JP2018002788A - 新規アゾ化合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた明度を有する新規化合物、及び該化合物を含有する着色剤の提供。【解決手段】式(I)で表される化合物。(X1〜X5は各々独立にH、ハロゲン原子、−OH、−COR1、−NR2COR3、−SO2R4、−NO2又は−OCH3;但しX1〜X5のうち少なくとも1つがF、Br、I、−OH、−COR1、−NR2COR3又は−SO2R4)【選択図】なし

Description

本発明は、新規アゾ化合物に関する。
特許文献1には、一定の構造を有するアゾ化合物が開示されている。しかしながら、特許文献1には、下記式(I)で表される本発明のアゾ化合物は開示されていない。
特開2012−215865号公報
従来からアゾ化合物は、カラーフィルタ用着色組成物やインクジェット用着色組成物、塗料、印刷インキ、着色プラスチック、トナーなど様々な用途に用いられてきた。このような広範な用途、ならびに技術進歩に伴い生じる新たな用途に対応するべく、高い明度や、鮮やかな色相を有するなどの色彩的特性に優れた化合物の創出が希求されている。また、用途によっては、耐溶剤性、耐候性、耐熱性などに優れることが求められている。しかしながら、こうした課題を解決する新たな化合物の探索は試行錯誤に頼っている。
本発明者らは、鋭意検討した結果、下記式(I)で表される化合物が上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。即ち本発明は、式(I):
Figure 2018002788
(式中、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に−H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−COR、−NRCOR、−SO、−NO又は−OCHであって;
、X、X、X、Xのうち少なくとも1つが−F、−Br、−I、−OH、−COR、−NRCOR又は−SOであるという条件を満たし;
前記RはC〜Cアルキル基、又は、置換基を有してもよいアリール基であり;
前記Rは−H又はC〜Cアルキル基であり;
前記RはC〜Cアルキル基であり;
前記RはC〜Cアルキル基、−R、−N(R、−NHR又は−ORであり;
前記RはC〜Cアルキル基であり;
前記RはC〜Cアルキル基であり;
前記RはC〜Cアルキル基又は−Cであり;
前記RはC〜Cアルキル基又は−Cである)で表される化合物(以下、「本発明化合物」と表記する場合がある)に関する。
上記式(I)で表される化合物は、優れた明度を有する。このため、印刷インキ、塗料、着色プラスチック、トナー、インクジェット用インキ、カラーフィルタなどの広範囲な用途の着色剤として用いることができる。
上記式(I)中、R、R、R、R、R、R及びRの「C〜Cアルキル基」のアルキルは、直鎖又は分枝状のいずれでもよく、その具体例としては、メチル、エチル、ノルマルプロピル、イソプロピル、ノルマルブチル、イソブチル、セカンダリブチル、ターシャリブチル、ノルマルペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチル、ノルマルヘキシル、イソヘキシル、ノルマルヘプチル、ノルマルオクチルのようなものが挙げられる。
上記式(I)中、Rの「C〜Cアルキル基」のアルキルは、直鎖又は分枝状のいずれでもよく、その具体例としては、エチル、ノルマルプロピル、イソプロピル、ノルマルブチル、イソブチル、セカンダリブチル、ターシャリブチル、ノルマルペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチル、ノルマルヘキシル、イソヘキシル、ノルマルヘプチル、ノルマルオクチルのようなものが挙げられる。
上記式(I)中、「置換基を有してもよいアリール基」の「アリール基」は、特に制限されないが、フェニル基、o−ビフェニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、ナフチル基のようなものが挙げられる。該アリール基は置換基を有していてもよい。
該アリール基が有する「置換基」は、例えばハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シアノ、ニトロなどが挙げられる。これらのなかでも、C〜Cアルキル、ハロゲンである場合が好ましい。これら「置換基」の置換数は、1又は2以上であってよく、2以上の場合、各置換基は同一でも相異なってもよい。また、各置換基の置換位置はいずれの位置でもよい。ここで、本段落における置換基としてのハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素の各原子が挙げられる。該置換基としてのハロゲンの数は1又は2以上であってよく、2以上の場合、各ハロゲンは同一でも相異なってもよい。また、ハロゲンの置換位置はいずれの位置でもよい。
上記式(I)中、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に−H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−COR、−NRCOR、−SO、−NO又は−OCHであるが、さらに、X、X、X、X、Xのうち少なくとも1つが−F、−Br、−I、−OH、−COR、−NRCOR又は−SOであるという条件(以下、条件Aと称する場合がある)を満たすことが重要である。X、X、X、X及びXのいずれかに、−F、−Br、−I、−OH、−COR、−NRCOR又は−SOという特定の基が入ることが、本発明化合物の優れた明度に貢献している。
本発明化合物はいずれも鮮やかな色相と明度を有する点で優れるが、これらの中でも特徴をより詳細に見れば、上記式(I)中、好ましくは、Xが−NRCORのアゾ化合物、Xが−COR又はXが−SOのアゾ化合物が優れた彩度に貢献している。
また、黄味の赤色がもとめられるときは、X、X、X、X、Xのうち少なくとも1つが−Fである場合が好ましい。
一方で、青味の赤色が求められるときは、条件Aを満たしたうえで、X、X、X、X、Xのうち、少なくとも1つが−OCHである場合が好ましい。
前記RはC〜Cアルキル基又は−Cであるが、相溶性の観点から、Rは−Cであることがより好ましい。
上記式(I)で表される化合物には、その製造方法によって、α、β、γ型等の結晶構造が存在する場合があるが、これらも本発明に包含され、結晶型によらず同様の効果が発揮される。
このような本発明化合物は、特に制限されるものではなく従来公知の方法を適宜利用して製造することができる。以下、本発明化合物の製造方法の好ましい一態様を記載する。しかしながら、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2018002788
(式中、X、X、X、X及びXは前述の通りである。)
上記反応スキームの通り、ベースとなる化合物(i)は、市販品を用いることもできるが、求核置換反応等一般的に行うことのできる反応を用いて適宜合成し、これを用いることもできる。
ベース(i)をジアゾ化したジアゾニウム化合物(ジアゾ成分とも表記する)と、カップラー(ii)を溶媒に溶解したカップラー成分とのカップリング反応により、本発明化合物を製造することができる。
<ジアゾ成分の調製>
上記ジアゾ化反応は、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸などの酸性溶媒中で、ベース(i)と、ニトロソニウムイオン源とを反応させることで行うことができる。
ニトロソニウムイオン源の具体例としては、亜硝酸エステル類、亜硝酸塩類、ニトロシル硫酸等が挙げられる。その中でも、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸イソアミル、ニトロシル硫酸などが好ましく、特に亜硝酸ナトリウムを用いることで安定にかつ効率的にジアゾ成分を得ることができる。
ニトロソニウムイオン源は、ベースに対して1.0〜1.3当量が好ましい。
また、酸性溶媒は、ベースに対して3.0〜8.0当量が好ましい。
反応温度は、−10〜30℃で行うことができ、−5〜5℃で行うことが好ましい。
反応時間は、10分〜6時間程度反応させることで行うことができる。
ここで、得られたジアゾ成分を含む溶液に残存する過剰のニトロソニウムイオン源を除去するため、スルファミン酸などの水溶液を添加する操作を行っても良い。これにより、過剰量のニトロソニウムイオン源に起因する不純物の生成を抑制することができる。
<カップラー成分の調製>
カップラー(ii)は、ナトリウム=2−N−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−カルボキシアミノ−3−ナフトラート 二水和物であり、水溶液として反応に用いる。この水溶液は、アルカリ性水溶液として使用することが好ましい。
ここで、水に溶解させる場合には、水温は40〜70℃で行うことが好ましい。また、水に溶解させる場合には、適切な反応速度を保つために水酸化ナトリウム水溶液を添加して行うことが好ましい。
また、有機溶媒を使用しても良い。使用できる有機溶媒としては、反応に不活性な溶媒であればいずれのものでもよく、例えば、アルコール溶媒、ケトン系溶媒、極性非プロトン性溶媒などが挙げられる。アルコール溶媒の例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコールなどが好ましい。ケトン系溶媒の例としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどが好ましい。極性非プロトン性溶媒の例としては、ケトン系溶媒として例示したアセトン及びメチルエチルケトンの他、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、アセトニトリルなどが好ましい。
<カップリング反応>
上記カップリング反応は、上述の方法で得られたジアゾ成分とカップラー成分とを反応させることで行うことができる。さらに、得られた反応物を、通常の方法で濾過、水洗、乾燥を行うことにより、本発明化合物を得ることができる。
ジアゾ成分とカップラー成分は、いずれも、水溶液でも水分散液でも良い。
本発明におけるアゾ化合物は、ジアゾニウム塩とカップラー成分であるナトリウム=2−N−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−カルボキシアミノ−3−ナフトラート 二水和物とを公知慣用のカップリング方法に従ってカップリング反応させる。これと水とを含む水性スラリーを所定温度かつ所定のpHで加熱熟成することも可能である。
このカップリング反応は、前記ジアゾニウム塩水溶液とナトリウム=2−N−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−カルボキシアミノ−3−ナフトラート 二水和物水溶液との組み合わせで、一方の水溶液にもう一方の水溶液を加えてカップリング反応を行うことも可能である。そして、これら両水溶液を水に同時に滴下してカップリング反応させることによりアゾ化合物を得て、これと水とを含む水性スラリーを所定温度かつ所定のpHで加熱熟成することも可能である。具体的には、このカップリング反応で、水に、前記ジアゾニウム成分の水溶液と前記カップラー成分の水溶液とを同時に滴下する。この際の水の温度、pHは特に制限されないが、好ましくは温度0〜30℃、pH4〜9の範囲であることが好ましい。
前記ジアゾニウム塩水溶液と前記カップラー成分の水溶液の水への滴下時間は特に制限されないが、15分〜12時間、特に30分〜7時間で終了する様に調整することが好ましい。
本発明においてジアゾニウム塩の1モルに対する、ナトリウム=2−N−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−カルボキシアミノ−3−ナフトラート 二水和物のモル%は特に制限されるものではない。これらの理論モル比は1:1、望ましくは、ジアゾニウム塩の1モルに対して、ナトリウム=2−N−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−カルボキシアミノ−3−ナフトラート 二水和物のモル数を0.995〜1.150とするのが好ましい。
前記ジアゾニウム塩水溶液と前記カップラー成分の水溶液とを、同時に滴下する水には、pHを一定にするためのpH緩衝剤を存在させることも可能である。ここで使用するpH緩衝剤は、カップリング反応時のpHにより適宜選択することが出来、その種類は特に限定されないが、例えば酢酸−酢酸ナトリウム、クエン酸−リン酸水素二ナトリウム等を緩衝剤として使用することができる。
前記ジアゾニウム塩水溶液と前記カップラー成分の水溶液とを、同時に滴下する水には、界面活性剤を存在させることが好ましい。こうすることで、界面活性剤を含むカップリング生成物を得ることが出来る。界面活性剤を使用した場合には、アゾ化合物の結晶型や粒子形状の制御がより容易になる。
また、各種極性の界面活性剤が使用可能である。具体的には、アニオン界面活性剤(陰イオン界面活性剤と同義である)、カチオン界面活性剤(陽イオン界面活性剤と同義である)、ノニオン界面活性剤(非イオン界面活性剤と同義である)、両性界面活性剤、シリコーン界面活性剤、フッ素界面活性剤等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えばカルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等が、カチオン界面活性剤としては、例えば脂肪酸アミン塩、脂肪族第4級アンモニウム塩、芳香族第4級アンモニウム塩、複素環第4級アンモニウム塩等が、ノニオン界面活性剤としては、例えばエーテル型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型等が、両性界面活性剤としては、例えばカルボキシベタイン、スルホベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
界面活性剤の中では、ノニオン界面活性剤又はカチオン界面活性剤が好ましい。中でもポリオキシエチレン鎖を含有するノニオン界面活性剤又は炭素原子数12〜18の炭化水素鎖(以下、便宜上、長鎖アルキルと言う)を1つ以上有するカチオン界面活性剤が顕著な効果を示す点で特に好ましい。
このようなノニオン界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物、ポリオキシエチレンソルビタンオレイルエステル等を挙げることが出来る。一方、このようなカチオン界面活性剤としては、例えば塩化長鎖アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
本発明のアゾ化合物の合成において、界面活性剤の使用量は、質量換算でモノアゾ顔料又はその理論収量に対して0.1〜50%相当量、中でも1〜30%相当量が好ましく、特に1〜10%相当量が最も好ましい。
本発明のアゾ化合物においては、表面処理剤、芳香族カルボン酸等の添加剤をさらに併用することが出来る。表面処理剤としては、例えば各種のロジン類や高分子分散剤を使用することができる。表面処理剤を使用した場合には、透明性の向上や顔料の凝集防止に効果がある。
この際の芳香族カルボン酸としては、例えば無水トリメリット酸、トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ピロメリット酸等の芳香族多塩基酸またはその誘導体を使用することができる。芳香族カルボン酸を少量併用した場合には、得られる顔料に、グラビア印刷インキのソアリング性改良の効果が更に付与される。例えば、界面活性剤と表面処理剤、界面活性剤と芳香族カルボン酸、表面処理剤と芳香族カルボン酸の組合せで併用することが出来る。これらの各種添加剤は、いずれもモノアゾ顔料又はその理論収量に対して質量換算でその0.1〜50%相当量併用することができる。
一般的なアゾ化合物の製造方法においては、カップリング反応を行った反応液(以下、カップリング反応液という)は、常套的な顔料化のための加熱処理が行われる。常套的な加熱処理とは、カップリング反応液を濾過して液媒体を除去してから、その液媒体と同一又は異なる組成の大過剰の液媒体に生成物を再度分散させて70〜150℃で1〜10時間で加熱することを意味する。この際の液媒体としては、水、メタノール、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
本発明のアゾ化合物の製造方法においては、前記常套的な加熱処理を行うのではなく、カップリング生成物は水性媒体中で顔料化することで、結晶型及び/又は平均アスペクト比を制御し、着色剤としての使用に耐えうる品質のアゾ化合物として顔料化することも可能である。この顔料化は、具体的には、カップリング生成物と水とを含む水性スラリーを特定温度範囲かつ特定pH範囲で加熱熟成することにより行われる。水性媒体を含むカップリング反応液が、このカップリング生成物と水とを含む水性スラリーに相当する。
ここで水性媒体とは、水のみ又は水と有機溶媒との混合物であり質量換算で60%以上の水を含んでいるものを言う。環境負荷や安全への対策がより軽微となるか不要となる点で、水性媒体中の有機溶媒は少ない程良い。従って、この水性媒体としては、有機溶媒を含まない水を用いることが好ましい。つまり水性スラリー中の液媒体は、水のみであることが最も好ましい。ここで、100〜150℃で加熱熟成する際の水性スラリーについてpH12.0を越えるpHに調整するには、必要に応じて必要量の塩基性物質を前記水性スラリーに加える。pHメータや試験紙等により、水性スラリーのpHを確認しながら、塩基性物質の添加量は適宜調節すればよい。この塩基性物質の種類は特に限定されないが、水溶性金属水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを使用することができる。pH12.0を越える水性スラリーであれば、カップリング反応液を濾過せずにそのものを水性スラリーとして、前記温度範囲かつ前記好適時間範囲で処理しても、一旦カップリング反応液を濾過して水性媒体に再分散させて得た水性スラリーを、前記温度範囲かつ前記好適時間範囲で処理しても、いずれの場合でも同様の効果が得られる。
また、カップリング反応は、必要に応じて溶媒の存在下に行うことができる。当該溶媒としては反応に不活性な溶媒であればいずれのものでもよく、例えば、アセトン、エチルメチルケトン、ジエチルケトンのようなケトン類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、ニトロベンゼンのような芳香族炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルアセトアミド(DMA)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)、スルホランのような非プロトン性極性溶媒;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタンのようなエーテル類などが挙げられる。溶媒としては、これらの1種又は2種以上を適宜選択することができる。
上記反応は、必要に応じて酸の存在下に行なうことができ、ベース(i)に対して0.01〜100当量にて、これらの1種又は2種以上を適宜選択、混合して使用することができる。
本発明化合物は、多様な用途に適用可能と考えられる。例えば、印刷インキ、塗料、着色プラスチック、トナー、インクジェット用インキ、カラーフィルタ、種子着色などの広範囲な用途の着色剤として用いることができる。
これら広範な用途に合わせて、本発明化合物を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜併用してもよい。
本発明化合物は、有機顔料としての性質を示すものであり、ソルトミリング処理などにより、顔料粒子の微細化を施すことで、より好適に使用できる場合がある。このような処理は、公知慣用の方法で行えばよい。
本発明化合物は、本発明化合物以外の有機顔料、有機染料、有機顔料誘導体などの色材を、調色などの目的で併用してもよい。例えば、C.I.ピグメントレッド177のようなアントラキノン系赤色顔料、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209のようなキナクリドン系赤色顔料、C.I.アシッドレッド289のようなキサンテン系赤色染料や、シアニン系赤色染料などが挙げられる。また、必要に応じて黄色有機顔料や黄色有機顔料誘導体を調色等の目的で併用してもよい。例えば、C.I.ピグメントイエロー139のようなイソインドリン系黄色顔料、C.I.ピグメントイエロー151、154のようなベンツミダゾロン系黄色顔料、C.I.ピグメントイエロー150のようなニッケルアゾ系黄色顔料が挙げられる。
顔料誘導体としては、特開2012−215865号公報記載の、有機顔料、β−ナフトール系化合物、アクリドン系化合物またはトリアジン系化合物に、塩基性置換基、酸性置換基、または置換基を有していても良いフタルイミドメチル基を導入した化合物等が挙げられる。また、特開2013−246216公報記載のC.I.ピグメントレッド2のスルホン化物、C.I.ピグメントレッド208のスルホン化物、及びピグメントレッド242のスルホン化物等も挙げられる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例及び比較例において特に断りがない場合は、「部」及び「%」は質量基準である。以下、本実施例で用いた測定方法を示す。
<分子量測定>
試料約5mgをTHF 1mlに分散させて溶液を調整し、GC/TOFMS JMS−T100GC、日本電子(株)製を用いて行った。
[合成例1]
3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を、水 120.0部に攪分散しながら、35%塩酸 22.1部、氷 120.0部を加えて、温度を−2〜5℃に調製し、40%亜硝酸ソーダ水溶液 9.6部を加えて、ジアゾ化反応を行った。1時間攪拌後、過剰の亜硝酸塩を除去するため2.6部の10%スルファミン酸水溶液を加え、さらに1.2部の活性炭を加え10分攪拌し、ジアゾニウム塩溶液の調製を行った。
一方、25%水酸化ナトリウム水溶液 38.9部を60℃のお湯 250.0部に加えて攪拌後、ナトリウム=2−N−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−カルボキシアミノ−3−ナフトラート 二水和物 22.4部を加えて溶解させ、カップラー成分を得た。ジアゾ成分およびカップラー成分は、水および氷を加えてそれぞれ液温、液量を0〜5℃、500部および15℃、630部に調製した。
ジアゾニウム溶液を一定速度で30分かけてカップラー成分に加え、加え終わってから30分間攪拌した。その後、15%塩酸溶液を添加してpHを7.0に調整し、50℃まで昇温しpH7.0であることを確認、85℃まで昇温後、85℃で2時間攪拌した。次いで、濾過、水洗を行い、90℃で17時間乾燥後、粉砕し、目的物(化合物a)を30.7部得た。
・m/z=588
Figure 2018002788
[合成例2]
実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部をp−アミノアセトアニリド 8.0部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物b)を24.8部得た。
・m/z=480
Figure 2018002788
[合成例3]
実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を4−アミノ−(N−メチル−N−アセチル)−アニリン 10.2部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物c)を25.0部得た。
・m/z=494
Figure 2018002788
[合成例4]実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を2−メトキシ−5−フェニルメチルスルホニル−アニリン 14.8部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物d)を30.0部得た。
・m/z=607
Figure 2018002788
[合成例5]
実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を2−アミノ−5−ニトロフェニルメチルスルホン 11.7部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物e)を28.2部得た。
・m/z=546
Figure 2018002788
[合成例6]
実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を4−アミノ−3−フルオロフェノール 16.4部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物f)を23.6部得た。
・m/z=457
Figure 2018002788
[合成例7]
実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を2−アミノ−4’−フルオロベンゾフェノン メタンスルホネート 11.5部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物g)を19.6部得た。
・m/z=545
Figure 2018002788
[合成例8]
実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を2−アミノベンゼンスルホン酸フェニル 13.5部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物h)を27.8部得た。
・m/z=579
Figure 2018002788
[合成例9]
実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を4−アミノ−2,5−ジメトキシ−N−フェニルスルホンアミド 16.7部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物i)を32.6部得た。
・m/z=638
Figure 2018002788
[合成例10]
実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を3−アミノ−4−メトキシ−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホナミド 12.5部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物j)を28.4部得た。
・m/z=560
Figure 2018002788
[合成例11]
実施例1において、3−アミノ−N,N−ジエチル−4−メトキシベンゼンスルホナミド 13.7部を 4−アミノ−3−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンゼンスルホナミド 11.7部に変更した以外は実施例1と同様に行い、目的物(化合物k)を19.9部得た。
・m/z=546
Figure 2018002788
[実施例1]
<焼付塗料展色試験>
合成例1で得られた化合物(化合物a)4質量部、焼付塗料用アルキッド樹脂(DIC株式会社製「ベッコール J−524−IM−60」)70%と、メラミン樹脂(DIC株式会社製「スーパーベッカミン G−821−60」)30%との混合樹脂10質量部、キシレン7質量部およびn−ブタノール3質量部を、媒体にガラスビーズを用いてペイントコンディショナーで2時間分散した。その後、上記混合樹脂を50質量部追加し、さらにペイントコンディショナーで5分間混合した。得られた赤色塗料組成物を、アプリケーターを用いてポリエステルフィルムに塗布し、130℃で30分間焼き付けた。得られた塗膜は光沢のある赤色であった。
[実施例2〜11]
合成例1で得られた化合物(化合物a)に代えて、合成例2で得られた化合物(化合物b)〜合成例11で得られた化合物(化合物k)を用いる以外は、上記実施例1と同様な操作を行い、赤色塗膜を得た。
[比較例1]
合成例1の化合物(化合物a)に代えて、下記の構造であるC.I.ピグメントレッド185であるアゾ化合物(DIC株式会社製 SYMULER Fast Red 4586)を用いる以外は、上記実施例1と同様な操作を行い、赤色塗膜を得た。
Figure 2018002788
上記で得られた塗膜について、分光光度計(株式会社日立ハイテクサイエンス製 U−3900)を用いて紫外可視分光スペクトルを測定し、その結果からC光源2度視野における色度を算出した。塗膜の色度の結果を表1に示す。
Figure 2018002788
<表の説明>
表中、「L*」は明度を示し、値が大きい方がよい。「a*」、「b*」は色相と彩度を示す色度を示し、「a*」が+(プラス)方向に値が大きいほど赤味、−(マイナス)方向に値が大きいほど緑味を表し、「b*」が+(プラス)方向に値が大きいほど黄味、−(マイナス)方向に値が大きいほど青味を表す。「C*ab」は彩度を示し、値が大きい方がよい。「h」は色相角度を示し、赤色では0〜90では値が大きいと黄味で、340〜360では、値が小さいと青味である。
これらの結果から明らかなように、比較として用いたC.I.ピグメントレッド185であるアゾ化合物「R185」に比べて、本発明のアゾ化合物は、いずれもL*(明度)が優れたものであった。
特に、式(I)中、X、X、X、X、Xのうち少なくとも1つが−SO(RはC〜Cアルキル基、−R、−ORであり;前記RはC〜Cアルキル基、前記RはC〜Cアルキル基又は−C)であることで、より明度が高く、明度の高い化合物を必要とする用途において、有用な化合物だといえる。更に、実施例3、4、7のアゾ化合物は、前記優れた明度に加えて、C*ab(彩度)が優れたものであった。カラーフィルタに適した色相(h)として、hの値が1〜100、好ましくは10〜60であるとよい。

Claims (3)

  1. 式(I):
    Figure 2018002788
    (式中、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に−H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−COR、−NRCOR、−SO、−NO又は−OCHであって;
    、X、X、X、Xのうち少なくとも1つが−F、−Br、−I、−OH、−COR、−NRCOR又は−SOであるという条件を満たし;
    前記RはC〜Cアルキル基、又は、置換基を有してもよいアリール基であり;
    前記Rは−H又はC〜Cアルキル基であり;
    前記RはC〜Cアルキル基であり;
    前記RはC〜Cアルキル基、−R、−N(R、−NHR又は−ORであり;
    前記RはC〜Cアルキル基であり;
    前記RはC〜Cアルキル基であり;
    前記RはC〜Cアルキル基又は−Cであり;
    前記RはC〜Cアルキル基又は−Cである)で表される化合物。
  2. 請求項1に記載の化合物を含有する着色剤。
  3. 請求項2に記載の着色剤を少なくとも含有する着色剤組成物。
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