JP2018002800A - アレルゲン不活化組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いアレルゲン不活化効果を有するアレルゲン不活化組成物を提供すること。
【解決手段】(A)成分:水膨潤性粘土鉱物と、(B)成分:プロピレングリコールと、(C)成分:炭素数1〜5の1価のアルコールと、(D)成分:水とを含有するアレルゲン不活化組成物であって、(D)成分/{(B)成分+(C)成分}で表される質量比が0.5〜8である、アレルゲン不活化組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、アレルゲン不活化組成物に関する。
近年、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等の各種アレルギー疾患が多く発症している。アレルギー疾患の原因となるアレルゲンとしては、例えば、ダニの死骸、花粉、カビ等が知られている。
特許文献1は、花粉症を起こす原因である花粉に直接作用し、花粉を破壊し無害化する花粉症予防剤について提案している。
特開2000−16941号公報
しかし特許文献1の花粉症予防剤では、アレルゲンを不活化するのには不十分であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高いアレルゲン不活化効果を有するアレルゲン不活化組成物を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下のアレルゲン不活化組成物が、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:水膨潤性粘土鉱物と、(B)成分:プロピレングリコールと、(C)成分:炭素数1〜5の1価のアルコールと、(D)成分:水とを含有するアレルゲン不活化組成物であって、
(D)成分/{(B)成分+(C)成分}で表される質量比が0.5〜8である、アレルゲン不活化組成物。
[2]25℃におけるpHが8以上である、[1]に記載のアレルゲン不活化組成物。
[3](B)成分/(C)成分で表される質量比が0.8〜4.5である、[1]又は[2]に記載のアレルゲン不活化組成物。
[4]前記(A)成分が、モンモリロナイト、サポナイト、及びスチブンサイトからなる群から選択される少なくとも1種である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載のアレルゲン不活化剤。
[5]前記(C)成分が、エタノール、1−プロパノール、及びイソプロパノールからなる群から選択される少なくとも1種である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載のアレルゲン不活化剤。
[6]前記(A)成分の体積平均粒子径が0.01〜10μmである、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のアレルゲン不活化剤。
[7]前記(A)成分の含有量が、アレルゲン不活化組成物の総質量に対し、0.01〜2質量%である、[1]〜[6]のいずれか一項に記載のアレルゲン不活化剤。
[8][1]〜[7]のいずれか一項のアレルゲン不活化組成物と、噴射剤とを含むエアゾール型アレルゲン不活化剤。
本発明によれば、高いアレルゲン不活化効果を有するアレルゲン不活化組成物を提供することができる。
実施例において使用した評価装置の模式図である。
≪アレルゲン不活化組成物≫
本発明のアレルゲン不活化組成物は、以下の成分(A)〜(D)を含有する。
ここで「アレルゲン不活化」とは、アレルゲン(抗原)の活性を抑制することを意味する。
<(A)成分:水膨潤性粘土鉱物>
(A)成分は水膨潤性粘土鉱物である。(A)成分は、アレルゲンに対し不活化効果を奏する。
「水膨潤性粘土鉱物」とは、膨潤力が少なくとも20mL/2gである粘土鉱物を意味する。ここで「膨潤力」は、第15改定 日本薬局方に定められたベントナイトの試験方法を準用し、水膨潤性粘土鉱物2gの膨潤体積(mL)で表される。
水膨潤性粘土鉱物としては、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、バイデライト、ヘクトライト、スチブンサイト、ソーコナイト、ノントロナイト等のスメクタイト粘土、バーミキュライト、ハロイサイト、膨潤性雲母などの天然粘土、また、これらの合成粘土、及びこれらの混合物が挙げられる。これらの中ではモンモリロナイト、サポナイト、スチブンサイトが好ましく、モンモリロナイトが更に好ましい。
モンモリロナイトを含有する市販品としては、丸美化成株式会社製のアレルGプラス、豊順鉱業株式会社製のベンゲル、ベンゲルHV、ベンゲルA、ベンゲルFW、ベンゲル31、ベンゲルW−100、クニミネ工業株式会社製のクニピアG及びクニピアF、アメリカンコロイド社製のウエスタンボンド、ドレッサーミネラルズ社製のイエローストーンなどが挙げられる。
サポナイトを含有する市販品としては、クニミネ工業株式会社製のスメクトンSA、バンダービルド社製のビーガムT、ビーガムHV、ビーガムF及びビーガムKなどが挙げられる。
スチブンサイトを含有する市販品としては、水澤化学工業株式会社製のイオナイトなどが挙げられる。
(A)成分の体積平均粒子径は、0.01〜10μmが好ましく、0.01〜5μmがより好ましい。
なお、体積平均粒子径は、レーザー回析/散乱式粒度分布測定装置(LA910、株式会社堀場製作所製)により求められる値をいい、次のようにして測定できる。(A)成分を固形分1質量%となるように蒸留水に分散して試料とする。この試料をレーザー回析/散乱式粒度分布測定装置に投入し、装置内で超音波による分散後レーザーを照射して粒度分布を測定する。体積頻度の累積が50%(体積)となる径を平均粒子径とする。
(A)成分は1種単独で、または2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(A)成分の含有量は、アレルゲン不活化組成物の総質量に対し、0.01〜2質量%が好ましく、0.1〜1質量%がより好ましい。
(A)成分の含有量が上記下限値以上であると、アレルゲン不活化効果を高めやすくなる。
(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、組成中で(A)成分が凝集することを防止しやすくなる。
<(B)成分:プロピレングリコール>
(B)成分はプロピレングリコールである。(B)成分は、(A)成分及び(C)成分と組み合されることで、アレルゲン不活化効果を向上させる。さらに、(C)成分及び(D)成分と特定の比率で組み合されることで、さらにアレルゲン不活化効果を向上させる。
(B)成分の含有量は、アレルゲン不活化組成物の総質量に対し、0.01〜20質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。
(B)成分の含有量が上記下限値以上であると、アレルゲン不活化効果を高めやすくなる。
(B)成分の含有量が上記上限値以下であると、アレルゲン不活化組成物を室内に噴霧した際、被染物(床や壁など)にべたべたした触感を与えにくくする。
<(C)成分:炭素数1〜5の1価のアルコール>
(C)成分は炭素数1〜5の1価のアルコールである。(C)成分は(A)成分の存在下で、(B)成分及び(D)成分と特定の比率で組み合されることで、アレルゲン不活化効果を向上させる。また、(B)成分と特定の比率で組み合されることで、さらに不活化効果を向上させる。
(C)成分は炭素数1〜5であり、1〜3が好ましい。
(C)成分としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール等が挙げられる。なかでも安全性の面からエタノールが好ましい。
(C)成分は1種単独で、または2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(C)成分の含有量は、アレルゲン不活化組成物の総質量に対し、3〜35質量%が好ましく、4〜16質量%がより好ましい。
(C)成分の含有量が上記範囲内であると、アレルゲン不活化効果を高めやすくなる。
(B)成分/(C)成分で表される質量比(以下、「B/C比」ともいう)は、0.8〜4.5が好ましく、1〜4がより好ましい。
B/C比が上記範囲内であると、(A)成分の分散性を高めやすくなる。また、アレルゲン不活化効果を高めやすくなる。
<(D)成分:水>
(D)成分は水である。
(D)成分としては、水道水、イオン交換水、蒸留水等が挙げられる。
(D)成分の含有量は、アレルゲン不活化組成物の総質量に対し、30〜90質量%が好ましく、65〜85質量%がより好ましい。
(D)成分の含有量が上記範囲内であると、アレルゲン不活化効果を高めやすくなる。
(D)成分/{(B)成分+(C)成分}で表される質量比(以下、「D/(B+C)比」ともいう)は、0.5〜8であり、1.5〜8が好ましく、2〜5がより好ましい。
D/(B+C)比が上記範囲内であると、(A)成分の分散性を高めやすくなる。また、アレルゲン不活化効果を高めやすくなる。
本発明のアレルゲン不活化組成物には、上記(A)〜(D)成分の他に、任意成分として界面活性剤、油分、(C)成分以外のアルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、生薬、植物エキス等を配合することができる。
(A)〜(D)成分、任意成分の含有量の合計は100質量%を超えない。
本発明のアレルゲン不活化組成物の25℃におけるpHは、pH8以上が好ましく、pH8〜11がより好ましい。
pHが上記下限値以上であると、アレルゲン不活化効果を高めやすくなる。pHを調整するためには、例えば、塩酸、水酸化ナトリウム、クエン酸及びその塩、リン酸及びその塩、酢酸及びその塩などのpH調整剤等を用いることができる。
なお、pHは、上記調整剤を用いて、室温(25℃)下において、規定のpHとなるように常法により調整できる。pH測定は、液体洗浄剤組成物を25℃に調整し、ガラス電極式pHメータ(製品名:ホリバF−22、(株)堀場製作所製)を用いて測定できる。測定方法は、JIS K3362−1998に準拠して行う。
本発明のアレルゲン不活化組成物は、(A)〜(D)成分、必要に応じて任意成分を混合することにより製造することができる。
本発明のアレルゲン不活化組成物は、不織布などに該組成物を浸み込ませたシート剤、スプレー容器(トリガースプレーやデスペンサー型スプレー等)に該組成物を詰めたスプレー剤、エアゾール容器に該組成物を詰めたエアゾール剤等として使用することができる。
≪エアゾール型アレルゲン不活化剤≫
本発明のエアゾール型アレルゲン不活化剤は、本発明のアレルゲン不活化組成物と、噴射剤とを含む。全量噴射型、一部噴射型のいずれであってもよく、全量噴射型であることが好ましい。
噴射剤は、アレルゲン不活化組成物の噴射性、処理対象面(床、天井、壁面等)への到達性の向上等に寄与する。
噴射剤としては、液化石油ガス、ジメチルエーテル(DME)、炭酸ガス、窒素ガス等が挙げられる。なかでもジメチルエーテルが好ましい。
噴射剤は1種単独で、または2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
噴射剤の含有量は、アレルゲン不活化組成物100質量部に対し、100〜200質量部が好ましい。
噴射剤の含有量が上記下限値以上であると、アレルゲン不活化組成物を室内に充分に行き渡らせることができる。
噴射剤の含有量が上記上限値以下であると、容器内で(A)成分の凝集や成分の分離等が起こるのを抑制できる。
例えば全量噴射型の場合、エアゾール型アレルゲン不活化剤の充填量、即ち1回の処理に用いられる組成物の量は、処理する空間の広さや処理面の面積、該空間の処理に用いる(A)成分の量等を勘案して適宜決定でき、特に限定されないが、処理する空間1mあたりの組成物の量が1〜6gとなる量が好ましく、2〜6gとなる量がより好ましい。
(A)成分の量としては、処理対象とする空間の広さなどを勘案して決定できるが、処理する空間1mあたりの(A)成分の量が1〜50mgとなる量が好ましい。
エアゾール型アレルゲン不活化剤は、室内に該組成物を噴射できるエアゾール容器を用いて使用することができる。
エアゾール容器としては、該組成物を充填する容器本体と、該容器本体の上部に装着された噴射部とを備えるものが挙げられる。
容器本体としては特に限定されず、例えば、公知の耐圧容器を使用できる。
噴射部としては、例えば、容器本体の上部に装着された噴射ノズルと、押ボタンと、を備え、押ボタンを押し下げたときに、噴射ノズルを通じて容器本体内の組成物を噴射させる機構を有するものが挙げられる。組成物を噴射させる機構は、エアゾール容器に通常使用される公知の機構を採用することができる。
より具体的には、特開2014−227369号公報に記載のエアゾール容器を採用することができる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
各例のアレルゲン不活化組成物の組成(含有量(質量%))を表1〜3に示す。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
<(A)成分>
・A−1:モンモリロナイト(商品名:アレルGプラス 丸美化成(株)製)、平均粒子径900nm。
・A―2:サポナイト(商品名:スメクトンSA クニミネ工業(株)製)、平均粒子径20nm。
・A−3:スチーブンサイト(商品名:イオナイト 水澤化学工業(株)製)、平均粒子径10nm。
<(B)成分>
・B:プロピレングリコール(試薬特級、純正化学(株)製)。
・B’−1:ジプロピレングリコール(試薬、和光純薬工業(株)製)。
・B’−2:1,3−ブチレングリコール(試薬特級、純正化学(株)製)。
・B’−3:1,2−ペンタンジオール(試薬、和光純薬工業(株)製)。
・B’−4:グリセリン(試薬、和光純薬工業(株)製)。
<(C)成分>
・C−1:エタノール(試薬特級、純正化学(株)製)。
・C−2:1−プロパノール(試薬、和光純薬工業(株)製)。
・C−3:イソプロパノール(試薬、純正化学(株)製)。
<(D)成分>
・D:イオン交換水。
<噴射剤>
・ジメチルエーテル(三菱ガス化学(株)製)。
<アレルゲン不活化組成物の製造方法>
表1〜3に示す組成に従い、(D)成分、(A)成分、(B)成分、(C)成分の順に加え混合し、各例のアレルゲン不活化組成物を200g調整した。
[実施例1〜28、比較例1〜9]
得られた各例のアレルゲン不活化組成物を用いて、スプレー剤(トリガースプレー)として用いた場合のアレルゲン不活化効果を評価した。実施例3、7〜9、11〜14のアレルゲン不活化組成物については、エアゾール剤として用いた場合のアレルゲン不活化効果、及びエアゾール剤として用いた場合の効果の均一性も評価した。
評価方法を以下に説明する。
<スプレー剤として用いた場合のアレルゲン不活化効果の評価>
花粉(ITEA株式会社製)に、イオン交換水を加えて、0.01mg/mLとなるように調製した。これを花粉分散液とした。
スタンダードシャーレ(ガラス製)(内径φ150mm)(アズワン社製)に花粉分散液を1mL塗布し、25℃の環境下で24時間放置し乾燥させた。これを花粉シャーレとした。花粉シャーレには花粉0.01mgが塗布されるようにした。
各例の組成物を、ライオン社製「きれいのミストトイレ用」のトリガースプレー容器に入れて、花粉シャーレに対して噴霧した。このとき、花粉シャーレから15cm離れた距離から組成物を噴霧し、組成物が0.3g噴霧されるように噴霧量を調節した。組成物を噴霧した花粉シャーレを25℃の環境下で、1時間放置した。
組成物を処理した花粉シャーレに、0.5%ウシ血清アルブミン(SIGMA社製)含有のリン酸緩衝生理食塩水(NaCl:8g/L、KCl:0.2g/L、NaHPO4:1.44g/L、KHPO:0.24g/L(いずれも関東化学株式会社製)、pH7.4)(以下PBSと略す)をマイクロピペットで5mL添加した。コンラジ棒(池本理化工業株式会社製)でかき混ぜたPBSを、ELISA法を用いて、花粉アレルゲン活性値を測定した。ELISA法を用いた計測は、株式会社シバヤギ製、TAC(登録商標) Cry j1 ELISA KITを用いて、メーカー指示に準拠し計測した。
同様に、組成物を処理していない花粉シャーレについてもPBSを5mL添加し、コンラジ棒でかき混ぜた。そうして得られたPBSを、ELISAを用いて計測し、組成物を処理する前の花粉アレルゲン活性値を得た。
花粉アレルゲン不活化率(%)は、下記式にて算出した。
(組成物を処理する前の花粉アレルゲン活性値−組成物を処理した後の花粉アレルゲン活性値)/(組成物を処理する前の花粉アレルゲン活性値)×100
<エアゾール剤として用いた場合のアレルゲン不活化効果の評価>
花粉(ITEA株式会社製)に、イオン交換水を加えて、0.01mg/mLとなるように調製した。これを花粉分散液とした。
スタンダードシャーレ(ガラス製)(内径φ150mm)(アズワン社製)に花粉分散液を1mL塗布し、25℃の環境下で24時間放置し乾燥させた。これを花粉シャーレとした。花粉シャーレには花粉0.01mgが塗布されるようにした。
各例の組成物を、ダイゾー社製のプラスチック耐圧容器に投入し、バルブを閉め、DMEを投入して作成したエアゾール型アレルゲン不活化剤を、花粉シャーレに対して噴霧した。このとき、花粉シャーレから15cm離れた距離から組成物を噴霧し、組成物が0.3g噴霧されるように噴霧量を調節した。組成物を噴霧した花粉シャーレを25℃の環境下で、1時間放置した。
組成物を処理した花粉シャーレに、PBSをマイクロピペットで5mL添加した。コンラジ棒(池本理化工業株式会社製)でかき混ぜて得られたPBSを、ELISA法を用いて、花粉アレルゲン活性値を測定した。ELISA法を用いた計測は、株式会社シバヤギ製、TAC(R) Cry j1 ELISA KITを用いて、メーカー指示に準拠し計測した。
同様に、組成物を処理していない花粉シャーレについてもPBSを5mL添加し、コンラジ棒でかき混ぜた。そうして得られたPBSを、ELISAを用いて計測し、組成物を処理する前の花粉アレルゲン活性値を得た。
花粉アレルゲン不活化率(%)は、下記式にて算出した。
(組成物を処理する前の花粉アレルゲン活性値−組成物を処理した後の花粉アレルゲン活性値)/(組成物を処理する前の花粉アレルゲン活性値)×100
<エアゾール剤として用いた場合のアレルゲン不活化効果の均一性>
図1に示すように、容積24mの実験室10内(3m×4m×2m)の床の中央に花粉シャーレ2、隅に花粉シャーレ3を設置し、中央に設置したエアゾール型アレルゲン不活化剤を含む全量噴射型エアゾール1を噴霧し、花粉シャーレ上のアレルゲン量を前記同様計測した。
中央と隅の花粉活性値の比(中央の花粉アレルゲン活性値/隅の花粉アレルゲン活性値)を算出しムラの無さ(均一性)を評価し、0.8〜1.2(1±0.2)を合格とした。
Figure 2018002800
Figure 2018002800
Figure 2018002800
Figure 2018002800
表1〜4に示すように、本発明を適用したアレルゲン不活化組成物は、高いアレルゲン不活化効果が得られた。
一方、(B)成分を含まない比較例1は、高いアレルゲン不活化効果が得られなかった。
(B)成分をプロピレングリコールから他の化合物に変更した比較例2〜5は、高いアレルゲン不活化効果が得られなかった。
(C)成分を含まない比較例6は、高いアレルゲン不活化効果が得られなかった。
D/(B+C)比が0.5未満である比較例8は、高いアレルゲン不活化効果が得られなかった。
D/(B+C)比が8超である比較例9は、高いアレルゲン不活化効果が得られなかった。
10 実験室
1 全量噴射型エアゾール
2 中央の花粉シャーレ
3 隅の花粉シャーレ

Claims (4)

  1. (A)成分:水膨潤性粘土鉱物と、(B)成分:プロピレングリコールと、(C)成分:炭素数1〜5の1価のアルコールと、(D)成分:水とを含有するアレルゲン不活化組成物であって、
    (D)成分/{(B)成分+(C)成分}で表される質量比が0.5〜8である、アレルゲン不活化組成物。
  2. 25℃におけるpHが8以上である、請求項1に記載のアレルゲン不活化組成物。
  3. (B)成分/(C)成分で表される質量比が0.8〜4.5である、請求項1又は2に記載のアレルゲン不活化組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項のアレルゲン不活化組成物と、噴射剤とを含むエアゾール型アレルゲン不活化剤。
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