JP2017525734A - 癌の治療において有用なイソキノリノン誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、特に、薬物として使用するための、特に、癌の治療における、下式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩および/もしくは溶媒和物、ならびにこのような化合物を含有する医薬組成物およびこのような化合物の製造方法に関する。

Description

本発明は、特に、薬物として使用するための、特に、癌の治療におけるイソキノリン誘導体、それらの製造のための合成手順およびこのような化合物を含有する医薬組成物に関する。
受容体チロシンキナーゼ内の突然変異は、多くの癌の病因の極めて中心的な役割を占めている。例えば、FLT3は、急性骨髄性白血病(AML: Gilliland et al. Blood 2002, 100, 1532-1542)で頻繁に変異している(患者の約30%)。これらの突然変異は、はからずも腫瘍細胞の増殖および生存の重要な駆動因子である、対応する酵素の酵素活性を促進する。このような理由で、これらの変異型タンパク質は、腫瘍学において有効な標的である。
AMLに関して、現在、患者の約20%におけるFLT3−ITD(内部タンデム重複)、患者の約6〜8%におけるFLT3−TKD(チロシンキナーゼドメイン)ならびに稀な膜近傍および細胞外ドメインの規則的突然変異(2%:Kayser et al. Leukemia & Lymphoma 2014, 55, 243-255)の3つの主要なFLT3活性化突然変異、が知られている。
最新世代のFLT3阻害剤の最近の臨床評価では、FLT3変異を有するAMLにおいて有望な結果が示された。有望であったとしても、これらの応答はなお不完全であり、一過性であるとともに、高い再発率に関連する(Kayser et al. Leukemia & Lymphoma 2014, 55, 243-255)。
再発は、複数の機構によって生じる。FLT3受容体内の二次突然変異は、投与された阻害剤に対する耐性、および阻害されたキナーゼを迂回しFLT3の下流エフェクターを再活性化させる代替シグナル伝達経路の活性化を生じる。
さらに、自由に循環している白血球は、TKI(チロシンキナーゼ阻害剤)に対して相対的に感受性があり得るが、患者の骨髄に存在している細胞、特に、白血病幹細胞(LSC)は、それらを治療に対して低応答とし、再発の誘発を生じやすくする有利な生存間質微小環境から利益を得る(Weisberg et al. Leukemia 2012, 26, 2233-2244)。骨髄保護域に存在する生存因子の中で、IL−6/JAK/STAT経路が、変異型FLT3に関連するAMLにおける現行のTKIの再発率に主要に寄与するものとして提案されている(Bhatia et al. Blood 2014, 123, 2826-2837)。
JAK阻害剤とFLT3の両方の薬物組合せは、相乗作用ならびに間質誘導性耐性の確立を克服する能力を示し(Weisberg et al. Leukemia 2012, 26, 2233-2244)、FLT3−JAK二重阻害剤の高められた医学的利益の提示を実験的に強化している。
有害作用を最小にし、かつ、忍容性を最大にするためには、野生型FLT3アイソフォームに対して最小活性を有しつつ、変異型アイソフォームの最大有効性を有する薬物が現行の選択性の低い薬物に比べて改良をもたらすと予想される。
全体として、これらのデータは、新規かつより強力なFLT3−JAK二重阻害剤が高リスクAMLを有する患者により良好な転帰を与えることを証明し得る。
よって、本発明は、JAK阻害剤およびFLT3阻害剤として二重活性を有する化合物を提供する。
よって、本発明は、下式(I)の化合物:
Figure 2017525734
またはその薬学上許容される塩および/もしくは溶媒和物
[式中、
Xは、O、NHおよびSから選択され、
は、H;ハロ(F、Cl、BrもしくはI);(C−C)アルキル;(C−C)ハロアルキル;(C−C)アルコキシ;または(C−C)ハロアルコキシであり、
は、Hおよび(C−C)アルキルから選択され、
、R、R5、、RおよびRは、互いに独立に、H;ハロ(F、Cl、BrもしくはI);ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;SR12;S(O)R13;SO14;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和もしくは不飽和複素環から選択され、
およびRは、互いに独立に、H;ハロ(F、Cl、BrもしくはI);ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;SR12;S(O)R13;SO14;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和複素環から選択されるか、あるいは
およびRは一緒に、4〜10個の炭素原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)および(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい炭化水素鎖を形成し、ここで、前記飽和炭化水素鎖の1または複数の、特に1〜5個の、隣接していない炭素原子はO、SまたはNR30で、好ましくはOで置換されていてもよく、
10、R11、R12、R13、R14、R17、R18、R19、R22、R23およびR30は、互いに独立に、H、またはハロ(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2627から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもしくは(C−C)アルキニル基であり、
15、R16、R20およびR21は、互いに独立に、H、または(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2627から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもしくは(C−C)アルキニル基であるか、あるいは
15とR16および/またはR20とR21は、それらを保持する窒素原子と一緒に、窒素原子に加えて、O、NおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなってもよく、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2829から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和複素環を形成し、かつ、
24、R25、R26、R27、R28およびR29は、互いに独立に、Hまたは(C−C)アルキル基であるか、あるいは
とR25および/またはR26とR27および/またはR28とR29は、それらを保持する窒素原子と一緒に、窒素原子に加えて、O、NおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなってもよく、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、オキソ(=O)および(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和複素環を形成する]
に関する。
本発明において、用語「薬学上許容可能な」は、薬学的使用のための、医薬組成物の製造に有用であるもの、および一般に安全かつ非毒であるものを意味するものとする。
用語「薬学上許容可能な塩および/または溶媒和物」は、本発明の枠組みにおいて、上記に定義されるような薬学上許容可能でありかつ対応する化合物の薬理活性を有する化合物の塩および/または溶媒和物を意味するものとする。
薬学上許容可能な塩は、
(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸などの無機酸を伴って形成される;または酢酸、ベンゼンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシナフトエ酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムコン酸、2−ナフタレンスルホン酸、プロピオン酸、コハク酸、ジベンゾイル−L−酒石酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸、トリメチル酢酸、およびトリフルオロ酢酸などの有機酸を伴って形成される酸付加塩、ならびに
(2)化合物に存在する酸プロトンがアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、もしくはアルミニウムイオンなどの金属イオンにより置換されているか;または有機塩基もしくは無機塩基が配位しているかのいずれかである場合に形成される塩(許容可能な有機塩基は、ジエタノールアミン、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、トリエタノールアミン、およびトロメタミンなどを含んでなる。許容可能な無機塩基は、水酸アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムを含んでなる)
を含んでなる。
本発明の化合物の治療的使用のために許容可能な溶媒和物には、本発明の化合物の製造の最終工程で溶媒の存在のために形成されるものなどの従来の溶媒和物が含まれる。例として、水(これらの溶媒和物は水和物とも呼ばれる)またはエタノールの存在のための溶媒和物が挙げられる。
用語「ハロ」、本発明で使用される場合、ブロモ、クロロ、ヨードまたはフルオロを意味する。
用語「(C−C)アルキル」、本発明で使用される場合、1〜3個の炭素原子を含有する直鎖または分岐飽和炭化水素鎖を意味し、よって、メチル、エチル、n−プロピルおよびイソ−プロピルが含まれる。
用語「(C−C)アルキル」は、本発明で使用される場合、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐飽和炭化水素鎖を意味し、限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、およびn−ヘキシルなどが含まれる。
用語「(C−C)ハロアルキル」は、本発明で使用される場合、1または複数のハロゲン原子、特に、1または複数のフッ素原子で置換された上記の(C−C)アルキル基を意味する。それは特にトリフルオロメチル基であり得る。
用語「(C−C)アルケニル」は、本発明で使用される場合、2〜6個の炭素原子を含有し、かつ、少なくとも1つの二重結合を含んでなる直鎖または分岐不飽和炭化水素鎖を意味し、限定されるものではないが、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、およびヘキセニルなどが含まれる。
用語「(C−C)アルキニル」は、本発明で使用される場合、2〜6個の炭素原子を含有し、かつ、少なくとも1つの三重結合を含んでなる直鎖または分岐不飽和炭化水素鎖を意味し、限定されるものではないが、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、およびヘキシニルなどが含まれる。
用語「(C−C)アルコキシ」、本発明で使用される場合、酸素原子を介して分子に結合されている上記に定義される(C−C)アルキル基を意味し、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、およびn−ヘキソキシなどが含まれる。
用語「(C−C)ハロアルコキシ」、本発明で使用される場合、1または複数のハロゲン原子、特に、1または複数のフッ素原子により置換された上記に定義される(C−C)アルコキシ基を意味する。それは特にトリフルオロメトキシ基であり得る。
用語「(C−C)アルキルアミノ」は、本発明で使用される場合、式−NHAlkの基を意味し、ここで、Alkは上記に定義される(C−C)アルキル基を表す。それは例えばメチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソ−プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソ−ブチルアミノ、sec−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、およびn−ヘキシルアミノなどであり得る。
用語「ジ(C−C)アルキルアミノ」は、本発明で使用される場合、式−NHAlkAlkの基を意味し、ここで、AlkおよびAlkはそれぞれ独立に上記に定義される(C−C)アルキル基を表す。それは例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ、n−プロピルメチルアミノ、イソ−プロピルメチルアミノ、n−ブチルメチルアミノ、イソ−ブチルメチルアミノ、sec−ブチルメチルアミノ、t−ブチルメチルアミノ、n−ペンチルメチルアミノ、およびn−ヘキシルメチルアミノなどであり得る。
用語「((C−C)アルキル)−カルボニルオキシ」は、本発明で使用される場合、式−OCOAlkの基を意味し、ここで、Alkは上記に定義される(C−C)アルキル基を表す。それは例えばメチルカルボニルオキシ(アセトキシ)、エチルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、イソ−プロピルカルボニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、イソ−ブチルカルボニルオキシ、sec−ブチルカルボニルオキシ、t−ブチルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシ、およびn−ヘキシルカルボニルオキシなどであり得る。
用語「((C−C)アルキル)−カルボニルアミノ」は、本発明で使用される場合、式−NHCOAlkの基を意味し、ここで、Alkは上記に定義される(C−C)アルキル基を表す。それは例えばメチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、イソ−プロピルカルボニルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ、イソ−ブチルカルボニルアミノ、sec−ブチルカルボニルアミノ、t−ブチルカルボニルアミノ、n−ペンチルカルボニルアミノ、およびn−ヘキシルカルボニルアミノなどであり得る。
用語「((C−C)アルキル)−カルボニル((C−C)アルキル)アミノ)」は、本発明で使用される場合、式−NAlkCOAlkの基を意味し、ここで、AlkおよびAlkはそれぞれ独立に上記に定義される(C−C)アルキル基を表す。それは例えば(メチルカルボニル)メチルアミノ、(メチルカルボニル)エチルアミノ、(エチルカルボニル)メチルアミノ、(エチルカルボニル)エチルアミノ、n−プロピルカルボニルメチルアミノ、イソ−プロピルカルボニルメチルアミノ、n−ブチルカルボニルメチルアミノ、イソ−ブチルカルボニルメチルアミノ、sec−ブチルカルボニルメチルアミノ、t−ブチルカルボニルメチルアミノ、n−ペンチルカルボニルメチルアミノ、およびn−ヘキシルカルボニルメチルアミノなどであり得る。
用語「アリール」は、本発明で使用される場合、好ましくは6〜10個の炭素原子を含んでなり、かつ、例えばフェニルまたはナフチル基などの1以上の縮合環を含んでなる芳香族炭化水素基を意味する。有利には、それはフェニル基である。
用語「アリール−(C−C)アルキル」は、本発明で使用される場合、上記に定義される(C−C)アルキル基を介して分子に結合された上記に定義されるアリール基を意味する。特に、それはベンジル基である。
用語「(C−C)アルキル−アリール」は、本発明で使用される場合、上記に定義されるアリール基を介して分子に結合された上記に定義される(C−C)アルキル基を意味する。特に、それはトリル基(CHPh)であり得る。
用語「3〜7員複素環」は、本発明で使用される場合、1〜3個の、好ましくは1または2個の炭素原子が、O、NおよびSから選択される、好ましくはOおよびNから選択されるヘテロ原子で置換された、3〜7員炭化水素環を意味する。それは特に以下の環:アジリジン、アゼチジン、オキセタン、チオオキセタン、ピロリジン、ピロリン、テトラヒドロフラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチオフェン、ピペリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、チオピラン、ジヒドロチオピラン、テトラヒドロチオピラン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、アゼパン、ジアゼパン、イミダゾール(imidadole)、イミダゾリン、ピロール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン ピペリダジン、およびピリミジンを含む。
用語「不飽和」複素環は、本発明で使用される場合、1または複数の二重結合を含んでなる複素環を意味するが、ただしこれは芳香族でない。
有利には、Xは、酸素または硫黄原子、好ましくは、酸素原子である。
は、より詳しくは、Hまたはハロ、特に、Hである。
は、より詳しくは、水素原子またはメチル基である。
およびRが一緒に鎖を形成する場合、この鎖は、ハロ(F、Cl、BrまたはI)および(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい4〜10個の炭素原子を含んでなる、好ましくは飽和された炭化水素鎖であり、前記飽和炭化水素鎖の1または複数、特に1〜5個の、隣接していない炭素原子は、O、SまたはNR30で、好ましくはOで、置換されていてもよい。
有利には、この鎖は、4〜10個の炭素原子を含んでなり、前記炭化水素鎖の1または複数の、特に1〜5個の、隣接していない炭素原子は、O、SまたはNR30で、好ましくはOで、置換されていてもよい。この鎖はより詳しくは直鎖であり得る。
およびRにより形成されるこの鎖は、特に、式−X−A−X−であり得、ここで、
およびXは互いに独立に、O、SまたはNR30、好ましくはOであり、かつ
Aは、ハロ(F、Cl、BrまたはI)および(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい2〜8個の炭素原子を含んでなる、好ましくは飽和した炭化水素鎖であり、前記飽和炭化水素鎖の1または複数の、特に1〜5個の、隣接していない炭素原子は、O、SまたはNR30で、好ましくはOで、置換されていてもよい。
特に、Aは、2〜8個の炭素原子を含んでなる飽和炭化水素鎖であり得、前記飽和炭化水素鎖の1または複数の、特に1〜5個の、隣接していない炭素原子は、O、SまたはNR30で、好ましくはOで置換されていてもよい。この鎖はより詳しくは直鎖であり得る。
好ましくは、RおよびRにより一緒に形成される鎖は、式−(OCHCHO−の鎖であり、ここで、nは、1〜3の間を含んでなる整数を表し、より詳しくはn=2である。
第1の実施形態では、R、R、R、R、RおよびRは互いに独立に、H;ハロ(F、Cl、BrまたはI);ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;SR12;S(O)R13;SO14;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和(特に、5員または6員飽和)複素環から選択され、かつ、
およびRは互いに独立に、H;ハロ(F、Cl、BrまたはI);ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;SR12;S(O)R13;SO14;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和(特に、5員または6員飽和)複素環から選択されるか、あるいは
およびRは一緒に、式−X−A−X−または−(OCHCHO−の鎖などの、従前に定義される鎖を形成する。
第2の実施形態では、R2、、R、R、RおよびRは互いに独立に、H;ハロ(F、Cl、BrまたはI);ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにOおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和(特に、5員または6員飽和)複素環から選択され、かつ、
およびRは互いに独立に、H;ハロ(F、Cl、BrまたはI);ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにOおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和(特に、5員または6員飽和)複素環から選択されるか、あるいは
およびRは一緒に、式−X−A−X−または−(OCHCHO−の鎖などの、従前に定義される鎖を形成する。
第3の実施形態では、R、R、R、R、RおよびRは互いに独立に、H;ハロ(F、Cl、BrまたはI);ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;OC(O)R19;NR22C(O)R23;ならびにOおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和(特に、5員または6員飽和)複素環から選択され、かつ、
およびRは互いに独立に、H;ハロ(F、Cl、BrまたはI);ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;OC(O)R19;NR22C(O)R23;ならびにOおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよいから選択される3〜7員飽和または不飽和(特に、5員または6員飽和)複素環から選択されるか、あるいは
およびRは一緒に、式−X−A−X−または−(OCHCHO−の鎖などの、従前に定義される鎖を形成する。
上述の実施形態では、Rはより詳しくは、H、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルコキシ;好ましくは、Hまたはハロ(F、Cl、BrまたはI)、例えば、HまたはFであり得る。
上述の実施形態では、R、R、R、RおよびRは互いに独立に、H、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシ、((C−C)アルキル)−カルボニルオキシ、NO、NH、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、((C−C)アルキル)−カルボニルアミノまたは((C−C)アルキル)−カルボニル((C−C)アルキルアミノ);特に、H、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、OH、(C−C)アルコキシ、NO、NH、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、((C−C)アルキル)−カルボニルアミノまたは((C−C)アルキル)−カルボニル((C−C)アルキルアミノ)であり得る。より詳しくは、RおよびRは互いに独立に、H、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、OH、(C−C)アルコキシ、NH、(C−C)アルキルアミノまたはジ(C−C)アルキルアミノを表し、かつ、R、RおよびRは互いに独立に、H、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシ、((C−C)アルキル)−カルボニルオキシ、NO、NH、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、((C−C)アルキル)−カルボニルアミノまたは((C−C)アルキル)−カルボニル((C−C)アルキルアミノ);特に、H、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、OH、(C−C)アルコキシ、((C−C)アルキル)−カルボニルオキシ、NO、NH、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、((C−C)アルキル)−カルボニルアミノまたは((C−C)アルキル)−カルボニル((C−C)アルキルアミノ);特に、H、OH、(C−C)アルコキシ、((C−C)アルキル)−カルボニルオキシ、NO、NH、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、((C−C)アルキル)−カルボニルアミノまたは((C−C)アルキル)−カルボニル((C−C)アルキルアミノ)を表す。より詳しくは、RはHを表し、RはH、NO、NH、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、((C−C)アルキル)−カルボニルアミノまたは((C−C)アルキル)−カルボニル((C−C)アルキルアミノ)を表し、かつ、RはH、OH、(C−C)アルコキシまたは((C−C)アルキル)−カルボニルオキシ;特に、H、OHまたは(C−C)アルコキシ;例えばHまたは(C−C)アルコキシを表す。
上記の実施形態では、RおよびRは互いに独立に、H;ハロ(F、Cl、BrもしくはI);ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;OC(O)R19;NR22C(O)R23;またはOおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシ、NH、(C−C)アルキルアミノおよびジ(C−C)アルキルアミノから選択される1または複数の基で置換されていてもよい5員もしくは6員飽和もしくは不飽和(特に、飽和)複素環;特に、H;ハロ(F、Cl、BrもしくはI);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;またはOおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシ、NH、(C−C)アルキルアミノおよびジ(C−C)アルキルアミノから選択される1または複数の基で置換されていてもよい5員もしくは6員飽和複素環であり得;ここで、
10、R11、R19、R22およびR23は有利には、互いに独立に、H、またはハロ(F、Cl、BrもしくはI)、OH、(C−C)アルコキシ、およびNR2627から選択される1または複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル基を表し、かつ、
15およびR16は有利には、互いに独立に、H、またはハロ(F、Cl、BrもしくはI)、OH、(C−C)アルコキシ、およびNR2627から選択される1または複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル基を表すか、あるいは
15およびR16は、それらを保持する窒素原子と一緒に、R15およびR16基を保持する窒素原子に加えて、OおよびNから選択される1個のヘテロ原子を含んでなってもよい、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2829から選択される1または複数の基で置換されていてもよい5員または6員飽和または不飽和、好ましくは、飽和、複素環を形成する。
、R、R、R、R、R、RおよびRに関する上述の実施形態では、複素環は、O、NおよびSから選択される、好ましくはOおよびNから選択される1〜3個、特に1または2個のヘテロ原子を含んでなる3〜7員飽和または不飽和複素環であり得る。特に、それは、OおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなる、5〜7員、特に、5員または6員の複素環、飽和または不飽和、好ましくは、飽和型である。前記複素環は、アゼチジン、オキセタン、チオオキセタン、ピロリジン、ピロリン、テトラヒドロフラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチオフェン、ピペリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、チオピラン、ジヒドロチオピラン、テトラヒドロチオピラン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、アゼパン、ジアゼパン イミダドール、イミダゾリン、ピロール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン ピペリダジンおよびピリミジンから選択され得る。特に、前記複素環は、ピロリジン、ピロリン、テトラヒドロフラン、ジヒドロフラン、ピペリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、モルホリン、ピペラジン、アゼパン、ジアゼパン イミダゾール、イミダゾリン、ピロール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピペリダジン、およびピリミジンから選択される。前記複素環は特に、ピロリジン、テトラヒドロフラン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、ピペラジン、アゼパン、およびジアゼパンから選択され得る。特に、前記複素環は、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、およびピペラジンから選択される。
、R、R、R、R、R、RおよびRに関する上述の実施形態では、R10、R11、R12、R13、R14、R17、R18、R19、R22、R23およびR30基は従前に定義される通りであり、有利には互いに独立に、H、またはハロ(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2627から選択される、特に、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、(C−C)アルコキシ、およびNR2627から選択される、特に、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、OH、(C−C)アルコキシ、およびNR2627から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル基であり、かつ、
15、R16、R20およびR21基は従前に定義される通りであり、有利には互いに独立に、H、またはハロ(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2627から選択される、特に、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、(C−C)アルコキシ、およびNR2627から選択され、特に、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、OH、(C−C)アルコキシ、およびNR2627から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル基であるか、あるいは、
15とR16および/またはR20とR21は、それらを保持する窒素原子と一緒に、窒素原子に加えて、OおよびNから選択される1個のヘテロ原子を含んでなってもよい、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2829から選択される、特に、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2829から選択される、特に、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2829から選択される1または複数の基で置換されていてもよい、5〜7員、特に、5員または6員の飽和または不飽和、好ましくは、飽和複素環を形成する。
15とR16および/またはR20とR21は、それらを保持する窒素原子と一緒に複素環を形成する場合、この複素環は、アゼチジン、ピロリジン、ピロリン、ピペリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、アゼパン、ジアゼパン、イミダゾール(imidadole)、イミダゾリン、ピロール、ピラゾール、およびピペリダジンから選択され得る。特に、前記複素環は、ピロリジン、ピロリン、ピペリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、モルホリン、ピペラジン、アゼパン、およびジアゼパンから選択される。前記複素環は、特に、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、アゼパン、およびジアゼパンから選択され得る。特に、前記複素環は、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、およびピペラジンから選択される。
10〜R23およびR30に関する上述の実施形態では、R24、R25、R26、R27、R28およびR29基は従前に定義される通りであり、有利には互いに独立に、Hまたはa(C−C)アルキル基であるか、あるいは
24とR25および/またはR26とR27および/またはR28とR29は、それらを保持する窒素原子と一緒に、窒素原子に加えて、O、NおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなってもよい、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、オキソ(=O)および(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和もしくは不飽和複素環、特に、窒素原子に加えて、OおよびNから選択される1個のヘテロ原子を含んでなってもよい、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、オキソ(=O)および(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい5員または6員飽和複素環を形成する。
24とR25および/またはR26とR27および/またはR28とR29は、それを担持する窒素原子と一緒に複素環を形成する場合、この複素環は、アゼチジン、ピロリジン、ピロリン、ピペリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、アゼパン、ジアゼパン、イミダゾール(imidadole)、イミダゾリン、ピロール、ピラゾール、およびピペリダジンから選択され得る。特に、前記複素環は、ピロリジン、ピロリン、ピペリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、モルホリン、ピペラジン、アゼパン、およびジアゼパンから選択される。前記複素環は、特に、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、アゼパン、およびジアゼパンから選択され得る。特に、前記複素環は、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、およびピペラジンから選択され得る。
30は、特に、Hまたはa(C−C)アルキル基を表し得る。
第1の実施形態によれば、RおよびRは一緒に従前に定義される鎖を形成しない。特に、RおよびRは互いに独立に、H;ハロ;ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;OC(O)R19;NR22C(O)R23;ならびにOおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい5〜7員飽和または不飽和複素環から選択される。RおよびRはより詳しくは、H、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、OR11およびNR1516から選択され;好ましくは、H、ハロ(F、Cl、BrまたはI)、OH、(C−C)アルコキシ、NH、(C−C)アルキルアミノおよびジ(C−C)アルキルアミノから選択される。
第2の実施形態によれば、RおよびRは一緒に、従前に定義されるような式−X−A−X−、特に、式−(OCHCHOの鎖など、従前に定義される鎖を形成する。
本発明による化合物は、特に、下記の例の化合物C1〜C47ならびにその薬学上許容可能な塩および溶媒和物から選択され得る。
本発明はまた、薬物として使用するための、特に、癌の治療のために意図される従前に定義される式(I)の化合物に関する。
本発明はまた、特に癌の治療に意図される薬物の製造のための、従前に定義される式(I)の化合物の使用に関する。
本発明はまた、必要とする人に有効量の従前に定義される式(I)の化合物を投与することを含んでなる癌の治療方法に関する。
癌は、この場合、より詳しくは、結腸癌、乳癌、腎臓癌、肝臓癌、膵臓癌、前立腺癌、肺癌、卵巣癌、頭頸部癌、膠芽腫、神経芽腫、リンパ腫、白血病、炎症性筋線維芽細胞腫瘍、骨髄異形成症候群、または骨髄線維症であり得る。
本発明はまた、従前に定義される少なくとも1種の式(I)の化合物と少なくとも1種の薬学上許容可能な賦形剤を含んでなる医薬組成物に関する。
有効成分は、従来の医薬担体と混合した単位投与形で動物およびヒトに投与することができる。
本発明による医薬組成物は、より詳しくは、特にヒトを含む哺乳動物に、経口または非経口(例えば、静脈内)投与されることが意図される。
投与に好適な単位投与形は、錠剤、ゼラチンカプセル剤、散剤、顆粒および経口溶液または懸濁液などの経口投与用の形態を含んでなる。
固体組成物が錠剤の形態で製造される場合、主要な有効成分をゼラチン、デンプン、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、およびアラビアガムなどの製薬ビヒクルと混合する。これらの錠剤はスクロースもしくは他の好適な材料でコーティングしてもよく、またはそれらは、それらが長時間もしくは遅延活性を有するように、また、それらが所定量の有効成分を持続的に放出するように処理してもよい。
ゼラチンカプセル中の製剤は、有効成分を希釈剤と混合し、得られた混合物をゼラチン軟または硬カプセルに注ぐことによって得られる。
シロップまたはエリキシルの形態の製剤は、有効成分を甘味剤、防腐剤、あるいはまた調味剤または好適な着色剤とともに含有し得る。
水分散粉末または顆粒は、分散剤もしくは湿潤剤、または沈殿防止剤と、また、矯味剤または甘味剤と混合した有効成分を含有し得る。
非経口投与では、薬理学的に適合可能な分散剤および/または湿潤剤を含有する水性懸濁液、等張性生理食塩水溶液または無菌注射溶液が使用される。
有効成分はまた、場合により1種以上の担体添加剤とともにマイクロカプセルの形態で調剤してもよい。
本発明の化合物は、1日1回、1用量のみで、またはその日のうちに複数の用量で、例えば1日2回で投与される、1日0.01mg〜1000mgの範囲の用量の医薬組成物として使用することができる。1日投与用量は、有利には、5mg〜500mgの間、より有利には10mg〜200mgの間を含んでなる。しかしながら、それは、これらの範囲外の用量を使用する必要のある場合もあり、当業者ならば気づくであろう。
本発明による医薬組成物は、抗癌薬などの少なくとも別の有効成分をさらに含んでなり得る。
本発明はまた、同時、個別または逐次使用のための組合せ製剤として
(i)従前に定義される少なくとも1種の式(I)の化合物と、
(ii)抗癌薬などの少なくとも別の有効成分
を含んでなる医薬組成物に関する。
本発明はまた、癌の治療において使用するための従前に定義される医薬組成物に関する。
本発明はまた、それを必要とする人に有効量の本発明による医薬組成物を投与することを含んでなる癌の治療方法に関する。
本発明はまた、
塩基の存在下での、
下式(A)の化合物:
Figure 2017525734
(式中、X、R、R、R、RおよびRは従前に定義される通りであり、R、RおよびR基は場合により保護形態であってもよく、HalはBrなどのハロゲン原子である)と、
下式(B)の化合物:
Figure 2017525734
(式中、R、R、R、RおよびRは従前に定義される通りであり、前記R〜R基は場合により保護形態であってもよい)
の間のカップリング反応とその後のR、R、R、R、R、R、Rおよび/またはR基の脱保護を含んでなる、従前に定義される式(I)の化合物を製造するための第1の方法に関する。
カップリング反応に使用される塩基は、特に、KCO、CsCOまたはNaCOなどの無機塩基であり得る。
この反応は、特に、室温〜150℃の間、特に、50〜120℃の間を含んでなる温度、一般には約90℃の温度で実施することができる。
ACN(アセトニトリル)、DMA(ジメチルアセトアミド)、DMF(ジメチルホルムアミド)、アセトンまたはそれらの混合物などの溶媒を使用することができる。溶媒は特にDMFであり得る。
典型的な実験では、式(A)の化合物を過剰な式(B)の化合物と反応させる。
この反応では、式(A)と式(B)の化合物間のカップリングの反応条件で反応し得るR〜R基はいずれも保護しなければならない。一般に、基NHは、特に、NO基の形態で保護される。この場合、脱保護工程は、DMSO中NaSHの存在下;または温酢酸中の鉄粉の存在下での、NO基の還元、特に、メタノール中、水素雰囲気下でラネーニッケルまたはPd/Cを用いた触媒的水素化により実施することができる。しかしながら、他のいずれの保護基も使用可能であり、保護基および脱保護条件は当業者に周知である。
式(A)の中間体は、特に下記の方法1A〜3Aの1つによって合成することができる。
方法1A:
Figure 2017525734
この方法は、Rが水素とは異なり、かつ、WO2012/102985号に記載の方法から適合される場合に主として使用される。主な改変は、脱ハロゲン化ラクトン中間体および脱ハロゲン化ラクタムからのハロラクタム誘導体の段階的合成に関するものであり、後者はその後の別工程でハロゲン化される。原法では、環化およびハロゲン化は一工程反応で行われたことが報告されている。
よって、第1の工程は、下記に例示されるように園頭反応により従来通りに行われる。
第2の環化工程は、一般に、TFA(トリフルオロ酢酸)などの酸性触媒の存在下、トルエンなどの高沸点溶媒中で置換プロパルギルアルコールを加熱することにより行われる。
ラクトンからラクタムへの変換は、加熱下、pTSA(パラ−トルエンスルホン酸)などの触媒の存在下で、ラクトンを過剰な対応するアミンと反応させることにより行われる。
ハロゲン化は、従来のハロゲン化剤の存在下で行われる。臭素化反応の場合、反応は、イオン機構に適合する条件を用い、NBS(N−ブロモ−スクシンイミド)を用いて行うことができる。
最後に、アルコールからアルデヒドへの変換は、周知の酸化法を用いて行うことができる。この反応は、特に、温ジクロロメタン中、PCC(クロロギ酸ピリジニウム)の存在下で行うことができる。
方法2A:
あるいは、Hal=Brである中間体(A)(中間体(A−i))は、下記のスキームで報告されるように合成することができる。
Figure 2017525734
方法3A:
が水素である場合、好ましい合成経路は下記のスキームに示すものである。
Figure 2017525734
ラクトンからラクタムへの変換は、pTSAなどの酸性触媒の存在下、室温で、アンモニア−飽和THF(テトラヒドロフラン)溶液を用いて最良に行われる。
ハロゲン化は、従来のハロゲン化剤の存在下で行われる。Hal=Brである場合、臭素化は有利には非触媒性であり、THF中NBSを用いて行われる。
酸化工程は、有利には、THF中デス・マーチン・ペルヨージナンを用いて行われる。
式(B)の中間体は、特に、下記の方法1Bおよび2Bによって合成することができる。
方法1B:
Figure 2017525734
官能基を有するアニリンを、特に下記の例に記載されるように、温エタノール中、シアンアミドおよび化学量論量の硝酸と反応させる。
方法2B:
Figure 2017525734
あるいは、グアニジンは、対応するアニリンと(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチルまたは別の活性化アミジン試薬を反応させた後に、ジクロロメタン中トリフルオロ酢酸を用いるなどの方法を用いた脱保護工程を行うことによって段階的合成され得る。
本発明はまた、塩基の存在下での、下式(II)の化合物:
Figure 2017525734
(式中、R、R、R、R、R、R、RおよびRは従前に定義される通りである)と、
下式(III)の化合物:
LG−A−LG (III)
(式中、Aは従前に定義される通りであり、LGおよびLGは互いに独立にBrなどの脱離基である)
の間のカップリング反応を含んでなる、RおよびRが一緒に上記に定義される式−X−A−X−の鎖を形成する従前に定義される式(I)の化合物を製造するための第2の方法に関する。
用語「脱離基」は、本発明で使用される場合、求核試薬置換反応の際に求核試薬で容易に置換され得る化学基を意味し、この求核試薬は、アルコール、すなわち、OH基を保持する分子、チオール、すなわち、SH基を保持する分子、またはアミン、すなわち、NH基を保持する分子の場合がある。このような脱離基は、特に、ハロゲン原子またはスルホネートであり得る。スルホネートは特に−OSO−R31基であり、ここで、R31は、(C−C)アルキル、アリール、アリール−(C−C)アルキルまたは(C−C)アルキル−アリール基を表し、前記基は、フッ素原子などの1または複数のハロゲン原子で置換されていてもよい。スルホネートは、特に、メシルレート(CH−S(O)O−)、トリフレート(CF−S(O)O−)またはトシレート(p−Me−C−S(O)O−)であり得る。
有利には、LGおよびLGは互いに独立に、Brなどのハロゲン原子である。
カップリング反応に使用される塩基は、特に、KCO、CsCOまたはNaCOであり得る。
式(II)の化合物は、特に、従前に記載される方法によって製造することができ、式(III)の化合物は、当業者に周知の方法によって製造することができる。
さらなる保護/脱保護工程または官能基化工程も、上記の2つの方法で行うことができ、このような工程およびそれらの反応条件は当業者に周知である。
得られた化合物は、抽出、溶媒の蒸発または沈澱もしくは結晶化(次いで濾過)などの当業者に周知の方法によって反応媒体から分離することができる。
本化合物はまた、必要であれば、再結晶化、蒸留、シリカゲルカラムでのクロマトグラフィー、または高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるなどの当業者に周知の方法によって精製することができる。
本発明を以下の非限定例によって説明する。
1.本発明による化合物の合成:
以下の実施例では下記の略語を使用する。
Boc=tert−ブトキシカルボニル
br=幅広
d=二重線
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=N,N−ジメチルスルホキシド
g=グラム
hまたはhr=時間
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
Hz=ヘルツ
J=カップリング定数
LCMS=液体クロマトグラフィー−質量分析
m=多重線
M=モル濃度
M+H=親質量スペクトルピークプラスH
mg=ミリグラム
mL=ミリリットル
mM=ミリモル濃度
mmol=ミリモル
MS=質量スペクトル
NBS=N−ブロモ−スクシンイミド
nM=ナノモル濃度
NMR=核磁気共鳴
PCC=クロロギ酸ピリジニウム
Pd/C=パラジウム/炭素
ppm=100万分の1
RT=室温
s=一重線
sat.=飽和
t=三重線
TBS=tert−ブチル−ジメチル−シリル
TEA=トリエチルアミン
TFA=トリフルオロ酢酸
TLC=薄層クロマトグラフィー
μL=マイクロリットル
μM=マイクロモル濃度
1.1.中間体化合物の合成:
化合物A1:4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド
Figure 2017525734
工程1:2−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)−5−ニトロ安息香酸メチル
Figure 2017525734
アセトニトリル(300ml)中、2−ブロモ−5−ニトロ安息香酸メチル(30g、0.1162モル)の溶液に、プロプ−2−イン−1−オール(9.72g、0.1735モル)およびTEA(23.48g、0.2325モル)を加えた。この反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(2.4g、0.0034モル)およびヨウ化銅(0.438g、0.0022モル)をアルゴン下で加え、2時間60℃に加熱した。溶媒を蒸発させ、水(150ml)を加え、固体を濾過し、水(50ml×3)で洗浄した。固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(25g、収率:92.14%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD): δ 8.72(s, 1H), 8.39(dd,1 J=2.4Hz, 8.8Hz, 1H), 7.81(d, J=8.8Hz, 1H), 4.50(s, 2H), 3.99(s, 3H), 3.33-3.32(m, 1H)ppm。
工程2:3−(ヒドロキシメチル)−7−ニトロ−1H−イソクロメン−1−オン
Figure 2017525734
トルエン(120ml)中、2−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)−5−ニトロ安息香酸メチル(11.9g、0.050モル)の溶液に、TFA(4ml)を加え、この混合物を一晩加熱還流した。溶媒を蒸発させ、粗物質をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、標題化合物を得た(7.5g、収率:83.32%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.77(s, 1H), 8.59(dd,1 J=2.4Hz, 8.8Hz 1H), 7.93(d, J=8.8Hz, 1H), 6.96(s, 1H), 5.81(t, J=6Hz, 1H), 4.35(d, J=5.6Hz, 2H) ppm。
工程3:3−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン
Figure 2017525734
THF中メチルアミンの2M溶液(60ml)中、3−(ヒドロキシメチル)−7−ニトロ−1H−イソクロメン−1−オン(8.5g、0.038モル)の溶液を室温で2時間撹拌した。p−トルエンスルホン酸(1g)を加え、この混合物を50℃で2時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、水(80ml)を加えた。固体を濾過し、水(25ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(7.5、収率:83.32%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.92(s, 1H), 8.43(d,1 J=7.2Hz, 1H), 7.91(d, J=9.2Hz, 1H), 6.90(s, 1H), 5.80(s, 1H), 4.59(s, 2H), 3.55(s, 3H) ppm。
工程4:4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン
Figure 2017525734
0℃で、THF(100ml)中、3−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(7.4g、0.031モル)の溶液に、NBS(5.6g、0.0316モル)を加えた。この反応混合物を50℃で2時間撹拌した。p−トルエンスルホン酸(1.5g)を加え、50℃で2時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、水(50ml)を加え、固体を濾過し、水(25ml×3)で洗浄した。この固体物質を真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(7.0g、収率:70.76%)。
工程5:化合物A1
室温で、ジクロロメタン(100ml)中、4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(7g、0.022モル)の溶液に、PCC(7.2g、0.033モル)を加えた。この反応混合物を40℃で3時間撹拌し、濾過し、固体をジクロロメタン(30ml×3)で洗浄した。合わせた濾液を水(25ml×3)およびブライン(25ml×2)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた粗物質は、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、純粋な標題A1化合物を得た(1.5g、収率:21.57%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.20(s, 1H), 8.95(d, J=2.4Hz, 1H), 8.66(dd, J=2.4Hz, 8.8Hz, 1H), 8.31(d, J=9.2Hz, 1H) 3.61(s, 3H) ppm。
化合物A2:4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド
Figure 2017525734
工程1:2−ブロモ−4,5−ジニトロ安息香酸メチル
Figure 2017525734
0℃で、硫酸(30ml)中、2−ブロモ−4−ニトロ安息香酸メチル(10g、0.03846モル)の溶液に、硝酸(15ml)を滴下した。この反応混合物を50℃で1時間加熱し、冷却し、氷冷水(300ml)に注いだ。固体を濾過し、水(50ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(10g、収率:85.25%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.74(s, 1H), 8.63(s, 1H), 3.94(s, 3H) ppm。
工程2:2−ブロモ−4−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル
Figure 2017525734
0℃で、メタノール(80ml)中、2−ブロモ−4,5−ジニトロ安息香酸メチル(10g、0.0327モル)の溶液に、メタノール(20ml)中、KOH(3.68g、0.0655モル)の溶液を滴下した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固させ、水(300ml)を加え、固体を濾過し、水(50ml×3)で洗浄した。固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(7g、収率:73.61%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.39(s, 1H), 7.76 (s, 1H), 4.04(s, 3H), 3.86 (s, 3H) ppm。
工程3:2−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)−4−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル
Figure 2017525734
アセトニトリル(50ml)中、2−ブロモ−4−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(4.7g、0.01482モル)の溶液に、プロプ−2−イン−1−オール(1.2g、0.0224モル)およびTEA(2.9g、0.029モル)を加えた。この反応混合物を30分間脱気し、アルゴン下に置いた。次に、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.31g、0.00044モル)およびヨウ化銅(0.056g、0.00029モル)を加え、この混合物を2時間90℃に加熱した。溶媒を蒸発させ、水(150ml)を加えた。固体を濾過し、水(50ml×3)で洗浄した。固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(3.7g、収率:94.11%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.55(s, 1H), 7.24 (s, 1H), 4.61(d, J=4.8Hz, 2H), 4.04(s, 3H), 3.94 (s, 3H), 2.22(s, 1H) ppm。
工程4:3−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシ−7−ニトロ−1H−イソクロメン−1−オン
Figure 2017525734
トルエン(50ml)中、2−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)−4−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(3.7g、0.0013モル)の溶液に、TFA(2ml)を加え、この混合物を一晩加熱還流した。溶媒を蒸発乾固させ、得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、標題化合物を得た(3.3g、収率:94.17%)。
LCMS: 95.90 % ESI-MS (m/z): 249.9 [M-1]-
工程5:3−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン
Figure 2017525734
THF中メチルアミンの2M溶液(30ml)中、3−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシ−7−ニトロ−1H−イソクロメン−1−オン(3.3g、0.015モル)の撹拌溶液に、p−トルエンスルホン酸(1g)を加えた。この混合物を50℃で2時間撹拌した。溶媒を乾燥下で蒸発させ、水(50ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(25ml×3)で洗浄した。固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(2.8g、収率:80.66%)。
工程6:4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン
Figure 2017525734
0℃で、THF(30ml)中、3−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(2.8g、0.0106モル)の溶液に、NBS(1.8g、0.0106モル)を加えた。この反応混合物を50℃で2時間撹拌した。p−トルエンスルホン酸(1.5g)を加え、この混合物を50℃で2時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、水(50ml)を加えた。固体を濾過し、水(25ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(2.5g、収率:68.76%)。
LCMS: 84.33 % ESI-MS (m/z): 242.9 [M+1]+
工程7:化合物A2
THF(100ml)中、4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(2.5g、0.0025モル)の溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(5.9g、0.05モル)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌し、濾過し、残渣をジクロロメタン(30ml×3)で洗浄した。合わせた濾液を飽和NaHCO水溶液(25ml×3)およびブライン(25ml×2)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させ、粗物質を得た。このようにして得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、純粋な標題化合物を得た(1.7g、収率:68.40%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.18(s, 1H), 8.72(s, 1H), 7.66(s, 1H), 5.76(s, 1H), 4.14(s, 3H), 3.57(s, 3H) ppm。
化合物A3:4−ブロモ−2−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド
Figure 2017525734
工程1:2−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)安息香酸メチル
Figure 2017525734
アセトニトリル(300ml)中、2−ブロモ安息香酸メチル(30g、0.14モル)の溶液に、プロプ−2−イン−1−オール(11.72g、0.21モル)およびTEA(58mL、0.417モル)を加えた。この反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(2.9g、0.00417モル)およびヨウ化銅(0.52g、0.00278モル)をアルゴン下で加え、4時間60℃に加熱した。溶媒を蒸発させ、水(500ml)を加え、生成物を酢酸エチル(300ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、純粋な標題化合物を得た(10g、収率:37.69%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.84(d, J=0.8Hz, 1H), 7.61-7.55(m, 2H), 7.50-7.46(m, 1H), 5.36(t, J=6, 1H), 4.33(d, J=6Hz, 2H), 3.86(s, 3H) ppm。
工程2:4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−1H−イソクロメン−1−オン
Figure 2017525734
1,2ジクロロエタン(50ml)中、2−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)安息香酸メチル(5g、0.0263モル)の撹拌溶液に、ジシクロヘキシルアミン(0.56g、0.00263モル)および臭化銅(II)(8.8g、0.0394モル)を加えた。この反応混合物を3時間加熱還した。溶媒を蒸発させて粗物質を得、これをカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、標題化合物を得た(2.5g、収率:37.28%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.21(d, J=8Hz 1H), 8.00 (t, J=7.2Hz, 1H), 7.85(d, J=8Hz 1H) 7.72(t, J=7.2Hz, 1H), 5.75(t, J=6Hz, 1H), 4.54(d, J=6Hz, 2H) ppm。
工程3:4−ブロモ−3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−イソクロメン−1−オン
Figure 2017525734
ジクロロメタン(20ml)中、4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−1H−イソクロメン−1−オン(1.8g、7.06ミリモル)の溶液に、TBSCl(1.06g、7.06ミリモル)およびイミダゾール(0.9g、14.12ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。水(200ml)を加え、生成物を酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。有機層をブライン(30ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させ、純粋な標題化合物を得た(2.2g、収率:84.41%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.33(d, J=8.4Hz 1H), 7.89-7.82(m, 1H), 7.63-7.59(m, 1H), 4.79(s, 2H), 0.95(s, 9H), 0.19(s, 6H) ppm。
工程4:4−ブロモ−3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)イソキノリン−1(2H)−オン
Figure 2017525734
4−ブロモ−3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−イソクロメン−1−オン(2.2g、5.96ミリモル)の撹拌溶液に、エタノール性アンモニア(30ml)を加えた。この混合物を2時間撹拌した後、p−トルエンスルホン酸(250mg)を加え、この混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固させ、酢酸エチル中3N HCl溶液(30ml)を加えた。有機層をブライン溶液(20ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させ、純粋な標題化合物を得た(1.5g、収率:68.36%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.15(bs, 1H), 8.44(d, J=8Hz, 1H), 7.90(d, J=8.4Hz, 1H), 7.77(t, J=8Hz, 1H),7.55(t, J=7.2Hz, 1H), 4.79(s, 2H), 1.00(s, 9H), 0.22(s, 6H) ppm。
工程5:4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−2−メチルイソキノリン−1(2H)−オン
Figure 2017525734
室温で、メタノール(15ml)中、4−ブロモ−3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)イソキノリン−1(2H)−オン(1.5g、4.07ミリモル)の溶液に、KCO(1.66g、6.52ミリモル)および硫酸ジメチルエステル(2.57g、0.0203モル)を加えた。この反応混合物を60℃で3時間撹拌させた。水(200ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン溶液(20ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させ、純粋な標題化合物を得た(0.9g、収率:82.43%)。
工程6:化合物A3
室温で、ジクロロメタン(30ml)中、4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−2−メチルイソキノリン−1(2H)−オン(0.9g、0.0036モル)の溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.1g、0.0056モル)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌し、濾過し、ジクロロメタン(30ml×3)で洗浄した。濾液を飽和NaHCO溶液(20ml×3)およびブライン(25ml×2)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させ、粗物質を得た。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、純粋な標題化合物を得た(0.8g、収率:89.56%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.25(s, 1H), 8.35(d, J=7.2Hz, 1H), 8.14(d, J=8Hz 1H), 7.98 (t, J=7.2Hz, 1H),7.81(t, J=7.2Hz, 1H), 3.61(s, 3H) ppm。
化合物A4:4−ブロモ−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド
Figure 2017525734
工程1:3−(ヒドロキシメチル)−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン
Figure 2017525734
THF中2Mアンモニア溶液(60ml)中、3−(ヒドロキシメチル)−7−ニトロ−1H−イソクロメン−1−オン(3g、0.0135モル)の溶液を室温で2時間撹拌した。pTスルホン酸(1g)を加え、この混合物を50℃で2時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、水(80ml)を加えた。固体を濾過し、水(50ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(2.8g、収率:93.75%)。
LCMS: 97.41% ESI-MS (m/z): 220.9 [M-1]-
工程2:4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン
Figure 2017525734
0℃で、THF(10ml)中、3−(ヒドロキシメチル)−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(1g、0.0044モル)の溶液に、NBS(0.8g、0.0044モル)を加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、水(50ml)を加えた。固体を濾過し、水(25ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(0.9g、収率:66.26%)。
LCMS: 99.38% ESI-MS (m/z): 296.9 [M-1]-
工程3:化合物A4
室温で、THF(10ml)中、4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(0.9g、3.03ミリモル)の溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.5g、6.1ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。粗反応物を濾過し、固体を酢酸エチル(30ml×3)で洗浄した。濾液を合わせ、飽和NaHCO溶液(100ml×3)およびブライン(100ml×2)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、純粋な標題化合物を得た(0.5g、収率:55.93%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.12(s, 1H), 8.94(d, J=2.4Hz, 1H), 8.69(dd, J=2.4Hz, 8.8Hz, 1H), 8.39(d, J=8.8Hz, 1H) ppm。
化合物B1:1−(3−アミノフェニル)グアニジン
Figure 2017525734
方法1)
工程1:1−(3−ニトロフェニル)グアニジン
Figure 2017525734
エタノール(10ml)中、3−ニトロアニリン(1g、7.24ミリモル)の撹拌溶液に、シアンアミド(0.35g、8.33ミリモル)および70%硝酸(0.65ml、7.24ミリモル)を加えた。この反応混合物を一晩還流下で加熱した。反応物をTLC(ジクロロメタン:メタノール 9:1)によりモニタリングし、室温まで冷却し、溶媒を濃縮した。この反応混合物をジエチルエーテルに注ぎ、生じた沈澱を濾過し、乾燥させ、標題化合物を灰色の固体として得た(0.9g、収率:69%)。
LCMS: 98.3% ESI-MS (m/z): 180.91 [M+1]+。
工程2:化合物B1
メタノール(30ml)中、Pd/C(400mg)の撹拌懸濁液に、1−(3−ニトロフェニル)グアニジン(4.2g、23.3ミリモル)を加えた。水素ガスを2時間パージした。反応塊をセライト(商標)ベッドで濾過し、メタノール(3×20ml)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発させ、標題化合物を得た(3.5g、収率:99.97%)。
LCMS: 84.55% ESI-MS (m/z): 151.10 [M+1]+
方法2)
工程1:2−(3−ニトロフェニル)−1,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、3−ニトロアニリン(1g、7.24ミリモル)の撹拌溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(2.25g、7.24ミリモル)を加えた。この反応混合物を一晩室温で撹拌した。水(15ml)を加え、固体を濾過し、水(3×15ml)で洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(2.1g、収率:76.25%)。
工程2:2−(3−アミノフェニル)−1,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
メタノール(20ml)中、Pd/C(200mg)の懸濁液に、2−(3−ニトロフェニル)−1,3−ジBoc−グアニジン(2.1g、5.52ミリモル)を加え、水素ガスを2時間パージした。反応塊をセライト(商標)ベッドで濾過し、メタノール(3×20ml)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発させ、標題化合物を得た(1.8g、収率:93.05%)。
LCMS: 100% ESI-MS (m/z): 351.23 [M+1]+
工程3:化合物B1
ジクロロメタン(25ml)中、2−(3−アミノフェニル)−1,3−ジBoc−グアニジン(1.8g、5.14ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(5ml)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得、これをそのまま使用した(1.8g、収率:100%)。
化合物B2:1−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:2−(3−ニトロフェニル)−1,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、3−メトキシ−5−ニトロアニリン(1g、5.95ミリモル)の撹拌溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.8g、5.95ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で48時間撹拌した。水(15ml)を加え、固体を濾過し、水(3×15ml)で洗浄した。単離された固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(500mg、収率:20.49%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ11.60(s,1H), 10.59(s, 1H), 8.03(t, J=2Hz, 1H), 7.80(t, J=2Hz, 1H), 7.51(t, J=2Hz, 1H), 3.91(s, 3H), 1.55(s, 18H) ppm。
工程2:1−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
メタノール(20ml)中、Pd/C(200mg)の懸濁液に、2−(3−ニトロフェニル)−1,3−ジBoc−グアニジン(500mg、1.22ミリモル)を加えた。水素ガスを2時間パージした。反応塊をセライト(商標)ベッドで濾過し、メタノール(3×20ml)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発させ、標題化合物を得た(400mg、収率:86.30%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ11.62(s,1H), 10.24(s, 1H), 6.76(s, 1H), 6.57(s, 1H), 6.03(t, J=2Hz, 1H), 3.77(s, 3H), 1.53(s, 18H) ppm。
工程3:化合物B2
ジクロロメタン(10ml)中、1−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(400mg、1.05ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(3ml)を加え、このようにして得られた混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、固体を酢酸エチルで摩砕し、真空下で乾燥させて標題化合物のTFA塩を得、これをそのまま使用した(300mg、収率:100%)。
化合物B3:1−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、2−フルオロ−5−ニトロアニリン(1g、6.41ミリモル)の撹拌溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(2g、6.41ミリモル)を加えた。この反応混合物を50℃で48時間撹拌し、水(15ml)を加え、粗物質を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20ml×3)およびブライン(20ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機画分を真空下で蒸発させて粗物質を得、これを酢酸エチルおよびヘキサンを用いた摩砕により精製し、純粋な標題化合物を得た(860mg、収率:33.70%)。
LCMS: 85.92% ESI-MS (m/z): 399[M+1]+
工程2:1−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
メタノール(20ml)中Pd/C(100mg)の撹拌懸濁液に、1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(860mg、2.16ミリモル)を加えた。水素ガスを2時間パージした。反応塊をセライト(商標)ベッドで濾過し、メタノール(3×20ml)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発させ、標題化合物を得た(750mg、収率:94.33%)。
LCMS: 87.59% ESI-MS (m/z): 369.1[M+1]+
工程3:化合物B3
ジクロロメタン(10ml)中、1−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(750mg、2.03ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(2ml)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗混合物をを酢酸エチルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(500mg、収率:定量的)。
化合物B4:1−(3−アミノ−5−フルオロフェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、3−フルオロ−5−ニトロアニリン(1g、6.41ミリモル)の溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(2g、6.41ミリモル)を加えた。この反応混合物を50℃で48時間撹拌した。水(15ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20ml×3)およびブライン(20ml×3)で洗浄した。酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得た。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製し、純粋な標題化合物を得た(590mg、収率:23.13%)。
LCMS: 89.45% ESI-MS (m/z): 399.1[M+1]+
工程2:1−(3−アミノ−5−フルオロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
メタノール(20ml)中、Pd/C(100mg)の懸濁液に、1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(590mg、1.48ミリモル)を加え、水素ガスを2時間パージした。反応塊をセライト(商標)ベッドで濾過し、メタノール(20ml×3)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発させ、標題化合物を得た(520mg、収率:95.41%)。
LCMS: 93.21% ESI-MS (m/z): 369.3[M+1]+
工程3:化合物B4
室温で、ジクロロメタン(10ml)中、1−(3−アミノ−5−フルオロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(520mg、1.41ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(2ml)を加えた。この反応混合物を一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(500mg、収率:定量的)。
化合物B5:1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、4−フルオロ−3−ニトロアニリン(1g、6.41ミリモル)の溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(2g、6.41ミリモル)を加えた。この反応混合物を50℃で48時間撹拌した。水(15ml)を加え、予想される生成物を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20ml×3)およびブライン(20ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。得られた粗物質を酢酸エチルおよびヘキサンを用いた摩砕により精製し、純粋な標題化合物を得た(930mg、収率:36.40%)。
LCMS: 88.16% ESI-MS (m/z): 399.2[M+1]+
工程2:1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
メタノール(20ml)中、Pd/C(100mg)の撹拌懸濁液に、1−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(930mg、2.33ミリモル)を加えた。水素ガスをこの混合物中に2時間パージした。反応塊をセライト(商標)で濾過し、メタノール(20ml×3)で洗浄した。濾液を合わせ、蒸発乾固させ、標題化合物を得た(850mg、収率:98.83%)。
LCMS: 91.67% ESI-MS (m/z): 369.1[M+1]+
工程3:化合物B5
ジクロロメタン(10ml)中、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(850mg、2.30ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(2ml)を加えた。この反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒を濃縮し、沈澱を酢酸エチルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(530mg、収率:定量的)。
化合物B6:1−(4−シアノフェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(4−シアノフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、4−アミノベンゾニトリル(980mg、8.29ミリモル)の撹拌溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(2.5g、8.29ミリモル)を加えた。この反応混合物を50℃で48時間撹拌した。水(15ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(20ml×3)により抽出した。合わせた有機層を水(20ml×3)およびブライン(20ml×3)で洗浄し、濃縮乾固した、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮して粗物質を得た。得られた固体をカラムクロマトグラフィーにより精製した(400mg、収率:13.37%)。
LCMS: 99.65% ESI-MS (m/z): 361[M+1]+
工程2:化合物B6
ジクロロメタン(10ml)中、1−(4−シアノフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(400mg、1.10ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(2ml)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を濃縮乾固し、固体残渣を酢酸エチルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(350mg、収率:定量的)。
化合物B7:1−(3−シアノフェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(3−シアノフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、4−アミノベンゾニトリル(950mg、8.04ミリモル)の撹拌溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(2.5g、8.04ミリモル)を加えた。この反応混合物を50℃で36時間撹拌した。水(15ml)を加え、予想される生成物を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20ml×3)およびブライン(20ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮して粗物質を得た。得られたこの粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製し、純粋な標題化合物を得た(980mg、収率:33.91%)。
LCMS: 84.39% ESI-MS (m/z): 361.1[M+1]+
工程2:化合物B7
ジクロロメタン(10ml)中、1−(3−シアノフェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(980mg、2.72ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(2ml)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を濃縮し、残渣を酢酸エチルで摩砕し、濾過し、真空乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(820mg、収率:定量的)。
化合物B8:1−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(2−(4−ニトロフェノキシ)エチル)ピロリジン
Figure 2017525734
DMF(40ml)中、1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(10g、0.0708モル)の撹拌溶液に、CsCO(34.6g、0.1063モル)を加えた。2−(ピロリジン−1−イル)エタン−1−オール(9.79gm、0.0850モル)を加え、90℃で3時間撹拌した。水(40ml)を加え、予想される生成物を酢酸エチル(150ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮して粗物質を得た。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製し、純粋な標題化合物を得た(10g、収率:59.77%)。
LCMS: 99.43% ESI-MS (m/z): 237.05 [M+1]+
工程2:4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)アニリン
Figure 2017525734
50℃で、メタノール中、Pd/C(220mg)の撹拌懸濁液に、1−(2−(4−ニトロフェノキシ)エチル)ピロリジン(2.2g、0.0093モル)を加えた。この反応混合物に3時間水素ガスをフラッシュした。反応塊をセライト(商標)で濾過し、メタノール(3×15ml)で洗浄した。濾液を合わせ、真空下で蒸発させ、標題化合物を得た(1.8g、収率:93.71%)。
LCMS: 97.52% ESI-MS (m/z): 206.87 [M+1]+
工程3:1−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(20ml)中、4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)アニリン(4g、0.0165モル)の撹拌溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(5.12g、0.0165モル)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水(50ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(3×20ml)で洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(6.5g、収率:74.73%)。
LCMS: 86.41%, ESI-MS (m/z): 449.3 [M+1]+
工程4:化合物B8
ジクロロメタン(10ml)中、1−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(600mg、1.33ミリモル)の溶液に、TFA(5ml)を加え、この混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を濃縮し、酢酸エチルで摩砕した。濾過した固体を真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(500mg、収率:定量的)。
化合物B9:1−(3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(2−(2−メトキシ−4−ニトロフェノキシ)エチル)ピロリジン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、1−フルオロ−2−メトキシ−4−ニトロベンゼン(1g、5.84ミリモル)の撹拌溶液に、CsCO(2.85g、8.76ミリモル)および2−(ピロリジン−1−イル)エタン−1−オール(807mg、7.012ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間撹拌した。水(25ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(25ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得た。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、純粋な標題化合物を得た(840mg、収率:54.19%)。
LCMS: 99.65% ESI-MS (m/z): 266.97 [M+1]+
工程2:3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)アニリン
Figure 2017525734
メタノール(10ml)中、Pd/C(100mg)の撹拌懸濁液に、1−(2−(2−メトキシ−4−ニトロフェノキシ)エチル)ピロリジン(840mg、3.15ミリモル)を加えた。水素ガスを反応混合物中に50℃で3時間パージした。反応塊をセライト(商標)で濾過し、メタノール(10ml×3)で洗浄した。濾液を合わせ、真空下で蒸発させ、標題化合物を得た(710mg、収率:95.30%)。
LCMS: 100%, ESI-MS (m/z): 237.08 [M+1]+
工程3:1−(3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)アニリン(710mg、3.008ミリモル)の撹拌溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(932mg、3.008ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水(20ml)を加え、予想される生成物を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得た。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、純粋な標題化合物を得た(800mg、収率:55.94%)。
LCMS: 98.16%, ESI-MS (m/z): 479.46 [M+1]+
工程4:化合物B9
ジクロロメタン(20ml)中、1−(3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(800mg、1.67ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(3ml)を加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(750mg、収率:定量的)。
化合物B10:1−(2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(2−(3−メトキシ−4−ニトロフェノキシ)エチル)ピロリジン
Figure 2017525734
DMF(20ml)中、4−フルオロ−2−メトキシ−1−ニトロベンゼン(5g、0.0292モル)の撹拌溶液に、CsCO(14.3g、0.0438モル)および2−(ピロリジン−1−イル)エタン−1−オール(4gm、0.0351モル)を加えた。この混合物を90℃で2時間振盪した。溶媒を蒸発乾固させ、水(50ml)を加えた。このようにして得られた粗沈澱を酢酸エチル(50ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製した(3.92g、収率:51%)。
LCMS: 99.58% ESI-MS (m/z): 267.48 [M+1]+
工程2:2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)アニリン
Figure 2017525734
メタノール(30ml)中、Pd/C(390mg)の撹拌懸濁液に、1−(2−(3−メトキシ−4−ニトロフェノキシ)エチル)ピロリジン(3.9g、0.0146モル)を加えた。水素ガスを反応混合物中に50℃で3時間パージした。反応塊をセライト(商標)で濾過し、メタノール(15ml×3)で洗浄した。合わせた濾液を真空下で蒸発させ、標題化合物を得た(3.2g、収率:92.21%)。
工程3:1−(2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(30ml)中、2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)アニリン(4.4g、0.0186モル)の溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(5.77g、0.0186モル)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、水(100ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させ標題化合物を得た(6g、収率:67.34%)。
LCMS: 88.62% ESI-MS (m/z): 479 [M+1]+
工程4:化合物B10
ジクロロメタン(5ml)中、1−(2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(500mg、0.0010モル)の撹拌溶液に、TFA(1ml)を加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(500g、収率:定量的)。
化合物B11:1−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,3ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(20ml)中、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン(0.7g、3.66ミリモル)の撹拌溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.90g、2.9ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、水(50ml)を加え、固体残渣を濾過し、水(20ml×3)で洗浄した。固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(1g、収率:63.03%)。
LCMS: 98.31% ESI-MS (m/z): 434.3[M+1]+
工程2:化合物B11
ジクロロメタン(10ml)中、1−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(1g、0.0022モル)の撹拌溶液に、TFA(5ml)を加えた。次に、この混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、固体を酢酸エチルで摩砕し、真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(700mg、収率:定量的)。
化合物B12:1−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)グアニジン
Figure 2017525734
工程1:1−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン
Figure 2017525734
DMF(20ml)中、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン(0.7g、3.66ミリモル)の撹拌溶液に、(Z)−(((tert−ブトキシカルボニル)イミノ)(1H−ピラゾール−1−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.90g、2.9ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、水(50ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(20ml×3)で洗浄した。固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を得た(1g、収率:63.03%)。
LCMS: 100% ESI-MS (m/z): 434.2[M+1]+
工程2:化合物B12
Figure 2017525734
ジクロロメタン(10ml)中、1−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,3−ジBoc−グアニジン(1g、0.22ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(5ml)を加えた。次に、この反応混合物を室温で時間撹拌した。その後、溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、標題化合物のTFA塩を得た(700mg、収率:定量的)。
1.2.本発明の化合物の合成:
化合物C1:2−((3−アミノフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(1.5g、0.0048モル)の撹拌溶液に、1−(3−アミノフェニル)グアニジン(B1)(1.09g、0.0072モル)を加えた。次に、KCO(1.31g、0.0096モル)を加え、この反応混合物を90℃で2時間加熱した。水を加え、固体を濾過し、水(25ml×3)で洗浄し、ヘキサン中で摩砕し、真空下で乾燥させ、粗生成物を得た(1.35g、収率:77.27%)。
LCMS: 77.91% ESI-MS (m/z): 363.12 [M+1]+
化合物C2:8−アミノ−2−((3−アミノフェニル)アミノ)−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO中、2−((3−アミノフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C1)(1.35gm,0.0037モル)の撹拌溶液に、NaSH(1.04gm,0.0186モル)を加えた。この反応混合物を80℃で1時間加熱した。次に、水を加え、粗生成物を酢酸エチル(100ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。得られた粗物質をジエチルエーテル中で摩砕し、濾過し、純粋な標題化合物を得た(642mg、収率:51.85%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.23(s, 1H), 8.66(s,1H), 8.45-8.43(d, J=8.4Hz, 1H) 7.47-7.46(d, J=2.4Hz, 1H), 7.31(s, 1H), 7.15-7.13(dd, J=2.4, 8.8Hz, 1H), 6.25(s, 2H), 6.20-6.18(d, J=7.6Hz, 1H), 5.02(s, 2H), 3.68(s, 3H) ppm。
LCMS: 92.39% ESI-MS (m/z): 333.16 [M+1]+。HPLC: 90.38%。
化合物C3:5−メチル−2−((4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(150mg、0.482ミリモル)の撹拌溶液に、1−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)グアニジン(B11)(225mg、0.964ミリモル)を加えた。次に、KCO(199mg、1.4ミリモル)を加え、反応混合物を90℃で2時間加熱した。水(10ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗物質を得た。この粗物質をヘキサンにおよび摩砕し、濾過し、乾燥させ、標題化合物を得た(150mg、収率:46.55%)。
LCMS: 100% ESI-MS (m/z): 446.15 [M+1]+
化合物C4:8−アミノ−5−メチル−2−((4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、5−メチル−2−((4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C3)(150mg、0.336ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(94mg、1.68ミリモル)を加え、この混合物を90℃で2時間加熱した。次に、酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過した。濾液を飽和NaHCO溶液(10ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、ヘキサンで摩砕し、濾過し、標題化合物を得た(100mg、収率:71.48%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.29(s, 1H), 8.65(s, 1H), 8.38(d, J=8.8Hz, 1H), 7.72 (d, J=8.8Hz, 2H), 7.46(d, J=2Hz, 1H), 7.12(d, J=8.4Hz, 1H), 6.94(d, J=8.8Hz, 2H), 6.26(s, 2H), 3.67(s, 3H), 3.08(s, 4H), 2.47(s, 4H), 2.23(s, 3H) ppm。
LCMS: 99.52% ESI-MS (m/z): 416.45 [M+1]+. HPLC: 98.99%。
化合物C5:5−メチル−2−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(150mg、0.482ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)グアニジン(B12)(225mg、0.964ミリモル)を加えた。次に、KCO(199mg、1.4ミリモル)を加え、この混合物を90℃で2時間加熱した。水(10ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、下で乾燥させ、ヘキサンで摩砕し、標題化合物を得た(150mg、収率:46.55%)。
LCMS: 97.72% ESI-MS (m/z): 446.15 [M+1]+
化合物C6:8−アミノ−5−メチル−2−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、5−メチル−2−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C5)(150mg、0.336ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(94mg、1.68ミリモル)を加え、この混合物を90℃で2時間加熱した。酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過した。濾液を飽和NaHCO溶液(10ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、ヘキサンおよび酢酸エチルで摩砕し、標題化合物を得た(100mg、収率:71.48%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.40(s, 1H), 8.69(s, 1H), 8.41(d, J=8.8Hz, 1H), 7.74(s, 1H), 7.47(d, J=2Hz, 1H), 7.23(d, J=8Hz, 1H), 7.16-7.10(m, 2H), 6.55(d, J=7.2Hz, 1H), 6.28(s, 2H), 3.68(s, 3H), 3.19(s, 4H), 2.47(s, 4H), 2.26(s, 3H) ppm。
LCMS: 98.13% ESI-MS (m/z): 416.19 [M+1]+. HPLC: 97.11%。
化合物C7:2−((3−アミノフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(150mg、0.439ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−アミノフェニル)グアニジン(B1)(132mg、0.879ミリモル)を加えた。KCO(182mg、1.32ミリモル)を加え、この混合物を90℃で2時間加熱した。水(10ml)を加え、固体を濾過した。この固体を水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、ヘキサンで摩砕し、標題化合物を得た(80mg、収率:46.37%)。
LCMS: 81.89% ESI-MS (m/z): 393.14 [M+1]+
化合物C8:8−アミノ−2−((3−アミノフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、2−((3−アミノフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C7)(80mg、0.203ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(56.93mg、1.02ミリモル)を加え、この混合物を90℃で2時間加熱した。酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過した。濾液を合わせ、飽和NaHCO溶液(10ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、これを分取HPLC(水:アセトニトリル 改質剤としてTFAを含有:15mg、収率:20.30%)により精製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.30(s, 1H), 8.68(s, 1H), 8.00(s, 1H), 7.53(s, 1H), 7.30(s, 1H), 6.97-6.91(q, J=7.6Hz, 15.6Hz, 2H), 6.19(d, J=7.2Hz, 1H), 5.93(s, 2H), 4.96(s, 2H), 4.05(s, 3H), 3.68(s, 3H) ppm。
LCMS: 97.80% ESI-MS (m/z): 363.13 [M+1]+。HPLC: 97.87%
化合物C9:9−メトキシ−5−メチル−2−((4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(150mg、0.439ミリモル)の撹拌溶液に、1−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)グアニジン(B11)(205mg、0.879ミリモル)を加えた。次に、KCO(182mg、1.32ミリモル)を加え、この混合物を90℃で2時間加熱した。水(10ml)を加え、固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗物質を得、これをヘキサンで摩砕し、標題化合物を得た(90mg、収率:43.04%)。
LCMS: 97.29% ESI-MS (m/z): 476.36 [M+1]+
化合物C10:8−アミノ−9−メトキシ−5−メチル−2−((4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、9−メトキシ−5−メチル−2−((4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C9)(90mg、0.189ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(52mg、0.946ミリモル)を加え、この混合物を90℃で2時間加熱した。酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過した。合わせた濾液を飽和NaHCO溶液(10ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、これをヘキサンおよび酢酸エチルで摩砕し、標題化合物を得た(40mg、収率:47.44%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.31(s, 1H), 8.66(s, 1H), 7.96(s, 1H), 7.73(d, J=9.2Hz, 2H), 7.53(s, 1H), 6.93(d, J=8.8Hz, 2H), 5.91(s,2H), 4.03(s, 3H), 3.67(s, 3H), 3.07(t, J=5.2Hz, 4H), 2.47(t, J=5.2Hz, 4H), 2.23(s, 3H) ppm。
LCMS: 97.56% ESI-MS (m/z): 446.20 [M+1]+. HPLC: 98.29%。
化合物C11:9−メトキシ−5−メチル−2−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(150mg、0.439ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)グアニジン(B12)(205mg、0.879ミリモル)を加えた。次に、KCO(182mg、1.32ミリモル)を加え、この混合物を90℃で2時間加熱した。水(10ml)を加え、固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗物質を得、これをヘキサンで摩砕し、標題化合物を得た(90mg、収率:43.04%)。
LCMS: 96.82% ESI-MS (m/z): 476.31 [M+1]+
化合物C12:8−アミノ−9−メトキシ−5−メチル−2−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、9−メトキシ−5−メチル−2−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C11)(90mg、0.189ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(52mg、0.946ミリモル)を加え、この混合物を90℃で2時間加熱した。酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過した。合わせた濾液を飽和NaHCO溶液(10ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、これをヘキサンおよび酢酸エチルで摩砕し、標題化合物を得た(40mg、収率:47.44%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.38(s, 1H), 8.71(s, 1H), 7.96(s, 1H), 7.54(s, 1H), 7.45(d, J=7.2Hz, 1H), 7.38(s, 1H), 7.15(t, J=8Hz, 1H), 6.56(d, J=7.6Hz, 1H), 5.96(s,2H), 4.01(s, 3H), 3.68(s, 3H), 3.13( s, 4H), 2.33(s, 4H), 2.23(s, 3H) ppm。
LCMS: 97.01% ESI-MS (m/z): 446.30 [M+1]+. HPLC: 95.62%。
化合物C13:2−((3−アミノ−5−メトキシフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(3ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(150mg、0.485ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)グアニジン(B2)(250mg、0.481ミリモル)およびKCO(230mg、1.66ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、水を加え、固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させた。粗生成物をヘキサンで摩砕し、乾燥させ、標題化合物を得た(160mg、収率:84.21%)。
LCMS: 89.47% ESI-MS (m/z): 393.24 [M+1]+。
化合物C14:8−アミノ−2−((3−アミノ−5−メトキシフェニル)アミノ)−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO(2ml)中、2−((3−アミノ−5−メトキシフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C13)(160mg、0.407ミリモル)の撹拌溶液に、NaSH(68.4mg,1.22ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、水(10ml)を加え、粗混合物を酢酸エチル(10ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得た。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製した(8mg、収率:5.4%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.22(s, 1H), 8.66(s, 1H), 8.43(d, J=8.4Hz, 1H), 7.47(d, J=2.4Hz, 1H), 7.14(dd, J=8.4Hz, 2.4Hz 1H), 6.80(d, J=9.6Hz, 2H) 6.25(s, 2H), 5.81(s, 1H), 5.04(s, 2H), 3.70(s, 3H), 3.68(s, 3H) ppm。
LCMS: 98.48% ESI-MS (m/z): 363.33 [M+1]+。HPLC: 98.47%。
化合物C15:2−((3−アミノ−5−メトキシフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(2ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(150mg、0.439モル)の撹拌溶液に、1−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)グアニジン(B2)(158mg、0.879ミリモル)およびKCO(182mg、1.32ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。水(10ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗物質を得、これをヘキサンで摩砕し、標題化合物を得た(80mg、収率:43.07%)。
LCMS: 90.25% ESI-MS (m/z): 423.3.[M+1]+
化合物C16:8−アミノ−2−((3−アミノ−5−メトキシフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO(5ml)中、2−((3−アミノ−5−メトキシフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C15)(80mg、0.189ミリモル)の撹拌溶液に、NaSH(53.08mg、0.94ミリモル)を加え、この反応混合物を室温で1時間撹拌した。次に、水(10ml)を加え、粗物質を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。有機層をブライン(20ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗物質を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製した(15mg、収率:20.18%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.27(s, 1H), 8.68(s, 1H), 8.00(s,1H), 7.53(s, 1H) , 6.81(d, J=2Hz, 2H), 5.93(s,2H), 5.83(d, J=2Hz, 1H), 4.98(s, 2H), 4.04(s, 3H), 3.68(s, 3H), 3.67(s, 3H) ppm。
LCMS: 99.32% ESI-MS (m/z): 393.49 [M+1]+。HPLC: 98.91%。
化合物C17:2−((5−アミノ−2−フルオロフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(2ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(120mg、0.387ミリモル)の撹拌溶液に、1−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)グアニジン(B3)(77mg、0.464ミリモル)およびKCO(106mg、0.774ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、水(5ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させた。粗生成物をヘキサンで摩砕し、標題化合物を得た(50mg、収率:34.08%)。
化合物C18:8−アミノ−2−((5−アミノ−2−フルオロフェニル)アミノ)−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO(1ml)中、2−((5−アミノ−2−フルオロフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C17)(50mg、0.131ミリモル)の撹拌溶液に、NaSH(36mg、0.657ミリモル)を加えた。この反応混合物を1時間撹拌した。水(2ml)を加え、この粗生成物を酢酸エチル(10ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、カラムクロマトグラフィーにより精製した(12mg、収率:26.05%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.63(s, 1H), 8.51(s, 1H), 8.35(d, J=8.8Hz, 1H), 7.45(d, J=2.4Hz, 1H), 7.28(dd, J=8.4Hz, 2.4Hz 1H), 7.09(dd, J=8.4Hz, 2.4HZ, 1H) 6.91-6.83(m, 1H), 6.27(s, 2H), 4.99(s, 2H), 3.67(s, 3H) ppm。
LCMS: 97.26% ESI-MS (m/z): 351.33 [M+1]+。HPLC: 97.01%
化合物C19:2−((3−アミノ−5−フルオロフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(2ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(100mg、0.322ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−アミノ−5−フルオロフェニル)グアニジン(B4)(77mg、0.387モル)およびKCO(88mg、0.645ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱し、水(3ml)を加え、このようにして得られた沈澱を濾過した。この固体を水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、ヘキサンで摩砕した(80mg、収率:65.43%)。
化合物C20:8−アミノ−2−((3−アミノ−5−フルオロフェニル)アミノ)−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO(1ml)中、2−((3−アミノ−5−フルオロフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C19)(80mg、0.21ミリモル)の撹拌溶液に、NaSH(59mg、1.05ミリモル)を加えた。この反応混合物を1時間撹拌した。水を加え、粗混合物を酢酸エチル(20ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製した(12mg、収率:26.05%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.47(s, 1H) 8.69(s, 1H), 8.40(d, J=8.4Hz, 1H), 7.47(d, J=2.4Hz, 1H), 7.14(dd, J=8.4Hz, 2.4Hz 1H), 6.97-6.93(m, 2H), 6.29(s, 2H), 5.95(d, J=11.2Hz, 1H), 5.37(s, 2H), 3.68(s, 3H) ppm。
LCMS: 99.42% ESI-MS (m/z): 351.07 [M+1]+。HPLC: 98.85%。
化合物C21:2−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(80mg、0.258ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)グアニジン(B5)(52mg、0.309ミリモル)およびKCO(71.2mg、0.516ミリモル)を加えた。この混合物を90℃で2時間加熱した。水(5ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させた。粗生成物をヘキサンで摩砕し、標題化合物を得た(75mg、収率:76.53%)。
化合物C22:8−アミノ−2−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)アミノ)−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO(1ml)中、2−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C21)(75mg、0.197ミリモル)の撹拌溶液に、NaSH(55.26mg、0.986ミリモル)を加えた。この反応混合物を1時間撹拌した。水(3ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、これを酢酸エチルおよびヘキサンで摩砕し、純粋な予想化合物を得た(35mg、収率:50.72%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.29(s, 1H), 8.65(s, 1H), 8.43(d, J=8.4Hz, 1H), 7.47(d, J=2.4Hz, 1H), 7.38(dd, J=8Hz, 2.4Hz 1H), 7.13(dd, J=8.4Hz, 2.4HZ, 1H) 6.96-6.89(m, 2H), 6.26(s, 2H), 5.11(s, 2H), 3.69(s, 3H) ppm。
LCMS: 91.06% ESI-MS (m/z): 351.13 [M+1]+。HPLC: 91.33%。
化合物C23:2−((5−アミノ−2−フルオロフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(150mg、0.439ミリモル)の撹拌溶液に、1−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)グアニジン(B3)(147mg、0.879ミリモル)およびKCO(182mg、1.32ミリモル)を加えた。この混合物を90℃で2時間加熱した。水(10ml)を加え、固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗物質を得、これをヘキサンで摩砕し、予想化合物を得た(80mg、収率:46.37%)。
化合物C24:8−アミノ−2−((5−アミノ−2−フルオロフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO(5ml)中、2−((5−アミノ−2−フルオロフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C23)(80mg、0.194ミリモル)の撹拌溶液に、NaSH(56.93mg、1.02ミリモル)を加え、この混合物を室温で1時間撹拌した。次に、水(20ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗物質を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製し、予想化合物を得た(15mg、収率:20.30%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.66(d, J=9.6Hz, 2H), 7.95(s,1H), 7.52(s, 1H), 7.40(dd, J=2.8Hz, 7.2Hz, 1H), 6.87(dd, J=8.8Hz, 11.2Hz, 1H), 6.26-6.22(m, 1H), 5.93(s, 2H), 4.93(s, 2H), 4.01(s, 3H),3.67(s, 3H) ppm。
LCMS: 97.25% ESI-MS (m/z): 381.28 [M+1]+。HPLC: 97.19%。
化合物C25:2−((3−アミノ−5−フルオロフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(150mg、0.439ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−アミノ−5−フルオロフェニル)グアニジン(B4)(147mg、0.879ミリモル)およびKCO(182mg、1.32ミリモル)を加えた。この混合物を90℃で2時間加熱し、水(10ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗物質を得、これをヘキサンで摩砕し、予想化合物を得た(80mg、収率:46.37%)。
LCMS: 88.18% ESI-MS (m/z): 411.15 [M+1]+
化合物C26:8−アミノ−2−((3−アミノ−5−フルオロフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO(5ml)中、2−((3−アミノ−5−フルオロフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C25)(80mg、0.194ミリモル)の撹拌溶液に、NaSH(56.93mg、1.02ミリモル)を加え、この混合物を室温で1時間撹拌した。次に、水(10ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗物質を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(30mg、収率:40.60%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.53(s, 1H), 8.71(s, 1H), 7.98(s, 1H), 7.53(s, 1H), 7.12(d, J=12Hz, 1H), 6.88(s, 1H), 5.96(s,2H), 5.30(s, 2H), 4.04(s, 3H), 3.68(s, 3H) ppm。
LCMS: 98.58% ESI-MS (m/z): 381.19 [M+1]+。HPLC: 95.92%。
化合物C27:2−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(150mg、0.439ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)グアニジン(B5)(147mg、0.879ミリモル)およびKCO(182mg、1.32ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、水(10ml)を加え、固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させた。粗物質をヘキサンで摩砕し、予想化合物を得た(80mg、収率:46.37%)。
化合物C28:8−アミノ−2−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO(5ml)中、2−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C27)(80mg、0.194ミリモル)の撹拌溶液に、NaSH(56.93mg、1.02ミリモル)を加え、この反応混合物を室温で1時間撹拌した。次に、水(20ml)を加え、このようにして得られた粗生成物を酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗物質を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(15mg、収率:20.30%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.34(s, 1H), 8.67(s,1H), 7.99(s, 1H), 7.53(s, 1H), 7.44(d, J=7.6Hz, 1H), 6.93-6.91(m, 2H), 5.93(s,2H), 5.05(s, 2H),4.05(s, 3H),3.67(s, 3H) ppm。
LCMS: 99.39% ESI-MS (m/z): 381.09[M+1]+. HPLC: 98.61%。
化合物C29:3−((9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロ−6−オキソ−5,6−ジヒドロピリミド[5,4−c]イソキノリン−2−イル)アミノ)ベンゾニトリル
Figure 2017525734
DMF(2ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(150mg、0.439ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−シアノフェニル)グアニジン(B7)(140mg、0.879ミリモル)およびKCO(180mg、1.31ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、水(3ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗生成物を得、ヘキサンで摩砕し、純粋な予想化合物を得た(80mg、収率:45.21%)。
LCMS: 68.27% ESI-MS (m/z): 401.20 [M-1]-
化合物C30:8−アミノ−2−((3−(アミノメチル)フェニル)アミノ)−9−メトキシ−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
メタノール(2ml)中、ラネーニッケル(30mg)の撹拌懸濁液に、メタノール性アンモニア(10ml)中の3−((9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロ−6−オキソ−5,6−ジヒドロピリミド[5,4−c]イソキノリン−2−イル)アミノ)ベンゾニトリル(C29)(80mg、0.206ミリモル)を加えた。この反応混合物を50psiのHガス中、室温で一晩撹拌した。この反応混合物をセライト(商標)で濾過し、メタノール(20ml×3)で洗浄した。合わせた濾液を真空下で蒸発させて粗物質を得、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した(20mg、収率:25.79%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.77(s, 1H) 8.74(s, 1H), 8.20(s, 1H), 8.00(s, 1H), 7.73(m, 3H), 7.55(s, 1H), 7.37(s, 1H), 7.09(s,1H), 5.99(s, 2H), 4.07(s, 3H), 3.99(s, 2H), 3.69(s, 3H) ppm。
LCMS: 96.33% ESI-MS (m/z): 377.19 [M+1]+。HPLC: 95.18%。
化合物C31:2−((3−アミノフェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、4−ブロモ−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A4)(0.15g、0.54ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−アミノフェニル)グアニジン(B1)(0.151g、1.1ミリモル)およびKCO(0.209g、1.51ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、水(10ml)を加え、固体を濾過した。その後、この固体を水(15ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、ヘキサンで摩砕し、予想化合物(0.08g、収率:45.48%)を得た。
LCMS: 67.08% ESI-MS (m/z): 347.12 [M-1]-
化合物C32:8−アミノ−2−((3−アミノフェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMSO(1ml)中、2−((3−アミノフェニル)アミノ)−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C32)(80mg、0.22ミリモル)の撹拌溶液に、NaSH(61mg、1.1ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。次に、水(8ml)を加え、このようにして得られた懸濁液を酢酸エチル(10ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(15mg、収率:20.40%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.35(s, 1H), 9.19(s,1H), 8.40(t, J=8.4Hz, 2H), 7.41(s, 1H), 7.24(s, 1H), 7.15(d, J=9.2Hz, 1H), 6.97-9.93(m, 2H), 6.24(s, 2H), 6.17(d, J=6Hz, 1H), 5.03(s, 2H) ppm。
LCMS: 98.25% ESI-MS (m/z): 319 [M+1]+。HPLC: 97.08%。
化合物C33:5−メチル−8−ニトロ−2−((4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(800mg、2.58ミリモル)の撹拌溶液に、1−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン(B8)(830mg、3.36ミリモル)およびKCO(1.06gm、7.74ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、水を加え、固体を濾過し、水(25ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、ヘキサンで摩砕し、予想化合物を得た(550mg、収率:46.21%)。
化合物C34:8−アミノ−5−メチル−2−((4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、5−メチル−8−ニトロ−2−((4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C33)(400mg、0.86ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(200mg、4.34ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で1時間撹拌した。次に、酢酸エチルを加え、固体を濾過し、酢酸エチル(ml×3)で洗浄した。合わせた濾液を真空下で蒸発させ、このようにして得られた固体を酢酸エチルおよびヘキサンで摩砕し、純粋な予想化合物を得た(300mg、収率:80.42%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.36(s, 1H), 8.66(s,1H), 8.38(d, J=8.4Hz, 1H), 7.76(d, J=9.2Hz, 2H), 7.47(d, J=2.4Hz, 1H), 7.12(dd, J=2.4, 8.8Hz, 1H), 6.95(d, J=9.2Hz, 2H), 6.26(s, 2H), 4.05(t, J=5.6Hz, 2H), 3.72(s, 3H), 2.79(t, J=4.8Hz, 2H), 2.54(s, 4H), 1.69(s, 4H) ppm。
LCMS: 98.09% ESI-MS (m/z): 431.45 [M+1]+。HPLC: 97.53%。
化合物C35:N−(5−メチル−6−オキソ−2−((4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5,6ジヒドロピリミド[5,4−c]イソキノリン−8−イル)アセトアミド
Figure 2017525734
無水酢酸(2ml)中、8−アミノ−5−メチル−2−((4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C34)(150mg、0.348ミリモル)の撹拌溶液を90℃で2時間加熱した。溶媒を真空下で除去し、粗物質をヘキサンおよび酢酸エチルで摩砕し、予想化合物を得た(40mg、収率:24.29%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ10.54(s,1H), 9.55(s, 1H), 8.82(s, 1H), 8.63(d, J=8Hz 2H), 8.19(d, J=8.8Hz, 1H), 7.78(d, J=8.8Hz, 2H), 6.96(d, J=8.8Hz, 2H), 4.06(t, J=5.6Hz, 2H), 3.71(s, 3H), 2.83(s, 2H), 2.57(s, 4H), 2.14(s, 4H) ppm。
LCMS: 96.03% ESI-MS (m/z): 473.21[M+1]+。HPLC: 95.80%。
化合物C36:5−メチル−2−((4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C37)
Figure 2017525734
DMF(10ml)中、4−ブロモ−2−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A3)(0.15g、0.566ミリモル)の撹拌溶液に、1−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン(B8)(0.28g、1.13ミリモル)およびCsCO(0.55gm、1.69ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、水を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(25ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させ、ヘキサンおよび酢酸エチル(ethyl acetated)で摩砕し、予想化合物を得た(0.03g、収率:12.80%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.87(s, 1H), 9.44(s, 1H), 8.45(d, J=7.2Hz 1H), 8.28(d, J=8.4Hz 1H), 7.82(t, J=8Hz, 1H), 7.72(d, J=8.4Hz, 2H), 7.54(t, J=6.8Hz, 1H), 6.95(d, J=8.4Hz, 2H), 4.05(s, 2H), 3.70(s, 3H), 2.76(s, 4H), 1.99(s, 4H), 1.70(s, 4H) ppm。
LCMS: 91.48% ESI-MS (m/z): 461.19 [M+1]+。HPLC: 92.36%。
化合物C37:9−メトキシ−2−((3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(2ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(200mg、0.586ミリモル)の撹拌溶液に、1−(3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン(B9)(326mg、1.17ミリモル)およびKCO(243mg、1.76ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。水(10ml)を加え、このようにして得られた固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗混合物を得、これをヘキサンで摩砕し、予想化合物を得た(150mg、収率:49.15%)。
LCMS: 77.14% ESI-MS (m/z): 521.29 [M+1]+
化合物C38:8−アミノ−9−メトキシ−2−((3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、9−メトキシ−2−((3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C38)(150mg、0.288ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(80mg、1.44ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過し、合わせた濾液を飽和NaHCO溶液(10ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製した(15mg、収率:10.16%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.38(s, 1H), 8.70(s, 1H), 7.95(s, 1H), 7.54(d, J=6.4Hz, 2H), 7.44(d, J=8.4Hz, 1H), 6.94(d, J=8.8Hz, 1H), 5.95(s, 2H), 4.01(s, 4H), 3.79(s, 3H), 3.68(s, 3H), 2.77(s, 4H),1.72(s,4H) ppm。
LCMS: 100% ESI-MS (m/z): 491.62 [M+1]+。HPLC: 100%。
化合物C39:9−メトキシ−2−((2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(2ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(200mg、0.586ミリモル)の撹拌溶液に、1−(2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン(B10)(326mg、1.17ミリモル)およびKCO(243mg、1.76ミリモル)を加えた。この反応物を90℃で2時間加熱した。次に、水(15ml)を加え、固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗物質を得、これをヘキサンで摩砕した(150mg、収率:49.15%)。
LCMS: 80.43% ESI-MS (m/z): 521.19 [M+1]+
化合物C40:8−アミノ−9−メトキシ−2−((2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、9−メトキシ−2−((2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C39)(150mg、0.288ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(80mg、1.44ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過し、飽和NaHCO溶液(10ml×3)で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて粗物質を得、これを分取HPLCにより精製した(15mg、収率:10.16%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.64(s, 1H), 8.18(d, J=8.4Hz, 1H), 7.93(s, 2H), 7.53(s, 1H), 6.75(s, 1H), 6.67 (t, J=7.6Hz, 1H), 5.95(s, 2H), 4.30(s, 2H), 4.02(s, 3H), 3.88(s, 3H), 3.66(s, 3H), 3.57-3.51(m, 4H),1.93(s,4H) ppm。
LCMS: 100% ESI-MS (m/z): 491.33 [M+1]+。HPLC: 99.42%。
化合物C41:9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロ−2−((4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(2ml)中、4−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A2)(100mg、0.294ミリモル)の撹拌溶液に、1−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン(B8)(87.5mg、0.352ミリモル)およびKCO(81.1mg、0.588ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、水(10ml)を加え、固体を濾過し、水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗生成物を得、これをヘキサンで摩砕し、予想化合物を得た(75mg、収率:52.16%)。
LCMS: 92.90% ESI-MS (m/z): 491.47 [M+1]+
化合物C42:8−アミノ−9−メトキシ−5−メチル−2−((4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、9−メトキシ−5−メチル−8−ニトロ−2−((4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)ピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C41)(75mg、0.153ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(42.7mg、0.765ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で1時間加熱した。酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過し、酢酸エチル(10ml×3)で洗浄した。合わせた濾液を真空下で蒸発させて粗生成物を得、これを酢酸エチルおよびヘキサンで摩砕し、純粋な予想化合物を得た(35mg、収率:50%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.48(s, 1H), 8.69(s, 1H), 7.96(s, 1H), 7.84(d, J=8.8Hz, 2H), 7.54(s, 1H), 7.01(d, J=8.8Hz, 2H), 5.97(s, 2H), 4.31(t, J=4.4Hz, 2H), 4.03(s, 3H), 3.68(s, 3H), 3.58(br, 4H), 3.17-3.13(m, 2H), 2.03(Br, 2H), 1.91(Br, 2H) ppm。
LCMS: 89.90% ESI-MS (m/z): 461.61 [M+1]+。HPLC: 89.33%。
化合物C43:2−((3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(200mg、0.6451ミリモル)の溶液に、1−(3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン(B9)(270mg、0.9676ミリモル)を加えた。KCO(176mg、1.29ミリモル)を加え、90℃で2時間加熱した。水を加え、固体を濾過し、固体を水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗生成物を得、ヘキサンで摩砕し、標題化合物を得た(100mg 収率:31.71%)。
化合物C44:8−アミノ−2−((3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、2−((3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C43)(100mg、0.2040ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(100mg、2.040ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃に加熱し、1時間撹拌した。次に、酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過し、酢酸エチル(10ml×3)で洗浄した。合わせた濾液を真空下で蒸発させて粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製した(60mg、収率:63.61%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.47(s, 1H), 8.69(s, 1H), 8.40(d, J=8.4Hz, 1H), 7.74(s, 1H), 7.47(s,1H), 7.39(d, J=7.6Hz, 1H), 7.12-7.05(m, 2H), 4.20(s, 2H), 3.93(s, 3H), 3.54(s, 3H), 3.49-3.40(m, 2H), 3.15(s, 4H), 2.05(s, 2H), 1.91(s, 2H) ppm。
LCMS: 97.23% ESI-MS (m/z): 461.26 [M+1]+。HPLC: 96.33%。
化合物C45:2−((2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
DMF(1ml)中、4−ブロモ−2−メチル−7−ニトロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(A1)(100mg、0.3225ミリモル)の撹拌溶液に、1−(2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)グアニジン(B10)(134mg、0.4838ミリモル)およびKCO(88mg、0.6451ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で2時間加熱した。次に、水を加え、固体を濾過し、さらなる水(10ml×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて粗生成物を得、これをヘキサンで摩砕した(107mg、収率:67.86%)。
化合物C46:8−アミノ−2−((3−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチルピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン
Figure 2017525734
酢酸(5ml)中、2−((2−メトキシ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)−5−メチル−8−ニトロピリミド[5,4−c]イソキノリン−6(5H)−オン(C45)(100mg、0.2040ミリモル)の撹拌溶液に、鉄粉(100mg、2.040ミリモル)を加えた。この反応混合物を90℃で1時間加熱した。酢酸エチル(10ml)を加え、固体を濾過し、酢酸エチル(10ml×3)で洗浄した。合わせた濾液を真空下で蒸発させて粗生成物を得、これをメタノールで摩砕し、純粋な予想化合物を得た(18mg、収率:17.92%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.76(s, 1H), 8.63(s, 1H), 8.34(d, J=8.8Hz, 1H), 8.18(d, J=8.8Hz, 1H), 7.91(s, 1H), 7.47(d, J=2.4Hz, 1H), 7.10(dd, J=2.4Hz, 8.8Hz, 1H), 6.75-6.69(m, 2H), 4.32(t, J=4.8Hz, 2H), 3.87(s, 3H), 3.66(s, 2H), 3.65-3.59(m, 2H), 3.18-3.13(m, 2H), 2.08(s, 2H), 1.91(s, 2H) ppm。
LCMS: 99.43% ESI-MS (m/z): 461.26 [M+1]+。HPLC: 98.01%。
2.本発明による化合物の生物活性
以下の実施例では下記の略語を使用する。
EC50=その最大効果の50%が見られる化合物の濃度
FCS=ウシ胎仔血清
IC50=50%阻害を誘導する化合物の濃度
IMDM=イスコブの改変ダルベッコ培地
PSFG=ペニシリン・ストレプトマイシン・ファンギゾン
RPMI=Roswell Park Memorial Institute培地
2.1.酵素アッセイ
組換えFLT3(#PV3182)、JAK2(#PV4210)およびJAK3(#PV3855)酵素は、Life Technologiesから購入した。FLT3−ITD(#0778−0000−1)およびFLT3D835Y(#14−610)は、それぞれProquinaseおよびMerck Milliporeから購入した。
これらのアッセイは、Life Technologies Lanthascreen(商標)TR−FRET法に基づき384ウェルプレートで行った。
FLT3−ITDまたはFLT3D835Yアッセイ: 15nMのFLT3−ITDまたはFLT3D835Y、3nMの236キナーゼトラッカー(Life Technologies #PV5592)および6nMのユウロピウムタグ付き抗GST Lanthascreen(商標)抗体を、総容量15μLの反応混合物として混合する。
FLT3アッセイ: 15nMのFLT3、3nMの236キナーゼトラッカー(Life Technologies #PV5592)および6nMのユウロピウムタグ付き抗His Lanthascreen(商標)抗体を、総容量15μLの反応混合物として混合する。
JAK2アッセイ: 15nMのJAK2、150nMの236キナーゼトラッカー(Life Technologies #PV5592)および6nMのユウロピウムタグ付き抗GST Lanthascreen(商標)抗体を、総容量15μLの反応混合物として混合する。
JAK3アッセイ: 15nMのJAK2、3nMの236キナーゼトラッカー(Life Technologies #PV5592)および6nMのユウロピウムタグ付き抗GST Lanthascreen(商標)抗体を、総容量15μLの反応混合物として混合する。
IC50は、純粋なDMSO(Sigma #D8418)中の10mM化合物溶液原液を用い、>1000倍濃度範囲にわたる8点の用量反応曲線から決定した。供試溶液全体のDMSO濃度は1%であった。反応を25℃1時間進行させ、Perkin Elmer Envision分光計を用い、Life Technologiesの推奨に従って明らかにした。
IC50は、ソフトウエアPrism(Graphpad)を用いて生成した。結果を表1に示す。
Figure 2017525734
2.2.抗増殖活性のアッセイ
細胞株MV4−11およびMOLM−13を、供給者の推奨に従い、表2に示される条件に従って増殖させる。
Figure 2017525734
アッセイは96ウェルプレートで行う。細胞を0日目に継代培養し、1日目に播種し、評価のために漸増量の化合物を加える。プレートを5%CO大気下、37℃で72時間インキュベートする。
0.1%DMSO溶液を得るために、DMSO(Sigma #D8414)中の化合物原液からハーフログ希釈(Half-logarithmic dilutions)を行った。
細胞の生存率は、4日目にATPLite(Perkin Elmer #6016947)キットを用いて測定する。
EC50は、所内で開発した曲線フィッティングソフトウエアを用いて計算し、表3に示す。
Figure 2017525734

Claims (19)

  1. 下式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩および/もしくは溶媒和物:
    Figure 2017525734

    [式中、
    Xは、O、NHおよびSから選択され、
    は、H;ハロ;(C−C)アルキル;(C−C)ハロアルキル;(C−C)アルコキシ;または(C−C)ハロアルコキシであり、
    は、Hおよび(C−C)アルキルから選択され、
    、R、R、R、RおよびRは、互いに独立に、H;ハロ;ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;SR12;S(O)R13;SO14;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和複素環から選択され、
    およびRは、互いに独立に、H;ハロ;ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;SR12;S(O)R13;SO14;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和複素環から選択されるか、あるいは
    およびRは一緒に、4〜10個の炭素原子を含んでなり、ハロおよび(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい炭化水素鎖を形成し、ここで、前記飽和炭化水素鎖の1または複数の、特に1〜5個の、隣接していない炭素原子はO、SまたはNR30で、好ましくはOで置換されていてもよく、
    10、R11、R12、R13、R14、R17、R18、R19、R22、R23およびR30は、互いに独立に、H、またはハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2627から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもしくは(C−C)アルキニル基であり、
    15、R16、R20およびR21は、互いに独立に、H、またはハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2627から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもしくは(C−C)アルキニル基であるか、あるいは
    15とR16および/またはR20とR21は、それらを保持する窒素原子と一緒に、窒素原子に加えて、O、NおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなってもよく、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2829から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和複素環を形成し、
    24、R25、R26、R27、R28およびR29は、互いに独立に、Hまたは(C−C)アルキル基であるか、あるいは
    24とR25および/またはR26とR27および/またはR28とR29は、それらを保持する窒素原子と一緒に、窒素原子に加えて、O、NおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなってもよく、ハロ、オキソ(=O)および(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和複素環を形成する]。
  2. XはOである、請求項1に記載の化合物。
  3. 、R、R5、、RおよびRが、互いに独立に、H;ハロ;ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにOおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和複素環から選択され、かつ、
    およびRが、互いに独立に、H;ハロ;ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにOおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和または不飽和複素環から選択されるか、あるいは、
    およびRが、4〜10個の炭素原子を含んでなり、ハロおよび(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい炭化水素鎖を形成し、ここで、前記飽和炭化水素鎖の1または複数の、特に1〜5個の、隣接していない炭素原子はO、SまたはNR30、好ましくはOで置換されている、請求項1および2のいずれか一項に記載の化合物。
  4. がHであり、かつ、R、R、R5、、RおよびRが、互いに独立に、H;ハロ;ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;OC(O)R19;NR22C(O)R23;ならびにOおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい5〜7員飽和もしくは不飽和複素環から選択され、かつ
    およびRが、互いに独立に、H;ハロ;ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;OC(O)R19;NR22C(O)R23;ならびにOおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2425から選択される1または複数の基で置換されていてもよい5〜7員飽和もしくは不飽和複素環から選択されるか、あるいは
    およびRが一緒に4〜10個の炭素原子を含んでなり、ハロおよび(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい飽和炭化水素鎖を形成し、ここで、前記飽和炭化水素鎖の1または複数の、特に1〜5個の、隣接していない炭素原子はO、SまたはNR30、好ましくはOで置換されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 10、R11、R12、R13、14、R17、18、R19、R22、R23およびR30が、互いに独立に、H、またはハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2627から選択される、特に、ハロ(F、Cl、BrもしくはI)、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2627から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル基であり、かつ、
    15、R16、R20およびR21が、互いに独立に、H、またはハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2627から選択される、特に、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2627から選択される、1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル基であるか、あるいは
    15とR16および/またはR20とR21はそれらを保持する窒素原子と一緒に、窒素原子に加えて、OおよびNから選択される1個のヘテロ原子を含んでなってもよく、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2829から選択される、特に、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2829から選択される、1または複数の基で置換されていてもよい5〜7員飽和もしくは不飽和複素環を形成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. およびRが、互いに独立に、Hまたはハロであり、
    、RおよびRが、互いに独立に、H、ハロ、OH、(C−C)アルコキシ、((C−C)アルキル)−カルボニルオキシ、NO、NH、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、((C−C)アルキル)−カルボニルアミノまたは((C−C)アルキル)−カルボニル((C−C)アルキルアミノ)であり、
    およびRが、互いに独立に、H、ハロ、OH、(C−C)アルコキシ、NH、(C−C)アルキルアミノまたはジ(C−C)アルキルアミノであり、かつ、
    およびRが、互いに独立に、H;ハロ;シアノ(CN);R10;OR11;NR1516;ならびにOおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシ、NH、(C−C)アルキルアミノおよびジ(C−C)アルキルアミノから選択される1または複数の基で置換されていてもよい5員または6員飽和複素環から選択され;ここで、
    10、R11、R19、R22およびR23は、互いに独立に、H、またはハロ、OH、(C−C)アルコキシ、およびNR2627から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル基であり、
    15およびR16は、互いに独立に、H、またはハロ、OH、(C−C)アルコキシ、およびNR2627から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル基であるか、あるいは
    15およびR16は、それらを保持する窒素原子と一緒に、R15およびR16基を保持する窒素原子に加えて、OおよびNから選択される1個のヘテロ原子を含んでなってもよく、ハロ、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、(C−C)アルコキシおよびNR2829から選択される1または複数の基で置換されていてもよい5員または6員飽和複素環である、請求項1および2のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 、R、R、R、R、R、RおよびRの定義では、複素環がピロリジン、テトラヒドロフラン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、ピペラジン、アゼパンおよびジアゼパンから選択され、特に、ピロリジン、ピペリジン、モルホリンおよびピペラジンから選択され、かつ、
    10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29およびR30の定義では、複素環がピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、アゼパンおよびジアゼパンから、特に、ピロリジン、ピペリジン、モルホリンおよびピペラジンから選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. およびRが一緒に鎖を形成し、この鎖は、式−X−A−X−の鎖であり、ここで、
    およびXは、互いに独立に、O、SまたはNR30、好ましくはOであり、かつ
    Aは、2〜8個の炭素原子を含んでなり、ハロおよび(C−C)アルキルから選択される1または複数の基で置換されていてもよい飽和炭化水素鎖であり、ここで、前記飽和炭化水素鎖の1〜5個の隣接していない炭素原子は、O、SまたはNR30で、好ましくはOで置換されていてもよい、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. およびRが一緒に鎖を形成する場合、この鎖は式−(OCHCHO−の鎖であり、ここで、nは1〜3の間を含んでなる整数を表し、より詳しくはn=2である、請求項8に記載の化合物。
  10. およびRが、互いに独立に、H;ハロ;ニトロ(NO);シアノ(CN);R10;OR11;SR12;S(O)R13;SO14;NR1516;C(O)R17;CO18;OC(O)R19;C(O)NR2021;NR22C(O)R23;ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、ハロ、ニトロ(NO)、シアノ(CN)、オキソ(=O)、(C−C)アルキル、OH、COH、(C−C)アルコキシ、CO−(C−C)アルキルおよびNR2425から選択される1もしくは複数の基で置換されていてもよい3〜7員飽和もしくは不飽和複素環から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  11. およびRが、互いに独立に、H、ハロ、OH、(C−C)アルコキシ、NH、(C−C)アルキルアミノおよびジ(C−C)アルキルアミノから選択される、請求項10に記載の化合物。
  12. 下記の化合物:
    Figure 2017525734
    Figure 2017525734
    Figure 2017525734
    Figure 2017525734
    Figure 2017525734
    ならびにその薬学上許容可能な塩および溶媒和物から選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 薬物として使用するための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 癌の治療において使用するための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物と、少なくとも1種の薬学上許容可能な賦形剤とを含んでなる、医薬組成物。
  16. 抗癌薬のような少なくとも別の有効成分をさらに含んでなる、請求項15に記載の医薬組成物。
  17. 同時、個別または逐次使用のための組合せ製剤として
    (i)請求項1〜12のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物と、
    (ii)抗癌薬のような少なくとも別の有効成分と
    を含んでなる医薬組成物。
  18. 塩基の存在下での、
    下式(A)の化合物:
    Figure 2017525734
    (式中、X、R、R、R、RおよびRは請求項1に定義される通りであり、R、RおよびR基は保護形態であってもよく、HalはBrなどのハロゲン原子である)と、
    下式(B)の化合物:
    Figure 2017525734
    (式中、R、R、R、RおよびRは請求項1に定義される通りであり、前記基は保護形態であってもよい)
    の間のカップリング反応と、その後のR、R、R、R、R、R、Rおよび/またはR基の脱保護を含んでなる、請求項1に記載の化合物の製造方法。
  19. 塩基の存在下での、
    下式(II)の化合物:
    Figure 2017525734
    (式中、R、R、R、R、R、R、RおよびRは請求項1に定義される通りであり、XおよびXは請求項8に定義される通りである)と、
    下式(III)の化合物:
    LG−A−LG (III)
    (式中、Aは請求項8に定義される通りであり、LGおよびLGは互いに独立にBrなどの脱離基である)
    の間のカップリング反応を含んでなる、RおよびRが一緒に請求項8に定義される式−X−A−X−の鎖を形成する、請求項8に記載の化合物の製造方法。
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