JP2017532329A - アムホテリシンbの毒性が低減された誘導体の規模変更可能な合成法 - Google Patents
アムホテリシンbの毒性が低減された誘導体の規模変更可能な合成法 Download PDFInfo
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- OCAAZRFBJBEVPS-UHFFFAOYSA-N C=CCOC(N)=O Chemical compound C=CCOC(N)=O OCAAZRFBJBEVPS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Abstract
Description
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
R6は−C(O)Rcであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及び、ベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Rcは置換又は非置換のアリールであり;
RdはC1〜C6アルキル又はアリールであり;
溶媒7は非極性非プロトン性溶媒である。
Mは、アルカリ金属カチオン又はアルカリ土類金属カチオンであり;
溶媒8は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物である。
ある特定の実施形態では、MはKであり;溶媒8は、テトラヒドロフラン(THF)とMeOHの混合物である。
フッ化物試薬は、フッ化テトラアルキルアンモニウム及びフッ化塩からなる群より選択され;
溶媒9は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物である。
Pd試薬はPd(0)又はPd(II)であり;
リガンドは(Re)3Pであり;
ReはC1〜C6アルキル又はアリールであり;
RfはC1〜C6アルキル又はアリールであり;
溶媒10は極性非プロトン性溶媒である。
R4は−C(O)Rcであり;
Mは、アルカリ金属カチオン又はアルカリ土類金属カチオンであり;
溶媒6は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物である。
R4は置換又は非置換のアリーロイルであり;
X4は、ハライド、スクシンイミジル、ヒドロキシスクシンイミジル、アジド、アルケンオキシル、及びアリールオキシルからなる群より選択され;
溶媒4は極性非プロトン性溶媒である。
X1はハライド又はスルホン酸であり;
X2は、ハライド、スクシンイミジル、ヒドロキシスクシンイミジル、アジド、アルケンオキシル、及びアリールオキシルからなる群より選択され;
X3は−CH(OR)2であり;
RはC1〜C6アルキルであり;
溶媒1は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物であり;
溶媒2は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物であり;
溶媒3は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物である。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R4は−C(O)Rcであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Rcは置換又は非置換のアリールである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R4は−C(O)Rcであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Rcは置換又は非置換のアリールである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
R6は−C(O)Rcであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Rcは置換又は非置換のアリールである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
便宜上、明細書、実施例、及び添付の特許請求の範囲で用いられる、ある特定の用語をここに集める。
本発明のある態様は、下記によって表される化合物であって、
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R4は−C(O)Rcであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Rcは置換又は非置換のアリールである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R4は−C(O)Rcであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Rcは置換又は非置換のアリールである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
R6は−C(O)Rcであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Rcは置換又は非置換のアリールである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルである。
本発明のある態様は、2’エピAmBの製造方法であって、
R1はC(O)ORaであり;
R2は、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3は、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R5は(Rb)3Si−であり;
R6は−C(O)Rcであり;
Raは、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbは、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Rcは置換又は非置換のアリールであり;
RdはC1〜C6アルキル又はアリールであり;
溶媒7は非極性非プロトン性溶媒である。
Mは、アルカリ金属カチオン又はアルカリ土類金属カチオンであり;
溶媒8は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物である。
フッ化物試薬は、フッ化テトラアルキルアンモニウム及びフッ化塩からなる群より選択され;
溶媒9は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物である。
Pd試薬はPd(0)又はPd(II)であり;
リガンドは(Re)3Pであり;
ReはC1〜C6アルキル又はアリールであり;
RfはC1〜C6アルキル又はアリールであり;
溶媒10は極性非プロトン性溶媒である。
R4は−C(O)Rcであり;
Mは、アルカリ金属カチオン又はアルカリ土類金属カチオンであり;
溶媒6は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物である。
X5はハライド又はスルホン酸であり;
溶媒5は、極性非プロトン性溶媒、非極性非プロトン性溶媒、又はそれらの混合物である。
R4は置換又は非置換のアリーロイルであり;
X4は、ハライド、スクシンイミジル、ヒドロキシスクシンイミジル、アジド、アルケンオキシル、及びアリールオキシルからなる群より選択され;
溶媒4は極性非プロトン性溶媒である。
X1はハライド又はスルホン酸であり;
X2は、ハライド、スクシンイミジル、ヒドロキシスクシンイミジル、アジド、アルケンオキシル、及びアリールオキシルからなる群より選択され;
X3は−CH(OR)2であり;
RはC1〜C6アルキルであり;
溶媒1は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物であり;
溶媒2は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物であり;
溶媒3は、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、又はそれらの混合物である。
1.HF−ピリジンの脱シリル化;次いで
2.C41−アリルエステルとC3’−allocカルバメートの両方の同時除去;次いで
3.全体的なケタール加水分解
1H NMR:(500 MHz, CD3C(O)CD3) δ 7.43(d, J=8.5 Hz, 2H), 7.38 - 7.33(m, 2H), 6.90 - 6.82(m, 4H), 6.48 - 6.18(m, 11H), 6.05 - 5.84(m, 3H), 5.59(dd, J=14.3, 9.3 Hz, 1H), 5.52(s, 1H), 5.46(s, 1H), 5.45 - 5.38(m, 1H), 5.28 - 5.22(m, 1H), 4.71 - 4.62(m, 3H), 4.60(d, J=7.0 Hz, 1H), 4.53(q, J=7.2, 4.6 Hz, 2H), 4.17(tt, J=10.4, 6.0 Hz, 2H), 3.95(dd, J=9.9, 6.9 Hz, 3H), 3.79(d, J=2.9 Hz, 7H), 3.77 - 3.66(m, 3H), 3.61(td, J=9.0, 3.2 Hz, 1H), 3.45(d, J=8.0 Hz, 1H), 3.39(p, J=6.8 Hz, 2H), 3.33(q, J=8.6 Hz, 3H), 3.08(s, 2H), 2.36 - 2.25(m, 3H), 1.96 - 1.88(m, 2H), 1.88 - 1.78(m, 3H), 1.73(dt, J=16.4, 8.1 Hz, 3H), 1.69 - 1.42(m, 8H), 1.41 - 1.21(m, 28H), 1.19(p, J=5.2 Hz, 4H), 1.13 - 1.08(m, 5H), 1.02(d, J=7.1 Hz, 4H), 0.95(d, J=6.6 Hz, 2H), 0.87(dt, J=12.0, 7.0 Hz, 22H)
HRMS(ESI)
C71H95NO21(M+Na)+の計算値:1320.6294
実測値: 1320.6285
1H NMR:(500 MHz, CD3C(O)CD3) δ 8.07 - 7.89(m, 2H), 7.64 - 7.48(m, 2H), 7.38(ddt, J=25.4, 8.0, 2.2 Hz, 4H), 6.86(ddd, J=9.5, 4.6, 2.4 Hz, 4H), 6.46 - 6.11(m, 10H), 6.10 - 5.96(m, 3H), 5.96 - 5.82(m, 3H), 5.82 - 5.65(m, 1H), 5.58(d, J=3.7 Hz, 1H), 5.52 - 5.38(m, 2H), 5.33 - 5.18(m, 1H), 5.11(td, J=9.2, 7.5, 3.9 Hz, 1H), 4.88(s, 0H), 4.73 - 4.56(m, 2H), 4.49(t, J=5.9 Hz, 1H), 4.24 - 4.10(m, 1H), 4.01 - 3.82(m, 2H), 3.82 - 3.75(m, 4H), 3.75 - 3.63(m, 1H), 3.59(td, J=9.6, 6.1 Hz, 1H), 3.56 - 3.46(m, 1H), 3.45 - 3.34(m, 1H), 2.85(s, 1H), 2.60(s, 1H), 2.45 - 2.35(m, 1H), 2.35 - 2.23(m, 1H), 2.02 - 1.94(m, 1H), 1.91 - 1.82(m, 1H), 1.80 - 1.40(m, 6H), 1.36(d, J=3.6 Hz, 8H), 1.32 - 1.26(m, 3H), 1.22 - 1.15(m, 2H), 1.12(d, J=6.7 Hz, 2H), 1.01(d, J=7.1 Hz, 2H)
HRMS(ESI)
C82H107NO22(M+Na)+の計算値:1480.7182
実測値: 1480.7172
1H NMR:(500 MHz, CD3C(O)CD3) δ 8.07 - 7.95(m, 2H), 7.65 - 7.54(m, 2H), 7.37 - 7.31(m, 4H), 6.94 - 6.81(m, 6H), 6.41 - 6.32(m, 5H), 6.32 - 6.24(m, 3H), 6.20 - 6.13(m, 3H), 6.10 - 5.84(m, 4H), 5.72(ddd, J=21.6, 15.2, 6.4 Hz, 2H), 5.52(d, J=3.3 Hz, 1H), 5.45(q, J=1.6 Hz, 0H), 5.41(d, J=10.3 Hz, 3H), 5.34(dt, J=10.3, 1.4 Hz, 1H), 5.27(dq, J=17.3, 1.8 Hz, 1H), 5.13(dq, J=10.4, 1.5 Hz, 1H), 4.91(d, J=1.1 Hz, 1H), 4.75(s, 1H), 4.71 - 4.62(m, 2H), 4.62 - 4.55(m, 2H), 4.52(dt, J=5.6, 1.6 Hz, 2H), 4.33 - 4.25(m, 1H), 4.19 - 4.08(m, 1H), 4.07 - 3.94(m, 1H), 3.93 - 3.81(m, 3H), 3.81 - 3.73(m, 10H), 3.72 - 3.60(m, 4H), 3.51(dq, J=8.8, 6.1 Hz, 1H), 2.75(s, 3H), 2.53 - 2.39(m, 2H), 2.27(dd, J=17.7, 4.4 Hz, 1H), 2.23 - 2.11(m, 2H), 2.09(s, 7H), 1.99 - 1.94(m, 1H), 1.89(ddt, J=12.5, 8.0, 3.9 Hz, 1H), 1.78 - 1.56(m, 5H), 1.56 - 1.41(m, 4H), 1.37(d, J=3.4 Hz, 14H), 1.32 - 1.21(m, 6H), 1.21 - 1.11(m, 7H), 1.09(d, J=6.8 Hz, 3H), 1.07 - 0.76(m, 79H), 0.76 - 0.65(m, 12H), 0.61 - 0.49(m, 7H), 0.43(dqd, J=14.1, 7.9, 1.7 Hz, 5H)
13C NMR:(126 MHz, CD3C(O)CD3) δ 172.60, 170.01, 166.28, 160.93, 160.80, 157.48, 157.01, 138.66, 135.17, 134.93, 134.66, 134.40, 134.27, 134.01, 133.67, 133.05, 132.92, 132.79, 132.29, 131.26, 130.93, 130.90, 129.29, 129.12, 128.87, 128.47, 127.24, 126.28, 119.43, 117.28, 114.09, 114.08, 113.99, 102.02, 101.18, 100.78, 96.73, 81.57, 75.89, 75.03, 74.97, 74.17, 73.14, 73.02, 72.98, 68.92, 66.82, 65.95, 65.84, 58.56, 57.01, 55.68, 48.58, 43.99, 42.91, 41.29, 38.08, 36.90, 35.90, 33.75, 32.97, 31.64, 30.77, 28.14, 19.27, 18.24, 18.19, 18.07, 18.01, 17.70, 17.68, 14.19, 14.17, 14.03, 13.76, 7.94, 7.90, 7.82, 7.77, 7.72, 7.71, 7.48, 7.36, 5.21, 5.10, 4.94, 4.89, 4.69, 4.44
HRMS(ESI)
C110H171NO22(M+Na)+の計算値:1993.1268
実測値: 1993.1189
1H NMR:(500 MHz, CD3C(O)CD3) δ 7.43 - 7.30(m, 5H), 6.92 - 6.79(m, 5H), 6.48 - 6.14(m, 12H), 6.11(dd, J=15.0, 10.0 Hz, 1H), 6.03 - 5.89(m, 3H), 5.88 - 5.73(m, 2H), 5.43(d, J=3.6 Hz, 3H), 5.37(dq, J=21.8, 1.6 Hz, 1H), 5.33 - 5.26(m, 2H), 5.17(dq, J=10.6, 1.5 Hz, 1H), 4.79(s, 1H), 4.71 - 4.48(m, 7H), 4.27(td, J=10.6, 4.7 Hz, 1H), 4.21 - 4.11(m, 1H), 3.95 - 3.82(m, 4H), 3.79(s, 4H), 3.78(s, 4H), 3.77 - 3.63(m, 6H), 3.54(t, J=9.2 Hz, 1H), 3.38 - 3.26(m, 1H), 2.49(dd, J=17.6, 7.6 Hz, 1H), 2.43(q, J=7.1 Hz, 1H), 2.32 - 2.24(m, 3H), 1.96(s, 3H), 1.94 - 1.86(m, 2H), 1.82 - 1.67(m, 3H), 1.66 - 1.57(m, 2H), 1.58 - 1.27(m, 7H), 1.26(d, J=6.1 Hz, 4H), 1.23 - 1.10(m, 8H), 1.10 - 0.86(m, 58H), 0.86 - 0.76(m, 15H), 0.70(tdt, J=8.2, 4.4, 2.9 Hz, 11H), 0.63 - 0.48(m, 5H), 0.48 - 0.36(m, 4H)
HRMS(ESI)
C99H159NO21(M+Na)+の計算値:1833.0379
実測値: 1833.0355
1H NMR:(500 MHz, CD3C(O)CD3) δ 8.37(s, 4H), 7.37 - 7.30(m, 4H), 6.89 - 6.81(m, 5H), 6.50(d, J=9.8 Hz, 1H), 6.45 - 6.09(m, 15H), 6.07 - 5.95(m, 1H), 5.86(ddd, J=19.1, 14.5, 5.8 Hz, 2H), 5.67(ddt, J=17.3, 10.6, 5.4 Hz, 1H), 5.47 - 5.39(m, 2H), 5.35(s, 1H), 5.30(dq, J=10.4, 1.3 Hz, 1H), 5.15(dd, J=10.4, 7.9 Hz, 1H), 5.08(dq, J=17.2, 1.7 Hz, 1H), 4.92(dq, J=10.5, 1.4 Hz, 1H), 4.82(d, J=7.8 Hz, 1H), 4.79 - 4.69(m, 2H), 4.61(qdt, J=13.1, 6.0, 1.4 Hz, 3H), 4.33(qdt, J=13.6, 5.4, 1.5 Hz, 2H), 4.18 - 4.09(m, 1H), 3.97(td, J=10.6, 4.6 Hz, 1H), 3.90 - 3.81(m, 3H), 3.77(d, J=2.9 Hz, 8H), 3.75 - 3.63(m, 7H), 3.52(dq, J=9.0, 6.1 Hz, 1H), 2.69(s, 3H), 2.53 - 2.39(m, 2H), 2.34 - 2.21(m, 1H), 2.19 - 2.07(m, 2H), 2.04 - 1.98(m, 1H), 1.88(dddd, J=12.9, 10.2, 6.6, 3.8 Hz, 1H), 1.79(d, J=15.5 Hz, 1H), 1.76 - 1.64(m, 2H), 1.61(dt, J=13.0, 2.5 Hz, 1H), 1.56 - 1.40(m, 5H), 1.37 - 1.24(m, 14H), 1.23 - 1.12(m, 8H), 1.10 - 0.95(m, 45H), 0.94 - 0.84(m, 19H), 0.84 - 0.76(m, 13H), 0.74 - 0.60(m, 15H), 0.53(dqd, J=26.8, 7.8, 3.2 Hz, 5H), 0.42 - 0.28(m, 5H)
13C NMR:(126 MHz, CD3C(O)CD3) δ 173.00, 170.05, 164.87, 160.93, 160.79, 157.06, 151.67, 138.05, 136.54, 134.87, 134.73, 134.64, 134.56, 134.45, 134.16, 133.82, 133.65, 133.35, 132.91, 132.75, 132.48, 132.40, 131.84, 130.96, 128.86, 128.47, 127.65, 124.39, 119.57, 117.11, 114.07, 113.98, 101.97, 101.21, 100.71, 98.47, 81.53, 76.09, 76.00, 75.09, 74.92, 73.67, 73.04, 72.94, 68.84, 66.84, 66.12, 65.56, 59.60, 58.12, 55.66, 55.12, 48.39, 43.94, 42.99, 41.32, 38.08, 36.35, 33.68, 32.96, 28.21, 22.01, 18.87, 18.20, 18.14, 18.00, 17.98, 17.93, 17.62, 17.60, 14.15, 14.12, 14.02, 13.67, 7.90, 7.86, 7.76, 7.73, 7.69, 7.66, 7.36, 5.15, 5.06, 4.93, 4.91, 4.88, 4.63, 4.36
HRMS(ESI)
C106H162N2O24Si4(M+Na)+の計算値:1982.0492
実測値: 1982.0464
1H NMR:(500 MHz, CD3C(O)CD3) δ 7.43 - 7.32(m, 4H), 6.87(ddd, J=13.9, 8.9, 2.1 Hz, 4H), 6.47 - 6.15(m, 13H), 6.10(dd, J=15.1, 10.0 Hz, 1H), 6.06 - 5.82(m, 3H), 5.78(dd, J=15.1, 8.6 Hz, 1H), 5.43(d, J=6.0 Hz, 3H), 5.36(dt, J=31.2, 1.6 Hz, 1H), 5.31 - 5.25(m, 1H), 5.16(dt, J=10.7, 1.5 Hz, 1H), 4.81(s, 1H), 4.66 - 4.55(m, 3H), 4.51(td, J=4.9, 3.9, 1.5 Hz, 2H), 4.37(d, J=6.5 Hz, 1H), 4.33 - 4.23(m, 1H), 4.22 - 4.12(m, 1H), 4.01 - 3.82(m, 3H), 3.79(d, J=1.8 Hz, 3H), 3.78(d, J=1.9 Hz, 3H), 3.76 - 3.66(m, 4H), 3.43(tt, J=9.2, 3.9 Hz, 3H), 3.34(h, J=6.3 Hz, 1H), 3.05(d, J=1.9 Hz, 3H), 2.49(dd, J=17.6, 7.7 Hz, 1H), 2.46 - 2.38(m, 1H), 2.27(dt, J=14.3, 4.6 Hz, 3H), 2.09(d, J=1.6 Hz, 4H), 2.01 - 1.93(m, 1H), 1.93 - 1.85(m, 2H), 1.85 - 1.77(m, 1H), 1.73(q, J=10.2, 9.4 Hz, 1H), 1.68 - 1.38(m, 7H), 1.31(q, J=10.9 Hz, 5H), 1.24(t, J=5.4 Hz, 4H), 1.22 - 1.16(m, 6H), 1.10 - 0.86(m, 52H), 0.86 - 0.75(m, 14H), 0.69(dddd, J=13.6, 11.6, 8.0, 3.8 Hz, 10H), 0.63 - 0.49(m, 4H), 0.49 - 0.34(m, 4H)
13C NMR:(126 MHz, CD3C(O)CD3) δ 173.37, 170.15, 160.95, 160.81, 157.34, 137.97, 134.87, 134.84, 134.77, 134.74, 134.35, 134.15, 133.96, 133.77, 133.56, 133.36, 132.90, 132.78, 132.42, 131.08, 129.69, 128.90, 128.50, 119.55, 117.30, 114.08, 114.01, 103.12, 102.07, 101.27, 100.90, 81.60, 76.29, 76.20, 75.23, 74.59, 73.32, 73.28, 72.97, 69.07, 67.63, 66.27, 65.64, 61.38, 57.67, 55.66, 48.58, 44.14, 43.33, 41.41, 38.08, 37.66, 33.73, 32.93, 30.76, 28.33, 19.26, 19.11, 18.21, 18.14, 18.05, 18.02, 18.00, 17.69, 17.67, 14.15, 14.04, 13.72, 7.90, 7.87, 7.80, 7.78, 7.75, 7.71, 7.47, 7.45, 5.18, 5.06, 5.02, 4.96, 4.90, 4.88, 4.66, 4.43
HRMS(ESI)
C99H159NO21Si4(M+Na)+の計算値:1833.0379
実測値: 1833.0309
1H NMR:(500 MHz, アセトン-d6) δ 7.48 - 7.32(m, 5H), 6.91 - 6.81(m, 5H), 6.35(dddd, J=53.1, 19.0, 13.1, 8.3 Hz, 18H), 6.06 - 5.87(m, 3H), 5.60(p, J=8.4, 7.5 Hz, 1H), 5.54 - 5.38(m, 3H), 5.35 - 5.20(m, 3H), 5.19 - 5.11(m, 1H), 4.70 - 4.56(m, 4H), 4.52(d, J=5.4 Hz, 3H), 4.38(d, J=7.5 Hz, 2H), 4.27 - 4.08(m, 3H), 4.10 - 3.90(m, 3H), 3.89 - 3.83(m, 1H), 3.77(d, J=3.6 Hz, 9H), 3.56(d, J=5.6 Hz, 1H), 3.52 - 3.33(m, 6H), 3.22 - 3.13(m, 1H), 3.08(s, 3H), 2.59(dt, J=14.5, 7.3 Hz, 1H), 2.36(tdd, J=27.1, 16.2, 7.3 Hz, 5H), 2.09(s, 1H), 2.07 - 1.99(m, 2H), 1.97(s, 1H), 1.96 - 1.82(m, 3H), 1.83 - 1.64(m, 3H), 1.62 - 1.56(m, 1H), 1.38(d, J=11.8 Hz, 1H), 1.28 - 1.19(m, 8H), 1.15(d, J=6.4 Hz, 4H), 1.04(d, J=7.0 Hz, 4H)
13C NMR:(126 MHz, アセトン) δ 206.32, 173.28, 170.86, 169.77, 160.51, 160.43, 158.26, 150.38, 137.62, 137.01, 134.35, 134.24, 134.18, 134.06, 133.88, 133.77, 133.42, 133.05, 132.81, 132.57, 132.51, 132.32, 130.13, 128.29, 128.24, 128.19, 124.55, 118.50, 117.18, 114.18, 113.87, 102.86, 101.05, 100.73, 100.55, 81.03, 77.97, 76.51, 76.34, 75.25, 73.92, 73.25, 73.19, 72.92, 70.58, 67.58, 67.10, 65.74, 65.67, 60.88, 60.46, 56.96, 55.45, 48.64, 43.54, 42.66, 41.80, 41.47, 37.89, 37.66, 33.85, 33.34, 30.58, 28.76, 23.21, 20.80, 18.99, 18.34, 17.60, 14.44, 14.32, 11.97
HRMS(ESI)
C71H95NO21(M+Na)+の計算値:1320.6274
実測値: 1320.6294
1H NMR:(500 MHz, メタノール-d4) δ 7.51 - 7.39(m, 4H), 6.84 - 6.75(m, 4H), 6.32(dddd, J=36.2, 31.5, 17.4, 9.9 Hz, 13H), 6.01(dd, J=14.5, 6.0 Hz, 1H), 5.57(s, 1H), 5.52(q, J=4.5 Hz, 2H), 5.40 - 5.35(m, 1H), 5.30(s, 18H), 4.81 - 4.74(m, 1H), 4.72(d, J=7.5 Hz, 1H), 4.47(td, J=10.7, 4.6 Hz, 1H), 4.36 - 4.27(m, 2H), 4.08 - 4.00(m, 1H), 3.86 - 3.72(m, 2H), 3.69 - 3.54(m, 9H), 3.47 - 3.35(m, 3H), 3.33(dq, J=3.1, 1.4 Hz, 7H), 3.09(d, J=0.9 Hz, 3H), 2.64(dd, J=16.8, 6.6 Hz, 1H), 2.52(dd, J=13.1, 4.6 Hz, 1H), 2.49 - 2.37(m, 2H), 2.34(dd, J=16.9, 6.1 Hz, 1H), 2.15 - 2.04(m, 1H), 2.02 - 1.83(m, 5H), 1.70(q, J=11.7 Hz, 1H), 1.61 - 1.52(m, 4H), 1.44 - 1.36(m, 1H), 1.33(d, J=6.0 Hz, 3H), 1.28(dd, J=12.9, 10.4 Hz, 1H), 1.22(d, J=6.3 Hz, 3H), 1.15(d, J=6.4 Hz, 4H), 1.12 - 1.08(m, 1H), 1.06(d, J=7.0 Hz, 3H)
13C NMR:(126 MHz, CD3OD) δ 179.76, 170.66, 160.94, 160.80, 135.39, 135.30, 134.42, 134.30, 134.16, 134.40, 133.98, 133,54, 133.45, 132.89, 132.78, 132.67, 131.25, 128.72, 128.59, 114.22, 114.17, 102.51, 101.69, 101.26, 101.14, 81.52, 78.40, 77.94, 77.00, 74.38, 73.37, 73.66, 73.49, 72.28, 71.21, 68.59, 67.89, 60.19, 59.72, 55.62, 55.60, 41.82, 38.22, 33.80, 19.31, 18.29, 17.75, 12.37
HRMS(ESI)
C64H88NO19の計算値:1174.5941
実測値: 1174.5951
1H NMR:(500 MHz, CD3S(O)CD3) δ 6.55 - 6.03(m, 10H), 5.97(dd, J=15.5, 8.7 Hz, 1H), 5.75(d, J=10.9 Hz, 1H), 5.44(dd, J=15.0, 10.1 Hz, 1H), 5.34(s, 1H), 5.21(d, J=7.9 Hz, 1H), 4.89 - 4.71(m, 3H), 4.62(d, J=5.7 Hz, 1H), 4.41(d, J=6.3 Hz, 1H), 4.39 - 4.30(m, 2H), 4.25(t, J=10.5 Hz, 2H), 4.06(s, 1H), 3.91(d, J=10.4 Hz, 1H), 3.49(d, J=31.6 Hz, 2H), 3.17 - 3.04(m, 2H), 3.04 - 2.84(m, 2H), 2.66(d, J=11.9 Hz, 1H), 2.40(s, 1H), 2.28(dd, J=14.6, 7.5 Hz, 1H), 2.17(t, J=8.5 Hz, 2H), 2.05 - 1.68(m, 5H), 1.65 - 1.47(m, 5H), 1.47 - 1.29(m, 7H), 1.24(q, J=5.6, 4.6 Hz, 6H), 1.20 - 1.08(m, 6H), 1.04(t, J=7.4 Hz, 3H), 0.91(d, J=7.1 Hz, 3H), 0.86(td, J=7.1, 4.2 Hz, 1H)
HRMS(ESI)
C47H73NO17(M+H)+の計算値:924.4957
実測値: 924.4960
C2’エピAmBの結合能を調査し、C2’におけるエピマー化がAmBのエルゴステロール結合能に影響を与えるか否かを判定した。C2’エピAmBは、結合アッセイの範囲内では、エルゴステロールには結合するが、コレステロールには結合しない。
ステロールなし: 総発熱量=−6.70±0.11μcal
10%エルゴステロール:総発熱量=−15.24±1.66μcal
10%コレステロール: 総発熱量=−6.43±2.80μcal
結合アッセイを行う典型的な方法を以下に説明する。
最適化された等温滴定型熱量測定(ITC)に基づいたアッセイにおいて、AmBの水溶液を、1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(POPC)のみで構成される大型単層小胞(LUV)の懸濁液で滴定し、正味の発熱量を記録した。10%のエルゴステロールを含むPOPCのLUVを使用して、滴定を繰り返した。エルゴステロール含有LUVに切り替えた場合には、正味の発熱量のかなりの増加が観察され、これは、直接的なAmB−ステロール結合相互作用を示唆している。C2’エピAmBを使用して、滴定を繰り返した。正味の発熱量のかなりの増加により、エピマー誘導体のエルゴステロールに結合する能力の保持が示唆された。エルゴステロールの代わりにコレステロールを用いたITCアッセイも行った。C2’エピAmBでは、コレステロールに対する結合は見られなかった。
実験は、NanoITC等温滴定型熱量計(TA Instruments社、米国デラウェア州ウィルミントン所在)を使用して行われた。試験される化合物の溶液は、DMSO中、化合物の60.0mM原液をKバッファー(5.0mM HEPES/KHEPES、pH=7.4)で600μMまで希釈することによって調製された。溶液中の最終DMSO濃度は1%v/vであった。1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(POPC LUV)のみで構成される大型単層小胞を調製し、リン及びエルゴステロール含量を、後述するように定量した。LUV溶液を、バッファー及びDMSOで希釈し、1%DMSO/Kバッファー溶液中、12.0mMの最終リン脂質濃度を得た。使用直前に、すべての溶液を、37℃で30分間インキュベートし、真空下、37℃で10分間、脱気した。機器の基準セル(容積=0.190mL)に1%v/vのDMSO/Kバッファーの溶液を充填した。
パルミトイルオレオイルホスファチジルコリン(POPC)を、Avanti Polar Lipids社(米国アラバマ州アラバスター所在)から、CHCl3中、20mg/mLの溶液として入手し、乾燥アルゴン雰囲気下、−20℃で保管し、1カ月以内に使用した。CHCl3中、4mg/mLのエルゴステロール溶液を毎月調製し、乾燥アルゴン雰囲気下、4℃で保管した。脂質膜の調製の前に、溶液を周囲温度まで温め、結露による溶液の汚染を防いだ。13×100mmの試験管に、800μLのPOPCと230μLのエルゴステロール溶液を入れた。コレステロール含有リポソームについては、13×100mmの試験管に800μLのPOPCと224μLのコレステロール溶液を入れた。ステロールを含まないリポソームについては、13×100mmの試験管に800μLのPOPCを入れた。窒素の緩やかな流れを用いて溶媒を除去し、得られた脂質膜を、使用前に、高真空下で最低でも8時間、保管した。次に、膜を、1mLのKバッファーで水和し、およそ3分間、強くボルテックス攪拌して多層小胞(MLV)の懸濁液を形成した。得られた脂質懸濁液を、Hamilton社(米国ネバダ州リノ所在)の1mLガスタイトシリンジ内に引き込み、シリンジをAvanti Polar Lipids社のMini−Extruder内に設置した。次に、脂質溶液を、0.20μmのMillipore社(米国マサチューセッツ州ビレリカ所在)のポリカーボネートフィルタに21回通し、新たに形成された大型単層小胞(LUV)懸濁液を、LUV溶液内へのMLVのキャリーオーバーを避けるために元々のMLV懸濁液を含まないシリンジ内に回収した。
リンの総量の決定は、Chen及び同僚の報告を出典とした(Chen, PS et al. (1956) Anal. Chem. 28:1756)。LUV溶液をKバッファーで10倍に希釈し、希釈LUV懸濁液の3つの10μL試料を、3つの別々の7mLバイアルに加えた。その後、N2流を用いて溶媒を除去した。各乾燥したLUV膜と、ブランクとして用いた脂質を含まない第4のバイアルとに、450μLの8.9M H2SO4を加えた。4つの試料を、225℃のアルミニウム加熱ブロック内の周囲雰囲気に開かれた環境で25分間インキュベートし、次に、23℃の温度環境へと取り出し、5分間冷却した。冷却後、150μLの30%w/vの過酸化水素水溶液を各試料に加え、バイアルを225℃の加熱ブロックに30分間戻した。次に、試料を23℃の温度環境へと取り出し、5分間冷却した後、3.9mLの水を添加した。次いで、500μLの2.5%w/vモリブデン酸アンモニウムを各バイアルに加え、次に、得られた混合物に、短時間かつ強いボルテックス攪拌を5回行った。その後、500μLの10%w/vのアスコルビン酸を各バイアルに加え、得られた混合物に、次に、短時間かつ強いボルテックス攪拌を5回行った。バイアルをPTFEで内張りしたキャップで囲み、100℃のアルミニウム加熱ブロック内に7分間、置いた。試料を23℃の温度環境へと取り出し、およそ15分間冷却した後、UV/Vis分光法によって分析した。820nmでの吸光度を観察し、この値を、この方法を通じて得られた標準曲線及び既知濃度の標準的なリン溶液と比較することによって、リンの総量を決定した。
エルゴステロール含量を分光光度的に決定した。50μL量のLUVの懸濁液を、450μLのヘキサン:イソプロパノール:水 2:18:9 (v/v/v)に加えた。3つの別個の試料を調製し、次に、およそ1分間、強くボルテックス攪拌した。次いで、溶液をUV/Vis分光法で分析し、溶液中のエルゴステロール濃度を、282nmのUVmaxで10400L mol−1cm−1の消衰係数によって決定し、リンの濃度と比較して、ステロール含量の割合を決定した。消衰係数を、上記3元溶媒系において別個に決定した。この方法で調製したLUVは、7〜14%のエルゴステロールを含んでいた。
25℃における当該化合物の600μM溶液を含む試料セル(容積=0.191mL)内に、周囲温度でLUV懸濁液を注入することによって、滴定を行った。最初の注入の容積は0.23μLであった。標準的な手順(Heerklotz, H et al. (2000) Biochim. Biophys. Acta 1508:69)と一致して、一般にITC実験の最初の注入に関連した大きな誤差の理由から、この注入の熱量は、データの分析に含めなかった。次に、LUV懸濁液の7.49μLの注入を6回行った。次の注入が行われる前に、機器が安定なベースラインに戻ることを確実にするため、各注入の間の間隔は720秒とした。各実験の攪拌速度は300rpmであった。
NanoAnalyzeソフトウェア(TA Instruments社)をベースラインの決定及び注入熱量の積分に使用し、Microsoft社のExcelを希釈熱の減算及び発生した全体の熱量の計算に使用した。希釈熱及び混合熱を補正するために、各実験の最後の注入の熱量を、その特定の実験の注入熱全体から減算した。例えば、te Welscher, YM et al. (2008) J. Biol. Chem. 283:6393を参照。この方法によって、実験の間に発生した全体の熱量を、次式を用いて計算した:
2つのエルゴステロール含有株、酵母サッカロミセス・セレビシエ(S. cerevisia)及びカンジダ・アルビカンス(C. albicans)に対するAmB及びC2’エピAmBの活性を試験した。カンジダ・アルビカンスは、ヒトにおける生命を脅かす全身性真菌感染症の最も一般的な原因である。C2’エピAmBは、サッカロミセス・セレビシエ(MIC=2μM)及びカンジダ・アルビカンス(MIC=2μM)の両方に対して強力な抗真菌活性を示した。
サッカロミセス・セレビシエの成長条件
10g/Lの酵母エキス、20g/Lのペプトン、20g/Lのデキストロース、及び20g/Lの固体培地用寒天からなる酵母ペプトンデキストロース(YPD)成長培地を用いて、サッカロミセス・セレビシエを維持した。培地を、約121℃(華氏250度)で30分間、オートクレーブにかけることによって滅菌した。その後、デキストロースを、滅菌した40%w/v水溶液(デキストロース溶液をフィルタ滅菌した)として加えた。寒天(20g/L)を含む滅菌培地を、Corning社(米国ニューヨーク州コーニング所在)の100×20mmのポリスチレンプレート上に注ぐことによって固体培地を調製した。液体培養培地はロータリーシェーカー上、30℃でインキュベートし、固体培養培地はインキュベータ内で30℃に維持した。
液体及び固体の両方の培養培地を37℃でインキュベートしたことを除いて、サッカロミセス・セレビシエと同様の方法でカンジダ・アルビカンスを培養した。
ブロス微量希釈アッセイのプロトコルは、米国臨床検査標準協議会文書M27−A2を出典とした(Clinical and Laboratory Standards Institute. Reference Method for Broth Dilution Antifungal Susceptibility Testing, M27-A2, Approved Standard 2nd Ed. Vol. 22, Number 15, 2002)。50mLのYPD培地に植菌し、シェーカーインキュベータ内で30℃(サッカロミセス・セレビシエ)又は37℃(カンジダ・アルビカンス)のいずれかで一晩、インキュベートした。次に、細胞懸濁液を、Shimadzu社(京都府所在)のPharmaSpec UV−1700 UV/Vis分光光度計で測定して、0.10(〜5×105cfu/mL)のOD600まで、YPDを用いて希釈した。溶液を、YPDを用いて10倍希釈し、希釈細胞懸濁液の195μLアリコートを、滅菌したFalcon社(米国ニュージャージー州フランクリン・レイクス所在)のマイクロテスト96ウェルプレートに3連で加えた。化合物を、DMSO中400μMの原液として調製し、DMSOを用いて次の濃度まで段階希釈してもよい:1600、1200、800、400、320、240、200、160、120、80、40、20、10及び5μM。各溶液の5μLアリコートを、各列が異なる濃度の試験化合物を表すように、96ウェルプレートに3連で加えた。各ウェル内のDMSOの濃度は2.5%であり、生存能力を確かめるために2.5%のDMSOのみを使用する対照ウェルもまた3連で実施した。この40倍希釈により、以下の最終濃度を得た:50、40、30、20、10、8、6、4、1、0.5、0.25及び0.125μM。分析の前に、プレートを覆い、30℃(サッカロミセス・セレビシエ)又は37℃(カンジダ・アルビカンス)で24時間インキュベートした。酵母の目視可能な成長を生じなかった化合物の濃度となるようにMICを決定した。実験は2回行っており、報告されるMICは2回の実験の平均を表している。
AmB及びC2’エピAmBの活性を、ヒト細胞に対して調査した。AmBに関連する2つの最も重要な毒性副作用は、それぞれ、赤血球及び腎近位尿細管細胞への損傷を原因とする、貧血及び腎毒性である。文献の先例と一致して、AmBは、8.5μMの濃度において、ヒト赤血球の90%の溶血を生じる。これは、最小溶血濃度(MHC)として定められる。全く対照的に、コレステロールに結合しない、対応するC2’エピAmBのMHCは、>500μMであることが分かった。同様に、AmBは、2.4μMの濃度(最小毒性濃度(MTC))において初代ヒト腎近位尿細管上皮細胞の細胞生存能力の90%損失を生じる。この場合も、AmBとは全く対照的に、C2’エピAmBは、溶解性の限界に至るまで毒性の兆候を示さなかった。
溶血アッセイ
赤血球の調製
溶血アッセイのプロトコルは、Paquet及び同僚の報告を出典とした(Paquet, V et al. (2008) Chem. Eur. J. 14:2465-2481)。ヒト全血(ヘパリンナトリウム)をBioreclamation LLC社(米国ニューヨーク州ウェストベリー所在)から購入し、4℃で保管し、受け取って2日以内に使用した。2.0mLのエッペンドルフチューブに、1mLのヒト全血を加え、10,000gで2分間、遠心分離した。上清を除去し、赤血球ペレットを、1mLの滅菌生理食塩水で洗浄し、10,000gで2分間、遠心分離した。生理食塩水洗浄を、合計3回繰り返した。赤血球ペレットを、1mLのRBCバッファー(10mM NaH2PO4、150mM NaCl、1mM MgCl2、pH7.4)に懸濁し、赤血球ストック懸濁液を形成した。
DMSO中、1.03mM(AmB)又は12.8mM(C2’エピAmB)の原液として化合物を調製し、DMSOを用いて以下の濃度まで段階希釈した:7689、5126、2563、2050、1538、1025、769、513、384、256、205、154、103、77、51、26μM。0.2mLのPCRチューブに、24μLのRBCバッファー及び1μLの化合物の原液を加え、500、300、200、100、80、60、40、30、20、15、10、8、6、4、3、2、1μMの最終濃度を得た。1μLのDMSOをMilliQ水又はRBCバッファーに加えることによって、それぞれ、0.2mLのPCRチューブに陽性及び陰性対照を調製した。各PCRチューブに、0.63μLの赤血球ストック懸濁液を加え、反転混合した。試料を37℃で2時間、インキュベートした。試料を反転混合し、10,000gで2分間、遠心分離した。各試料に由来する15μLの上清を384ウェルプレートに加えた。Biotek社(米国バーモント州ウィヌースキー所在)のH1 Synergy Hybrid Readerを使用して540nmにおいて吸光度を読み取った。実験は3回行っており、報告されるMHCは、3回の実験の平均を表している。
次の方程式に従って溶血率を決定した:
初代腎近位尿細管上皮細胞の調製
初代ヒト腎近位尿細管上皮細胞(RPTEC)をATCC(米国バージニア州マナサス所在)から購入し、受け取り後、すぐに培養した。腎上皮細胞基本培地(ATCC、PCS−400−030)、腎上皮細胞培養キット(ATCC、PCS−400−040)、及びペニシリン−ストレプトマイシン(10単位/mL及び10μg/mL)を使用して、完全成長培地を調製した。完全培地を暗所にて4℃で保管し、28日以内に使用した。初代のRPTECを、95%空気/5%CO2の雰囲気を用い、37℃で、CO2インキュベータ内で成長させた。
WST−8細胞増殖アッセイキット(10010199)をCayman Chemical Company社(米国ミシガン州アナーバー所在)から購入し、−20℃で保管し、受け取って6カ月以内に使用した。WST−8試薬及び電子メディエータ溶液を解凍し、混合してWST−8試薬溶液を調製した。溶液を−20℃で保管し、1週間以内に使用した。
完全成長培地中、初代のRPTECの懸濁液を、1×105細胞/mLの濃度に調整した。96ウェルプレートに99μLの細胞懸濁液を播種し、95%空気/5%CO2の雰囲気内で3時間、37℃でインキュベートした。100μLの細胞懸濁液又は100μLの完全培地を播種することによって、陽性及び陰性対照を調製した。化合物を、DMSO中、5mM(AmB)及び50mM(C2’エピAmB)の原液として調製し、DMSOを用いて次の濃度まで段階希釈した:50000、40000、30000、20000、10000、8000、6000、4000、3000、2000、1500、1000、800、600、400、300、200、100、50、25、10、5、2.5、1、0.5、0.25、及び0.1μM。各溶液の1μLのアリコートを、各カラムが異なる濃度の試験化合物を表す、96ウェルプレートに3連で加えた。96ウェルプレートを、95%空気/5%CO2の雰囲気内で24時間、37℃でインキュベートした。インキュベーション後、培地を吸引し、100μLの血清を含まない培地を加え、各ウェルに10μLのWST−8試薬溶液を加えた。96ウェルプレートを、200rpmで1分間、シェーカーインキュベータ内で混合し、95%空気/5%CO2の雰囲気で2時間、37℃でインキュベートした。インキュベーションに続いて、96ウェルプレートを、200rpmで1分間、シェーカーインキュベータ内で混合し、Biotek社(米国バーモント州ウィヌースキー所在)のH1 Synergy Hybrid Readerを使用して、吸光度を450nmにおいて読み取った。実験は3回行なっており、報告される細胞毒性は、3回の実験の平均を表している。
以下方程式に従って溶血率を決定した:
AMG社(米国ワシントン州ボセル所在)のEVOS fl顕微鏡を使用して細胞を結像した。画像は、10×対物レンズでの透過光を使用して撮像した。
C2’エピAmBの抗真菌効果を、播種性カンジダ症のマウスモデルにおいて試験した。この実験では、好中球減少マウスを、カンジダ・アルビカンスに尾静脈を介して感染させ、次いで、感染の2時間後、マウスに16mg/kgのAmB又はC2’エピAmBの単回の腹腔内注射を行った。次に、感染後24時間の時点で、マウスを殺処理し、腎臓に存在する真菌の量を定量した。C2’エピAmBは、腎臓に存在する真菌の量の低減において、AmBよりも効果的であった。AmBと比較して、C2’エピAmBは、真菌の量を0.5log単位多く低減した。
上記説明において言及されたすべての特許及び特許出願公開公報は、その全体が、ここに参照することによって本明細書に取り込まれる。
明確な理解の目的で、これまで、例証及び実例を通して本発明を幾分詳細に説明してきたが、本発明の範囲又はそれらのいずれかの特定の実施形態に影響を与えることなく、条件、配合及び他のパラメータの幅広い及び等価の範囲内で本発明を修正または変更することによっても、同様に行われうること、及び、このような修正及び変更が、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることは、当業者にとって明白であろう。
Claims (158)
- Raが2−アルケン−1−イルである、請求項1に記載の化合物。
- R2が2−アルケン−1−イルである、請求項1に記載の化合物。
- R3が置換又は非置換のアリールである、請求項1に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルであり;R2が2−アルケン−1−イルであり;R3が置換又は非置換のアリールである、請求項1に記載の化合物。
- Raが2−プロペン−1−イルである、請求項1に記載の化合物。
- R2が2−プロペン−1−イルである、請求項1に記載の化合物。
- R3がp−メトキシフェニル(PMP)である、請求項1に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルである、請求項10に記載の化合物。
- R2が2−アルケン−1−イルである、請求項10に記載の化合物。
- R3が置換又は非置換のアリールである、請求項10に記載の化合物。
- Rcが置換又は非置換のフェニルである、請求項10に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルであり;R2が2−アルケン−1−イルであり;R3が置換又は非置換のアリールであり;Rcが置換又は非置換のフェニルである、請求項10に記載の化合物。
- Raが2−プロペン−1−イルである、請求項10に記載の化合物。
- R2が2−プロペン−1−イルである、請求項10に記載の化合物。
- R3がp−メトキシフェニル(PMP)である、請求項10に記載の化合物。
- R4がp−(tert−ブチル)ベンゾイルである、請求項10に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルである、請求項21に記載の化合物。
- R2が2−アルケン−1−イルである、請求項21に記載の化合物。
- R3が置換又は非置換のアリールである、請求項21に記載の化合物。
- Rcが置換又は非置換のフェニルである、請求項21に記載の化合物。
- RbがC1〜C6アルキルである、請求項21に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルであり;R2が2−アルケン−1−イルであり;R3が置換又は非置換のアリールであり;Rcが置換又は非置換のフェニルであり;RbがC1〜C6アルキルである、請求項21に記載の化合物。
- Raが2−プロペン−1−イルである、請求項21に記載の化合物。
- R2が2−プロペン−1−イルである、請求項21に記載の化合物。
- R3がp−メトキシフェニル(PMP)である、請求項21に記載の化合物。
- R4がp−(tert−ブチル)ベンゾイルである、請求項21に記載の化合物。
- R5がジエチルイソプロピルシリルである、請求項21に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルである、請求項34に記載の化合物。
- R2が2−アルケン−1−イルである、請求項34に記載の化合物。
- R3が置換又は非置換のアリールである、請求項34に記載の化合物。
- RbがC1〜C6アルキルである、請求項34に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルであり;R2が2−アルケン−1−イルであり;R3が置換又は非置換のアリールであり;RbがC1〜C6アルキルである、請求項34に記載の化合物。
- Raが2−プロペン−1−イルである、請求項34に記載の化合物。
- R2が2−プロペン−1−イルである、請求項34に記載の化合物。
- R3がp−メトキシフェニル(PMP)である、請求項34に記載の化合物。
- R5がジエチルイソプロピルシリルである、請求項34に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルである、請求項45に記載の化合物。
- R2が2−アルケン−1−イルである、請求項45に記載の化合物。
- R3が置換又は非置換のアリールである、請求項45に記載の化合物。
- Rcが置換又は非置換のフェニルである、請求項45に記載の化合物。
- RbがC1〜C6アルキルである、請求項45に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルであり;R2が2−アルケン−1−イルであり;R3が置換又は非置換のアリールであり;Rcが置換又は非置換のフェニルであり;RbがC1〜C6アルキルである、請求項45に記載の化合物。
- Raが2−プロペン−1−イルである、請求項45に記載の化合物。
- R2が2−プロペン−1−イルである、請求項45に記載の化合物。
- R3がp−メトキシフェニル(PMP)である、請求項45に記載の化合物。
- R6がp−ニトロベンゾイルである、請求項45に記載の化合物。
- R5がジエチルイソプロピルシリルである、請求項45に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルである、請求項58に記載の化合物。
- R2が2−アルケン−1−イルである、請求項58に記載の化合物。
- R3が置換又は非置換のアリールである、請求項58に記載の化合物。
- RbがC1〜C6アルキルである、請求項58に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルであり;R2が2−アルケン−1−イルであり;R3が置換又は非置換のアリールであり;RbがC1〜C6アルキルである、請求項58に記載の化合物。
- Raが2−プロペン−1−イルである、請求項58に記載の化合物。
- R2が2−プロペン−1−イルである、請求項58に記載の化合物。
- R3がp−メトキシフェニル(PMP)である、請求項58に記載の化合物。
- R5がジエチルイソプロピルシリルである、請求項58に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルである、請求項69に記載の化合物。
- R2が2−アルケン−1−イルである、請求項69に記載の化合物。
- R3が置換又は非置換のアリールである、請求項69に記載の化合物。
- Raが2−アルケン−1−イルであり;R2が2−アルケン−1−イルであり;R3が置換又は非置換のアリールである、請求項69に記載の化合物。
- Raが2−プロペン−1−イルである、請求項69に記載の化合物。
- R2が2−プロペン−1−イルである、請求項69に記載の化合物。
- R3がp−メトキシフェニル(PMP)である、請求項69に記載の化合物。
- R3が置換又は非置換のアリールである、請求項78に記載の化合物。
- 2’エピAmBの製造方法であって、
R1がC(O)ORaであり;
R2が、2−アルケン−1−イル、ベンジル、及び(Rb)3Si−からなる群より選択され;
R3が、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
R5が(Rb)3Si−であり;
R6が−C(O)Rcであり;
Raが、2−アルケン−1−イル、tert−ブチル、及びベンジルからなる群より選択され;
Rbが、置換又は非置換のアリール、又はC1〜C6アルキルであり;
Rcが置換又は非置換のアリールであり;
RdがC1〜C6アルキル又はアリールであり;
溶媒7が非極性非プロトン性溶媒である、
方法。 - R6が置換されたアリーロイルである、請求項81に記載の方法。
- Rdがアリールである、請求項81に記載の方法。
- R6が置換されたアリーロイルであり;Rdがアリールである、請求項81に記載の方法。
- R6がp−ニトロベンゾイルである、請求項81に記載の方法。
- Rdがフェニルである、請求項81に記載の方法。
- 溶媒7がベンゼンである、請求項81に記載の方法。
- ジ(アルキル)アゾジカルボキシレートが、ジ(イソプロピル)アゾジカルボキシレート(DIAD)又はジ(エチル)アゾジカルボキシレート(DEAD)である、請求項81に記載の方法。
- R6がp−ニトロベンゾイルであり;ジ(アルキル)アゾジカルボキシレートが、ジ(イソプロピル)アゾジカルボキシレート(DIAD)であり;Rdがフェニルである、請求項81に記載の方法。
- R6がp−ニトロベンゾイルであり;ジ(アルキル)アゾジカルボキシレートが、ジ(イソプロピル)アゾジカルボキシレート(DIAD)であり;Rdがフェニルであり;溶媒7がベンゼンである、請求項81に記載の方法。
- Mがアルカリ金属カチオンである、請求項91に記載の方法。
- MがKである、請求項91に記載の方法。
- 溶媒8が、テトラヒドロフラン(THF)とMeOHの混合物である、請求項91に記載の方法。
- MがKであり;溶媒8が、テトラヒドロフラン(THF)とMeOHの混合物である、請求項91に記載の方法。
- フッ化物試薬がフッ化塩である、請求項96に記載の方法。
- フッ化物試薬がフッ化水素−ピリジンである、請求項96に記載の方法。
- 溶媒9がテトラヒドロフラン(THF)である、請求項96に記載の方法。
- フッ化物試薬がフッ化水素−ピリジンであり;溶媒9がテトラヒドロフラン(THF)である、請求項96に記載の方法。
- Pd試薬がPd(0)である、請求項101に記載の方法。
- Reがアリールである、請求項101に記載の方法。
- Rfがアリールである、請求項101に記載の方法。
- 前記RfCO2H又は1,3−ジケトンがRfCO2Hである、請求項101に記載の方法。
- Pd試薬がPd(0)であり;Reがアリールであり;Rfがアリールであり;前記RfCO2H又は1,3−ジケトンがRfCO2Hである、請求項101に記載の方法。
- リガンドが(PPh3)4である、請求項101に記載の方法。
- 前記RfCO2H又は1,3−ジケトンがチオサリチル酸である、請求項101に記載の方法。
- 溶媒10がジメチルホルムアミド(DMF)である、請求項101に記載の方法。
- Pd試薬がPd(0)であり;リガンドが(PPh3)4であり;前記RfCO2H又は1,3−ジケトンがチオサリチル酸である、請求項101に記載の方法。
- Pd試薬がPd(0)であり;リガンドが(PPh3)4であり;前記RfCO2H又は1,3−ジケトンがチオサリチル酸であり;溶媒10がジメチルホルムアミド(DMF)である、請求項101に記載の方法。
- 酸がカンファースルホン酸(CSA)である、請求項112に記載の方法。
- 溶媒11が、水とMeCNの混合物である、請求項112に記載の方法。
- 酸がカンファースルホン酸(CSA)であり;溶媒11が、水とMeCNの混合物である、請求項112に記載の方法。
- Mがアルカリ金属カチオンである、請求項116に記載の方法。
- 溶媒6が、極性非プロトン性溶媒と極性プロトン性溶媒の混合物である、請求項116に記載の方法。
- R4がp−(tert−ブチル)ベンゾイルである、請求項116に記載の方法。
- MがKである、請求項116に記載の方法。
- R4がp−(tert−ブチル)ベンゾイルであり;MがKである、請求項116に記載の方法。
- 溶媒6が、テトラヒドロフラン(THF)とMeOHの混合物である、請求項116に記載の方法。
- R4がp−(tert−ブチル)ベンゾイルであり;MがKであり;溶媒6が、テトラヒドロフラン(THF)とMeOHの混合物である、請求項116に記載の方法。
- RbがC1〜C6アルキルである、請求項124に記載の方法。
- X5がスルホン酸である、請求項124に記載の方法。
- RbがC1〜C6アルキルであり;X5がスルホン酸である、請求項124に記載の方法。
- 溶媒5が、極性非プロトン性溶媒と非極性非プロトン性溶媒の混合物である、請求項124に記載の方法。
- 溶媒5が、ジクロロメタン(DCM)とヘキサンの混合物である、請求項124に記載の方法。
- R5−X5が、トリフルオロメタンスルホン酸ジエチル(イソプロピル)シリルである、請求項124に記載の方法。
- R5−X5が、トリフルオロメタンスルホン酸ジエチル(イソプロピル)シリルであり;溶媒5が、ジクロロメタン(DCM)とヘキサンの混合物である、請求項124に記載の方法。
- R4が置換されたアリーロイルである、請求項132に記載の方法。
- X4がハライドである、請求項132に記載の方法。
- R4が置換されたフェニルであり;X4がハライドである、請求項132に記載の方法。
- R4−X4がp−(tert−ブチル)ベンゾイルクロリドである、請求項132に記載の方法。
- 溶媒4がテトラヒドロフラン(THF)である、請求項132に記載の方法。
- R4−X4がp−(tert−ブチル)ベンゾイルクロリドであり;溶媒4がテトラヒドロフラン(THF)である、請求項132に記載の方法。
- Raが2−アルケン−1−イルである、請求項139に記載の方法。
- X1がスクシンイミジルである、請求項139に記載の方法。
- Raが2−アルケン−1−イルであり;X1がスクシンイミジルである、請求項139に記載の方法。
- R2が2−アルケン−1−イルである、請求項139に記載の方法。
- X2がハライドである、請求項139に記載の方法。
- R2が2−アルケン−1−イルであり;X2がハライドである、請求項139に記載の方法。
- R3が置換されたアリールである、請求項139に記載の方法。
- Raが2−プロペン−1−イルである、請求項139に記載の方法。
- R2が2−プロペン−1−イルである、請求項139に記載の方法。
- R3がp−メトキシフェニルである、請求項139に記載の方法。
- 溶媒1が、極性非プロトン性溶媒と極性プロトン性溶媒の混合物である、請求項139に記載の方法。
- 溶媒2が、極性非プロトン性溶媒と極性プロトン性溶媒の混合物である、請求項139に記載の方法。
- 溶媒3が、極性非プロトン性溶媒と極性プロトン性溶媒の混合物である、請求項139に記載の方法。
- 溶媒1が、ジメチルホルムアミド(DMF)とMeOHの混合物である、請求項139に記載の方法。
- 溶媒2が、ジメチルホルムアミド(DMF)とMeOHの混合物である、請求項139に記載の方法。
- 溶媒3が、テトラヒドロフラン(THF)とMeOHの混合物である、請求項139に記載の方法。
- ブレンステッド酸が、カンファースルホン酸(CSA)である、請求項139に記載の方法。
- Raが2−プロペン−1−イルであり;X1がスクシンイミジルであり;R2が2−プロペン−1−イルであり;X2がハライドであり;R3がp−メトキシフェニルである、請求項139に記載の方法。
- Raが2−プロペン−1−イルであり;X1がスクシンイミジルであり;R2が2−プロペン−1−イルであり;X2がハライドであり;R3がp−メトキシフェニルであり;溶媒1が、ジメチルホルムアミド(DMF)とMeOHの混合物であり;溶媒2が、DMFとMeOHの混合物であり;溶媒3が、テトラヒドロフラン(THF)とMeOHの混合物である、請求項139に記載の方法。
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