JP2017533807A - 美容のための角膜インレー及びその移植方法 - Google Patents
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Abstract
固体の、透明、不浸透性、生体適合性の、生理学的に不活性且つ化学的耐性がある材料の、予め成形された基質内挿入物であって、代謝物、物質、細胞又はその一部分、及び薬剤の通過を可能にする切り込みを有し、印刷を受け入れるように構成され(configured)、眼の色を変えるため及び/又は虹彩の不十分な色素形成の問題を解決するための、角膜基質のスペース内に適合された基質内挿入物について記載される。美的目的のために眼の色を恒久的且つ可逆的に変える方法及び関連する手段についても同様に記載される。【選択図】図1
Description
本発明は目の美容術並びに美的及び機能的屈折矯正手術に関し、より正確に言えば、生体適合性材料製の、防水性の、着色した挿入物であって、解剖学的に妥協される場合には、眼の色及び外観を変化させるように切られ及び刻まれて光を吸収する能力を改善し、虹彩の機能を正常にする挿入物、及びそれを眼の角膜の中に挿入する方法に関する。
虹彩は膜状の眼球構造体であり、角膜の後ろ且つ水晶体の前に位置し、虹彩の動きのために直径を変えることができる瞳孔開口を定めて囲む。これは、光を眼の内部に入れる隔膜として機能する円板及び絞りの形状を有する。虹彩の主な機能は、網膜に当たる光の量を調節して網膜を保護すると共に視力を向上させることであり、その理由は、高輝度条件においては、瞳孔の制限が、ジオプトリで表される焦点深度の増加及び収差の減少を確実にするからである。
瞳孔の収縮は、瞳孔の境界を囲む瞳孔の括約筋を通して達成され(縮瞳)、他方、放射状に配置された瞳の散大筋を通してその拡張(散瞳)が行われる。
虹彩は、様々な色に着色している。最も一般的な色は暗褐色から淡褐色までの範囲にあり、南コーカサス人、アジア人及び黒人により頻繁に見られ、特にコーカサスの人々の間では、褐色がかった暗緑色がかなり広く存在し、北コーカサスの人々の間では灰色、青色、青緑色が最も頻繁に見られる。
虹彩の生物学的機能は非常に重要であり、事実、日光への過剰な露出は白内障又は黄斑変性の発症の原因となり得る。色素形成が不十分な被験者は眩しさに対してより敏感であり、幾つかの眼疾患に罹り易い。
虹彩の呈色は存在するメラニンの量に依存する。眼の虹彩の中の色素の量がより多ければ、より濃い呈色、紫外線からのより高いレベルの防御、及び明るい光に対するより低い感受性をもたらす。
眼に入る光の量を、周囲環境の明るさに基づいて瞳孔の大きさを調節することにより制御する特定の役割に加えて、虹彩には、一般に美的機能が認識されている。
コンタクト・レンズの製造に適用される発展した技術のお蔭で、今や、下の虹彩とは異なる色及びデザインで適切に着色されたコンタクト・レンズを用いることによって眼の色を一時的に変えることが可能である。しかし、美容的なコンタクト・レンズは定期的に取り外す必要があるので、例えば、角膜の変化及び視力の相対的な低下をもたらす、眼の前部の感染、眼球及び瞼結膜に関する炎症反応、それらが構成される材料又はそれらが保持される液体溶液に対する過敏症、などの危険性及び問題を生じる可能性が依然としてある。コンタクト・レンズはまた、ドライアイ症候群、又は角膜表面及び結膜の持病を有する人々を含む多くの個々人によって着用され得る。
近視、遠視及び乱視などの視覚障害を修正するための角膜基質内の挿入物、又はより良好な近見視力を可能にするために瞳孔開口(aperture)を制限する角膜挿入物を導入するための屈折率矯正技術が、欠点のない良好な忍容性を示している。それゆえに、最新の眼美容術は、先天的な又は外傷後の完全な虹彩欠損(無虹彩)又は部分的な虹彩欠損(欠損症)に起因するグレア及び眩しがり症を制御するために、眼色を変えるために開発されたインプラントとして典型的な眼科において広く使用される、人造虹彩インプラントを適合させ提案している。
特許文献1は、レーザ又は外科手術法によって角膜基質内の瞳孔の周りに同一平面内環状チャネルを形成するステップと、瞳孔境界から角膜輪部まで広げるステップとを含む、眼色を変える方法に関する。この方法においては、少なくとも部分的に不透明にされた生体適合性材料がチャネル内に挿入される。この発明による生体適合性材料は、注入される浸透性の不透明な材料を含む粒子の分散であり、従って液体又はヒドロゲルの形態である。代替的に、生体適合性材料は、不透明材料を含むスラリーとして、ポリマー材料の薄層を含むことができる。
このマッシュは、自然の美的な虹彩からかなりかけ離れた均一な不透明色を与える。
特許文献1に記載されている主題は、眼の色を変えるための恒久的又は半恒久的方法であり、これは角膜コンタクト・レンズ法を上回る幾つかの利益をもたらすが、これは、新しい色を与えるために生体適合性材料が挿入される環状チャネルの特定の構造(conformation)に関する幾つかの問題を完全には解決しない。ゼラチン状の着色物で充填される基質内チャネルの実現は、角膜構造への張力の発生を意味し、ある特定の厚さを超えると、その中央部分又は視覚に含まれる領域における曲率を変化させる可能性がある。しかし、特許文献1の方法は、3〜5ミクロンのオーダの層厚の均一性を保証することができる技術を提供しない。そのような均一性は、維持されない場合、不規則な乱視の発生を引き起こす種々の力を発生させる可能性があり、これは、僅かであっても視力の品質を確実に阻害する。さらに別の不利点は、角膜の透明性を回復するために、ゼラチン状スラリーをそれが配置されたトンネルから吸引しなければならないことである。従って、様々な切開部を通してトンネルの経路に入れる必要があり、結果として角膜組織への侵襲性を伴う、真空システム又は多少簡単な灌水・吸引システムに接続された針カニューレを使用する必要がある。
特許文献2は角膜インレー、及び前記角膜インレーを用いて患者の視野を改善する方法を記載している。前記特許文献は、固体の、透明、不浸透性、生体適合性、生理学的に不活性、及び化学的耐性のある材料の膜で構成される基質内角膜挿入物として設計され、患者の焦点の深さを増す、老眼などの眼の不十分な光学的性能を補償するために眼の光路内に開口を位置決めするように構成された(configured)任意のタイプの印刷を受け入れるように設計される、角膜インレーに向けられている。特許文献2に記載されている発明は、カプセル型バッグ移植のために設計された大部分の光学機器と同様に、ポリビニリデンフルオライド(PVDF: polyvinylidene fluoride)で構成されることが好ましい。PVDFは、比較的化学的不活性であり比較的高いUV耐性を有するなどの眼のインレーに使用されるのに望ましい特性を有する。さらに、前記発明によれば、PVDFは不透明化剤によって不透明にし、求める被写界深度の改善を生じるために十分な不透明度をもたらす。特許文献2によれば、インプラントの挿入は、視力を拡大する必要があるので瞳孔領域に影響を及ぼし、インレーが0.8mmの半径方向距離における内周から1.9mmの半径方向距離における外周まで延びる。一般にインレーの厚さは、約1〜約40ミクロン、多くの場合約5〜約20ミクロンの範囲にある。好ましい実施形態において、厚さは約5又は約10ミクロンである。勿論、眼球機器の目的、及びさらに挿入の部位を考えると、任意の角膜インレーの厚さ範囲値の選択は、その代表的な値から逸脱することはできない。
特許文献2によると、患者の眼に角膜インレーを適用するためには、機器を角膜内の異なる深さ又は異なる層の間に位置決めするために様々な技術を用いることができる。具体的には、適切な深さの角膜フラップがヒンジ開口される。フラップの深さは角膜の厚さの最外部で約20%と最外部で約5%との間で変化する。
特許文献3は、角膜の層の間の移植に適合され、眼の網膜の上に画像の焦点を合わすための、インレー、外周部分、及び、眼の屈折異常を補償するように光を屈折する機能を有する透明な中央部分を含む、角膜インプラントについて記載している。インレーはさらに、複数の孔を備えた環状不透明領域を有する。環状不透明領域は、インレーの外周から透明な中央部分まで延びる。不透明領域は、インプラントの表面積の小部分の上を延びる。この発明によると、非透過領域内で機器の周りに分散する孔は二重の機能を有し、実際に、適切な量の把持又は位置保持能力をもたらす構成を有する。ひとたび、眼球機器が、角膜の基質層の中に移植されると、窪みに隣接する角膜組織が窪みの中に膨張又は膨らむ。角膜組織が窪みの中に膨らむのを可能にすることによって、眼球機器が移植された後に角膜内で移動すること、又は別に眼に対して動くことの可能性を減らすことができる。幾つかの場合、窪みの中への角膜組織の膨張は、浸透圧又は毛管効果に類似した効果による。さらに、孔はまた、機器を横切る1つまたはそれ以上の栄養物の輸送を維持するように構成される(configured)ことが好ましい。孔は、機器の前面に隣接する第1の角膜層内における栄養物の欠乏を防ぐために機器を横切る1つまたはそれ以上の栄養物の十分な流れをもたらすことが好ましい。例えば、特定の実施形態において、機器に隣接する角膜組織に悪影響を与えることになるグルコース欠乏を防ぐために、孔は、機器に隣接する角膜組織層の間に、機器を横切るグルコースの十分な流れをもたらす。
しかし、特許文献2及び特許文献3によって提案された技術的解決策は、屈折率異常及び視力調節の喪失を補償することを目的としたものであり、解剖学的に妥協される場合には、眼の色及び外観を変化させ、光を吸収する能力を改善し、虹彩の機能を正常化するように構成された(configurated)角膜層内挿入物の提供、及び、眼の角膜内にそれを挿入する方法の技術的問題を解決するものでは全くない。
従って、眼の色を変化させるため、虹彩の何らかの構造的異常を正常化するため、及び、最新技術の方法の不利点を示さない電磁放射の吸収の手段を提供するための、同時にさらに可逆性を保証する、代替の方法を有することの必要性が強く感じられる。
従って、本発明の目的は、美的目的のために眼の色を恒久的且つ可逆的に変化させる方法及び関連する手段を提供することである。
本発明の別の目的は、さらに虹彩の構造的異常を正常化することを可能にする、眼の色を変化させる方法を提供することである。
この目的のために、本発明は、固体の防水材料で予め形成された、代謝物、物質、細胞またはそれらの一部分の通過を可能にする切り込みを有する基質内挿入物の使用、並びに、眼の色を変えるための及び/又は虹彩の不十分な色素形成の問題を解決するための角膜基質のスペース内に適合された薬剤の使用を提供する。
本発明のさらに別の目的は、角膜基質スペース内に前記挿入物を位置決めするのに用いられる方法、及び、挿入物を位置決めするために使用される特別に設計された用具である。
有利なことに、この方法は、眼科学の分野において合併症の危険をほとんど伴わずに既に成功裏に使用されている、フェムト秒レーザ技術を使用する。
本発明の目的は、最終的には、角膜基質内にフェムト秒レーザによって作製された環状切断部の中で挿入物の位置決めを可能にする機器の上に予め組み立てられた挿入物を含む挿入物の適用のためのキットである。このキットの使用は、外科眼科医院において挿入を行う医療スタッフの特権である。
本発明の他の目的、利点及びさらに別の特徴は、添付の図面とともに本発明の好ましい実施形態を説明する本発明の詳細な説明から明確となるであろう。
図1及び2を参照すると、挿入物はポリビニリデンフルオライド(PVDF)の、又は、優れた化学的耐性と組み合わせられた類似の生体適合性、機械的、熱的及び電気的特性をもたらす材料の任意の生理学的不活性膜の、予め成形された膜から得られる。ポリビニリデンフルオライドは、まさにその技術的特徴のために、眼科及び他の医療分野において既に広く使用されている。さらに、眼インプラントに使用される材料の選択はかなり限られることに留意されたい。PVDFは、眼インプラントに適合する厚さまで、生理学的に不活性な生体適合性膜の製造を可能にする。
具体的には、PVDFは以下の化学的物理的特性を示す。
− 空気中における最高使用温度(150℃連続的)、
− 良好な機械的強度、耐クリープ性及び剛性、
− 優れた耐化学性及び耐加水分解性、
− 低温においても高い耐衝撃性、
− 良好な電気的絶縁能力、
− 良好な耐摩耗性及び良好な滑り特性、
− 良好な寸法安定性、
− UV光線に対する高い耐性、
− 低い内因性可燃性、
− 175℃の融解温度。
− 空気中における最高使用温度(150℃連続的)、
− 良好な機械的強度、耐クリープ性及び剛性、
− 優れた耐化学性及び耐加水分解性、
− 低温においても高い耐衝撃性、
− 良好な電気的絶縁能力、
− 良好な耐摩耗性及び良好な滑り特性、
− 良好な寸法安定性、
− UV光線に対する高い耐性、
− 低い内因性可燃性、
− 175℃の融解温度。
自然のフルオロポリビニリデン(fluoropolyvinyldene)の色は白又は透明であり、これはミクロンのオーダの厚さを有する薄いシートにすることができ、任意のタイプの印刷を受け入れることができる。
眼科産業においてフルオロポリビニリデン(fluoropolyvinyldene)は、老眼の矯正のための屈折の目的のための角膜挿入物の実現のために既に使用されている。これは既に、数百人の患者に移植されており、その特定の使用において、CEマークを取得しており、さらにFDA認可の進行中である。
本発明により、挿入物を製造するのに用いられる膜は、4.5ミクロンと50ミクロンとの間の厚さを有する。この特徴は、角膜の屈折能力との材料の不干渉性を保証する。環状形挿入物の実現は、瞳孔の前の角膜の中央の光学的部分に何も力を加えずに完全のままにし、従って、角膜のこの後者の部分の屈折特性を変化させる効果は何もない。さらに、挿入物を構成する製造物の全ての部分の均一な厚さは、4.5ミクロンと50ミクロンとの間で変化する。そのような厚さは、環状物の外側縁と、処置によって無傷のままに残った角膜の外側部分との関係改善を可能にする。
本発明により、膜は、自然の虹彩に最も近いものから、美的観点からより想像力に富んだものまでの非常に広範囲の可能な色及びファッションで虹彩の色パターンを再現する無毒色素の堆積によって与えられる多くの色を受け取ることができる。そのような色パターンは、無毒撥水性の耐UVインクをピコリットルのオーダで用いるインクジェット技術によって得られる。
図1に見ることができるように、PVDF(PDVD)膜シートは、本発明の好ましい実施形態により、着色された環状物2を得るために切断され、この環状物2は、その外周8の任意の点において、半径方向に延び環状物の幅を横切って内周6に至る切れ目4を示す。環状物2の寸法は、治療される角膜のサイズ、及び薄明視状態において被験者の中に検出される瞳孔測定のサイズに応じて変化する。内径は1.75mmと2.50mmとの間で、0.25mmの離散的変化量で変化することができる。全体の外径は、5mmと5.75mmとの間で、0.25mmの離散的変化量で変化することができる。
本発明の、図2に示す特有の特徴により、環状物2の中央穴又は内周6の輪郭は多葉性の線であり、各々の葉6a、6b、6c及び6dは円周の弧の形を有し、ここで、葉は、2つずつ、対称的に向き合う。そのような構造(conformation)は、環状物2の半径方向切れ目4と共に、レーザ技術によって実現された角膜頂点の表面に対する挿入物の表面の適合を容易にする。事実、円周の弧は、反剥離システムを構築する挿入物の操作中に生じ得る力を分散させる。
本発明は、種々の色及び印刷パターンを有する幾つかのモデルにおいて角膜インプラントを提供することを可能にする。
半径方向切れ目4から生じる2つの自由端を近づけると、環状物2は、角膜の曲率に適合する曲率を有し、従って角膜表面に結合する3次元構造を取る。
この特定の形状はさらに、レーザ技術によって作製された角膜頂点の下方において、以下で説明するように、角膜の中央部分を無傷のまま、両側に迂回するようにする、挿入物の位置決めを可能にする。
図1及び図2に示すように、環状形挿入物2は、微小孔10、切り込み12及び、角膜基質内にレーザによって実現された角膜頂点の湾曲表面に、折畳みを形成することなく適合する挿入物の平坦な表面を可能にするエングレービング又は不連続性を示す。さらに、環状物2は、12時の位置にある切れ目4の位置を基準とし、それぞれ2時、4時、8時及び10時の位置に位置決めされる、4つの孔14を有する。微小孔10及び切り込み12の存在は、挿入物自体から分離される角膜基質の2つの部分の間の、物質、ガス、細胞、又はそれらの一部分の通過を可能にする。
本発明により、生体適合材料の、防水性で、適切に着色され、刻まれ及び切り込まれた挿入物は、図3、図4、及び図5に示すようにレーザ技術によって適切に実現された切断によって作製された角膜組織のフラップの下に挿入される。刻みパターンは、多数の陰窩によって特徴付けられる虹彩の自然なパターンを再現する美的設計を与えるのに寄与し、さらに、本発明により、上記の印刷技術によって、人の虹彩の変形物を挿入物の上に再現する(reproducedon)ことができる。
本発明による角膜フラップ38は、フェムト秒レーザ技術によって生成される角膜組織内の分離によって形成される。フェムト秒レーザ技術は、フェムトレーザとしても知られており、角膜基質を分離することができる。技術の名称は、角膜上のスポットを作製するのにレーザが要する時間、角膜切断部を作製するのに有用な切開及びそれ故に挿入物がそれを通して位置決めされるフラップを生成するための、1秒の10億分の1の百万分の1、に由来する。
切断は、角膜の中心(図3)から、切断がより表面的になる角膜縁まで延びる1.75mmと2.25mmとの間の可変半径を有する瞳孔の孔における角膜組織の広い円形範囲を無傷のまま残す。環状挿入物が配置されることになる角膜基質の中に生成される切断部も同様に環形状を有する。切断部は、角膜の全周囲にわたって延び、中央の角膜部分33の中に、レーザ治療(図4)によって損なわれずに残る連続区域を示す。従って、本発明は、従来技術の解決策、即ち、特許文献3及び特許文献2の解決策とは明らかに異なり、眼の不十分な光学的機能を補償するために、角膜インレーが眼の光路の中に中央開口を形成するように構成される(configured)。角膜インレーのそのような中央開口(aperture)は、患者の視力を改善するための種々の効果をもたらすように、多くの異なる形状(6角形、8角形、長円形、星形(oval star)、など)及び多くの位置(中心、中心外れ、など)を取ることができる。逆に、虹彩の美的側面を変化させることに対処する本発明の目的により、本発明の眼球機器においては、光路は影響を受けない。
本発明により、角膜基質内において、可能性のあるぼやけの原因となる細胞刺激プロセスを最小にするように、自由外側縁を有する一種のポケットが、外側縁から、又は内側縁から、又は角膜実質細胞が少ない基質の一部分において100ミクロンと200ミクロンとの間で実施される(図5)。切断部が、外周面に自由縁を有し、その中央部分において角膜基質に接続する一種の角膜頂点を作製する。
フェムト秒レーザによる環状切断部の達成は、本発明の範囲には入らない特別の専用ソフトウェアを用いてコンピュータ支援される。
具体的には、4.5ミクロンと50ミクロンとの間で可変の挿入物厚、及び環状切断部を生成する方法の技術的特徴は、屈折性角膜部分の能力に影響を及ぼさずに瞳孔の孔を無傷のままに残すことなどである。
本発明による方法に特徴的な別の典型的な特徴は、切断部のフラップの直ぐ下の角膜基質の中の挿入物の特別な位置決め様式にある。この手順は、フェムト秒レーザ技術によって角膜基質内に作製されたポケットの中での挿入物の位置決めを可能する特定のツール21又は機器の使用によって支援される。
そのような機器又は挿入物ホルダ21は、図6a、図6b及び図6cに示すように、ハンドル26を有するスロット付きプレート24の形状を有する。挿入物2の適用のための機器21のプレート24は、適用される挿入物の様々なモデル及びサイズにより、上記のように、0.5mm半径で増加する半径を有する可変サイズを有する。機器のハンドル26は、滑り止め仕上げされ、8cmと16cmとの間の長さを有する。プレートの上面24aとハンドル26の軸とは、120度と160度との間で可変の角度を形成する。プレートの上面及び下面は滑らかであり、上面24aは凸状であり、他方、下面24bは凹状である。その下面24bにおいてプレートには4つのピン27が備えられ、ここで着色された角膜挿入物を、上記のように4つの孔14を通してはめ込むことができる。
好ましい実施形態において、(図6a、図6b及び図6c)、プレートは同じ配向の3つのスロットを有し、中央のスロット28は5mm幅であり、2つの側部スロット30及び32は両方共に1.5mm幅である。
図10及び図11には、インレー2を挿入する手順を示す。挿入物ホルダ24の中央スロット28は、瞳孔に対応する中央の角膜の連続区域を囲む環状物(挿入物)2の2つの自由端部を有する角膜挿入物又はインレーの、角膜フラップの下への挿入を可能にする。2つの側部スロット30及び32は、挿入物2及びその2つの端部が、角膜頂点の直ぐ下のそれらの最終位置にあるときに、プレート24aからの挿入物2の取外しを容易にするように機能する(図10)。
プレート24aからの挿入物2の取外しは、挿入物を支持するプレートの2つの側部スロットの中に先端を挿入することができる、曲がった非外傷性の細い先端のピンセットの使用によって容易になる(図11)。このピンセットは、基質内での挿入物の正確な位置決めのために、環状物の2つの自由端部を並置するようにポケット内で挿入物2を操作することを可能にする(図12b)。
図13及び図14に示す本発明の別の実施形態において、生体適合材料の、防水性で、適切に着色され、刻まれ、切断された挿入物は、半径方向切れ目のない、既述の環状形状を有する。この後者の実施形態により、本発明のインレーは、LASIK屈折矯正手術の際に適用することができる。この実施形態において、挿入物は、環状物内に弓形部分を形成する材料欠損部36であって、弓形部分に対して垂直に、2.25mmの残留半径方向幅を残すような、欠損部36を示す。そのようにmm単位で構成された(configured)環状物は、標準的なLASIK処置によって無傷のままに残った角膜の部分に対応する弓形部分に適用するのに適している。
本発明による、美的目的のために眼の色を変える方法は、恒久的な結果を得ることを可能にするが、しかしさらに、被験者を元の状態に戻すか、又は、以下の簡単な手順を実行してさらに色を変える能力をもたらす。
本方法は、通院の外科的眼科処置において及び/又は昼間病院において実行することができ、具体的には侵襲的でなく、副次効果の過度の危険性を示さず、眼の健康及び視力に対して害を及ぼさない。
しかし、これは外科的介入であるので、被験者の念入りな予備分析段階が必要であり、眼圧を計測し決定するための眼の精密検査及び網膜の状態の注意深い調査が必須である。
与えられた説明を考慮すれば、本発明による、恒久的及び可逆的な仕方で眼の色を変えることを可能にする方法は、
1) フェムト秒レーザによる角膜の照射と(図2及び図3)、
2) 挿入物ホルダのプレートの上に予め装着される挿入物の準備と、
3) 角膜フラップの縁部を持ち上げることと、
4) 角膜基質の中の挿入物の位置決めと、
5) 挿入物ホルダのプレートからの挿入物の取外しと、
6) 角膜基質の表面に挿入物を合わせるための適切な位置決めを容易にするための挿入物の操作と、
7) 角膜挿入物の自由端部の並置と、
8) 挿入物の上面に合わせるための角膜フラップの並置と、
を含む。
1) フェムト秒レーザによる角膜の照射と(図2及び図3)、
2) 挿入物ホルダのプレートの上に予め装着される挿入物の準備と、
3) 角膜フラップの縁部を持ち上げることと、
4) 角膜基質の中の挿入物の位置決めと、
5) 挿入物ホルダのプレートからの挿入物の取外しと、
6) 角膜基質の表面に挿入物を合わせるための適切な位置決めを容易にするための挿入物の操作と、
7) 角膜挿入物の自由端部の並置と、
8) 挿入物の上面に合わせるための角膜フラップの並置と、
を含む。
移植及び外稙の両方の介入は、麻酔点眼薬の滴下による局所麻酔の下で行われる。
挿入物、挿入処置自体、及びそれらの適用キットの特性により、挿入技術は比較的簡単であり、処置は、挿入物を受け入れる必要がある被験者が容易に耐えられる。さらに防水性の固体材料の選択は、処置の可逆性を容易にし、患者がその元の虹彩の色に戻すこと、又は別の挿入物の挿入によりその色をさらに変えることを可能にする。具体的には、処置の可逆性に関し、先端技術の方法と比べて、本発明の場合におけるような固体挿入物の使用から得られる利点は明白である。実際に、特許文献1に記載されている着色ヒドロゲルの使用の場合には、角膜の透明状態を回復するために、着色されたゼラチン状物質の層を、それが置かれたトンネルから吸引することを必要とする。これは、真空又は灌注吸引システムに接続された針カニューレの使用を含み、この針カニューレは、様々な切開部を通してトンネルの経路に入れる必要があり、結果として角膜組織への侵襲を伴う。その代わりに、本発明による固体挿入物の使用により、外科用スパチュラによって角膜頂点の外縁の切開面を見出し、挿入物をピンセットで除去することで十分であり、組織に圧力を加えず、挿入物を異なる色彩特徴を有する別のもので置き換える可能性さえも有する。従って、本発明による、挿入物及び方法の可逆性に関する利点は全く明白である。
本発明はさらに、移植を行う医師によって決められる被験者の瞳孔のサイズに基づく適切なサイズの、被験者の美的趣向に合致するような広範囲の選択肢の中で選択された色彩パターンを有する、既述の角膜挿入物を含む挿入物の適用のためのキットを提供する。
本発明により、各々の挿入物は、上記のように、挿入物ホルダの上に予め組み立てられ、このことが、角膜ポケット内での挿入物の位置決めを可能にする。オプションとして、キットはさらに、角膜基質の中の最終的な取り付け位置における挿入物の正確で最終的な位置決めのためのピンセットを含む。キットのすべての要素は、当分野の専門家には既知の通常の手順に従って消毒される。
Claims (14)
- 固体の、透明、不浸透性、生体適合性の、生理学的に不活性且つ化学的耐性のある材料の膜によって構成され、4.5μmと50μmとの間の厚さを有し、印刷を受け入れるように設計された基質内角膜挿入物(2)であって、前記挿入物を受け入れる必要がある被験者の角膜の寸法、及び薄明視条件において検出された瞳孔測定の寸法の関数として可変の寸法の環状物の形状を有し、前記環状物の多葉性ラインの中央孔、又は内周の輪郭であり、ここで各々の葉は円周の弧の形状を有し、前記葉は2つずつ対称的に向き合い、前記環状物は、それぞれ、2時、4時、8時、及び10時の位置に位置決めされた4つの孔(14)を有し、虹彩の色彩パターン又は受入れ者の美的趣向による任意の他のパターンの色彩パターンを再現する複数の色彩パターンをその上に有する、ことを特徴とする基質内角膜挿入物(2)。
- 前記環状物の内側半径は、0.25mmの離散的変化量を伴って1.75mmと2.50mmの範囲で変動し、全体の外側半径は、0.25mmの離散的変化量を伴って5mmと5.75mmの範囲で変動する、請求項1記載の基質内角膜挿入物(2)。
- 前記環状物は、微小孔(10)、切り込み(12)、切開部、又は不連続部を有する、請求項1又は2に記載の基質内角膜挿入物(2)。
- 前記環状物は、その外周(8)の任意の点に、半径方向に前記環状物自体の幅を横切って内周(6)まで延びる切れ目(4)を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の基質内角膜挿入物。
- 前記環状物の中に、弓形部分に対応する材料の欠損部(36)であって、前記弓形部分に垂直に、2.25mmの前記環状物の残留半径方向幅を残すような、欠損部(36)を有し、LASIK屈折矯正手術の過程において適用されるように構成された(configurated)、請求項1〜3のいずれか1項に記載の基質内角膜挿入物。
- 前記材料はポリビニリデンフルオライドである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の基質内角膜挿入物(2)。
- 前記色彩パターンは、ピコリットルのオーダの非毒性、防水性の耐UVインクを用いるインクジェット技術による、耐UV性、疎水性及び非毒性の色素の堆積によって得られる、請求項1に記載の基質内角膜挿入物。
- 請求項1に記載の基質内角膜挿入物を保持するように、及び、前記挿入物を、フェムト秒レーザ技術によって前記角膜基質内に作製されたポケットの中に位置決めするように、設計された挿入物ホルダ機器(21)であって、前記挿入物の寸法に従って、0.5mmずつ増加する可変寸法のスロット(28、30及び32)を有するスロット付きプレート(24)の形状を有し、滑り止め仕上げのハンドル(26)が備えられることを特徴とする、挿入物ホルダ機器(21)。
- 前記ハンドル(26)は8cmと16cmとの間の長さを有し、前記プレートの上面(24a)と前記ハンドル(26)の軸との間に120°と160°との間の角度が形成され、前記プレートには、その底面(24b)に、それぞれ2時、4時、8時及び10時の位置に位置決めされた4つの孔(14)を介して前記角膜挿入物をはめ込むように設計された4つのピン(27)が設けられる、請求項8に記載の挿入物ホルダ機器。
- 前記プレート(24)は同じ配向の3つのスロットを有し、中央のスロット(28)は5mm幅であり、2つの側部スロット(30及び32)は1.5mm幅である、請求項8に記載の挿入物ホルダ機器。
- 基質内角膜挿入物の適用のためのキットであって、
a)固体の、透明、不浸透性、生体適合性の、生理学的に不活性且つ化学的耐性のある材料の膜によって構成され、4.5μmと50μmとの間の厚さを有し、印刷を受け入れるように設計された基質内角膜挿入物であって、前記挿入物を受け入れる必要がある被験者の角膜の寸法、及び薄明視条件において検出された瞳孔測定の寸法の関数として可変の寸法の環状物の形状を有し、前記環状物の多葉性ラインの中央孔、又は内周の輪郭であり、ここで各々の葉は円周の弧の形状を有し、前記葉は2つずつ対称的に向き合い、前記環状物は、それぞれ、2時、4時、8時、及び10時の位置に位置決めされた4つの孔(14)を有し、虹彩の色彩パターン又は受入れ者の美的趣向による任意の他のパターンの色彩パターンを再現する複数の色彩パターンをその上に有し、前記環状物は、その外周(8)の任意の点に、半径方向に前記環状物自体の幅を横切って内周(6)まで延びる切れ目(4)を有する、基質内角膜挿入物と、
b)請求項8に記載の挿入物ホルダ機器と、
c)一対のピンセットと、
を備えることを特徴とするキット。 - 基質内角膜挿入物の適用のためのキットであって、
a)固体の、透明、不浸透性、生体適合性の、生理学的に不活性且つ化学的耐性のある材料の膜によって構成され、4.5μmと50μmとの間の厚さを有し、印刷を受け入れるように設計された基質内角膜挿入物であって、前記挿入物を受け入れる必要がある被験者の角膜の寸法、及び薄明視条件において検出された瞳孔測定の寸法の関数として可変の寸法の環状物の形状を有し、前記環状物の多葉性ラインの中央孔、又は内周の輪郭であり、ここで各々の葉は円周の弧の形状を有し、前記葉は2つずつ対称的に向き合い、前記環状物は、それぞれ、2時、4時、8時、及び10時の位置に位置決めされた4つの孔(14)を有し、虹彩の色彩パターン又は受入れ者の美的趣向による任意の他のパターンの色彩パターンを再現する複数の色彩パターンをその上に有し、前記環状物の形状は、弓形部分に対応する材料の欠損部(36)であって、前記弓形部分に対して垂直に、2.25mmの前記環状物の残留半径方向幅を残すような、欠損部(36)を有する、基質内角膜挿入物と、
b)請求項8に記載の挿入物ホルダ機器と、
c)一対のピンセットと、
を備えることを特徴とするキット。 - 前記挿入物は前記挿入物ホルダ機器(21)の上に予め取り付けられる、請求項11又は12に記載の基質内角膜挿入物の適用のためのキット。
- 眼の色を恒久的且つ可逆的な仕方で変更する方法であって、
1)フェムト秒レーザによる角膜の照射のステップと、
2)請求項1に記載の前記基質内角膜挿入物を、請求項8に記載の前記挿入物ホルダ機器の上に装着するステップと、
3)前記角膜頂点の縁を持ち上げるステップと、
4)前記角膜基質内に作製されたポケットの中での前記基質内角膜挿入物の位置決めのステップと、
5)前記挿入物ホルダ機器の前記プレートからの前記基質内角膜挿入物の取外しのステップと、
6)前記角膜基質の表面に一致するように前記挿入物の適切な位置決めを容易にするための前記挿入物の操作のステップと、
7)前記角膜挿入物の自由端の並置のステップと、
8)前記基質内角膜挿入物の上面に一致させるための、前記角膜頂点の角膜フラップの並置のステップと、
を含む方法。
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