JP2018001562A - ルーズリーフ綴具 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の強度を大きく低下させることなしに、スライド開放機構による半リング部分の有効な開き動作を実現することのできるルーズリーフ綴具を提供する。【解決手段】長手方向に相互に隣接するシャフト連結部4及びシャフト把持部6のそれぞれの端部に、基板2a、2bの前記長手方向の相対変位に伴い、互いに接触して摺動することにより、対をなす半リング部分3a、3bの先端部を互いに離隔させる基板2a、2bの回動変位をもたらす軸部スライド開放機構8を設ける。【選択図】図1

Description

この発明は、互いに平行な向きに延びる二枚の基板の長手方向に沿う相対変位及び回動変位により、各基板に形成した複数対の半リング部分を、それらのそれぞれの先端部が互いに近接してリング形状をなす閉鎖位置と、それぞれの先端部が互いに離隔する開放位置との間で移動可能に構成してなるルーズリーフ綴具に関するものであり、特には、使用者によるルーズリーフ綴具の操作性を向上させることのできる技術を提案するものである。
この種のルーズリーフ綴具の従来技術としては、出願人自身による特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1には、二枚の基板の相互の隣接箇所のそれぞれに、基板の長手方向に沿う相対変位に伴い、互いに接触して摺動することにより、対をなす半リング部分の先端部を互いに離隔させる基板の回動変位をもたらすスライド開放機構を設けたルーズリーフ綴具が記載されている。
特許文献1に記載のルーズリーフ綴具では、使用者が、基板を長手方向に沿って相対変位させる操作を行うことで、スライド開放機構により、半リング部分が開く方向への基板の回動変位が生じるので、当該相対変位の後の使用者の更なる操作としての基板の回動変位を行うことなしに、半リング部分が開放位置に移動することになる。その結果として、このルーズリーフ綴具は、使用者による操作性を向上させることができるという利点を有する。
特許第5792405号公報
ところで、特許文献1のルーズリーフ綴具では、スライド開放機構としてのガイド傾斜面を有する突起部及び突起受容溝部等を、基板の回動変位の際の回転中心となる両端固定シャフトから離れた基板の所定の位置に設けている。
それ故に、このスライド開放機構は、基板の横断面で視て回転中心からの距離が離れた基板の位置に設けられていることに起因して、上記の突起部の突出高さ等をある程度高くしなければ、基板どうしの十分大きな回動変位を生じさせることができず、スライド開放機構により実現可能な半リング部分の開き角度には制限があった。
一方、上記のルーズリーフ綴具では、突起部及び突起受容溝部等のスライド開放機構を基板に設けていることから、その部分での基板の剛性の低下が否めない。それにより、突起部及び突起受容溝部をさらに大きくできないことは勿論、特に利便性を考慮して基板の幅を狭くした場合は、長手方向に沿う相対変位や回動変位が繰り返し行われる種々の使用に耐え得るほどの基板の所要の強度が確保できなくなる可能性がある。
したがって、このルーズリーフ綴具は、スライド開放機構による半リング部分の開き動作及び、基板の強度の観点で改善の余地があった。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題に対処するべくなされたものであり、それの目的とするところは、基板の強度を大きく低下させることなしに、スライド開放機構による半リング部分の有効な開き動作を実現することのできるルーズリーフ綴具を提供することにある。
この発明のルーズリーフ綴具は、互いに平行な向きで隣り合わせに配置した二枚の基板と、それらの基板のそれぞれに一体に形成されて、該基板の表面側に延びる複数対の半リング部分と、少なくとも一方の基板の裏面から隆起して該基板に一体に形成されるとともに、基板の長手方向に互いに離隔させて配置した二個以上のシャフト連結部と、該基板の裏面側で基板の長手方向に沿って延びて、両端部のそれぞれが前記シャフト連結部に一体に固定される一本以上の両端固定シャフトと、他方の基板に一体に設けられて、前記両端固定シャフトを把持する一個以上のシャフト把持部とを具えてなり、各基板が長手方向に沿って相互に逆向きにずれる長手方向の相対変位、及び、各基板がシャフト把持部に把持させた両端固定シャフトの周りで回動する回動変位により、複数対の半リング部分を、対をなす該半リング部分のそれぞれの先端部が互いに近接してリング形状を形成する閉鎖位置と、対をなす該半リング部分のそれぞれの先端部が互いに離隔する開放位置との間で移動可能としたものであって、長手方向に相互に隣接するシャフト連結部及びシャフト把持部のそれぞれの端部に、基板の前記長手方向の相対変位に伴い、互いに接触して摺動することにより、対をなす半リング部分の先端部を互いに離隔させる基板の回動変位をもたらす軸部スライド開放機構が設けられてなるものである。
ここでは、前記軸部スライド開放機構として、シャフト連結部及びシャフト把持部の前記端部のそれぞれに、長手方向に直交する平面に対して傾斜し、半リング部分の閉鎖位置からの基板の長手方向の相対変位に伴い、互いに接触するとともに摺動する少なくとも一対のガイド傾斜面が形成されることが好ましい。
より好ましくは、前記ガイド傾斜面が、両端固定シャフトの周りで螺旋状をなす湾曲面状に形成される。
なお、この発明のルーズリーフ綴具では、対をなすガイド傾斜面を設けた前記シャフト連結部及びシャフト把持部を、半リング部分の閉鎖位置で、対をなすガイド傾斜面が互いに離隔する位置に配置することが好ましい。
この発明のルーズリーフ綴具は、前記基板の裏面側に、二枚の基板の相互を、前記基板の長手方向の相対変位に抗する向きのみに付勢する弾性部材を配置することができる。
また、この発明のルーズリーフ綴具では、シャフト把持部又はシャフト連結部の端面に、該端面から窪む係合凹部を設け、当該端面に隣接するシャフト把持部又はシャフト連結部の端面に、半リング部分の閉鎖位置で前記係合凹部に嵌まり込むとともに、基板の長手方向の相対変位に伴い、前記係合凹部から外れる係合凸部を設けることが好ましい。
この場合、前記係合凹部を設けた前記シャフト把持部又はシャフト連結部の端面に、基板の長手方向の相対変位により前記係合凹部から外れた係合凸部が、半リング部分の開放位置で当接するストッパー壁部を設けることがより好ましい。
また好ましくは、シャフト把持部を筒状とし、筒状のシャフト把持部の側壁に、該シャフト把持部の軸線方向の全長にわたるスリットを設け、前記スリットを、前記係合凸部が嵌り込む係合凹部とする。
この発明のルーズリーフ綴具では、長手方向に相互に隣接するシャフト連結部及びシャフト把持部のそれぞれの端部に、所定の軸部スライド開放機構を設けたことにより、当該基板よりも両端固定シャフトに近い位置に存在する軸部スライド開放機構は、従来のルーズリーフ綴具のような基板に設けたスライド開放機構に比して、基板どうしを大きく回動変位させることができる。
また、このルーズリーフ綴具では、基板にスライド開放機構を設けることに起因する基板の強度低下の問題も生じ得ない。
したがって、この発明のルーズリーフ綴具によれば、基板の強度を大きく低下させることなしに、スライド開放機構による半リング部分の有効な開き動作を実現することができる。
この発明の一の実施形態に係るルーズリーフ綴具を示す斜視図である。 図1のルーズリーフ綴具の他の方向から観た斜視図である。 図1のルーズリーフ綴具を構成する綴具構成部材を示す側面図及び背面図である。 図1のルーズリーフ綴具のシャフト連結部に設けたガイド傾斜面を示す部分拡大側面図及び斜視図である。 図1のルーズリーフ綴具のシャフト把持部に設けたガイド傾斜面を示す部分拡大側面図及び斜視図である。 図1のルーズリーフ綴具のガイド傾斜面による軸部スライド開放機構の動作を示す部分拡大側面図及び斜視図である。 図6に続く軸部スライド開放機構の動作を示す部分拡大側面図及び斜視図である。 図7に続く軸部スライド開放機構の動作を示す部分拡大側面図及び斜視図である。 図1のルーズリーフ綴具の側面図及び背面図である。 この発明のルーズリーフ綴具に設けることのできるホールド壁部の変形例を示す部分拡大斜視図である。
以下に図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1及び2に例示するルーズリーフ綴具1は、一方向に向けて延びる略四角形の横断面を有する棒状をなす一方の基板2aと、一方の基板2aと平行する向きで隣り合わせに配置した同様の形状の他方の基板2bと、それらの基板2a、2bのそれぞれの外側面Sに形成されて、その外側面Sから基板2a、2bの表面F側に実質的に半円環状に延びる複数対、図では八対の半リング部分3a、3bとを具えてなる。図示の実施形態では八対の半リング部分3a、3bを設けているが、半リング部分の個数及び基板2a、2bの長さは仕様ないし規格に応じて適宜変更することができる。
このルーズリーフ綴具1では、図1に示すように、少なくとも一方の基板2a、2bの裏面Bに、その裏面Bから隆起するとともに、基板2a、2bの長手方向に沿って互いに離隔して位置する二個以上の略円柱状等のシャフト連結部4を、その一方の基板2a、2bと一体に設け、そして、それらのシャフト連結部4の間に、裏面Bから一定の間隔をおいて基板2a、2bと平行に延びる両端固定シャフト5を配置し、この両端固定シャフト5の各端部を、シャフト連結部4のそれぞれに一体的に連結する。また、他方の基板2b、2aの裏面Bには、基板2a、2bの長手方向で両端固定シャフト5の配設位置と対応する隣接位置に、両端固定シャフト5の周囲を、その周方向の一部を除いて取り囲むシャフト把持部6を、他方の基板2b、2aと一体に設けている。
そしてここでは、他方の基板2b、2aのシャフト把持部6を、一方の基板2a、2bの両端固定シャフト5にその周囲を取り囲むようにして嵌め込むことで、両基板2a、2bを相互に連結するとともに、シャフト把持部6が両端固定シャフト5の周りで相対的に摺動変位可能とし、それにより、両端固定シャフト5の周りでの基板2a、2bの回動変位を実現する。
また、この実施形態では、シャフト把持部6の軸線方向の長さを、両端固定シャフト5の同様の長さよりも短くすることにより、両端固定シャフト5の各端部が連結されるシャフト連結部4の間での、軸線方向に沿うシャフト把持部6の移動を可能にしている。この構成により、基板2a、2bは長手方向に沿って相互に逆向きに相対変位することが可能になり、かかる長手方向の相対変位に伴い、半リング部分3a、3bは、それらの各先端部が基板2a、2bの幅方向で相互に整合する整合位置(閉鎖位置)と、各先端部が前記幅方向で相互にずれる不整合位置との間で移動することになる。
半リング部分3a、3bを閉じた状態から開くには、使用者は、半リング部分3a、3bの閉鎖位置で、基板2a、2bを長手方向に相対変位させて、半リング部分3a、3bを不整合位置に移動させた後、両端固定シャフト5の周りでの基板2a、2bの回動変位により、半リング部分3a、3bが開放位置へ移動することにより行うことができる。
なお、図示の実施形態のルーズリーフ綴具1は、図3に示すような綴具構成部材7を二個組み合せて構成されている。すなわち、この綴具構成部材7は、先述したような基板2aもしくは2b、半リング部分3aもしくは3b、シャフト連結部4、両端固定シャフト5及びシャフト把持部6を一体として有するものであり、同一形状の二個の綴具構成部材7のそれぞれの両端固定シャフト5とシャフト把持部6を嵌め合わせて、ルーズリーフ綴具1を構成する。
綴具構成部材7は好ましくは、樹脂材料の射出成形により形成したプラスチック製の樹脂成形品とする。
ここにおいて、このようなルーズリーフ綴具1で、半リング部分3a、3bを開く際の使用者による基板2a、2bの回動操作を補助するため、この発明では、長手方向に相互に隣接するシャフト連結部4及びシャフト把持部6のそれぞれの端部に、基板2a、2bの長手方向の相対変位に伴い、互いに接触して摺動することにより、基板2a、2bの回動変位をもたらす軸部スライド開放機構8を設ける。これにより、使用者は、半リング部分3a、3bの閉鎖位置で、基板2a、2bを長手方向に相対変位させる操作を行うだけで、軸部スライド開放機構8により、基板2a、2bの回動変位が生じるので、使用者によるルーズリーフ綴具1の操作性が向上する。
より詳細には、この実施形態では、シャフト連結部4の端部に、図4に示すように、基板2a、2bの長手方向に直交する平面に対して傾斜するガイド傾斜面9を設けるとともに、そのシャフト連結部4の端部に隣接するシャフト把持部6の端部に、図5に示すように、基板2a、2bの長手方向に直交する平面に対して傾斜するガイド傾斜面10を設けている。
図示のルーズリーフ綴具1では、使用者が、基板2a、2bのそれぞれの長手方向の端部に設けた拡径部分2c、2dを摘みとして把持して、図6に示す半リング部分3a、3bの閉鎖位置から基板2a、2bを長手方向に相対変位させた際に、シャフト連結部4のガイド傾斜面9とシャフト把持部6のガイド傾斜面10が、図7に示すように相互に接触した後、互いの表面上で摺動することにより、使用者が基板2a、2bを長手方向に相対変位させることによる長手方向の力の向きが、それらのガイド傾斜面9、10で、基板2a、2bを回動変位させる向きに変換される。それに伴い、図8に示すように、半リング部分3a、3bが閉鎖位置へ移動する動作が生じることになる。なお、図6に示す半リング部分3a、3bの閉鎖位置では、ガイド傾斜面9とガイド傾斜面10は互いに離隔して位置している。
特にここでは、基板2a、2bの横断面で、回転中心となる両端固定シャフト5に極めて近接するシャフト連結部4及びシャフト把持部6に、軸部スライド開放機構8としてのガイド傾斜面9、10を設けたことにより、両端固定シャフトから離れた基板にスライド開放機構を設ける従来技術に比して、基板2a、2bの長手方向の小さいストロークでも、基板2a、2bの大きな回動変位が生じるので、軸部スライド開放機構8による有効な回動動作を実現することができる。
その結果として、このルーズリーフ綴具1によれば、使用者が、基板2a、2bを長手方向に相対変位させる操作を行うと、軸部スライド開放機構8により、半リング部分3a、3bが大きく開くので、半リング部分3a、3bを開く際の、使用者によるルーズリーフ綴具1の操作性を有効に向上させることができる。
またこのルーズリーフ綴具1では、基板2a、2bではなく、軸部の一部を構成するシャフト連結部4及びシャフト把持部6に軸部スライド開放機構8を設けることから、基板2a、2bの剛性低下のおそれがない。
シャフト連結部4及びシャフト把持部6のそれぞれの端部に設けるガイド傾斜面9、10は、両端固定シャフト5の周りで螺旋状をなす湾曲面状とすることが好ましい。より具体的には、この軸部スライド開放機構8では、シャフト連結部4に設けたガイド傾斜面9は、両端固定シャフト5の周囲の一部を旋回しつつ、ガイド傾斜面10を設けたシャフト把持部6側に向けて延びるやや凹状の湾曲面を有し、この一方、シャフト把持部6に設けたガイド傾斜面10は、両端固定シャフト5の周囲の一部を旋回しながら、ガイド傾斜面9を設けたシャフト連結部4側に向けて延びるやや凸状の湾曲面を有する。
これによれば、基板2a、2bの長手方向の相対変位に際して、ガイド傾斜面9の凹状の湾曲面とガイド傾斜面10の凸状の湾曲面が整合して、互いの表面上を円滑に摺動するので、軸部スライド開放機構8による回動動作がさらに滑らかに行われる。
なお、上述した軸部スライド開放機構8のように、シャフト連結部4及びシャフト把持部6のそれぞれに、対をなすガイド傾斜面9、10を設けることは、この発明の必須の構成ではない。たとえば、図示は省略するが、シャフト連結部又はシャフト把持部の一方の端部に、長手方向に直交する平面に対して傾斜する傾斜面を設けるとともに、他方の端部に、その傾斜面上をスライドする突起状部分を設けること等によっても、基板の相対変位に伴う回動変位を実現することができる。つまり、シャフト連結部4及びシャフト把持部6のそれぞれの隣接端部に、使用者が作用させる長手方向の力の向きを、基板2a、2bの長手方向の相対変位に伴い、基板2a、2bが回動変位する向きに変換することのできる形状等が形成されていればよい。
軸部スライド開放機構8は、一箇所以上設けることができるが、図示の実施形態では、基板2a、2bの長手方向の中央域を隔てた二箇所設けている。これにより、長手方向の一方側の半部と他方側の半部とで、それぞれの軸部スライド開放機構8による有効な回動動作が行われることになる。
なお、図示のルーズリーフ綴具1では、基板2a、2bの背面B側の長手方向の中央域に、コイルばね等の弾性部材11を、その軸線方向を基板2a、2bの長手方向とほぼ一致させて配置している。
この弾性部材11は、一方の基板2a側のシャフト連結部4の端面と他方の基板2b側のシャフト連結部4の端面との間に挟み込まれて配置されており、基板2aと基板2bとを、その長手方向の相対変位に抗する向き、より詳細には、半リング部分3a、3bを整合位置(閉鎖位置)へ戻す向きに付勢するものである。
弾性部材11としては、図示は省略するが、コイル状の本体部の軸線方向の両端部に半径方向外側に延びる脚部を設けた、いわゆるねじりコイルばねとするも可能であり、この場合、半リング部分3a、3bの開放位置への移動が、当該ねじりコイルばねの脚部の付勢力によっても補助される。
但し、弾性部材11をねじりコイルばねとする場合、ルーズリーフ綴具1を製造するに際し、二個の綴具構成部材7を組み立てるときに、ねじりコイルばねを配置することに手間がかかるという問題がある。
そして、この発明では、上述した軸部スライド開放機構8が、半リング部分3a、3bの開放動作を補助するので、ねじりコイルばねは必ずしも必要ではない。それ故に、弾性部材11としては、二枚の基板2a、2bの相互を、長手方向の相対変位に抗する向きのみに付勢する、脚部なしのコイルばねとすることが、製造時の作業性の観点から好適である。
弾性部材11の配設域には、弾性部材11の軸線方向の各端側のそれぞれで、弾性部材11をその両側方で保持する二対のホールド壁部12を、基板2a、2bの裏面Bから一体に突出させて設けている。対をなすホールド壁部12は、弾性部材11の周囲に沿って延びるも、基板2a、2bの幅方向中央域で途切れていることから、ルーズリーフ綴具1の製造時に二個の綴具構成部材7を組み合せた後、弾性部材11をその途切れた箇所から押し込んでそこに配置することができ、弾性部材11を容易に取り付けることができる。また、弾性部材11を配置した後は、ホールド壁部12により、弾性部材11の意図しない脱落が防止される。対をなすホールド壁部12は、図9に示すところから解かるように、半リング部分3a、3bの閉鎖位置で、長手方向に互いに若干ずれる位置に設けており、対をなすものどうしが長手方向に離隔させて位置させていることにより、半リング部分3a、3bを開放位置へ移動させた際に、各ホールド壁部12がそれらの相互間に入り込むので、半リング部分3a、3bを大きく開くことが可能になる。
あるいは、図10に示すように、弾性部材11の軸線方向の全体にわたって長手方向に連続して延びる一対のホールド壁部12aとすることもできる。このホールド壁部12aでも、二個の綴具構成部材7を組み合せた後に、基板2a、2bの幅方向中央域の途切れた箇所から、その内側に弾性部材11を配置することができる。図10に示す一対のホールド壁部12aは、上述した二対のホールド壁部12に比して、半リング部分3a、3bの開き角度は制限されるものの、二個の綴具構成部材7の強固な連結を実現することができ、それにより、綴具構成部材7の意図しない分解を防止することができる。
仕様によっては、弾性部材11を設けないこともあり、この場合、上記のホールド壁部12、12aの配設は必ずしも必要ではない。
ところで、この実施形態では、図9(a)に示すように、上述したシャフト把持部6及びシャフト連結部4のうち、互いに隣接するシャフト把持部6又はシャフト連結部4の端面に、該端面から窪む係合凹部13を設け、その端面に隣接するシャフト把持部6又はシャフト連結部4の端面に、半リング部分3a、3bの閉鎖位置で前記係合凹部13に嵌まり込むとともに、基板2a、2bの長手方向の相対変位に伴い、係合凹部13から外れる係合凸部14を設けることが好ましい。
なお、図示のルーズリーフ綴具1では、たとえば円筒等の筒状をなすシャフト把持部6の側壁には、図9(a)に示すように、シャフト把持部6内へ両端固定シャフト5を嵌め込むための、基板2a、2bの長手方向と平行なその軸線方向の全長にわたって延びるスリット6aを設けている。そして、一部のシャフト把持部6及びシャフト連結部4では、シャフト把持部6に設けたスリット6aに、上記の係合凸部14を係合させている。このように、スリット6aを係合凹部13として用いることも可能である。
これらの係合凹部13及び係合凸部14は、半リング部分3a、3bの閉鎖位置では互いに係合して、半リング部分3a、3bを開きを防止するロック手段として機能する。
一方、使用者が、半リング部分3a、3bを開くために、基板2a、2bをその長手方向に沿って相対変位させた場合、係合凸部14は、係合凹部13から外れてロックが解除され、その後、先述した軸部スライド開放機構8の機能に基いて、半リング部分3a、3bが開く方向に基板2a、2bが回動変位するに伴って、係合凸部14は、係合凹部13を設けたシャフト把持部6又はシャフト連結部4の端面上をスライドする。
しかる後、この実施形態では、係合凸部14は、半リング部分3a、3bの開放位置で、シャフト把持部6又はシャフト連結部4から突出させて設けたストッパー壁部15に当接する(図3(a)参照)。これにより、半リング部分3a、3bが所定の開き角度となる開放位置に到達した際に、係合凸部14とストッパー壁部15との当接により、半リング部分3a、3bの更なる開きを防止することができる。
なおここでは、ストッパー壁部15は、半リング部分3a、3bの閉鎖位置で係合凹部13に入り込む係合凸部14の側面に形成されている。つまり、この実施形態では、相互に隣接するシャフト把持部6及びシャフト連結部4のそれぞれに形成された係合凸部14が、所定の開き角度の半リング部分3a、3bの開放位置で相互に当接して、半リング部分3a、3bの更なる開きを防止するストッパー壁部15としても機能する。
なお、上述したルーズリーフ綴具1では、半リング部分3a、3bの先端部は、先端側に向かうに従って次第に先細りの楔状になるように、半リング部分3a、3bの幅方向の半分を除去するとともに、それと対をなすものでは、これとは逆半分を同様の楔状に除去した形状としている。さらにここでは、半分を除去した側の楔状の先端部の側面の内側に、対をなすものの先端部の裏側に設けた先端凹部に整合する受け板を設けている。
このような形状の半リング部分3a、3bの先端部は、閉鎖位置にて相互の引っ掛かりなしで整合してリング形状を形成する。
1 ルーズリーフ綴具
2a、2b 基板
2c、2d 拡径部分
3a、3b 半リング部分
4 シャフト連結部
5 両端固定シャフト
6 シャフト把持部
6a スリット
7 綴具構成部材
8 軸部スライド開放機構
9、10 ガイド傾斜面
11 弾性部材
12、12a ホールド壁部
13 係合凹部
14 係合凸部
15 ストッパー壁部
F 表面
B 裏面
S 外側面

Claims (8)

  1. 互いに平行な向きで隣り合わせに配置した二枚の基板と、それらの基板のそれぞれに一体に形成されて、該基板の表面側に延びる複数対の半リング部分と、少なくとも一方の基板の裏面から隆起して該基板に一体に形成されるとともに、基板の長手方向に互いに離隔させて配置した二個以上のシャフト連結部と、該基板の裏面側で基板の長手方向に沿って延びて、両端部のそれぞれが前記シャフト連結部に一体に固定される一本以上の両端固定シャフトと、他方の基板に一体に設けられて、前記両端固定シャフトを把持する一個以上のシャフト把持部とを具えてなり、
    各基板が長手方向に沿って相互に逆向きにずれる長手方向の相対変位、及び、各基板がシャフト把持部に把持させた両端固定シャフトの周りで回動する回動変位により、複数対の半リング部分を、対をなす該半リング部分のそれぞれの先端部が互いに近接してリング形状を形成する閉鎖位置と、対をなす該半リング部分のそれぞれの先端部が互いに離隔する開放位置との間で移動可能としたルーズリーフ綴具であって、
    長手方向に相互に隣接するシャフト連結部及びシャフト把持部のそれぞれの端部に、基板の前記長手方向の相対変位に伴い、互いに接触して摺動することにより、対をなす半リング部分の先端部を互いに離隔させる基板の回動変位をもたらす軸部スライド開放機構が設けられてなるルーズリーフ綴具。
  2. 前記軸部スライド開放機構として、シャフト連結部及びシャフト把持部の前記端部のそれぞれに、長手方向に直交する平面に対して傾斜し、半リング部分の閉鎖位置からの基板の長手方向の相対変位に伴い、互いに接触するとともに摺動する少なくとも一対のガイド傾斜面が形成されてなる請求項1に記載のルーズリーフ綴具。
  3. 前記ガイド傾斜面が、両端固定シャフトの周りで螺旋状をなす湾曲面状に形成されてなる請求項2に記載のルーズリーフ綴具。
  4. 対をなすガイド傾斜面を設けた前記シャフト連結部及びシャフト把持部を、半リング部分の閉鎖位置で、対をなすガイド傾斜面が互いに離隔する位置に配置してなる請求項2又は3に記載のルーズリーフ綴具。
  5. 前記基板の裏面側に、二枚の基板の相互を、前記基板の長手方向の相対変位に抗する向きのみに付勢する弾性部材を配置してなる請求項1〜4のいずれか一項に記載のルーズリーフ綴具。
  6. シャフト把持部又はシャフト連結部の端面に、該端面から窪む係合凹部を設け、当該端面に隣接するシャフト把持部又はシャフト連結部の端面に、半リング部分の閉鎖位置で前記係合凹部に嵌まり込むとともに、基板の長手方向の相対変位に伴い、前記係合凹部から外れる係合凸部を設けてなる請求項1〜5のいずれか一項に記載のルーズリーフ綴具。
  7. 前記係合凹部を設けた前記シャフト把持部又はシャフト連結部の端面に、基板の長手方向の相対変位により前記係合凹部から外れた係合凸部が、半リング部分の開放位置で当接するストッパー壁部を設けてなる請求項6に記載のルーズリーフ綴具。
  8. シャフト把持部を筒状とし、筒状のシャフト把持部の側壁に、該シャフト把持部の軸線方向の全長にわたるスリットを設け、前記スリットを、前記係合凸部が嵌り込む係合凹部としてなる請求項6又は7に記載のルーズリーフ綴具。
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