JP2018001950A - 鉄道車両用中空車軸の損傷検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 中空車軸に発生した損傷を精度よく検出できる鉄道車両用中空車軸の損傷検出システムを提供する。【解決手段】 鉄道車両用中空車軸の損傷検出システムである。中空車軸の軸体を長手方向に貫通する貫通穴と、貫通穴の両端部近傍を封止する第1及び第2の隔壁と、隔壁の間の空間の気圧を調整する気圧調整バルブと、気圧調整バルブに設けられて空間の気圧変化、及び温度を計測するセンサと、を含み、第1及び第2の隔壁は軸体の端部から車輪座側に進んだ内側位置に設けられ、第1の隔壁にセンサが与えられているとともにこれを貫通穴内に封止するように外側位置に補助隔壁が与えられていることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、鉄道車両用の中空車軸に生成した亀裂や軸受の過熱による溶損などの損傷を検出するためのシステムに関し、特に運行に車両を供用中にあっても損傷を検出できる鉄道車両用中空車軸の損傷検出システムに関する。
環境負荷の低減などを目的に鉄道車両の走行装置の軽量化が進められている。例えば、鋼板を溶接して組み立てその内部を中空にして軽量化した組立台車枠が開発され、数多くの車両に用いられている。かかる組立台車枠においても、従来からの台車枠と同様に車体から台車装置を切り離した上で行う定期検査によって、磁粉探傷法などの非破壊検査で亀裂の検査が行われる。一方、中空台車枠では、その中空部に空気などの気体が圧力を与えられて又は減圧されて封入され、外部との間での気体の漏れを気圧計測装置で計測する亀裂発見方法が提案されている。かかる方法によれば、簡易に外部から中空部まで貫通するような亀裂による損傷を発見できるのである。
例えば、特許文献1では、空気ばねと組立台車枠の内部の閉空間を接続して空気を封入し、入庫から出庫までの車庫に停車中における圧力変化によって組立台車枠の貫通亀裂を発見するシステムを開示している。鋼板を屈曲加工し溶接連結して組み立てられた組立台車枠の内部に気体を封入可能に区切られた小区画を与え、空気ばねとオリフィスを介して連結される補助空気室と連通孔で接続する。ここで連通孔の断面をオリフィスの断面よりも小とし、小区画に圧力検知装置を接続すると、車庫に停車中においては空気ばねへのエアの供給が停止し、小区画の圧力変化を検知することで組立台車枠に発生した貫通亀裂を発見し得るのである。一方、走行中に微小な亀裂が発生したとしても、亀裂から漏洩する空気と同量の空気を供給できるから走行に影響を与えないとしている。
また、特許文献2では、運行に車両を供用中にあっても貫通亀裂の発見を可能とする鉄道車両の組立台車枠の亀裂検出システムを開示している。組立台車枠の内部の閉空間にエアバルブを介して気体ポンプによって気体を封入し、気体ポンプを外してエアバルブに圧力検知装置を接続し内部の圧力をモニタリングする。組立台車枠に貫通亀裂が生じた場合にあっては、閉空間に封入した気体の漏洩による圧力低下が検出できて、運行に車両を供用中にあっても貫通亀裂を発見し得るのである。
更に、車軸についても円筒形にその内部をくりぬいて軽量化を図った中空車軸が開発されている。かかる中空車軸においても、組立台車枠の亀裂検出システムのような運行に車両を供用中にあっても亀裂による損傷を発見できるシステムが求められる。
例えば、特許文献3では、中空車軸の中空部の車軸内周面に内部の圧力変化や温度を検知するセンサを設けて亀裂の損傷を検出するシステムを開示している。中空車軸の両端部には封止部材が取り付けられてこの中空部に気体が充填される。そして、一方の封止部材に発信機を取り付けて圧力検知センサと接続させ、台車装置や車両に備えられる受信機によって中空部の圧力変化をモニタリングするのである。また、軸受座の直下に温度検知センサを配置して軸受の異常過熱による溶損をも検知できるとしているが、この温度検知センサの代わりに圧力検知センサを配置してもその異常信号に基づいて溶損を検知できるとしている。
特願2011−255754号公報 特開2011−046243号公報 特開2010−195345号公報
ところで、車軸における上記したような損傷は走行中に生じることがほとんどであるから、運行に車両を供用中に損傷を発見し早期に対処できる特許文献3のようなシステムについての要望は高い。一方で、走行中の誤検知は運行に大きな支障を与えるため、これを防ぐことも必要である。そこで精度よく中空車軸に発生した損傷を検出できるシステムが求められる。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、中空車軸に発生した損傷を精度よく検出できる鉄道車両用中空車軸の損傷検出システムを提供することにある。
本発明による損傷検出システムは、鉄道車両用中空車軸の損傷検出システムであって、前記中空車軸の軸体を長手方向に貫通する貫通穴と、前記貫通穴の両端部近傍を封止する第1及び第2の隔壁と、前記隔壁の間の空間の気圧を調整する気圧調整バルブと、前記空間の気圧変化、及び温度を計測するセンサと、を含み、前記第1及び第2の隔壁は前記軸体の端部から車輪座側に進んだ内側位置に設けられ、前記第1の隔壁に前記センサが与えられているとともにこれを前記貫通穴内に封止するように外側位置に補助隔壁が与えられていることを特徴とする。
かかる発明によれば、隔壁を軸体の端部から車輪座側に進んだ内側位置に設けるとともにその外側位置に補助隔壁を与えることで、車軸中央部における疲労による貫通亀裂とともに、軸受けの異常過熱による軸受座の溶損などの中空車軸の損傷等までをも精度よく検出できる一方、誤検知を抑制できるのである。
上記した発明において、前記隔壁は前記軸受座近傍に設けられていることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、軸受けの異常過熱による中空車軸の損傷等を精度よく検出できる。
上記した発明において、前記第2の隔壁の外側位置に第2の補助隔壁が与えられていることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、補助隔壁の内側の隔壁の漏洩に基づく亀裂の誤検知を抑制できる。
上記した発明において、前記気圧調整バルブは前記センサと一体で設けられていることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、システムを簡略化して誤検知を抑制でき、結果として、損傷を精度よく検出できる。
鉄道車両用中空車軸を含む輪軸の正面図である。 本発明による中空車軸の損傷検出システムの要部の正断面図である。 本発明による中空車軸の損傷検出システムの要部の断面図である。 本発明による中空車軸の損傷検出システムのブロック図である。
以下に、本発明による1つの実施例である中空車軸の損傷検出システムについて説明する。
まず、損傷検出システムのうち、中空車軸とこれに取り付けられる装置等について、図1乃至3を用いて説明する。
図1に示すように、中空車軸1はその長手方向に一端から他端まで連続する貫通穴2を設けられた軸体である。中空車軸1は、その両端側に軸受けに支持される軸受座3を備え、両端からさらに内側に車輪4を嵌められる車輪座5を備える。
図2に示すように、貫通穴2は、その両端部近傍において、中空車軸1の端部から車輪座5に向けて進んだ内側位置に設けられる2つの隔壁7によって封止され、両隔壁7に挟まれた閉空間10に気密性を与えられる。隔壁7は、その周囲をシール材となる接着剤により接着されて貫通穴2に固定される。その他気密性を与える固定方法として、例えば、シールテープ等のシール材を用いた螺合なども用い得る。
ところで、損傷検出システムでは、中空車軸1の外周から貫通穴2まで貫通する亀裂と、軸受座3の溶損などの中空車軸1を損傷させるような軸受3aの異常過熱を検出する。前者のような貫通亀裂は、中空車軸の走行中の変形に基づく疲労によって車輪座5よりも軸方向の内側、すなわち車輪座5よりも中空車軸1の端部から離間する方向の領域A(図1参照)において発生することが多い。また、後者のような中空車軸1を損傷させるような軸受3aの異常過熱は、貫通穴2の内部において温度変化によって検知すればよい。これらの損傷を検知するための隔壁7の位置としては、気圧検知空間である閉空間10に貫通亀裂を開口させることのできる位置であり、軸受3aの過熱による中空車軸1の温度変化を検知しやすい位置とすることが好ましい。つまり、2つの隔壁7の間に領域Aを含み、隔壁7に取り付けたセンサにより軸受3aの過熱による温度変化を検知しやすい位置である、軸受座3の近傍が好ましい。
図3を併せて参照すると、隔壁7の一方には、さらに閉空間10の気圧を調整できるバルブ30を備える。ここで、隔壁7には、閉空間10から補助空間20まで貫通するバルブ孔11が備えられる。バルブ孔11内面には螺刻がなされバルブ30が螺合され、バルブ30により外部に対して閉空間10の気密が保たれる。
バルブ30は、バルブ本体31と取り付けベース部34とで構成される。バルブ本体31の一端はその外周を螺刻され、後述する気圧・温度計測装置21の取り付けを可能とする。バルブ本体31の他端には取り付けベース部34が設けられている。取り付けベース部34は、六角形状のフランジ部35と凸部36とからなり、凸部36はその外周を螺刻されている。この凸部36は、ガスケット37を挟んでバルブ孔11に螺合される。バルブ本体31は、公知の自動車タイヤ用バルブなどと同じ内部構造を有するので、その説明は省略する。
バルブ30は、図示しない気体ポンプを着脱自在に螺合させることができ、これにより閉空間10の気圧を調整することができる。また、バルブ30は、気体ポンプを取り外して閉空間10の気圧を計測するとともに取り付けた位置の異常な温度を検知するための気圧・温度計測装置21を螺合させることができる。
気圧・温度計測装置21は、気圧センサ22と、送信機23と、ケース24と、を含む。気圧センサ22は例えばシリコン・ダイヤフラム式とでき、気圧を計測し得る。また、軸受3aの異常過熱及びこれによる軸受座3の溶損などの損傷を検知するために、気圧センサ22は、例えば150℃程度で故障するなどして気圧の計測値として異常値を示すようなものである。気圧センサと温度を計測し得る温度センサとを併用してもよい。送信機23は、気圧センサ22の気圧計測結果を気圧信号として、後述する受信機40に無線で送信し得る。ケース24は中空の円筒形状をなし、その一端には蓋部材24’が嵌合される。気圧センサ22及び送信機23は、ケース24内の一端側に配設される。ケース24の他端は、ケース24の中心部近傍までの深さを有する開口凹部25が凹設され、その凹部側壁を螺刻され、バルブ本体31を螺合可能とする。開口凹部25の底面28には円筒形状の突起部26が設けられ、その側壁には小孔29が開口している。小孔29は、底面28に近接して配置される気圧センサ22まで連通する。突起部26の周囲には、底面28に当接するようにガスケット27が設けられる。
再び図2を参照すると、バルブ30を備える隔壁7の外側、つまり中空車軸1の端部側に、貫通穴2を封止する補助隔壁8を備える。これにより、貫通穴2は、一方の隔壁7と補助隔壁8とに挟まれた補助空間20に気密性を与えられる。本実施例においては、補助隔壁8は軸端に取り付けられる。なお、補助隔壁8は、着脱可能かつ気密性を与え得るよう固定される。例えば、シールテープ等のシール材を用いた螺合によって固定されてもよい。
さらに、補助隔壁8には、気圧・温度計測装置21の送信機23と無線又は有線で接続される中継機40を備える。中継機40は、送信機23から受信した信号を後述する受信機201に無線で送信することができる。また、中継機40は中空車軸1の端部近傍や、図示しない台車枠等、信号の中継可能な他の位置に適宜設置してもよい。
次に、中空車軸1の損傷検出システム100の全体について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、損傷検出システム100は、複数の中空車軸1の隔壁7(図1参照)に螺合されたバルブ30群と、各バルブ30に着脱自在に螺合される気圧・温度計測装置21群と、各気圧計・温度測装置21の送信機23に接続される中継機40群と、モニター装置200と、を含む。モニター装置200は、受信機201とモニタ202とからなり、受信機201は、鉄道車両編成毎に設けてもよく、送受信状態によっては車両毎あるいは台車枠毎に設けても構わない。
また、損傷検出システム100は、バルブ30に着脱自在に螺合される気体ポンプ(図示せず)をも含む。気体ポンプは、公知のエア・コンプレッサーを使用し得る。本実施例において、圧送する気体は調達の容易な空気を利用している。なお、圧送する気体として、化学的に不活性な窒素やアルゴンを使用してもよい。
更に、損傷検出システム100の使用方法について、図2乃至図4を用いて詳述する。
図2及び図3を参照すると、まず、補助隔壁8を中空車軸1から取り外して、補助空間20を外部に開放する。そして、気圧・温度計測装置21を取り外してからバルブ30に気体ポンプ(図示せず)を接続し、閉空間10内に空気を圧送して封入する。封入後、バルブ30から気体ポンプを取り外し、バルブ30に気圧・温度計測装置21を接続するとともに同装置の電源を入れる。電源の入った気圧・温度計測装置21内の気圧センサ22は、閉空間10内の気圧の継続的な計測を開始する。さらに、補助隔壁8を取り付けて、補助空間20を封止する。ここで、補助空間20内はほぼ大気圧と同等の気圧になる。
図4を併せて参照すると、気圧・温度計測装置21内の気圧センサ22は、計測した気圧に応じた電気信号出力する。送信機23は、同信号を取得し、これをデジタル処理して気圧信号とし、中継機40を介して気圧信号を受信機201に向けて送信する。予め電源を入れておいた受信機201は、気圧信号を受信し、所定の信号処理を施した上で処理済信号をモニタ202に送る。閉空間10内の気圧の値は、文字等によりモニタ202上で表示され、乗務員等によって監視され得るのである。
鉄道車両を運行に供用中、すなわち、運行前検査時や走行中における車上監視中において、中空車軸1に内在する亀裂が成長するなどして、閉空間10と外部とをつなぐ貫通亀裂が発生した場合、閉空間10内に封入した空気は同亀裂から漏洩する。そのため、閉空間10内の気圧が低下する。つまり、閉空間10の気圧変化を計測することによって、貫通亀裂を検出することが出来るのである。また、上記したように、気圧センサ22は150℃程度で気圧の値として異常値を示すため、軸受3aの異常過熱によって軸受座3が高温になったことをかかる異常値で検知できる。
このとき、上記したように隔壁7は、軸受座3の近傍に備えられることが好ましいが、気圧・温度計測装置21による異常温度の検知においては、気圧センサ22(又は気圧センサと併用する温度センサ)への伝導や輻射などの伝熱経路を考慮してその位置を定めるとよい。例えば、輻射を優先するのであれば、センサの位置を軸受3aの中心に対応する内周側の位置にするように隔壁7を設けるとよい。
また、隔壁7は、中空車軸1の端部から車輪座5側に進んだ内側の位置に設けられるから、軸端に隔壁を設けるよりも閉空間10を小さくできる。これにより貫通亀裂の多く発生する部位に閉空間10を絞り込み、貫通亀裂の検出における誤検知の抑制ができるとともに、貫通亀裂を生じた場合の閉空間10の圧力変化を大きくして、貫通亀裂の検出精度を向上させることができる。この観点において、隔壁7の位置は、軸受3aの異常過熱を検知できる範囲で中空車軸1の端部から離間させることが好ましい。
また、隔壁7の外側には、上記したように気密性の補助空間20を備える。これにより、隔壁7のシール材の劣化や走行中の中空車軸1の変形などによって、閉空間10の気密性が低下して空気を補助空間20内に漏洩させたような場合には、閉空間10の気圧を多少低下させるものの、漏洩した空気を閉空間10よりも容積の小さな補助空間20内に充満させ、大気圧よりも高い気圧で漏洩を停止させて閉空間10の気圧の低下を停止させる。他方、閉空間10に開口する貫通亀裂により気体を漏洩させるときは、閉空間10内の圧力を大気圧に近づけるまで低下させ続ける。
このように、閉空間10の気圧の変化を計測することで、貫通亀裂による閉空間10から外部への漏洩か、隔壁7からの補助空間20への漏洩かを区別できる。これによって、貫通亀裂が発生していないにも関わらず、貫通亀裂の発生としてしまう誤検知の頻度を低下させ、精度よく貫通亀裂による損傷を検出し得るのである。そのため、例えば、隔壁7から補助空間20への漏洩だけであればシステム100の使用を可能とするので、車両を直ちに停止させずともよく、車両の運行に大きな支障を与えない。
このように、隔壁7から中空車軸1の外部への漏洩を抑制して誤検知を減じて精度よく貫通亀裂による損傷を検出することができるので、さらに、バルブ30を設けなかった他方の隔壁7の外側にも第2の補助隔壁を設けることも好ましい。また、補助隔壁を多段にして、隔壁7からの漏洩をさらに抑制することもできる。つまり、補助隔壁を増やすほど隔壁及び補助隔壁の漏洩による誤検知の確率を低下させて、亀裂の検出精度を向上させることができる。また、バルブ30を設けなかった他方の隔壁7には軸受の異常過熱を検知する温度センサを設けることが好ましい。
なお、上記に併せて、微細な珪酸や炭酸カルシウム等の着色粉体を閉空間10内に予め収容しておいてもよい。この場合、閉空間10と外部とをつなぐ貫通亀裂の開口部から封入した気体とともに着色粉体が漏洩し、同開口部周辺に付着するため、目視検査によって貫通亀裂の位置を容易に特定し得るのである。
さらに、他の実施例として、閉空間10内部を外気圧に対して減圧させてもよい。かかる実施例によれば、閉空間10の圧力上昇により貫通亀裂が検出される。
ここまで本発明による代表的な実施例及びこれに伴う変形例について述べたが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、適宜、当業者によって変更され得る。すなわち、当業者であれば、添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、種々の代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。
1 中空車軸
2 貫通穴
3 軸受座
5 車輪座
7 隔壁
8 補助隔壁
10 閉空間
20 補助空間
30 バルブ

Claims (4)

  1. 鉄道車両用中空車軸の損傷検出システムであって、
    前記中空車軸の軸体を長手方向に貫通する貫通穴と、
    前記貫通穴の両端部近傍を封止する第1及び第2の隔壁と、
    前記隔壁の間の空間の気圧を調整する気圧調整バルブと、
    前記空間の気圧変化、及び温度を計測するセンサと、を含み、
    前記第1及び第2の隔壁は前記軸体の端部から車輪座側に進んだ内側位置に設けられ、前記第1の隔壁に前記センサが与えられているとともにこれを前記貫通穴内に封止するように外側位置に補助隔壁が与えられていることを特徴とする鉄道車両用中空車軸の損傷検出システム。
  2. 前記隔壁は前記軸受座近傍に設けられていることを特徴とする請求項1記載の損傷検出システム。
  3. 前記第2の隔壁の外側位置に第2の補助隔壁が与えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の損傷検出システム。
  4. 前記気圧調整バルブは前記センサと一体で設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちの1つに記載の損傷検出システム。

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