JP2017529066A5

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Publication number: JP2017529066A5
Application number: JP2017506339A
Authority: JP
Filing date: 2015-08-03
Publication date: 2018-09-13
Anticipated expiration: 2035-08-03

Claims

Ｏｃｔ４、Ｓｏｘ２、ｃ−ＭｙｃおよびＫｌｆ４を発現する、非胚性末梢神経からの、哺乳動物神経由来の成体多能性幹細胞（当該多能性幹細胞をＮＥＤＡＰＳ細胞という）の集団を調製するエキソビボの方法であって、
（ａ）エキソビボでＮＥＤＡＰＳ細胞増殖条件に晒された非胚性末梢神経を培養して、Ｏｃｔ４、Ｓｏｘ２、ｃ−ＭｙｃおよびＫｌｆ４を発現する細胞を単離すること；または
（ｂ）インビボで対象においてＮＥＤＡＰＳ細胞増殖条件に晒された非胚性末梢神経からの細胞を培養して、培養物からＯｃｔ４、Ｓｏｘ２、ｃ−ＭｙｃおよびＫｌｆ４を発現する細胞を単離すること、
を含み、前記ＮＥＤＡＰＳ細胞増殖条件が、前記非胚性末梢神経をＢＭＰ２および／または外傷に晒すことを含む、方法。
前記非胚性末梢神経または前記非胚性末梢神経からの細胞を、非分化培地を使用して培養する、請求項１に記載の方法。
前記ＮＥＤＡＰＳ細胞増殖条件が前記非胚性末梢神経をＢＭＰ２に晒すことを含み、
（ａ）前記非胚性末梢神経が、インビボで対象においてＢＭＰ２に晒されたものであって、任意選択で、
（ｉ）ＢＭＰ２が、任意選択で１０ｎｇ〜１ミリグラムにわたる量で、前記非胚性末梢神経に直接適用されたもの；
（ｉｉ）ＢＭＰ２が、任意選択で１０ｎｇ〜１ミリグラムにわたる量で、筋肉内注射を通して前記対象に投与されたもの；もしくは
（ｉｉｉ）前記対象が、骨折、鈍的傷害、熱傷害および電気ショックから選択される、ＢＭＰ２の局所的産生をもたらす条件に晒されたものであるか；または
（ｂ）前記非胚性末梢神経が、任意選択で５ｎｇ／ｍｌ〜１ｍｇ／ｍｌにわたる濃度で、ＢＭＰ２を含む培地において前記神経を培養することによってエキソビボでＢＭＰ２に晒されるものである、
請求項１または２に記載の方法。
前記ＮＥＤＡＰＳ細胞増殖条件が外傷を前記非胚性末梢神経に与えることを含み、
（ａ）前記非胚性末梢神経が対象においてインビボで外傷を与えられ、任意選択で前記外傷が機械的外傷、電気刺激、超音波衝撃波もしくは熱損傷である、または
（ｂ）前記非胚性末梢神経がエキソビボで外傷を与えられ、任意選択で前記外傷が機械的外傷、電気刺激、超音波衝撃波もしくは熱損傷である、
請求項１または２に記載の方法。
前記機械的外傷が、前記非胚性末梢神経の圧迫を含んでいたかまたは含む、請求項４に記載の方法。
前記非胚性末梢神経が、前記非胚性末梢神経または前記非胚性末梢神経からの細胞を培養する前に、任意選択でプロテアーゼ（任意選択でコラゲナーゼまたはマトリックスメタロプロテアーゼであるもの）による処理によって、崩されている、請求項１〜５のいずれか１項に記載の方法。
前記非胚性末梢神経が腓腹神経、腓腹神経の枝、手指もしくは足指の固有指神経、閉鎖神経の薄筋枝、内側前腕皮神経のセグメント、外側前腕皮神経、近位第３趾間束神経、または後骨内神経であり、任意選択で前記非胚性末梢神経が切断された肢からのものである、請求項１〜６のいずれか１項に記載の方法。
Ｏｃｔ４、Ｓｏｘ２、ｃ−Ｍｙｃ、およびＫｌｆ４の内因性発現によって特徴付けられる、単離した哺乳動物非胚性神経由来の成体多能性幹細胞（当該多能性幹細胞をＮＥＤＡＰＳ細胞という）。
以下のうちの１つ、２つ、３つ、４つまたは全てによって特徴付けられる、請求項８に記載の単離したＮＥＤＡＰＳ細胞：
（ａ）中胚葉細胞型、任意選択で間葉系細胞型、任意選択で(i)骨芽細胞または(ii)内皮細胞、に分化する能力；
（ｂ）内胚葉細胞型、任意選択で間葉系細胞型、に分化する能力；
（ｃ）外胚葉細胞型、任意選択で神経幹細胞、に分化する能力；
（ｄ）運動性；および
（ｅ）培養におけるガラスまたはプラスチック基板への付着性。
任意選択で、少なくとも５５％、少なくとも６０％、少なくとも７０％、少なくとも７５％、少なくとも８０％、少なくとも８５％、少なくとも９０％、少なくとも９５％、少なくとも９９％均質である、請求項８または９に記載の単離したＮＥＤＡＰＳ細胞の集団。
分化細胞の集団を調製するための方法であって、請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法によって調製された集団または請求項１０に記載の集団を分化条件に晒すことを含む方法。
（ａ）前記分化細胞が中胚葉細胞であり、前記分化条件が中胚葉分化培地において前記集団を培養することを含む；
（ｂ）前記分化細胞が内胚葉細胞であり、前記分化条件が内胚葉分化培地において前記集団を培養することを含む；
（ｃ）前記分化細胞が外胚葉細胞であり、前記分化条件が外胚葉分化培地において前記集団を培養することを含む；
（ｄ）前記分化細胞が骨芽細胞であり、前記分化条件が骨原性分化培地において前記集団を培養することを含む；
（ｅ）前記分化細胞が内皮細胞であり、前記分化条件が内皮分化培地において前記集団を培養することを含む；または
（ｆ）前記分化細胞が神経幹細胞であり、前記分化条件が神経幹細胞分化培地において前記集団を培養することを含む、
請求項１１に記載の方法。
組織再生で使用するための、請求項１０に記載の単離した細胞の集団。
遺伝子治療で使用するための、請求項１０に記載の単離した細胞の集団。