荷が除去されたマイナス電荷帯電水を生成するマイナス電源装置と、水素ガス生成装置によって生成された水素ガスとマイナス電源装置によって生成されたマイナス電荷帯電水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、マイナス電荷帯電水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作る混合装置と、混合装置によって作られた高濃度水素イオン溶液に所定の燃料を加えて高濃度水素イオン溶液と燃料とを所定の気圧に加圧した状態で混合攪拌し、高濃度水素イオン溶液と燃料とを電子結合させて水素イオン溶存化合物を作る攪拌混合装置とから形成されていることにある。
本発明の一例としては、水素ガス生成装置と前記マイナス電源装置とがチタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極と酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とカーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とのうちのいずれかを利用している。
本発明の他の一例としては、水素イオン溶存化合物製造システムが、マイナス電源装置の上流側に設置され、純水生成装置によって生成された純水にパルス電流を通電し、純水を電気分解して水素ガスを発生させて純水から水素イオンが溶存した水素イオン水を生成する水素イオン水生成装置を含み、マイナス電源装置が、水素イオン水生成装置によって生成された水素イオン水にマイナス電気を通電し、マイナス電気のマイナス電荷と水素イオン水に含まれるプラス電荷とを結合させてプラス電荷が除去された水素イオン水を生成し、混合装置が、水素ガス生成装置によって生成された水素ガスとマイナス電源装置によって生成されてプラス電荷が除去された水素イオン水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、プラス電荷が除去された水素イオン水に水素ガスを溶解させて高濃度水素イオン溶液を作る。
本発明の他の一例としては、水素イオン水生成装置がチタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極と酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とカーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とのうちのいずれかを利用している。
本発明の他の一例としては、水素イオン溶存化合物製造システムが、水素イオン水生成装置の上流側に設置され、マグネシウムを主成分とした鉱物を利用して純水生成装置によって生成された純水に水素イオンを発生させる水素化処理を行い、水素イオンが溶存した水素イオン水を生成する水素化処理装置を含み、水素イオン水生成装置が、水素化処理装置によって生成された水素イオン水にパルス電流を通電し、水素イオン水を電気分解して水素ガスを発生させ、水素化処理装置によって生成された水素イオン水よりも高い濃度の水素イオンが溶存した水素イオン水を生成する。
本発明の他の一例としては、鉱物がドラバイト多孔質セラミックであり、水素化処理装置では、複数個のドラバイト多孔質セラミックが収容され、純水がそれらドラバイト多孔質セラミックを通流することで、水素イオンが溶存した水素イオン水が生成される。
本発明の他の一例としては、水素イオン溶存化合物製造システムが、水素イオン水生成装置の下流側に設置されて水素イオン水に溶存する酸素イオンを除去し、酸素イオンが除去された水素イオン水を生成するイオン交換フィルター装置を含む。
本発明の他の一例としては、燃料が軽油であり、攪拌混合装置に投入する軽油の割合が攪拌混合装置に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して60〜70重量%の範囲にある。
本発明の他の一例としては、燃料が灯油であり、攪拌混合装置に投入する灯油の割合が攪拌混合装置に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある。
本発明の他の一例としては、燃料が重油であり、攪拌混合装置に投入する重油の割合が攪拌混合装置に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある。
本発明の他の一例としては、水源が水道、井戸、雨、河川、湖、溜池のうちの少なくとも1つであり、水が水道水、井戸水、雨の貯蔵水、河川水、湖水、池水のうちの少なくとも1つである。
本発明の他の一例としては、高濃度水素イオン溶液の酸化還元電位が−750mv以下である。
本発明にかかる水素イオン溶存化合物製造システムによれば、水素ガス生成装置を利用して純水を電気分解して水素ガスを生成し、マイナス電源装置を利用して純水にマイナス電気を通電し、マイナス電荷と純水に含まれるプラス電荷とを結合させてプラス電荷が除去されたマイナス電荷帯電水を生成するとともに、混合装置を利用して水素ガスとマイナス電荷帯電水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、マイナス電荷帯電水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作り、高濃度水素イオン溶液と燃料とを所定の気圧に加圧した状態で混合攪拌し、高濃度水素イオン溶液と燃料とを電子結合させて水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物が作られ、その化合物に水素イオンが多量に溶存し、その燃焼時に燃料とともに水素が燃焼するから、燃料のみを燃焼させる場合と比較し、燃焼効率を大幅に向上させることが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、製造された水素イオン溶存化合物が燃料と高濃度水素イオン溶液とを電子結合させたものであるから、燃料が含まれるものの燃料のみを利用する場合と比較し、燃料の使用量を削減することができ、燃料の枯渇を遅らせることができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、燃料とともに煤煙が発生しない水素が燃焼するから、燃料のみを燃焼させる場合と比較し、煤煙の発生が大幅に抑制された水素イオン溶存化合物を作ることができ、燃焼時の大気汚染を防ぐことが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、煤煙の発生を抑制する水素イオン溶存化合物を作ることができるから、ボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関における燃焼時に煤煙を除去するフィルターや触媒等の設備を必要とせず、単価が低い水素イオン溶存化合物を作ることができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、高濃度水素イオン溶液と燃料とを攪拌混合装置において所定の圧力を加えた加圧下に攪拌混合することで、高濃度水素イオン溶液と燃料とを迅速かつ確実に電子結合させることができ、水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を短時間で効率よく作ることができる。
水素ガス生成装置とマイナス電源装置とがチタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極と酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とカーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とのうちのいずれかを利用している水素イオン溶存化合物製造システムは、水素ガス発生装置の電気分解機能を向上させることが可能なそれら電極のうちのいずれかを利用することにより、純粋を確実に電気分解して多量の水素ガスを発生させることができ、マイナス電源装置のプラス電荷除去機能を向上させることが可能なそれら電極のうちのいずれかを利用することにより、プラス電荷が除去されたマイナス電荷帯電水を効率的に生成することができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、水素ガス発生装置から多量の水素ガスが発生し、プラス電荷が十分に除去されたマイナス電荷帯電水がマイナス電源装置から供給されるから、水素ガス発生装置から供給された水素ガスとマイナス電源装置から供給されたマイナス電荷帯電水とを所定気圧に加圧した状態で混合することで、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作ることができ、その高濃度水素イオン溶液を利用して水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を作ることができる。
純水を電気分解して純水から水素イオンが溶存した水素イオン水を生成する水素イオン水生成装置を含み、マイナス電源装置がマイナス電気のマイナス電荷と水素イオン水に含まれるプラス電荷とを結合させてプラス電荷が除去された水素イオン水を生成し、混合装置がプラス電荷を除去した水素イオン水に水素ガスを溶解させて高濃度水素イオン溶液を作る水素イオン溶存化合物製造システムは、水素イオン水生成装置によって純水から水素イオン水を生成し、水素イオン水生成装置を利用してあらかじめ水素イオン水を作るとともに、マイナス電源装置を利用して水素イオン水生成装置によって生成された水素イオン水からプラス電荷を除去し、プラス電荷が除去された水素イオン水に水素ガスを溶解させて高濃度水素イオン溶液を作るから、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を確実に作ることができ、その高濃度水素イオン溶液を利用して水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を確実に作ることができる。
前記水素イオン水生成装置が、チタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極と酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とカーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とのうちのいずれかを利用している水素イオン溶存化合物製造システムは、水素イオン水生成装置の水素イオン水生成機能を向上させることが可能なそれら電極のうちのいずれかを利用することにより、純粋を確実に電気分解して水素イオン水を確実に生成することができるとともに、マイナス電源装置によってプラス電荷が十分に除去された水素イオン水と水素ガス発生装置から供給された水素ガスを所定気圧に加圧した状態で混合することで、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作ることができ、高濃度水素イオン溶液と燃料とを所定の気圧に加圧した状態で混合攪拌することで、水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を確実に作ることができる。
マグネシウムを主成分とした鉱物を利用して純水生成装置によって生成された純水に水素イオンを発生させる水素化処理を行い、水素イオンが溶存した水素イオン水を生成する水素化処理装置を含み、水素イオン水生成装置が水素化処理装置によって生成された水素イオン水を電気分解して水素ガスを発生させ、水素化処理装置によって生成された水素イオン水よりも高い濃度の水素イオンが溶存した水素イオン水を生成する水素イオン溶存化合物製造システムは、水素化処理装置によって純水から水素イオン水を生成し、水素イオン水生成装置によって高い濃度の水素イオンが溶存した水素イオン水を生成し、水素化処理装置および水素イオン水生成装置を利用してあらかじめ水素イオンが溶存した水素イオン水を作るとともに、マイナス電源装置を利用して水素化処理装置および水素イオン水生成装置によって生成された水素イオン水からプラス電荷を除去し、プラス電荷が除去された水素イオン水に水素ガスを溶解させて高濃度水素イオン溶液を作るから、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を確実に作ることができ、その高濃度水素イオン溶液を利用して水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を確実に作ることができる。
鉱物がドラバイト多孔質セラミックであり、複数個の前記ドラバイト多孔質セラミックが水素化処理装置に収容され、純水がそれらドラバイト多孔質セラミックを通流することで、水素イオンが溶存した水素イオン水が生成される水素イオン溶存化合物製造システムは、ドラバイト多孔質セラミックの優れた水素イオン発生機能を利用し、それら鉱物を利用した水素化処理において純水に水素イオンを確実に発生させることができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、ドラバイト多孔質セラミックを収容した水素化処理装置および水素イオン水生成装置を利用してあらかじめ水素イオンが溶存した水素イオン水を作るとともに、マイナス電源装置を利用して水素化処理装置および水素イオン水生成装置によって生成された水素イオン水からプラス電荷を除去し、プラス電荷が除去された水素イオン水に水素ガスを溶解させて高濃度水素イオン溶液を作るから、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を確実に作ることができ、その高濃度水素イオン溶液を利用して水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を確実に作ることができる。
水素イオン水に溶存する酸素イオンを除去し、酸素イオンが除去された水素イオン水を生成するイオン交換フィルター装置を含む水素イオン溶存化合物製造システムは、イオン交換フィルター装置を利用して水素イオン水から酸素イオン(溶存酸素)を除去することができ、酸素イオンを確実に除去した水素イオン水を作ることができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、マイナス電源装置の上流側に設置された水素イオン水生成装置によって高い濃度の水素イオンが溶存した水素イオン水を生成し、水素イオン水生成装置の下流側に設置されたイオン交換フィルター装置によって水素イオン水から酸素イオンを除去し、マイナス電源装置を利用して酸素イオンが除去された水素イオン水からプラス電荷を除去しつつ、プラス電荷が除去された水素イオン水に水素ガスを溶解させて高濃度水素イオン溶液を作るから、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を確実に作ることができ、その高濃度水素イオン溶液を利用して水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を確実に作ることができる。
燃料が軽油であり、攪拌混合装置に投入する軽油の割合が攪拌混合装置に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して60〜70重量%の範囲にある水素イオン溶存化合物製造システムは、軽油の重量割合が高濃度水素イオン溶液100重量%に対して60〜70重量%の範囲にあるから、軽油を燃料とする内燃機関において軽油のみを燃焼させる場合と比較し、軽油の使用量を大幅に削減(約3〜4割削減)することができ、軽油の原料となる燃料の枯渇を確実に遅らせることができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、軽油とともに煤煙が発生しない水素が燃焼するから、軽油のみを燃焼させる場合と比較し、煤煙の発生が大幅に抑制された水素イオン溶存化合物を作ることができ、燃焼時の大気汚染を防ぐことが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。
燃料が灯油であり、攪拌混合装置に投入する灯油の割合が攪拌混合装置に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある水素イオン溶存化合物製造システムは、灯油の重量割合が高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にあるから、灯油を燃料とする内燃機関において灯油のみを燃焼させる場合と比較し、灯油の使用量を大幅に削減(約3〜5割削減)することができ、灯油の原料となる燃料の枯渇を確実に遅らせることができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、灯油とともに煤煙が発生しない水素が燃焼するから、灯油のみを燃焼させる場合と比較し、煤煙の発生が大幅に抑制された水素イオン溶存化合物を作ることができ、燃焼時の大気汚染を防ぐことが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。
燃料が重油であり、攪拌混合装置に投入する重油の割合が攪拌混合装置に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある水素イオン溶存化合物製造システムは、重油の重量割合が高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にあるから、重油を燃料とする内燃機関において重油のみを燃焼させる場合と比較し、重油の使用量を大幅に削減(約3〜5割削減)することができ、重油の原料となる燃料の枯渇を確実に遅らせることができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、重油とともに煤煙が発生しない水素が燃焼するから、重油のみを燃焼させる場合と比較し、煤煙の発生が大幅に抑制された水素イオン溶存化合物を作ることができ、燃焼時の大気汚染を防ぐことが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。
水源が水道、井戸、雨、河川、湖、溜池のうちの少なくとも1つであり、水が水道水、井戸水、雨の貯蔵水、河川水、湖水、池水のうちの少なくとも1つである水素イオン溶存化合物製造システムは、水道水や自然界に存在する水を利用して高濃度水素イオン溶液を作ることができ、高濃度水素イオン溶液を低いコストで生成することができる。水素イオン溶存化合物製造システムは、水道水や自然界に存在するそれら水を利用して高濃度水素イオン溶液を生成し、それら水を利用して生成された高濃度水素イオン溶液と燃料とを電子結合させて水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を作ることができるから、水に対するコストがかからず、水素イオン溶存化合物を廉価に作ることができ、製造単価の低い水素イオン溶存化合物を作ることができる。
高濃度水素イオン溶液の酸化還元電位が−750mv以下である水素イオン溶存化合物製造システムは、前記酸化還元電位を有する高濃度水素イオン溶液と燃料とを攪拌混合装置において攪拌混合することで、高濃度水素イオン溶液と燃料とを確実に電子結合させることができ、水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を作ることができる。
一例として示す水素イオン溶存化合物製造システムの構成図。 水素ガス生成装置の一例を示す図。 マイナス電気通電装置の一例を示す図。 渦流ターボミキサー(混合装置)の一例を示す図。 他の一例として示す水素イオン溶存化合物製造システムの構成図。 水素イオン水生成装置の一例を示す図。 他の一例として示す水素イオン溶存化合物製造システムの構成図。 水素化処理装置の一例を示す図。 イオン交換フィルター装置の一例を示す図。
一例として示す水素イオン溶存化合物製造システム10Aの構成図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る水素イオン溶存化合物製造システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、水素ガス生成装置12の一例を示す図であり、図3は、マイナス電気通電装置34の一例を示す図である。図4は、渦流ターボミキサー15(混合装置)の一例を示す図である。図1では、水や純水、水素ガス、マイナス電荷帯電水、高濃度水素イオン溶液、燃料、水素イオン溶存化合物の流動を矢印で示す。
水素イオン溶存化合物製造システム10Aは、純水生成装置11、水素ガス生成装置12(電気分解装置)、マイナス電源ユニット13(マイナス電源装置)、第1貯留タンク14、渦流ターボミキサー15(混合装置)、第2貯留タンク16、攪拌混合装置17、給油装置18から形成されている。水素イオン溶存化合物製造システム10Aには、燃料貯蔵タンク19またはボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関20が接続されている。水素イオン溶存化合物製造システム10Aは、純水化工程、電気分解工程(水素ガス生成工程)、プラス電荷除去工程(マイナス電気通電工程)、混合工程、攪拌混合工程によって内燃機関20の燃料として使用する水素イオン溶存化合物を製造する。
水素イオン溶存化合物製造システム10Aでは、純水生成装置11の次(下流側)に水素ガス生成装置12およびマイナス電源ユニット13が配置され、マイナス電源ユニット13の次(下流側)に第1貯留タンク14が配置されているとともに、水素ガス生成装置12および第1貯留タンク14の次(下流側)に渦流ターボミキサー15が配置されている。渦流ターボミキサー15の次(下流側)に第2貯留タンク16が配置され、第2貯留タンク16の次(下流側)に攪拌混合装置17が配置されている。
純水生成装置11は、所定の水源(図示せず)から給水された水を純水化し、その純水を水素ガス生成装置12とマイナス電源ユニット13とに供給する。純水生成装置11は、純水が通流する供給管21によって水素ガス生成装置12およびマイナス電源ユニット13に連結(接続)されている。純水生成装置11には、水源につながる給水管22が連結(接続)されている。純水生成装置11には、活性炭塔やRO膜(逆浸透膜)を利用した連続再生式純水生成装置、活性炭ろ過器やRO膜(逆浸透膜)、デミナーを利用したRO膜(逆浸透膜)純水生成装置を使用することができる。純水生成装置11では、約0.1〜約1mS/mの純水が作られる。
供給管21には、純水を水素ガス生成装置12およびマイナス電源ユニット13に送水する給水ポンプ23とバルブ24(二方電磁弁)とが設置されている。供給管21は、給水ポンプ23の下流側において水素ガス生成装置12に連結(接続)された供給管21aとマイナス電源ユニット13に連結(接続)された供給管21bとに分岐している。水素ガス生成装置12につながる供給管21aには、流量計25およびバルブ26(二方電磁弁)が設置され、マイナス電源ユニット13につながる供給管21bには、バルブ27(二方電磁弁)が設置されている。
水源には、水道、井戸、雨、河川、湖、溜池があり、それら水源のうちの少なくとも1つを利用することができる。水には、水道から給水された水道水、井戸から汲み上げた井戸水、雨を貯水した貯蔵水、河川から引き込んだ河川水、湖から引き込んだ湖水、池から引き込んだ池水があり、それら水のうちの少なくとも1つを利用することができる。したがって、それら水源から1種類のみの水が純水生成装置11に給水される場合、それら水源の複数種類の混合水が純水生成装置11に給水される場合がある。
水素ガス生成装置12は、純水生成装置11によって生成された純水を電気分解して水素ガスを生成し、その水素ガスを渦流ターボミキサー15に供給する。水素ガス生成装置12は、図2に示すように、流入口および流出口を有する一方向へ長い収容容器28と、収容容器28の内部に形成された所定容積の電極槽29と、複数枚の電極30(陰極および陽極)とから形成されている。水素ガス生成装置12は、純水生成装置11の下流側に配置され、供給管21aによって純水生成装置11に連結(接続)されている。
供給管21aは、水素ガス生成装置12(収容容器)の流入口に接続されている。水素ガス生成装置12の流出口には、ガス供給管31が接続されている。ガス供給管31は、渦流ターボミキサー15のガス流入口に連結(接続)されている。ガス供給管31には、水素ガスを渦流ターボミキサー15に送気する給気ポンプ32とバルブ33(二方電磁弁)とが設置されている。
それら電極30(陰極および陽極)は、水素ガス生成装置12の電極槽29に収容され、水素ガス生成装置12の流入口から流出口に向かって延びている。電極槽29に収容された電極30には、チタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の電極30、酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の電極30、カーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の電極30のうちのいずれかが使用されている。カーボンナノチューブから作られた電極30では、その表面に酸化イリジウムがコーティングされていることが好ましい。それら電極30には、一定の電圧が印可され、パルス電流が純水に通電される。パルス電流の周波数は、1MHz〜2.5GHzの範囲にある。
水素ガス生成装置12では、パルス電流が通電されたそれら電極30間(陰極および陽極間)を純水が通流することで、純水生成装置11から給水された純水が電気分解され、それら電極30から多量の水素ガスが発生する。水素ガス生成装置12によって生成された水素ガスは、ガス供給管31に流入した後、ガス供給管31を通って渦流ターボミキサー15に流入する。
水素ガス生成装置12がチタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数枚の電極30、酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数枚の電極30、カーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の複数枚の電極30のうちのいずれかを利用しているから、水素ガス生成装置12の電気分解機能を向上させることが可能であり、純水を確実に電気分解して多量の水素ガスを発生させることができる。
マイナス電源ユニット13は、純水生成装置11によって生成された純水にマイナス電気(マイナス電流)を通電し、マイナス電気のマイナス電荷と純水に含まれるプラス電荷とを結合させてプラス電荷を除去することで、プラス電荷が除去されたマイナス電荷帯電水を生成する。マイナス電源ユニット13は、マイナス電気通電装置34とマイナス電気通電装置34にマイナス電気(マイナス電流)を供給するマイナス電源供給装置35(たとえば、クライストロン電源装置)とから形成されている。マイナス電気通電装置34は、図3に示すように、流入口および流出口を有する一方向へ長い収容容器36と、収容容器36の内部に形成された所定容積の電極槽37と、複数枚の電極38(陰極)とから形成されている。
マイナス電源ユニット13(マイナス電気通電装置34)は、純水生成装置11の下流側に配置され、供給管21bによって純水生成装置11に連結(接続)されている。供給管21bは、マイナス電気通電装置34(収容容器36)の流入口に連結(接続)されている。マイナス電気通電装置34の流出口には、供給管39が連結(接続)されている。供給管39は、第1貯留タンク14の流入口に連結(接続)されている。供給管39には、バルブ40(二方電磁弁)および流量計41が設置されている。
それら電極38(陰極)は、マイナス電気通電装置34の電極槽37に収容され、マイナス電気通電装置34の流入口から流出口に向かって延びている。電極槽37に収容された電極38には、チタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の電極38、酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の電極38、カーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の電極38のうちのいずれかが使用されている。カーボンナノチューブから作られた電極38では、その表面に酸化イリジウムがコーティングされていることが好ましい。それら電極38には、一定の電圧が印可され、一定のマイナス電気(マイナス直流電流)またはマイナスのパルス電気(マイナスパルス電流)が通電される。マイナス電気(マイナス直流電流またはマイナスパルス電流)の電圧は、−600〜−2kVの範囲にある。マイナスパルス電流の周波数は、1MHz〜2.5GHzの範囲にある。
マイナス電気通電装置34では、マイナス電源供給装置35からマイナス電気(マイナス電流、マイナスパルス電流)が供給され、マイナス電気通電装置34のマイナス電気が通電されたそれら電極38間(陰極間)を純水が通流することで、純水にマイナス電気が通電され、マイナス電気のマイナス電荷と純水に含まれるプラス電荷とを結合させて純水からプラス電荷を除去する。マイナス電気通電装置34では、プラス電荷が除去されたマイナス電荷帯電水が生成される。マイナス電気通電装置34によって生成されたマイナス電荷帯電水は、供給管39に流入した後、供給管39を通って第1貯留タンク14に流入し、第1貯留タンク14に一時的に貯留される。
マイナス電気通電装置34がチタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数枚の電極38、酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数枚の電極38、カーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の複数枚の電極38のうちのいずれかを利用しているから、マイナス電源通電装置34のプラス電荷除去機能を向上させることが可能であり、プラス電荷が確実に除去されたマイナス電荷帯電水を効率的に生成することができる。
第1貯留タンク14は、マイナス電源ユニット13(マイナス電気通電装置)の下流側(マイナス電源ユニット13と渦流ターボミキサー15との間)に配置され、供給管39によってマイナス電気通電装置34に連結(接続)され、供給管42によって渦流ターボミキサー15に連結(接続)されている。第1貯留タンク14は、マイナス電源ユニット13から送出された設定量のマイナス電荷帯電水を設計圧力および設計温度で貯留する。供給管42は、第1貯留タンク14の流出口と渦流ターボミキサー15の流入口とに連結(接続)されている。供給管42には、マイナス電荷帯電水を渦流ターボミキサー15に供給する供給ポンプ43とバルブ44(二方電磁弁)とが設置されている。
渦流ターボミキサー15は、第1貯留タンク14の下流側に配置され、供給管42によって第1貯留タンク14に連結(接続)され、供給管45によって第2貯留タンク16に連結(接続)されている。供給管45は、渦流ターボミキサー15の流出口と第2貯留タンク16の流入口とに連結(接続)されている。供給管45には、バルブ46(二方電磁弁)が設置されている。
渦流ターボミキサー15は、図4に示すように、水素ガス生成装置12によって生成された水素ガスとマイナス電源ユニット13によって生成されたマイナス電荷帯電水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、マイナス電荷帯電水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作る。渦流ターボミキサー15の内部は、大気圧よりも高い気圧に保持されている。渦流ターボミキサー15の内部の気圧は、3〜10MPaの範囲にある。
渦流ターボミキサー15によって作られた高濃度水素イオン溶液は、供給管45に流入した後、供給管45を通って第2貯留タンク16に流入し、第2貯留タンク16に一時的に貯留される。第2貯留タンク16は、渦流ターボミキサー15の下流側に配置され、供給管45によって渦流ターボミキサー15に連結(接続)されている。第2貯留タンク16は、渦流ターボミキサー15から送出された設定量の高濃度水素イオン溶液を設計圧力および設計温度で貯留する。
攪拌混合装置17は、高濃度水素イオン溶液に燃料を加えて高濃度水素イオン溶液と燃料とを所定気圧に加圧した状態で攪拌混合し、高濃度水素イオン溶液と燃料とを電子結合させて水素イオン溶存化合物を作る。攪拌混合装置17は、一方向へ長い収容タンク47と、収容タンク47の内部に形成された所定容積の攪拌槽48と、攪拌槽48に設置されたミキサー49と、ミキサー49を回転させるモーター50とから形成されている。
攪拌混合装置17は、第2貯留タンク16(渦流ターボミキサー15)の下流側に配置され、供給管51によって第2貯留タンク16に連結(接続)されている。供給管51は、第2貯留タンク16の流出口と攪拌混合装置17の流入口とに連結(接続)され、収容タンク47の底部に向かって延びている。供給管51には、流量計52とチャッキバルブ53(逆流防止電磁弁)とが設置されている。攪拌混合装置17では、攪拌槽48のミキサー49がモーター50によって2000回転/h〜3000回転/hの範囲(好ましくは、2500回転/h)で時計回り方向または反時計回り方向へ回転する。収容タンク47の内部は、大気圧よりも高い気圧に保持されている。収容タンク47の内部の気圧は、1.5〜15MPaの範囲、好ましくは、2.5〜10MPaの範囲にある。
給油装置18は、その内部に軽油、灯油、重油(化石燃料)のいずれかを収容し、軽油や灯油、重油を攪拌混合装置17に供給(給油)する。給油装置18は、給油管54によって攪拌混合装置17に連結(接続)されている。給油管54は、収容タンク47の底部に向かって延びている。給油管54には、給油ポンプ55、バルブ56(二方電磁弁)、流量計57、チャッキバルブ58(逆流防止電磁弁)が設置されている。なお、給油装置18から供給する燃料として、軽油や灯油、重油の他に、バイオ燃料や動植物性油を使用することもできる。バイオ燃料には、ガソリン代替オットー機関用燃料(バイオマスアルコール燃料)、軽油代替ディーゼルエンジン用燃料、航空機用ジェット燃料、ガスタービン燃料がある。燃料貯蔵タンク19または内燃機関20は、燃料供給管59によって攪拌混合装置17に連結(接続)されている。燃料供給管59は、攪拌混合装置17の流出口に連結されている。燃料供給管59には、バルブ60(二方電磁弁)が設置されている。
純水生成装置11の制御部や水素ガス生成装置12の制御部、マイナス電源ユニット13の制御部、渦流ターボミキサー15の制御部、攪拌混合装置17の制御部、各バルブ24,26,27,33,40,46,56,60の制御部、各ポンプ23,32,43,55の制御部、流量計25,41,52,57は、制御信号線(有線または無線)を介してコントローラ(図示せず)に接続されている。
コントローラは、中央処理装置と記憶装置と記憶領域(ハードディスク等)とを備え、物理的なOS(オペレーティングシステム)によって動作する論理的なコンピュータである。コントローラには、テンキーユニットやキーボード等の入力装置、ディスプレイやタッチパネル、プリンタ等の出力装置が接続されている。コントローラの記憶領域には、各ポンプ23,32,43,55の設定出力(給水管22や各供給管21,21a,21b,31,39,42,45,50,59、給油管54の流量)、電極30,38に印可する設定電圧値および電極30,38に通電する設定電流値、渦流ターボミキサー15や攪拌混合装置17の設定回転数および設定圧力が格納されている。各ポンプ23,32,43,55の設定出力、設定電圧値および設定電流値、設定回転数および設定圧力は、入力装置によって任意に変更することができる。
高濃度水素イオン溶液製造システム10Aを稼働させるには、コントローラのスイッチをONにしてコントローラを起動させる。コントローラを起動させると、コントローラに接続されたディスプレイやタッチパネルに初期画面(図示せず)が表示される。初期画面には、システムONボタン、システムOFFボタンが表示される。システムOFFボタンをクリックまたはタップすると、コントローラの電源がOFFになる(以下のシステムOFFボタンにおいて同じ)。システムONボタンをクリックまたはタップすると、ディスプレイやタッチパネルにシステム運転画面(図示せず)が表示される。システム運転画面には、運転開始ボタン、システムOFFボタン、各ポンプ23,32,43,55の出力設定ボタン、電極30,38に印可する電圧値設定ボタンおよび電極30,38に通電する電流値設定ボタン、渦流ターボミキサー15や攪拌混合装置17の回転数設定ボタンおよび圧力設定ボタンが表示される。
ポンプ出力設定ボタンをクリックまたはタップすると、ポンプ出力設定画面がディスプレイやタッチパネルに表示される。ポンプ出力設定画面には、既設定のポンプ出力を表示したポンプ出力表示エリア、新たなポンプ出力を入力するポンプ出力入力エリア、設定ボタン、戻るボタン、クリアボタン、システムOFFボタンが表示される。戻るボタンをクリックまたはタップすると、初期画面に戻る(以下の戻るボタンにおいて同じ)。クリアボタンをクリックまたはタップすると、ポンプ出力入力エリアに入力したポンプ出力が消去され、ポンプ出力入力エリアにポンプ出力を再入力する(以下のクリアボタンにおいて同じ)。ポンプ出力を変更するには、ポンプ出力入力エリアにポンプ出力を入力した後、設定ボタンをクリックまたはタップする。コントローラは、ポンプ出力表示エリアに表示されたポンプ出力をポンプ出力入力エリアに入力されたポンプ出力に変更し、変更後のポンプ出力を記憶領域に格納するとともに、システム運転画面をディスプレイやタッチパネルに表示する。
電圧値設定ボタンをクリックまたはタップすると、電圧値設定画面がディスプレイやタッチパネルに表示される。電圧値設定画面には、既設定の電圧値を表示した電圧値表示エリア、新たな電圧値を入力する電圧値入力エリア、設定ボタン、戻るボタン、クリアボタン、システムOFFボタンが表示される。電圧値を変更するには、電圧値入力エリアに電圧値を入力した後、設定ボタンをクリックまたはタップする。コントローラは、電圧値表示エリアに表示された電圧値を電圧値入力エリアに入力された電圧値に変更し、変更後の電圧値を記憶領域に格納するとともに、システム運転画面をディスプレイやタッチパネルに表示する。
電流値設定ボタンをクリックまたはタップすると、電流値設定画面がディスプレイやタッチパネルに表示される。電流値設定画面には、既設定の電流値を表示した電流値表示エリア、新たな電流値を入力する電流値入力エリア、設定ボタン、戻るボタン、クリアボタン、システムOFFボタンが表示される。電流値を変更するには、電流値入力エリアに電流値を入力した後、設定ボタンをクリックまたはタップする。コントローラは、電流値表示エリアに表示された電流値を電流値入力エリアに入力された電流値に変更し、変更後の電流値を記憶領域に格納するとともに、システム運転画面をディスプレイやタッチパネルに表示する。
回転数設定ボタンをクリックまたはタップすると、回転数設定画面がディスプレイやタッチパネルに表示される。回転数設定画面には、既設定の回転数(回転/h)を表示した回転数表示エリア、新たな回転数を入力する回転数入力エリア、設定ボタン、戻るボタン、クリアボタン、システムOFFボタンが表示される。回転数を変更するには、回転数入力エリアに回転数を入力した後、設定ボタンをクリックまたはタップする。コントローラは、回転数表示エリアに表示された回転数を回転数入力エリアに入力された回転数に変更し、変更後の回転数を記憶領域に格納するとともに、システム運転画面をディスプレイやタッチパネルに表示する。
圧力設定ボタンをクリックまたはタップすると、圧力設定画面がディスプレイやタッチパネルに表示される。圧力設定画面には、既設定の圧力を表示した圧力表示エリア、新たな圧力を入力する圧力入力エリア、設定ボタン、戻るボタン、クリアボタン、システムOFFボタンが表示される。圧力を変更するには、圧力入力エリアに圧力を入力した後、設定ボタンをクリックまたはタップする。コントローラは、圧力表示エリアに表示された圧力を圧力入力エリアに入力された圧力に変更し、変更後の圧力を記憶領域に格納するとともに、システム運転画面をディスプレイやタッチパネルに表示する。
ポンプ出力や電圧値、電流値、回転数、圧力を設定または変更した後、システム運転画面の運転開始ボタンをクリックまたはタップすると、コントローラは、純水生成装置11の制御部や水素ガス生成装置12の制御部、マイナス電源ユニット13の制御部、渦流ターボミキサー15の制御部、攪拌混合装置17の制御部、各ポンプ23,32,43,55の制御部、各バルブ24,26,27,33,40,46,56,60の制御部、各流量計25,41,52,57に起動指令を送信する。コントローラから起動指令を受信した後、純水生成装置11や水素ガス生成装置12、マイナス電源発生装置13、渦流ターボミキサー15、攪拌混合装置17、ポンプ23,32,43,55、バルブ24,26,27,33,40,46,56,60、流量計25,41,52,57が起動する。
各バルブ24,26,27,33,40,46,56,60が起動すると、バルブ24,26,27,33,40,46,56,60の弁機構が開放される。各流量計25,41,52,57が起動すると、供給管21aを通流する純水の流量が流量計25によって計測され、測定流量がコントローラに送信され、供給管39を通流するマイナス電荷帯電水の流量が流量計41によって計測され、測定流量がコントローラに送信される。供給管51を通流する高濃度水素イオン溶液の流量が流量計52によって計測され、測定流量がコントローラに送信され、給油管54を通流する燃料の流量が流量計57によって計測され、測定流量がコントローラに送信される。コントローラは、純水の流量やマイナス電荷帯電水の流量、高濃度水素イオン溶液の流量、燃料の流量が設定流量になるように、フィードバック制御またはフィードフォワード制御を行い、各ポンプ23,32,43,55の出力を設定出力近傍で微調整する。
各ポンプ23,32,43,55が起動することで、水源から給水管22を通って純水生成装置11に水が給水され、純水生成装置11において水源から給水された水が純水化される(純水化工程)。純水生成装置11から流出した純水は、供給管21,21aを通って水素ガス生成装置12に流入するとともに、供給管21,21bを通ってマイナス電源ユニット13のマイナス電気通電装置34に流入する。
水素ガス生成装置12では、パルス電流が通電されたそれら電極30間(陰極および陽極間)を純水が通流することで純水が電気分解され、多量の水素ガスが生成される(電気分解工程)。水素ガス発生装置12によって生成された水素ガスは、ポンプ32によってガス供給管31から渦流ターボミキサー15に流入する。マイナス電気通電装置34(マイナス電源ユニット13)では、マイナス電気が通電されたそれら電極38間(陰極間)を純水が通流することで、純水にマイナス電気が通電され、マイナス電気のマイナス電荷と純水に含まれるプラス電荷とを結合させて純水からプラス電荷が除去され、マイナス電荷帯電水が生成される(プラス電荷除去工程)。マイナス電源ユニット13によって生成されたマイナス電荷帯電水は、供給管39から第1貯留タンク14に流入するとともに、ポンプ43によって供給管42から渦流ターボミキサー15に流入する。
渦流ターボミキサー15では、水素ガス生成装置12によって生成された水素ガスとマイナス電源ユニット13によって生成されたマイナス電荷帯電水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、マイナス電荷帯電水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作る(混合工程)。渦流ターボミキサー15によって作られた高濃度水素イオン溶液は、供給管45から第2貯留タンク16に流入する。第2貯留タンク16に貯留された高濃度水素イオン溶液は、その酸化還元電位が−750mv以下、好ましくは、−900mv以下、より好ましくは、−1100mv以下になっている。
水素イオン溶存化合物製造システム10Aは、水素ガス生成装置12を利用して純水を電気分解して水素ガスを生成し、マイナス電源ユニット13(マイナス電源装置)を利用して純水にマイナス電気を通電し、マイナス電荷と純水に含まれるプラス電荷とを結合させてプラス電荷が除去されたマイナス電荷帯電水を生成するとともに、渦流ターボミキサー15(混合装置)を利用して水素ガスとマイナス電荷帯電水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、マイナス電荷帯電水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作るから、イオン化した水素を純水に溶存させることができ、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作ることができる。
渦流ターボミキサー15によって作られた高濃度水素イオン溶液は、供給管51から攪拌混合装置17に流入する。攪拌混合装置17の攪拌槽48には、給油装置18から供給された燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)が給油管54を通って流入する。攪拌混合装置17の攪拌槽48では、モーター50の回転によって回転するミキサー49によって高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油)とが攪拌混合される(攪拌混合工程)。なお、攪拌混合装置17では、収容タンク47の内部気圧が大気圧よりも高い高気圧に保持されており、高濃度水素イオン溶液と燃料とが所定の気圧に加圧された状態で攪拌混合される。
攪拌混合装置17では、高濃度水素イオン溶液と燃料とがミキサー49によって攪拌混合されることで、高濃度水素イオン溶液と燃料とが電子結合し、水素イオン溶存化合物に変化する。水素イオン溶存化合物製造システム10Aでは、高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)とを攪拌混合装置17において所定の圧力を加えた加圧下に攪拌混合することで、高濃度水素イオン溶液と燃料とを迅速かつ確実に電子結合させることができ、水素イオンを多量に含む水素イオン溶存化合物を作ることができる。高濃度水素イオン溶液と燃料との水素イオン溶存化合物は、燃料供給管59から燃料貯蔵タンク19またはボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関20に流入する。水素イオン溶存化合物が内燃機関20に流入する場合、内燃機関20において水素イオン溶存化合物が燃料として燃焼し、内燃機関20が稼働する。
攪拌混合装置17の収容タンク47の攪拌槽48に軽油が投入される場合、その軽油の割合が攪拌槽48(攪拌混合装置17)に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して60〜70重量%の範囲にある。したがって、水素イオン溶存化合物製造システム10Aでは、軽油を4割から3割程度節約することができる。高濃度水素イオン溶液に対する軽油の割合が60重量%未満では、高濃度水素イオン溶液と軽油とから作られる水素イオン溶存化合物の熱量が低下し、燃焼エネルギーが低くなり、内燃機関20を十分に駆動させることができない。高濃度水素イオン溶液に対する軽油の割合が70重量%を超過すると、高濃度水素イオン溶液と軽油とを速やかに電子結合させることができない。
攪拌混合装置17の収容タンク47の攪拌槽48に灯油が投入される場合、その灯油の割合が攪拌槽48(攪拌混合装置17)に流入する高濃度水素イオ溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある。したがって、水素イオン溶存化合物製造システム10Aでは、灯油を5割から3割程度節約することができる。高濃度水素イオン溶液に対する灯油の割合が50重量%未満では、高濃度水素イオン溶液と灯油とから作られる水素イオン溶存化合物の熱量が低下し、燃焼エネルギーが低くなり、内燃機関20を十分に駆動させることができない。高濃度水素イオン溶液に対する灯油の割合が70重量%を超過すると、高濃度水素イオン溶液と灯油とを速やかに電子結合させることができない。
攪拌混合装置17の収容タンク47の攪拌槽48に重油が投入される場合、その重油の割合が攪拌槽48(攪拌混合装置17)に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある。したがって、水素イオン溶存化合物製造システム10Aでは、重油を5割から3割程度節約することができる。高濃度水素イオン溶液に対する重油の割合が50重量%未満では、高濃度水素イオン溶液と重油とから作られる水素イオン溶存化合物の熱量が低下し、燃焼エネルギーが低くなり、内燃機関20を十分に駆動させることができない。高濃度水素イオン溶液に対する重油の割合が70重量%を超過すると、高濃度水素イオン溶液と重油とを速やかに電子結合させることができない。
水素イオン溶存化合物製造システム10Aは、水素ガス生成装置12を利用して純水を電気分解して水素ガスを生成し、マイナス電源ユニット13(マイナス電源装置)を利用して純水にマイナス電気を通電し、マイナス電荷と純水に含まれるプラス電荷とを結合させてプラス電荷が除去されたマイナス電荷帯電水を生成するとともに、渦流ターボミキサー15(混合装置)を利用して水素ガスとマイナス電荷帯電水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、マイナス電荷帯電水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作り、攪拌混合装置17を利用して高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)とを所定の気圧に加圧した状態で混合攪拌し、高濃度水素イオン溶液と燃料とを電子結合させて水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物が作られ、その化合物に水素イオンが多量に溶存し、その燃焼時に燃料とともに水素が燃焼するから、燃料のみを燃焼させる場合と比較し、燃焼効率を大幅に向上させることが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。
水素イオン溶存化合物製造システム10Aは、製造された水素イオン溶存化合物が燃料と高濃度水素イオン溶液とを電子結合させたものであるから、燃料が含まれるものの燃料のみを利用する場合と比較し、燃料の使用量を削減することができ、燃料の枯渇を遅らせることができる。水素イオン溶存化合物製造システム10Aは、燃料とともに煤煙が発生しない水素が燃焼するから、燃料のみを燃焼させる場合と比較し、煤煙の発生が大幅に抑制された水素イオン溶存化合物を作ることができ、燃焼時の大気汚染を防ぐことが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。
水素イオン溶存化合物製造システム10Aは、煤煙の発生を抑制する水素イオン溶存化合物を作ることができるから、ボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関における燃焼時に煤煙を除去するフィルターや触媒等の設備を必要とせず、単価が低い水素イオン溶存化合物を作ることができる。水素イオン溶存化合物製造システム10Aは、高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)とを攪拌混合装置17において所定の圧力を加えた加圧下に攪拌混合することで、高濃度水素イオン溶液と燃料とを迅速かつ確実に電子結合させることができ、水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を短時間で効率よく作ることができる。
図5は、他の一例として示す水素イオン溶存化合物製造システム10Bの構成図であり、図6は、水素イオン水生成装置61の一例を示す図である。図5では、水や純水、水素ガス、水素イオン水、高濃度水素イオン溶液、燃料、水素イオン溶存化合物の流動を矢印で示す。図5に示す水素イオン溶存化合物製造システム10Bが図1のそれと異なるところは、水素イオン水生成装置61が設置されている点にあり、その他の構成は図1の水素イオン溶存化合物製造システム10Aのそれらと同一であるから、図1のシステム10Aの説明を援用するとともに、図1と同一の符号を付すことで、システム10Bにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。
水素イオン溶存化合物製造システム10Bは、純水生成装置11、水素ガス生成装置12(電気分解装置)、水素イオン水生成装置61(電気分解装置)、マイナス電源ユニット13(マイナス電源装置)、第1貯留タンク14、渦流ターボミキサー15(混合装置)、第2貯留タンク16、攪拌混合装置17、給油装置18から形成されている。システム10Bには、燃料貯蔵タンク19またはボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関20が接続されている。システム10Bは、純水化工程、電気分解工程(水素ガス生成工程)、プラス電荷除去工程(マイナス電気通電工程)、混合工程、攪拌混合工程によって内燃機関20の燃料として使用する水素イオン溶存化合物を製造する。
水素イオン溶存化合物製造システム10Bでは、純水生成装置11の次(下流側)に水素ガス生成装置12および水素イオン水生成装置61が配置され、水素イオン水生成装置61の次(下流側)にマイナス電源ユニット13が配置されているとともに、マイナス電源ユニット13の次(下流側)に第1貯留タンク14が配置されている。水素ガス生成装置12および第1貯留タンク14の次(下流側)に渦流ターボミキサー15が配置され、渦流ターボミキサー15の次(下流側)に第2貯留タンク16が配置されているとともに、第2貯留タンク16の次(下流側)に攪拌混合装置17が配置されている。純水生成装置11や水素ガス生成装置12、マイナス電源ユニット13、第1貯留タンク14、渦流ターボミキサー15、第2貯留タンク16、攪拌混合装置17は、図1のシステム10Aのそれらと同一である。
純水生成装置11の制御部や水素ガス生成装置12の制御部、水素イオン水生成装置61の制御部、マイナス電源ユニット13の制御部、渦流ターボミキサー15の制御部、攪拌混合装置17の制御部、各バルブ24,26,27,33,40,46,56,60の制御部、各ポンプ23,32,43,55の制御部、流量計25,41,52,57は、制御信号線(有線または無線)を介してコントローラ(図示せず)に接続されている。
水素イオン水生成装置61は、純水生成装置11によって生成された純水を電気分解して水素ガスを発生させ、純水から水素イオンが溶存した水素イオン水を生成し、水素イオン水をマイナス電源ユニット13に供給する。水素イオン水生成装置61は、図6に示すように、流入口および流出口を有する一方向へ長い収容容器62と、収容容器62の内部に形成された所定容積の電極槽63と、複数枚の電極64(陰極および陽極)とから形成されている。水素イオン水生成装置61は、純水生成装置11の下流側に配置され、供給管21,21bによって純水生成装置11に連結(接続)されている。
供給管21bは、水素イオン水生成装置61(収容容器62)の流入口に接続されている。水素イオン水生成装置61の流出口には、供給管65が接続されている。供給管65は、マイナス電源ユニット13(収容容器36)の流入口に連結(接続)されている。それら電極64(陰極および陽極)は、水素イオン水生成装置61の電極槽63に収容され、水素イオン水生成装置61の流入口から流出口に向かって延びている。電極槽63に収容された電極64には、チタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の電極64、酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の電極64、カーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の電極64のうちのいずれかが使用されている。カーボンナノチューブから作られた電極64では、その表面に酸化イリジウムがコーティングされていることが好ましい。それら電極64には、一定の電圧が印可され、パルス電流が純水に通電される。パルス電流の周波数は、1MHz〜2.5GHzの範囲にある。
水素イオン水生成装置61では、パルス電流が通電されたそれら電極64間(陰極および陽極間)を純水が通流することで、純水生成装置11から給水された純水が電気分解されてそれら電極64から多量の水素ガスが発生し、純水から水素イオンが溶存した水素イオン水が生成される。水素イオン水生成装置61によって生成された水素イオン水は、供給管65に流入した後、供給管65を通ってマイナス電源ユニット13に流入する。
水素イオン水生成装置61がチタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数枚の電極64、酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数枚の電極64、カーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の複数枚の電極64のうちのいずれかを利用しているから、水素イオン水生成装置61の水素イオン水生成機能を向上させることが可能であり、純水を確実に電気分解して水素イオン水を確実に生成することができる。
マイナス電気通電装置34では、マイナス電源供給装置35からマイナス電気(マイナス電流、マイナスパルス電流)が供給され、マイナス電気通電装置34のマイナス電気が通電されたそれら電極38間(陰極間)を水素イオン水生成装置61によって生成された水素イオン水が通流することで、水素イオン水にマイナス電気が通電され、マイナス電気のマイナス電荷と水素イオン水に含まれるプラス電荷とを結合させて水素イオン水からプラス電荷を除去する。マイナス電気通電装置34では、プラス電荷が除去された水素イオン水が生成される。マイナス電気通電装置34によって生成された水素イオン水は、供給管39を通って第1貯留タンク14に流入し、第1貯留タンク14に一時的に貯留される。第1貯留タンク14は、マイナス電源ユニット13から送出された設定量の水素イオン水を設計圧力および設計温度で貯留する。
渦流ターボミキサー15は、水素ガス生成装置12によって生成された水素ガスとマイナス電源ユニット13によって生成されたプラス電荷が除去された水素イオン水とを所定気圧(3〜10MPaの範囲の気圧)に加圧した状態で混合し、水素イオン水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作る。渦流ターボミキサー15によって作られた高濃度水素イオン溶液は、供給管45を通って第2貯留タンク16に流入し、第2貯留タンク16に一時的に貯留される。第2貯留タンク16は、渦流ターボミキサー15から送出された設定量の高濃度水素イオン溶液を設計圧力および設計温度で貯留する。
コントローラの記憶領域には、各ポンプ23,32,43,55の設定出力(給水管22や各供給管21,21a,21b,31,39,42,45,50,59、給油管54の流量)、電極30,38,64に印可する設定電圧値および電極30,38,64に通電する設定電流値、渦流ターボミキサー15や攪拌混合装置17の設定回転数および設定圧力が格納されている。各ポンプ23,32,43,55の設定出力、設定電圧値および設定電流値、設定回転数および設定圧力は、入力装置によって任意に変更することができる。設定出力、設定電圧値および設定電流値、設定回転数および設定圧力の変更は、図1のシステム10Aのそれと同一である。
ポンプ出力や電圧値、電流値、回転数、圧力を設定または変更した後、システム運転画面の運転開始ボタンをクリックまたはタップすると、コントローラは、純水生成装置11の制御部や水素ガス生成装置12の制御部、水素イオン水生成装置61の制御部、マイナス電源ユニット13の制御部、渦流ターボミキサー15の制御部、各バルブ24,26,27,33,40,46,56,60の制御部、各ポンプ23,32,43,55の制御部、各流量計25,41,52,57に起動指令を送信する。コントローラから起動指令を受信した後、純水生成装置11や水素ガス生成装置12、水素イオン水生成装置61、マイナス電源発生装置13、渦流ターボミキサー15、バルブ24,26,27,33,40,46,56,60、ポンプ23,32,43,55、流量計25,41,52,57が起動する。
各バルブ24,26,27,33,40,46,56,60が起動すると、バルブ24,26,27,33,40,46,56,60の弁機構が開放される。各流量計25,41,52,57が起動すると、供給管21aを通流する純水の流量が流量計25によって計測され、測定流量がコントローラに送信され、供給管39を通流する水素イオン水の流量が流量計41によって計測され、測定流量がコントローラに送信される。供給管51を通流する高濃度水素イオン溶液の流量が流量計52によって計測され、測定流量がコントローラに送信され、給油管54を通流する燃料の流量が流量計57によって計測され、測定流量がコントローラに送信される。コントローラは、純水の流量や水素イオン水の流量、高濃度水素イオン溶液の流量、燃料の流量が設定流量になるように、フィードバック制御またはフィードフォワード制御を行い、各ポンプ23,32,43,55の出力を設定出力近傍で微調整する。
水素イオン水生成装置61では、パルス電流が通電されたそれら電極64間(陰極および陽極間)を純水が通流することで、純水生成装置11から給水された純水が電気分解されてそれら電極64から多量の水素ガスが発生し、純水から水素イオンが溶存した水素イオン水が生成される(水素イオン水生成工程)。水素イオン水生成装置61によって生成された水素イオン水は、供給管65からマイナス電源ユニット13に流入する。
マイナス電気通電装置34(マイナス電源ユニット13)では、マイナス電気が通電されたそれら電極38間(陰極間)を水素イオン水が通流することで、水素イオン水にマイナス電気が通電され、マイナス電気のマイナス電荷と水素イオン水に含まれるプラス電荷とを結合させて水素イオン水からプラス電荷が除去され、プラス電荷が除去された水素イオン水が生成される(プラス電荷除去工程)。マイナス電源ユニット13によって生成されたプラス電荷が除去された水素イオン水は、供給管39から第1貯留タンク14に流入するとともに、供給管42から渦流ターボミキサー15に流入する。
渦流ターボミキサー15では、水素ガス生成装置12によって生成された水素ガスとマイナス電源ユニット13によって生成されたプラス電荷が除去された水素イオン水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、プラス電荷が除去された水素イオン水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作る。渦流ターボミキサー15によって作られた高濃度水素イオン溶液は、供給管45から第2貯留タンク16に流入する。第2貯留タンク16に貯留された高濃度水素イオン溶液は、その酸化還元電位が−750mv以下、好ましくは、−900mv以下、より好ましくは、−1100mv以下になっている。
水素イオン溶存化合物製造システム10Bは、マイナス電源ユニット13(マイナス電源装置)の上流側に設置された水素イオン水生成装置60によって純水から水素イオン水を生成し、水素イオン水生成装置61を利用してあらかじめ水素イオン水を作るとともに、マイナス電源ユニット13を利用して水素イオン水生成装置61によって生成された水素イオン水からプラス電荷を除去し、渦流ターボミキサー15(混合装置)を利用して水素ガスとプラス電荷が除去された水素イオン水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、水素イオン水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作るから、高い濃度の水素イオンを溶存させることができ、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を確実に作ることができる。
渦流ターボミキサー15によって作られた高濃度水素イオン溶液は、供給管51から攪拌混合装置17に流入する。攪拌混合装置17の攪拌槽48には、給油装置18から供給された燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)が給油管54を通って流入する。攪拌混合装置17の攪拌槽48では、モーター50の回転によって回転するミキサー49によって高濃度水素イオン溶液と燃料とが攪拌混合される(攪拌混合工程)。なお、攪拌混合装置17では、収容タンク47の内部気圧が大気圧よりも高い高気圧に保持されており、高濃度水素イオン溶液と燃料とが所定の気圧に加圧された状態で攪拌混合される。
攪拌混合装置17では、高濃度水素イオン溶液と燃料とがミキサー49によって攪拌混合されることで、高濃度水素イオン溶液と燃料とが電子結合し、水素イオン溶存化合物に変化する。水素イオン溶存化合物製造システム10Bでは、高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)とを攪拌混合装置17において所定の圧力を加えた加圧下に攪拌混合することで、高濃度水素イオン溶液と燃料とを迅速かつ確実に電子結合させることができ、水素イオンを多量に含む水素イオン溶存化合物を作ることができる。高濃度水素イオン溶液と燃料との水素イオン溶存化合物は、燃料供給管59から燃料貯蔵タンク19またはボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関20に流入する。水素イオン溶存化合物が内燃機関20に流入する場合、内燃機関20において水素イオン溶存化合物が燃料として燃焼し、内燃機関20が稼働する。
収容タンク47の攪拌槽48(攪拌混合装置17)に投入される軽油の割合は、図1のシステム10Aのそれと同一であり、高濃度水素イオン溶液100重量%に対して60〜70重量%の範囲にある。収容タンク47の攪拌槽48に投入される灯油の割合は、図1のシステム10Aのそれと同一であり、高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある。収容タンク47の攪拌槽48に投入される重油の割合は、図1のシステム10Aのそれと同一であり、高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある。
水素イオン溶存化合物製造システム10Bは、水素イオン水生成装置61によって純水から水素イオン水を生成し、水素イオン水生成装置61を利用してあらかじめ水素イオン水を作るとともに、マイナス電源ユニット13(マイナス電源装置)を利用して水素イオン水生成装置61によって生成された水素イオン水からプラス電荷を除去し、プラス電荷が除去された水素イオン水に水素ガスを溶解させて高濃度水素イオン溶液を作り、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)とを攪拌混合装置17を利用して所定の気圧に加圧した状態で混合攪拌し、高濃度水素イオン溶液と燃料とを電子結合させて水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を作るから、高濃度水素イオン溶液を利用して水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を確実に作ることができる。水素イオン溶存化合物製造システム10Bは、それによって作られた水素イオン溶存化合物に水素イオンが多量に溶存し、その燃焼時に燃料とともに水素が燃焼するから、燃料のみを燃焼させる場合と比較し、燃焼効率を大幅に向上させることが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。
水素イオン溶存化合物製造システム10Bは、製造された水素イオン溶存化合物が燃料と高濃度水素イオン溶液とを電子結合させたものであるから、燃料が含まれるものの燃料のみを利用する場合と比較し、燃料の使用量を削減することができ、燃料の枯渇を遅らせることができる。水素イオン溶存化合物製造システム10Bは、燃料とともに煤煙が発生しない水素が燃焼するから、燃料のみを燃焼させる場合と比較し、煤煙の発生が大幅に抑制された水素イオン溶存化合物を作ることができ、燃焼時の大気汚染を防ぐことが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。
水素イオン溶存化合物製造システム10Bは、煤煙の発生を抑制する水素イオン溶存化合物を作ることができるから、ボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関における燃焼時に煤煙を除去するフィルターや触媒等の設備を必要とせず、単価が低い水素イオン溶存化合物を作ることができる。水素イオン溶存化合物製造システム10Bは、高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)とを攪拌混合装置17において所定の圧力を加えた加圧下に攪拌混合することで、高濃度水素イオン溶液と燃料とを迅速かつ確実に電子結合させることができ、水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を短時間で効率よく作ることができる。
図7は、他の一例として示す水素イオン溶存化合物製造システム10Cの構成図であり、図8は、水素化処理装置66一例を示す図である。図9は、イオン交換フィルター装置67の一例を示す図である。図7では、水や純水、水素ガス、水素イオン水、高濃度水素イオン溶液、燃料、水素イオン溶存化合物の流動を矢印で示す。図7に示す水素イオン溶存化合物製造システム10Cが図1のそれと異なるところは、水素化処理装置66、水素イオン水生成装置61、イオン交換フィルター装置67が設置されている点にあり、その他の構成は図1の水素イオン溶存化合物製造システム10Aのそれらと同一であるから、図1のシステム10Aの説明を援用するとともに、図1と同一の符号を付すことで、システム10Cにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。
水素イオン溶存化合物製造システム10Cは、純水生成装置11、水素ガス生成装置12(電気分解装置)、水素化処理装置66、水素イオン水生成装置61(電気分解装置)、イオン交換フィルター装置67、マイナス電源ユニット13(マイナス電源装置)、第1貯留タンク14、渦流ターボミキサー15(混合装置)、第2貯留タンク16、攪拌混合装置17、給油装置18から形成されている。システム10Cは、純水化工程、電気分解工程(水素ガス生成工程)、水素化処理工程、水素イオン水生成工程、酸素イオン除去工程、プラス電荷除去工程(マイナス電気通電工程)、混合工程、攪拌混合工程によって内燃機関20の燃料として使用する水素イオン溶存化合物を製造する。
水素イオン溶存化合物製造システム10Cでは、純水生成装置11の次(下流側)に水素ガス生成装置12および水素化処理装置66が配置され、水素化処理装置66の次(下流側)に水素イオン水生成装置61が配置され、水素イオン水生成装置61の次(下流側)にイオン交換フィルター装置67が配置されているとともに、イオン交換フィルター装置67の次(下流側)にマイナス電源ユニット13が配置されている。マイナス電源ユニット13の次(下流側)に第1貯留タンク14が配置され、水素ガス生成装置12および第1貯留タンク14の次(下流側)に渦流ターボミキサー15が配置され、渦流ターボミキサー15の次(下流側)に第2貯留タンク16が配置されているとともに、第2貯留タンク16の次(下流側)に攪拌混合装置17が配置されている。純水生成装置11や水素ガス生成装置12、マイナス電源ユニット13、第1貯留タンク14、渦流ターボミキサー15、第2貯留タンク16は、図1のシステム10Aのそれらと同一であり、水素イオン水生成装置61は、図5のシステム10Bのそれと同一である。
純水生成装置11の制御部や水素ガス生成装置12の制御部、水素イオン水生成装置61の制御部、マイナス電源ユニット13の制御部、渦流ターボミキサー15の制御部、攪拌混合装置17の制御部、各バルブ24,26,27,33,40,46,56,60の制御部、各ポンプ23,32,43,55の制御部、流量計25,41,52,57は、制御信号線(有線または無線)を介してコントローラ(図示せず)に接続されている。
水素化処理装置66は、純水生成装置11によって生成された純水に水素イオンを発生させる水素化処理を行い、水素イオンが溶存した水素イオン水を生成し、水素イオン水を水素イオン水生成装置61に供給する。水素化処理装置66は、図8に示すように、流入口および流出口を有する一方向へ長い収容容器68と、収容容器68の内部に形成された所定容積の通流槽69とから形成されている。水素化処理装置66は、純水生成装置11の下流側に配置され、供給管21,21bによって純水生成装置11に連結(接続)されている。
水素化処理装置66の通流槽69には、複数個のドラバイト多孔質セラミック70(マグネシウムを主成分とした鉱物)が収容されている。ドラバイト多孔質セラミック70は、ドラバイト原石の粉末を約1250℃で焼成して作られ、優れた水素イオン発生機能を有する。ドラバイト多孔質セラミック70は、マグネシウムを主成分とし、ナトリウムやカルシウム、リチウム、鉄、マンガン、アルミニウム等の珪酸類、硼素やフッ素等の金属元素成分を含有している。水素化処理装置66では、通流槽69に収容されたそれらドラバイト多孔質セラミック70を純水が通流することで、純水に水素イオンが発生し、純水から水素イオンが溶存した水素イオン水が生成される。
水素イオン水生成装置61は、水素化処理装置66の下流側に配置され、供給管71によって水素化処理装置66に連結(接続)されている。供給管71は、水素化処理装置66の流出口と水素イオン水生成装置61の流入口とにつながっている。水素イオン水生成装置61は、水素化処理装置66によって生成された水素イオン水を電気分解して水素ガスを発生させ、水素化処理装置66によって生成された水素イオン水よりも高い濃度の水素イオンが溶存した水素イオン水を生成し、その水素イオン水をイオン交換フィルター装置67に供給する。
イオン交換フィルター装置67は、水素イオン水生成装置61の下流側に配置され、供給管72によって水素イオン水生成装置61に連結(接続)されている。供給管72は、水素イオン水生成装置61の流出口とイオン交換フィルター装置67の流入口とにつながっている。イオン交換フィルター装置67は、水素化処理装置66および水素イオン水生成装置61によって生成された水素イオン水に溶存する酸素イオンを除去し、酸素イオン(酸素)が除去された水素イオン水を生成する。イオン交換フィルター装置67は、流入口および流出口を有する一方向へ長い収容容器73と、収容容器73の内部に形成された所定容積のフィルター槽74と、フィルター槽74に収容されたイオン交換フィルター75とから形成されている。マイナス電源ユニット13は、イオン交換フィルター装置67の下流側に配置され、供給管75によってイオン交換フィルター67に連結(接続)されている。
マイナス電気通電装置34は、マイナス電源供給装置35からマイナス電気(マイナス電流、マイナスパルス電流)が供給され、マイナス電気通電装置34のマイナス電気が通電されたそれら電極38間(陰極間)をイオン交換フィルター装置67によって生成された水素イオン水が通流することで、水素イオン水にマイナス電気が通電され、マイナス電気のマイナス電荷と水素イオン水に含まれるプラス電荷とを結合させて水素イオン水からプラス電荷を除去する。マイナス電気通電装置34では、プラス電荷が除去された水素イオン水が生成される。マイナス電気通電装置34によって生成された水素イオン水は、供給管39を通って第1貯留タンク14に流入し、第1貯留タンク14に一時的に貯留される。第1貯留タンク14は、マイナス電源ユニット13から送出された設定量の水素イオン水を設計圧力および設計温度で貯留する。
渦流ターボミキサー15は、水素ガス生成装置12によって生成された水素ガスとマイナス電源ユニット13によって生成されたプラス電荷が除去された水素イオン水とを所定気圧(3〜10MPaの範囲の気圧)に加圧した状態で混合し、水素イオン水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作る。渦流ターボミキサー15によって作られた高濃度水素イオン溶液は、供給管45を通って第2貯留タンク16に流入し、第2貯留タンク16に一時的に貯留される。第2貯留タンク16は、渦流ターボミキサー15から送出された設定量の高濃度水素イオン溶液を設計圧力および設計温度で貯留する。
コントローラの記憶領域には、各ポンプ23,32,43,55の設定出力(給水管22や各供給管21,21a,21b,31,39,42,45,50,59、給油管54の流量)、電極30,38,64に印可する設定電圧値および電極30,38,64に通電する設定電流値、渦流ターボミキサー15や攪拌混合装置17の設定回転数および設定圧力が格納されている。各ポンプ23,32,43,55の設定出力、設定電圧値および設定電流値、設定回転数および設定圧力は、入力装置によって任意に変更することができる。設定出力、設定電圧値および設定電流値、設定回転数および設定圧力の変更は、図1のシステム10Aのそれと同一である。
ポンプ出力や電圧値、電流値、回転数、圧力を設定または変更した後、システム運転画面の運転開始ボタンをクリックまたはタップすると、コントローラは、純水生成装置11の制御部や水素ガス生成装置12の制御部、水素イオン水生成装置61の制御部、マイナス電源ユニット13の制御部、渦流ターボミキサー15の制御部、各バルブ24,26,27,33,40,46,56,60の制御部、各ポンプ23,32,43,55の制御部、各流量計25,41,52,57に起動指令を送信する。コントローラから起動指令を受信した後、純水生成装置11や水素ガス生成装置12、水素イオン水生成装置61、マイナス電源発生装置13、渦流ターボミキサー15、バルブ24,26,27,33,40,46,56,60、ポンプ23,32,43,55、流量計25,41,52,57が起動する。
各バルブ24,26,27,33,40,46,56,60が起動すると、バルブ24,26,27,33,40,46,56,60の弁機構が開放される。各流量計25,41,52,57が起動すると、供給管21aを通流する純水の流量が流量計25によって計測され、測定流量がコントローラに送信され、供給管39を通流する水素イオン水の流量が流量計41によって計測され、測定流量がコントローラに送信される。供給管51を通流する高濃度水素イオン溶液の流量が流量計52によって計測され、測定流量がコントローラに送信され、給油管54を通流する燃料の流量が流量計57によって計測され、測定流量がコントローラに送信される。コントローラは、純水の流量や水素イオン水の流量、高濃度水素イオン溶液の流量、燃料の流量が設定流量になるように、フィードバック制御またはフィードフォワード制御を行い、各ポンプ23,32,43,55の出力を設定出力近傍で微調整する。
各ポンプ23,32,43,55が起動することで、水源から給水管18を通って純水生成装置11に水が給水され、純水生成装置11において水源から給水された水が純水化される(純水化工程)。純水生成装置11から流出した純水は、供給管21,21aを通って水素ガス生成装置12に流入するとともに、供給管21,21bを通って水素化処理装置67に流入する。水素ガス生成装置12では、パルス電流が通電されたそれら電極30間(陰極および陽極間)を純水が通流することで純水が電気分解され、多量の水素ガスが生成される(電気分解工程)。水素ガス発生装置12によって生成された水素ガスは、ガス供給管31から渦流ターボミキサー15に流入する。
水素化処理装置66では、純水生成装置11によって生成された純水が通流槽69に収容されたそれらドラバイト多孔質セラミック70を通流することで、純水に水素イオンを発生させ、純水から水素イオンが溶存した水素イオン水が生成される(水素化処理工程)。水素化処理装置66によって生成された水素イオン水は、供給管71から水素イオン水生成装置61に流入する。
水素イオン水生成装置61では、パルス電流が通電されたそれら電極64間(陰極および陽極間)を水素化処理装置66によって生成された水素イオン水が通流することで、水素化処理装置66から供給された水素イオン水が電気分解されてそれら電極64から多量の水素ガスが発生し、水素化処理装置66によって生成された水素イオン水よりも高い濃度の水素イオンが溶存した水素イオン水が生成される(水素イオン水生成工程)。水素イオン水生成装置61によって生成された水素イオン水は、供給管72からイオン交換フィルター装置67に流入する。
イオン交換フィルター装置67では、水素イオン水生成装置61によって生成された水素イオン水がフィルター槽74に収容されたイオン交換フィルター75を通流することで、水素イオン水に溶存する酸素イオンがイオン交換フィルター75によって除去され、酸素イオン(酸素)が除去された水素イオン水が生成される。イオン交換フィルター装置67を利用して水素イオン水から酸素イオン(溶存酸素)を除去することができ、酸素イオンを確実に除去した水素イオン水を作ることができる。イオン交換フィルター装置67によって生成された酸素イオンが除去された水素イオン水は、供給管65からマイナス電源ユニット13に流入する。
マイナス電気通電装置34(マイナス電源ユニット13)では、マイナス電気が通電されたそれら電極38間(陰極間)を酸素イオンが除去された水素イオン水が通流することで、水素イオン水にマイナス電気が通電され、マイナス電気のマイナス電荷と水素イオン水に含まれるプラス電荷とを結合させて水素イオン水からプラス電荷が除去され、プラス電荷が除去された水素イオン水が生成される(プラス電荷除去工程)。マイナス電源ユニット13によって生成されたプラス電荷が除去された水素イオン水は、供給管39から第1貯留タンク14に流入するとともに、供給管42から渦流ターボミキサー15に流入する。
渦流ターボミキサー15では、水素ガス生成装置12によって生成された水素ガスとマイナス電源ユニット13によって生成されたプラス電荷が除去された水素イオン水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、プラス電荷が除去された水素イオン水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作る。渦流ターボミキサー15によって作られた高濃度水素イオン溶液は、供給管45から第2貯留タンク16に流入する。第2貯留タンク16に貯留された高濃度水素イオン溶液は、その酸化還元電位が−750mv以下、好ましくは、−900mv以下、より好ましくは、−1100mv以下になっている。
水素イオン溶存化合物製造システム10Cは、水素化処理装置66によって純水から水素イオン水を生成し、水素化処理装置66の下流側に設置された水素イオン水生成装置61によって高い濃度の水素イオンが溶存した水素イオン水を生成することで、水素化処理装置66および水素イオン水生成装置61を利用してあらかじめ水素イオンが溶存した水素イオン水を作るとともに、水素イオン水生成装置61の下流側に設置されたイオン交換フィルター装置67によって水素イオン水から酸素イオンを除去し、マイナス電源ユニット13(マイナス電源装置)を利用して酸素イオンが除去された水素イオン水からプラス電荷を除去しつつ、渦流ターボミキサー15(混合装置)を利用して水素ガスとプラス電荷が除去された水素イオン水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、水素イオン水に水素ガスを溶解させて水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作るから、高い濃度の水素イオンを溶存させることができ、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を確実に作ることができる。
渦流ターボミキサー15によって作られた高濃度水素イオン溶液は、供給管51から攪拌混合装置17に流入する。攪拌混合装置17の攪拌槽48には、給油装置18から供給された燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)が給油管54を通って流入する。攪拌混合装置17の攪拌槽48では、モーター50の回転によって回転するミキサー49によって高濃度水素イオン溶液と燃料とが攪拌混合される(攪拌混合工程)。なお、攪拌混合装置17では、収容タンク47の内部気圧が大気圧よりも高い高気圧に保持されており、高濃度水素イオン溶液と燃料とが所定の気圧に加圧された状態で攪拌混合される。
攪拌混合装置17では、高濃度水素イオン溶液と燃料とがミキサー49によって攪拌混合されることで、高濃度水素イオン溶液と燃料とが電子結合し、水素イオン溶存化合物に変化する。水素イオン溶存化合物製造システム10Cでは、高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)とを攪拌混合装置17において所定の圧力を加えた加圧下に攪拌混合することで、高濃度水素イオン溶液と燃料とを迅速かつ確実に電子結合させることができ、水素イオンを多量に含む水素イオン溶存化合物を作ることができる。高濃度水素イオン溶液と燃料との水素イオン溶存化合物は、燃料供給管59から燃料貯蔵タンク19またはボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関20に流入する。水素イオン溶存化合物が内燃機関20に流入する場合、内燃機関20において水素イオン溶存化合物が燃料として燃焼し、内燃機関20が稼働する。
収容タンク47の攪拌槽48(攪拌混合装置17)に投入される軽油の割合は、図1のシステム10Aのそれと同一であり、高濃度水素イオン溶液100重量%に対して60〜70重量%の範囲にある。収容タンク47の攪拌槽48に投入される灯油の割合は、図1のシステム10Aのそれと同一であり、高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある。収容タンク47の攪拌槽48に投入される重油の割合は、図1のシステム10Aのそれと同一であり、高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある。
水素イオン溶存化合物製造システム10Cは、水素化処理装置66によって純水から水素イオン水を生成し、水素イオン水生成装置61によって高い濃度の水素イオンが溶存した水素イオン水を生成することで、水素化処理装置66および水素イオン水生成装置61を利用してあらかじめ水素イオンが溶存した水素イオン水を作るとともに、イオン交換フィルター装置67によって水素イオン水から酸素イオンを除去し、マイナス電源ユニット13(マイナス電源装置)を利用して酸素イオンが除去された水素イオン水からプラス電荷を除去しつつ、プラス電荷が除去された水素イオン水に水素ガスを溶解させて高濃度水素イオン溶液を作り、水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)とを攪拌混合装置17を利用して所定の気圧に加圧した状態で混合攪拌し、高濃度水素イオン溶液と燃料とを電子結合させて水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を作るから、高濃度水素イオン溶液を利用して水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を確実に作ることができる。水素イオン溶存化合物製造システム10Cは、それによって作られた水素イオン溶存化合物に水素イオンが多量に溶存し、その燃焼時に燃料とともに水素が燃焼するから、燃料のみを燃焼させる場合と比較し、燃焼効率を大幅に向上させることが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。
水素イオン溶存化合物製造システム10Cは、製造された水素イオン溶存化合物が燃料と高濃度水素イオン溶液とを電子結合させたものであるから、燃料が含まれるものの燃料のみを利用する場合と比較し、燃料の使用量を削減することができ、燃料の枯渇を遅らせることができる。水素イオン溶存化合物製造システム10Cは、燃料とともに煤煙が発生しない水素が燃焼するから、燃料のみを燃焼させる場合と比較し、煤煙の発生が大幅に抑制された水素イオン溶存化合物を作ることができ、燃焼時の大気汚染を防ぐことが可能な水素イオン溶存化合物を作ることができる。
水素イオン溶存化合物製造システム10Cは、煤煙の発生を抑制する水素イオン溶存化合物を作ることができるから、ボイラーや発電機、エンジン等の内燃機関における燃焼時に煤煙を除去するフィルターや触媒等の設備を必要とせず、単価が低い水素イオン溶存化合物を作ることができる。水素イオン溶存化合物製造システム10Cは、高濃度水素イオン溶液と燃料(軽油、灯油、重油のいずれか)とを攪拌混合装置17において所定の圧力を加えた加圧下に攪拌混合することで、高濃度水素イオン溶液と燃料とを迅速かつ確実に電子結合させることができ、水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を短時間で効率よく作ることができる。
10A 水素イオン溶存化合物製造システム
10B 水素イオン溶存化合物製造システム
10C 水素イオン溶存化合物製造システム
11 純水生成装置
12 水素ガス発生装置
13 マイナス電源ユニット(マイナス電源装置)
14 第1貯留タンク
15 渦流ターボミキサー(混合装置)
16 第2貯留タンク
17 攪拌混合装置
18 給油装置
19 燃料貯蔵タンク
20 内燃機関
21 供給管
21a 供給管
21b 供給管
22 給水管
23 給水ポンプ
24 バルブ(二方電磁弁)
25 流量計
26 バルブ(二方電磁弁)
27 バルブ(二方電磁弁)
28 収容容器
29 電極槽
30 電極(陰極および陽極)
31 ガス供給管
32 給気ポンプ
33 バルブ(二方電磁弁)
34 マイナス電気通電装置
35 マイナス電源供給装置
36 収容容器
37 電極槽
38 電極(陰極)
39 供給管
40 バルブ(二方電磁弁)
41 流量計
42 供給管
43 供給ポンプ
44 バルブ(二方電磁弁)
45 供給管
46 バルブ(二方電磁弁)
47 収容タンク
48 攪拌槽
49 ミキサー
50 モーター
51 供給管
52 流量計
53 チャッキバルブ
54 給油管
55 給油ポンプ
56 バルブ(二方電磁弁)
57 流量計
58 チャッキバルブ
59 供給管
60 バルブ(二方電磁弁)
61 水素イオン水生成装置
62 収容容器
63 電極槽
64 電極(陰極および陽極)
65 供給管
66 水素化処理装置
67 イオン交換フィルター装置
68 収容容器
69 通流槽
70 ドラバイト多孔質セラミック
71 供給管
72 供給管
73 収容容器
74 フィルター槽
75 イオン交換フィルター



Claims (12)

  1. 内燃機関の燃料として使用され、水素イオンが高濃度で溶存した水素イオン溶存化合物を製造する水素イオン溶存化合物製造システムにおいて、
    前記水素イオン溶存化合物製造システムが、所定の水源から給水された水を純水化して純粋を生成する純水生成装置と、前記純水生成装置によって生成された純水にパルス電流を通電し、前記純水を電気分解して水素ガスを生成する水素ガス生成装置と、前記純水生成装置によって生成された純水にマイナス電気を通電し、前記マイナス電気のマイナス電荷と前記純水に含まれるプラス電荷とを結合させて該プラス電荷が除去されたマイナス電荷帯電水を生成するマイナス電源装置と、前記水素ガス生成装置によって生成された水素ガスと前記マイナス電源装置によって生成されたマイナス電荷帯電水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、前記マイナス電荷帯電水に前記水素ガスを溶解させて前記水素イオンが高濃度で溶存した高濃度水素イオン溶液を作る混合装置と、前記混合装置によって作られた高濃度水素イオン溶液に所定の燃料を加えて該高濃度水素イオン溶液と該燃料とを所定の気圧に加圧した状態で混合攪拌し、該高濃度水素イオン溶液と該燃料とを電子結合させて前記水素イオン溶存化合物を作る攪拌混合装置とから形成されていることを特徴とする水素イオン溶存化合物製造システム。
  2. 前記水素ガス生成装置と前記マイナス電源装置とが、チタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極と酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とカーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とのうちのいずれかを利用している請求項1に記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  3. 前記水素イオン溶存化合物製造システムが、前記マイナス電源装置の上流側に設置され、前記純水生成装置によって生成された純水にパルス電流を通電し、前記純水を電気分解して水素ガスを発生させて該純水から水素イオンが溶存した水素イオン水を生成する水素イオン水生成装置を含み、前記マイナス電源装置が、前記水素イオン水生成装置によって生成された水素イオン水にマイナス電気を通電し、前記マイナス電気のマイナス電荷と前記水素イオン水に含まれるプラス電荷とを結合させて該プラス電荷が除去された水素イオン水を生成し、前記混合装置が、前記水素ガス生成装置によって生成された水素ガスと前記マイナス電源装置によって生成されて前記プラス電荷が除去された水素イオン水とを所定気圧に加圧した状態で混合し、前記プラス電荷が除去された水素イオン水に前記水素ガスを溶解させて前記高濃度水素イオン溶液を作る請求項1または請求項2に記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  4. 前記水素イオン水生成装置が、チタン合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極と酸化イリジウム合金から作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とカーボンナノチューブから作られた所定面積を有するメッシュ状の複数の電極とのうちのいずれかを利用している請求項3に記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  5. 前記水素イオン溶存化合物製造システムが、前記水素イオン水生成装置の上流側に設置され、マグネシウムを主成分とした鉱物を利用して前記純水生成装置によって生成された純水に水素イオンを発生させる水素化処理を行い、前記水素イオンが溶存した水素イオン水を生成する水素化処理装置を含み、前記水素イオン水生成装置が、前記水素化処理装置によって生成された水素イオン水にパルス電流を通電し、前記水素イオン水を電気分解して水素ガスを発生させ、前記水素化処理装置によって生成された水素イオン水よりも高い濃度の水素イオンが溶存した水素イオン水を生成する請求項3または請求項4に記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  6. 前記鉱物が、ドラバイト多孔質セラミックであり、前記水素化処理装置では、複数個の前記ドラバイト多孔質セラミックが収容され、前記純水がそれらドラバイト多孔質セラミックを通流することで、前記水素イオンが溶存した水素イオン水が生成される請求項5に記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  7. 前記水素イオン溶存化合物製造システムが、前記水素イオン水生成装置の下流側に設置されて前記水素イオン水に溶存する酸素イオンを除去し、前記酸素イオンが除去された水素イオン水を生成するイオン交換フィルター装置を含む請求項3ないし請求項6いずれかに記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  8. 前記燃料が、軽油であり、前記攪拌混合装置に投入する前記軽油の割合が、該攪拌混合装置に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して60〜70重量%の範囲にある請求項1ないし請求項7いずれかに記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  9. 前記燃料が、灯油であり、前記攪拌混合装置に投入する前記灯油の割合が、該攪拌混合装置に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある請求項1ないし請求項7いずれかに記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  10. 前記燃料が、重油であり、前記攪拌混合装置に投入する前記重油の割合が、該攪拌混合装置に流入する高濃度水素イオン溶液100重量%に対して50〜70重量%の範囲にある請求項1ないし請求項7いずれかに記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  11. 前記水源が、水道、井戸、雨、河川、湖、溜池のうちの少なくとも1つであり、前記水が、水道水、井戸水、雨の貯蔵水、河川水、湖水、池水のうちの少なくとも1つである請求項1ないし請求項10いずれかに記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
  12. 前記高濃度水素イオン溶液の酸化還元電位が、−750mv以下である請求項1ないし請求項11いずれかに記載の水素イオン溶存化合物製造システム。
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