JP2018001409A - スチームブレイクユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレイク残りの発生をなくして確実にブレイクすることのできるスチームブレイクユニットを提供する。【解決手段】スクライブラインSが形成された脆性材料基板Mに対して相対的に移動しながら基板Mの表面にスチームを噴射することによってスクライブラインSに沿って基板MをブレイクするスチームブレイクユニットAにおいて、基板Mの移動方向と直交する方向に形成されたスクライブラインSを押圧する押圧バー10を備え、当該押圧バー10は、スチーム噴射後にスクライブラインSへの押圧を実行するようにした構成とする。【選択図】図3
Description
本発明は、ガラス等の脆性材料基板をスクライブラインに沿ってブレイクするために用いられるスチームブレイクユニットに関する。
通常、脆性材料基板(以下、単に「基板」という)をブレイクする場合、まずカッターホイールやレーザを用いて基板表面にスクライブラインを形成し、このスクライブラインを設けた面とは反対側の面からスクライブラインに沿ってブレイクバーを押し付けてブレイクする方法が多用されている。この方法では、ブレイクバーの機械的な押し付けによって基板を撓ませてブレイクするものであるから、スクライブラインの亀裂を厚み方向全体にわたって確実に浸透させることができ、ブレイク残りが生じることなく基板を分断することができる。
また、上記ブレイクバーに代えて、特許文献1に示すようなスチームブレイク方法がある。
この方法は、スクライブラインが形成されたガラス基板の表面に、約100〜250℃の水蒸気をノズル部から噴射し、スクライブラインが形成された領域を熱と圧力によって集中的に膨張させて、スクライブラインの亀裂を厚み方向に浸透させることにより基板をスクライブラインに沿ってブレイクするというものである。
この方法は、スクライブラインが形成されたガラス基板の表面に、約100〜250℃の水蒸気をノズル部から噴射し、スクライブラインが形成された領域を熱と圧力によって集中的に膨張させて、スクライブラインの亀裂を厚み方向に浸透させることにより基板をスクライブラインに沿ってブレイクするというものである。
ところが、このスチームブレイク方法では、スチームの温度やスクライブラインの亀裂の深さの微妙な変化、または基板の厚み等によって亀裂の進展が不十分でブレイク残りが発生する場合がある。ブレイク残りが発生すると、分断すべき単位基板が互いに繋がった状態で残ってしまい、次工程への搬送の際に単位基板同士の端面がこじれて傷付くことにより端面強度が劣化したり、次工程のステージ上に正しい姿勢で配置させることができなかったりする等のトラブルが発生する。
そこで本発明は、上記課題を解決して確実かつ効率よくブレイクすることのできるスチームブレイクユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では次のような技術的手段を講じた。すなわち、本発明のスチームブレイクユニットは、スクライブラインが形成された脆性材料基板に対して相対的に移動しながら前記脆性材料基板の表面にスチームを噴射することによって前記スクライブラインに沿って前記脆性材料基板をブレイクするスチームブレイクユニットにおいて、前記移動の方向と直交する方向に形成されたスクライブラインを押圧する押圧バーを備え、前記押圧バーは、スチームが噴射されたあとで前記スクライブラインへの押圧を実行するように形成されていることを特徴とする。
ここで、前記スチームブレイクユニットは、前記脆性材料基板に対する相対的な移動と前記スクライブラインの直上での停止を反復するように形成され、前記押圧バーは、前記停止の状態において前記スクライブラインを押圧する構成とするのがよい。
本発明によれば、スチームの熱と圧力によってスクライブラインの亀裂を進展させたあと、押圧バーによってスクライブラインの部分を押し付けることにより、スチームによる亀裂の進展が不十分でブレイク残りが生じていても押圧バーの押し付けによって繋がっている部分が完全分断され、確実にスクライブラインをブレイクすることができる。これにより、ブレイクされた基板を次工程に搬送する際に単位基板同士の端面がこじれて傷付くことにより端面強度が劣化したり、次工程のステージ上に正しい姿勢で配置させられなかったりする等のトラブルの発生を防止することができるといった効果がある。
上記発明において、前記押圧バーが、前記移動の方向と直交する方向に位置調整可能に形成されている構成とするのがよい。
これにより、分断すべき基板のサイズやスクライブラインの長さに応じて押圧バーを適正な位置に調整することが可能となり、効果的にブレイクすることができる。
これにより、分断すべき基板のサイズやスクライブラインの長さに応じて押圧バーを適正な位置に調整することが可能となり、効果的にブレイクすることができる。
以下において、本発明のスチームブレイクユニットの詳細を、図に示した実施例に基づき説明する。
図1、2は、本発明に係るスチームブレイクユニットAを備えたブレイク装置1を示すものである。ブレイク装置1は、基板送り方向に沿って水平な姿勢で直線状に配列された第一支持部材2と第二支持部材3とを備えている。本実施例では、第一支持部材2と第二支持部材3はベルトコンベアで構成され、第一支持部材2が上流側、第二支持部材3が下流側となり、上流側の第一支持部材2から下流側の第二支持部材3に向かって分断すべき基板Mが搬送されるようになっている。なお、以下において基板Mの送り方向をY方向といい、送り方向と直交する方向をX方向という。
図1、2は、本発明に係るスチームブレイクユニットAを備えたブレイク装置1を示すものである。ブレイク装置1は、基板送り方向に沿って水平な姿勢で直線状に配列された第一支持部材2と第二支持部材3とを備えている。本実施例では、第一支持部材2と第二支持部材3はベルトコンベアで構成され、第一支持部材2が上流側、第二支持部材3が下流側となり、上流側の第一支持部材2から下流側の第二支持部材3に向かって分断すべき基板Mが搬送されるようになっている。なお、以下において基板Mの送り方向をY方向といい、送り方向と直交する方向をX方向という。
第一支持部材2と第二支持部材3の間で、搬送される基板Mの通過を許容する間隔をあけた状態で上部並びに下部スチームブレイクユニットA、Aが配置されている。これら上下のスチームブレイクユニットA、Aは、門型のブリッジ4のX方向に延びる水平なガイド5(図3参照)に取り付けられている。上部並びに下部スチームブレイクユニットA、Aは、それぞれ複数(本実施例では7つ)で形成され、ガイド5に沿ってX方向に位置調整可能に取り付けられている。
本実施例において、分断対象となる基板Mは、上側の第一基板M1と下側の第二基板M2とを貼り合わせた貼り合わせ基板であって、先行するスクライブ工程で、上下の基板M1、M2の表面において相対する位置に一定の間隔をあけてX方向に延びる複数のスクライブラインSが予め形成されている。
本実施例において、分断対象となる基板Mは、上側の第一基板M1と下側の第二基板M2とを貼り合わせた貼り合わせ基板であって、先行するスクライブ工程で、上下の基板M1、M2の表面において相対する位置に一定の間隔をあけてX方向に延びる複数のスクライブラインSが予め形成されている。
それぞれのスチームブレイクユニットAは、図4に示すように、Y方向下流側に向かってガイド5から突出して形成され、基板Mに向かってスチームを噴射するノズル部6が設けられている。ノズル部6は、加熱室7を介して水供給口8に連通されており、ヒータ9により加熱室7で加熱された蒸気が所定のタイミングで弁(図示外)を開放することによりノズル部6から噴射するように形成されている。
また、スチームブレイクユニットAには、ノズル部6よりY方向下流側に離れた位置で、基板Mの表面に向かって昇降する押圧バー10が設けられている。この押圧バー10は、全てのスチームブレイクユニットAに備えるようにしてもよく、あるいは選択された複数のユニット、例えば図1に示すように左右両端と中央に位置するスチームブレイクユニットAにのみ備えるようにしてもよい。また、押圧バー10は、X方向に長い板状材からなり、シリンダ等の昇降機構11により昇降できるように形成されている。
そして、ブレイク装置1における、ベルトコンベアの搬送制御、ノズル部6からの噴射制御(弁の開閉制御)、押圧バー10の昇降制御は、コンピュータからなる制御部20により行われる。
次に、上記のブレイク装置1を用いた基板Mのブレイク動作を図1〜4に基づき説明する。
まず、図3(a)に示すように、基板MをスクライブラインSがX方向に向いた姿勢で第一支持部材2上に載置し、基板Mを下流側に搬送する。
まず、図3(a)に示すように、基板MをスクライブラインSがX方向に向いた姿勢で第一支持部材2上に載置し、基板Mを下流側に搬送する。
基板MのスクライブラインSが上下のスチームブレイクユニットA、Aの間を通過する過程において、図3(b)に示すように、スクライブラインSに向かってスチームブレイクユニットAのノズル部6から約100〜250℃のスチームが噴射される。これにより、スクライブラインSが形成された領域が熱と圧力によって集中的に膨張し、スクライブラインSの亀裂が厚み方向に浸透する。また、多くのスクライブラインは厚み全域にわたって亀裂が浸透してブレイクされるが、一部のスクライブラインには亀裂の進展が不十分でブレイク残りが発生している場合がある。このようなブレイク残りを完全分断するために次の工程が行われる。
スチームブレイクユニットA、Aのノズル部6からスチームを噴射したあと、図3(c)に示すように、スクライブラインSが押圧バー10、10の位置にきたときに基板Mの搬送を停止する。このタイミングは制御部20によりベルトコンベアの搬送速度から算出される。そして、上下の押圧バー10、10を昇降させてスクライブラインSの部分を軽く叩くように押し付ける。この押し付けによる基板Mの撓みや衝動によってスクライブラインSのブレイク残り部分が完全分断される。このようにして順次後続のスクライブラインSの亀裂がノズル部6からのスチームと押圧バー10の押し付けとによって完全分断されて第二支持部材3により下流側に搬送され、次の工程に移される。
本発明では上記のように、スチームの熱と圧力によってスクライブラインSの亀裂を進展させたあと、押圧バー10によってスクライブラインSの部分を押し付けることにより、スチームによる亀裂の進展が不十分でブレイク残りが生じていても次の押圧バー10の押し付けによって繋がっている部分が完全分断され、確実にスクライブラインSをブレイクすることができる。これにより、ブレイクされた基板を次工程に搬送する際に単位基板同士の端面がこじれて傷付くことにより端面強度が劣化したり、次工程のステージ上に正しい姿勢で配置させられなかったりする等のトラブルの発生を防止することができる。
また、上記実施例において、押圧バー10を備えたスチームブレイクユニットAが、X方向に延びるガイド5に沿ってX方向に位置調整可能に取り付けられているので、分断すべき基板MのサイズやスクライブラインSの長さに応じてその位置を適正な位置に調整することができる。
上記実施例では、第一基板M1と第二基板M2を貼り合わせた貼り合わせ基板Mをブレイクする場合について説明したが、本発明のスチームブレイクユニットAは、表面にスクライブラインSを有する単板の基板のブレイクにも適用することができる。この場合は、上下のスチームブレイクユニットA、Aのうち、スクライブラインSに相対する何れか一方のスチームブレイクユニットAのみを使用し、上記と同様に、ノズル部6からスチームを噴射させてスクライブラインSの亀裂を進展させたあと、押圧バー10によってスクライブラインSの部分を押し付けることにより、ブレイク残りのない状態で完全にスクライブラインSに沿って基板をブレイクすることができる。
以上、本発明の代表的な実施例について説明したが、本発明は必ずしも上記の実施例構造のみに特定されるものではない。例えば、上記実施例では、基板Mを載置してY方向、すなわち、上流から下流に搬送する支持部材2、3をコンベアで形成したが、これに代えて、チャックやロボットアーム等で基板Mの縁部を掴んでY方向に搬送するような構成とすることもできる。
また、上記実施例では、基板Mを第一支持部材2と第二支持部材3によりY方向へ移動させるようにしたが、基板Mを停止させておいてスチームブレイクユニットA、Aを移動させるようにしてもよい。その他本発明では、その目的を達成し、請求の範囲を逸脱しない範囲内で適宜修正、変更することが可能である。
また、上記実施例では、基板Mを第一支持部材2と第二支持部材3によりY方向へ移動させるようにしたが、基板Mを停止させておいてスチームブレイクユニットA、Aを移動させるようにしてもよい。その他本発明では、その目的を達成し、請求の範囲を逸脱しない範囲内で適宜修正、変更することが可能である。
本発明は、表面にスクライブラインを備えた脆性材料基板をスクライブラインに沿ってブレイクするスチームブレイクユニットに利用することができる。
A スチームブレイクユニット
M 脆性材料基板
M1 第一基板
M2 第二基板
S スクライブライン
1 ブレイク装置
2 第一支持部材
3 第二支持部材
4 ブリッジ
5 ガイド
6 ノズル部
10 押圧バー
M 脆性材料基板
M1 第一基板
M2 第二基板
S スクライブライン
1 ブレイク装置
2 第一支持部材
3 第二支持部材
4 ブリッジ
5 ガイド
6 ノズル部
10 押圧バー
Claims (3)
- スクライブラインが形成された脆性材料基板に対して相対的に移動しながら前記脆性材料基板の表面にスチームを噴射することによって前記スクライブラインに沿って前記脆性材料基板をブレイクするスチームブレイクユニットにおいて、
前記移動の方向と直交する方向に形成されたスクライブラインを押圧する押圧バーを備え、
前記押圧バーは、スチームが噴射されたあとで前記スクライブラインへの押圧を実行するように形成されているスチームブレイクユニット。 - 前記押圧バーは、前記移動の方向と直交する方向に位置調整可能に形成されている請求項1に記載のスチームブレイクユニット。
- 前記スチームブレイクユニットは、前記脆性材料基板に対する相対的な移動と前記スクライブラインの直上での停止を反復するように形成され、
前記押圧バーは、前記停止の状態において前記スクライブラインを押圧するように形成されている請求項1または2に記載のスチームブレイクユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016126135A JP2018001409A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | スチームブレイクユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016126135A JP2018001409A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | スチームブレイクユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018001409A true JP2018001409A (ja) | 2018-01-11 |
Family
ID=60945595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016126135A Pending JP2018001409A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | スチームブレイクユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018001409A (ja) |
-
2016
- 2016-06-27 JP JP2016126135A patent/JP2018001409A/ja active Pending
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