JP2018001624A - 積層体および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2以上の透明面材が粘着層を介して貼り合わせた積層体において、2つの透明面材の粘着層と接する面に水滴等が付着しても、その水滴が粘着層に接触することを防止すること。【解決手段】第1の透明面材、第1の粘着層および第2の透明面材がこの順で積層されており、前記第1の透明面材の面積は、前記第2の透明面材の面積より大きく、前記第1の粘着層の周縁の少なくとも一部には、第1の粘着層よりも水に対する接触角が高い樹脂層を有する積層体。【選択図】図2

Description

本発明は、積層体および表示装置に関する。
2つの透明面材を、粘着層を介して貼り合わせた積層体が様々な分野で使用されている。例えば、自動車の窓や建築物の開口部に使用される合わせガラスが挙げられる。また、近年、表示パネルと透明面材とを、粘着層を介して貼り合わせた表示装置がある。
特許文献1には、表示パネルと貼合した際に表示パネルと粘着層との間に気泡が残存しにくい特性を有する粘着層付き透明面材が提案されている。
また、表示パネルと接合する透明面材として、複層ガラスを使用する例も知られている。例えば、特許文献2には、周縁に設けられるスペーサを挟んで重ねられる複数のガラス板と、前記複数のガラス板の間に形成される中空層と、を備えた複層ガラスと、前記複数のガラス板のうちの少なくとも1枚のガラス板の前記中空層に面した面に設けられる透明ディスプレイとを有することを特徴とするディスプレイ付き複層ガラスが記載されている。
国際公開第2011/148990号明細書 国際公開第2014/175193号明細書
2つの透明面材を、粘着層を介して貼り合わせた積層体において、その使用環境によっては、2つの透明面材の粘着層と接する面に水滴が付着する場合があった。そして、積層体の製造後に、水滴が粘着層と接触すると、粘着層の周囲で接着力が低下する部分が発生する恐れがあった。
特に、2つの透明面材の面積が異なる積層体の場合、積層体を地面に対して略垂直に配置すると、2つの透明面材の粘着層と接する面に付着した水滴が重力の影響で垂れて、粘着層に接触する頻度が高くなる恐れがあった。
本発明は上記課題に鑑み、2以上の透明面材が粘着層を介して貼り合わせた積層体において、2つの透明面材の粘着層と接する面に水滴等が付着しても、その水滴が粘着層に接触することを防止することを目的とする。
すなわち、本発明の一態様の積層体は、第1の透明面材、第1の粘着層および第2の透明面材がこの順で積層されており、前記第1の透明面材の面積は、前記第2の透明面材の面積より大きく、前記第1の粘着層の周縁の少なくとも一部には、第1の粘着層よりも水に対する接触角が大きい樹脂層を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様の表示装置は、第1の透明面材、第1の粘着層、第2の透明面材、第2の粘着層および表示パネルがこの順で積層されており、前記第1の透明面材の面積は、前記第2の透明面材の面積のより大きく、前記第1の透明面材と第2の透明面材の間の第1の粘着層の周縁の少なくとも一部には、第1の粘着層よりも水に対する接触角が大きい樹脂層を有することを特徴とする。
本発明の積層体および表示装置は、透明面材と透明面材との間の粘着層の周縁の少なくとも一部に、水に対する接触角が粘着層よりも高い樹脂層を有しているので、粘着層に水滴などが付着することを防止できる。その結果、粘着層の透明面材との接着力が時間経過とともに低下することを効率よく防止できる。
第1の実施形態における表示装置を例示する正面図である。 図1のA−A断面の一部分を例示する図である。 第1の実施形態における樹脂層の形態を例示する断面図である。 第2の実施形態における表示装置を例示する図である。 第1の実施形態における表示装置の製造方法を例示する図である。 第2の実施形態における表示装置の製造方法を例示する図である。
本明細書において、2つ以上の透明面材を、粘着層を介して積層したものを積層体と呼び、少なくとも1つの透明面材が表示パネルである積層体を表示装置と呼ぶ。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態の積層体および表示装置を説明する。第1の実施形態の説明は、図1〜3を用いて以下に詳細に説明する。なお、図1〜3は、第2の透明面材20が表示パネルである表示装置100の図である。そして、第1の実施形態の説明においては、特に断りがない限り、表示装置を例に挙げて説明する。
本発明の実施形態にかかる表示装置100の構成について、図面に基づいて説明する。図1は表示装置100を例示する正面図であり、図2は図1のA−A断面の一部分を例示する図である。
表示装置100は、図1および図2に示すように、第1の透明面材10と第2の透明面材である表示パネル20が第1の粘着層30を介してなる。本実施形態においては、第1の透明面材10の面積は、表示パネル20の面積よりも大きい。
本実施形態においては、第1の粘着層30の周縁の少なくとも1部には、第1の粘着層30よりも水に対する接触角が大きい樹脂層40を有する。さらに、樹脂層40は、第1の粘着層よりも吸水率が低いものが好ましい。
(樹脂層)
第1の粘着層30の周縁の少なくとも1部には、第1の粘着層30よりも水に対する接触角が大きい樹脂層40を有する。例えば、第1の透明面材10に付着した水滴等は、第1の透明面材10上を移動しても、第1の粘着層30に接する前に、樹脂層40に接する。前記樹脂層40は、水に対する接触角が第1の粘着層30よりも大きいので、水滴は樹脂層40上に留まり、継時的に蒸発して消失する。その結果、水滴等が第1の透明面材10に接することを防止できる。そして、水滴等が第1の透明面材10に接しないので、長期間にわたって、第1の粘着層30の接着力が低下せず、表示装置100の接合が安定に維持される。
樹脂層40と第1の粘着層30の接触角の差は限定されず、その差が大きいほど好ましい。接触角の差は、2°以上が好ましい。接触角の差が2°以上であれば、水滴が第1の粘着層30に付着することを十分に低減できる。接触角の差は、同様の理由で、10°以上がより好ましく、15°以上がさらに好ましい。
樹脂層40の接触角は、水滴などを弾いて、粘着層に水滴などを弾き、水滴などが第1の粘着層に付着することを防止する点で、75°以上が好ましく、89°以上がより好ましく、90°以上がさらに好ましい。
第1の粘着層30および樹脂層40の接触角は、第1の粘着層30および樹脂層40を基板上に置き、そこへ水滴を滴下して、60秒後に測定した接触角である。
樹脂層40は、第1の粘着層30よりも吸水率が低いことが好ましい。これにより、第1の透明面材10に付着した水滴等は、第1の粘着層30に接する前に、樹脂層40と接触し、樹脂層40に吸水されず、樹脂層40上に留まるようになる。その結果、水滴等が第1の透明面材10に接することを防止できる。吸水率の差は大きいほど好ましい。その差は、0.3%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましい。
樹脂層40の吸水率は、水滴などを弾いて、粘着層に水滴などを接触させなくする点で、1.2%以下が好ましく、1%以下がより好ましく、0.8%以下がさらに好ましい。
第1の粘着層30および樹脂層40の吸水率は、後述する実施例に記載の方法で測定した値である。
樹脂層40は、上記した物性を満たすものであれば、溶剤系の材料でもよく、無溶剤系の材料でもよい。また、樹脂層40は、乾燥により硬化するもの、熱硬化するもの、光硬化するもの、吸湿硬化するものなどを使用できる。中でも、樹脂層40の材料は、硬化前の材料として、第1の粘着層30と接しても相溶しないものが好ましい。
樹脂層40の典型的な材料としては、含フッ素樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂が挙げられる。中でも、樹脂層40の材料としては、含フッ素樹脂が好ましい。
樹脂層40の屈折率は、第1の粘着層30の屈折率と近い値を有するものが好ましい。これにより、外観上、第1の粘着層30と樹脂層40との境界を視認しづらくなり、意匠性を損なわないため好ましい。特に樹脂層40と第1の粘着層30との屈折率差は0.5以下が好ましく、0.3以下がより好ましい。
樹脂層40の色は限定されず、着色されていても、無色透明でもよい。樹脂層40を有することを視認されることが、表示装置100の外観上問題となる場合には、樹脂層40は無色透明であることが好ましい。また、第1の透明面材10に遮光部を有する場合、樹脂層40は、遮光部を有する部に設けることが好ましい。
樹脂層40は、第1の透明面材10と第2の透明面材20の間隙に充てんされていれば、その形状は限定されない。A−A断面図における、樹脂層40の他の形態を図3に示す。図3(a)は、樹脂層40の厚さtが第1の透明面材10側で広がっている形態である。図3(b)は、樹脂層40の厚さtが第1の透明面材10から第2の透明面材20にわたり一定の形態である。図3(c)は、樹脂層40の厚さtが中心で薄く、第1の透明面材10および第2の透明面材20で厚い形態である。図3(d)は、樹脂層40の厚さtが中心で厚く、第1の透明面材10および第2の透明面材20で薄い形態である。これらは、樹脂層40の材料に応じて適宜変更できる。
樹脂層40は、第1の粘着層30の周縁に有すればよい。樹脂層40は、第1の粘着層30に接してもよく、隙間を有してもよい。樹脂層40が上記した物性を有していれば、樹脂層40と第1の粘着層30とが接する形態および隙間を有する形態のいずれにおいても、第1の粘着層30に水滴などが付着することを防止できる。
樹脂層40の位置、および大きさは限定されず、第1の粘着層30の周縁の一部であって、第1の粘着層30に水滴などが付着しないように設ければよい。通常、第1の粘着層30の上部から第1の透明面材上を水滴などが流れてくる場合が多いので、第1の粘着層30に水滴などが付着することを防ぐ点から、樹脂層40は、第1の粘着層30の上辺に設けることが特に好ましい。さらに、樹脂層40は、第1の粘着層30の周縁全部に設けていることが好ましい。
(第1の透明面材)
第1の透明面材10は、例えばソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、アルミノボロシリケートガラス、無アルカリガラス等のガラス板、もしくはポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等からなる透明樹脂板である。また、第1の透明面材10は複層ガラスの最外層を形成するガラスまたは、合わせガラスの最外層のガラスであってもよい。第1の透明面材10が、複層ガラスまたは合わせガラスの一部である場合、第1の透明面材10は、第2の透明面材(または表示パネル)20と第1の粘着層30を介して接する層に存在するものを指す。
本実施形態においては、第1の透明面材10は、その面積が、第2の透明面材20よりも大きい。第1の透明面材10は、第2の透明面材20の面積の1.2倍以上であることが好ましい。
第1の透明面材10がガラス板である場合、ガラス板は、強化処理を施されたガラスでもよい。前記強化処理としては、例えば、化学強化や物理強化が挙げられる。
第1の透明面材10の表面または裏面には、機能層を備えてもよい。前記機能層としては、反射防止層、防汚層、撥水層、撥油層、または遮光部もしくは、これらの機能を複数有する層が挙げられる。前記機能層のうち、遮光部を除く機能層は、第1の透明面材10の第1の粘着層30と接しない面に有することが好ましい。第1の粘着層30と接しない面に機能層を有すると、前記した機能をより効果的に発揮することができる。例えば、第1の透明面材10の第1の粘着層30と接しない面に反射防止層を設けると、表示装置100を外部から視認した際に、外光の映り込みを低減でき、鮮明な画像を表示できる。一方で、遮光部は第1の粘着層30と接する面に有することが好ましい。遮光部は第2の透明面材20が表示パネルである場合に、表示パネルの表示部の周辺部に設けられるようにして、第1の透明面材10に形成される。
前記反射防止層は、屈折率の異なる層を複数層積層することで、外光の反射を防止する機能を発揮する層である。反射防止層は、例えばスパッタリング法、蒸着法、湿式コーティング法等により形成できる。
前記防汚層、撥水層または撥油層は、フッ素樹脂またはシリコーン樹脂等を含む樹脂薄膜を第1の透明面材10上に形成することで、防汚、撥水または撥油の機能を発揮する層である。前記したフッ素樹脂またはシリコーン樹脂等を含む樹脂薄膜は、例えば、蒸着により形成できる。
遮光部は、セラミック印刷または有機印刷法により第1の透明面材10に設けられる。また、遮光部を有する透明樹脂フィルムを第1の透明面材10に接着剤などを介して貼り合わせて形成してもよい。遮光部の形状は限定されず、枠状や線状が挙げられる。
第1の透明面材10として、例えば、店舗やオフィス等に用いられる透明な開口部、室内を仕切るパーティション等の可動式部材、自立型のサイネージの保護ガラス等を使用できる。
(第2の透明面材)
第2の透明面材20は、第1の透明面材10と同様の材料、または、表示パネルを使用できる。表示パネルとしては、液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminescense)ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル等が挙げられる。表示パネルは、例えば不図示の記憶装置に記憶されている画像や、ネットワークを介して接続するコンピュータやサーバ等から送信される画像を表示する。第2の透明面材20が表示パネルである場合、表示パネルの表示面に第1の粘着層30が接着し、第1の透明面材10に貼り合わされる。
図2には示さないが、表示装置100には、表示パネル20の第1の粘着層30と接しない面にバックライトを有する場合がある。バックライトは、発光ダイオード(LED)等の発光素子と、導光板と、必要に応じてプリズムシート、光拡散シート等の1枚または複数枚の光学フィルムと、ミラーとを備える。バックライトは、フレームに固定される。そして、フレームは筐体に固定され、筐体は第1の透明面材10に両面粘着テープ等により固定される。これにより、バックライトは、表示パネル20に対向して配置される。
(第1の粘着層)
第1の粘着層30は、透明接着剤又は透明粘着剤(以下、総称して透明接着剤という)、透明接着テープ又は透明粘着テープ等を使用できる。透明接着剤としては、例えば透明樹脂や、液状の硬化性樹脂組成物等が用いられる。第1の粘着層30は25℃で1Hzにおける貯蔵せん断弾性率が、1×10〜1×10Paであることが好ましい。貯蔵せん断弾性率が前記した範囲にあれば、第1の透明面材10と第2の透明面材20との接合の際に生じ得る空隙を比較的容易に消失できる。また、第2の透明面材20が表示パネルである場合、表示ムラの発生を抑制できる。同様の理由から、前記貯蔵せん断弾性率は、1×10〜1×10Paがより好ましく、1×10〜1×10Paがさらに好ましい。
第1の粘着層30の厚さは、0.03mm〜3mmが好ましく、0.1mm〜1.5mmがより好ましい。第1の粘着層30の厚さが0.03mm以上であれば、第1の透明面材10の外側から外力等が加えられた際に、第1の粘着層30が外力による衝撃を十分に低減し、第2の透明面材(または表示パネル)20を保護できる。また、第1の透明面材10と第2の透明面材(または表示パネル)20との間に、第1の粘着層30の厚さ未満の寸法の異物が混入しても、第1の粘着層30の厚さが変化しないため、異物混入による光透過性能への影響が抑制される。また、第2の透明面材20が表示パネルである場合、表示部の視認性を確保する点で、第1の粘着層30の厚さは3mm以下であることが好ましい。
第1の粘着層30の接触角は樹脂層40の値よりも小さければ特に限定されない。
第1の粘着層30の吸水率は樹脂層40の値よりも大きければ特に限定されない。
第1の粘着層30の形状は特に限定されず、第2の透明面材20の形状および大きさに応じて自由に変更できる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態の表示装置200を説明する。第2の実施形態の説明は、図4を用いて以下に詳細に説明する。第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と同様の説明については省略する。図4は、第1の透明面材10、第2の透明面材20および表示パネル50がこの順で粘着層を介して積層されている表示装置200を示す断面図である。
第1の透明面材10および第2の透明面材20は第1の粘着層30を介して積層される。そして、第1の粘着層30の周縁の少なくとも一部には、第1の粘着層30よりも水に対する接触角が大きい樹脂層40を有する。第1の透明面材10、第2の透明面材20、第1の粘着層30および樹脂層40は、第1の実施形態で説明したものを使用できる。ただし、第2の実施形態においては、第2の透明面材20として表示パネルは使用しない。
第2の実施形態においては、第2の透明面材20に遮光部を形成することが好ましい。なお、遮光部の位置は、第1の粘着層30と接する面でもよく、第2の粘着層60と接する面でもよい。遮光部の材料および形状は第1の実施形態と同様である。
表示パネル50は、液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminescense)ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル等が挙げられる。図4では、液晶表示パネルを用いた表示装置200を例に挙げて説明しているが、表示パネル50は、上記したものを使用できる。表示パネル50は、例えば不図示の記憶装置に記憶されている画像や、ネットワークを介して接続するコンピュータやサーバ等から送信される画像を表示する。
表示パネル50は、第2の透明面材20と第2の粘着層60を介して積層される。
第2の粘着層60は、第1の粘着層30と同じものでもよく、異なるものでもよい。第2の粘着層60は、透明接着剤又は透明粘着剤(以下、総称して透明接着剤という)、透明接着テープ又は透明粘着テープ等を使用できる。透明接着剤としては、例えば透明樹脂や、液状の硬化性樹脂組成物等が用いられる。第2の粘着層60は25℃で1Hzにおける貯蔵せん断弾性率が、1×10〜1×10Paであることが好ましい。貯蔵せん断弾性率が前記した範囲にあれば、第2の透明面材20と表示パネル50との接合の際に生じ得る空隙を比較的容易に消失できる。また、表示パネル50の表示ムラの発生を抑制できる。同様の理由から、前記貯蔵せん断弾性率は、1×10〜1×10Paがより好ましく、1×10〜1×10Paがさらに好ましい。
第1の粘着層30は、第2の粘着層60よりも面積が大きいことが好ましい。また、第1の粘着層30と第2の粘着層60とは物性、厚さ、材料のいずれもが同じものを用いてもよく、これらの中で一つ以上が異なるものを用いてもよい。
図4に示すように、表示装置200には、表示パネル50の第2の粘着層60と接しない面にバックライト61を有する。バックライト61は、図示しない発光ダイオード(LED)等の発光素子と、導光板と、必要に応じてプリズムシート、光拡散シート等の1枚または複数枚の光学フィルムと、ミラーとを備える。バックライト61は、フレーム62に固定される。そして、フレーム62は第2の透明面材20に両面粘着テープ63により固定される。これにより、バックライト61は、表示パネル50に対向して配置される。なお、図4では、本実施形態においては、筐体は、第2の透明面材20の遮光部を有する部に両面粘着テープ63で固定されている。
<製造方法>
本実施形態の積層体または表示装置の製造方法を説明する。以下では、第1の実施形態の表示装置100および第2の実施形態の表示装置200を製造する手順を例に挙げて以下に詳細に説明する。なお、第1の実施形態の表示装置100および第2の実施形態の表示装置200の製造方法は下記に限定されない。
図5に示す工程で第1の実施形態の表示装置100を製造する。まず、第2の透明面材(表示パネル)20に第1の粘着層30を貼合する(S1)。この時、第1の粘着層30の両面に保護フィルムを有するものであれば、一方の保護フィルムを剥離して表示パネル20の所望の部に貼合し、他の保護フィルムは剥離せずに第1の粘着層30に密着させておく。
次いで、第1の粘着層30の他の保護フィルムを剥離し、表示パネル20を第1の透明面材10に貼合する(S2)。この時、表示パネル20を全体にまたは局所的に湾曲させ、第1の粘着層30の一部を第1の透明面材10に貼合させ、湾曲を解除しながら、徐々に貼合前線を進める方法が好ましい。このような方法により、第1の粘着層30と第1の透明面材10の貼合界面に気泡が発生することを防止できる。
第1の透明面材10と表示パネル20を第1の粘着層30を介して積層した後、第1の粘着層30の周縁の少なくとも一部に樹脂層40を形成する(S3)。この時、樹脂層40の未効果の原料を塗布し、流動させ、原料を硬化させて樹脂層40を形成する。
以上により、表示装置100が形成される。
図6に示す工程で第2の実施形態の表示装置200を製造する。まず、第2の透明面材20の両面に、第1の粘着層30と第2の粘着層60とをそれぞれ貼合する(S11)。この時、第1の粘着層30および第2の粘着層60の両面に保護フィルムを有するものであれば、一方の保護フィルムを剥離してそれぞれ第2の透明面材20の所望の場所に貼合し、他の保護フィルムは剥離せずに、第1の粘着層30および第2の粘着層60に密着させておく。
次いで、第2の透明面材20に貼合されている第1の粘着層30の他方の保護フィルムを剥離して、第1の透明面材に貼合する(S12)。この時、第2の透明面材20を全体にまたは局所的に湾曲させ、第1の粘着層30の一部を第1の透明面材10に貼合させ、湾曲を解除しながら、徐々に貼合前線を進める方法が好ましい。このような方法により、第1の粘着層30と第1の透明面材10の貼合界面に気泡が発生することを防止できる。
第1の透明面材10と第2の透明面材20を第1の粘着層30を介して積層した後、第1の粘着層30の周縁の少なくとも一部に樹脂層40を形成する(S13)。この時、樹脂層40の未効果の原料を塗布し、流動させ、原料を硬化させて樹脂層40を形成する。
第1の透明面材10と第2の透明面材20を第1の粘着層30を介して積層した後、第2の透明面材20の第2の粘着層60の他方の保護フィルムを剥離して、第2の透明面材20に表示パネル50を貼合する(S14)。この時、表示パネル50を全体にまたは局所的に湾曲させて、第2の粘着層60を介して、第2の透明面材20に貼合させることが好ましい。このような方法により、第2の粘着層60と表示パネル50の貼合界面に気泡が発生することを防止できる。そして、バックライト61およびフレーム62を、バックライト61が表示パネル50に対向するように配置する。
以上により、表示装置200が形成される。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。表示装置の各構成要素の形状、個数、配置、材料等については、上記実施形態に限ることなく、適宜変更が可能である。
本発明の実施形態を、実施例を用いて説明する。
(実施例1)
第1の透明面材(ソーダライムガラス、サイズ:30mm×20mm)と、第2の透明面材(ソーダライムガラス、サイズ:30mm×20mm)を準備した。
第2の透明面材に粘着層としてのアクリル系粘着剤(スリーエムジャパン株式会社製、商品名:Contrast Enhancement Film CEF2807)の厚さ500μmを貼付した。次いで、前記粘着層を介して、第2の透明面材を第1の透明面材に貼合した。その後、前記粘着層の全周囲に溶媒に溶かしたフッ素樹脂(旭硝子株式会社製、商品名:ルミフロン)を塗布し、その後溶媒を揮発させた。これにより、粘着層の全周囲にフッ素樹脂の樹脂層を有する積層体1を製造した。
(実施例2)
粘着層としてアクリル系粘着剤(三菱樹脂株式会社製、商品名:クリアフィットG6.2)を使用したこと以外は実施例1と同様にして積層体2を製造した。
(実施例3)
粘着層としてシリコーン系粘着剤(株式会社タイカ社製、商品名:OPT αGELN100UK)を使用したこと以外は実施例1と同様にして積層体3を製造した。
(比較例1)
粘着層の全周囲にフッ素樹脂の樹脂層を形成しないこと以外は、実施例1と同様にして積層体4を製造した。
<評価>
実施例1〜3および比較例1で使用した粘着層および樹脂層について、接触角と吸水率を下記の方法で測定した。また、粘着層の弾性率を下記の方法で測定した。さらに、上記して得られた積層体1〜4について、浸漬評価を行った。結果を表1に示す。
接触角:基板上に50mm×50mm粘着層または樹脂層のサンプルを置き、サンプルに水滴を滴下して、60秒放置した。60秒後の水の接触角を測定した。
吸水率:50mm×50mmに切断した粘着層または樹脂層のサンプルをアルミホイル上に置き、80℃で5時間放置する。次いでアルミホイル上のサンプルを25℃で24時間放置した。その後、水分率計を用いて、水分量を測定した。
貯蔵せん断弾性率:粘着層の貯蔵せん断弾性率は、レオメーター(アントンパール(Anton paar)社製、モジュラーレオメーター Physica MCR−301)を用い、測定スピンドルと透光性の定板の隙間を層状部の厚みと同一として、その隙間に粘着層を配置し、25℃にてせん断弾性率を測定した。
浸漬評価:積層体1〜4を25℃で水を満たしたバスの中に浸漬させる。浸漬後1日、7日および14日でバスから積層体を取り出し、粘着層の色の変化を観察した。粘着層の全面が透明に維持されている場合を「○」とし、粘着層の少なくとも一部に白濁が見られる場合を「×」と評価した。
Figure 2018001624
表1に示されるように、粘着層の周囲に、粘着層よりも接触角が大きい樹脂を設けた実施例1〜3で得られた積層体1〜3は、14日間水の中に浸漬しても粘着層が白濁しなかった。一方で、粘着層の周囲に樹脂を設けていない比較例1は、水に浸漬して14日経過すると、粘着層の周囲が白濁した。
このことから、接触角が大きい樹脂を粘着層の周囲に設けると、水が粘着層に付着することを防ぐことができる。
本実施例では、第1の透明面材および第2の透明面材がガラスを用いる場合で行った。しかし、第2の透明面材が表示パネルである場合も同様の結果が得られる。
本発明は、面積の異なる2以上の透明面材の積層体、面積の異なる透明面材と表示パネルとを積層した表示装置の製造に利用可能である。
100、200:表示装置
10:第1の透明面材
20:第2の透明面材(表示パネル)
30:第1の粘着層
40:樹脂層
50:表示パネル
60:第2の粘着層
61:バックライト
62:フレーム
63:両面粘着テープ

Claims (14)

  1. 第1の透明面材、第1の粘着層および第2の透明面材がこの順で積層されており、
    前記第1の透明面材の面積は、前記第2の透明面材の面積より大きく、
    前記第1の粘着層の周縁の少なくとも一部には、前記第1の粘着層よりも水に対する接触角が高い樹脂層を有することを特徴とする積層体。
  2. 前記樹脂層は、前記第1の粘着層より吸水率が低い請求項1に記載の積層体。
  3. 前記第1の粘着層が略矩形状であり、前記樹脂層は少なくとも前記第1の粘着層の上辺に有する請求項1または2に記載の積層体。
  4. 前記樹脂層は、含フッ素材料で構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
  5. 前記第1の粘着層は、25℃で1Hzにおける貯蔵せん断弾性率が、1×10〜1×10Paである請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
  6. 前記第1の粘着層の厚さは、0.03mm〜3mmである請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層体。
  7. 前記第2の透明面材が表示パネルである請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体。
  8. 第1の透明面材、第1の粘着層、第2の透明面材、第2の粘着層および表示パネルがこの順で積層されており、
    前記第1の透明面材の面積は、前記第2の透明面材の面積のより大きく、
    前記第1の透明面材と前記第2の透明面材の間の前記第1の粘着層の周縁の少なくとも一部には、前記第1の粘着層よりも水に対する接触角が大きい樹脂層を有することを特徴とする表示装置。
  9. 前記樹脂層は、前記第1の粘着層より吸水率が低い請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記第1の粘着層が略矩形状であり、前記樹脂層は少なくとも前記第1の粘着層の上辺に有する請求項8または9に記載の表示装置。
  11. 前記樹脂層は、含フッ素材料で構成されている請求項8〜10のいずれか1項に記載の表示装置。
  12. 前記第1の粘着層の厚さは、0.03mm〜3mmである請求項8〜11のいずれか1項に記載の表示装置。
  13. 前記第2の透明面材と前記表示パネルの間の第2の粘着層は、25℃で1Hzにおける貯蔵せん断弾性率が、1×10〜1×10Paである請求項8〜12のいずれか1項に記載の表示装置。
  14. 前記表示パネルが、液晶ディスプレイパネルまたは有機ELディスプレイパネルである請求項8〜13のいずれか1項に記載の表示装置。
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