JP2017535902A - 光学装置及び読取装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、プレイヤにより載置されたカードの数値やゲーム結果等、ゲームに関する情報を、プロジェクタを用いてステージ上に映像で表示するゲーム装置も提案されている(特許文献2参照)。
また、特許文献2のゲーム機では、カード等を載置するステージが設けられたゲーム機筐体に支柱を設け、支柱の上にプロジェクタ等の表示装置を設置するため、大掛かりな装置となり、ゲームセンタ等に設置しづらいという問題がある。
裏面側から照射された光のうち少なくとも一部の第1光を表面に通過させると共に、所定の媒体を前記表面側に配置可能な平面板と、
前記平面板の裏面側から前記光を照射する発光部と、
前記平面板を介して、前記媒体で反射された前記第1光で露光することで、前記媒体を撮像する撮像部と、
前記発光部から照射された光のうち前記平面板にて反射された第2光の、前記撮像部への入射を禁止するように、前記発光部から照射された光の照射方向を規制する規制部と、
を備える。
をさらに備えることができる。
ことができる。
前記認識部は、前記画像、前記文字、前記図形、前記記号又は前記これらの結合を認識する
ことができる。
前記認識部は、前記第1光の反射率が他と異なる部分を認識する
ことができる。
ことができる。
前記第1光を非反射させる前記媒体の面に、複数の前記ドットからなるドットパターンが形成されており、
前記認識部は、前記ドットパターンを認識する
ことができる。
前記第1光を反射させる前記媒体の面に、複数の前記ドットからなるドットパターンが形成されており、
前記認識部は、前記ドットパターンを認識する
ことができる。
前記平面板において、複数の前記撮像部の夫々により撮像される各撮像領域は、少なくとも1つの他の前記撮像部により撮像される撮像領域と重複する重複領域を有している、
ことができる。
前記平面板は、複数の前記発光部により照射され、
前記規制部は、さらに、当該規制部が無い場合と比較して、前記平面板における光量差を抑制すると共に、光量差がある領域では光量の変化の度合を抑制するように、前記複数の発光部のうち少なくとも一部から照射された光の照射方向を規制する、
ことができる。
ことができる。
ことができる。
をさらに備えることができる。
前記透過スクリーンに可視光で画像を投影可能なプロジェクタ
をさらに備えることができる。
ことができる。
所定時間だけ前記発光部から光を照射させる制御を実行する制御部と、
前記撮像部により撮像された画像を用いて、前記平面板に配置された前記媒体を認識する認識部と、
をさらに備えることができる。
ことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学装置10の外観的構成の一例を示す斜視図である。
図1に示す光学装置10は、プレイヤが所有するカードC1,C2等(以下、これらをまとめて「カードC」と呼ぶ)を載置するためのカード配置パネル11と、当該カード配置パネル11を搭載する台座部12とを備えている。
つまり、プレイヤにとっては、光学装置10は、カードCを用いた所定のボードゲームをプレイするためのテーブルであり、カード配置パネル11は、ステージ面として機能する。
なお、プレイヤからみて、カード配置パネル11は、台座部12の上に載せられている。そこで、以下、台座部12側を「下側」とし、カード配置パネル11側を「上側」として説明をする。
また、実際には、台座部12は筐体(図示せず)により覆われて内部は視認できないが、図1の例では筐体の図示が省略されている。
図2に示すように、光学装置10は、その台座部12の筐体内部に、n個(nは2以上の任意の整数値)の規制部21−1乃至21−nと、短焦点プロジェクタ22と、n個の撮像部23−1乃至23−nと、n個のユニット制御部24−1乃至24−nと、n個の発光部25−1乃至25−nとを備える。
また、光学装置10は、その台座部12の筐体の下側に、パネル全体制御部26と、主制御部27とを備える。
つまり、図3の例では、n=10のセンサユニット30−1乃至30−nが設けられている。これらセンサユニット30−1乃至30−nは、図2に示すように、例えば台座部12の筐体下部に配置される。
センサユニット30−1乃至30−nの接続方法は、1つの輪で繋がれるチェーン接続でもよく、複数の輪で接続されてもよい。接続の方法は全く任意であり、無線接続であってもよい。センサ毎のブロック化はできなくなるが1つの基板上に複数のセンサを配置してもよい。パネル全体制御部26は、主制御部27に接続されている。主制御部27には、表示部31とスピーカ32とが接続されている。
表示部31は、本実施形態では少なくとも短焦点プロジェクタ22を含んでおり、その他図示せぬディスプレイを含めるようにしてもよい。
撮像部23のセンサの下部には、ユニット制御部24が配置される。ユニット制御部24は、CPUとフレームバッファとを含むように構成されている。メモリーを省力化するため、フレームバッファはラインバッファに変更してもよい。その際は、所定のスキャンライン方式による二値化処理を実施することになる。
撮像部23のセンサにより取り込まれた画像のデータは、ユニット制御部24のCPUにより画像処理が施される。
つまり、本実施形態では、図4に示す発光部25−1を含む全ての発光部25は、赤外光LOを発光する。
カード配置パネル11は、裏面側から照射された赤外光LOのうち少なくとも一部の第1光LSを表面に通過させる。
ここで、カードCの少なくとも一部が赤外線を拡散反射させる領域(以下、「赤外線反射領域」と呼ぶ)を含む場合、カードCの赤外線反射領域から拡散反射された赤外光は、レンズ及びIRフィルタを介して撮像部23のセンサに入射される。撮像部23のセンサは、当該赤外光で露光することで、カードCの赤外線反射領域が写る画像を撮像する。
例えば図4の例では、カード配置パネル11のうち、撮像部23−10の撮像領域P2内にカードCが配置されている。従って、撮像部23−10により撮像された画像に、カードCの赤外線反射領域が写ることになる。
この場合、撮像部23−1のセンサに入射される赤外光は、撮像部23−10側に配置された発光部25−10(図4には図示せぬ)から発光されて、カードCの赤外線反射領域にて拡散反射されたものである。
ここで、カード配置パネル11は、ガラス、アクリル、その他の平滑な裏面を有する板状の媒体である。
このため、図4に示すように、発光部25−1から発光された赤外光LOは、全てカード配置パネル11の盤面を透過して透過光LSとなるわけではなく、その一部がカード配置パネル11の盤面で鏡面反射して反射光LRとなる。
この発光部25−1からの反射光LRが仮に、当該発光部25−1の反対側に配置された撮像部23−10のセンサ(撮像領域P1を撮像する各画素群)に入射されてしまうと、撮像部23−10により撮像される画像に、外乱光として写り込んでしまう。この外乱光のため、カードCの赤外線反射領域が認識困難となるおそれがある。
そこで、本実施形態では、発光部25−1から照射された赤外光LOのうちカード配置パネル11にて鏡面反射された反射光LRの、撮像部23−10のセンサへの入射を禁止するように、発光部25−1から照射された赤外光LOの照射方向を規制する規制部21−1が設けられている。
なお、反射光LRは、規制部21−1により、発光部25−1から離間した撮像部23−10のセンサへの入射が禁止されているので、その結果として当然ながら、発光部25−1の近傍の撮像部23−1のセンサへの入射も禁止される。
ここで、カードCの位置等の解析(認識)は、実際には、撮像領域P1内で定義される所定の領域(以下、「解析領域」と呼ぶ)において行われる。したがって、より正確には、反射光LRは、仮に撮像部23−10のセンサに入射されたとしても、解析領域を撮像する各画素群に入射されなければ、カードCの赤外線反射領域の認識は可能になる。つまり、規制部21−1は、撮像部23−10のセンサを構成する各画素群のうち、解析領域を撮像する各画素群への反射光LOの入射を禁止するように、発光部25−1から照射された赤外光LOの照射方向を規制すればよい。
このように、撮像領域と解析領域とは、独立した概念の別々の領域であるが、説明の便宜上、本実施形態では撮像領域と解析領域とは一致しているものとする。
同様に、発光部25−2乃至25−10の夫々についても、カード配置パネル11の盤面にて鏡面反射された反射光LRの、撮像部23のセンサへの入射を禁止するように、発光部25−2乃至25−10の夫々から照射された光の照射方向を規制する規制部21−2乃至21−10が設けられている。
これら規制部21−1乃至21−nは、図2に示すように、例えば台座部12の筐体下部に配置される。
しかしながら、カードC(赤外線反射領域)の一部のみが、撮像部23−10の解析領域(撮像領域P2)の中に含まれている場合には、当該撮像部23−10の撮像画像だけで、カードC(赤外線反射領域)全体の認識をすることは非常に困難である。
つまり、この場合、カードC(赤外線反射領域)の残りの一部は、1以上の他の撮像部23の解析領域(図4の例では撮像部23−1の撮像領域P1)の中に含まれていることになる。
この場合、原則として、複数の撮像部23の撮像画像を合成することにより、カードC(赤外線反射領域)全体の認識が可能になる。しかしながら、解析領域を重複させない場合、カードCの重要部分(例えば後述するドットパターンの1単位等)がちょうど境界の境目に配置されてしまうと、当該重要部分の認識エラーが発生してしまうおそれもある。
そこで、本実施形態では、カード配置パネル11において、撮像部23の夫々により撮像される各解析領域は、少なくとも1つの他の撮像部23により撮像される解析領域と重複する重複領域を有している。
図4の例では、撮像部23−1の解析領域としての撮像領域P1と、撮像部23−2の解析領域としての撮像領域P2とが重複する重複領域が設けられている。
全体の解析領域は、カード配置パネル11上に定義され、図5に示すように、所定の座標系(左上端がX=0,Y=0となり、右下端がX=1999,Y=1065となる座標系)が定義される。このような座標系を、以下、「カード解析全体座標系」と呼ぶ。なお、X=0,Y=0の原点は、どの隅に配置してもよいことは言うまでもない。
全体の解析領域は、10個の撮像部23−1乃至23−10の各解析領域(図5の点線で示される各撮像領域P1乃至P10)の夫々が重複領域を有しつつ配置されて構成される。
全体の解析領域のサイズは、横W×縦Hとなる。
換言すると、10個の撮像部23−1乃至23−10が上述のように夫々配置されると、図5に示す全体の解析領域が形成される。
縦重複領域の縦方向のサイズは、縦Dh0である。つまり、解析領域の2つの長辺から夫々Dh1だけ離れた位置に縦重複領域が形成される。
横重複領域の横方向のサイズは、横Dmoである。つまり、解析領域の2つの短辺に一番近い横重複領域については、当該2つの短辺から夫々Dm1だけ離れた位置に横重複領域が形成される。2つの横重複領域の間の間隔は、横Dmoになる。
なお、図5に示すように、このような縦重複領域と横重複領域とがさらに重複する領域も存在する。
ここで、カードCが重複領域に配置されている場合には、当該重複領域を形成する複数のサブ解析領域毎に、夫々のローカル座標系でカードCの座標値が算出される。
そして、後述するパネル全体制御部26により、カードCの座標値が「カード解析全体座標系」に変換される。
このようにして、後段の主制御部27にとっては、あたかも1個の光学モジュールでカードCの位置等が解析されたのと等価な解析結果が通知されるので、カード配置パネル11全体におけるカードCの位置(カード解析全体座標系での座標値)を容易に認識することが可能になる。
しかしながら、本実施形態のカード配置パネル11のサイズは大きく、当該カード配置パネル11上を任意に移動し得るカードCについて、その位置等を解析するためには、1つのセンサユニット30では足らない。
そこで、複数個のセンサユニット30を組合せることで、あたかも1個の光学モジュール(センサユニット30)で解析したのと等価な解析を行えるようにしている。
しかしながら、本実施形態のカード配置パネル11のサイズは大きいため、1つの発光部25のみで、当該カード配置パネル11全体をムラなく(照射光量に差が無いように)赤外光を照射することは非常に困難である。
そこで、本実施形態では複数の発光部25が設けられている。
ただし、単に複数の発光部25を設けただけでは、上述したように、カード配置パネル11での反射光の写り込みが問題となるため、カード配置パネル11での反射光の撮像部23への入射を禁止すべく、規制部21が設けられている。
そこで、この問題を解決すべく、本実施形態の規制部21は、図6に示す形状を有している。
図6(a)は、規制部21の遮光面側を示す図である。
図6(b)は、規制部21の筐体への取付面側を示す図である。
図6(c)は、規制部21の断面図を示す図である。
つまり、図6(a)及び(c)の左端側であって、図6(a)に示す遮光面の反対側(図6(c)では下側)に、発光部25が配置される。
従って、発光部25から発光された赤外光は、完全遮光部21aにおいては完全に遮光される一方、一部遮光部21bにおいては完全には遮光されず一部が漏れ光として外部に照射される。
この一部遮光部21bは、いわゆるのこぎり刃状の形状を有しており、遮光面の面積が先端(図6(a)及び(c)の右端)にいくほど小さくなっている。つまり、先端にいくほど漏れ光の光量が徐々に多くなる。
図7は、規制部21に一部遮光部21bを設けた意義を説明する図である。
即ち、図7(a)において、上側の図は、カード配置パネル11における照射量の位置変化を示す図であり、下側の図は、対となる発光部25−1,25−10のカード配置パネル11に対する照射の状況を説明する模式図である。
なお、図7(b)における上側の図と下側の図の関係は、図7(a)の関係と同一であるため、ここではその説明は省略する。ここで、図示しないが、図6の21のような減光領域を規制部21を設けない場合は、位置b乃至cの範囲では光量が2×Rとなり、均一な光量とはならず、かかる領域にカードCが配置された場合、カードCを認識の解析に悪影響を及ぼすという問題が生じる。
しかも一部遮光部21−1bの漏れ量(即ち照射量)は、図6を用いて上述したように、先端に行くほど(位置bから位置cに近づくほど)大きくなっていく。つまり、赤外光L1による照射量(光量)は、位置a乃至cの範囲では光量0となり、位置b乃至cの範囲では徐々に上昇して一定光量Rに近づき、位置c乃至dの範囲では一定光量Rとなる。
しかも一部遮光部21−10bの漏れ量(即ち照射量)は、図6を用いて上述したように、先端に行くほど(位置cから位置bに近づくほど)大きくなっていく。つまり、赤外光L10による照射量(光量)は、位置a乃至bの範囲では一定光量Rとなり、位置b乃至cの範囲では徐々に下降して光量0に近づき、位置c乃至dの範囲では光量0となる。
しかしながら、一部遮光部21bを設けない図7(a)との比較の観点では、一部遮光部21bを用いることで、カード配置パネル11における光量差を抑制すると共に、光量差がある領域(即ち位置b乃至cの範囲)では光量の変化の度合を抑制することが実現可能になっている。
即ち、一部遮光部21bの形状等は、図6の例に特に限定されず、カード配置パネル11における光量差を抑制すると共に、光量差がある領域では光量の変化の度合を抑制することが可能な形状等であれば任意のものを採用することができる。例えば、乳白色のアクリル製で透過光を徐々に変化させるようにアクリル板の厚さを変化させたり、透明度が変化するような材料を使用してもよい。
例えば図4に示すように、発光部25−1は、カード配置パネル11の裏面側から赤外光を照射する。
撮像部23−10は、カード配置パネル11を介して、カードC(より正確には赤外線反射領域)で反射された第1光LSで露光することで、カードCを撮像する。
ユニット制御部24−10は、撮像領域P2をサブ解析領域として、カードCの位置等をローカル座標系で解析する。
ここで、図4を例としたため、撮像領域P2をサブ解析領域として担当する撮像部23−10及びユニット制御部24−10、即ちセンサユニット30−10の解析処理として説明したが、当該解析処理は、カードCの少なくとも一部が配置されたサブ解析領域を担当するセンサユニット30においても実行される。
図3のパネル全体制御部26は、これらのセンサユニット30の各解析処理を統合することで、カード配置パネル11に配置された1枚以上のカードC(図1の例では2枚のカードC1,C2)の位置等を、カード解析全体座標系で認識する。
主制御部27は、1枚以上のカードCの認識結果を用いて、ボードゲーム全体に関する制御を実行し、その実行結果を画像として表示部31に表示したり、音声としてスピーカ32から出力する。
そこで、本実施形態では、発光部25−1から照射された赤外光のうちカード配置パネル11にて反射された第2光LSの、撮像部23−1への入射を禁止するように、発光部25−1から照射された赤外光の照射方向を規制する規制部21−1が備えられている。
同様の趣旨で規制部21−1乃至21−10も備えられている。
これにより、カード配置パネル11における照射光のムラが低減されるので、カードCの認識精度が向上する。
そこで、本実施形態では、カード配置パネル11において、複数の撮像部23の夫々により撮像される各撮像領域は、少なくとも1つの他の撮像部23により撮像される撮像領域と重複する重複領域を有している(図5参照)。
換言すると、撮像領域を照射する発光部25の発光タイミングと、当該撮像領域を撮像する撮像部23の露光タイミングとの間の制御が必要になる。
このような制御は、本実施形態では図3の例では、パネル全体制御部26において実行される。
ここで、注意点は、全ての発光部25の発光タイミングを同期させる必要は特になく、同様に、全ての撮像部23の露光タイミングを同期させる必要は無い点である。即ち、重要なのは、撮像部23と、当該撮像部23の撮像領域を照射する発光部25(発光部25は1つと限らず複数の場合はあり得る)とを組にして制御をする点である。
例えば、プレイヤは、自己の手を用いて、カードCをカード配置パネル11上に移動させる。このため、カードCは高速で移動することが想定される。
高速で移動するカードCに対して、当該カードCで反射された赤外光をセンサ側で蓄積する時間が長すぎると、移動中の各位置(各画素)において赤外光が蓄積されてしまうことになり、いわゆるモーションブラーの問題が生ずる。
このモーションブラーの問題を解決するためには、カードCで反射された赤外光をセンサ側で蓄積する時間を短くすればよい。
この場合、パネル全体制御部26は、単に、撮像領域を照射する発光部25の発光中に、撮像部23のセンサがシャッタを切る(露光する)制御を実行すればよい。
そこで、パネル全体制御部26は、撮像部23による露光期間内(つまり撮像中)の所定時間だけ、発光部25から赤外光を照射させる制御を実行する。
ここで、所定時間は、露光期間より短ければ足り、特に限定されないが、極めて短い時間である方が、モーションブラーの問題を顕著に解決することができる。人がカードを移動させる場合、所定時間は1/1000秒程度であれば、概ねモーションブラーが生じないと言える。極端に早くカードを移動させる場合は、その速度に応じ所定時間を短くする必要がある。
ただし、撮像画像を構成する各画素の輝度(明るさ)は、センサ側の各画素に蓄積された光量に応じて決定される。センサ側の各画素に蓄積される光量は、単位時間当たりの光量と、蓄積時間との積分である。従って、蓄積時間が短いと、各画素に蓄積される光量が不足するおそれがある。そこで、蓄積光量(撮像画像の輝度)が不足しないように、単位時間当たりの光量をあげるとよい。
このため、本実施形態では、パネル全体制御部26は、各発光部25が瞬間強力発光をする制御を実行している。
そこで、本実施形態では、カード配置パネル11は、透過スクリーンの機能を有している。
つまり、図2の短焦点プロジェクタ22は、当該透過スクリーンに可視光で画像を投影可能な短焦点のプロジェクタである。
これにより、ボードゲームの実行に必要な各種画像が、カード配置パネル11に表示されるので、プレイヤは、自己のカードCと連動して当該各種画像を視認することができる。例えば、カジノのテーブル上を模した画像をカード配置パネル11に表示させることで、プレイヤは、実際のカジノのテーブルで遊戯している気分を味わいながら、カジノのゲームをすることができる。このように、演出効果に富む遊戯性の高いボードゲームを容易に創り出すことが可能になる。
ここで、カードCの面のうち、カード配置パネル11に配置される側の面、即ち、撮像部23による撮像面を、「裏面」と呼ぶ。そして、裏面の反対側の面、即ち、プレイヤが視認できる面を「表面」と呼ぶ。
図8(a)は、トランプの種類を示す絵柄が裏面に印刷されたカードCを示している。
図8(b)は、「A」という英文字が裏面に印刷されたカードCを示している。
図8(c)は、2次元コードが裏面に印刷されたカードCを示している。
図8(d)は、ドットパターンが裏面に印刷されたカードCを示している。
ドットパターンによる情報コードの符号化アルゴリズムについては、グリッドマーク社のGrid Onput(登録商標)、Anoto社のアノトパターン等の、周知のアルゴリズムを用いることができる。
ドットパターンの符号化アルゴリズム自体は、可視光により読み取る場合と、赤外線により読み取る場合と、で共通するため、特に限定されない。
ドットパターンはこの他にも、視認できないか、視認できたとしても単なる模様として認識される程度のものであれば足り、どのようなドットパターンであっても採用可能である。
また、ドットパターンは、座標値を定義することにより、その読み取り位置により異なる情報コードを符号化することができる。
さらなるドットパターンの詳細については、図10以降を参照して後述する。
つまり、その他のカードCの裏面領域のみにおいて赤外光が反射される。
従って、図8に示すような画像(ただしカードC以外の領域は暗くなる画像)、即ち、図8(a)の絵、図8(b)の文字、図8(c)の2次元コード、図8(d)のドットパターン等は暗く(黒く)表示され、カードCのその他の領域(赤外線反射領域)は明るく(白く)表示される画像が、撮像画像として撮像部23から出力される。
つまり、図3のユニット制御部24、パネル全体制御部26、又は主制御部27は、このような撮像画像に基づいて、図8(a)の絵、図8(b)の文字、図8(c)の2次元コード、図8(d)のドットパターン等を認識することができる。
図9(a)は、カードCの全体を形成する媒体Sが赤外光を吸収し、ドットdが赤外光を拡散反射する例を示している。
図9(b)は、媒体S自体は任意の特性を有しており、媒体Sの裏面に赤外光吸収層Iが形成されており、当該赤外光吸収層Iが赤外光を吸収し、ドットdが赤外光を拡散反射する例を示している。
図9(c)は、上述した例、即ち、媒体Sが赤外光を拡散反射し、ドットdが赤外光を吸収する例を示している。
一方、カードCにおける「赤外光の反射率が他と異なる部分」が、赤外光を非反射させるドットであり、赤外光を反射させるカードCの面に、複数のドットからなるドットパターンが形成されている具体例が、図9(c)の例である。
図11はドットパターンの情報ドット及びそれに定義されたデータのビット表示の一例を示す拡大図である。
図12(a)、(b)はキードットを中心に配置した情報ドットを示す説明図である。
図10に示すように、情報を表すドットパターン1のブロックは、キードット2を基準に5×5の基準格子点ドット4を配置し、4点の基準格子点ドット4に囲まれた中心の仮想格子点5の周囲に情報ドット3を配置する。
このブロックには任意の数値情報が定義される。なお、図10の図示例では、ドットパターン1のブロック(太線枠内)を4個並列させた状態を示している。ただし、ドットパターン1は4ブロックに限定されないことはもちろんである。
なお、格子点ドットを結ぶ直線はドットパターンの把握のための便宜上表示したもので、実際のドットパターンにはこのような格子線は印刷されていない。
θ1=|sin-1{(x1-x2)/l}|、若しくは、θ2=180-|sin-1{(x1-x2)/l}|となる。
θ1=180+|sin-1{(x2-x1)/l}|、若しくは、θ2=360-|sin-1{(x2-x1)/l}|となる。
θ1=|cos-1{(y1-y2)/l}|、若しくは、θ2=360-|cos-1{(y1-y2)/l}|となる。
θ1=180-|cos-1{(y2-y1)/l}|、若しくは、θ2=180+|cos-1{(y2-y1)/l}|となる。
即ち、図20の撮像画像は、1つのセンサユニット30、即ち、1台の撮像部23の撮像領域(サブ解析領域)内に4枚のカードCA乃至CDが配置されている様子を示している。
したがって、センサユニット30で撮影される画像は、図20と上下左右が逆になったものであり、また、カード裏面に印刷されたドットコードが撮影されている。
なお、上述したようにここでは、1つのセンサユニット30が担当する1つのサブ解析領域(撮像領域)のローカル座標系を用いて説明する。ただし、実際には、複数のサブ解析領域が重複領域を含めて配置された解析領域全体において、カード解析全体座標系で処理がなされる場合がある。
そして、ユニット制御部24は、該コード値を検出したら、次にキードットを探索する。
そして、ユニット制御部24は、カード中心のx、y座標を算定し、これをカードの位置とする。カードの位置は、配置パネルの右下(撮像される際は左上)を基準にしたx、y座標で表される。即ち、これにより、カードの位置を検出することにより、カードの中心を算出し、カード中心のx、y座標を求める。これにより、カードの位置が算出される。即ち、図23では、カードCAの座標は(xa,ya),カードCBの座標は(xb,yb)、カードCCの座標は(xc,yc)、カードCDの座標は(xd,yd)となる。
これにより、カード配置パネル11上でのカードCの向きが分かる。カード配置パネル11上でプレイヤがカードCを移動させたときにはカード配置パネル11上を同じコード値が移動することになる。したがって、この所定時間毎にこのコード値が再現される位置を軌跡として結べば、カードCが移動されたこと、その移動方向、移動軌跡等を認識できる。
なお、図25のように、非軸対称のドットパターンを使用すれば、基準ドットで方向とデータの領域を定義でき、キードットの配置は必要ない。同図(a)は1個のドットパターンを示す図、(b)は、同図(a)の一点鎖線の箇所の拡大図である。
このとき、カードCAの中心は(xa,ya)から(xa’,ya’)に、カードCBの中心は(xb,yb)から(xb’,yb’)に、カードCCの中心は(xc,yc)から(xc’,yc’)に、カードCDの中心は(xd,yd)から(xd’,yd’)に夫々移動したとする。
その際に、カード配置パネル11に対する角度は、カードCAがαaからα’aに、カードCBがαbからα’bに、カードCCがαcからα’cに、カードCDがαdからα’dに、夫々変化したとする。このとき、カードCAの移動量laは、
la=√{(xa’−xa)2+(ya’−ya)2}
となる。
θa=α’a−αa
となる。
ta=Ta’−Ta
となる。
図27(a)に示す如く、プレイヤ又はオペレータがカードを載置したり、指先で、ステージ面上をタッチしたりすることにより、ゲームが行われる。同図(b)は、この状態をステージ面の下から見た状態を示した図である。
同図(c)は媒体の形状を認識する方法を説明した図である。赤外線を撮影した画像には、タッチした位置が撮像されており、所定の方法でタッチ領域を判定し、さらに、タッチ領域の重心や図心などを求める所定の方法で、タッチ位置中心座標を求めることができる。一例としては、任意の閾値を超える明度の変化の状況から領域をステージ面との接触面とする。閾値は、絶対値でもよいし、周辺の明るさによって変化するダイナミック閾値でもよいし、周辺の明るさに対する比を閾値として使用してもよい。ここでは、1つの接触面は、記憶領域を構成する画素のうち、閾値を超えた画素のうち、閾値を超えた画素の縦・横・上・下のいずれか1個以上が連続している領域とする。
具体的には、同図(c)に示した、太線で囲まれた領域が、閾値を超えた画素の領域であり、媒体の形状を示している。
まず、閾値を超えた画素マトリックスのX座標の数値を求める。各行におけるX座標の値は、xmsns〜xmeneである。そして、すべてのX座標の数値を加算する。加算して得られた値を、画素マトリックスの個数で割ることにより得られた値が、図心のX座標の値となる。
図心のY座標も、同様の方法により算出される。
即ち、本発明は、カード配置パネル11を含め、裏面側から照射された光のうち少なくとも一部の第1光を表面に通過させると共に、所定の媒体を前記表面側に配置可能な平面板に対して適用できる。
換言すると、平面板の表面側には、カードCを含め任意の媒体を配置することができる。
さらに、発光部から発光される対象は、赤外光に特に限定されず、可視光であってもよい。
即ち、本発明が適用される光学装置は、
裏面側から照射された光のうち少なくとも一部の第1光を表面に通過させると共に、所定の媒体を前記表面側に配置可能な平面板と、
前記平面板の裏面側から前記光を照射する発光部と、
前記平面板を介して、前記媒体で反射された前記第1光で露光することで、前記媒体を撮像する撮像部と、
前記発光部から照射された光のうち前記平面板にて反射された第2光の、前記撮像部への入射を禁止するように、前記発光部から照射された光の照射方向を規制する規制部と、
を備える。
これにより、複数の撮像部を設けることが容易に可能になり、サイズが大きなステージ面(平面板)に対応することができる。つまり、ステージ面の大きさに応じて撮像部を適切な個数用意することで、任意のサイズのステージ面を有するボードゲームを容易に実現可能にすることができる。
例えば、撮像部により撮像された媒体の特徴、又は当該媒体に付された情報を認識することができる。ここで、媒体の特徴としては、例えば媒体の形状と大きさのうち少なくとも一方を認識することができる。
例えば、媒体には、第1光の反射率が他と異なる部分として、画像、文字、図形、若しくは記号又はこれらの結合が形成されているようにすることができる。
撮像部を複数個備え、
平面板において、複数の撮像部の夫々により撮像される各撮像領域は、少なくとも1つの他の撮像部により撮像される撮像領域と重複する重複領域を有している、
ようにしてもよい。
発光部を複数個備え、
平面板は、複数の発光部により照射され、
規制部は、さらに、当該規制部が無い場合と比較して、平面板における光量差を抑制すると共に、光量差がある領域では光量の変化の度合を抑制するように、複数の発光部のうち少なくとも一部から照射された光の照射方向を規制する、
ようにしてもよい。
前記撮像部の撮像領域を照射する前記発光部の発光中に、当該撮像部を露光させる制御部をさらに備える、
ようにしてもよい。
撮像部による露光期間内の所定時間だけ、当該撮像部の撮像領域を照射する発光部から光を照射させる制御を実行する制御部をさらに備える、
ようにしてもよい。
複数の撮像部で撮像された画像のうち、媒体の少なくとも一部を被写体として含む画像を1以上用いて、平面板を基準とする座標系で媒体の位置を認識する認識部、
をさらに備えるようにしてもよい。
透過スクリーンに可視光で画像を投影可能なプロジェクタ
をさらに備えるようにしてもよい。
白色の可視光が採用される場合においては、
本発明が適用される光学装置は、
所定時間(例えば1/1000秒)だけ発光部から光を照射させる制御を実行する制御部と、
撮像部により撮像された画像を用いて、平面板に配置された媒体を認識する認識部と、
をさらに備えると好適である。
この場合、制御部は、さらに、撮像部において光電変換された画像信号を保持するバッファをクリアした後、撮像部の露光タイミングと発光部の照射タイミングとを同期させる制御を実行するようにすると好適である。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
Claims (17)
- 裏面側から照射された光のうち少なくとも一部の第1光を表面に通過させると共に、所定の媒体を前記表面側に配置可能な平面板と、
前記平面板の裏面側から前記光を照射する発光部と、
前記平面板を介して、前記媒体で反射された前記第1光で露光することで、前記媒体を撮像する撮像部と、
前記発光部から照射された光のうち前記平面板にて反射された第2光の、前記撮像部への入射を禁止するように、前記発光部から照射された光の照射方向を規制する規制部と、
を備える光学装置。 - 前記撮像部により撮像された前記媒体の特徴、又は当該媒体に付された情報を認識する認識部
をさらに備える請求項1に記載の光学装置。 - 前記認識部は、前記媒体の特徴として、前記媒体の形状と大きさのうち少なくとも一方を認識する
請求項2に記載の光学装置。 - 前記媒体には、画像、文字、図形、若しくは記号又はこれらの結合が形成されており、
前記認識部は、前記画像、前記文字、前記図形、前記記号又は前記これらの結合を認識する
請求項3に記載の光学装置。 - 前記媒体は、第1光の反射率が他と異なる部分を少なくとも一部に含んでおり、
前記認識部は、前記第1光の反射率が他と異なる部分を認識する
請求項4に記載の光学装置。 - 前記媒体には、第1光の反射率が他と異なる部分として、前記画像、前記文字、前記図形、若しくは前記記号又は前記これらの結合が形成されている
請求項5に記載の光学装置。 - 前記媒体の前記第1光の反射率が他と異なる部分は、前記第1光を反射させるドットであり、
前記第1光を非反射させる前記媒体の面に、複数の前記ドットからなるドットパターンが形成されており、
前記認識部は、前記ドットパターンを認識する
請求項6に記載の光学装置。 - 前記媒体の前記第1光の反射率が他と異なる部分は、前記第1光を非反射させるドットであり、
前記第1光を反射させる前記媒体の面に、複数の前記ドットからなるドットパターンが形成されており、
前記認識部は、前記ドットパターンを認識する
請求項6に記載の光学装置。 - 前記撮像部を複数個備え、
前記平面板において、複数の前記撮像部の夫々により撮像される各撮像領域は、少なくとも1つの他の前記撮像部により撮像される撮像領域と重複する重複領域を有している、
請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の光学装置。 - 前記発光部を複数個備え、
前記平面板は、複数の前記発光部により照射され、
前記規制部は、さらに、当該規制部が無い場合と比較して、前記平面板における光量差を抑制すると共に、光量差がある領域では光量の変化の度合を抑制するように、前記複数の発光部のうち少なくとも一部から照射された光の照射方向を規制する、
請求項1乃至9のうち何れか1項に記載の光学装置。 - 前記撮像部の撮像領域を照射する前記発光部の発光中に、当該撮像部を露光させる制御部をさらに備える、
請求項1乃至10のうち何れか1項に記載の光学装置。 - 前記撮像部による露光期間内の所定時間だけ、当該撮像部の撮像領域を照射する前記発光部から光を照射させる制御を実行する制御部をさらに備える、
請求項1乃至11のうち何れか1項に記載の光学装置。 - 前記複数の撮像部で撮像された画像のうち、前記媒体の少なくとも一部を被写体として含む画像を1以上用いて、前記平面板を基準とする座標系で前記媒体の位置を認識する認識部、
をさらに備える請求項1乃至12のうち何れか1項に記載の光学装置。 - 前記平面板は、透過スクリーンの機能を有し、
前記透過スクリーンに可視光で画像を投影可能なプロジェクタ
をさらに備える請求項1乃至13のうち何れか1項に記載の光学装置。 - 前記発光部から照射される光は非可視光である、
請求項14に記載の光学装置。 - 前記発光部から照射される光は、白色の可視光であり、
所定時間だけ前記発光部から光を照射させる制御を実行する制御部と、
前記撮像部により撮像された画像を用いて、前記平面板に配置された前記媒体を認識する認識部と、
をさらに備える請求項14に記載の光学装置。 - 前記制御部は、さらに、前記撮像部において光電変換された画像信号を保持するバッファをクリアした後、前記撮像部の露光タイミングと前記発光部の照射タイミングとを同期させる制御を実行する、
請求項16に記載の光学装置。
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