JP2017534501A - ステアリング・サポート・ヨーク - Google Patents

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サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
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Abstract

サポート・ヨークを形成する方法が、材料を提供することと、前記材料を成形して粗い形状を形成することであって、成形が前記材料の融解温度未満の温度で行なわれるように、成形することと、前記粗い形状を熱処理することとを含む。1つの実施形態では、熱処理は溶体化と時効処理を含むことができる。1つの実施形態では、前記方法は機械加工を含むことができる。1つの実施形態では、前記サポート・ヨークはラック・アンド・ピニオン・アセンブリの中で使用することができる。1つの実施形態では、前記サポート・ヨークはステアリング・ヨークになりえる。【選択図】 図1

Description

本開示は、サポート・ヨークに関し、より詳細には、鍛造サポート・ヨークに関する。
通常、車両は、動きをステアリングホイールから路上の車輪に変換するためラック・アンド・ピニオンギア・アセンブリを使用する。これらのシステムでは、ステアリングホイールは、ラック軸上の歯とかみ合う歯車歯を含むピニオンギアに結合される。ピニオンギアが回転するとき、動きは、前輪連接棒に接続されるラック軸の直線運動に変換される。その後、前輪連接棒は回転車輪を回転させて、その結果車両を回転させる。ピニオンとラック軸の間の適切なすきまを保証するために、ステアリング・サポート・ヨーク・アセンブリを使用して、ピニオンギアへラックを押し付ける付勢力を提供することができる。サポート・ヨークはまた、「サポート・ヨーク・アセンブリ」、「サポート・ヨーク・スリッパ」または「パック」と呼ぶことができる。ピニオンギアが回転する場合、ラック軸(通常鋼)はサポート・ヨークに沿って摺動する。軸とサポート・ヨークの間の摩擦はサポート・ヨークの接触面に低摩擦ベアリングを使用することにより最小化することができる。これらのステアリング・システムは、機械式、油圧式または電気式であってもよい。
改善されたサポート・ヨークおよびそれを形成する方法が必要とされている。
実施形態は実施例によって示され、添付図の中で制限されない。
図1は、1つの実施形態に従って標準的なステアリング・アセンブリの斜視図を含む。 図2は、1つの実施形態に従ってラック・アンド・ピニオン・ステアリング・システムの一部の断面図を含む。 図3は、ダイキャスト・サポート・ヨークの中で見られるような微細構造のSEM画像を含む。 図4は、1つの実施形態に従って鍛造サポート・ヨークの中で見られるような微細構造のSEM画像を含む。 図5は、1つの実施形態に従って鍛造サポート・ヨークの斜視図を含む。 図6は、1つの実施形態に従ってサポート・ヨークを形成する方法のステップの配置を示すフローチャートを含む。 図7は、ダイキャスト・サポート・ヨークおよび冷間鍛造サポート・ヨークの相対的剛性のグラフ上での比較を含む。
当業者であれば、図面の要素は、簡潔かつ明瞭にするために図示されており、必ずしも縮尺通りに描かれていないことを理解するであろう。例えば、図面の要素のいくつかの寸法は、本発明の実施形態の理解を向上させるのを助けるために、他の要素に対して誇張されている場合がある。
図と組み合わせた以下の説明は、本明細書で開示された教示の理解を支援するために提供される。以下の論考は、本発明の教示の具体的な実施および実施形態に焦点を合わせている。これは本発明の教示を説明し易くするためのものであり、本発明の教示の範囲または適用可能性を限定すると解釈されるべきではない。しかしながら、他の実施形態を、本出願で開示されるような教示に基づいて使用することができる。
用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「包含する(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」またはそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることが意図される。例えば、列挙された特徴を含む、方法、物品、もしくは装置は、それらの特徴のみに必ずしも限定されず、明示的に列挙されていない他の特徴、またはかかる方法、物品、もしくは装置に固有の他の特徴を包含してもよい。さらに、それとは反対と明らかに述べられない限り、「または(or)」は、「包括的な(or)」を意味し、「排他的な(or)」を意味しない。例えば、条件AまたはB、は下記のうちのいずれか1つによって満たされる。Aが真(または存在)であり、かつBが偽(または存在しない)である、Aが偽(または存在しない)であり、かつBが真(または存在)である、およびAとBの両方が真である(または存在する)。
また、「1つの(aまたはan)」の使用は、本明細書に記載される要素および構成要素を記述するために利用される。これは、便宜上および本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行なわれるにすぎない。この記述は、明らかにそうではないことを意味していない限り、1つ、少なくとも1つまたは単数を包含するものとして読まれるべきであり、あるいは複数を包含し、または逆も同様である。例えば、単一の項目が本明細書に記載される場合、2つ以上の項目が単一の項目の代わりに使用されてもよい。同様に、2つ以上の項目が本明細書に記載される場合、単一の項目で当該2つ以上の項目を置き換えてもよい。
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、および実施例は一例にすぎず、限定的であるとは意図されない。本明細書に記載されない範囲で、特定の材料および加工行為に関する多くの詳細は従来的であり、サポート・ヨーク技術における教本および他の資料中に見出され得る。
本出願に記述された1つまたは複数の実施形態に従ってサポート・ヨークを形成する方法は、材料を提供し、材料を成形して粗い形状を形成することを通常含むことができる。ここで材料の成形は、材料の融解温度未満の温度で行なわれる。その方法は、粗い形状を機械加工してサポート・ヨークを形成することをさらに含むことができる。1つの実施形態では、材料の成形は鍛造によって行なうことができる。より特定の実施形態では、材料の成形は冷間鍛造によって行なうことができる。例えば、成形はプレス(油圧プレス)によって行なうことができる。
ここで、図を参照して、図1は、ステアリング・アセンブリ2の分解組立図を含む。アセンブリは、ラック軸(図1に図示せず)上の歯とかみ合ったヘリカル・ピニオンギア4を含む。サポート・ヨーク・アセンブリ6はピニオン・ハウジング8へ挿入され、付勢力を提供し、その結果ラック軸がピニオンギア4との適切なすきまを維持するようにする。具体的には、サポート・ヨーク・アセンブリ6は、ラック軸とピニオンギア4の間に付勢力を供給するサポート・ヨーク10を含むことができる。システムは、グリース、例えばリチウムグリースで潤滑されてもよい。
図2は、図1のステアリング・アセンブリ2の一部の断面図を含む。ピニオンギア4は、サポート・ヨーク10の助けによって機械的接触を維持するラック軸12とかみ合う。サポート・ヨーク10はばね14によってピニオンギア4に対して付勢される。ばね14はキャップ16によって圧縮され保持される。キャップ16は、例えば、ねじ係合によって、ハウジング20に固定することができる。Oリング18は、サポート・ヨーク10に外接するチャネル内に据え付けることができる。Oリング18はまたハウジング20の内側表面を外接する溝に据え付けられてもよい。オペレータが車両のステアリングホイールを回す場合、ピニオンギア4は回転し、それにより、ラック軸12を図2に構成されるように紙面の中へと入る、もしくは紙面から出てくる、いずれかの方向に摺動させる。ラック軸12は、ギヤと軸をかみ合ったままにする付勢力を維持する静止したサポート・ヨーク10に対して摺動する。より強い付勢力は、騒音の小さいステアリング機構を達成するのに役立ち得る。しかし、さらに強い力をばね14によって与えると、サポート・ヨーク10とラック軸12の間に大きな摩擦および結果として損耗が生じる。
既存のサポート・ヨークは、通常、金属合金ダイキャストまたは射出成形したプラスチックから作られる。これらのサポート・ヨークが使用時の繰り返しの負荷および熱サイクル問題および過度の溶融に関連する材料損失を被ることが判明している。例えば、サポート・ヨークをダイキャストすることにより、サポート・ヨーク本体内に様々な空隙、収縮巣、微細構造、ブローホール、ピンホール、または酸化物をもたらすことがある。さらに、ダイキャスト中、ショットスリーブに注がれた溶融金属の初期層は、最初に凝固し、割れて小さくなったものがフレークとして残りの溶融金属に分布する可能性がある。これらのフレークはコールドフレークと呼ぶことがある。これらのコールドフレークは、その機械的性質を減じる可能性のある不均質なサポート・ヨーク本体微細構造を形成することができる。とりわけ、微細構造がそれほど均一でなくなるので、例えば、さらに多くのコールドフレーク、ブローホール、ピンホール、空隙または酸化物の包含によって、サポート・ヨークの機械的強度は減少し得る。図3は、切断線に沿って見た加圧ダイキャスト・サポート・ヨークの微細構造のSEM画像を示す。少なくとも3つの形態相が存在する状態で、多数の孔が見える。第1相は、金属間化合物Al(Fe、Si、Mn、Cr)などの、アルミニウム、鉄およびシリコンを豊富に含む白い粒または粒子を含んでもよい。第2相は、非常に低い重量パーセントの亜鉛、銅およびケイ素を含むアルミニウムを豊富に含む灰色の粒を含んでもよい。第3相は、アルミニウム、シリコン、銅および亜鉛を豊富に含む、細かく分布した小さな粒を含んでもよい。金属間化合物は材料に強さを与えることができるが、アルミニウムがその合金元素(銅、亜鉛およびシリコン)と無関係に比較的柔らかいので、アルミニウムを豊富に含む領域の存在は材料の全体強度を減じることがある。さらに、金属間化合物は、変形荷重条件で亀裂発生部位として作用することによって、材料を脆化させる可能性がある。
これらの機械的な弱点を最小化、または除去するのに、鍛造サポート・ヨークを使用できることが、判明している。具体的には、鍛造はより均質な微細構造(図4)、および、同様のダイキャスト・サポート・ヨークと比較して、より高い強度を持つサポート・ヨークを形成することができる。より具体的には、鍛造は、サポート・ヨーク材料の樹枝状組織を壊すことができる。これにより、サポート・ヨークの等方性がより高くなる可能性がある。さらに、鍛造により、微細構造が塑性変形するようになる可能性がある。そのような塑性変形は、サポート・ヨーク材料の中で析出物のより精細な分配に結びつく、より強く析出する核形成部位を与えることができる。さらに、鍛造サポート・ヨークの微細構造の中にあるAlMgSiの析出物は、サポート・ヨークの機械的性質(例えば硬度、圧縮強度)を増加させることができる。
従来のダイキャストおよび射出成形される設計と比較して、鍛造サポート・ヨークに関連したより高い強度は、製造時間と費用の相対的な増加が必要となる。鍛造は、オペレータの時間の増加、リソースおよび機械加工の増加を要求するマルチステップおよびマルチ機械加工プロセスを必要とする。鍛造工程間で、鍛造サポート・ヨークは、機械間で移動され、可動式ラックまたは組立てラインおよび生産現場の追加面積を必要とする。精密なサポート・ヨークを鍛造するのに必要な精密機械および金型は、通常は高価であり、操作および維持に費用がかかる。さらに、原料のインゴットは、材料が溶融状態にされないであろうため、提供された状態で十分な機械的性質を有していなければならない。
図5は、本出願に記載の1つの実施形態に従ってサポート・ヨーク100の斜視図を含む。サポート・ヨーク100は通常サイドウォール102およびアーチ形上部表面104を含む。サイドウォール102およびアーチ形上部表面104は隣接してもよい。さらに、サイドウォール102およびアーチ形上部表面104は単一であってもよく、例えば、一体構造によって形成されてもよい。
1つの実施形態では、サイドウォール102は、サポート・ヨーク100内の内部空洞を画定してもよい。内部空洞は、サイドウォール102の内径を規定することができる。内径は、20mm〜40mmの範囲内であってもよい。例えば25mm〜35mmの範囲内、またはさらに30mm〜31mmの範囲内とすることができる。サイドウォール102の外径は、20mm〜40mmの範囲内であってもよい。例えば25mm〜35mmの範囲内、またはさらに30mm〜31mmの範囲内である。特定の実施形態では、サイドウォール104は一定の厚さを有することができる。
ばね14(図2)は、サポート・ヨークの内部空洞へ少なくとも部分的に挿入され、アーチ形上部表面の下に配置されたばね取付台に対して付勢することができる。ばね14によって与えられる付勢力は、ラック軸12の中にサポート・ヨーク100のアーチ形上部表面104を押すことができ、それによって、ラック軸12とピニオンギア4の間の適切なすきまが維持される。
1つの実施形態では、サポート・ヨーク100は、少なくとも125のビッカース・ピラミッド番号(ビッカース硬さ)を有することができる。例えば少なくとも126、少なくとも127、少なくとも128、少なくとも129、またはさらに少なくとも130である。別の実施形態ではビッカース硬さは、150以下、例えば145以下、またはさらに140以下であり得る。ダイキャスト・サポート・ヨークが125未満のビッカース硬さを示すことが分かった。したがって、ダイキャスト・サポート・ヨークは、ステアリング・アセンブリ中で遭遇するような荷重条件にさらされるとより容易に変形する。
特定の実施形態では、サポート・ヨーク100のアーチ形上部表面104は低摩擦材料を含むことができる。低摩擦材料は、例えば、フッ素重合体などの重合体を含むことができる。低摩擦材料は、例えば機械的接着またはホットメルト接着剤を用いたラミネート加工によってアーチ形上部表面104に付着されてもよい。フッ素重合体は例えばPTFEであってもよい。低摩擦材料は、グラファイト、ガラス、芳香族ポリエステル(EKONOL(登録商標))、青銅、亜鉛、窒化ホウ素、炭素および/またはポリイミドのような1つまたは複数の充填材を含むことができる。1つの実施形態はグラファイト充填剤およびポリエステル充てん剤の両方を含む。PTFEのような重合体中のこれらの充填剤のそれぞれの濃度は、1重量%より大きく、5重量%より大きく、10重量%より大きく、20重量%より大きくまたは25重量%より大きくてもよい。アーチ形上部表面104と低摩擦材料との間または低摩擦材料に埋め込まれた銅メッシュのような追加の層を使用することもできる。そのような材料には、Saint−Gobain Performance Plastics Inc.から入手可能なNORGLIDE(登録商標)製品ラインが含まれる。NORGLIDE製品の適切な例はNORGLIDE PRO、M、SM、TおよびSMTLを含む。低摩擦材料の厚さは、アーチ形上部表面104にわたって変わってもよいし、または一定であってもよい。低摩擦材料は、30μm、50μm、75μm、100μm、150μm、200μmまたは250μmと等しいかそれより大きい平均厚みを有してもよい。より厚い低摩擦材料はサポート・ヨーク100の寿命にわたってより一貫した軸受荷重を提供することが示されている。
さらなる実施形態では、上部のアーチ形の表面104または低摩擦材料が、表面のいくつかの部分が他の部分より高いようにテクスチャ加工することができる。テクスチャリングは複数の山および谷を含んでもよい。山は、隣接した谷に対し10μm、20μm、50μm、100μmまたは200μmと等しい高さかそれより高くすることができる。表面のテクスチャリングはグリースを保持する多数の貯留部を提供することができる。テクスチャはパターン化されていても不揃いであってもよく、表面全体にわたって一貫していてもよい。1つの実施形態では、銅メッシュのようにスクリーン上にフッ化炭素層を堆積させることによって、パターン化されたテクスチャ加工された表面を形成してもよい。組み立てられるとき、鋼鉄製ラック軸の滑らかな表面は、接触面にわたって多数の高い点すなわち山でサポート・ヨークと接触してもよい。サポート・ヨークとラック軸の間の力がアーチ形領域の大部分によって生まれるように、接触点は表面にわたって分配されてもよい。例えば、接触点は、アーチ形表面領域の50%超、70%超、80%超または90%超で見出すことができてもよい。この力は、アーチ形領域の中央および縁部分の間に実質的に均等に分配されてもよい。したがって、円筒状のラック軸に対してサポート・ヨークによって加えられる圧力は、ベアリング表面の幅および長さにわたって実質的に等価であってもよい。
図6は、本出願に記述された1つまたは複数の実施形態に従ってサポート・ヨーク100を形成する方法の例示的な流れ図を含む。その方法は、通常、材料を提供する第1ステップ200、材料を成形する第2ステップ202、材料を熱処理する第3ステップ204、および材料を機械加工する第4ステップ206を含むことができる。当業者は、開示全体を読んだ後には、この4ステップの各々が任意の数のサブステップまたは追加ステップを含むことができると理解するだろう。さらに、当業者は、この4ステップが異なる順に行なわれてもよいと理解するだろう。しかしながら、異なる順序の使用により、サポート・ヨーク100の強度および有効性を低下させることがあることが判明している。
方法の第1ステップ200は、材料を提供することを含む。材料は、通常、アルミニウムまたはアルミニウム含有材料を含むことができる。特定の実施形態では、材料はアルミニウム合金を含むことができる。別の実施形態では、材料は少なくとも95重量%アルミニウムを含むことができる。例えば少なくとも95.5重量%アルミニウム、少なくとも96重量%アルミニウム、少なくとも96.5%重量%アルミニウム、少なくとも97重量%アルミニウム、少なくとも97.5重量%アルミニウムまたはさらに少なくとも98重量%アルミニウムである。さらに特定の実施形態では、材料は、少なくとも95.8重量%以上のアルミニウムおよび98.6重量%以下のアルミニウムを有する材料を含むことができる。材料は、さらにシリコン、マグネシウム、クロム、銅、鉄、マンガン、錫、亜鉛またはそれら組み合わせを含むことができる。材料は、0.4重量%〜0.8重量%の範囲のシリコンを含むことができる。材料は、0.8重量%〜1.2重量%の範囲のマグネシウムを含むことができる。材料は、0.04重量%〜0.35重量%の範囲のクロムを含むことができる。材料は、0.15重量%〜0.4重量%の範囲の銅を含むことができる。材料は0.7重量%以下の鉄を含むことができる。材料は0.15重量%以下のマンガンを含むことができる。材料は0.15重量%以下のスズを含むことができる。材料は0.25重量%以下の亜鉛を含むことができる。
1つの実施形態では、材料は、125MPa以下の最大引張り強さを有することができる。例えば120MPa以下、115MPa以下、またはさらに110MPa以下である。さらなる実施形態では、材料は、50MPa以上の最大引張り強さを有することができる。例えば75MPa以上、またはさらに100MPa以上である。別の実施形態では、材料は、80MPa以下の最大降伏強度を有することができる。例えば70MPa以下、60MPa以下、50MPa以下、またはさらに40MPa以下である。さらなる実施形態では、材料は、10MPa以上の最大降伏強度を有することができる。例えば20MPa以上、またはさらに30MPa以上である。さらに別の実施形態では、材料は、10%〜50%の範囲の破断伸びを有することができる。例えば、15%〜40%の範囲、20%〜35%の範囲、またはさらには25%〜30%の範囲である。
さらに特定の実施形態では、材料はアルミニウム6061合金から形成することができる。
第1ステップ200において提供されるように、材料はインゴットの形状であり得る。材料に操作を加え、鍛造のためのより小さなブランク材を形成することができる。特定の実施形態では、より小さなブランク材は、少なくとも15グラムである。例えば、少なくとも20グラム、少なくとも25グラムまたはさらに少なくとも30グラムである。別の実施形態では、より小さなブランク材は、50グラム以下であってもよい。例えば45グラム以下、40グラム以下、またはさらに35グラム以下である。さらに、より小さなブランク材は15グラム〜50グラムの範囲内とすることができる。例えば、20グラム〜45グラムの範囲内、25グラム〜40グラムの範囲内、またはさらに30グラム〜35グラムの範囲内である。さらに特定の実施形態では、より小さなブランク材の標準偏差は、5グラム以下とすることができる。例えば4グラム以下、3グラム以下、2グラム以下、またはさらに1グラム以下である。より詳細には、標準偏差は、0.5グラム未満であってもよい。例えば、0.25グラム未満、0.1グラム未満、またはさらに0.05グラム未満である。
方法の第2ステップ202は、材料を形成して粗い形状を形成することを含む。粗い形状は環状サイドウォールおよびアーチ形上部表面を有することができ、一般に上述されたサポート・ヨーク100に類似する。1つの実施形態では、第2ステップ202は、材料の融解温度未満の温度で行なうことができる。例えば、アルミニウム6061合金に対し、成形は550℃未満の温度で行なうことができる。例えば、500℃未満、450℃未満、400℃未満、350℃未満、300℃未満、250℃未満、200℃未満、150℃未満、100℃未満、50℃未満、またはさらに0℃未満である。材料の融点より下の温度で成形することには、ダイキャスト、加圧ダイキャスト、射出成形または溶融材料を利用する他の同様の方法の使用を明示的に除外するという意図がある。
特定の実施形態では、第2ステップ202は、例えば鍛造により圧縮力を加えることによって行なうことができる。より詳細には、第2ステップ202は冷間鍛造によって行なうことができる。上述したように、これは単相微細構造をもたらし、材料の強度を高めることができる。冷間鍛造は、室温または室温付近で行なうことができる。
1つの実施形態では、方法の第2ステップ202は、材料を成形ツールに挿入し、成形ツールを係合させて材料を粗い形状に成形し、成形ツールから粗い形状を取り外すことを含むことができる。特定の実施形態では、成形ツールは、例えば油圧プレス、空気圧プレスまたは機械プレスなどの、プレスとすることができる。成形ツールは、形ができていない材料を成形するのに少なくとも100トンの力を提供することができる。例えば少なくとも115トンの力、少なくとも130トンの力、少なくとも145トンの力、少なくとも150トンの力、少なくとも200トンの力、またはさらに少なくとも250トンの力である。別の実施形態では、成形ツールは500トン以下の力を提供することができる。
特定の実施形態では、油圧プレスは材料を粗い形状に成形するために利用されてもよい。なおさらに特定の実施形態では、油圧プレスは、10MPa〜15MPaの範囲のシリンダ圧力(例えば約12MPa)、1MPa〜5MPaの範囲のエジェクタ圧力(例えば約2MPa)、2秒〜30秒の範囲のサイクルタイム(例えば約18秒)、120mm〜175mmの範囲のカットオフ(例えば約150mm)、500mm〜700mmの範囲のスロー(例えば約600mm)、600mm〜800mmの範囲の端部カットオフ(例えば約720mm)、および25℃〜75℃範囲の油温(例えば約50℃)、を有してもよい。
本出願に記述された1つまたは複数の実施形態に従って、第2ステップ202は、成形ツールを交換するまでに少なくとも50,000個の粗い形状を形成するために繰り返すよう適合させることができる。例えば、少なくとも55,000の個粗い形状、少なくとも60,000個の粗い形状、少なくとも65,000個の粗い形状、少なくとも70,000個の粗い形状、または少なくとも75,000個の粗い形状である。成形ツールの交換には、成形ツールに含まれる1つまたは複数のダイまたは圧縮力を形成する際に使用される成形ツールの他の設備の交換を含むことができる。1つの実施形態では、第2ステップ202は成形ツールを交換するまでに1,000,000個以下の粗い形状を繰り返し形成するのに適合させることができる。
方法の第3ステップ204は、粗い形状の熱処理を含む。1つの実施形態では、第3ステップ204は析出硬化によって行なうことができる。別の実施形態では、第3ステップ204は粗い形状を溶体化、時効処理することにより行なうことができる。より詳細には、溶体化は、450℃〜600℃の範囲の温度、例えば500℃〜550℃の範囲の温度で影響され得る。特定の実施形態では、溶体化は約530℃で影響される場合がある。より詳細には、溶体化は、200分〜300分の範囲の時間で行なうことができる。例えば230分〜250分の範囲、またはさらに235分〜245分の範囲の時間である。特定の実施形態では、溶体化は約240分間行なうことができる。溶体化後、粗い形状は、150℃〜200℃の範囲の温度で時効処理することができる。例えば160℃〜190℃の範囲、またはさらに170℃〜180℃の範囲の温度である。特定の実施形態では、時効処理は約175℃で行なうことができる。175℃で、最適な材料強度が達成されることは注目される。1つの実施形態では、時効処理は、400分〜550分の範囲の時間、例えば450分〜500分の範囲の時間実施することができる。特定の実施形態では、時効処理は約480分間行なうことができる。
第3ステップ204は粗い形状を急冷することをさらに含むことができる。特定の実施形態では、急冷は溶体化後、および時効処理以前に行なうことができる。さらに特定の実施形態では、急冷は溶体化の直後とすることができる。そのような方法で、粗い形状は、溶体化後30分以内で急冷することができる。例えば溶体化後15分以内、溶体化後5分以内、または溶体化後1分以内である。
1つの実施形態では、急冷は液体を有する容器の中に粗い形状を少なくとも部分的に沈めることにより行なうことができる。より詳細には、急冷は液体を有する容器の中に粗い形状を完全に沈めることにより行なうことができる。1つの実施形態では、液体は水を含むことができる。1つの実施形態では、液体はほぼ室温とすることができる。しかしながら、急冷は、室温で、または室温より高い温度の範囲とすることができる。特定の実施形態では、急冷は、少なくとも1分間持続させることができる。例えば少なくとも2分間、少なくとも3分間、少なくとも4分間、またはさらに少なくとも5分間である。さらなる実施形態では、急冷は、50分以下の時間、持続させることができる。例えば40分以下、30分以下、20分以下、10分以下、またはさらには6分以下である。特定の実施形態では、急冷の持続時間は約5分である。
1つの実施形態では、第3ステップ204は室温で、または室温の近くで粗い形状を冷却することをさらに含むことができる。さらに特定の実施形態では、溶体化が完了した後に冷却することができる。特に、粗い形状は溶体化オーブンから取り外し、ゆっくりと室温まで低下させることができる。1つまたは複数の実施形態に従って、粗い形状が冷却されるのに少なくとも10分間かかることがある。例えば少なくとも20分間、さらには少なくとも30分間である。冷却の終了時には、粗い形状は室温または室温に近い温度となることがある。そのようなときに、第4ステップ206に移ることは適切であり得る。
1つの実施形態では、粗い形状は、少なくとも275MPaの最大引張り強さを有することができる。例えば少なくとも280MPa、少なくとも285MPa、少なくとも290MPa、少なくとも295MPa、少なくとも300MPaまたはさらに少なくとも305MPaである。別の実施形態では、粗い形状は、400MPa以下の最大引張り強さを有することができる。例えば375MPa以下、350MPa以下、340MPa以下、330MPa以下、325MPa以下、320MPa以下またはさらに315MPa以下である。さらに別の実施形態では、粗い形状は、少なくとも245MPaの最大降伏強度を有することができる。例えば少なくとも250MPa、少なくとも255MPa、少なくとも260MPa、265MPaまたはさらに少なくとも270MPaである。さらに1つの実施形態では、粗い形状は、300MPa以下の最大引張り強さを有することができる。例えば295MPa以下、290MPa以下、285MPa以下、またはさらに280MPa以下である。別の実施形態では、粗い形状は、少なくとも5%の破断伸びを有することができる。例えば少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%またはさらに少なくとも12%である。さらに別の実施形態では、粗い形状は、20%以下の破断伸びを有することができる。例えば19%以下、18%以下、またはさらに17%以下である。特定の実施形態では、粗い形状は、10%〜20%の範囲、例えば12%〜18%の範囲の破断伸びを有することができる。
方法の第4ステップ206は、粗い形状を機械加工してサポート・ヨーク100を形成することを含む。機械加工は、例えば、粉砕、研削、艶出し、研磨、サンドブラスト、アブレーション、またはそれらの任意の組み合わせを粗い形状に行なうことを含むことができる。特定の実施形態では、少なくとも1つの周辺チャネルをサポート・ヨーク・サイドウォール102に形成することができる。Oリングは周辺チャネル内に配置することができる。Oリングは、ハウジング20(図2)内でサポート・ヨーク100を調節し、アセンブリの性能を向上させることができる。
第4のステップ206の実行の後に、サポート・ヨーク100は、4mmの測定長さを有するMitutoyo表面粗さ測定機モデルSJ−210によって測定し、0.6ミクロン以下の表面粗さRを有することができる。本出願で使用されるように、「表面粗さ」は測定する長さの内の測定断面の山および谷の平均高さを示す。さらなる実施形態では、Rは、0.55ミクロン以下とすることができる。例えば0.53ミクロン以下、0.51ミクロン以下、0.49ミクロン以下、0.48ミクロン以下、0.47ミクロン以下、またはさらに0.46ミクロン以下である。さらなる実施形態では、Rは少なくとも0.35とすることができる。ダイキャスト・サポート・ヨークは、通常少なくとも0.65ミクロンの表面粗さを示し、特に、0.85ミクロンと0.90ミクロンの間の表面粗さを有する。表面粗さRを小さくすることにより、サポート・ヨーク100の摺動特性を高めることができ、それによって、静止摩擦および摩擦抵抗がより小さい、滑らかな体験を提供する。
図7は、上に記述された1つの実施形態に従ってダイキャスト・サポート・ヨーク、熱処理していない鍛造サポート・ヨークおよび熱処理した鍛造サポート・ヨークの相対的な強度を比較するグラフを含む。サポート・ヨークの各々は、同じ、または実質的に同じ構成、サイズ、および空間配置を有する。図示されたように、熱処理していない鍛造サポート・ヨーク(線300によって表す)は、同様のダイキャスト・サポート・ヨーク(線302によって表す)よりも剛性が小さい。そのため、ラック・ピニオン・アセンブリ内でのサポート・ヨークの長期間の繰り返し使用ができないので、当業者は、鍛造サポート・ヨークの使用を回避してきた。それと反対に、ダイキャスト・サポート・ヨーク302と比較して、熱処理した鍛造サポート・ヨーク(線304によって表わされる)は、高い剛性を有する。そのため、熱処理した鍛造サポート・ヨーク304は、荷重条件の範囲にわたってダイキャスト・サポート・ヨーク302より強い。
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様と実施形態のうちのいくつかが下記に述べられる。この明細書を読んだ後に、当業者は、それらの態様と実施形態が例証となり本発明の範囲を制限しないことを理解するだろう。実施形態は、下にリストされるような項目のうちのいずれか1つまたは複数に従ってもよい。
項目1. 材料を提供することと、
前記材料を成形して粗い形状を形成することであって、前記成形は前記材料の融解温度未満の温度で行なわれるように、成形することと、
前記粗い形状を熱処理することと
を含む、サポート・ヨークを形成する方法。
項目2. 前記成形方法が、前記粗い形状を成形するのに使用される成形ツールを交換するまでに、少なくとも55,000個の粗い形状、少なくとも60,000個の粗い形状、少なくとも65,000個の粗い形状、少なくとも70,000個の粗い形状、またはさらに少なくとも75,000個の粗い形状などの、少なくとも50,000個の粗い形状を形成するように繰り返されるようになされた、項目1に記載の方法。
項目3. 前記成形方法が圧縮力を加えることによって行なわれる、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目4. 前記成形方法が鍛造によって行なわれる、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目5. 前記成形方法が冷間鍛造によって行なわれる、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目6. 前記成形の方法が、さらに、
前記材料を成形ツールに挿入することと、
前記成形ツールを係合して前記材料を粗い形状に成形することと、
前記成形ツールから前記粗い形状を取り外すことと
を含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目7. 前記成形ツールは、前記未成形材料を成形するために、少なくとも115トンの力、少なくとも130トンの力の力、少なくとも145トンの力、少なくとも150トンの力、少なくとも200トンの力、またはさらに少なくとも250トンの力などの、少なくとも100トンの力を提供するようになされた、項目6に記載の方法。
項目8. 前記成形ツールがプレスを含む、項目6および7のいずれか1項に記載の方法。
項目9. 前記方法が、さらに、
前記粗い形状を機械加工してサポート・ヨークを形成すること
を含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目10. 前記機械加工の方法が、さらに、粉砕、研削、艶出し、研磨、サンドブラスト、アブレーション、またはそれらの組み合わせ、を含む、項目9に記載の方法。
項目11. 前記熱処理の方法が析出硬化によって行なわれる、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目12. 前記熱処理の方法が、
前記サポート・ヨークを溶体化することと、
前記サポート・ヨークを時効処理すること
を含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目13. 前記溶体化が450℃〜600℃の範囲の中で影響される、項目12に記載の方法。
項目14. 前記溶体化が、530℃で影響を受ける、項目12および13のいずれか1項に記載の方法。
項目15. 前記溶体化が、200分〜300分の範囲で行なわれる、項目12から14のいずれか1項に記載の方法。
項目16. 前記溶体化が、230分〜250分の範囲で行なわれる、項目12から15のいずれか1項に記載の方法。
項目17. 前記溶体化が、約240分間行なわれる、項目12から16のいずれか1項に記載の方法。
項目18. 前記時効処理が、150℃〜200℃の範囲で影響を受ける、項目12から17のいずれか1項に記載の方法。
項目19. 前記時効処理が、約175℃で影響を受ける、項目12から18のいずれか1項に記載の方法。
項目20. 前記時効処理が、400分および550分の範囲で行なわれる、項目12から19のいずれか1項に記載の方法。
項目21. 前記時効処理が約480分間実施される、項目12から20のいずれか1項に記載の方法。
項目22. 前記熱処理の方法が、さらに、
溶体化後に前記サポート・ヨークを急冷すること
を含む、項目12から21のいずれか1項に記載の方法。
項目23. 前記急冷が1分〜50分の範囲で行なわれる、項目22に記載の方法。
項目24. 前記急冷が約5分間行なわれる、項目22および23のいずれか1項に記載の方法。
項目25. 前記急冷が、流体中に前記サポート・ヨークを少なくとも部分的に沈めることにより行なわれる、項目22から24のいずれか1項に記載の方法。
項目26. 前記急冷が、流体中に前記サポート・ヨークを完全に沈めることにより行なわれる、項目22から25のいずれか1項に記載の方法。
項目27. 前記急冷が、水中に前記サポート・ヨークを少なくとも部分的に沈めることにより行なわれる、項目22から26のいずれか1項に記載の方法。
項目28. さらに、前記サポート・ヨークを10℃および100℃の範囲の温度に冷却すること、
を含む、前述の項目のいずれか1項の方法。
項目29. さらに、前記サポート・ヨークを約22℃の温度に冷却することを含む、前述の項目のいずれか1項の方法。
項目30. 前記材料が、少なくとも部分的にアルミニウムを含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目31. 前記材料が、少なくとも95.5重量%アルミニウム、少なくとも96重量%アルミニウム、少なくとも96.5重量%アルミニウム、少なくとも97重量%アルミニウム、少なくとも97.5重量%アルミニウム、またはさらには少なくとも98重量%アルミニウムなどの、少なくとも95重量%アルミニウムを含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目32. 前記材料が、少なくとも95.8重量%アルミニウムを含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目33. 前記材料がアルミニウム合金を含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目34. 前記材料がマグネシウムを含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目35. 前記材料が、少なくとも0.8重量%マグネシウムを含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目36. 前記材料がアルミニウム6061合金を含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目37.前記サポート・ヨークが単相形態を含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目38. 前記サポート・ヨークが、ダイキャスト法によって形成されたステアリング・サポート・ヨークと比較して、より均一の形態を有する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目39. 前記サポート・ヨークが、0.55ミクロン以下、0.53ミクロン以下、0.51ミクロン以下、0.49ミクロン以下、0.48ミクロン以下、0.47ミクロン以下、またはさらに0.46ミクロン以下などの、0.6ミクロン以下の算術平均粗さRを有する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目40. 前記サポート・ヨークが、少なくとも126、少なくとも127、少なくとも128、少なくとも129、またはさらに少なくとも130などの、少なくとも125のビッカース硬さを有する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目41. 前記サポート・ヨークが、145以下、またはさらには140以下などの、150以下のビッカース硬さを有する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目42. 前記サポート・ヨークが、サイドウォールとアーチ形上部表面を画定する本体を有する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目43.前記アーチ形上部表面が、前記サイドウォールに隣接している、項目42に記載の方法。
項目44. 前記サイドウォールが、前記サポート・ヨークの内部空洞を画定する、項目42および43のいずれか1項に記載の方法。
項目45.前記サイドウォールの外径が、25mm〜35mmの範囲内、またはさらには約30mm〜31mmの範囲内などの、20mm〜40mmの範囲内にある、項目42から44のいずれか1項に記載の方法。
項目46. 前記サイドウォールの内径が、15mm〜20mmの範囲内、またはさらには約17mm〜18mmの範囲内などの、10mm〜30mmの範囲内にある、項目42から44のいずれか1項に記載の方法。
項目47. 前記サポート・ヨークが、単一の構造を有する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目48. 前記サイドウォールが、一定厚さを定義する、項目42から47のいずれか1項に記載の方法。
項目49. 前記成形が、熱処理前に行われる、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
項目50. サイドウォールとアーチ形上部表面を画定する本体であって、前記本体が、単相形態を有する材料を含むようにしてなる、本体を含む、ステアリング・サポート・ヨーク。
項目51. 前記材料がアルミニウム6061合金を含む、項目50に記載のステアリング・サポート・ヨーク。
項目52. 前記本体が、少なくとも127、または少なくとも130などの、少なくとも125のビッカース硬さを有する、項目50および51のいずれか1項に記載のステアリング・サポート・ヨーク。
項目53. 車両のラック・アンド・ピニオン・ステアリング・ギア・アセンブリに使用するのに適したサポート・ヨーク本体を生産する方法であって、
特定の形状と寸法の材料を提供するステップと、
前記材料を鍛造して形状を形成するステップと、
前記形状を機械加工してサポート・ヨーク本体を形成するステップと、
前記サポート・ヨーク本体を熱処理するステップと
を含む、方法。
項目54. 前記サポート・ヨーク本体の前記熱処理が、
前記サポート・ヨーク本体を溶体化するステップと、
水中で前記サポート・ヨーク本体を急冷するステップと、
前記サポート・ヨーク本体を時効処理するステップと、
室温中で前記サポート・ヨーク本体を冷却するステップと
を含む、項目53に記載の方法。
項目55. 前述の項目のいずれか1項に従ってサポート・ヨークを形成することと、
前記サポート・ヨークをラック・アンド・ピニオン・アセンブリに備え付けることと
を含む、ステアリング・サポート・ヨーク・アセンブリを組み立てる方法。
項目56. 前記ラック・アンド・ピニオン・アセンブリが車両のステアリング・アセンブリ中のサブコンポーネントである、項目55に記載の方法。
項目57. ラックと、
ピニオンと、
項目1から54のいずれか1項に従うサポート・ヨークであって、前記サポート・ヨークは、前記ラックに前記ピニオンを付勢する、サポート・ヨークと
を含む、ラック・アンド・ピニオン・アセンブリ。
項目58. 前記サポート・ヨークがステアリング・ヨークを含む、前述の項目のいずれか1項に記載の方法、ステアリング・ヨーク、またはラック・アンド・ピニオン・アセンブリ。
前述の特徴のすべてが必要なわけではなく、特定の特徴の一部は必要ではないかもしれない、また、1つ以上の特徴が前述されたものに加えて提供されてもよいことに注意されたい。なおさらに、特徴が説明されている順序は必ずしも特徴が備え付けられる順序ではない。
別々の実施形態の状況において、明確にするために本明細書に記載されている特定の複数の特徴は、1つの実施形態の中で組み合わせて提供することもできる。逆に、簡潔にするため1つの実施形態の状況において説明した種々の特徴も、別々に提供したり、任意の副次的な組み合わせで提供したりすることができる。
利点、他の長所、および問題に対する解決法を、特定の態様に関して本明細書において前述のとおり説明してきた。しかし、これらの利益、利点、問題の解決法、ならびに、何らかの利益、利点、または解決法を発生させたり、より顕著にしたりすることがある、あらゆる特徴が、特許請求の範囲のいずれかまたはすべての重要な、必要な、または本質的な特徴として解釈されるものではない。
本明細書および本明細書に記載の実施形態の説明は、種々の実施形態の構造の一般的な理解を与えることを意図している。本明細書および説明は、本明細書に記載の構造物または方法を使用する装置およびシステムの構成要素および特徴をすべて網羅的および包括的に記載する役割を果たすことを意図するものではない。単一の実施形態の中で別の実施形態を組み合わせて行ってもよいし、逆に、簡略のため単一の実施形態の文脈に記載した様々な特徴を、別々に行ってもあるいは任意の副次的な組み合わせで行ってもよい。さらに、数値を範囲で記載する場合は、その範囲内のありとあらゆる数値が含まれる。本明細書を読んで初めて、多くの他の実施形態が当業者に明らかになるかもしれない。本開示の範囲から逸脱しない範囲で構造の置換、論理の置き換えまたは任意の変更を行なえるように、他の実施形態を使用してもよく、本開示から他の実施形態を得てもよい。したがって、本開示は、限定的なものではなく例示的なものと見なすべきである。

Claims (15)

  1. 材料を提供することと、
    前記材料を成形して粗い形状を形成することであって、前記成形は前記材料の融解温度未満の温度で行なわれるように、成形することと、
    前記粗い形状を熱処理することと
    を含む、サポート・ヨークを形成する方法。
  2. 前記成形の方法が冷間鍛造によって行なわれる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法がさらに前記粗い形状を機械加工してサポート・ヨークを形成することを含む、前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
  4. 前記熱処理方法が、析出硬化によって行なわれる、前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記熱処理方法が、
    前記サポート・ヨークを溶体化することと、
    前記サポート・ヨーク時効処理することと
    によって行なわれる、前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記材料が、少なくとも部分的にアルミニウムを含む、前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記サポート・ヨークが単相形態を含む、前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記サポート・ヨークが、ダイキャスト法によって形成されたステアリング・サポート・ヨークと比較して、より均一の形態を有する、前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記サポート・ヨークが0.6ミクロン以下の算術平均粗さRを有する、前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記サポート・ヨークが、サイドウォールとアーチ形上部表面を画定する本体を有する、前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
  11. 車両のラック・アンド・ピニオン・ステアリング・ギア・アセンブリに使用するのに適したサポート・ヨーク本体を生産する方法であって、
    特定の形状と寸法の材料を提供するステップと、
    前記材料を鍛造して形状を形成するステップと、
    前記形状を機械加工してサポート・ヨーク本体を形成するステップと、
    前記サポート・ヨーク本体を熱処理するステップと
    を含む方法。
  12. 前記サポート・ヨーク本体の前記熱処理が、
    前記サポート・ヨーク本体を溶体化するステップと、
    水中で前記サポート・ヨーク本体を急冷するステップと、
    前記サポート・ヨーク本体を時効処理するステップと、
    室温中で前記サポート・ヨーク本体を冷却するステップと
    を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記サポート・ヨークがステアリング・ヨークを含む、前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
  14. サイドウォールとアーチ形上部表面を画定し、単相形態を有する材料を含む本体を含む、ステアリング・サポート・ヨーク。
  15. 前記材料がアルミニウム6061合金を含む、請求項14に記載のステアリング・サポート・ヨーク。
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