JP2017523714A - 多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択 - Google Patents

多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択 Download PDF

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Abstract

【課題】多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択、すなわちトランスポート特性に基づく異なるトランスポート・パスへのメッセージの分配を可能にし、実施するための手段。【解決手段】このような手段は、一例として、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスのトランスポート特性を得るステップと、アプリケーション・メッセージのタイプに応じてピア・ツー・ピア接続上で伝送すべき該アプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定するステップと、単一のピア・ツー・ピア接続上でアプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスとして、単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの1つを選択するステップであって、選択されたトランスポート・パスが、アプリケーション・メッセージについての決定された好適なトランスポート特性を満たすトランスポート特性を有するステップと、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択に関する。より具体的には、本発明は、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択、すなわちトランスポート特性に基づいた異なるトランスポート・パスへのメッセージの分配を可能にし、実施するための手段(方法、装置およびコンピュータ・プログラム・プロダクト)に関する。
現在の(例えば3GPP)移動体通信システムにおいて、ネットワーク内の2つの通信制御エンティティ、例えば2つの基地局間のトランスポート接続は、UEハンドオーバー(HO)プロシージャのために使用されている。LTEおよびLTE−Aシステムにおいては、論理X2トランスポートが、eNB間のUEハンドオーバー用のX2ハンドオーバープロシージャのために使用されている。eNB対間には1つの単一のX2トランスポートのみが確立されるものと規定する仕様以外、通信制御エンティティ間でこのようなX2トランスポートがどのように搬送されるかについての明示的な要件は存在しない。オペレータの決定に応じて、このようなX2トランスポートは、オペレータのコア・ネットワークを介してeNBを接続するバックホール・トランスポート・パスかまたは隣接するeNB間の直接的トランスポート・パスを介して搬送される可能性があると考えられる。
将来の(例えば3GPP)移動体通信システムにおいては、例えば協働/協調マルチ・ポイント伝送(CoMP)およびキャリア・アグリゲーション(CA)などに関するeNB間フィーチャのために、1つのネットワーク内の2つの通信制御エンティティ、例えば2つの基地局間のトランスポート接続も同様に使用されるべきである。したがって、LTEおよびLTE−Aシステムにおいては、eNB間のUEハンドオーバー用のX2ハンドオーバープロシージャのために使用される論理X2トランスポートは、このようなeNB間フィーチャを付加的にサポートするために拡張されなければならない。しかしながら、このようなeNB間フィーチャのサポートは、現在規定されているX2ハンドオーバープロシージャよりもはるかに厳しいタイミング/遅延要件を有している。CoMPおよびCAなどのeNB間フィーチャのための厳しいタイミング/遅延要件は、所与のUEのためのCoMPおよび/またはサポートを提供する隣接するeNB間の直接的トランスポート・パスを使用することによってのみ満たすことができるということが、一般に認められている。
現在のおよび将来の(例えば3GPP)移動体通信システムのための一般的要件は、アクセス/トランスポートネットワークにおける冗長性サポートの必要性にある。このようなアクセス/トランスポートネットワーク冗長性は、例えば、分断されたIPサブネットワーク内の異なるIPアドレスを各々有する少なくとも2つのネットワークインターフェース(またはネットワークインターフェースカード)が全てのエンド・ポイントに割当てられている、2つの隣接するeNBなどの(ピア・ツー・ピア)接続の通信するエンド・ポイントのためにマルチ・ホーミングを使用することなどによって、達成可能である。
図1は、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルの一例としてSCTPに基づくマルチ・ホーミングの機能的原理を示す概略図を示す。図1から明白であるように、遅延と帯域幅などの異なるトランスポート特性を有する2つのトランスポート・パスを介して、(論理)ピア・ツー・ピア接続の2つの通信するエンド・ポイントが物理的にリンクされているという点で、デュアル・ホームド・トランスポートが実装されている。図1の例では、トランスポート・プロトコルとしてSCTPが使用される。すなわち通信するエンド・ポイント間の(論理)ピア・ツー・ピア接続として単一のSCTPアソシエーションが採用されている。しかしながら、例えば、MP−TCPまたは任意の類似のトランスポート・プロトコルを含め、多重トランスポート・パスをサポートする任意のトランスポート・プロトコルを使用することができる。
図2は、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルの一例として、SCTPに基づくバックホール・トランスポート・パスを使用するデュアル・ホームドX2トランスポートのための例示的ネットワーク・アーキテクチャを示す概略図を示す。このような例示的ネットワーク・アーキテクチャは、上述のように、ハンドオーバープロシージャおよび/またはeNB間フィーチャ用のX2トランスポートのために使用可能である。それでも、このようなネットワーク・アーキテクチャにおいては、全てのメッセージがコア・ネットワークを介してバックホール・トランスポート・パスの1つの上で伝送されるようになっており、その結果過度の待ち時間/遅延がもたらされることになるため、eNB間フィーチャについての厳しいタイミング/遅延要件を満たすことはできないと思われる。
図3は、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルの一例としてSCTPに基づく直接的トランスポート・パスを使用するデュアル・ホームドX2トランスポートのための例示的ネットワーク・アーキテクチャを示す概略図を示す。このような例示的ネットワーク・アーキテクチャは、上述のように、ハンドオーバープロシージャおよび/またはeNB間フィーチャ用のX2トランスポートのために使用可能である。このようなネットワーク・アーキテクチャにおいては、eNB間フィーチャについての厳しいタイミング/遅延要件を信頼できる形で満たすことができず、一方でこのようなアプローチは、コストが高く効率が悪いと考えられる(しかも、コア・ネットワークとeNBを接続するためには、少なくとも2つの追加のネットワークインターフェースが必要となる)。
より効率的な形でさらにマルチ・ホーミング(SCTPに基づく)をさらに活用することのできるネットワーク・アーキテクチャは、直接的トランスポート・パスのためのネットワークインターフェース上の1つのIPアドレスおよびバックホール・トランスポート・パスのためのネットワークインターフェース上の1つのIPアドレスを用いたSCTPアソシエーションを定義することの結果としてもたらされると考えられる。このようなネットワーク・アーキテクチャは、それが少なくとも1つの直接的トランスポート・パスと少なくとも1つのバックホール・トランスポート・パスとを有するという点で、図2および3のネットワーク・アーキテクチャの組合せに対応する。
以上で指摘されているように、SCTPは典型的に、通信するエンド・ポイント間の特定の(論理)ピア・ツー・ピア接続上でトランスポートされるべき全てのトラヒック(すなわちメッセージ)の伝送のための一次パスを定義し、全てのトラヒックは、その目的および/またはトランスポート特性の如何に関わらず、この一次パス上で伝送される。デフォルトでは、SCTPは、SCTPアソシエーションを構成するさまざまなトランスポート・パス間でトランスポート特性(例えば遅延、帯域など)に関して本質的な差異は存在しないことを仮定する。この基本的仮定に起因して、異なるトランスポート・パスは従来、異なるトランスポート特性を提供するのではなくむしろ弾力性トランスポートを提供するものとみなされる。したがって、SCTPは、一次パスを明示的に設定することによる場合を除き、上位層プロトコルがマルチ・ホーミングの場合に一方のトランスポート・パスの使用と他方のトランスポート・パスの使用を区別することを可能にしていない。
例えば、少なくとも1つの直接的トランスポート・パスと少なくとも1つのバックホール・トランスポート・パスとを有するネットワーク・アーキテクチャにおいて、アプリケーション(例えばX2アプリケーション)が、直接的トランスポート・パスをSCTPにより使用されるべき一次パスとして定義した場合、SCTPエンド・ポイント間で交換される全てのメッセージは、この直接的トランスポート・パスが機能不全として宣言されないかぎり、この一次パスを使用する。その結果、CoMPおよび/またはCAなどの新しいeNB間フィーチャの予期されたニーズ(および現在のハンドオーバープロシージャのニーズと比べたそれらの差異)に関して有害であるとみられる、単一の(論理)ピア・ツー・ピア接続を介した異なるタイミング/遅延要件を伴うトラヒックの混合がもたらされる。
したがって、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択、すなわちトランスポート特性に基づいた異なるトランスポート・パスへのメッセージの分配を可能にし、実施することに対する需要が存在する。
本発明のさまざまな例示的実施形態が、上述の問題および/または課題および欠点の少なくとも一部に対処することを目的としている。
本発明の例示的実施形態のさまざまな態様が、添付のクレーム中に規定されている。
本発明の一例示的形態によると、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスのトランスポート特性を得るステップと、アプリケーション・メッセージのタイプに応じてピア・ツー・ピア接続上で伝送すべき該アプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定するステップと、単一のピア・ツー・ピア接続上でアプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスとして、単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの1つを選択するステップであって、選択されたトランスポート・パスが、アプリケーション・メッセージについての決定された好適なトランスポート特性を満たすトランスポート特性を有するステップと、を含む方法が提供されている。
本発明の一例示的態様によると、プロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを記憶するように構成されたメモリと、を含む装置において、プロセッサが、装置に、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスのトランスポート特性を得るステップと、アプリケーション・メッセージのタイプに応じてピア・ツー・ピア接続上で伝送すべき該アプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定するステップと、単一のピア・ツー・ピア接続上でアプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスとして、単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの1つを選択するステップであって、選択されたトランスポート・パスが、アプリケーション・メッセージについての決定された好適なトランスポート特性を満たすトランスポート特性を有するステップと、を行わせるように構成されている装置が提供されている。
本発明の一例示的態様によると、プログラム・コードがコンピュータ上で実行(またはラン)された場合、またはプログラムがコンピュータ(例えば本発明の上述の装置に関連する例示的態様のいずれか1つに記載の装置のコンピュータ)上でランされた場合に、コンピュータに、本発明の上述の方法に関連する例示的態様のいずれか1つに記載の方法を実施させるように構成されているコンピュータ実行可能なコンピュータ・プログラム・コードを含むコンピュータ・プログラム・プロダクトが提供されている。
コンピュータ・プログラム・プロダクトは、コンピュータ実行可能なコンピュータ・プログラム・コードが記憶されている(有形/非一時的)コンピュータ可読(記憶)媒体などを含むことができるかまたはこの媒体として実施可能であり、および/または、プログラムはコンピュータまたはそのプロセッサの内部メモリ中に直接ロード可能である。
本発明の上述の例示的態様のさらなる展開および/または修正が、以下で規定される。
本発明の例示的実施形態として、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択、すなわちトランスポート特性に基づく異なるトランスポート・パスへのメッセージの分配を可能にし、実施することができる。したがって、例えば本発明の例示的実施形態は、例えばX2ハンドオーバー関連メッセージおよびCA/CoMP関連メッセージなどの、例えば遅延、帯域幅などに関する異なる目的および/またはトランスポート要件を有するメッセージまたはメッセージ・タイプを、例えば1つの論理X2トランスポートなどの単一の(論理)ピア・ツー・ピア接続上の異なるトランスポート・パスを介していかにして有効に分離し交換できるかを教示している。
以下では、本発明について、添付図面を参照しながら、非限定的な実施例を用いてより詳細に説明する。
SCTPに基づくマルチ・ホーミングの機能的原理を示す概略図を示す。 SCTPに基づくバックホール・トランスポート・パスを使用するデュアル・ホームドX2トランスポートのための例示的ネットワーク・アーキテクチャを示す概略図を示す。 SCTPに基づく直接的トランスポート・パスを使用するデュアル・ホームドX2トランスポートのための例示的ネットワーク・アーキテクチャを示す概略図を示す。 本発明の例示的実施形態が適用可能である、SCTPに基づく直接的およびバックホール・トランスポート・パスを使用するデュアル・ホームドX2トランスポートのための例示的ネットワーク・アーキテクチャを示す概略図を示す。 本発明の例示的実施形態に係る方法を示す流れ図を示す。 本発明の例示的実施形態に係るプロシージャの第1の実施例を示す略図を示す。 本発明の例示的実施形態に係るプロシージャの第2の実施例を示す略図を示す。 本発明の例示的実施形態に係るプロシージャの第3の実施例を示す略図を示す。 本発明の例示的実施形態に係る装置の構造の一実施例を示す概略図を示す。 本発明の例示的実施形態に係る装置の構造の別の一実施例を示す概略図を示す。
本発明は、本明細書中で、特定の非限定的実施例および本発明の想定可能な実施形態であると現在考えられているものを参照しながら説明されている。当業者であれば、本発明が、決してこれらの実施例および実施形態に限定されずより広く応用可能なものであることを認識するものである。
本発明およびその実施形態の以下の説明は、主として、いくつかの例示的ネットワーク構成およびシステム展開についての非限定的な実施例として使用されている仕様に言及するものであるという点を指摘しておくべきである。すなわち、本発明およびその実施形態は、主として、いくつかの例示的ネットワーク構成およびシステム展開についての非限定的な実施例として使用されている3GPP仕様に関係づけて説明される。この点に関して、トランスポート・プロトコルとしてSCTPが使用されているX2インターフェース、すなわち2つのeNB間のSCTPアソシエーションが、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介した(通信制御エンティティ間の)(論理)ピア・ツー・ピア接続の非限定的な実施例として採用される。
したがって、本明細書中で示されている例示的実施形態の説明は、それに直接関係する用語に具体的に言及している。このような用語は、提示されている非限定的な実施例および実施形態に関してのみ使用され、当然のことながら、いかなる形であれ本発明を限定するものではない。むしろ、(2つの通信するエンティティ間の他の任意のインターフェース、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介する他の任意のものを含めた)他の任意のネットワーク構成またはシステム展開も同様に、本明細書中に記載するものと適合するかぎり使用可能であり、および/または、、本明細書中で説明されている例示的実施形態はそれに適用可能である。例えば、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)の代りに、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルとしてマルチ・パス伝送制御プロトコル(MP−TCP)または他の任意の匹敵するトランスポート・プロトコルを採用することができ、またはX2インターフェースの代りに、通信制御エンティティなどの任意の2つの通信エンド・ポイント間の他の任意の接続/トランスポートを採用することができる。
以下では、複数の変形形態および/または代替物を用いて、本発明およびその態様のさまざまな例示的実施形態および実装が説明される。一般に、一定のニーズおよび制約にしたがって、説明された変形形態および/または代替物は全て、単独で、または、(さまざまな変形形態および/または代替物の個別の特徴の組合せも含めた)任意の構想可能な組合せの形で提供することのできるものであることを指摘しておくべきである。本明細書中で、「〜含む(comprisingおよびincluding)」なる用語は、記載された例示的実施形態および実装を言及された特徴のみで構成されるべく限定しないものとして理解されなければならず、このような例示的実施形態および実装は同様に、具体的に言及されていない特徴、構造、ユニット、モジュールなども含むことができる。
図面中、個別のブロックまたはエンティティを相互連結するライン/矢印は、概して、一方では実装非依存性(例えば有線または無線)であり、他方では図示されていない任意の数の中間機能ブロックまたはエンティティを含むこともできる物理的および/または論理的結合であり得る、その間の動作上の結合を示すように意図されていることを指摘しておくべきである。明確さおよび明快さのために、例示的ネットワーク・アーキテクチャは全て、簡略化された形で例示されている。例えば、IPサブネットワークは、それらの間にルーティング機能性が無いものと仮定され、これにより、1つのピア・ツー・ピア接続(例えばSCTPアソシエーション)につき2つのIPsecトンネルが示される結果となっている。したがって、各々のIPsecトンネルは、コア・ネットワークの境界上で別個のセキュリティ・ゲートウェイ(SeGW)内で終端されているが、実際に必要と考えられるのはサブネットワーク1つあたり1つのSeGWだけである。
一般論として、本発明の例示的実施形態によると、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択、すなわちトランスポート特性に基づく異なるトランスポート・パスに対するメッセージの分配を可能にし、実施するための手段およびメカニズムが提供されている。
図4は、本発明の例示的実施形態が適用可能である、SCTPに基づく直接的およびバックホール・トランスポート・パスを用いたデュアル・ホームドX2トランスポートのための例示的ネットワーク・アーキテクチャを示す概略図を示す。
図4に示すように、単一の(論理)ピア・ツー・ピア接続を例示するSCTPアソシエーションの2つの通信するエンド・ポイントを例示しているeNB1およびeNB2は、直接的トランスポート・パスネットワークおよびコア・ネットワークを介したバックホール・トランスポート・パスによってリンクされている。すなわち、直接的トランスポート・パスおよびバックホール・トランスポート・パスは、単一の(論理)ピア・ツー・ピア接続、すなわちSCTPアソシエーションを構成する。直接的トランスポート・パスおよびバックホール・トランスポート・パスは異なるトランスポート特性(あるいは、換言すると、異なるトランスポート分類)、例えば異なる遅延および帯域幅特性を有する。具体的には、直接的トランスポート・パスは、バックホール・トランスポート・パスと比べてより優れたトランスポート特性を有し、例えばその遅延は、バックホール・トランスポート・パスのものよりも低く、その帯域幅はバックホール・トランスポート・パスのものより高い。
本発明の例示的実施形態によると、異なるトランスポート特性(または換言すると異なるトランスポート分類)を有する多重トランスポート・パスを有するこのような例示的ネットワーク・アーキテクチャ内で、メッセージ・ベースのパス選択メカニズムが適用される。以下で詳述する通り、HO関連メッセージ、CA関連メッセージ、CoMP関連メッセージなどのようなより高いトランスポート要件(例えばより厳しいタイミング/遅延要件)を伴うトラヒックは、より優れたトランスポート特性を有する直接的トランスポート・パスを介してトランスポートされ、一方、より低いトランスポート要件(例えば、比較時厳しくないタイミング/遅延要件)を伴うトラヒックは、より劣るトランスポート特性を有するバックホール・トランスポート・パスを介してトランスポートされる。すなわち、本発明の例示的実施形態に係るメッセージ・ベースのパス選択メカニズムは、トランスポート特性(すなわちメッセージ・タイプおよび/または目的)に基づいて、異なるトランスポート・パスへのメッセージの分配を可能にする。
本発明の例示的実施形態によると、通信するエンド・ポイント間の単一の(論理)ピア・ツー・ピア接続上に、2つ超のトランスポート・パスを具備することができる。すなわち、本発明は、デュアル・ホーミングに限定されず、概して、通信するエンド・ポイント1つあたり2つ以上のネットワークインターフェースを伴うマルチ・ホーミングに対して適用可能である。
本発明の例示的実施形態によると、トランスポート・パスのトランスポート容量および/または特性を表わすあらゆる種類の情報を、トランスポート特性(すなわちトランスポート分類)として採用することができる。パス遅延およびパス帯域幅が図4に例示的に示され、本明細書中で言及されているが、本発明は、トランスポート特性(すなわちトランスポート分類)のこれらの具体例に限定されない。
図5は、本発明の例示的実施形態に係る方法を示す流れ図を示す。
図5に示されているように、本発明の例示的実施形態に係る方法は、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの(現在の/実際の)トランスポート特性を得る動作と、アプリケーション・メッセージのタイプに応じてピア・ツー・ピア接続上で伝送すべき該アプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定する動作と、単一のピア・ツー・ピア接続上でアプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスとして、単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの1つを選択する動作であって、選択されたトランスポート・パスが、アプリケーション・メッセージについての決定された好適なトランスポート特性を満たす現在の/実際のトランスポート特性を有する動作と、を含む。
以下では、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルの一例としてSCTPに基づくX2インターフェース接続の例示的使用ケースについて、さまざまな例示的プロシージャを説明する。図6ないし8のいずれか1つの例示的プロシージャは、例えば図4に示されているeNB1/eNB2などのeNB間のSCTPアソシエーションなど、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介した任意の(論理)ピア・ツー・ピア接続の任意のエンド・ポイントエンティティにおいて適用可能/動作可能である。
図6ないし8においては、トランスポート層が、「SCTP」により示されたSCTP層として例示されており、トランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェースが、「SCTP API」により示されたSCTPアプリケーション・プロトコルインターフェース(API)として例示され、アプリケーション層が、「X2 AP」により示されたX2アプリケーション・プロトコル(AP)により例示されている。X2 APに関係するアプリケーションは、例えば、X2インターフェースを介してHO、CAおよび/またはCoMPプロシージャを参照することができる。
図6は、本発明の例示的実施形態に係るプロシージャの第1の実施例を示す図である。
図6に示されているように、SCTP APIにおいて、複数のトランスポート・パスのトランスポート特性が得られ、X2 APにおいてアプリケーション・メッセージのための好適なトランスポート特性が決定され、アプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスはSCTP APIにおいて選択される。
SCTPは、複数のトランスポート・パスのトランスポート特性(すなわちトランスポート分類)についての情報を獲得することができる。このような情報は、SCTP自体による/における検出により(暗示的に)および/または、SCTPの対応する通知に対応しSCTPの上にある別のエンティティ、アプリケーションまたは層による/における検出により(明示的に)、といったあらゆる恣意的な方法で獲得することができる。例えば、この点に関して、HEARTBEAT/HEARTBEAT ACK内のタイムスタンプを運用することができ、別個のアプリケーション測定遅延および/または帯域幅を使用することができ、管理インターフェースを使用することができる、等々である。さらに、SCTPは、利用可能なトランスポート・パスについて知っている。したがって、SCTPは(利用可能なトランスポート・パスおよびそれらのトランスポート特性を標示する)対応する情報を、SCTP APIに渡すことができる。
こうしてSCTP APIは、SCTPからの複数のトランスポート・パスのトランスポート特性を得ることができる。さらに、SCTP APIは、こうして受信した情報を記憶し、利用可能なトランスポート・パスのトランスポート特性を標示する対応する情報をX2 APに渡すことができる。
概して、パスに不具合がある場合、SCTPおよび/またはSCTP APIは、不具合のあるトランスポート・パスのトランスポート特性についてアプリケーションに知らせることができ、パスが再度確立された場合、SCTPおよび/またはSCTP APIはアプリケーションに、再確立されたトランスポート・パスのトランスポート特性について知らせることができる。
SCTPおよびSCTP APIの前述の機能性は、実際のメッセージ伝送またはメッセージ伝送デマンドと結びつけられておらず、例えば、周期的に、トランスポート・パス変更時、接続の確立時、トランスポート特性変更時などに実施することができる。
X2 APは、メッセージ毎のベースで伝送されるべき任意のアプリケーション・メッセージについて好適なトランスポート特性を決定することができる。このような決定は、メッセージのタイプおよび/または目的に基づくことができ、いくつかの所与のポリシー、動作条件などに依存することができる。例えば、X2 APは、CA関連メッセージまたはCoMP関連メッセージが厳しいタイミング/遅延要件を有する一方、HO関連メッセージは穏やかなタイミング/遅延要件を有することを決定できる。このような決定の結果として、X2 APは、伝送すべきアプリケーション・メッセージと共に決定された好適なトランスポート特性を標示する対応する情報をSCTP APIに渡すことができる。
X2 APの上述の機能性は、実際のメッセージ伝送またはメッセージ伝送デマンドと結びつけられる。すなわち、この機能性は、メッセージが関連するアプリケーションによって伝送されなければならない場合、メッセージ毎のベースで実施される。
SCTP APIは、アプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスを選択するために複数のトランスポート・パスの予め得られ記憶されているトランスポート特性を用いて、X2 APから受信した伝送すべきアプリケーション・メッセージのための好適なトランスポート特性をマッピングすることができる。この点に関して、SCTP APIは、(トランスポート特性が予め得られ記憶されている)利用可能なトランスポート・パスの中から、アプリケーション・メッセージのための好適なトランスポート特性を最も適切に満たす)トランスポート・パス(例えば、好適なトランスポート特性に最も近い満足のいくトランスポート特性を有するトランスポート・パス、好適なトランスポート特性を満たす最良/最高のトランスポート特性を有するトランスポート・パスなど)を選択することができる。このようなマッピング/選択の結果として、SCTP APIは、伝送すべきアプリケーション・メッセージと共に、選択された/好適なトランスポート・パスを標示する対応する情報をSCTPに渡すことができる。
SCTPは次に、ピア・ツー・ピア接続の利用可能なトランスポート・パスのうちの選択された/好適なトランスポート・パス上で、アプリケーション・メッセージを伝送することができる。
したがって、より高いトランスポート要件(例えばより厳しいタイミング/遅延要件)を伴うトラヒック、例えばHO関連メッセージ、CA関連メッセージ、CoMP関連メッセージなどは、より良いトランスポート特性を有する直接的トランスポート・パスを介してトランスポートされ得、一方、より低いトランスポート要件(例えばさほど厳しくないタイミング/遅延要件)は、より劣るトランスポート特性を有するバックホール・トランスポート・パスを介してトランスポート可能である。すなわち、本発明の例示的実施形態に係るメッセージ・ベースのパス選択メカニズムは、トランスポート特性(すなわちメッセージのタイプおよび/または目的)に基づく異なるトランスポート・パスへのメッセージの分配を可能にする。
上述のように、本発明の例示的実施形態によると、例えばSCTP APIなどのトランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェースは、こうして、その上のアプリケーションがメッセージ・ベースのパス選択メカニズムを適用することを可能にする。これは、例えばSCTP APIなどのトランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェースが、例えば1アプリケーション・メッセージあたり1つのトランスポート・クラス識別子を用いて上部層アプリケーションが好適なトランスポート特性を規定できるようにし、適切なトランスポート・パスを選択するために仕様を使用することによって実施される。アプリケーションの観点からすると、なおも1つの論理的トランスポート接続しか存在しないが、アプリケーションは、伝送すべき任意のアプリケーション・メッセージについての所要トランスポート特性をより下位のトランスポート層に標示するように有効化される。例えばSCTP APIなどのトランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェースの機能性は、メッセージ毎のベースでそこで受信された追加のメッセージによって増強され、これにより、例えばSCTPなどのトランスポート層は、要求されたトランスポート特性(分類)を有する例えばSCTPアソシエーションなどの論理的トランスポート接続の特定のトランスポート・パス上での伝送のためにメッセージをスケジュールすることができるようになる。したがって、追加の情報は内部プロシージャ、例えばSCTPプロシージャによって、純粋にローカルトランスポート層、例えばSCTPの内部で取扱われ、ピア・ノードに対するSCTPアソシエーションなどのトランスポート層を介して通信されないことから、例えばSCTP APIなどのトランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェースのこのような増強された機能性は、トランスポート層、例えばSCTPのメッセージ定義の修正/増強無しで達成される。
図7は、本発明の例示的実施形態に係るプロシージャの第2の実施例を示す略図を示す。
図7の例示的プロシージャは、図6のプロシージャと類似しており、したがって、その詳細な説明は省略する。図7の例示的プロシージャは基本的に、メッセージ・ベースのパス選択メカニズムが、要求に基づいておよび/または、必要とされる場合にのみ適用されるという点において図6のものと異なっている。
図7に例示されているように、X2 APは、複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類(クラス)についてのニーズおよび/またはサポートの場合に、SCTP API上でメッセージ・ベースのパス選択を要求することができる。すなわち、多数の利用可能なパスのトランスポート特性が異なる場合に明示的なメッセージ毎のパス選択が有効化されなければならないという要求が行なわれる可能性がある。このような要求は、X2 APからSCTP APIへ、およびSCTP APIからSCTPへと渡される。このような要求は例えば、ピア・ツー・ピア接続の確立すなわちSCTPアソシエーションの要求ステップの前、後または(一例示として示されているように)同時に、出すことができる。
図7に例示されているように、メッセージ・ベースのパス選択がX2 APにより要求されるかまたはデフォルトとして設定された場合、SCTPは、複数のトランスポート・パスのトランスポート特性に基づいて複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートを識別でき、SCTP APIを介して、複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についての識別されたニーズおよび/またはサポートに関して、X2 APに通知することができる。異なるトランスポート分類について、SCTPアソシエーションを確立した後に、(例えば全てのトランスポート・パスのトランスポート特性が、例えば直接的またはバックホール・トランスポート・パスしか利用可能でないという事実に起因して、類似し/比較可能であるために)ニーズが無く、また(例えば1つのトランスポート・パスしか利用可能でないために)サポートも無いことが識別された場合、SCTPの上のアプリケーションは、SCTP APIを介してしかるべく知らされる。この情報は同様に、例えばトランスポート・パスの不具合に起因して、異なるトラヒック分類のサポートがもはや提供されない場合にも、提供される可能性がある。
上述の識別および通知機能性が、SCTPの代りに、またはSCTPと共に、SCTP APIにより実施される可能性があることも指摘しておくべきである。さらに、例示された動作シーケンスは例示のみを目的としており、一方で本発明はそれに限定されるものでないという点も指摘しておかなくてはならない。例えば、SCTPは、同時にまたは並行して、複数のトランスポート・パスのトランスポート特性を得、(少なくとも部分的に)複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートを識別し、SCTP APIに対して単一のメッセージ内で対応する情報または結果を渡す/通知することができるか、またはSCTPは、SCTP APIに対し異なる順序の全く異なるメッセージ内で対応する情報または結果を渡す/通知することができる。
SCTPおよび/またはSCTP APIによる複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートのこのような識別の結果として、必要とされた場合のみ、すなわち複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートが識別された場合にのみ、X2 APによるアプリケーション・メッセージのための好適なトランスポート特性の決定およびSCTP APIによるアプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスの選択を実施することができる。
図8は、本発明の例示的実施形態に係るプロシージャの第3の実施例を示す略図を示す。
図8の例示的プロシージャは、図6のものに類似しており、したがって、その詳細な説明は省略する。図8の例示的プロシージャは、基本的に、X2 APがアプリケーション・メッセージのための好適なトランスポート特性を決定するのみならず、アプリケーション・メッセージ自体の中にアプリケーション・メッセージのための決定された好適なトランスポート特性を標示する情報を含み入れるという点において、図6のものと異なっている。以下で説明するように、アプリケーション・メッセージ自体の中へのこのような情報の内含は、ピア・ツー・ピア接続の両方の通信ノードの完全に透明な挙動を達成するために有効である。
図8に例示されているように、X2 APは、メッセージ・ベースで、伝送すべき任意のアプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定し、アプリケーション・メッセージ内にアプリケーション・メッセージのための決定された好適なトランスポート特性を標示する情報を含み入れることができる。次にX2 APは、SCTP APIに対して、伝送すべきアプリケーション・メッセージ(その好適なトランスポート特性を標示する情報を含む)と共に、決定された好適なトランスポート特性を標示する対応する情報を渡すことができる。
マッピング/選択の後、SCTP APIは、SCTPに対して、伝送すべきアプリケーション・メッセージ(その好適なトランスポート特性を標示する情報を含む)と共に、選択された/好適なトランスポート・パスを標示する対応する情報を渡すことができる。そして、SCTPは次に、ピア・ツー・ピア接続の利用可能なトランスポート・パスのうちの選択された/好適なトランスポート・パス上で、アプリケーション・メッセージ(その好適なトランスポート特性を標示する情報を含む)を伝送することができる。
本発明の例示的実施形態によると、特定の/専用の情報要素を用いて、それぞれのアプリケーション・メッセージ内に、その好適なトランスポート特性を標示する情報を含み入れることができる。
X2 AP内の例示的実装は、好適なトランスポート特性を標示するために、3GPP仕様TS36.423中のメッセージの定義に対し追加の任意の情報要素(IE)を付加することにある。
本発明の例示的実施形態に係るメッセージ・ベースのパス選択メカニズムに好適なX2メッセージの仕様は、以下で示すように、(遅延および帯域幅が、関連するトランスポート特性として例示的に使用されることを仮定して)「TLパス遅延」および/または「TLパス帯域幅」などの追加のIEを含むことができる。
IE「TLパス遅延」は、好適なトランスポート・パス遅延を標示するために使用され、例えば第9.2.x項にあるように、以下のように規定することができる。
TLパス遅延は、例えば、以下で示されているように、パス遅延の比較定量として定義可能である。
上述の例示的IEから明白であるように、デュアル・ホーミングSCTPアソシエーションの場合、2つのトランスポート・パスは、ディファレンシエータとして相対的遅延メトリックを使用する場合、例えば「高速」および「標準」として分類される可能性がある。
パス遅延の比較定量を使用する代りに、TLパス遅延は、例えば、以下で示されるように、パス遅延の分別定量として定義できる。この点に関して、パス遅延は、好ましくは、利用可能なトランスポート・パスのうち最も低速のトランスポート・パスのパス遅延と比較した分数値として表現可能である。
IE「TLパス帯域幅」は、好適なトランスポート・パス帯域幅を標示するために使用され、例えば第9.2.y項内で、以下のように規定可能である。
TLパス帯域幅は、例えば、以下で示すように、パス帯域幅の比較定量として定義づけ可能である。
上述の例示的IEから明白であるように、マルチ・ホーミングSCTPアソシエーションの場合、ディファレンシエータとして相対的帯域幅メトリックを使用するとき、例えば帯域幅の倍数または分数によって、さまざまなトランスポート・パスを分類することができると考えられる。
上述のように、パス遅延およびパス帯域幅以外に、他のトランスポート特性も同様に使用できると考えられる。このような場合、対応する追加のIEを、上述の実施例に沿ってしかるべく導入することができる。さらに、上述の実施例は、パス遅延およびパス帯域幅の比較/分別定量に言及しているものの、パス遅延および/またはパス帯域幅、または他のあらゆる関連するトランスポート特性について、絶対値を使用することも同様に可能である。
上述の追加のIEのいずれか1つを導入することに基づく実装が、ソース・ノードにより選択されたトランスポート・パス特性に関する情報をピア・ノードに提供する。これにより、(論理トランスポート)接続の両方のピアによるトランスポート・パスの同一の使用を保証することができる。すなわち、アプリケーション・メッセージを受信する選択されたトランスポート・パスのトランスポート特性は、受信されたアプリケーション・メッセージ(例えば対応するIE)内に含まれている決定された好適なトランスポート特性を標示する情報を用いて得ることができる。したがって、受信ノードには、好適なトランスポート特性および伝送ノードによりこうして選択されたトランスポート・パスが分かっており、しかるべき行動をとることができる。
したがって、メッセージを生成するアプリケーションが選択されたトランスポート特性の情報を提供し、アプリケーション・メッセージは選択されたトランスポート特性の情報を搬送し、選択されたトランスポート特性は、トランスポート層にアプリケーション・メッセージを渡すときに、例えばSCTP APIなどのトランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェース内で規定されるということによって、ピア・ツー・ピア接続の両方の通信ノードの完全に透明な挙動を達成することが可能である。これにより、トランスポート層、例えばSCTP APIのアプリケーション・プロトコル・インターフェースの機能性は増強される。
本発明の例示的実施形態によると、追加のIEを導入することに基づく上述の実装は、ソース・ノードによって選択されたトランスポート・パス特性に関する情報をピア・ノードに提供する。しかしながら、SCTPは、所望のトランスポート・パスについてのアプリケーション非依存情報を有する必要があることから、SCTP APIは、(そのままのアプリケーション・メッセージの実際のコンテンツとは無関係に)しかるべくX2 APからこのような情報を受信するように適応される。アプリケーションは、伝送すべきメッセージの仕様に応じて、このSCTP API値を設定する。
3GPP仕様TS36.422の第7項に規定されているように、1つのeNB対間に確立されたSCTPアソシエーションの内部では、
− 非UE関連シグナリングを利用するX2 AP基本プロシージャの専用として、単一のストリーム識別子対が留保されるものとし、
− UE関連シグナリングを利用するX2 AP基本プロシージャの専用として、少なくとも1つのストリーム識別子対が留保されるものとするが、いくつかの(すなわち2つ以上の)対が留保されなければならず、
− 単一のUE関連シグナリングが、1つのSCTPストリームを使用するものとし、このストリームは、UE関連シグナリングの通信中、変更されてはならない。
(CAおよびCoMPフィーチャの両方のための拡張X2 AP機能性にも同様に適用可能であると仮定される)この説明に基づくと、デュアル・ホーミングSCTPアソシエーションにおいて、アプリケーションは、例えばUE関連シグナリングが「高速」パスを介して伝送すべきものであり、一方非UE関連シグナリングは「標準」パスを介して伝送すべきものであることを決定する。異なるトランスポート・パスのトランスポート特性についての情報に基づいて、アプリケーションは、SCTP内の一次パスとして「高速」パスを要求する。これは、現在のSCTP仕様に沿っている。
上述のSCTPストリームの利用法に基づくと、X2 ASN.1定義に対するいかなる影響も無い考えられる1つの実装は、UE関連ストリーム上で伝送されるメッセージが、利用可能である場合にはつねに「高速」パスを使用するということを規定することにある。非UE関連ストリーム上で伝送されるメッセージは「標準」(またはより低速の)パスを使用しなければならない。デフォルトのSCTP挙動によると、これは、SCTPにおいて、標準的SCTP挙動に沿って一次パスを介して「高速」とフラグ付けされたまたは「高速」として知られているストリーム上でメッセージを伝送することによって、SCTP内で実装可能であると思われる。「標準」とフラグ付けされた「標準」として知られているストリーム上のメッセージは、一次パスを介して伝送されないため、デフォルトのSCTP挙動に関して例外的処理を受けることになる。「標準」パス向けのこれらのメッセージがいくつかしか存在しない場合、これは、例えばこのメッセージが送付されてしまうまで短時間、一次パスを変更することによって規格対応SCTP内で実装できると考えられる。
上述のことから明白であるように、本発明の例示的実施形態によって、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択、すなわち、トランスポート特性に基づく異なるトランスポート・パスへのメッセージの分配を実施する/可能にすることができる。
したがって、X2トランスポートなどの単一の(論理)ピア・ツー・ピア接続を保存することが可能になり、通信するノードは、どのトランスポート・パス上で所与のメッセージを伝送するのが有利であるかを決定することができる。これは、具体的に言うと、例えばSCTPアソシエーションのような1つの単一(論理)ピア・ツー・ピア接続を形成するためにコア・ネットワークを介してバックホール・トランスポート・パスと直接的トランスポート・パスとを組合せるネットワーク・アーキテクチャ内など、利用可能なトランスポート・パスが匹敵するトランスポート特性を提供しているというSCTPのための従来のデフォルト仮定がもはや完全でない場合に有益である。このような状態が認識された場合、SCTPは、異なるトランスポート・パスのトランスポート特性に関する情報を受けることができる。次に、SCTPは、こうして分類されたトランスポート・パスを介して関係するアプリケーションにより決定されたトランスポート特性(すなわちトランスポート分類)にしたがって、データメッセージ(DATAチャンク)をトランスポートするように有効化される。異なるトランスポート要件を伴うメッセージを生成するアプリケーションは、1つの論理トランスポート接続のみを有し続ける。それでも、アプリケーションは、所与のSCTPアソシエーションを形成する異なるトランスポート・パスのための異なるトランスポート特性の存在を認識させられ、トランスポート層にメッセージを渡すとき、要求されたトランスポート特性(すなわちトランスポート分類)を標示することができる。さらに、選択されたトランスポート特性(すなわちトランスポート分類)についての情報もピア・ノードに提供するために、新しい情報要素をアプリケーション・メッセージに追加することができる。こうして、(論理トランスポート)接続の両方のピアによるトランスポート・パスの同一の使用を保証することができる。
本発明の例示的実施形態に係る多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択により、例えばハンドオーバープロシージャに加えてCAおよび/またはCoMPなどのeNB間フィーチャをサポートするために、X2アプリケーション・プロトコルを拡張することができる。すなわち、メッセージのタイプおよび/または目的に基づいて、CAおよび/またはCoMP関連メッセージを他のトラヒックから分離し、その(より厳しい)トランスポート要件にしたがって、特定の一トランスポート・パス上でトランスポートすることができる。
上述の方法、プロシージャおよび機能は、以下で説明するように、それぞれの機能的要素、エンティティ、モジュール、ユニット、プロセッサなどにより実装可能である。
以上では、本発明の例示的実施形態が主として方法、プロシージャおよび機能を基準にして説明されているものの、本発明の対応する例示的実施形態は、そのソフトウェアおよび/またはハードウェアの両方を含む、それぞれの装置、エンティティ、モジュール、ユニット、ネットワークノードおよび/またはシステムもカバーする。
本発明のそれぞれの例示的実施形態は、以下で図9および10を参照しながら説明されるが、簡潔さのため、図4ないし8に係るそれぞれの対応する構成/セットアップ、スキーム、方法および機能性、原理および動作の詳細への参照が指示される。
図9および10において、ブロックは基本的に、上述のようなそれぞれの方法、プロシージャおよび/または機能を行うように構成されている。ブロック全体が基本的に、それぞれに上述のような方法、プロシージャおよび/または機能を行うように構成されている。図9および10に関して、個別のブロックが、それぞれの機能、プロセスまたはプロシージャを実装するそれぞれの機能ブロックを示すようにそれぞれ意図されていることを指摘しておかなければならない。このような機能ブロックは、実装非依存性である、すなわち、あらゆる種類のハードウェアまたはソフトウェアまたはその組合せを用いてそれぞれ実装可能である。
さらに、図9および10においては、上述の方法、プロシージャおよび/または機能のいずれか1つに関係する機能ブロックのみが例示されている。当業者であれば、例えば電源、中央処理ユニット、それぞれのメモリなどのそれぞれの構造的配置の動作のために必要な任意の他の従来の機能ブロックが存在することを認識するものである。なかでも、本明細書中で例示的実施形態との関係において説明されているように動作する目的で個別の機能的エンティティまたはその任意の組合せを制御または有効化するためのプログラムまたはプログラム命令を記憶する1つ以上のメモリが提供される。
図9は、本発明の例示的実施形態に係る装置の構造の一例を示す概略図を示す。
図9で示されているように、本発明の例示的実施形態によると、装置10は、例えば母線14などにより動作的に接続または結合させることのできる少なくとも1つのプロセッサ11と少なくとも1つのメモリ12(および場合によっては同じく少なくとも1つのインターフェース13)をもそれぞれに含むことができる。
装置10のプロセッサ11および/またはインターフェース13は同様に、(有線または無線)リンク上での通信を容易にするためにモデムなどをそれぞれ含むこともできる。装置10のインターフェース13は、1つ以上のアンテナ、アンテナ・ユニット、例えばアンテナ・アレイまたはリンク、結合または接続されたデバイスとの(有線または無線)通信用の通信設備または手段に接続または結合された、好適な送信機、受信機または送受信機をそれぞれ含むことができる。装置10のインターフェース13は、概して、他の装置、デバイス、ノードまたはエンティティ(詳細にはそれらのコネクタ)と通信するように構成されている。
装置10のメモリ12は、(非一時的/有形)記憶媒体を表わし、それぞれのプロセッサにより実行された場合にそれぞれの電子デバイスまたは装置が本発明の例示的実施形態にしたがって動作できるようにするプログラム命令またはコンピュータ・プログラム・コードを含むものと仮定することのできる、それぞれのプログラム、プログラム・プロダクト、マクロまたはアプレットなど、またはそれらの一部分を記憶することができる。
一般的には、それぞれの装置(および/またはその一部分)は、それぞれの動作を行ないおよび/または、それぞれの機能性を示すための手段を表わし、および/または、、それぞれのデバイス(および/またはその一部分)は、それぞれの動作を行ないおよび/または、それぞれの機能性を示すための機能を有することができる。
以上のことを考えると、こうして例示された装置10は、本明細書中に説明されている本発明の例示的実施形態の1つ以上を実践する上で使用するのに好適である。
後続する説明中でプロセッサ(または他のいくつかの手段)がいくつかの機能を果たすように構成されていることが記載されている場合、これは、潜在的にそれぞれの装置のメモリ内に記憶されているかまたは他の形で利用可能である(ここでメモリは、外部メモリであるかまたはクラウドサービスなどにより提供/実施される可能性もあるということを認識すべきである)コンピュータ・プログラム・コードと協調しているプロセッサ(すなわち、少なくとも1つのプロセッサ)または対応する回路が、少なくともこのように言及された機能を装置に行わせるように構成されていると述べている説明と等価であるとみなされなければならない。
このように示された装置10は、図4のeNB1またはeNB2などの本発明の例示的実施形態に係る通信(制御)エンティティまたはノード(その一部分)を表わすかまたは実現/実施することができ、それは、図5ないし8に記載のプロシージャを行ないおよび/または、図5ないし8に記載の機能性を示すように構成されることが可能である。
したがって、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの(現在の/実際の)トランスポート特性を得るステップと、アプリケーション・メッセージのタイプに応じてピア・ツー・ピア接続上で伝送すべき該アプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定するステップと、単一のピア・ツー・ピア接続上でアプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスとして、単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの1つを選択するステップであって、選択されたトランスポート・パスが、アプリケーション・メッセージについての決定された好適な(現在の/実際の)トランスポート特性を満たすトランスポート特性を有するステップとを、装置10に行わせることができ、あるいは、装置10またはそのプロセッサ11(場合によっては、メモリ12内に記憶されたコンピュータ・プログラム・コードと共に)は、その最も基本的な形態において、これらのステップを行うかまたは行わせるように構成されている。
本発明の例示的実施形態に係る個別の装置またはその層の動作可能性/機能性に関するさらなる詳細については、それぞれ図4ないし8のいずれか1つに関連した以上の説明を参照されたい。
上述のように、対応する動作、プロシージャおよび/または機能を行うためのそれぞれの手段を含むことによって、本発明の例示的実施形態に係る任意の装置を構造化することができる。例えば、このような手段を、図9で例示されているように、すなわち1つ以上のプロセッサ11、1つ以上のメモリ12、1つ以上のインターフェース13、またはその任意の組合せにより、装置の構造に基づいて実装/実施することができる。
図10は、本発明の例示的実施形態に係る装置の構造の別の実施例を示す概略図を示す。
図10に示されているように、本発明の例示的実施形態に係る装置1000は、通信(制御)エンティティまたはノードとして動作可能であることができる。装置1000において、部分/ユニット100は、X2 APなどのアプリケーション層を表わすかまたはこのような層として動作可能であることができ、部分/ユニット200は、SCTP APIなどのトランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェースを表わすかまたはこのようなアプリケーション・プロトコル・インターフェースとして動作可能であることができ、部分/ユニット300は、SCTPなどのトランスポート層を表わすかまたはこのようなトランスポート層として動作可能であることができる。
装置1000は、(少なくとも)多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの(現在の/実際の)トランスポート特性を得るための手段(その部分/ユニット200内でトランスポート特性獲得手段210として示されている)を、アプリケーション・メッセージのタイプに応じてピア・ツー・ピア接続上で伝送すべき該アプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定するための手段(その部分/ユニット100内でトランスポート特性決定手段110として示されている)と、単一のピア・ツー・ピア接続上でアプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスとして、単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの1つを選択する手段であって、選択されたトランスポート・パスが、アプリケーション・メッセージについての決定された好適なトランスポート特性を満たす(現在の/実際の)トランスポート特性を有する手段(その部分/ユニット200内でトランスポート・パス選択手段220として示されている)と、を含むことができる。
例示的実施形態によると、上述のように、装置1000はさらに、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスのトランスポート特性を得るための手段(その部分/ユニット300内でトランスポート特性獲得手段310として示されている)および、複数のトランスポート・パスの得られたトランスポート特性を標示する情報をトランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェースに渡すための手段(その部分/ユニット300内でトランスポート特性情報渡し手段150として示されている)を含むことができるという点を指摘しておかなければならない。)
例示的実施形態によると、上述のように、装置1000はさらに、アプリケーション層に対して、複数のトランスポート・パスの得られたトランスポート特性を標示する情報を渡すための手段(その部分/ユニット200内で情報/メッセージ渡し手段230として示されている)と、トランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェースに対してアプリケーション層からの決定された好適なトランスポート特性を標示する情報と共にアプリケーション・メッセージを渡すための手段(その部分/ユニット100内でアプリケーション・メッセージおよび情報渡し手段120として示されている)と、トランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェース上でアプリケーション・メッセージについてのトランスポート・パスを選択するための複数のトランスポート・パスの得られたトランスポート特性を用いて、決定された好適なトランスポート特性をマッピングするための手段(その部分/ユニット200内でトランスポート特性マッピング手段240として示されている)と、をさらに含むことができるという点を指摘しておかなければならない。
例示的実施形態によると、上述のように、装置1000はさらに、トランスポート層に対して選択されたトランスポート・パスを標示する情報と共にアプリケーション・メッセージを渡すための手段(その部分/ユニット200内で情報/メッセージ渡し手段230として示されている)と、ピア・ツー・ピア接続の選択されたトランスポート・パス上でアプリケーション・メッセージを伝送するための手段(その部分/ユニット300内でアプリケーション・メッセージ送信手段350として示されている)と、をさらに含むことができるという点を指摘しておかなければならない。
例示的実施形態によると、上述のように、装置1000はさらに、アプリケーション層による複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートがある場合に、トランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェース上でメッセージ・ベースのパス選択を要求するための手段(その部分/ユニット100内でパス選択要求手段130として示されている)と、複数のトランスポート・パスの得られたトランスポート特性に基づいて、複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートを識別するための手段(その部分/ユニット200内で分類ニーズ/サポート識別手段250、および/またはその部分/ユニット300内で分類ニーズ/サポート識別手段330として示されている)と、複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についての識別されたニーズおよび/またはサポートについて、アプリケーション層に通知するための手段(その部分/ユニット200内で分類ニーズ/サポート通話手段260、および/またはその部分/ユニット300内で分類ニーズ/サポート通知手段340として示されている)と、をさらに含むことができるという点を指摘しておかなければならない。
例示的実施形態によると、上述のように、装置1000は、アプリケーション層上のアプリケーション・メッセージ内にアプリケーション・メッセージについての決定された好適なトランスポート特性を標示する情報を含み入れるための手段(その部分/ユニット100内でトランスポート特性内含手段140として示されている)と、ピア・ツー・ピア接続の選択されたトランスポート・パス上で、決定された好適なトランスポート特性を標示する情報を含むアプリケーション・メッセージを伝送するための手段(その部分/ユニット300内でアプリケーション・メッセージ送受信手段350として示されている)と、をさらに含むことができるという点を指摘しておかなければならない。
本発明の例示的実施形態によると、プロセッサ、メモリおよびコネクタのいずれか1つ、ならびにいずれか1つの手段を、個別のモジュール、チップ、チップセット、回路などとして実装することができ、あるいは、その1つ以上を、それぞれ共通のモジュール、チップ、チップセット、回路などとして実装することができる。
本発明の例示的実施形態によると、システムは、上述のように協調するように構成されているこのように描写されたデバイス/装置ならびに他のネットワーク要素の任意の構想可能な組合せを含むことができる。
概して、上述の態様に係るそれぞれの機能ブロックまたは要素は、それぞれの部品の記述されている機能を行うようにのみ適応させられている場合、ハードウェアおよび/またはソフトウェアのいずれかにおいて任意の既知の手段によりそれぞれ実装可能であるという点を指摘しておかなければならない。記載された方法ステップは、個別の機能ブロック内でまたは個別のデバイスによって実現可能であり、あるいは方法ステップの1つ以上を、単一の機能ブロック内でまたは単一のデバイスによって実現することができる。
概して、いずれの方法ステップも、本発明の着想を変更することなく、ソフトウェアとしてまたはハードウェアにより実装するのに好適である。このようなソフトウェアは、ソフトウェアコード非依存型であることができ、方法ステップにより定義された機能性が保たれるかぎり、Java(登録商標)、C++、C、およびAssemblerなどの任意の既知のまたは将来開発されるプログラミング言語を用いて規定可能である。このようなハードウェアは、ハードウェアタイプ非依存型であることができ、任意の既知のまたは将来開発されるハードウェア技術またはそれらの任意のハイブリッド、例えば、ASIC(特定用途向けIC(集積回路))コンポーネント、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)コンポーネント、DPLD(コンプレックス・プログラマブル・ロジック・デバイス)コンポーネントまたはDSP(デジタル信号プロセッサ)コンポーネントを用いるMOS(金属酸化膜半導体)、CMOS(相補型MOS)、BiMOS(バイポーラMOS)、BiCMOS(バイポーラCMOS)、ECL(エミッタ結合論理)、TTL(トランジスタ・トランジスタ論理)などを用いて実装可能である。デバイス/装置は、半導体チップ、チップセットまたはこのようなチップまたはチップセットを含む(ハードウェア)モジュールにより代表される可能性がある。ただし、これにより、デバイス/装置またはモジュールの機能性が、ハードウェア実装される代りに、実行のために実行可能ソフトウェアコード部分を含み/プロセッサ上でランされるコンピュータ・プログラムまたはコンピュータ・プログラム・プロダクトなどのソフトウェアモジュール内のソフトウェアとして実装される可能性が排除されるわけではない。例えば機能的に互いに協調してであるかまたは、同じデバイスハウジング内にあるものの互いに機能的に依存しない形であるかに関わらず、デバイスは、1つのデバイス/装置としてまたは2つ以上のデバイス/装置のアセンブリとしてみなすことができる。
装置および/または手段またはその部品は、個別のデバイスとして実装可能であるが、デバイスの機能性が保たれるかぎりにおいて、それらをシステム全体にわたり分散させた形で実装する可能性がこれによって排除されるわけではない。このようなおよび類似の原理は、当業者にとって既知のこととみなされなければならない。
本明細書の意味でのソフトウェアは、コード手段または部分を含むそのままのソフトウェアコード、またはそれぞれの機能を行うためのコンピュータ・プログラムまたはコンピュータ・プログラム・プロダクト、ならびに、それぞれのデータ構造またはコード手段/部分が記憶されているコンピュータ可読(記憶)媒体などの有形媒体上に実施されるか、または信号またはチップ内に潜在的にはその処理中に実施されるソフトウェア(またはコンピュータ・プログラムまたはコンピュータ・プログラム・プロダクト)を含む。
本発明は同様に、上述の方法論および構造的配置の概念が適用可能であるかぎりにおいて、上述の方法ステップおよび動作の任意の構想可能な組合せ、および上述のノード、装置、モジュールまたは要素の任意の構想可能な組合せをもカバーする。
上述のことを考慮すると、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルのためのメッセージ・ベースのパス選択、すなわちトランスポート特性に基づく異なるトランスポート・パスへのメッセージの分配を可能にする/実施するための手段が提供される。このような手段は、例示的には、多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスのトランスポート特性を得るステップと、アプリケーション・メッセージのタイプに応じてピア・ツー・ピア接続上で伝送すべき該アプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定するステップと、単一のピア・ツー・ピア接続上でアプリケーション・メッセージを伝送するためのトランスポート・パスとして、単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスの1つを選択するステップであって、選択されたトランスポート・パスが、アプリケーション・メッセージについての決定された好適なトランスポート特性を満たすトランスポート特性を有するステップと、を含む。
本発明は、以上で、添付図面にしたがった実施例を参照しながら説明されているが、本発明がそれに限定されないことを理解すべきである。むしろ、当業者にとって、本発明が、本明細書中に開示されている発明力ある着想の範囲から逸脱することなく、多くの方法で修正可能であることは明白である。
頭字語および略語リスト
3GPP 第3世代パートナシップ・プロジェクト
AP アプリケーション・プロトコル
API アプリケーション・プロトコル・インターフェース
ASN.1 抽象構文記法1
CA キャリア・アグリゲーション
CoMP 協働/協調マルチ・ポイント
eNB エンハンスト・ノードB
HO ハンドオーバー
IE 情報要素
IETF インタネット・エンジニアリング・タスク・フォース
IP インターネット・プロトコル
LTE ロング・ターム・エボリューション
LTE−A ロング・ターム・エボリューション・アドバンスト
MP−TCP マルチ・パス伝送制御プロトコル
RFC コメント要求(すなわちIETF仕様)
SCTP ストリーム制御伝送プロトコル
SeGW セキュリティ・ゲートウェイ
TCP 伝送制御プロトコル
TL トランスポート層
UE ユーザー機器

Claims (23)

  1. 多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスのトランスポート特性を得るステップと、
    アプリケーション・メッセージのタイプに応じて前記ピア・ツー・ピア接続上で伝送すべき該アプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定するステップと、
    前記単一のピア・ツー・ピア接続上で前記アプリケーション・メッセージを伝送するための前記トランスポート・パスとして、前記単一のピア・ツー・ピア接続の前記複数のトランスポート・パスの1つを選択するステップであって、選択された前記トランスポート・パスが、前記アプリケーション・メッセージについての決定された前記好適なトランスポート特性を満たすトランスポート特性を有するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記複数のトランスポート・パスの前記トランスポート特性が、トランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェース上で得られ、前記アプリケーション・メッセージについての前記好適なトランスポート特性が、アプリケーション層上で決定され、前記アプリケーション・メッセージを伝送するための前記トランスポート・パスが前記トランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェース上で選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アプリケーション層に対して、前記複数のトランスポート・パスの前記得られたトランスポート特性を標示する情報を渡すステップと、
    前記トランスポート層の前記アプリケーション・プロトコル・インターフェースに対して、前記アプリケーション層からの決定された前記好適なトランスポート特性を標示する情報と共に前記アプリケーション・メッセージを渡すステップと、
    前記トランスポート層の前記アプリケーション・プロトコル・インターフェース上で前記アプリケーション・メッセージについての前記トランスポート・パスを選択するための前記複数のトランスポート・パスの前記得られたトランスポート特性を用いて、決定された前記好適なトランスポート特性をマッピングするステップと、
    をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記トランスポート層に対して選択された前記トランスポート・パスを標示する情報と共に前記アプリケーション・メッセージを渡すステップと、
    前記ピア・ツー・ピア接続の選択された前記トランスポート・パス上で前記アプリケーション・メッセージを伝送するステップと、
    をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記アプリケーション層による前記複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートがある場合に、前記トランスポート層の前記アプリケーション・プロトコル・インターフェース上でメッセージ・ベースのパス選択を要求するステップと、
    前記複数のトランスポート・パスの前記得られたトランスポート特性に基づいて、前記複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートを識別するステップと、
    前記複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についての識別された前記ニーズおよび/またはサポートについて、前記アプリケーション層に通知するステップと、
    をさらに含む請求項2ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記アプリケーション・メッセージについての前記好適なトランスポート特性が、前記アプリケーション層上で決定され、前記アプリケーション・メッセージを伝送するための前記トランスポート・パスは、前記複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートが識別された場合にのみ、前記トランスポート層の前記アプリケーション・プロトコル・インターフェース上で選択される、
    請求項5に記載の方法。
  7. 前記アプリケーション層上のアプリケーション・メッセージ内に前記アプリケーション・メッセージについての決定された前記好適なトランスポート特性を標示する情報を含み入れるステップと、
    前記ピア・ツー・ピア接続の選択された前記トランスポート・パス上で、決定された前記好適なトランスポート特性を標示する前記情報を含む前記アプリケーション・メッセージを伝送するステップと、
    をさらに含む、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
  8. アプリケーション・メッセージを受信する選択された前記トランスポート・パスの前記トランスポート特性が、受信した前記アプリケーション・メッセージ内に含み入れられた決定された前記好適なトランスポート特性を標示する情報を用いて得られる、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記トランスポート特性が、パス遅延の絶対、比較および分別定量、およびパス帯域幅の絶対または比較定量のうちの少なくとも1つを含み、
    多重トランスポート・パスをサポートする前記トランスポート・プロトコルが、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)またはマルチ・パス伝送制御プロトコル(MP−TCP)を含む、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記ピア・ツー・ピア接続が、通信システムの2つの通信制御エンティティ間のインターフェースを形成する、
    請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記複数のトランスポート・パスが、前記2つの通信制御エンティティの間の少なくとも1つの直接的トランスポート・パスと、少なくとも1つのバックホール・トランスポート・パスとを含み、および/または
    前記アプリケーション・メッセージの前記タイプが、ハンドオーバーに関するメッセージ・タイプ、キャリア・アグリゲーションに関するメッセージ・タイプ、および協働/協調マルチ・ポイント通信に関するメッセージ・タイプのうちの少なくとも1つを含む、
    請求項10に記載の方法。
  12. プロセッサと、
    コンピュータ・プログラム・コードを記憶するように構成されたメモリと、
    を含む装置において、
    前記プロセッサが、前記装置に、
    多重トランスポート・パスをサポートするトランスポート・プロトコルを介して単一のピア・ツー・ピア接続の複数のトランスポート・パスのトランスポート特性を得るステップと、
    アプリケーション・メッセージのタイプに応じて前記ピア・ツー・ピア接続上で伝送すべき該アプリケーション・メッセージについての好適なトランスポート特性を決定するステップと、
    前記単一のピア・ツー・ピア接続上で前記アプリケーション・メッセージを伝送するための前記トランスポート・パスとして、前記単一のピア・ツー・ピア接続の前記複数のトランスポート・パスの1つを選択するステップであって、選択された前記トランスポート・パスが、前記アプリケーション・メッセージについての決定された前記好適なトランスポート特性を満たすトランスポート特性を有するステップと、
    を行わせるように構成されている、装置。
  13. 前記プロセッサが、前記装置に、
    トランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェース上で前記複数のトランスポート・パスの前記トランスポート特性を得させ、アプリケーション層上で前記アプリケーション・メッセージについての前記好適なトランスポート特性を決定させ、前記トランスポート層のアプリケーション・プロトコル・インターフェース上で前記アプリケーション・メッセージを伝送するための前記トランスポート・パスを選択させるように構成されている、請求項12に記載の装置。
  14. 前記プロセッサが、前記装置に、
    前記アプリケーション層に対して、前記複数のトランスポート・パスの前記得られたトランスポート特性を標示する情報を渡すステップと、
    前記トランスポート層の前記アプリケーション・プロトコル・インターフェースに対して前記アプリケーション層からの決定された前記好適なトランスポート特性を標示する情報と共に前記アプリケーション・メッセージを渡すステップと、
    前記トランスポート層の前記アプリケーション・プロトコル・インターフェース上で前記アプリケーション・メッセージについての前記トランスポート・パスを選択するための前記複数のトランスポート・パスの前記得られたトランスポート特性を用いて、決定された前記好適なトランスポート特性をマッピングするステップと、
    を行わせるように構成されている、請求項13に記載の装置。
  15. 前記プロセッサが、前記装置に、
    前記トランスポート層に対して選択された前記トランスポート・パスを標示する情報と共に前記アプリケーション・メッセージを渡すステップと、
    前記ピア・ツー・ピア接続の選択された前記トランスポート・パス上で前記アプリケーション・メッセージを伝送するステップと、
    を行わせるように構成されている、請求項14に記載の装置。
  16. 前記プロセッサが、前記装置に、
    前記アプリケーション層による前記複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートがある場合に、前記トランスポート層の前記アプリケーション・プロトコル・インターフェース上でメッセージ・ベースのパス選択を要求するステップと、
    前記複数のトランスポート・パスの前記得られたトランスポート特性に基づいて、前記複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートを識別するステップと、
    前記複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についての識別された前記ニーズおよび/またはサポートについて、前記アプリケーション層に通知するステップと、
    を行わせるように構成されている、請求項13ないし15のいずれか1項に記載の装置。
  17. 前記プロセッサが、前記装置に、
    前記アプリケーション層上で前記アプリケーション・メッセージについての前記好適なトランスポート特性を決定させ、前記複数のトランスポート・パスの異なるトランスポート分類についてのニーズおよび/またはサポートが識別された場合にのみ、前記トランスポート層の前記アプリケーション・プロトコル・インターフェース上で前記アプリケーション・メッセージを伝送するための前記トランスポート・パスを選択させるように構成されている、請求項16に記載の装置。
  18. 前記プロセッサが、前記装置に、
    前記アプリケーション層上のアプリケーション・メッセージ内に前記アプリケーション・メッセージについての決定された前記好適なトランスポート特性を標示する情報を含み入れるステップと、
    前記ピア・ツー・ピア接続の選択された前記トランスポート・パス上で、決定された前記好適なトランスポート特性を標示する前記情報を含む前記アプリケーション・メッセージを伝送するステップと、
    を行わせるように構成されている、請求項12ないし17のいずれか1項に記載の装置。
  19. 前記プロセッサが、前記装置に、受信した前記アプリケーション・メッセージ内に含み入れられた決定された前記好適なトランスポート特性を標示する情報を用いて、アプリケーション・メッセージを受信する選択された前記トランスポート・パスの前記トランスポート特性を得させるように構成されている、請求項12ないし18のいずれか1項に記載の装置。
  20. 前記トランスポート特性が、パス遅延の絶対、比較および分別定量、およびパス帯域幅の絶対または比較定量のうちの少なくとも1つを含み、
    多重トランスポート・パスをサポートする前記トランスポート・プロトコルが、前記ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)または前記マルチ・パス伝送制御プロトコル(MP−TCP)を含む、
    請求項12ないし19のいずれか1項に記載の装置。
  21. 前記ピア・ツー・ピア接続が、通信システムの2つの通信制御エンティティ間のインターフェースを形成する、
    請求項12ないし20のいずれか1項に記載の装置。
  22. 前記複数のトランスポート・パスが、前記2つの通信制御エンティティの間の少なくとも1つの直接的トランスポート・パスと、少なくとも1つのバックホール・トランスポート・パスとを含み、および/または
    前記アプリケーション・メッセージの前記タイプが、ハンドオーバーに関するメッセージ・タイプ、キャリア・アグリゲーションに関するメッセージ・タイプ、および協働/協調マルチ・ポイント通信に関するメッセージ・タイプのうちの少なくとも1つを含む、
    請求項21に記載の装置。
  23. 前記コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータ上で実行されたとき、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法を前記コンピュータに実施させるように構成されている、コンピュータ実行可能コンピュータ・プログラム・コードを含むコンピュータ・プログラム・プロダクト。
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