JP2017521317A - シャトルによって制御される可動パネルを有するガラスルーフ - Google Patents

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Abstract

本発明は、開口が作製されている固定部と、固定部に対して移動可能になっており、前記開口を閉位置に閉鎖することができるパネルとを備える、自動車用のガラスルーフであって、前記可動パネルの移動は、2つのレール(12)内においてそれぞれ並進するように案内される2つのシャトル(11,21)と、駆動ケーブル(15)の運動に対して前記シャトルの各々の運動を連結または離脱することを可能にする固定取付け/取外し手段と、によって行われるようになっている、ガラスルーフに関するものである。前記固定取付け/取外し手段は、係留要素を備えており、該係留要素は、2つの位置、すなわち、固定取付け位置であって、該位置において、係留要素が前記駆動ケーブルの方向に対して5°から15°の角度をなし、前記係留要素の端部分が前記シャトルの相補的ハウジングと協働するようになっている、固定取付け位置と、取外し位置であって、該位置において、係留要素が前記駆動ケーブルの方向に対して明らかに平行に延長し、前記端部分が前記ハウジングから外に移動するようになっている、取外し位置と、の間で移動可能になっている。【選択図】図1

Description

本発明の分野は、乗用車または自動車用のガラス窓またはガラス開口部、さらに具体的には、このような車両の屋根用のガラス窓またはガラス開口部の分野である。
さらに詳細には、本発明は、摺動可能なガラスパネルと協働する少なくとも1つの開口を備えるガラスルーフに関し、特に、車体と同一平面(または殆ど同一平面)になるように取り付けられるように設計された「フラッシュ窓」、「フラッシュスライドルーフ」、または「サンルーフ」として知られている装置に関する。
本特許出願の構成内において、「ガラスパネル(glazed panel)」という用語は、車体に対して固定されているかまたは移動可能になっている、窓空間内に組み込まれた実質的に透明または半透明の任意のパネルを意味すると理解されたい。このようなパネルは、ガラスから作製されていていてもよいし、またはポリカーボネートのような任意の他の適切な材料から作製されていてもよい。
いくつかの実施形態において、パネルは、外側から見たときに互いに同一平面になっているいくつかの要素によって構成することができる。必要に応じて、これらの要素の少なくとも1つは、その全体または一部が不透明であってもよく、例えば、金属またはプラスチックから作製されていてもよい。加えて、ガラスパネルの縁は、例えば、スクリーン印刷によって、不透明になっていてもよい。
自動車の分野において、現在、ガラス表面の大きさを増大させようとする提案がなされている。特に、製造業者は、1つまたは複数のガラス要素を備える屋根を有する車両を常に提案している。場合によっては、屋根の全体が、光、特に、太陽光を透過させるガラスまたは同様の材料から作製されていることもある。
特にスライドルーフまたはサンルーフを形成するために、このようなルーフに1つまたは複数の開口を形成する解決策も提案されてきている。
出願人は、フラッシュ窓またはフラッシュスライドルーフの可動パネルの運動を制御するいくつかの解決策を特に提案してきている。これらの運動は、一般的に複雑である。何故なら、可動パネルの開運動は、まず第1に、ルーフの固定部に作製された開口に関連して、可動パネルを該固定部の上方または下方において摺動させる空所を必要とするからである。
また、可動パネルを傾斜パネルとすること、すなわち、可動パネルをその縁、一般的に、車両の前部の方を向く縁の1つに対して旋回させることも考えられる。さらに、いくつかの実施形態では、可動パネルが開位置を取ったときに開口の上方の空気を案内するデフレクターまたはバッフルのような他の要素の運動を制御することも必要とされる場合がある。
出願人は、例えば、ルーフによって画定される、例えば、曲線に沿った単純な一方向作動運動の変換を可能にする効率的な解決策を提案してきている。この目的を達成するために、出願人による発明は、2つのレールに沿って並進するように案内されるシャトルであって、ケーブル、例えば、プッシュ/プル式ケーブルに固定して接合可能なシャトルを用いている。
これらのシャトルは、一般的に、可動パネルおよび必要に応じて他の可動要素に直接的または間接的に作用するピンまたはタイロッドを案内する開口または溝を特に用いることによって、複雑な運動体系を制御するようになっている。これらのシャトルは、例えば、可動パネルを前進および/または傾転させる部品の課題を解消するために、用いられている。
これらの運動のいくつかにおいて、シャトルをケーブルから取り外すことが必要とされることがある。具体的には、例えば、シャトルが静止状態にあり、プッシュ/プルケーブルが固定して取り付けられた他の要素を駆動するためにその運動を継続することが必要とされることがある。逆に、プッシュ/プルケーブルが静止状態にあり、例えば、可動パネルの移動によって、シャトル要素がその駆動を継続させることが必要とされることもある。それ故、シャトルの固定取付け/取外しのための手段、例えば、フックまたは接続要素の形態にある手段を設けることが必要とされている。
可動パネルの種々の運動を制御するために用いられる種々の要素は、複雑であり、かつ精密に組み立てられねばならない。従って、簡単で、効率的な、信頼性の高い解決策を提案することが望ましい。さらに、これらの種々の手段は、利用空間が極めて制限されているので、コンパクトであり、また軽量であることが望ましい。
本発明は、ケーブルに対するシャトルの固定取付け/取外しを行なうための簡単で効率的な解決策を提供することを特に意図している。これらの目的および以下にさらに具体的に明らかになる他の目的は、開口が作製されている固定部と、固定部に対して移動可能になっており、前記開口を閉位置に閉鎖することができるパネルと、を備える自動車用のガラスルーフであって、前記可動パネルの移動は、2つのレール内においてそれぞれ並進するように案内される2つのシャトルと、駆動ケーブルの運動に対して前記シャトルの各々の運動を連結または離脱することを可能にする固定取付け/取外し手段と、によって行われるようになっている、ガラスルーフによって達成されることになる。
本発明によれば、前記固定取付け/取外し手段は、係留要素を備えており、該係留要素は、2つの位置、すなわち、
−固定取付け位置であって、該位置において、係留要素が前記駆動ケーブルの方向に対して5°から15°の角度をなし、前記係留要素の端部分が前記シャトルの相補的ハウジングと協働するようになっている、固定取付け位置と、
−取外し位置であって、該位置において、係留要素が前記駆動ケーブルの方向に対して明らかに平行に延長し、前記端部分が前記ハウジングから外に移動するようになっている、取外し位置と、
の間で移動可能になっている。
従って、固定取付けは、係留要素を、該係留要素がケーブルと平行または実質的に平行になっており、ケーブルと同じ通路内において移動することができる位置から、変化させることによって得られることになる。固定取付け位置では、ボルトまたはラッチを構成するこの係留要素は、ケーブルの軸に対して斜めに移動し、これによって、係留要素の端がシャトル要素、さらに具体的には、ストライカーを構成するハウジングと協働し、その結果、このシャトルとケーブルとが同時に駆動されることになる。
この傾斜運動は、応力が存在しないときに係留要素を固定取付け位置にもたらす引戻し手段によって、またはボルトを構成する端部分をストライカーを構成するハウジングに向かって徐々に案内する固定された斜面によって、得られるようになっている。
従って、第1の特定の実施形態では、前記固定取付け/取外し手段は、前記第1の移動領域において前記シャトル要素に設けられた相補的な係留要素と協働することができ、前記駆動ケーブルの自由端にオーバーモールド成形されたフックを備えることができる。
これによって、製造および実施が簡単であり、コンパクトで、低コストであり、かつ極めて効率的なシステムが得られることになる。
1つの特定の実施形態によれば、前記フックは、2つの位置、すなわち、前記フックが前記第1の移動領域にある展開位置と、前記フックが前記第2の移動領域にある折畳位置とを取ることができる。
特に、前記フックは、前記展開位置に戻るように形作られていてもよいし、および/または前記フックを前記展開位置に戻す傾向のある引戻し手段を備えていてもよい。
1つの特定の実施形態によれば、前記ケーブルは、前記レールに固定して取り付けられたシースまたはガイドハウジング内を循環するようになっている。
この場合、前記シースまたは前記ハウジングは、前記第1の移動領域において開いている部分と、前記第2の移動領域において閉じており、前記フックに前記折畳位置を取らせるように拘束する部分と、を有することができる。
1つの特定の実施形態によれば、前記フックは、2つの位置間における前記フックの移動を制御するために、前記シースまたは前記ハウジングの端と協働する接触領域を有している。
これによって、フックの位置の変化をより効率的に制御することが可能になる。
1つの特定の実施形態によれば、前記フックは、2つのヒンジ結合された要素、すなわち、シャトルへの固定取付けを確実なものとする第1の可動要素と、前記ケーブルの延長部にとどまる第2の要素と、を有している。
前記第1の要素は、シャトルに形成されたノッチと協働する係止ピンを保持することができる。
第2の実施形態によれば、前記係留要素は、ボルトを有しており、該ボルトは、前記ケーブルの延長部に取り付けられており、前記固定部分に固定して取り付けられた案内斜面によって、前記固定取付け位置と前記取外し位置との間で案内されるようになっている。
この場合、前記ボルトは、前記ケーブルの端にオーバーモールド成形されていてもよいし、または前記ケーブルの延長部に取付けられて前記ケーブルに対して移動可能になっているアームにオーバーモールド成形されていてもよい。
前記ボルトは、特に前記シャトル要素に形成された凹部と協働することができる。
連結シースが、前記ケーブルの自由端およびアームの一端を固定して取り付けるようになっていてもよい。
1つの特定の実施形態によれば、前記アームは、柔軟材料から作製されていてもよい。
他の特定の実施形態によれば、前記アームは、前記ケーブルに対してヒンジ結合された帯片から構成されていてもよい。
他の実施形態によれば、前記アームは、前記ケーブルおよび/または前記ケーブルを保持するシースに固定して取り付けられた連結部に対して回動可能となるように取り付けられていてもよい。
本発明の他の特性および利点は、添付の図面に示されている非制限的な簡単な実例に基づく本発明の特定の実施形態の以下の説明から明らかになるだろう。
ヒンジ結合されたフックを備える固定取付け/取外し手段の第1の実施形態による、フックによって駆動ケーブルに固定して取付けられたシャトルの略断面図である。 第1の実施形態による、右方に移動しているが、依然として駆動ケーブルに固定して取付けられている、図1のシャトルの略断面図である。 第1の実施形態による、フックが折り畳まれて駆動ケーブルから取り外されている、図1および図2のシャトルの略断面図である。 アームおよびボルトによって構成された接続部位材を備える固定取付け/取外し手段の第2の実施形態による、ボルトによって駆動ケーブルに固定して取り付けられたシャトルの3次元ワイヤフレーム図である。 第2の実施形態による、車両の固定部の案内斜面と協働する接続部材の断面図である。 第2の実施形態による、図4および図5の接続部材を示す3次元図である。 第2の実施形態による、接続部材の第1の代替的実施形態を示す図である。 第2の実施形態による、接続部材の第2の代替的変更形態を示す図である。
[第1の実施形態]
従って、本発明は、車両のガラスルーフに関し、さらに具体的には、このガラスルーフの移動に関する。
図1〜図3の3つの略断面図に示されているように、スライドルーフの可動パネルは、レール12内において案内されるシャトル11による移動によって駆動されるようになっている。一般的に、可動パネルの移動を制御するために、2つのシャトルおよび2つの対称レールが、車両のそれぞれの側に配置されている。
この第1の実施形態では、シャトル11は、2つの開口13,14を有している。これらの開口13,14は、各々、可動パネルの移動を制御する要素、例えば、タイロッドの形態にある要素に関連付けられた可動トー(toe)またはスキッドを受け入れることができるようになっている。これらの要素について、ここでは詳細に説明しない。何故なら、これらの特徴は、実施によって異なることがあり、また具体的な解決策は、知られているからである。
レール12に対するシャトル11の移動は、レール12の一部121内において案内されるプッシュ/プル式駆動ケーブル15の運動によって、少なくとも部分的に制御されるようになっている。ケーブル15の運動は、手動によって行われてもよいし、および/またはモータ駆動されてもよい。
駆動ケーブル15の端は、係留要素、ここでは、フック16を保持している。フック16の自由端は、ボルトを構成する係留要素161を有している。係留要素161は、シャトル11にこの目的のために設けられたノッチ17またはハウジングと協働するように設計されている。ノッチ17またはハウジングは、ストライクプレートを構成するものである。「ボルト」および「ストライクプレート」という用語は、ここでは、スライドルーフを係止する機能を意味するものではなく、シャトル要素とケーブルとを固定して取り付けるために一緒に接合し、かつシャトル要素とケーブルとを互いから取り外すために互いに切り離すように設計された2つの雄要素および雌要素のそれぞれの機能を意味している。
例えば、第1の移動領域を示す図1および図2に示されている位置では、フック16は、シャトル11に係合されており、シース121内におけるケーブル15の運動がレール12に対するシャトル11の運動に連結されている。
本発明によれば、フック16は、ケーブル15の端にオーバーモールド成形されている。これによって、簡単かつ効率的な製造、組立、および実施が可能になる。
フック16は、互いにヒンジ結合された2つの要素162,163を備えることができる。要素162,163は、応力が存在しないとき、互いから離れる方に移動しようとするように設計されており、具体的には、応力が存在しないとき、要素163がケーブル15の延長部にとどまり、要素162が要素163から離れる方に移動し、これによって、要素162の端161がノッチ17に係合するように、設計されている。この「互いに離れる方に移動した」位置において、2つの要素162,163は、5°から15°の角度α1を形成するようになっている。
このフック16は、例えば、プラスチックから作製されていてもよいし、または金属から作製されていてもよく、柔軟なものであってもよい。必要に応じて、要素162に図1および図2に示されている位置を取らせるために、引戻し手段が設けられていてもよい。
シース(さらに一般的には、ケーブルを案内するためのハウジング)121は、上壁122を有している。上壁122は、(第1の移動領域、すなわち、フックが図1および図2に示されているようにシャトルに係合される領域部分に対応する)端部分において、切り取られている。フック16が上部分122の端1221に達すると(図2)、この上部分がフック16の要素162に作用し、ケーブル15が右方に移動している限り、要素162を徐々に要素163の方に近づけることになる(図3は、その第2の移動領域の開始を示しており、この第2の移動領域では、シャトルが固定して維持された状態でケーブルが移動されるようになっている)。
このようにして、要素162は、要素163に対して接近し、(これによって、これらの要素162,163は、明らかに互いに平行になり、従って、ケーブルによって画定された方向と平行になり)、要素162の端161は、ノッチ(またはストライクプレート)17から離れる方に移動する。その結果、フック(またはボルト)は、シャトル11から解放され、これによって、ケーブル25がシース121内に動かずにとどまっている状態でシャトル11がレール12に対して移動可能になる。従って、この位置は、ケーブルとシャトルとの間の取外し位置または離脱位置である。
要素162は、凹状に湾曲した部分164を有している。この部分164は、必要に応じて、要素162が端1221に接触するとき、この要素162の運動の効率的な制御を可能にするものである。
駆動ケーブル15が図において左方に移動し、フック16がシースの端1221に達したとき、このフックは、その柔軟性、その形状、および/または引戻し手段の作用によって、自動的に固定取付け位置に戻り、シャトルに固定して取り付けられることが可能になり(図1および図2)、端161がノッチ17に係合することになる。
これによって、シャトル11およびケーブル15のそれぞれの運動が連結されることになる。
[第2の実施形態]
図4〜図8に示されているこの第2の実施形態では、固定取付け要素は、その柔軟性、その形状、および/または引戻し手段の作用だけによって、その位置を定めるようになっていない。固定取付け要素は、ルーフの固定部に固定して取り付けられた(例えば、レールに固定して取り付けられた)ガイド部分によって案内されるようになっている。ガイド部分は、ボルト23を、シャトルの底部に開いた空所によってシャトル21に形成された凹部211またはストライクプレート(図4参照)の方に案内する、ガイド斜面26を構成している。
ケーブル22は、第1の実施形態において述べたケーブルの特性と実質的に同じ特性を有することができる。
この第2の実施形態では、係留要素は、柔軟アーム24の第1の端に取り付けられたボルト23を有している。この柔軟なアームは、ケーブル22の自由端に固定して取り付けられている。例えば、連結シース25が、ケーブル22の自由端とアーム24の第2の端24aの両方にオーバーモールド成形されていてもよい。オーバーモールド成形によって、簡単かつ効率的な製造、組立、および実施が可能になる。
ボルト23は、シャトルに形成された凹部211内に嵌入され、該凹部211内において移動可能な状態が維持されるのに適する接触部分を有している。ボルト23は、例えば、プラスチックから作製されている。この実施形態では、ボルトの第1の部分231は、斜面上を摺動し、第2の部分232は、ボルト機能をもたらすようになっている。この第2の部分は、ケーブル22およびアーム24によって画定される垂直面に対していくらか位置ずれしている。
図4および図5は、ガイド斜面26を示している。ガイド斜面26上において、場合によって、ガイド斜面26内において、ボルト23は、摺動可能になっている。このガイド斜面26は、駆動ケーブルの方向Xに対して傾斜した少なくとも1つの第1の直線部分26aと、必要に応じて、駆動ケーブルの方向Xと平行の第2の直線部26bとを有している。斜面は、例えば、この方向Xに対して5°から15°の角度を形成している。いくつかの実施形態では、特に第1の部分に対して、非直線輪郭を有する構成が考えられてもよい。
第1の実施形態におけるように、ケーブル22およびシャトル21の運動は、固定取付け位置と呼ばれる第1の位置において連結されるようになっている。この第1の区域における接続部材、特に、ボルト23の位置が、図4および図5に示されている。
(図4において左側に向う方向、図5において右側に向う方向)におけるケーブル22の移動は、同じ方向におけるボルト23の並進運動に対応し、その逆も同じである。ボルト23が凹部211によってシャトル21に係合しているので、ケーブル22の移動は、ルーフの固定部に対するシャトル21(従って、ルーフの可動部)の移動をもたらすことになる。
ボルトが第2の斜面部分26bに達すると、該ボルトは、シャトル21の凹部211の(下方の)部分に移動する。ボルト23が第2の斜面部分26bに達したとき、その移動は、取外し位置と呼ばれる第2の位置にある。ボルト23は、凹部211から外れ、シャトル21の運動は、ボルト23、従って、ケーブル22の運動から分離され、これによって、シャトル21は、停止する。
接続部材のアーム24は、シース25によって、ボルト23およびケーブル22を固定して連結する機能を有している。従って、アーム24は、好ましくは、柔軟な順応性のある材料、例えば、鋼帯片の形態にある材料から作製されているとよい。これによって、アーム24は、(もしケーブルが湾曲運動に追従していたなら、ケーブルの延長線上に延在する帯片の近傍において)ケーブルによって画定される方向Xに対して角度α2をなす固定取付けの位置から変化することができる。アームは、本質的に剛性であってもよく、シース25に対してヒンジ結合されるようになっていてもよい。
駆動ケーブル22が、図4において右側に(図5において左側に)移動し、ボルト23がガイド斜面に達すると、ボルト23は、前述の場合と逆に、第1の部分26aに達するまで第2の部分26bにおいて摺動し、固定取付け位置に戻ることになる。ここで、シャトル21およびケーブル22は、再び連結され、または固定して取り付けられることになる。
図4〜図6は、帯片のように形成されたアーム24を備える接続部材の一実施形態を示している。アームの端24aは、固定取付けを可能にするボルト23を保持している。ボルト23は、例えば、アームの端24aにオーバーモールド成形されている。
図6〜図8は、いずれも、取外し位置における接続部材の形態を示している。
図7および図8は、接続部材、従って、ボルト23およびアーム24の2つの代替的実施形態を示している。
第1の変更形態(図7)では、アーム34は、柔軟なロッドによって形成されており、および/またはケーブル22にヒンジ結合されている。アームは、ケーブル22の直径と実質的に等しい直径を有しているか、またはこのケーブル22の端部分によって形成されている。
第2の変更形態(図8)によれば、アーム44は、シース25の方向Xに対して位置ずれした帯片によって構成されている。このアームは、連結部441によってシースに連結されており、これらの2つの要素間に枢動リンクを形成している。アーム44は、その自由端に、シャトル21の凹部211と協働する(この実施形態では、アームと直交して延在している)ボルト43を保持しいている。この実施形態では、ボルト43は、アームにオーバーモールド成形されている。

Claims (15)

  1. 開口が作製されている固定部と、前記固定部に対して移動可能になっており、前記開口を閉位置に閉鎖することができるパネルとを備える、自動車用のガラスルーフであって、
    前記可動パネルの移動は、2つのレール(12)内においてそれぞれ並進するように案内される2つのシャトル(11,21)と、駆動ケーブル(15)の運動に対して前記シャトルの各々の運動を連結または離脱することを可能にする固定取付け/取外し手段と、によって行われるようになっている、ガラスルーフにおいて、
    前記固定取付け/取外し手段は、係留要素を備えており、前記係留要素は、2つの位置、すなわち、
    −固定取付け位置であって、該位置において、前記係留要素が前記駆動ケーブルの方向に対して5°から15°の角度をなし、前記係留要素の端部分が前記シャトルの相補的ハウジングと協働するようになっている、固定取付け位置と、
    −取外し位置であって、該位置において、前記係留要素が前記駆動ケーブルの方向に対して平行に延長し、前記端部分が前記ハウジングから外に移動するようになっている、取外し位置と、
    の間で移動可能になっていることを特徴とする、ガラスルーフ。
  2. 前記係留要素は、前記駆動ケーブル(15)の自由端にオーバーモールド成形されたフック(16)から構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のガラスルーフ。
  3. 前記フック(16)は、前記展開位置に戻るように形作られており、および/または前記フックを前記展開位置に戻す傾向のある引戻し手段を備えていることを特徴とする、請求項2に記載のガラスルーフ。
  4. 前記ケーブル(15)は、前記レール(12)に固定して取り付けられたシース(121)またはガイドハウジング内において循環していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載のガラスルーフ。
  5. 前記シース(121)または前記ハウジングは、前記第1の移動領域において開いている部分と、前記第2の移動領域において閉じており、前記フック(16)に前記折畳位置を取らせるように拘束する部分と、を有していることを特徴とする、請求項4に記載のガラスルーフ。
  6. 前記フック(16)は、前記2つの位置間において前記フック(16)の運動を制御するために、前記シース(121)または前記ハウジングの端と協働する接触領域を有していることを特徴とする、請求項5に記載のガラスルーフ。
  7. 前記フック(16)は、2つのヒンジ結合された要素(162,163)、すなわち、前記シャトル(11)への固定取付けを確実なものとする第1の可動要素(162)と、前記ケーブル(15)の延長部にとどまる第2の要素(163)とを有していることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1つに記載のガラスルーフ。
  8. 前記第1の要素(162)は、前記シャトルに形成されたノッチ(17)と協働する係止ピンを保持していることを特徴とする、請求項7に記載のガラスルーフ。
  9. 前記係留要素は、ボルト(23)を有しており、前記ボルト(23)は、前記ケーブルの延長部に取り付けられており、前記固定部分に固定して取り付けられた案内斜面によって、前記固定取付け位置と前記取外し位置との間で案内されるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載のガラスルーフ。
  10. 前記ボルトは、前記ケーブルの端にオーバーモールド成形されているか、または前記ケーブルの延長部に取付けられて前記ケーブルに対して移動可能になっているアーム(24)にオーバーモールド成形されていることを特徴とする、請求項9に記載のガラスルーフ。
  11. 前記ボルト(23)は、前記シャトル要素に形成された凹部(211)と協働するようになっていることを特徴とする、請求項9または10に記載のガラスルーフ。
  12. 連結シース(25)が前記ケーブルの自由端および前記アーム(24)の一端(24a)を固定して取り付けていることを特徴とする、請求項10または11に記載のガラスルーフ。
  13. 前記アームは、柔軟材料から作製されていることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1つに記載のガラスルーフ。
  14. 前記アームは、前記ケーブルに対してヒンジ結合された帯片から構成されていることを特徴とする、請求項10〜13のいずれか1つに記載のガラスルーフ。
  15. 前記アーム(44)は、前記ケーブル(43)および/または前記ケーブルを保持するシース(45)に固定して取り付けられた連結部(46)に対して回動可能となるように取り付けられていることを特徴とする、請求項10〜14のいずれか1つに記載のガラスルーフ。
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