JP2018001322A - 裁断ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】裁断刃の高速の往復運動を実現すると共に、振動等が発生しない機構を備えた裁断ヘッドを提供すること。【解決手段】回転駆動源200の回転運動を、往復運動軸Xに沿った往復運動へと変換し、裁断刃500を往復運動させる裁断ヘッド100であって、第1駆動機構300と第2駆動機構400は、前記往復運動軸Xを対称軸として、互いに線対称となるように配置され、第1クランクロッド340の他端部341と、第2クランクロッド440の他端部441は、連結軸520によって互いに連結され、当該連結軸520を中心に回転可能であり、前記裁断刃500は、前記往復運動軸Xに沿うように、前記連結軸520に固定されていることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本願発明は、裁断機の裁断刃を往復駆動させる機構を備えた裁断ヘッドに関するものである。
従来から、様々な裁断機が開発されており、例えば、特許文献1に示す裁断機が知られている。そして、当該裁断機の裁断ヘッド1000は、図6に示すように、第1変換機構1010、第2変換機構1020、及び合成機構1030から構成されている。この第1変換機構1010は、第1回転軸1011の回転運動を、第1回転軸1011の一端に固定される第1偏心カム1012から第1クランクロッド1013に伝達して、第1クランクロッド1013の往復運動に変換するものである。そして、第2変換機構1020は、仮想平面1009aに関して、第1変換機構1010と対称の構造をしている。さらに、この第2変換機構1020の第2回転軸1021は、第1回転軸1011に対して等速、かつ逆方向に回転している。
また、この合成機構1030の連結ブロック1031の両端は、第1クランクロッド1013の第1連結軸1016、及び第2クランクロッド1023の第2連結軸1026にそれぞれ、回転可能に軸支されている。そして、合成機構1030の連結ブロック1031には、第1変換機構1010および第2変換機構1020によってそれぞれ回転運動から変換される往復運動が第1クランクロッド1013および第2クランクロッド1023を介してそれぞれ与えられ、仮想平面1009aに関する対称性から、軸線1032a方向の成分のみが抽出され、合成されている。この抽出及び合成される軸線1032a方向の成分で、ナイフ駆動シャフト1032が往復駆動し、裁断刃を往復駆動させることになる。また、ナイフ駆動シャフト1032に対して、軸線1032a方向の往復運動を案内するために、案内機構1034も設けられている。
ところで、この裁断ヘッド1000では、第1変換機構1010および第2変換機構1020によってそれぞれ回転運動から変換される往復運動を、ナイフ駆動シャフト1032へ伝達するために、連結ブロック1031を採用している。ただ、この連結ブロック1031を採用することで、当該連結ブロック1031自体の重さが、駆動機構全体の重量を増加させ、ナイフ駆動シャフト1032に固定された裁断刃を、高速で往復運動させることの妨げとなっている。
また、連結ブロック1031は、その両端が、第1連結軸1016及び第2連結軸1026によって、第1クランクロッド1013および第2クランクロッド1023に回転可能に連結されている。そのため、ナイフ駆動シャフト1032を滑らかに往復運動させるためには、その両端の連結軸での動きは完全に同期させることが望ましい。しかしながら、各部材の加工精度や組み付け精度には限界があるので、両端のクランクロッド及び連結軸の動きには、僅かなズレが生じる。そのため、連結ブロック1031にはズレにより振動等が生じ、ナイフ駆動シャフト1032にも僅かな振動等が生じる。そして、高速で運動させると振動が大きくなり、駆動機構に損傷を与え、危険である。このように、この振動は、ナイフ駆動シャフト1032に固定された裁断刃を、高速で往復運動させる妨げとなるのである。
さらに、その振動を抑制し、ナイフ駆動シャフト1032を滑らかに運動させるために、軸線1032aに沿って延びる長尺状の案内機構1034(スライダー)が設けられている。この案内機構1034は、ナイフ駆動シャフト1032の表面に面接触して、振動やブレを強制的に押さえつけるものである。ただ、案内機構1034の表面をナイフ駆動シャフト1032が面接触しながら摺動するので、摩擦が大きく、互いの表面にグリス等の潤滑材を常に供給する必要がある。そのため、それだけコストが嵩み、メンテナンスも面倒である。
特願2004−562017
そこで、本願発明は、上記問題に鑑み、裁断刃の高速の往復運動を実現すると共に、振動等が発生しない機構を備えた裁断ヘッドを提供するものである。
上記課題を解決するために、本願発明の裁断ヘッドは、回転駆動源の回転運動を、往復運動軸に沿った往復運動へと変換し、裁断刃を往復運動させる裁断ヘッドであって、前記回転駆動源からの回転運動が伝達される第1回転軸と、当該第1回転軸に固定された第1回転体と、当該第1回転体上において前記第1回転軸から偏心した位置に設けられた第1クランクロッド接続軸と、当該第1クランクロッド接続軸に回転可能に連結された第1クランクロッドとを備えた、第1駆動機構と、前記第1回転軸の回転運動と等速で尚且つ逆方向の回転運動が、前記回転駆動源から伝達される第2回転軸と、当該第2回転軸に固定された第2回転体と、当該第2回転体上において前記第2回転軸から偏心した位置に設けられた第2クランクロッド接続軸と、当該第2クランクロッド接続軸に回転可能に連結された第2クランクロッドとを備えた、第2駆動機構と、を備え、前記第1駆動機構と前記第2駆動機構は、前記往復運動軸を対称軸として、互いに線対称となるように配置され、前記第1クランクロッドの他端部と、前記第2クランクロッドの他端部は、連結軸によって互いに連結され、当該連結軸を中心に回転可能であり、前記裁断刃は、前記往復運動軸に沿うように、前記連結軸に固定されていることを特徴としている。
上記特徴によれば、第1クランクロッド及び第2クランクロッドが、連結軸によって直接連結されているので、従来のような、連結ブロック1031(図6参照)が不要となる。そのため、従来と比較して、連結ブロック1031が不要となった分だけ、重量が軽くなることから、裁断刃をより高速で駆動させることができる。さらに、第1クランクロッドと第2クランクロッドとが、連結軸によって、往復運動軸上で回転可能に連結されているので、従来のような両端の連結軸間でのズレが生じず、振動も生じない。その結果、連結軸に固定された裁断刃を、従来よりも高速で、安定して往復運動させることができる。
さらに、本願発明の裁断ヘッドは、裁断刃を前記往復運動軸に沿って案内するガイドローラーを備えることを特徴としている。
本願発明によれば、従来と比較して振動やブレが生じないことから、裁断刃の表面と転がりながら点接触するガイドローラーによって、裁断刃を往復運動軸Xに沿って十分案内することができる。さらに、ガイドローラーは、転がりながら点接触するので、裁断刃の表面との摩擦が少なく、従来のような潤滑材が不要となり、メンテナンスが非常に容易となる。
本願発明の裁断ヘッドによれば、裁断刃の高速の往復運動を実現すると共に、振動等が発生することがない。
本願発明の裁断ヘッドを備えた裁断機の全体斜視図である。 本願発明の裁断ヘッドの正面図である。 本願発明の裁断ヘッドの側面図である。 (a)は、本願発明の裁断ヘッドの駆動部分を示した正面図、(b)は当該駆動部分を示した側面図、(c)は当該駆動部分を示した平面図、(d)は当該駆動部分の第1クランクロッド及び第2クランクロッドを示した平面図である。 (a)から(d)は、本願発明の裁断ヘッドの駆動部分を示すもので、当該駆動部分の動作の様子を示した正面図である。 本願発明の背景技術の一例として示す裁断ヘッドの駆動部分を示す正面図である。
100 裁断ヘッド
200 回転駆動源
300 第1駆動機構
310 第1回転軸
320 第1回転体
330 第1クランクロッド接続軸
340 第1クランクロッド
341 他端部
400 第2駆動機構
410 第2回転軸
420 第2回転体
430 第2クランクロッド接続軸
440 第2クランクロッド
441 他端部
500 裁断刃
520 連結軸
X 往復運動軸

以下に、本願発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本願発明の裁断ヘッド100(又は、裁断刃駆動装置と呼ぶ。)が取り付けられた裁断機110の全体斜視図を示している。この裁断機110は、平坦で長尺状の搬送ベルト120を備えており、当該搬送ベルト120上に布Vを載せて、長尺方向へ移動させる。そして、裁断ヘッド100は、搬送ベルト120の長尺方向及び短尺方向へ移動可能に制御されており、布Vを所望の形状に裁断することができる。
次に、図2及び図3を参照して、裁断ヘッド100の構造について説明する。裁断ヘッド100は、主に、回転運動を発生させる回転駆動源200、当該回転駆動源200の回転運動を往復運動軸Xに沿った往復運動へと変換する第1駆動機構300及び第2駆動機構400、さらに、当該第1駆動機構300及び第2駆動機構400に固定された裁断刃500、並びに、当該裁断刃500を案内する中央案内部600及び先端案内部700から構成されている。なお、各部材は、金属性であり、回転駆動源200から伝達される回転運動及び往復運動に耐えられる剛性を備える。
この回転駆動源200は、外部から電源を供給されて駆動するモーターから構成されており、その他、回転運動を発生させる従来の装置を採用することもできる。また、第1駆動機構300及び第2駆動機構400は、回転駆動源200に内蔵されたタイミングベルトを介して連結され、そして、第1駆動機構300と第2駆動機構400のそれぞれは、互いに等速で、かつ、逆方向に回転するように構成されている。また、第1駆動機構300と第2駆動機構400は、往復運動軸Xに対して線対称となるように配置されている。さらに、当該第1駆動機構300及び第2駆動機構400に連結固定された裁断刃500も、当該往復運動軸Xに沿うように配置されている。なお、往復運動軸Xは、搬送ベルト120の長尺方向に対して直角に交わる。
また、長尺状の裁断刃500の中腹付近には、裁断刃500を囲むようにして略筒状の中央案内部600が配置されている。この中央案内部600の内部には、複数のガイドローラー(回転体)610が回転可能に軸支されている。また、このガイドローラー610は、中央案内部600に着脱可能に取り付けられている。そして、ガイドローラー610は裁断刃500を挟み込むように、裁断刃500の両側面に当接し、裁断刃500が常に往復運動軸X上に位置できるように、裁断刃500を案内している。さらに、裁断刃500が往復運動しても、ガイドローラー610は回転しながら、裁断刃500の両側面に接触し(より具体的には、裁断刃500の両側面と点接触し)、裁断刃500を案内しているので、裁断刃500が往復運動軸Xからズレることなく、確実に往復運動軸Xに沿って往復運動することができるのである。なお、この中央案内部600は、裁断刃500を案内するガイドローラー610を含む以外にも、裁断刃500の刃幅を測定する装置等、裁断刃500の状態を計測可能な各種装置を内蔵している。
また、裁断刃500の先端付近には、略円盤状の先端案内部700が配置されている。この先端案内部700の内部には、複数のガイドローラー710が回転可能に軸支されている。また、このガイドローラー710は、先端案内部700に着脱可能に取り付けられている。そして、ガイドローラー710は、裁断刃500を挟み込むように、、裁断刃500の両側面に接触し(より具体的には、裁断刃500の両側面と点接触し)、裁断刃500が常に往復運動軸X上に位置できるように、裁断刃500を案内している。さらに、裁断刃500が往復運動しても、ガイドローラー710は回転しながら、裁断刃500の両側面に当接し、裁断刃500を案内しているので、裁断刃500が、往復運動軸Xからズレることなく、確実に往復運動軸Xに沿って往復運動することができるのである。なお、この先端案内部700は、裁断時に下降して、布等の裁断対象を押さえる役割もしている。
次は、図4を参照して、本願発明の裁断ヘッド100の駆動部分である第1駆動機構300及び第2駆動機構400の構造について詳しく説明する。
まず、図4に示すように、第1駆動機構300は、回転駆動源200に連結された第1回転軸310と、当該第1回転軸310に連結固定された円盤状の第1回転体320と、第1回転体320に回転可能に連結された第1クランクロッド340(又は、第1連結体と呼ぶ。)とからなる。第1回転軸310は、回転駆動源200によって回転中心軸311を中心に回転運動する。そして、第1回転体320は、自身の中心が回転中心軸311に一致するように、第1回転軸310に固定されている。そのため、第1回転軸310が回転すると、第1回転軸310と一体となった第1回転体320は、回転中心軸311を中心に回転運動することになる。なお、回転中心軸311は、往復運動軸Xに対して直角に交わっている。
また、円柱状の第1クランクロッド接続軸330は、第1回転体320上において、第1回転軸310からズレた位置に、すなわち、第1回転軸310から偏心した位置に固定されている。さらに、第1クランクロッド340の一端部341はリング状になっており、そのリング部分が、円柱状の第1クランクロッド接続軸330に嵌め合わせられ、回転可能に連結している。したがって、第1クランクロッド340の一端部341は、第1クランクロッド接続軸330を中心に回転することができる。
一方、図4(a)に示すように、第2駆動機構400は、往復運動軸Xを対称軸として、第1駆動機構300と線対称となるように構成されている。具体的には、第2駆動機構400は、回転駆動源200に連結された第2回転軸410と、当該第2回転軸410に連結固定された円盤状の第2回転体420と、第2回転体420に回転可能に連結された第2クランクロッド440(又は、第2連結体と呼ぶ。)とからなる。第2回転軸410は、回転駆動源200によって回転中心軸411を中心に回転運動する。さらに、第2回転軸410は、回転駆動源200によって、第1回転軸310の回転運動と同期しながら、等速で、尚且つ逆方向に回転するように制御されている。
また、第2回転体420は、自身の中心が回転中心軸411に一致するように、第2回転軸410に固定されているので、第2回転軸410が回転すると、第2回転軸410と一体となった第2回転体420は、回転中心軸411を中心に回転運動することになる。したがって、第2回転体420は、第1回転体320の回転運動と同期しながら、同じ速度で、尚且つ逆方向に回転することになる。なお、回転中心軸411は、往復運動軸Xに対して直角に交わり、回転中心軸311と平行になっている。
また、第2クランクロッド接続軸430は、第2回転体420上において、第2回転軸410からズレた位置に、すなわち、第2回転軸410から偏心した位置に固定されている。さらに、第2クランクロッド440の一端部441はリング状になっており、そのリング部分が、円柱状の第2クランクロッド接続軸430に嵌め合わせられ、回転可能に連結されている。したがって、第2クランクロッド440の一端部441は、第2クランクロッド接続軸430を中心に回転することができる。
そして、第1クランクロッド340の他端部342と第2クランクロッド440の他端部442は、連結軸520によって互いに回転可能に連結されている。具体的には、図4(d)に示すように、第1クランクロッド340の他端部342は、2つに枝分かれしたリング部343とリング部344で構成され、一方の第2クランクロッド440の他端部442も、2つに枝分かれしたリング部443とリング部444で構成されている。そして、円柱状の連結軸520が、すべてのリング部を貫通するように連結されている。これにより、第1クランクロッド340の他端部342は連結軸520を中心に回転可能に連結され、第2クランクロッド440の他端部442は連結軸520を中心に回転可能に連結されることになる。
なお、各リング部の内側に、ベアリング(軸受け)を設けて、より滑らかな回転運動を可能にしている。特に、連結軸520は、第1クランクロッド340及び第2クランクロッド440が連結されて、強い外力を受けるため、各クランクロッドのリング部と連結軸520との間にベアリングを設けることで、外力の影響を受けない、より滑らかな回転運動を実現している。
また、裁断刃500の後端側は取付部510に固定されており、当該取付部510は、固定具511によって、連結軸520に固定されている。具体的には、この固定具511はボルトで構成されるもので、上下方向、すなわち往復運動軸X方向に延びるように設けられた連結軸520の貫通孔に挿通している。そして、当該貫通孔に挿通された固定具511の頭部は連結軸520の上側面に当接し、固定具511の先端部は取付部510に螺合固定されている。これにより、裁断刃500は、往復運動軸Xに沿うように、連結軸520に固定されることになる。なお、当該固定具511を緩めれば、固定具511と取付部510の螺合固定は外れて、連結軸520から裁断刃500を容易に取り外す事ができる。
では次に、図5を参照して、裁断ヘッド100の動作について説明する。なお、回転駆動源200によって、第1回転体320及び第2回転体420は、互いに等速で、尚且つ逆方向に同期しながら回転している。
まず、図5(a)から図5(b)にかけて、第1回転体320は第1回転軸310を中心に90度反時計回り(左周り)に回転し、第2回転体420は第2回転軸410を中心に90度時計回り(右回り)に回転する。すると、第1クランクロッド接続軸330は第1回転軸310から偏心した位置に配置されているので、第1回転体320の回転によって、第1クランクロッド接続軸330は第1回転軸310の右側へ上昇する。同様に、第2クランクロッド接続軸430は第2回転軸410から偏心した位置に配置されているので、第2回転体420の回転によって、第2クランクロッド接続軸430は第2回転軸410の左側へ上昇する。当然、第1駆動機構300及び第2駆動機構400は、往復運動軸Xを対称軸として線対称の関係にあるので、第1クランクロッド接続軸330及び第2クランクロッド接続軸430がそれぞれ上昇する距離も等しい。
すると、この上昇した第1クランクロッド接続軸330及び第2クランクロッド接続軸430に、第1クランクロッド340及び第2クランクロッド440を介して、連結された裁断刃500も上昇することになる。ただし、第1クランクロッド340の一端部341は第1クランクロッド接続軸330と回転可能に連結され、第2クランクロッド440の一端部441は第2クランクロッド接続軸430と回転可能に連結され、さらに、第1クランクロッド340の他端部342と第2クランクロッド440の他端部442は、連結軸520に回転可能に連結されている。そのため、各連結箇所が回転するので、裁断刃500を往復運動軸Xに沿って滑らかに上昇させることができるのである。これは、第1クランクロッド340と第2クランクロッド440との間の角度が、図5(a)の角度α1から図5(b)の角度α2へと大きくなっていることからも理解できる。
次に、図5(b)から図5(c)にかけて、第1回転体320は第1回転軸310を中心に90度反時計回りに回転し、第2回転体420は第2回転軸410を中心に90度時計回りに回転する。すると、第1回転体320の回転によって、第1クランクロッド接続軸330は第1回転軸310の真上へ上昇する。同様に、第2回転体420の回転によって、第2クランクロッド接続軸430は第2回転軸410の真上へ上昇する。当然、第1駆動機構300及び第2駆動機構400は、往復運動軸Xを対称軸として線対称の関係にあるので、この上昇する距離も等しい。
すると、第1クランクロッド340及び第2クランクロッド440に連結された裁断刃500も上昇することになるが、第1クランクロッド接続軸330、第2クランクロッド接続軸430、及び連結軸520の各連結箇所が回転するので、裁断刃500を往復運動軸Xに沿って滑らかに上昇させることができるのである。これは、第1クランクロッド340と第2クランクロッド440との間の角度が、図5(b)の角度α2から図5(c)の角度α3へと小さくなっていることからも理解できる。
次に、図5(c)から図5(d)にかけて、第1回転体320は第1回転軸310を中心に90度反時計回りに回転し、第2回転体420は第2回転軸410を中心に90度時計回りに回転する。すると、第1回転体320の回転によって、第1クランクロッド接続軸330は第1回転軸310の左側へ下降する。同様に、第2回転体420の回転によって、第2クランクロッド接続軸430は第2回転軸410の右側へ下降する。当然、第1駆動機構300及び第2駆動機構400は、往復運動軸Xを対称軸として線対称の関係にあるので、この下降する距離も等しい。
すると、第1クランクロッド340及び第2クランクロッド440に連結された裁断刃500も下降することになるが、第1クランクロッド接続軸330、第2クランクロッド接続軸430、及び連結軸520の各連結箇所が回転するので、裁断刃500を往復運動軸Xに沿って滑らかに下降させることができる。これは、第1クランクロッド340と第2クランクロッド440との間の角度が、図5(c)の角度α3から図5(d)の角度α4へと小さくなっていることからも理解できる。
次に、図5(d)から図5(a)にかけて、第1回転体320は第1回転軸310を中心に90度反時計回りに回転し、第2回転体420は第2回転軸410を中心に90度時計回りに回転する。すると、第1回転体320の回転によって、第1クランクロッド接続軸330は第1回転軸310の真下へ下降する。同様に、第2回転体420の回転によって、第2クランクロッド接続軸430は第2回転軸410の真下へ下降する。当然、第1駆動機構300及び第2駆動機構400は、往復運動軸Xを対称軸として線対称の関係にあるので、この下降する距離も等しい。
すると、第1クランクロッド340及び第2クランクロッド440に連結された裁断刃500も下降することになるが、第1クランクロッド接続軸330、第2クランクロッド接続軸430、及び連結軸520の各連結箇所が回転するので、裁断刃500を往復運動軸Xに沿って滑らかに下降させることができる。これは、第1クランクロッド340と第2クランクロッド440との間の角度が、図5(d)の角度α4から図5(a)の角度α1へと大きくなっていることからも理解できる。
上記の図5(a)から(d)で説明したように、往復運動軸Xを対称軸として互いに線対称の関係にある第1回転体320及び第2回転体420が、等速で尚且つ逆方向に回転すると、連結軸520は往復運動軸Xに沿って上下に運動することになり、当該連結軸520に固定された裁断刃500も往復運動軸Xに沿って、滑らかに上下に運動することになる。そして、任意の速度で、回転駆動源200が第1回転体320及び第2回転体420を連続して回転させることで、裁断ヘッド100の裁断刃500が、往復運動軸Xに沿って上下に往復運動し、布を裁断していくのである。
このように、本願発明の裁断ヘッド100によれば、往復運動軸Xを対象軸として互いに線対称に構成された第1駆動機構300及び第2駆動機構400によって、回転駆動源200の回転運動を往復運動へ変換することができ、さらに、第1クランクロッド340の他端部342と第2クランクロッド440の他端部442は、連結軸520によって連結され、当該連結軸520を中心に回転可能であるため、連結軸520に固定された裁断刃500を往復運動軸Xに沿って滑らかに往復運動させることができる。
特に、本願発明の裁断ヘッド100は、第1クランクロッド340及び第2クランクロッド440が、一つの連結軸520によって直接連結されているので、従来のような、連結ブロック1031(図6参照)が不要となる。そのため、従来と比較して、連結ブロック1031が不要となった分だけ、駆動機構の重量が軽くなることから、裁断刃500をより高速に往復運動させることができる。
また、図6に示すように、従来では、連結ブロック1031は、その両端において、つまり、往復運動軸Xとはズレた位置において、第1連結軸1016及び第2連結軸1026によって、第1クランクロッド1013および第2クランクロッド1023と連結されていた。そのため、両側のクランクロッドや連結軸間での動きの僅かなズレによって、連結ブロック1031には振動等が生じ、裁断刃にも振動が生じていた。しかしながら、図5に示すように、本願発明の裁断ヘッド100によれば、第1クランクロッド340と第2クランクロッド440とが、一つの連結軸520によって、往復運動軸X上で回転可能に連結されているので、言い換えると、従来の連結軸を一つにまとめて、尚且つ、往復運動軸X上に位置させたので、従来のような両端の連結軸間でのズレが生じず、振動も生じない。その結果、連結軸520に固定された裁断刃500を、従来よりも高速で、安定して往復運動させることができる。
さらに、本願発明の裁断ヘッド100によれば、従来のような、切断刃の表面に面接触して、振動やブレを抑制するための案内機構1034(図6参照)が不要となる。具体的には、従来の案内機構1034(図6参照)は、裁断刃の振動やブレを強制的に押さえるために、裁断刃の表面と広い面積で面接触する必要があった。しかしながら、本願発明の裁断ヘッド100は、従来と比較して振動やブレが生じないことから、それを押さえつけるために裁断刃と面接触する必要がない。そのため、裁断刃500の表面と点接触するガイドローラー610及びガイドローラー710でも、裁断刃500を往復運動軸Xに沿って十分に案内することができるのである。なお、ガイドローラー610及びガイドローラー710は、第1駆動機構300及び第2駆動機構400の高速駆動に伴う振動やブレを主に抑制するものではなく、裁断刃500が布等を裁断している際に受ける外力等により、裁断刃500が往復運動軸Xからズレたりすることを防止するもので、任意に設けるものである。
また、本願発明の裁断ヘッド100によれば、従来のような、裁断刃と面接触して摺動させる案内機構1034(図6参照)が不要となるため、グリス等の潤滑材を供給する必要がなくなる。上述したように、本願の裁断ヘッド100によれば、裁断刃500の往復運動に伴って、転がりながら点接触するガイドローラー610及びガイドローラー710を採用することができる。そのため、ガイドローラーと裁断刃500の表面との摩擦は小さく、従来のような潤滑材が不要となり、メンテナンスが非常に容易となる。
さらに、裁断ヘッド100を構成する部品の中で消耗により交換が必要となる、裁断刃500、ガイドローラー610、及びガイドローラー710は、裁断ヘッド100から取り外しやすく、交換が容易で、メンテナンスが非常に容易である。具体的には、裁断刃500を交換する際は、固定具511(図4参照)を取り外せば、裁断刃500と連結軸520との固定が解除され、簡単に裁断刃500を交換することができる。さらに、ガイドローラー610は中央案内部600に取り付けられているが、摩擦等により消耗されるのはガイドローラー610だけなので、このガイドローラー610のみ交換すればよく、メンテナンスが容易である。同様に、ガイドローラー710は先端案内部700に取り付けられているが、摩擦等により消耗されるのはガイドローラー710だけなので、このガイドローラー710のみ交換すればよく、メンテナンスが容易である。特に、中央案内部600及び先端案内部700全体を交換するのではなく、消耗されたガイドローラー610及びガイドローラー710のみ交換すればよいので、非常に経済的である。
さらに、第1クランクロッド340の他端部342は、2つに枝分かれしたリング部343とリング部344で構成され、当該リング部343とリング部344は、連結軸520の両端において、連結軸520と連結している。同様に、第2クランクロッド440の他端部442も、2つに枝分かれしたリング部443とリング部444で構成されており、当該リング部443とリング部444は、連結軸520の両端において、連結軸520と連結している。そして、連結軸520は2つのクランクロッドから力を受ける部分なので、その負荷により歪みが生じたり、負荷のバランスが崩れて振動が生じる可能性がある。そのため、その負荷を受ける部分を、すなわち連結箇所を、自身の両端に分散させることで、連結軸520の特定の箇所に負荷が集中することを避け、又、両端に負荷を均等に分散してバランスをとっている。
なお、本願発明の裁断ヘッドは、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (2)

  1. 回転駆動源の回転運動を、往復運動軸に沿った往復運動へと変換し、裁断刃を往復運動させる裁断ヘッドであって、
    前記回転駆動源からの回転運動が伝達される第1回転軸と、当該第1回転軸に固定された第1回転体と、当該第1回転体上において前記第1回転軸から偏心した位置に設けられた第1クランクロッド接続軸と、当該第1クランクロッド接続軸に回転可能に連結された第1クランクロッドとを備えた、第1駆動機構と、
    前記第1回転軸の回転運動と等速で尚且つ逆方向の回転運動が、前記回転駆動源から伝達される第2回転軸と、当該第2回転軸に固定された第2回転体と、当該第2回転体上において前記第2回転軸から偏心した位置に設けられた第2クランクロッド接続軸と、当該第2クランクロッド接続軸に回転可能に連結された第2クランクロッドとを備えた、第2駆動機構と、を備え、
    前記第1駆動機構と前記第2駆動機構は、前記往復運動軸を対称軸として、互いに線対称となるように配置され、
    前記第1クランクロッドの他端部と、前記第2クランクロッドの他端部は、連結軸によって互いに連結され、当該連結軸を中心に回転可能であり、
    前記裁断刃は、前記往復運動軸に沿うように、前記連結軸に固定されていることを特徴とする裁断ヘッド。
  2. 前記裁断刃を前記往復運動軸に沿って案内するガイドローラーを備えることを特徴とする請求項1に記載の裁断ヘッド。
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