JP2017523234A - 架橋性シリコーンを含む組成物を用いる縮れ低減方法 - Google Patents

架橋性シリコーンを含む組成物を用いる縮れ低減方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、縮れを低減し、ヘアコンディショニングを改善する方法であって、毛髪処理組成物が、担体中に約50ナノメートル未満の平均直径を有する液滴を有するシリコーンエマルションを含み、前記シリコーンエマルションが、様々な反応性化合物から作製される架橋オルガノポリシロキサンを含み、各化合物が、以下の一般式によって表される1つ以上の単位で構成され(式中、R1は、以下の構造を有するモルホリノメチルであり、
2は、−(CH23−NH−(CH22NH2− −(CH23−NH2であり、R3は、メチルであり、R4は、水素、メチル、エチル、又はプロピルであり、nは、0、1、又は2であり、mは、0、1、又は2であり、pは、0、1、又は2であり、qは、0、1、2、又は3であり、n+m+p+qは、3以下である)、前記架橋オルガノポリシロキサンが、1分子当たり平均少なくとも1つのラジカルR1を含み、前記方法が、a)噴霧又は展着によって前記毛髪処理組成物を毛髪に塗布する工程と;b)空気又は熱によって毛髪を乾燥させる工程とを含む方法を目的とする。

Description

本発明は、耐久性シリコーンを含む組成物を用いて毛髪の縮れを低減する方法に関する。
縮れ毛は、多くの消費者が日常的に対処している主な問題の1つである。縮れ毛とは、つや及び滑らかさが失われた後のボサボサの髪である。縮れ毛は、頭頂部において、そして、毛髪の大部分(bulk)から様々な方向に飛び出し、カールし、そして、曲がっている、ボサボサの毛髪繊維に加えて、毛髪の大部分全体の体積が増加している状態と見なされる。一般的に、消費者は、空気中の水分レベルが高い、湿度の高い日に縮れを経験する。縮れは、望ましくなく、厄介であり、多くの場合、光沢及び滑らかさが失われることに加えて、毛髪の健康不良と認知されることと関連している。高湿度環境において縮れを引き起こす基本的な機構は、高湿度では、水分が毛髪に浸透し、毛髪繊維内部のタンパク質間の分子間相互作用を変化させることである。スタイリング中、消費者は、毛髪をブローしながら乾かすか又はストレートアイロンでストレートにして所望の形状を作り出す「ウエットセット」を作り出す。乾燥中、毛髪から水が蒸発し、タンパク質のペプチド鎖間に水素結合が形成され、スタイルを適切に保持する。環境由来の水分が毛髪に拡散するにつれて、水素結合が壊れ、毛髪は自然の形状に戻る。毛髪をブローしながら乾かすか又はストレートアイロンでストレートにすることによって毛髪を真っ直ぐにしているくせ毛を有する消費者にとっては、くせのあるスタイルに戻ることは、整列配置が失われ、体積が増加することに関連している。更に、毛髪における水分レベルが高いと、繊維の直径が増大し、毛髪全体の体積も増大する。
縮れを防ぐための典型的な対策は、毛髪をより疎水性にし、繊維間相互作用を低減する、シリコーン、油、コンディショニング材料等の表面沈着材料を含む洗い流さないタイプの製品(leave-on product)を処方することである。高付着量では、これら材料は、縮れが生じるのを防ぐために繊維をまとめる凝集力を増大させることもできる。しかし、幾つかの縮れ制御効果を提供するためには、高付着量のこれら材料が必要であるが、こうすると、典型的に毛髪を油っぽく見せたり又は重みで垂れ下がらせたりする。油っぽさや重みで垂れ下がるという問題点を引き起こさない低付着量で用いた場合(繊維は、表面上で凝集結合を形成するのに十分な材料を有しないので)、縮れを有効に制御しない。
本発明により、予想外なことに、油っぽさや重みで垂れ下がるという問題点を引き起こさない付着量で塗布したときに他の非皮膜形成シリコーン物質と比べて画期的な縮れ制御効果をもたらす、特定の皮膜形成シリコーン物質が見出された。理論に縛られるものではないが、これら皮膜形成物質により、毛髪繊維の機械的力のバランスを変化させることによって、毛髪を真っ直ぐにするか又はスタイリング(すなわち、ウエットセット)した後に自然なカールに戻す、毛髪繊維の内力以上の全体力を導く作用が与えられる。言い換えれば、毛髪繊維表面上に均一に分布する薄膜は、自然の形状に戻す自然内力に打ち勝つように毛髪繊維の曲がり及びねじれの弾性率を増大させる。更に、これら皮膜形成シリコーンは、洗浄による除去に対して耐性を有し、したがって、持続性の縮れ制御及び他のコンディショニング効果をもたらす。したがって、油っぽくなったり重みで垂れ下がったりすることなく、また、スタイリングジェル又はスタイリングポリマーによって引き起こされるバリバリとしたコーティングされた感触なく、有効な持続性のある縮れ制御と、シリコーンによって典型的にもたらされる絹のように柔らかくする効果とを併せ持つ処理製品が必要とされている。
本発明は、縮れを低減し、ヘアコンディショニングを改善する方法であって、毛髪処理組成物が、担体中に50ナノメートル未満の平均直径を有する液滴を有するシリコーンエマルションを含み、前記シリコーンエマルションが、様々な反応性化合物から作製される架橋オルガノポリシロキサンを含み、それぞれの化合物が、以下の一般式によって表される1つ以上の単位で構成され、
1 n2 m3 p(OR4qSiO[4-(m+n+p+q)]/2
(式中、
1は、以下の構造を有するモルホリノメチルであり、
Figure 2017523234
2は、
−(CH23−NH−(CH22NH2又は−(CH23−NH2であり、
3は、メチルであり、
4は、水素、メチル、エチル、又はプロピルであり、
nは、0、1、又は2であり、
mは、0、1、又は2であり、
pは、0、1、又は2であり、
qは、0、1、2、又は3であり、
n+m+p+qは、3以下である)
前記架橋オルガノポリシロキサンが、1分子当たり平均で少なくとも1つのラジカルR1を含み、前記方法が、
a)噴霧又は展着によって前記毛髪処理組成物を毛髪に塗布する工程と、
b)空気又は熱によって毛髪を乾燥させる工程と、を含む方法を目的とする。
シャンプー洗浄前後の、様々な洗い流さないトリートメント組成物で処置されたヘアピースの比較を示すグラフであり、濡れた毛髪における摩擦低減は、毛髪摩擦力測定を介して評価する(指数IDC)。 シャンプー洗浄前後の、様々な洗い流さないトリートメント組成物で処置されたヘアピースの比較を示すグラフであり、ドライコンディショニング性能は、毛髪摩擦力測定を介して評価する(指数IFM)。
本発明の全ての実施形態では、特に具体的に記述しない限り、全ての百分率は、全組成物の重量によるものである。特に明記しない限り、全ての比は重量比である。いずれの範囲も端点を含み、組み合わせることが可能である。有効桁の数は、表示された量に対する限定を表すものでも、計測値の精度に対する限定を表すものでもない。特に具体的に指定しない限り、全ての数量は、「約」という単語によって修飾されているものと理解される。特に定めのない限り、全ての測定は、25℃にて周囲条件で行うものと理解し、この「周囲条件」とは、約1気圧及び相対湿度約50%の条件を意味する。特に断りがない限り、重量は、列挙されている成分に関連する場合にはいずれも、活性レベルに基づいており、特別の定めのない限り、市販の材料に含まれることのある担体又は副生成物を含まない。
用語「含む(comprising)」は、本明細書で使用するとき、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を追加できることを意味する。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」を包含する。本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載する本発明の要素及び限定、並びに本明細書に記載する追加の若しくは任意選択の成分、構成要素、工程、又は限定のいずれかを含み、これらからなり、及びこれらから本質的になることができる。
用語「含む(include)」、「含む(includes)」、「含む(including)」は、本明細書で使用するとき、非限定的であることを意味し、それぞれ「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」を意味すると理解される。本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるためには、本出願の試験方法の項で開示する試験方法を用いなければならない。
別途記載のない限り、構成成分又は組成物の濃度は全て、その構成成分又は組成物の活性部分に関するものであり、こうした構成成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
全ての百分率及び比率は、特記しない限り、重量で算出される。特記しない限り、パーセント及び比は全て、全組成物に基づいて算出する。「重量パーセント」という用語は、本明細書において「重量%」と表記される場合がある。
本明細書の全体を通して示されている全ての最大数値の限定は、それよりも小さい数値限定を、こうしたより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのごとく、包含するものと理解すべきである。本明細書の全体を通して示されている全ての最小数値の限定は、それよりも大きい数値限定を、こうしたより大きい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのごとく、包含する。本明細書全体を通して示されている全ての数値範囲は、より狭い数値範囲が本明細書に明確に記載されているかのごとく、こうしたより広い数値範囲内に収まる全てのこうしたより狭い数値範囲を包含することになろう。
シロキサンポリマーを作製するために用いられるモノマーの化学的性質は、得られるポリマーの構造に影響を与える。より具体的には、モノマーシラン単位は、シリコーン−炭素結合を介してシリコーン原子に結合している1、2、又は3つの有機基に加えて、クロリド又はアルコキシ基等の、シリコーン原子に結合している4、3、2、又は1つの反応性基を含有し得る。
シリコーン対応構造の名称を特定するために、業界では、以下に示す通り、M、D、T、及びQ等の構造体の構成単位を説明するための略称を使用する。
シリコーン
Figure 2017523234
「M単位」は、一置換されている(ケイ素における1つの酸素原子)。鎖の末端。
Figure 2017523234
「D単位」は、二置換されている(ケイ素における2つの酸素原子)。直鎖
Figure 2017523234
「T単位」は、三置換されている(ケイ素における3つの酸素原子)。分枝状又は環状
Figure 2017523234
「Q単位」は、四置換されている(ケイ素における4つの酸素原子)。三次元構造/ケージ化構造。
幾つかの非限定的な例を以下に提供する:
a.MDnMは、構造:Me3SiO(SiMe2O)nSiMe3に対応する
b.D5は、環状構造デカメチルペンタシクロシロキサン(SiMe2O)4に対応する。
モノマー材料の混合物の使用及びこれらが部分的に加水分解されていてもよいという事実から、直鎖状、分枝状、架橋、及びケージ化部分等の様々な構造的特徴を含有する最終シロキサンポリマーが得られる。
本発明の実施形態では、水性組成物は、様々な反応性化合物から作製される架橋オルガノポリシロキサンの少なくとも1つのコンディショニング剤を含んでよく、各化合物は、以下の一般式によって表される1つ以上の単位で構成され
1 n2 m3 p(OR4qSiO[4-(m+n+p+q)]/2
(式中、
1は、以下の構造を有するモルホリノメチルであり、
Figure 2017523234
2は、
−(CH23−NH−(CH22NH2又は−−(CH23−NH2であり、
3は、メチルであり、
4は、水素、メチル、エチル、又はプロピルであり、
nは、0、1、又は2であり、
mは、0、1、又は2であり、
pは、0、1、又は2であり、
qは、0、1、2、又は3であり、
n+m+p+qは、3以下である)前記架橋オルガノポリシロキサンは、1分子当たり平均して少なくとも1つのラジカルR1を含む。
本発明の実施形態では、本発明で用いられる架橋オルガノポリシロキサンは、約50ナノメートル未満の粒径を有する。更なる実施形態では、本発明で用いられる架橋オルガノポリシロキサンは、約60ナノメートル未満の粒径を有し、更なる実施形態では、本発明で用いられる架橋オルガノポリシロキサンは、約70ナノメートル未満の粒径を有する。粒径は、HoribaのモデルLA−930レーザー散乱粒径分布分析機(Horiba Instruments,Inc.)を使用して、レーザー光線散乱技術を用いて測定することができる。本発明の別の実施形態では、本発明で用いられる架橋オルガノポリシロキサンは、水を除去した後にエラストマー膜を形成し得る。
架橋オルガノポリシロキサンの非限定的な例としては、以下が挙げられる:Belsil ADM 8301 E:INCIアモジメチコン/モルホリノメチル/シルセスキオキサンコポリマー、トリデセス−5、グリセリンエマルションは20%活性物質を含有する;pH約6;アミノ官能性ポリジメチルシロキサンの非イオン性マイクロエマルション;及びBelsil ADM 6300E:INCIアモジメチコン/モルホリノメチル/シルセスキオキサンコポリマー、トリデセス−5。エマルションは、35%活性物質を含有する、pH約5.5、アミノ官能性ポリジメチルシロキサンの非イオン性マイクロエマルション。
本発明の更なる実施形態では、架橋オルガノポリシロキサンをa)噴霧又は展着によって毛髪に毛髪処理組成物を塗布する工程と;b)空気又はby means of熱によって毛髪を乾燥させる工程とを含む方法において用いることができる。
更なる実施形態では、前記方法は、工程(a)と工程(b)との間にすすぎ工程を含むことができる。更なる実施形態では、前記方法は、工程bの前に少なくとも5分間、毛髪処理組成物を毛髪上に放置することを更に含むことができる。更に別の実施形態では、前記方法は、少なくとも5回の洗浄後も持続する、処理後の縮れ低減及びコンディショニングの効果を提供し得る。更なる実施形態では、前記方法は、少なくとも10回の洗浄後も持続する、処理後の縮れ低減及びコンディショニングの効果を提供し得る。更なる実施形態では、前記方法は、少なくとも20回の洗浄後も持続する、処理後の縮れ低減及びコンディショニングの効果を提供し得る。実施形態では、前記方法は、1週間に1回の頻度で用いてよい。更なる実施形態では、前記方法は、2週間に1回の頻度で用いてよい。更なる実施形態では、前記方法は、月に1回/30日毎に用いてよい。
本発明の実施形態では、組成物は、更なるシリコーンコンディショニング剤を含んでよい。本発明の組成物のコンディショニング剤は、不溶性シリコーンコンディショニング剤であり得る。シリコーンコンディショニング剤の液滴又は粒子は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン、又はこれらの組み合わせを含み得る。1つの態様では、不揮発性シリコーンコンディショニング剤が用いられる。揮発性シリコーンが存在する場合、そのものは典型的には、シリコーンガム及び樹脂等の不揮発性シリコーン材料成分の市販形態用の溶媒又は担体としての使用に付随するものである。シリコーンコンディショニング剤の液滴又は粒子は、シリコーン流体コンディショニング剤を含んでよく、また、シリコーン流体の沈着効率を改善させたり毛髪の光沢性を向上させたりするためにシリコーン樹脂等の他の成分を含むことができる。
シリコーンコンディショニング剤の濃度は、典型的には、約0.01%〜約10%、約0.1%〜約8%、約0.1%〜約5%、又は更には約0.2%〜約3%の範囲である。好適なシリコーンコンディショニング剤及びシリコーンのための任意選択の懸濁剤の非限定的な例は、米国再発行特許第34,584号、米国特許第5,104,646号、及び米国特許第5,106,609号に記載されている。本発明の組成物において使用するためのシリコーンコンディショニング剤は、典型的には、25℃で測定したとき、約20mm2/s(約20センチストークス)〜約2,000,000mm2/s(約2,000,000センチストークス)(「cst」)、約1,000mm2/s(約1,000cst)〜約1,800,000mm2/s(約1,800,000cst)、約50,000mm2/s(約50,000cst)〜約1,500,000mm2/s(約1,500,000cst)、又は更には約100,000mm2/s(約100,000cst)〜約1,500,000mm2/s(約1,500,000cst)の粘度を有する。
a.シリコーンオイル
シリコーン流体は、シリコーンオイルを含んでもよく、このシリコーンオイルは、25℃で測定したとき、1,000,000mm2/s未満(1,000,000cst)、約5mm2/s(約5cst)〜約1,000,000mm2/s(約1,000,000cst)、又は更には約100mm2/s(約100cst)〜約600,000mm2/s(約600,000cst)の粘度を有する流動性シリコーン材料である。本発明の組成物において使用するのに好適なシリコーンオイルとしては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。毛髪コンディショニング特性を有する他の不溶性不揮発性シリコーン流体は、次のものである。
b.アミノ及びカチオン性シリコーン
本発明の組成物は、アミノシリコーンを含んでもよい。アミノシリコーンは、本明細書において提供されるとき、少なくとも1つの第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、又は第四級アンモニウム基を含有するシリコーンである。
1つの実施形態では、アミノシリコーンは、典型的には、約1,000mm2/s(約1,000cst)(センチストークス)〜約1,000,000mm2/s(約1,000,000cst)、約10,000〜約700,000mm2/s(約10,000〜約700,000cst)、約50,000mm2/s(約50,000cst)〜約500,000mm2/s(約500,000cst)、又は更には約100,000mm2/s(約100,000cst)〜約400,000mm2/s(約400,000cst)の粘度を有する。また、この実施形態は、例えば以下の項目F.(1)に記載する物質等の低粘度の流体を含んでもよい。本明細書において論じるアミノシリコーンの粘度は、25℃で測定する。
別の実施形態では、アミノシリコーンは、典型的には、約1,000mm2/s (約1,000cst)〜約100,000mm2/s(約100,000cst)、約2,000mm2/s(約2,000cst)〜約50,000mm2/s(約50,000cst)、約4,000mm2/s(約4,000cst)〜約40,000mm2/s(約40,000cst)、又は更には約6,000mm2/s(約6,000cst)〜約30,000mm2/s(約30,000cst)の粘度を有する。
アミノシリコーンは、典型的には、約0.05重量%〜約20重量%、約0.1重量%〜約10重量%、及び/又は更には約0.3重量%〜約5重量%の濃度で本発明の組成物に含有される。
c.シリコーンガム
本発明の組成物において使用するのに好適な他のシリコーン流体は、不溶性シリコーンガムである。これらガムは、25℃で測定したとき、1,000,000mm2/s以上(1,000,000cst以上)の粘度を有するポリオルガノシロキサン材料である。本発明の組成物において使用するためのシリコーンガムの具体的な非限定例としては、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。
d.高屈折率シリコーン
本発明の組成物において使用するのに好適な他の不揮発性不溶性シリコーン流体コンディショニング剤は、少なくとも約1.46、少なくとも約1.48、少なくとも約1.52、又は更には少なくとも約1.55の屈折率を有する「高屈折率シリコーン」として公知のものである。ポリシロキサン流体の屈折率は、一般的には、約1.70未満、典型的には約1.60未満である。この文脈において、ポリシロキサン「流体」としては、オイル及びガムが挙げられる。
本発明の組成物において使用するのに好適なシリコーン流体は、米国特許第2,826,551号、米国特許第3,964,500号、及び米国特許第4,364,837号に開示されている。
e.シリコーン樹脂
シリコーン樹脂を、本発明の組成物のコンディショニング剤に含んでもよい。これら樹脂は、高度に架橋したポリマーシロキサン系である。架橋は、シリコーン樹脂の製造中に、三官能性及び四官能性シランを一官能性若しくは二官能性又はこれら両方のシランと共に組み込むことによって導入される。
f.変性シリコーン又はシリコーンコポリマー
他の変性シリコーン又はシリコーンコポリマーも、本明細書において有用である。これらの例としては、米国特許第6,607,717及び同第6,482,969号に開示されているシリコーン系第四級アンモニウム化合物(Keenan quats);末端第四級シロキサン;米国特許第5,807,956号及び同第5,981,681号に開示されているシリコーンアミノポリアルキレンオキシドブロックコポリマー;米国特許第6,207,782号に開示されている親水性シリコーンエマルション;並びに米国特許第7,465,439号に開示されている1つ以上の架橋した熊手形又は櫛形(rake or comb)のシリコーンコポリマーセグメントで構成されるポリマーが挙げられる。本明細書において有用な更なる変性シリコーン又はシリコーンコポリマーは、米国特許出願第2007/0286837A1号及び同第2005/0048549A1号に記載されている。
本発明の別の実施形態では、上述のシリコーン系第四級アンモニウム化合物を、米国特許第7,041,767号及び同第7,217,777号並びに米国特許出願公開第2007/00号に記載されているシリコーンポリマーと組み合わせてもよい。本発明の更なる実施形態では、本発明は、フルオロシリコーンを含んでよい。
実施形態では、フルオロシリコーンは、疎水性及び疎油性であってよく、また、不溶性であるが、ビヒクルに分散性であってもよい。フルオロシリコーンの性質は、本質的に制限されない。1つの実施形態では、フルオロシリコーンは、フルオロ置換ポリオルガノシロキサンを含む。フルオロシリコーンは、典型的には、[Si(R2)(R3)O](式中、R2及び/又はR3は、独立して、アルキル、アリール、又はアルキルアリール(例えば、ベンジル)基であり、R2及びR3のうちの少なくとも1つは、1つ以上のフッ素原子で置換されている)の形態の繰り返し単位を含む。実施形態では、R2又はR3のうちの少なくとも1つは、C1〜30アルキル基であり、これは、1つ以上のフッ素原子を含み、好ましくは、実施形態では、ペルフルオロセグメントを含み、これは、(CF2)x(式中、xは、1〜29の整数である)の形態のセグメント及び/又はトリフルオロメチル基を意味する。
実施形態では、フルオロシリコーンは、以下の式の一般構造を有する:
Figure 2017523234
(式中、mは、1〜5,000、実施形態では1〜200、更なる実施形態では10〜100、更なる実施形態では10〜50の整数であり;nは、0〜4,999、実施形態では1〜200、更なる実施形態では10〜100、更なる実施形態では10〜50の整数であり;xは、0〜12の整数である)。1つの好適なフルオロシリコーンは、Phoenix Chemical,Inc.から商品名PECOSIL(登録商標)FSL−150、FSL−300、FSH−150、FSH−300、FSU−150、及びFSU−300として販売されているペルフルオロノニルジメチコンであり、これらは全てケミカルアブストラクト番号CAS 259725−95−6を有する。
本発明の実施形態では、理論に縛られるものではないが、シリコーンエマルションは、毛髪上で薄膜を形成し、アミノ官能基がダメージヘアに沈着し、シリコーン部分が、絹のような感触及びコンディショニング特性を付与すると考えられる。更に、本発明のシリコーンエマルションは、乾燥時に更に架橋して、より頑強な膜を形成すると考えられる。その膜は、より持続性の高い効果のために洗浄耐性である。
シリコーンは、優れたヘアコンディショニング剤であることが知られている。その疎水性特性及び非常に低い表面エネルギーによって、毛髪表面上に容易に広がり、柔らかな感触を付与することができる。アミノ官能性が本発明のシロキサンポリマーに与える部分的にカチオン性の特徴は、酸化的傷害を受けた毛髪のアニオン性かつ親水性表面との強い相互作用に寄与して、コンディショニング効果を改善する。更に、沈着した予め架橋されているシリコーン剤(これは、沈着及び乾燥時に更に架橋する)の高分子量は、水性製剤中の低水溶性/分散性に寄与する。結果として、このようなポリシロキサンで処理された毛髪は、洗浄に対して耐性を有し、その結果、多数回のシャンプーにわたって長期に持続するコンディショニング効果が得られる。
本発明の実施形態では、精油及びオイルエマルションも、毛髪表面上に油膜を形成して、毛髪をより柔らかくし、追加の水分バリアを提供する。非限定的な例としては、モリンガ油及びエマルション;マカデミア油及びエマルション;メドウフォーム油及びエマルション;アルゴン油及びエマルション、モサミント油及びエマルション、並びにこれらの混合物を挙げることができる。
カチオン性界面活性剤系
本発明の実施形態では、組成物は、カチオン性界面活性剤系を含んでよい。カチオン性界面活性剤系は、1つのカチオン性界面活性剤であってもよく、又は2つ以上のカチオン性界面活性剤の混合物であってもよい。好ましくは、カチオン性界面活性剤系は、以下から選択される:モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩;モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩とジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせ;モノ長鎖アルキルアミドアミン塩;モノ長鎖アルキルアミドアミン塩とジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせ、モノ長鎖アルキルアミドアミン塩とモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせ。
カチオン性界面活性剤は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.5重量%〜約8重量%、より好ましくは約0.8重量%〜約5重量%、更により好ましくは約1.0重量%〜約4重量%の濃度で組成物中に含まれる。
モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩
本明細書において有用なモノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、12〜30個の炭素原子、好ましくは16〜24個の炭素原子、より好ましくはC18〜22アルキル基を有する1本の長いアルキル鎖を有するものである。窒素に結合している残りの基は、独立して、1〜約4個の炭素原子を有するアルキル基、又は約4個以下の炭素原子を有するアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択される。
本明細書において有用なモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、式(I)を有するものである:
Figure 2017523234
(式中、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、12〜30個の炭素原子を有するアルキル基;又は約30個以下の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され;R75、R76、R77、及びR78の残りは、独立して、1〜約4個の炭素原子を有するアルキル基;又は約4個以下の炭素原子を有する、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され;X-は、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)、酢酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、リン酸、硝酸、スルホン酸、硫酸、アルキル硫酸、及びアルキルスルホン酸基から選択されるもの等の塩形成アニオンである)。アルキル基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合及び/又はエステル結合、並びにアミノ基等の他の基を含有してもよい。より長鎖のアルキル基、例えば、約12個以上の炭素を有するものは、飽和であっても不飽和であってもよい。好ましくは、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個の炭素原子、更により好ましくは22個の炭素原子を有するアルキル基から選択され;R75、R76、R77、及びR78の残りは、独立して、CH3、C25、C24OH、及びこれらの混合物から選択され;Xは、Cl、Br、CH3OSO3、C25OSO3、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
このようなモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤の非限定的な例としては、以下が挙げられる:ベヘニルトリメチルアンモニウム塩;ステアリルトリメチルアンモニウム塩;セチルトリメチルアンモニウム塩;及び水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウム塩。
モノ長鎖アルキルアミドアミン塩
モノ長鎖アルキルアミンも、カチオン性界面活性剤として好適である。第一級、第二級、及び第三級脂肪アミンが有用である。約12〜約22個の炭素を有するアルキル基を有する第三級アミドアミンが特に有用である。例示的な第三級アミドアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミドが挙げられる。本発明において有用なアミンは、米国特許第4,275,055号(Nachtigalら)に開示されている。これらアミンは、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸、及びこれらの混合物、より好ましくはL−グルタミン酸、乳酸、クエン酸等の酸と併用してもよい。本明細書におけるアミンは、好ましくは、アミンの酸に対するモル比約1:0.3〜約1:2、より好ましくは、約1:0.4〜約1:1で、上記酸のいずれかによって部分的に中和される。
ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩
ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、好ましくは、モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミドアミン塩と組み合わせられる。このような組み合わせは、モノアルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミドアミン塩の単独使用と比べて、すすぎが容易であるという感触を与えることができると考えられる。モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミドアミン塩とのこのような組み合わせでは、ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、カチオン性界面活性剤系中のジアルキル四級化アンモニウム塩の重量%が、好ましくは約10%〜約50%、より好ましくは約30%〜約45%の範囲であるような濃度で用いられる。
本明細書において有用なジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、12〜30個の炭素原子、好ましくは16〜24個の炭素原子、より好ましくは18〜22個の炭素原子を有する2本の長いアルキル鎖を有するものである。窒素に結合している残りの基は、独立して、1〜約4個の炭素原子を有するアルキル基、又は約4個以下の炭素原子を有するアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択される。
本明細書において有用なジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、以下の式(II)を有するものである:
Figure 2017523234
(式中、R75、R76、R77、及びR78のうちの2つは、12〜30個の炭素原子を有するアルキル基;又は約30個以下の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され;R75、R76、R77、及びR78の残りは、独立して、1〜約4個の炭素原子を有するアルキル基;又は約4個以下の炭素原子を有する、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され;X-は、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)、酢酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、リン酸、硝酸、スルホン酸、硫酸、アルキル硫酸、及びアルキルスルホン酸基から選択されるもの等の塩形成アニオンである)。アルキル基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合及び/又はエステル結合、並びにアミノ基等の他の基を含有してもよい。より長鎖のアルキル基、例えば、約12個以上の炭素を有するものは、飽和であっても不飽和であってもよい。好ましくは、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個の炭素原子、更により好ましくは22個の炭素原子を有するアルキル基から選択され;R75、R76、R77、及びR78の残りは、独立して、CH3、C25、C24OH、及びこれらの混合物から選択され;Xは、Cl、Br、CH3OSO3、C25OSO3、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
このようなジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤としては、例えば、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、二水素添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。また、このようなジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤としては、例えば、不斉ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤も挙げられる。
高融点脂肪族化合物
本発明の実施形態では、組成物は、高融点脂肪族化合物を含んでよい。本明細書において有用な高融点脂肪化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコール誘導体、脂肪酸誘導体及びこれらの混合物からなる群から選択される。本明細書のこの項に開示する化合物が、場合によっては、1つを超える分類に属することがある(例えば、一部の脂肪アルコール誘導体は、脂肪酸誘導体として分類されることもある)ということが、当業者には理解される。しかし、所定の分類は、その特定の化合物を限定することを意図するものではなく、分類及び命名法の便宜上そのようになされている。更に、当業者は、二重結合の数と位置、及び分枝の長さと位置によっては、特定の必要な炭素原子を有する特定の化合物が25℃未満の融点を有し得ることを理解する。このような低融点の化合物は、この項に含まれることを意図しない。高融点化合物の非限定的な例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary,Fifth Edition,1993、及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Second Edition,1992に見出される。
様々な高融点脂肪族化合物の中でも、本発明の組成物では脂肪アルコールが好ましく使用される。本明細書において有用な脂肪アルコールは、約14〜約30個の炭素原子、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これら脂肪アルコールは飽和しており、直鎖アルコールであっても分枝鎖アルコールであってもよい。好ましい脂肪アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
高純度の単一化合物の高融点脂肪化合物が好ましい。純粋なセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールの群から選択される、純粋な脂肪アルコールの単一化合物が非常に好ましい。「純粋な」とは、本明細書では、化合物が、少なくとも約90%、好ましくは少なくとも約95%の純度を有することを意味する。これら高純度の単一化合物は、消費者が組成物をすすぎ落とすときに、優れた毛髪からのすすぎ易さを提供する。
高融点脂肪化合物は、改善されたコンディショニング効果、例えば、濡れた毛髪に塗布している間のツルツル感、乾いた毛髪における柔らかさ及びしっとり感をもたらすことを考慮して、組成物の約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約1重量%〜約15重量%、より好ましくは約1.5重量%〜約8重量%の濃度で組成物中に含まれる。
ゲルマトリックス
本発明の実施形態では、本発明の組成物は、ゲルマトリックスを含んでよい。ゲルマトリックスは、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性担体を含む。
ゲルマトリックスは、様々なコンディショニング効果、例えば、濡れた毛髪に塗布している間のツルツル感、乾いた毛髪における柔らかさ及びしっとり感をもたらすのに好適である。上記ゲルマトリックスを提供することを考慮すると、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物は、カチオン性界面活性剤の高融点脂肪族化合物に対する重量比が、好ましくは約1:1〜約1:10、より好ましくは約1:1〜約1:6の範囲になるような濃度で含有される。
水性担体
本発明のヘアケア組成物は、水性担体を含む。したがって、本発明の製剤は、(周囲条件下で)注ぐことが可能な液体の形態であってよい。したがって、このような組成物は、典型的には、水性担体を含み、これは、約20重量%〜約95重量%、又は更には約60重量%〜約85重量%の濃度で存在する。水性担体は、水、又は水と有機溶媒との相溶性混合物を含み得るが、1つの態様では、他の構成成分の微量成分として組成物中に偶発的に組み込まれる場合を除き、最小限の又は非常に低い濃度の有機溶媒しか含まない水を含み得る。
本発明において有用な水性担体としては、水、及び低級アルキルアルコールと多価アルコールとの水溶液が挙げられる。本明細書において有用な低級アルキルアルコールは、1〜6個の炭素を有する一価アルコール、1つの態様では、エタノール及びイソプロパノールである。本明細書において有用な多価アルコールとして、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
本発明の実施形態によれば、ヘアケア組成物は、25℃で約2〜10の範囲のpHを有し得る。1つの実施形態では、ヘアケア組成物は、約2〜6の範囲のpHを有する。
溶媒
発明の実施形態によれば、組成物は、1つ以上の溶媒を含んでよい。実施形態では、組成物は、1つ以上の有機溶媒を含んでよい。本発明の更なる実施形態では、溶媒は、以下のうちの1つ以上を含んでよい:
合計炭素原子数が15個未満の炭化水素であって、分枝状又は直鎖状、飽和又は不飽和(芳香族を含む)のもの;合計炭素原子数が15個未満のハロゲン化炭化水素であって、分枝状又は直鎖状、飽和又は不飽和(芳香族を含む)のもの;合計炭素原子数が8個未満のアルコール、ジオール、又はポリオール;合計炭素原子数が8個未満のチオール又はポリチオール;合計炭素原子数が7個未満のカルボン酸;合計炭素原子数が8個未満のカルボン酸エステル又はカルボン酸アミド;合計炭素数が8個未満のケトン又はアルデヒド;合計炭素数が10個未満のエーテル又はポリエーテル;合計炭素数が8個未満のアミン又はポリアミン;シロキサン溶媒;及び上に列挙した官能基の組み合わせを含有する物質。
本発明の実施形態では、溶媒は、ポリオール、芳香族官能基を有するアルコール、及び組み合わせであってよい。更なる実施形態では、溶媒は、ブチレングリコール、ベンジルアルコール、及び組み合わせであってよい。
本発明の実施形態では、溶媒は、約0.1%〜約25%の範囲で存在し得る。更なる実施形態では、溶媒は、約0.5%〜約20%の範囲で存在し得る。更なる実施形態では、溶媒は、約1.0%〜約15%の範囲で存在し得る。
本発明の実施形態では、溶媒は、揮発性である。本発明の更なる実施形態では、溶媒は、250℃以下の沸点を有してよい。更なる実施形態では、溶媒は、200℃以下の沸点を有してよい。
溶媒の非限定的な例としては、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、3−アリルオキシ−1,2−プロパンジオール、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール、ジメチルイソソルビド、エタノール、ベンジルアルコール、1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2,2’−チオジエタノール、及び1,6−ヘキサンジオール、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。
レオロジー調整剤
1つの実施形態では、本発明の組成物は、組成物の持続性(substantivity)を増大させるためにレオロジー調整剤を含んでよい。任意の好適なレオロジー調整剤を用いることができる。実施形態では、組成物は、約0.05%〜約10%のレオロジー調整剤、更なる実施形態では、約0.1%〜約10%のレオロジー調整剤、また更なる実施形態では、約0.5%〜約2%のレオロジー調整剤、更なる実施形態では約0.7%〜約2%のレオロジー調整剤、更なる実施形態では、約1%〜約1.5%のレオロジー調整剤を含んでよい。実施形態では、レオロジー調整剤は、ポリアクリルアミド増粘剤であってよい。実施形態では、レオロジー調整剤は、高分子レオロジー調整剤であってよい。
1つの実施形態では、組成物は、アクリル酸、メタアクリル酸、又は他の関連する誘導体に基づくホモポリマーであるレオロジー調整剤を含んでもよく、非限定的な例としては、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリエチルアクリレート、及びポリアクリルアミドが挙げられる。
別の実施形態では、レオロジー調整剤は、アルカリ膨潤性及び疎水変性アルカリ膨潤性のアクリルコポリマー又はメタクリレートコポリマーであってよく、非限定的な例としては、アクリル酸/アクリロナイトロジェンコポリマー、アクリレート/ステアレス−20イタコネートコポリマー、アクリレート/セテス−20イタコネートコポリマー、アクリレート/アミノアクリレートコポリマー、アクリレート/ステアレス−20メタクリレートコポリマー、アクリレート/べへネス−25メタクリレートコポリマー、アクリレート/ステアレス−20メタクリレートクロスポリマー、アクリレート/ビニルネオデカノエトクロスポリマー、及びアクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマーが挙げられる。
更なる実施形態では、レオロジー調整剤は、架橋アクリルポリマーであってもよく、非限定的な例としてはカルボマーが挙げられる。
更なる実施形態では、レオロジー調整剤は、アルギン酸系材料であってもよく、非限定的な例としては、アルギン酸ナトリウム及びアルギン酸プロピレングリコールエステルが挙げられる。
更なる実施形態では、レオロジー調整剤は、非限定的な例として以下のものが含まれる会合性ポリマー増粘剤であってよい:疎水変性セルロース誘導体;疎水変性アルコキシ化ウレタンポリマー、非限定的な例としては、PEG−150/デシルアルコール/SMDIコポリマー、PEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー、ポリウレタン−39が挙げられる;疎水変性アルカリ膨潤性エマルション、非限定的な例としては、疎水変性ポリポリアクリレート、疎水変性ポリアクリル酸、及び疎水変性ポリアクリルアミドが挙げられる;セチル、ステアリル、オレオイル、及びこれらの組み合わせから選択することができる疎水性物質と、10〜300、別の実施形態では30〜200、更なる実施形態では40〜150の繰り返し単位を有する繰り返しエチレンオキシド基の親水性部分とを有し得る疎水変性ポリエーテル。このクラスの非限定的な例としては、PEG−120−メチルグルコースジオレエート、PEG−(40又は60)ソルビタンテトラオレエート、PEG−150ペンタエリトリチルテトラステアレート、PEG−55プロピレングリコールオレエート、PEG−150ジステアレートが挙げられる。
更なる実施形態では、レオロジー調整剤は、セルロース及び誘導体であってよく、非限定的な例としては、以下が挙げられる:微晶質セルロース;カルボキシメチルセルロース;.ヒドロキシエチルセルロース;.ヒドロキシプロピルセルロース;.ヒドロキシプロピルメチルセルロース;メチルセルロース;エチルセルロース;ニトロセルロース;硫酸セルロース;セルロース粉末;疎水変性セルロース。
一実施形態では、レオロジー調整剤は、グアー及びグアー誘導体であってもよく、非限定的な例としては、ヒドロキシプロピルグアー、及びヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。
一実施形態では、レオロジー調整剤は、ポリエチレンオキシド;ポリプロピレンオキシド;及びPOE−PPOコポリマーであってよい。
一実施形態では、レオロジー調整剤は、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、及び誘導体であってもよい。更なる実施形態では、レオロジー調整剤は、ポリビニルアルコール及び誘導体であってもよい。
更なる実施形態では、レオロジー調整剤は、ポリエチレンイミン及び誘導体であってもよい。
別の実施形態では、レオロジー調整剤は、シリカであってもよく、非限定的な例としては、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、シリコーン表面処理シリカが挙げられる。
一実施形態では、レオロジー調整剤は、水膨潤性粘土であってもよく、非限定的な例としては、ラポナイト、ベントライト、モンモリロナイト、スメクタイト、及びヘクトナイトが挙げられる。
一実施形態では、レオロジー調整剤は、ガムであってもよく、非限定的な例としては、キサンタンガム、ソラガムタラ、グアーガム、ヒドロキシプロリルグアーガム、アラビアガム、トラガント、ガラクタン、カロブガム、カラヤガム、及びローカストビーンガムが挙げられる。
更なる実施形態では、レオロジー調整剤は、ジベンジリデンソルビトール、カラギーナン、ペクチン、アガー、カリン種子(マルメロCydonia oblonga Mill)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ等に由来)、デンプン誘導体(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン)、藻類抽出物、デキストラン、サクシノグルカン、及びプレランであってもよい。
レオロジー調整剤の非限定的な例としては、アクリルアミド/アンモニウムアクリレートコポリマー(及び)ポリイソブテン(及び)ポリソルベート20;アクリルアミド/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80;アクリレートコポリマー;アクリレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー;アクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマー;アクリレート/ステアレス−20イタコネートコポリマー;アンモニウムポリアクリレート/イソヘキサデカン/PEG−40ヒマシ油;C12〜16アルキルPEG−2ヒドロキシプロピルヒドロキシエチルエチルセルロース(HM−EHEC);カルボマー;架橋ポリビニルピロリドン(PVP);ジベンジリデンソルビトール;ヒドロキシエチルエチルセルロース(EHEC);ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC);ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC);ヒドロキシプロピルセルロース(HPC);メチルセルロース(MC);メチルヒドロキシエチルセルロース(MEHEC);PEG−150/デシルアルコール/SMDIコポリマー;PEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー;ポリアクリルアミド/C13〜14イソパラフィン/ラウレス−7;ポリアクリレート13/ポリイソブテン/ポリソルベート20;ポリアクリレートクロスポリマー6;ポリアミド−3;ポリクオタニウム−37(及び)水素添加ポリデセン(及び)トリデセス−6;ポリウレタン−39;アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウレート/ジメチルアクリルアミド;クロスポリマー(及び)イソヘキサデカン(及び)ポリソルベート60;ポリアクリル酸ナトリウム。例示的な市販のレオロジー調整剤としては、ACULYN(商標)28、Klucel M CS、Klucel H CS、Klucel G CS、SYLVACLEAR AF1900V、SYLVACLEAR PA1200V、Benecel E10M、Benecel K35M、Optasense RMC70、ACULYN(商標)33、ACULYN(商標)46、ACULYN(商標)22、ACULYN(商標)44、Carbopol Ultrez 20、Carbopol Ultrez 21、Carbopol Ultrez 10、Carbopol Ultrez 30、Carbopol 1342、Sepigel(商標)305、Simulgel(商標)600、Sepimax Zen、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
更に別の実施形態によれば、ヘアケア組成物は、米国特許出願公開第2010/0120871号に開示されているもの等の1つ以上の更なる育毛刺激剤を更に含有してもよい。したがって、更なる育毛刺激剤の非限定的な例としては、インドール化合物、キサンチン化合物、ビタミンB3化合物、パンテノール化合物、及びこれらの誘導体が挙げられる。
任意選択成分
本発明の実施形態によれば、組成物は、有益剤を含む、1つ以上の任意選択成分を更に含んでよい。好適な有益剤としては、コンディショニング剤、シリコーンエマルション、ふけ防止活性物質が挙げられるが、これらに限定されず、非限定的な例としては、ピリジンチオン塩、例えば、ジンクピリチオン、アゾール、及び硫化セレン、ゲルネットワーク、キレート剤、並びに天然油、例えば、ヒマワリ油又はヒマシ油が挙げられる。更なる好適な任意選択成分としては、香料、香料マイクロカプセル、着色剤、粒子、抗菌剤、消泡剤(foam busters)、静電気防止剤、レオロジー調整剤及び増粘剤、懸濁材料及び構造化剤、pH調整剤及び緩衝剤、防腐剤、真珠光沢剤、溶媒、希釈剤、酸化防止剤、ビタミン、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
これら任意成分は、物理的及び化学的に組成物の成分に適合しなければならず、製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なってはならない。CTFA化粧品成分ハンドブック(Cosmetic Ingredient Handbook),Tenth Edition(the Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.(Washington,D.C.)より出版)(2004年)(以後「CTFA」と呼ぶ)に、本明細書における組成物に添加することができる広範な非限定的材料が記載されている。
縮れ防止試験法及び性能:
a)塗布方法:自然に縮れている低リフトヘアピース(重量4g、長さ15cm(6インチ))を、浄化シャンプー(市販されている従来の浄化シャンプー)で洗浄し、空気乾燥させる。3つのヘアピースを、0.1g/gの用量の各リーブオントリートメント(LOT)組成物で処理し、30秒間マッサージし、ブローしながら乾かし、次いで、加熱設定40のBaBylissPRO Nano Titanium 1ストレートアイロンを用いてストレートにする。処理したヘアピースは、一晩平衡化するために15%RH/32C(15% RH/90F)恒湿恒温(CHCT)室に移すまでは、CaSO4乾燥剤を入れた乾燥箱(約22%相対湿度(RH))内で保持する。これによって、毛髪が研究室の周囲空気中の水分に曝露されるのを防いだ。一晩(>8時間)平衡化した後、ヘアピースを27C/80%RH(80F/80%RH)CTCH室に移し、直ちに5分間ごとに又は3時間以上になるまで1時間ごとに画像を撮影する。
b)シャンプー洗浄法:処理した毛髪を浄化シャンプーで1〜5回洗浄し、各洗浄には0.1gシャンプー/1g毛髪を用い、これを30秒間毛髪にもみ込み、完全にすすぐ。次いで、ヘアピースを上記と同じ条件を用いてブローしながら乾かし、ストレートアイロンでストレートにする。これらを上記の通り縮れ試験に供する。
c)縮れ防止性能評価法:上記縮れ試験からのヘアピースの画像を用いて、各処理の縮れ防止性能を評価する。これは、湿度に曝露する前後のヘアピースの画像の幅を測定することによって行う。最終的な幅及び幅の変化が小さいほど、縮れ防止性能が優れていることを意味する。本発明に対応する組成物(実施例の表における実施例1及び実施例2)で処理した毛髪は、比較のシリコーンエマルションを含有する組成物(Wackerから市販されているHC303を用いる、実施例の表における比較例1)で処理した毛髪に比べて、最終的な幅及び幅の変化が著しく小さいことが、実験1において立証される。
表1は、27C/80%RH(80F/80%RH)に7日間曝露した後、様々な処理から得られた毛髪の幅である。
Figure 2017523234
耐久性のある沈着、コンディショニング、及び縮れ防止性能:
1.低温SEM−EDS(走査型電子顕微鏡:エネルギー分散分光法)によって測定される次のシャンプー洗浄までのシリコーン沈着耐久性:上記の通りLOT組成物で処理し、5回シャンプーしたヘアピースを低温SEM−EDS測定に供する。各起源由来の10本の毛髪の房を、伝導性両面テープでSEM基材に貼り付ける。速乾性カーボン塗料を毛髪の端部及びカーボンテープの縁部に塗布する。サンプルを液体窒素で急速冷凍し、次いで、Gatan Alto cryo−prepチャンバーに移す。試料を−95℃で30分間昇華させ、次いで、約65〜100秒間Au/Pdでコーティングする。3kV及び20μAでHitachi S−4700において画像化を実施する。Bruker 30mm2 SDD検出器を用いてEDSを実施する。データを表2に要約する。
2.低温EDSスペクトルから、5回浄化シャンプーで洗浄した後でさえも、本発明で処理した毛髪では、毛髪上に依然としてかなりの量のシリコーンが残存しており、水で処理した対照及び市販のLOT(非架橋シリコーンガム及びジメチコン流体を含有)で処理した毛髪では、残存するシリコーン量は本質的にゼロ又はほぼゼロであったことが明らかである。
Figure 2017523234
シリコーン抽出によって測定された次のシャンプー洗浄までのシリコーン沈着耐久性:ヘアピースのうちの1セットを、実施例3を用いてブローしながら乾かすこともなく、ストレートアイロンでストレートにすることもなく、放置して空気乾燥させ、次いで、浄化シャンプーで洗浄し、塗布方法に既に記載した通りヘアピースを処理する。この処理/洗浄プロセスを20回繰り返す。次いで、処理した毛髪からシリコーンを抽出し、定量する(初期シリコーン含量A)。この工程後、処理した毛髪を、合計10回浄化シャンプーによって更に洗浄する。1、5、及び10回目の洗浄の終わりに、毛髪サンプルを抽出する(長さ1cmに切断した毛髪0.1〜0.2グラムを、2mLの抽出溶媒(50/50MIBK/トルエン)を含有するバイアルに添加することによって)。シリコーンの沈着は、誘導結合プラズマ発光分析(ICP−OES)によって測定することができる。50:50トルエン:メチルイソブチルケトンを用いて毛髪サンプルからシリコーンを抽出し、抽出したサンプルを公知のシリコーン濃度のICP較正標準と比較する。バイアルを発泡体のラックに入れ、マルチボルテクサー上に置く。バイアルに、2秒間オン/1秒間オフ、2500パワーで30分間パルス印加する。20回の処理/洗浄プロセス後のヘアピースから初期シリコーン含量Aを求める。1、5、及び10回の後続のシャンプー洗浄後に、毛髪上に残存するシリコーン含量を測定し、初期シリコーン含量Aの百分率として計算する。シャンプーサイクル後に残存率が高いことは、シリコーン処理の耐久性が高いことを示す。以下の表3に示す結果は、3つのヘアピースの平均値に対応する。
Figure 2017523234
* 方法のばらつきに起因して、100%を超える
3.持続性縮れ防止効果:上記縮れ防止試験法及び性能に従って、ヘアピースを様々な組成物で処理し、シャンプーする。表4は、1〜5回シャンプー洗浄した前後、27C/80%RH(80F/80%RH)に7日間曝露した後に測定した、様々な処理の毛髪の幅を要約する。本発明で処理したヘアピースは、湿度に曝露した後、水で処理したもの及びHC303(Wackerから市販)を含む比較例1で処理したものよりも、幅の変化が著しく小さいことが分かる。毛髪の幅の変化が小さいことは、優れた縮れ防止性能に対応する。
Figure 2017523234
4.持続性コンディショニング効果:持続性コンディショニング効果は、濡れた毛髪(インストロンダブルコームすなわちIDC)並びに乾いた毛髪(インターファイバー法、IFM)における摩擦低減によって測定する。
IDC及びIFM測定のための毛髪調製方法:毛髪1グラム当たり0.05グラムの非コンディショニングシャンプーを含有する2つの泡で毛髪を予洗する。毛髪1グラム当たり0.05グラムの量の洗い流さないタイプの製品をジグザグに点状に塗布し、十分に広げて、すすぎ落とすことなく30秒間ヘアピースを乳化させる。歯の細かい櫛を用いて5回ヘアピースを梳かし、製品を更に広げる。湿潤IDC法を用いて毛髪を試験する。
IFM測定については、処理したヘアピースを23℃(73°F)及び45% RHの室内に少なくとも18時間吊るして乾燥させる。23℃/45%(73°F/45%)相対湿度(RH)の研究室内で、乾燥IFM法を用いて毛髪を試験する。
湿潤インストロンダブルコーム法(湿潤IDC)及びIFMによって、それぞれ、湿潤及び乾燥状態のヘアピースに櫛を通すのに必要な力を求める。これらを用いて、シャンプー及びコンディショナー製品のコンディショニング有効性を評価することができる。用いたヘアピースの重量は4グラムであり、長さ20cm(8インチ)の「特別品質」の白人の毛髪繊維を含有する。ヘアピースを上記の通りの製品で処理する。ヘアピースを梳かすための付属品を備えるInston 5542又は5543引張試験機及びInstron2530−437 50N引張/圧縮ロードセルを用いる。ヘアピースを機器に取り付け、ヘアピースを梳かすのに必要な力を測定する。伸長速度は15mm/秒であり、伸長長さは240mmであり、読み取り時間間隔は0.5秒間である。全ての実験において、各ヘアピースについて少なくとも5回の読み取りを行い、各処理について少なくとも3つのヘアピースを用いる。低い梳毛力は、より有効なコンディショニングに対応する。
組成物でヘアピースを処理した後、及び上記シャンプー方法に従ってシャンプーした後に持続性コンディショニング効果を測定する。図1及び図2にデータを示す通り、本発明の組成物で処理した毛髪(ベースライン;シャンプー洗浄前)は、市販のLOTに比べてIDC湿潤梳毛及びIFM(乾燥)における低摩擦によって示される良好なコンディショニング効果を有する。更に、これら結果は、1回のシャンプー洗浄(1×SH)後、市販のLOTで処理した毛髪の摩擦は著しく増大する(コンディショニング効果の喪失を示す)が、本発明の組成物で処理した毛髪の摩擦は、シャンプーサイクル後も顕著に増大しないことを立証する。これは、本発明の毛髪処理方法が次の洗浄まで耐久性のコンディショニング効果をもたらすことを立証する。
縮れ防止性能に対するエマルションの液滴直径の影響:上記と同じ処理プロトコールを用いて、毛髪において縮れ防止評価を実施する。2つの異なる平均粒径のエマルションを用いて、処理の有効性に対するこのパラメータの効果を求める。第1の処理エマルション(Wacker Belsil ADM 8301E)は、50nm未満の平均直径を有し、一方、第2の処理エマルション(Wacker 6300E)は、250nm未満の平均直径を有する。
表5では、エマルション8301Eで処理したヘアピースとエマルション6300Eで処理したヘアピースとの比較は、より小さな粒径のエマルションが、より大きな粒径のエマルションよりも著しく性能が優れている(変化が小さいほど優れている)ことを立証する。この効果は、毛幹におけるより良好かつより均一な皮膜形成性能に起因している可能性がある。
Figure 2017523234
Figure 2017523234
1 Wacker Belsil ADM 8301E
2 Wacker HC303;
3 20%モリンガ油、6%エチレングリコール、1.7% Tween 20、0.77%ソルビタンエステルを含むモリンガ油エマルション(SPAN 60(Croda製);FLORATECHから入手可能なモリンガ油
4 ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、Genamin KDMP(Clariant製)
Figure 2017523234
1 ジメチコン(Momentive製)
2 Wacker Belsil ADM 8301E
3 20%モリンガ油、6%エチレングリコール、1.7% Tween 20、0.77%ソルビタンエステルを含むモリンガ油エマルション(SPAN 60(Croda製);FLORATECHから入手可能なモリンガ油
4 ステアラミドプロピルジメチルアミンは、InolexによってLexamine S−13として供給されている。
5 P&Gによって供給されているセチルアルコール
6 ヒドロキシエチルセルロース;AshlandによってNatrosol 250 GRとして供給されている
7 非イオン性ポリ(エチレンオキシド)ポリマー2Mは、DowによってPolyox WSR N−10として供給されている。
Figure 2017523234
1 Wacker Belsil ADM 8301E
2 20%モリンガ油、6%エチレングリコール、1.7% Tween 20、0.77%ソルビタンエステルを含むモリンガ油エマルション(SPAN 60(Croda製);FLORATECHから入手可能なモリンガ油
3 ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、Genamin KDMP(Clariant製)
4 Sepigel(商標)305(Seppic製)
Figure 2017523234
1 ラウレス−1硫酸ナトリウム(Stepan製)
2 ラウレル硫酸ナトリウム(P&G製)
3 Ninol Comf(Stepan製)
4 Amphosol HCA−B(Stepan製)
5 NHance−3196(ASI製)
6 Ucare Polymer KG−30M(The Dow Chemical Company製)
7 Mirapol 100(Rhodia Inc.製)
8 Wacker Belsil ADM 8301E
9 Superol V Glycerine USP(P&G製)
10 EGDS pure(Evonik製)
11 Thixcin R(Elementis製)
Figure 2017523234
1 ラウレス−1硫酸ナトリウム(Stepan製)
2 ラウレル硫酸ナトリウム(P&G製)
3 Ninol Comf(Stepan製)
4 Amphosol HCA−B(Stepan製)
5 NHance−3196(ASI製)
6 Ucare Polymer KG−30M(The Dow Chemical Company製)
7 Mirapol 100(Rhodia Inc.製)
8 Wacker Belsil ADM 8301E
9 20%モリンガ油、6%エチレングリコール、1.7% Tween 20、0.77%ソルビタンエステルを含むモリンガ油エマルション(SPAN 60(Croda製);FLORATECHから入手可能なモリンガ油
10 Superol V Glycerine USP(P&G製)
11 EGDS pure(Evonik製)
12 Thixcin R(Elementis製)
Figure 2017523234
1.Wacker ADM Belsil 8301E
2.ベヘニルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート
例示した組成物は、従来の製剤化及び混合技術によって調製することができる。ヘアケア製剤分野の当業者の技術範囲内でヘアケア組成物の他の変更が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。本明細書における部、百分率、及び比率は全て、特に指定しない限り、重量基準である。一部の成分は、供給元から希釈溶液として入手される場合がある。記載する量は、特に指定しない限り、活性物質の重量パーセントを表す。
本明細書において開示されている寸法及び値は、列挙されている正確な数値に厳密に限定されるものと理解すべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
本明細書で引用されているあらゆる文献は、あらゆる相互参照特許又は関連特許を含め、明示的に除外されたり、別段に限定されたりしている場合を除き、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明全てを教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と競合する場合は、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され説明されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な他の変更及び修正を行うことができる点は、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲において網羅することを意図している。

Claims (14)

  1. 縮れを低減し、ヘアコンディショニングを改善する方法であって、毛髪処理組成物が、担体中に50ナノメートル(nm)未満の平均直径を有する液滴を有するシリコーンエマルションを含み、前記シリコーンエマルションが、様々な反応性化合物から作製される架橋オルガノポリシロキサンを含み、各化合物が、以下の一般式によって表される1つ以上の単位で構成され、
    1 n2 m3 p(OR4qSiO[4-(m+n+p+q)]/2
    (式中、
    1は、以下の構造を有するモルホリノメチルであり、
    Figure 2017523234
    2は、
    −(CH23−NH−(CH22NH2
    −−(CH23−NH2であり、
    3は、メチルであり、
    4は、水素、メチル、エチル、又はプロピルであり、
    nは、0、1、又は2であり、
    mは、0、1、又は2であり、
    pは、0、1、又は2であり、
    qは、0、1、2、又は3であり、
    n+m+p+qは、3以下である)
    前記架橋オルガノポリシロキサンが、1分子当たり平均で少なくとも1つのラジカルR1を含み、前記方法が、
    a)噴霧又は展着によって前記毛髪処理組成物を毛髪に塗布する工程と;
    b)空気又は熱によって毛髪を乾燥させる工程と、を含む、方法。
  2. 工程(a)と工程(b)との間にすすぎ工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 工程bの前に少なくとも5分間、毛髪処理組成物を毛髪上に放置することを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 処理後の縮れ低減及びコンディショニングの効果が、少なくとも5回の洗浄後も持続する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 処理後の縮れ低減及びコンディショニングの効果が、少なくとも10回の洗浄後も持続する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 処理後の縮れ低減及びコンディショニングの効果が、少なくとも20回の洗浄後も持続する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 1週間に1回の頻度で用いられる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 2週間に1回の頻度で用いられる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 月に1回/30日毎に用いられる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 処理後、毛髪上に少なくとも50%のシリコーンが残存する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記毛髪処理組成物が、追加のコンディショナー剤を更に含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記毛髪処理組成物が、ゲルマトリックスを更に含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記毛髪処理組成物が、油、精油、オイルエマルション、及びこれらの混合物を更に含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記毛髪処理組成物が、モリンガ油及びエマルション、マカデミアオイル及びエマルション、メドウフォームオイル及びエマルション、アルゴンオイル及びエマルション、モサミントオイル及びエマルション、並びにこれらの混合物を更に含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
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