JP2017525432A - 歯科用のカートリッジまたはシリンジに用いる自己発熱性スリーブ - Google Patents
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Abstract
使用または適用の前に、医療用または歯科用のデバイスまたは素材を支えるために形成される、化学的に活性化される自己発熱性のポーチである。このポーチは、歯科用の素材またはコンポジットを含有するチップやシリンジなどの歯科用のデバイスまたは素材を受け易くするための構造を有し、アクチベーターまたはトリガーを容易に活性化して、発熱素材の発熱性化学反応を開始し、歯科用のデバイスまたは素材を加熱することを可能にする。歯科用の素材またはコンポジットを加熱することによって、流動性および特性が向上する。
Description
本発明は、概して、歯科用素材の使用に関し、具体的には、歯科用素材を加熱して、快適さと素材の特性とを向上させることに関する。本発明はまた、概して、製造物を支持および加熱するためのポーチに関し、具体的には、カプセル内に含有される歯科用コンポジットを使用前に自己発熱させるための単位用量のポーチに関する。
医療用のデバイスまたは素材に熱を適用することによって、デバイスの使用をさらに快適にするかまたはさらに使用し易くするようにするという分野は、いくつかある。そのような適用の1つは、歯内へコンポジットレジンの修復用素材を注入し充填することにある。これらの素材は、高密度に充填されており、粘性が高く、窩洞形成部に設けて一致させるのが難しい。これらの素材に熱を適用することで、一時的に粘性が減少し、歯の形成窩洞内への流れが向上することになる。
歯科用コンポジットレジンは、通常は、嵩のあるスクリューシリンジまたは直接注入用プレフィルドシリンジチップまたはカートリッジにパッケージされる。室温では、これらの素材は、流れに抵抗を有し、多くの場合にその容器から押し出し難い。熱(100〜130°Fまたは37.8〜54.4℃)を適用することで、これらの素材の粘性は一時的に低減し、使用し易いものとなる。さらに、設ける前にコンポジットレジンを温めることによる追加の臨床上の利益がある。これらには、変換率および硬度の向上が含まれる。
現在、市場には、嵩のあるシリンジまたはコンポジットチップまたはカートリッジを加熱するために設計された電気加温デバイスがある。これらは、高価であり、使用するためには電気コンセントに接続する必要があり、このことは、それらを歯科医院において動きの取れないものとしている。長い処置を行う間には、コンポジットシリンジまたはプレフィルドチップまたはカートリッジを、時々再加熱用のユニットに戻す必要がある場合がある。このことは、ユニットを椅子脇、すなわち患者のすぐ隣に置くことができない場合に不都合である。さらに、ブロックヒーターは、適切な無菌処置を行うことなく複数の患者に使用される場合、交叉汚染源となるものと考えることができる。
それゆえ、歯の修復に際して、歯科用コンポジットなどの医療用のデバイスまたは素材の温度を使用前に上昇させるための、便利な方法が求められている。
本発明は、化学的に活性化される発熱素材を有するポーチである。自己発熱性スリーブは、折り畳まれて、ポケットまたはポーチを形成してもよく、その中には、加熱される歯科用素材を含有するチップまたはシリンジが設けられてもよい。発熱素材は、機械的なアクチベーターまたはトリガーに接する液体であってもよく、このアクチベーターまたはトリガーは、操作された際に発熱素材に発熱反応を誘発し、この発熱素材は、所定の温度に加熱される歯科用素材を含有するシリンジのチップを速やかに加熱する。
したがって、本発明の一目的は、使用前に有利な特性を提供する歯科用素材を加熱することである。
本発明の一目的は、速やかに達して一定期間持続することのできる温度を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、発熱素材が達することのできる最大温度を制限することによって、歯科用素材の過熱を防ぐことである。
本発明の利点は、いかなる電力もなく使用されることである。
本発明の別の利点は、携帯可能であり、小さなサイズであることである。
本発明のさらに別の利点は、比較的高価ではなく、それゆえ単回使用に適していることである。
本発明の特徴は、発熱素材がトリガーによって活性化され、発熱反応をもたらすことである。
本発明の別の特徴は、折り畳まれて、歯科用素材を含有するチップまたはシリンジを支持するためのポケットを形成することである。
本発明のさらに別の特徴は、自己発熱性スリーブから延長部が延伸し、延長部内に含有されるトリガーが容易に活性化するのを可能にすることである。
これらおよび他の目的、利点、および特徴は、以下のさらに詳細な記載を考慮して、さらに簡単に明らかになってゆくであろう。
本発明の実施形態は、嵩のあるシリンジもしくはシリンジ/チップの組み合わせの周囲を包む自己発熱性スリーブ、またはシリンジバレルを容易に中へ挿入することができる管状のスリーブである。このスリーブは、化学的に活性化されるかまたは空気で活性化される成分を含有して熱を生成することができる。活性化されると、シリンジバレルを挿入し、直ちに熱源によって取り囲む。熱の一般的な供給源の1つは、市販の携帯カイロで使用されており、HeatMax Inc、ダルトン、ジョージア州によって製造されるものなどがある。熱は、密閉されたパッケージが開かれて成分(鉄粉、水、塩、活性化された炭およびバーミキュライト)が酸素と反応した際に生成する。15〜30分以内に、内部温度は130°Fまたは54.4℃に達し、10時間まで続く。
本発明は、どちらも参照により本明細書に組み込まれている、1992年11月24日にDiscko,Jr.に発行された「投与用の歯科用カートリッジ」という標題の米国特許第5,165,890号、および1996年2月6日にDraganらに発行された「前端に硬質の落とし込み部を有する歯科用カートリッジ押出器」という標題の米国特許第5,489,207号に開示されているような、歯科用のカートリッジおよびシリンジシステムを用いて使用されてもよい。
図1は、機械的な利点を有する歯科用シリンジ1への本発明の適用を図説する。歯科用シリンジ1は、バレル2を有し、このバレルは、歯科用カートリッジから歯科用素材を押し出すために使用される往復プランジャー3を含有する。自己発熱性スリーブ4は、バレル2の一部を覆って設けられ、バレルは、押し出される歯科用素材を含有した歯科用カートリッジを支持する。図1は、孔6を有したシリンダー5を備える自己発熱性スリーブを図説する。シリンダー5および孔6は、歯科用シリンジ10のバレル2を覆って設けられかつ該バレル上にしっかりと支持されるように適合した、内径および長手方向の長さを有する。したがって、自己発熱性スリーブ4が活性化されると、歯科用のカートリッジまたはチップの周囲全体の範囲が加熱される。
図2は、図1の線2−2に沿った部分断面図であり、バレル2の上かつ歯科用のカートリッジまたはチップ9の周りの自己発熱性スリーブ4の配置をさらに明確に図説する。歯科用のカートリッジまたはチップ9は、バレル2の遠位端8内に支持され、自己発熱性スリーブ4の孔6内に配置される。シリンダー5の外部環境と内部環境との間には、自己発熱性素材7がある。自己発熱性素材7は、好ましくは化学組成物を有し、この化学組成物は、活性化されると熱を生成して、98°から155°Fまたは36.7から68.3℃の間の範囲の温度、好ましくはおよそ135°Fまたは57.2℃を、少なくとも歯科処置を実施するために必要な時間の間、与える。
自己発熱性素材7は、好ましくは、空気へ曝されることによって活性化される。そのため、自己発熱性素材7が活性化されることが望ましい際に、ここに示されていない非通気性のカバーが取り除かれて自己発熱性素材7が空気に曝されるよう、自己発熱性スリーブのシリンダー5を形成する素材は、好ましくは通気性である。すなわち、初めに包装されていることもある自己発熱性スリーブ4は、空気を浸透させない素材または容器内に含有され、その結果、開けられた際に、スリーブ内に含有される自己発熱性素材7が活性化されて熱を生成する。しかし、自己発熱性素材7は、2つの異なる成分の組み合わせなど他の化学的手段によって活性化されて熱を生成することができるか、またはトリガーによって活性化される発熱過程に用いる、いかなる素材であってもよい。また、熱エネルギーを貯めるかまたは熱量を有し、それゆえひとたび加熱されると歯科用のカートリッジまたはチップの周囲に設けることのできる、スリーブが使用されてもよい。
図3は、歯科用のカートリッジまたはチップ9の周囲を包む自己発熱性スリーブ4のシリンダー5を図説する正面図であり、歯科用のカートリッジまたはチップ9は、図1に図説される歯科用シリンジ1のバレルの遠位端8内に支持される。
本発明は、歯科用素材を加熱するための他の適用および他のデバイスに使用されてもよい。例えば、図4は、嵩のあるカートリッジ1’上に支持されるように適合した自己発熱性スリーブ4を図説し、嵩のあるカートリッジ1’は、歯科用のカートリッジまたはチップ9を上に含有する。嵩のあるカートリッジ1’は、多くの場合、複数回投与分の歯科用素材を含有するシリンジから、1回投与分の歯科用素材を分配するために使用される。
自己発熱性素材の化学組成を変えることによって、適用に応じて、異なる時間にわたって異なる温度範囲を得てもよい。したがって、起こりうるいかなる不快感も患者に与えることを妨げるよう、医薬または人体に入れる他の素材を体温と同様の温度に温めるために、本発明の自己発熱性スリーブを使用してもよい。例えば、自己発熱性素材および自己発熱性スリーブを、医療用デバイス上に配置するために調整するかまたは適合させて、注射前に液体医薬を体温まで温めてもよい。このことは、特に麻酔剤に適用可能である。
加熱されたスリーブは、麻酔剤カープルまたはカープルシリンジを注射前に温めるために使用することができよう。研究では、麻酔剤を体温近くに温めることで、より痛みの少ない注射がもたらされることが示されている。麻酔剤カープル加温器は、長年、電気加熱ブロックまたは単純な白熱電球のどちらかを使用して、専門職に利用可能な状態にあった。
図5A−Cは、本発明の別の実施形態を図説する。図5Aは、シール18’によって隔てられて定格された発熱素材ポケット26’を有する自己発熱性スリーブ4’を図説する正面図である。発熱素材ポケット26’のそれぞれの内部に設けられるのは、化学的に活性化されるかまたは発熱反応を始めるように誘発されることがある、自己発熱性素材7’である。自己発熱性スリーブ4’の各端上に、我々の取付け手段46’がある。取付け手段46’は、接着性のフック状およびループ状の留め具、または他の同等の留め具である可能性がある。図5Bは、自己発熱性スリーブ4’を図説する平面図である。この眺めは、複数の発熱素材ポケット26’を隔てるシール18’をさらに明らかに説明する。チャネル44’は、発熱素材ポケット26’のそれぞれの間に延伸する。チャネル44’は、発熱素材ポケット26’の間の経路が連続性を持つことを可能にする。中に含有された自己発熱性素材7’が誘発または活性化されると、自己発熱性素材7’の全てが活性化される。図5Cは、孔6’を有するシリンダーを形成する自己発熱性スリーブ4’のどちらかの端に形成される、取付け手段46’の取付けを図説する。歯科用のカートリッジもしくはチップまたは歯科用シリンジは、中に含有される歯科用素材を熱するために、孔6’内に設けられてもよい。
図6A〜Bは、発熱素材ポケット26”およびシール18’を有する自己発熱型スリーブ4”の別の実施形態を図説する。各発熱素材ポケット26”の間で中央に位置するのは、チャネル44”である。チャネル44”は、各発熱素材ポケット26”の間の流体連通を可能にする。発熱素材ポケット26”内に含有され、かつ液体でもありうる発熱素材を、トリガー24によって活性化することができるように、トリガー24は、発熱素材ポケット26”の1つの内部に含有される。適した発熱素材は、本発明の別の実施形態を参照してさらに充分に記載される。取付け手段46”は、自己発熱性スリーブ4”の一端または両端に取り付けられる。図6Bは、取付け手段46”を用いて端を合わせて取り付けることで孔6”を有するチューブ内へ形成される、自己発熱性スリーブ4”を図説する。
図7Aは、本発明の別の実施形態を図示した斜視図である。自己発熱性製造物ポーチは、上位層12、中位層14、および下位層16から作られる。自己発熱性製造物ポーチ10の縁の周りのシール18は、3つの層12、14、および16を合わせて密閉する。この3つの層は、2つのポケット、すなわち製造物ポケットおよび発熱素材ポケットを形成する。製造物ポケットは、好ましくは、歯科用コンポジットや他の素材を含有するカプセル11などの、加熱される製造物を含有する。カプセル11は、本明細書に参照により組み入れられる、Draganらに2005年4月12日に発行された「押出力を減少させて高粘性の歯科用コンポジット素材を配置するための歯科用カプセル」という標題の米国特許第6,877,983号に開示されるような、歯科用カプセルであっても良い。切り口またはスリット20は、中にカプセル11を含有する製造物ポケットに近付くために開口22を形成する。アクチベーターまたはトリガー24は、製造物ポケットに隣接または対向する発熱素材ポケットに含有される発熱素材を、活性化するために使用される。
図7Bは、自己発熱性製造物ポーチ10の区画を図説し、発熱素材ポケット26および製造物ポケット28をさらに明確に図説する。発熱素材ポケット26は、アクチベーターまたはトリガー24によって活性化される発熱素材30を含有する。発熱素材30は、発熱素材ポケット26内の中位層14と下位層16との間に密閉される。発熱素材30は、含有される自己発熱性の、または化学的に活性化される発熱性の、いかなる素材であってもよい。例えば、そのような発熱素材の1つは、水に溶解した過飽和の酢酸ナトリウムである。結晶化の過程が誘発された際には、金属ディスクなどのアクチベーターまたはトリガー24を使用して、酢酸ナトリウムは酢酸ナトリウム三水和物となってゆく。少量の水を添加した/しない酢酸ナトリウム三水和物が、融点を過ぎて加熱され、続いて冷却された際には、水溶液は過飽和となってゆく。過飽和とは、通常で溶媒に溶解しているよりも多くの物質が溶解している溶液の状態であり、この場合、溶媒は水である。過飽和の酢酸ナトリウム溶液は、結晶を形成することなく室温で安定のままでいることが可能である。発熱ポーチ10内でトリガー24または金属ディスクを押圧することによって、金属ディスク上のスロットの表面で新しい表面が露出し、その後、核形成中心が形成され、その結果、溶液が結晶化し固体の酢酸ナトリウム三水和物へ戻る。酢酸ナトリウム三水和物の結晶は、137.12°Fまたは58.4℃の融解温度を有し、融解した際に、その結晶水に溶解する。過飽和の酢酸ナトリウムが結晶化する過程の間、溶液は、酢酸ナトリウム三水和物の結晶と水との両方を含有する。そのため、混合物の温度は、137.12°Fまたは58.4℃に留まる。結晶化の結合形成過程は、発熱性であり、熱を放出する。その結果、発熱素材は、結晶化過程が完了するまで、137.12°Fまたは58.4℃と同じ温度にまで周囲の素材を熱する。
図8は、本発明の別の実施形態を図説する。この実施形態では、複数の自己発熱性ポーチが折り畳まれて、ポケット128を形成し、その中には、カプセル、シリンジや他のデバイスなどの製造物が加熱のために設けられてもよい。自己発熱性ポーチ110は、合わせて取り付けられる。自己発熱性ポーチ110A、110B、および110Cは、シール118A、118B、および118Cによって密閉される。自己発熱性ポーチ110A、110B、および110Cのうちそれぞれ1つに設けられるのは、アクチベーターまたはトリガー124A、124B、124Cである。アクチベーターまたはトリガー124A、124B、124Cは、自己発熱性ポーチ110A、110B、および110Cのそれぞれに含有される発熱素材に接する。代替の実施形態としては、アクチベーターまたはトリガーの1つのみが、自己発熱性ポーチ110A、110B、または110Cのうち1つに使用されてもよく、これらのポーチは、自己発熱性ポーチ110A、110B、および110Cを相互接続するように、非密閉部分によって形成されるチャネルによって接続される。自己発熱性ポーチ110A、110B、および110Cのそれぞれに含有される発熱素材は、次いで、1つのアクチベーターまたはトリガーと、発熱素材の核形成とによって活性化することができ、この核形成は、チャネルを通じて自己発熱性ポーチ110A、110B、および110Cの全てへと進む。この実施形態では、単一のアクチベーターまたはトリガーのみが必要とされる。自己発熱性ポーチ110A、110B、および110Cは、折り重なって、加熱される製造物またはデバイスを受けるためのポケット128を形成する。本発明のこの実施形態は、さらに大きな製造物またはデバイスに適応されてもよい。
図9A〜Gは、活性化素材の新しい表面を作り出して、発熱素材中で化学反応または結晶化を活性化または誘発する、各種のアクチベーターまたはトリガーを図説する。図9Aは、新しい表面を作り出すための棒232および破断点234を含む、アクチベーターまたはトリガー224を図説する。図9Bは、新しい表面を形成するようにねじるための切り込み334が中に形成されたシート332を含む、アクチベーターまたはトリガー324を図説する。図9Cは、新しい表面を形成するための湾曲部434を有したシート432を含む、アクチベーターまたはトリガー424を図説する。図9Dは、新しい表面を形成するためのスロット34を有した金属ディスク32を含む、アクチベーターまたはトリガー24を図説する。図9Eは、塞栓または棒534の付いた通穴を中に有したシリンダーまたはバレル532を含む、アクチベーターまたはトリガー524を図説し、この通穴は、棒を通穴から引っ張るかまたは通穴を押し通して、シリンダーまたはバレル532の他端に新しい表面を露出させた際に、新しい表面を形成するためのものである。図9Fは、ピン634を含む、アクチベーターまたはトリガー624を図説する。ピン634が押し込まれてポーチ10を穿孔した際に、中に含有される発熱素材が活性化される。ひとたび活性化されると、直ちに発熱素材中で結晶の形成が起こるため、ポーチは漏れることがない。図9Gは、曲げることによって活性化される、アクチベーターまたはトリガー724を図説する。針金734は、隣り合う2つのプラスチック棒732の隣接する端の内部に挿入される。隣り合う2つのプラスチック棒732を互いに対して曲げると、針金734の新しい部分が露出して、発熱素材中で結晶を形成するためのトリガーとして作用する。これらのアクチベーターまたはトリガーのうちいずれか1つを使用して、発熱反応を活性化、誘発、または開始して、発熱素材中で熱を生成させてもよい。
図10は、アクチベーターまたはトリガー332を使用した本発明の実施形態を図説する。発熱素材中で発熱反応を活性化または誘発するために、アクチベーターまたはトリガー332は、新しい表面を露出するようにねじられてもよい。
図11A〜Bは、容易に開くと思われる本発明の別の実施形態を図説する。自己発熱性製造物ポーチ310は、製造物またはカプセル311を有し、311は、開口カバー342の下にかつ製造物ポケット328内に設けられる。開口カバー342は、自己発熱性製造物ポーチ310の縁をまたいで延伸するプルタブ338を有する。上位層312に形成された貫通穴336は、上位層312から隔てる簡単な隔離線を開口カバー342に与えて、製造物またはカプセル311を製造物ポケット328から取り出すことを可能にする。製造物またはカプセル311の下には、中位層314と下位層316との間で発熱素材ポケット326を有して密閉された発熱素材330がある。自己発熱性製造物ポーチ310の外周は、シール318によって密閉される。シール318は、熱形成されてもよい。発熱素材330は、発熱素材ポケット326内に含有されるアクチベーターまたはトリガー24によって活性化される。本発明のこの実施形態では、製造物またはカプセル311は、単位用量の自己発熱性製造物ポーチ310に予めパッケージされていてもよい。製造物またはカプセル311を使用しようとする直前に、アクチベーターまたはトリガー24を曲げるかねじって、発熱素材330中で発熱反応を活性化させてもよい。製造物またはカプセル311を加熱するのに充分な所定の時間が経った後、プルタブ338を使用して開口カバー342を開いて、加熱された製造物またはカプセル311を露出して、中に含有される加熱された歯科用コンポジット素材の分配に使用するために取り出せるようにしてもよい。中に含有される歯科用コンポジット素材は、歯科用シリンジを使用して押し出されてもよく、そのようなシリンジとしては、本明細書に参照により組み入れられる、Draganらに1996年2月6日に発行された「前端に硬質の落とし込み部を有する歯科用カートリッジ押出器」という標題の米国特許第5,489,207号に開示されているものなどがある。
図12A〜Bは、本発明の別の実施形態を図説する。この実施形態では、自己発熱性製造物ポーチ内に、別の発熱素材容器が含有される。自己発熱性製造物ポーチ410は、下位部分または本体416から取り外し可能な上位部分412を有する。上位部分412は、自己発熱性製造物ポーチ410を開封するよう、容易に裂くことのできるスリット436を用いて下位部分または本体416から容易に取り除かれてもよい。上位部分412もまた、熱保持素材または遮蔽物を含んでいてもよい。自己発熱性製造物ポーチ410内に含有されるのは、中に発熱素材430が含有される発熱素材容器426である。発熱素材容器426は、透明または半透明のプラスチック素材から作られてもよい。発熱素材430は、発熱素材430と接触して発熱素材容器426内に含有される、アクチベーターまたはトリガー24によって活性化される。好ましくは、自己発熱性製造物ポーチ410が密閉された際にアクチベーターまたはトリガー24が目に見えるように、自己発熱性製造物ポーチ410の一部は、透明または半透明の素材から作られる。さらに、自己発熱性製造物ポーチ410の一部は、反射性素材または赤外線反射性もしくは熱反射性素材の被覆から作られて、発熱素材430が活性化された際に熱の損失を防止してもよい。自己発熱性製造物ポーチ410はまた、熱遮蔽性の被覆または素材を中または上に含有して、熱の保持を可能にする。歯科用素材413を中に備えたカプセル411は、自己発熱性製造物ポーチ410内に含有される発熱素材容器426上に設けられる。ポーチまたはカプセル411が所望の温度に達している際に、熱感受性インクまたは塗料を使用して標示されてもよい。熱感受性インクまたは塗料415Aが、カプセル411上に印刷されてもよいし、または、熱感受性インク又は塗料415Bが、ポーチ410上に印刷されてもよい。熱感受性インクまたは塗料は、任意の所望の所定の温度で色を変えるように配合されてもよい。それゆえ、熱感受性インクまたは塗料によって、歯科用素材413が所望の温度に達していることを目視で確認することが可能になる。
施療の際には、カプセル411が使用される歯科処置を行う前に、発熱素材容器426内に含有されるアクチベーターまたはトリガー24を曲げることによって、発熱素材430が活性化される。発熱素材容器426の一部および自己発熱性製造物ポーチ410が、透明または半透明である際には、アクチベーターまたはトリガー24は、アクチベーターまたはトリガー24に対する感覚によって、または目に見えるように、密閉された自己発熱性製造物ポーチ410に位置していてもよい。発熱素材430が活性化された後、発熱素材は、所定の所望の温度を生成して、カプセル411およびその中に含有される歯科用素材413を加熱する。歯科用素材413を加熱することによって、流動性が向上し、物性が高められる。カプセル411およびその中に含有される歯科用素材413が加熱された後、自己発熱性製造物ポーチ410が開けられてもよく、カプセル411が取り出されて歯科用シリンジなどの適切な塗布器デバイスに設けられてもよい。
図13は、本発明の別の実施形態を図説する。この実施形態では、カプセルポケット531は、自己発熱性製造物ポーチ510内の発熱素材容器526上の場所にあるカプセル511を支持する。カプセルポケット531は、発熱素材容器526にある窪みであるか、または開口を備えて発熱素材容器526の一部を覆う素材を有していてもよい。アクチベーターまたはトリガー24は、発熱素材容器526内に含有される発熱素材を活性化する。
図14A〜Eは、本発明の別の実施形態を図説する。この実施形態では、上部および下部の発熱素材容器が使用される。双チャンバー型自己発熱性製造物ポーチ610は、チャネル644によって隔てられた上部発熱素材容器626Aおよび下部発熱素材容器626Bを含む。密閉された縁618は、上部および下部の発熱素材容器626Aおよび626Bの外周を密閉する。但し、チャネル644を除いて密閉する。チャネル644は、実質的に中心にまたは双チャンバー型自己発熱性製造物ポーチ610の中間に位置し、上部および下部の2つの発熱素材容器626Aおよび626Bの間の連通を可能にする。
図14Bは、チャネル644を巡って上部発熱素材容器626Aを下部発熱素材容器626Bの上に折り畳むことによって、中心ポケットが形成されることを図説する。上部および下部の発熱素材容器626Aおよび626Bの周縁は、接触接着剤646などのいかなる取付け手段で取り付けられてもよい。上部および下部の発熱素材容器626Aおよび626Bは、ここに図説されないクリップなどの機械的な手段で取り付けられてもよい。
図14Cは、上部発熱素材容器626Aと下部発熱素材容器626Bとの間に中心ポケット631が形成されることを図説する欄である。発熱素材638Aが、上部発熱素材容器626Aの内部に設けられ、発熱素材638Bが、下部発熱素材容器626Bの内部に設けられる。発熱素材容器626Aまたは626Bのうち1つに含有されるアクチベーターまたはトリガー24によって活性化される、発熱素材630Aおよび630Bを、図14A〜Bに図説する。双チャンバー型自己発熱性製造物ポーチ610の一方の縁の上には、ポケット開口622がある。ここに図説されないカプセルが、ポケット開口622内に設けられる。
図14Dは、ポケット開口622内に設けられた歯科用素材613を含有する、カプセル611を図説する。歯科用素材613は、いかなる歯科用素材であってもよいが、好ましくは、加熱後に特性が向上することになる歯科用コンポジットである。
図14Eは、図14Dの線14E〜14Eに沿った横断面であり、ポケット631内に設けられたカプセル611およびその中に設けられた歯科用素材613を明確に図説する。
図14A〜Eに図説される実施形態では、カプセル611およびその中の加熱される歯科用素材613は、上部および下部の発熱素材630Aおよび630Bによって、両側で好都合に囲まれている。アクチベーターまたはトリガー24によって上部発熱素材容器636Aの発熱素材630Aが活性化されると、発熱素材630Aの核形成過程がチャネル644を通過して、下部発熱素材容器626Bに含有される発熱素材630Bを活性化させる。
図15A〜Bは、本発明の別の実施形態を図説する。この実施形態は、図7A〜Bに図説される実施形態と同様であるが、図15A〜Bに図説される実施形態は、部分カバーを有するのみである。自己発熱性製造物ポーチ710は、自己発熱性素材およびアクチベーターまたはトリガー24を中に含有する、密閉されたポーチチャンバー726を有する。カバー712は、密閉されたポーチチャンバー726を覆って設けられ、外周シール718を有する。カバー712は、密閉されたポーチチャンバー726の一部をカバーするのみである。ポケット開口722は、密閉されたポーチチャンバー726の表面に隣接して形成される。歯科用カプセルなどの製造物は、ポケット開口722内に容易に滑り込ませてもよい。
図16A〜Bは、本発明の別の実施形態を図説する。この実施形態では、中央シールが、ポケットに追加の空間を与える。自己発熱性製造物ポーチ810は、自己発熱性素材およびアクチベーターまたはトリガー24を中に含有する、密閉されたポーチチャンバー826を有する。密閉されたポーチチャンバー826は、外周シール818を有する。中央シール818Aは、密閉されたポーチチャンバー826の長さの一部に沿って形成され、ポーチチャンバー826は、中央シール818Aによって形成される異なる区画に連続性を与える。カバー812は、密閉されたポーチチャンバー826を覆って設けられ、かつその3つの側を密閉して、ポケット開口822を形成する。中央シール818Aは、ポケット828が、カバー812と密閉されたポーチチャンバー826の上位表面との間に形成されることを可能にする。このことは、歯科用カプセルなどの製造物を容易に設けて、カバーされた自己発熱性製造物ポーチ810によって加熱することを可能にする。
図17A〜Bは、本発明のさらに別の実施形態を図説する。この実施形態は、図8に図説される実施形態と同様であるが、部分的にのみチャンバーを区画に分けるシールを有し、このことによって、中に含有される発熱素材に連続性を与えて活性化を促進する。折り畳まれた自己発熱性製造物ポーチ910は、主要シール918と、2つの部分埋合せシール918Aおよび918Cならびにその間に部分中央シール918Bとを有する。アクチベーターまたはトリガー24は、区分けされて密閉されたポーチチャンバー926内に、自己発熱性素材と共に含有される。図17Bに図説するように、密閉されたポーチチャンバー926は、それ自体の上に折り重ねられてもよく、その結果、埋め合わせシール918Aおよび918Cは、互いに隣接して設けられてポケット空間928を形成する。このポケット空間928は、歯科用カプセルなど、設けられる製造物のための空間を提供する。密閉されたポーチチャンバー926内でアクチベーターまたはトリガー24を操作すると、チャンバーで区画が連続しているために、部分シール918A、918B、918Cによって隔てられた全ての区画で、自己発熱性素材が活性化されることになる。自己発熱性製造物ポーチ910の折り重ねられた部分を、接着剤、クリップやゴム紐などの任意の便利な取付け手段によって合わせて留めてもよい。折り重ねられた自己発熱性製造物ポーチ910はまた、いかなる追加の固定も行うことなく折り重ねられたままとなるように、充分に適合されてもよい。
図18A〜Cは、本発明のさらに別の実施形態を図説する。この実施形態は、図16A−Bに図説される実施形態と同様であるが、丸型であり、かつ部分的なカバーを有するにすぎない。カバーされた丸型の自己発熱性製造物ポーチ1010は、カバー1012を有し、このカバーは、自己発熱性素材およびアクチベーターまたはトリガー24を含有する密閉されたポーチチャンバー1026の上位表面を、部分的にカバーする。密閉されたポーチチャンバー1026は、外周シール1018を有する。密閉されたポーチチャンバー1026のほぼ中央に形成されるのは、部分中央シール1018Aであり、このシールは、密閉されたポーチチャンバー1026の直径に沿って部分的に延伸し、2つの区画を形成する。部分中央シール1018Aは、2つの区画の間に連続性を与え、トリガーまたはアクチベーター24の操作によって活性化されると、密閉されたポーチチャンバー1026内に含有される自己発熱性素材の全てを活性化させることを可能にする。図18Cに図説されるように、自己発熱性素材1030は、上位層1014と下位層1016との間に含有され、部分中央シール1018Aによって、部分的に2つの区画に隔てられる。部分中央シール1018Aは、ポケット空間1028の形成を引き起こし、このポケット空間は、部分中央シール1018Aとカバー層1012との間に形成される。ポケット空間1028は、空間の開口1022を有する。このことによって、歯科用カプセルなどの加熱される製造物を容易に設けるための開口および空間がもたらされる。
図19A〜19Bは、本発明の好適な実施形態を図説する。この実施形態では、可撓性のある透明なプラスチックが使用されて、折り畳まれた透明な自己発熱性ポーチ1110を形成する。折り畳まれた自己発熱性ポーチ1110は、密閉されたポーチチャンバー1126Aに隣接して取り付けられた折り畳まれたカバー1112を有し、このポーチチャンバー1126Aは、トリガー24によって誘発された際に、熱を生成する発熱性化学反応を生じる自己発熱性素材液で充填されている。密閉されたポーチチャンバー1126Aに隣接するのは、別の密閉されたポーチチャンバー1126Bである。密閉されたポーチチャンバー1126Aおよび1126Bは、それらの間を連通するチャネル1144を有する。中心シール1118Aは、2つの密閉されたポーチチャンバー1126Aと1126Bとの間に設けられる。また、密閉されたポーチチャンバー1126Aと1126Bとの間にありかつその縁に隣接して設けられるのは、縁の開口1121である。密閉されたポーチチャンバー1126Aおよび1126Bの外周は、外周シール1118を有する。密閉されたポーチチャンバー1126Aは、内部シール1117を有し、密閉されたポーチチャンバー1126Bは、内部シール1117を有し、内部シール1117は、自己発熱性素材活性化トリガー24を含有する延長部1127に隣接して設けられる。接着剤、フックおよびループファスナー、磁石や他の同等のファスナーなどの取付け手段1146は、折り畳まれたカバー1112の遠位端に取付けられる。
矢印で図説されるように、自己発熱性ポーチ1110が折り畳まれると、折り畳まれたカバー1112は、2つの密閉されたポーチチャンバー1126Aおよび1126Bを合わせて留め、中にカプセルが設けられうるポケットを形成する。縁の開口1121は、カプセルの挿入を促進するいくらかのコンプライアンスを与えることによって、カプセルの挿入を促進する。ひとたび折り畳まれると、自己発熱性ポーチ1110は、容易に曲げることによって、またはアクチベーターまたはトリガー24を操作することによって活性化されて、中に含有される自己発熱性素材中に化学発熱反応を開始させてもよい。折り畳まれた自己発熱性ポーチ1110の外部のアクチベーターまたはトリガー24が位置する延長部1127は、自己発熱性ポーチ1110が折り畳まれた後に、自己発熱性素材に簡単に誘発をもたらすことを促進する。密閉されたポーチチャンバー1126A上に形成される内部シール1117は、カプセルの挿入を促進するポケットが形成されるのに助けとなる。
図20A〜Bは、図19A〜Bに図説されるものと同様であるが、各種の形状の折畳みカバー1212を有する、別の実施形態を図説する。折り畳まれた自己発熱性ポーチ1210は、外周シール1218を有する密閉されたポーチチャンバー1226Aおよび1226Bを備えて、折畳みカバー1212を有する。中心シール1218Bは、カバー1212を、密閉されたポーチチャンバー1226Aから隔てる。密閉されたポーチチャンバー1226Aおよび1226Bを隔てているのは、中心シール1218Aである。中心シール1218Aのどちらかの端の上には、チャネル1244があり、このチャネルは、密閉されたポーチチャンバー1226Aと1226Bとの間の連通を可能にする。密閉されたポーチチャンバー1226Bから延伸するのは、アクチベーターまたはトリガー24を中に支持する延長部1227である。密閉されたポーチチャンバー1226B上に、延長部1227に隣接して形成される内部シール1217は、アクチベーターまたはトリガー24を延長部1227内に保持する際に助けとなる。図20Bは、取付け手段1246を図説しており、この取付け手段は、圧力感受性の接着剤または他の同等のファスナーであってもよい。図20Cは、取付け手段1246’を図説しており、この取付け手段1246’は、カバー1212を、密閉されたポーチチャンバー1226Bに固定するかまたはしっかり留めるための、フックおよびループファスナー、または他の同等のファスナーであってもよい。
図21A〜Dは、各種の取付け手段を概略的に図説する。折り畳まれた自己発熱性ポーチ1310は、密閉されたポーチチャンバー1326Aおよび密閉されたポーチチャンバー1326Bを有し、それらは、間にポケット空間1328を形成するように折り畳まれている。密閉されたポーチチャンバー1326Aは、内部シール1317を中に有していてもよい。外周シール1318は、密閉されたポーチチャンバー1326Aおよび1326Bを密閉する。図21Bは、壊れやすいシール1346’を有した圧力感受性接着剤タブ1346として、取付け手段を図説する。圧力感受性接着剤タブ1346は、外周シール1318を巡らせて設けられた際に、折り畳まれた自己発熱性ポーチ1310を閉じるのを支持する。折り畳まれた自己発熱性ポーチ1310は、壊れやすいシール1346’を壊すことによって開いてもよい。図21C〜Dは、解除可能なタック溶接部1346”の取付け手段を図説する。外周シール1318が合わされた際に、ポケットを形成するように、そこに熱および圧力を適用して、密閉されたポーチチャンバー1326Aおよび1326Bを合わせて軽くタック溶接してもよい。折り畳まれた自己発熱性ポーチ1310が開きうるように、タック溶接部1346”は、解除可能であってもよい、
本発明の自己発熱性製造物ポーチは、麻酔剤カープルなどの他の製造物または素材を加熱または加温するために使用されてもよい。
本発明は、カプセル内に含有される歯科用コンポジットを加熱するための簡単で便利なデバイスおよび方法を提供し、このカプセルは、椅子脇で、および必要な時に要求に応じて、容易に加熱することができる。本発明はまた、加熱される素材が過熱しないことを確かなものとするが、これは、その発熱素材の温度に加熱することができるのみであるためである。酢酸ナトリウム三水和物で構成される発熱素材では、加熱温度が、発熱素材の融点であるおよそ137°Fまたは58℃に制限される。このことによって、歯科医療が容易になる。
本発明は、歯科用素材を加熱するための便利で経済的な方法を提供し、歯科医療を容易にする。
Claims (20)
- 素材を加熱するための自己発熱性デバイスであって、
素材を含有する容器を覆って設けられるように適合されたスリーブと、
前記スリーブ内に設けられる、化学的に活性化される発熱素材と
を備え、
上記によって、前記化学的に活性化される発熱素材を活性化した際に、発熱反応の結果、前記容器および前記素材が加熱される、自己発熱性デバイス。 - 前記化学的に活性化される発熱素材が、過飽和溶液を含む、請求項1に記載のデバイス。
- 前記過飽和溶液が、酢酸ナトリウム三水和物の溶液を含む、請求項2の記載のデバイス。
- 前記化学的に活性化された発熱素材が、空気に曝されることによって活性化される、請求項2に記載のデバイス。
- 前記素材が、歯科用素材である、請求項1に記載のデバイス。
- 前記自己発熱性スリーブが、チューブを含む、請求項1に記載のデバイス。
- 加熱される製造物を受けるように適合された製造物ポケットと、
前記製造物ポケットに隣接して設けられる発熱素材ポケットと、
前記発熱素材ポケット内に設けられて化学的に活性化される発熱素材と、
発熱素材トリガーと
を備え、
上記によって、前記発熱素材が、前記発熱素材トリガーによって選択的に活性化され得て、前記製造物が、使用前に加熱されうる、
自己発熱性製造物ポーチ。 - 前記発熱素材が、酢酸ナトリウム三水和物の溶液を含む、請求項7に記載の自己発熱性製造物ポーチ。
- 前記製造物が、歯科用素材を含有する歯科用カプセルを備える、請求項7に記載の自己発熱性製造物ポーチ。
- 取り外し可能なカバー部分を有するポーチと、
前記ポーチに含有される発熱素材容器と、
前記発熱素材容器内に含有される発熱素材と、
前記発熱素材に接し、このことによって、前記発熱素材容器内に含有される前記発熱素材を選択的に活性化する、アクチベーターと、
前記発熱素材容器上に設けられる製造物と
を備え、
上記によって、前記製造物は、前記発熱素材の活性化があると加熱され、かつ前記取り外し可能なカバー部分を取り外すことによって前記ポーチから取り外すことが可能である、
自己発熱性製造物ポーチ。 - 前記製造物が、歯科用素材を含有する歯科用カプセルを含む、請求項10に記載の自己発熱性製造物ポーチ。
- 前記歯科用素材が、歯科用コンポジットを含む、請求項11に記載の自己発熱性製造物ポーチ。
- 前記取り外し可能なカバー部分が、前記発熱素材容器からの熱の損失を防止する熱保持素材を含む、請求項10に記載の自己発熱性製造物ポーチ。
- 上部発熱素材容器と、下部発熱素材容器と、前記上部発熱素材容器を前記下部発熱素材容器に連結するチャネルと、前記上部および下部の発熱素材容器内に設けられており、かつ活性化されると熱を生成することが可能である、発熱素材と、前記発熱素材に接するトリガーとを含み、前記発熱素材が選択的に活性化される、複数チャンバー型の自己発熱性製造物ポーチであって、
上記によって、前記上部発熱素材容器が、前記下部発熱素材容器の上に折り重なって、ポーチを形成することが可能である、自己発熱性製造物ポーチ。 - 前記発熱素材は、酢酸ナトリウム三水和物の溶液を含む、請求項14に記載の複数チャンバー型の自己発熱性製造物ポーチ。
- ポケットを形成する折り畳み可能な自己発熱性スリーブであって、
カバーと、
一端に沿って前記カバーに取付けられた第1の密閉ポーチチャンバーと、
一端に沿って前記第1の密閉ポーチチャンバーに取り付けられた第2の密閉ポーチチャンバーと、
前記第2の密閉ポーチチャンバーの一端から延伸する延長部と、
前記第1の密閉ポーチチャンバーを前記第2の密閉ポーチチャンバーに接続するチャネルと、
前記第1および第2の密閉ポーチチャンバー内に含有される化学的に活性化される発熱素材と、
前記化学的に活性化される発熱素材と接して、前記延長部内に密閉され、このことによって、前記化学的に活性化される発熱素材を活性化した際に、発熱反応が発生して熱を産生する、活性化トリガーと、
前記カバーを前記第2の密閉ポーチチャンバーに取り付けるための、前記カバーに取り付けられた取付け手段であって、このことによって、合わせて折り畳まれた際に、前記第1と第2の密閉ポーチチャンバーの間に前記ポケットが形成され、かつ前記化学的に活性化される発熱素材で加熱される前記ポケット内に、素材を中に有した容器を設けることが可能である、取付け手段と
を含む、自己発熱性スリーブ。 - 前記化学的に活性化される発熱素材が、酢酸ナトリウム三水和物の溶液の過飽和溶液を含む、請求項16に記載のポケットを形成する折り畳み可能な自己発熱性スリーブ。
- 歯科用素材を充填された歯科用チップを前記ポケット内に設けてさらに含む、請求項16に記載のポケットを形成する折り畳み可能な自己発熱性スリーブ。
- 歯科用シリンジのバレルを覆って設けるための自己発熱性スリーブであって、
外壁および内壁を有し、前記内壁は、孔を形成し、前記孔は、前記歯科用シリンジのバレルにわたって篏合するように適合された直径と、前記バレルの一部分およびその中に支持される歯科用カートリッジを覆うのに充分な長さとを有する、シリンダーと、
前記シリンダーの外壁と内壁との間に含有され、化学反応に起因する熱を生成する発熱素材と
を含み、
上記によって、前記発熱素材が活性化されると熱が生成される、自己発熱性スリーブ。 - 熱生成型の化学的に活性化される素材をスリーブ内に設けるステップと、
前記熱生成型の化学的に活性化される素材を活性化させるステップと、
歯科用素材を含有する歯科用カートリッジを覆ってスリーブを設けるステップと、
前記歯科用素材が所定の温度に達した後、前記歯科用素材を分配するステップと
を含む、歯科用素材を加熱する方法。
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